JP2001513201A - 核磁気共鳴(nmr)プローブ内における超伝導材料の有効磁化率の減少 - Google Patents

核磁気共鳴(nmr)プローブ内における超伝導材料の有効磁化率の減少

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Abstract

(57)【要約】 前記超伝導材料に平行な磁場内に減衰AC変化を与えることによって,核磁気共鳴装置プローブ内のサンプル領域に近接して使用される高温超伝導材料の有効磁化率を減少させるべく,タイプII超伝導体のヒステリティックな振る舞いを利用する方法及び装置が与えられる。該方法は,プローブのサンプル領域付近の材料の磁化率の不連続性によって引き起こされる線の拡幅から生じる分解能の損失無しでそれらは固有に実現されるところの改良された感度を可能にする超伝導受信コイルの有効磁化率を減少する受信機コイルに特に応用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 核磁気共鳴(NMR)プローブ内における超伝導材料の有 効磁化率の減少 発明の分野 本発明は核磁気共鳴装置の分野に関し,特に高温超伝導(HTS)材料を組み込む プローブ構造に関し,さらにはサンプルの領域内に存在するHTS材料によって引 き起こされる極性及びrf磁場の摂動を最小化するための方法及び装置に関する。 発明の背景 核磁気共鳴(NMR)スペクトロメータは1946年に最初に利用できるようになった 。1950年に,W.G.Proctor及びF.C.Yu(phys.Rev.77,717,(1950))により窒素スペ クトル内に“シフトされた”共鳴が発見され実験に使用される磁石の均質性及び 安定性を改良するべく努力を刺激し,それはJ.T.Arnold,S.S.Dharmatti及びM.E. Packard(Jour.Chem.Phys.19,1608,(1951)による陽子スペクトル内の化学的にシ フトされた共鳴の観測へ導いた。これは高解像NMRの始まり及び化学用の分析ツ ールとしての応用を示し,NMRスペクトロメータの発展において急速な発展を引 き起こした。この発展は関連技術の利用可能度によってのみ限られたペースで 今日でも続いている。現在の仕事は,最近有用な高温超伝導(HTS)材料から作ら れた受信機及び他の部品を組み込むrfプローブ性能の発達に基づいている。HTS 材料はタイプIIの超伝導体である。用語“HTS材料”及び“タイプII超伝導体” はこれ以後交換可能に使用される。 元素の最もアイソトープの核は非ゼロスピンを有し,また磁気回転特性を示す 。これらの非ゼロスピン核は微視的な回転棒磁石のように振る舞う。静的に均質 な磁場Bがスピン動作核の全体に付与されると,スピンのいくつかは該磁場の方 向に,またいくつかは磁場と反対方向に向けられる。磁場の方向のスピン全体の 正味の極性が生じ,スピンは磁場によって偏向されたと呼ばれる。もし偏向され た核の全体が同時に,しばしばB1場と呼ばれ適当な周波数及び偏向磁場Bに関し て空間的方向を有するrf磁場に晒されると,NMR応答信号が生成される。 化合物の化学的構造を決定するためのツールとしてNMRの広範な一般的な利用 は,核での局所的磁場に対する分子環境の影響のためである。分子内の特定の場 所における特定の核種の核における局所的磁場は,外部から与えられる磁場と分 子環境の磁気的影響によっ て引き起こされる磁場のベクトル和である。例として,付与された磁場によって 生じた核の回りの電子の循環は核において誘導磁場を生じさせ,それはある場合 には付与された磁場と対向し(反磁性),またある場合にはそれを増大させる( 常磁性)。他の例として,核における局所的磁場は多重の値を取るか,若しくは 分子内の他のスピン動作核との相互作用により“分裂”して付加的に修正される 。“化学シフト”及び“スピン-スピン結合”としてそれぞれ知られる,これら 2つの効果はNMRスペクトル内で見られる微小構造の主なソースであり,より詳 細には"Introduction To NMR Spectroscopy",R.Abrahms,J.Loftus,J.Wiley & So ns,1993,chap.2,pp.13-33,chap.3,pp.34-59に記載されている。化学シフト及び スピン-スピン結合によって生じる共鳴内のシフトより狭い共鳴線によって特徴 づけられるNMRスペクトルは高解像度スペクトルとして知られている。これらの 線は主に非常に均質な分極場の付加によって観測することが可能である。NMR応 答信号の周波数は核における局所的な磁場に比例し,比例定数は磁気回転比γで ある。サンプル領域に対する局所的磁場の均質性からのわずかなずれによって, 核の共鳴内の対応するシフトが応答信号を広げる不所 望な線を生じさせるように影響する。 NMRスペクトロメータは,1)スピンを偏向するために必要な安定で均質かつ 静的磁場を与えるDC磁石,2)適当なrf励起信号を与えるrf装置,3)rf励起を スピンに結合するための及びNMR応答信号を受信するための一つまたは複数のコ イル,4)NMR応答信号を検出するための検出装置,5)検出されたNMR応答信号 を処理するための信号処理装置,及び6)NMR応答信号を表示するための出力装 置,から成る。高解像NMR研究のために,調査中の化合物はしばしば適当な溶剤 内で溶解されるか若しくは混合され,直径が典型的に5mmであるサンプルチュー ブ内に含まれた液体形状である。プローブとして知られる装置は,磁場の最も均 質な領域内でプローブのサンプルホルダー部内でサンプルを保持する。rf励起を サンプルに結合するための及びNMR応答信号を検出するための一つのまたは複数 のコイルもまたプローブに設置される。 NMRは固有の影響を受けない技術である。感度はノイズのレベルより上の検出 可能な信号を生成するべく要求された試験材料の最小濃度によって厳密に画成さ れる。しかし,実用上の目的に対して,信号対ノイズ比であるS/Nが概して感度 の良い計量であると考えられ ている。感度における持続された改良はNMRスペクトロメータの発展の一定の目 的であった。信号強度を増加させること,ノイズを減少させること,及び信号処 理方法を改良することはすべてこの改良に貢献した。達成可能な信号対ノイズ比 に影響を与える多くの要素が,ここで参考文献として組み込まれる"A Handbook of Nuclear Magnetic Raconance",R.Freeman,Longman Scientific & Technical, 1988,pp.216-229で扱われている。 感度に加え,スペクトル情報の分解能がNMRスペクトロメータ性能の重要なア スペクトである。自然な線幅は液体サンプルに対して狭く,例えば,1Hzより少 ない。分解能の低下を避けるために,静磁場B及びrf励起場B1の両方がサンプル の体積に対して均質でなければならず,また一部分109のオーダーのデータ取り 込み時間にわたって安定でなければならない。特に例えば13Cのような陽子以外 の核のスペクトルを得る時は,データ取り込み時間は非常に長い。天然の存在量 のサンプルを使用する13C核に対して,1Hと比較した全体の感度は1.7×10-4であ る。したがって,典型的に13Cの直接の観測は多くのスキャンを必要とし,要求 された信号対ノイズ比を達成するためにNMR応答を数時間若し くは数日にわたって平均する必要がある。この時間間隔にわたって磁場内のあら ゆる小さい変化によってNMR信号はわずかにシフトしかつ効果的に共鳴応答を広 げる。場の均質性の要求は注意深い磁石デザイン,シミングコイルの使用及びサ ンプルの回転によってアドレスされる。"Modern NMR Spectroscopy",J.K.M.Sand ers & B.K.Hunter,Oxford University Press,1993,chap.1,pp.39-41に記載され るような場周波数ロック装置が要求される安定性を達成するために使用される。 プローブはNMRスペクトロメータ内の決定的な部品である。付与の静磁場強度 及び付与のサンプルサイズに対して,プローブの性能はスペクトロメータの感度 を大きく決定する。プローブデザインで重要な考慮はサンプルに対する受信コイ ルの結合効率ζである。ζは受信コイルの合計インダクタンスに対する有効イン ダクタンスの比である。例えば,受信コイルの導線のインダクタンスのようなNM R信号の検出に貢献しない受信コイルのインダクタンス部分は,ζ1/2に比例する 感度の損失を生じさせる。信号電圧はQに比例し,またノイズ電圧はQ1/2に比例 するため,他の重要な考慮はQ1/2のファクターで感度に影響する受信コイルの品 質ファクターQである。Qは回路内の抵抗損失により散逸 されたエネルギーに対する受信機コイル共鳴回路内に保存されたエネルギーの比 を表す。プローブデザインにおける他の重要な考慮は受信機コイルの充填ファク タξであり,それは固定されたコイル体積に対して信号強度及び感度に直接的に 影響を及ぼす。ξは受信コイル共鳴回路内に保存された合計磁気エネルギーと比 較した,サンプルに結合する横方向磁場内に保存されたエネルギーの計量である 。充填ファクタξ,結合効率ζ及び品質ファクタQはすべて最高感度のためにで きるだけ大きくなければならない。 最近のスペクトロメータは静的分極場を生成するために超伝導DC磁石を使用す る。該サンプルはDC磁石と同軸に配置された円筒形管内に配置される。ノーマル なすなわち非超伝導材料から作られた送信機及び受信機コイルは図1Aに示され るようなサドルコイル若しくは図1Bに示されるようなスプリット成形ワイヤー コイルである。通常はいずれも静磁場に直交するrfのB1場を与えながらサンプル に近く結合するよう成形される。高温超伝導(HTS)フィルムから作られたコイル は,それが低いrf抵抗を有し低いノイズを生成するため,NMRスペクトロメータ での使用に対して非常に魅力的である。HTS材料を使用して,コイルは平坦基板 上に 超伝導体の薄い層を付着することによって組み立てられる。ヘルムホルツ対とし て周知の磁気的に結合された装置を形成するそのようなコイルの一対が,図2A に示されるようにサンプルの対向側に配置されている。同様のHTSコイルの第2 の対が場周波数ロック信号を与えるべく,図2Bに示されるように第1の対に直 交して配置される。 超伝導体が基板と格子一致する,すなわちエピタキシャル成長するとき,HTS コイルを使って最適な結果が得られる。基板はコイルを冷却するのを容易にする ために熱伝導性材料でなければならず,また磁場の均質性の低下を避けるため低 い磁気感度を有しなければならない。受容可能な基板材料はサファイヤ,ランタ ン,アルミニウム及び酸化マグネシウムを含む。好適なHTS材料はYBa2Cu3O7- δ( YBCO)であり,それはほぼ87°Kの臨界的な遷移温度Tcを有する。この材料で作ら れたコイルは"HTS Receiver Coils For Magnetic Resonance Instruments",R.S. Withers,B.F.Cole,M.E.Johansson,G.C.Laing,G.Zaharchuk,Proc.SPIE,2156,27- 35,(1994)内で説明されている。このコイルの使用に有用なもう一つのクラスII の超伝導材料は Tl2Ba2CaCu2O8である。 適当な性能のために,HTSコイルは超伝導遷移温度Tcよりかなり低く温度を維 持されなければならない。Vicent Kotsubo及びRobert D.Blackによる米国特許第 5,508,613号の題名"Apparatus For Cooling NMR Coils"が適正な動作に必要なHT Sコイルを冷却するための装置を説明している。特定の実施例は,Joul-Thomson 若しくはCillord-McMahon閉サイクル冷却ユニットを組み込み,それはコイルを2 5°Kまで冷却する。概してコイルはこの装置内でサンプルから熱的に離隔され, またサンプルは所望であれば室温と同じ若しくは近い温度で維持されることも可 能である。 HTSコイルを使用する高分解能NMRは非超伝導コイルを有するプローブより高い 感度を与える。付与のサンプル体積に対して,コイルの感度は(ξQ/T)1/2に比例 し,ここでTはコイル温度で,ξ及びQはそれぞれ上記した充填ファクタ及び品質 ファクタである。室温コイルのQが250であるのに比べ超伝導コイルのQは20,000 であり,また室温コイルが300°Kで動作するのに比べ超伝導コイルは典型的に25 °Kで動作する。5mmのサンプル管に適当な幾何構造を有し,コイルからサンプル の熱的離隔を要求された充填ファクタの損失を許して,潜在的な感度利得は10の ファクタに近づく。 プローブ材料及びサンプル材料によってそれらの磁化率により分極及びrf磁場 の大きな歪みが生じる。高分解能スペクトルを達成するために,これらの歪みは 制御され及び/若しくは補正されなければならない。特に,プローブの敏感なサ ンプル領域付近の磁化率の突然の変化によりサンプル領域での場の均質性の深刻 な劣化が生じ,それは概して部分的にシムコイルによって補正される。上記場の 歪みは円筒形の対称な部品を使うことによって,また材料境界をサンプル領域か らできるだけ離すよう配置することによって最小化される。付加的にプローブに 使用される材料の注意深い選択は最重要である。通常,NMRプローブで使用され る材料はいくつかの部分あたり百万の反磁性体積磁化率を有する。 すべての弱い磁気材料は反磁性若しくは常磁性のいずれかのカテゴリーに分類 される。磁場内に置かれたとき,反磁性材料はそれ自身の内部のフラックス密度 を最小化する傾向にあり,一方常磁性体はそれ自身の内部のフラックス密度を増 加させる傾向にある。いずれのケースにおいても,外部から印加された磁場内で の磁気材料の存在は,反磁性材料に対して図3A及び常磁性材料に対して図3Bで 示されるように,それに近接 した空間内の場の分布を修正する。 超伝導体の最も良く知られた性質は電力の損失成しで,すなわちあらゆる付随 する電圧効果なく一定電流を流すことができる能力である。通常マイスナー効果 と呼ばれる,完全な磁気フラックスの排除は超伝導の第2の基本特性である。そ のバルク体積からフラックスを完全に排除し,それによって内部にゼロフラック ス密度の状態を維持する超伝導体材料のクラスはタイプIの超伝導体として知ら れている。タイプIの超伝導体は完全に反磁性である。タイプIの超伝導体は低い 臨界的な遷移温度Tc及び比較的小さい範囲を有する単一の臨界的な磁場Hc(T)に よって特徴づけられる。 タイプII超伝導体として知られる材料の大きなクラスによって,フラックスは 空間的に小さい量子化された量でその体積のバルクに入ることが,ここに参考文 献として組み込む"Foundations of Applied Superconductivity",Orando及びDel in,addsion Wesley Publishing Co.,1990,chap's 6,7,pp.259-391に記載されて いる。典型的に,タイプIIの超伝導体はタイプIの超伝導体より高い臨界的な遷 移温度Tcを有し,またそれらは2つの臨界的な場HC1(T)及びHC2(T)を有する。H <HC1の値に対して,タイプIIの超伝導体はタイプIの超 伝導体と似たように振る舞い,上記したマイスナー効果を示す。HC1≦H≦HC2の ようなHの値に対して,タイプIIの超伝導体は混合され若しくは渦巻き状態であ り,その中で有限量のフラックスが材料の内部体積に浸透する。HC1≪HC2なので ,混合された状態に対する磁場の範囲はほとんどの超伝導温度範囲にわたって大 きい。したがって,タイプII超伝導はNMRプローブコイルのようなエンジニアリ ング応用に対して実用的であり有用である。 フラックス排除を説明するために必要な双極場は図4Aから4Cに示されるよう に誘導された磁場によってモデル化される。図4Cに示されるような生成場は, 印加された磁場である図4Aと誘導磁化によって作られた場である図4Bの重ね合 わせであると想像され,後者は材料の本来の磁気特性を表す。超伝導体内の磁気 フラックス密度はB=μ0(H+M)として与えられ,ここでμ0は自由空間の透磁率で あり,Hは印加された場であり,Mは誘導磁化である。飽和効果を無視して,誘導 磁化Mと印加磁場Hとの間の関係はタイプIの超伝導体に関して線形である。材料 の磁化率χmは関係式M=χmHによって定義される。タイプIの超伝導体に対してχm =-1及びM=-Hである。 誘導磁化Mと印加磁場Hとの間の関係は,タイプIの超伝導体よりタイプIIの超 伝導体のほうがより複雑である。上記したように,フラックスの渦巻きは,印加 磁場H≧HC1においてバルク体積内に浸透する。外部で駆動された電流が材料を横 切るとき,タイプIIの超伝導材料は渦の横移動を禁止するためにピンニング力(p inning forces)を与えるよう構成されている。そのような渦の移動は不所望の電 力損失を引き起こす。しかしピンニング力のために,印加された場がHC1を超え たとき表面に浸透した後にフラックスの渦は,平衡な格子内の超伝導体のバルク を通じて均一に分布しない代わりに表面付近で一団となる。印加場がHC1より増 加されるに従い,フラックス渦はさらに超伝導体内に強制されるが,それらはバ ルク体積を通じて非均一に分布したままである。 磁気フラックス及び磁化がタイプIIの超伝導体内で非均一に分布するので,バ ルク材料の性質は体積にわたった場の平均値によって最適に説明される。これら はときどき“熱力学的場”と呼ばれ,以下そのように呼ぶことにする。熱力学的 磁場,熱力学的磁気フラックス密度及び熱力学的磁化は以下それぞれ,H,B,Mと 示される。これらは関係式B=μ0(H+M)に従う。 強力なピンニングを有するタイプII超伝導体に印加する,いわゆる臨界的な状 態モデルは上記したここに参考文献として組み込む"Foundations of Applied Su perconductivity",Orland and Delin,Addison Wesley Publishing Co.,1990,pp. 374-380に記載されている。臨界的な状態モデルに従い,熱力学的フラックス密 度B及び熱力学的磁化Mの熱力学的磁場Hへの依存性は図5A及び5Bにそれぞれ示 され,熱力学的場Hは最初にゼロからHmaxへ増加し,その後Hmaxからゼロに戻る ように示されている。熱力学的場Hの関数としてのタイプIIの超伝導体の熱力学 的フラックス密度B及び熱力学的磁化Mはヒストリーに依存し,すなわちそれらは ヒステリティックである。 臨界的な状態モデルに従って,外部磁場が超伝導体材料に印加されるに従い, 表面電流は材料の内部から磁気フラックスを除外するような方向へ流れるように 設定される。しかし,超伝導体が運ぶことができる制限電流密度Jc(H)が存在す る。該モデルは,付与の磁場軸に関して可能な電流の3つの状態のみが存在し, そのひとつは磁場を感じない領域に対するゼロ電流密度 であるということを仮定する。他の2つは軸に垂直な充填電流JC(H)であるが, それぞれは最近の印加磁場の局所的な変化に伴う起電力の検知に依存する他から の反対検知である。これらの局所的電流は材料の磁化に貢献し,それによってそ の有効磁化率に影響を及ぼす。図6A,6C及び6Eは増加する印加磁場Hの異なる 値に対する厚さ2aの薄膜超伝導体内の局所的に平均化された磁気フラックス密度 分布を示す。場は超伝導体の表面に平行に方向付けされている。図6B,6D及び 6Fは対応する電流密度プロファイルを示す。フラックスが完全にフィルムに浸 透するところの印加磁場Hは浸透場として知られ,それは以下HPで示される。厚 さ2aの上記薄膜に対して,HP=JC(H)(a)及び熱力学的磁化Mは-HP/2である。場の 値HPにおいて,上記有効磁化率χm≡M/Hは-.5JC(H)a/Hに等しい。 NMRスペクトロメータのサンプル領域内の磁場の均質性を保持するために,最 も決定的なプローブ部品はコイルであると考えねばならず,なぜなら概してそれ はサンプル領域に最も近接し,必然的にその形状内にいくつかの磁化の不連続性 を含む。ノーマルなコイル材料に対して,すなわち非超伝導体のコイル場の摂動 は,全体のコイル構造が磁化率の低平均値を示すように材料のコイルを構成する ことによって最小化される。これは,2つのタイプの材料のサンドイッチ構造を 生成するべく,例えば,電気メッキのような方法を使用して反磁性及び常磁性成 分を有する合成材料からコイルを作ることによって達成される。全体の高い電気 導電性はこの構造に対して保持される。適当な反磁性材料は,銅,銀及び金を含 む。適当な常磁性材料はアルミニウム,ロジウム及びプラチナを含む。 しかし,上記のより高い感度を実現するためにプローブコイルとしてHTS材料 を採用したとき,通常の材料との関係で説明された上記2つのタイプの磁化率材 料のサンドイッチ構造の使用は有効なオプションではない。したがって,概して これらの事情の元での改良された感度は劣化された分解能を犠牲にしてのみ達成 可能であった。従来は改良された感度のための劣化したスペクトル分解能のトレ ードオフは,NMRプローブ内のHTS材料の使用に固有な完全なポテンシャルの実現 を制限した。 発明の要旨 我々は,NMRプローブ内で使用されるHTS材料の有効な磁化率をゼロ付近にまで 減少させるための方法及 び装置を与える。これは均質な分極及びrf磁場の歪みを大きく減少させ,前記歪 みはプローブ内の材料境界における磁化率の不連続性によって発生する。磁場の 歪みから生じるスペクトル線の拡幅及びスペクトル分解能の結果的劣化はそれに よって最小化されるか若しくは除去される。HTS受信コイルを使用して固有に達 成可能な改良された感度は,磁場の歪みから生じるスペクトル分解能の劣化を伴 うことなく本発明を使用して完全に実現される。 本発明の目的は,高感度,高分解能NMRプローブを与えることである。 本発明の他の目的は,NMRプローブ内で使用されるタイプIIの超伝導材料の磁 化率を制御することである。 本発明の他の目的は,NMRプローブ内で使用されるタイプIIの超伝導体によっ て引き起こされる磁場の歪みを最小化することである。 本発明の他の目的は,NMRプローブのサンプル領域内の磁場の歪みを最小化す ることである。 本発明の他の目的は,NMRプローブ内で使用されるタイプIIの超伝導材料を減 磁するための方法を与えることである。 本発明の他の目的は,NMRプローブ内のrfプローブ コイルのための方法を与えることである。 図面の簡単な説明 図1Aは,従来技術のサドルタイププローブコイルの構造を表す。 図1Bは,従来技術のスプリット形状のプローブコイルを示す。 図2Aは,一対のHTSコイルの略示図である。 図2Bは,直交対のHTSコイルの略示図である。 図2Cは,図2Aの一対のHTSコイルの断面図である。 図3Aは,磁場上の反磁性材料の作用である。 図3Bは,磁場上の常磁性材料の作用である。 図3Cは,磁場上の合成コンダクタの作用である。 図4Aは,磁場によって浸透された反磁性材料を示す。 図4Bは,誘導磁化により反磁性材料を浸透する突入場を示す。 図4Cは,完全な反磁性材料内の磁場の合成的欠如を示す。 図5Aは,熱力学的フラックス密度対磁場のプロットである。 図5Bは,熱力学的磁化対磁場のプロットである。 図6Aは,H<HPの際の,薄膜内の局所的に平均化されたフラックス密度分布を 示す。 図6Bは,H<HPの際の薄膜内の局所的に平均化された電流密度プロファイルで ある。 図6Cは,H=HPの際の薄膜内の局所的に平均化された磁気フラックス密度を示 す。 図6Dは,H=HPの際の薄膜内の局所的に平均化された電流密度プロファイルを 示す。 図6Eは,H>HPの際の薄膜内の局所的に平均化された磁気フラックスを示す。 図6Fは,H>HPの際の薄膜内の局所的に平均化された電流密度プロファイルを 示す。 図7Aは,図2Aの一対の従来技術のHTS受信コイルのより詳細な図である。 図7Bは,図7AのHTS受信コイルを通る断面図である。 図8は,印加磁場の関数としての熱力学的場のプロットである。 図9Aは,単一パルスの減磁手続を示す。 図9Bは,極端に大きな電流パルスを印加された単一パルスの減磁手続を示す 。 図10は,単一パルス減磁後の超伝導薄膜内の磁化 及び電流密度のプロットを示す。 図11は,AC減磁手続を示す。 図12は,AC減磁手続後の超伝導薄膜内の電流密度のプロットである。 図13は,本発明が採用する装置を示す。 発明の詳細な説明 図1Aは従来技術のサドルタイププローブコイル2を示し,図1Bは従来技術の スプリット形状ワイヤープローブコイル4を示す。両者は円筒形サンプル用の充 填ファクターを最大化するよう円筒状に成形され,また両者はそれらの平均磁化 率を最小化するために従来から説明されるように好適には通常の材料の合成から 組み立てられている。 図2Aを参照して,一対の従来技術のプレーナ薄膜でヘルムホルツコイル対6を 形成するいわゆる高温超伝導(HTS)プローブコイル5,5’が円筒サンプル8の対向 側に配置されて略示されている。コイル5,5’が付着されている基板が仮定され ているが図示されてはいない。図2Bにおいて,第2の従来技術のヘルムホルツ コイル対10はコイル6に直交して配置されるように示されている。コイル対10用 の基板もまた仮定されているが図示されてはいない。図2Cにおいて,図2Aのコ イル 対6及び円筒サンプル8を通る断面図が示され,コイル5,5’が付着された基板12 を含む。そのようなHTSコイルはプローブのサンプル領域内の磁場の均質性大き く妨げる。 図3A,3B,3C及び4を参照して,コイルの部分を表す導体の直線の切片は ,それらが浸けられる均質な磁場上で前記コイルの効果の表現を単純化するため に使用される。図中に示される導体は断面が円であるように任意に示されている 。図示された効果は,例えば,高いアスペクト比を有する薄膜長方形のような他 の断面を有する導体に対しても同様に適用される。 図3Aは,場の中に配置された長い完全な反磁性導体16によって引き起こされ るそれとは違って均一な印加磁場の均質性歪みを示す。磁気フラックスBはマイ スナー効果によって,導体中17ではゼロに等しい。導体18すぐ側の領域内の外部 磁場強度は増加される。図3Bは均一場14内に配置された常磁性導体20によって 引き起こされる場の歪みを図示したものである。導体20内の磁気フラックス密度 は常磁性導体の領域内のオリジナル場14のよりも大きく,またしたがって領域18 ’内の外部磁場強度23は導体の付近で減少する。図3Cは,固体のコアの反磁性 部分26及び固体の環状常磁性層部 分28から成る合成導体24を示し,それぞれの寸法30,31は,導体内部の平均磁気 フラックス密度が,場に導入する前の導体によって占められる領域内のフラック ス密度と等しくなるように選択される。略示されるように,この条件を満足させ ることによって導体に近接する領域33内の印加場の歪みが最小化する。従来説明 されてきたように,図1A及び1Bに示されるような従来技術のプローブコイルは 好適にはこれらの条件に一致する合成材料を使用して組み立てられる。 図4Aから4Cを参照して,完全に均一な常磁性導体34の内部及びそれに近接す る領域36のマイスナー効果の磁場分布は,1)導体が存在しない時の均一な印加 磁場38,及び2)材料の固有な磁気的性質を表す誘導された磁化M40による場, の重ね合わせとして表現される。対応する表現が均一に磁化された常磁性材料に 対して用いられる。導体内部において,磁気フラックス密度B=μ0(H+M)であり, ここでμ0は自由空間の透磁率,Hは印加磁場及びMは誘導磁気である。関係式M= χmHは磁化率χmを定義し,それは反磁性材料に対しては負であり,常磁性材料 に対して正である。上記したように,完全に反磁性媒体であるタイプIの超伝導 体内で,B=0である。したがって,M=-H及び磁化χm =-1である。タイプIの超伝導体は臨界的な非常に低い(4度ケルビン)遷移温 度,及び制限された磁場範囲を有するため,概してそれらはNMRプローブ技術応 用に有用ではなかった。 本発明を理解するために,タイプIIの超伝導体に関して,熱力学的フラックス 密度B42及び熱力学的場H44の間の関係を理解しなければならない。図5Aを参照 して,H44が最初にゼロ値46から最大値Hmax48へ増加し,その後Hmax48からゼロ4 6へ戻るように減少すること,及びB42はゼロに戻らないことがわかる。曲線は矢 印49の方向へ横切る。図5Bは,タイプIIの超伝導体に関して,H44が最初にゼロ 値46から最大値Hmax48へ増加し,その後Hmax48からゼロ46へ戻るように減少する ような熱力学的磁化M50と熱力学的磁場H44との間の関係 を示す。曲線は矢印52の方向へ横切る。見て分かるように,B及びMの両方はHの ヒステリティック関数である。 印加磁場がタイプII超伝導体の表面と平行である場合には,図6Aから6Fはク ラス11の超伝導体薄膜内の磁気フラックス密度分布及び対応する電流密度プロフ ァイルを示す既知の図である。 図6Aを参照して,薄膜内の位置の関数として,厚さ2aを有する薄膜内の局所 的に平均化されたフラックス密度分布52が印加磁場54H<HPに対して示され,こ こでHPは上記浸透場である。図6Bは対応する電流密度JCプロファイル56を示し ,また電流が場の浸透の深さ58に制限されている。図6Cは超伝導体への場の完 全な浸透が存在するところのH=HPに対するフラックス密度分布60を示す。図6D は超伝導体のバルク体積を通じた対応する均一な電流密度JC62を示す。図6EはH >HPに関してフラックス密度分布63を示す。図6Fに示された電流密度62はその 最大値JCにおいて超伝導体を通じて均一のままである。 図7Aを参照して,一対の従来技術のHTS薄膜受信コイル64が基板66上に付着さ れて示されている。スペク トロメータの印加された分極場H68はz軸方向に向けられている。図7Bは基板66 上に付着されたひとつの受信コイル64の断面図である。印加磁場68は薄膜受信コ イル64の表面71に平行でありかつ側壁71’に垂直である。 図8を参照すると,図7Bの上記ケース,すなわち印加磁場68がコイル64の表 面71に平行な場合に,熱力学的場H44,B/μ072及びM50は,Hがゼロから増加する に従い印加磁場H68の関数として示される。局所的に平均化された電流密度Jに対 する電流分布は同じままであるため,印加磁場H68が浸透場HP69を超えて増加す るに従い熱力学的磁化Mは一定のままである。 減磁しかつ有効磁化率を減少させる本発明の方法は図9Aから12との関連で 説明される。図9Aを参照して,発明の方法の最初の実施例がHTS薄膜受信コイル の磁化M50をゼロ若しくはゼロ付近に持ってくるべく示されている。点A74は分極 磁石の軸方向場Ho76内に置かれた後の薄膜の磁化の状態を示す。典型的にHo76に 対応する磁気フラックス密度Bは,所望のスペクトロメータ適用に対して4.7テス ラと23テスラとの間である。点A74において,薄膜は,スペクトル線を拡幅しス ペクトロメータ分解能に対して好ましくない磁化を示す。もし軸方向磁場H68が ΔH71だけ増加しHo+ΔH79となれば,磁化は点C78まで進行する。これを達成する ためのひとつの方法は,図13に示されるようにNMRプローブを包囲する減磁コ イル1へ電流の短いパルスを印加することによってである。パルス内の電流がHを オリジナルの値Ho76まで戻しながらゼロに減少するとき,薄膜内の磁化Mは点D81 においてヒステリシス経路80に沿ってゼロの方向へ動く。磁化50をゼロに持って くるために要求されるΔHの値は,HTS薄膜の臨界的な電流密度JCとその厚さ2aと の積,すなわちΔH=(2-√2)aJCにほぼ等しいことが示されている。 図9Bに示されるように,もし極端に大きな電流パルスが印加されその後減磁 コイルから除去されれば,磁化M50の符号は逆転する。磁化50は点E82から点F83 ,まで,その後点G84までの経路に従う。この磁化は均質性の妨げをする。しか し,減磁コイル1内に逆方向で減磁電流を印加することによって,磁化は点G84か ら点K88まで経路86を通じてゼロに戻される。パルスが停止したとき,磁化は点K 88から点L92までの経路90をトレースする。点L92において,場は初期値Hoに戻り 磁化 M及び有効磁化率χeff=M/Hはゼロ若しくはゼロ付近である。 図10を参照して,磁化M94のプロファイル及び超伝導薄膜内の電流密度J96が 位置の関数として示されている。これは,図9Aの工程で示されたように場が初 期値Hoに戻された後のプロファイルである。磁場が初期値Hoに減少しながら戻る に従い,パルスが停止した後,超伝導体材料の外部領域内の誘導電流98,100は それぞれの方向を逆転し,x=aからx=-aまでの領域のインダー曲線(inder curve) 94の和がゼロであるとき熱力学的磁化M及び有効磁化率χeff=M/Hはゼロ若しくは ゼロ付近に減少する。 図9A及び10で説明された発明の実施例において,電流の単一の短い印加の みが減少した磁化を達成するために減磁コイルに印加される。しかし,この単一 のパルス実施例において,JC(Ho)及び薄膜2aの正確な知識が要求される。図9B は図9A及び10に説明された発明の拡張を表す。図9B内の点G84から点K88への 磁化の変化を引き起こす,減磁コイルへの逆転された短い電流パルスは極端に大 きな初期パルスを補正する。電流の正及び負の短いパルスをいくつか選択的に与 える ことによって,より完全なプローブコイルの減磁が達成可能となる。 図11及び12との関係で説明される変形的実施例はこれらの量(JC及び2a) の変化に影響を比較的受けないで減磁工程を達成し,それらを前もって正確に知 る必要がなくなった。 図11を参照して,大きさΔH71の1つ若しくは2つの減磁パルスの代わりに ,AC減磁を採用する処理に対して,熱力学的磁化Mは印加場Hの関数として示され る。ΔHより大きい大きさのAC波形が印加されゆっくり減衰する。印加されたAC 波形の完全な減衰の後,ヒステリティックM(H)経路102は点S104においてM=0に戻 る。振動の最初の4分の1サイクルの間M(H)は,周囲コイルからの場の最初の正 のピークにおけるヒステリシス曲線上の点P106へ行く。振動の次の2分の1サイ クルは場を減磁コイルからその最初の負の最大値まで持ってきて,M(H)を曲線上 の点R108に持ってくる。もし減磁コイルドライブが減衰しなかったら,曲線は, 点P106及びR108及びそれらの間の2つの角110における頂点を有する平行四辺形 の回りを繰り返してトレースする。しかし,減衰するドライブによって曲線は矢 印 114によって示されるような方向に点線112をトレースする。磁化ドライブがHPよ り小さい値に減衰したとき,点S104においてM=0で中心となる中間の非ヒステリ ティック線116は繰り返しトレースされる。したがって,ドライブがゼロに減衰 するとき,M=0である。 減少するAC減磁場がM(H)曲線が非ヒステリティックである以下の大きさに達し た後,場はそれがゼロに減衰するに従い多くの回数振動することは避けられない 。さもなければ,非常に低い総量磁化を生成する所望の多数のシールド電流の択 一層が薄膜内に形成されない。これは単純な指数,DH(t)=Dho exp[-t/t]として 減衰する減磁場を生成することによって為され,ここでt≫Tであり,TはAC磁化 の時間間隔に関連する。 図12を参照すると,薄膜内の位置の関数として電流密度分布118が示され, それは線形減衰減磁ドライブに対応する。単一パルス技術から生じた図10に示 されるような電流四重極の代わりに,ACドライブ技術はさらにより低い漂流磁場 を生成するより高次の電流多重極を生成する。 図13はHTS薄膜コイル対6と主磁場巻線コイル124との間に挿入された減磁コ イル1を含むNMR装置を示 す。減磁コイル1は電気的に制御/電源150に接続され,それはバス154を介してコ ンピューター153に接続されている。該コンピュータはメモリを含む。NMR装置の 残りの構造は標準的である。サンプルホルダ10は,非常に高い磁場がDC供給制御 126の下で主磁場コイル124によって与えられるところの空間内に軸方向に配置さ れて略示されている。HTSコイル対6は基板12に載置され,それはコンジット125 及び129を通じて低温槽127からのガス流を通じて冷却するための熱伝達ベース内 に保持されている。HTSプローブコイルは熱伝達を減少させるために真空ベッセ ル155内に示される。減磁コイルもまた真空コイルベッセル内に示されているが ,これは通常のコイルなのでベッセル内にある必要はなく,ベッセルの外側に載 置されてもよい。プローブコイル対は,送/受信スイッチ130及びループアンテナ 156を通じてRF送信機132及び受信機134に結合されている。コイル1もまた複数の コイルでもよい。 本発明の上記説明において,印加場Hは超伝導薄膜の面に平行であり,臨界的 電流JCは超伝導薄膜の一方の側で+y軸に沿ったひとつの方向に流れ,薄膜の他方 の側で-y軸に沿った反対方向に流れることが仮定されてきた。多くの場合におい て,薄膜の表面は場に完全に は整列していないし,または印加場の方向に垂直であるか若しくはほぼ垂直であ り得る。この場合において,臨界的電流は副導体薄膜の境界に押しつけられた, 印加場成分に対して垂直の平面内に流れるよう試みる。超伝導体コイル構造(図 7Bの71’)の幅は通常超伝導体薄膜(図7Bの71)の厚さに比べ大きいため,こ れらの他の電流の効果はサンプル体積にわたってより大きなループ及び対応する より程度の大きい磁場の歪みを形成することである。この場合,減磁は減磁場を 超伝導体薄膜の表面に垂直に印加することによって実行される。単一パルス,反 対磁場方向のパルスを有する多重パルス,またはゆっくり減衰するAC場の印加な どの同じ技術が使用され得る。 複雑な超伝導体プローブコイルの形状の場合において,減磁コイルのアレイを 有することが所望される。各コイルは,超伝導体rfプローブコイル構造の異なる 部分ごとに見られる最大の場の変位を制御する。この設備は補償のより良い全体 的制御を与える。例として,ひとつの減磁コイルは全体のプローブコイル構造に わたってほぼ均一な場を与え,他方は構造の端部においてより大きな減磁場を与 えることができる線形傾斜減磁コイルの形式である。 減磁処理はrfプローブコイルを含むプローブプローブが磁石内に挿入される度 に実行されなければならない。各々の異なるrfプローブコイルは減磁に対して異 なるレシピを要求し,それはデータバンクに保存される。プローブが磁石内に挿 入される度に減磁コイル電源は特定のプローブに対する識別データを読むようプ ログラムされ,自動的に正しい減磁処理を与える。 ここで説明された本発明の本質的特徴は,タイプIIの超伝導体材料のヒステリ ティックな振る舞いの利用である。このヒステリティックな振る舞いのために, NMRプローブ内で使用される超伝導部品の熱力学的磁化Mは,スペクトロメータの 分極場内に挿入された後それらが一時的に付加的な適当な減磁場に晒されるとき ,ゼロ若しくはゼロ付近に減少する。ここで説明された減磁場は減磁コイル内を 通過する電流に属し,該コイルは超伝導部品を包囲するが,本発明はその方法で 生成された減磁場に制限されない。むしろ,本発明はあらゆる方法で生成された 減磁場に応用可能であるように広く解釈されべきものである。減磁コイルの変形 例として,薄膜超伝導コイルの表面に平行な適当な増分減磁コイルは主な静的分 極場に関して超伝導コイ ルの過渡的減衰振動移動によって短く与えられてもよい。この変形例を利用する 実施例は本願とともに継続中の私の特許出願である,シリアル番号08/965,899, 出願日1997年11月7日,題名"Nucler Magnetic resonance Methods and Appratus "であって,それはこれと同時に出願された。ここで説明された減磁処理は超伝 導NMR受信機コイルに印加されるが,本発明の処理はそれに制限されるものでは ない。むしろ,処理は,例えば,ファラデーシールドのような均質性が本質的で あるときNMRプローブ内で使用されるあらゆる超伝導体部品に応用可能である。 これらの考察に従い,発明の範囲は請求の範囲を踏まえて解釈されるべきである 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.核磁気共鳴装置であって, 静的分極磁場を生成するための磁石と, プローブであって,前記プローブは前記分極磁場内にインストールされ,前記 プローブはその内部にサンプル領域を有し,さらに前記プローブは前記サンプル 領域内に挿入されたサンプル材料に磁気結合を与えるべく前記サンプル領域に近 接した一つ若しくはそれ以上のrfプローブコイルを含み,少なくとも一つの前記 rfプローブコイルはタイプIIの超伝導材料から構成される,ところのプローブと , 前記超伝導プローブコイルを冷却するための手段と, 少なくとも一つの前記rfプローブコイルにrfエネルギーを供給するためのrf送 信機と, 前記超伝導プローブコイルに接続されたrf受信機であって,前記サンプル材料 からのあらゆる信号を増幅しかつ検出するための受信機と, 超伝導プローブコイルの領域内の磁場の大きさ内で過渡的減衰AC変化を与える ための装置であって,それによって前記超伝導プローブコイル内に捕獲された磁 気フラックスの量に変化を生じさせ,かつ前記プローブコイルの減磁を生じさせ る装置と, から成る装置。 2.請求項1に記載の装置であって,前記磁場の大きさに過渡的減衰AC変化を与 えるための前記装置は, 減磁コイルであって,前記超伝導コイルに浸透する場を変化させる磁場変化を 生成するための減磁コイルと, 前記減磁コイルにAC電流を供給するための電源と, 前記電源から前記減磁コイルに流れるAC電流を制御するための電流制御器と, から成るところの装置。 3.請求項2に記載のNMR装置であって,さらに コンピューター及びデータバンクと, 前記プローブに特定的に印加可能なデータから成る前記データバンクと, 前記プローブ内の前記超伝導体コイルを減磁するためのレシピを有する各前記 プローブと, 各前記超伝導プローブコイルの磁化がゼロ若しくはほぼゼロに減少するように ,前記レシピは各前記プローブに対して前記電源から前記減磁コイルへ供給され るよう,時間の関数として正しいAC電流を与える, ところの装置。 4.請求項3に記載のNMR装置であって,前記減磁コイルに供給される前記AC電 流のピークの振幅は,1)前記超伝導コイルの臨界電流密度JC及び2)前記超伝 導コイルの厚さ,の積よりも大きい前記磁場の大きさ内に増分増加を最初に引き 起こし,したがって前記AC電流の大きさがゆっくりその初期値からゼロへ減少す るに従い,前記超伝導コイルの有効磁化が磁化対印加磁場空間内で減衰するヒス テリティック経路を横切り,前記ヒステリティック経路はH=Ho及び前記減磁コイ ルに印加されたAC電流がゼロに戻るときM=0及び最終的にM=0に安定する点を包含 する,ところの装置。 5.請求項4に記載のNMR装置であって,前記超伝導体プローブコイル材料は,Y Ba2Cu3O7- δ(YBCO)であるところの装置。 6.請求項2に記載のNMR装置であって,前記減磁コイルに供給される前記AC電 流のピークの振幅は,l)前記超伝導コイルの臨界電流密度JC及び2)前記超伝 導コイルの厚さ,の積よりも大きい前記磁場の大きさ内に増分増加を最初に引き 起こし,したがって前記AC電流の大きさがゆっくりその初期値からゼロへ減少す るに従い,前記超伝導コイルの有効磁化が磁化対印加磁場空間内で減衰するヒス テリティック経路を横切り,前記ヒステリティック経路はH=Ho及び前記減磁コイ ルに印加されたAC電流がゼロに戻ったときM=0及び最終的にその点に安定する点 を包含する,ところの装置。 7.請求項6に記載のNMR装置であって,前記超伝導体プローブコイル材料は,Y Ba2Cu3O7- δ(YBCO)であるところの装置。 8.NMR装置内で使用される超伝導rfプローブコイルを減磁するためのAC処理方 法であって, 静的分極磁場を生成するための磁石と,前記磁場内のプローブであって,前記 プローブはその中にサンプル領域を有し,前記プローブは前記サンプル領域内の あらゆるサンプル材料へ磁気結合を与えるべく前記サンプル領域に近接するひと つ若しくはそれ以上のrfプローブコイルを含み,少なくともひとつの前記rfプロ ーブコイルは超伝導材料から構成されるところのプローブと,前記超伝導プロー ブコイルを冷却するための手段と,前記rfプローブコイルの少なくともひとつに rfエネルギーを供給するためのrf送信機と,前記超伝導プ ローブコイルに接続されたrf受信機であって,前記受信機は前記サンプル材料か らのあらゆる信号を増幅しかつ検知するために機能するところのrf受信機と,前 記超伝導プローブコイルの領域内で前記磁場の大きさを変化させるための装置で あって,前記装置は(i)一つ若しくはそれ以上の減磁コイルと,(ii)AC電流を前 記減磁コイルに供給するための一つ若しくはそれ以上の電源と,(iii)前記電源 から前記超伝導プローブコイルへのAC電流を制御するための制御装置と,から成 るところのNMR装置を与える工程と, 前記超伝導rfプローブコイルを減磁する工程であって,(i)前記サンプル領域 を前記静的磁場内に配置する工程と,(ii)前記超伝導コイル対において磁場の振 幅を変化させる工程であって,前記変化は前記超伝導コイル対から成るコイルか ら磁気フラックスの排除を引き起こし,前記変化は,それの除去と同時に前記超 伝導コイル対から成る前記コイルの磁化がゼロ若しくはゼロ付近に減少するよう な大きさ及び感度である,ところの工程と,(iii)前記磁場の大きさ内の前記変 化を除去する工程であって,前記コイルの前記磁化が磁化対印加磁場空間内のヒ ステリティック経路に沿ってゼロの方へ移動する,ところの工程と, を含む工程と, コンピューター及びデータバンクを利用して前記減磁工程を自動化する工程で あって,前記データバンクは入手できるプローブに特定的に適用可能なデータか ら成り,各前記プローブは,前記NMR装置内に挿入されると前記コンピュータが 各前記プローブを識別し,各前記プローブ内で前記超伝導コイルを減磁するため のレシピから成る適当なデータを前記データバンクから選択するように,コンピ ューターが判読できる識別マークを有する,ところの工程と, 各前記超伝導プローブコイルの磁化がゼロ若しくはゼロ付近に減少するように ,前記レシピに従って前記電源から各前記入手できるプローブ用の前記減磁コイ ルへ正しいAC電流を供給する工程と, から成る方法。 9.請求項8に記載の方法であって,前記減磁コイルに供給される前記AC電流の ピークの振幅は,前記超伝導コイルの臨界電流密度JC及び前記超伝導コイルの厚 さ,の積よりも大きい前記磁場の大きさ内に増分増加を最初に引き起こし,した がって前記AC電流の大きさがゆっくりその初期値からゼロへ減少するに従い,前 記超伝導コイルの有効磁化が磁化対印加磁場空間内で 減衰するヒステリティック経路を横切り,前記ヒステリティック経路は点H=Ho及 び前記減磁コイルに印加されたAC電流がゼロに戻ったときM=0及び最終的にその 点に安定する点を包含する,ところの方法。 10.請求項9に記載の方法であって,前記超伝導体プローブコイル材料は,YB a2Cu3O7- δ(YBCO)であるところの方法。
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