JP2001509176A - インテグリンアンタゴニスト - Google Patents

インテグリンアンタゴニスト

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JP2001509176A JP53447398A JP53447398A JP2001509176A JP 2001509176 A JP2001509176 A JP 2001509176A JP 53447398 A JP53447398 A JP 53447398A JP 53447398 A JP53447398 A JP 53447398A JP 2001509176 A JP2001509176 A JP 2001509176A
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Abstract

(57)【要約】 本発明はビトロネクチンレセプターのアンタゴニストとして有用ないくつかの新規な化合物及びその誘導体、それらの合成及びそれらの使用に関する。本発明のビトロネクチンレセプターの拮抗化合物は、骨吸収の阻害、骨粗鬆症の治療と予防、再発狭窄症、糖尿病性網膜症、黄斑変性、血管形成、アテローム性動脈硬化症、炎症、ウイルス性疾患及び腫瘍増殖の阻害、などに有効なαvβ3のアンタゴニスト、αvβ5のアンタゴニストまたはαvβ3/αvβ5に対する二重アンタゴニストである。

Description

【発明の詳細な説明】 インテグリンアンタゴニスト 発明の分野 本発明は、1997年1月17日提出の米国仮出願明細書第60/035,6 14号及び1997年10月20日提出の米国仮出願明細書第60/062,5 94号に関する。これらの出願明細書の記載内容は参照によって本発明に含まれ るものとする。 本発明はビトロネクチンレセプターのリガンドとして有用な新規な化合物及び その誘導体、それらの合成及びそれらの使用に関する。より特定的には、本発明 の化合物は、骨吸収の阻害、骨粗鬆症の治療と予防、血管性再発狭窄症、糖尿病 性網膜症、黄斑変性、血管形成、アテローム性動脈硬化症、炎症、ウイルス性疾 患及び腫瘍増殖の阻害、などに有用なαvβ3のアンタゴニスト、αvβ5のア ンタゴニストまたはαvβ3/αvβ5に対する二重アンタゴニストである。 発明の背景 本発明は、破骨細胞として知られた種類の細胞の作用によっ て仲介される骨吸収を阻害するための化合物に関する。 破骨細胞は、脊椎動物の石灰化組織、主として炭酸カルシウム及びリン酸カル シウムを吸収する直径400μm以下の多核細胞である。破骨細胞は骨表面に沿 って移動する自発運動性細胞である。破骨細胞は骨に結合し、必要な酸及びプロ テアーゼを分泌し、これによって実際に骨から石灰化組織を吸収させ得る。 より詳細には、破骨細胞は少なくとも2つの生理学的状態で存在すると考えら れている。分泌状態では、破骨細胞は偏平であり、緻密な結合ゾーン(シーリン グゾーン)を介して骨マトリックスに結合し、高度に分極され、波状縁を形成し 、リソソーム酵素及びプロトンを分泌して骨吸収を生じさせる。骨表面に対する 破骨細胞の接着が骨吸収の重要な初期段階である。移動性または運動性の状態で は破骨細胞は骨マトリックスを通過し、再び骨に接着するまでは骨吸収に関与し ない。 インテグリンは、細胞外マトリックスと相互作用して破骨細胞の接着、活性化 及び移動に関与する膜貫通ヘテロ二量体糖タンパク質である。破骨細胞(ラット 、ニワトリ、マウス及びヒト)中に最も多量に存在するインテグリンは、RGD 配列を含 むマトリックスタンパク質と骨中で相互作用すると考えられているビトロネクチ ンレセプター即ちαvβ3である。αvβ3に対する抗体はin vitroの 骨吸収をブロックする。これは、このインテグリンが骨吸収プロセスの基幹的な 役割を果たすことを示している。破骨細胞に仲介される動物のin vivo骨 吸収を阻害するためにαvβ3のリガンドの使用が有効であることを示唆する証 拠は累増している。 社会的にも重大な現在の主要な骨疾患は、骨粗鬆症、悪性の高カルシウム血症 、骨転移による骨減少症、歯周病、上皮小体機能充進症、リウマチ様関節炎の関 節周囲糜爛、ページェット病、並びに、寝たきり及びグルココルチコイド治療が 原因の骨減少症である。 これらのすべての障害の特性は骨減少であり、この原因は、平均で毎年約14 %の割合で生涯続く骨吸収(破壊)と骨形成とのバランス失調にある。しかしな がら、骨の代謝回転速度は部位毎に違っており、例えば、椎の小柱骨及び顎の歯 槽骨の代謝回転速度は長骨の皮質の代謝回転速度よりも速い。骨減少の能力は代 謝回転と正の関係を有しており、閉経直後の椎骨では毎年5%を上回る骨減少が 生じ、この状態では骨折の危険が大 きくなっている。 米国では現在2千万人に骨粗鬆症を原因とする椎骨の骨折が検出されている。 更に、骨粗鬆症を原因とする股関節骨折は毎年25万件発生している。この臨床 的状態を伴う最初の2年以内の致死率は12%であるが、30%の患者は骨折後 に看護施設で手当される必要がある。 上記のような障害に苦しむ患者はいずれも、骨吸収を阻害する物質による治療 の恩恵を受けるであろう。 更に、αvβ3のリガンドは、再発狭窄症(心臓の弁の矯正手術後の狭窄症の 再発)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性網膜症、黄斑変性及び血管形成(新 しい血管の形成)の治療及び/または阻害、並びに、ウイルス性疾患の阻害に有 効であることが知見された。更に、腫瘍の増殖は適正な血液供給に依存し、血液 供給自体は腫瘍内部の新しい血管の成長に依存する。 従って、血管形成の阻害は動物モデルの腫瘍の退行を惹起し得ると推測されてい る(Harrison’s Principles of Internal Medicine,12th ed.,1991参照)。従って、血管形成を阻 害するαvβ3のアンタゴニストは、癌の治療において腫瘍増殖を阻害するため に有 効である(例えば、Brooksら,Cell,79:1157−1164(1 994)参照)。 更に、本発明の化合物はまた、インテグリンレセプターαvβ5のアンタゴニ ストとして作用することによって血管新生を阻害し得る。αvβ5に対するモノ クローナル抗体はウサギ角膜及びニワトリ漿尿膜モデルのVEGF誘発血管形成 を阻害することが判明した。M.C.Friedlanderら,Scienc e270,1500−1502,1995。従って、αvβ5に拮抗する化合物 は、黄斑変性、糖尿病性網膜症、腫瘍増殖の治療及び予防に有効である。 更に、本発明のいくつかの化合物はαvβ3レセプター及びαvβ5レセプタ ーの双方に拮抗する。“αvβ3/αvβ5二重アンタゴニスト”と呼ばれるこ れらの化合物は、骨吸収の阻害、骨粗鬆症の治療及び予防、血管性再発狭窄症、 糖尿病性網膜症、黄斑変性、血管形成、アテローム性動脈硬化症、炎症及び腫瘍 増殖の阻害に有効である。 本発明の1つの目的は、αvβ3レセプターに結合するか、αvβ5レセプタ ーに結合するかまたはαvβ3レセプターとαvβ5レセプターとの双方に結合 する化合物を同定すること である。 本発明のより詳細な目的は、αvβ3レセプターのアンタゴニストとして作用 する化合物を同定することである。本発明の別の目的は、動物、好ましくは哺乳 動物、特にヒトの破骨細胞によって仲介される骨吸収、再発狭窄症、アテローム 性動脈硬化症、炎症、糖尿病性網膜症、黄斑変性及び血管形成の有効な阻害物質 であるαvβ3のアンタゴニストを同定することである。本発明の更に別の目的 は、動物の腫瘍退行を惹起するか及び/または腫瘍増殖を阻害するαvβ3のア ンタゴニストを同定することである。 本発明の別の目的は、骨粗鬆症の予防または治療に有効なαvβ3のアンタゴ ニストを同定することである。本発明の追加の目的は、癌の治療に有効なαvβ 3のアンタゴニストを同定することである。 αvβ3のリガンドである本発明の化合物は哺乳動物の骨吸収の阻害に有効で あることが知見された。従って、本発明の化合物は、骨粗鬆症の発病予防または 発病率低下に有用である。更に、本発明のαvβ3のリガンドは、哺乳動物の再 発狭窄症、糖尿病性網膜症、黄斑変性、ウィルス性疾患、アテローム性動 脈硬化症及び/または血管形成の治療及び/または阻害に有用である。 発明の概要 本発明は、式: X−Y−Z−アリール−A−B で示されるαvβ3のアンタゴニスト化合物及び医薬として許容されるその塩を 提供する。 上記の式中、 アリールは、0、1、2または3個の窒素原子を含み未置換であるかまたはR8 及びR9で置換された6員環の芳香環であり、 Xは、 N、OまたはSから選択された0、1、2、3または4個のヘテロ原子を含み 、5員または6員の環系が未置換であるかまたはR1、R2、R3及びR4によって 置換されている5員環または6員環の芳香族または非芳香族の単環系、または、 1つまたは複数の環が芳香族であり、多環系がN、OまたはSから選択された 0、1、2、3または4個のヘテロ原子を含み、多環系が未置換であるかまたは R1、R2、R3及びR4によって置換されている9〜14員環の多環系、 から選択され、 Yは、 C0-8アルキレン、 C3-10シクロアルキル、 C0-8アルキレン−NR10−CO−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CONR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−O−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−S(O)0-2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−SO2−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10-SO2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CO−C0-8アルキレン、 (CH20-6アリール(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−NR10−(CH20-6、 (CH20-6アリールNR10−CO(CH20-6、 または、 から選択され、 Z及びAの各々は独立に、から選択され、但し、m及びnの各々は独立に0〜6の整数であり、 Bは、 であり、但し、pは1〜3の整数であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11及びR12の各々は独立に、 水素、 ハロゲン、 C1-10アルキル、 アリールC0-8アルキル、 アミノC0-8アルキル、 C1-3アシルアミノC0-8アルキル、 C1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-6ジアルキルアミノC0-8アルキル、 アリールC0-6アルキルアミノC0-6アルキル、 C1-4アルコキシアミノC0-8アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-4アルコキシC0-6アルキル、 ヒドロキシカルボニルC0-6アルキル、 C1-4アルコキシカルボニルC0-6アルキル、 ヒドロキシカルボニルC0-6アルキルオキシ、 ヒドロキシC1-6アルキルアミノC0-6アルキル、または、 ヒドロキシC0-6アルキル から選択され、 R6は、 水素、 フッ素、 C1-8アルキル、 ヒドロキシル、 ヒドロキシC1-6アルキル、 カルボキシC0-6アルキル、 C1-6アルキルオキシ、 C1-6アルキルカルボニル、 アリールC0-6アルキルカルボニル、 C1-6アルキルカルボニルオキシ、 アリールC0-6アルキルカルボニルオキシ、 C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、 C3-8シクロアルキル、 アリールC0-6アルキル、 C0-6アルキルアミノC0-6アルキル、 C0-6ジアルキルアミノC0-6アルキル、 C1-8アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、 C1-8アルキルオキシカルボニルアミノC0-8アルキル、 アリールC0-8アルキルオキシカルボニルアミノC0-8アルキル、 C1-8アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 C0-8アルキルアミノカルボニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-8アルキルアミノカルボニルアミノC0-6アルキル、 C0-8アルキルアミノスルホニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-8アルキルアミノスルホニルアミノC0-6アルキル、 C1-6アルキルスルホニルC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルスルホニルC0-6アルキル、 C1-6アルキルカルボニルC0-6アルキル、 アリールC1-6アルキルカルボニルC0-6アルキル、 C1-6アルキルチオカルボニルアミノC0-6アルキル、または、 アリールC0-6アルキルチオカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、アルキルまたはN原子は未置換であるかまたはR5で置換 されており、 R7は、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルアミノスルホニルアミノC0-6アルキル、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルアミノカルボニルアミノC0-6アルキル、ま たは、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルオキシカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、ポリシクリルは未置換であるかまたはR14、 R15、R16及びR17で置換されていてもよく、アルキル基はいずれも未置換であ るかまたはR14及びR15で置換されていてもよく、 R13は、 ヒドロキシ、 C1-8アルキルオキシ、 アリールC0-6アルキルオキシ、 C1-8アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシ、 アリールC1-8アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシ、 C1-6ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシ、 アリールC1-6ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシ、または、 アミド結合によって結合されており且つアミノ酸のカルボン酸部分が遊離酸で あるかもしくはC1-6アルキルによってエステル化されているL−もしくはD− アミノ酸、 から選択され、 R14、R15、R16及びR17の各々は独立に、 水素、ハロゲン、C1-10アルキル、C3-8シクロアルキル、オ キソ、アリール、アリールC1-8アルキル、アミノ、アミノC1-8アルキル、C1- 3 アシルアミノ、C1-3アシルアミノC1-8アルキル、C1-6アルキルアミノ、C1- 6 アルキルアミノ−C1-8アルキル、C1-6ジアルキルアミノ、C1-6ジアルキルア ミノC1-8アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-6アルキル、ヒドロ キシカルボニル、ヒドロキシカルボニルC1-6アルキル、C1-3アルコキシカルボ ニル、C1-3アルコキシカルボニルC1-6アルキル、ヒドロキシカルボニル−C1- 6 アルキルオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキ シ−C1-6アルキル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメト キシ、トリフルオロエトキシ、C1-8アルキル−S(O)q、C1-8アルキルアミ ノカルボニル、C1-8ジアルキルアミノカルボニル、C1-8アルキルオキシカルボ ニルアミノ、C1-8アルキルアミノカルボニルオキシ、またはC1-8アルキルスル ホニルアミノから選択される。 但し、化合物は、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフ チリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノ ウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14)または4−〔2 −(1, 2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾ イル−2(S)−〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β−アラニン (1−15)ではない。 本発明の1つの実施熊様は、 式中の、 アリールは、0、1または2個の窒素原子を含む6員環の芳香環であり、但し アリールは未置換であるかR8及びR9で置換されており Xは、 N、OまたはSから選択された0、1または2個のヘテロ原子を含み、5員ま たは6員の環系が未置換であるかまたはR1及びR2によって置換されている5員 環または6員環の芳香族もしくは非芳香族の単環系、または、 1つまたは複数の環が芳香族であり、多環系がN、OまたはSから選択された 0、1、2または3個のヘテロ原子を含み、多環系が未置換であるかまたはR1 及びR2によって置換されている9〜14員環の融合多環系、 から選択され、 Yは、 C0-8アルキレン、 C3-10シクロアルキル、 C0-8アルキレン−NR10−CO−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CONR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−O−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−S(O)0-2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−SO2−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10-SO2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CO−C0-8アルキレン、 (CH20-6アリール(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−NH−(CH20-6、 または、 から成るグループから選択され、 Z及びAの各々は独立に、 から選択され、但し、m及びnの各々は独立に0〜4の整数であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11及びR12の各々は独立に、 水素、 ハロゲン、 C1-10アルキル、 アリールC0-8アルキル、 アミノC0-8アルキル、 C1-3アシルアミノC0-8アルキル、 C1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-6ジアルキルアミノC0-8アルキル、 アリールC0-6アルキルアミノC0-6アルキル、 C1-4アルコキシアミノC0-8アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-4アルコキシC0-6アルキル、 または、 C1-4アルコキシカルボニルC0-6アルキル から選択され、 R6は、 水素、 C1-8アルキル、または、 アリールC0-6アルキル から選択され、 R7は、 C7-15ポリシクリルC0-6アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、または、 C7-15ポリシクリルC0-6アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、ポリシクリルは未置換であるかまたはR14、 R15、R16及びR17で置換されていてもよく、アルキル基はいずれも未置換であ るかまたはR14及びR15で置換されていてもよく、 その他のすべての変異要素は上記と同義であるような化合物及び医薬として許 容されるその塩を提供する。 但し、化合物は、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフ チリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノ ウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14)または4−〔2 −(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル 〕ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β− アラニン(1−15)ではない。 本発明の化合物の1つのクラスは、 式中の、 アリールは、未置換であるかまたはR8で置換されたフェニルまたはピリジル 環であり、 Xは、 1つまたは複数の環が芳香族であり、多環系がN、OまたはSから選択された 0、1、2または3個のヘテロ原子を含み、 多環系が未置換であるかR1及びR2によって置換されている9〜14員環の融合 多環系であり、 Yは、 C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−NR10-CO−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−CONR10-C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−O−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−NR10−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−S(O)0-2−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−SO2−NR10−C0-6アルキレン、または、 C0-6アルキレン−アリール−C0-6アルキレン、 から選択され、 Zは、 から選択され、 Aは、であり、 Bは、 であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11及びR12の各々は独立に、 水素、 ハロゲン、 C1-10アルキル、 アリールC0-8アルキル、 C1-4アルコキシC0-6アルキル、または、 C1-4アルコキシカルボニルC0-6アルキル から選択され、 R6は水素であり、 R7は、 C7-10ポリシクリルC0-6アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、または、 C7-10ポリシクリルC0-6アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、ポリシクリルは未置換であるかまたはR14、R15、R16及 びR17で置換されていてもよく、 R13は、 ヒドロキシ、または C1-8アルキルオキシ、 から選択され、 R14、R15、R16及びR17の各々は独立に、 水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、オキソ、アミノ、ア ミノC1-8アルキル、C1-3アシルアミノ、C1-3アシルアミノC1-8アルキル、C1-6 アルキルアミノ、C1-6アルキルアミノC1-8アルキル、C1-6ジアルキルアミ ノ、C1-6ジアルキルアミノC1-8アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシ C1-6アルキル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルC1-6アルキル、 C1-3アルコキシカルボニル、C1-3アルコキシカルボニルC1-6アルキル、ヒド ロキシカルボニル−C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキ ル、C1-6アルキルオキシ−C1-6アルキル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチ ル、ト リフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、C1-8アルキルスルホニル、C1-8 アルキルアミノカルボニル、C1-8アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-8アル キルアミノカルボニルオキシ、または、C1-8アルキルスルホニルアミノから選 択され、 その他のすべての変異要素は上記と同義であるような化合物及び医薬として許 容されるその塩である。 但し、化合物は、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフ チリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノ ウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14)または4−〔2 −(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル 〕ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β− アラニン(1−15)ではない。 本発明の1つのサブクラスの化合物は、式: 〔式中、 Xは、 から成るグループから選択され、 Yは、 C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−O−C0-6アルキレンまたは C0-6アルキレン−NR10−C0-6アルキレン から選択され、 Zは (CH2mまたは(CH2m−O−(CH2n から選択され、 R14、R15、R16及びR17の各々は独立に、 水素、ハロゲン、C1-6アルキル、オキソまたはヒドロキシから選択され、 その他の可変要素は上記と同義である〕の化合物及び医薬として許容されるそ の塩である。 但し、化合物は、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフ チリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル− 2(S)〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエ ステル(1−14)または4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8 −ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10− ショウノウスルホニルアミノ〕β−アラニン(1−15)ではない。 本発明を代表する化合物は、式:〔式中、 qは0〜2の整数であり、 R18は、 から選択され、 その他の可変要素は上記と同義である〕の化合物及び医薬として許容されるそ の塩である。 但し、化合物は、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフ チリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノ ウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14)または4−〔2 −(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル 〕ベンゾイル−2(S)-〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β− アラニン(1−15)ではない。 代表的な本発明の化合物は、から選択された化合物及び医薬として許容されるその塩である。 本発明の化合物の1つの代表例は、 の化合物及び医薬として許容されるその塩である。 本発明の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかと医薬として許容される 担体とから成る医薬組成物である。本発明の一例は、上記に記載の化合物のいず れかと医薬として許容される担体との組合せによって製造された医薬組成物であ る。本発明の別の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかと医薬として許容 される担体とを組合わせることから成る医薬組成物の製造方法である。 本発明の別の実施熊様は、治療有効量の上記に記載の化合物を治療を要する哺 乳動物に投与することから成る、ビトロネクチンレセプターの拮抗作用によって 仲介される哺乳動物の障害の治療及び/または予防方法である。好ましくは、障 害は骨吸収、骨粗鬆症、再発狭窄症、糖尿病性網膜症、黄斑変性、血管 形成、アテローム性動脈硬化症、炎症、ウイルス性疾患、癌及び腫瘍増殖から選 択される。より好ましくは、障害は骨粗鬆症及び癌から選択される。最も好まし くは、障害は骨粗鬆症である。 より特定的な本発明の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかまたは医薬 組成物のいずれかを治療有効量で哺乳動物に投与することから成る、治療を要す る哺乳動物のビトロネクチン拮抗作用を誘発する方法である。好ましくは、ビト ロネクチン拮抗作用はαvβ3拮抗作用である。より好ましくは、αvβ3拮抗 作用は、骨吸収の阻害、再発狭窄症の阻害、アテローム性動脈硬化症の阻害、血 管形成の阻害、糖尿病性網膜症の阻害、黄斑変性の阻害、炎症の阻害、ウイルス 性疾患の阻害、または腫瘍増殖の阻害から選択される。最も好ましくは、αvβ 3拮抗作用は骨吸収の阻害である。代替的には、ビトロネクチン拮抗作用がαv β5拮抗作用またはαvβ3/αvβ5に対する二重拮抗作用である。αvβ5 拮抗作用の例は、再発狭窄症の阻害、アテローム性動脈硬化症の阻害、血管形成 の阻害、糖尿病性網膜症の阻害、黄斑変性の阻害、炎症の阻害または腫瘍増殖の 阻害である。αvβ3/αvβ5に対する二重拮抗作 用の例は、骨吸収の阻害、再発狭窄症の阻害、アテローム性動脈硬化症の阻害、 血管形成の阻害、糖尿病性網膜症の阻害、黄斑変性の阻害、炎症の阻害、ウイル ス性疾患の阻害または腫瘍増殖の阻害である。 本発明の追加の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかまたは医薬組成物 のいずれかを治療有効量で哺乳動物に投与することから成る、治療を要する哺乳 動物の骨吸収の阻害、及び、骨粗鬆症の治療及び/または予防方法である。 本発明の追加の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかまたは医薬組成物 のいずれかを治療有効量で哺乳動物に投与することから成る、治療を要する哺乳 動物の腫瘍増殖の阻害、及び、癌の治療及び/または予防方法である。 より特定的な本発明の実施態様は、治療有効量の第二の骨吸収阻害物質を更に 含有する上記に記載の組成物のいずれかである。好ましくは、第二の骨吸収阻害 物質はアレンドロネートである。 より特定的な本発明の実施態様は、化合物を第二の骨吸収阻害物質と併用投与 することから成る、上記に記載の骨粗鬆症の治療及び/または予防及び/または 骨吸収の阻害方法のいずれ かである。好ましくは、第二の骨吸収阻害物質はアレンドロネートである。 本発明の追加の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかまたは医薬組成物 のいずれかを治療有効量で哺乳動物に投与することから成る、治療を要する哺乳 動物の悪性の高カルシウム血症、骨転移による骨減少症、歯周病、上皮小体機能 亢進症、リウマチ様関節炎の関節周囲糜爛、ページェット病、寝たきり及びグル ココルチコイド治療が原因の骨減少症を治療する方法である。 より特定的な本発明の実施態様は、治療を要する哺乳動物の骨粗鬆症の治療及 び/または予防用の医薬を製造するための上記に記載の化合物のいずれかの使用 である。更に別の本発明の実施態様は、骨吸収、腫瘍増殖、癌、再発狭窄症、ア テローム性動脈硬化症、炎症、ウイルス性疾患、糖尿病性網膜症、黄斑変性及び /または血管形成の治療及び/または予防用の医薬を製造するための上記に記載 の化合物のいずれかの使用である。 本発明の別の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかを有効成分とする、 治療を要する哺乳動物の骨粗鬆症の治療及び/または予防に有効な医薬である。 より特定的な本発明の実施 態様は、上記に記載の化合物のいずれかを有効成分とする、治療を要する哺乳動 物の骨吸収、腫瘍増殖、癌、再発狭窄症、アテローム性動脈硬化症、炎症、ウイ ルス性疾患、糖尿病性網膜症、黄斑変性及び/または血管形成の治療及び/また は予防に有効な医薬である。 本発明の追加の実施態様は、上記に記載の化合物のいずれかとタキソール、ド キソルビシンのような1種または複数の既知の細胞障害性または増殖阻害性の物 質とを治療有効量で哺乳動物に投与することから成る、治療を要する哺乳動物の 腫瘍増殖の治療方法である。別の実施態様は、放射線治療に併用して本発明の化 合物を投与する腫瘍増殖の治療方法である。 別の実施態様は、VEGF(血管内皮増殖因子)阻害化合物と併用して上記化 合物を投与する血管形成の阻害方法である。このような併用は、黄斑変性、糖尿 病性網膜症及び癌などの疾病状態の治療に有効である。 発明の詳細な説明 代表的な本発明化合物は、ヒトαvβ3レセプターにサブマイクロモル的親和 性を示すαvβ3のアンタゴニストである。 従って本発明化合物は、αvβ3レセプターによって誘発また は仲介される障害に罹患しており治療を要する哺乳動物の治療に有用である。哺 乳動物の破骨細胞の活動、再発狭窄症、腫瘍増殖、アテローム性動脈硬化症、炎 症、黄斑変性、糖尿病性網膜症及び血管形成を阻害するために、薬理学的に有効 な量の化合物(医薬として許容される塩を含む)を哺乳動物に投与する。 本発明化合物は、例えば骨粗鬆症または癌の予防または治療のような場合に、 αvβ3レセプターに拮抗するために有効な薬用量で投与される。医薬に使用さ れる本発明の化合物の塩は無毒性の“医薬として許容される塩”と呼ばれる。し かしながら、本発明の化合物または医薬として許容されるその塩の製造に他の塩 も使用できるであろう。“医薬として許容される塩”という用語に包含される塩 は一般には、遊離塩基を有機または無機の適当な酸と反応させることによって製 造される本発明の化合物の無毒性の塩を意味する。代表的な塩を以下に挙げる: 酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、炭酸水素塩、二硫酸塩、二酒石 酸塩、ホウ酸塩、臭化物、カルシウム、カムシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クラブ ラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エディシル酸塩、エストール酸 塩、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩、グルコン酸塩、グルタ ミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキシルレゾルシル酸塩、ヒドロラバミ ン、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸 塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マ ンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムコ酸塩、ナ プシル酸塩、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、オレイン酸塩、シ ュウ酸塩、パモ酸塩(エンボ酸塩)、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、燐酸塩 /二燐酸塩、ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、 セバシン酸塩、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクラート(Teoc late)、トシル酸塩、トリエチョージド(Triethiodide)及び 吉草酸塩。更に、本発明の化合物が酸性部分を含む場合には、医薬として許容さ れる適当なその塩は、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシ ウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、第四アンモニウム塩のよう な適当な有機配位子と共に形成される塩である。 本発明の化合物はキラルな中心を有していてもよく、ラセミ体、ラセミ混合物 及び独立の立体異性体または鏡像異性体とし て生成してもよく、すべての異性体の形態が本発明に包含される。従って、化合 物がキラルである場合、実質的に他方の異性体を含まない個別の鏡像異性体は本 発明の範囲に包含される。また、2つの鏡像異性体の混合物もすべて包含される 。また、本発明の化合物のすべての多形形態及び水和物が本発明の範囲に包含さ れる。 本発明は本発明の化合物のプロドラッグをその範囲内に包含する。一般に、こ のようなプロドラッグはin vivoで所要の化合物に容易に転化され得る本 発明の化合物の機能性誘導体であろう。従って、本発明の治療方法において“投 与する”という用語は、記載の種々の障害を、詳細に開示した化合物または詳細 に開示しなかったが患者に投与後にin vivoで特定化合物に転化される化 合物によって治療することを包含する。適当なプロドラッグ誘導体の従来の選択 及び製造の手順は例えば、“Design of Prodrugs,”ed. H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。これ らの化合物の代謝産物は本発明の化合物を生物媒体に導入したときに産生される 活性種を包含する。 “治療有効量”なる用語は、研究者または臨床医が望むよう な組織、系、動物または人間の生物学的または医学的応答を誘発する薬剤または 医薬の量を意味する。 本文中で使用された“骨吸収”なる用語は、破骨細胞が骨を分解する過程を意 味する。 “アルキル”なる用語は、特定された数の炭素原子を有している直鎖状、分枝 状または単環状のアルカン、アルケンまたはアルキンを意味する。好ましくは、 “アルキル”なる用語は、C1-10の炭素原子、即ちこの範囲内の任意の炭素原子 数の直鎖状または分枝状のアルカン(例えば、メチル、エチル、1−プロピル、 2−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、など)を意味する。 “アルケニル”なる用語は、2〜10個の総炭素原子数、即ちこの範囲内の任 意の炭素原子数の直鎖状または分枝状のアルケンを意味する。 “アルキニル”なる用語は、2〜10個の総炭素原子数、即ちこの範囲内の任 意の炭素原子数の直鎖状または分枝状のアルキンを意味する。 “シクロアルキル”なる用語は、3〜8個の総炭素原子数、即ちこの範囲内の 任意の炭素原子数の環状のアルカン環(即ち、 シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ チルまたはシクロオクチル)を意味する。 本文中で使用された“多環”または“ポリシクリル”なる用語は、7〜20個 の炭素原子を含み1以上の不飽和度を含み得る未置換または置換の融合または架 橋した多環系を意味する。好ましくは“ポリシクリル”なる用語は、7〜15個 の炭素原子を含み1または2の不飽和度を含み得る未置換または置換の融合また は架橋した二環系または三環系を意味する。より好ましくは“ポリシクリル”な る用語は、7〜10個の炭素原子を含み1または2の不飽和度を含み得る未置換 または置換の融合または架橋した二環系または三環系を意味する。好ましいポリ シクリル系の非限定例は、デカリン、ショウノウ、アダマンチル及びノルボルニ ルである。 本文中で使用された“複素環アルキル”なる用語は、N、OまたはSから選択 された1個または2個のヘテロ原子を含む3〜8員環の完全飽和複素環を意味す る。複素環アルキル基の非限定例は、ピペリジニル、ピロリジニル、アゼチジニ ル、モルホリニル、ピペラジニルである。 本文中で使用された“アルコキシ”なる用語は、特定された 数の炭素原子を含む直鎖状または分枝状のアルコキシド(例えばC1-5アルコキ シ)、即ちこの範囲内の任意の炭素原子数の直鎖状または分枝状のアルコキシド (即ち、メトキシ、エトキシ、など)を意味する。 “アルキレン”なる用語は、直鎖状及び分枝状のアルキレン(例えば、−CH2 −、−CH(CH3)−、−CH(CH3)−CH2−、など)を意味する。 本文中で使用された“アリール”なる用語は、少なくとも1つの完全に不飽和 の(即ち、芳香族)環を含み、環がN、OまたはSから選択された0、1、2、 3または4個のヘテロ原子を含む5員及び6員から成る単環または多環の系を意 味しており、この系は未置換であるかまたは以下の基から独立に選択された1つ 以上の基によって置換されている:水素、ハロゲン、C1-10アルキル、C3-8シ クロアルキル、アリール、アリールC1-8アルキル、アミノ、アミノC1-8アルキ ル、Cl-3アシルアミノ、C1-3アシルアミノC1-8アルキル、C1-6アルキルアミ ノ、C1-6アルキルアミノC1-6アルキル、C1-6ジアルキルアミノ、C1-6ジアル キルアミノ−C1-8アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-6アルキル 、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカル ボニルC1-6アルキル、C1-5アルコキシカルボニル、C1-3アルコキシカルボニ ルC1-6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1-6アルキルオキシ、ヒドロキシ、ヒ ドロキシC1-6アルキル、シアノ、トリフルオロメチル、オキソまたはC1-5アル キルカルボニルオキシ。アリールの非限定例は、フェニル、ナフチル、ピリジル 、ピラジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル 、チエニル、フリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾ(1,3)ジオキソラン、 オキサゾリル、イソキサゾリル及びチアゾリルである。これらは未置換でもよく または以下の基から独立に選択された1つ以上の基によって置換されていてもよ い:水素、ハロゲン、C1-10アルキル、C3-8シクロアルキル、アリール、アリ ールC1-8アキル、アミノ、アミノC1-8アルキル、C1-3アシルアミノ、C1-3ア シルアミノC1-8アルキル、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルキルアミノ−C1-8 アルキル、C1-6ジアルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノC1-8アルキル、C1 -4 アルコキシ、C1-4アルコキシC1-6アルキル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロ キシカルボニルC1-6アルキル、C1-5アルコキシカルボニル、C1-3アルコキシ カルボニルC1-6アルキル、ヒドロキシカルボニルC1-6アルキルオキシ、ヒドロ キシ、ヒドロキ シC1-6アルキル、シアノ、トリフルオロメチル、オキソまたはC1-5アルキルカ ルボニルオキシ。好ましくはアリール基は未置換であるかまたは1〜4個の上記 置換基でモノ−、ジ−、トリ−もしくはテトラ−置換されている。より好ましく はアリール基は未置換であるかまたは1〜3個の上記置換基でモノ−、ジ−もし くはトリ−置換されている。最も好ましくはアリール基は未置換であるかまたは 1〜2個の上記置換基でモノ−もしくはジ−置換されている。 置換基の名称中に“アルキル”または“アリール”またはこれらの複合形(p refix root)(例えばアリールC0-8アルキル)が存在するとき、こ れらの置換基は、“アルキル”及び“アリール”に関して上記に与えた制約を含 むと理解されたい。指定した炭素原子数(例えばC1-10)は、アルキルもしくは 環状アルキル部分の炭素原子数またはアルキルの複合形から成るより大きい置換 基のアルキル部分を独立に意味する。 “アリールアルキル”及び“アルキルアリール”なる用語は、アルキル部分の アルキルが前記と同義であり、アリール部分のアリールが前記と同義であること を意味する。mが1−10または2−10の整数をそれぞれ意味するC0-mまた はC1-mなる 用語は、アリールアルキルユニットまたはアルキルアリールユニットのアルキル 成分に関する。アリールアルキルの非限定例は、ベンジル、フルオロベンジル、 クロロベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、フルオロフェニルエチル 、クロロフェニルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル及びチエニルプロピ ルである。アルキルアリールの非限定例は、トルエン、エチルベンゼン、プロピ ルベンゼン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジン及びブチルピ リジンである。 置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、 R13またはR14が定義C0(例えばアリールC0-8アルキル)を含むときは、C0 によって修飾される基が置換基中に存在しないことを意味する。同様に、変数m 、q、rまたはsのいずれかが0である場合、この変数によって修飾される基が 存在しないことを意味する。例えば、sが0の場合、基“−(CH2)sC≡CH ”は“−C≡CH”である。 “ハロゲン”なる用語は、ヨウ素、臭素、塩素及びフッ素を意味する。 “オキシ”なる用語は、酸素(O)原子を意味する。“チオ”なる用語は、イ オウ(S)原子を意味する。“オキソ”なる用 語は二価の酸素原子(=O)を意味する。 “L−またはD−アミノ酸”なる用語は、天然に産生するL−またはD−アミ ノ酸、例えば、例えばL−アラニン、L−アルギニン、L−アスパラギン、L− アスパラギン酸、L−システイン、L−グルタミン、L−グルタル酸、L−グリ シン、L−ヒスチジン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リシン、L−メ チオニン、L−フェニルアラニン、L−プロリン、L−セリン、L−トレオニン 、L−トリプトファン、L−チロシン及びL−バリンのようなタンパク質アミノ 酸から成るヒト体内で天然に産生するL−アミノ酸、及び、D−バリン、D−ア スパラギン、D−グルタミン酸塩、D−オルニチン、D−フェニルアラニン、D −ロイシン、D−システイン及びD−アスパラギン酸塩のような細菌及び真菌に よって産生される抗生物質中で見出される非タンパク質アミノ酸から成る天然産 生D−アミノ酸を意味する。(Zubay“BIOCHEMISTRY”Add ison−Wesley Publishing Company,Inc.( Reading,MA)1983pp.867−879及びStryer“BI OCHEMISTRY”W.H.Freeman and Company(N ew York,NY)3rd Editlon 1988 pp.16−21参照) 。 “置換された”なる用語は、指定された置換基による種々の程度の置換を意味 すると理解されたい。多数種類の置換基が開示または請求の範囲に記載されてい る場合、置換化合物は、開示または請求の範囲に記載された1種類または複数種 の置換基の1個または複数個によって独立に置換され得る。 本文の開示に使用した標準命名法によれば、指定された側鎖の末端部分を先ず 記載し、次いで結合点に近い側の隣接官能基を記載する。例えば、C1-5アルキ ルカルボニルアミノC1-6アルキル置換基は、 に等価である。 本発明の目的はまた、本発明化合物と骨粗鬆症の予防または治療に有効な1つ または複数の薬剤との併用である。例えば、本発明化合物をビスホスホネート骨 吸収阻害剤のような骨粗鬆症の治療に使用される有効量の他の薬剤と効果的に併 用し得る。好ましくは、骨吸収阻害剤はFOSAMAX(登録商標)とし て販売されているビスホスホネートアレンドロネートである。好ましい併用方法 は、本発明のαvβ3レセプターのアンタゴニストとFOSAMAX(登録商標 )とによる同時治療または交互治療である。本発明の方法によれば、併用される 個々の成分は、別々の薬剤形態または単一の組合せ形態で治療過程の異なる時期 に投与してもよくまたは同時に投与してもよい。従って本発明は、このような同 時的または交互的なすべての投与計画を包含し、“投与する”という用語もそれ に応じて解釈すべきであることを理解されたい。本発明化合物とαvβ3関連障 害の治療に有効な他の薬剤との併用の範囲は原則として、骨粗霜症の治療に有効 な任意の医薬組成物との併用を含むことは理解されよう。 本発明の別の実施態様は、 (a)有機ビスホスホネートまたは医薬として許容されるその塩またはエステル と、 (b)エストロゲンレセプターの変調因子と、 (c)細胞障害性/抗増殖性物質及びその混合物と、 から成るグループから選択された有効成分を更に含有する医薬組成物である。 このようなビスホスホネートの非限定例は、アレンドロネート、エチドロネー ト、パミドロネート、リセドロネート及び医薬として許容されるその塩及びエス テルである。特に好ましいビスホスホネートはアレンドロネート、特にアレンド ロネート一ナトリウム三水和物である。 エストロゲンレセプターの変調因子の非限定例はエストロゲン、プロゲステリン 、エストラジオール、ラロキシフェン及びタモキシフェンである。 細胞障害性/抗増殖性物質の非限定例はタキソール及びドキソルビシンである 。 本文中で使用された“組成物”なる用語は、特定された成分を特定された量で 含有する生成物、及び、特定された量の特定された複数の成分の組合せから直接 または間接に得られる任意の生成物を意味すると理解されたい。 本発明の化合物は、錠剤、カプセル剤(各々が持続放出製剤または適時放出製 剤を含む)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁液剤、シロッ プ剤及び乳濁液剤のような経口剤形で投与され得る。また、静脈内(濃縮塊また は注入)、腹腔内、外用(例えば点眼用滴剤)、皮下、筋肉内または経皮 (例えば貼付薬)の剤形で投与され得る。これらはすべて製剤業界の平均的な当 業者に公知の形態である。有効ではあるが毒性ではない量の所望の化合物をαv β3阻害物質として使用し得る。 本発明の化合物を用いる投与計画は、患者の型、種、年齢、体重、性別及び病 状、治療すべき障害の重篤度、投与経路、患者の腎機能及び肝機能、使用される 特定化合物またはその塩、のような種々の要因に従って選択される。平均的な技 量の医師、獣医師または臨床医は、障害の進行を防止、阻止または停止させるた めに必要な薬剤の有効量を容易に決定し処方し得る。 指定された効果を得るために使用されるとき、本発明の経口投薬量は、1日に 体重1kgあたり約0.01mg(mg/kg/日)〜約100mg/kg/日 、好ましくは0.01〜10mg/kg/日、最も好ましくは0.1〜5.0m g/kg/日の範囲であろう。経口投与の場合、治療される患者の症状に応じて 投薬量を調節できるように、経口投与組成物は好ましくは、0.01、0.05 、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、 50.0、100及び500ミリグラムの有効成分を含有する錠剤の形態で提供 さ れる。医薬は、典型的には約0.01mg〜約500mgの有効成分、好ましく は約1mg〜約100mgの有効成分を含有する。静脈内投与の場合、最も好ま しい投薬量は定速注入による約0.1〜約10mg/kg/分の投与であろう。 本発明の化合物は、1日の総投薬量を1日1回で投与してもよく、2回、3回ま たは4回に分割して投与してもよいという利点がある。更に、本発明の好ましい 化合物は、適当な鼻孔内ビヒクルの局部使用によって鼻孔内形態で投与してもよ く、または、平均的な当業者に公知の経皮的皮膚貼付薬の形態を用いて経皮的経 路で投与してもよい。経皮デリバリーシステムの形態で投与する場合には勿論、 投与計画期間を通じて薬剤投与が断続的でなく連続的に行われている。 本発明の方法においては、本文中に詳細に記載した化合物が有効成分を形成し 、典型的には、経口的な錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤などのよ うな所望の投与形態に基づいて適宜選択された製薬業界で慣用の適当な医薬用希 釈剤、賦形剤または担体(本文中では総合的に“担体”材料と呼ぶ)との混合物 として投与される。 例えば、錠剤またはカプセル剤の形態で経口投与するために は、薬剤有効成分を、乳糖、デンプン、ショ糖、ブドウ糖、メチルセルロース、 ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、マンニトール、ソルビトール などのような医薬として許容される無毒性の経口用不活性担体と混合し得る。液 体形態で経口投与するためには、経口薬剤成分をエタノール、グリセロール、水 などのような医薬として許容される無毒性の経口用不活性担体と混合し得る。更 に、所望または所要の場合には、適当な結着剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤を混合 物に混和し得る。適当な結着剤はデンプン、ゼラチン、ブドウ糖またはベータ乳 糖などの天然糖、トウモロコシ甘味料、アラビアゴム、トラガントゴムまたはア ルギン酸ナトリウムのような天然及び合成のガム、カルボキシメチルセルロース 、ポリエチレングリコール、ロウなどである。これらの剤形に使用される滑沢剤 は、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウ ム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどである。崩壊剤 の非限定例は、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタン ガムなどである。 本発明の化合物はまた、小単層小胞、大単層小胞及び多層小胞のようなリポソ ームデリバリーシステムの形熊で投与され得 る。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコ リンのような種々のリン脂質から形成され得る。 本発明の化合物はまた、化合物分子が結合した独立担体としてモノクローナル 抗体を使用することによってデリバリーし得る。本発明の化合物はまた、ターゲ ット可能な薬剤担体となる可溶性ポリマーに結合されてもよい。このようなポリ マーとしては、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロ ピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミド− フェノール、または、パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポ リリシンがある。更に、本発明の化合物は、薬剤の調節放出を行うために有用な 生体内分解性高分子のクラス、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸と ポリグリコール酸とのコポリマー、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロ キシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシ アノアクリレート及びヒドロゲルの架橋もしくは両親媒性ブロックコポリマーに 結合させてもよい。 以下の反応スキーム及び実施例で使用した種々の試薬の記号 及び略号は以下の意味を有している。 AcOH(HOAc):酢酸 BH3・DMS:ボラン・ジメチルスルフィド Boc(Boc):t−ブチルオキシカルボニル BOP:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホス ホニウムヘキサフルオロホスフェート CBZ(Cbz):カルボベンジルオキシまたはベンジルオキシカルボニル CDI:カルボニルジイミダゾール CH2Cl2:メチレンクロリド CHCl3:クロロホルム DEAD・ジエチルアゾジカルボキシレート DIAD:ジイソプロピルアゾジカルボキシレート DIBAHまたはDIBAL−H:水素化ジイソブチルアルミニウム DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン DMAP:4−ジメチルアミノピリジン DME:1,2−ジメトキシエタン DMF:ジメチルホルムアミド DMSO:ジメチルスルホキシド DPFN:3,5−ジメチル−1−ピラゾリルホルムアミジン硝酸塩 EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド Et:エチル EtOAc:酢酸エチル EtOH:エタノール HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール LDA:リチウムジイソプロピルアミド MeOH:メタノール NEt3:トリエチルアミン NMM:N−メチルモルホリン PCA・HCl:ピラゾールカルボキサミジン塩酸塩 Pd/C:活性炭に付けたパラジウム触媒 Pd(OAc)2:酢酸パラジウム(II) Ph:フェニル pTSA:p−トルエンスルホン酸 TEA:トリエチルアミン TFA:トリフルオロ酢酸 THF:テトラヒドロフラン TLC:薄層クロマトグラフィー TMEDA:N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン TMS:トリメチルシリル TsCl:トシルクロリド 本発明の新規な化合物を適当な材料を用いて以下の反応スキーム及び実施例の 手順に従って製造した。これらに関しては後出の特定実施例によって更に詳細に 説明する。本発明の最も好ましい化合物はこれらの実施例に特定的に示した化合 物のいずれかまたは全部である。しかしながら、これらの化合物が本発明として 考えられる唯一の属を形成すると理解されてはならない。化合物の任意の組合せ またはそれらの部分もまたそれ自体で1つの属を形成するであろう。以下の実施 例は更に、本発明の化合物の製造を詳細に説明する。以下の製造手順の条件及び 過程の周知の変形がこれらの化合物の製造に使用できることは当業者に容易に理 解されよう。特に注釈がない限り、温度はすべて摂氏で表される。 以下の反応スキーム及び実施例は、本発明の代表的な化合物の製造手順を記載 している。更に、1995年12月7日公開の国際特許出願公開WO95/32 710及び1995年6月29日公開の国際特許出願公開WO95/17397 に詳細に記載された手順を本発明の開示と共に使用することによって平均的な当 業者は本発明の請求の範囲に記載された本発明の追加の化合物を容易に製造でき よう。 より詳細には、本発明の化合物のN−末端の製造手順はWO95/32710 に記載されている。更に、本発明の化合物のC−末端として利用できるβ−アラ ニンの合成に関する全般的な記載は、Cole,D.D.,Recent St ereoselective Synthetic Approaches t o β−Amino Acids,Tetrahedron,1994,50, 9517−9582;Juaristi,Eら,Enantioselecti ve Synthesis of β−Amino Acids,Aldric hemica Acta,1994,27,3を参照するとよい。特に、3−メ チルβ−アラニンの合成は、Duggan,M.F.ら,J.Med.Chem .,1995,38,3332 −3341に教示されており、3−エチニルβ−アラニンは、Zablocki ,J.A.ら,J.Med.Chem.,1995,38,2378−2394 に教示されており、3−ピリド−3−イルβ−アラニンはRico,J.G.ら ,J.Org.Chem.,1993,58,7948−7951に教示されて おり、2−アミノ及び2−トシルアミノβ−アラニンはXue,C−Bら,Bi org.Med.Chem.Letts.,1996,6,339−344に教 示されている。 反応スキーム1反応スキーム1(続き)反応スキーム1(続き) エチル2(S)−Nα−Cbz−2,3−ジアミノプロピオネート塩酸塩(1− 2) 1−1(5g,21ミリモル:Bachem)を100mLのEtOHに溶解 し、0℃に冷却した。SOCl2(9.2mL,126ミリモル)を添加し、次 いで冷却浴を除去した。6時間後、反応物を濃縮すると白色固体状の1−2が得 られた。1 H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.35(m,5H),5.14( s,2H),4.44(m,1H),4.22(q,J=7Hz,2H),3. 43(m,1H),3.20(m,1H),1.25(t,J=7Hz,3H) 。エチル2(S)−Nα−Cbz−Nβ−Boc−2,3−ジアミノプロピオネー ト(1−3) 1−2(2g,6.6ミリモル)を60mLのCH3CNに溶解した。NEt3 (1mL,7.2ミリモル)を添加し、次いでBOC2O(1.58g,7.3 ミリモル)を添加した。2時間後、反応物を濃縮し、EtOAcで希釈し、飽和 NaHCO3、10%KHSO4及びブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、 濾過し、濃縮すると透明油状の1−3が得られた。 TLC Rf0.87(シリカ,80%EtOAc/ヘキサン)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.35(s,5H),5.75( bs,1H),5.12(s,2H),4.81(bs,1H),4.39(m ,1H),4.19(m,2H),3.56(m,2H),1.42(s,9H ),1.29(q,J=7Hz,3H)。エチル2(S)−Nβ−Boc−2,3−ジアミノプロピオネート(1−4) 1−3(2.4g,6.6ミリモル)を10%Pd/C(240mg)と共に EtOAc(35mL)中でH2雰囲気下に20時間撹拌した。反応物をセライ トパッドで濾過し、濃縮すると、透明油状の1−4が得られた。 TLC Rf0.13(シリカ,80%EtOAc/ヘキサン)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ5.00(bs,1H),4.19 (m,2H),3.55(m,2H),3.25(m,1H),1.44(s, 9H),1.29(q,J=7Hz,3H)。エチル2(S)−Nα−(1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ)−Nβ −Boc−2,3−ジアミノプロピオネート(1−5) アミン1−4(760mg,3.27ミリモル)を35mLのCH2Cl2に溶解 し、0℃に冷却した。NMM(755mL,6.87ミリモル)と10(+)シ ョウノウスルホニルクロリド(1.23g,4.9ミリモル;Aldrich) とを添加した。0℃で1時間撹拌後、反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈 し、H2O、飽和NaHCO3、10%KHSO4及びブラインで洗浄し、乾燥し (MgSO4)、濃縮すると、油状物質が得られた。フラッシュクロマトグラフ ィー(シリカ,25−40%EtOAc/ヘキサン)によって透明油状の1−5 が得られた。 TLC Rf0.66(シリカ,50%EtOAc/ヘキサン)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.37(d,J=8Hz,1H) ,4.99(bt,1H),4.32(m,1H),4.23(q,J=8Hz ,2H),3.56(m,3H),3.0(d,J=15Hz,1H),2.4 (m,1H),2.05(m,4H),1.43(s,9H),1.30(t, J=7Hz,3H),1.00(s,3H),0.91(s,3H)。エチル2(S)−Nα−(1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ)−2, 3−ジアミノプロピオネート塩酸塩(1−6) エステル1−5(900mg,2.18ミリモル)を15mLのEtOAcに 溶解し、0℃に冷却した。HCl(g)を反応混合物に15分間吹込んだ。反応 物を冷却浴から取り出し、Ar(g)で20分間置換し、次いで濃縮すると、泡 状固体の1−6が得られた。 TLC Rf0.05(シリカ,20%MeOH/EtOAc)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ4.75(m,1H),4.26( q,J=7Hz,2H),3.50(m,4H),2.40(m,3H),1. 98(m,4H),1.30(t,J=7Hz,3H),1.04(s,3H) ,0.91(s,3H)。エチル4−(3−オキソ−ブチル)ベンゾエート(1−9) 3−ブテン−2−オール1−7(2.15mL,25ミリモル;Aldric h),エチル4−ヨードベンゾエート1−8(5.5g,20ミリモル;Ald rich)及びNEt3(3.5mL,25ミリモル)を圧力管内でアルゴン下 にCH3CN(6ml)に混合した。Pd(OAc)2(19mg,80uモル) を添加し、反応物を100℃で3時間加熱した。反応物を冷却し、次いでエーテ ルで希釈し、H2O、10%KHSO4、飽和NaHCO3及びブラインで洗浄し 、乾燥し(MgSO4)、濃縮すると、褐色固体状の1−9が得られた。 TLC Rf0.23(シリカ,30%EtOAc/ヘキサン)エチル4−〔2−(1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾエート( 1−11) 1−10(1.75g,14.3ミリモル;JOC,1983,48,340 1−3408)と、1−9(3.15g,14.3ミリモル)と、L−プロリン (0.8g,7.0ミリモル)とのエタノール溶液(70mL)を16時間還流 させた。反応物を濃縮乾固した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ,60 %−80%EtOAc/ヘキサン)によって黄色固体状の1−11が得られた。 Rf0.21(シリカ,3/1 EtOAc/ヘキサン)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ9.1(m,1H),8.18(j ,J=8Hz,1H),8.08(d,J=8Hz,1H),7.95(d,J =8Hz,2H),7.48(m,1H),7.30(dd,J=8Hz,2H ),4.35(q, J=7Hz,2H),3.35(m,4H),1.38(t,J=7Hz,3H )。エチル4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7 −イル)エチル〕エチルベンゾエート(1−12) 1−11(645mg,2.1ミリモル)と10%Pd/C(65mg)とエ タノール(10mL)との混合物を水素雰囲気下に18時間撹拌した。セライト パッドで濾過し次いで濃縮すると、未精製の1−12が得られた。固体を1:1 のエーテル/ヘキサンで研和すると淡黄色固体状の1−12が得られた。 TLC Rf0.75(シリカ,70%EtOAc/ヘキサン)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.94(d,J=8Hz,2H) ,7.26(d,J=8Hz,2H),7.03(d,J=7Hz,1H),6 .28(d,J=7Hz,1H),4.81(s,1H),4.35(q,J= 7Hz,2H),3.40(m,2H),3.03(m,2H),2.84(m ,2H),2.69(t,J=6Hz,2H),1.93(t,J=6Hz,2 H),1.38(t,J=7Hz,3H)。4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル )エチル安息香酸(1−13) 6NのHCl(10mL)中のエステル1−12(680mg,2.1ミリモ ル)を50℃で18時間加熱した。濃縮すると、淡黄色固体状の1−13が得ら れた。1 H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.93(d,J=8Hz,2H) ,7.52(d,J=8Hz,1H),7.31(d,J=8Hz,2H),5 .54(d,J=8Hz,1),3.48(t,J=5Hz,2H),3.03 (m,4H),2.79(t,J=6Hz,2H),1.93(t,J=6Hz ,2H)。4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル )エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ 〕β−アラニンエチルエステル(1−14) 1−13(200mg,0.627ミリモル)と、アミン1−6(240mg ,0.69ミリモル)と、NMM(345mL,3.13ミリモル)と、BOP 試薬(332mg,0.75ミリモル)とを5mLのCH3CHに混合した。一 夜撹 拌後、反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、H2O、飽和NaHCO3及 びブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮した。フラッシュク ロマトグラフィー(シリカ,EtOAc)によって1−14が黄白色泡状固体と して得られた。 TLC Rf0.13(シリカ,EtOAc)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.70(d,J=8Hz,2H) ,7.25(d,J=8Hz,2H),7.03(d,J=7Hz,1H),6 .72(t,J=5Hz,1H),6.5(bm,1H),6.28(d,J= 7Hz,1H),4.79(s,1H),4.42(bs,1H),4.25( q,J=7Hz,2H),4.04(m,1H),3.85(m,1H),3. 55(d.J=15Hz,1H),3.41(m,2H),3.00(m,3H ),2.82(t,J=4Hz,2H),2.69(t,J=6Hz,2H), 2.04(m,8H),1.58(bs,3H),1.31(t,J=7Hz, 3H),1.00(s,3H),0.90(s,3H)。4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル )エチル〕ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミ ノ〕β−アラニン(1−15) 1−14(250mg,0.409ミリモル)を4mLのEtOHに溶解し、 1MのNaOH(1.02mL,1.02ミリモル)を添加し、反応混合物を2 時間撹拌した。反応混合物を1NのHClで中和し、次いで濃縮すると、泡状固 体が得られた。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ,18:10:1:1の EtOAc/EtOH/NH4OH/H2O)によって淡黄色固体状の1−15が 得られた。 TLC Rf0.49(シリカ,12:10:1.1のEtOAc/EtOH/ NH4OH/H2O)1 H NMR(400MHz,DMSO)δ8.48(bt,1H),7.72 (d,J=8Hz,2H),7.55(bs,1H),7.28(d,J=8H z,2H),7.02(d,J=7Hz,1H),6.37(s,1H),6. 26(d,J=7Hz,1H),4.13(s,1H),3.54(m,3H) ,3.37(m,2H),2.94(m,3H),2.73(t,J=7Hz, 2H),2.6(t,J=6Hz,2H),2.3 (m,3H),2.02(m,1H),1.89(m,2H),1.75(m, 2H),1.49(m,1H),1.37(m,1H),1.05(m,1H) ,0.95(s,3H),0.66(s,3H)。 反応スキーム1に示した化学的方法を使用し市販の出発材料から1−15の構 造近縁類似体を製造できる。このような代表的化合物の幾つかを表1に化合物 〜4 として例示する。化合物1及び2は、2(R)−Nα−Cbz−2,3−ジ アミノプロピオン酸5(Bachem)または(1R)−(−)10−6(Al drich)を夫々使用し反応スキショウノウスルホニルクロリドーム1に示し た化学的方法によって容易に得られる。化合物及びは、適当なアルコール、 1−アダマンタンメタノール(Aldrich)または(1R)−(−)−ノ ポール(Aldrich)を夫々出発物質として得られる。 これらのアルコールは反応スキーム2に示す標準化学的方法によって対応するス ルホニルクロリドに転化され得る。 反応スキーム2 反応スキーム3反応スキーム3(続き)反応スキーム3(続き) N−(4−ヨード−フェニルスルホニルアミノ)−L−アスパラギン(3−2)3−1(4.39g,33.2ミリモル)と、NaOH(1.49g,37 .2ミリモル)と、ジオキサン(30ml)と、H2O(30ml)との0℃の 撹拌溶液に、ピプシルクロリド(10.34g,34.2ミリモル)を添加した 。〜5分後、15mlのH2Oに溶解したNaOH(1.49,37.2ミリモ ル)を添加し、次いで冷却浴を除去した。20時間後、反応混合物を濃縮した。 残渣をH2O(300ml)に溶解し、次いでEtOAcで洗浄した。水性部分 を0℃に冷却し、次いで濃HClで酸性化した。固体を収集し、次いでEt2O で洗浄すると白色固体状の3−2が得られた。1 H NMR(300MHz,D2O)δ7.86(d,2H,J=8Hz),7 .48(d,2H,J=8Hz),3.70(m,1H),2.39(m,2H )。2(S)−(4−ヨード−フェニルスルホニルアミノ)−β−アラニン(3−3 NaOH(7.14g,181.8ミリモル)とH2O(40ml)との0℃ の撹拌溶液に、Br2(1.30ml,24.9 ミリモル)を10分間を要して滴下した。〜5分後、酸3−2(9.9g,24 .9ミリモル)とNaOH(2.00g,49.8ミリモル)とH2O(35m l)とを混合し、0℃に冷却し、次いで反応物に1回で添加した。0℃で20分 間撹拌後、反応物を90℃で30分間加熱し、次いで再度0℃に冷却した。濃H Clを滴下してpHを〜7に調整した。固体を収集し、EtOAcで洗浄し、次 いで真空下で乾燥させると、白色固体状の酸3−3が得られた。1 H NMR(300MHz,D2O)δ8.02(d,2H,J=8Hz),7 .63(d,2H,J=8Hz),4.36(m,1H),3.51(dd,1 H,J=5Hz,13Hz),3.21(m,1H)。エチル2(S)−(4−ヨード−フェニルスルホニルアミノ)−β−アラニン− 塩酸塩(3−4) EtOH(50ml)中の酸3−3(4.0g,10.81ミリモル)の懸濁 液に、HClをO℃で10分間吹込んだ。冷却浴を除去し、反応物を60℃に加 熱した。18時間後、反応物を濃縮すると白色固体状のエステル3−4が得られ た。1 H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.98(d,2H, J=8Hz),7.63(d,2H,J=8Hz),4.25(q,1H,J= 5Hz),3.92(m,2H),3.33(m,1H),3.06(m,1H ),1.01(t,3H,J=7Hz)。エチル4−〔2−(2−アミノピリジン−6−イル)エチル〕ベンゾエート(3 −5) エステル3−5a(700mg,2.63ミリモル)(製造に関しては、19 95年12月7日公開のPCT国際出願公開WO95/32710の反応スキム ー29参照)と10%Pd/C(350mg)とEtOHとの混合物を1気圧の H2下で撹拌した。20時間後、反応物をセライトパッドで濾過し、次いで濃縮 すると褐色油状のエステル3−5が得られた。 TLC Rf=0.23(シリカ,40%EtOAc/ヘキサン)1 H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.95(d,2H,J=8Hz) ,7.26(m,3H),6.43(d,1H,J=7Hz),6.35(d, 1H,J=8Hz),4.37(m,4H),3.05(m,2H),2.91 (m,2H),1.39(t,3H,J=7Hz)。4−〔2−(2−アミノピリジン−6−イル)エチル〕安息酸塩酸塩(3−6) 6NのHCl(12ml)中のエステル3−5(625mg,2.31ミリモ ル)の懸濁液を60℃に加熱した。〜20時間後、反応物を濃縮すると黄褐色固 体状の3−6が得られた。1 H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.96(d,2H,J=8Hz) ,7.80(m,1H),7.33(d,2H,J=8Hz),6.84(d, 1H,J=9Hz),6.69(d,1H,J=7Hz),3.09(m,4H )。エチル4−〔2−(2−アミノピリジン−6−イル)エチル〕ベンゾイル−2( S)−(4−ヨード−フェニルスルホニルアミノ)−β−アラニン(3−7)3−6(400mg,1.43ミリモル)と、アミン3−4(686mg, 1.57ミリモル)と、EDC(358mg,1.86ミリモル)と、HOBT (252mg,1.86ミリモル)と、NMM(632μl,5.72ミリモル )と、DMF(10ml)との溶液を〜20時間撹拌した。反応物をEtOAc で希釈し、次いで飽和NaHCO3、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、 濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シ リカ,EtOAcから5%イソプロパノール/EtOAcまで)によって白色固 体状のアミド3−7が得られた。 TLC Rf=0.4(シリカ,10%イソプロパノール/EtOAc) 1 H NMR(300MHz,CD3OD)δ7.79(d,2H,J=9Hz) ,7.61(d,2H,J=8Hz),7.52(d,2H,J=9Hz),7 .29(m,1H),7.27(d,2H,J=8Hz),4.20(m,1H ),3.95(q,2H,J=7Hz),3.66(dd,1H,J=6Hz, 14Hz),3.49(dd,1H,J=8Hz,13Hz),3.01(m, 2H),2.86(m,2H),1.08(t,3H,J=7Hz)。4−〔2−(2−アミノピリジン−6−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)− (4−ヨードフェニルスルホニルアミノ)−β−アラニン(3−8) エステル3−7(200mg,0.3213ミリモル)と6NのHCl(30 ml)との溶液を60℃に加熱した。〜20時間後、反応混合物を濃縮した。フ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ,20:20:1:1のEtOAc/Et OH/ NH4OH/H2O)によって白色固体状の3−8が得られた。 TLC Rf=0.45(シリカ,20:20:1:1のEtOAc/EtOH /NH4OH/H2O)1 H NMR(300MHz,DMSO)δ8.40(m,1H),8.14( Bs,1H),7.81(d,2H,J=8Hz),7.62(d,2H,J= 8Hz),7.48(d,2H,J=8Hz),7.27(m,3H),6.3 4(d,1H,J=7Hz),6.25(d,1H,J=8Hz),5.85( bs,2H),3.89(bs,1H),3.35(m,2H),2.97(m ,2H),2.79(m,2H)。4−〔2−(2−アミノピリジン−6−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)− (4−トリメチルスタンニル−フェニルスルホニルアミノ)−β−アラニン(3 −9) ヨウ化物3−8(70mg,0.1178ミリモル)と(CH3Sn)2(49 μl,0.2356ミリモル)とPd(PPh3)4(5mg)とジオキサン(7ml )との溶液を90℃に加熱した。2時間後、反応物を濃縮し、次いでprepH PLC(Delta−Pak C18 15μM 100Å,40×100mm ;95:5のAE 5:95のH2O/CH3CH)に よって精製すると、トリフルオロ酢酸塩が得られた。塩をH2O(10ml)に 懸濁させ、NH4OH(5滴)で処理し、次いで凍結乾燥するとの白色固体状の3−9 が得られた。1 H NMR(400MHz,DMSO)δ8.40(m,1H),8.18( d,1H,J=8Hz),7.67(m,5H),7.56(d,2H,J=8 Hz),7.29(d,2H,J=8Hz),6.95−7.52(m,2H) ,6.45(bs,2H),4.00(m,1H),3.50(m,1H),3 .33(m,1H),2.97(m,2H),2.86(m,2H)。4−〔2−(2−アミノピリジン−6−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)− (4−125ヨード−フェニルスルホニルアミノ)−β−アラニン(3−10) ヨードビーズ(Pierce)を5mCiのNa125I(Amersham, IMS30)のシッピングバイアルに添加し、室温で5分間撹拌した。0.05 mLの10%H2SO4/MeOH中の0.1mgの3−9の溶液を調製し、直ち にNa125I/ヨードビーズバイアルに添加した。室温で3分間撹拌後、約0. 04−0.05mLのNH4OHを添加し、反応混合物をpH6−7にした。反 応混合物全量をHPLCに注入し て精製した〔Vydacペプチド−タンパク質C−18カラム、4.6×250 mm、10%アセトニトリル(0.1%(TFA):H2O(0.1%TFA) から90%アセトニトリル(0.1%TFA):H2O(0.1%TFA〕まで の30分間の直線状勾配、1mL/分〕。これらの条件下で3−10の保持時間 は17分であった。放射能の大部分を含有する画分をプールし、凍結乾燥し、エ タノールで希釈すると約1mCiの3−10が得られたので、3−8の標品サン プルと共にHPLC分析で同時溶出させた。 器具:分析用及び分取用のHPLCは、Rheodyne 7125インゼク ターの付いた0.1mLのヘッドをもつWaters 600E Powerl ineマルチソルベントデリバリーシステムと、Glison FC203マイ クロフラクションコレクターの付いたWaters 990ホトダイオードアレ イデテクタとを用いて行った。分析用及び分取用のHPLCのためには、Vyd acペプチド−タンパク質C−18カラム,4.6×250mmをC−18 B rownleeモジュラーガードカラムと共に使用した。HPLC分析に使用し たアセトニトリルは、Fisher Optimaグレード であった。使用したHPLCラジオデテクタはBeckman 170ラジオア イソトープデテクタであった。Vydac C−18タンパク質及びペプチドカ ラム,3.9×250mmを分析用及び分取用HPLCに使用した。放射能の溶 液はSpeedvac真空遠心機で濃縮した。校正曲線及び化学濃度はHewl ett Packard Model 8452A UV/Visダイオードア レイ分光光度計を使用して決定した。サンプルの放射能はPackard A5 530ガンマカウンターで測定した。 本発明化合物のαvβ3結合活性及び骨吸収阻害活性を測定するために使用し た試験手順を以下に記載する。更に、癌を治療するため及び/または腫瘍増殖を 阻害するために有効な本発明化合物の活性を、Kohlら,PNAS91(19 94)9141−45に記載のヌードマウス腫瘍ゼノグラフトアッセイを用いて 確認する。骨吸収ピットアッセイ 破骨細胞が骨吸収に関与するとき、これらの破骨細胞の作用を受ける骨表面で 所謂ピット形成が生じるであろう。従って、破骨細胞を阻害する化合物の能力の 試験には、阻害化合物の存在下の破骨細胞の吸収ピット形成能力の測定が役立つ 。 6mmの円筒形のウシ大腿骨の骨幹から20ミクロン厚さの連続的横断切片を低 速ダイヤモンドソー(Isomet,Beuler,Ltd.,Lake Bl uff,II)によって切り出した。骨切片をプールし、10%エタノール溶液 に入れ、後で使用するまで冷蔵した。 実験の前に、骨切片をH2O中で毎回20分間ずつ2回超音波処理した。清浄 にした切片を96ウェルのプレートに入れ、2つの対照レーン及び各薬剤用量あ たり1つのレーンを作製した。各レーンは3つまたは4つの重複培養物を表す。 96ウェルプレート内の骨切片をUV照射によって滅菌した。破骨細胞と共にイ ンキュベーションする前に、15%のウシ胎仔血清と1%のペニシリン/ストレ プトマイシンとを含有する0.1mlの培地199,pH6.9を添加すること によって骨切片を水和させた。 Chambersら(J.Ce1l.Science,66:383−399) の修正方法によって1〜3日齢の幼ラット(スプレーグ・ドーリー)の長骨から破 骨細胞を単離した。得られた懸濁液(0.75ml/骨)を大口径の転移ピペッ トを用いて90〜120回穏やかに粉砕した。網目100ミクロンのナ イロン網をもつ細胞ストレーナによって骨断片から細胞集団を分離した。100 μlの細胞浮遊液を骨切片の各々に載せた。 次に所望の実験濃度の被験化合物を添加した。 破骨細胞に20〜24時間接触させた骨切片を染色処理した。骨切片の各々か ら組織培養培地を除去した。各ウェルを200μlのH2Oで洗浄し、骨切片を 2.5%のグルタルアルデヒド、0.1Mのカコジレート,pH7.4中で20 分間固定した。固定後、0.25MのNH4OHの存在下の2分間の超音波処理 、次いでH2O中の2×15分間の超音波処理を行って、残留している細胞落屑 を完全に除去した。骨切片を直ちに、濾過した1%トルイジンブルー及び1%ホ ウ砂によって6〜8分間染色した。 骨切片の乾燥後、被験切片及び対照切片の骨吸収ピットをカウントした。偏光 Nikon IGSフィルターキューブを使用しMicrophot Fx(N ikon)蛍光顕微鏡で骨吸収ピットを観察した。被験用量の結果を対照に比較 し、各被験化合物毎に得られたIC50値を測定した。 このアッセイから得られたデータを(ヒトを含む)哺乳動物の疾病状態に利用 及び使用するために適正化できることはSato,M.ら,Journal o f Bone and Mineral Research,Vol.5,No.1,1990に記載された教示から裏付 けられる。この論文は、幾つかのビスホスホネートがページェット病、悪性高カ ルシウム血症、骨転移によって生じる溶骨性病変の治療、及び、寝たきりまたは 性ホルモン不足による骨減少の治療に臨床的に使用されて有効であったことを教 示している。次に、これらの同じビスホスホネートを上記の骨吸収ピットアッセ イで試験し、それらの既知の有効性とアッセイにおけるプラスの性能との間の相 関関係を確認する。 EIBアッセイ Duongら,J.Bone Miner.Res.,8:S378は、ヒト インテグリンαvβ3を発現させる系を記載している。インテグリンに対する抗 体またはエキスタチン(欧州特許公開382451)のようなRGD−含有分子 は骨吸収を有効にブロックできるので、インテグリンが骨マトリックスに対する 破骨細胞の接着を刺激することは示唆されていた。 反応混合物: 1,175μlのTBSバッファ(50mMのトリス・HCl,pH7.2、1 50mMのNaCl、1%のBSA、1mMのCaCl2、1mMのMgCl2) 。 2.25μlの細胞抽出物(100mMのオクチルグルコシドバッファで200 0cpm/25μlに希釈)。 3.125I−エキスタチン(25μl/50,000cpm)(欧州特許公開E P382451参照)。 4.25μlのバッファ(全結合)または非標識エキスタチン(非特異的結合) 。 反応混合物を次に室温で1時間インキュベートした。Skatron細胞ハー べスターを使用し、未結合αvβ3と結合αvβ3とを濾過によって分離した。 次にフィルター(1.5%のポリエチレンイミン中で10分間予浸)を洗浄バッ ファ(50mMのトリスHCl、1mMのCaCl2/MgCl2,pH7.2) で洗浄した。次にフィルターをガンマカウンターでカウントした。SAPアッセイ 材料 1.小麦胚芽凝集素シンチレーション近接アッセイビーズ(SPA):Amer sham 2.オクチルグルコピラノシド:Calbiochem 3.HEPES:Calbiochem 4.NaCl:Fisher 5.CaCl2:Fisher 6.MgCl2:SIGMA 7.フェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF):SIGMA 8.オプチプレート:PACKARD 9.3−10(比活性500−1000Ci/ミリモル) 10.被験化合物 11.精製インテグリンレセプター:αvβ3を超発現している293細胞(D uongら,J.Bone Min.Res.8:S378,1993)からP ytela(Methods in Enzymology,144・475, 1987)に従ってαvβ3を精製した。 12.結合用バッファ:50mMのHEPES,pH7.8、100mMのNa Cl、1mMのCa2+/Mg2+、0.5mMのPMSF 13.結合用バッファ中の50mMのオクチルグルコシド:50−OGバッファ手順 1.SPAビーズの前処理: 500mgの凍結乾燥SPAビーズを先ず200mlの50−OGバッファで 4回、100mlの結合用バッファで1回洗浄し、次いで12.5mlの結合用 バッファに再懸濁させた。 2.SPAビーズ及びレセプター混合物の調 各アッセイ管で、2.5μl(40mg/ml)の前処理したビーズを97. 5μlの結合用バッファ及び20mlの50−OGバッファに懸濁させた。5μ l(〜30ng/μl)の精製レセプターを懸濁ビーズに添加し室温で30分間 撹拌した。 混合物を次にBeckman GPR Benchtop遠心機で2,500r pmで4℃で10分間遠心した。次いでペレットを50μlの結合用バッファ及 び25μlの50−OGバッファに再懸濁させた。 3.反応 オプチプレートの対応するウェルに以下の材料を順次添加した: (i)レセプター/ビーズ混合物(75μl) (ii)各25μlの被験化合物、全結合用の結合用バッファ または非特異的結合用3−8(最終濃度1μM) (iii)結合用バッファ中の3−10(25μl、最終濃度40pM) (iv)結合用バッファ(125μl) (v)各プレートをPACKARD製のプレートシーラーで密閉し、振盪させな がら4℃で一夜インキュベートした。 4.PACKARD TOPCOUNTを使用してプレートをカウントした。 5.阻害%を以下の式で計算した: A=総カウント数 B=非特異的カウント数 C=サンプルカウント数 阻害%=〔{(A−B)−(C−B)}/(A−B)〕/(A−B)×100OCFORMアッセイ マウスの頭蓋冠から初めて得られた骨芽細胞様細胞(1.8細胞)を、リボ− 及びデオキシリボヌクレオシドと10%ウシ胎仔血清とペニシリン−ストレプト マイシンとを含有するαMEM培地中のCORNINGの24ウェル組織培養プ レートで平板 培養した。午前中に細胞を40,000/ウェルで播種した。午後に、6週齢の 雄Balb/Cマウスから骨髄細胞を以下の手順で準備した。 マウスを殺し、脛骨を摘出し、上記培地に入れた。末端を切断し、27.5ゲ ージの針の付いた1mLのシリンジで骨髄腔から管に骨髄を採取した。ピペット を上下に振って骨髄を懸濁させた。懸濁液を>100μmのナイロンの細胞スト レーナに通した。得られた懸濁液を350×で7分間遠心した。ペレットを最懸 濁させ、サンプルを2%酢酸に希釈して、赤血球を溶解させた。残りの細胞を血 球計でカウントした。細胞をペレット化し、1×106細胞/mLに再浮遊させ た。50μLを1.8細胞の各ウェルに添加して50,000細胞/ウェルの濃 度にし、1,25−ジヒドロキシービタミンD3(D3)を各ウェルに最終濃度1 0nMに添加した。湿潤化した5%CO2雰囲気中で培養物を37℃でインキュ ベートした。48時間後、培地を交換した。骨髄添加の72時間後、被験化合物 をD3含有の新しい培地と共に4つの重複ウェルに添加した。48時間後に、D3 含有の新しい培地と共に化合物を再度添加した。更に48時間後に、培地を除去 し、燐酸塩緩衝生理食塩水中の10%ホルム アルデヒドによって細胞を室温で10分間固定し、次いでエタノール・アセトン (1:1)で1−2分間処理し、風乾した。次に、細胞を酒石酸塩耐性酸ホスフ ァターゼに対して以下の手順で染色した。 30mMの酒石酸ナトリウムと0.3mg/mLのファースト・レッド・バイ オレットLB塩と0.1mg/mLのナフトールAS−MXホスフェートとを含 有する50mMの酢酸バッファ,pH5.0によって細胞を室温で10〜15分 間染色した。染色後、プレートを脱イオン水で十分に洗浄し、風乾した。 各ウェルの多核化した陽性染色細胞をカウントした。 配合製剤の実例 経口組成物の特定実施例として、100mgの化合物1(表1に示す)を、十 分に微粉砕した乳糖と配合して総量580g〜590mgとし、サイズOの硬ゲ ルカプセルに充填した。 本発明をいくつかの好ましい実施態様に基づいて記載し説明したが、本発明の 要旨及び範囲を逸脱することなく種々の変更、修正及び代替が可能であることは 当業者に理解されよう。例えば、骨吸収を原因とする骨疾患の重篤度または上記 の本発明の化合物の他の処方に対する被治療哺乳動物の反応性の変化に従 って上記の好ましい投与量以外の有効投薬量を適用することが可能である。同様 に、観察される特異的薬理学的応答は、選択された特定活性化合物に従ってもし くは依存して変化し、また、医薬担体の有無、製剤の形態、使用される投与形態 次第で変化し、このような予測される結果の変動または違いは本発明の目的及び 実施に一致すると考えられる。従って、本発明は後出の請求の範囲のみによって 限定され、このような請求の範囲は適正な広い範囲で解釈されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/06 A61K 45/06 A61P 9/10 A61P 9/10 19/10 19/10 27/02 27/02 29/00 29/00 31/12 31/12 35/00 35/00 43/00 105 43/00 105 111 111 C07D 235/16 C07D 235/16 471/04 114 471/04 114A (31)優先権主張番号 60/062,594 (32)優先日 平成9年10月20日(1997.10.20) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 9725996.4 (32)優先日 平成9年12月9日(1997.12.9) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK,LR ,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: X−Y−Z−アリール−A−B 〔式中、 アリールは、0、1、2または3個の窒素原子を含み未置換であるかまたはR8 及びR9で置換された6員環の芳香環であり、 Xは、 N、OまたはSから選択された0、1、2、3または4個のヘテロ原子を含み 、5員または6員の環系が未置換であるかまたはR1、R2、R3及びR4によ って置換されている5員環または6員環の芳香族または非芳香族の単環系、また は、 1つまたは複数の環が芳香族であり、多環系がN、OまたはSから選択された 0、1、2、3または4個のヘテロ原子を含 み、多環系が未置換であるかまたはR1、R2、R3及びR4によって置換されてい る9〜14員環の多環系、 から選択され、 Yは、 C0-8アルキレン、 C3-10シクロアルキル、 C0-8アルキレン−NR10−CO−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CONR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−O−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−S(O)0-2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−SO2−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10−SO2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CO−C0-8アルキレン、 (CH20-6アリール(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−(CH20-6、 (CH2)アリール−CO−NR10−(CH20-6、 (CH20-6アリールNR10−CO(CH20-6、 または、 から選択され、 Z及びAの各々は独立に、 から選択され、但し、m及びnの各々は独立に0〜6の整数であり、 Bは、であり、但し、pは1〜3の整数であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11及びR12の各々は独立に、 水素、 ハロゲン、 C1-10アルキル、 アリールC0-8アルキル、 アミノC0-8アルキル、 C1-3アシルアミノC0-8アルキル、 C1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-6ジアルキルアミノC0-8アルキル、 アリールC0-6アルキルアミノC0-6アルキル、 C1-4アルコキシアミノC0-8アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-4アルコキシC0-6アルキル、 ヒドロキシカルボニルC0-6アルキル、 C1-4アルコキシカルボニルC0-6アルキル、 ヒドロキシカルボニルC0-6アルキルオキシ、 ヒドロキシC1-6アルキルアミノC0-6アルキル、または、 ヒドロキシC0-6アルキル から選択され、 R6は、 水素、 フッ素、 C1-8アルキル、 ヒドロキシル、 ヒドロキシC1-6アルキル、 カルボキシC0-6アルキル、 C1-6アルキルオキシ、 C1-6アルキルカルボニル、 アリールC0-6アルキルカルボニル、 C1-6アルキルカルボニルオキシ、 アリールC0-6アルキルカルボニルオキシ、 C1-6アルキルアミノカルボニルオキシ、 C3-8シクロアルキル、 アリールC0-6アルキル、 C0-6アルキルアミノC0-6アルキル、 C0-6ジアルキルアミノC0-6アルキル、 C1-8アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、 C1-8アルキルオキシカルボニルアミノC0-8アルキル、 アリールC0-8アルキルオキシカルボニルアミノC0-8アルキル、 C1-8アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 C0-8アルキルアミノカルボニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-8アルキルアミノカルボニルアミノC0-6アルキル、 C0-8アルキルアミノスルホニルアミノC0-6アルキル、 アリールC0-8アルキルアミノスルホニルアミノC0-6アルキル、 C1-6アルキルスルホニルC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルスルホニルC0-6アルキル、 C1-6アルキルカルボニルC0-6アルキル、 アリールC0-6アルキルカルボニルC0-6アルキル、 C1-6アルキルチオカルボニルアミノC0-6アルキル、または、 アリールC0-6アルキルチオカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、アルキルまたはN原子は未置換であるかまたはR5で置換 されており、 R7は、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルアミノスルホニルアミノC0-6アルキル、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルアミノカルボニルアミノC0-6アルキル、ま たは、 C7-20ポリシクリルC0-8アルキルオキシカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、ポリシクリルは未置換であるかまたはR14、R15、R16及 びR17で置換されていてもよく、アルキル基はいずれも未置換であるかまたはR14 及びR15で置換されていてもよく、 R13は、 ヒドロキシ、 C1-8アルキルオキシ、 アリールC0-6アルキルオキシ、 C1-8アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシ、 アリールC1-8アルキルカルボニルオキシC1-4アルキルオキシ、 C1-6ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシ、 アリールC1-6ジアルキルアミノカルボニルメチルオキシ、または、 アミド結合によって結合されており且つアミノ酸のカルボン酸部分が遊離酸で あるかもしくはC1-6アルキルによってエステル化されているL−もしくはD− アミノ酸、 から選択され、 R14、R15、R16及びR17の各々は独立に、 水素、ハロゲン、C1-10アルキル、C3-8シクロアルキル、オキソ、アリール 、アリールC1-8アルキル、アミノ、アミノC1-8アルキル、C1-3アシルアミノ 、C1-3アシルアミノC1-8アルキル、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルキルアミ ノ−C1-8アルキル、C1-6ジアルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノC1-8アル キル、C1-4アルコキシ、C1-4アルコキシC1-6アルキル、ヒドロキシカルボニ ル、ヒドロキシカルボニルC1-6アルキル、C1-3アルコキシカルボニル、C1-3 アルコキシカルボニルC1-6アルキル、ヒド ロキシカルボニル−C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1-6アルキ ル、C1-6アルキルオキシ−C1-6アルキル、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチ ル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、C1-8アルキル−S(O) q、C1-8アルキルアミノカルボニル、C1-8ジアルキルアミノカルボニル、C1- 8 アルキルオキシカルボニルアミノ、C1-8アルキルアミノカルボニルオキシ、ま たはC1-8アルキルスルホニルアミノから選択される〕で示される化合物である が、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7− イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノウスルホニルア ミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14)または4−〔2−(1,2,3 ,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル− 2(S)−〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β−アラニン(1− 15)は除外される化合物及び医薬として許容されるその塩。 2.式中の、 アリールは、0、1または2個の窒素原子を含む6員環の芳香環であり、但し アリールは未置換であるかR8及びR9で置換されており Xは、 N、OまたはSから選択された0、1または2個のヘテロ原子を含み、5員ま たは6員の環系が未置換であるかまたはR1及びR2によって置換されている5員 環または6員環の芳香族もしくは非芳香族の単環系、または、 1つまたは複数の環が芳香族であり、多環系がN、OまたはSから選択された 0、1、2または3個のヘテロ原子を含み、多環系が未置換であるかまたはR1 及びR2によって置換されている9〜14員環の融合多環系、 から選択され、 Yは、 C0-8アルキレン、 C3-10シクロアルキル、 C0-8アルキレン−NR10-CO−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CONR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−O−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−S(O)0-2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−SO2−NR10−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−NR10−SO2−C0-8アルキレン、 C0-8アルキレン−CO−C0-8アルキレン、 (CH20-6アリール(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−(CH20-6、 (CH20-6アリール−CO−NH−(CH20-6、 または、 から成るグループから選択され、 Z及びAの各々は独立に、から選択され、但し、m及びnの各々は独立に0〜4の整数であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11及びR12の各々は独立に、 水素、 ハロゲン、 C1-6アルキル、 アリールC0-8アルキル、 アミノC0-8アルキル、 C1-3アシルアミノC0-8アルキル、 C1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-6ジアルキルアミノC0-8アルキル、 アリールC0-6アルキルアミノC0-6アルキル、 C1-4アルコキシアミノC0-8アルキル、 ヒドロキシC1-6アルキルアミノC0-8アルキル、 C1-4アルコキシC0-6アルキル、 または、 C1-4アルコキシカルボニルC0-6アルキル から選択され、 R6は、 水素、 C1-8アルキル、または、 アリールC0-6アルキル から選択され、 R7は、 C7-15ポリシクリルC0-6アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、または、 C7-15ポリシクリルC0-6アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、ポリシクリルは未置換であるかまたはR14、R15、R16及 びR17で置換されていてもよく、アルキル基はいずれも未置換であるかまたはR14 及びR15で置換されていてもよい化合物であるが、4−〔2−(1,2,3, 4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2 (S)〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ]β−アラニンエチルエス テル(1−14)または4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8− ナフチリジン−7−イル)エチル]ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10−シ ョウノウ スルホニルアミノ〕β−アラニン(1−15)は除外されることを特徴とする請 求項1に記載の化合物及び医薬として許容されるその塩。 3.式中の、 アリールは、未置換であるかまたはR8で置換されたフェニルまたはピリジル 環であり、 Xは、 1つまたは複数の環が芳香族であり、多環系がN、OまたはSから選択された 0、1、2または3個のヘテロ原子を含み、多環系が未置換であるかR1及びR2 によって置換されている9〜14員環の融合多環系であり、 Yは、 C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−NR10-CO−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−CONR10-C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−O−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−NR10−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−S(O)0-2−C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−SO2−NR10−C0-6アルキレン、または、 C0-6アルキレン−アリール−C0-6アルキレン、 から選択され、 Zは、 から選択され、 Aは、 であり、 Bは、 であり、 R1、R2、R3、R4、R5、R8、R9、R10、R11及びR12の各々は独立に、 水素、 ハロゲン、 C1-10アルキル、 アリールC0-8アルキル、 C1-4アルコキシC0-6アルキル、または、 C1-4アルコキシカルボニルC0-6アルキル から選択され、 R6は水素であり、 R7は、 C7-10ポリシクリルC0-6アルキルスルホニルアミノC0-6アルキル、または、 C7-10ポリシクリルC0-6アルキルカルボニルアミノC0-6アルキル、 から選択され、但し、ポリシクリルは未置換であるかまたはR14、R15、R16及 びR17で置換されていてもよく、 R13は、 ヒドロキシ、または C1-8アルキルオキシ、 から選択され、 R14、R15、R16及びR17の各々は独立に、 水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、オキ ソ、アミノ、アミノC1-8アルキル、C1-3アシルアミノ、C1-3アシルアミノC1 -8 アルキル、C1-6アルキルアミノ、C1-6アルキルアミノC1-8アルキル、C1-6 ジアルキルアミノ、C1-6ジアルキルアミノC1-8アルキル、C1-4アルコキシ、 C1-4アルコキシC1-6アルキル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル C1-6アルキル、C1-3アルコキシカルボニル、C1-3アルコキシカルボニルC1-6 アルキル、ヒドロキシカルボニル−C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシ、ヒドロ キシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ−C1-6アルキル、ニトロ、シアノ、 トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、C1-8ア ルキルスルホニル、C1-8アルキルアミノカルボニル、C1-8アルキルオキシカル ボニルアミノ、C1-8アルキルアミノカルボニルオキシ、または、C1-8アルキル スルホニルアミノから選択される化合物であるが、4−〔2−(1,2,3,4 −テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2( S)〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステ ル(1−14)または4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナ フチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10−ショ ウノウスルホニ ルアミノ〕β−アラニン(1−15)は除外されることを特徴とする請求項2に 記載の化合物及び医薬として許容されるその塩。 4.式: 〔式中、 Xは、 から成るグループから選択され、 Yは、 C0-6アルキレン、 C0-6アルキレン−O−C0-6アルキレンまたは C0-6アルキレン−NR10-C0-6アルキレン から選択され、 Zは (CH2mまたは(CH2m−O−(CH2n から選択され、 R14、R15、R16及びR17の各々は独立に、 水素、ハロゲン、C1-6アルキル、オキソまたはヒドロキシから選択される〕 化合物であるが、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチ リジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S)10−ショウノウ スルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14)または4−〔2− (1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕 ベンゾイル−2(S)-〔1(S)10−ショウノウスルホニルアミノ〕β−ア ラニン(1−15)は除外されることを特徴とする請求項3に記載の化合物及び 医薬として許容されるその塩。 5.式: 〔式中、 qは0〜2の整数であり、 R18は、 から選択される〕化合物であるが、4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ −1,8−ナフチリジン−7−イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)〔1(S) 10−ショウノウスルホニルアミノ〕β−アラニンエチルエステル(1−14) または4−〔2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−1,8−ナフチリジン−7 −イル)エチル〕ベンゾイル−2(S)−〔1(S)10−ショウノウスルホニ ルアミノ〕β−アラニン(1−15)は除外されることを特徴とする請求項3に 記載の化合物及び医薬として許容されるその塩。 6. から選択された請求項5に記栽の化合物及び医薬として許容されるその塩。 7.式 で示される請求項4に記載の化合物及び医薬として許容されるその塩。 8.請求項1の化合物と医薬として許容される担体とから成る医薬組成物。 9.請求項1の化合物と医薬として許容される担体との組合せによって製造され た医薬組成物。 10.請求項1の化合物と医薬として許容される担体とを組合わせることから成 る医薬組成物の製造方法。 11.治療有効量の請求項1の化合物を哺乳動物に投与することから成る、治療 を要する哺乳動物のビトロネクチン拮抗作用の誘発方法。 12.ビトロネクチン拮抗作用が、骨吸収の阻害、再発狭窄症の阻害、血管形成 の阻害、アテローム性動脈硬化症の阻害、炎症の阻害、ウイルス性疾患の阻害、 糖尿病性網膜症の阻害、黄斑変性の阻害、または、腫瘍増殖の阻害から選択され ることを特徴とする請求項11に記載の方法。 13.ビトロネクチン拮抗作用が腫瘍増殖の阻害であることを特徴とする請求項 12に記載の方法。 14.治療有効量の請求項1の化合物を治療を要する哺乳動物に投与することか ら成る、ビトロネクチンレセプターの拮抗作用によって仲介される哺乳動物の障 害の治療または予防方法。 15.障害が骨粗鬆症及び癌から成るグループから選択されることを特徴とする 請求項14に記載の方法。 16.治療有効量の請求項1の化合物を哺乳動物に投与することから成る、治療 を要する哺乳動物の腫瘍増殖の阻害方法。 17.前記化合物の投与が放射線治療と併用されることを特徴とする請求項16 に記載の方法。 18.治療有効量の請求項1の化合物を哺乳動物に投与することから成る、治療 を要する哺乳動物の癌の治療方法。 19.治療有効量の請求項8の組成物を哺乳動物に投与することから成る、治療 を要する哺乳動物のビトロネクチン拮抗作用の誘発方法。 20.治療有効量の請求項8の組成物を治療を要する哺乳動物に投与することか ら成る、ビトロネクチンレセプターの拮抗作用によって仲介される哺乳動物の障 害の治療または予防方法。 21.治療有効量の請求項8の組成物を哺乳動物に投与することから成る、治療 を要する哺乳動物の腫瘍増殖の阻害方法。 22.治療有効量の請求項8の組成物を哺乳動物に投与することから成る、治療 を要する哺乳動物の癌の治療方法。 23.請求項1の化合物と1種または複数の既知の細胞障害性または増殖阻害性 の物質とを治療有効量で哺乳動物に投与することから成る、治療を要する哺乳動 物の癌の治療方法。 24.請求項1の化合物とVEGF阻害化合物とを治療有効量で哺乳動物に投与 することから成る、治療を要する哺乳動物の血管形成の阻害方法。 25.更に、癌、黄斑変性または糖尿病性網膜症から選択された障害の治療から 成る請求項24に記載の方法。 26.(a)有機ビスホスホネートまたは医薬として許容されるその塩またはエ ステルと、 (b)エストロゲンレセプターの変調因子と、 (c)細胞障害性/抗増殖性物質及びその混合物と、 から成るグループから選択された有効成分を更に含有する請求項8に記載の組成 物。 27.前記有機ビスホスホネートまたは医薬として許容されるその塩またはエス テルがアレンドロネート−ナトリウム三水和物であることを特徴とする請求項2 6に記載の組成物。
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