JP2001509017A - イーストトランスクリプトームのキャラクタリゼーション - Google Patents

イーストトランスクリプトームのキャラクタリゼーション

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JP2001509017A JP53211798A JP53211798A JP2001509017A JP 2001509017 A JP2001509017 A JP 2001509017A JP 53211798 A JP53211798 A JP 53211798A JP 53211798 A JP53211798 A JP 53211798A JP 2001509017 A JP2001509017 A JP 2001509017A
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ヴェルクレスク,ヴィクター・イー
ヴォゲルステイン,バート
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ザ・ジョーンズ・ホプキンス・ユニバーシティ・スクール・オブ・メディシン
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Abstract

(57)【要約】 細胞周期間で異なって発現されるイースト遺伝子について記載する。それらを使用して真核細胞の細胞周期を研究し、影響を及ぼし、そしてモニタリングすることができる。それらを使用して、細胞周期の調節に関係するヒトホモログを得ることができる。それらを使用して抗真菌剤を同定することができる。種々の条件下で細胞のトランスクリプトームをインテロゲーション(interogation)するために、それらを固相支持体上のアレイ中に生成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 イーストトランスクリプトームのキャラクタリゼーション発明の属する技術分野 本発明はイーストゲノムの発現される遺伝子のキャラクタリゼーションに関す る。より明確には、本発明はこれまでに確認されていない遺伝子の同定および使 用に関する。発明の背景 生物の表現型が主としてそこに発現される遺伝子によって決定することは自明 の事柄である。これらの発現遺伝子は“トランスクリプトーム(transcriptome )”と表され、それぞれの発現遺伝子の独自性とその発現レベルを決められた数 の細胞に伝達する。本質的に静的実体であるゲノムと異なり、トランスクリプト ームは外部要因および内部要因の両方によって調節されうる。従ってトランスク リプトームは、生物のゲノムとその身体的特徴の間の動的リンクとして働く。 上に定義するトランスクリプトームは真核生物または原核生物のいずれでもキ ャラクタリゼーションされておらず、これは主に技術的限界のためである。しか しながら、遺伝子の発現パターンの概括的な特徴のいくつかは、20年前、RN A−DNAハイブリダイゼーション測定によって明らかとなった(Bishopら,19 74;HerefordおよびRosbash,1977)。従って多くの生物において少なくとも3 つのクラスの転写物が、高レベル、中レベル、または低レベルの発現のいずれか に同定できることが見出され、細胞当たりの転写物の数が算定された(Lewin,1 980)。当然これらのデータによっては、それぞれのクラスのメンバーである特 定の遺伝子についての情報はほとんど提供されなかった。個々の遺伝子の発現レ ベルに関するデータは、新しい遺伝子が発見されるに従って蓄積されてきた。し かしながら、特定の遺伝子の完全な発現レベルが測定され、同一タイプの細胞の 他の遺伝子との比較が行われた例はごくわずかである。 従って、細胞のトランスクリプトームの説明によって、細胞生物学および生化 学の膨大な観点を理解するのに有用な新しい情報が提供される。発明の概要 本発明の目的は、細胞周期進行に関係する遺伝子を提供することである。 本発明の別の目的は、遺伝子を使用して細胞周期に影響を及ぼす方法を提供す ることである。 本発明の目的は、抗真菌剤の候補となるもののスクリーニング方法を提供する ことである。 本発明の別の目的は、細胞周期進行に関係するイースト遺伝子のヒトホモログ を得る方法を提供することである。 本発明の別の目的は、細胞周期における段階を確認するためのプローブを提供 することである。 本発明のこれらおよび他の目的は、以下に記載する態様の一つまたはそれ以上 で技術を提供することで達成される。本発明のある態様は、単離したDNA分子 を提供する。これは、表3または4に明記するNORF遺伝子の群から選択され た細胞周期進行に関係するイースト遺伝子を含む。 本発明の別の態様は、イースト遺伝子の使用法を提供する。この方法は細胞周 期に影響を及ぼすためのものである。この方法は以下の段階を含む: 細胞にイースト遺伝子を含む単離DNA分子を投与するが、その遣伝子は細胞 周期進行に関係し、表1、2、3、および4に明記する差異発現遺伝子(differ entially expressed genes)から選択される。 本発明の更に別の態様は、抗真菌剤の候補となるもののスクリーニング方法を 提供する。この方法は以下の段階を含む: 試験物質をイースト細胞に接触させ; 表1、2、3、および4に明記するイースト遺伝子の群から選択される細胞 周期進行に関係するイースト遺伝子の発現をモニタリングする(ここで、イース ト遺伝子の発現を変化させる試験物質は抗真菌剤の候補となるものである)。 本発明の更に別の態様は、細胞周期進行に関係するヒト遺伝子を同定する方法 を提供する。この方法は以下の段階を含む: イースト遺伝子の少なくとも14個の連続するヌクレオチドを含むプローブを ハイブリダイズするが、その遺伝子は対数期、S期、およびG2/M期からなる 群から選択される少なくとも2つの段階の間で異なって発現される。ここで、イ ースト遺伝子は表1、2、3、または4に明記するものである。 また本発明は単離DNA分子を提供するが、これは細胞周期における段階を確 認するためのプローブを含み、ここでプローブは、表3または4に明記するNO RF遺伝子の少なくとも14個の連続するヌクレオチドを含む。 本発明のこれらおよび他の態様は以下に記載する詳細な説明を読むことにより 当業者に明らかとなるが、これによりこれまでに確認されていない遺伝子、およ び生物レベルでの全体的な遺伝子発現についての情報が入手できるようになる。 われわれはトランスクリプトームについての初めての記述を提供するが、これは S.セレベシエ(S.cerevisiae)細胞で決定した。この生物を選択 したのは、真核生物の細胞機能の基礎となる生化学的および生理学的パラメータ ーを明白にするために広く使用されており、また全てのゲノムがヌクレオチドレ ベルで明らかになっている唯一の真核生物だからである(Goffeauら,1996)。図面の簡単な説明 図1 SAGE法およびゲノム分析の図式 イースト遺伝子の発現パターン分析へのSAGEの適用では、3’の大部分のN laIII部位を使用してそれぞれの転写物の特異部分を確定し、BsmFI部位 を有するリンカーをライゲーションするための部位を提供した。II型酵素Bsm FIはその非パリンドローム認識部位から一定区間離れた箇所で開裂するが、そ の後これを使用して、NlaIII部位を含む15bpのSAGEタグ(黒矢印で 示す)を生成した。濃縮したSAGEタグを自動でシーケンシングすることによ り、シーケンシング・ゲル当たり約1000タグの同定をルーチンで行えた。シ ーケンシングの後、それぞれのSAGEタグの存在度を算定し、それぞれのタグ を使用してイーストゲ ノム全体を調査し、それに相当する遺伝子を同定した。下段は染色体15の狭い 範囲を示す。灰色矢印は全ての可能性のあるSAGEタグ(NlaIII部位)を 示し、黒矢印は3’の大部分のSAGEタグを示す。それぞれの可能性のあるタ グに観察されたタグの総数をタグの上(+鎖)または下(−鎖)に示す。予想通 り、観察されたSAGEタグは発現遺伝子の3’末端と会合した。 図2 イーストの遺伝子発現のサンプリング 確認されたタグの増加量分析により、特異的発現遺伝子の数はプラトーになるこ とが明らかとなった。三角は既知の機能を有する遺伝子を、四角は配列情報に基 づいて予測される遺伝子を、そして丸は遺伝子全体を示す。 図3 Virtual Rot (a)イーストトランスクリプトームにおける存在度のクラス 転写物の存在度を横座標に逆の順にプロットし、総転写物の量(fraction)は少 なくともその存在度で縦軸にプロットした。点線は曲線の3つの成分、1、2、 および3を示す。これは再会合速度論から得られるRot曲線と類似しており、 初期のRNA濃度および時間での産物が横座標に、そして過剰量のmRNAとハ イブリダイズする標識したcDNAの割合を縦座標にプロットしてある。 (b)Virtual RotとRotの成分の比較。 Virtual Rot成分からの変化(transitions)およびデータは図−3Aのデータか ら算出し、Rot成分のデータはHerefordおよびRosbabh,1977から得た。 図4 S.cerevisiaeの染色体発現マップ 個々のイースト遺伝子は、そのオープンリーディングフレーム(ORF)開始座 標によってそれぞれの染色体上に位置する。それぞれの遺伝子に相当するタグの 存在度のレベルを垂直軸に示し、+鎖からの転写を横座標の上に、−鎖からの転 写を下にしめす。拡大した染色体の末端の黄色いバンドは翻訳の最中のテロメア 領域を表す(詳しくはテキストを参照されたい)。 図5 代表遺伝子のノザンブロット分析 TDH2/3、TEF1/2、およびNORF1は3つの状態全てに比較的同程 度に発現し(レーン1、G2/M期停止;レーン2、S期停止;レーン3、対数 期)、RNR4、RNR2、およびNORF5はS期停止細胞に高度に発現して いる。SAGEで観察された発現レベル(タグの数)を各レーンの下に示したが 、蛍光イメージ分析によるノザンブロットの定量と高い相関関係があった(r2 =0.97)。 表1 高度に発現された遺伝子 “タグ”はNlaIII部位に隣接する10bpのSAGEタグを表す;“遺伝子 ”は、遺伝子または特定のタグに相当する遺伝子を表す(特異的タグと一致する 複数の遺伝子は関連するファミリーに由来し、同一性は平均93%である);“ 遺伝子座”および“記述”にはそれぞれ、遺伝子座の名称と各ORFの機能の種 類を示す;“コピー/細胞”はSAGEライブラリー中のそれぞれの転写物の存 在度を表すが、細胞当たりの総転写物が15,000で、60,633の転写物 が確認されたと仮定している。 表2 推定されているコード配列の発現 表のカラムは表1と同様である。 表3 NORF遺伝子の発現 SAGEタグ、遺伝子座、およびコピー/細胞は表−1と同様である;“Chr ”および“タグPos”は染色体とそれぞれのタグの位置を示す;“ORFサイ ズ”は示されたタグに相当するORFのサイズを示す。それぞれの場合で、タグ はNORFの3’の250bp以内もしくは未満の位置にある。詳細な説明 本発明の発見は、ある種のこれまで知られていない遺伝子(NORF)がイー ス トに存在し、発現されることである。これらの遺伝子は、他のこれまでに同定さ れた遺伝子や仮定された遺伝子と同様、細胞周期の段階を研究し、モニターし、 影響を及ぼすために使用できる。本発明はある情報を提供し、それによれば遺伝 子は細胞周期の間に異なって発現される。差異発現遺伝子は細胞周期の段階のマ ーカーとして使用できる。また、それを使用して細胞周期の段階における変化に 影響を及ぼすこともできる。更に、それを使用して、遺伝子の発現に影響を及ぼ すことにより細胞周期に作用を与える薬剤のスクリーニングをすることもできる 。また、それら真核生物遺伝子のヒトホモログが存在すると推測され、イースト 遺伝子をプローブまたはプライマーとして使用してヒトホモログを同定すること ができる。 NORFと呼ばれる新しい遺伝子(これまでオープンリーディングフレームは 割り当てされなかった)が見出されている。それらはSAGEタグによって特異 的に同定される。更にそれらの完全なヌクレオチド配列は知られており、一般の 人々に入手可能である。一般に、それらはサイズが小さいため、これまで遺伝子 として同定されなかった。しかしながら、今やそれらは発現されることが見出さ れた。 差異発現イースト遺伝子は、異なる増殖期、特に対数期、S期、およびG2/ M中で、その発現が統計学的に有意に異なるものである(95%より高い信頼度 まで)。好ましくは、差異は10%、25%、50%、または100%より大き い。そのような差異発現特性を有することが見出された遺伝子は以下のものであ る:NORF No.1、2、4、5、6、17、25、27、TEF1/TE F2、EN02、ADH1、ADH2、PGK1、CUP1A/CUP1B、P YK1、YKL056C、YMR116C、YEL033W、YOR182C、 YCR013C、リボヌクレオチドレダクターゼ2および4、そしてYJR08 5C。 本発明にかかるDNA分子はゲノムまたはcDNAであってもよい。好ましく はそれらは単離され、膜成分、タンパク質、および脂質のような他の細胞成分を 含有しない。それらは細胞で生成させて単離するか、またはPCRもしくは自動 合成装置を使用して合成することができる。既知の配列を有するDNAを得るた めの技術のいずれを使用してもよい。DNAの精製および単離の方法は慣例のも のであり、当該分野で知られるものである。 細胞にイースト遺伝子を投与するために、当該分野で知られるDNA送達(de livery)技術のいずれを使用してもよいが、それに限定されるものではない。そ れらにはリポソーム、トランスフェクション、形質導入、形質転換、ウィルス感 染、エレクトロポレーションがある。特定の目的および特性のためのベクターは 、当業者がその既知の特性で選択することができる。遺伝子の宿主として使用で きる細胞はイーストおよび他の真菌類、ヒトを含む哺乳動物細胞、および細菌細 胞がある。 抗真菌剤を同定するためにここに記載するイースト細胞を使用することができ る。差異発現遺伝子の発現は当該分野で知られる方法でモニタリングすることが できる。試験物質がそのような差異発現遺伝子の発現に影響を及ぼす場合、それ は真菌類の増殖特性に作用する薬剤の候補となるものであり、抗真菌剤として有 用でありうる。 差異発現遺伝子は細胞周期進行に関係するらしいので、これらの遺伝子は種間 で保存されていると考えられる。本発明で同定された差異発現遺伝子を使用して 、ヒトおよび他の哺乳動物におけるホモログを同定することができる。異なる種 間の相同遺伝子を同定する方法は当該分野でよく知られている。簡潔に言えば、 ハイブリダイゼーションの厳密性を低下させ、完全に一致しない配列がハイブリ ダイズできるようにする。これは特にサザンブロット、ノザンブロット、コロニ ーハイブリダイゼーション、またはPCRに関連してもよい。当該分野で知られ るハイブリダイゼーション技術のいずれを使用してもよい。 本発明にかかるプローブは単離DNA分子であり、これは特定のNORF遺伝 子または他の差異発現遺伝子の少なくとも10、好ましくは少なくとも12、1 4、16、18、20、または25個の連続するヌクレオチドを有する。プロー ブは標識されていても、いなくてもよい。それらをPCRのプライマーとして、 あるいはサザンブロットまたはノザンブロットに使用してもよい。好ましくはプ ローブは固相支持体に固定される。更に好ましくは、それらはアレイ上にあり、 複数のプローブを一つの生物学的サンプルに同時にハイブリダイズさせることが できる。プローブをアレイ上にスポットするか、またはアレイ上でin sit uで合成すること ができる。Lockhartら,Nature Biotechnology,Vol.14,1996年12月,“高密度 オリゴヌクレオチドアレイへのハイブリダイゼーションによる発現のモニタリン グ(Expression monitoring by hybridization to high-density oligonucleoti de arrays)”を参照されたい。一つのアレイに100、500、または1,0 00より多くの異なるプローブを個別の配置で含有させることができる。 上記は本発明の概要である。以下の具体例を参照することにより更に完全な理 解が得られるが、それらは例証のみを目的としてここに示されるものであり、本 発明の範囲を制限することを意図するものではない。 実施例 概要 われわれは、イーストゲノムから発現された遺伝子組(ここではトランスクリプ トームと呼ぶ)を、遺伝子発現連続分析(SAGE)を使用して分析した。60 ,633の転写物を分析したところ、細胞当たりの転写物が0.3から200以 上の範囲の発現レベルである4,665の遺伝子が明らかとなった。これらの遺 伝子のうち、1,981は既知の機能を有し、2,684はこれまでにキャラク タリゼーションされていないものであった。位置に関する情報と遺伝子発現デー タを統合することにより染色体発現マップが得られ、転写活性の物理的領域(ph ysical region)が同定され、そして配列情報のみでは予測できなかった遺伝子 が同定された。これらの研究により、イーストにおける包括的な遺伝子発現パタ ーンへの洞察が得られ、真核生物におけるゲノム全体にわたる発現の研究の可能 性が示される。 結果 SAGE法の特徴と理論的根拠 近年、遺伝子発現の高情報量評価(high throughput evalution)についてのい くつかの方法が記載されてきた(Nguyenら,1995;Schenaら,1995;Velculescu ら,1995)。われわれはSAGE(遺伝子発現連続分析;Serial Analysis of G ene Expression)を使用したが、これは、それぞれの転写物のハイブリダイゼー ション プローブを必要とせずに定量的な遺伝子発現データが得られるからである。SA GE法は2つの基本原理に基づく(図1)。第一に、短い配列タグ(9〜11b p)が転写物を特異的に同定するための十分な情報を含み、その転写物中の定め られた位置に由来するものと規定される。第二に、多くの転写タグを一つの分子 中に連鎖させた後にシーケンシングし、複数のタグの同一性を同時に明らかにす る。いずれの割合の転写物の発現パターンでも、個々のタグの存在度を測定し、 それぞれのタグに相当する遺伝子を同定することによって定量的に評価すること ができる。 ゲノム全体にわたる発現 正常な増殖および細胞周期進行に関係する遺伝子の表現を最大化するために、S AGEライブラリーを以下の3つの状態でイースト細胞から得た:対数期、S期 停止、およびG2/M期停止。全体で、総計60,633転写物に相当するSA GEタグを同定した(対数期細胞からの20,184、S期停止細胞からの20 ,034、そしてG2/M期停止細胞からの20,415を含む)。これらのタ グのうち、56,291タグ(93%)は完全にイーストゲノムと一致し、88 タグはミトコンドリアゲノムと一致し、そして91タグは2ミクロンのプラスミ ドと一致した。 イーストトランスクリプトームを定義するのに必要なSAGEタグの数は、低 存在度mRNA分子を検出するのに必要とされる信頼度に依存する。これまでに 得られた推定値を細胞当たり15,000mRNA分子と仮定すると(Hereford およびRosbash,1977)、20,000タグは、細胞当たり1つのコピーで存在 するmRNAでも、1.3倍をカバーしている(モンテカルロシミュレーション によって測定)。対数期細胞から得た20,184タグを分析し、3,298の 特異的遺伝子を同定した。細胞当たりのmRNAのコピー数を個別に確認するた めに、われわれはSUP44/RPS4の発現レベルを比較したが、これはハイ ブリダイゼーション定量実験によって完全なmRNAレベルが確実に測定されて いる遺伝子の一つで(IyerおよびStruhl,1996)、SAGEによって発現レベル を測定した。SUP44/RPS4をハイブリダイゼーションによって測定した ところ75+/−10コピー/細胞であり(IyerおよびStruhl,1996)、63コ ピー/細胞とい うSAGEのデータとよく一致し、細胞当たり15,000mRNA分子である という算定がほぼ正確であることを示唆した。S期停止およびG2/M期停止細 胞からのSAGEタグの分析により、膨大な発現遺伝子と同様、この遺伝子も同 様の発現レベル(52〜55コピー/細胞)であることが明らかとなった。1% 未満の遺伝子はこれら3つの状態間で劇的に異なるレベルで発現されるので(下 記参照)、全てのライブラリーから得られたSAGEタグを合一して使用し、全 体的な遺伝子発現パターンを分析した。 確認されたタグの増加量分析により、特異的転写物の数は〜60,000タグ でプラトーになることが明らかになった(図2)。これは、更なるSAGEタグ の生成によって更なる遺伝子はほとんど得られず、細胞当たり1転写物しか発現 されない遺伝子で、6万の転写物が4倍の過剰量示すという事実と一致すること を示唆した。同様に、モンテカルロシミュレーションでは、発現レベルが細胞当 たり1コピーであれば、60,000タグの分析により、その時点の転写物97 %につき少なくとも1つのタグを同定するであろう。 イーストゲノムと完全に一致した56,291タグは4,665の異なる遺伝 子を表した。この数はRNA−DNA再会合速度論によって得られた、発現遺伝 子が3000〜4000であるという算定値と一致する(HerefordおよびRosbas h,1977)。これらの発現遺伝子はキャラクタリゼーションされた機能を有する 遺伝子の85%(2,340中1,981)、そしてイーストゲノムの分析から 推定される遺伝子全体の76%(6,121中4,665)を含有した。これら の数は、試験した生理学的状態が限られており、かつゲノム配列分析に基づいて 単独で推定された遺伝子が多数あるときには、イーストトランスクリプトームの 比較的完全なサンプリングと一致する。 遺伝子当たりの転写物発現は細胞当たり0.3〜200コピー以上まで様々で あった。遺伝子発現レベルの分布の分析により、これまでの研究で再会合速度論 を使用して観察されたのと同様の存在度のクラスが明らかとなった。SAGEで 観察された遺伝子の“virtual Rot”(図3A)は、トランスクリプトームの3 つの主要成分と同定され、3等級の範囲にわたる存在度を有した。RNA−cD NA再会合速 度論で得られたRot曲線は、同様の範囲の存在度にわたって分布する3つの主要 成分も含有した(HerefordおよびRosbash,1977)。特定のクラスのRNAおよ びcDNAの再会合速度論は膨大な実験変数に影響されるが、Rotおよびvirtual Rot分析間には顕著な類似性があった(図3B)。Rot分析は低存在度の転写物 の全てを検出し得ないので(Lewin,1980)、SAGEでより多くの総数の発現 遺伝子かつ、低存在度の転写物のクラスに属するより多くのトランスクリプトー ムが明らかになっても不思議ではない。 ゲノムマップを伴う発現情報の統合 SAGE発現データを現存する位置情報と統合して染色体発現マップを作成す ることができる(図4)。これらのマップは、イーストゲノムの配列とスタンフ ォードイーストゲノムデータベース(Stanford Yeast Genome Database)から得 られたORFの位置コーディネイト(position coordinates)を用いて作成した 。物理的に近く、かつ同等の高レベルの発現をもつことがわかった少数の遺伝子 があったが、いずれの染色体上でも特に高発現又は低発現したクラスターはない ように見えた。共制御された互いに異なるプロモーターをもち、染色体14上の すぐ隣にあるヒストンH3とH4のような遺伝子(Smith and Murray,1983)は 、非常によく似た発現レベルをもっていた(細胞当たりそれぞれ5及び6コピー )。染色体中の転写物の分布は、全体としての転写が均一に分散しており、合計 の転写物レベルは染色体のサイズとほぼ直線的に関係していた(r2=0.85 、データ示さず)。しかしながら、非テロメア領域では遺伝子当たり12.4タ グであるのと比較して、テロメアの10kb以内の領域は遺伝子当たり平均3. 2タグを含み、どれも低く転写されていた(undertranscribed)(図4)。これ は、以前にイーストにおいて”テロメア・サイレンシング”として記載された観 察(Gottschling et al.,1990)と一致する。最近の研究では、テロメア末端か ら4kbまではテロメア位置効果があると報告されている(Renauld et al.,199 3)。 遺伝子発現パターン 表1は、30の最も高度に発現された遺伝子を列挙したものであり、その全て は細胞当たり60mRNAコピー以上で発現する。予期した通り、これらの遺伝 子の ほとんどは、エネルギー代謝及びタンパク質合成に関与するよくキャラクタリゼ ーションされた酵素と対応し、3つの成長状態の全てにおいて同様のレベルで発 現した(図5の例)。ENO2(McAlister and Holland,1982)、PDC1(Schmitt et al.,1983)、PGK1(Chambers et al.,1989)、PYK1(Nishizawa et al.,1989) 及びADH1(Denis et al.,1983)を含むこれらの遺伝子のいくつかは、本研究で 用いられたようなグルコースの豊富な生育条件では劇的に誘導されることが知ら れている。これとは対照的に、GAL1/GAM7/GAL10クラスター(St John and Davis ,1979)及びGAL3(Bajwa et al.,1988)のようなグルコース抑制性遺伝子は非常 に低レベルで発現する(細胞当たり0.3又はそれ以下のコピー)ことが観察さ れた。本研究で用いられたイースト株で予期されたように、a因子遺伝子(MFA1 ,MFA2)(Michaelis and Herslowitz,1988)のような接合型a特異的遺伝子及び α因子受容体(STE2)(Burkholder and Hartwell,1985)は全て、かなりのレベ ルで発現することが観察され(細胞当たり2−10コピーの範囲)、一方接合型 α特異的遺伝子(MFα1,MFα2,STE3)(Hagen et al.,1986;Kurjan and Herskowitz ,1982;Singh et al.,1983)は極めて低いレベルで発現することが観察された(細 胞当たり0.3コピー以下)。 表1に記載の高発現遺伝子のうちの3つはこれまでにキャラクタリゼーション されていない。そのうちの1つは、以前にゲノム配列分析だけから同定されてい た、予測されたリボソーム機能をもつORFを含んでいた。全てのSAGEデー タの分析は、検出可能なレベルで転写されたキャラクタリゼーションされていな いORFに対応する2684のこのような遺伝子が存在することを示唆していた 。これらの転写物のうちで最も多い30個は30倍以上観察され、細胞当たり少 なくとも8転写物に対応した(表2)。別の2つの高発現されたキャラクタリゼ ーションされていない遺伝子は、イーストゲノム配列の分析から予測されなかっ たORF(NORF=Nonannotated ORF:注釈されないORF)に対応した。S AGEデータの分析は、検出可能なレベルで転写された約160のNORF遺伝 子があることを示唆した。これらの転写物のうちで最も多い30個は少なくとも 9倍観察された(表3及び図5の例)。 おもしろいことに、NORF遺伝子のうちの1つ(NORF5)は、S期分裂 停止細胞のみで発現し、分析した3つの状態中でその量が最も変化に富む転写物 に対応していた(>49倍、図5)。S期分裂停止細胞とその他の状態との比較 により、RNR2及びRNR4転写物では9倍以上の上昇があることもわかった(図5) 。これらのリボヌクレオシドレダクターゼ遺伝子の誘導は、S期における分裂停 止細胞に用いられたヒドロキシ尿素処理によるものであるらしい(Elledge and Davis,1989)。同様に、G2/M分裂停止細胞の比較から、RBL2とダイニン軽鎖 の上昇を同定したが、これらはどちらも微小管関連タンパク質である(Archer et al.,1995;Dick et al.,1996)。RNA誘導と同様に、これらの上昇したレベル は、G2/M期における分裂停止細胞に用いられたノコダゾール処理と関連して いるようである。状態によって比較的小さな違いはたくさんあったが(例えば、 NORF1、図5)、3つの状態を総合的に比較すると、劇的な違いは驚くほど少な いことが判明し、分析した3つの異なる状態の間で、10倍以上の量の変化があ ったのは29の転写物のみであった。 検討 イースト転写物の分析から、細胞の生命を規定するRNA成分についてのユニ ークな観察が得られる。我々は、遺伝子発現レベルの大きさが3桁のオーダーで 変化し、エネルギー代謝とタンパク質合成に関与する転写物が最も高度に発現す ることを観察した。DNA複製(例えばPOL1及びPOL3)、動原体タンパク質(NDC 10及びSKP1)及びその他の多くの興味深いタンパク質に必要な酵素をコードする 転写物のような鍵となる転写物は、平均で細胞当たり1又はそれ以下のコピー数 で存在した。これらの量は、発現された遺伝子の最大数は細胞当たり1又は2コ ピーで存在することを示している、再結合速度論(reassociation kinetics)か ら以前に得られた定性データと一致した。これらの観察は、イーストの遺伝子発 現には低い転写物コピー数で十分なことを示しており、またイーストはRNAの 量を厳しく制御するメカニズムを持っていることを示している。 染色体発現マップを合成することにより、ゲノムの位置によって組織化されて いる遺伝子の発現レベルのカタログ化が得られる。S.セレベシエの16の染色 体を 通じて遺伝子発現のバランスがよくとれていることは驚くべきことではない。ほ とんどの遺伝子は独立した制御エレメントをもっているので、よく似た高レベル の発現をもつ物理的に近い遺伝子が多数あることを見出すことは驚きであったろ う。H3/H4ペアのように、共制御された互いに異なるプロモーターをもつこ とが知られている少数の遺伝子のうちで、SAGEデータは調和した発現レベル を確認した。転写的には抑制されていることが知られているテロメア末端のよう な領域については、SAGEデータは低レベルの発現を確認した。グルコースで 誘導される糖分解酵素の高レベル、グルコースで抑制されるGAL遺伝子の低レベ ル、接合型a特異的遺伝子の発現、及び接合型α遺伝子の低発現などのように、 その他の予測される発現パターンが観察された。最後に、NORF遺伝子と対応 するタグの同定は、系統的な配列分析に用いられる基準では検出できないイース トゲノムによてコードされる小さいタンパク質がかなりの数存在することを示唆 している。イーストゲノム配列を、300bp以上(100アミノ酸又はそれ以 上のタンパク質をコードする)の全てのORFに対して注釈した。従って、この カットオフ以下のタンパク質をコードする遺伝子は一般に注釈されていない。こ のクラスの遺伝子は、突然変異誘発のための標的サイズが小さいために、突然変 異コレクションに提示されることが少なく、そして小さいサイズの場合には、新 規な機能をもつタンパク質をコードするかも知れない。よって、これらのNOR F遺伝子を系統的にノックアウトすることは大変興味あることである。 生理学的状態を変えて得られる遺伝子発現パターンを比較すると、種々のプロ セスに重要な遺伝子についての洞察が得られる。種々の生理学的状態から得られ るトランスクリプトームを比較することによって、その発現が通常の栄養増殖( vegetative growth)に必要な遺伝子からなる最小セットと、特定の環境刺激に 応答する時のみ、又は特定のプロセス中にのみ発現する遺伝子からなる別のセッ トを提供するはずである。例えば、最近の研究によって、原核細胞生命にとって 必要な250遺伝子の最小セットが同定された(Mushegian and Koonin,1996) 。イーストゲノムを試験したところ、これらのうちの196について相同な遺伝 子が容易に同定され、その90%以上がSAGE分析で発現することが観察され た。イース ト転写物と、その他の生物由来のトランスクリプトームを詳細に分析することに より、真核細胞生命に必要な遺伝子の最小セットを最終的に作成することができ るであろう。 その他のゲノムにわたる分析と同様に、イーストトランスクリプトームのSA GE分析にはいくつかの限界がある。まず第一に、少数の転写物にはNlaIII部位 がないことが予測され、それゆえこの分析では検出されないであろう。第二に、 我々の分析は、細胞当たり少なくとも0.3コピーの頻度で見出される転写物に 限定された。細胞サイクルのごく短時間でのみ発現された転写物、あるいは細胞 集団のごく一部でのみ発現された転写物はこの分析では高い信頼度で検出できな いであろう。最後に、mRNA配列データはイーストについては実際には入手で きないし、従って、いくつかのSAGEタグは対応の遺伝子と明白にマッチさせ ることができない。重複する遺伝子、又は異常に長い3’非翻訳領域をもつ遺伝 子に由来するタグは同定を間違えるかも知れない。イーストmRNA分子中の3 ’UTR配列が徐々に得られるようになると、曖昧さを解決する助けになるはず である。 これらの限界があるかも知れないが、それでも本明細書に記載の分析が、ヌク レオチドレベルで正確に定義された遺伝子発現の全体的及び部分的な像をもたら すことは明らかである。これらのデータは、イーストゲノム自体の配列と同様に 、将来多くの実験を解釈するために必要不可欠な簡単、かつ基本的な情報を提供 する。種々のゲノムプロジェクトとともに、EST配列決定からmRNA配列が 入手できることにより、ヒトを含む様々な生物由来のトランスクリプトームの定 義をすぐに可能にするであろう。本明細書で記録したデータは、ヒト細胞トラン スクリプトームの合理的に完全な像を描くには、ここで評価したよりも約10− 20倍多いタグを必要とするだけであり、その数は少数の自動配列決定機で実際 に達成しうる範囲内のものである。高等真核生物の全体的発現パターンの分析は 、一般には、ここでS.セレベシエについて報告したのと同様であることが予測 できる。しかしながら、異なる細胞中、及び異なる個体由来のトランスクリプト ームの分析によって、正常な発生、及び疾患状態にある遺伝子機能についての多 くの情報をもたらすはずである。 実験方法 イースト細胞の培養 全ての実験の転写物はS.cerevisiae株YPH499(MATa u ra3−52 lys2−801 ade2−101 leu2−Δ1 his 3−Δ200 trp1−Δ63)から得た(SikorskiおよびHieter,1989)。 対数的に増殖する細胞は、イースト細胞を高YPD(Roseら,1990)培地(6m Mウラシル、4.8mMアデニン、および24mMトリプトファンを追加したY PD)中、30℃で初期の対数期(3x106細胞/ml)まで増殖させて得た 。細胞周期のG1/Sで停止させるためには、ヒドロキシ尿素(0.1M)を初 期の対数期細胞に添加し、培養液を更に30℃で3.5時間インキュベートした 。細胞周期のG2/M期で停止させるためには、ノコダゾール(15μg/ml )を初期の対数期細胞に添加し、培養液を更に30℃で100分間インキュベー トした。回収した細胞を水で1度洗浄し、−70℃で凍結した。回収した細胞の 増殖状態は顕微鏡およびフローサイトメトリー分析によって確認した(Basraiら ,1996)。 RNAの単離およびノザンブロット分析 総イーストRNAは過去に記載されている熱フェノール法(Leedsら,1991)で 調製した。mRNAは、メッセージメーカーキット(MessageMaker Kit;Gibcol BRL社)を使用し、製品の取扱説明書に従って得た。ノザンブロット分析は過去 に記載されている(El-Deiryら,1993)ように、イーストゲノムDNAからPC Rで増幅したプローブを使用して実施した。 SAGEのプロトコール SAGE法は、以下に示す点を除いては過去に記載されている(Velculescuら, 1995)ように実施した。ポリA RNAの二本鎖cDNAへの変換は、BRL合 成キットを用い、ビオチン−5’−T18−3’プライマーを含有させた以外は製 品の取扱説明書を使用して行った。cDNAをNlaIII(アンカー酵素)で開 裂した。 NlaIII部位は、任意に選択した3つのイースト染色体(1、5、10)で、 309塩基対毎に一度発生することが観察され、95%のイースト転写物がNl aIIIを使用したSAGE法で検出できると推測された。ストレプトアビジン被 覆磁気ビーズ(Dynal社)上に3’cDNAフラグメントを捕捉させた後、結合 したcDNAを2つのプールに分割し、BsmFIの認識部位を含有する以下の リンカーのいずれか一つをそれぞれのプールにライゲートさせた:リンカー1、 5’−TTTGGATTTGCTGGTGCAGTACAACTAGGCTTA ATAGGGACATG−3’(SED ID NO:1)5’−TCCCTA TTAAGCCTAGTTGTACTGCACCAGCAAATCC[amin o mod.C7]−3’(SED ID NO:2);リンカー2、5’−T TTCTGCTCGAATTCAAGCTTCTAACGATGTACGGGG ACATG−3’(SED ID NO:3)5’−TCCCCGTACATC GTTAGAAGCTTGAATTCGAGCAG[amino mod.C7 ]−3’(SED ID NO:4)。 BsmFI(タグ酵素)は認識部位から14bp離れた位置で開裂し、Nla III部位はBsmFIと1bp重複するので、15bpのSAGEタグをBsm FIで遊離させ、SAGEタグの突出部分をクレノウで埋め、2つのプールから 得たタグを合一して互いにライゲートした。ライゲーション産物を希釈した後P CRで28サイクル増幅したが、これには5’−GGATTTGCTGGTGC AGTACA−3’(SED ID NO:5)および5’−CTGCTCGA ATTCAAGCTTCT−3’(SED ID NO:6)をプライマーとし て使用した。PCR産物をポリアクリルアミドゲル電気泳動法(PAGE)で分 析し、テールとテールでライゲートした2つのタグ(2重タグ;ditag)を含有 するPCR産物を分取した。次いでPCR産物をNlaIIIで開裂し、2タグを 含有するバンドを分取し、自己ライゲートさせた。ライゲーションの後、連鎖さ せた産物をPAGEで分離し、500bpと2kbの間の産物を分取した。これ らの産物をpZero(Invitrogen社)のSphI部位でクローニングした。コロ ニーは、プライマーとしてクローニング部位の外側に位置するM13フォワード およびM13リバース配列を用いた PCRによって、挿入断片のスクリーニングをした。 選択したクローンから得たPCR産物をTaqFS ダイプライマーキット( TaqFS DyePrimer kits;Perkin Elmer社)でシーケンシングし、分析したが、こ れには377ABI自動シーケンサー(Perkin Elmer社)を使用し、製品の取扱 説明書に従った。成功したシーケンシング反応はそれぞれ、平均26タグである ことが確認された;シーケンシング反応の成功率は90%で、これはシーケンシ ングゲル当たり平均約850タグに相当する。 SAGEのデータ分析 シーケンスファイルをSAGEプログラムグループによって分析したが(Velcul escuら,1995)、適当な間隔のあいたアンカー酵素部位を同定し、間にある2つ のタグを抜き出し、データベースに記録した。 得られた68,691タグは、特異的2重タグからの62,965タグおよび反 復2重タグからの5,726タグを含有した。過去に記載されているように(Ve lculescuら,1995)、後者は定量の潜在的なPCRバイアスを回避するために一 度だけ計数した。62,965タグのうち2,332タグはリンカー配列に相当 し、更なる分析から除外した。残りのタグのうち、4,342タグは割り当てで きず、これは配列エラー(タグ内、またはイーストゲノム配列内)によるものと 考えられた。これら全てがタグの配列エラーによるとすれば、これは塩基対当た り約0.7%の配列エラー率に相当し(10bpのタグで)、われわれが自動シ ーケンシング条件下で予測していたのとあまり差異がなかった。しかしながら、 割り当てられなかったタグの中には、タグの最後の5塩基対のAの頻度が予想よ りかなり高いものがあり(最も存在度の高い割り当てされなかったタグ52のう ちの5つ)、これらのタグがポリAテールから数塩基対以内にアンカー酵素部位 を含有する転写物から生ずることを示唆する。ゲノムにおけるNlaIII部位の 頻度から(309塩基対中1つ)、約3%の転写物はそのポリAテールの10b p以内にNlaIII部位を含有すると推定される。 イーストmRNA配列について入手できるデータは非常に少なく、現在までの 試 みでは高度に保存されたポリアデニル化シグナルを同定することができなかった ため(ImigerおよびBraus,1994;ZaretおよびSherman,1982)、われわれは1 4bpのSAGEタグ(すなわちNlaIII部位および隣接する10bp)を使 用してイーストゲノムを直接調査した(1996年8月7日にスタンフォードイ ーストゲノムftpサイト(genome-ftp.stanford.edu)から入手したイーストゲ ノム配列)。コード領域だけがイーストゲノムにannotateされ、SAGEタグは 遺伝子の3’非翻訳領域に由来するため、SAGEタグがORFまたはORFの 3’の500bp領域と一致する場合、特定の遺伝子に相当するとみなされる( 遺伝子座名、遺伝子名、およびORF染色体座標はスタンフォードイーストゲノ ムftpサイトから入手し、ORFの種類は1996年8月14日にMIPS wwwサイト(http://www.mips.biochem.mpg.de/)から入手した)。ORFが 3文字の遺伝子名と合う場合は既知の機能を有する遺伝子とみなし、そのような 名称のないORFはキャラクタリゼーションされていないとみなした。 予想通り、SAGEタグはゲノムの転写部分と高度に非ランダムに一致し、O RFまたはそれらに隣接する3’領域に正しい向きで88%一致した(カイ二乗 したP値<10-30)。1より多くのタグが正しい向きで特定のORFに一致す る場合、存在度は一致するタグの合計になると算定される(図2、図3、および 図4)。ORFと不正確な向きで一致するタグは存在度の算定に使用しない。タ グがゲノムの1より多い領域で一致する場合(例えばORFおよび非ORF領域 )一致するORFだけを検討した。場合によっては、タグの15番目の塩基を使 用して曖昧さを解決した。図4には、一度だけゲノムと一致するタグのみを使用 した。 NORF遺伝子の同定には、既に同定されたORFの3’の500bp以上の ゲノム部分と一致し、SAGEライブラリーに少なくとも2回観察されたタグだ けを考察した。 参考文献
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12Q 1/02 C12R 1:91) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,ER,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 キンズラー,ケネス・ダブリュー アメリカ合衆国メリーランド州21234,バ ルティモア,ハルステッド・ロード 1348

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 表3および4に明記するNORF遺伝子の群から選択される細胞周期進行 に関係するイースト遺伝子を含む単離DNA分子。 2. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期のい ずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも10%の差異がある 、請求項1記載の単離DNA分子。 3. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期のい ずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも25%の差異がある 、請求項1記載の単離DNA分子。 4. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期のい ずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも50%の差異がある 、請求項1記載の単離DNA分子。 5. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期のい ずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも100%の差異があ る、請求項1記載の単離DNA分子。 6. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期のい ずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に統計学的に有意な差異がある( 95%より高い信頼度)、請求項1記載の単離DNA分子。 7. NORFがNORF No.1、2、4、5、6、17、25、および2 7からなる群から選択される、請求項6記載の単離DNA分子。 8. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の少 なくとも1つの段階でNORF遺伝子が発現されない、請求項1記載の単離DN A分子。 9. ゲノムである、請求項1記載の単離DNA分子。 10. cDNAである、請求項1記載の単離DNA分子。 11. イースト遺伝子を使用して細胞周期に影響を及ぼす方法であって、以下 の段階: 細胞にイースト遺伝子を含む単離DNA分子を投与するが、その遺伝子は細胞 周期進行に関係し、表1、2、3、および4に明記する差異発現遺伝子から選択 される、 を含んでなる上記方法。 12. 細胞がイースト細胞である、請求項11記載の方法。 13. 細胞が真菌細胞である、請求項11記載の方法。 14. 細胞が哺乳動物細胞である、請求項11記載の方法。 15. イースト遺伝子がNORF No.1、2、4、5、6、17、25、 および27からなる群から選択される、請求項11記載の方法。 16. イースト遺伝子がTEF1/TEF2、EN02、ADH1、ADH2 、PGK1、CUP1A/CUP1B、およびPYK1からなる群から選択され る、請求項11記載の方法。 17. イースト遺伝子がYKL056C、YMR116C、YEL033W、 YOR182C、YCR013C、およびYJR085Cからなる群から選択さ れる、請求項11記載の方法。 18. 抗真菌剤の候補となるものをスクリーニングする方法であって、以下の 段階: 試験物質をイースト細胞に接触させ; 表1、2、3、および4に明記するイースト遺伝子の群から選択される細胞周 期進行に関係するイースト遺伝子の発現をモニタリングする、 を含んでなり、ここで、イースト遺伝子の発現を変化させる試験物質は抗真菌剤 の候補となるものである上記方法。 19. イースト遺伝子がNORF No.1、2、4、5、6、17、25、 および27からなる群から選択される、請求項18記載の方法。 20. イースト遺伝子がTEF1/TEF2、EN02、ADH1、ADH2 、PGK1、CUP1A/CUP1B、およびPYK1からなる群から選択され る、請求項18記載の方法。 21. イースト遺伝子がYKL056C、YMR116C、YEL033W、 Y OR182C、YCR013C、およびYJR085Cからなる群から選択され る、請求項18記載の方法。 22. 細胞周期進行に関係するヒト遺伝子を同定する方法であって、以下の段 階: イースト遺伝子の少なくとも10個の連続するヌクレオチドを含むプローブを ハイブリダイズするが、その遺伝子は対数期、S期、およびG2/M期からなる 群から選択される少なくとも2つの段階の間で異なって発現される、 を含んでなり、ここでイースト遺伝子は表1、2、3、または4に明記されるも のである上記方法。 23. イースト遺伝子がNORF No.1、2、4、5、6、17、25、 および27からなる群から選択される、請求項22記載の方法。 24. イースト遺伝子がTEF1/TEF2、EN02、ADH1、ADH2 、PGK1、CUP1A/CUP1B、およびPYK1からなる群から選択され る、請求項22記載の方法。 25. イースト遺伝子がYKL056C、YMR116C、YEL033W、 YOR182C、YCR013C、およびYJR085Cからなる群から選択さ れる、請求項22記載の方法。 26. プローブが表3または4に明記されるNORF遺伝子の少なくとも14 の連続するヌクレオチドを含む、細胞周期における段階を確認するためのプロー ブ。 27. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の いずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも10%の差異があ る、請求項26記載のプローブ。 28. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の いずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも25%の差異があ る、請求項26記載のプローブ。 29. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の いずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも50%の差異があ る、請求項26記載のプローブ。 30. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の いずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に少なくとも100%の差異が ある、請求項26記載のプローブ。 31. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の 少なくとも1つの段階でNORF遺伝子が発現されない、請求項26記載のプロ ーブ。 32. 対数期、S期、およびG2/M期からなる群から選択される細胞周期の いずれか2つの段階の間でNORF遺伝子の発現に統計学的に有意に異なる(9 5%より高い信頼度)、請求項26記載のプローブ。 33. 遺伝子がNORF No.1、2、4、5、6、17、25、および2 7からなる群から選択される、請求項32記載のプローブ。 34. 該発現モニタリング段階が固相支持体に固定された核酸分子を使用して 実施される、請求項18記載の方法。 35. 核酸分子がアレイ上にある、請求項34記載の方法。 36. 該イースト遺伝子の一部を含むプローブが固相支持体上のアレイにある 、請求項19記載の方法。 37. 少なくとも1つのプローブが表3または4に明記されるNORF遺伝子 の少なくとも14の連続するヌクレオチドを含む、固相支持体上のプローブのア レイ。 38. NORF遺伝子がNORF No.1、2、4、5、6、17、25、 および27からなる群から選択される、請求項37記載のアレイ。 39. 異なる配列のプローブを少なくとも100個含有する、請求項37記載 のアレイ。 40. 異なる配列のプローブを少なくとも500個含有する、請求項37記載 のアレイ。 41. 異なる配列のプローブを少なくとも1,000個含有する、請求項37 記載のアレイ。
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