JP2001509169A - Cm101/gbs毒素を用いた創傷治癒促進法 - Google Patents

Cm101/gbs毒素を用いた創傷治癒促進法

Info

Publication number
JP2001509169A
JP2001509169A JP53227698A JP53227698A JP2001509169A JP 2001509169 A JP2001509169 A JP 2001509169A JP 53227698 A JP53227698 A JP 53227698A JP 53227698 A JP53227698 A JP 53227698A JP 2001509169 A JP2001509169 A JP 2001509169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patient
wound
gbs
toxin
pharmaceutical composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP53227698A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001509169A5 (ja
Inventor
ジー. ヘラークビスト,カール
ニーマン,マイカル
ディー. ワミル,バーバラ
アブラモビッチ,リナット
Original Assignee
バンダービルト ユニバーシティ
エダ リサーチ アンド ディベロップメント カンパニー,リミティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バンダービルト ユニバーシティ, エダ リサーチ アンド ディベロップメント カンパニー,リミティド filed Critical バンダービルト ユニバーシティ
Publication of JP2001509169A publication Critical patent/JP2001509169A/ja
Publication of JP2001509169A5 publication Critical patent/JP2001509169A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/715Polysaccharides, i.e. having more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages; Derivatives thereof, e.g. ethers, esters
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N1/00Preservation of bodies of humans or animals, or parts thereof
    • A01N1/02Preservation of living parts
    • A01N1/0205Chemical aspects
    • A01N1/021Preservation or perfusion media, liquids, solids or gases used in the preservation of cells, tissue, organs or bodily fluids
    • A01N1/0226Physiologically active agents, i.e. substances affecting physiological processes of cells and tissue to be preserved, e.g. anti-oxidants or nutrients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P17/00Drugs for dermatological disorders
    • A61P17/02Drugs for dermatological disorders for treating wounds, ulcers, burns, scars, keloids, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は創傷を持つ患者の治療法、特にB群β溶血型連鎖球菌より単離したCM101またはGBS毒素を投与し、瘢痕化を最小にし創傷の治癒を促進し治療する方法を提供する。治療可能な創傷の型には表面または内部創傷が含まれる。本発明の方法は、創傷の治癒を促進し、腫瘍進行の蓋然性を最小にすることを目的とした、腫瘍を持つ手術患者へのCM101またはGBS毒素を投与も含む。

Description

【発明の詳細な説明】 CM101/GBS毒素を用いた創傷治癒促進法 発明の分野 本発明は瘢痕化を最小にし、治癒を促進することで患者の創傷の治癒を促進す る方法に関する。本発明はまた創傷関連腫瘍の進行を遅らせる方法にも関する。 発明の背景 手術または傷害によりできた皮膚創傷の一般的な治癒のプロセスには、血餅形 成と、しばしば痂皮の形成が含まれる。より詳細には、第一段階あるいは一次治 癒は通常清浄切開部でおこり、第2段階あるいは二次治癒は離れた創傷縁で起こ る。フィブリン蛋白が創傷周囲の皮膚縁をまとめて固定し、痂皮が創傷を覆い感 染を防止する。炎症反応がこの領域の血液細胞数を増加させ、修復プロセスを支 援すると同時に、上皮組織は再生し、毛細血管は創傷周縁の血管から成長する。 毛細血管は創傷域内に血管を再生し、肉芽組織の形成をもたらし、それが続いて 瘢痕化を引き起こす。 肉芽組織の形成は創傷部内に始まり、創傷誘導後約5日以内に創傷部を満たす 。肉芽組織は新生コラーゲンや繊維芽細胞、新生血管や炎症細胞、特にマクロフ ァージを含んでいる(E.RubinとJ.L.Farber,「Pathol ogy」、Lippinocott出版、pp.85−95(1994))。7 日から10日後では、創傷部の強度は元の組織の10%しか回復していない。 二次治癒ではより大きな炎症反応が起こり、より大きな肉芽組織が形成される 。さらに、肉芽組織の繊維芽細胞の収縮により傷口は 収縮し、傷口縁が一つになって治癒プロセスは加速するが、時に醜く衰弱した瘢 痕を残すことがある。さらに、細胞外マトリックスの過剰な蓄積により不規則な 形をし、瘢痕が盛り上がり進行性に拡大する傾向を示すケロイドの形成、または 過形成瘢痕がおこる。 一般に、血管形成は修復に必要な特徴の一つであると信じられている〔Kov acs,E.ら、繊維芽性サイトカインと結合組織産生(Fibrogenic cytokines and connective tissue pro dction)、「FASEB J」8:854−861(1994)〕。凝固 に反応してまず血小板から分泌され、ついで低酸素状態と乳酸性アシド−シスに 反応してマクロファージから分泌される様々な成長因子やサイトカインが血管新 生を促進する(Shah,Mら、「The Lancet.」339:213− 214(1992))。一般に傷害のおよそ4日後には、血管新生は顕微鏡で見 ることができるレベルとなるが、新生毛細血管が既存の血管から伸びだし、血小 板やマクロファージより放出された化学走性誘因物質に反応して傷害部にむかっ て伸長し始めるのはさらに2から3日早い。一次創傷閉鎖では、伸びだした血管 は創傷部の反対側から移動してきた相手と直ぐに出会い、創傷部を横切る血流が 再確立する。閉鎖されていない創傷部、または閉鎖状態が不良な創傷部では、新 生した毛細血管は同方向に移動する近接の血管と融合し、たくさんの肉芽組織が 形成される。 正常な創傷治癒では、一般に傷害の1から2日後では創傷部周囲の組織は低酸 素状態になり、それに伴って血管内皮細胞成長因子、またはVEGFの分泌が増 大する〔Brown,L.F.ら、創傷治癒中の上皮ケラチノ細胞でのVPF( VEGF)の発現(Espression of VPF(VEGF)by e pidermal keratinocytes during wound heling)、「J.Exp.Med.」176:1375−79〕。VEG Fは血管内皮細胞を刺激して急速に増殖させ、密に伸びだした毛細血管の形成を 引き起こす。この低酸素により急速に誘導されたVEGFによる毛細血管形成は 炎症細胞の浸潤を促進し、結果として瘢痕化を引き起こす。 炎症により瘢痕化が起こるが、炎症は利点も有している。炎症細胞は修復に極 めて重要な成長シグナルや溶菌酵素を放出する。事実、抗炎症剤投与を受けた患 者は創傷部の炎症が不適当なことによる治癒障害を経験することが多い。 創傷修復の重要な観点の一つはそれに要する時間の問題である。創傷治癒の早 さは、患者の感染防止や健康全体の改善に深く関わっている。過剰に収縮するこ となく治癒した場合でも、医療および化粧的観点からは早さが望まれる。 更に、腫瘍患者では、切除部位が腫瘍部位の近くにある場合には、手術による 切除が腫瘍を進行させる臨床現象が確認されている。さらに、手術による切除は 、転移による移植の可能性を高める(Murthyら、「Cancer」64: 2035−2044(1989);Murthyら、「Cancer」68:1 724−1730(1991);Schackert,H.Kら、「Int.J .Cancer」44:177−81(1989))。腫瘍への創傷部の刺激作 用は、手術干渉部分近くの残存腫瘍の成長の促進、並びに手術部の転移性移植体 の蓋然性の上昇として現れる。さらに、腫瘍部に位置する創傷は一様に治癒しな い〔Gatenby,R.Aら、腫瘍動物での創傷治癒の抑制(Suppres sionof wound healing in tumor bearin g animals)、「Cancer Research」50:7997− 8001(1990)〕。持続性に腫瘍の進行を促進 する持続創傷は、癌治療に伴う外科手術の介入のよくある副作用の一つと考えら れる。従って、腫瘍患者への手術をするかどうかの決定は、手術の利点が癌患者 の全身症状を悪化させるリスクと比べなければならず、しばしば難しくなる。 上記より、本発明の目的の一つは、創傷の治癒過程での瘢痕形成を防止または 小さくする方法を提供することである。 本発明の別の目的は創傷の治癒の速度を速める方法を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、腫瘍患者の創傷の治癒を早めながら、腫瘍の進行 の蓋然性を小さくする方法を提供することである。 発明の概要 本発明の目的は、B群β型溶血連鎖球菌(GBS)より単離される一般に無毒 なポリサッカライドであるCM101を瘢根形成を小さくすることと、創傷の治 癒を速めることを目的に創傷を有する患者に投与し、治療する方法を提供するこ とである。本発明は体表ならびに体内の創傷の治療に有用性がある。 本発明の別の観点は、ケロイドを切除し、CM101を投与するケロイド治療 のための方法である。 本発明は、手術、またはその他腫瘍患者への創傷誘導の前、最中及び/または 後に、CM101を投与して瘍患者の腫瘍の進行、即ち創傷が誘導する腫瘍の増 殖または転移移植の蓋然性を小さくする方法も提供する。 GBS毒素、特にCM101、及び治療のための使用説明書を含む製品並びに その製品の製造方法も開示する。 図面の簡単な説明 図1は、CM101または生理食塩水で治療された無腫瘍マウスの創傷周辺の 血管密度を図示する。 図2は、CM101または生理食塩水で治療された腫瘍を持ったマウスの創傷 周辺の血管密度を図示する。 図3は、創傷後の皮膚強度の回復に及ぼすCM101の効果を図示する。 発明の詳細な説明 本発明は、GBS毒素と、特にCM101が治癒を加速化し、瘢痕化を小さく することで創傷の治癒を促すという発見にある程度基づいている。CM101は 、創傷治癒に伴う瘢痕化に関与する低酸素症関連VEGFによる急速な血管新生 を減じさせることにより、これら有益な効果を生じると考えられている。この作 用メカニズムはまた、腫瘍患者の創傷の治癒をも早め、それによって術部または 他の創傷部における腫瘍増殖または転移移植の蓋然性を低下させる。 GBS毒素の1種であるCM101はB群β型溶血連鎖球菌(GBS)より単 離されたポリサッカライド分子である。特に、病原性B型β型溶血連鎖球菌はポ リサッカライド外毒素を産生する。この外毒素はヒト新生児のGBS肺炎、また は“早期発病疾患”の原因体と推測されている。これら新生乳児は敗血症、顆粒 細胞減少症や呼吸困難、すなわち肺性高血圧や蛋白性肺浮腫を発症する〔Hel lerqvist,C.Gら、B群β型溶血連鎖球菌Iの研究。細胞外毒素の分 離と部分解析(Studies on groupB β−hemolytic streptococcus I.Isolation and parti al characterization of an extra−cell ular t oxin)「Pediatr.Res.」12:892−898(1981)〕 。CM101に対するレセプターは元来新生児の肺に存在しており、早期発症疾 患に対し新生児を感受性にしているが、出産後およそ4日から7日後に肺細胞は このCM101レセプターを失うと信じられている。従って、CMC101はG BSに曝された新生児には有害な作用を及ぼすが、それ以上の年齢の人間には毒 性を示さないことが判明している。 単離されたCM101はGBS乳児肺炎を模したヒツジ実験モデルに対し有毒 作用を示した〔Hellerqvist,C.Gら、B群β型溶血連鎖球菌Iの 研究。細胞外毒素の分離と部分解析(Studies on groupB β −hemolytic streptococcus I.Isolation and partial characterization of ane xtra−cellular toxin)「Pediatr.Res.」12 :892−898(1981)〕。新生児の早期発病疾患のヒツジモデルでは、 GBS毒素は肺性高血圧を引き起こし、肺血管透過性を上げ、顆粒細胞減少症や 顆粒細胞の肺分画症が発症する。 CM101は分子量およそ300,000ダルトンで、N−アセチル−ガラク トサミン、N−アセチル−グルコサミン、グルコース、ガラクトースとマンノー ス残基を、およそ1:1:1:3:1の割合で含んでいる。カルボン酸残基も分 子の内部に組み込まれていると信じられている。CM101に対する病理生理学 的反応では、繰り返し存在する活性エピトープが標的となる内皮細胞上のレセプ ターと相互結合し、重要な役割を果たすと思われている〔Hellerqvis t,C.Gら、癌患者のCMC101の第1相試験の初期結果(Early R esults of a Phase I Trial of CM101 in Cancer Patients) 「Proceedings of the American Associa tion of Cancer Research Annual Meeti ng」36:224(1995)〕。 GBS毒素の調整方法は米国特許第5,010,062号に提供されている。 しかし、CM101は、ここに参照され組み込まれる国際出願PCT/US97 /17535号に開示された方法に従い精製されることが好ましい。 本発明の方法に用いるCM101を単離する出発材料は、最近感染した、また は新生児に感染できるB群β溶血型連鎖球菌の培養株より得られるだろう。これ ら株の単離体は感染した小児の血液または脳脊髄液から得られるだろう。 本発明に使用するGBS毒素は、天然のまたは溶解されたGBS菌より単離さ れる、または溶解された及び/またはオートクレーブ処理したGBS菌の培地上 清に由来し、ヒツジアッセイにおいて呼吸困難を誘導すること〔Hellerq vist,C.Gら、B群β型溶血連鎖球菌Iの研究。細胞外毒素の分離と部分 解析(Studies on groupB β−hemolytic str eptococcus I.Isolation and partial c haracterization of an extra−cellular toxin)「Pediatr.Res.」12:892−898(1981 )〕、または腫瘍組織標本でのパーオキシダーゼ−抗パーオキシダーゼ(PAP )アッセイにより示される補体の活性化と新生血管への結合〔Hellerqv ist,C.Gら、GBS毒素の抗腫瘍作用:B群β溶血型連鎖球菌のポリサッ カライド外毒素(Anti−tumor effec ts of GBS toxin;a polysaccharide exo toxin from groupB β−hemolytic strep tococcus)、「J.Canc.Res.Clin.Oncol.」12 0:63−70(1993);Hellerqvist,C.Gら、癌患者のC MC101の第1相試験の初期結果(Early Results of a Phase I Trial of CM101 in Cancer Pat ients)「Proceedings of the American A ssociation of Cancer Research Annual Meeting」36:224(1995)〕により示される生物活性を有す る分画または成分として定義される。GBS毒素は、前記活性を有するGBS− 由来分子と同一の構造または活性を持つあらゆる天然または合成ポリサッカライ ドも意味する。 本質的に純粋なGBSとは、GBS毒素が40%以上純粋であり(例えば、重 量濃度で少なくともおよそ40%存在する)、好ましくは少なくともおよそ60 %が純粋であり、さらに好ましくは少なくともおよそ90%が純粋であり、最も 好ましくは少なくとも95%が純粋である標本を意味する。GBS毒素の純度に ついては国際出願PCT/US97/17535号により詳細に記載されている 。本発明記載の投与量は95%純粋GBS毒素についてのものである。従って、 より純度の低いGBS毒素の投与量については変更する必要があるだろう。 本発明の観点の一つは、GBS毒素、例えばCM101を瘢痕を減じ、及び/ または創傷の治癒を速めるに十分な量投与し、創傷を有する患者を治療する方法 を提供することである。瘢痕の低下及び/または治癒の加速の測定は、もとより これに限定されるものでは ないが目視観察、例えば磁気共鳴画像検査などによる創傷部の血管密度の測定や 、肉芽組織形成部位での量及び/または速度の測定と創傷部位での皮膚張力の測 定を含む各種方法により実施できるだろう。 CM101またはその他のGBS毒素は、薬剤として許容し得る担体と組み合 わせ、そして患者に全身性に投与されることが好ましい。担体としては、容易に CM101と混合でき、静脈投与(IV)により投与可能な組成物を形成するも のが好ましい。即ち、担体は好ましくは生理食塩水であり、当該担体は静脈投与 への適合性を保証するために、他の薬剤として許容し得る賦形剤を含むことがで きる。得られる組成物は殺菌され、許容し得る浸透性を有するだろう。一般に、 好適なIV処方は当業者公知の標準的な技術に従い調製される。例えば、ここに 参照し取り込まれる「Pemington’s Pharmaceutical Sciences」の第18版,March出版(1990)の中のSalv atore J.Turco著、第85章「静脈添加剤(Intravenous Admixtures)」は、本発明に有益な薬剤として許容し得るIV成分 の調製に関する標準的技術を提供している。CM101を投与するその他の投与 形状も利用できるだろう。全身投与に代わり、CM101を創傷部に局所的に投 与できるだろう。患者へのCM101の投与は、手術または外傷により創傷を負 う前、間、及び/または後に行われるだろう。CM101は創傷を負った後の適 当な一時的な期間に投与されることが好ましい。創傷を負った直後のCM101 の投与が最も好ましい。例えば、1日以内、または好ましくは6時間以内の投与 が最善である。 創傷部の瘢痕を減じ治癒を速めるために患者に投与されるCM101の量は、 創傷部の肉芽組織形成量または速度を減じるのに十分 な量であるか、または創傷部の血管新生を減じ、特に血管密度を減らすのに十分 な量である。好適な投与量の範囲は1ないし100μg/kg体重である。より 好ましい投与量は1μg/kgないし50μg/kgであり、最も好ましくは1 μg/kgないし25μg/kgの範囲である。しかし、特定の患者に関する特 異的な投与レベルは、年齢、体重、全身の健康状態、性、日常の食事、創傷の重 症度を含む様々な要因に拠ることが理解されるだろう。各投与量は、120分以 内に注入で投与することが好ましく、好ましい持続範囲は5分ないし60分であ り、最も好ましい投与時間範囲は5分から30分である。週1回の治療が好まし く、また結果を証明するにも十分であると考えられる。 CM101治療は各種組織の創傷の搬痕化を阻止し、また治癒を早め、様々な 深さの創傷にも適している。本発明の治療は、創傷が深く、あるいは組織縁が一 つに閉鎖しない筋肉組織またはその他創傷処置が知られている組織の縫合と結び つけて用いることが好ましい。上皮レベルの瘢痕化ならびに内部の瘢痕化は、本 発明の方法により最小化される。本明細書における瘢痕とは、組織、特に創傷の 過程で損傷を受けた組織が結合組織により置換され形成された不規則な形の皮膚 またはその他の組織を意味する。この意味では、癒着もまた瘢痕の一つと考えら れる。本明細書における創傷とは、皮膚またはその他の組織に有害が影響された 、具体的には皮膚またはその他の組織がせん断され、貫通し、切断され、または 破壊された傷害または損傷を意味する。 更に、本発明は手術創傷または外傷性創傷時の再灌流傷害の治療にも利用でき るだろう。例えば、手術中には体の一部への血流はクランピングなどにより一時 的に閉塞されることがある。この閉塞を解除した後、虚血状態にあった箇所へ血 液が再灌流した結果、組織 、特に血管内部に対して灌流傷害を引き起こすことがある。再灌流傷害は移植手 術における臓器不全や臓器拒絶の主要関連因子の一つである。CM101を閉塞 が起きる前に患者に投与することで、虚血や再灌流による傷害を最小化できるだ ろう。CM101は閉塞が起きた後でも投与できる。血管内の瘢痕化の結果とし てしばしば生じ、血管腔の閉塞を引き起こす再狭窄もまた、本発明の方法により 有利に治療されるだろう。更に、本発明は、癒着、たとえば、腹腔手術の結果と して時々起こる型の形成の可能性を最小にするために用い得る。明らかに、この 方法は種々の型の外科手術、たとえば形成または美容整形外科体内移植、再構築 、移植、バイパス手術及びバルーン血管形成術などの結果発生し、創傷の治癒が 重要であり、瘢痕化が重大な問題となる外科手術に利用できるだろう。これら処 置の多くには、低酸素症による血管新生または脈管形成が関与すると信じられて いる。 CM101はケロイドを持つ患者の治療に特に有用である。通常、これら過剰 増殖した瘢痕の手術による切除は、瘢痕が持続的に大きくなり、そしてより醜い 形になり成功しない。本発明は、手術によりケロイドを切除し、そして術後直ぐ にCM101を投与し最小の瘢痕形成で治癒させる治療法を教示する。 上記の如く、腫瘍への創傷の剌激作用は、手術処置部近傍の残存腫瘍の増殖を 促進し、同時に手術部の転移性の体内移植の蓋然性を高める形で現れる臨床現象 と認識される。本発明は、CM101を創傷の治癒を速め、転移性体内移植と腫 瘍増殖を抑えるための腫瘍手術患者への投与も含む。腫瘍を有する手術患者の創 傷治癒のための処置は、創傷部へ移動する腫瘍の予防、発生の蓋然性の低下、そ してその減少も含む。 明らかに瘢痕化の最小化と創傷治癒の促進を目的とした術前のC M101投与は大きな有用性を有しており、また医療社会に好ましいインパクト を与えるだろう。同様に、不慮の傷害により受けた創傷を持つ患者へのCM10 1の投与は、創傷治癒の促進に大きな有用性を持つ。 特定の理論に限定されることなく、GBS毒素、特にCM101は、組織肉芽 形成と瘢痕化をもたらす、低酸素状態に誘導されたVEGFによる血管形成を妨 げるが、傷の治癒に必要な生理的な血管修復プロセスを妨げないから、創傷治癒 の加速と瘢痕最小化に重要な役割を果たす。血管形成は、低酸素状態下にVEG Fのアップレギュレーションに反応し、最終的に密な毛細血管発芽の迅速形成を もたらす内皮細胞の脱分化を含むと信じられている。一方、生理的血管新生は、 創傷を受けたことによる接触阻害の破綻に続き既存内皮細胞の増殖が起こるに関 係する基本的な修復メカニズムであると信じられる。CM101は生理的修復メ カニズムを進行させるが、病的血管新生を妨げないことから、創傷の治療に極め て有益な化合物である。さらに、CM101は、補体C3活性化により毛細血管 の出芽をオプソニン化し、これにより瘢痕化に必要な炎症性の血管形成を阻害す ることが示唆されている。VEGF−による血管形成は再灌流型の傷害性創傷に も作用するとも信じられており、従ってCM101の投与はこの様な傷害の防止 に有効である。 本発明の発明者の幾人かにより行われたこれまでの研究より、GBS毒素が腫 瘍治療における抗癌剤として利用できることが示されている。具体的には米国特 許第5,010,062号とそれに対応する欧州特許EP0445280(B1 )号は、患者に阻害有効量のGBS毒素を非経口的に投与することで、発達中の 固形癌の血管形成を少なくとも部分的に阻害する方法を教える。 この過去の研究から、GBS毒素、特にCM101の創傷部の血 管形成に及ぼす効果についての研究が始まった。初期の研究では、CM101は 創傷の治癒に効果を持たないとした。特に、Quinn,T.E.ら、「J.C ancer.Res.Clin.Oncol.」121:253−6(1995 )は創傷治癒モデルとして、マウスにポリビニルアルコール(PVA)スポンジ 移植技術を用い、カーマイン染料注入法を用いて新血管の形成を測定した。この 研究では、CM101またはコントロールのデキストランで治療されたマウスに おける血管形成の阻害レベルに有意な差は認められなかった。正常および癌をも ったマウスの両方で同じ結果を得た。これらの結果は、CM101がスポンジモ デルで測定する場合、創傷治癒の血管新生に大きな影響を及ぼさないことを示し た。即ち、創傷治癒対するCM101の作用に関する初期の研究と本発明は区別 される。 磁気共鳴映像法(MRI)は血管形成を可視化し、血管密度の相対測定に有用 である。この技術はヌードマウスにおけるin vivoでの創傷−腫瘍相互作 用の可視化に(Abramovitch R.,Meir G.とNeeman M.,血管新生により誘導された移植C6グリオーマ多細胞スフェロイドの増 殖:磁気共鳴映像法〔Neovascularization induced growth of implanted C6 glioma multi cellular spheroids:magnetic resonanc e microimaging)、「Cancer Res.」55:1956 −1962(1995)〕、及び創傷が血管新生促進を介し間接的に、また腫瘍 細胞の増殖を誘導することで直接的に腫瘍の進行に影響することを示すのに用い られている。これらの観察の中では、腫瘍部の創傷は治癒しなかった。 CM101を除くほとんどの抗血管形成治療または抗血管新生治療(Broa dley,K.N.ら、「Lab.Investigation」61(5): 571−575(1989);Stout,A.J.ら、「Int.J.Exp .Pathol.」74(1):79−85(1993);Pierce,G. F.、「Annu.Rev.Med.」46:467−481(1995))は 創傷治癒を阻害することから、腫瘍増殖に対する手術の促進作用を阻害する目的 に使用することはできない。これまでにCM101が腫瘍の血管新生を阻害する ことが示されおり(米国特許第5,010,062号)、またこれまでの研究者 はCM101は創傷の血管新生に大きな作用を及ぼさないと結論した〔Quin n T.E.,Thurman G.B.,Sundell A.K., Zh ang M.,とHellerqvist C.G.,ポリサッカライド抗癌剤 CM101はマウスモデルでの創傷治癒を阻害しない(CM101、a pol ysaccharide antitumoragent,does not inhibit wound healing in murine mode ls),「J.Cancer Res.Clin.Onclo.」121:25 3−256(1995)〕。これに対し、本発明はCM101が創傷治癒速度を 上げ、瘢痕化を最小化し、更に癌患者では腫瘍による創傷の増殖効果を阻害する ことを教示する。 本発明の別の観点は、キットの様な製品と製品を製造する方法である。製品は 、GBS毒素、特にCM101から成る医薬組成物と医薬品に許容し得る坦体を 含む。医薬組成物は当業者に公知の如く、好適な容器に入れられることもある。 また本発明の方法に従った患者治療のための使用説明書も含まれる。 ここに一般的に記された本発明は、本発明を例示する実施例を参 照することでより理解できるだろうが、もとより本発明の範囲または精神はこれ に制限されるものではない。 実施例 実施例1 CM101は腫瘍を持たない患者の創傷治癒を促進する。 創傷治癒のCM101の、腫瘍を持たないCD−1ヌードマウスでの効果を調 べた。創傷は微細な外科用ハサミで作り、4mmの完全厚の皮膚の切開からなっ た。無菌の接着包帯(TegadermTM、米国)で各創傷を覆った。 実験日0日にマウスに240μg/kgのCM101または生理食塩水を静脈 投与し、創傷した。各創傷部の新血管形成を磁気共鳴映像法(MRI)を用いて 確認した。磁気共鳴映像は0、1、2、3と5日目に撮った。 MRI実験は2cmの表面高周波コイルを用いた水平型4.7T Biosp ecスペクトロメーター(Bruker,ドイツ)を用いて実施した。勾配エコ ー画像(スライス厚0.5mm、TR100ms、256×256ピクセル、平 面解像度110μm)をエコー時間10.5と20msで撮った。毛細血管床の 成長は、切開部周囲1mmの対象域に於ける平均強度の低下として現れる。血管 のコントラスト(AC)は、離れた組織の平均強度に対する切開部周囲1mmの 対象域の平均強度の比で規定した。明瞭な血管密度が見られる場合を1−ACと した。次に、麻酔した各マウスをMRI装置内に切開部を表面コイル中央部に来 るように仰臥位に置き、MRI像を1時間記録した。 図1は、実験の時間経過に伴うMRIによる血管密度測定値を示す。図1に示 す如く、生理食塩水処理したコントロールのマウスの創傷では、創傷部近傍に強 い血管新生が見られる。この血管新生は 傷害後2日目にピークを示した。これに対し、CM101の治療を受けたマウス では、創傷周囲の血管新生は大きく低下した。 実施例2 CM101は腫瘍を持つ患者の創傷治癒を促進する。 グリオームスフェロイドを移植されたマウスを用いて、創傷部の血管新生に対 するCM101の効果について試験した。C6グリオームスフェロイド(直径約 800μm)を1つ、6匹の雄のD1−ヌードマウスの下背に皮下移植した〔A bramovitch R.,Meir G.とNeeman(血管新生により 誘導された移植C6グリオーマ多細胞スフェロイドの増殖:磁気共鳴映像法(N eovascularization induced growth of implanted C6 glioma multicellular sp heroids:magnetic resonance microimag ing)、「Cancer Res.」55:1956−1962(1995) 〕。 8日後、実験0日にマウスに75μg/gのケタミンと3μg/gとキシラジ ンを腹腔内投与し麻酔した。このマウスに、0、60、120あるいは240μ g/kgのCM101を含む生理食塩水を尾静脈投与した。実施例1記載の如く 、磁気共鳴映像法(MRI)を用いて創傷部の血管新生を調べた。麻酔された各 マウスを表面コイルの中央部に腫瘍部が来るようにMRIの上に仰臥位に置き、 MRI画像を1時間記録した。 1時間の観察及びMRIデータの記録後、腫瘍部から5〜10mmの位置に4 mmの皮膚切開を行い、マウスに創傷を作った。前記同様に、創傷部は微細な外 科用ハサミを用いて、組織の全厚を4mm切開して作り、滅菌した接着包帯(T egadermTM、米国)で覆った。続いて血管新生のMRI像を2、5、7、 及び13日目に撮った。 グリオームを持つマウスでは、CM101の1回注射により創傷治癒が改善さ れた。図2に見られる様に、傷害2日後の創傷縁部の血管密度は、CM101で 治療したマウスで約6倍低下していた。創傷後大きな血管新生の最初の波はCM 101治療マウスでは阻害されたが、この阻害は創傷治癒を障害しなっかた。実 際、傷害24時間後と48時間後に、CM101治療を受けたマウスでは創傷部 はほとんど検出できなかったが、コントロールのマウスではより明確に創傷を示 した。更に、生理食塩水治療されたコントロールのマウスに比べて、CM101 で治療された腫瘍持つマウスでは傷害13日後には殆ど瘢痕を認めることはでき なかった。 以上により、CM101で治療された腫瘍を持つ患者は、傷害1−2日後に創 傷部を囲む大きな血管新生を抑え、創傷部の治癒を促進し、瘢痕化を最小化した 。 実施例3 CM101処置は切開部の改善治癒を促進する。 創傷部の目による観察でも、CM101治療の有効性を示す証拠が得られた。 2匹のマウスに前記実施例と同様にして創傷を作った。その後、240μg/k g投与量のCM101生理食塩水をマウスに静脈投与した。コントロールマウス には同様の方法で生理食塩水を投与した。 切開48時間後とCM101治療48時間後に創傷部を目で観察し、創傷部が ほとんど認められないことを確認した。逆に、コントロール動物で上記に相当す る創傷部は、同時点で明確な創傷の証拠を示した。より遅い時点では、コントロ ール動物に比べ実験動物はほとんど瘢痕化の証拠も示さなかった。 実施例4 CM101は創傷の治癒を促進する。 創傷破壊強度または、創傷部を横切る組織張力をCD1−ヌードマウスで評価 した。右脚域に皮膚全幅切開を行い、次いで30及び 60μg/kgのCM101または生理食塩水を静脈注射した。創傷部を破壊す るに必要な力を切開40時間後と7日後に測定した。CM101治療した動物は コントロール動物に比べて創傷治癒の力が有意に増加していた。 6mmの切開を0日目に行った。2日目と7日目に創傷部を吸引し(Dime nsional Analysis Systems、Inc.)ながら、創傷 部の両側においた反射物の小点の動きを赤外光照射ビデオカメラに録画し、張力 を測定した。図3は、2日目までにCM101処置した創傷とコントロールの創 傷との間に測定可能な差があることを示している。CM101治療マウスでは7 日目まで瘢痕組織は認められず、また組織は非傷害組織の張力を有していた。逆 に、治療しなかった創傷はCM101治療創傷に比べて強度は50%以上低かっ た。 実施例5 CM101は創傷により誘導される腫瘍進行効果を低下させる。 皮下に少なくとも直径5mmのC6グリオーム腫瘍を持つCD−1ヌードマウ ス24匹を調製した。 腫瘍増殖と転移性移植体に及ぼすCM101の効果を、グリオームスフェロイ ドを移植したマウスを用いて試験した。単一のC6グリオームスフェロイド(少 なくとも直径5mm)を24匹のCD1−ヌードマウスの各下背に皮下移植した 〔Abramovitch R.,Meir G.とNeeman(血管新生に より誘導された移植C6グリオーム多細胞スフェロイドの増殖:磁気共鳴映像法 (Neovascularization induced growth o f implanted C6 glioma multicellular spheroids:magnetic resonance microim aging)、「Canc er Res.」55:1956−1962(1995)〕。 8日後、実験0日にマウスの第1群(n=8)に腫瘍近位部(腫瘍縁3mm以 内)の皮膚を4mm切開し傷害し、第2群のマウス(n=8)には腫瘍遠位部( 腫瘍縁から10mm以上)の皮膚を4mm切開し傷害し、コントロール群のマウ スには創傷を作らなかった。同日、マウスに0、60、120または240μg /kgのCM101を投与した(上記各群、特定のCM101濃度について2匹 づつ)。 2週間、腫瘍はin situに増殖し、創傷部に腫瘍を移植し、創傷部の血 管新生を磁気共鳴映像法(MRI)を用いて実施例1と同様に調べた。2週終了 時に、マウスを犠牲にし、腫瘍部と創傷部の周辺組織を創傷治癒の組織と腫瘍形 態の組織学解析のためにフォルマリン固定した。 腫瘍近位部に創傷を持つ動物では、CM101治療は創傷部への腫瘍増殖を減 じた。同様にCM101は創傷部から離れた腫瘍を持つ動物でも、創傷部の転移 性腫瘍移植を阻害した。 実施例6 CM101は再灌流傷害に有効である。 CM101の再灌流傷害に対する防止能力を、確立した動物モデルを用いて調 べた〔Hanら、シアリルLewisxオリゴサッカライドはウサギ耳の虚血− 再灌流傷害を減らす(Sialyl Lewisx Oligosacchar ide reduces Ischemia−Reperfusion Inj ury in the Rabbit Ear)、「J.of Immunol .」155(8):4011−4015(1995)、Missawaら、全肝 臓虚血と再灌流に於けるシアリルLewisxの役割(Role of Sia lyl Lewisx in Total Hepatic Ischemia and Reperfus ion)、「J.of the American College of S urgeons」182:251−256(1996),Lopez−Nebl inaら、虚血性ラット腎臓に於ける好中球浸潤防止を介したベラパミルの防止 メカニズム(Mechanism of Protection of Ver apamil by Preventing Neutrophil Infi ltration in the Ischmeic Rat Kidney) 、「J.Surg.Res.」61(2):469−472(1996)〕。耳 モデルでも腎臓モデルでも、CM101治療された臓器は、治療されなかった臓 器に比べ損傷が有意に少なかった。 マウス耳モデル:Balb/cマウスにリン酸緩衝生理食塩水(n=10)ま たはリン酸緩衝生理食塩水で調製した60μg/kgのCM101(n=10) のいずれかを静脈投与した。注射後、各マウスについて一方の耳に血液を供給す る動脈を60分間クランプした。60分後、クランプした耳は無色で、閉塞の効 果が認められた。クランプ除去後、各マウスの耳を自然に灌流させた。マウスは 実験を通じて24℃に室温を安定させ維持された。6時間後、全てのマウスの耳 を直接目により調べ、また顕微鏡でも調べた(100×)。また、通常のカリパ ーを用いて腫脹についても測定した。 生理食塩水治療したマウスについて、クランプした耳を調べたところ、同じマ ウスのクランプしていないもう一方の耳に比べて、腫脹と出血を示す有意な血管 漏出と炎症性浸潤を示した。逆に、CM101で処置された各マウスでは、再灌 流を受けた耳と、同じマウスのクランプされていない耳との間に有意な差は認め られなかった。 マウス腎臓モデル:麻酔したBalb/cマウスを開腹し、一方 の腎臓への血流をクランプしてブロックした。一方の腎臓をクランピングしてか ら、リン酸緩衝生理食塩水(亜群A)またはリン酸緩衝生理食塩水中の60μg /kgのCM101(亜群B)のいずれかを尾静脈から各マウスに静脈注入した 。注入5分後、各動物のもう一方の腎臓への血流をクランプした。マウス毎に、 前もって決められた閉塞時間後両方のクランプを外し、通常通り再灌流を行った 。室温は24℃に安定に維持した。前もって決めて置いた再灌流時間後、各マウ スを犠牲にし、検証した。第1群マウス{生理食塩水−治療マウス6匹(群1A )とCM101−治療マウス6匹(群1B)}は30分間クランピングして腎臓 への血流を閉塞してから2時間再灌流した。第2群{生理食塩水−治療マウス6 匹(群2A)とCM101−治療マウス6匹(群1B)}は45分間クランピン グしてから5時間再灌流した。第3群{生理食塩水−治療マウス6匹(群3A) とCM101−治療マウス6匹(群3B)}は60分間クランピングしてから6 時間再灌流した。 生理食塩水治療マウスでは、生理食塩水処置した腎臓の組織学的検証から、再 灌流による損傷の徴候がしめされ、再灌流時間の増加に伴い傷害はより強くなっ た。即ち、毛細血管への損傷は再灌流2時間後(群1A)には明確であり、再灌 流6時間のマウス(群3A)では血管新生、出血、炎症が顕著であった。更に、 4時間までに(群2A)細胞死が観察された。逆に、CM101治療マウスの場 合、何れも時点でも血管の微小な拡張が見られたものの、血管間の出血、炎症、 あるいは細胞死は示さなかった。このことは、虚血性ならびに再灌流性障害に於 けるCM101の防御的役割を示している。 個々の出版物あるいは特許出願が特別かつ個別に参照され、取り込まれる旨記 載されたと同様の範囲で、本明細書記載の全ての出版 物と特許出願はここに参照され取り込まれる。 本発明はここに全て記載されるものであるが、添付のクレームの精神と範囲か ら外れることなくこれに多くの変更と改良が可能であることは当業者にとって明 らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GW,HU,ID,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 ニーマン,マイカル イスラエル国,76804 マズケレット バ トヤ,ハゴレン ストリート 10 (72)発明者 ワミル,バーバラ ディー. アメリカ合衆国,テネシー 37221―3229, ナッシュビル,アンバー ヒルズ レーン 7913 (72)発明者 アブラモビッチ,リナット イスラエル国,79145 モルデチャイ,キ ブツ ヤド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.B群β−溶血型連鎖球菌(GBS)毒素を創傷を有する患者に当該創傷部 の瘢痕化を減じるに十分な量投与することから成る、創傷を有する患者の治療方 法。 2.B群β−溶血型連鎖球菌(GBS)毒素を創傷を有する患者に当該創傷部 の治癒を促進するに十分な量投与することから成る、創傷を有する患者の治療方 法。 3.創痕の治癒を促進する請求項1の方法。 4.瘢痕化を最小にして創傷の治癒を達成する請求項2の方法。 5.GBS毒素がCM101である請求項1または2の方法。 6.CM101が実質的に純粋である請求項5の方法。 7.CM101の純度が少なくとも約90%である請求項6の方法。 8.GBS毒素治療された創傷部の血管密度が、GBS毒素治療を受けていな い相当する創傷部の血管密度に対して低くするのに十分な量のGBS毒素を患者 に投与する請求項1または2の方法。 9.減少した血管密度が0.0〜0.2(1−AC)の範囲内である請求項8 の方法。 10.GBS毒素治療された創傷部の張力が、GBS毒素治療を受けていない 創傷部の張力に対し改善されるのに十分な量のGBS毒素を患者に投与する請求 項1または2の方法。 11.GBS毒素を患者に非経口的に投与する請求項1または2の方法。 12.GBS毒素を患者に静脈より投与する請求項1または2の方法。 13.GBS毒素を、創傷近位部に投与する請求項1または2の 方法。 14.GBS毒素を患者に1〜100μg/kg体重の範囲で投与する請求項 1または2の方法。 15.GBS毒素を患者に1〜25μg/kg体重の範囲で投与する請求項1 4の方法。 16.投与量を30分以内の単回注射により投与する請求項14の方法。 17.投与量を週1回投与する請求項14の方法。 18.創傷部の血管形成を低下させるのに十分な量のGBS毒素を患者に投与 する請求項1または2の方法。 19.創傷部の低酸素症誘導VEGFによる血管新生を低下させるのに十分な 量のGBS毒素を患者に投与する請求項18の方法。 20.患者が腫瘍を持つ請求項1または2の方法。 21.患者が未知腫瘍を持つ請求項1または2の方法。 22.患者が少なくとも4日齢である請求項1または2の方法。 23.患者が少なくとも7日齢である請求項22の方法。 24.創傷が外傷の結果である請求項1または2の方法。 25.創傷が手術の結果である請求項1または2の方法。 26.創傷が血管内である請求項1または2の方法。 27.ケロイドを持つ患者の治療方法であって、該方法が (a)ケロイドを切除し創傷をつくり、そして (b)該創傷部の瘢痕化を低下させるのに十分な量のB群β型−溶血型連鎖球 菌(GBS)毒素を患者に投与する、工程を含む方法。 28.GBS毒素がCM101である請求項27の方法。 29.CMC101の純度が少なくとも約90%である請求項28の方法。 30.術部の瘢痕化を低下し、または創傷の治癒を促進するのに十分な量のB 群β一溶血型連鎖球菌(GBS)毒素を患者に投与することから成る、手術患者 に於ける術部近傍への転移性腫瘍移植の蓋然性を低下させる方法。 31.GBS毒素がCM101である請求項30の方法。 32.CMC101の純度が少なくとも約90%である請求項31の方法。 33.GBS毒素を患者に静脈から投与する請求項30の方法。 34.術部の瘢痕化を低下し、または創傷の治癒を促進するのに十分な量のB 群β−溶血型連鎖球菌(GBS)毒素を患者に投与することから成る、手術患者 における腫瘍増殖の蓋然性を低下させる方法。 35.GBS毒素がCM101である請求項34の方法。 36.CMC101の純度が少なくとも約90%である請求項35の方法。 37.GBS毒素を患者に静脈から投与する請求項34の方法。 38.血管の再灌流前にB群β−溶血型連鎖球菌(GBS)毒素を患者に投与 することを含む、患者における再灌流傷害の防止方法。 39.GBS毒素を血管閉塞前に投与する請求項38の方法。 40. (a)(i)B群β−溶血型連鎖球菌(GBS)毒素、と (ii)医薬として許容し得る担体を有する医薬組成物と (b)創傷を有する患者への前記医薬組成物の投与法の取扱説明書 とを含む製品。 41.GBS毒素がCM101である請求項40の製品。 41.GBS毒素がCM101である請求項40の製品。 42.CMC101の純度が少なくとも約90%である請求項41の製品。 43.取扱説明書が、創傷部の瘢痕化を低下するのに十分な量の医薬組成物の 患者への投与を記述している請求項40の製品。 44.取扱説明書が、創傷部治癒促進に十分な量の医薬組成物の患者への投与 を記述している請求項40の製品。 45.取扱説明書が、ケロイドを切除し、そして創傷部の瘢痕化低下に十分な 量の医薬組成物を投与しケロイドを治療することを目的とする該医薬組成物の患 者への投与を記述している請求項40の製品。 46.取扱説明書が、手術部の瘢痕化を低下、または創傷の治癒を促進するの に十分な量の医薬組成物を投与することにより、患者の手術部近傍への転移性腫 瘍移植の蓋然性を下げることを目的とする、該医薬組成物の患者への投与を記述 する請求項40の製品。 47.取扱説明書が、手術部の瘢痕化を低下、または創傷の治癒を促進するの に十分な量の医薬組成物を投与することにより、患者における腫瘍増殖の蓋然性 を下げるこをと目的とする、該医薬組成物の患者への投与を記述する請求項40 の製品。 48. (a)以下より成る医薬組成物を含む容器; (i)B群β−溶血型連鎖球菌(GBS)毒素、及び (ii)医薬として許容し得る担体、 と (b)患者への医薬組成物の投与により創傷を有する患者を治療するためのラ ベルされた取扱説明書を組み合わせることを含む製品の製造方法。 49.取扱説明書が、創傷部の瘢痕化を低下するのに十分な量の医薬組成物の 患者への投与を記述している請求項48の方法。 50.取扱説明書が、創傷部治癒促進に十分な量の医薬組成物の患者への投与 を記述している請求項48の方法。 51.取扱説明書が、ケロイドを切除し、そして創傷瘢の搬痕化低下に十分な 量の医薬組成物を投与しケロイドを治療することを目的とする該医薬組成物の患 者への投与を記述している請求項48の方法。 52.取扱説明書が、手術部の瘢痕化を低下、または創傷の治癒を促進するの に十分な量の医薬組成物を投与することにより、患者の手術部近傍への転移性腫 瘍移植の蓋然性を下げることを目的とする、該医薬組成物の患者への投与を記述 する請求項48の方法。 53.取扱説明書が、手術部の瘢痕化を低下、または創傷の治癒を促進するの に十分な量の医薬組成物を投与することで、患者における腫瘍増殖の蓋然性を下 げるこをと目的とする、該医薬組成物の患者への投与を記述する請求項48の方 法。
JP53227698A 1997-01-29 1998-01-29 Cm101/gbs毒素を用いた創傷治癒促進法 Ceased JP2001509169A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/791,763 US5858991A (en) 1997-01-29 1997-01-29 Facilitation of wound healing with CM101/GBS toxin
US08/791,763 1997-01-29
PCT/US1998/001853 WO1998032453A1 (en) 1997-01-29 1998-01-29 Facilitation of wound healing with cm101/gbs toxin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001509169A true JP2001509169A (ja) 2001-07-10
JP2001509169A5 JP2001509169A5 (ja) 2005-10-06

Family

ID=25154717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53227698A Ceased JP2001509169A (ja) 1997-01-29 1998-01-29 Cm101/gbs毒素を用いた創傷治癒促進法

Country Status (13)

Country Link
US (3) US5858991A (ja)
EP (1) EP0973531B1 (ja)
JP (1) JP2001509169A (ja)
CN (1) CN100389776C (ja)
AT (1) ATE236647T1 (ja)
AU (1) AU6051898A (ja)
DE (1) DE69813200T2 (ja)
DK (1) DK0973531T3 (ja)
ES (1) ES2196539T3 (ja)
HK (1) HK1027755A1 (ja)
IL (1) IL131001A0 (ja)
PT (1) PT973531E (ja)
WO (1) WO1998032453A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7129061B1 (en) * 1996-08-07 2006-10-31 Biogen Idec Ma Inc. Tumor necrosis factor related ligand
US5981508A (en) * 1997-01-29 1999-11-09 Vanderbilt University Facilitation of repair of neural injury with CM101/GBS toxin
US6803448B1 (en) * 1998-07-22 2004-10-12 Vanderbilt University GBS toxin receptor
US8609614B2 (en) * 1998-07-22 2013-12-17 Vanderbilt University GBS toxin receptor compositions and methods of use
SK10042001A3 (sk) 1999-01-15 2001-12-03 Biogen, Inc. Farmaceutická kompozícia obsahujúca činidlo blokujúce proteín tweak alebo receptor tweak
CN100400100C (zh) * 2000-02-02 2008-07-09 范德比尔特大学 Gbs毒素受体的制药用途
AU5951901A (en) * 2000-05-08 2001-11-20 Biogen Inc Method for promoting neovascularization
US7208151B2 (en) * 2001-09-12 2007-04-24 Biogen Idec Ma Inc. Tweak receptor agonists as anti-angiogenic agents
EP1494713A4 (en) 2002-04-09 2005-12-28 Biogen Idec Inc PROCESS FOR TREATING TWEAK-RELATED CONDITIONS
US8017145B2 (en) * 2003-12-22 2011-09-13 Conopco, Inc. Exfoliating personal care wipe article containing an array of projections
US20090124993A1 (en) 2005-02-17 2009-05-14 Burkly Linda C Treating neurological disorders
EP1885388B1 (en) 2005-05-10 2013-09-11 Biogen Idec MA Inc. Treating and evaluating inflammatory disorders
WO2006138219A2 (en) 2005-06-13 2006-12-28 Biogen Idec Ma Inc. Methods of diagnosis / prognosis of inflammatory conditions
US8877185B2 (en) 2012-05-10 2014-11-04 Stan S. Sastry Managing and treating keloids

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS557014A (en) * 1978-06-29 1980-01-18 Chugai Pharmaceut Co Ltd Antitumor agent and its preparation
US5145676A (en) * 1981-09-08 1992-09-08 The Rockefeller University Method and agents for promoting wound healing
GB8330969D0 (en) * 1983-11-21 1983-12-29 Wellcome Found Promoting healing
US4882317A (en) * 1984-05-10 1989-11-21 Merck & Co., Inc. Covalently-modified bacterial polysaccharides, stable covalent conjugates of such polysaccharides and immunogenic proteins with bigeneric spacers and methods of preparing such polysaccharides and conjugataes and of confirming covalency
US4912093A (en) * 1986-10-01 1990-03-27 Marion Laboratories, Inc. Use of synthetic sulfated saccharides to enhance wound healing
US5302386A (en) * 1986-04-16 1994-04-12 Brigham And Women's Hospital, Inc. Bacterial antigens, antibodies, vaccines and methods of manufacture
US4895838A (en) * 1988-03-09 1990-01-23 Trustees Of Boston University Method for provoking angiogenesis by administration of angiogenically active oligosaccharides
US5010062A (en) * 1989-09-25 1991-04-23 Vanderbilt University Therapeutic agent and method of inhibiting vascularization of tumors
US5225331A (en) * 1991-04-25 1993-07-06 National Research Council Of Canada Immunoassay for detecting group b streptococcus
US5160483A (en) * 1991-05-07 1992-11-03 The University Of Tennessee Research Corporation Fragment of TNF-α for promoting wound healing
US5382514A (en) * 1992-03-31 1995-01-17 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Department Of Health And Human Services In vivo angiogenesis assay
DK0666868T4 (da) * 1992-10-28 2006-09-18 Genentech Inc Anvendelse af anti-VEGF-antistoffer til behandling af cancer
US5629327A (en) * 1993-03-01 1997-05-13 Childrens Hospital Medical Center Corp. Methods and compositions for inhibition of angiogenesis
AU4788396A (en) * 1995-02-16 1996-09-04 Children's Medical Center Corporation Inhibition of angiogenesis using interleukin-12
WO1997041844A1 (en) * 1996-05-09 1997-11-13 Alcon Laboratories, Inc. Combinations of angiostatic compounds
US5811403A (en) * 1996-09-30 1998-09-22 Vanderbilt University Polysaccharide toxin from Group B β-hemolytic Streptococcus (GBS) having improved purity

Also Published As

Publication number Publication date
ES2196539T3 (es) 2003-12-16
IL131001A0 (en) 2001-01-28
AU6051898A (en) 1998-08-18
CN1251998A (zh) 2000-05-03
DK0973531T3 (da) 2003-07-28
HK1027755A1 (en) 2001-01-23
US6569838B1 (en) 2003-05-27
EP0973531B1 (en) 2003-04-09
PT973531E (pt) 2003-08-29
CN100389776C (zh) 2008-05-28
US20030180331A1 (en) 2003-09-25
ATE236647T1 (de) 2003-04-15
EP0973531A1 (en) 2000-01-26
DE69813200D1 (de) 2003-05-15
WO1998032453A1 (en) 1998-07-30
US5858991A (en) 1999-01-12
DE69813200T2 (de) 2004-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001509169A (ja) Cm101/gbs毒素を用いた創傷治癒促進法
JP2000513351A (ja) フリーラジカル―誘発状態を治療するためのキレート化剤およびその金属キレート
JP2015057439A (ja) 組織破壊治療及びその治療に使用するための組成物
JP7554033B2 (ja) 組織病変治療用組成物
US7807656B2 (en) Pharmaceutical applications of hyaluronic acid preparations
JP2003500436A (ja) 抗炎症剤を適用するための製剤
KR0131330B1 (ko) 피브린 침착 또는 유착을 방지하기 위한 방법 및 치료 조성물
JPH06507417A (ja) リポソーム型プロスタグランジン製剤
US7101863B2 (en) Pharmaceutical compositions with wound healing or anti-complementary activity comprising a dextran derivative
US6670337B1 (en) Facilitation of wound healing with CM101/GBS toxin
JP2002508330A (ja) ダルホプリスチンおよびキヌプリスチンに基づく医薬組成物ならびに調製
JP2688603B2 (ja) 血栓溶解剤
RU2418595C1 (ru) Способ профилактики воспалительных и тромбоэмболических осложнений после операции кесарева сечения у женщин группы высокого риска
CN110575536A (zh) 降低纳豆激酶过敏性的组方及其应用
US5589169A (en) Method and therapeutic compositions for the prevention of fibrin deposition or adhesions
RU2194474C2 (ru) Способ профилактики и лечения задержания последа у коров
RU2135170C1 (ru) Способ общей анестезии при оперативных вмешательствах у больных с геморрагическим шоком
RU2093079C1 (ru) Способ лимфотропной терапии заболеваний печени и желчевыводящих путей
CN116966186A (zh) 替格瑞洛在制备免疫性疾病药物中的应用
RU2445075C1 (ru) Способ комплексного лечения абсцессов и флегмон челюстно-лицевой области у детей мазью с фурацилином, лидокаином и дибунолом
Shukla Experimental studies on prevention of intra abdominal adgesion in cow calves
RU2212240C1 (ru) Способ лечения туберкулеза
JP2001514629A (ja) 薬剤製造へのヒトα▲下1▼−酸性糖蛋白質の使用法
JP2003519185A (ja) エノキサパリンの新規治療的使用
LIU et al. An Overview of Some Recent Developments in CNS Trauma and Ischemia Research in China

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20090217

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421