JP2001512034A - 最大の自己アセンブリを行う樹枝状核酸 - Google Patents

最大の自己アセンブリを行う樹枝状核酸

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Abstract

(57)【要約】 相互連結されたモノマのデンドリマネットワークからなる核酸マトリックスが開示されている。各モノマユニットは、所定の長さの副配列の反復を持たない核酸配列を使用して合成される。好ましい実施の形態においては、副配列は、3−5のヌクレオチドの長さを有する。これにより形成されるDNAモノマは、相補的配列を有する他のモノマの部分にだけ実質上ハイブリッド形成する点において最大の自己アセンブリを呈する。デンドリマアセンブリのモノマは、マトリックスの構造一体性を高めるように架橋することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、核酸の検出方法、より特定すると、問題の核酸に対してハイブリッ
ド形成を行うプローブの標識キャリヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
樹枝状分子は、著しく枝分かれした分枝構造体であり、化学試薬、滑剤、磁気
共鳴のコントラスト媒体などとしての用途が見いだされている。例えば、バース
(Barth)らのBioconjugate Chemistrty、第5巻、第58−66頁(1994年)
に掲載の論文、ギトブ(Gitsov)及びフレチェット(Frechet)のMacromolecules、 第26巻、第6536−6546頁(1993年)に掲載の論文、ホーカー(Haw
ker)及びフレチェットのJ. Amer. Chem. Soc.、第112巻、第7638−76 47頁(1990a年)に掲載の論文、ホーカー及びフレチェットのMacromolec
ules、第23巻、第4726−4729頁(1990b年)に掲載の論文、ホー
カー等のJ. Chem. Soc. Perkin Trans.、第1巻、第1287−1297頁(1 993年)に掲載の論文、ロクマン(Lockmann)等のJ. Amer. Chem. Soc.、第1 15巻、第7043乃至7044頁(1993年)に掲載の論文、ミラー(Mille
r)等のJ. Amer. Chem. Soc.、第114巻、第1018−1025頁(1992 年)に記載の論文、マウシー(Mausy)等のMacromolecules、第25巻、第240 1−2406頁(1992年)に掲載の論文、ネイラー(Naylor)等のJ. Amer. C
hem. Soc.、第111巻、第2339−2341頁(1989年)に掲載の論文 、スピンドラー(Spindler)及びフレチェットのMacromolecules、第26巻、第4
809−4813頁(1993年)に掲載の論文、ターナー(Turner)等のMacrom
elecules、第26巻、第4617−4623頁(1993年)に掲載の論文、ウ
イーナー(Wiener)等のMagnetic Resonance Med.、第31(1)巻、第1−8頁 (1994年)に記載の論文、Service、第267巻、第458−459頁(1 995年)に掲載の論文、トマリア(Tomalia)のSci. Amer.、第62−66頁( 1995年)に掲載の論文、並びに、トマリアの米国特許第4,558,120
号、第4,507,466号、第4,568,737号、第4,587,329
号、第4,857,599号、第5,527,524号及び第5,338,53
2号を参照されたい。樹枝状分子は、他の分子構造体と比較して幾つかの利点を
呈する。先づ、デンドリマは、最大の容積または面積を最小の構造要素と接触さ
せる。また、樹枝状分子の成長は、理想的なサイズと分子量の分子を得るように
著しく制御することができる。更に、多数の所定の「端部」を誘導体化して、標
識間に所定のスペースを有する高度に標識処理された分子を得ることができる。
【0003】 核酸デンドリマは、トマリア(Tomalia) が従来の有機ポリマに適用した技術に
従って構成されてきた。ハドソン(Hudson)等のAm. Chem. Soc.、第115巻、第
2119−2124頁(1993年)に掲載の「核酸デンドリマ:新規なバイオ
ポリマ構造体(Nucleic Acid Dendrimers: Novel Biopolymer Structures)」と題
する論文及びカンター(Cantor)の米国特許第5,561,043号を参照された
い。
【0004】 DNAの検出は、多くの場合、DNAの量が溶液の吸光度に直接比例する吸収
測定により行われる。この技術は比較的感度があるが、DNAの特定のシーケン
ス即ち配列については何らの情報も提供することはなく、如何に多くのDNAが
存在するかだけである。DNAはまた、蛍光、放射性または化学発光分子を用い
て標識処理することができる。標識処理は、検出感度と特異性を高めることがで
きるという利点を発揮する。特異性は、DNAの所望の片を標識処理だけするこ
とにより生ずる。DNA検出に関するこの標識処理の最大の使用は、標的DNA
に対して相補的プローブを標識処理することによるものである。標識処理された
プローブがその標的に対してハイブリッド形成を行い、検出することができる場
合には、標的が存在するとを推察することができる。この技術の最も一般的な使
用は、サザン法と呼ばれており、DNA−DNA標的が標識プローブに対するハ
イブリッド形成後に検出される。樹枝状核酸は、核酸診断学を信号増幅ツールと
して開発するのに有用である。核酸分子はサイズが比較的大きいので、核酸デン
ドリマは、数多くの蛍光化合物並びに/あるいは制限された立体障害及び/また
はクエンチングを有するタンパク質成分を用いて容易に標識処理される。これら
はまた、薬剤(アンチセンス)配給ビヒクルとしての可能性を示している。
【0005】 最も広く用いられているDNAの検出法は、標識を加えるものではなくDNA
の増幅によるものと考えられる。この増幅技術は、ポリメラーゼ鎖反応(PCR
)と呼ばれる。この技術においては、標的ストランドは、全4つの塩基のデオキ
シヌクレオチドトリホスフェート、熱安定性ポリメラーゼ及び標的に対して相補
性のある短いストランド即ち鎖(strand)であるプライマDNAの添加によりイン
シトゥ(in situ)で増幅される。プライマは、重複のポイント(及び終了のポイ ント)をマークする。単一のプライマが使用される場合には、相補的ストランド
は終了までコピーされるが、より一般的には、2つのプライマが増幅された配列
の開始と終了を示すために使用される。増幅されたDNAの検出は、数多くの技
術のいずれかにより行うことができる。最も一般的な方法は、電気泳動により増
幅DNAを分離(典型的には、アガロースまたはポリアクリルアミドにおいて行
われるが、毛管電気泳動も使用されている)するとともに、蛍光挿入試薬(通常
は臭化エチジウム)を用いた染色によりこれを検出するものである。従って、P
CR法は、感度と特異性の双方を高めることができる。
【0006】 核酸のハイブリッド形成により実質上組み立てられ、かつ、樹枝状構造を特徴
とするが上記した有機及び核酸デンドリマとは構造的に異なる核酸マトリックス
が、ニルセン(nilsen)に付与され、ポリプローブ・インコーポレイテッド(Polyp
robe, Inc.)に譲渡された米国特許第5,175,270号、第5,484,9 04号及び第5,487,973号に記載されている。ポリプローブ社のマトリ
ックスの特有の分子構造は、多数の標識に適応することにより、種々の先行技術
の方法と比較して信号を100倍以上に増幅することができ、標的の核酸は、サ
ンプル中に極めて少量(例えば、フェムプトグラム(10−15))存在する場
合にも検出することができる。かくして、ポリプローブ社の技術は、現状の核酸
検出方法、最も顕著には、PCRと比べて有意の改良を提供するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したニルセンの特許に記載されている核酸デンドリマの改良に
関し、最大の自己アセンブリを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一の観点によれば、複数のハイブリッド形成アームを有する樹枝状ポ
リヌクレオチドが提供されており、前記ポリヌクレオチドはハイブリッド形成に
より互いに結合された複数のポリヌクレオチドモノマを備え、各ポリヌクレオチ
ドモノマは第1の端部と第2の端部とを有する線形の二重鎖ウエスト(waist)領 域を備えた中間領域を有しており、前記第1の端部はそれぞれがウエスト領域の
1つのストランドからの2つの一重鎖(single stranded)ハイブリッド形成領域 で終端しており、前記第2の端部はそれぞれがウエスト領域の1つのストランド
からの1つまたは2つの一重鎖ハイブリッド形成領域で終端しており、前記樹枝
状ポリヌクレオチドにおいては各ポリヌクレオチドモノマは少なくとも1つのハ
イブリッド形成領域において少なくとも1つの他のポリヌクレオチドモノマにハ
イブリッド形成結合されており、 前記各ハイブリッド形成領域及び前記複数のモノマの前記ウエスト領域はXの
ヌクレオチドを有する副配列(subsequence)の反復を含まない配列を備え、Xは 少なくとも2の整数を示すことを特徴とする構成に係る。好ましい実施の形態に
おいては、Xは2乃至約7の整数であり、より好ましい実施の形態においては、
Xは3、4または5である。
【0009】 モノマからなるDNAの性質及び構成は、本発明の核酸樹枝状マトリックスの
著しく正確でかつ制御されるアセンブリ、例えば、最大の自己アセンブリを許容
する。即ち、所定のモノマのハイブリッド形成領域は実質上、別のモノマの実質
上相補的なハイブリッド形成領域だけとハイブリッド形成を行う。従って、自己
ハイブリッド形成は、好ましくは、無視することができる程度まで低減される。
これにより、検定を妨害することが少なくなり、精度及び感度が高まるという利
点が得られる。
【0010】 ポリヌクレオチドの製造及び使用装置及び方法も説明されている。
【0011】 樹枝状核酸構造体は、比較的低分子量で高度に枝分かれし、複数の配列特異性
を有し、ごく少数の単一ストランド(single strand)から構成され、予測可能な 制御成長を有し、しかもモノマの付加に対する立体障害が最小であるのが理想的
である。核酸デンドリマは、2つ程度の少ない一重鎖分子を使用したハイブリッ
ド形成により組み立てることができる。しかしながら、7つの一重鎖分子を使用
すると多くの望ましい特徴を有する構造が得られるので、7つの一重鎖分子を使
用するのが好ましい。核酸分子を種々の構造とすることにより、大きな樹枝状構
造体を得ることができる。本明細書に記載の特定の構造体は、試薬の複雑性と、
試薬の合成の容易性と、ハイブリッド形成を通した各付加層によるデンドリマの
幾何学的成長の速度との間でバランスを示す。
【0012】 説明されている構造体においては、2つのa(+)及び2つのc(+)一重鎖
領域を有する2つの部分一重鎖核酸分子のヘテロダイマである開始デンドリマモ
ノマは、4つのデンドリマモノマの第1の層がハイブリッド形成を行う4本のア
ームを提供する(図1及び2参照)。このイニシエータと同様に、第1の層のデ
ンドリマモノマもまた、4つの一重鎖領域、即ち、1つの(−)配列であるa(
−)またはc(−)と、3つの(+)配列、即ち、d(+)またはe(+)とを
有している。第2の層のモノマは、(−)配列がd(−)またはe(−)であり
、(+)配列がa(+)またはc(+)である点を除き、イニシエータ及び第1
の層のモノマと同様である。かくして、a(+)及びc(+)配列を有するイニ
シエータから、第1の層が付加されて、d(+)及びe(+)配列を有する1層
デンドリマを発生する。第2の層の付加によりa(+)及びc(+)が再生され
、デンドリマモノマの交互のハイブリッド形成により樹枝状構造体の幾何学アセ
ンブリを許容することができる。第4の層により、アセンブリは、324の一重
鎖(ss)アーム領域を有する分子を形成し、第6の層により2,916のss
領域を有する分子、第8の層により26,244のss領域を有する分子を形成
する。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1aは、好ましい樹枝状またはマトリックスモノマのアセンブリに使用され
る7つの一重鎖核酸オリゴマを示す。これら7つの分子は、6つのオリゴマ配列
、即ち、4つのアーム配列と2つのウエスト配列から構成される。文字が付され
た各セグメント(a、b、c、d、e)は、異なるオリゴマの独特の配列の1つ
を示す。示される各オリゴマについて、実線は「+」(正)のストランドを示し
、破線は「−」(負)即ち相補的ストランド配列を示す。配列(a、b、c、d
、e)のそれぞれは、互いに類似する最小の配列を有するように構成されている
【0014】 図1bに示すように、モノマA、B’、B”、C’及びC”は構造体の繰り返
し即ち反復単位であり、デンドリマモノマと呼ばれる。モノマは、図1aに示す
7つの一重鎖試薬から組み立てられる。イニシエータ、即ち、「A」モノマは、
ss2にハイブリッド形成されたss1(+)である。Aモノマは、モノマB’
及びB”の一重鎖アームの1つにそれぞれが相補する4つの一重鎖アームを有す
る。ストランド番号4は、双方のBタイプモノマの(−)ウエストストランドで
ある。ストランド4は、(B’の)ストランド#3または(B”の)ストランド
#5にアニーリングされている。B’モノマは、Aモノマであるイニシエータの
アームの2本にアニーリングすることができ、一方、B”はイニシエータのAモ
ノマの残りの2本のアームにアニーリングすることができる。1つのAモノマか
ら4つのBタイプモノマのssアームに対する部位飽和アニーリングにより、図
2aに示す1層樹枝状構造が形成される。ステップの提案された配列に従う場合
には、他のハイブリッド形成は不可能である。B’及びB”は、協働して、イニ
シエータであるAモノマの全ての利用することができるハイブリッド形成部位を
飽和させる。
【0015】 同様にして、6番と7番のストランドは番号2のストランドとハイブリッド形
成を行い、モノマC’及びC”を形成する。これらのCタイプモノマは、モノマ
B’及びB”の一重鎖部位の全てをハイブリッド形成により飽和させる能力を有
することにより、図2bに示すように、番号2の層を介して樹枝状試薬のアセン
ブリを完成する。B’及びB”続いてC’及びC”を交互に付加することにより
、図2c及び2dに示すようにデンドリマを成長させることができる。
【0016】 各モノマは、結合用の1つの(−)アームとともに、4つの一重鎖アームを有
しており、従って、各添加によりその後のハイブリッド形成に利用できる一重鎖
アームの数を3倍にする。第1の層は12本のアームを有し、第2は36、第3
は108、第4は324本のアームを有するなどとなっている。一重鎖アームの
数を3倍にすることに加えて、各層を付加することにより、成長する構造体の全
質量を約2倍にすることができる。2層のデンドリマは、17個のモノマ(開始
モノマと、第1の層の4個のモノマと、第2の層の12個のモノマ)と、36の
端部とを有しており、従って、第3の層は36個のモノマを有する。かくして、
デンドリマの成長の各段階において、全ての質量の3分の2は表面層にある。
【0017】 オリゴマは、種々の塩基組成と長さを有することができる。好ましい実施の形
態においては、塩基の組成は、オリゴマが特異的ハイブリッド形成を許容するが
効率的な生産には十分に短い長さと、最小の非特異的相同とを有するように選定
される。非特異的相同の最小化は、2つの点で有意である。先づ、試薬は、自己
ハイブリッド形成を行う能力が著しく制限される。第2に、試薬がハイブリッド
形成を行う他の試薬の相補部分に関して制限を受け、かくして、DNAマトリッ
クスを精確かつ制御された態様で支配する。一般に、オリゴマの長さは、約20
乃至約200塩基の範囲にある。
【0018】 より好ましい実施の形態においては、本発明の核酸マトリックスは、「オイラ
ー」タイプの配列を使用してつくられる。これらのマトリックスは、自己ハイブ
リッド形成の欠落を呈するだけでなく、オイラーの配列はオイラーの補体とだけ
ハイブリッド形成を行う。これらの好ましい実施の形態においては、非自己ハイ
ブリッド形成オリゴマは、特定の長さの反復副配列を持たないことを特徴とする
いわゆるマスター配列を構成することにより得られる。かかるマスター配列の長
さと組成を計算するために、非反復副配列の最小長さ「X」は可能な限り小さく
なるように選定される。次いで、マスター配列の長さ(L)は、次の式を使用し
て計算される。 L=((4−P)÷2)+(x−1)
【0019】 上記式において、x=非反復副配列の長さ、P=長さxを有するパリンドロー
ム副配列の数である。パリンドロームは最小2塩基で、偶数の塩基を有する副配
列の場合にのみ存在する。例えば、x=3または5である場合には、P=0であ
る。
【0020】 (マスター配列が2以上のヌクレオチドを有する副配列の反復を含まないよう
に)x=2の場合の実施の形態に式を提供すると、次のように動作を行う。先づ
、「2−マー」("2-mer")の数が4=16として計算される。16の2−マー は次の通りである。AA,AC,AG,AT,CA,CC,CG,CT,GA,GC,GG,GT,TA,TC,TG及びTTであ
る。4つのパリンドローム、即ち、TA,AT,GC及びCGである。マスター配列の構成
は、12の残りの2−マーの1つを選択することにより開始され、これには第1
の2−マーに相補する第2の2−マーを選択することが必要となる。2−マーA
Aの任意の選定により、下記が得られる。 1 2 3 4 5 6 7 5’ _ _ _ _ _ 3’ 3’ _ _ _ _ _ 5’ この場合には、2−マーAAの選定には、相補的ストランドに関して2−マーT
Tを選定することが必要となる。次に、トップのストランド(即ち、正即ちワト
ソン(Watson)ストランド)に関する第3の塩基の選定は、CまたはGでなければ
ならないが、これは、Aを選定すると2−マーの反復を持たないという原則を犯
すことになり、またATはパリンドロームであるからである。かくして、Cを選
定すると、成長する二重鎖マスター配列である 5’ A A C 3’ 3’ T T G 5’ が得られる。
【0021】 2−マーのAC及びGTは、更なる使用から排除される。トップストランドの
次の選択は、A(即ち、CA)、C(即ち、CC)またはT(即ちCT)とする
ことができる。「A」を選択すると、第4塩基はGに限定され(AGが最後の2
−マーとなり)、一方、CまたはTを選定すると、融通性を大きくすることがで
きる(即ち、Cが選択されるときにはAまたはTであり、Tが選択された場合に
はCまたはG)。マスター配列を構成する場合には、ヌクレオチドは少なくとも
次のヌクレオチドの選択を最大にするように選定されるべきである。「C」を選
択すると、下記の二重鎖配列が得られ、 5’ A A C C 3’ 3’ T T G G 5’ 2−マーCC及びGGは、将来の選択として排除される。
【0022】 トップストランドに関する5番目の塩基は、AまたはTとすることができる。
Aが選択される場合には、6番目の塩基はGと指示される(この場合はAGであ
るので、最後の残りの2−マーは、「A」で始まる)。これに対して、Tが選択
されると、CまたはGが6番目の塩基として許容される。かくして、Tはトップ
ストランドの5番目の塩基に選択される。 5’ A A C C T 3’ 3’ T T G G A 5’ ここで、CT及びAGが排除された。CまたはGが6番目の塩基として付加され
るかどうかに拘わらず、Aは、(CA及びGAが最後の残りの利用できる2−マ
ーであるので)7番目の塩基でなければならない。次いで、マスター配列は次の
ように完結され、 5’ A A C C T C A 3’ 3’ T T G G A G T 5’ 全部で、12の2−マーが利用された。
【0023】 同じ基準を満たす多くの異なるマスター配列を構成することができるのは明ら
かである。即ち、3、4または5塩基の長さを有する副配列の反復を持たないマ
スター配列の構成は、2つの塩基の長さを有する副配列の反復を持たないマスタ
ー配列よりも複雑である。しかしながら、上記原則に従うことにより、容易にマ
スター配列が得られる。本発明においては、マスター配列全体が単一の所定の長
さを有する副配列の反復を持たないことを特徴とすることは必要とされない。マ
スター配列のある部分は、一の所定の長さを有する副配列の反復を含まず、他の
部分は第2の異なる長さの副配列の反復を持たないようにすることができる。か
かる配列の例を、配列番号1及び2として下記する。これら2つの配列はいずれ
も、261の塩基対を含み、最初の86の塩基対は3塩基よりも大きい長さを有
する副配列の反復を持たず、配列全体、即ち、塩基1−261は、4塩基よりも
大きい長さを有する副配列の反復を持たない。 CGACAAAAGA ACTGAGGAAG TGGGGTAATG ATAGAGCAAC AGGTGACGGA TGGCAGACTA AATACACGAA ACCAAGGGAG ATTGAATTAA GCTAGGCTGG ACCGAGTAGA AAAATGTGCA TAACGTACAA TATAAAGTAA GATCGAATCA AACATGAAGG ATACGCAAGC GATGCTAACT ATGGAACGAG AGGTAGGGCG GGACAGAAGA CGCGCAGTGA GTCGGCCAAC CGGAGCGGCA CGGGTGTGGT CAGGCGAACA A (配列番号1) TTGTTCGCCT GACCACACCC GTGCCGCTCC GGTTGGCCGA CTCACTGCGC GTCTTCTGTC CCGCCCTACC TCTCGTTCCA TAGTTAGCAT CGCTTGCGTA TCCTTCATGT TTGATTCGAT CTTACTTTAT ATTGTACGTT ATGCACATTT TTCTACTCGG TCCAGCCTAG CTTAATTCAA TCTCCCTTGG TTTCGTGTAT TTAGTCTGCC ATCCGTCACC TGTTGCTCTA TCATTACCCC ACTTCCTCAG TTCTTTTGTC G (配列番号2)
【0024】 所望の結果に応じて、これらのマスター配列の異なる部分を、モノマのウエス
トまたはアーム配列を最終的に構成するオリゴマとして選択することができる。
例えば、比較的高いGC含量を有する所定の長さの配列を選択することにより、
比較的高い融点を有するオリゴマが得られる。これは、部分溶解する、即ち、変
性する構造体を制御されかつ予測可能な態様で構成するうえで有利である。図3
及び4は、上記したマスター配列に関してそれぞれ29塩基及び49塩基の長さ
を有する配列についてのGC含量を示す棒グラフである。図8において分析され
ている配列において最初の86塩基により画定される部分配列は、3塩基よりも
大きい反復は持たず、塩基1−261により画定される配列は、4塩基よりも大
きい反復は持たない。同じことが、図9において分析されているそれぞれの部分
配列についても当てはまる。この種の分析によれば、当業者は所定の融点を有す
るマスター配列の部分を選択することができる。マスター配列はまた、種々のウ
エスト及びアーム配列の選択における融通性を最大にするように選択することが
できる。例えば、異なる融点を有する、4つの30塩基アームオリゴマと2つの
50塩基ウエストオリゴマなどが、正確に220塩基の長さを有するマスター配
列とは異なり、長さが220(即ち、(4x30)+(2x50))よりも大き
い塩基を含むマスター配列から容易に選択される。
【0025】 より好ましい実施の形態においては、マスター配列は、4つ以上のヌクレオチ
ドを有する副配列の反復を含まない。これらの実施の形態においては、マスター
配列は、二重鎖の((4−16)÷2)+(4−1)=123塩基の長さ(L
)を有する。16のパリンドローム配列(即ち、P=16)は、AATT、TT
AA、CCGG、GGCC、TATA、ATAT、GCGC、CGCG、ACG
T、TCGA、AGCT、TGCA、CATG、CTAG、GATC及びGTA
Cである。a、b、c、d及びeモノマの間で123の塩基を均等に分割するこ
とにより、各モノマについて24の塩基(即ち、24−マー(24-mer))が得られ
る。24−マーは、比較的低い融点(55−70℃)を有しているので、好ま
しい実施の形態においては、マトリックスアセンブリに使用されるマスター配列
は>30塩基のa、b、c、d及びe配列については4塩基よりも大きい反復を
含まない。これらの実施の形態においては、塩基の長さが516のマスター二重
鎖配列を組み立てることができる(即ち、(4÷2)+(5−1)=516)
。4塩基よりも大きい反復を持たない30乃至100塩基のサイズの範囲にある
オリゴヌクレオチドは、512の塩基を有するマスター配列に基づいて構成され
る。
【0026】 オイラー配列を使用することにより、本発明の核酸マトリックスの極めて正確
で制御されたアセンブリを許容するオリゴマが得られる。オリゴマ及びこれから
組み立てられるモノマは、自己ハイブリッド形成の能力を無視することができ、
あるいはかかる能力を持たない。即ち、これらは、相補的オイラー配列を有する
オリゴマまたはモノマにだけハイブリッド形成を行い、かくして、検定の妨害を
少なくすることができる。これにより、精度及び感度が一層高められる。例えば
、3以上の塩基を有する副配列の反復を含まない同じまたは異なるマスター配列
から得られる複数の非反復3−マーを含む2つの一重鎖オリゴマは、塩基対形成
において最小33%の不整合を有することになる。同様に、4つ以上の塩基を有
する副配列の反復を持たない同じまたは異なるマスター配列から構成される複数
の非反復4−マーを持ついずれか2つの一重鎖オリゴマは、最小25%の不整合
を有することになる。複数の非反復5−マーの場合には、最小の不整合は20%
ということになる。オリゴマのウエスト配列とアーム配列間のこの程度の不同性
により、各ウエストとアームがオイラーの補体にだけ結合することが更に確保さ
れる。これらの実施の形態は、イソC核酸、イソT核酸及びイノシン含有核酸を
含むマトリックスの構成に同等に適用することができるが、これは、これらのい
ずれもがDNAに関するハイブリッド形成ルールにより制御することができるか
らである。
【0027】 本発明のデンドリマ形成用のモノマは、各端部に1つの二重鎖ウエストと2つ
の一重鎖アームとを含む中間領域を有している。別の実施の形態においては、モ
ノマの一方の端部が一重鎖アームを1つだけ有するモノマが使用される。更に別
の実施の形態においては、双方のタイプのモノマが使用される。3つの一重鎖領
域を有するモノマ試薬は、立体障害が少なくかつデンドリマ内部の液体容積が大
きいので、ある場合には、好ましいものとすることができる。更に、図5に示す
ように、モノマの中間領域部は、その全長に沿って完全に二重鎖にする必要はな
く、モノマの端部の中間に一重鎖の部分を含むことができる。かかるモノマ構造
体は、所望の場合には、より多くの数のハイブリッド形成部位を有する。
【0028】 ハイブリッド形成による樹枝状アセンブリは、3つ以上の一重鎖領域を有する
イニシエータ核酸分子をもって開始することができる。これらの場合には、イニ
シエータの一重鎖自由端部に対する核酸分子のハイブリッド形成により、第1の
層の生成物が得られる。3本アームのデンドリマモノマを持った3本のアームを
有するイニシエータのハイブリッド形成の場合には、6本のアームを有する第1
の層が得られる。より好ましい七重鎖樹枝構造体は、4本のアームを有するモノ
マを利用し、従って、第1の層は12本のアームを有する。ハイブリッド形成の
その後の層により、一重鎖端部の幾何学的拡大と核酸の3次元樹枝状組織とが得
られる。
【0029】 デンドリマアセンブリは、生成された一重鎖核酸分子からデンドリマモノマの
アニーリングに進み、次いで、溶液においてまたは固体の支持体上において、指
示された核酸構造体を組み立てる。本明細書において使用されている「核酸デン
ドリマ」とは、一部が二重鎖となっている核酸分子のサブユニットからなる核酸
の複合体である。
【0030】 図6に示すように、本発明の核酸デンドリマは、2つという少ない一重鎖核酸
から組み立てることができ、図6において、ストランド1=[配列1(+)]n
[配列2(−)]、ストランド2=[配列2(+)]n[配列1(−)]であり
、配列1と配列2は核酸配列であり、(+)及び(−)は相補的配列を示す(図
6参照)。nが2である場合には、過剰のストランド2からストランド1へ連続
したハイブリッド形成を行い、次いで、過剰のストランド1とストランド2を交
互させることにより、樹枝状構造体を得ることができる。ストランド1のストラ
ンド2との化学量論により、重合をハイブリッド形成により半分ランダムに行う
ことができるので、2つの単一ストランドにより得られる構造体は不均質である
と考えられる。
【0031】 (+)配列要素を含む第3のストランドの付加をイニシエータとして使用する
ことにより、成長する構造体の不均質性を低減させることができる。実際に、3
種類の樹枝状モノマ(一重鎖核酸)が、ハイブリッド形成による制御された重合
にとって必要である。この3種類の樹枝状モノマは、イニシエータであり、(+
)配列だけを担持する「A」モノマと、「A」モノマの配列と相補する単一の(
−)配列及び「A」モノマで見いだされる(+)配列とは異なる複数の(+)配
列を含む第1の層を形成する「B」モノマと、「B」モノマからの(+)配列と
相補する単一の(−)配列及び「A」モノマの(+)配列と同一の複数の(+)
配列を含む「C」モノマとである。
【0032】 デンドリマアセンブリの更なる変更例が図7に示されており、これは、4つの
ストランドを利用しており、図7において、ストランド1=[配列(+)]n、
ストランド2=[配列1(−)][配列2(+)]n、ストランド3=[配列2
(−)][配列3(+)]n、ストランド4=[配列3(−)][配列1(+)
]nである。これらのデンドリマは、イニシエータ「A」モノマと、第1層「B
」モノマと、第2層「C」タイプモノマと、第3層「D」タイプモノマとからな
り、次いで、B、C及びDタイプモノマを逐次付加する。樹枝状構造体は、モノ
マのタイプを増やしてより一層複雑につくることができる。しかしながら、試薬
の数は最小にするのが好ましい。
【0033】 3つの単一ストランドが3つのモノマとして作用することができる。しかしな
がら、得られる櫛状構造体は、ハイブリッド形成の幾つかのサイクル内において
立体障害を受けるものと考えられる。核酸の2つの単一ストランドからなる部分
二重鎖のモノマは、櫛状構造体の立体障害を克服することができる。この構成に
おいては、各一重鎖分子は、3つの領域、5’−−−>3’=[アーム1配列]
[ウエスト配列][アーム2配列]を有する。この構成においては、各デンドリ
マモノマは2つの一重鎖核酸分子からなり、4つの一重鎖アームと1つの二重鎖
ウエスト領域とを有する分子が得られる。イニシエータA、第1層B及び第2層
Cモノマのアセンブリは、5つという少ない一重鎖核酸分子を用いて行うことが
できる。しかしながら、図8に示すように、得られる構造体は、各モノマのアー
ム配列のうちの2つのアーム配列の同じ端部のモノマのウエストの2つを有する
という必要な拘束から生ずる大きな立体障害を有するものと考えられる。
【0034】 デンドリマモノマの最大の間隔は、7つという少ない一重鎖核酸を用いて行う
ことができる。他の改良は、2つの異なるウエスト配列を組み込むことであり、
これにより、デンドリマモノマ間のストランドの交換を最小にするとともに、望
ましくないハイブリッド形成を更に制限することができる。更に、得られるデン
ドリマは、各層に2つのタイプの一重鎖アームを等量示すことにより、一方のタ
イプのアームを特定の標的配列へのハイブリッド形成に使用することができると
ともに、他方のアームを単一分子の取着に使用することができる。
【0035】 組み立てられた核酸デンドリマの構造的一体性を強化しかつ保持を容易にする
ために、モノマ間(inter-monomer)結合(即ち、ハイブリッド形成結合された相 補的アーム)の複数、好ましくは全てが架橋される。より好ましい実施の形態に
おいては、複数の、より一層好ましくは、全てのモノマの二重鎖ウエスト領域も
架橋される。本出願人によれば、これらの部位におけるマトリックスの架橋によ
り、実質上より安定な構造体が得られることがわかった。架橋は、標準的な処理
により、種々の試薬を用いて行うことができる。適宜の架橋剤には、マイトマイ
シンC〔例えば、Science、第235巻、第1204−1208頁(1987年 )に掲載のトーマス(Tomasz)等の論文、Biochemistry、第32巻、第4708−
4718頁(1993年)に掲載のバス(Basu)等の論文、Biochemistry、第29
巻、第2999−3006頁(1990年)に掲載のボロウイ−ボロウスキ(Bor
owy-Borowski)等の論文、Biochemistry、第29巻、第2861−2895頁( 1990年)に掲載のノーマン(Norman)等の論文〕、ダウノマイシン、並びに、
DNA、エチジウムダイアジド、シスプラチン(Cisplatin)、EDCタイプの化 合物及びプソラレン(psoralen)を架橋させることにより抗癌作用を発揮する抗癌
剤が含まれる。
【0036】 当業者であれば認識することができるように、配列の要件及び操作条件は、特
定の架橋剤により変わる。例えば、上記した刊行物のほかに、J. Mol. Biol.、 第122巻、第145−162頁(1978年)に掲載のサマートン(Summerton
)等の論文を参照されたい。例えば、マイトマイシンCは、5’CpGを好む。 一般に反応条件に関しては、架橋反応は、約−20℃のTm及び中性pHで行わ
れる。当業者が本発明の核酸デンドリマを架橋することができる種々の手引きが
文献に提供されている。例えば、The Pierce Catalog、発明の名称が「共有架橋
オリゴヌクレオチド」の米国特許第5,543,507号及び該特許において検
討されている文献、特に、FEBS、第351−355頁(1973年)に掲載のグ
リネバ(Grineva)等の論文;J. Mol. Biol.、第122巻、第145−162頁(
1978年)に掲載のサマートン等の論文;J. Theor. Biol.、第78巻、第6 1−75頁(1979年)に掲載のサマートンの論文、米国特許第4,123,
610号;J. Amer. Chem. Soc.、第111巻、第8517−19頁(1989 年)に掲載のメイヤ(Meyer)等の論文;Nucleic Acids Res.、第14巻、第76 61−7674頁に掲載のマテッチ(Matteucci)等の論文;Tetrahedron Letters
、第28巻、第2469−2472頁(1987年)に掲載のマテッチの論文;
J. Am. Chem. Soc.、第113巻、第4000−4002頁(1991年)に掲 載のフェレンツ(Ferentz)等の論文;Biochemistry、第27巻、第3197−3 203頁(1988年)に掲載のリー(Lee)等の論文;J. Am. Chem. Soc.、第1
09巻、第7217−7219頁(1987年)に掲載のマノハラン(Manoharan
)等の論文;J. Am. Chem. Soc.、第110巻、第2690−2691頁(198
8年)に掲載のマノハラン等の論文;Nucleosides & Nuclotides、第8巻、第8
63−866頁(1989年)に掲載のバッサー(Vasseur)等の論文;Nucleic A
cids Research、第17巻、第10307−10319頁(1989年)に掲載 のバートランド(Bertrand)等の論文;Tetrahedron Letters、第31巻、第63 47−6350頁(1990年)に掲載のフィリップ(Philippe)等の論文;Nucl
eic Acids Research、第18巻、第2855−2859頁(1990年)に掲載
のピー・アイヤー(P. Iyer)等の論文;Helvetica Chimca Acta、第73巻、第6
08−617頁(1990年)に掲載のグローケ(Groehke)等の論文並びにTetra
hedron Letters、第32巻、第207−210頁(1991年)に掲載のピーチ
(Peoc'h)等の論文を参照されたい。
【0037】 プソラレン処理が好ましい。プソラレンは平面構造であるので、核酸の二重螺
旋分子構造の塩基部分間に挿入することができる。適宜のUVA波長、例えば、
約315nm乃至約350nmの光の照射により、プソラレンは、核酸ストラン
ドの一体的な存在として生ずるピリミジンヌクレオチドと共有結合することがで
きる。プソラレンのほかに、架橋に適したプソラレン誘導体には、8−メトキシ
プソラレン、4,5’,8−トリメチルプソラレン、並びに、トリオキサレンの
4’−付加物(例えば、4’−ヒドロキシメチル−4,5’,8−トリメチルプ
ソラレン、4’−メトキシメチル−4,5’,8−トリメチルプソラレン、4’
N−フタルイミドメチル−4,5’,8−トリメチルプソラレン及び4’−アミ
ノメチル−4,5’,8−トリメチルプソラレン塩酸塩)が含まれる。例えば、 米国特許第4,196,281号を参照されたい。
【0038】 一般に、プソラレンによる架橋は、標準的な手順に従って行われる。例えば、
Annu. Rev. Biochem.、第54巻、第1151−1193頁(1985年)に掲 載のシミノ(Cimino)等の論文、Biochemistry、第25巻、第5895−5902
頁(1986年)に掲載のシャイ(Shi)等の論文及びBiochemistry、第25巻、 第3013−3020頁(1986年)に掲載のシミノ等の論文を参照されたい
。更に、核酸架橋剤としてのトリオキサレン4’−付加物に関する、発明の名称
が「プソラレン」の米国特許第4,196,281号を参照されたい。この’2
81号特許には、水溶液におけるプソラレンの溶解度及びプソラレンの核酸に対
する非共有結合に関する解離定数のような種々の反応パラメータの決定に関する
別の手引きが提供されている。かくして、溶解度が高くなると、結合部位に利用
することができる周囲の液体媒体の分子の数が多くなる。同様に、解離定数が小
さくなると、可能な結合部位を常に占めるプソラレンの数が大きくなる。好まし
い実施の形態においては、Tmは約−20℃であり、核酸の濃度は約100ng
/μlよりも低く、プソラレンは使用の直前に再結晶化される。
【0039】 核酸の多陰イオン性により、核酸構造体はほぼ球状で内部に液体を含み、異な
る層内に異なる濃度の核酸を有するものとなる。それぞれを連続して付加するこ
とにより、特定の層を含むことができる理論上球形の容積は、ハイブリッド形成
の最後の層、即ち、シェル層に存在する付加の容積だけ増加する。更に、各層と
ともに付加される核酸は、極めて迅速に増加し、付加前に存在する全ての核酸の
合計の2倍に近くなる。かくして、付加層が蓄積するにつれて、球の容積のシェ
ルによる部分が減少するとともに、核酸デンドリマに存在する核酸部分の容積は
2倍になる。自明のように、シェル層、即ち、最後の付加層に存在する核酸の容
積は、シェルの容積よりも大きくすることはできず、シェルの飽和はある層番号
で生ずる。シェルにおける核酸の飽和が生ずる層は、半透過性の核酸の膜の開始
を定め、飽和前に観察される全核酸の幾何学的進行とは異なり、デンドリマから
なる全核酸の略線形の進行により実験的に示される。シェルにおける核酸の飽和
は、立体(容積/容積)障害あるいはシェルにおける高濃度の負電荷によるもの
と考えられる。いずれの場合にも、余分な核酸は、シェル層において全ての可能
なハイブリッドを形成しないように一部が排除されるとともに、デンドリマの内
部から完全に排除される。
【0040】 同じまたは類似の構成のモノマから構成されるデンドリマは、以下のパラメー
タ、即ち、モノマの全数、所定の付加層において付加されるモノマの数、球の半
径、球の容積、シェルの容積、核酸(NA)の全容積及び所定の付加サイクルに
おいて付加される核酸の容積に関して説明することができる。モノマの幾何学形
状とサイズを変えて構成されるデンドリマについては、各付加番号でのモノマの
説明において調整を行わなければならない。しかしながら、種々の構造のモノマ
、全塩基の秤量平均値、塩基の長さ、容積、質量及びハイブリッド形成部位の長
さを説明に使用して、非均一の核酸デンドリマに対処することができる。
【0041】 核酸(NA)デンドリマは、分子間共有架橋により任意に強化された分子間塩
基対形成を介して緊密に連係して保持された少なくとも3つの一重鎖核酸分子の
集まりとして定義される。デンドリマ分子は、NAデンドリマのアセンブリにお
いて使用される単一のまたはグループをなすNAストランドとして定義される。
このモデルは、4つのデンドリマモノマ変数、即ち、 m=モノマ全塩基 n=塩基におけるモノマの長さ j=モノマのハイブリッド形成部位 p=塩基におけるハイブリッド形成部位の長さ を使用する。
【0042】 これらの変数は、NA樹枝状成長をモデルするのに十分である。 デンドリマのモノマの長さはnから誘導され、溶液において測定される開始デ
ンドリマモノマから半径方向に突出する平均的な最長寸法として定義される。デ
ンドリマモノマの長さは、モノマの最長の単一ストランドにおける塩基の数に、
塩基当たりの距離を掛けたものに近似する。 デンドリマモノマの長さnm=n塩基*0.34nm/塩基=qnm モデルにおいて使用される別の重要な長さは、ハイブリッド形成部位の長さであ
る。 モノマハイブリッド形成部位の長さnm=p塩基*0.34nm/塩基=rnm
【0043】 デンドリマモノマの容積は、単一のモノマにより置換される全溶媒として定義
される。デンドリマモノマの容積は、1.0(nm)の直径と上記のように定義
される長さとを有する円筒体としてモノマを処理することにより近似される。 デンドリマモノマの容積nm^=P*(1nm)^*qnm=snm^
【0044】 核酸樹枝状アセンブリの数学モデルでは、幾つかの仮定が行われる。第1の
仮定は、デンドリマモノマ全長マイナスハイブリッド形成部位の長さを理論的な
球の半径に与えるものである。次に、モデルにおいて、各付加に関して、付加さ
れるモノマはシェル層に位置すると仮定する。最後に、pH、温度及び塩濃度の
影響は無視することができるとする仮定である。
【0045】 核酸デンドリマの0番目の(開始)層 単一のモノマは、層番号ゼロとして定義される。 k=0 球の容積(0)=(4/3)*p*(半径)^ 0番目の層の半径(0)は、モノマの長さの半分である。 即ち、球の容積(0)=(4/3)*p*(qnm/2)^ 層番号ゼロのシェルの容積(0)は、ゼロ層の球の容積に等しい。 層番号ゼロのNAの全容積(0)は、1つのモノマの容積に等しい。 即ち、NAの全容積(0)=snm^ 層番号ゼロの付加されるNA容積(0)は、NA全容積(0)に等しい。
【0046】 核酸デンドリマの第1の層 k=1 一般に、層番号1において付加されるものは、開始モノマ当たりにつき利用す
ることができるハイブリッド形成部位の番号に等しい。 半径(1)=q/2+q−r 球の容積(1)=(4/3)*p*(q/2+q−r)^ シェルの容積(1)=球の容積(1)−s NAの容積(1)=j*s NAの容積の合計(1)=(1+j)*s 一般化されたデンドリマ(k>0)のk番目の層 モノマの合計(k)=1+((j*(1−(j−1)^))/(2−j) 付加モノマ(k)=j*(j−1)^(k−1) 球の半径(k)=q/2+k*(q−r) 球の容積(k)=(4/3)*p*(q/2+k*(q−r))^ シェルの容積(k)=(球の容積(k))−(球の容積(k−1)) NAの容積の合計(k)=(モノマの合計(k))*s 付加されたNAの容積(k)=(付加されたモノマ(k))*s
【0047】 核酸を連続して付加することにより球の表面が最終的に飽和されて、試薬の「
膜特性」が生ずるとともに、付加された潜在的な核酸の容積が、利用することが
できる球の容積の増加よりも大きくなるものと考えられる。層11に続いて、核
酸は、全ての利用することができる表面容積の90%を占めるが、これは89
9mg/mlを越える近似密度を表している。デンドリマの表面における核酸の
濃度は著しく高く、全ての核酸分子の大部分は相補的配列にハイブリッド形成す
る表面付近で自由であると考えられる。更に、球の核酸の10サイクル(より少
ないサイクルの方が所望の半透過性を有するが)を越える高濃度は、球形の樹枝
状構造体への核酸の非特異的な吸収をなくすことができる。
【0048】 最大で20の連続するモノマの付加に関して生産される樹枝状核酸の予測され
るパラメータが表1に示されており、これは核酸デンドリマに形成されるモノマ
の本発明による数学的処理である。層番号がより大きくなると、モデルはシェル
層即ち表面層の核酸の飽和を明らかに越える。図3は、付加番号の関数としての
容積の関係を示すグラフ図である。
【0049】 核酸デンドリマモノマの核酸デンドリマへのアセンブリは、固体の支持体、即
ち、蛍光ポリスチレンボール、ナイロン膜、ニトロセルロースなどのような水不
溶性基体において行うことができる。コアのデンドリマモノマ「A」は、固体の
表面に固着した一重鎖核酸の開始層により置換される。選択される核酸の開始層
は、上記したB’、B”、C’、C”モノマの一重鎖アームのどれに対しても相
補的である。過剰の(B’+B”)を用いたその後のハイブリッド形成、次いで
行われる洗浄工程、その後の過剰の(C’+C”)によるハイブリッド形成など
により、固体支持体に固着された半透過性の核酸表面が得られる。
【0050】 核酸デンドリマの予測されるハイブリッド形成速度論 この場合も、特定の操作理論に拘束されるものではないが、ハイブリッド形成
の妥当な反応速度に到達するうえでデンドリマにおいて必要とされるDNAの量
を、計算することができる。完全に変性したDNAの再生の速度は、速度論的に
は二次元反応であり、DNAの再生速度は k=((3e+5)xL^0.5)/N リットルモル−1−1 により近似的に与えられ、上記式において、L=最も短い単一ストランドの長さ
であり、N=DNAの複雑性、即ち、非反復塩基対の数である(J. Mol. Biol. 、第31巻、第349−370頁(1968年)に掲載のウエットマー(Wetmur)
及びダビッドソン(Davidson)の論文)。核酸のアニーリングの予測速度は、樹枝
状分子に適用すべきであるが、これは、kの実験値が剪断された及び剪断され
ていないバクテリオファージT4及びT7並びに核酸デンドリマの予測質量に対
して匹敵しうる分子量を有するE.coliDNAに適用することができること
が示されているからである。
【0051】 一例として、110塩基モノマから構成される6層デンドリマは、160,2
70塩基対の合計に対応する1,457のモノマからなると考えられる。このサ
イズは、T7バクテリオファージDNAの39,936塩基対と対照をなすもの
である、即ち、6層デンドリマはT7DNAよりも約4x大きい。これらのデン
ドリマは、検出されるべき単一の50ヌクレオチド(nt)長さの配列DNAに
ハイブリッド形成するのに利用することができる2つのタイプの2,916一重
鎖アーム配列、1,458アームを有する。
【0052】 各反応により、同じ50の塩基対が得られるので、N=50である。Lは、反
応に関与する最も短い一重鎖領域の長さであり、この場合には、L=50である
。かくして、速度定数は、 k=3e5*50^0.5/50=4.24e+4 Lモル^−1秒^−1 となる。反応は、(感度検出条件を模擬するために)DNAマトリックス濃度に
より駆動されると仮定される場合がある。サンプルの標的DNAの濃度を無視す
ることができ、かくして、所望のアニーリングパラメータを有効にするのに必要
とされるデンドリマの濃度を定めることができる。デンドリマの濃度が1mg/
ml、即ち、3e−6Mである場合には、ヌクレオチドの50%、即ち、ssア
ームの半分が反応に利用される。 一重鎖アームのC=3e−6/2=1.5e−6モル かくして、半反応時間は、t1/2=ln2/[4.24e4*1.5e−6]
=11秒即ちt3/4<0.5分となる。この計算は、ビーズの表面に共有結合
される相補的配列に対するオリゴヌクレオチドのアニーリングの結果を正確に予
測するために確認された。この計算は、デンドリマオリゴヌクレオチドの全てが
反応に利用される(即ち速度が比例して小さくなる)と仮定するとともに、混合
が完全である(即ち反応が迅速な均質反応からなり、次いでより緩慢な拡散制御
反応となる)と仮定している。与えられた例の場合、即ち、1mg/mlに等し
いデンドリマ濃度の場合には、全ての可能なブリッジの75%を超える部分が3
0秒で形成されることになる。1mg/mlは1ng/mlと等しいので、50
mlの反応は、50マーの濃度とは無関係に、50マー核酸分子の75%捕捉に
50ngのDNAデンドリマだけを必要とする。
【0053】
【表1】
【0054】
【略語の説明】
BP=塩基対 c=ゼロ時の濃度 DNA=デオキシリボ核酸 ds=二重鎖 l=リットル ln=自然対数 M=モル −マー(-mer)=オリゴマ mg=ミリグラム ml=ミリリットル NA=核酸 nm=ナノメートル nt=ヌクレオチド RNA=リボ核酸 ss=一重鎖 t=時間 mg=マイクログラム ml=マイクロリットル 記号の説明 *=乗算 p=pi3.1415926 ^=べきへの持ち上げ e=塩基10べき指数 []=濃度
【0055】 本発明の樹枝状ポリヌクレオチドは、米国特許第5,175,270号におい
て主張されている組成物の製造及び米国特許第5,487,973号に記載され
かつ主張されている検定において使用することができる。
【0056】
【発明の効果】
産業上の利用可能性 本発明は、核酸及び抗原を含む、重要な種々の被分析体の検出のための検定に
おいて有用である。
【0057】 本明細書において引用されている全ての特許及び非特許刊行物は、当業者の水
準を示すものである。個々のそれぞれの刊行物または特許出願を引用してその説
明に代えると特にかつ個別に明示されている場合と同様に、本明細書においては
、これらの全ての刊行物及び特許刊行物を引用してその説明に代える。
【0058】 本発明を特定の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態は、本発
明の構成及び利用性を単に例示するものである。従って、例示した実施の形態に
ついて数多くの変更を行うことができるとともに、特許請求の範囲に記載の本発
明の精神と範囲とから逸脱することなく他の構成とすることができるものである
【0059】
【配列表】
<110> Polyprobe, Inc. <120> Dentritic nucleic acids exhibiting maximal self-assembly <130> FP000129 <160> 2 <210> 1 <211> 261 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 1 cgacaaaaga actgaggaag tggggtaatg atagagcaac aggtgacgga tggcagacta 60 aatacacgaa accaagggag attgaattaa gctaggctgg accgagtaga aaaatgtgca 120 taacgtacaa tataaagtaa gatcgaatca aacatgaagg atacgcaagc gatgctaact 180 atggaacgag aggtagggcg ggacagaaga cgcgcagtga gtcggccaac cggagcggca 240 cgggtgtggt caggcgaaca a 261
【0060】 <210> 2 <211> 261 <212> DNA <213> Artificial Sequence <400> 2 ttgttcgcct gaccacaccc gtgccgctcc ggttggccga ctcactgcgc gtcttctgtc 60 ccgccctacc tctcgttcca tagttagcat cgcttgcgta tccttcatgt ttgattcgat 120 cttactttat attgtacgtt atgcacattt ttctactcgg tccagcctag cttaattcaa 180 tctcccttgg tttcgtgtat ttagtctgcc atccgtcacc tgttgctcta tcattacccc 240 acttcctcag ttcttttgtc g 261
【図面の簡単な説明】
【図1】 aは、本発明の好ましい実施の形態、即ち、本核酸モノマを組み立てるのに使
用する7つの独特の一重鎖核酸オリゴマを示す概略図である。実線は”+”スト
ランド配列を示し、破線は”−”ストランド配列を示す。bは、 核酸デンドリ
マアセンブリの構築ブロックとして使用されるヘテロダイマ(デンドリマモノマ
)を示す。ヘテロダイマAは、ヘテロダイマB’およびB”のアームがAにアニ
ーリングすることができるので、コアモノマである。次に、C’およびC”のア
ームがB’およびB”の3つのアームにアニーリングすることができる。
【図2】 aは、イニシエータモノマが4つのBタイプモノマにハイブリッド形成される
1層核酸デンドリマを概略示する図である。bは、2層核酸デンドリマを概略示
する図である。cは、3層核酸デンドリマを概略示する図である。dは、4層核
酸デンドリマを概略示する図である。注:3及び4層デンドリマの付加容積は1
及び2層デンドリマよりも比例して小さく示されることが必要である。
【図3】 好ましいマスターDNA配列から得られる29塩基の長さを有するオリゴマ副
配列のGC含量を示す棒グラフである。
【図4】 好ましいマスターDNA配列から得られる49塩基の長さを有するオリゴマ副
配列のGC含量を示す棒グラフである。
【図5】 「バブルウエスト」モノマ構造を示す概略図である。
【図6】 二重鎖核酸樹枝形状を示す図である。
【図7】 四重鎖核酸樹脂形状を示す図である。
【図8】 4アームデンドリマモノマを利用したデンドリマのアセンブリに5つの鎖を利
用することにより得られる立体拘束を示す図である。この構造体は、「核酸ツリ
ー」即ち核酸の層からなるデンドリマであり、各層は、本明細書においてデンド
リマモノマと云われている部分一重鎖のヘテロ複体である。所定の核酸デンドリ
マの最外層は、相補的核酸配列とハイブリッド形成することができる複数の一重
鎖アームを有するものと考えられる。デンドリマモノマは、モノマの逐次付加に
より核酸からなる3次元構造を形成するという特性を有している。
【図9】 核酸の樹枝状成長を示すグラフ図であり、(*)は球容積に対するシェル容積
の比を示し、(◇)はk層により付加される容積に対するk−1層を通るデンド
リマの全容積の比を示し、(X)は球の容積kに対する層kを通る樹枝状DNA
の全容積の比を示し、(●)は層kのシェルの容積に対する層kにおいて付加さ
れる樹枝状DNAの容積の比を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月31日(2000.1.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の一重鎖ハイブリッド形成アームを有する樹枝状ポリヌク
    レオチドであって、該ポリヌクレオチドはハイブリッド形成により互いに結合さ
    れた複数のポリヌクレオチドモノマを備え、各ポリヌクレオチドモノマは第1の
    端部と第2の端部とを有する線形の二重鎖ウエスト領域を備えた中間領域を有し
    、前記第1の端部はそれぞれウエスト領域の1つのストランドからの2つの一重
    鎖ハイブリッド形成領域で終端しており、前記第2の端部はそれぞれがウエスト
    領域の1つのストランドからの1つまたは2つの一重鎖ハイブリッド形成領域で
    終端しており、前記樹枝状ポリヌクレオチドにおいては各ポリヌクレオチドモノ
    マは少なくとも1つのハイブリッド形成領域において少なくとも1つの他のポリ
    ヌクレオチドモノマにハイブリッド形成結合されており、 前記各ハイブリッド形成領域及び前記複数のモノマの前記ウエスト領域はXの
    ヌクレオチドを有する副配列の反復を含まない配列を備え、Xは少なくとも2の
    整数を示すことを特徴とする樹枝状ポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】存在する複数のマトリックスポリヌクレオチドモノマは樹枝状
    ポリヌクレオチドの飽和を越えないことを特徴とする請求項1に記載の樹枝状ポ
    リヌクレオチド。
  3. 【請求項3】互いに結合されたハイブリッド形成領域は架橋されていること
    を特徴とする請求項1に記載の樹枝状ポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】前記モノマのウエスト領域は架橋されていることを特徴とする
    請求項1に記載の樹枝状ポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】ウエスト及びハイブリッド形成領域は架橋されていることを特
    徴とする請求項1に記載の樹枝状ポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】Xは2乃至約7の整数であることを特徴とする請求項1に記載
    の樹枝状ポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】Xは3であることを特徴とする請求項1に記載の樹枝状ポリヌ
    クレオチド。
  8. 【請求項8】Xは4であることを特徴とする請求項1に記載の樹枝状ポリヌ
    クレオチド。
  9. 【請求項9】Xは5であることを特徴とする請求項1に記載の樹枝状ポリヌ
    クレオチド。
  10. 【請求項10】核酸配列検出のハイブリッド形成試薬として使用する組成物
    であって、複数の一重鎖ハイブリッド形成アームを有する樹枝状ポリヌクレオチ
    ドを備え、該ポリヌクレオチドはハイブリッド形成により互いに結合された複数
    のポリヌクレオチドモノマを備え、各ポリヌクレオチドモノマは第1の端部と第
    2の端部とを有する線形の二重鎖ウエスト領域を備えた中間領域を有し、前記第
    1の端部はそれぞれウエスト領域の1つのストランドからの2つの一重鎖ハイブ
    リッド形成領域で終端しており、前記第2の端部はウエスト領域の1つのストラ
    ンドからの1つまたは2つの一重鎖ハイブリッド形成領域で終端しており、前記
    樹枝状ポリヌクレオチドにおいては各ポリヌクレオチドモノマは少なくとも1つ
    のハイブリッド形成領域において少なくとも1つの他のポリヌクレオチドモノマ
    にハイブリッド形成結合されており、 前記各ハイブリッド形成領域及び前記複数のモノマの前記ウエスト領域はXの
    ヌクレオチドを有する副配列の反復を含まない配列を備え、Xは少なくとも2の
    整数を示すことを特徴とする組成物。
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