JP2001508293A - マウスガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド - Google Patents

マウスガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド

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Abstract

(57)【要約】 新規なガラニンレセプターGALR2が記載されている。また、該レセプターをコードする核酸及び該レセプターに特異的なリガンドを同定する種々のアッセイが開示されている。このように同定されたリガンドは肥満症の治療、疼痛の治療及び認識障害の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】マウスガラニンレセプターGALR2及び該レセプターをコードするヌクレオチ 発明の分野 本発明は、GALR2と命名された新規なガラニンレセプター、該レセプター をコードするヌクレオチド、及び、該レセプターを使用するアッセイに関する。発明の背景 ガラニンはブタの腸から初めて単離されたが、中枢及び末梢の神経系に広く分 布している。たいていの生物種のガラニンはアミド化カルボキシル末端をもつ2 9個のアミノ酸から成るペプチドである。ヒトガラニンに特有の特徴は、30個 のアミノ酸から成るより長いペプチドであること及びアミド化末端をもたないこ とである。ガラニン配列は高度に保存性であり、すべての種のガラニン配列の最 初の15個のアミノ酸は完全に保存されている。ガラニンは、主として視床下部 、青斑、海馬及び下垂体前葉並びに脊髄、膵臓及び胃腸管の領域で免疫反応及び 結合を生じる。 満腹したネズミの視床下部の側脳室核(PVN)にガラニンを注入したとき、 神経ペプチドY(NPY)と同様の用量依存的な摂取増進が生じる。ガラニンは ノルエピネフリンと同様に炭水化物の摂取を増進させるが、いくつかの研究はガ ラニンが脂肪摂取を強力に増進させることを証明した。巨大分子栄養素の選択順 位はガラニンによって炭水化物から脂肪に移ることが示唆された。ガラニンの注 入は摂取を増進し、エネルギー消費を抑制し、インスリン分泌を阻害する。遺伝 性肥満のラットでは視床下部のガラニン発現が痩せた同腹仔対照に比べて増進し ていることが観察される。ペプチドレセプターのアンタゴニストをPVNに注入 すると、ガラニン特異的脂肪摂取増進の誘発がブロックされる。ガラニン特異的 アンチセンスオリゴヌクレオチドをPVNに注入すると、ガラニン発現の特異的 減少が生じ、これに対応してタンパク質または炭水化物の摂取は殆ど変化しない が脂肪の摂取及び総熱量摂取は減少する。従ってガラニンは、脂肪の摂取挙動に 関与する有力な神経化学マーカーの1つであると考えられる。 ガラニンはラットのコリン作動性機能を阻害し、機能性記憶を損傷する。コリ ン作動性ニューロンを破壊する病変は空間認 識機能を欠損させる。アセチルコリン(ACh)の局所投与はこの欠損をある程 度回復させるが、ガラニンはこのようなACh介在型の回復をブロックする。ア ルツハイマー病に罹患した脳の剖検サンプルは、基底神経節でガラニン作動性( galinergic)神経支配が増加したことを示唆する形跡を有している。 従って、もしガラニン作動性活性の亢進がアルツハイマー病の認識能力低下の原 因であるならば、ガラニンのアンタゴニストは認識能力低下を緩和させる治療に 有効であろう。 脳室内投与、皮下投与または静注によってラットにガラニンを投与すると、血 漿中の成長ホルモンが増加する。また、健常な被験者にヒトのガラニンを注入し たときも、血漿中の成長ホルモンが増加し、GHRH(成長ホルモン放出ホルモ ン)に対する成長ホルモン応答が強力に増進される。 ガラニンは背根神経節に特に高レベルで存在する。座骨神経の切除によってガ ラニンのペプチド及びmRNAのレベルが劇的に上方調節される。アキソトミー (axotomy)後にガラニンレセプターのアンタゴニスト(M35、M15 )を反復投与すると、通常は疼痛に対する反応であると考えられているラットの 自己加害損傷挙動が明らかに亢進している。切断した 座骨神経の近位端にガラニン特異的アンチセンスオリゴヌクレオチドを付加する と、ガラニンペプチドのレベル上昇が抑制され、同時に自己分裂が促進される。 莢膜注入したガラニンはモルヒネの鎮痛作用に相乗効果を与える。このようなモ ルヒネの抗侵害受容効果はガラニンレセプターのアンタゴニストによってブロッ クされる。従って、ガラニンのアゴニストは神経性疼痛の緩和にある程度有効で あろう。 ガラニンは、百日咳毒素感受性Gi/Goタンパク質に結合する高親和性ガラ ニンレセプターに介在され、アデニル酸シクラーゼ活性の阻害、L型Ca++チャ ンネルの閉鎖及びATP感受性K+チャンネルの開放などに作用する。125I−ガ ラニン(Kd約1nM)の特異的結合は、ガラニンの免疫反応が局在する領域、 即ち、視床下部、腹側海馬、前脳基底、脊髄、膵臓及び下垂体で証明されている 。大抵の組織中では、高親和性結合及びアゴニスト活性を生じるためには、アミ ノ末端(GAL1−15)だけで十分である。 最近、ガラニンレセプターのcDNAがヒトBowesメラノーマ細胞系から 発現クローニングによって単離された(Habert−Ortoliら,199 4.Proc.Nat. Acad.Sci.,USA 91:9780−9783)。このレセプターG ALRIはヒト胎児の脳及び小腸で発現されるが他の場所ではその分布が殆ど知 られていない。COS細胞中で一過性に発現されたこのレセプターに対する125 I−ブタガラニンの結合を阻害する物質としてGal(1−16)はpGAL( 3−29)の1000倍以上の活性を示した。レセプターのこのサブタイプがガ ラニン特異的摂取挙動に介在する視床下部のレセプターであるか否かを判断する ことは今後の研究課題である。 上記以外のガラニンレセプターを更に同定し、この生体システムを更に詳細に 特性決定し、ガラニンレセプターのサブタイプの選択的なアゴニスト及びアンタ ゴニストを同定することも要望されている。発明の概要 本発明は、随伴タンパク質が実質的に存在しない、GALR2と命名された新 規なガラニンレセプター、及びGALR2に少なくとも約40%の相同性を有し ており実質的に同じ生物活性を有しているGALR2様レセプターに関する。本 発明の好ましい実施態様では、GALR2様レセプターはGALR2に 少なくとも約60%、より好ましくは少なくとも約75%、更に好ましくは少な くとも約85%の相同性を有している。より特定的には本発明は、随伴タンパク 質が実質的に存在しないラット、ヒト及びマウスのGALR2、並びに、GAL R2に少なくとも約50%の相同性を有しており実質的に同じ生物活性を有して いるレセプターに関する。 本発明の別の目的は、霊長類または非霊長類のGALR2タンパク質であって 、実質的に同じ核酸配列によってコードされているが、スプライシングによる変 化またはその他のRNAプロセシングに由来する修飾または突然変異に誘発され た変化を生じた結果として、発現されたタンパク質が天然形態と相同であるが天 然形態とは異なるアミノ酸配列を有しているようなGALR2タンパク質を提供 することである。これらの変異形態はヒト及び動物の生理学においてもin v itroの細胞ベースアッセイにおいても異なる及び/または追加の機能を有し 得る。 本発明の更に別の目的は、ラット、ヒト、マウス、ブタまたは他の生物種のガ ラニンレセプターまたはその機能的等価物をコードする核酸を提供することであ る。これらの核酸は随伴核 酸が存在しないものでもよく、または、単離もしくは精製されたものでもよい。 本発明のレセプターをコードする核酸は任意の種類の核酸でよい。本発明は特定 的にRNAも包含するが、好ましい形態はゲノムDNA及びcDNAのようなD NAである。核酸構築物はまた、1つまたは複数のプロモーター領域、終止領域 及び所望の場合にはエンハンサー領域のような転写及び翻訳の調節領域を含み得 る。核酸は、平均的な知識をもつ当業者に公知の汎用技術に従って、プラスミド のような公知の任意のベクターに挿入され、適当な宿主細胞をトランスフェクト するために使用される。 本発明の別の目的は、GALR2をコードする核酸を含むベクター、及び、こ れらのベクターを含む宿主細胞を提供することである。本発明の更に別の目的は 、GALR2をコードする核酸を含むベクターを培養条件下で宿主細胞に導入す る段階から成るGALR2の製造方法を提供することである。 本発明のまた別の目的は、本発明のレセプター及び/または核酸を利用するG ALR2リガンドのアッセイを提供することである。このアッセイの好ましい実 施態様では、GALR2に対する推定GALR2リガンドの結合とガラニンの結 合とを比 較する。図面の簡単な説明 図1は、5’及び3’非翻訳領域を含むラットGALR2(クローン27A) の核酸配列(配列1)である。 図2は、開始コドンMetから終止コドンまでのGALR2(クローン27A )の核酸配列(配列2)である。 図3は、GARL2(クローン27A)の概略図、並びに、GALR2(クロ ーン27A)の核酸配列及び推定アミノ酸配列(配列3及び4)である。 図4は、GALR2(クローン27A)の推定アミノ酸配列(配列5)である 。 図5は、ラットGALR1のアミノ酸配列(配列6)とラットGALR2(配 列7)のアミノ酸配列との比較(重層位置合せ)である。 図6は、GALR2を単離するために使用したcDNAプローブの核酸配列( 配列8)である。 図7は、ヒトGALR2遺伝子のDNA配列(配列9)である。 図8は、ヒトGALR2遺伝子のDNA配列(読取り枠だけ) (配列10)である。 図9は、ヒトGALR2の推定アミノ酸配列(配列11)である。 図10は、ヒト及びラットのGALR2の薬理学を示す。 図11は、GqまたはGs共役応答(色素分散)及びGi共役応答(色素凝集 )を示す。 図12は、マウスGALR2遺伝子のDNA配列(配列12)である。 図13は、マウスGALR2遺伝子のアミノ酸配列(配列13)である。 図14は、GALR遺伝子ファミリーに属する遺伝子の高度な配列保存性を示 すヒト、ラット及びマウスのGALR1及びGALR2のタンパク質配列の比較 である。 図15は、ヒトGALR2のRNA発現プロフィルである。 図16は、ラットGALR2の脳内発現を示す。発明の詳細な説明 明細書及び請求の範囲で使用した用語を以下に定義する。 “随伴タンパク質が実質的に存在しない”という表現は、レセプターの少なく とも約90%、好ましくは少なくとも約95% が、ガラニンレセプターを発現する生存哺乳類細胞中で通常は検出される他の細 胞膜タンパク質を随伴していないことを意味する。 “随伴核酸が実質的に存在しない”という表現は、核酸の少なくとも約90% 、好ましくは少なくとも約95%が、ガラニンレセプター遺伝子を天然に発現す る生存哺乳類細胞中で通常は検出される他の核酸を随伴していないことを意味す る。 “実質的に同じ生物活性”という表現は、レセプター−ガラニン結合定数がG ALR2とガラニンとの結合定数の5倍以内、好ましくはGALR2とガラニン との結合定数の2倍以内であることを意味する。 “緊縮性ポストハイブリダイゼーション洗浄条件”は、65℃の0.1×標準 生理的クエン酸塩溶液(SSC)を意味する。 “標準ポストハイブリダイゼーション洗浄条件”は、55℃の6×SSCを意 味する。 “緩和ポストハイブリダイゼーション洗浄条件”は、30℃の6×SSC、ま たは55℃の1〜2×SSCを意味する。 “機能性等価物”は、選択的スプライシング、欠失、突然変異または付加の結 果として天然産生GALR2タンパク質に完 全に等しいアミノ酸配列を有していないが、天然産生レセプターの生物活性の少 なくとも1%、好ましくは10%、より好ましくは25%を保存しているレセプ ターを意味する。このような誘導体は天然GALR2に有意な相同性を有してお り、GALR2から得られたDNA配列と共に低緊縮性ハイブリダイゼーション を行わせることによって検出できる。機能性等価物をコードしている核酸は天然 産生レセプターの核酸に対してヌクレオチドレベルで少なくとも約60%の相同 性を有している。 第二のガラニンレセプターが存在することが本発明によって知見され、GAL R2と命名され。ラット、ヒト及びマウスのGALR2配列をそれぞれ図4、図 9及び図13に示し、実施例で説明する。しかしながら、本発明が生物の種に関 わりなくGALR2を特定的に包含すること、特に齧歯類(ラット及びマウスを 含む)、アカゲザル、ブタ、ニワトリ、ウシ及びヒトのGALR2を特定的に包 含することを理解されたい。ガラニン2レセプターはどの種においても高度に保 存されており、平均的な知識をもつ当業者は、本文中に示したラット、ヒト及び /またはマウスの配列に基づいて他の生物種のGALR2を得るためのプローブ を容易に設計できる。 GALR2タンパク質は、細胞膜中でレセプターを固定する1つまたは複数の ドメイン、少なくとも1つのリガンド結合ドメイン、などのような種々の機能性 ドメインを含む。多くのレセプタータンパク質と同様に、多くのアミノ酸の修飾 、特にリガンド結合ドメインに検出されないが出発レセプターの生物活性を少な くともある程度のパーセンテージで保存しているアミノ酸の修飾が可能である。 従って、本発明は特定的に、N末端部分の欠失、欠損または突然変異を有する機 能的に等価の修飾されたGALR2を包含する。また、本発明は特定的に、機能 的活性の低下を随伴しない修飾及び/または欠失を他のドメインに有している機 能的に等価の修飾されたGALR2を包含する。 更に、第二のメッセンジャーエフェクター系と相互作用するドメインのような 他の機能性ドメインを結合特異性及び/または選択性を改変することによって修 飾することも可能である。このような機能的に等価の突然変異レセプターも本発 明の範囲内に包含される。 本発明のタンパク質は、7つのトランスメンブランドメイン(TM)を有する Gタンパク質に結合したレセプターのスーパ ーファミリー(GPC−Rまたは7−TMレセプター)の典型的な構造的特徴を 有していることが知見された。従って、GALR2タンパク質はレセプターファ ミリーGPC−Rの新規な構成員となる。本発明の完全形のGALR2は、7つ のトランスメンブラン領域、細胞内及び細胞外の3つのループ、GPC−Rタン パク質のシグナチャー(signature)配列、のようなGPC−Rの一般 的特徴を有していることが知見された。TMドメイン及びGPC−Rタンパク質 のシグナチャー配列は、GALR2のタンパク質配列にも認められる。機能を果 たすために全部の領域が必要であるとは限らないので、本発明は必須でない1つ または複数のドメインが欠失した機能性レセプターも包含する。 ヌクレオチド配列の決定は、GALR2がイントロン含有のGPC−Rのクラ スに属することを示した。ポリ(A)領域で終結する前駆体mRNAであるクロ ーン27Aは1119bpの読み取り枠をコードしており、この読み取り枠は約 500bpの1つのイントロンによって2つのエキソンに分割されている(図4 )。エキソン1は予測されたTM−3を含むN末端の細胞外ドメインをコードし ており、エキソン2はC末端細胞内 ドメインを含む第二の予測された細胞外ループをコードしている。完全に保存さ れたスプライスドナー部位(G/gt)はヌクレオチド368に検出され、これ はGタンパク質に結合したレセプターのシグナル芳香族トリプレット(D,E) RYの第二残基に一致する。 イントロンの除去は、クローン27Aが図4の下線部分で示したような7つの 予測されたTMドメインと共に372個のアミノ酸から成る全長ラットガラニン レセプターポリペプチドをコードしていることを示す。核酸及びタンパク質の配 列のデータベースを検索すると、読み取り枠の配列は1つであり、ラットのガラ ニン1レセプター(GALR1)に極めて近縁であり、核酸は55%及びタンパ ク質は38%の配列一致を有することが判明した。ラットのGALR1及びGA LR2のタンパク質配列の位置合せを図5に示す。GPC−Rが有している複数 の保存された特徴、即ち、TM−3に隣接のシグナチャー芳香族トリプレット配 列(Glu−Arg−Tyr)、ジスルフィド結合し得る最初の2つの細胞外ル ープ中のCys−98及びCys−153、推定アミノ末端のNグリコシル化部 位(Asn−Xaa−Ser/Thr)、カルボキシル末端及び第三の細 胞質ループ中のリン酸化部位、TM−4、5、6及び7中の保存プロリン残基、 がラットGALR2でも同定された。 第二のcDNAクローンを単離し、クローン16.6と命名した。このクロー ンはイントロン非含有であり従ってGALR2の完全読み取り枠を含む連続的c DNAである。クローン16.6はクローン27Aと同様に約500bpの5’ 非翻訳領域と、7−TMドメインをコードする連続的GALR2読み取り枠(1 119bp)と、約320bpの3’非翻訳領域と、ポリ(A)領域とを含む。 クローン27A及びクローン16.6の読み取り枠は、読み取り枠のヌクレオチ ド109(予測されたTM−1に存在する)以外は等しい配列を有している。ク ローン27Aは109位にTを含むがクローン16.6はCを含む。従って、G ALR2タンパク質のアミノ酸37はクローン16.6中ではフェニルアラニン でありクローン27A中ではイソロイシンである。クローン27A及びクローン 16.6の双方のDNAはそれぞれのタンパク質と同様に本発明の目的となる。 ヒトGALR2タンパク質の配列はラットGALR2オルトログに顕著な一致 及び類似を示す。ヒト形態及びラット形態の 顕著な違いの1つは、ヒトGALR2のC末端細胞内ドメインに追加の15個の アミノ酸が存在することである。マウスのタンパク質配列もまた、GALR遺伝 子ファミリーに極めて顕著な一致及び類似を示す。 本発明はまた、GALR2の欠損形態、特にレセプターの細胞外部分を含むが レセプターの細胞内シグナル発生部分が欠失した欠損形態、及び、これらの欠損 形態をコードする核酸に関する。このような欠損レセプターは種々の結合アッセ イで有用である。従って本発明は特定的に、N末端部分の欠失、欠損または突然 変異を有する機能的に等価の修飾されたGALR2を包含する。また、本発明は 特定的に、機能的活性の低下を随伴しない修飾及び/または欠失を他のドメイン に有しているレセプターキメラのような機能的に等価の修飾されたGALR2を 包含する。 更に、第二のメッセンジャーエフェクター系と相互作用するドメインのような 他の機能性ドメインを結合特異性及び/または選択性を改変することによって修 飾することも可能である。このような機能的に等価の突然変異レセプターも本発 明の範囲内に包含される。 本発明の別の目的を構成するアッセイは、結合アッセイ(125I−ガラニン結 合に対する競合)、共役活性測定アッセイ(ガラニンレセプター発現細胞中のフ ォルスコリン刺激アデニル酸シクラーゼのガラニン介在阻害を含む)、ガラニン レセプター発現細胞中のガラニン刺激カルシウム遊離の測定(例えばエクオリン アッセイ)、ガラニンレセプター発現細胞中の内部整流カリウムチャンネルの刺 激(GIRKチャンネル、電圧変化によって測定)、マイクロフィジオメーター (微量生理機能測定計)によって測定されるガラニンレセプター発現細胞のガラ ニン刺激によるpH変化の測定、などである。 宿主細胞はGALR2を産生するための適正条件下で培養し得る。レセプター をコードするDNAを含む発現ベクターは組換え宿主細胞中でレセプターを発現 させるために使用し得る。組換え宿主細胞は原核細胞または真核細胞のいずれで もよく、その非限定例としては、大腸菌のような細菌、酵母のような真菌類細胞 、ヒト、ウシ、ブタ、サル及び齧歯類に由来の細胞系を非限定例とする哺乳類細 胞、ショウジョウバエ、ヨトウムシ、カイコに由来の細胞系を非限定例とする昆 虫細胞がある。哺乳動物種に由来の市販の適当な細胞系の非限定例は、L細胞L − M(TK-)(ATCC CCL 1.3)、L細胞L−M(ATCC CCL 1.2)、293(ATCC CRL 1573)、Raji(ATCC C CL 86)、CV−1(ATCC CCL 70)、COS−1(ATCC CRL 1650)、COS−7(ATCC CRL 1651)、CHO−K 1(ATCC CCL 61)、3T3(ATCC CCL 92)、NIH/ 3T3(ATCC CRL 1658)、HeLa(ATCC CCL 2)、 C1271(ATCC CRL 1616)、BS−C−1(ATCC CCL 26)及びMRC−5(ATCC CCL 171)である。 レセプターに対する親和性を示す化合物の結合特異性は、クローン化したレセ プターでトランスフェクトした細胞またはこれらの細胞に由来の膜に対する化合 物の親和性を測定することによって示される。クローン化したレセプターを発現 させ、これらの細胞に対する放射性標識リガンドの結合を阻害する化合物をスク リーニングする方法は、レセプターに対して高い親和性をもつ化合物を迅速に選 択するための合理的な方法である。上記アッセイによって同定されたこれらの化 合物は、レセプターのアゴニストでもアンタゴニストでもよく、ペプチド、タン パク質または非タンパク質性有機分子でよい。あるいは、レセプターの活性に影 響を与える化合物をスクリーニングするためにレセプターの機能アッセイを使用 してもよい。このような機能アッセイはex vivoの筋肉収縮アッセイから レセプターを発現する細胞中の第二のメッセンジャーレベルを測定するアッセイ までの範囲に及ぶ。第二メッセンジャーアッセイの非限定例は、サイクリックA MPもしくはカルシウムのレベルを測定するアッセイまたはアデニリルシクラー ゼ活性を測定するアッセイである。上記アッセイによって同定されたこれらの化 合物はレセプターのアゴニスト、アンタゴニスト、サプレッサーまたはインデュ ーサーのいずれでもよい。これらの化合物の機能的活性は組織中で先天的に発現 されたレセプターまたはクローン化され外的に発現されたレセプターを用いて最 良に評価される。 本発明のアッセイを使用してガラニンのアゴニスト及びアンタゴニストを同定 し得る。ガラニンのアゴニストは、ガラニン擬似物のようなGALR2に結合し ガラニンの細胞応答に少なくともほぼ等しいかまたは上回る細胞応答を生じる化 合物である。このような化合物はガラニン不足を原因とする食欲不振状 態または疼痛の治療に有効であろう。 また、アッセイのこの実施態様を使用してガラニンのアンタゴニストを同定し てもよい。ガラニンのアンタゴニストは、GALR2に結合できるが天然型ガラ ニンの応答よりも少ない応答を生じる化合物である。このような化合物は肥満の 治療に有効であろう。 本発明の1つのアッセイは、(a)GALR2レセプターを発現する細胞を化 合物の存在下で培養し、(b)GALR2レセプター活性または第二メッセンジ ャー活性を測定する段階から成るGALR2レセプターを変調する化合物の同定 方法である。所望の場合、上記で測定した活性を、例えば化合物としてガラニン を用いて測定した標準に比較し得る。好ましい実施態様では、細胞を形質転換さ せ、GALR2レセプターを発現させる。 ハイブリダイゼーション条件下でライブラリーをプローブするために、補助c DNAクローン(または例えば15ヌクレオチドの長さの短縮部分)を使用し、 核酸がハイブリダイズできる十分に類似の他のレセプターを発見してもよい。こ のようなクローンは他の種からライブラリーをスクリーニングするため に特に有効である。この段階のハイブリダイゼーション条件が極めて緊縮性の条 件から緩和された条件まで広い範囲で変化できることは平均的な当業者には理解 されよう。適正な温度、塩濃度及びバッファは公知である。 本発明をより十分に説明するために以下の非限定実施例を与える。実施例1 ラットの視床下部に由来のcDNAライブラリーをプラスミド主体の哺乳類ベ クターpcDNA−3(InVitrogen,San Diego,CA)中で 構築した。RNagents全RNA単離キット(Promega Biote ch,Madison,WI)を使用し、新しく摘出したラットの視床下部(液 体窒素中で瞬間冷凍)から全RNAを、1g(湿潤重量)の視床下部組織から約 0.5mgの収率で単離した。ポリA領域mRNAの単離システムIIIome ga Biotech)を使用してポリ(A)+mRNAを、0.5μgの全RN Aから約6μgの収率で選択した。次に、ランダムヘキサマー及びオリゴ(dT )−Not Iプライミングの双方をもつキット(Choice Supers cript,Life Technologies,Gaithersberg,MD)を用いるcDN A合成の鋳型として3μgのポリ(A)+を使用した。pCDNA−3のBstX I部位に挿入するために二重鎖cDNAをEcoRI−BstXIアダプターを 用いて改造し、電気穿孔によって大腸菌HB101株を形質転換させた。得られ たライブラリーは約750,000の一次形質転換体を含んでおり、90%のク ローンがインサート(平均サイズ1−2kb)を含んでいた。ライブラリー(約 700,000cfu)をアンピシリンとクロラムフェニコールとを含むLBプ レートで平板培養し、約280bpのPCRフラグメント(配列8)でプローブ した。50%のホルムアミドと4×デンハルト溶液と0.1%のSDSと10% の硫酸デキストランと30μg/mlの剪断したサケ精子DNAとを2×106 cpm/mlの32P−標識プローブと共に含む5×SSPEバッファ中でハイブ リダイゼーションを32℃で18時間行った。〔α〕32P−dCTPによるラン ダムプライミングによってプローブを109dpm/μgよりも大きい比活性ま で放射性標識した。次に、フィルターを1×SSC、0.1%のSDS中で55 ℃で洗浄し、フィルム(Kodak X−omat)に48時間 露光した。独立の2つの陽性クローンを同定し(クローン27A及び16.6) 、更に分析処理した。実施例2 GALR2の配列解析 WizardのDNA精製システム(Promega Corp.,Madi son,WI)を用いて一夜培養物からDNAを調製し、ABI 377器具に 載せたPRISM色素デオキシターミネーターサイクル配列決定キット(App lied Biosystems,Foster City,CA)を用いて全 自動配列解析処理した。初期配列決定プライマーはpcDNA−3中のT7及び SP6のプロモーター部位に相補的であり、追加のプライマーをインサートDN Aに相補的にした。データベース検索(Genbank,EMBL,Swiss −Prot,PIR,dEST,Prosite,dbGPCR)、配列位置合 せ及びガラニンレセプターのヌクレオチド及びタンパク質の配列解析を、GCG 配列解析ソフトウェアパッケージ(Madison,WI;ペプチド構造及びモ チーフの重層プログラム)、FASTA及びBLAST検索プログラム、PC/ Geneソフトウェアスーツ(Intelligeneti cs San Francisco,CA;タンパク質解析プログラム)を用い て行った。実施例3 GALR2の発現ベクターの構築 5μgの哺乳類発現ベクターpCI.neo(Promega Biotec h,Madison WI)を20単位のEcoRIで37℃で2時間消化した 。次に消化物を仔ウシ腸ホスファターゼで処理し、次いで1×TAEバッファ中 の1%のSeaplaqueゲルで電気泳動にかけ、直鎖化したベクターに対応 するバンドを切り出した。Promega Wizard PCRシステム(P romega Biotech)を用いて65℃で融解後の切片からDNAを回 収した。1%のTBEゲル上の標準と共に電気泳動によってDNAを定量した。 pCDNA−3/27Aに由来の100ngの2200bpのEcoRIインサ ート(イントロンを含む)を50ngのベクターpCI.neoに10mlの反 応容量で室温で1時間結合させた。1μlのこの結合混合物を使用して50μl のコンピテントDH5α細胞(Life Technologies)を形質転 換させた。BamHIによる消化後に正しい配向のク ローンを選択した。次に、Qiagen Maxiプロトコル(Qiagen, Chatsworth,CA)を用いてトランスフェクション品質のDNAを調 製した。哺乳類のCOS−7細胞を電気穿孔によってトランスフェクトした。C OS−7細胞(1×107)を0.85mlのリンゲルバッファに浮遊させ、1 5mgのpCI.neo/27Aクローンを0.4mmの電気穿孔キュベット( Bio−Rad,Hercules,CA)に加えた。Bio−Rad電気穿孔 デバイスを使用して電流を印加し(960μF,260V)、細胞をT−180 フラスコ(Corning)に移した。発現を72時間進行させた。実施例4 GALR2の薬理学 トランスフェクト細胞を無酵素の解離溶液(Specialty Media ,Lavallette,NJ)中で解離させた後、氷冷した膜バッファ(10 mMのトリス,pH7.4、10mMのPMSF、10μMのホスホルアミドン 及び40μg/mlのバシトラシン)中でダウンスホモジナイザーで破壊するこ とによって膜を調製した。低速遠心(1100×gで10 分、4℃)及び高速遠心(38,700×gで15分間、4℃)した後、膜をバ ッファに再懸濁させ、タンパク質濃度を測定した(Bio−Radアッセイキッ ト)。25mMのトリス,pH7.4、0.5%のBSA、2mMのMgCl2 、40μg/mlのバシトラシン、4μg/mlのホスホルアミドン及び10μ Mのロイペプトンを含む総量250μlのバッファを用いて膜における126I− ヒトガラニン(比活性=2200Ci/ミリモル、DuPont NEN)の結 合を測定した。70pMの125I−ヒトガラニンを使用した。膜を加えて反応を 開始させ、インキュベーションを室温で1時間進行させた。非特異的結合は1μ Mの低温ガラニンの存在下で残留している結合放射能の量であると定義した。競 合試験では、種々の濃度のペプチド(hGal、pGal、hGal(1−16 )、rGAL(2−29)、rGAL(3−29)、hGal(1−19))ま たはキメラペプチド(C7、M15、M40、M35)が125I−hGal(7 0ピコモル)と共に含まれていた。TOMTEC(Orange,CT)細胞ハ ーベスターを使用し、0.1%のポリエチルアミンに予浸したGF/Cフィルタ ーを通す高速濾過によってインキュベーションを終了させた。Prismソ フトウェアパッケージ(GraphPad,San Diego,CA)を用い て結果を分析した。ラットGALR1タンパク質及びラットGALR2タンパク 質の双方のリガンド結合プロフィルを以下の表に示す(表はクローン27Aを示 す:クローン16.6は同様の結果を生じた)。ラットGALR2に対する125 I−標識ヒトガラニンの結合KDは0.2nMであった。 実施例5 ラットGALR2の発現 ラット脳内のGALR2 mRNAの分布をマップするために、32P−標識G ALR2 ORFフラグメントをハイブリダイゼーションプローブとして用いて in situハイブリダイゼーションを行った。O’Dowd,B.F.ら, 1995Genomics 28:84−91参照。図16に示すように、多数 の脳核及び領域、特に上−、前−(PMD/PMV)、内−及び外−乳頭核、歯 状回(DG)、帯状回(CG)、視床後核(PH)、視索下部後核及び弓状核( Arc)で特異的ハイブリダイゼーションが検出された。前頭部及び頭頂部の皮 質領域も標識した。ヒトGALR2のクローン単離:縮重PCRによる部分的GalR2遺伝子のク ローニング ソマトスタチンレセプター及びソマトスタチン近縁遺伝子によってコードされ たレセプターSLC−1のトランスメンブラン(TM)領域をコードする配列TM 3(P1:5’−CTG ACC GYC ATG RSC ATT GAC SGC TAC;配列14:Y=CまたはT、R=AまたはG、S=Cま たはG)及びTM7(P2:5’−GGG GTT GRS GCA GCT GTT GGC RTA;配列15)に基づいて設計した縮重オリゴヌクレオチ ドを用いたPCRによってヒトゲノムDNAを増幅した。95℃で1分間の変性 、55℃、45℃または38℃で1分間のアニーリング及び72℃で2.5分の 伸長を30サイクル繰返し、次いで72℃で7分間の伸長を行うPCR条件を使 用した。得られたPCT産物をフェノール/クロロホルム抽出し、エタノール沈 殿させ、T4ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化し、クレノウ酵素によって平 滑末端を形成した。次いで、0.5%低融点アガロースで電気泳動にかけ、予想 したサイズのフラグメントをpBluescript SK(−)(Strat agene,La Jolla,CA)のEcoRV部位にサブクローニングし た。コロニーを選択し、プラスミドDNAを精製し、インサートを配列決定した 。実施例6 遺伝子の配列及び構造:ヒトGalR2ゲノムDNAのクローニング及び配列決 EMBL3 SP6/T7ヒトゲノムライブラリー(Clo ntech,Palo Alto,CA)をスクリーニングするためのプローブ として、ニックトランスレーションによって〔32P〕dCTPで放射性標識した DNAフラグメント(Amersham)を使用した。Marcheseら,1 994〔Genomics 23,609−618〕に記載の手順で、陽性ファ ージクローンをプラーク精製し、DNAを調製し、制限酵素消化し、アガロース ゲルで電気泳動にかけ、ナイロン膜に移し、ライブラリーをスクリーニングする ために使用した同じプローブとハイブリダイズさせた。ファージDNAを消化し 、得られたフラグメントをpBluescrptベクターにサブクローニングす ることによって陽性ファージをサブクローニングした。ABI 372全自動シ ークエンサー〔Perkin−Elmer−Applied Biosyste ms,Foster City,CA)を使用し標準方法でクローンのDNA配 列を決定した。図7に示すように、決定された配列は、1800bpのイントロ ンによって中断された合計2つのエキソンをもつ遺伝子を示す。完全読み取り枠 (図8)の推定アミノ酸配列(図9)は、7つのトランスメンブランアルファ螺 旋ドメインを含むGタンパク質結合レセプターの典型的な特徴を もつ387個のアミノ酸から成るタンパク質を与える。図14はGALR1及び GALR2のタンパク質配列を位置合わせし、7つのトランスメンブランドメイ ンに下線を付けて示している。ヒトGALR2タンパク質はラットのGALR2 オルトログに高度な配列の一致及び類似を有している。ヒトの形態及びラットの 形態の顕著な違いは、ヒトGALR2のC末端細胞内ドメインに追加の15個の アミノ酸が存在することである。実施例7 レセプター発現:ヒト及びラットのGALR2:ヒトGalR2発現プラスミド の構築 ヒトゲノムクローンからヒトGalR2発現構築物をPCRによって組立てた 。各エキソンを標準条件を用いてPCR増幅した。エキソンIのプライマーは、 順方向エキソンI(5’−CCG GAA TTC GGT ACC ATG AACGTC TCG GGC TGC CC−3’;配列16)及び逆方向エ キソンI(5’−GGT AGC GGA TGGCCA GAT ACC T GT CTA GAG AGACGG CGG CC−3’;配列17)であっ た。エキソンIIのプライマーは、順方向エキソンII(5’−GGC C GC CGT CTC TCT AGA CAG GTA TCT GGC C AT CCG CTA CC−3’:配列18)及び逆方向エキソンII(5’ −GGC CGC CGT CTC TCT AGA CAG GTA TCT GGC CAT CCG CTA CC−3’;配列19)であった。PCT 産物をpBluescriptにサブクローニングし、配列決定した。エキソン I産物をプラスミドpCINeo(Promega,Madison,WI)の EcoRI部位及びXbaI部位にサブクローニングした。次に、エキソンII をXbaI部位にクローニングし、適当な制限消化物及びDNA配列決定によっ てその向きを決定した。実施例8 放射性リガンド結合アッセイ Qiagen Maxiプロトコル(Qiagen,Chatsworth, CA)を用いてプラスミドDNAを調製し、電気穿孔によってCOS−7細胞に トランスフェクトした。簡単に説明すると、0.85μlのリンゲルバッファ中 のCOS−7細胞(1.2×107/ml)と20μgのDNAとを0.4mm の電気穿孔キュベット(Bio−Rad,Hercules, CA)中で混合し、Bio−Rad電気穿孔デバイスを用いて電流(960μF 、260V)を印加した。細胞を新しい培地と共にT−180フラスコ(Cor ning)に移し、発現を72時間進行させた。トランスフェクト細胞を無酵素 の解離溶液(Specialty Media,Lavallette,NJ) 中で解離させた後、氷冷した膜バッファ(10mMのトリス,pH7.4、10 mMのPMSF、10μMのホスホルアミドン及び40μg/mlのバシトラシ ン)中でダウンスホモジナイザーで破壊することによって膜を調製した。低速遠 心(1100×gで10分、4℃)及び高速遠心(38,700×gで15分間 、4℃)した後、膜をバッファに懸濁させ、タンパク質濃度を測定した(Bio −Radアッセイキット)。25mMのトリス,pH7.4、0.5%のBSA 、2mMのMgCl2、40μg/mlのバシトラシン、4μg/mlのホスホ ルアミドン及び10μMのロイペプトンを含む総量0.25mlのバッファを用 いて膜における125I−ヒトガラニン(比活性=2200Ci/ミリモル、Du Pont NEN)の結合を測定した。70pMの125I−ヒトガラニンを使用 した。膜を加えて反応を開始させ、インキュベーションを室温で1時 間進行させた。非特異的結合は1μMの低温ガラニンの存在下で残留している膜 結合放射能の量であると定義した。競合試験では、種々の濃度のペプチド(hG al、pGal、hGal(1−16)、rGAL(2−29)、rGAL(3 −29)、hGal(1−19))またはキメラペプチド(C7、M15、M4 0、M35)が125I−hGal(70ピコモル)と共に含まれていた。TOM TEC(Orange,CT)細胞ハーベスターを使用し、0.1%のポリエチ ルアミンに予浸したGF/Cフィルターを通す高速濾過によってインキュベーシ ョンを終了させた。Prismソフトウェアパッケージ(GraphPad,S an Diego,CA)を用いて結果を分析した。 一過性にトランスフェクトされたCOS−7中のヒトGAL R2結合部位の 組換え発現を利用して、クローン化されたレセプターの薬理学を定量した。125 I−ヒトガラニンは、クローン化したレセプターGALR2に、5nMのKDと いう高い親和性で飽和可能にかつ特異的に結合した。図10に要約したように、 種々のガラニン由来ペプチド及びキメラペプチドアンタゴニスト/部分アゴニス トと125I−ヒトガラニンとの競合 はヒトレセプターGALR2がラットGALR2と同様の結合薬理学を有するこ とを示した。実施例9 機能性キャラクタリゼーション:ポストレセプターシグナル伝達メカニズム:カ エル黒色素胞アッセイ アフリカツメガエルの黒色素胞及び線維芽細胞を従来技術に記載の手順(Po tenza,M.N.ら,1992、Pigment Cell Res.3: 38−43)で増殖させた。簡単に説明すると、線維芽細胞馴化増殖培地で黒色 素胞を増殖させた。線維芽細胞馴化増殖培地を調製するために、20%の熱失活 ウシ胎仔血清(Gibco)と100μg/mlのストレプトマイシンと100 単位/mlのペニシリンと2mMのグルタミンとを補充した70%のL−15培 地(Sigma),pH7.3中で線維芽細胞を27.5℃で増殖させた。線維 芽細胞が増殖した培地を回収し、0.2μmのフィルターで濾過し(線維芽細胞 馴化増殖培地)、黒色素胞を培養するために27.5℃で使用した。 BTX ECM600電気穿孔デバイス(Genetronics,Inc. San Diego,CA)を使用した電気 穿孔によってプラスミドDNAを黒色素胞に一過性にトランスフェクトした。新 しいカエル線維芽細胞馴化培地の存在下で黒色素胞を1時間インキュベートした 後で細胞を回収した。トリプシン処理し(0.25%のトリプシン、JHR B iosciences)、次いでカエル線維芽細胞馴化培地でトリプシンを失活 させるこによって黒色素胞単層を分離させた。200×gで4℃で5分間遠心す ることによって細胞を収集した。細胞をカエル線維芽細胞馴化培地で一回洗浄し 、再度遠心し、氷冷した70%のPBS,pH7.0中で5×106細胞/ml の濃度で再浮遊させた。2μgのpcIneo;ヒトガラニン2レセプタープラ スミドDNAを、DNA総量が20μgとなるように対照レセプターcDNA及 びヌードベクターDNAと混合し、この混合物を入れた予冷エッペンドルフ管に 、PBS中の細胞の400μlのアリコートを加えた(総量40μl中の各2μ gのpcDNA1amp:カンナビノイド2及びpcDNA3:トロンボキサン A2レセプタープラスミドDNAと18μgのpcDNA3.1プラスミドDN A、または、総量40μl中の各2μgのpcDNA1amp:カンナビノイド 2及びpcDNA3:トロンボキサンA2レセプタープラスミドD NAと20μgのpcDNA3.1プラスミドDNAを対照とした)。サンプル を氷上で20分間インキュベートし、7分毎に撹拌した。細胞とDNAとのミッ クスを、予冷した2mMギャップ電気穿孔キュベット(BTX)に移し、キャパ シタンス325マイクロファラッド、電圧450ボルト及び抵抗720オームの 設定値で電気穿孔した。電気穿孔の直後に、細胞をカエル線維芽細胞馴化培地( キュベットあたり7.85ml)と混合し、平底の96ウエルマイクロタイター プレート(NUNC)に平板培養した。均質なトランスフェクション効率を確保 するために、平板培養に先立って多数のキュベットの電気穿孔物を合わせてプー ルした。トランスフェクションの翌日に培地を除去し、新しいカエル線維芽細胞 馴化培地を黒色素胞単層に添加し、細胞を27℃でインキュベートした。 96ウエルプレートフォーマットで行ったトランスフェクションの2日後に細 胞のレセプター発現を検定した。リガンド刺激の当日に培地を吸引によって除去 し、15mMのHEPES,pH7.3(Sigma)を含む70%のL−15 で細胞を洗浄した。黒色素胞で色素分散を生じるGs/Gq機能性共役または色 素凝集を生じるGi機能性共役を検査するためにアッセ イを個別の2つの部分に分割した。Gs/Gq機能性共役応答を検査するために 以下の手順でアッセイを行った。15mMのHEPESを含む100μlの70 %L−15中の細胞を暗中、室温で1時間インキュベートし、次いでメラトニン (最終濃度2nM)の存在下で暗中、室温で1時間インキュベートして、色素凝 集を誘発した。リガンドを添加する前にBio−TekE1x800マイクロプ レートリーダー(ESBE Scientific)を使用して600nmの初 期吸光度を測定した。ヒトガラニン(Peninsula)を重複ウエルに添加 し、サンプルを混合し、暗中、室温で1時間インキュベートした後、600nm の最終吸光度を測定した。Gi共役応答を検査するために、細胞単層を100μ lの2%線維芽細胞馴化増殖培地、2mMのグルタミン、100μg/mlのス トレプトマイシン、100単位/mlのペニシリン及び15mMのHEPES含 有の100μlの70%のL−15の存在下で暗中、室温で15分間インキュベ ートして細胞を分散に予設定した。600nmの初期吸光度の測定後、ヒトガラ ニンを細胞単層に添加し、サンプルを混合し、暗中、室温で1.5時間インキュ ベートし、次いで最終吸光度を測定した。色素分散を定量するために公 式:1−Tf/Ti〔式中、Ti=600nmの初期透過度及びTf=600n mの最終透過度〕を用いて吸光度の読み取り値を透過値に変換した。公式:Af /Ai−1〔式中、Af=600nmの最終吸光度及びAiは600nmの初期 吸光度]を用いて色素凝集を定量した。 ヒトGALR2が黒色素胞中で機能的に発現できたか否かを判定するために、 発現プラスミドpcIneo:hGALR2を電気穿孔によって黒色素胞に一過 性にトランスフェクトし、トランスフェクト細胞をヒトガラニンで刺激した。対 照ベクターでトランスフェクトした細胞とは明らかに違って、ヒトGALR2で トランスフェクトした黒色素胞中ではガラニンの用量増加に伴って用量依存的な 色素分散が生じた(図11)。pcIneo:hGALR2でトランスフェクト した黒色素胞中のヒトガラニンの見掛けEC50は20nMであり、pcIneo :hGALR2でトランスフェクトしたCOS−7細胞中の特異的125ヒトガラ ニン結合(IC50〜4nM)にほぼ一致した。黒色素胞中の色素分散はGαs共 役とアデニリルシクラーゼの刺激とを介してまたはGaq共役とカルシウムの可 動化とを介して生じることは以前から証明されていた。 pcIneo:hGALR2−または擬似(mock)−トランスフェクトし た黒色素胞中で、0.001〜1,000nMのヒトガラニンの存在下のインキ ュベーション後に、検出可能な色素凝集は存在しなかった。この結果は、hGA LR2がGαiに介在されるシグナル伝達経路に関与しないことを示唆する。実施例10 エクオリン生物発光アッセイ エクオリンを発現する安定なリポーター細胞系293−AEQ17(Butt on,Dら,1993“Ca2+可動化の指標として使用されるエクオリンを発現 する哺乳類細胞系(Aequorin−expressing mammali an cell lines used to report Ca2+mobi lization”Cell Calcium 14:663−671)中のG ALR2の発現を、Macintosh Power PC 6100向けに書 かれたカスタムソフトウエアによって制御されるLuminoskan RT光 度計(Labsystems Inc.,Gaithersburg,MD)を 使用して測定した。293−AEQ17細胞(トラン スフェクション前にT75フラスコで8×105細胞を18時間平板培養した) を、22μgのラットまたはヒトのGALR2プラスミドDNA:264μgの リポフェクトアミンでトランスフェクトした。約40時間の発現後、細胞中のア ポ−エクオリンに、ECBバッファ(140mMのNaCl、20mMのKCl 、20mMのHEPES−NaOH〔pH=7.4〕、5mMのグルコース、1 mMのMgCl2、1mMのCaCl2、0.1mg/mlのウシ血清アルブミン )中で還元条件下(300μMの還元グルタチオン)のコエレンテラジン(10 μM)を4時間充填した。細胞を回収し、ECB培地中で一回洗浄し、500, 000細胞/mlの濃度で再浮遊させた。次に、100μlの細胞浮遊液(5× 104細胞に対応)をテストプレートに注入し、積分発光を0.5秒単位で30 秒にわたって記録した。20mLの溶菌バッファ(0.1%の最終トリトンX− 100濃度)を注入し、積分発光を0.5秒単位で10秒にわたって記録した。 各ウエルの“部分応答”の値を、初期チャレンジに対する積分応答とトリトンX −100溶菌応答を含む総積分発光との比を利用して計算した。 エクオリン生物発光アッセイは、ホスホリパーゼCの活性化、 細胞内カルシウムの可動化及びプロテインキナーゼCの活性化に導くGq及びG 11から成るGaタンパク質サブユニットファミリーを介して結合するGタンパ ク質結合レセプターを同定するための信頼性の高い試験である。エクオリン生物 発光アッセイを使用すると、GALR2に関する前記の黒色素胞データに基づい て、GALR2の一次細胞内シグナル伝達メカニズムが2つの可能性、即ち、G αs共役とアデニリルシクラーゼの刺激、または、Gαq共役とカルシウムの可 動化、のいずれによって生じたかを識別できた。エクオリンを発現する293細 胞系(293−AEQ17)中でヒトまたはラットのGALR2が発現すると、 ガラニン及び複数の近縁ペプチドによるチャレンジに応答してエクオリン生物発 光が用量依存的に増加した。Gi及びアデニリルシクラーゼの阻害を介してシグ ナルを伝達するヒトGALR1のトランスフェクションは、エクオリン生物発光 のガラニン依存的増加を全く生じなかった。ヒトまたはラットのGALR2の活 性化に対して観察された応答は飽和可能であり、力価の順位は125I−ヒトガラ ニンとの結合に対する競合試験で観察された順位と同様であった。ヒトGALR 2に対するEC50をnMで示すと(結果はラットのGALR2オ ルトログと同様であった)、ヒトガラニン,32;ラットガラニン,12;ラッ トガラニン(2−29),31:ラットガラニン(3−29)>10,000; M35,44:M40,8.8であった。特に注目すべきは、研究者によっては レセプターGALRIに対する純粋なアンタゴニストであると考えられていたガ ラニンキメラペプチドアンタゴニスト(M35及びM40)が、レセプターGA LR2に対する部分的アゴニストであるらしいと認められたことである。これら のデータは、GALR2に関する一次シグナル伝達メカニズムが、Giを介する アデニリルシクラーゼの阻害によって細胞内シグナルを伝達するGALR1と違 って、ホスホリパーゼc/プロテインキナーゼC経路を経由することを示す。更 に、ラット及びヒトのレセプターGALR2は高い親和性及び力価でガラニンと 結合し活性化されるが、ラットまたはヒトのGALR1は1/10〜1/30の 低い濃度でガラニンと結合し活性化される。この観察は、レセプターGALR2 のアゴニストであり得る他の未発見の天然産生リガンド系が存在することを示唆 する。実施例11 ヒトGalR2のRNA発現プロフィル ヒトGALR2 mRNA発現の組織特異性を評価するためにノーザンブロッ ト分析を使用した。図15に示すように、最も控え目な発現(1個の“+”で示 す)はラットのGALR2オルトログで観察されたように種々の脳領域及び末梢 組織で観察される。最も優勢な転写物のサイズは〜2.2kbであり牌臓、胸腺 及び前立腺で〜1.5kbのバンドが観察される。顕著に高い発現レベル(2個 または3個の“+”によって示される)をもつ組織は胎盤、胸腺及び前立腺であ った。実施例12 ヒトGalR2遺伝子の染色体局在 文献に記載された手順(Heng,H.H.Q.& Tsui,L.−C.M odes of DAPI banding and simultaneou s in situ hybridization.Chromosoma 1 02:325−332)に従って、ヒトリンパ球由来の中期拡散染色体の蛍光i n situハイブリダイゼーション(FISH)をDAPIバンディングパタ ーンと共に使用してhGalR2をその染色体に対してマップした。FISHデ ータは、レセプター遺伝子がヒト染色体17q25に局在することを示す。実施例13 マウスGALR2:クローン単離:マウスGalR2ゲノムクローンのクローニ ング ヒトGalR2遺伝子に由来のDNAフラグメントをランダムオクトマーラベ リング(Gibco BRL)によって〔32P〕dCTPで放射性標識し、マウ ス129svゲノムライブラリー(Stratagene)をスクリーニングす るためのプローブとして使用した。陽性ファージクローンをプラーク精製し、D NAを調製し、制限酵素消化し、アガロースゲルで電気泳動にかけ、ナイロン膜 に移し、ライブラリーのスクリーニングに使用した同じプローブとハイブリダイ ズさせた。陽性のNotIフラグメントをpBluescript(Strat agene)にサブクローニングした。実施例14 遺伝子の配列及び構造 マウスGALR2の完全ORFをコードするDNA配列(配列12)を図12 に示す。1060bpの単一のイントロンがORFを2つのエキソンに分割する 。イントロンを除去すると、図13に示すような371個のアミノ酸から成る予 測されたG ALR2ポリペプチドを与える接合的翻訳(conceptional tra nslation)が可能である。マウスのタンパク質配列はヒト及びラットの オルトログの双方に高度な一致(それぞれ85%及び96%)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/19 C12N 1/19 1/21 1/21 5/10 G01N 33/15 Z G01N 33/15 33/50 Z 33/50 33/566 33/566 C12N 5/00 A (72)発明者 タン,カリーナ・ピー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 コラコウスキー,リー・エフ,ジユニア アメリカ合衆国、テキサス・78284、サ ン・アントニオ、フロイド・カール・ドラ イブ・7703

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.随伴タンパク質が実質的に存在しないマウスガラニンレセプター2(GAL R2)またはGALR2に少なくとも約40%の相同性を有しており実質的に同 じ生物活性を有しているGALR2様レセプター。 2.マウスGALR2に少なくとも約50%の相同性を有していることを特徴と する請求項1に記載のGALR2様レセプター。 3.マウスGALR2に少なくとも約75%の相同性を有していることを特徴と する請求項1に記載のGALR2様レセプター。 4.マウスGALR2に少なくとも約85%の相同性を有していることを特徴と する請求項1に記載のGALR2様レセプター。 5.配列11であることを特徴とする請求項1に記載のGALR2。 6.マウスGALR2をコードしているかまたはマウスGALR2に少なくとも 約40%の相同性を有しており実質的に同じ 生物活性を有しているGALR2様レセプターをコードしていることを特徴とす る結合核酸が実質的に存在しない核酸。 7.GALR2様レセプターがマウスGALR2に少なくとも約50%の相同性 を有していることを特徴とする請求項6に記載のGALR2様レセプターをコー ドする核酸。 8.GALR2様レセプターがマウスGALR2に少なくとも約75%の相同性 を有していることを特徴とする請求項6に記載のGALR2様レセプターをコー ドする核酸。 9.GALR2様レセプターがマウスGALR2に少なくとも約85%の相同性 を有していることを特徴とする請求項6に記載のGALR2様レセプターをコー ドする核酸。 10.DNAであることを特徴とする請求項6に記載の核酸。 11.請求項6に記載の核酸を含むベクター。 12.請求項6に記載の核酸を含む宿主細胞。 13.化合物とマウスGALR2とを接触させること、および結合が生じるか否 かを判定することを含む、化合物がマウスGALR2のリガンドであるか否かを 判定する方法。 14.(a)マウスレセプターGALR2を発現する細胞を化合物の存在下で培 養すること、および (b)マウスGALR2のレセプター活性または第二メッセンジャー活性を測定 することを含む、マウスGALR2のレセプター活性を変調させる化合物を同定 する方法。 15.マウスレセプターGALR2を発現するように細胞を形質転換させること を特徴とする請求項14に記載の方法。
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