JP2001514898A - アンドロクトニンをコードする遺伝子、該遺伝子を含むベクター及び得られた病害抵抗性の形質転換植物 - Google Patents

アンドロクトニンをコードする遺伝子、該遺伝子を含むベクター及び得られた病害抵抗性の形質転換植物

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JP2001514898A
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ドウローズ,リシヤール
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ローヌ−プーラン・アグロ
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Abstract

(57)【要約】 本発明はアンドロクトニンをコードするDNA配列、宿主生物を形質転換するための該DNA配列を含むベクター及び形質転換方法に関する。より特定的には本発明は、植物細胞及び植物の形質転換、形質転換植物によって産生され病害、特に菌類由来の病害に対する抵抗性を植物に付与するドロソマイシンに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、アンドロクトニンをコードするDNA配列、宿主生物を形質転換す
るための該DNA配列を含有するベクター、及び、このような宿主生物の形質転
換方法に関する。
【0002】 より特定的には本発明は、植物細胞及び植物の形質転換に関する。形質転換植
物によって産生されるアンドロクトニンは植物に病害抵抗性、特に菌類病害に対
する抵抗性を与える。
【0003】 今日では、環境保護の目的で抗真菌性防御物質による処理の削減またはより好
ましくはこのような処理の回避が要望されており、従って、植物を特に菌類病害
に対して抵抗性にする必要性が増している。このような病害抵抗性を増強する手
段の1つは、植物自体が病害防御を確保する物質を産生できるように植物を形質
転換させることである。
【0004】 抗菌性または抗真菌性、特に植物の病害の原因となる菌類に対する抗真菌性を
もつ天然起原の種々の物質、特にペプチドは公知である。しかしながら問題は、
植物に抗菌性または抗真菌性を付与するために抗菌性または抗真菌性を維持した
状態で形質転換植物によって産生され得る物質を見出すことにある。本明細書に
使用された殺菌剤または殺真菌剤なる用語は、厳密な意味の殺菌性または殺真菌
性だけでなく静菌性または静真菌性も包含する。
【0005】 アンドロクトニンはサソリ、特にAndroctonus australi
s種のサソリによって産生されるペプチドである。アンドロクトニン及びその化
学合成方法は、in vitroのその抗真菌性及び抗菌性と共に、Ehret
−Sabatierらによって記載されている。
【0006】 アンドロクトニンの遺伝子がここに同定された。また、宿主生物、特に植物に
アンドロクトニンを挿入してアンドロクトニンを発現させ、アンドロクトニンを
産生及び単離する方法、並びに、菌類病害及び細菌性病害に対する抵抗性を宿主
生物に付与する方法が知見された。これは上記に提起した問題に特に有利な解決
方法を提供する。
【0007】 最初に、本発明の目的は、アンドロクトニンをコードする核酸フラグメント、
アンドロクトニンをコードするこのようなフラグメントを含み且つ植物などの宿
主生物の体内で機能し得るヘテロロガスな調節要素を5′位及び3′位に含むキ
メラ遺伝子、該キメラ遺伝子を含むように宿主生物を形質転換させるベクター、
並びに、形質転換された宿主生物を提供することである。次に、本発明は、アン
ドロクトニンをコードする少なくとも1つの核酸フラグメントを含む形質転換さ
れた植物細胞、このような細胞を含む病害抵抗性植物、特にこの細胞から再生さ
れた病害抵抗性植物に関する。最後に、本発明は、本発明の形質転換植物の栽培
方法に関する。
【0008】 本文中に使用されたアンドロクトニンなる用語は、サソリ、特にAndroc
tonus australis種のサソリから産生及び単離されたいかなるペ
プチドも包含する。これらのペプチドは少なくとも20個、好ましくは少なくと
も25個のアミノ酸と、互いにジスルフィド架橋を形成する4個のシステイン残
基とを含む。好ましくは、アンドロクトニンが本質的に以下の一般式(I): Xaa−Cys−Xab−Cys−Xac−Cys−Xad−Cys−Xae (I)
【0009】 〔式中、 Xaaは少なくとも1個のアミノ酸を含むペプチド残基を表し、 Xabは5個のアミノ酸のペプチド残基を表し、 Xacは5個のアミノ酸のペプチド残基を表し、 Xadは3個のアミノ酸のペプチド残基を表し、 Xaeは少なくとも1個のアミノ酸を含むペプチド残基を表す〕のペプチド配
列を含む。
【0010】 好ましくは、Xab及び/またはXad及び/またはXaeが少なくとも1つ
、好ましくは1つの塩基性アミノ酸を含む。本文中に使用された塩基性アミノ酸
なる用語は、リシン、アスパラギンまたはホモアスパラギンから選択されたアミ
ノ酸を意味する。
【0011】 好ましくは、 Xaaがペプチド配列Xaa′−Valを表し、ここにXaa′はNHまた
は少なくとも1個のアミノ酸を含むペプチド残基を表し、及び/または、 Xabがペプチド配列−Arg−Xab′−Ileを表し、ここにXab′は
3個のアミノ酸のペプチド残基を表し、及び/または、 Xacがペプチド配列−Arg−Xac′−Glyを表し、ここにXac′は
3個のアミノ酸のペプチド残基を表し、及び/または、 Xadがペプチド配列−Tyr−Xad′−Lysを表し、ここにXad′は
1個のアミノ酸のペプチド残基を表し、及び/または、 Xaeがペプチド配列−Thr−Xae′を表し、ここにXae′はCOOH
または少なくとも1個のアミノ酸を含むペプチド残基を表す。
【0012】 より好ましくは、 Xaa′がペプチド配列Arg−Ser−を表し、及び/または、 Xab′がペプチド配列Gln−Ile−Lys−を表し、及び/または、 Xac′がペプチド配列−Arg−Arg−Gly−を表し、及び/または、 Xad′がペプチド残基−Tyr−を表し、及び/または、 Xae′がペプチド配列−Asn−Arg−Pro−Tyrを表す。
【0013】 本発明の好ましい実施態様によれば、アンドロクトニンは配列1で示される2
5個のアミノ酸のペプチド配列及びこの配列に相同なペプチド配列によって表さ
れる。
【0014】 相同ペプチド配列なる用語は、配列1で示される配列に少なくとも65%の相
同性を有しており、配列1と同じく4個のシステイン残基をもち、これらのシス
テイン残基の間に配列1と同数のアミノ酸を含み、相同配列の抗真菌活性または
抗菌活性の実質的な変化を誘発しない部位の幾つかのアミノ酸が等価の別のアミ
ノ酸によって置換されているような任意の等価の配列を意味する。相同配列は、
好ましくは少なくとも75%の相同性、より好ましくは少なくとも85%の相同
性、いっそう好ましくは90%の相同性を有している。
【0015】 アンドロクトニンの末端NH残基は例えばアセチル化のような翻訳後修飾を
有し、C末端残基は例えばアミド化のような翻訳後修飾を有し得る。
【0016】 “本質的に一般式(I)のペプチド配列を含むペプチド配列”という表現は、
上記に定義の配列に加えて、特に植物細胞または植物のような宿主生物の体内で
上記に定義の配列を発現及びターゲッティングするために必要なペプチド残基を
いずれか一方の末端または両方の末端に有している配列も包含する。
【0017】 このような配列としては特に、“ペプチド−アンドロクトニン”または“アン
ドロクトニン−ペプチド”の形態、好ましくは“ペプチド−アンドロクトニン”
の形態の融合ペプチドがある。融合ペプチドが酵素系によって植物細胞から切断
されて上記に定義のアンドロクトニンが遊離される。アンドロクトニンに融合す
るペプチドは、特に植物細胞または植物のような宿主生物の一部、例えば細胞質
もしくは細胞膜中で、または、特定種類の植物の場合には細胞区画もしくは組織
中で、または、細胞外マトリックス中でアンドロクトニンの産生を特異的に調節
及び指令し得るシグナルペプチドまたはトランジットペプチドでよい。
【0018】 1つの実施態様によれば、トランジットペプチドは、葉緑体またはミトコンド
リアに特異的なシグナルでよく、後で葉緑体またはミトコンドリア中で切断され
る。
【0019】 本発明の別の実施態様によれば、シグナルペプチドは、小胞体にタンパク質を
保持させるシグナルまたは液胞に特異的なペプチド即ち“プロペプチド”に任意
に結合したN−末端シグナル即ち“プレペプチド”でもよい。“細胞機械論”に
よれば、小胞体はシグナルペプチドの開裂のような産生タンパク質の成熟処理を
担当する場所である。
【0020】 トランジットペプチドは一本鎖でも二重鎖でもよく、この場合には任意に中間
配列によって隔てられていてもよい。即ち、欧州特許出願EP0508909に
記載されているように、トランジットペプチドは転写方向で順次に、色素体局在
酵素をコードする植物遺伝子のトランジットペプチドをコードする配列と、色素
体局在酵素をコードする植物遺伝子の成熟N末端部分の配列の一部と、色素体局
在酵素をコードする植物遺伝子の第二のトランジットペプチドをコードする配列
とを含んでいる。
【0021】 本発明に有用なトランジットペプチドとしては特に、配列2で示されるコーデ
ィング配列によって表されるタバコのPR−1α遺伝子(WO95/19443
)のシグナルペプチドがあり、このシグナルペプチドは配列3によって示される
アンドロクトニンに融合する。このアンドロクトニンは、特にアンドロクトニン
が植物細胞もしくは植物によって産生されるときは配列3の塩基12−176に
対応する融合タンパク質であり、アンドロクトニンが酵母中で産生されるときは
Mat α1因子の前駆体である。
【0022】 従って、本発明は先ず、上記に定義のアンドロクトニンをコードする核酸フラ
グメント、特にDNAフラグメントに関する。本発明によればこれらのフラグメ
ントは、Androctonus australisから単離されたフラグメ
ント、または、ペプチドを発現させる宿主生物体内でアンドロクトニンを発現さ
せるように操作された誘導フラグメントである。核酸フラグメントは標準方法で
単離及び精製することによって得られてもよく、または常用技術である合成オリ
ゴヌクレオチドの連続的ハイブリダイゼーションによって合成してもよい。これ
らの技術は特にAusubelらによって記載されている。
【0023】 本文中に使用された“核酸フラグメント”なる用語は、DNA型またはRNA
型、好ましくはDNA型、より特定的にはcDNA型、特に二重鎖cDNA型の
ヌクレオチド配列を意味する。
【0024】 本発明の実施態様によれば、アンドロクトニンをコードする核酸フラグメント
は、配列1で示されるDNA配列、該配列の相同配列または相補配列、特に塩基
1−75に対応する配列1のコーディング部分である。
【0025】 本文中に使用された“相同”なる用語は、アンドロクトニンをコードしている
が配列1で示される核酸配列に比べて1つまたは複数の配列修飾を有している核
酸フラグメントを意味する。これらの修飾は、常用のミューテーション技術で得
られてもよく、または、ハイブリダイゼーションによって配列を調製するときの
合成オリゴヌクレオチドの選択によって得られてもよい。同一アミノ酸の発現に
導くような核酸の多くの組合せに関しては、配列1で示される基準配列と相同配
列との違いが重要であり、核酸の数が100未満というサイズの合成によって作
製可能なDNAフラグメントの場合には特に重要である。基準配列に対する相同
性の程度が少なくとも70%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少
なくとも90%が有利であろう。これらの修飾は概して中立である。即ち、得ら
れるアンドロクトニンの一次配列に影響を与えない。
【0026】 本発明はまた、コーディング配列と、前記コーディング配列に機能的に連結さ
れ特に植物細胞または植物のような宿主生物の体内で機能し得る5′位及び3′
位のヘテロロガスな調節要素とから成り、前記コーディング配列が、上記に定義
のアンドロクトニン(“ペプチド−アンドロクトニン”または“アンドロクトニ
ン−ペプチド”の形態の融合ペプチドも含む)をコードする少なくとも1つのD
NAフラグメントを含むキメラ遺伝子に関する。
【0027】 宿主生物なる用語は、アンドロクトニンを産生させるために本発明のキメラ遺
伝子を導入することが可能なすべての単細胞または多細胞の下等生物または高等
生物を意味する。特に、E.coliのような細菌、Saccharomyce
sもしくはKluyveromyces、Pichia属の酵母、Asperg
illlusのような菌類、バキュロウイルス、または好ましくは植物細胞及び
植物が挙げられる。
【0028】 本文中に使用された“植物細胞”なる用語は、カルス(肉状体)のような未分
化組織、胚のような分化組織、植物の部分、植物または種子を構成し得る植物由
来の任意の細胞を意味する。
【0029】 本文中に使用された“植物”なる用語は、光合成可能な任意の分化多細胞生物
、特に単子葉類または双子葉類、より特定的には、トウモロコシ、コムギ、ナタ
ネ、ダイズ、イネ、サトウキビ、テンサイ、タバコ及び綿などの、動物飼料また
はヒト食料にもなり得る栽培植物を意味する。
【0030】 アンドロクトニンをコードするDNAフラグメントを発現させるために宿主生
物に応じて必要な調節要素は当業者に公知である。調節要素としては特に、プロ
モーター配列、転写アクチベーター、トランジットペプチド、ターミネーター配
列があり、また、開始コドン及び終止コドンがある。調節要素の同定及び選択に
使用し得る手段及び方法は当業者に公知である。
【0031】 酵母または細菌のような微生物を形質転換させるために必要な調節要素は当業
者に公知であり、特に、プロモーター配列、転写アクチベーター、トランジット
ペプチド、ターミネーター配列並びに開始コドン及び終止コドンがある。
【0032】 酵母の培養培地中でペプチドの発現及び分泌を誘発するためには、ヘリオマイ
シンをコードするDNAフラグメントを、以下の要素: −形質転換体を選択し得るマーカー、 −酵母体内でプラスミドを複製し得る核酸配列(複製起点)、 −大腸菌内でプラスミドを複製し得る核酸配列(複製起点)、 −(1)プロモーター調節配列と、 (2)特異的ペプチド(またはプロペプチド)に結合したシグナルペプチド(
またはプレペプチド)をコードする配列と、 (3)転写終結調節配列またはポリアデニル化配列と、 から成る発現カセット、 を含むシャトルベクターに組込む。
【0033】 これらの要素は、Reichhartら,1992,Invert.Repr
od.Dev.,21,pp15−24及びMichautら,1996,FE
BS Letters,395,pp6−10などのような複数の刊行物に記載
されている。
【0034】 好ましくは、酢酸リチウム法(Itoら,1993,J.Bacteriol
.153,pp163−168)によってS.cerevisiae種の酵母を
発現プラスミドで形質転換させる。
【0035】 本発明はより特定的には植物の形質転換に関する。植物体内のプロモーター調
節配列としては、植物体内で天然に発現される遺伝子の任意のプロモーター配列
、特に細菌、ウイルスまたは植物に由来のプロモーターを使用し得る。例えば、
リブロース−ビスカルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(RuBisCO)の小サ
ブユニットの遺伝子のプロモーター、植物ウイルス例えばカリフラワーのモザイ
クウイルス(CAMV 19Sまたは35S)の遺伝子のプロモーター、タバコ
のPR−1aのような病原体によって誘導されるプロモーターがある。公知の適
当な任意のプロモーターを使用し得る。好ましくは、病原体の攻撃によって構成
的または誘導的にコーディング配列の超発現を促進するプロモーター調節配列、
例えば欧州特許出願EP0507698に記載のような少なくとも1つのヒスト
ンプロモーターを含むプロモーター調節配列を利用する。
【0036】 本発明によればまた、プロモーター調節配列に組合せて他の調節配列を使用し
得る。他の調節配列としては、プロモーターとコーディング配列との間に配置さ
れる転写アクチベーター(“エンハンサー”)があり、例えば、国際特許出願W
O87/07644に記載されたタバコのモザイクウイルス(TMV)またはC
arrington & Freedによって記載されたタバコの腐食ウイルス
(TEV)の転写アクチベーターがある。
【0037】 転写終結調節配列またはポリアデニル化配列としては、細菌起原の対応する任
意の配列、例えばAgrobacterium tumefaciensのno
sターミネーターまたは植物起原の対応する任意の配列、例えば欧州特許出願E
P0633317に記載されたようなヒストンターミネーターを使用し得る。
【0038】 また、本発明のキメラ遺伝子を、形質転換された宿主生物に適応する選択マー
カーに結合させてもよい。このような選択マーカーは当業者に公知である。その
例としては、抗生物質耐性遺伝子または植物の除草剤に耐性の遺伝子がある。
【0039】 本発明はまた、宿主生物を形質転換させるために使用される上記に定義のキメ
ラ遺伝子を少なくとも1つ含むクローニングベクターまたは発現ベクターに関す
る。このようなベクターは、上記のキメラ遺伝子に加えて、少なくとも1つの複
製起点及び必要に応じて適当な選択マーカーを含む。ベクターは、本発明のキメ
ラ遺伝子の導入によって形質転換されたプラスミド、コスミド、バクテリオファ
ージまたはウイルスから構成され得る。形質転換される宿主生物に応じた形質転
換ベクターの選択は当業者に公知であり、多くの文献に記載されている。
【0040】 植物細胞または植物を形質転換するためには、育成植物の形質転換に使用でき
かつ固有の複製要素及び発現要素を含むウイルスが特に好適である。本発明によ
れば、植物細胞または植物を形質転換するためのベクターがプラスミドであるの
が好ましい。
【0041】 本発明の目的はまた、上記に定義の少なくとも1つの核酸フラグメントまたは
キメラ遺伝子を組込むことから成る宿主生物、特に植物細胞の形質転換方法を提
供することである。多くの専門文献、特に本願に引用された参考文献に記載され
た公知の適当な任意の手段、より特定的には本発明のベクターによって形質転換
を惹起する。
【0042】 1つの方法シリーズでは、DNA配列を保有する粒子によって細胞、原形質体
または組織を衝撃する。別の方法シリーズでは、Agrobacterium
tumefaciensのTiプラスミドまたはAgrobacterium
rhizogenesのRiプラスミドに挿入したキメラ遺伝子を使用してDN
A配列を植物に導入する。
【0043】 マイクロインジェクション、電気穿孔またはPEGによる直接沈降のような別
の方法も使用し得る。
【0044】 当業者は宿主生物、特に植物細胞または植物の種類に応じた適当な方法を選択
し得る。
【0045】 本発明の目的はまた、上記に定義のアンドロクトニンをコードする配列を内包
するキメラ遺伝子を有効量で含む形質転換された宿主生物、特に植物細胞または
植物を提供することである。
【0046】 本発明の目的はまた、形質転換細胞を含む植物、特に形質転換細胞から再生さ
れた植物を提供することである。再生のためには、例えば参考文献に記載された
方法から種の性質に応じた適当な任意の方法を利用し得る。
【0047】 植物細胞の形質転換方法及び植物の再生方法に関しては、特に以下の特許及び
特許出願、即ち、米国特許US4,459,355、US4,536,475、
US5,464,763、US5,177,010、US5,187,073、
欧州特許EP604662、EP672752、米国特許US4,945,05
0、US5,036,006、US5,100,792、US5,371,01
4、US5,478,744、US5,179,022、US5,563,34
6、US5,484,956、US5,508,468、US5,538,87
7、US5,554,798、US5,489,520、US5,510,31
8、US5,204,253、US5,405,765、欧州特許EP4421
74、EP486233、EP486234、EP539563、EP6747
25、国際特許WO91/02071及びWO95/06128を引用し得る。
【0048】 本発明はまた、上記のような再生植物の栽培及び/または交配によって得られ
た形質転換植物、並びに、形質転換植物の種子に関する。
【0049】 このような形質転換植物は幾つかの病害、特に幾つかの菌類病害または細菌性
病害に抵抗性である。このため、病害抵抗性植物の栽培を主目的としてアンドロ
クトニンをコードするDNA配列を組込むことができる。アンドロクトニンは、
Cercospora特にCercospora beticola、Clad
osporium特にCladosporium herbarum、Fusa
rium特にFusarium culmorumもしくはFusarium
graminearum、または、Phytophthora特にPhytop
hthora cinnamomiを原因とする菌類病害に有効である。
【0050】 キメラ遺伝子はまた、1種または複数の除草剤耐性遺伝子のような少なくとも
1つの選択マーカーに有利に結合され得る。
【0051】 また、例えば除草剤耐性遺伝子のような別の有益なペプチドまたはタンパク質
をコードする別の配列で植物を形質転換するときに、アンドロクトニンをコード
するDNA配列を選択マーカーとして組込んでもよい。
【0052】 このような除草剤耐性遺伝子は当業者に公知であり、特に欧州特許出願EP1
15673、国際特許出願87/04181、欧州特許出願EP337899、
国際特許出願WO96/38567またはWO97/04103に記載されてい
る。
【0053】 勿論、本発明によって形質転換された細胞及び植物は、アンドロクトニンをコ
ードする配列に加えて、細菌性もしくは真菌性の別の病害に対する抵抗性を植物
に付与し得る別の有益なタンパク質例えば相補的ペプチドをコードする別のヘテ
ロロガスな配列、及び/または、特に上記に定義の除草剤に耐性のタンパク質を
コードする別の配列、及び/または、特にBtタンパク質のような昆虫抵抗性タ
ンパク質をコードする別の配列を含み得る。
【0054】 別の配列は、アンドロクトニンをコードしている配列を含む本発明のキメラ遺
伝子と、別の有益なペプチドまたはタンパク質をコードする別の配列を含む少な
くとも1つの別の遺伝子との双方を内包する同一ベクターを用いて組込むことが
できる。
【0055】 別の配列はまた、上記に定義の常用の技術を使用し、上記のような別の配列を
少なくとも含む別のベクターを用いて組込むこともできる。
【0056】 本発明の植物はまた、一方がアンドロクトニンをコードする本発明の遺伝子を
含み、他方が少なくとも1つの別の有益なペプチドまたはタンパク質をコードす
る遺伝子を含む両親を交配することによって得られる。
【0057】 別の抗真菌性ペプチドをコードする配列としては、Fehlbaumら(19
94)によるフランス特許出願FR2 725 992及び1997年7月24
日出願の未公開のフランス特許出願FR97 09115に記載されているよう
なドロソマイシンをコードする配列が挙げられる。
【0058】 本発明は最後に、本発明によって形質転換された植物の栽培方法に関する。方
法は、植物の栽培に好適な培地、特に圃場の表面に形質転換植物の種子を播種し
、該種子または該形質転換植物に実質的に影響を及ぼすことなく農芸化学組成物
を該表面に施用し、次いで、栽培した植物が所望の成熟度に到達したときに収穫
し、収穫した植物の種子を任意に分離する工程から成る。
【0059】 本文中に使用された農芸化学組成物なる用語は、除草剤、殺真菌剤、殺菌剤、
殺ウイルス剤または殺虫剤の活性の少なくとも1つを有している少なくとも1種
類の有効物質を含む任意の農芸化学組成物を意味する。
【0060】 本発明の栽培方法の好ましい実施態様によれば、農芸化学組成物は、少なくと
も1つの抗真菌活性及び/または抗菌活性、より特定的には本発明の形質転換植
物によって産生されたアンドロクトニンの活性に相補的な活性を有している少な
くとも1種類の有効物質を含んでいる。
【0061】 本文中に使用された“アンドロクトニンの活性に相補的な活性を有している物
質”という表現は、相補的な活性スペクトルを有している物質、即ち、アンドロ
クトニンに感受性でない汚染物質(菌類、細菌またはウイルス)の攻撃に対して
有効な物質を意味してもよく、または、アンドロクトニンの活性スペクトルの全
部または一部に重なり合う活性スペクトルを有しているが形質転換植物によって
アンドロクトニンが産生されるのでその施用量を実質的に削減できる物質を意味
してもよい。
【0062】 最後に、形質転換された宿主生物の栽培によってアンドロクトニンが量産され
得る。従って本発明はまた、上記に定義のアンドロクトニンをコードする遺伝子
を含む形質転換宿主生物を適当な培地で栽培し、次いで、得られたアンドロクト
ニンを抽出し完全にもしくは部分的に精製する工程から成るアンドロクトニンの
製造方法に関する。
【0063】 以下の実施例は、本発明のアンドロクトニンをコードする配列、キメラ遺伝子
、組込みベクター及び形質転換植物の製造を説明する。添付の図1から図5は、
キメラ遺伝子を構築するために調製した幾つかのプラスミドの概略構造を示す。
これらの図中、種々の制限部位をイタリック体で示す。
【0064】 (実施例)実施例1:キメラ遺伝子の構築 以下に使用したすべての技術は標準的な実験技術である。これらの技術の詳細
なプロトコルは特にAusubelらに記載されている。
【0065】pRPA−MD−P :タバコのPR−1a遺伝子のシグナルペプチドを含むプラ
スミドの作製 以下のオリゴ1及びオリゴ2の配列をもつ相補的な2つの合成オリゴヌクレオ
チドを65℃で5分間ハイブリダイズさせ、次いで30分を要して温度を30℃
までゆっくりと低下させる。
【0066】 オリゴ1: 5′GCGTCGACGC GATGGGTTTC GTGCTTTTCT CTCAGCTTCC ATCTTTCCTT CTTGTGTCTA CTCTTCTTCT TTTCC 3′ オリゴ2: 5′TCGCCGGCAC GGCAAGAGTA AGAGATCACA AGGAAAAGAA GAAGAGTAGA CACAAGAAGG AAAGATGGAA GC 3′
【0067】 オリゴ1とオリゴ2とのハイブリダイゼーション後、一本鎖の形態を維持して
いるDNAを、各オリゴの3′末端から二重鎖オリゴヌクレオチドを作製するた
めに(製造元(New England Biolabs)によって規定された
標準条件下で)大腸菌のポリメラーゼ1のクレノウフラグメントのマトリックス
として使用する。得られた二重鎖オリゴヌクレオチドを次に、制限酵素SacI
I及びNaeIで消化し、同じ制限酵素で消化したプラスミドpBS II S
K(−)(Stratagene)にクローニングする。このようにして、タバ
コのPR−1a遺伝子のシグナルペプチドをコードする領域を含むクローンが得
られる(配列2)。
【0068】pRPA−PS−PR1a−andro :3′非転写領域のないシグナルペプチ
ドPR−1aに融合したアンドロクトニンをコードする配列の作製 以下のオリゴ3及びオリゴ4の配列をもつ相補的な2つの合成オリゴヌクレオ
チドを上記のpRPA−MD−P作製の処理条件でハイブリダイズさせる。
【0069】 オリゴ3: 5′AGGTCCGTGT GCAGGCAGAT CAAGATCTGC AGGAGGAGGG GTGG 3′ オリゴ4: 5′CCGGATCCGT CGACACGTTC GCCTCGCCGA GCTCAGTATG GCCTGTTAGT GCACTTGTAG TAGCAACCAC CCCTCCTCCT GCAGATCTTG ATCTGCC 3′
【0070】 オリゴ3とオリゴ4とのハイブリダイゼーション後、一本鎖の形態を維持して
いるDNAを、各オリゴの3′末端から二重鎖オリゴヌクレオチドを作製するた
めに(製造元(New England Biolabs)によって規定された
標準条件下で)大腸菌のポリメラーゼ1のクレノウフラグメントのマトリックス
として使用する。アンドロクトニンのコーディング部分(配列1)を含むこの二
重鎖オリゴヌクレオチドを次に、制限酵素NaeIで消化しておいたプラスミド
pRPA−MD−Pに直接クローニングする。得られたクローンの配向の正否を
配列決定によって確認する。これによって、N−末端の制限部位NcoIとC−
末端の制限部位ScaI、SacII及びBamHIとの間に融合タンパク質P
R−1a−アンドロクトニンをコードする領域(配列3)を含むクローンが得ら
れる。
【0071】pRPA−RD−238 :融合タンパク質PR−1a−アンドロクトニンをコー
ドする配列を含む植物体内の発現ベクターの作製 プラスミドpUC−19に由来のプラスミドpRTL−2 GUSをDr.J
im Carrington(Texas A&M University,未
発表)から入手した。図1に示す概略構造をもつこのプラスミドは、タバコの腐
食ウイルスの5′の非翻訳配列(TEV 5′UTR;Carrington
& Freed,1990)を有しているRNAの発現を誘導するカリフラワー
のモザイクウイルスから単離された二重鎖CaMV 35Sプロモーター(Ca
MV 2×35S;Odellら,1985)と、大腸菌のβ−グルクロニダー
ゼの遺伝子(GUS Jeffersonら,1987)と、その下流のCaM
VのRNA 35Sのポリアデニル化部位(CaMV ポリA;Odellら,
1985)とを含む。
【0072】 プラスミドpRTL−2 GUSを制限酵素NcoI及びBamHIで消化し
、DNAの大フラグメントを精製する。プラスミドpRPA−PS−PR1a−
androを制限酵素NcoI及びBamHIで消化し、融合タンパク質PR−
1a−アンドロクトニンをコードする領域を含むDNAの小フラグメントを精製
する。次に、精製した2つのDNAフラグメントを互いに結合させ、融合タンパ
ク質PR−1a−アンドロクトニンを植物体内で合成させる発現カセットを作製
する。この発現カセットの概略構造を図2に示す。“PR−1a−アンドロクト
ニン”はpRPA−RD−230の融合タンパク質PR−1a−アンドロクトニ
ンのコーディング領域を表す。アンドロクトニンはシグナルペプチドPR−1a
の作用によって植物の細胞外マトリックスに運搬される。
【0073】pRPA−RD−195 :修飾された多重クローニング部位を含むプラスミドの
作製 プラスミドpRPA−RD−195は、修飾された多重クローニング部位を含
むpUC−19に由来のプラスミドである。以下のオリゴ5及びオリゴ6の配列
をもつ相補的な合成オリゴヌクレオチドをpRPA−MD−Pに関して記載した
手順でハイブリダイズさせて二重鎖とする。
【0074】 オリゴ5: 5′AGGGCCCCCT AGGGTTTAAA CGGCCAGTCA GGCCGAATTC GAGCTCGGTA CCCGGGGATC CTCTAGAGTC GACCTGCAGG CATGC 3′ オリゴ6: 5′CCCTGAACCA GGCTCGAGGG CGCGCCTTAA TTAAAAGCTT GCATGCCTGC AGGTCGACTC TAGAGG 3′
【0075】 得られた二重鎖オリゴヌクレオチドを次に、制限酵素EcoRI及びHind
IIIで予め消化し次いで大腸菌のDNAポリメラーゼ1のクレノウフラグメン
トで平滑末端を形成しておいたpUC−19に結合させる。これによって、Ag
robacterium tumefaciensのベクタープラスミドに発現
カセットを導入し易くするための多重クローニング部位を含むベクターが得られ
る。この多重クローニング部位の概略構造を図3に表す。
【0076】pRPA−RD−233 :pRPA−RD−195内へのpRPA−RD−23
0のPR−1a−アンドロクトニンの発現カセットの導入 プラスミドpRPA−RD−230を制限酵素HindIIIで消化する。P
R−1a−アンドロクトニンの発現カセットを含むDNAフラグメントを精製す
る。精製したフラグメントを次に、制限酵素HindIIIで予め消化しウシの
腸ホスファターゼで脱リン酸化しておいたpRPA−RP−195に結合させる
【0077】pRPA−RD−174 :pRPA−BL−237(欧州特許EP0 508
909)のブロモキシニル耐性遺伝子を含むpRPA−BL−150A(欧州特
許EP0 508 909)に由来のプラスミド PCR遺伝子増幅によってpRPA−BL−237からブロモキシニル耐性遺
伝子を単離する。得られたフラグメントは平滑末端を有している。標準条件下で
ポリメラーゼクレノウを作用させて平滑末端を形成したpRPA−BL−150
AのEcoRI部位にこのフラグメントをクローニングする。左端近傍のブロモ
キシニル耐性遺伝子と、右端近傍のカナマイシン耐性遺伝子とこれらの2つの遺
伝子の間の多重クローニング部位とを含むAgrobacterium tum
efaciensのベクターが得られる。
【0078】 pRPA−RD−174の概略構造を図4に示す。この図で、“nos”はA
grobacterium tumefaciensのノパリーヌ(nopal
ine)シンターゼのポリアデニル化部位(Bevanら,1983)、“NO
S pro”はAgrobacterium tumefaciensのノパリ
ーヌ(nopaline)シンターゼのプロモーター(Bevanら,1983
)、“NPT II”は大腸菌のTn5トランスポゾンのネオマイシンホスホト
ランスフェラーゼの遺伝子(Rothsteinら,1981)、“35S p
ro”はカリフラワーのモザイクウイルスから単離されたプロモーター35S(
Odellら,1985)、“BRX”はK.ozaenaeから単離されたニ
トリラーゼの遺伝子(Stalkerら,1988)、“RB”及び“LB”は
それぞれ、Agrobacterium tumefaciensのTiプラス
ミドの配列の右端及び左端を表す。
【0079】pRPA−RD−184 :pRPA−RD−174に対する新規な非反復制限部
位の付加 以下のオリゴ7及びオリゴ8の配列をもつ相補的な合成オリゴヌクレオチドを
pRPA−MD−Pに関して記載した手順に従ってハイブリダイズさせ二重鎖に
する。
【0080】 オリゴ7: 5′CCGGCCAGTC AGGCCACACT TAATTAAGTT TAAACGCGGC CCCGGCGCGC CTAGGTGTGT GCTCGAGGGC CCAACCTCAG TACCTGGTTC AGG 3′ オリゴ8: 5′CCGGCCTGAA CCAGGTACTG AGGTTGGGCC CTCGAGCACA CACCTAGGCG CGCCGGGGCC GCGTTTAAAC TTAATTAAGT GTGGCCTGAC TGG 3′
【0081】 ハイブリダイズした二重鎖オリゴヌクレオチド(95塩基対)をアガロースゲ
ル(3%のNusieve,FMC)で分離後に精製する。プラスミドpRPA
−RD−174を制限酵素XmaIで消化し、DNAの大フラグメントを精製す
る。次いで、得られた2つのDNAフラグメントを互いに結合させる。
【0082】 ブロモキシニル耐性遺伝子と選択マーカーとして機能するカナマイシン耐性遺
伝子との間に別の制限部位を含むpRPA−RD−174に由来のプラスミドが
得られる。
【0083】 プラスミドpRPA−RD−184の概略構造を図5に示す。図中、“nos
”、“NPT II”、“NOS pro”、“35S pro”、“BRX
gene”、“RB”及び“LB”などの用語は図4と同義である。
【0084】pRPA−RD−236 :細胞外マトリックスに誘導されたアンドロクトニンを
コードする遺伝子構築物を含むAgrobacterium tumefaci
ensのベクターの作製 プラスミドpRPA−RD−233を制限酵素PmeI及びAscIで消化し
、PR−1a−アンドロクトニンの遺伝子を含むDNAフラグメントを精製する
。プラスミドpRPA−RD−184を同じ制限酵素で消化する。次に、PR−
1a−アンドロクトニンの発現カセットを含むDNAフラグメントをpRPA−
RD−184に結合させる。これにより、融合タンパク質PR−1a−アンドロ
クトニンをコードする配列を含むAgrobacterium tumefac
iensのベクターが得られる。この融合タンパク質は植物の細胞外マトリック
ス中でアンドロクトニンを発現させる。
【0085】実施例2:形質転換されたタバコの除草剤耐性 2.1−形質転換 ベクターpRPA−RD−236を、コスミドpTVK291(Komari
ら,1986)を含むAgrobacterium tumefaciens菌
EHA101株(Hoodら,1987)に導入する。形質転換技術はHors
hら(1985)の手順に基づく。
【0086】2.2−再生 30g/リットルのショ糖と200μg/mlのカナマイシンとを含むMur
ashige & Skoog(MS)基底培地で、タバコPBD6(産地SE
ITA,France)を外植葉片から再生させる。外植葉片を温室またはin
vitroで栽培した植物から採取し、葉盤法(Horshら,1985)に
よって3つの連続段階で再生させる。第一段階では、0.05mg/リットルの
ナフチル酢酸(ANA)と2mg/リットルのベンジルアミノプリン(BAP)
とを含有する30g/リットルのショ糖を加えた培地に15日間維持して発芽さ
せる。この段階で形成された芽条を次に、30g/リットルのショ糖を加えたホ
ルモン非含有MS培地で10日間栽培して育成する。次に、発育した芽条を摘取
し、塩とビタミンとショ糖とを1/2の濃度にしたホルモン非含有のMS発根培
地で栽培する。約15日後に、発根した芽条を土に移植する。
【0087】2.3−ブロモキシニル耐性 20本の形質転換植物を再生させ、pRAP−RD−236構築物用の温室に
移した。これらの植物を5葉期に、1ヘクタールあたり0.2kgの有効物質濃
度即ちブロモキシニル濃度に対応するPardnerの水性懸濁液で温室処理し
た。
【0088】 ブロモキシニルに完全耐性を示した全部の植物を次に種々の実験に使用し、形
質転換植物がアンドロクトニンの発現によって菌類攻撃に抵抗性になっているこ
とを証明する。
【参考文献目録】
【0089】
【表1】
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスミドpRTL−2 GUSの概略構造。
【図2】 発現カセットの概略構造。
【図3】 多重クローニング部位の概略構造。
【図4】 プラスミドpRPA−RD−174の概略構造。
【図5】 プラスミドpRPA−RD−184の概略構造。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/19 C12N 1/21 1/21 7/00 5/10 C12P 21/02 C 7/00 (C12P 21/02 C12P 21/02 C12R 1:91) //(C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:91) 5/00 C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,HR,HU,ID,IL,I S,JP,KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG ,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,SG, SI,SK,SL,TR,TT,UA,US,UZ,V N,YU (72)発明者 オフマン,ジユール フランス国、エフ−67000・ストラスブー ル、リユ・クロズネール、5 Fターム(参考) 2B030 AA02 AA03 AB03 AD04 AD05 CA06 CA17 CA19 CB02 CD03 CD06 CD09 CD21 4B024 AA08 BA80 DA01 EA06 GA11 GA17 GA19 HA01 HA12 4B064 AG01 CA02 CA05 CA06 CA11 CA19 CC24 DA11 4B065 AA01X AA01Y AA88X AA90Y AB01 AC14 AC20 BA02 BA25 CA24 CA53 4H045 AA10 AA20 AA30 BA41 CA53 EA06 FA74

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンドロクトニンをコードする核酸配列を含むことを特徴と
    する核酸フラグメント。
  2. 【請求項2】 DNA配列であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載
    の核酸フラグメント。
  3. 【請求項3】 アンドロクトニンが、サソリ特にAndroctonus
    australis種のサソリから産生及び単離されるペプチドから構成されて
    おり、前記ペプチドが、少なくとも20個のアミノ酸、好ましくは少なくとも2
    5個のアミノ酸と、互いにジスルフィド架橋を形成する4個のシステイン残基と
    を含むことを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の核酸フラグメン
    ト。
  4. 【請求項4】 アンドロクトニンが本質的に以下の一般式(I): Xaa−Cys−Xab−Cys−Xac−Cys−Xad−Cys−Xae (I) 〔式中、 Xaaは少なくとも1個のアミノ酸を含むペプチド残基を表し、 Xabは5個のアミノ酸のペプチド残基を表し、 Xacは5個のアミノ酸のペプチド残基を表し、 Xadは3個のアミノ酸のペプチド残基を表し、 Xaeは少なくとも1個のアミノ酸を含むペプチド残基を表す〕のペプチド配
    列を含むことを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれか一項に記載の
    核酸フラグメント。
  5. 【請求項5】 Xab及び/またはXad及び/またはXaeが少なくとも
    1つの塩基性アミノ酸を含むことを特徴とする請求の範囲第4項に記載の核酸フ
    ラグメント。
  6. 【請求項6】 塩基性アミノ酸が、リシン、アスパラギンまたはホモアスパ
    ラギンから選択されることを特徴とする請求の範囲第5項に記載の核酸フラグメ
    ント。
  7. 【請求項7】 Xaaがペプチド配列Xaa′−Valを表し、ここにXa
    a′はNHまたは少なくとも1つのアミノ酸を含むペプチド残基を表し、及び
    /または、 Xabがペプチド配列−Arg−Xab′−Ileを表し、ここにXab′は
    3個のアミノ酸のペプチド残基を表し、及び/または、 Xacがペプチド配列−Arg−Xac′−Glyを表し、ここにXac′は
    3個のアミノ酸のペプチド残基を表し、及び/または、 Xadがペプチド配列−Tyr−Xad′−Lysを表し、ここにXad’は
    1個のアミノ酸のペプチド残基を表し、及び/または、 Xaeがペプチド配列−Thr−Xae′を表し、ここにXae′はCOOH
    または少なくとも1つのアミノ酸を含むペプチド残基を表すことを特徴とする請
    求の範囲第4項から第6項のいずれか一項に記載の核酸フラグメント。
  8. 【請求項8】 Xaa′がペプチド配列Arg−Ser−を表し、及び/ま
    たは、 Xab′がペプチド配列−Gln−Ile−Lys−を表し、及び/または、 Xac′がペプチド配列−Arg−Arg−Gly−を表し、及び/または、 Xad′がペプチド残基−Tyr−を表し、及び/または、 Xae′がペプチド配列−Asn−Arg−Pro−Tyrを表すことを特徴
    とする請求の範囲第7項記載の核酸フラグメント。
  9. 【請求項9】 アンドロクトニンが、配列1で示される25個のアミノ酸の
    ペプチド配列及び該配列に相同なペプチド配列によって表されることを特徴とす
    る請求の範囲第1項から第8項のいずれか一項に記載の核酸フラグメント。
  10. 【請求項10】 核酸フラグメントが、配列1で示される配列、該配列に相
    同な配列または相補的な配列、より特定的には配列1の塩基1から75に対応す
    るコーディング部分から成ることを特徴とする請求の範囲第9項に記載の核酸フ
    ラグメント。
  11. 【請求項11】 “ペプチド−アンドロクトニン”または“アンドロクトニ
    ン−ペプチド”の形態、好ましくは“ペプチド−アンドロクトニン”の形態の融
    合ペプチドをコードする核酸配列を含み、アンドロクトニンが請求の範囲第1項
    から第9項のいずれか一項に記載のアンドロクトニンであることを特徴とする核
    酸フラグメント。
  12. 【請求項12】 アンドロクトニンに融合したペプチドがシグナルペプチド
    またはトランジットペプチドであることを特徴とする請求の範囲第11項に記載
    の核酸フラグメント。
  13. 【請求項13】 トランジットペプチドが葉緑体またはミトコンドリアに特
    異的なシグナルであることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の核酸フラグ
    メント。
  14. 【請求項14】 シグナルペプチドが、小胞体にタンパク質を保持させるシ
    グナルまたは液胞特異的ペプチド即ち“プロペプチド”に任意に結合したN−末
    端シグナル即ち“プレペプチド”であることを特徴とする請求の範囲第12項に
    記載の核酸フラグメント。
  15. 【請求項15】 シグナルペプチドが、タバコのPR−1α遺伝子のシグナ
    ルペプチドであることを特徴とする請求の範囲第14項に記載の核酸フラグメン
    ト。
  16. 【請求項16】 “ペプチド−アンドロクトニン”形態の融合ペプチドが、
    配列3で示されることを特徴とする請求の範囲第15項に記載の核酸フラグメン
    ト。
  17. 【請求項17】 コーディング配列が、配列3で表されるかまたは配列3の
    相同配列もしくは相補配列で表され、より特定的には配列3の塩基12−176
    に対応するコーディング部分で表されることを特徴とする請求の範囲第16項に
    記載の核酸フラグメント。
  18. 【請求項18】 “ペプチド−アンドロクトニン”または“アンドロクトニ
    ン−ペプチド”の形態、好ましくは“ペプチド−アンドロクトニン”の形態の請
    求の範囲第11項から第16項に記載の融合タンパク質。
  19. 【請求項19】 コーディング配列と、前記コーディング配列に機能的に連
    結されており植物細胞または植物のような宿主生物の体内で機能し得る5′位及
    び3′位のヘテロロガスな調節要素とから成り、前記コーディング配列が、請求
    の範囲第1項から第17項に記載のアンドロクトニンをコードする少なくとも1
    つのDNAフラグメントを含むことを特徴とするキメラ遺伝子。
  20. 【請求項20】 宿主生物が、E.coliのような細菌、Sacchar
    omycesもしくはKluyveromyces、Pichia属の酵母、A
    spergilllusのような菌類、バキュロウイルス、植物細胞及び植物か
    ら選択されることを特徴とする請求の範囲第19項に記載のキメラ遺伝子。
  21. 【請求項21】 形質転換された宿主生物に適応する選択マーカーに結合さ
    れていることを特徴とする請求項19または20に記載のキメラ遺伝子。
  22. 【請求項22】 請求の範囲第19項から第21項に記載のキメラ遺伝子を
    少なくとも1つ含むことを特徴とする宿主生物を形質転換するためのクローニン
    グ及び発現用ベクター。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つの核酸フラグメントまたは請求の範囲第1
    9項から第21項に記載のキメラ遺伝子を組込むことを特徴とする宿主生物、特
    に植物細胞の形質転換方法。
  24. 【請求項24】 請求の範囲第22項に記載のベクターを用いてキメラ遺伝
    子を組込むことを特徴とする請求の範囲第23項に記載の方法。
  25. 【請求項25】 宿主生物が、E.coliのような細菌、Sacchar
    omycesもしくはKluyveromyces、Pichia属の酵母、A
    spergilllusのような菌類、バキュロウイルス、植物細胞及び植物か
    ら選択されることを特徴とする請求の範囲第23項または第24項に記載の方法
  26. 【請求項26】 宿主生物が植物細胞であることを特徴とする請求の範囲第
    25項に記載の方法。
  27. 【請求項27】 形質転換された植物細胞から植物を再生することを特徴と
    する請求の範囲第26項に記載の方法。
  28. 【請求項28】 請求の範囲第19項から第21項のいずれか一項に記載の
    キメラ遺伝子を含むことを特徴とする形質転換された植物細胞または植物のよう
    な宿主生物。
  29. 【請求項29】 E.coliのような細菌、Saccharomyces
    もしくはKluyveromyces、Pichia属の酵母、Aspergi
    lllusのような菌類、バキュロウイルス、植物細胞及び植物から選択される
    ことを特徴とする請求の範囲第28項に記載の宿主生物。
  30. 【請求項30】 請求の範囲第29項に記載の形質転換された植物細胞を含
    むことを特徴とする植物。
  31. 【請求項31】 形質転換された植物細胞から再生されることを特徴とする
    請求の範囲第30項に記載の植物。
  32. 【請求項32】 請求の範囲第31項に記載の再生された植物の栽培及び/
    または交配によって得られることを特徴とする植物。
  33. 【請求項33】 トウモロコシ、コムギ、ナタネ、ダイズ、イネ、サトウキ
    ビ、テンサイ、タバコ及び綿から選択されることを特徴とする請求の範囲第30
    項から第32項のいずれか一項に記載の植物。
  34. 【請求項34】 Cercospora特にCercospora bet
    icola、Cladosporium特にCladosporium her
    barum、Fusarium特にFusarium culmorumもしく
    はFusarium graminearum、または、Phytophtho
    ra特にPhytophthora cinnamomiなどを原因とする菌類
    病害に抵抗性であることを特徴とする請求の範囲第30項から第33項のいずれ
    か一項に記載の植物。
  35. 【請求項35】 請求の範囲第30項から第34項のいずれか一項に記載の
    植物の種子。
  36. 【請求項36】 請求の範囲第30項から第34項のいずれか一項に記載の
    形質転換植物または請求の範囲第27項に記載の方法で得られた形質転換植物の
    栽培方法であって、前記方法が、前記植物の栽培に好適な培地、特に圃場の表面
    に前記形質転換植物の種子を播種し、前記種子または前記形質転換植物に実質的
    に影響を及ぼすことなく農芸化学組成物を前記表面に施用し、栽培した植物が所
    望の成熟度に到達したときに収穫し、収穫した植物から任意に種子を分離する工
    程から成る方法。
  37. 【請求項37】 農芸化学組成物が、少なくとも1つの抗真菌活性及び/ま
    たは抗細菌活性をもつ少なくとも1種類の有効物質を含むことを特徴とする請求
    の範囲第36項記載の方法。
  38. 【請求項38】 有効物質が、形質転換植物によって産生されたアンドロク
    トニンの活性に相補的な活性を有することを特徴とする請求の範囲第37項に記
    載の方法。
  39. 【請求項39】 請求の範囲第28項または第29項に記載の形質転換宿主
    生物を適当な培地中で栽培し、次いで、得られたアンドロクトニンを抽出し完全
    にもしくは部分的に精製する工程から成る請求の範囲第1項から第18項のいず
    れか一項に記載のアンドロクトニンの製造方法。
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