JP2001515410A - 改良されたノズル交換器を備えた高温の連続した注湯を遮断し制御する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は弁組立体と、弁の排出口に隣接した浸漬ノズル用の入口路(310)と、準備位置にある別のノズルを受容するための入口路(310)上に作動位置にあるノズルを維持するためのバネ押出し器(330,340)とに関する。当該装置はオフセットラムを備えた送り具を具備し、該送り具はノズルを駆動するためのアーム(540)を有すると共にカム経路に支持される。本発明はラム本体(501)がその頂部にカム経路と協働するフィンガを有し、駆動アーム(540)を支持し、その一方でラムロッドはフレームに固定され、これにより当該装置が必要とする空間が小さくなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 改良されたノズル交換器を備えた高温の連続した注湯を遮断し制御する装置 本発明は高温で連続して注湯する装置に関し、特に粗鋼製品を成形する高温で 連続して注湯する装置に関する。 このような装置の本質的要素は浸漬ノズルとして公知である注湯用の部材であ る。この注湯用の部材は冶金コンテナまたは注湯コンテナに取付けられるので最 終的には連続した注湯用の流路にぶつかる液状の鋼の流れを良好に確実に分配す る。なお連続した注湯用の流路では液状の鋼が冷却され且つ連続的に凝固せしめ られる。もちろん高温の鋼と接触する全ての構成要素は耐火材料で作製される。 さらにこれら構成要素、特にノズルは摩滅したり閉塞したりしてしまうので注湯 のサイクルを長期化するにはこれら構成要素を定期的に交換しなければならない 。 さらに高温の金属が近くに存在すると設置される全てのシステムにとって非常 に厳しい環境が作り出される。この領域では全ての取扱い作業に細心の注意を払 わなければならない。またこの領域は非常に込み入っており、狭いことが多い。 特に連続した注湯用の冶金コンテナや分配器の基部には脚や補強部材が設けられ ることが多い。 欧州特許EP-B-0 441 927において出願人は冶金コンテナまたは注湯コンテナに 取り付けられるよう設計された高温で連続した注湯を遮断し制御する装置を提案 している。ここでのタイプの装置はフレーム上に遮断組立体と、該遮断部の排出 口に隣接して浸漬ノズルとして公知の注湯チューブを提供する流路と、準備位置 にある別のノ ズルを受容するように設計された送り通路上で作動位置にある前記浸漬ノズルを 前記遮断組立体と整列するように維持するバネ押上げ器と、全てがカム経路上に 支持された前記浸漬ノズルに係合するためのアームを有するオフセットラム送り 具とを具備する。 この装置に改良を加えること、特にさらに小型化することは困難である。しか しながら本発明はこれら部材をさらに改良することを目的とする。 本発明の重要な特徴によればラム本体がカム経路と協働するように設計された フィンガを備え、該フィンガは駆動アームを支持し、一方、ラムのロッドは構造 体に固定される。これにより当該装置の寸法が小さくなる。 好適にはラムはノズルが作動中である時には後退せしめられ、このラムはノズ ルを押してノズルを取り外すために延ばされる。 本発明の他の特徴および利点を後述の詳細な説明と添付の図面とにより明らか にする。 図１は本発明のノズル装置の概略平面図である。 図２は図１の線II−IIの縦断面図である。 図３は図１の線III−IIIの縦断面図である。 添付の図面はある特徴を有する幾つかの要素を開示している。したがってこれ ら図面は説明を理解しやすくするだけでなく本発明を定義する役割をする。 当該装置のフレームは長手方向に延びる縦梁102および103により形成され、こ れら縦梁は横方向に延びる横梁101（図１参照）によりその右側を互いに接続さ れ、また互いに平行に延びる下方の梁104および105を備える（図３参照）。（図 ３の）左側においてラム本体の案内要素504とフレーム106とを具備する組立体に より粱の配置が確実となる。 上記構造では耐火部材201を囲うカバー200が設けられる（図２および図３参照 ）。耐火部材201は公知の方法で当該装置上に取り付けられるコンテナの耐火材 に確実に接続される。その下側には他の二つの重ねられた耐火プレート202およ び203が設けられる。中央の耐火プレート202を含む三つの耐火プレートの組立体 が形成され、耐火プレート201および耐火プレート203は耐火プレート202が耐火 プレート201と耐火プレート203との間を摺動できるように固定される。ここには 図示していないが中央の耐火プレート202はラム制御機構によりノズルを搬送で きるように所望により移動せしめられる（欧州特許EP-B-0 441 927参照）。耐火 プレート202はフレームの要素104と要素105との間を摺動できる移動フレーム内 に配置される（図３参照）。カバー301および302は弾性シール手段を有し、耐火 プレート201〜203間を確実にシールする。 図２にノズルの送り経路の端面を310で示す。図３に示したように案内用の外 形を備えた部分の一方はノズルのフランジの真っ直ぐな縁部の一つと協働するよ うに設計される。この案内用の外形を備えた部分は320および321に僅かに上昇す る外形を備えた部分を有し、次いで押上げ器323から325（例えば図２の330およ び340のような弾性戻し部材）を有し、最後にもう一度、下がる出口用の外形を 備えた部分326を有する。 当該装置の縁部には400（図３）のような隅材付き構造が取り付けられ、この 隅材付き構造はノズルを取り替えるための機構を支持し且つ案内する。 当該装置はラム本体501（図２）を具備し、このラム本体501は504で示したＵ 字形のハウジング内の青銅パッド502および503を摺動するように取り付けられる 。またラム本体501は頭部にかぎヅメ510（図３）を有し、このかぎヅメは水平方 向に延びるカム経路 520に追従する横方向に延びる突出フィンガ511を有する。さらに好適には突出フ ィンガ511と同軸に回転するようにかぎヅメ510にブロック530が接続され、この ブロック530は突出フィンガ511周りで関節のように動き、さらにカム経路の相補 形状の斜めの部分521と協働する。図３では断面で示し、図２ではノズルの供給 路（図示せず）内にあるように示したようにこのロッドの自由端には駆動アーム 540が取り付けられる。 ラムのロッドの端部を図３に550で示し、該端部は油圧式の送りシステム560を 備える。このシステムはラムに油圧を提供するためにロッドと連通する。ロッド は（水平軸線周りで）少なくとも部分的に角度方向へ自由に遊動できるように構 造体に固定的に取り付けられるかまたは枢動可能に取り付けられる。 ノズル（図示せず）が作動状態にある時にはラムは後退して位置Ａに存在する （図１および図３参照）。ラムの頭部がある側で新しいノズルが作動中のノズル と接触しつつ送り経路上で待機している。駆動アームは相補的なカム経路521の 上方に位置し、溶鋼の槽内での枢動により導入可能であり、このことは分配器を 上昇する必要もなく実行可能である。この後、ノズルを交換したい時にはラムが 延ばされ、そしてラムは二つのノズルを一緒に押し、新しいノズルを作動位置に 移動せしめ、以前からあったノズルを左（図３参照）へと移動せしめ、公知の方 法で鋼槽から引き出せるようにする。この後、ラムは後退した位置に戻る。 上述した構成は特にコンパクトである。特にラム本体の通過の重要な部分がノ ズル装置のこれ以外の残りの部分の寸法内で実行されるのでラムの作動はコンパ クトさに貢献する。さらに本質であるノズルを非常に迅速に交換できる。さらに この交換はラムが延ばされたときに実行されるので操作者が提供する圧力を減少 できる。最後 に上記構成内にラムが配置されているので特に溶鋼からの熱に対して特にラムの ロッドを確実に保護する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．冶金コンテナまたは注湯コンテナに取り付けられるように設計された高温 で連続して注湯を遮断し制御する装置であって、フレーム上に 遮断組立体と、 前記遮断部の排出口に隣接した浸漬ノズルと呼ばれる注湯用の通路の送り路(3 10)と、 準備位置にある別のノズルを受容するように設計された前記送り路(310)上で 作動位置にある前記ノズルを前記遮断組立体に整列するように維持するバネ押出 し器(330,340)と、 全てがカム経路(520)に取り付けられた前記ノズルに作用するための駆動アー ム(540)を備えたオフセットラム送り具とを具備する装置において、 前記ラム(501)の本体は前記カム経路(520)と協働するように設計されたフィン ガ(511)をその頭部に備え、且つ駆動アーム(540)をさらに支持し、前記ラムのロ ッド(550)は装置の寸法を小さくできるように構造体に固定される装置。 ２．前記ノズルが作動中である時には前記ラムは後退し、該ラムは押し出すこ とによりノズルを取り外すために延ばされる請求項１に記載の装置。 ３．前記駆動アーム(540)は前記フィンガ(511)に堅く接続され、前記ラムの頭 部の関節ロッド部分(530)に取り付けられ、このため前記カム経路(520)の斜めの 部分に追従すると共に斜めの部分から消えることができる請求項１および２のい ずれか一つに記載の装置。 ４．前記ラム(501)の本体は前記フレーム内で摺動するように取 り付けられ、前記ラムのロッド(550)は少なくとも部分的な角度方向へ自由に遊 動できるように前記フレームに固定される請求項１から３のいずれか一つに記載 の装置。 ５．前記遮断組立体は対応する開口を備えた少なくとも二つの平行なプレート を(201,203)を具備し、これらプレートは前記ラムの主要寸法に対して垂直な方 向に相対的に平行移動する請求項１から４のいずれか一つに記載の装置。