JP2001515723A - A群連鎖球菌ワクチン - Google Patents

A群連鎖球菌ワクチン

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JP2001515723A
JP2001515723A JP2000510869A JP2000510869A JP2001515723A JP 2001515723 A JP2001515723 A JP 2001515723A JP 2000510869 A JP2000510869 A JP 2000510869A JP 2000510869 A JP2000510869 A JP 2000510869A JP 2001515723 A JP2001515723 A JP 2001515723A
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streptococci
immunogenic
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JP2000510869A
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デイル,ジエイムズ・ビー
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アイ・デイー・バクシーン
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    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/02Bacterial antigens
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    • A61K39/092Streptococcus
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/195Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from bacteria
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • C07KPEPTIDES
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激することができる、少なくとも10個のアミノ酸の長さのA群連鎖球菌からの少なくとも2個の免疫原性ポリペプチドと、免疫原性部分の免疫原性を保護するがA群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する必要はない、免疫原性ポリペプチドのC末端ペプチドを含む、選択された病原体に対する免疫応答を刺激する免疫原性合成融合ポリペプチドを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の参照) 本出願は、1997年9月12日出願の米国仮出願第60/058,635号
の恩典を主張するものであり、かかる仮出願はその全体が参照してここに組み込
まれる。
【0002】 (技術分野) 本発明は、A群連鎖球菌感染を予防するために使用する医薬組成物及び方法、
特にワクチンを提供する。
【0003】 (発明の背景) 連鎖球菌は連鎖状に増殖する能力を備えた細菌群である。多くの種がヒトにお
ける常在細菌叢の一部であり、特別に有害というわけではない。しかしながら、
A群と称され、化膿連鎖球菌(Streptococcus pyogenes
)に代表される特定群の連鎖球菌はヒトの病原体である。簡単に述べると、A群
連鎖球菌は、合併症のない咽頭炎や膿皮症から、トキシックショック症候群、深
組織浸潤及び敗血症に関連する、生命を脅かす感染に至るまで、様々なヒトの疾
病を引き起こす。一部の人々では、連鎖球菌性咽頭炎を未処置のまま放置すると
急性リウマチ熱を続発することがある。近年、重篤な連鎖球菌感染症の発生率(
Daviesら、「カナダ、オンタリオ州における侵襲性A群連鎖球菌感染症。
オンタリオA群連鎖球菌調査グループ」、N.Engl.J.Med.335:
547−554,1996)、ならびにリウマチ熱の発生率(Veaseyら、
「米国山間地域における急性リウマチ熱の復活」、N.Eng.J.Med.3
16:421−427,1987)が劇的に上昇してきた。
【0004】 連鎖球菌感染は一般に抗生物質で治療することができるが、少なくとも4%の
症例で感染は急性リウマチ熱に至る。この疾患はインドのような発展途上国にお
いて特に有病率が高く、インドでは何百万人もの就学年齢の児童が罹患している
【0005】 本発明は、高い免疫原性を有する新しいA群連鎖球菌ワクチンを提供し、さら
に他の関連する利益も提供する。
【0006】 (発明の要旨) 簡単に述べると、本発明は、A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する免疫原
性合成融合ポリペプチドを提供する。1つの局面では、そのようなポリペプチド
は、(a)少なくとも10個のアミノ酸の長さのA群連鎖球菌由来の少なくとも
2個の免疫原性ポリペプチド、及び免疫原性部分の免疫原性を保護する、免疫原
性ポリペプチドのC末端ペプチドを含む。好ましい実施形態では、C末端ペプチ
ドはA群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する必要はなく、従って、重要性のな
い非免疫原性ペプチド、あるいは免疫原性ポリペプチドの反復であってもよい。
一部の実施形態では、免疫原性ポリペプチドは、例えば1、1.1、2、3、4
、5、6、11、12、13、14、18、19、22、24、28、30、4
8、49、52、55及び56型を含めて、極めて多様なA群連鎖球菌(「1」
から「90」以上までの範囲にわたる)から得ることができる。
【0007】 本発明の他の側面では、(a)A群連鎖球菌に対する防御免疫応答を刺激する
ことができる、少なくとも10個のアミノ酸の長さのA群連鎖球菌由来の少なく
とも2個の免疫原性ポリペプチドと、(b)免疫原性部分の免疫原性を保護する
が、A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する必要はない、免疫原性ポリペプチ
ドのC末端ペプチドを含む、A群連鎖球菌に対する免疫応答を促進するためのワ
クチン剤を提供する。上記のように、当該ポリペプチドは、例えば1、1.1、
2、3、4、5、6、11、12、13、14、18、19、22、24、28
、30、48、49、52、55及び56型を含めて、極めて多様なA群連鎖球
菌(「1」から「90」以上までの範囲にわたる)から選択しうる。さらなる一
部の実施形態では、当該ワクチン剤はさらに、例えばミョウバン、フロイントア
ジュバントのようなアジュバント、及び/又は免疫調節補因子(例えばIL−4
、IL−10、γ−IFN、若しくはIL−2、IL−12又はIL−15)を
含みうる。
【0008】 また、上述したようなワクチン剤を投与することを含む、A群連鎖球菌感染に
対して宿主を予防接種するための方法も提供される。
【0009】 本発明のこれら及びその他の側面は、以下の詳細な説明と添付の図面を参照す
れば明らかになるであろう。さらに、一部の手順あるいは組成物(例えばプラス
ミド等)をより詳細に説明する様々な引用文献を本文中に示しており、従ってそ
れらはその全体が参照してここに組み込まれる。
【0010】 (発明の詳細な説明) 定義 本発明について述べる前に、まず最初に下記で使用するいくつかの用語の定義
を示すことは本発明の理解に役立つであろう。
【0011】 「ワクチン剤」は、ワクチン剤を接種される宿主において防御免疫応答を刺激
することができる組成物を指す。当該ワクチン剤は、蛋白ベースあるいはDNA
ベース(例えば遺伝子送達ビヒクル)のいずれでもよい。さらなる側面では、原
核生物宿主をワクチン剤として作製し、本発明の免疫原性ポリペプチドあるいは
多価構築物(例えば米国特許願第07/540,586号参照)を発現するよう
に設計しうる。
【0012】 「遺伝子送達ビヒクル」は、生物において1又はそれ以上の望ましい特性を持
つ核酸分子を宿主に供給送達することができる、組換えウイルスベクターのよう
な組換えビヒクル、核酸ベクター(プラスミドなど)、遺伝子のような裸核酸分
子、核酸分子上の負電荷を中和し、核酸分子をコンパクトな分子に圧縮すること
ができる多カチオン分子に複合した核酸分子、リポソームに結合した核酸(Wa
ngら、PNAS 84:7851,1987)、細菌、ならびにプロデューサ
ー細胞のような一部の真核細胞を指す。
【0013】 上述したように、本発明はA群連鎖球菌感染を予防するのに適したワクチン剤
を提供する。簡単に言えば、以下により詳細に説明するように、多価ワクチンの
すべての局面の免疫原性を至適化するために発見された。本発明のひとつの局面
では、A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する免疫原性合成融合ポリペプチド
が提供される。そのようなポリペプチドは一般に、(a)A群連鎖球菌に対する
免疫応答を刺激することができる、少なくとも10個のアミノ酸の長さのA群連
鎖球菌由来の少なくとも2個の免疫原性ポリペプチドと、(b)免疫原性部分の
免疫原性を保護するが、A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する必要はない、
免疫原性ポリペプチドのC末端ペプチドを含む。特に好ましい保護ペプチドは一
般に少なくとも10個のアミノ酸の長さであり、30個のアミノ酸であるか又は
それより長くてもよい。
【0014】 ワクチン剤において使用するための免疫原性ポリペプチドの同定 本発明における使用に適した免疫原性ポリペプチドは、本出願の開示に従って
容易に同定し、作製しうる(DaleとBeachey,J.Exp.Med.
163:1191−1202,1986;Beacheyら、Nature 2
92:457−459,1981;Daleら、J.Immunol.151:
2188−2194,1993;及び米国特許第4,454,121号;同第4
,521,334号;同第4,597,967号;同第4,705,684号;
同第4,919,930号;及び5,124,153も参照のこと)。特に好ま
しいポリペプチドは、M蛋白のN末端の50個のアミノ酸残基内で得られる。
【0015】 A群連鎖球菌の血清型は、大学のコレクション(例えばRockefelle
r University Collection,1230 York Av
enue,New York,NY)あるいはAmerican Type C
ulture Collection(10801 University B
oulevard,Manassas,Virginia)のような受託施設を
通して、臨床単離物から容易に入手できる。さらに、A群連鎖球菌血清型につい
ての配列は、Centers for Disease Control,At
lanta,Georgiaから入手可能である。
【0016】 A.M蛋白のオプソニンエピトープの同定 オプソニンのM蛋白エピトープを自己免疫エピトープから分離しうることを直
接的に明らかにするため、種々の血清型(例えばM5のアミノ末端の20−50
個のアミノ酸(Beacheyら、「A群連鎖球菌からペプシンで抽出したM蛋
白の精製と特性:24型M抗原のアミノ末端領域の共有結合構造」、J.Exp
.Med.145:1469−1483,1977)からペプチドをコピーする
。SM5(1−20)は、アフィニティー精製したpep M5心臓反応性抗体
と反応することができなかった(Beacheyら、「A群連鎖球菌からペプシ
ンで抽出したM蛋白の精製と特性:24型M抗原のアミノ末端領域の共有結合構
造」、J.Exp.Med.145:1469−1483,1977)。破傷風
トキソイドに連結したSM5(1−20)で免疫したウサギは、pep M5に
対する高い力価の抗体を発現し、かかる抗体は5型連鎖球菌をオプソニン化した
(Beacheyら、「A群連鎖球菌からペプシンで抽出したM蛋白の精製と特
性:24型M抗原のアミノ末端領域の共有結合構造」、J.Exp.Med.1
45:1469−1483,1977)。最も重要な点として、いずれの免疫血
清もヒト心筋と交差反応しなかった。
【0017】 B.M蛋白の組織交差反応エピトープ M蛋白は、様々なヒト組織及びそれらの組織内の抗原と交差反応する抗体を誘
発する(Bairdら、「関節軟骨及び滑膜の抗原と共有されるA群連鎖球菌M
蛋白のエピトープ」、J.Immunol.146:3132−3137,19
91;Bronze,M.S.とDale,J.B.、「ヒト脳と交差反応する
抗体を誘発する連鎖球菌M蛋白のエピトープ」、J.Immunol.151:
2820−2828,1993;Dale,J.B.とBeachey E.H
.、「ヒト心臓の筋細胞膜蛋白と共有される連鎖球菌M蛋白の防御抗原決定基」
、J.Exp.Med.156:1165−1176,1982)。交差反応性
を調べるため、選択された断片(例えばM5)をコピーする一連の重複ペプチド
を合成し、組織交差反応抗体を抑制する又は誘発するために使用した。例えば、
ウサギにおいてpep M5によって誘発したミオシン交差反応抗体は、pep
M5のペプチド84−116によってほぼ完全に抑制された。このペプチドは
M5のA反復とB反復の間の領域にまたがり、縮退A6反復を含む。マウス及び
ヒトのミオシン交差反応抗体は、無傷M5分子のB反復とC反復の間の領域に位
置する、ペプチド183−189中のエピトープと反応した。
【0018】 さらなる筋細胞膜交差反応エピトープはペプチド164−197に局在する。
関節軟骨及び滑膜と交差反応する抗体を誘発したM5の数個のエピトープは、B
反復内及びM5のA反復とB反復間にまたがる領域内でも認めることができる。
他のM蛋白と共有されたM6の脳交差反応エピトープは、当該分子のB反復領域
に局在する。
【0019】 組織交差反応エピトープの多くが5、6、18及び19型M蛋白間で共有され
る(Bronze,M.S.とDale,J.B.、「ヒト脳と交差反応する抗
体を誘発する連鎖球菌M蛋白のエピトープ」、J.Immunol.151:2
820−2828,1993)。一次構造データは、これらのM蛋白がすべてB
反復内に同様の配列を含むことを明らかにしており(Daleら、「組換え四価
A群連鎖球菌M蛋白ワクチン」、J.Immunol.151:2188−21
94,1993;Daleら、「組換え八価A群連鎖球菌M蛋白ワクチン」、V
accine 14:944−948,1996;Daleら、「5型連鎖球菌
M蛋白の化学合成したペプチド断片の型特異的免疫原性」、J.Exp.Med
.158:1727−1732,1983)、これはおそらくB反復が共有され
る心臓、脳、及び関節交差反応エピトープの位置であろう。
【0020】 組織特異的エピトープを局在化する必要はなく、むしろ、最初に防御エピトー
プを局在化し、それらが組織反応性でないことを確認する必要があることを強調
しておかねばならない。
【0021】 ひとたび選択された血清型に適した免疫原性ポリペプチドが同定されれば、任
意に、多価ワクチンを構築するために、他の血清型からの免疫原性ポリペプチド
と組合わせてもよい。これに関して、好ましいワクチンは、1、1.1、2、3
、4、5、6、11、12、13、14、18、19、22、24、28、30
、48、49、52、55及び56(血清型30については、Nakashim
aら、Clinic Infec.Dis.25:260,1997参照)のよ
うな血清型の組合せから開発されるワクチンを含む。代表的な例は、24、5、
6、19、1、3、X;ならびに1、3、5、6、18、19、22、24、2
8、30、及びX[但しXはC末端保護ポリペプチドである]のようなワクチン
を含む。
【0022】 ワクチン剤の調製 本発明のワクチン剤は、化学合成するか(例えばBeacheyら、Natu
re 292:457−459,1981参照)、あるいは組換え手法によって
作製することができる。組換え生産については、各emm遺伝子の所望する5’
配列を増幅するようにPCRプライマーを合成することができ、個々のPCR産
物を縦列に連結するために使用するユニーク制限酵素を含むように各プライマー
を伸長する。
【0023】 上述したように、ワクチン剤のC末端部分は、ワクチンの効果に影響を及ぼさ
ずにin vivoで失われる又は開裂されうる選択的部分を含むように構築す
る。これは、例えば、末端に重要でない非免疫原性ポリペプチドを包含すること
によって、あるいはワクチンの効力に有害な影響を及ぼさない免疫原性ポリペプ
チドを包含することによって(例えば、ワクチンの末端に反復免疫原性ポリペプ
チドを包含してもよい)実現されうる。さらには、関連のない病原体からの防御
抗原を単一ポリペプチドに組み込むことも可能であり、それによってキャリアの
必要性を省くことができる。一部の病原体に対するワクチンは、同じハイブリッ
ド構築物上に元々は異なる蛋白から誘導されたT及びB細胞エピトープを含みう
る。その上に、多価ハイブリッド蛋白は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoni
ae)、Bインフルエンザ菌(H.influenza B)あるいはB群連鎖
球菌に関するもののように、炭水化物ワクチンにおける十分な複合体でありうる
【0024】 蛋白の発現のためには、適当な原核生物宿主株を形質転換するために使用する
適当な複製プラスミドに多価遺伝子を連結する。原核生物はグラム陰性又はグラ
ム陽性生物、例えば大腸菌あるいはバチルス菌を含む。形質転換のための適当な
原核生物宿主細胞は、例えば大腸菌、枯草菌(Bacillus subtil
is)、ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)、
ならびにシュードモナス(Pseudomonas)、ストレプトマイセス(S
treptomyces)及び連鎖球菌(Staphylococcus)属に
属する他の様々な種を含む。
【0025】 原核生物宿主細胞にトランスフェクトする発現ベクターは一般に、例えば抗生
物質耐性を与える蛋白あるいは自己栄養必要量を供給する蛋白をコードする遺伝
子のような1又はそれ以上の表現型選択可能マーカー、及び宿主内での増幅を保
証するように宿主によって認識される複製起点を含む。原核生物宿主細胞にとっ
ての他の有用な発現ベクターは、市販のプラスミドから誘導される細菌由来の選
択可能マーカーを含む。この選択可能マーカーは、クローニングベクターpBR
322(ATCC 37017)の遺伝的因子を含みうる。簡単に述べると、p
BR322はアンピシリン及びテトラサイクリン耐性に関する遺伝子を含み、従
って形質転換細胞を同定するための簡単な手段を提供する。pBR322の「バ
ックボーン」部分を適当なプロモーター及び哺乳類のETF構造遺伝子配列と結
合する。他の市販のベクターは、例えばpKK223−3(Pharmacia
Fine Chemicals,Uppsala,Sweden)、pQE3
0及びpGEM1(Promega Biotec,Madison,WI,U
SA)を含む。
【0026】 原核細胞発現ベクターにおいて使用する一般的なプロモーター配列は、β−ラ
クタマーゼ(ペニシリナーゼ)、ラクトースプロモーター系(Changら、N
ature 275:615,1978;及びGoeddelら、Nature 281:544,1979)、トリプトファン(trp)プロモーター系(G
oeddelら、Nucl.Acids Res.8:4057,1980;及
びEPA36,776号)ならびにtacプロモーター(Sambrookら、
分子クローニング:実験室マニュアル、Cold Spring Harbor
Laboratory(1989))を含む。特に有用な原核宿主細胞発現系
は、ファージλPプロモーター及びcI857ts熱不安定レプレッサー配列
を用いる。λPプロモーターの誘導体を組み込んだ、American Ty
pe Culture Collectionから入手可能なプラスミドベクタ
ーは、プラスミドpHUB2(大腸菌JMB9系統(ATCC 37092)に
定住)及びpPLc28(大腸菌RR1系統(ATCC 53082)に定住)
を含む。
【0027】 大腸菌の宿主株の形質転換は標準的な方法を用いた電気穿孔法によって行われ
る(Daleら、「組換え四価A群連鎖球菌M蛋白ワクチン」、J.Immun
ol.151:2188−2194,1993;Daleら、「組換え八価A群
連鎖球菌M蛋白ワクチン」、Vaccine 14:944−948,1996
)。成功した形質転換体を、天然M蛋白のひとつ、あるいは多価蛋白に含まれる
M蛋白のひとつのアミノ末端の合成ペプチドコピーに対して惹起したウサギ抗血
清を用いたコロニーブロットによって同定する。
【0028】 選択されたクローンによって発現される組換え蛋白の分子サイズと抗原性を、
生菌連鎖球菌のペプシン抽出物から精製した各天然M蛋白に対して惹起したウサ
ギ抗血清を用いて(Beacheyら、「A群連鎖球菌からペプシンで抽出した
M蛋白の精製と特性:24型M抗原のアミノ末端領域の共有結合構造」、J.E
xp.Med.145:1469−1483,1977)、大腸菌抽出物のウエ
スタンブロット分析を行って決定する(Daleら、「組換え四価A群連鎖球菌
M蛋白ワクチン」、J.Immunol.151:2188−2194,199
3)。ジデオキシ−ヌクレオチド鎖終了法によって多価遺伝子を配列決定し、各
遺伝子断片が天然emm配列の正確なコピーであることを確認する。
【0029】 遺伝子送達ビヒクルをベースとするワクチン 様々な病原体の抗原をコードする遺伝子送達ビヒクル(例えば裸DNA)を哺
乳類に注入すると、防御免疫応答を生じることが示された(Ulmerら、Sc
ience 259:1745−9,1993;Bourneら、J Infe
ct.Dis.173:800−7,1996;Hoffmanら、Vacci
ne 12:1529−33,1994)。筋組織に注入した裸DNAからの異
種蛋白のin vivoでの発現が初めて記述されて以来(Wolffら、Sc
ience 247:1465−8,1990)、ワクチン接種を目的とするD
NAのデザインと供給送達にいくつかの進歩があった。
【0030】 防御免疫は最終的には抗体によって決定されるので、上述したM蛋白ワクチン
は裸DNAを通しての供給送達に理想的に適している。例えば、ひとつの実施形
態では、哺乳類細胞の発現用に特に設計されたプラスミドに多価遺伝子を連結す
る(例えばHartikkaら、Hum Gene Ther 7:1205−
17,1996参照。これは、サイトメガロウイルス初期遺伝子からのプロモー
ター/エンハンサー因子、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子及びウシ成長ホ
ルモン遺伝子からのターミネーター因子を含む)。M蛋白ハイブリッド遺伝子を
、確実に組換え蛋白を発現するようにヒト細胞系をトランスフェクトするのに使
用するプラスミドにクローニングすることができる。当該プラスミドを大腸菌に
おいて、免疫試験に十分な量に増殖させ、塩化セシウム勾配遠心分離により精製
する。食塩水50μl中50μgのプラスミドを大腿直筋に筋肉内投与してマウ
スを免疫する。最初の注射後3週目と6週目に同用量のブースター注射を行う。
【0031】 様々な他の遺伝子送達ビヒクルが、例えばウイルス、レトロトランスポゾン及
びコスミドを含めて、本発明の範囲内で同様に使用できる。代表的な例は、アデ
ノウイルスベクター(例えばWO94/26914号、WO93/9191号;
Yeiら、Gene Therapy 1:192−200,1994;Kol
lsら、PNAS 91(1):215−219,1994;Kass−Eis
lerら、PNAS 90(24):11498−502,1993;Guzm
anら、Circulation 88(6):2838−48,1993;G
uzmanら、Cir.Res.73(6):1202−1207,1993;
Zabnerら、Cell 75(2):207−216、1993;Liら、
Hum Gene Ther.4(4):403−409,1993;Cail
laudら、Eur.J.Neurosci.5(10):1287−1291
,1993)、アデノ関連1型(「AAV−1」)又はアデノ関連2型(「AA
V−2」)ベクター(WO95/13365号;Flotteら、PNAS 9
0(22)10613−10617,1993参照)、デルタ肝炎ベクター、弱
毒化デルタ肝炎ウイルス及びヘルペスウイルスベクター(例えば米国特許第5,
288,641号)、ならびに米国特許第5,166,320号の中に開示され
ているベクターを含む。他の代表的なベクターは、レトロウイルスベクター(例
えばEP 0 415 731号;WO90/07936号;WO91/028
05号;WO94/03622号;WO93/25698号;WO93/252
34号;米国特許第5,219,740号;WO93/11230号;WO93
/10218号)を含む。遺伝子治療においてそのようなベクターを使用する方
法は当該技術において周知であり、例えばLarrick,J.W.とBruc
k,K.L.,遺伝子治療:分子生物学の応用、Elsevier Scien
ce Publishing Co.,Inc.,New York,New
York,1991;及びKreigler,M.、遺伝子の転移と発現:実験
室マニュアル、W.H.Freeman and Company,New Y
ork,1990参照。
【0032】 遺伝子送達ビヒクルは、ビヒクルを用いてあるいは様々な物理的方法によって
宿主細胞に導入しうる。そのような方法の代表的な例は、リン酸カルシウム沈降
反応を用いた形質転換(Dubenskyら、PNAS 81:7529−75
33,1984)、無傷標的細胞へのそのような核酸分子の直接顕微注射(As
cadiら、Nature 352:815−818,1991)、ならびに膜
を一時的に分極させて核酸分子が入ることを可能にするために、伝導溶液中に懸
濁した細胞を強い電場に置く電気穿孔法を含む。他の手法は、不活性アデノウイ
ルスに結合した核酸分子の使用(Cottonら、PNAS 89:6094,
1990)、リポフェクション(Felgnerら、Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA 84:7413−7417,1989)、マイクロプロ
ジェクタイル衝撃(Williamsら、PNAS 88:2726−2730
,1991)、ポリリシンのようなポリカチオン化合物、レセプタ特異的リガン
ド、核酸分子を取り込むリポソーム、核酸分子を含む大腸菌から外細胞壁を取り
除き、ポリエチレングリコールを用いて動物細胞に融合するスフェロプラスト融
合、ウイルス形質導入(Clineら、Pharmac.Ther.29:69
,1985;及びFriedmannら、Science 244:1275,
1989)、及びDNAリガンド(Wuら、J.of Biol.Chem.2
64:16985−16987,1989)、ならびにセンダイウイルス又はア
デノウイルスのようなソラレン不活化ウイルスを含む。
【0033】 多価M蛋白遺伝子を含む遺伝子送達ビヒクルで免疫したマウスからの血清を、
抗原のような天然M蛋白を用いてELISAにより総抗体力価について検定する
。血清オプソニン抗体を上述したように検定する。DNA M蛋白ワクチンの防
御効果を、ワクチン中に含まれる血清型のA群連鎖球菌を用いた直接マウス防御
試験によって測定する。
【0034】 製剤及び投与 治療用途には、ワクチン剤を、例えば筋肉内、皮下及び粘膜経路を含めた様々
な経路で患者に投与することができる。ワクチン剤は単回投与としてあるいは長
期にわたり複数ユニットとして投与しうる。好ましい実施形態では、当該ワクチ
ン剤を1箇所の筋肉内注射部位につき50−300μgの濃度でヒトに投与する
。ワクチンの効果をさらに高めるために少なくとも1ヵ月の間隔を置いて数回の
注射(例えば3回又は4回)を行うことができる。
【0035】 典型的には、当該ワクチン剤は、生理的に許容される担体、賦形剤あるいは希
釈剤と共に精製ポリペプチドを含む製薬組成物の形態で投与される。そのような
担体は、使用する投薬量および濃度で患者に無毒性である。通常、そのような組
成物の調製は、ワクチン剤を緩衝剤、アスコルビン酸のような抗酸化剤、低分子
量(約10残基未満)ポリペプチド、蛋白、アミノ酸、グルコース、スクロース
又はデキストランを含めた炭水化物、EDTAのようなキレート化剤、グルタチ
オン及び他の安定剤や賦形剤と組合わせる必要がある。中性緩衝生理食塩水ある
いは同種血清アルブミンと混合した生理食塩水が適切な希釈剤の例である。
【0036】 本発明の好ましい実施形態では、ワクチン剤を、例えばフロイントアジュバン
ト、ミョウバン等のようなアジュバントと組合わせる。
【0037】 下記の実施例は例示として示すものであり、制限のためのものではない。
【0038】
【実施例】
実施例1 六価融合遺伝子の構築と発現 基本的に以前に述べられているようにして(Daleら、「組換え四価A群連
鎖球菌M蛋白ワクチン」、J.Immunol.151:2188−2194,
1993;Daleら、「組換え八価A群連鎖球菌M蛋白ワクチン」、Vacc
ine 14:944−948,1996)、6個の異なるemm遺伝子(24
、5、6、19、1及び3)の特異的5’領域を増幅するようにPCRを用いて
六価emm遺伝子を構築した。
【0039】 簡単に述べると、PCRと特異的5’emm遺伝子断片を規定するプライマー
を用いて多価遺伝子を構築する。遺伝子断片は30bpから300bpのサイズ
範囲をとりうる。各血清型のA群連鎖球菌からの染色体DNAをPCR反応のテ
ンプレートとして使用する。実施例の中で述べる六価emm遺伝子については、
PCRプライマーは次の通りである:
【0040】 M24−1 TS SphI 5’GGG GGG GCA TCG GTC GCG ACT AGG TC
T CAG ACA GAT3’(配列番号:1) M24−1 BS BamHl 5’GGG GGG GGA TCC ACG TAG TTT CTC TT
T AGC3’(配列番号:2) M5 TS BamHl 5’GGG GGG GGA TCC GCC GTG ACT AGG GG
T ACA3’(配列番号:3) M5 BS SalI 5’GGG GGG GTC GAC CTC AGT TTT TAA CC
C TTC3’(配列番号:4) M6 TS SalI 5’GGG GGG GTC GAC AGA GTG TTT CCT AG
G GGG3’(配列番号:5) M6BS NcoI 5’GGG GGG CCA TGG TAA CTT GTC ATT AT
T AGC3’(配列番号:6) M19 TS NcoI 5’GGG GGG CCA TGG AGA GTG CGT TAT AC
T AGG3’(配列番号:7) M19 BS PstI 5’GGG GGG CTG CAG AGA TAA CTT CTC AT
T CTG3’(配列番号:8) M1 TS PstI 5’GGG GGG CTG CAG AAC GGT GAT GGT AA
T CCT3’(配列番号:9) M1 BS KpnI 5’GGG GGG GGT ACC AGC TCT CTT AAA AT
C TCT3’(配列番号:10) M3 TS KpnI 5’GGG GGG GGT ACC TTG TTA GAT CAG GT
T ACA3’(配列番号:11) M3 BS ClaI 5’GGG GGG ATC GAT ATT TAA CTC TTG TA
A CAG3’(配列番号:12) M24−2 TS ClaI 5’GGG GGG ATC GAT GTC GCG ACT AGG TC
T CAG3’(配列番号:13) M24−2 BS HindIII 5’GGG GGG AAG CTT TTA CTT ACG TGC CT
C TAA TTC3’(配列番号:14)
【0041】 以前に述べられているように(Daleら、「組換え四価A群連鎖球菌M蛋白
ワクチン」、J.Immunol.151:2188−2194,1993)染
色体テンプレートに関してPCRを実施する。正しい方向と読み取り枠での断片
の連結を確実にするため、各々のPCR産物を精製し、連結し、その後5’断片
からの正プライマーと3’断片からの逆プライマーを用いて再びPCRに供する
。例えば、24、5、6、19、1及び3型M蛋白からのDNA配列を含む六価
emm遺伝子を構築するには、M24及びM5遺伝子断片を上述したプライマー
を用いてPCRによって増幅する。PCR産物をアガロースゲルから精製し、適
当な制限酵素で切断して、共に連結する(Daleら、「組換え四価A群連鎖球
菌M蛋白ワクチン」、J.Immunol.151:2188−2194,19
93;Daleら、「組換え八価A群連鎖球菌M蛋白ワクチン」、Vaccin
e 14:944−948,1996)。次に連結混合物を正M24プライマー
と逆M5プライマーを用いてPCRによって増幅する。その後、生じた適当な大
きさの産物を精製し、同様にして構築したM6及びM19遺伝子断片に連結する
。最終的な連結反応後、遺伝子全体を再びPCRによって増幅し、適当な制限酵
素で切断して、適当な発現ベクターに連結する。3’の位置に反復M24遺伝子
断片を付加するため、宿主大腸菌からプラスミドを精製し、emm24からの新
たなPCR産物を3’PstI制限部位に強制クローニングした。
【0042】 六価遺伝子をジデオキシヌクレオチド鎖終了法によって配列決定し、各遺伝子
断片がそれぞれの天然emm配列の正確なコピーであることを確認した。
【0043】 実施例2 六価ワクチンの精製 A.精製 形質転換した大腸菌を振とうインキュベーターにおいて、アンピシリン100
μg/mlとカナマイシン25μg/mlを含むLB 1l中で対数期まで増殖
させた。増殖の最後の4時間はIPTG(2mM)を加えた。細胞ペレットをP
BS 30mlに懸濁し、1000psiでフレンチプレッシャーセルにおいて
溶解した。Ni−NTA樹脂を使用し、製造者(Qiagen)から提示されて
いるプロトコールに従って上清から六価蛋白を精製した。蛋白を含む溶出緩衝液
をスピンフィルター(Ultrafree−15,Millipore)中で1
5mlから5mlに濃縮した。Superdex 75(prepグレード、P
harmacia Biotech)でのゲル濾過により最終的な精製を実施し
た。pep M24に対するウサギ抗血清を使用し(Beacheyら、「A群
連鎖球菌からペプシンで抽出したM蛋白の精製と特性:24型M抗原のアミノ末
端領域の共有結合構造」、J.Exp.Med.145:1469−1483,
1977)、ウエスタンブロットによって活性分画を同定した(Dale,J.
B.とBeachey,E.H.、「連鎖球菌M蛋白の多数の心臓交差反応性エ
ピトープ」、J.Exp.Med.161:113−122,1985)。総蛋
白濃度を標準的な方法によって測定し、200μg/mlの六価蛋白を含むよう
にサンプルをPBS中で希釈した。ゲルスキャニング(Photoshopデジ
タル画像およびCollage画像分析)によりサンプルの純度を測定した。
【0044】 B.六価ワクチンの分析 ハイブリッドemm遺伝子の構造を、pQE30に連結したあと二本鎖配列決
定法によって確認した。各サブユニットの配列はそれぞれの天然emm遺伝子と
同じであった(図1)。断片は、結合を促進するために使用した各ユニーク制限
部位によって規定される2個のアミノ酸によってのみ結合された(図1)。
【0045】 精製六価蛋白は、SDS−ポリアクリルアミドゲル上で45kDaの見かけ分
子量で移動した(図2)。ゲルスキャン分析は、無傷六価蛋白がゲル中の総染色
性蛋白の約90%を占めることを明らかにした。pep M24に対する抗血清
を用いたウエスタンブロット分析は、残りの蛋白バンドの大部分が免疫反応性で
あり、おそらく六価蛋白の断片であろうことを示した(データは提示していない
)。
【0046】 実施例3 ウサギの免疫及び抗血清の検査 A.免疫 3匹ずつの2群のウサギを、ミョウバンで沈降させるかあるいはフロイント完
全アジュバント中で乳化した六価ワクチン100μgで免疫した。ミョウバン中
での沈降については、六価蛋白(200μg/ml)を等量の水酸化アルミニウ
ム(2mg/ml)(Rehydragel HPA,Reheis,Inc.
,Berkeley Heights,NJ)に加え、4℃で一晩静かに混合し
た。同様にCFA中にも六価蛋白を100μg/mlの最終濃度で乳化した。ミ
ョウバン中の六価ワクチンを接種したウサギには、初回注射として100μgを
I.M.投与し、4週目と8週目に同用量を反復投与した。二組目のウサギには
、初回注射として皮下経路でCFA中の六価ワクチン100μgを投与し、その
後4週目と8週目に生理食塩水中同用量のブースター注射を行った。1回目の注
射の前及びその後2週間隔で採血した。
【0047】 抗体アッセイ。精製した天然のペプシン抽出M蛋白(Beacheyら、「A
群連鎖球菌からペプシンで抽出したM蛋白の精製と特性:24型M抗原のアミノ
末端領域の共有結合構造」、J.Exp.Med.145:1469−1483
,1977)あるいは精製六価蛋白を用いて、以前に述べられているように(D
aleら、「A群連鎖球菌の単一M蛋白内での型特異的な交差反応抗原決定基の
異質性」、J.Exp.Med.151:1026−1038,1980)EL
ISAを実施した。in vtroでのオプソニン作用アッセイ及び間接殺菌ア
ッセイ(Beacheyら、「連鎖球菌M蛋白の構造的に定義されたポリペプチ
ド断片による免疫に対してのヒト免疫応答」、J.Exp.Med.150:8
62−877,1979)によってオプソニン抗体を検出した。
【0048】 B.M蛋白抗体の検出 免疫前及び免疫動物血清を、ワクチン蛋白及び天然のペプシン抽出M蛋白を固
相抗原として使用し、ELISAによって検定する(Daleら、「A群連鎖球
菌の単一M蛋白内での型特異的な交差反応抗原決定基の異質性」、J.Exp.
Med.151:1026−1038,1980)。ELISAの力価は、45
0nmで>0.1のODを生じる抗血清の最終希釈の逆数として定義する。天然
M抗原に対する免疫血清の力価は、おそらく、それぞれの血清型の連鎖球菌の表
面M蛋白と反応する(すなわちオプソニン作用を促進する)、組換え蛋白によっ
て誘発される抗体のレベルを予測すると考えられる。
【0049】 C.オプソニン抗体の検出 オプソニンM蛋白抗体は、同じ血清型のA群連鎖球菌による感染に対する防御
と相関する(Lancefield,R.C.、「A群連鎖球菌の型特異的M抗
原についての現在の知識」、J.Immunol.89:307−313,19
62;Lancefield,R.C.、「A群連鎖球菌による感染後のヒトに
おける型特異的抗体の残存」、J.Exp.Med.110:271−282,
1959)。2つの関連するin vitroアッセイを用いて免疫血清中のオ
プソニン抗体を検出する。最初は、免疫血清、非免疫ヒト全血及び試験微生物の
混合物におけるオプソニン作用を測定するスクリーニングアッセイである(Be
acheyら、「A群連鎖球菌からペプシンで抽出したM蛋白の精製と特性:2
4型M抗原のアミノ末端領域の共有結合構造」、J.Exp.Med.145:
1469−1483,1977)。試験血清0.1mlを標準数の細菌に加え、
室温で15分間インキュベートする。軽くヘパリン化したヒト血液0.4mlを
加え、混合物全体を37°で45分間端から端まで回転させる。回転終了時に、
顕微鏡スライドにスミアを調製し、空気乾燥して、ライト染料で染色した。細菌
を取り込んだあるいは細菌と結合した多形核白血球のパーセンテージを計数して
「オプソニン作用パーセント」を定量する。解釈可能なアッセイは、10%以下
のオプソニン作用の免疫前対照値を有していなければならない。
【0050】 オプソニン抗体の存在は、Lancefieldによる最初の記述(Lanc
efield,R.C.、「A群連鎖球菌の型特異的M抗原についての現在の知
識」、J.Immunol.89:307−313,1962)に従って間接殺
菌抗体アッセイによって確認できる。このアッセイは、より少ない細菌を加え、
回転を3時間行うことを除いて、上述したように試験混合物を用いて実施する。
回転終了時に、ヒツジ血液寒天中で混釈平板を作製し、37°で一晩増殖させた
あと生菌を定量する。免疫血清の存在下での死滅のパーセントを非免疫血清での
増殖と比較して算定する。
【0051】 実施例4 マウス防御アッセイ A.全般的プロトコール M蛋白ワクチンの防御効果を間接又は直接(受動又は能動免疫)マウス防御試
験によって測定する。間接試験は、免疫又は免疫前血清1mlを腹腔内(i.p
.)経路でマウスに投与し、24時間後にi.p.投与した試験微生物に誘発感
染させる(Beacheyら、「連鎖球菌M蛋白の構造的に定義されたポリペプ
チド断片による免疫に対してのヒト免疫応答」、J.Exp.Med.150:
862−877,1979)。各試験微生物について、25匹ずつのマウスの群
に免疫前又は免疫血清のいずれかを投与する。次に動物を各々5匹ずつの5群に
分け、10倍高い攻撃誘発用量の毒性連鎖球菌を各小群に投与する。7日間観察
した後、検討した各血清型についてLD50を計算する。
【0052】 直接マウス防御試験は、マウスを誘発感染の前にM蛋白ワクチンで能動免疫す
ることを除いて、同様に実施する。各々のマウスに、0時点、4週目及び8週目
にミョウバン中25−50μgのワクチンを筋肉内(i.m.)投与する。初回
注射から10週間後に攻撃誘発感染を行う。対照動物はミョウバンだけで偽免疫
する。LD50を計算し、フィッシャー確率検定(exact test)を用
いて有意性を判定する。
【0053】 B.防御 六価ワクチンによって誘発されるオプソニン抗体の防御効果を直接示すため、
マウスをミョウバンに吸着させたワクチンで免疫し、次いでワクチンに含まれる
血清型のうちの2種で攻撃誘発した。雌性非近交系スイスマウスを次のスケジュ
ールに従って後脚にI.M.経路で免疫した:0時点、25μg;3週目、25
μg;6週目、50μg;及び13週目、50μg。20匹の免疫マウスと20
匹の免疫していない対照マウスに関して攻撃誘発実験を実施した(表1)。攻撃
誘発株は24及び19型で、これはM24ペプチドが六価蛋白中最大の断片であ
り、反復されること、そしてM19断片は35個のアミノ酸の長さしかない2個
のうちの1個であることに基づく。これら2個の断片は六価蛋白の防御免疫原性
の範囲を反映するはずである。毒性連鎖球菌によるマウスの腹腔内攻撃誘発は、
オプソニン抗体に関する最も厳密な実験室アッセイである。
【0054】 この実験では、各々10匹のマウスから成る2群を、各血清型についてLD −LD100にほぼ等しい接種物で攻撃誘発し、かかる接種物は2×10
FUであった。ワクチンの初回用量の投与から15週間後に攻撃誘発実験を開始
し、死亡を10日間記録した。六価ワクチンで免疫し、24型連鎖球菌で攻撃誘
発したマウスは、対照群と比較して有意に死亡から防御された(p=0.000
1)。19型連鎖球菌で攻撃誘発したマウスはワクチン接種によって防御された
が、そのレベルは統計的に有意ではなかった(p=0.15)。攻撃誘発した群
が2倍のサイズであったならば、同じレベルの防御は統計的に有意の生存率をも
たらしたであろう。免疫群全体のマウスの生存率を分析すると、防御のレベルは
極めて有意であった(p=0.0002)。
【0055】
【表1】
【0056】 実施例5 組織交差反応抗体に関するアッセイ M蛋白ワクチンのいずれもが組織交差反応抗体を誘発しないことを確かめるた
め、ヒト心臓、腎及び脳の凍結切片を用いて間接免疫蛍光測定法を実施する(D
ale,J.B.とBeachey E.H.、「ヒト心臓の筋細胞膜蛋白と共
有される連鎖球菌M蛋白の防御抗原決定基」、J.Exp.Med.156:1
165−1176,1982)。剖検で採取した組織の薄切片(4μm)を顕微
鏡スライド上に調製し、密封した箱に入れて使用時まで−70℃で保存する。試
験血清をPBS中で1:5に希釈し、組織切片上に滴下する。免疫前血清とPB
Sで対照スライドを作製する。スライドを外界温度で30分間インキュベートし
、その後スライドホルダーにおいてPBS中で3回洗浄する。蛍光標識ヤギ抗I
gG/IgM/IgAをPBS中で1:40に希釈し、スライドに滴下して、そ
れを再び洗浄し、乾燥し、1%Gelvetolとカバーガラスで封入する。キ
セノン光源を備えたZeiss Axiophot顕微鏡を用いて蛍光を検出す
る。蛍光なしを0とし、ウサギにおいて5型M蛋白全体に対して惹起した標準的
な陽性抗血清で得られるものを4+として、0−4+のスケールを用いて免疫蛍
光を記録する(Dale,J.B.とBeachey,E.H.、「連鎖球菌M
蛋白の多数の心臓交差反応性エピトープ」、J.Exp.Med.161:11
3−122,1985)。
【0057】 実施例6 ミョウバン中とフロイントアジュバント中で供給送達した六価ワクチンの免疫
原性の比較 各々3匹のウサギをミョウバン又はCFA中100μg用量の六価ワクチンで
免疫した。4週目と8週目にそれぞれミョウバン又は生理食塩水中同用量のブー
スター注射を行った。精製六価蛋白を固相抗原として使用してELISA力価を
測定した(図3)。ミョウバン中の六価ワクチンを接種した動物からの血清は、
CFA中の同用量を接種したウサギからの血清に等しい若しくはそれを上回る抗
体力価を有していた。それに続く実験では、同じスケジュールに従って食塩水単
独中100μgの六価ワクチンをI.M.投与して3匹のウサギを免疫した。こ
れらのウサギのいずれも、免疫原あるいはそれぞれのpep M蛋白に対して有
意の抗体力価を生じなかった(データは提示していない)。これらのデータは、
ミョウバンが多価ワクチンに適し且つ必要なアジュバントであり、六価蛋白と組
合わせたCFAのアジュバント活性に等しいことを示している。
【0058】 実施例7 六価ワクチンの成分サブユニットの防御免疫原性 この試験の主要な目的のひとつは、各M蛋白サブユニットの免疫原性を保持す
る多価ハイブリッド蛋白を設計することであった。ミョウバン中の六価ワクチン
で免疫した3匹のウサギから採取した血清に関してELISAを実施した(図4
)。各々のアッセイにおいて、ELISA抗原は精製ペプシン抽出M蛋白であっ
た。従って、アッセイは、天然M蛋白と反応する六価蛋白によって誘発される抗
体だけを測定し、天然M蛋白中には存在しない接続セグメントあるいはコンフォ
ーメーションに特異的であると考えられる抗体は測定しない。六価蛋白は、ワク
チン構築物中に含まれる各M蛋白に対して有意のレベルの抗体を誘発した(図4
)。重要な点として、いずれの抗血清も、間接免疫蛍光測定法で測定したように
、ヒト心臓組織あるいは腎組織と交差反応する抗体を含まなかった(データは提
示していない)。
【0059】 3匹全部のウサギからの血清が、ワクチン中に含まれるA群連鎖球菌の各血清
型に対して有意のレベルのオプソニン抗体を含んでいた(図5)。免疫血清のひ
とつを用いた間接殺菌アッセイによってこれらの結果を確認した(表2)。これ
らを合わせて考えると、結果は、六価ワクチンの個々の成分が、A群連鎖球菌の
それぞれの血清型の表面上の天然M蛋白と反応する抗体を誘発するために必要な
コンフォーメーションと免疫原性を保持していることを示唆している。
【0060】
【表2】
【0061】 本発明の特定実施形態を例示のためにここに述べたが、上記から、本発明の精
神と範囲から逸脱することなく様々な変更を行いうることが認識されるであろう
。従って、本発明は付属の特許請求の範囲によってのみ制限されるものである。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 各emm遺伝子断片の長さともとのPCRプライマー中に合成した制限部位を
示す六価ワクチンの概要図である。emm遺伝子断片はそれぞれ、21−70コ
ドンを表すemm3断片を除いて、成熟天然蛋白をコードする最初のコドンから
始まる。
【図2】 クマシーブルーで染色した精製六価蛋白のSDS−ポリアクリルアミドゲル電
気泳動である。染色蛋白バンドのコンピュータ援用画像分析は、六価蛋白(分子
量45kDa)がサンプル中の総蛋白の90.3%を占めることを示唆した。
【図3A】 ミョウバン中又はCFA中の六価ワクチンで免疫した3匹のウサギからの抗血
清のELISAである。力価は>0.1のO.D.を生じた血清の最終希釈の逆
数で表している。ELISA抗原は精製六価蛋白であった。各々の記号は1匹の
ウサギからの血清を表す。
【図3B】 ミョウバン中又はCFA中の六価ワクチンで免疫した3匹のウサギからの抗血
清のELISAである。力価は>0.1のO.D.を生じた血清の最終希釈の逆
数で表している。ELISA抗原は精製六価蛋白であった。各々の記号は1匹の
ウサギからの血清を表す。
【図4A】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のELISAである。
力価は、それぞれの血清型のA群連鎖球菌からの精製ペプシン抽出M蛋白(pe
p M)を用いて測定した。各々の記号は免疫した3匹のウサギの1匹を表す。
【図4B】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のELISAである。
力価は、それぞれの血清型のA群連鎖球菌からの精製ペプシン抽出M蛋白(pe
p M)を用いて測定した。各々の記号は免疫した3匹のウサギの1匹を表す。
【図4C】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のELISAである。
力価は、それぞれの血清型のA群連鎖球菌からの精製ペプシン抽出M蛋白(pe
p M)を用いて測定した。各々の記号は免疫した3匹のウサギの1匹を表す。
【図4D】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のELISAである。
力価は、それぞれの血清型のA群連鎖球菌からの精製ペプシン抽出M蛋白(pe
p M)を用いて測定した。各々の記号は免疫した3匹のウサギの1匹を表す。
【図4E】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のELISAである。
力価は、それぞれの血清型のA群連鎖球菌からの精製ペプシン抽出M蛋白(pe
p M)を用いて測定した。各々の記号は免疫した3匹のウサギの1匹を表す。
【図4F】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のELISAである。
力価は、それぞれの血清型のA群連鎖球菌からの精製ペプシン抽出M蛋白(pe
p M)を用いて測定した。各々の記号は免疫した3匹のウサギの1匹を表す。
【図5】 ミョウバン中の六価蛋白で免疫したウサギからの抗血清のin vitroオ
プソニン作用アッセイを示す。回転混合物は、試験微生物、免疫血清0.1ml
、及び非免疫ヒト血液0.4mlを含む。混合物を45分間回転し、染色したス
ミアの顕微鏡計数により、連鎖球菌を取り込んだあるいは連鎖球菌と結合したP
MNのパーセンテージを評価した。各アッセイにおいて、免疫前血清は<10%
のオプソニン作用パーセントを生じた。各々の異なる棒は免疫した3匹のウサギ
の1匹からの血清を表す。
【図6】 六価ウサギ抗血清によって促進される、同じ血清型のA群連鎖球菌内の異なる
系統のオプソニン作用を示すグラフである。各々の記号は横軸に示された血清型
のA群連鎖球菌の系統を表す。オプソニン作用アッセイは実施例の中で述べたよ
うに実施した。
【図7A】 六価M蛋白ワクチンの配列である(配列番号:15及び配列番号:16)。
【図7B】 六価M蛋白ワクチンの配列である(配列番号:15及び配列番号:16)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激することができ
    る少なくとも10個のアミノ酸の長さのA群連鎖球菌由来の少なくとも2個の免
    疫原性ポリペプチド;及び (b)免疫原性部分の免疫原性を保護するが、A群連鎖球菌に対する免疫応答
    を刺激する必要はない、免疫原性ポリペプチドのC末端ペプチド を含む、A群連鎖球菌に対する免疫応答を刺激する免疫原性融合ポリペプチド。
  2. 【請求項2】 上記免疫原性ポリペプチドのひとつが血清型5のA群連鎖球
    菌から得られる、請求項1に記載のポリペプチド。
  3. 【請求項3】 上記免疫原性ポリペプチドのひとつが血清型6のA群連鎖球
    菌から得られる、請求項1に記載のポリペプチド。
  4. 【請求項4】 上記免疫原性ポリペプチドのひとつが、1、1.1、2、3
    、4、11、12、13、14、18、19、22、24、28、30、48、
    49、52及び56から成る群から選択されるA群連鎖球菌血清型から得られる
    、請求項1に記載のポリペプチド。
  5. 【請求項5】 (a)A群連鎖球菌に対する防御免疫応答を刺激することが
    できる少なくとも10個のアミノ酸の長さのA群連鎖球菌由来の少なくとも2個
    の免疫原性ポリペプチド;及び (b)免疫原性部分の免疫原性を保護するが、A群連鎖球菌に対する免疫応答
    を刺激する必要はない、免疫原性ポリペプチドのC末端ペプチド を含む、A群連鎖球菌に対する免疫応答を促進するためのワクチン剤。
  6. 【請求項6】 上記免疫原性ポリペプチドのひとつが血清型5のA群連鎖球
    菌から得られる、請求項5に記載のワクチン剤。
  7. 【請求項7】 上記免疫原性ポリペプチドのひとつが血清型6のA群連鎖球
    菌から得られる、請求項5に記載のワクチン剤。
  8. 【請求項8】 上記免疫原性ポリペプチドのひとつが、1、1.1、2、3
    、4、11、12、13、14、18、19、22、24、28、30、48、
    49、52及び56から成る群から選択されるA群連鎖球菌血清型から得られる
    、請求項5に記載のワクチン剤。
  9. 【請求項9】 アジュバントをさらに含む、請求項5に記載のワクチン剤。
  10. 【請求項10】 アジュバントがミョウバンあるいはフロイントアジュバン
    トである、請求項9に記載のワクチン剤。
  11. 【請求項11】 請求項5から7のいずれか1項に記載のワクチン剤を投与
    することを含む、A群連鎖球菌感染に対して宿主を予防接種するための方法。
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