JP2001513059A - 歯科用混合多成分マスの計量分配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 歯科用混合多成分組成物を計量分配するための装置であって、混合されるべき該組成物の成分を保有する管状バッグ（５，６）および該成分を押し出すためのユニットを具備する計量分配装置。該ユニットはヘッドピース（９）を有しており、該ヘッドピースは、押し出された成分を該ヘッドピースに設けられたアタッチメント（１０，１１）へ案内するための溝（３８，３９）および該ヘツドピースに連結できるミキサー（１５）を具有する。本発明によれば、アタッチメント（１０，１１）を有するヘッドピース（９）は管状バッグ（５，６）に堅固に連結されて該バッグと共に交換可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科用混合多成分マスの計量分配装置 歯科用印象組成物としては、管状バッグに収納された二成分組成物が使用され ている。これらのバッグは計量分配ユニット内部のシリンダー内に保持される。 該組成物はプランジャーの作用によって押し出され、ミキサーを通して計量分配 される（ヨーロッパ特許出願ＥＰ−Ａ４９２４１３参照）。この種の既知のユニ ット（ＥＰ−Ａ５４１９７２参照）においては、各々の管状バッグはその前部端 にマウスピースを有しており、該マウスピースはシリンダーの端部面上に存在す る相補性開口部と封止状態で協働する。シリンダーの端部面はヘッドピースを形 成し、該ヘッドピース内には成分をアタッチメントピースへ案内するための溝が 配設され、該アタッチメントピースにはミキサーを連結することができる。シリ ンダーとヘッドピースは計量分配ユニットの固定部材である。成分保有バッグの 交換に際しては、バッグを保持するシリンダーから該バッグを離脱させ、別のバ ッグをシリンダー内へ挿入すればよいが、この交換操作においては、バッグのマ ウスピースがヘッドピース内に配設された開口部と封止状態で連結されるように 留意しなければならない。このような封止状態での連結効果を得ることは容易で はなく、また、バッグの挿入に際して該連結効果を直接的に得ることはできず、 場合によっては、成分がユニット内へ流入する。さらにまた、空気が組成物中に 取りこまれることに起因して、使用に際しての誤りまたは成分の誤った混合をも たらすことがある。 この発明によれば、これらの問題点は、ミキサー用アタッチメントを含むヘッ ドピースを管状バッグに堅固に連結させてこれらを同時に交換することによって 解決される。該ヘッドピースは連結しようとする１または複数のバッグの端部面 に適宜封止状態で結合させる。複数の分離溝を有する単一のヘッドピースを複数 の管状バッグに連結するのが適当である。しかしながら、各々の管状バッグに対 して別々のヘッドピースを連結する態様もこの発明に包含されるものである。 ヘッドピースは１つの単一部材として設計していもよい。この場合、ピグテー ルクロージャー（pigtail closure）を開放した後、バッグをヘッドピースに対 して、例えば、接着剤を用いて連結する。また、過度の圧力で開放するクロージ ャーをバッグに設けてもよい。この場合、閉鎖管をヘッドピースに連結させ、ユ ニット使用時のプランジャーの移動によって発生する圧力によってクロージャー を開放させてもよい。好ましい設計においては、ヘッドピースは少なくとも２つ の部材から構成され、このうちの１つの部材は少なくとも１つの管状バッグに連 結される。この場合、管状バッグの閉鎖端部またはピグテールクロージャーは、 ヘッドピースのこの部材が該ヘッドピースの別の部材に連結されない限りは、こ の部材の該バッグとは反対の側部から接近して開放させることができる。 この発明の好適な態様を例示する添付図に基づいて本発明をさらに詳述する。 図１は本発明による計量分配装置の一態様を示す模式的縦断面図である。 図２および図３はシリンダーの側面図および端面図である。 図４および図５はヘッドピースに連結された管状バッグの側面図および端面図 である。 図６はヘッドピースのアタツチメント用ストッパーの側面図である。 壁部（１）、（２）および（３）で示されるハウジングを有する計量分配ユニ ットは、管状バッグ（５）および（６）内に収納された易流動性成分用収容空間 （４）を形成する。管状バッグ（５）および（６）はシリンダー（７）および（ ８）によって支持される。さらに、これらの管状バッグはアタッチメントピース （１０）および（１１）を有するヘッドピース（９）へ堅固に連結され、プラン ジャー（１２）および（１３）によって管状バッグ（５）および（６）から押し 出される成分は該アタッチメントピースから流出させることができる。計量分配 ユニットの端部壁（３）にはホルダー（１４）が配設されており、該ホルダー内 にはアタッチメントピース（１０）および（１１）が位置し、また、該ホルダー 上には、例えば差し込みクロージャー（１６）を用いて、該クロージャーのアタ ッチメントピース（１７）および（１８）がアタッチメントピース（１０）およ び（１１）へ封止状態で連結されるようにミキサー（１５）が固定される。ミキ サー（１５）は既知のデザインを有する静的または動的なミキサーであってもよ い。動的ミキサーの場合、そのシャフト（１９）を計量分配ユニットの駆動シ ャフト（２０）に連結させる。バッグ（５）および（６）から押し出される成分 はミキサー（１５）の内部を一緒に通過し、十分に混合された状態でノズル（２ １）から流出する。この場合に問題となる組成物は、例えば歯科用印象組成物で ある。この程度の構造形態を有する装置は既知である。 混合されるべき成分を収納する管状バッグ（５）および（６）は最初は両端部 で閉鎖されており、これらの端部にはピグテールクロージャー（２５）および（ ２６）並びに（２７）および（２８）が形成される。各々のバッグの前部端は、 ヘッドピース（９）の後部（３２）に形成されて該前部端に適合するように窪ん だ凹状面（３０）および（３１）と封止用接着剤組成物（２９）を介して結合す る。該凹状面は開口部（３３）および（３４）を包囲し、また、ピグテールクロ ージヤー（２７）および（２８）は、後部（３２）がヘッドピースの他の部材（ ３５）へ連結されない限りは、該開口部を通過するか、または該開口部に達する 。 ヘッドピース（９）の部材（３２）および（３５）は相互に封止状態で連結す る表面（３６）および（３７）を有するので、開口部（３３）および（３４）は 相互に隔離されると共に大気から完全に遮断される。連結部の２つの閉鎖領域内 には溝（３８）および（３９）が形成されており、該溝は開口部（３３）および （３４）と対応するアタツチメントピース（１０）および（１１）を連絡する。 貯蔵状態では、これらのアタッチメントピースは一対のストッパー（４０）によ って封止される。ユニット内へ挿入された後は、ストッパー（４０）はミキサー （１５）によって置き換えられる。 ヘッドピース（９）をバッグ（５）および（６）へ連結するためには、先ず第 一にヘッドピースの部材（３２）をバッグへ連結させ、次いで、ピグテールクロ ージャー（２８）および（２９）を、例えば切開によって開放させた後、ヘッド ピース（９）の２つの部材（３２）および（３５）を相互に封止状態で結合させ るか、または溶接する。 シリンダー（７）および（８）はヘッドピース（９）へ堅固に連結させる。一 般に、これらのシリンダーは、図２および図３に示すように、交換と再使用が可 能な分離部材として製造するのが適切かつ安価である。使用を簡単化するために 、 これらのシリンダーはブリッジ（４１）を介して相互に堅固に連結させてもよい 。これらの輪郭形態はヘッドピース（９）の輪郭形態と適合する。 添付図に示す態様においては、ヘッドピース（９）の中心部（４２）は、ブリ ッジ（４１）の場合のように、中心から幾分ずれているので、アタッチメントピ ース（１０）および（１１）の間の中央領域（４３）はブリッジ（４１）および （４２）の反対側へ向かって開放する。このようにして、バッグ（１１）および （１２）、シリンダー（２８）および（２９）並びにヘッドピース（９）から成 るインサートを一方向から（一般的には、上部方向から）計量分配ユニット内へ 導入することができる。この場合、開口部（４３）は、アタッチメントピース（ １０）および（１１）に関して中央部に位置する随意のミキサーシャフト（２０ ）を収容する。 本発明によれば、使用時における管状バッグとヘッドピースとの間の封止に関 する問題点は解決される。さらに、同一のヘッドピース内へ供給される成分は正 確に混合され、また、置き換え操作も非常に簡単化される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．歯科用混合多成分組成物の計量分配装置であって、該組成物の成分を保有 する管状バッグ（５，６）、該成分を押し出すためのユニット、ヘッドピース（ ９）に配設されたアタッチメント（１０，１１）へ押し出された成分を案内する ための溝（３８，３９）を有する該ヘッドピース、および該ヘッドピースに装着 することのできるミキサー（１５）を具備する計量分配装置において、アタッチ メント（１０，１１）を有するヘッドピース（９）を管状バッグ（５，６）に堅 固に連結させることによって該バッグと共に交換可能にしたことを特徴とする計 量分配装置。 ２．ヘッドピース（９）がバッグ（５，６）の開口部側に封止状態で結合され た請求項１記載の装置。 ３．複数の分離溝（３８，３９）を有する単一のヘッドピース（９）が複数の 管状バッグ（５，６）に連結された請求項１または２記載の装置。 ４．ヘッドピース（９）が少なくとも二つの部材（３２，３５）から成り、こ のうちの１つの部材（３２）が少なくとも一つの管状バッグ（５，６）に連結さ れ、該管状バッグの閉鎖端（２７，２８）が、部材（３２）が他の部材（３５） に連結されない限りは、該部材（３２）の該バッグとは反対の側から接近可能な 状態にある請求項１から３いずれかに記載の装置。