JP2001510211A - 枝分れポリオレフィン合成 - Google Patents

枝分れポリオレフィン合成

Info

Publication number
JP2001510211A
JP2001510211A JP2000503120A JP2000503120A JP2001510211A JP 2001510211 A JP2001510211 A JP 2001510211A JP 2000503120 A JP2000503120 A JP 2000503120A JP 2000503120 A JP2000503120 A JP 2000503120A JP 2001510211 A JP2001510211 A JP 2001510211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
branched
polymerizable
anionic
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000503120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001510211A5 (ja
Inventor
レック ウィルチェック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EI Du Pont de Nemours and Co
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2001510211A publication Critical patent/JP2001510211A/ja
Publication of JP2001510211A5 publication Critical patent/JP2001510211A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/38Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、選択されたビニルモノマーと連鎖重合開始剤との便利なワンポット重合による、枝上の枝分れを含み、且つ重合可能なオレフィン末端基を有する付加重合体の合成方法、および連鎖停止剤によりオレフィン末端基を提供する方法;並びにこれにより製造される、枝上の枝分れ構造および従前に可能な内部粘度より低い内部粘度により特徴づけられるポリマーに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 汎用モノマーを使用する巨大分子工学は、新規な特性、改良された費用効率、
環境保全、および品質に対する要求を満足するため、ポリマー技術における主要
な動向になってきている。低分子量、低多分散性、コンパクト、枝分れ構造、お
よび末端に位置する反応基を有する機能性ポリマーは、従来の線状ランダムコポ
リマーに対する一層低い内部粘度および一層高い反応性に基づいて、優れた性能
/費用特性を示すことが期待される。
【0002】 末端機能性の枝分れポリマーは、その分岐点が高価な反応性基の顕著な部分で
置換し、その反応性基の一層良好な分布を提供することができるので、ネットワ
ークに対して究極の反応性基材であるようである。臨界的な分子量を下回る多数
の短い枝分れを有するポリマーは、おそらくいくらかの絡み合いも形成せず、そ
して低い内部粘度および濃縮された溶液中でさえも良好な流れを示すはずである
【0003】 十分に形を定められた枝分れポリマーを合成する従来の技術は、反応性中間体
マクロモノマーの単離を含む高価な多工程プロセスを必要とする。マクロモノマ
ーは重合可能な末端基を有し、そして重合可能な末端基は、機能性開始剤、停止
剤、または連鎖移動剤を用いて通常導入される。十分に形を定められた枝分れポ
リマーは、マクロモノマーの単独重合、または既知の反応性比に基づいて選択さ
れた適当な低分子量コモノマーとの共重合によって調製される。これらの方法は
検討されており、そしてマクロモノマーの単一の組み込みからの単一の枝分れポ
リマーだけが報告され;成長するマクロモノマーの多数の再組み込みは一度も試
みられていない。例えば、R.Milkovichらの米国特許第3,786,
116号、P.RempらのAdvan. Polymer Sci., 58, 1(1984)、J.C.Sa
lamone、編集、Polymeric Materials Encyclopedia, Vol. 3 and 4 (1996
)である。
【0004】 いくつかの線状マクロモノマーは、重合可能なオレフィン末端基を提供する不
飽和停止剤を用いたリビングアニオンポリオレフィンのエンドキャップにより調
製された。例えば、R.AsamiらのMacromolecules, 16, 628 (1983)である
。あるマクロモノマーは、単独重合または十分に特徴づけられていない枝分れ構
造体との共重合により単純なグラフトポリマーに組み込まれ、そして一層複雑な
構造体へのそのマクロモノマーの再組み込みは検討されなかった。
【0005】 樹枝状体(dendrimers)または過剰枝分れ(hyperbranched)ポリマーは、高 価な、特別の多機能性モノマー、または反応性中間体の反復単離を必要とする高
価な多工程方法を用いて従来調製されている。先行技術においてマクロモノマー
または枝上に枝分れを含むポリマーの生産に対する合成条件を開示するものはな
い。
【0006】 (発明の要旨) 本発明は、選択されたビニルモノマーと連鎖重合開始剤との便利なワンポット
重合による、枝上に枝分れを含み、且つ重合可能なオレフィン末端基を有するポ
リオレフィンの一般的な合成方法、および連鎖停止剤によりオレフィン末端基を
提供する方法に関する。その重合は、連鎖停止が徐々に起こるような方法で実施
され、そして各連鎖停止事象は、重合可能なオレフィン官能基でその特定のポリ
マー鎖を停止させる。その反応において早期に生成された線状ポリマー鎖の続く
再組み込みは、重合可能なオレフィン官能基が末端をなす、続いて形成される巨
大分子の枝分れへと導く。枝分れ巨大分子の続く再組み込みは、重合可能なオレ
フィン官能基で停止される枝上の枝分れを含む、続いて形成されるポリマー分子
へと導く。そのプロセスの自発的な繰り返しは、依然として重合可能なオレフィ
ン末端を保持する高度に枝分れするか、または過剰に枝分れする樹枝状生成物へ
と導く。
【0007】 本発明は、少なくとも1種のビニルモノマーをアニオン重合して枝分れポリマ
ーを形成する改良された方法に関し、その方法は、 アニオン開始剤の存在下で、 (i)式CH2=CYZを有する1種または2種以上のアニオン性重合可能な ビニルモノマーと、 (ii)式CH2=CZ−Q−Xのアニオン重合連鎖停止剤と を接触させる工程を具え、 但し、Qは、共有結合、R、C(O)、およびRC(O)からなる群から選択
され、 Yは、R、CO2R、CN、NR2からなる群から選択され、 Xは、ハロゲン、RSO3からなる群から選択され、 Zは、H、R、CNからなる群から選択され、 Rは、未置換および置換アルキル、オレフィン、アリール、アルアルキ
ル、アルカリールおよびオルガノシリコン基からなる群から選択され、その置換
基は、同一または異なり、そして、保護されたカルボン酸、カルボン酸エステル
、ヒドロキシ、アルコキシ、およびアミノからなる群から選択され、そこに酸性
プロトンがあるなら、例えば、オルガノシリコン、第三アルキルまたはベンジル
によって保護されることができる、 枝分れポリマーの一層高い収量を得る方法であり、 その枝分れポリマーは、枝構造上に濃密な枝分れおよび重合可能なビニル連鎖
末端を有し、 I.第一工程において(i)とアニオン開始剤とを反応させる工程、 II.(i)とアニオン開始剤との比を1に向けて減少する工程、 III.第二工程において(ii)を随意にいくらかの(i)とともに添加する 工程、 IV.(ii)の反応性に応じて(ii)の添加の速度を選択する工程、 V.(ii)とアニオン開始剤との比を1に向けて増加する工程、および VI.(i)、(ii)およびオレフィン末端基の変換を70%から100%に
増加する工程、 であり、工程I、III、VIと、II、IVおよびVの少なくとも1つとを具えることを
特徴とする。
【0008】 本明細書中に提供された開示および実施例に基づいて、当業者は、最低限の実
験で最適な工程I〜VIIを選択することができる。当業者は、アニオン重合に対
してよく知られている条件を参照することによって、重合されている1種または
2種以上のモノマーに対する適当なアニオン開始剤および連鎖移動剤も選択する
ことができるであろう。随意に、本発明の方法は、アニオン成長する末端基を非
重合可能末端基に変換する工程VIIを含む。約0.7から1、最も好ましくは0 .8から1の割合で工程Vを操作することが好ましい。工程IVにおいて、添加の
速度は(ii)の反応性と同一方向で変動し、よって添加はあまり反応性ではな
い成分(ii)に対して相対的にゆっくりであり、そして成分(ii)の高めら
れた反応性と比例して増加するであろう。
【0009】 本発明は、さらに、枝上の枝分れ構造および重合可能なオレフィン末端基を有
するポリマーから主として成る上記反応の生成物に関し、そのポリマーは、次の
構造を有する:
【0010】
【化3】 ここでB=
【0011】
【化4】
【0012】 ここで B´=Z、B; n=1〜100、m=0〜50、p=0〜100、n+m+p≧2; そして、m>1の場合、mの挿入は連続であるか、または非連続であり; Aは、Rからなる群から選択されたアニオン開始剤成分であり;および Q、Y、Zは上記のとおりである。
【0013】 枝上の枝分れポリマー(branch-upon-branch polymers(BUBP))は、一 層低い内部粘度に投影される一層コンパクトな構造、そしていかなる所与のポリ
マーの分子量に対しても溶融物および溶液における一層良好な流れ特性に関して
、直鎖状枝分れポリマー(straight branch polymers(SBP))より優れてい
る。したがって、BUBPsは、加工に対してSBPsより少ない溶媒および低
い温度を必要とする。
【0014】 末端基を有するBUBPsは、はるかに一層大きい網状の断片(fragments) を有することによってSBPより優れ、その網状断片は予備成形され、そして新
しいトポロジーネットワークに組み込まれることができる。BUBPsは、分子
レベルで良好な制御を有する異なるBUBPsと組み合わせることにより、新し
いタイプのハイブリッドネットワークの形成を可能にする。
【0015】 BUBPsは、巨大分子当たり一層多数の分岐点を組み込むことを可能にし、
その分岐点は硬化部位に相当する。これは、高価な硬化部位の数を減らすことに
より、反応性塗料の経済性および変換を改良する。
【0016】 一般的に、BUBPsは、一層低い粘度、減少した溶媒に対する必要性、ネッ
トワークに対する反応性基材における一層少ない硬化部位、および最終塗料にお
ける硬化部位の一層高い変換のような特徴において、同一の分子量のSBPsを
少なくとも10パーセント超える改良を提供し、そのような特徴のすべては一層
良好な製品安定性を提供する。
【0017】 (発明の詳細な説明) 本発明者らは、選択されたビニルモノマーと連鎖重合開始剤との便利なワンポ
ット重合による、枝上の枝分れを含み、且つ重合可能なオレフィン末端基を有す
るポリオレフィンの合成方法、および連鎖停止剤によりオレフィン末端基を提供
する方法を発見した。その重合は、連鎖停止が徐々に起こり、そして各連鎖停止
事象は、重合可能なオレフィン官能基がその特定のポリマー鎖の末端をなすよう
な方法で実施される。その方法は、スキーム1に示される。
【0018】
【化5】
【0019】 その反応において早期に生成された線状ポリマー鎖1の続く組み込みは、重合
可能なオレフィン官能基が末端をなす続いて形成される巨大分子2の枝分れを導
く。枝分れ巨大分子2の続く再組み込みは、重合可能なオレフィン官能基が末端
をなす枝上の枝分れを含むポリマー分子3を導く。そのプロセスの自発的な繰り
返しは、依然として重合可能なオレフィン末端を保持する高度に枝分れするか、
または過剰に枝分れする樹枝状生成物へと導く。
【0020】 本発明の方法により作成されたポリマーは、塗料、押出、注型、吹込みまたは
繊維における噴霧塗布における加工助剤、フィルム、シート、複合材料、多層被
膜、光重合性材料、フォトレジスト、界面活性剤、分散剤、接着剤、接着促進剤
、相溶化剤、およびその他を含む幅広い用途において有用である。可能な特性、
特に、低い内部粘度の優位性をもっている最終製品は、高い固形分、水性または
溶剤ベースの仕上げ剤を有する自動車用および建築用塗料を含むことができる。
【0021】 好ましい方法において、アニオン開始剤は、アルカリ金属、ラジカルアニオン
、アルキルリチウムおよび他の有機金属開始化合物、エステルエノラート、機能
化開始剤から選択され、その典型的な具体例は、ブチル−、メチル−、イソプロ
ピル−、フェニル−、ビニル−、アリル−リチウム、クミルカリウム、フルオレ
ニルリチウムを含む。
【0022】 連鎖停止剤は、p−ビニルベンジルクロライドおよびブロマイド、p−ビニル
ベンジルトシレート、アリルクロライドおよびブロマイド、ビニルジメチルクロ
ロシラン、ビニル(クロロメチル)ジメチルシラン、p−ビニルフェニルジメチ
ルクロロシラン、メタクリロイルクロライドを含む。
【0023】 連鎖停止剤の置換基QおよびXは、停止工程において、および重合条件下で1
または2以上の所望のモノマーのアニオン共重合において適当な反応性をもたら
すように選択される。
【0024】 そのプロセスは、バッチまたは好ましくは、一層良好なプロセス制御を提供す
るスターブドフィード反応器を用いて塊状、溶液、懸濁、または乳化重合によっ
て行なわれる。
【0025】 木のような樹枝状枝分れポリマーは、重合可能なオレフィン基を介した、最初
は線状であり、続いて徐々に枝分れするマクロモノマーの現場(in situ)生成 および共重合により形成される(スキーム1)。その方法は、アルキルリチウム
により開始されるスチレンのアニオン重合において使用されることができ、そこ
で、連鎖停止剤/機能化剤/分岐剤として作用するビニルベンジルハライドおよ
び/またはビニルクロロシランの連続添加により樹枝状構造が形成される(スキ
ーム2)。そのデータは、初期に形成された線状巨大分子が、ビニルベンジルハ
ライドまたはビニルクロロシランによる停止を経て支配的にビニル末端基を受容
する機構と一致する。ビニル反応性末端基は、線状マクロモノマーが、さらに一
層枝分れした構造(「枝上の枝分れ」または樹枝状グラフト(dendrigrafts))
にいつかは導く類似の続く(二次的な)共重合工程に関与することを可能にする
【0026】
【化6】
【0027】 3,000〜60,000の範囲の分子量、5から40の分岐を有する2.5
未満の多分散性を有し、それぞれが3から30のモノマー単位を含有するポリス
チレンが調製され、それは、開始剤/モノマー/連鎖停止剤の割合、相対的な添
加速度、マクロモノマーと(コ)モノマーの反応性比によって主として制御され
る。
【0028】 連鎖重合は、重合可能なオレフィン末端基を提供するように連鎖停止工程によ
って制御される(スキーム1)。枝上の枝分れ構造は、重合可能なオレフィン基
を介する、線状であり、続いて徐々に枝分れするマクロモノマーの現場生成およ
び共重合による構成である。
【0029】 立体および電子特性によって主として決められるCH2=CYZのモノマー共 重合性は、当該技術においてよく文書で記録されている。連鎖プロセスは、1種
またはいくつかの異なるコモノマーのいずれかを含み、そして好ましくはアニオ
ンであるが、カチオンまたはラジカルであることもできる。典型的なモノマーは
、モノオレフィン、好ましくは、スチレン、メチルスチレン、置換されたスチレ
ン、保護された官能基を有する置換されたスチレン、ビニル芳香族化合物、ビニ
ルピリジン、共役ジエン、ビニルシラン、アクリレート、メタクリレート、アク
リロニトリル、ビニリデンシアニド、アルキルシアノアクリレート、メタクリロ
ニトリル、ビニルフェニルスルホキシド、ビニルアルデヒド、ビニルケトン、お
よびニトロエチレンを含む。
【0030】 そのデータは、初期に形成される枝分れ巨大分子2が、連鎖停止を経て支配的
にオレフィン末端基を受容する機構と一致する。スキーム1を参照のこと。反応
性オレフィン末端基を有することは、2が枝上の枝分れポリマー3にいつかは導
く類似の続く(二次的な)共重合工程に関与することを可能にする。
【0031】 枝上の枝分れ構造3の形成は、同一のモノマー/開始剤の比であるが、ベンジ
ルクロライドまたはメタノールのような非オレフィン連鎖停止剤がp−ビニルベ
ンジルクロライドの代わりに使用される対照実験と比較される、ポリマー分子量
における(50倍までの)顕著な増加によって示される。
【0032】 一般的に、ビニルシランで停止されたマクロモノマーは、一層低い分子量およ
びあまり枝分れしていない構造を有するポリマーへと導く、研究された条件下で
の単独重合および共重合へのはるかに低い反応性を示す。
【0033】 コポリマー3の枝分れ構造は、非常に低い内部粘度、マルク−ホウインクの式
、[η]=KMaにおける「a」係数の値であり、線状ポリスチレンに対する0 .72に対して0.18から0.66の範囲にある値、0.4に近づく枝分れ因
子、およびデュアルRI/LS検出器を用いてGPCによって測定された105 〜106の範囲の同一分子量の線状類似体の半分未満のRMS半径によって確認 される。
【0034】 (実施例1から41)連鎖停止剤としてのp−ビニルベンジルクロライドを用いた枝上の枝分れポリス チレンの調製 スキーム2の手順は、多工程/ワンポットプロセスによる枝上の枝分れポリマ
ー構築の調製および分析を説明する。枝上の枝分れ構築の形成は、モノマーおよ
び連鎖停止剤(CTA)のタイプによって、並びに開始剤濃度およびモノマーと
CTA添加の速度によって決定される。表記「Ph」は、フェニルの略として、
「PSty」はポリスチレンの略として、および「PhMe」はトルエンの略と
して使用される。
【0035】 実施例1 スチレンと連鎖停止剤としてのp−ビニルベンジルクロライドとの重合 パート 成 分 I THF 10ml スチレン 2g II BuLi(ヘキサン中2.0M) 1g III p−ヒ゛ニルヘ゛ンシ゛ルクロライト゛ 0.25g スチレン 0.75g
【0036】 パートIを、磁気攪拌機を備えた乾燥反応器および窒素正圧に充填し、そして
ドライボックス中のドライアイス/アセトン混合物において−78℃まで冷却し
た。15分後、パートII(BuLi)を一度に添加し、そして反応器の内容物を
さらに20分間−78℃で保持した。ついで、パートIIIを5分かけて徐々に供 給した。その反応器の内容物を−78℃でさらに35分間保持した。約0.5g
の試料を取り出し、つづいてスチレンおよびp−ビニルベンジルクロライドの濃
度のGC測定を行った。揮発物をロートベイプ(rotovap)で取り除いた。その ポリマーをメチレンクロライドに溶解し、シリカを通して濾過し、そして、揮発
物を高減圧で数時間にわたって取り除き、そして、そのオリゴマー/ポリマーを
NMRおよびGPCによって分析した。GPCによるテトラヒドロフラン(TH
F)における線状PStyに対して、収量3.0g、Mn=31,600、Mw
n=2.37であった。内部GC標準としてデカンを使用し、そしてスチレン 、p−ビニルベンジルクロライド、およびデカンを含有する既知の組成の混合物
を使用してモル応答因子を測定した。ポリマー組成は、マトリクス補助レーザー
脱離イオン化(Matrix Assisted Laser Desorption Ionization(MALDI) )質量分析装置により追跡された。ポリマー分子量をRI、LSおよび粘度検出
器を用いてGPCによって測定した。枝分れ密度および末端基を含むポリマーの
構造を、1Hおよび13CNMR、MALDI、光散乱、デュアルRI/毛管粘度 計およびRI/LS検出器を用いたGPCによって特徴づけた。
【0037】 実施例2から11 BuLi、スチレン、ビニルベンジルクロライド(VBC)からの樹枝状ポリ
スチレン、および、塩化ベンジル(BC)または臭化ベンジル(BB)のいずれ
かを用いた線状類似体の、シクロヘキサン(CHE)、THFまたはトルエン中
、室温での合成。PSty標準に対するGPCによるTHFにおけるMnおよび Mw/Mn;第1工程においてスチレンをBuLi/THFに一度に添加し;そし
て精製なしに市販グレードの基材を使用。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】 実施例12から31 BuLi、スチレン、ビニルベンジルクロライド(VBC)、ビニルベンジル
ブロマイド(VBB)からの樹枝状ポリスチレン、および、塩化ベンジル(BC
)または臭化ベンジル(BB)、またはメタノールのいずれかを用いた線状類似
体の、THF中、−78℃での合成。PSty標準に対するGPCによるTHF
におけるMnおよびMw/Mn;第1工程においてBuLiをスチレン/溶媒に一 度に添加し;そして市販グレードの基材を分子篩の上で乾燥した。結果を表2に
示す。
【0040】
【表2】
【0041】 実施例32から41 BuLi、スチレン、ビニルクロロジメチルシラン(VCD)、またはビニル
(クロロメチル)ジメチルシラン(VCM)からのTHF中、−78℃での樹枝
状ポリスチレンへのアプローチ。PSty標準に対するGPCによるTHFにお
けるMnおよびMw/Mn;第1工程においてBuLiをスチレン/溶媒に一度に 添加し;そして市販グレードの基材を分子篩の上で乾燥した。結果を表3に示す
【0042】
【表3】
【0043】 実施例42から46 連鎖停止剤/枝分れ剤としてp−ビニルベンジルクロライドを用いて調製された
ポリスチレンの枝分れ構造の実証 非常に低い内部粘度、線状ポリスチレンに対する0.72に対して0.16〜
0.66の範囲にある、マルク−ホウインクの式における「a」係数の低い値、
0.4に近づく枝分れ因子によって、枝分れ構造を確認した。表4を参照のこと
【0044】
【表4】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1種のビニルモノマーをアニオン重合して枝分れポ
    リマーを形成する改良された方法であり、 前記方法は、 アニオン開始剤の存在下で、 (i)式CH2=CYZを有する1種または2種以上のアニオン性重合可能な ビニルモノマーと、 (ii)式CH2=CZ−Q−Xのアニオン重合連鎖停止剤と を接触させる工程を具え、 但し、Qは、共有結合、R、C(O)、RC(O)からなる群から選択され、
    Yは、R、CO2R、CN、NR2からなる群から選択され、 Xは、ハロゲン、RSO3からなる群から選択され、 Zは、H、R、CNからなる群から選択され、 Rは、未置換および置換アルキル、オレフィン、アリール、アルアルキ
    ル、アルカリールおよびオルガノシリコン基からなる群から選択され、その置換
    基は、同一または異なり、そして、カルボン酸、カルボン酸エステル、ヒドロキ
    シ、アルコキシ、およびアミノからなる群から選択される、 枝分れポリマーの一層高い収量を得る方法であり、 前記枝分れポリマーは、枝構造上に濃密な枝分れおよび重合可能なビニル連鎖
    末端を有し、 I.第一工程において(i)とアニオン開始剤とを反応させる工程、 II.(i)とアニオン開始剤との比を1に向けて減少する工程、 III.第二工程において(ii)を随意にいくらかの(i)とともに添加する 工程、 IV.(ii)の反応性に応じて(ii)の添加の速度を選択する工程、 V.(ii)とアニオン開始剤との比を1に向けて増加する工程、 VI.(i)、(ii)およびオレフィン末端基の変換を70%から100%に
    向けて増加する工程、および VII.随意に、アニオン成長末端基を非重合可能末端基に変換する工程であり 、 工程I、III、VIと、II、IVおよびVの少なくとも1つとを具えることを特徴と
    する枝分れポリマーを形成する方法。
  2. 【請求項2】(i)においてZ=HまたはCH3であることを特徴とする請 求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】(i)においてY=PhまたはCO2Rであることを特徴とす る請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】(i)においてZ=HおよびY=Phであることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】(ii)においてQ=PhCH2およびX=ClまたはBrで あることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】(i)においてZ=HおよびY=Phであり、(ii)におい
    てQ=PhCH2およびX=ClまたはBrであり、そしてBuLiが開始剤と して使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】工程VIIを使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】非重合可能成分を提供する連鎖停止剤を使用することを特徴と
    する請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】枝上に枝分れの構造と、随意に、重合可能なオレフィン末端基
    とを有するポリマーを含有する物質組成物であって、 前記ポリマーは、構造 【化1】 を有し、 ここでB= 【化2】 であり、 ここで B´=Z、B; n=1〜100、m=0〜50、p=0〜100、n+m+p≧2; そして、m>1の場合、mの挿入は連続であるか、または非連続であり; Aは、Rからなる群から選択されたアニオン開始剤成分であり; Qは、共有結合、R、C(O)、RC(O)からなる群から選択され; Yは、R、CO2R、CN、NR2からなる群から選択され; Wは、CZ=CH2または非重合可能成分であり; Xは、ハロゲン、RSO3からなる群から選択され; Zは、H、R、CNからなる群から選択され;そして Rは、未置換および置換アルキル、オレフィン、アリール、アルアルキル、アル
    カリールおよびオルガノシリコン基からなる群から選択され、その置換基は、同
    一または異なり、そして、カルボン酸、カルボン酸エステル、ヒドロキシ、アル
    コキシ、第一アミノ、および第二アミノからなる群から選択される ことを特徴とする物質組成物。
  10. 【請求項10】A=ブチル、Z=H、Y=ph、およびQ=PhCH2であ ることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】WはCZ=CH2であることを特徴とする請求項10に記載 の組成物。
  12. 【請求項12】Wは非重合可能成分であることを特徴とする請求項10に記
    載の組成物。
  13. 【請求項13】WはHであることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
JP2000503120A 1997-07-17 1998-07-16 枝分れポリオレフィン合成 Withdrawn JP2001510211A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US5285997P 1997-07-17 1997-07-17
US60/052,859 1997-07-17
PCT/US1998/014833 WO1999003898A1 (en) 1997-07-17 1998-07-16 Branched polyolefin synthesis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001510211A true JP2001510211A (ja) 2001-07-31
JP2001510211A5 JP2001510211A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=21980368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000503120A Withdrawn JP2001510211A (ja) 1997-07-17 1998-07-16 枝分れポリオレフィン合成

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6518383B1 (ja)
EP (1) EP0996646B1 (ja)
JP (1) JP2001510211A (ja)
KR (1) KR100529684B1 (ja)
AU (1) AU746445B2 (ja)
BR (1) BR9810602A (ja)
CA (1) CA2296296A1 (ja)
DE (1) DE69815530T2 (ja)
DK (1) DK0996646T3 (ja)
ES (1) ES2201512T3 (ja)
IL (1) IL133925A0 (ja)
NZ (1) NZ502607A (ja)
TW (1) TW482774B (ja)
WO (1) WO1999003898A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI263861B (en) * 1999-03-26 2006-10-11 Shinetsu Chemical Co Resist material and pattern forming method
US8082089B2 (en) * 2008-07-23 2011-12-20 GM Global Technology Operations LLC Vehicle speed control in a cruise mode using vehicle brakes
US10947380B2 (en) * 2018-12-20 2021-03-16 The Goodyear Tire & Rubber Company Functionalized polymer, rubber composition and pneumatic tire
US11884760B2 (en) * 2019-12-12 2024-01-30 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Production method for branched conjugated diene-based polymer, production method for rubber composition, production method for tire, branched conjugated diene-based polymer, and branched conjugated diene-based polymer composition

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3235626A (en) 1961-03-31 1966-02-15 Dow Chemical Co Polymers of controlled branch configuration
GB1096912A (en) 1963-08-06 1967-12-29 Ici Ltd Synthetic polymers
GB1122397A (en) 1964-08-04 1968-08-07 Ici Ltd Polymer dispersion and dispersants
US3786116A (en) * 1972-08-21 1974-01-15 Cpc International Inc Chemically joined,phase separated thermoplastic graft copolymers
IL111484A (en) * 1993-11-03 2001-06-14 Commw Scient Ind Res Org Polymerization process using pendant chain transfer means to regulate the molecular weight, the polymers thus obtained and a number of new pesticide compounds

Also Published As

Publication number Publication date
ES2201512T3 (es) 2004-03-16
DK0996646T3 (da) 2003-10-06
IL133925A0 (en) 2001-04-30
WO1999003898A1 (en) 1999-01-28
US6518383B1 (en) 2003-02-11
DE69815530D1 (de) 2003-07-17
KR20010021917A (ko) 2001-03-15
BR9810602A (pt) 2000-07-11
DE69815530T2 (de) 2003-12-18
AU746445B2 (en) 2002-05-02
EP0996646A1 (en) 2000-05-03
CA2296296A1 (en) 1999-01-28
TW482774B (en) 2002-04-11
AU8410898A (en) 1999-02-10
KR100529684B1 (ko) 2005-11-21
NZ502607A (en) 2002-08-28
EP0996646B1 (en) 2003-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3651905B2 (ja) 分枝ポリマー合成
US5663260A (en) Hyperbranched copolymers from AB monomers and C monomers
Fustin et al. Metallo‐supramolecular block copolymers
Ramakrishnan et al. Controlled growth of PMMA brushes on silicon surfaces at room temperature
JP5049452B2 (ja) 両性イオン重合体
JPH0667969B2 (ja) アクリル系星形ポリマーの製法
WO1998031739A1 (en) A process for preparing polymeric microgels
JPH11315104A (ja) 少量の安全なフリ―ラジカルを用いた連続ラジカル重合法
EP0095086B1 (en) Polymerizable, optically active polymer and process for preparing polymerizable polymer
JP2001510211A (ja) 枝分れポリオレフィン合成
US6897278B2 (en) Branched polyolefin synthesis
JPH10502684A (ja) 触媒組成物および該組成物より製造されるコーティング
JPH0672173B2 (ja) グラフト重合体およびその製造方法
Feng et al. Synthesis of 6‐Armed Amphiphilic Block Copolymers with Styrene and 2, 3‐Dihydroxypropyl Acrylate by Atom Transfer Radical Polymerization
Endo et al. Molecular-weight-controlled polymerization of styrene with Mn (acac) 3 in combination with organic halides
Destarac et al. Use of a trichloromethyl‐terminated azo initiator to synthesize block copolymers by consecutive conventional radical polymerization and ATRP
US6258905B1 (en) Stabilized, unimolecular initiators for hydrocarbon polymerization
MXPA00000550A (en) Branched polyolefin synthesis
JP4787418B2 (ja) (メタ)アクリル酸オリゴスチレン・エステルと(メタ)アクリル酸メチルとの共重合体及びその製造方法
JP3617656B2 (ja) 分子量分布の狭いスチレン系共重合体およびその製造方法
Kul et al. Initiation system effects in the cationic copolymerization of tetrahydrofuran (THF)
JP3915995B2 (ja) 分子量分布の狭いスチレン系共重合体の製造方法
JPH0517921B2 (ja)
AU5469098A (en) A process for preparing polymeric microgels

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050608

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050608

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050608

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060418