JP2001511780A - 鎮痛性非経口リポソーム配合物 - Google Patents

鎮痛性非経口リポソーム配合物

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Abstract

(57)【要約】 リポソーム小胞中に取り込まれたマクロライド薬物を含む、疼痛軽減性非経口配合物に指向している発明が開示されている。マクロライド薬物は、エリスロマイシンA、B、C及びD、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、ジリスロマイシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン、キタサマイシン、ロキシスロマイシン、ロキタマイシン、オレアンドマイシン、ミオカマイシン、フルリスロマイシン、ロザラマイシン、8,9−アンヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエリスロマイシンB6,9−ヘミアセタール、8,9−アンヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエリスロマイシンA 6,9−ヘミアセタール、並びに11−アミノ−11−デオキシ−3−オキソ−5−O−デスオサミニル−6−O−[1’−3’−キノリル−2’−プロペニル]−エリスロノライドA 11,12−環式カルバメートの誘導体からなる群から選択される。本発明の配合物は、典型的にマクロライド抗生物質の注射に付随する注射部位での疼痛を実質的に軽減させる際に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】 鎮痛性非経口リポソーム配合物 技術分野 本発明は、リポソーム系の鎮痛性非経口配合物に関する。更に特には、本発明 は、リポソーム小胞の中に取り込まれたマクロライド薬物を含む非経口配合物に 関する。本発明の配合物は、典型的にマクロライド抗生物質の注射に付随する疼 痛を実質的に軽減させる際に有効である。発明の背景 非経口投薬に伴われる注射部位疼痛は一般的に、薬物分子と局部組織との間の 薬理学的/生理学的反応によって起こされる。マクロライド抗生物質の静脈内注 射用のミセル又は乳剤の形態での鎮痛性配合物は、Lovellら著、Inte rnational Journal of Pharmaceuticals 、第109巻、第45〜57頁、(1994年)、Cannonら著、Inte rnational Journal of Pharmaceutics、第 114巻、第65〜74頁、(1995年)及びKlementら著、Brit ish Journal of Anesthesia、第67巻、第281〜284頁 、(1991年)により開示されている。 乳剤系について、薬物は小さい油小滴の中に取り込まれている。乳剤は一般的 に、油相と水相とを分離するための界面層を作るある種の界面活性剤によって安 定化されている。この界面層は、注射部位の周りの局部組織への薬物分子の直接 接触を減少させるためのバリヤーである。しかしながら、このバリヤーは非常に 動的である。薬物分子は、非常に頻繁にこの界面の中に及び界面から外に移動す る。この特性によって、注射疼痛軽減への乳剤の有効性が制限される。 ミセル系について、薬物は界面活性剤からなるミセルの中に取り込まれている 。界面活性剤分子の極性頭基(polar head group)は大量の水溶液に向いており 、親油性尾(lipophilic tail)はコアの方に向いており、球状又は円筒状構造 を形成している。頭基の充填は一般的に密ではなく、非常に動的であり、注射に 続いて薬物を迅速に解放させる。同様に、注射部位疼痛を軽減させる際のミセル の有効性は制限される。 現在、これらの抗生物質のあるもの、例えば、クラリスロマイシンは、注射の 部位でのその非常に痛みが強く且つ刺激性の 性質のために、米国内では経口剤の形態でのみ販売されている。それで、注射部 位発痛薬物のために使用することができ、そして当該技術分野で公知である乳剤 及びミセルよりも、このような疼痛を軽減させる際に一層有効である配合物につ いての要求が存在している。図面の簡単な説明 図1は、ラット尾静脈注入疼痛モデル(Rat Tail Infusion Pain Model)を使用した、食塩水、クラリスロマイシン溶液及び食 塩水の連続注入による疼痛に対する応答を比較する。 図2は、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用した、食塩水、プラシーボリポソ ーム、食塩水、ホスファチジルグリセロールを含有する本発明のクラリスロマイ シンリポソーム配合物、食塩水及びクラリスロマイシン溶液の連続注入による疼 痛に対する応答を比較する。 図3は、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用した、食塩水、プラシーボリポソ ーム、食塩水、ジミリストイルホスファチジン酸を含有する本発明のクラリスロ マイシンリポソーム配合物、食塩水、クラリスロマイシン溶液及び食塩水の連続 注入による 疼痛に対する応答を比較する。 図4は、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用した、食塩水、プラシーボリポソ ーム、食塩水、本発明の実施例3のABT−229リポソーム配合物、食塩水、 プラシーボIV(ラクトビオン酸(lactobionic acid)溶液) 、食塩水、ABT−229溶液IV及び食塩水の連続注入による疼痛に対する応 答を比較する。 図5は、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用した、食塩水、プラシーボリポソ ーム、食塩水、本発明の実施例4のABT−773リポソーム配合物、食塩水、 プラシーボV(ラクトビオン酸溶液)、食塩水、ABT−773溶液V及び食塩 水の連続注入による疼痛に対する応答を比較する。発明の要約 1つの局面に於いて、本発明は、脂質を含むリポソーム小胞の中に取り込まれ たマクロライド薬物を含む鎮痛非経口配合物に関するものである。 本発明の配合物は、マクロライド薬物分子によって起こされる注射部位疼痛軽 減に有効である。 他の局面に於いて、本発明は、リポソーム小胞の中に取り込 まれたマクロライド薬物を含む非経口配合物を投薬することを含む、マクロライ ド薬物により起こされる注射部位疼痛の軽減方法に関するものである。発明の詳細な説明 本明細書で使用するとき用語「リポソーム小胞」は、水性体積が脂質分子から 構成された膜によって完全に封入されている、リン脂質又は他の脂質からなる単 一の二分子層又は複数の二分子層小胞を指す。 本発明の非経口配合物は、脂質を含むリポソーム小胞の中に取り込まれたマク ロライド薬物を含む。このマクロライド薬物は、エリスロマイシンA、B、C及 びD、クラリスロマイシン、アジスロマイシン(azithromycin)、 ジリスロマイシン(dirithromycin)、ジョサマイシン、ミデカマ イシン、キタサマイシン、ロキシスロマイシン、ロキタマイシン、オレアンドマ イシン、ミオカマイシン、フルリスロマイシン(flurithromycin )、ロザラマイシン(rosaramicin)、8,9−アンヒドロ−4”− デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエリスロマイシンB,6, 9−ヘミアセタール(ABT−229)、8, 9−アンヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエ リスロマイシンA,6,9−ヘミアセタール(ABT−269)、11−アミノ −11−デオキシ−3−オキソ−5−O−デスオサミニル−6−O−[1’−3 ’−キノリル−2’−プロペニル]−エリスロノライドA 11,12−環式カ ルバメート(ABT−773)等の誘導体から選択することができる。好ましく は、この配合物に使用されるマクロライド薬物は、クラリスロマイシン、ABT −229及びABT−773である。更に好ましくは、この配合物に使用される マクロライド薬物は、クラリスロマイシンである。 リポソーム小胞は、脂質が水性媒体中に分散されたとき形成される。リポソー ムを形成させる際に使用することができる脂質の例は、これらに限定されないが 、天然に生じる脂質、合成脂質及び半合成脂質である。天然に生じる脂質には、 リン脂質、ホスファチジルコリン、脂肪酸、二重鎖第二級アミン及びコレステロ ール誘導体等が含まれる。合成的に得られた脂質には、これらに限定されないが 、エーテル結合ホスファチジルコリン、ジミリスチルレシチン、ジパルミトイル レシチン、ジステアロイルレシチンが含まれる。好ましくは、脂質はリン脂質で あり、 これにはホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチ ジル−イノシトール、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン、エーテル結 合ホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ジミリストイ ルホスファチジン酸、ジミリストイルホスファチジルグリセロール、ホスファチ ジン酸等が含まれる。薬物分子の脂質に対するモル比は、1:2のように低くて よく、又は1:100のような高い脂質の比率を含んでよい。好ましくは、この モル比は1:8から1:20まで変化する。このモル比は、使用される薬物に依 存するが、殆どの薬物との安定な複合体を形成するために、十分な数の中性及び /又は負に帯電した脂質及び薬物の存在を保証するであろう。好ましくは、リポ ソーム小胞は、中性の及び負に帯電した脂質の両方を含む。中性脂質の代表的な ものには、ホスファチジルセリン及びホスファチジルエタノールアミンが含まれ る。本発明の最も好ましい実施形態に於いて、負に帯電したリン脂質の薬物に対 するモル比は、約0.5から約3.0まで変化し、薬物の中性リン脂質に対する 比は約1.0から約7.0まで変化する。 この配合物のpHは、pH3〜pH11の範囲であってよい。 配合物のpHは、必要に応じてアルカリ又は酸を添加することによって調節され る。配合物の必要なpHは、取り込まれる薬物の種類及び環境温度での水中のそ の溶解度によって決定される。 このリポソーム配合物には他の任意の成分が含有されていてよく、他の成分に は、少量の、酸化防止剤、例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン、α−トコフェ ロール及びアスコルビルパルミタート、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシア ニソール、フマル酸、リンゴ酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム 及びメタ重亜硫酸ナトリウムのような非毒性補助物質並びにリン酸塩、グリシン 等のようなpH緩衝剤が含まれる。天然に生じるリン脂質が使用されるとき、リ ン脂質中の脂肪酸鎖中に存在する不飽和結合の酸化を防止するために、リポソー ム配合物に酸化防止剤を含有させることが推奨される。 このリポソーム配合物には、二糖類若しくは多糖類又はリシンのような他の増 量剤(bulking agent)のような、凍結乾燥配合物を製造する技術 分野で有用であることが知られている凍結防止剤が含有されていてよい。更に、 体液との等モル濃度を維持するために典型的に添加される等張剤を使用 することができる。好ましい実施形態に於いて、二糖類又は多糖類が使用され、 凍結防止剤及び等張剤の両方として機能する。 二糖類又は多糖類を添加することによって、即時の水和及び薬物−脂質複合物 の薄いフィルムを析出させるための最大の表面積が与えられる。この薄いフィル ムは、より速い水和を与え、そうして水相を添加することによってリポソームが 最初に形成されるとき、形成されたリポソームは、より小さい且つより均一な粒 子サイズのものである。これによって、製造容易性の項目での顕著な利点が提供 される。 従って、本発明の好ましいリポソーム組成物は、リン脂質に加えて二糖類又は 多糖類を含む。存在するとき、二糖類又は多糖類は好ましくは、ラクトース、ト レハロース、マルトース、マルトトリオース、パラチノース、ラクツロース又は スクロースからなる群の中から選択され、ラクトース又はトレハロースが好まし い。更に好ましくは、リポソームはラクトース又はトレハロースを含む。 存在するとき、二糖類又は多糖類は、それぞれ約10〜20糖類対0.5〜6 .0リン脂質混合物の好ましい比で、更に好ましくは、約10対1.5〜4.0 の比で配合される。 組成物中に二糖類又は多糖類が存在することによって、極めて小さく且つ狭い 粒子サイズ範囲を有するリポソームが生成される傾向があるのみならず、その中 に特に薬物を、有効な方法で、即ち、80〜100%に近づくカプセル化効率で 含有させることができるリポソーム組成物が得られる。更に、糖類から作られた リポソームは典型的に、改良された物理的及び化学的安定性を示し、そうしてこ れらは、再構成リポソーム懸濁液又は凍結乾燥粉末として、長期間貯蔵の際に漏 洩無しに含有された化合物を保持することができる。 このリポソームは、当該技術分野で公知である方法の何れかによって製造する ことができる。(例えば、R.R.C.New著、「リポソーム、実用的アプロ ーチ(Liposomes,a Practical Approach)」、 第1〜161頁、IRL Press.(1990年)参照)。 リポソームの製造方法の1つに於いて、有機溶媒中のマクロライド薬物、賦形 剤及び脂質の溶液を形成し、丸底フラスコの中に導入する。適当な溶媒には、ジ エチルエーテル、アセトン、塩化メチレン、クロロホルム、ピペリジン、ピペリ ジン−水混合物、メタノール、tert−ブタノール、ジメチルスルホキ シド、N−メチル−2−ピロリドン及びこれらの混合物のような全ての揮発性有 機溶媒が含まれる。好ましくは、有機溶媒は塩化メチレンのように水非混和性で あるが、水非混和性は必要ではない。何れの場合にも、選択された溶媒は、脂質 フィルムの成分の全てを溶解できなくてはならないのみならず、どのような顕著 な程度にまでも、これらの成分と反応したり、これらの成分に他の方法で有害な 影響を与えてはならない。 次いで、有機溶媒を、得られた溶液から除去して、乾燥脂質フィルムに対して 有害ではない全ての公知の実験室技術によって、乾燥脂質フィルムを形成させる 。好ましくは、全ての有機溶媒が蒸発するまで、溶媒を真空下で除去する。ロー タリーエバポレーターを40℃のサーモスタット付き水浴中に浸漬し、真空にし 、60rpmで回転させる。排気及び回転は、全ての溶媒が溶液から蒸発し、乾 燥脂質フィルムがフラスコの壁に析出するまで続ける。残留する溶媒を、24時 間の最低期間の間真空ポンプによって除去する。次いで、乾燥脂質フィルムを、 好ましくは二糖類若しくは多糖類を含有する水溶液又は食塩水の中に分散させる 。このフィルムの水和の間に使用される有用な水溶液の例には、滅菌水、カルシ ウム及びマグネシウム無し リン酸塩緩衝(pH7.2〜7.4)塩化ナトリウム溶液、5%デキストロース 又は全ての他の生理学的に許容される1種若しくは2種以上の電解質の水溶液が 含まれる。しかしながら、好ましくは、この水溶液は滅菌されている。水和の間 に使用される水溶液の体積は、大きく変化させることができるが、全体積の約3 5%より高く且つ約95%より低くすべきである。フラスコは、全ての脂質フィ ルムがフラスコの壁から除去されるまで、室温で60rpmで回転させる。次い で、膨潤工程を完結させるために、脂質分散液を室温で更に2時間放置させる。 このようにして形成された粗いリポソームには、薬物−脂質複合体が含有されて いる。水和工程は、約40℃を越えない温度で、好ましくは室温以下で行わなく てはならない。 得られた粗いリポソームの粒子サイズを、この分散液を、「ミクロフルイダイ ザー(Microfluidizer)」、例えばミクロフルイディックス(M icrofluidics)TMモデル110F、音波処理機、高剪断ミキサー、 ホモジナイザー又は標準的実験室振盪機のような高速撹拌装置に通過させること によって均質化させる。好ましくは、ミクロフルイダイザーTMのような高圧装置 が、撹拌のために使用される。ミクロ流動化 に於いて、流体が高圧相互作用チャンバーを通過する短時間の間に、大量の熱が 発生する。この理由のために、均質化温度を、組成物が最大撹拌の帯域、例えば 、ミクロフルイダイザーTM装置の相互作用チャンバーを通過した後に、40℃以 下の温度まで冷却させる。均質化温度は好ましくは、室温以下でなくてはならな い。このような高圧装置で使用される圧力は重要ではないけれども、約10,0 00〜約16,000psiの圧力は異常なことではない。正しいサイズ及び構 造のものであり、高効能を有する物質を、物質が一旦形成されたリポソームから 漏出しないような方法で取り込んでいる小胞を得ることが、極めて重要である。 配合物のpHを、場合によってアルカリ又は酸を添加することによって、所望 のレベルに調節する。 このようにして得られたリポソーム分散液を、注射器ポンプを使用して0.2 μmフィルターを通して無菌的に濾過し、後濾液を秤量して濾過性(filte rability)を決定する。前濾液及び後濾液の濾過能力(filtrat ion potency)は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用 して決定することができる。小胞の粒子サイズ分布は、 NICOMP(モデル370)サブミクロン粒子アナライザー又は他の一般的な 粒子サイズ測定技術を使用して決定することができる。 本発明のリポソーム組成物は、0.2μm親水性フィルターを通る組成物の無 菌濾過を効率よく実施できるように、十分に小さい粒子サイズのリポソームを与 える。このリポソームの粒子サイズは、約10nmから約25μmまで変化する ことができる。特に好ましいサイズ範囲は、約300nm以下、更に好ましくは 約250nm以下である。最も好ましくは、粒子サイズは約220nm以下であ る。リポソーム粒子はサイズが均一であってよく又は双峰(bimode)若し くは多峰(multiple mode)であってよい。 濾過性は、リポソーム組成物をミクロフルイダイザーTMに5回通し、注射器で サンプルを取り出すことによって試験することができる。注射器を0.2μm親 水性フィルターに接続し、次いで注射器ポンプの中に入れる。ピストン移動の一 定速度を10ml/分に設定し、フィルターが、リポソームの大きい凝集体によ って詰まらせられるようになるまで、濾液を集める。次いで、濾液の体積又は重 量を測定し、ml/cm2又はg/cm2 (平方センチメートルは、有効濾過面積である)に換算して記録する。そうして 、本発明の目的のための濾過性は、0.2μmフィルターを通して濾過すること ができるリポソーム組成物の最大体積又は重量として定義される。 本発明のリポソーム組成物は典型的に、非経口で投薬される。 注射は、静脈内、皮下、筋肉内、髄腔内、腹腔内及びその他の全ての他の非経口 投薬であってよい。 投薬すべきリポソーム配合物の量は、活性薬物の選択、治療すべき状態、投薬 の方式、個々の患者及び医師の判断に依存する。しかしながら、一般的に言って 、0.05〜50mg/kgの範囲内の活性薬物の用量が必要であろう。勿論、 個々の治療処方に関する変数の数が大きいので、上記の範囲は単なる示唆的なも のである。それで、これらの推奨値からの著しい逸脱は予想される。 リポソーム小胞内の二層の充填は、ミセル及び乳剤のものよりも高いガラス転 移温度で非常に密であり、それでリポソーム小胞は、ミセル及び乳剤よりも堅く 、あまり動的ではない。本発明のリポソーム、特に多重二層化リポソーム小胞に よって作られた物理的バリヤーは、このような注入の後で注射部位での、 そこからの薬物の迅速な移動に対して有効であり、それによって付随する疼痛を 軽減させる。ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用した疼痛評価 疼痛を軽減させる際の配合物の有効性を、ラット尾静脈注入運動応答モデルを 使用して試験する。このモデルは、静脈内注入の間のラットの運動が、注入によ り起こされる疼痛に比例しているであろうという想定に基づいている。ラット( 雄スプレーグ・ドーリー系、325〜375g)を、スプリング上に装着された 拘束ケージの中に入れる。複数の試験物質を、ラットの側尾静脈の中に挿入した バタフライ針を通して、所望の順序で連続して注入する。ケージの動きを、ケー ジの基板に装着した加速度計によってモニターする。加速度計信号を、データ表 示及び記憶のためにコンピュータに送る。 下記の実施例は、本発明を例示し、本発明の限定として解釈されるべきではな い。 実施例1 下記の表1に記載された量で種々の成分を含有する、実施例1(a)〜1(f )の配合物を、下記の一般的方法によって製造した。 * 変異PGの総量、表2参照。 25mlの塩化メチレン中に、PG、DMPC、クラリスロマイシン及びBH Tを溶解させることによって、薬物−脂質有機溶液を製造した。この脂質溶液を 、丸底フラスコに入れる。このフラスコにロータリーエバポレーターを取り付け 、フラスコを4℃のサーモスタット付き水浴中に浸漬させる。フラスコを60r pmで回転させ、全ての溶媒が溶液から蒸発し、乾燥脂質フィルムがフラスコの 壁に析出するまで真空を適用する。 24時間の最少時間真空を適用することによって、微量の残留溶媒を除去する 。次いで、フラスコを窒素でフラッシュさせ、ラクトース溶液を添加する。全て の脂質フィルムがフラスコの壁から除去されるまで、フラスコを室温で回転させ る(60 rpm)。膨潤工程を完結させるために、脂質分散液を室温で更に2時間放置さ せる。 リポソーム溶液をミクロフルイダイザーTMに5回通すことによって、粗いリポ ソームの粒子サイズを減少させる。アルカリ又は酸を添加することによって、p Hを適当な値に調節する。リポソーム分散液を、注射器ポンプを使用して0.2 μm親水性フィルターを通して濾過し、後濾液を秤量して濾過性を決定する。前 濾液及び後濾液の濾過能力は、HPLC方法を使用して決定する。粒子サイズ分 布は、NICOMPサブミクロン粒子アナライザー(モデル370)を使用して 測定する。 下記の表2に、実施例1(a)〜1(f)の配合物についての種々のパラメー ターを記載する。配合物に含有されるクラリスロマイシンの量は、5mg/分散 液mlである。リポソームの粒子サイズ分布は双峰性である。 * PGのクラリスロマイシンに対するモル比を意味する。** Nicomp分布を意味する:双峰。 表2から、pH8で、後濾過能力は、PG MRを増加させると共に増加した ことが分かる。3PG MRを有するリポソームの殆ど100%が、0.2ミク ロンフィルターを通過した。反対に、0.5PG MRリポソームの約50%及 び1PG MRリポソームの約70%が、0.2ミクロンフィルターを通過した 。これらの結果は、PGが、pH8で脂質二層の中へのクラリスロマイシンの取 り込みを効率よく増加させることを示した。理論によって結び付けられるもので はないが、この効果は、部分的に正に帯電したクラリスロマイシンと負に帯電し た PGとの静電引力によって起こされたであろうと信じられる。 pH10で、後濾過能力は、全てのPG MRについて対応するpH8値より も低かった。MRの増加は、後濾過能力に於ける顕著な増加を示さなかった。3 PG MRで、クラリスロマイシンリポソームの僅か約40%が、0.2ミクロ ンフィルターを通過した。負に帯電したPGは、脂質二層の中へのクラリスロマ イシンの取り込みに対して顕著な効果を有していない。取り込みに対するPGの 低下した効果は、pH10でPGとクラリスロマイシン遊離塩基との間に静電引 力が欠落していることに起因するのであろう。取り込まれなかったクラリスロマ イシンは、リポソームの凝集を起こすか及び/又はその不溶性性質のために沈殿 するであろう。その結果、これらの大きな粒子はフィルターを詰まらせ、能力を 低下させる結果となり得る。 実施例2 リポソーム配合物を、実施例1に記載した方法に従って製造した。表3に、こ の配合物を製造するために使用した成分の量を記載する。配合物中のクラリスロ マイシンの量は、3.5mg/分散液mlである。この濃度(3.5mg/ml )は、HPLC方法を使用して決定した。この懸濁液のpHは、100% の濾過能力及び0.31g/cm2の濾過性で、8.0である。 リポソームの粒子サイズ分布は、83.4/19.9nmの粒子サイズを有する 双峰性である。 * 適用できないことを意味する。 実施例3 ABT−229からなるリポソーム配合物を、実施例1に記載した方法に従っ て製造した。表4に、この配合物を製造するために使用した成分の量を記載する 。配合物中のABT−229の量は、2.5mg/分散液mlである。この濃度 (2.5mg/ml)は、HPLC方法を使用して決定した。この懸濁液のpH は、97.9%の濾過能力及び>4.0g/cm2の濾過性で、8.0である。 リポソームの粒子サイズ分布は、7.9/62.5/296.4nmの粒子サイ ズを有する三峰性である。 * 適用できないことを意味する。 実施例4 ABT−773からなるリポソーム配合物を、実施例1に記載した方法に従っ て製造した。表5に、この配合物を製造するために使用した成分の量を記載する 。配合物中のABT−773の量は、5.0mg/分散液mlである。この濃度 (5.0mg/ml)は、HPLC方法を使用して決定した。この懸濁液のpH は、103.4%の濾過能力及び>4.0g/cm2の濾過性で、9.0である 。リポソームの粒子サイズ分布は、15.4nmの粒子サイズを有する単峰性で ある。 * 適用できないことを意味する。 実施例5 この実施例は、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用するリポソーム配合物の疼 痛軽減特性の評価を示す。ラットを最初に、試験配合物の注入の1〜5日前に、 30分間拘束ケージに順応させる。次いで、上記実施例の配合物を、ラットの側 尾静脈内に23ゲージバタフライ針を挿入することによって注入する。この針を チューブによって注射器ポンプに接続し、配合物を0.1ml/分で注入する。 各配合物の注入を進行させ、そして食塩水を続ける。ケージの動きを、ケージの 基板に装着した加速度計によってモニターする。加速度計信号を、データ表示及 び記憶のためにコンピュータに送る。 図1は、先行させた5mg/mlクラリスロマイシンラクト ビオン酸溶液を注入し、続いて食塩水を注入した結果を示す。この濃度で、クラ リスロマイシン溶液は明確な疼痛応答に至る。 図2は、プラシーボリポソーム、食塩水及びクラリスロマイシン溶液(5mg /ml)に比較したときの、実施例1の本発明の配合物の疼痛発生特性の結果を 示す。この結果は、実験を通して同じ個々のラットを使用し、それによって動物 間変動性によって起こされる不確実性を除いて、食塩水、プラシーボリポソーム 、食塩水、実施例1のクラリスロマイシンリポソーム、食塩水及びクラリスロマ イシン溶液を連続的に注入することによって得られる。この結果は明らかに、ラ ットがプラシーボリポソーム又はクラリスロマイシン坦持リポソームに対して応 答を示さなかったことを示している。クラリスロマイシン溶液に対する疼痛応答 は、5mg/mlについて典型的であり、図1に示される結果と同様である。 図3は、3.5mg/mlで実施例2の配合物と遊離クラリスロマイシンとの 疼痛発生特性を比較するように設計された実験の結果を示す。この結果は、実験 を通して同じ個々のラットを使用し、それによって動物間変動性によって起こさ れる不確実性を除いて、食塩水、プラシーボリポソーム、食塩水、実施 例2のクラリスロマイシンリポソーム、食塩水、クラリスロマイシン溶液及び食 塩水を連続的に注入することによって得られる。この結果は明らかに、ラットが プラシーボリポソーム又はクラリスロマイシン坦持リポソームに対して応答を示 さなかったことを示している。クラリスロマイシン溶液に対する疼痛応答は、3 .5mg/mlについて典型的であり、図1で得られた結果と同様である。 図4は、実施例3の本発明の配合物の疼痛発生特性の結果を示す。この結果は 、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用し、実験を通して同じ個々のラットを使用 し、それによって動物間変動性によって起こされる不確実性を除いて、食塩水、 プラシーボリポソーム、食塩水、実施例3のABT−229リポソーム配合物、 食塩水、プラシーボIV(ラクトビオン酸溶液)、食塩水、ABT−229溶液 IV及び食塩水を連続的に注入することによって得られる。この結果は明らかに 、ラットがプラシーボリポソーム、プラシーボIV又はABT−229坦持リポ ソームに対して応答を示さなかったが、ABT−229溶液IVに対して疼痛応 答を示したことを示している。この実施例に於いて、疼痛応答がABT−229 に付随し、ラクトビオン酸自 体には付随しないことを示すために、プラシーボIVを注入した。 図5は、実施例4の本発明の配合物の疼痛発生特性の結果を示す。この結果は 、実験を通して同じ個々のラットを使用し、それによって動物間変動性によって 起こされる不確実性を除いて、食塩水、プラシーボリポソーム、食塩水、実施例 4のABT−773リポソーム配合物、食塩水、プラシーボV(ラクトビオン酸 溶液)、食塩水、ABT−773溶液V及び食塩水を連続的に注入することによ って得られる。この結果は明らかに、ラットがプラシーボリポソーム、プラシー ボV又はABT−773坦持リポソームに対して応答を示さなかったが、ABT −773溶液に対して疼痛応答を示したことを示している。この実施例に於いて 、疼痛応答がABT−773に付随し、ラクトビオン酸自体には付随しないこと を示すために、プラシーボVを注入した。 これらの図は明らかに、リポソームの中にマクロライドを取り込むことによっ て、ラット尾静脈注入疼痛モデルを使用して検出できなかったレベルまで、注射 でのクラリスロマイシンの痛みを伴う性質を効果的に軽減したことを示している 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/22 A61K 47/22 47/24 47/24 47/26 47/26 47/36 47/36 A61P 31/04 A61P 31/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 フラツド,コレツト・エム アメリカ合衆国、イリノイ・60014、クリ スタル・レイク、ダーリントン・レイン・ 642 (72)発明者 チエン,ジヤツク アメリカ合衆国、イリノイ・60044、レイ ク・ブラフ、ノース・バーチ・アベニユ ー・29647

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 脂質からなるリポソーム小胞の中に取り込まれた、クラリスロマイシン、 アジスロマイシン、ジリスロマイシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン、キタ サマイシン、ロキシスロマイシン、ロキタマイシン、オレアンドマイシン、ミオ カマイシン、フルリスロマイシン、ロザラマイシン、8,9−アンヒドロ−4” −デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエリスロマイシンB 6 ,9−ヘミアセタール、8,9−アンヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デス メチル−3’−N−エチルエリスロマイシンA 6,9−ヘミアセタール、11 −アミノ−11−デオキシ−3−オキソ−5−O−デスオサミニル−6−O−[ 1’−3’−キノリル−2’−プロペニル]−エリスロノライドA 11,12 −環式カルバメート並びにエリスロマイシンA、B、C及びDの誘導体からなる 群から選択されたマクロライド薬物からなり、少なくとも1種の脂質が負に帯電 されており、薬物の脂質に対するモル比が約1:2から約1:100までの範囲 である、疼痛軽減性非経口配合物。 2. 脂質が、リン脂質、脂肪酸、二重鎖第二級アミン及びコ レステロールからなる群から選択される、請求項1記載の配合物。 3. 脂質が、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエ タノールアミン、ホスファチジル−イノシトール、ホスファチジルセリン、エー テル結合ホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、卵ホス ファチジルグリセロール、ジミリストイルホスファチジン酸及びジステアロイル レシチンからなる群から選択される、請求項2記載の配合物。 4. 負に帯電した脂質の、小胞中の薬物に対するモル比が、約0.5から約3 .0まで変化し、薬物の中性脂質に対するモル比が1.0から7.0まで変化す る、請求項3記載の配合物。 5. 配合物のpHが約3.0から約11.0まで変化する、請求項1記載の配 合物。 6. リポソーム小胞の平均サイズが、約10nmから約25μmまでの範囲で ある、請求項1記載の配合物。 7. 更に、酸化防止剤を含む、請求項1記載の配合物。 8. 酸化防止剤が、ブチル化ヒドロキシトルエン、α−トコフェロール、アス コルビルパルミタート、アスコルビン酸、ブ チル化ヒドロキシアニソール、フマル酸、リンゴ酸、没食子酸プロピル、アスコ ルビン酸ナトリウム及びメタ重亜硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請 求項1記載の配合物。 9. マクロライドが、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、ロキシスロマ イシン、8,9−アンヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デスメチル−3’− N−エチルエリスロマイシンB 6,9−ヘミアセタール、8,9−アンヒドロ −4”−デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエリスロマイシン A 6,9−ヘミアセタール、11−アミノ−11−デオキシ−3−オキソ−5 −O−デスオサミニル−6−O−[1’−3’−キノリル−2’−プロペニル] −エリスロノライドA 11,12−環式カルバメート並びにエリスロマイシン A、B、C及びDの誘導体からなる群から選択される、請求項8記載の配合物。 10. 更に、二糖類又は多糖類を含む、請求項9記載の配合物。 11. 二糖類又は多糖類が、ラクトース、トレハロース、マルトース、マルト トリオース、パラチノース、ラクツロース又はスクロースからなる群の中から選 択される、請求項10記載 の配合物。 12. マクロライドがクラリスロマイシンである、請求項11記載の配合物。 13. リポソーム小胞中に取り込まれたマクロライド薬物からなる非経口配合 物を投薬することを含む、マクロライド薬物によって引き起こされる注射部位疼 痛の軽減方法。 14. リポソーム小胞が、リン脂質、脂肪酸、二重鎖第二級アミン及びコレス テロールからなる群から選択された脂質からなる、請求項13記載の方法。 15. 脂質が、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、ホスファチジル エタノールアミン、ホスファチジル−イノシトール、ホスファチジルセリン、エ ーテル結合ホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、卵ホ スファチジルグリセロール、ジミリストイルホスファチジン酸、ジパルミトイル レシチン及びジステアロイルレシチンからなる群から選択される、請求項14記 載の方法。 16. 負に帯電した脂質の、小胞中の薬物に対するモル比が、約0.5から約 3.0まで変化し、薬物の中性脂質に対するモル比が約1.0から約7.0まで 変化する、請求項15記載の 方法。 17. 配合物のpHが約3.0から約11.0まで変化する、請求項16記載 の方法。 18. リポソーム小胞の平均サイズが、約10nmから約25μmまで変化す る、請求項13記載の方法。 19. 配合物が更に、酸化防止剤を含む、請求項13記載の方法。 20. 酸化防止剤が、ブチル化ヒドロキシトルエン、α−トコフェロール、ア スコルビルパルミタート、アスコルビン酸、ブチル化ヒドロキシアニソール、フ マル酸、リンゴ酸、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム及びメタ重亜 硫酸ナトリウムからなる群から選択される、請求項19記載の方法。 21. マクロライド薬物が、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、ロキシ スロマイシン、8,9−アンヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デスメチル− 3’−N−エチルエリスロマイシンB 6,9−ヘミアセタール、8,9−アン ヒドロ−4”−デオキシ−3’−N−デスメチル−3’−N−エチルエリスロマ イシンA 6,9−ヘミアセタール、11−アミノ−11−デオキシ−3−オキ ソ−5−O−デスオサミニル−6− O−[1’−3’−キノリル−2’−プロペニル]−エリスロノライドA 11 ,12−環式カルバメート並びにエリスロマイシンA、B、C及びDの誘導体か らなる群から選択される、請求項20記載の方法。 22. 配合物が更に、二糖類又は多糖類を含む、請求項21記載の方法。 23. 二糖類又は多糖類が、ラクトース、トレハロース、マルトース、マルト トリオース、パラチノース、ラクツロース及びスクロースからなる群の中から選 択される、請求項22記載の方法。 24. マクロライドがクラリスロマイシンである、請求項23記載の方法。
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