JP2001512402A - 流動可能な物資を包装するポーチ - Google Patents

流動可能な物資を包装するポーチ

Info

Publication number
JP2001512402A
JP2001512402A JP53427198A JP53427198A JP2001512402A JP 2001512402 A JP2001512402 A JP 2001512402A JP 53427198 A JP53427198 A JP 53427198A JP 53427198 A JP53427198 A JP 53427198A JP 2001512402 A JP2001512402 A JP 2001512402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch
weight
ethylene
layer
film structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53427198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001512402A5 (ja
Inventor
ジェームス ファラ,ダニエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Chemical Co
Original Assignee
Dow Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Chemical Co filed Critical Dow Chemical Co
Publication of JP2001512402A publication Critical patent/JP2001512402A/ja
Publication of JP2001512402A5 publication Critical patent/JP2001512402A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D65/00Wrappers or flexible covers; Packaging materials of special type or form
    • B65D65/38Packaging materials of special type or form

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 例えばミルクのような流動可能な物質の包装のためのポリエチレンフィルム構造体から製造される環境に優しいポリマーフィルムポーチであり、例えばシール層として線状のエチレンインターポリマー及び高圧低密度ポリエチレンのブレンドの少なくとも1層を含む2層又は3層の共押しだしフィルムのような単層又は多層のフィルム構造体から製造されるポーチを含む。また、線状のエチレンインターポリマー及び高圧低密度ポリエチレンのブレンドのフィルム構造体を使用して流動可能な物質を包装するためのポーチを製造する方法も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 流動可能な物資を包装するポーチ 技術分野 本発明は、流動可能な物質、例えばミルクのような液体を包装するのに有用な 或るフィルム構造体から製造される消費者の包装に使用されるポーチに関する。 背景技術 米国特許第4503102、4521437及び5288531号は、ミルク のような液体の包装用のディスポーザブルポーチの製造に使用されるポリエチレ ンフィルムの製造を開示している。米国特許第4503102号は、エチレン及 びC4−C10の範囲でのアルファ−オレフィンから共重合した線状のエチレンコ ポリマー並びにエチレン及び酢酸ビニルから共重合したエチレン−酢酸ビニルポ リマーのブレンドから製造されるポーチを開示している。線状のポリエチレンコ ポリマーは、0.916−0.930g/cm3の密度及び0.3−2.0g/ 10分の溶融インデックスを有する。エチレン−酢酸ビニルポリマーは、2.2 :1−24:1のエチレン対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の 溶融インデックスを有する。米国特許第4503102号に開示されたブレンド は、1.2:1−4:1の線状低密度ポリエチレン対エチレン−酢酸ビニルポリ マーの重量比を有する。米国特許第4503102号は、またシーラントフィル ムとして前記のブレンドを有するラミネートを開示している。 米国特許第4521437号は、0.916−0.930g/cm3の密度及 び0.3−2.0g/10分の溶融インデックスを有するエチレン及びオクテン −1の線状コポリマー50−100部、並びに0.916−0.930g/cm3 及び0.3−2.0g/10分の溶融インデックスを有するエチレン及びC4− C10アルファ−オレフィンの線状コポリマー、0.916−0.924g/cm3 の密度及び1−10g/10分の溶融インデックスを有する高圧ポリエチレン 、及びこれらのブレンドからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリマー0− 50重量部であるシーラントフィルムから製造されるポーチを記述している。米 国特許第4521437号に開示されたシーラントフィルムは、(a)0.91 9g/cm3の密度及び0.75g/10分の溶融インデックスを有する線状エ チレン/ブテン−1コポリマー85部、及び0.918g/cm3の密度及び8 .5g/10分の溶融インデックスを有する高圧ポリエチレン15部のブレンド のフィルムにより製造されるポーチについて得られるそれより同じフィルムの厚 さで実質的に小さいM−テスト値を有するポーチ、又は(b)1.3Lより大き く5Lの体積を有するポーチに関する、12%より小さいM(2)テスト値、又 は(c)0.1−1.3Lの体積を有するポーチに関する5%より小さいM(1 .3)値を提供することに基づいて選択された。M、M(2)及びM(1.3) テストは、米国特許第4521437号の定義されたポーチ落下テストである。 ポーチは、またシーラントフィルムが少なくとも内層を形成するコンポジットフ ィルムから製造できる。 米国特許第5288531号は、(a)0.89g/cm3から0.915g /cm3より小さい密度を有する、エチレン及び少なくとも1種のC3−C10の範 囲のアルファ−オレフィンからインター重合した超低密度線状エチレンコポリマ ーの少なくとも1種のポリマー状シール層10−100%、並びに(b)0.9 16g/cm3より大きい密度及び0.1−10g/10分の溶融インデックス を有するエチレン及びC3−C18アルファ−オレフィンの線状コポリマー、0. 916−0.930g/cm3の密度及び0.1−10g/10分の溶融インデ ックスを有する高圧低密度ポリエチレン、又は2.2:1−24:1のエチレン 対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデックスを有する エチレン−酢酸ビニルコポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のポリ マー0−90重量%のブレンドを有するフィルム構造体から製造されるポーチを 開示している。米国特許第5288531号の熱シール層は、該特許に記述され ている2層又は3層の共押し出し多層フィルム構造体に対して、改良された熱粘 着強さ及び低い熱シール開始温度をもたらす。 従来技術で知られているポリエチレンポーチは、いくらかの欠点を有する。襲 来技術で知られているフィルムに伴う問題は、ポーチを製造するためのフィルム のシーリング性及び性能に関する。特に、ポーチに製造される従来技術のフィル ムは、一般に、「もれ(leakers)」の高い発生、すなわちシールの欠陥 例えば流動可能な物質例えばミルクがポーチから逃れ出るシールで又はその付近 で生ずるピンホールを有する。従来技術のフィルムのシール性及び性能は一般に 満足されてきたが、流動可能な物質を含む熱的にシールされるポーチの製造用の フィルムにおけるさらに良好なシール性及び性能について業界ではまだ必要とし ている。さらに特に、フィルムの加工性を改良しさらにフィルムから製造される ポーチを改良するために、熱粘着及び溶融強さのようなフィルムの改良されたシ ーリング性を必要とする。 例えば、成形、充填及びシール機械のようなポーチを製造するのに使用される 周知の包装装置の線速度は、機械で使用されるフィルムのシーリング性により現 在制限されている。従来技術のポリエチレンフィルムは、低い溶融強さを有する 。それゆえ、成形、充填及びシール機械がポーチを製造できる速度は、制限され 、従って成形、充填及びシール機械で製造されるポーチの数は、制限される。も し溶融強さが増大できる。本発明まで、多くの試みが、ポーチフィルムで使用さ れるポリマー状組成物のシーリング性を改良するするためになされたが、成功し なかった。 周知の従来技術のポーチフィルムと同じ又はそれより良好な性能を有し、改良 された溶融強さを有するポーチ容器のためのポリエチレンフィルム構造体を提供 することが望まれる。 1層フィルムとして成形、充填及びシール機械により加工できるポーチ容器用 のフィルム構造体を提供することも望ましい。 ポーチが低下した不良率を有するような前記のフィルム構造体から製造される ポーチを提供することもさらに望まれる。 発明の開示 本発明は、流動可能な物質を含むポーチを提供し、該ポーチは、ポリマー状組 成物の少なくとも1層のシール層を有するフィルム構造体から製造され、該ポリ マー状組成物は、(a)該組成物の全重量に基づいて10−100%の、(1) 混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、エチレン及び少なくとも1種 のC3−C18の範囲のアルファ−オレフィンからインター重合されそして0.9 16−0.940g/cm3の密度及び10g/10分より低い溶融インデック ス、さらに4.0より大きい分子量分布Mw/Mnの比、そして示差走査熱量計 により測定して100℃より高いピーク融点を有する線状エチレンコポリマー、 並びに(2)混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、0.916−0 .930g/cm3の密度、1g/10分より低い溶融インデックス、さらに1 90℃のGottlert Rheotensユニットを使用して測定して10 cNより大きい溶融強さを有する高圧低密度ポリエチレンの混合物;並びに(b )該組成物の全重量に基づいて0−90%の、2.2:1−24:1のエチレン 対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデックスを有する エチレン−酢酸ビニルコポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種のコポ リマーを含む。 本発明の一つの態様は、線状低密度ポリエチレンの外層及び前記のポリマー状 組成物の内部のシール層を含む2層の共押し出しフィルムから製造されるポーチ である。 本発明の他の態様は、線状低密度ポリエチレンの外層及び芯層並びに前記のポ リマー状組成物の内部のシール層を含む3層の共押し出しフィルムから製造され るポーチである。 本発明の他の態様は、前記のポーチを製造する方法である。 本発明のさらに他の態様は、高圧低密度ポリエチレンの外層及び芯層並びに前 記のポリマー状組成物の内部のシール層を含む3層の共押し出しフィルムから製 造されるポーチである。 本発明のポーチ用のフィルム構造体は、改良された溶融強さ及び熱シール強さ 、特に末端シール強さを有することが分かった。成形、充填及びシール機械で本 発明のポーチを製造するためにフィルムを使用することは、市販のフィルムの使 用 により現在得ることのできるのより早い機械速度を導く。 図面の簡単な説明 図1は、本発明のポーチ包装の透視図である。 図2は、本発明の他のポーチ包装の透視図である。 図3は、本発明のポーチのフィルム構造体の部分的に拡大した断面図である。 図4は、本発明のポーチのフィルム構造体の部分的に拡大した断面図である。 図5は、本発明のポーチのフィルム構造体の他の部分的に拡大した断面図を示 す。 図6は、末端シール強さ対溶融強さのグラフである。 発明を実施するための最良の形態 流動可能な物質を包装するための、例えば図1及び2に示された本発明のポー チは、高い溶融強さを有する線状の低密度ポリエチレン及び高圧低密度ポリエチ レンのブレンドであるポリマー状シール層の1層フィルム構造体から製造される 。ブレンドは、またエチレン酢酸ビニルコポリマーを含むことができる。 関連技術で「溶融張力」とも呼ばれる「溶融強さ」は、それがASTM D1 238−Eに記述されたもののような標準のプラストメーターのダイを通すとき 、その融点より高い温度で或る特定の速度で溶融した押し出し物を延伸するのに 要求される応力又は力(ひずみセルを備えた巻き取りドラムにより適用される) を意味するように定義され本明細書で定量される。本明細書でセンチ−ニュート ン(cN)で本明細書で報告される溶融強さの植は、190℃でGottfer t Rheotensを使用して測定される。一般に、エチレンアルファ−オレ フィンインターポリマー及び高圧エチレンポリマーでは、溶融強さは、増加する 分子量とともに、又は分子量分布の拡大とともに及び/又は増加する溶融流れ比 とともに増加し勝ちである。本発明の高圧低密度ポリエチレンの溶融強さは、1 90℃でGottfert Rheotensを使用して測定されるとき10c Nより 大きく、好ましくは13−40cN、そして最も好ましくは15−25cNであ る。さらに、本発明のポリマー状組成物の溶融強さは、Gottfert Rh eotensを使用して測定されるとき10cNより大きく、好ましくは15− 70cN、そして最も好ましくは15−50cNである。 本発明のポリマー組成物の一つの成分は、「線状の低密度ポリエチレン」(「 LLDPE」)と以後呼ばれるポリエチレンである。市販のLLDPEの例は、 DOWLEX(商標)2045(The Dow Chemical Comp anyの登録商標であり市販されている)である。LLDPEは、一般に、エチ レン及び少量の3−18個の炭素原子、好ましくは4−10個の炭素原子そして 最も好ましくは8個の炭素原子を有するα−オレフィンの線状コポリマーである 。本発明のポリマー状組成物用のLLDPEは、0.916g/cm3より大き い、さらに好ましくは0.916−0.940g/cm3、最も好ましくは0. 918−0.926g/cm3の密度を有し、一般に10g/10分より低い、 好ましくは0.1−10g/10分、最も好ましくは0.5−2g/10分の溶 融インデックスを有し、そして一般に0.1−20、好ましくは5−20、そし て最も好ましくは7−20のI10/I2比を有する。 LLDPEは、例えば本明細書で参考として引用されるAndersonらの 米国特許第4076698号に開示された方法により、チグラー・ナッタ触媒の 存在下エチレン及び1種以上の所望のα−オレフィンコモノマー連続、パッチ、 又はセミパッチ溶液、スラリー又は気相重合により製造できる。 本発明のLLDPE用の好適なα−オレフィンは、以下の式 CH2=CHR (式中、Rは1−20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である) により表示される。インター重合法は、溶液、スラリー又は気相の技術又はそれ らの組合せである。コモノマーとして使用される好適なα−オレフィンは、1− プロピレン、1−ブテン、1−インブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4 −メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン及び1−オクテン、並びに他のモノマー タイプ例えばスチレン、ハロゲン−又はアルキル−置換スチレン、テトラフルオ ロエチレン、ビニルベンゾシクロブタン、1、4−ヘキサジエン、1、7−オク タジエン、及びシクロアルケン例えばシクロペンテン、シクロヘキセン及びシク ロオクテンを含む。好ましくは、α−オレフィンは、1−ブテン、1−ペンテン 、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、又 はこれらの混合物であろう。得られる押し出し組成物により構成されるコーティ ング、プロフィル及びフィルムが、これらの高級α−オレフィンがコモノマーと して利用されるとき、改良された悪い性質を特に有するとき、さらに好ましくは 、α−オレフィンは、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、又はこれら の混合物であろう。しかし、最も好ましくは、α−オレフィンは、1−オクテン であり、そして重合法は連続溶液法であろう。 エチレンα−オレフィンインターポリマー組成物及び高圧エチレンポリマー組 成物の分子量分布は、示差屈折計及び混合した孔度の3個のカラムを備えたWa ters150高温クロマトグラフィーユニットでのゲル透過クロマトグラフィ (GPC)により測定される。カラムは、Polymer Laborator iesにより供給され、そして通常103、104、105及びl06Åの孔サイズ により充填される。溶媒は、1、2、4−トリクロロベンゼンであり、それから サンプルの0.3重量%溶液が注入のために調製される。流速は、1.0mL/ 分であり、ユニット操作温度は140℃であり、注入サイズは100マイクロL である。 ポリマー骨格に関する分子量測定は、それらの溶離体積に関連して狭い分子量 分布のポリスチレン標準品(Polymer Laboratoriesによる )を使用することにより帰納される。ポリエチレン分子量当量は、以下の式を誘 導するために、ポリエチレン及びポリスチレンに関する適切なMark−Hou wink係数(Journal of Polymer Science,Po lymer Letters,Vol.6,p.621,1968のWilli ams及びWardにより記述された)を使用することにより測定される。 Mポリエチレン=a*Mポリスチレン)b この式では、a=0.4316でありそしてb=1.0である。重量平均分子 量Mwは、以下の式に従って通常のやり方で計算される。Mw=ΣWi×Mi( 式中、Wi及びMiは、それぞれGPCカラムから溶離するi番目の重量フラク シ ョン及び分子量である)。 LLDPEについては、Mw/Mnは、好ましくは2−7特に4である。 本発明のポーチ用のフィルム構造体における高い溶融強さを有するLDPEの 使用は、(1)成形、充填及びシール機械を通って早い速度で構成できるポーチ をもたらし、そして(2)特に本発明のポーチを線状の低密度ポリエチレン、低 密度ポリエチレン又はこれらの組合せにより製造されるポーチと比較するとき、 殆どもれを有しないポーチ包装をもたらすものと考えられる。 図3−5に関して、本発明のポーチのフィルム構造体は、また好ましくは上記 のポリマーシール層がポーチの内層であるものを含む、多層又はコンポジットフ ィルム構造体30を含む。 当業者により理解されるように、本発明のポーチ用の多層のフィルム構造体は 、シール層が最終のフィルム構造体の一部を形成する限り、フィルム層の種々の 組合せを含むことができる。本発明のポーチ用の多層のフィルム構造体は、共押 し出しフィルム、被覆フィルム又はラミネートフィルムでもよい。フィルム構造 体は、またバリヤーフィルム、例えばポリエステル、ナイロン、EVOH、ポリ ビニリデンシクロリド(PVDC)例えばSARAN(商標)(The Dow C hemical Companyの登録商標)及びめっきされたフィルムと組み 合わせたシール層を含んだ。ポーチのための最終の用途は、大きな割合で、シー ル層フィルムとの組合せで使用される他の1種以上の物質の選択を支配し勝ちで ある。本明細書で記載されたポーチは、ポーチの少なくとも内側で使用されるシ ール層に関係するだろう。 図3に示される本発明のポーチ用のフィルム構造体30の一つの態様は、本発 明のLLDPE及び高溶融強さのLDPEのブレンド、並びに少なくとも一つの ポリマー状外層32からなる。ポリマー状外層32は、好ましくは、ポリエチレ ンフィルム層、より好ましくはLLDPEである。市販のLLDPEの例は、D OWLEX(商標)2045(The Dow Chemical Compa nyから市販されているものの商標)である。外層32の厚さは、シール層31 が0.1ミル(2.5ミクロン)という最低の厚さを有する限り、任意の厚さで あってよい。 図4に示される本発明のポーチ用のフィルム構造体30の他の態様は、2層の ポリマー状シール層31の間に挟まれたポリマー状層32からなる。 図5に示される本発明のポーチ用のフィルム構造体30のなお他の態様は、少 なくとも1層のポリマー状外層32と少なくとも1層のポリマー状シール層31 との間の少なくとも1層のポリマー状芯層33からなる。ポリマー状層33は、 外層32と同じLLDPEフィルム層であるか、又は好ましくは異なるLLDP Eであり、さらに好ましくは外層32より高い密度を有するLLDPE、例えば DOWLEX(商標)2045(The Dow Chemical Comp anyから市販されそしてその商標)である。芯層33の厚さは、シール層31 が0.1ミル(2.5ミクロン)という最低の厚さを有する限り、任意の厚さで あってよい。 本発明のポーチを製造するのに使用される最終のフィルム製品の最終のフィル ムの厚さは、0.5ミル(12.7ミクロン)から10ミル(254ミクロン) 、好ましくは1ミル(25.4ミクロン)から5ミル(127ミクロン)、さら に好ましくは2ミル(50.8ミクロン)から4ミル(100ミクロン)である 。 当業者に周知の添加物、例えば抗ブロック剤、スリップ添加物、紫外線安定剤 、顔料及び加工助剤は、本発明のポーチが製造されるポリマーへ添加できる。 図3−5に示される本発明の異なる態様から分かるように、本発明のポーチ用 のフィルム構造体は、デザインの柔軟性を有する。異なるLLDPEが、外層及 び芯層に使用されて、特定のフィルムの性質例えばフィルムの硬さを最適にでき る。従って、フィルムは、水平の成形、フィルム及びシール機械用のような特定 の応用に最適にできる。 本発明のポーチを製造するのに使用されるポリエチレンフィルム構造体は、吹 き込みチューブ押しだし法又は注型押しだし法の何れかにより製造され、これら の方法は当業者に周知である。吹き込みチューブ押しだし法は、例えば、Mod ern Plastics Mid−October 1989 Encycl opedia issue、66巻、11号、264−266ページに記述され ている。注型押しだし法は、例えば、Modern Plastics Mid −October 1989 Encyclopedia issue、66巻 、 11号、256−257ページに記述されている。 図1及び2に示される本発明のポーチの態様は、「流動可能な物質]を充填し た熱的にシールされる容器である。「流動可能な物質」により、それは、重力下 流動可能であるか又はポンプできる物質を意味する。用語「流動可能な物質」は 、気体状の物質を含まない。流動可能な物質は、液体例えばミルク、水、果汁、 油;エマルション例えばアイスクリームミックス、ソフトマーガリン;ペースト 例えばミートペースト、ピーナッツパター;保存食品例えばジャム、パイ充填マ ーマレード;ゼリー;ドウ;挽いた肉例えばソーセージミート;粉末例えばゼラ チン粉末、洗剤;顆粒状の固体例えばナッツ、砂糖;及び同様な物質を含む。本 発明のポーチは、例えばミルクのような液体食品に特に有用である。流動可能な 物質は、また油状の液体、例えば食用油又はモーターオイルを含むことができる 。 一度本発明のポーチ用のフィルム構造体が製造されると、フィルム構造体は、 従来のポーチ形成機械に使用される所望の幅に切断される。図1及び2に示され る本発明のポーチの態様は、当業者に周知であるいわゆる成形、充填及びシール 機械で製造される。図1に関し、ポーチが流動可能な物質により充填されるとき 、「枕の形状」のポーチが形成されるように、縦のラップシール12及び横のシ ール13を有するチューブ状の部材11であるポーチ10が示される。 図2では、例えば上部のシール22a及び縦の側部のシール22b及び22c のようなチューブ状の部材21の三つの側部に沿って周辺の縁のシール22を有 し、そして断面で見るならば、ポーチが流動可能な物質により充填されるとき、 縦方向に実質的に半円形又は「曲がった形状の」底の部分が形成されるように、 チューブ状の部材21の底の部分にシールされた実質的に凹状の底又は「鉢の形 状の」部材23を有するチューブ状の部材21であるポーチ20が示される。図 2に示されるポーチは、当業者において知られているいわゆる「Enviro− Pak」ポーチの例である。 本発明により製造されたポーチは、好ましくは、当業者において周知のいわゆ る水平の成形、充填及びシール(VFFS)機械で製造された図1に示されるポ ーチである。市販のVFFS機械の例は、Hayssen、Thimonnie r、Tetra Pak、又はPrepacにより製造されるものを含む。VF FS機械は、以下の文献に記述されている。F.C.Lewis[Form−F ill−Seal」Packaging Encyclopedia、180ペ ージ、1980。 VFFS包装法では、本明細書に記述されたプラスチック構造体のシートは、 VFFS機械中に供給され、シートはチューブ形成セクションで連続チューブに 形成される。チューブ部材は、プラスチックフィルムを重ね合わせそして内側/ 外側のシールを使用してフィルムをシールすることにより又は内側/内側のシー ルを使用してプラスッチクフィルムを縁のシールによるかの何れかにより、フィ ルムの縦の端をともにシールすることにより形成される。次に、シールのバーは 、「ポーチ」の底である一端で横方向にチューブをシールし、次に充填物質例え ばミルクを「ポーチ」に加える。シールのバーは、次にポーチの上部の端をシー ルし、そしてプラスチックフィルムを焼くか又はフィルムを切断するかの何れか をし、そのため、形成された完成したポーチをチューブから分離する。VFFS 機械によりポーチを製造する方法は、一般に、参考として本明細書に引用される 米国特許第4503102及び4521437号に記述されている。 本発明のポーチの容量は変化できる。一般に、ポーチは、流動可能な物質の5 mL−10L、好ましくは1mL−8L、そしてさらに好ましくは1mL−5L を含むことができる。 本発明のポーチ用のフィルム構造体は、正確にコントロールされた強さを有す る。ポーチを製造するための本発明で記述されたフィルム構造体の使用は、より 強いポーチをもたらし、それゆえ、さらに好ましくは、ポーチは、より少ない使 用に関するもれを含む。2層又は3層の共押し出しフィルム製品における本発明 のシール層のLLDPE及びLDPEブレンドの使用は、VFFSでより早い速 度でポーチを製造するために使用できるフィルム構造体をもたらし、そして製造 されたこれらのポーチは、より少ないもれを含むだろう。 さらに環境に優しい包装を消費者に提供することに向かって動く今日の消費者 包装業界における流れにより、本発明のポリエチレンポーチは、良好な代替物で ある。ミルクのような消費者の液体を包装するためのポリエチレンポーチの使用 は、過去において使用されている容器、ガラス製びん、紙のカートン、及び高密 度ポリエチレンジャグよりその利点を有する。従来使用されている容器は、それ らの製造に多量の天然資源を消費し、埋め溜めによるかなりの量の空間を要し、 多量の貯蔵空間を使用し、そして製品の温度コントロール(容器の熱移動性によ る)にさらなるエネルギーを使用した。 液体の包装に使用される、薄いポリエチレンフィルムから製造される本発明の ポリエチレンポーチは、過去において使用された容器より多くの利点をもたらす 。ポリエチレンポーチは、(1)より少ない天然資源を消費し、(2)埋め溜め により少ない空間を要し、(3)リサイクルでき、(4)容易に加工でき、(5 )より少ない貯蔵空間を要し、(6)貯蔵のためにより少ないエネルギーを使用 し(包装の熱移動性)、(7)安全に燃焼でき、そして(8)再使用でき、例え ば空のポーチは他の応用、例えばフリーザーのバッグ、サンドウィッチバッグ、 及び多目的貯蔵バッグに使用できる。 以下の表Iに記述されたポリマー状樹脂は、実施例及び比較例に示される吹き 込みフィルムのサンプルを製造するのに使用された。 種々のLDPE及びLLDPEブレンドの組成並びにそれらの溶融強さは、以 下の表IIに示される。 (*)%はブレンド中のLDPEの重量%である。 表IIに示された各ブレンドの5kgのサンプルは、Leistritz2軸 スクリュー押し出し機により加工された。ブレンドの溶融強さは、Gottfe rt Rheotoensユニットを使用して測定された。 スリップ剤であるErucamide、抗ブロック剤であるSiO2並びに加 工助剤は、添加物の最終の濃度が以下の通りになるように、表Iに記載された樹 脂のそれぞれに添加された。1200ppmのErucamide;2500p pmのSiO2。 製造されたフィルム構造体は、物理的テストにかけられて以下のものを含むそ の種々の性質を測定された。 (1)方法ASTM D3763を使用する穿刺。 (2) ASTM D1709、方法Aを使用するダート衝撃。 (3) ASTM D1922を使用するElmendorf引き裂き。 (4) ASTM D882を使用する引張。 (5) ASTM D882を使用する1%及び2%のセカントモジュラス。 (6)以下に記載した方法を使用する熱粘着強さ。 (7)以下に記載した方法を使用する熱シール強さ。 サンプルフィルムの熱粘着強さは、「DHC Hot Tack Test Method」を使用して測定され、それは、シールが十分に冷却される(結晶 する)機会を有する前に熱シールを分離するのに要求される力を測定する。これ は、シールが冷却する機会を有する前にポーチ中に物質を充填することをシミュ レートする。 「DHC Hot Tack Test Method」は、以下の条件に従 ってDHC Hot Tack Tester Model #52Dを使用す るテスト法である。 試料の幅: 25.4mm シール時間: 0.5秒 シール圧: 0.27N/mm/mm 遅延時間: 0.5秒 剥がれ速度: 150mm/秒 サンプルの数/温度: 5 温度の上昇: 5℃ 温度範囲: 75−150℃ サンプルフィルムの熱シール強さは、「DTC Heat Seal Str ength Test Method」を使用して測定され、それは、物資が2 3℃の温度に冷却された後にシールを分離するのに要する力を測定するようにデ ザインされた測定法である。フィルムサンプルは、テスト前に最低24時間50 %の相対湿度及び23℃の温度に曝された。 「DTC Heat Seal Strength Test Method 」は、DTC Hot Tack Tester Model #52Dを使用 し、テスターの熱シール部分は、以下の条件に従って使用される。 試料の幅: 25.4mm シール時間: 0.5秒 シール圧: 0.27N/mm/mm サンプルの数/温度: 5 温度の上昇: 5℃ 温度範囲: 80−150℃ フィルムサンプルのシール強さは、以下のテスト条件に従ってInstron Tensile Tester Model ♯1122を使用して測定され た。 引きの方向: シールに対して90° クロスヘッド速度: 500mm/分 全スケール負荷: 5kg サンプルの数/閾値: FSL(全スケール負荷)の1% 破壊限界: 80% ゲーシの長さ: 2.0インチ(50.8mm) サンプルの幅; 1.0インチ(25.4mm)(*)%は、ブレンド中のLDPEの重量%である。 表IIIに示されたフィルムの物理的性質は、以下の表IVに報告され、そし て熱粘着及び熱シール強さの結果は、表Vに報告される。 本発明は、以下の実施例により説明されるが、それにより制限されない。 実施例 実施例 1−3及び比較例 A 表IIIに記載されたフィルムサンプルを、Macro吹き込みフィルムライ ンを使用して単層として製造された。押し出し機は、直径2.5インチ(6.4 cm)であり、24:1のL/D比及びMaddock混合ヘッドを備えたバリ ヤースクリューを有した。直径6インチ(15.2cm)のダイを使用し、テス トフィルムの製造のために60ミル(1524ミクロン)のダイ隙間を有した。 吹き込みフィルムラインのための構成条件は、2.5の吹き込み比及び220℃ の溶融温度であった。 実施例 4−6及び比較例 B 表IIIに記載されたフィルムサンプルを、工業的なミルクプラントに設置さ れたPrepac IS6の水平型成形、充填及びシール機械を使用して、2L 容のミルクポーチを製造するために、15インチ(38.1cm)の幅に細長く 切った。ユニット包装された2Lのミルクは、正常の操作条件下で充填ヘッド当 たり毎分30個のポーチの速度でポーチを満たした。テストされたそれぞれのフ ィルムについて、約16−20個のミルクを充填したポーチを集めた。それらは 、初めのシールの完全さについて検査された。6−8個のポーチは、熱シール強 さについてその場でテストされ、そして10個のポーチを空にし、洗いそしてさ らなる評価のために乾燥した。 シールの強さは、Instron Tensile Tester Mode l #1122を使用して測定された。サンプルを50%の相対湿度及び23℃ に24−48時間テスト前に曝した。Instronテスト条件は、以下の通り であった。 引きの方向; シールに対して90° クロスヘッド速度; 500mm/分 全スケール負荷: 5kg 閾値: 全スケール負荷(FSL)の1% 破壊限界: 80% ケージ長さ: 2.0in(50.8mm) サンプル幅: 1.0in(25.4mm) 最終シールの完全さの最初の検査は、三つの段階を含んだ。 i)オン−ラインもれの測定。 ii)主観的なシール強さテスト。 iii)最終シールの肉眼的検査。 オンラインもれ オンラインもれは、DOWLEX2045から製造されたポーチについてのみ 見られた。どんなもれも他のフィルムでは見られなかった。 主観的シール強さのテスト 主観的シール強さのテストは、ポーチが曲がるか又はシールが壊れるかの何れ かになるまで、一端からポーチをしごくことを含んだ。表VIIIは、どんなシ ールの壊れも20%1351又はXU60021.62により製造されたポーチ について見られなかったことを示す。 末端シールの肉眼的検査 DOWLEX2045フィルムは、表IXに示されるように、顕著なシールの 薄化及び末端シールのストリンガーを有することが分かった。20%609Cに より製造したポーチは、いくらかのシールの薄化及びいくらかの末端シールのス トリンガーを有することが分かった。どんなシールの薄化又はストリンガーも2 0%1351及びXU60021.62フィルムでは分からなかった。 末端シール強さ 10個の2L容ミルクポーチを、上記の熱シール強さの測定に関して記述され たのと同じ条件下、Instron Tensile Tester Mode l #4206を使用して末端シール強さについてテストした。 シール強さは、表Xに示される。シール強さは、ブレンドの溶融強さが増加す るにつれ、増大することが分かった。この発見は、80重量%のLLDPE及び 20重量%のLDPEのブレンドを使用して図6に図示されるが、ただし6.4 cNの溶融強さを有する第一のデータの点は、LDPEを全く含まなかった。ど んな相関も、LDPE溶融インデックスとシール強さとの間には明でなかった。 末端シールの顕微鏡的検査 ポーチのストリンガー領域及び端の領域を冷凍切断し、光顕微鏡技術を使用し て検査した。表XIは結果を要約する。 20%1351及びXU60021.62により製造されたフィルムは、非常 に少ないシールの薄化を示し、さらに全く末端シールストリンガー(シール領域 からくる細かいポリマーのフィラメント)を示さなかったが、100%DOWL EX2045により製造されたフィルムは、顕著なシールの薄化及びストリンガ ーを有した。 シール領域のフィルムの薄化 良好なシールの最も弱い部分は、概して、シールビーズの直前のフィルムであ る。このフィルムのすべての薄化は、シールが押されたときこれが破れる領域で あるために、より低いシールの強さを生ずる。樹脂ブレンドの溶融強さ(表II )と市販のVFFSユニットにより製造されたポーチに見られるフィルムの薄化 の量(表XI)とを比較して、樹脂ブレンドの溶融強さが増加するにつれて、フ ィルムの薄化の量が低下することが分かる。どんな相関も、フィルムの薄化(表 XI)と樹脂ブレンド中のLDPEの溶融インデックスとの間に見られなかった( 表I)。 シールビーズ シールビーズの厚さ(表XI)を樹脂ブレンド溶融強さ(表II)及びLDP E溶融インデックス(表I)と比較すると、溶融強さとビーズ厚さとの間に強い 相関が存在することが分かり、どんな相関もLDPE溶融インデックスとシール ビーズ厚さとの間に存在しないことが分かる。より高い溶融強さのブレンドはよ り厚いシールビーズで生じた。 *シールから550μmで測定。 **シール前フィルムの最も薄い部分での断面で測定。 表XIIに示される以下のポリマー状樹脂を、本発明の利点をさらに説明する ために使用した。 (*)%は種々のブレンドのLDPEの量の重量%に関する。 表XIIの樹脂ブレンドを使用して、2.5インチ(63.5mm)の直径、 24:1のL/D比及びMaddock混合ヘッドを有するバリヤースクリュー をもつMACRO(商標)吹き込みフィルムを使用して厚さ2.8ミル(71ミ クロン)のフィルムを構成した。60ミル(1524ミクロン)のダイ隙間を有 する6インチ(15.2cm)のダイを使用した。冷却空気を供給するMacr o二重リップエアリングを使用した。それぞれの樹脂を、1200ppmのEr ucamideスリップ及び2500ppmのSiO2抗ブロックのターゲット にブレンドした。それぞれのフィルムを、熱粘着及び熱シール強さについてテス トし、それらの値は、それぞれ表XIII及び表XIVに報告される。 熱粘着強さは、上記の条件下でDTC Hottack Tester Mo del #D52Dを使用して測定した。テストフィルムは、上記の条件下でD TC Hottack Tester Model #D52Dを使用して熱シ ールされた。熱シール強さは、Instron Tensile Tester Model #1122を使用して測定された。テストサンプルは、テスト前 24−48時間50%の相対湿度及び23℃に曝された。Instronテスト 条件は、上記と同じであった。 表XIII及び表XIVに示される熱粘着及び熱シールテストの結果から、最 大の熱粘着強さが、50%DOWLEX2045/50%XU60021.62 のブレンドにより達したことが分かる。最高の熱シール強さは、また50%DO WLEX2045/50%XU60021.62のブレンドに見られた。 予想された熱粘着強さは、以下のように計算された。 熱粘着強さの予想値対実測値の結果は、表XVに示される。本発明の実際の熱 粘着強さが予想されたレベルより顕著に高く、明らかに相乗効果を示すことが分 かる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)ポリマー状組成物の全重量に基づいて10−100%の、(1)混合 物の100重量部に基づき5−95重量%の、エチレンと少なくとも1種のC3 −C18の範囲のアルファ−オレフィンとからインター重合されそして0.916 −0.940g/cm3の密度及び10g/10分より低い溶融インデックス、 さらに4.0より大きい分子量分布Mw/Mnの比、そして示差走査熱量計によ り測定して100℃より高いピーク融点を有する線状エチレンコポリマー、並び に(2)混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、0.916−0.9 30g/cm3の密度、1g/10分より低い溶融インデックス、さらに190 ℃でGottlert Rheotensユニットを使用して測定して10cN より大きい溶融強さを有する高圧低密度ポリエチレンの混合物;並びに(b)ポ リマー状組成物の全重量に基づいて0−90%の、2.2:1−24:1のエチ レン対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデックスを有 するエチレン−酢酸ビニルコポリマー からなることを特徴とするポリマー状組成物の少なくとも1層のシール層を有す るフィルム構造体から製造されてなる流動可能な物質を含むことができるポーチ 。 2. (I)(a)ポリマー状組成物の全重量に基づいて10−100%の、(1 )混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、エチレンと少なくとも1種 のC3−C18の範囲のアルファ−オレフィンとからインター重合されそして0. 916−0.940g/cm3の密度及び10g/10分より低い溶融インデッ クス、さらに4.0より大きい分子量分布Mw/Mnの比、そして示差走査熱量 計により測定して100℃より高いピーク融点を有する線状エチレンコポリマー 、並びに(2)混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、0.916− 0.930g/cm3の密度、1g/10分より低い溶融インデックス、さらに 190℃でGottlert Rheotensユニットを使用して測定して1 0cNより大きい溶融強さを有する高圧低密度ポリエチレンの混合物;並びに (b)該組成物の全重量に基づいて0−90%の、2.2:1−24:1のエチ レン対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデックスを有 するエチレン−酢酸ビニルコポリマー を含むポリマー状組成物の層、並びに (II)エチレンと少なくとも1種のC3−C18の範囲のアルファ−オレフィン からインター重合され、0.916−0.940g/cm3の密度及び0.1− 10g/10分の溶融インデックスを有する線状エチレンコポリマーの少なくと も1層 からなることを特徴とする多層フィルム構造体から製造されてなる流動可能な物 質を含むことができるポーチ。 3.該フィルム構造体がチューブ状の形であり、そして該ポーチが横方向に熱シ ールされた末端を有する請求項1のポーチ。 4.(III)0.916−0.930g/cm3の密度及び0.1−10g/ 10分の溶融インデックスを有する高圧ポリエチレンの層を有する請求項2のポ ーチ。 5.層(I)がシール層である請求項2のポーチ。 6.層(II)が外層でありそして層(I)がシール層である請求項2のポーチ 。 7.層(II)が外層でありそして層(III)が芯層でありさらに層(I)が シール層である請求項4のポーチ。 8.エチレンの線状コポリマーが10g/10分より低い溶融インデックスを有 する請求項2のポーチ。 9.ポーチの容量が5−10000mLである請求項1のポーチ。 10.流動可能な物質がミルクである請求項1のポーチ。 11.エチレンのコポリマーが、0.1−20の分子量分布(I10/I2)の指 標を有する請求項1のポーチ。 12.フィルム構造体がスリップ剤、抗ブロック剤、及び所望により加工助剤を 含む請求項1のポーチ。 13.フィルム構造体がフィルム構造体を不透明にするために顔料を含む請求項 1のポーチ。 14.フィルム構造体が紫外線吸収添加剤を含む請求項1のポーチ。 15.フィルム構造体のアルファ−オレフィンが1−オクテンである請求項1の ポーチ。 16.高圧低密度ポリエチレンの溶融強さが10−40cNの範囲にある請求項 1のポーチ。 17.高圧低密度ポリエチレンの溶融強さが13−25cNの範囲にある請求項 1のポーチ。 18.ポリマー状組成物の溶融強さが10−70cNの範囲にある請求項1のポ ーチ。 19.端領域の薄化が25%より低く減少される請求項1のポーチ。 20.(a)ポリマー状組成物の全重量に基づいて10−100%の、(1)混 合物の100重量部に基づき5−95重量%の、エチレンと少なくとも1種のC3 −C18の範囲のアルファ−オレフィンとからインター重合されそして0.91 6−0.940g/cm3の密度及び10g/10分より低い溶融インデックス 、さらに4.0より大きい分子量分布Mw/Mnの比、そして示差走査熱量計に より測定して100℃より高いピーク融点を有する線状エチレンコポリマー、並 びに(2)混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、0.916−0. 930g/cm3の密度、1g/10分より低い溶融インデックス、さらに19 0℃でGottlert Rheotensユニットを使用して測定して10c Nより大きい溶融強さを有する高圧低密度ポリエチレンの混合物;並びに (b)該組成物の全重量に基づいて0−90%の、2.2:1−24:1のエチ レン対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデックスを有 するエチレン−酢酸ビニルコポリマー からなることを特徴とする包装用ポリマー状組成物のフィルム構造体。 21.線状エチレンコポリマーの密度が0.916−0.940g/cm3であ る請求項20のフィルム。 22.エチレン酢酸ビニルコポリマーの濃度が、該組成物の全重量に基づいて5 −85%である請求項20のフィルム構造体。 23.エチレン酢酸ビニルコポリマーの濃度が、該組成物の全重量に基づいて5 −25%である請求項20のフィルム構造体。 24.ポリマー状組成物の溶融強さが10−70cNの範囲にある請求項20の フィルム構造体。 25.吹き込みチューブ押し出し又は注型押し出しの何れかによりフィルム構造 体を形成し、フィルム構造体をチューブ状部材に形成し、そしてチューブ状部材 の相対する末端を横方向に熱シールすることからなり、該チューブ状部材は、 (a)ポリマー状組成物の全重量に基づいて10−100%の、(1)混合物の 100重量部に基づき5−95重量%の、エチレンと少なくとも1種のC3−C1 8 の範囲のアルファ−オレフィンとからインター重合されそして0.916−0 .940g/cm3の密度及び10g/10分より低い溶融インデックス、さら に4.0より大きい分子量分布Mw/Mnの比、そして示差走査熱量計により測 定して100℃より高いピーク融点を有する線状エチレンコポリマー、並びに( 2)混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、0.916−0.930 g/cm3の密度、1g/10分より低い溶融インデックス、さらに190℃で Gottlert Rheotensユニットを使用して測定して10cNより 大きい溶融強さを有する高圧低密度ポリエチレンの混合物;並びに (b)ポリマー状組成物の全重量に基づいて0−90%の、2.2:1−24: 1のエチレン対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデッ クスを有するエチレン−酢酸ビニルコポリマーからなる群から選ばれる少なくと も1種のコポリマー からなるポリマー状組成物の少なくとも1層のシール層を有するポーチ容器用フ ィルム構造体からなることを特徴とする流動可能な物質を含むことができるポー チを製造する方法。 26.吹き込みチューブ押し出し又は注型押し出しの何れかによりフィルム構造 体を形成し、フィルム構造体をチューブ状部材に形成し、そしてチューブ状部材 の相対する末端を横方向に熱シールすることからなり、該チューブ状部材は、 (I)(a)ポリマー状組成物の全重量に基づいて10−100%の、(1)混 合物の100重量部に基づき5−95重量%の、エチレンと少なくとも1種のC3 −C18の範囲のアルファ−オレフィンとからインター重合されそして0.91 6−0.940g/cm3の密度及び10g/10分より低い溶融インデックス 、さらに4.0より大きい分子量分布Mw/Mnの比、そして示差走査熱量計に よ り測定して100℃より高いピーク融点を有する線状エチレンコポリマー、並び に(2)混合物の100重量部に基づき5−95重量%の、0.916−0.9 30g/cm3の密度、1g/10分より低い溶融インデックス、さらに190 ℃でGottlert Rheotensユニットを使用して測定して10cN より大きい溶融強さを有する高圧低密度ポリエチレンの混合物;並びに(b)ポ リマー状組成物の全重量に基づいて0−90%の、2.2:1−24:1のエチ レン対酢酸ビニルの重量比及び0.2−10g/10分の溶融インデックスを有 するエチレン−酢酸ビニルコポリマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の コポリマー からなるポリマー状組成物の層、並びに (II)エチレンと少なくとも1種のC3−C18の範囲のアルファ−オレフィン とからインター重合され、0.916−0.940g/cm3の密度及び0.1 −10g/10分の溶融インデックスを有する線状エチレンコポリマーの少なく とも1層 からなることを特徴とする流動可能な物質を含むことができるポーチを製造する 方法。 27.フィルム構造体が、 (III)0.916−0.930g/cm3の密度及び0.1−10g/10 分の溶融インデックスを有する高圧ポリエチレンの少なくとも1層 を含む請求項26の方法。
JP53427198A 1997-02-11 1997-02-11 流動可能な物資を包装するポーチ Ceased JP2001512402A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1997/001671 WO1998034844A1 (en) 1997-02-11 1997-02-11 Pouches for packaging flowable materials

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001512402A true JP2001512402A (ja) 2001-08-21
JP2001512402A5 JP2001512402A5 (ja) 2004-11-25

Family

ID=22260321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53427198A Ceased JP2001512402A (ja) 1997-02-11 1997-02-11 流動可能な物資を包装するポーチ

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP0998388B9 (ja)
JP (1) JP2001512402A (ja)
CN (1) CN1078160C (ja)
AU (1) AU742162B2 (ja)
CA (1) CA2280910C (ja)
DE (1) DE69737571T2 (ja)
ES (1) ES2284182T3 (ja)
WO (1) WO1998034844A1 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010079676A (ko) * 1998-08-21 2001-08-22 세이모르 트라치모브스키 누출 빈도 성능이 개선된 액체 패키지
KR100700482B1 (ko) * 2000-06-19 2007-03-28 소른톤 트러스티 컴퍼니 리미티드 유동성 물질을 담기 위한 용기
GB0023548D0 (en) * 2000-09-26 2000-11-08 Elopak Systems A film
EP1836254B1 (en) * 2005-01-03 2009-08-19 Dow Global Technologies Inc. Elastomeric resin compositions with improved resistance to draw resonance
WO2007121590A1 (en) 2006-04-26 2007-11-01 Liqui-Box Canada Inc. Flex crack resistant low density polyethylene films
CN102020056B (zh) * 2009-09-21 2012-11-07 刘建林 多层共挤可降低漏包率的液体包装膜
ES2380568T3 (es) 2009-11-10 2012-05-16 Basell Polyolefine Gmbh LDPE de alta presión, para aplicaciones médicas
CA2794604C (en) 2010-04-16 2018-01-09 Liqui-Box Corporation Multi-layer, ethylene polymer-based films with high-density polyethylene based stiffening layer
BR112012025478A2 (pt) 2010-04-16 2019-09-24 Liqui Box Corp filme multicamadas para produzir bolsas para conter materiais dispersíveis e processo para produzir bolsas preenchidas com um material dispersível
US9283736B2 (en) 2010-04-16 2016-03-15 Liqui-Box Corporation Multi-layer, ethylene polymer-based films with novel polypropylene blend-based stiffening layer
CN102729563B (zh) * 2012-06-01 2015-01-07 朝阳佛瑞达科技有限公司 具有纸感外观易降解的uht液态奶高阻隔包装膜
CN103819806A (zh) * 2014-02-17 2014-05-28 上海福助工业有限公司 纯pe单层塑料薄膜、由其制备的棱角包装袋及其生产方法
MX2020005058A (es) 2017-11-14 2020-08-17 Liqui Box Corp Bolsas asepticas a granel resistentes al agrietamiento por flexion y resistentes termicamente para envasado flexible.
CN110157074A (zh) * 2019-05-30 2019-08-23 厦门市杏林意美包装有限公司 一种易撕pe膜材料及其制备方法和应用
CN111661472A (zh) * 2020-05-14 2020-09-15 慈溪市和达塑料制品有限公司 平底封装垃圾袋及其制造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4503102A (en) 1982-01-20 1985-03-05 Du Pont Of Canada, Inc. Pouches of ethylene-α-olefin copolymer/ethylene-vinyl acetate copolymer blends
AU565262B2 (en) 1982-06-02 1987-09-10 Du Pont Canada Inc. Pouches of copolymer film
US5288531A (en) * 1991-08-09 1994-02-22 The Dow Chemical Company Pouch for packaging flowable materials
US5344884A (en) * 1992-10-08 1994-09-06 Phillips Petroleum Company Polyethylene blends
US5360648A (en) * 1993-06-24 1994-11-01 The Dow Chemical Company Pouch for packaging flowable materials

Also Published As

Publication number Publication date
CA2280910A1 (en) 1998-08-13
WO1998034844A1 (en) 1998-08-13
DE69737571D1 (de) 2007-05-16
CN1246099A (zh) 2000-03-01
CA2280910C (en) 2004-06-22
EP0998388A4 (en) 2000-05-10
EP0998388B1 (en) 2007-04-04
AU2254797A (en) 1998-08-26
ES2284182T3 (es) 2007-11-01
DE69737571T2 (de) 2007-12-20
AU742162B2 (en) 2001-12-20
EP0998388A1 (en) 2000-05-10
EP0998388B9 (en) 2007-10-03
CN1078160C (zh) 2002-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3950479B2 (ja) 流動状物質を包装する新規なパウチ
AU733517B2 (en) Novel pouches for packaging flowable materials in pouches
US6117465A (en) Pouches for packaging flowable materials
US5360648A (en) Pouch for packaging flowable materials
US5288531A (en) Pouch for packaging flowable materials
US6482532B1 (en) Easy tear non-halogenic food wrap
JP2001512402A (ja) 流動可能な物資を包装するポーチ
TW403709B (en) Pouch for packaging flowable materials
KR20000070945A (ko) 유동성 물질을 포장하기 위한 파우치
MXPA99007377A (en) Pouches for packaging flowable materials
NZ336920A (en) Pouches for packaging flowable materials with polymeric composition comprising 5-95% ethylene copolymer and C3-C18 alpha olefin
NO326217B1 (no) Pose inneholdende et materiale med stromningsevne, fremgangsmate for fremstilling derav, samt en filmsammensetning av en polymerblanding til en forpakningsanvendelse.
MXPA98004440A (en) Novedos bags to pack fluible materials in bol

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20031212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20070316

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070417