JP2001514233A - 泌尿生殖器感染症用膣内座薬ワクチン - Google Patents
泌尿生殖器感染症用膣内座薬ワクチンInfo
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Abstract
Description
体の泌尿生殖器感染症の予防療法に関するものである。更に詳細には、本発明は
、人体内の尿路感染予防用の、座薬主体の膣内ワクチンデリバリーシステムに関
するものであって、そこでの座薬は病原性微生物の全体または断片から抽出した
ワクチンから成っている。更にその上に詳細に述べれば、本発明は人体内の再発
性尿路感染予防用の座薬主体のデリバリーシステムに関するものであって、そこ
での座薬の成分は、尿路感染症を有する人間の尿から分離された4から20の尿
病原菌株の培養を起源とする不活性化された菌の全体のワクチンであり、ポリエ
チレングリコールの座薬基剤も含まれている。
一般的な病態としては、膀胱炎、尿道症候群、腎盂炎および腎盂腎炎がある。再
発する傾向があり慢性的に進行しがちなのも尿路感染症の特徴である。この疾患
は、男性の十倍の頻度で女性に現れる。この差は主の原因として、女性の尿道特
有の形状が人体自体の腸内バクテリアの繁殖による感染を引き起こしやすいとい
う事実がある。尿路感染症の主な診断基準としては、細菌尿、即ち、適切に採取
された尿サンプル(中流尿)中の細菌の存在が基準となる。細菌尿が診断上有意
と考えられる為には、1ミリリットルの尿中の細菌濃度が105個を越えていな ければならない。
しくは、尿道から膀胱に上昇し更に尿管から腎臓に至る経路がある。上昇感染は
最も普通に起こりうる形態であり、女性の方に起こりやすいというのも、これで
説明がつく。女性特有の外尿道口の位置と尿道の短さが感染を引き起こしやすい
。外尿道口と女性の尿道の遠位部分には糞中の繁殖を起源とする様々な細菌が常
在している。女性の尿路感染症は、糞中に繁殖したものから派生した腸内細菌の
一種が膣前庭にコロニーを形成する際に、開始される。
また尿路感染症の原因となる微生物として尿中に頻繁に見いだされるものである
。大腸菌はまた、尿道の周囲にも通常見いだされる。この細菌は尿道の周囲の上
皮細胞に粘着することができる。細菌の粘着はコロニーの形成と尿路感染の前提
条件である。多くの試験管内の研究によって、粘着現象は大腸菌による繊毛の占
有を原因として起こるもので、それが尿管に感染することが知られている。大腸
菌バクテリアこそが尿路感染の原因となる要素の中でも最もありふれたものであ
る。
菌)等のグラム陽性球菌も尿管にコロニーを形成する。緑膿菌やインフルエンザ
菌等の他の細菌も尿管に侵入することがある。腸管に存在する細菌で糞中に排泄
されるものならなんでも尿管で繁殖する可能性がある。更に、マイコプラズマ、
L型細菌、クラミジア、茸瘤、ウイルスや原虫類も人間の尿管にコロニーを形成
することがある。
染が考えられる。他の細菌感染の治療は大幅に進歩しているにも係わらず、尿路
感染症の罹病率と死亡率は過去20年から25年の間に変化がないままである。
このことの原因は無数にあり、宿主となる微生物や菌自体の要因にも左右される
。
て考えられるのは、薬剤の選択の誤り、耐性菌株の出現、治療期間の不足、抗菌
剤の濃度の不足、L型細菌の存在、および尿結石中に微生物が生き残っているこ
となどがある。女性の尿路感染症の再発は、そのほとんど全てが、別の微生物の
再感染であり、一般的には膣および尿道の上皮細胞への粘着力が増大した菌株に
よるものである。再感染を引き起こす細菌は腸内に繁殖する細菌群から発生する
。腸内繁殖細菌群の組成は尿路感染症の治療と予防に用いられる抗生物質やその
他の抗菌剤を予防または治療用に使用することで変更することができる。腸内繁
殖細菌群は抗生物質への耐性を発達させることがよくあるし、従って、耐性細菌
が尿管の再感染や原発性日和見感染を引き起こすこともある。このような原発性
感染の原因として考えうるのが、抗生物質によって一掃されつつある乳酸菌等の
正常で無害な細菌群から発生する日和見細菌である。抗生物質耐性の他の菌も、
ここで繁殖し病原となることがあり得る。R−プラスミドによって発生する細菌
の抗生物質耐性は同じ種の細菌間で転写されるのみならず、ほとんど全ての腸内
細菌にも配達される。多耐性でも共通している。
って尿病原性微生物が容易に尿道周辺部に粘着することになる。研究の結果、明
らかになったことは、尿中の尿分泌免疫グロブリンA(sIgA)が低レベルだ
ということは、尿管の局所的粘液反応に欠陥があるということであり、上昇尿路
感染の再発を起こしやすい。sIgAの特性の中でも最も重要なのは、それが、
尿管の上皮に存在する個別の受容体と細菌の繊毛が相互に作用することを防ぐこ
とにある。繊毛が介在する粘着性こそが、そこに関連する細菌の病原力(ビルレ
ンス)の重要な要素である。感染の予防の為に大事なのは、尿道上皮への病原の
粘着を減少させ、あるいは、細菌全体の付着を予防することである。
成し、これら抗体を分泌免疫グロブリンAとして分泌する。尿路感染症が持続し
、または頻繁に再発する患者においては、この自然の局所的感染防衛のメカニズ
ムが明らかに阻害されている。従って、免疫防衛の促進こそが再発性の尿路感染
症の原因を取り除く為の合理的方法である。数種類の大腸菌やその他の普通に発
生する尿内細菌に存在する抗原のスペクトラムに抗体の生成を促すワクチン投与
を行うことはとりわけ適切である。
果、尿路感染症への抵抗力が強化された。スイスのバーゼルのソルコ・バーゼル
AG社によって製造され、米国特許第4606919号に記載された尿路感染症
ワクチンのSOLCOUROVAC(登録商標)の内容は、本発明においてその
全体が具体化されているが、そのSOLCOUROVACを非経口的に投与する
と、子宮摘出後の尿路感染症を減少させ、感染しやすい女性の感染頻度も減少さ
せて、尿分泌免疫グロブリンA(sIgA)を増大させた。しかしながら、不快
感、発熱および筋肉の糜爛等の副作用に苦しむ患者もいた。大腸菌株から抽出し
た免疫刺激性成分からなる経口ワクチンは、脊髄負傷患者の細菌尿、敗血性の諸
症状、抗生物質の必要性を減少させ、成人女性の再発性尿路感染症の発生率を減
少させた。非経口的投与と同様に多くの患者が薬害反応に苦しんだ。
の試みとして、尿路感染症予防膣内ワクチンが提案された。尿路感染症ワクチン
を膣内に投与する為の原理は、粘膜に免疫システムがあり、そこでは粘膜の表面
を通して抗原が吸収され、更に専用の局所的リンパ組織によって処理された後に
、抗体が局所的粘膜表面に分泌されるというものである。上述したように、尿路
感染症への感受性が増大している女性にとっては、泌尿器管内部で、局所の膣ま
たは尿の抗体が一時的または部分的に欠乏していると、それが、その尿路感染症
への感受性の重大な要素となる。膣内表面からワクチン投与を行うと泌尿器管内
部で分泌免疫反応が生成されたのが発見されたというのと同様に、泌尿器管内部
の粘膜表面を介して免疫化を行うことは、非経口的または経口的な経路で行うよ
りも好ましい。
た。液状の尿路感染症ワクチンを膣内に投与することに関連して、幾つかの問題
がある。挿入直後に膣から液体ワクチンが流れ出してしまうというのが、そこで
遭遇する大問題であった。このことによって、液体抗原が膣の粘膜表面に接触す
る時間が厳しく制限されてしまうので、ワクチンの有効性が減ってしまう。抗原
が分泌物の免疫グロブリン反応を引き出す為には、膣内粘膜に十分に接触する必
要がある。ワクチンが膣からすぐに流れ出してしまわないようにする為には、ワ
クチン投与を受ける患者はワクチンを受けた後、更に長い時間、仰臥位で横たわ
っている必要があった。しかしながら、それでも仰臥位で横たわっている時間を
過ぎると膣からワクチンが流れ出してしまうことがしばしばで、結局、ワクチン
の有効性は限られたものでしかなかった。
ならないというのは、患者にとっては大きな負担である。治療の過程を通じて、
患者はワクチン投与を数回受けることがあり、そのワクチンを投与された後はそ
の度に相当の時間を身動きできずに過ごさなければならない。従って、尿路感染
症等の泌尿生殖器感染疾患の予防や尿路感染症ワクチンには改善の必要があるこ
とは明らかである。
感染疾患の予防用の座薬主体のワクチンデリバリーシステムを教示するものであ
る。
チンデリバリーシステムが提供されている。
内の粘膜に接触させるようになっている、尿路感染症等の泌尿生殖器感染疾患予
防用の座薬主体のワクチンデリバリーシステムが提供されている。
長い時間、患者が仰臥位で横たわっていなくてもよく、最初のおよび定期的な追
加免疫の必要性に応じて患者が服用するのに適した、尿路感染症等の泌尿生殖器
感染疾患予防用の座薬主体のワクチンデリバリーシステムが提供されている。
患予防用の座薬主体のワクチンデリバリーシステムにおいて、その座薬は、大腸
菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等の尿路感染
症を有する人々の尿から分離した8から14の尿病原菌株の培養を起源とし、座
薬のそれぞれの菌株に約五千万から約五十億の量で存在し、使用される菌株の二
分の一から四分の三は大腸菌類に属する、不活性化された細菌と、ポリエチレン
グリコールの座薬基剤とからなるワクチンからなっており、そのシステムにおい
ては、座薬は膣内に挿入できるようになっているので、座薬が膣の粘膜と接触し
、座薬物質はそこから容易に移動することができる。
粘膜に接触させるようになっている、尿路感染症等の泌尿生殖器感染疾患予防用
の座薬主体のワクチンデリバリーシステムを提供することである。
、更に長い時間、患者が仰臥位で横たわっていなくてもよい、尿路感染症等の泌
尿生殖器感染疾患予防用の座薬主体のワクチンデリバリーシステムを提供するこ
とである。
主体のワクチンデリバリーシステムを提供することである。
体のワクチンデリバリーシステムを提供することである。
る代わりに、粘膜経由のワクチン投与でsIgAを特定して刺激することにより
、細菌のコロニーがそもそも形成されないようにしておくような特効の免疫反応
が可能となる、座薬主体のワクチンデリバリーシステムを提供することである。
クチン服用を行える、座薬主体のワクチンデリバリーシステムを提供することで
ある。
請求の範囲を読んで理解した上で、当業者には明らかとなるものである。
よび方法として表現される。以下、本明細書および本明細書の一部をなす添付図
面において、それらを詳細に記述されていく。
システムと、同システムを取り扱う為の方法とを目指すものである。本発明の目
指すところを更に詳細に述べれば、尿路感染症等の泌尿生殖器感染疾患予防用の
座薬主体のワクチンデリバリーシステムである。本発明の座薬主体のワクチンデ
リバリーシステムは、大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、
糞便連鎖球菌の8から14の尿病原菌株の培養を起源とする不活性化された細菌
と、ポリエチレングリコールの座薬基剤とからなるワクチンからなっており、そ
のシステムにおいては、座薬は人体の開口部に挿入できるようになっているので
、座薬が人体開口部の組織と接触し、座薬物質はそこから容易に移動することが
できる。
の8から14の尿病原菌株の培養を起源とする不活性化された細菌を成分とする
ワクチンから成っている。不活性化された細菌は、座薬当たりのそれぞれの菌株
に約五千万から約五十億の量で存在し、そこで使用される菌株の二分の一から四
分の三は大腸菌類に属する。できれば、不活性化細菌は、6菌株の大腸菌類と、
それぞれ1菌株の肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌および糞便連鎖
球菌から生じていることが望ましい。好適な実施例においては、不活性化細菌は
、合計で約1×109から約1×1010個の菌として存在している。
であり、それは本発明においてその全体が参照され具体化されている。ワクチン
を製造するには、尿路感染症を有する人々の尿から分離した上記の8から14の
尿病原菌株のそれぞれを相応の栄養培地で個別に培養し、そこで形成された特定
の生物学的物質は取り除き、それを周知の方法で不活性化し、個別の菌株から得
た様々の量の不活性化細菌を相互に混合し、その混合物を或る量の滅菌等張溶液
で希釈して、座薬一つ当たり各菌株に約五千万から五十億個の菌が存在するよう
にする。
ッコンキー寒天の上に植えつけられ、植えつけた後で、寒天プレートは37℃で
16から18時間、培養された後、形成されたコロニーは分離されて、それらの
生化学的および生物学的特性を決定することにより識別された。
更に成長することを許された後に、生理的食塩水中に懸濁させられて、グラム染
色によって純度をテストされて、凍結乾燥される。
れる。固体栄養培地としては、例えば栄養寒天ディフコ等の栄養寒天を使用する
ことが望ましい。培地の滅菌は121℃で15分間行われ、pHの値は約7.2
になる。
いる。接種は数ミリリットルの接種材料を全表面に均一に広げて行われる。ルー
瓶を閉じるには脱脂綿の栓が用いられ、培地の保存は底部の接種表面で行われる
。接種された培養物は、37℃で24時間、培養される。
緩衝液/塩類溶液で、寒天の表面を傷つけないように緩やかにかき混ぜて、洗い
落とされる。
トされる。汚染されたように思われる瓶またはペトリ皿は廃棄される。一つの菌
株と一つの収穫から発生する懸濁液は滅菌ナイロンガーゼを通して共に注がれる
。
約60℃の温度で約1時間加熱し、ホルムアルデヒド溶液処理またはγ線照射に
よって、不活性化を行うことができる。単純なことから、加熱による不活性化が
好まれる。培養によって得た量を組み合わせ、約60℃で一時間の水浴で不活性
化し、その後にフェノールを添加する。
心分離器の中で、毎分3000回転で1時間、遠心分離され、上澄みの液体は取
り除かれ、細菌沈殿物は0.01%のチメロサールを含む塩類溶液中に懸濁され
る。
座薬基剤を成分としている。更に詳細には、ポリエチレングリコール座薬基剤の
成分は、ポリエチレングリコールとポリソルベートである。できれば、ポリエチ
レングリコール座薬基剤の成分は、約98重量パーセントのポリエチレングリコ
ールと約2重量パーセントのポリソルベートであることが望ましい。できれば、
そのポリエチレングリコールの平均分子量は約3000から5000であること
が望ましい。更に好適な実施例においては、ポリエチレングリコール座薬基剤は
、分子量8000のポリエチレングリコールを約39重量パーセントと分子量4
00のポリエチレングリコールを59重量パーセント含んでいる。市販されてい
るポリエチレングリコール座薬基剤で適切なのは、パドック・ラボラトリーズ社
製のPOLYBASEである。
てワクチンを膣内の粘膜に接触させられるようにするのに相応しい量ならいくら
でも、座薬主体のワクチンデリバリーシステムに存在している。できれば、ポリ
エチレングリコール座薬基剤は、約80から95重量パーセントの座薬を含んで
いることが望ましい。ポリエチレングリコール座薬基剤は、膣の粘膜表面とのあ
る程度の混和性を与える。そこで、ワクチンの懸濁粒子が、分泌物の免疫グロブ
リン反応を引き出す為に十分な時間をかけて、上記粘膜表面と接触させられる。
ポリエチレングリコール座薬基剤には、アジュバント的効果があり、ワクチンが
膣の粘膜と接触する時間を促進し、緩やかに抗原を放出する貯蔵の役目を果たし
、更に抗原を局在させて免疫担当細胞に抗原を届けることにより、免疫反応を促
進する。ポリエチレングリコール座薬基剤には、座薬の成形された形状を維持す
る構造的な必要性を満たす働きもある。
られるものである。座薬は使用されるまで薬包に貯蔵される。ラミネートの座薬
薬包は座薬を梱包するのに相応しい当業者に周知の薬包ならどのような薬包でも
よい。座薬薬包は座薬製造の際に使用される60℃の温度にも長期貯蔵の為の4
℃の温度にも耐えねばならず、型の状態を損なったり、座薬と好ましくない反応
を起こしたりしてはならない。できれば、ラミネートの座薬薬包は塩化ポリビニ
ル・ポリエチレン・ラミネート座薬薬包であることが望ましい。市販されている
ラミネート座薬薬包で適切なのは、パドック・ラボラトリーズ社製の塩化ポリビ
ニル・ポリエチレン・ラミネート座薬薬包である。
よい。脱分極したゼラチンは、当業者に周知の脱分極したゼラチンで相応しいも
のならなんでもよい。相応しい脱分極ゼラチンの例としては、それに限るという
のではないが、牛または豚から採取したAまたはBタイプのゼラチンがある。で
きれば、脱分極ゼラチンはAタイプのゼラチンであった方がよい。脱分極ゼラチ
ンは凍結乾燥の最中に成分を保護する役割を果たす。
には、座薬は、約0.01から約0.02重量パーセントの脱分極ゼラチンを含
んでいる。
チメロサールは抗菌予防薬である。市販されているチメロサールで適切なのは、
シグマ・ケミカル社製のものである。チメロサールは、座薬中に、相応しい量な
らいくらでも存在する。更に詳細には、座薬は、約0.0005から約0.00
5重量パーセントのチメロサールを含んでいる。
た層流の下で行われる。ポリエチレングリコール座薬基剤は、ポリエチレングリ
コールが液化されるように、約80℃にまで加熱される。ポリエチレングリコー
ル座薬基剤の加熱時間は約1時間である。不活性化され凍結乾燥された8から1
4の尿病原菌株を含むワクチンはフラスコに入れられる。一部の液体座薬基剤は
、60℃にまで冷却されワクチンを入れたそれぞれのフラスコに注ぎ込まれる。
ワクチンと液体座薬基剤とを約60℃の温度で約10分間かき混ぜると、座薬基
剤とワクチンを含む均質な懸濁液が形成される。座薬基剤とワクチンを含む懸濁
液は、それぞれのラミネート状の座薬薬包に入れられる。ワクチンの残りを入れ
たフラスコには、追加量の液体座薬基剤が加えられる。座薬基剤とワクチンとを
60℃の温度で約1分間かき混ぜると、均質な懸濁液が形成される。この懸濁液
をラミネート状の座薬薬包に加える。液体座薬基剤の純液が、薬包が満杯になる
まで、ラミネート状の座薬薬包のてっぺんに加えられる。座薬基剤を硬化するこ
とが可能となるように座薬は約24℃の温度で冷却される。この方法によって、
ワクチンの活性物質が座薬の67%の下部に局在し、使用時に薬包を開けた時に
座薬の先端でひび割れやはげ落ちが起きないように保護されるようにできる。
ンデリバリーシステムの有効性を説明するものである。下記例は本発明の好適な
実施例を単に説明するだけのものであり、本発明の範囲は特許請求の範囲で述べ
られる通りであることは了解されている。
路感染症を有する人々の尿から分離した8から14の尿病原菌株の培養を起源と
し、座薬のそれぞれの菌株に約五千万から約五十億の量で存在し、使用される菌
株の二分の一から四分の三は大腸菌類に属する、不活性化された細菌と、ポリエ
チレングリコールの座薬基剤とからなるワクチンからなっている座薬主体のワク
チンデリバリーシステムが準備された。
ASEを80℃の温度で約1時間加熱し、座薬基剤を液化した。ソルコ・バーゼ
ルAG社製凍結乾燥SOLCOUROVAC(登録商標)ワクチンを無菌状態で
滅菌三角フラスコに座薬50個を製造するに十分なだけ入れた。座薬一個当たり
、約1×109から約1×1010個の菌が含まれることになる。液体座薬基剤を 、約60℃にまで冷却し、大体100mlの液体座薬基剤をワクチンを入れたそ
れぞれのフラスコに注ぎ込んだ。滅菌磁気攪拌棒をフラスコに入れ、ワクチンと
座薬基剤とを、大体60℃の温度で約10分間、温度の制御された水浴中でかき
混ぜ、均質な懸濁液を形成した。座薬基剤とワクチンを含む懸濁液を滅菌ピペッ
トを使ってそれぞれの塩化ポリビニルポリエチレンラミネート座薬薬包に入れた
。その懸濁液の大体2.0mlを、それぞれの薬包に入れた。
。座薬基剤とワクチンとを約60℃の温度で約1分間かき混ぜると、均質な懸濁
液が形成された。この懸濁液の大体0.5mlを、それぞれの薬包に加えた。液
体座薬基剤の純液を、薬包が満杯になるまで、それぞれの薬包に加えた。座薬基
剤を約24℃の温度で約30分間冷却し座薬基剤を硬化させた。ついで、座薬を
4℃で保存した。
中二つ以上の尿路感染症を有しており、全員が排泄尿路撮影または腎臓超音波お
よび膀胱鏡検査からなる評価を受けている。座薬の試験に先立って、完全な血球
計算、血液化学検査、尿分析と培養、そして膣鏡検査が患者に行われた。患者に
はテスト中は妊娠しないよう勧告され、テストに先立って尿妊娠検査で陰性の結
果を得ることが義務づけられた。
約1×109個の菌を含む座薬を与えられた。第二集団には座薬一個当たり約2 ×109個の菌を含む座薬を与えられた。第三集団に与えられた座薬にはワクチ ンが含まれていなかった。三つの集団の患者達には、平均年齢、子宮摘出状態、
性的活動、または0から4週間の抗生物質による予防において、差がなかった。
薬を膣内に置く為に、患者は仰臥位で横たえられ、座薬は膣内の高い位置に置か
れた。患者は大体15分間、仰臥位で横たえられたままだった。患者全員を最初
の処置の後4週間観察し、その後は4週間間隔で20週間観察した。診察毎に、
血清、尿および膣洗浄物が採集された。テスト中に膣分泌や徴候の経過に異常が
あれば膣培養が行われた。
4人は三度目の座薬設置の後二週間まで抗生物質を取りつづけた。残りの47人
はテストの全期間を通じて予防養生法は施されなかった。
スのANOVA法で統計的に比較された。再感染までの回数はログ・ランク・テ
ストで比較された。このようなテストは「SAS/STAT Software
,Changes and Enhanements,Ed.6.07,Car
y,SAS Institute,Inc.,p.620,1993」に十分に
説明されている。感染症のほとんどは、尿培養と感受性とで情報が提供されてお
り、従来の抗生物質を十分に投与することで三日間治療を受けている。典型的な
膀胱刺激性症状の症例で、自宅で使用可能な抗生物質に速やかに反応するものの
尿培養では検出されないものも、再発感染症として勘定され、同様の手法で分析
された。途中の抗生物質レベルの変化は未解決のデータとしてANOVA法によ
り繰り返し比較された。
ら帰宅した後、目眩の症状を訴えたが、何事もなく予定通りに第二、第三のワク
チンも受けた。他に三人の患者が座薬挿入の後の軽い膣刺激を報告したが、三回
の座薬養生法を中断することなく完了することができた。他には、重度の膣排泄
、性交と関係する障害または細菌性膣炎の徴候も症状も報告されなかった。
を施された集団との間で臨床過程に差は見られなかった。このように治療効果が
見られない原因としては、偽薬を与えられた集団とワクチンを施された集団とは
、どちらも研究の最初の4週間の間は抗生物質による予防が施されていて、尿路
感染症が少なかったという事実がある。0週間から予防のない47人の女性の再
感染回数を調べると、治療された集団には最初の再感染までの時間において有意
な最初の遅れがあった。低用量集団と高用量集団では最初の感染までの時間に有
意な差はなかったので、これらのデータはワクチンの効能に関する分析で結び付
けられた。その結果、8週間を通じて感染のなかった患者の数は偽薬を与えられ
た集団よりもワクチンを施された集団において有意に多かった。更に、最初の感
染までの平均時間は、免疫化された患者においては、8.7から13週間遅れた
。
に十分なだけの時間をかけてワクチンを膣内の粘膜に接触させることができる。
更に、本発明による座薬主体のワクチンデリバリーシステムによって、投与が容
易であり、ワクチンを受けた後、更に長い時間、患者が仰臥位で横たわっていな
くてもよく、患者が服用するのに適し、苦痛が少なく、尿路感染症の為の習慣的
な追加免疫ワクチン投与をしやすく、粘膜を通して免疫担当細胞に抗原を届ける
好適な方法が実現可能になる。
感染症治療方法の様々な実施例が開示されているが、当業者は、それらを修正し
適合させることになることは、了解されるべきことである。本発明の他の特徴と
様相は、本開示内容を読んで理解した上で、当業者によって評価されることにな
る。報告された結果と実例の、そのような特徴、様相、並びに予測される変更と
修正は明らかに本発明の範囲内のものであって、本発明は、下記の特許請求の範
囲によってのみ限定される。
フである。第一集団のそういう患者は点線で示されている。第二および第三集団
の患者は実線で示されている。
Claims (29)
- 【請求項1】人体内の泌尿生殖器疾患予防用の、座薬主体のワクチンデリバ
リーシステムであって、当該座薬は、 (a)大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等
の8から14の尿病原菌株の培養を起源とし、座薬のそれぞれの菌株に1ミリリ
ットル当たり約五千万から約五十億の量で存在し、使用される菌株の二分の一か
ら四分の三は大腸菌類に属する、不活性化された細菌からなるワクチンと、 (b)ポリエチレングリコールの座薬基剤と からなっており、 当該座薬は人体の開口部に挿入できるようになっているので、座薬が人体開口部
の組織と接触し、座薬物質はそこから容易に移動することができることを特徴と
する座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項2】人体内の尿路感染症疾患予防用の、座薬主体のワクチンデリバ
リーシステムであって、当該座薬は、 (a)大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等
の、尿路感染症を有する人々の尿から分離した8から14の尿病原菌株の培養を
起源とし、座薬のそれぞれの菌株に約五千万から約五十億の量で存在し、使用さ
れる菌株の二分の一から四分の三は大腸菌類に属する、不活性化された細菌から
なるワクチンと、 (b)ポリエチレングリコールの座薬基剤と からなっており、 当該座薬は膣内に挿入できるようになっているので、座薬が膣の粘膜と接触し、
座薬物質はそこから容易に移動することができることを特徴とする座薬主体のワ
クチンデリバリーシステム。 - 【請求項3】不活性化細菌が、6菌株の大腸菌類と、それぞれ1菌株の肺炎
桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌および糞便連鎖球菌から生じているこ
とを特徴とする請求項2に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項4】不活性化細菌が、合計で約1×109から約1×1010個の菌 として存在していることを特徴とする請求項2に記載の座薬主体のワクチンデリ
バリーシステム。 - 【請求項5】ポリエチレングリコール座薬基剤の成分が、ポリエチレングリ
コールとポリソルベートであることを特徴とする請求項2に記載の座薬主体のワ
クチンデリバリーシステム。 - 【請求項6】ポリエチレングリコール座薬基剤の成分が、約98重量パーセ
ントのポリエチレングリコールと約2重量パーセントのポリソルベートであるこ
とを特徴とする請求項5に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項7】ポリエチレングリコールの平均分子量が約3000から約50
00であることを特徴とする請求項5に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシ
ステム。 - 【請求項8】ポリエチレングリコール座薬基剤が、約80から約95重量パ
ーセントの座薬を含んでいることを特徴とする請求項2に記載の座薬主体のワク
チンデリバリーシステム。 - 【請求項9】座薬が、更に脱分極したゼラチンを含んでいることを特徴とす
る請求項2に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項10】脱分極したゼラチンが、牛コラーゲンからのAタイプのゼラ
チン、豚コラーゲンからのAタイプのゼラチン、牛コラーゲンからのBタイプの
ゼラチン、豚コラーゲンからのBタイプのゼラチンからなるグループから選択さ
れることを特徴とする請求項9に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシステム
。 - 【請求項11】座薬が、約0.01から約0.02重量パーセントの脱分極
ゼラチンを含んでいることを特徴とする請求項9に記載の座薬主体のワクチンデ
リバリーシステム。 - 【請求項12】座薬が、更にチメロサールを含んでいることを特徴とする請
求項2に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項13】座薬が、約0.0005から約0.005重量パーセントの
チメロサールを含んでいることを特徴とする請求項12に記載の座薬主体のワク
チンデリバリーシステム。 - 【請求項14】人体内の尿路感染症予防用の、座薬主体のワクチンデリバリ
ーシステムであって、当該座薬は、 (a)大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等
の尿路感染症を有する人間の尿から分離された8から14の尿病原菌株の培養を
起源とし、座薬当たりのそれぞれの菌株に約五千万から約五十億の量で存在し、
使用される菌株の二分の一から四分の三は大腸菌類に属し、6菌株の大腸菌類と
、それぞれ1菌株の肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌および糞便連
鎖球菌から生じており、合計で約1×109から約1×1010個の菌として存在 している不活性化された細菌からなるワクチンと、 (b)約98重量パーセントのポリエチレングリコールと約2重量パーセントの
ポリソルベートからなり、そのポリエチレングリコールの平均分子量は約300
0から約5000であり、約80から約95重量パーセントの座薬を含んでおり
、座薬は膣内に挿入できるようになっているので、座薬が膣の粘膜と接触し、座
薬物質はそこから容易に移動することができるポリエチレングリコールの座薬基
剤と からなっていることを特徴とする座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項15】座薬が更に脱分極したゼラチンとチメロサールを含み、当該
脱分極したゼラチンは、牛コラーゲンからのAタイプのゼラチン、豚コラーゲン
からのAタイプのゼラチン、牛コラーゲンからのBタイプのゼラチン、豚コラー
ゲンからのBタイプのゼラチンからなるグループから選択され、当該座薬は約0
.01から約0.02重量パーセントの脱分極ゼラチンを含んでおり、約0.0
005から約0.005重量パーセントのチメロサールを含んでいることを特徴
とする請求項14に記載の座薬主体のワクチンデリバリーシステム。 - 【請求項16】人体内の尿路感染症予防用の、座薬主体のワクチンデリバリ
ーシステムであって、当該座薬は、 (a)大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等
の尿路感染症を有する人間の尿から分離された8から14の尿病原菌株の培養を
起源とし、座薬当たりのそれぞれの菌株に約五千万から約五十億の量で存在し、
使用される菌株の二分の一から四分の三は大腸菌類に属し、6菌株の大腸菌類と
、それぞれ1菌株の肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌および糞便連
鎖球菌から生じており、合計で約1×109から約1×1010個の菌として存在 している不活性化された細菌からなるワクチンと、 (b)約98重量パーセントのポリエチレングリコールと約2重量パーセントの
ポリソルベートからなり、そのポリエチレングリコールの平均分子量は約300
0から約5000であり、約80から約90重量パーセントの座薬を含んでおり
、座薬は膣内に挿入できるようになっているので、座薬が膣の粘膜と接触し、座
薬物質はそこから容易に移動することができるポリエチレングリコールの座薬基
剤との、 混合物からなっていることを特徴とする座薬主体のワクチンデリバリーシステム
。 - 【請求項17】人体の泌尿生殖器疾患予防の為の方法であって、 (a)大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等
の8から14の尿病原菌株の培養を起源とし、座薬当たりのそれぞれの菌株に約
五千万から約五十億の量で存在し、使用される菌株の二分の一から四分の三は大
腸菌類に属する、不活性化された細菌からなるワクチンと、ポリエチレングリコ
ールの座薬基剤とからなっている座薬の座薬主体のワクチンデリバリーシステム
を人体の開口部に挿入し、 (b)前記座薬を人体開口部の組織と接触させ、座薬物質がそこから容易に移動
することができ、人体内に免疫反応を引き起こすことからなることを特徴とする
方法。 - 【請求項18】人体の泌尿生殖器疾患予防の為の方法であって、 (a)大腸菌、肺炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌、糞便連鎖球菌等
の8から14の尿病原菌株の培養を起源とし、座薬当たりのそれぞれの菌株に約
五千万から約五十億の量で存在し、使用される菌株の二分の一から四分の三は大
腸菌類に属する、不活性化された細菌からなるワクチンと、ポリエチレングリコ
ールの座薬基剤とからなっている座薬の座薬主体のワクチンデリバリーシステム
を人体の膣に挿入し、 (b)前記座薬を膣粘膜と接触させ、座薬物質がそこから容易に移動することが
でき、人体内に免疫反応を引き起こすことからなることを特徴とする方法。 - 【請求項19】不活性化細菌が、6菌株の大腸菌類と、それぞれ1菌株の肺
炎桿菌、ミラビリス変形菌、モルガニ変形菌および糞便連鎖球菌から生じている
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】不活性化細菌が、合計で約1×109から約1×1010個の 菌として存在していることを特徴とする請求項18に記載の方法。
- 【請求項21】ポリエチレングリコールの座薬基剤が、ポリエチレングリコ
ールとポリソルベートからなっていることを特徴とする請求項18に記載の方法
。 - 【請求項22】ポリエチレングリコールの座薬基剤が、約98重量パーセン
トのポリエチレングリコールと約2重量パーセントのポリソルベートからなって
いることを特徴とする請求項21に記載の方法。 - 【請求項23】ポリエチレングリコールが、平均分子量が約3000から約
5000であることを特徴とする請求項21に記載の方法。 - 【請求項24】ポリエチレングリコールの座薬基剤が、約80から約95重
量パーセントの座薬を含んでいることを特徴とする請求項18に記載の方法。 - 【請求項25】座薬が、更に脱分極したゼラチンを含んでいることを特徴と
する請求項18に記載の方法。 - 【請求項26】脱分極したゼラチンが、牛コラーゲンからのAタイプのゼラ
チン、豚コラーゲンからのAタイプのゼラチン、牛コラーゲンからのBタイプの
ゼラチン、豚コラーゲンからのBタイプのゼラチンからなるグループから選択さ
れることを特徴とする請求項25に記載の方法。 - 【請求項27】座薬が、約0.01から約0.02重量パーセントの脱分極
ゼラチンを含んでいることを特徴とする請求項25に記載の方法。 - 【請求項28】座薬が、更にチメロサールを含んでいることを特徴とする請
求項18に記載の方法。 - 【請求項29】座薬が、約0.0005から約0.005重量パーセントの
チメロサールを含んでいることを特徴とする請求項28に記載の方法。
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