JP2001508653A - ヒトガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド - Google Patents

ヒトガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド

Info

Publication number
JP2001508653A
JP2001508653A JP52948598A JP52948598A JP2001508653A JP 2001508653 A JP2001508653 A JP 2001508653A JP 52948598 A JP52948598 A JP 52948598A JP 52948598 A JP52948598 A JP 52948598A JP 2001508653 A JP2001508653 A JP 2001508653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
galr2
receptor
human
galanin
sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP52948598A
Other languages
English (en)
Inventor
サリバン,キヤスリーン
コラコフスキー,リー・エフ,ジユニア
オダウド,ブライアン
Original Assignee
メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
ザ・ユニバーシテイー・オブ・テキサス・システム
ユニバーシテイー・オブ・トロント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド, ザ・ユニバーシテイー・オブ・テキサス・システム, ユニバーシテイー・オブ・トロント filed Critical メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
Publication of JP2001508653A publication Critical patent/JP2001508653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/72Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for hormones
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2333/00Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature
    • G01N2333/435Assays involving biological materials from specific organisms or of a specific nature from animals; from humans
    • G01N2333/705Assays involving receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
    • G01N2333/72Assays involving receptors, cell surface antigens or cell surface determinants for hormones

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 新規なガラニンレセプターGALR2が記載されている。また、該レセプターをコードする核酸及び該レセプターに特異的なリガンドを同定する種々のアッセイが開示されている。このように同定されたリガンドは肥満症の治療、疼痛の治療及び認識障害の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】ヒトガラニンレセプターGALR2及び該レセプターをコードるヌクレオチド 発明の分野 本発明は、GALR2と命名された新規なガラニンレセプター、該レセプター をコードするヌクレオチド、及び、該レセプターを使用するアッセイに関する。発明の背景 ガラニンはブタの腸から初めて単離されたが、中枢及び末梢の神経系に広く分 布している。たいていの生物種のガラニンはアミド化カルボキシル末端をもつ2 9個のアミノ酸から成るペプチドである。ヒトガラニンに特有の特徴は、30個 のアミノ酸から成るより長いペプチドであること及びアミド化末端をもたないこ とである。ガラニン配列は高度に保存性であり、すべての種のガラニン配列の最 初の15個のアミノ酸は完全に保存されている。ガラニンは、主として視床下部 、青斑、海馬及び下垂体前葉並びに脊髄、膵臓及び胃腸管の領域で免疫反応及び 結合を生じる。 満腹したネズミの視床下部の側脳室核(PVN)にガラニンを注入したとき、 神経ペプチドY(NPY)と同様の用量依存的な摂取増進が生じる。ガラニンは ノルエピネフリンと同様に炭水化物の摂取を増進させるが、いくつかの研究はガ ラニンが脂肪摂取を強力に増進させることを証明した。巨大分子栄養素の選択順 位はガラニンによって炭水化物から脂肪に移ることが示唆された。ガラニンの注 入は摂取を増進し、エネルギー消費を抑制し、インスリン分泌を阻害する。遺伝 性肥満のラットでは視床下部のガラニン発現が痩せた同腹仔対照に比べて増進し ていることが観察される。ペプチドレセプターのアンタゴニストをPVNに注入 すると、ガラニン特異的脂肪摂取増進の誘発がブロックされる。ガラニン特異的 アンチャンスオリゴヌクレオチドをPVNに注入すると、ガラニン発現の特異的 減少が生じ、これに対応してタンパク質または炭水化物の摂取は殆ど変化しない が脂肪の摂取及び総熱量摂取は減少する。従ってガラニンは、脂肪の摂取挙動に 関与する有力な神経化学マーカーの1つであると考えられる。 ガラニンはラットのコリン作動性機能を阻害し、機能性記憶を損傷する。コリ ン作動性ニューロンを破壊する病変は空間認 識機能を欠損させる。アセチルコリン(ACh)の局所投与はこの欠損をある程 度回復させるが、ガラニンはこのようなACh介在型の回復をブロックする。ア ルツハイマー病に罹患した脳の剖検サンプルは、基底神経節でガラニン作動性( galinergic)神経支配が増加したことを示唆する形跡を有している。 従って、もしガラニン作動性活性の亢進がアルツハイマー病の認識能力低下の原 因であるならば、ガラニンのアンタゴニストは認識能力低下を緩和させる治療に 有効であろう。 脳室内投与、皮下投与または静注によってラットにガラニンを投与すると、血 漿中の成長ホルモンが増加する。また、健常な被験者にヒトのガラニンを注入し たときも、血漿中の成長ホルモンが増加し、GHRH(成長ホルモン放出ホルモ ン)に対する成長ホルモン応答が強力に増進される。 ガラニンは背根神経節に特に高レベルで存在する。座骨神経の切除によってガ ラニンのペプチド及びmRNAのレベルが劇的に上方調節される。アキソトミー (axotomy)後にガラニンレセプターのアンタゴニスト(M35、M15 )を反復投与すると、通常は疼痛に対する反応であると考えられている ラットの自己加害損傷挙動が明らかに亢進している。切断した座骨神経の近位端 にガラニン特異的アンチセンスオリゴヌクレオチドを付加すると、ガラニンペプ チドのレベル上昇が抑制され、同時に自己分裂が促進される。莢膜注入したガラ ニンはモルヒネの鎮痛作用に相乗効果を与える。このようなモルヒネの抗侵害受 容効果はガラニンレセプターのアンタゴニストによってブロックされる。従って 、ガラニンのアゴニストは神経性疼痛の緩和にある程度有効であろう。 ガラニンは、百日咳毒素感受性Gi/Goタンパク質に結合する高親和性ガラ ニンレセプターに介在され、アデニル酸シクラーゼ活性の阻害、L型Ca++チャ ンネルの閉鎖及びATP感受性K+チャンネルの開放などに作用する。125I−ガ ラニン(Kd約1nM)の特異的結合は、ガラニンの免疫反応が局在する領域、 即ち、視床下部、腹側海馬、前脳基底、脊髄、膵臓及び下垂体で証明されている 。大抵の組織中では、高親和性結合及びアゴニスト活性を生じるためには、アミ ノ末端(GAL1−15)だけで十分である。 最近、ガラニンレセプターのcDNAがヒトBowesメラノーマ細胞系から 発現クローニングによって単離された (Habert−Ortoliら,1994.Proc.Nat.Acad.S ci.,USA 91:9780−9783)。このレセプターGALR1はヒ ト胎児の脳及び小腸で発現されるが他の場所ではその分布が殆ど知られていない 。COS細胞中で一過性に発現されたこのレセプターに対する125I−ブタガラ ニンの結合を阻害する物質としてGal(1−16)はpGAL(3−29)の 1000倍以上の活性を示した。レセプターのこのサブタイプがガラニン特異的 摂取挙動に介在する視床下部のレセプターであるか否かを判断することは今後の 研究課題である。 上記以外のガラニンレセプターを更に同定し、この生体システムを更に詳細に 特性決定し、ガラニンレセプターのサブタイプの選択的なアゴニスト及びアンタ ゴニストを同定することも要望されている。発明の概要 本発明は、随伴タンパク質が実質的に存在しない、GALR2と命名された新 規なガラニンレセプター、及びGALR2に少なくとも約40%の相同性を有し ており実質的に同じ生物活性を有しているGALR2様レセプターに関する。本 発明の好ま しい実施態様では、GALR2様レセプターはGALR2に少なくとも約60% 、より好ましくは少なくとも約75%、更に好ましくは少なくとも約85%の相 同性を有している。より特定的には本発明は、随伴タンパク質が実質的に存在し ないラット、ヒト及びマウスのGALR2、並びに、GALR2に少なくとも約 50%の相同性を有しており実質的に同じ生物活性を有しているレセプターに関 する。 本発明の別の目的は、霊長類または非霊長類のGALR2タンパク質であって 、実質的に同じ核酸配列によってコードされているが、スプライシングによる変 化またはその他のRNAプロセシングに由来する修飾または突然変異に誘発され た変化を生じた結果として、発現されたタンパク質が天然形態と相同であるが天 然形態とは異なるアミノ酸配列を有しているようなGALR2タンパク質を提供 することである。これらの変異形態はヒト及び動物の生理学においてもin v itroの細胞ベースアッセイにおいても異なる及び/または追加の機能を有し 得る。 本発明の更に別の目的は、ラット、ヒト、マウス、ブタまたは他の生物種のガ ラニンレセプターまたはその機能的等価物を コードする核酸を提供することである。これらの核酸は随伴核酸が存在しないも のでもよく、または、単離もしくは精製されたものでもよい。本発明のレセプタ ーをコードする核酸は任意の種類の核酸でよい。本発明は特定的にRNAも包含 するが、好ましい形態はゲノムDNA及びcDNAのようなDNAである。核酸 構築物はまた、1つまたは複数のプロモーター領域、終止領域及び所望の場合に はエンハンサー領域のような転写及び翻訳の調節領域を含み得る。核酸は、平均 的な知識をもつ当業者に公知の汎用技術に従って、プラスミドのような公知の任 意のベクターに挿入され、適当な宿主細胞をトランスフェクトするために使用さ れる。 本発明の別の目的は、GALR2をコードする核酸を含むベクター、及び、こ れらのベクターを含む宿主細胞を提供することである。本発明の更に別の目的は 、GALR2をコードする核酸を含むベクターを培養条件下で宿主細胞に導入す る段階から成るGALR2の製造方法を提供することである。 本発明のまた別の目的は、本発明のレセプター及び/または核酸を利用するG ALR2リガンドのアッセイを提供することである。このアッセイの好ましい実 施態様では、GALR2に 対する推定GALR2リガンドの結合とガラニンの結合とを比較する。図面の簡単な説明 図1は、5’及び3’非翻訳領域を含むラットGALR2(クローン27A) の核酸配列(配列1)である。 図2は、開始コドンMetから終止コドンまでのGALR2(クローン27A )の核酸配列(配列2)である。 図3は、GARL2(クローン27A)の概略図、並びに、GALR2(クロ ーン27A)の核酸配列及び推定アミノ酸配列(配列3及び4)である。 図4は、GALR2(クローン27A)の推定アミノ酸配列(配列5)である 。 図5は、ラットGALR1のアミノ酸配列(配列6)とラットGALR2(配 列7)のアミノ酸配列との比較(重層位置合せ)である。 図6は、GALR2を単離するために使用したcDNAプローブの核酸配列( 配列8)である。 図7は、ヒトGALR2遺伝子のDNA配列(配列9)である。 図8は、ヒトGALR2遺伝子のDNA配列(読取り枠だけ)(配列10)で ある。 図9は、ヒトGALR2の推定アミノ酸配列(配列11)である。 図10は、ヒト及びラットのGALR2の薬理学を示す。 図11は、GqまたはGs共役応答(色素分散)及びGi共役応答(色素凝集 )を示す。 図12は、マウスGALR2遺伝子のDNA配列(配列12)である。 図13は、マウスGALR2遺伝子のアミノ酸配列(配列13)である。 図14は、GALR遺伝子ファミリーに属する遺伝子の高度な配列保存性を示 すヒト、ラット及びマウスのGALR1及びGALR2のタンパク質配列の比較 である。 図15は、ヒトGALR2のRNA発現プロフィルである。 図16は、ラットGALR2の脳内発現を示す。発明の詳細な説明 明細書及び請求の範囲で使用した用語を以下に定義する。 “随伴タンパク質が実質的に存在しない”という表現は、レ セプターの少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%が、ガラニンレ セプターを発現する生存哺乳類細胞中で通常は検出される他の細胞膜タンパク質 を随伴していないことを意味する。 “随伴核酸が実質的に存在しない”という表現は、核酸の少なくとも約90% 、好ましくは少なくとも約95%が、ガラニンレセプター遺伝子を天然に発現す る生存哺乳類細胞中で通常は検出される他の核酸を随伴していないことを意味す る。 “実質的に同じ生物活性”という表現は、レセプター−ガラニン結合定数がG ALR2とガラニンとの結合定数の5倍以内、好ましくはGALR2とガラニン との結合定数の2倍以内であることを意味する。 “緊縮性ポストハイブリダイゼーション洗浄条件”は、65℃の0.1×標準 生理的クエン酸塩溶液(SSC)を意味する。 “標準ポストハイブリダイゼーション洗浄条件”は、55℃の6×SSCを意 味する。 “緩和ポストハイブリダイゼーション洗浄条件”は、30℃の6×SSC、ま たは55℃の1〜2×SSCを意味する。 “機能性等価物”は、選択的スプライシング、欠失、突然変 異または付加の結果として天然産生GALR2タンパク質に完全に等しいアミノ 酸配列を有していないが、天然産生レセプターの生物活性の少なくとも1%、好 ましくは10%、より好ましくは25%を保存しているレセプターを意味する。 このような誘導体は天然GALR2に有意な相同性を有しており、GALR2か ら得られたDNA配列と共に低緊縮性ハイブリダイゼーションを行わせることに よって検出できる。機能性等価物をコードしている核酸は天然産生レセプターの 核酸に対してヌクレオチドレベルで少なくとも約60%の相同性を有している。 第二のガラニンレセプターが存在することが本発明によって知見され、GAL R2と命名され。ラット、ヒト及びマウスのGALR2配列をそれぞれ図4、図 9及び図13に示し、実施例で説明する。しかしながら、本発明が生物の種に関 わりなくGALR2を特定的に包含すること、特に齧歯類(ラット及びマウスを 含む)、アカゲザル、ブタ、ニワトリ、ウシ及びヒトのGALR2を特定的に包 含することを理解されたい。ガラニン2レセプターはどの種においても高度に保 存されており、平均的な知識をもつ当業者は、本文中に示したラット、ヒト及び /またはマウスの配列に基づいて他の生物種のGALR2を得るためのプローブ を容易に設計できる。 GALR2タンパク質は、細胞膜中でレセプターを固定する1つまたは複数の ドメイン、少なくとも1つのリガンド結合ドメイン、などのような種々の機能性 ドメインを含む。多くのレセプタータンパク質と同様に、多くのアミノ酸の修飾 、特にリガンド結合ドメインに検出されないが出発レセプターの生物活性を少な くともある程度のパーセンテージで保存しているアミノ酸の修飾が可能である。 従って、本発明は特定的に、N末端部分の欠失、欠損または突然変異を有する機 能的に等価の修飾されたGALR2を包含する。また、本発明は特定的に、機能 的活性の低下を随伴しない修飾及び/または欠失を他のドメインに有している機 能的に等価の修飾されたGALR2を包含する。 更に、第二のメッセンジャーエフェクター系と相互作用するドメインのような 他の機能性ドメインを結合特異性及び/または選択性を改変することによって修 飾することも可能である。このような機能的に等価の突然変異レセプターも本発 明の範囲内に包含される。 本発明のタンパク質は、7つのトランスメンブランドメイン(TM)を有する Gタンパク質に結合したレセプターのスーパーファミリー(GPC−Rまたは7 −TMレセプター)の典型的な構造的特徴を有していることが知見された。従っ て、GALR2タンパク質はレセプターファミリ−GPC−Rの新規な構成員と なる。本発明の完全形のGALR2は、7つのトランスメンブラン領域、細胞内 及び細胞外の3つのループ、GPC−Rタンパク質のシグナチャー(signa ture)配列、のようなGPC−Rの一般的特徴を有していることが知見され た。TMドメイン及びGPC−Rタンパク質のシグナチャー配列は、GALR2 のタンパク質配列にも認められる。機能を果たすために全部の領域が必要である とは限らないので、本発明は必須でない1つまたは複数のドメインが欠失した機 能性レセプターも包含する。 ヌクレオチド配列の決定は、GALR2がイントロン含有のGPC−Rのクラ スに属することを示した。ポリ(A)領域で終結する前駆体mRNAであるクロ ーン27Aは1119bpの読み取り枠をコードしており、この読み取り枠は約 500bpの1つのイントロンによって2つのエキソンに分割されている (図4)。エキソン1は予測されたTM−3を含むN末端の細胞外ドメインをコ ードしており、エキソン2はC末端細胞内ドメインを含む第二の予測された細胞 外ループをコードしている。完全に保存されたスプライスドナー部位(G/gt )はヌクレオチド368に検出され、これはGタンパク質に結合したレセプター のシグナル芳香族トリプレット(D,E)RYの第二残基に一致する。 イントロンの除去は、クローン27Aが図4の下線部分で示したような7つの 予測されたTMドメインと共に372個のアミノ酸から成る全長ラットガラニン レセプターポリペプチドをコードしていることを示す。核酸及びタンパク質の配 列のデータベースを検索すると、読み取り枠の配列は1つであり、ラットのガラ ニン1レセプター(GALR1)に極めて近縁であり、核酸は55%及びタンパ ク質は38%の配列一致を有することが判明した。ラットのGALR1及びGA LR2のタンパク質配列の位置合せを図5に示す。GPC−Rが有している複数 の保存された特徴、即ち、TM−3に隣接のシグナチャー芳香族トリプレット配 列(Glu−Arg−Tyr)、ジスルフィド結合し得る最初の2つの細胞外ル ープ中のCys−98及び Cys−153、推定アミノ末端のNグリコシル化部位(Asn−Xaa−Se r/Thr)、カルボキシル末端及び第三の細胞質ループ中のリン酸化部位、T M−4、5、6及び7中の保存プロリン残基、がラットGALR2でも同定され た。 第二のcDNAクローンを単離し、クローン16.6と命名した。このクロー ンはイントロン非含有であり従ってGALR2の完全読み取り枠を含む連続的c DNAである。クローン16.6はクローン27Aと同様に約500bpの5’ 非翻訳領域と、7−TMドメインをコードする連続的GALR2読み取り枠(1 119bp)と、約320bpの3’非翻訳領域と、ポリ(A)領域とを含む。 クローン27A及びクローン16.6の読み取り枠は、読み取り枠のヌクレオチ ド109(予測されたTM−1に存在する)以外は等しい配列を有している。ク ローン27Aは109位にTを含むがクローン16.6はCを含む。従って、G ALR2タンパク質のアミノ酸37はクローン16.6中ではフェニルアラニン でありクローン27A中ではイソロイシンである。クローン27A及びクローン 16.6の双方のDNAはそれぞれのタンパク質と同様に本発明の目的となる。 ヒトGALR2タンパク質の配列はラットGALR2オルト ログに顕著な一致及び類似を示す。ヒト形態及びラット形態の顕著な違いの1つ は、ヒトGALR2のC末端細胞内ドメインに追加の15個のアミノ酸が存在す ることである。マウスのタンパク質配列もまた、GALR遺伝子ファミリーに極 めて顕著な一致及び類似を示す。 本発明はまた、GALR2の欠損形態、特にレセプターの細胞外部分を含むが レセプターの細胞内シグナル発生部分が欠失した欠損形態、及び、これらの欠損 形態をコードする核酸に関する。このような欠損レセプターは種々の結合アッセ イで有用である。従って本発明は特定的に、N末端部分の欠失、欠損または突然 変異を有する機能的に等価の修飾されたGALR2を包含する。また、本発明は 特定的に、機能的活性の低下を随伴しない修飾及び/または欠失を他のドメイン に有しているレセプターキメラのような機能的に等価の修飾されたGALR2を 包含する。 更に、第二のメッセンジャーエフェクター系と相互作用するドメインのような 他の機能性ドメインを結合特異性及び/または選択性を改変することによって修 飾することも可能である。このような機能的に等価の突然変異レセプターも本発 明の範囲 内に包含される。 本発明の別の目的を構成するアッセイは、結合アッセイ(125I−ガラニン結 合に対する競合)、共役活性測定アッセイ(ガラニンレセプター発現細胞中のフ ォルスコリン刺激アデニル酸シクラーゼのガラニン介在阻害を含む)、ガラニン レセプター発現細胞中のガラニン刺激カルシウム遊離の測定(例えばエクオリン アッセイ)、ガラニンレセプター発現細胞中の内部整流カリウムチャンネルの刺 激(GIRKチャンネル、電圧変化によって測定)、マイクロフィジオメーター (微量生理機能測定計)によって測定されるガラニンレセプター発現細胞のガラ ニン刺激によるpH変化の測定、などである。 宿主細胞はGALR2を産生するための適正条件下で培養し得る。レセプター をコードするDNAを含む発現ベクターは組換え宿主細胞中でレセプターを発現 させるために使用し得る。組換え宿主細胞は原核細胞または真核細胞のいずれで もよく、その非限定例としては、大腸菌のような細菌、酵母のような真菌類細胞 、ヒト、ウシ、ブタ、サル及び齧歯類に由来の細胞系を非限定例とする哺乳類細 胞、ショウジョウバエ、ヨトウムシ、カイコに由来の細胞系を非限定例とする昆 虫細胞がある。哺乳 動物種に由来の市販の適当な細胞系の非限定例は、L細胞L−M(TK−)(A TCC CCL 1.3)、L細胞L−M(ATCC CCL 1.2)、29 3(ATCC CRL 1573)、Raji(ATCC CCL 86)、C V−1(ATCC CCL 70)、COS−1(ATCC CRL 1650 )、COS−7(ATCC CRL 1651)、CHO−K1(ATCC C CL 61)、3T3(ATCC CCL 92)、NIH/3T3(ATCC CRL 1658)、HeLa(ATCC CCL 2)、C1271(AT CC CRL 1616)、BS−C−1(ATCC CCL 26)及びMR C−5(ATCC CCL 171)である。 レセプターに対する親和性を示す化合物の結合特異性は、クローン化したレセ プターでトランスフェクトした細胞またはこれらの細胞に由来の膜に対する化合 物の親和性を測定することによって示される。クローン化したレセプターを発現 させ、これらの細胞に対する放射性標識リガンドの結合を阻害する化合物をスク リーニングする方法は、レセプターに対して高い親和性をもつ化合物を迅速に選 択するための合理的な方法である。上記アッセイによって同定されたこれらの化 合物は、レセプタ ーのアゴニストでもアンタゴニストでもよく、ペプチド、タンパク質または非タ ンパク質性有機分子でよい。あるいは、レセプターの活性に影響を与える化合物 をスクリーニングするためにレセプターの機能アッセイを使用してもよい。この ような機能アッセイはex vivoの筋肉収縮アッセイからレセプターを発現 する細胞中の第二のメッセンジャーレベルを測定するアッセイまでの範囲に及ぶ 。第二メッセンジャーアッセイの非限定例は、サイクリックAMPもしくはカル シウムのレベルを測定するアッセイまたはアデニリルシクラーゼ活性を測定する アッセイである。上記アッセイによって同定されたこれらの化合物はレセプター のアゴニスト、アンタゴニスト、サプレッサーまたはインデューサーのいずれで もよい。これらの化合物の機能的活性は組織中で先天的に発現されたレセプター またはクローン化され外的に発現されたレセプターを用いて最良に評価される。 本発明のアッセイを使用してガラニンのアゴニスト及びアンタゴニストを同定 し得る。ガラニンのアゴニストは、ガラニン擬似物のようなGALR2に結合し ガラニンの細胞応答に少なくともほぼ等しいかまたは上回る細胞応答を生じる化 合物であ る。このような化合物はガラニン不足を原因とする食欲不振状態または疼痛の治 療に有効であろう。 また、アッセイのこの実施態様を使用してガラニンのアンタゴニストを同定し てもよい。ガラニンのアンタゴニストは、GALR2に結合できるが天然型ガラ ニンの応答よりも少ない応答を生じる化合物である。このような化合物は肥満の 治療に有効であろう。 本発明の1つのアッセイは、(a)GALR2レセプターを発現する細胞を化 合物の存在下で培養し、(b)GALR2レセプター活性または第二メッセンジ ャー活性を測定する段階から成るGALR2レセプターを変調する化合物の同定 方法である。所望の場合、上記で測定した活性を、例えば化合物としてガラニン を用いて測定した標準に比較し得る。好ましい実施態様では、細胞を形質転換さ せ、GALR2レセプターを発現させる。 ハイブリダイゼーション条件下でライブラリーをプローブするために、補助c DNAクローン(または例えば15ヌクレオチドの長さの短縮部分)を使用し、 核酸がハイブリダイズできる十分に類似の他のレセプターを発見してもよい。こ のような クローンは他の種からライブラリーをスクリーニングするために特に有効である 。この段階のハイブリダイゼーション条件が極めて緊縮性の条件から緩和された 条件まで広い範囲で変化できることは平均的な当業者には理解されよう。適正な 温度、塩濃度及びバッファは公知である。 本発明をより十分に説明するために以下の非限定実施例を与える。実施例1 ラットの視床下部に由来のcDNAライブラリーをプラスミド主体の哺乳類ベ クターpcDNA−3(InVitrogen,San Diego,CA)中 で構築した。RNagents全RNA単離キット(Promega Biot ech,Madison,WI)を使用し、新しく摘出したラットの視床下部( 液体窒素中で瞬間冷凍)から全RNAを、1g(湿潤重量)の視床下部組織から 約0.5mgの収率で単離した。ポリA領域mRNAの単離システムIII(P romega Biotech)を使用してポリ(A)+mRNAを、0.5μ gの全RNAから約6μgの収率で選択した。次に、ランダムヘキサマー及びオ リゴ(dT)−Not Iプライミングの 双方をもつキット(Choice Superscript,Life Tec hnologies,Gaithersberg,MD)を用いるcDNA合成 の鋳型として3μgのポリ(A)+を使用した。pCDNA−3のBstXI部 位に挿入するために二重鎖cDNAをEcoRI−BstXIアダプターを用い て改造し、電気穿孔によって大腸菌HB101株を形質転換させた。得られたラ イブラリーは約750,000の一次形質転換体を含んでおり、90%のクロー ンがインサート(平均サイズ1−2kb)を含んでいた。ライブラリー(約70 0,000cfu)をアンピシリンとクロラムフェニコールとを含むLBプレー トで平板培養し、約280bpのPCRフラグメント(配列8)でプローブした 。50%のホルムアミドと4×デンハルト溶液と0.1%のSDSと10%の硫 酸デキストランと30μg/mlの剪断したサケ精子DNAとを2×106cp m/mlの32P−標識プローブと共に含む5×SSPEバッファ中でハイブリダ イゼーションを32℃で18時間行った。〔α〕32P−dCTPによるランダム プライミングによってプローブを109dpm/μgよりも大きい比活性まで放 射性標識した。次に、フィルターを1×SSC、0.1%のSDS中 で55℃で洗浄し、フィルム(Kodak X−omat)に48時間露光した 。独立の2つの陽性クローンを同定し(クローン27A及び16.6)、更に分 析処理した。実施例2 GALR2の配列解析 WizardのDNA精製システム(Promega Corp.,Madi son,WI)を用いて一夜培養物からDNAを調製し、ABI 377器具に 載せたPRISM色素デオキシターミネーターサイクル配列決定キット(App lied Biosystems,Foster City,CA)を用いて全 自動配列解析処理した。初期配列決定プライマーはpcDNA−3中のT7及び SP6のプロモーター部位に相補的であり、追加のプライマーをインサートDN Aに相補的にした。データベース検索(Genbank,EMBL,Swiss −Prot,PIR,dEST,Prosite,dbGPCR)、配列位置合 せ及びガラニンレセプターのヌクレオチド及びタンパク質の配列解析を、GCG 配列解析ソフトウェアパッケージ(Madison,WI;ペプチド構造及びモ チーフの重層プログラム)、FASTA及びBLAST検索プログラム、PC/ Geneソフトウェアスーツ(Intelligenetics San Fr ancisco,CA;タンパク質解析プログラム)を用いて行った。実施例3 GALR2の発現ベクターの構築 5μgの哺乳類発現ベクタ−pCI.neo(Promega Biotec h,Madison WI)を20単位のEcoRIで37℃で2時間消化した 。次に消化物を仔ウシ腸ホスファターゼで処理し、次いで1×TAEバッファ中 の1%のSeaplaqueゲルで電気泳動にかけ、直鎖化したベクターに対応 するバンドを切り出した。Promega Wizard PCRシステム(P romega Biotech)を用いて65℃で融解後の切片からDNAを回 収した。1%のTBEゲル上の標準と共に電気泳動によってDNAを定量した。 pCDNA−3/27Aに由来の100ngの2200bpのEcoRIインサ ート(イントロンを含む)を50ngのベクターpCI.neoに10mlの反 応容量で室温で1時間結合させた。1μlのこの結合混合物を使用して50μl のコンピテントDH5α細胞(Life Technologies)を形質転 換させた。 BamHIによる消化後に正しい配向のクローンを選択した。次に、Qiage n Maxiプロトコル(Qiagen,Chatsworth,CA)を用い てトランスフェクション品質のDNAを調製した。哺乳類のCOS−7細胞を電 気穿孔によってトランスフェクトした。COS−7細胞(1×107)を0.8 5mlのリンゲルバッファに浮遊させ、15mgのpCI.neo/27Aクロ ーンを0.4mmの電気穿孔キュベット(Bio−Rad,Hercules, CA)に加えた。Bio−Rad電気穿孔デバイスを使用して電流を印加し(9 60μF,260V)、細胞をT−180フラスコ(Corning)に移した 。発現を72時間進行させた。実施例4 GALR2の薬理学 トランスフェクト細胞を無酵素の解離溶液(Specialty Media ,Lavallette,NJ)中で解離させた後、氷冷した膜バッファ(10 mMのトリス,pH7.4、10mMのPMSF、10μMのホスホルアミドン 及び40μg/mlのバシトラシン)中でダウンスホモジナイザーで破壊するこ とによって膜を調製した。低速遠心(1100×gで10分、4℃) 及び高速遠心(38,700×gで15分間、4℃)した後、膜をバッファに再 懸濁させ、タンパク質濃度を測定した(Bio−Radアッセイキット)。25 mMのトリス,pH7.4、0.5%のBSA、2mMのMgCl2、40μg /mlのバシトラシン、4μg/mlのホスホルアミドン及び10μMのロイペ プトンを含む総量250μlのバッファを用いて膜における125I−ヒトガラニ ン(比活性=2200Ci/ミリモル、DuPont NEN)の結合を測定し た。70pMの125I−ヒトガラニンを使用した。膜を加えて反応を開始させ、 インキュベーションを室温で1時間進行させた。非特異的結合は1μMの低温ガ ラニンの存在下で残留している結合放射能の量であると定義した。競合試験では 、種々の濃度のペプチド(hGaI、pGal、hGal(1−16)、rGA L(2−29)、rGAL(3−29)、hGal(1−19))またはキメラ ペプチド(C7、M15、M40、M35)が125I−hGal(70ピコモル )と共に含まれていた。TOMTEC(Orange,CT)細胞ハーベスター を使用し、0.1%のポリエチルアミンに予浸したGF/Cフィルターを通す高 速濾過によってインキュベーションを終了させた。Prismソフ トウェアパッケージ(GraphPad,San Diego,CA)を用いて 結果を分析した。ラットGALR1タンパク質及びラットGALR2タンパク質 の双方のリガンド結合プロフィルを以下の表に示す(表はクローン27Aを示す ;クローン16.6は同様の結果を生じた)。ラットGALR2に対する125I −標識ヒトガラニンの結合KDは0.2nMであった。 実施例5 ラットGALR2の発現 ラット脳内のGALR2 mRNAの分布をマップするために、32P−標識G ALR2 ORFフラグメントをハイブリダイゼーションプローブとして用いて in situハイブリダイゼーションを行った。O’Dowd,B.F.ら, 1995Genomics 28:84−91参照。図16に示すように、多数 の脳核及び領域、特に上−、前−(PMD/PMV)、内−及び外−乳頭核、歯 状回(DG)、帯状回(CG)、視床後核(PH)、視索下部後核及び弓状核( Arc)で特異的ハイブリダイゼーションが検出された。前頭部及び頭頂部の皮 質領域も標識した。ヒトGALR2のクローン単離;縮重PCRによる部分的GalR2遺伝子のク ローニング ソマトスタチンレセプター及びソマトスタチン近縁遺伝子によってコードされ たレセプターSLC−1のトランスメンブラン(TM)領域をコードする配列T M3(P1:5’−CTG ACC GYC ATG RSC ATT GAC SGC TAC;配列14;Y=CまたはT、R=AまたはG、S=Cまたは G) 及びTM7(P2:5’−GGG GTT GRS GCA GCT GTT GGC RTA;配列15)に基づいて設計した縮重オリゴヌクレオチドを用い たPCRによってヒトゲノムDNAを増幅した。95℃で1分間の変性、55℃ 、45℃または38℃で1分間のアニーリング及び72℃で2.5分の伸長を3 0サイクル繰返し、次いで72℃で7分間の伸長を行うPCR条件を使用した。 得られたPCT産物をフェノール/クロロホルム抽出し、エタノール沈殿させ、 T4ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化し、クレノウ酵素によって平滑末端を 形成した。次いで、0.5%低融点アガロースで電気泳動にかけ、予想したサイ ズのフラグメントをpBluescript SK(−)(Stratagen e,La Jolla,CA)のEcoRV部位にサブクローニングした。コロ ニーを選択し、プラスミドDNAを精製し、インサートを配列決定した。実施例6 遺伝子の配列及び構造:ヒトGalR2ゲノムDNAのクローニング及び配列決 EMBL3 SP6/T7ヒトゲノムライブラリー(Clontech,Pa lo Alto,CA)をスクリーニングするためのプロ ーブとして、ニックトランスレーションによって〔32P〕dCTPで放射性標識 したDNAフラグメント(Amersham)を使用した。Marcheseら ,1994〔Genomics23,609−618〕に記載の手順で、陽性フ ァージクローンをプラーク精製し、DNAを調製し、制限酵素消化し、アガロー スゲルで電気泳動にかけ、ナイロン膜に移し、ライブラリーをスクリーニングす るために使用した同じプローブとハイブリダイズさせた。ファージDNAを消化 し、得られたフラグメントをpBluescriptベクターにサブクローニン グすることによって陽性ファージをサブクローニングした。ABI372全自動 シークエンサー〔Perkin−Elmer−Applied Biosyst ems,Foster City,CA)を使用し標準方法でクローンのDNA 配列を決定した。図7に示すように、決定された配列は、1800bpのイント ロンによって中断された合計2つのエキソンをもつ遺伝子を示す。完全読み取り 枠(図8)の推定アミノ酸配列(図9)は、7つのトランスメンブランアルファ 螺旋ドメインを含むGタンパク質結合レセプターの典型的な特徴をもつ387個 のアミノ酸から成るタンパク質を与える。図14はGALR1及びGALR2 のタンパク質配列を位置合わせし、7つのトランスメンブランドメインに下線を 付けて示している。ヒトGALR2タンパク質はラットのGALR2オルトログ に高度な配列の一致及び類似を有している。ヒトの形態及びラットの形態の顕著 な違いは、ヒトGALR2のC末端細胞内ドメインに追加の15個のアミノ酸が 存在することである。実施例7 レセプター発現:ヒト及びラットのGALR2:ヒトGalR2発現プラスミド の構築 ヒトゲノムクローンからヒトGalR2発現構築物をPCRによって組立てた 。各エキソンを標準条件を用いてPCR増幅した。エキソンIのプライマーは、 順方向エキソンI(5’−CCG GAA TTC GGT ACC ATG AAC GTC TCG GGC TGC CC−3’;配列16)及び逆方向 エキソンI(5’−GGT AGC GGA TGG CCA GAT ACC TGT CTA GAG AGA CGG CGG CC−3’;配列17) であった。エキソンIIのプライマーは、順方向エキソンII(5′−GGC CGC CGT CTC TCT AGA CAG GTA TCT GGC CAT CCG CTA CC−3’;配列18)及び逆方向 エキソンII(5’−GGC CGC CGT CTC TCT AGA CA G GTA TCT GGC CAT CCG CTA CC−3’;配列19 )であった。PCT産物をpBluescriptにサブクローニングし、配列 決定した。エキソンI産物をプラスミドpCINeo(Promega,Mad ison,WI)のEcoRI部位及びXbaI部位にサブクローニングした。 次に、エキソンIIをXbaI部位にクローニングし、適当な制限消化物及びD NA配列決定によってその向きを決定した。実施例8 放射性リガンド結合アッセイ Qiagen Maxiプロトコル(Qiagen,Chatsworth, CA)を用いてプラスミドDNAを調製し、電気穿孔によってCOS−7細胞に トランスフェクトした。簡単に説明すると、0.85μlのリンゲルバッファ中 のCOS−7細胞(1.2×107/ml)と20μgのDNAとを0.4mm の電気穿孔キュベット(Bio−Rad,Hercules,CA)中で混合し 、Bio−Rad電気穿孔デバイスを用いて 電流(960μF、260V)を印加した。細胞を新しい培地と共にT−180 フラスコ(Corning)に移し、発現を72時間進行させた。トランスフェ クト細胞を無酵素の解離溶液(Specialty Media,Lavall ette,NJ)中で解離させた後、氷冷した膜バッファ(10mMのトリス, pH7.4、10mMのPMSF、10μMのホスホルアミドン及び40μg/ mlのバシトラシン)中でダウンスホモジナイザーで破壊することによって膜を 調製した。低速遠心(1100×gで10分、4℃)及び高速遠心(38,70 0×gで15分間、4℃)した後、膜をバッファに懸濁させ、タンパク質濃度を 測定した(Bio−Radアッセイキット)。25mMのトリス,pH7.4、 0.5%のBSA、2mMのMgCl2、40μg/mlのバシトラシン、4μ g/mlのホスホルアミドン及び10μMのロイペプトンを含む総量0.25m lのバッファを用いて膜における125I−ヒトガラニン(比活性=2200Ci /ミリモル、DuPont NEN)の結合を測定した。70pMの125I−ヒ トガラニンを使用した。膜を加えて反応を開始させ、インキュベーションを室温 で1時間進行させた。非特異的結合は1μMの低温ガラニンの存在下 で残留している膜結合放射能の量であると定義した。競合試験では、種々の濃度 のペプチド(hGal、pGal、hGal(1−16)、rGAL(2−29 )、rGAL(3−29)、hGal(1−19))またはキメラペプチド(C 7、M15、M40、M35)が125I−hGal(70ピコモル)と共に含ま れていた。TOMTEC(Orange,CT)細胞ハーベスターを使用し、0 .1%のポリエチルアミンに予浸したGF/Cフィルターを通す高速濾過によっ てインキュベーションを終了させた。Prismソフトウェアパッケージ(Gr aphPad,San Diego,CA)を用いて結果を分析した。 一過性にトランスフェクトされたCOS−7中のヒトGALR2結合部位の組 換え発現を利用して、クローン化されたレセプターの薬理学を定量した。125I −ヒトガラニンは、クローン化したレセプターGALR2に、5nMのKDとい う高い親和性で飽和可能にかつ特異的に結合した。図10に要約したように、種 々のガラニン由来ペプチド及びキメラペプチドアンタゴニスト/部分アゴニスト と125I−ヒトガラニンとの競合はヒトレセプターGALR2がラットGALR 2と同様の結合薬理学を 有することを示した。実施例9 機能性キャラクタリゼーション:ポストレセプターシグナル伝達メカニズム:カ エル黒色素胞アッセイ アフリカツメガエルの黒色素胞及び線維芽細胞を従来技術に記載の手順(Po tenza,M.N.ら,1992、Pigment Cell Res.3: 38−43)で増殖させた。簡単に説明すると、線維芽細胞馴化増殖培地で黒色 素胞を増殖させた。線維芽細胞馴化増殖培地を調製するために、20%の熱失活 ウシ胎仔血清(Gibco)と100μg/mlのストレプトマイシンと100 単位/mlのペニシリンと2mMのグルタミンとを補充した70%のL−15培 地(Sigma),pH7.3中で線維芽細胞を27.5℃で増殖させた。線維 芽細胞が増殖した培地を回収し、0.2μmのフィルターで濾過し(線維芽細胞 馴化増殖培地)、黒色素胞を培養するために27.5℃で使用した。 BTX ECM600電気穿孔デバイス(Genetronics,Inc. San Diego,CA)を使用した電気穿孔によってプラスミドDNAを黒 色素胞に一過性にトランスフェクト した。新しいカエル線維芽細胞馴化培地の存在下で黒色素胞を1時間インキュベ ートした後で細胞を回収した。トリプシン処理し(0.25%のトリプシン、J HR Biosciences)、次いでカエル線維芽細胞馴化培地でトリプシ ンを失活させるこによって黒色素胞単層を分離させた。200×gで4℃で5分 間遠心することによって細胞を収集した。細胞をカエル線維芽細胞馴化培地で一 回洗浄し、再度遠心し、氷冷した70%のPBS,pH7.0中で5×106細 胞/mlの濃度で再浮遊させた。2μgのpcIneo;ヒトガラニン2レセプ タープラスミドDNAを、DNA総量が20μgとなるように対照レセプターc DNA及びヌードベクターDNAと混合し、この混合物を入れた予冷エッペンド ルフ管に、PBS中の細胞の400μlのアリコートを加えた(総量40μl中 の各2μgのpcDNA1amp:カンナビノイド2及びpcDNA3:トロン ボキサンA2レセプタープラスミドDNAと18μgのpcDNA3.1プラス ミドDNA、または、総量40μl中の各2μgのpcDNA1amp:カンナ ビノイド2及びpcDNA3:トロンボキサンA2レセプタープラスミドDNA と20μgのpcDNA3.1プラスミドDNAを対照とし た)。サンプルを氷上で20分間インキュベートし、7分毎に撹拌した。細胞と DNAとのミックスを、予冷した2mMギャップ電気穿孔キュベット(BTX) に移し、キャパシタンス325マイクロファラッド、電圧450ボルト及び抵抗 720オームの設定値で電気穿孔した。電気穿孔の直後に、細胞をカエル線維芽 細胞馴化培地(キュベットあたり7.85ml)と混合し、平底の96ウエルマ イクロタイタープレート(NUNC)に平板培養した。均質なトランスフェクシ ョン効率を確保するために、平板培養に先立って多数のキュベットの電気穿孔物 を合わせてプールした。トランスフェクションの翌日に培地を除去し、新しいカ エル線維芽細胞馴化培地を黒色素胞単層に添加し、細胞を27℃でインキュベー トした。 96ウエルプレートフォーマットで行ったトランスフェクションの2日後に細 胞のレセプター発現を検定した。リガンド刺激の当日に培地を吸引によって除去 し、15mMのHEPES,pH7.3(Sigma)を含む70%のL−15 で細胞を洗浄した。黒色素胞で色素分散を生じるGs/Gq機能性共役または色 素凝集を生じるGi機能性共役を検査するためにアッセイを個別の2つの部分に 分割した。Gs/Gq機能性共役応答 を検査するために以下の手順でアッセイを行った。15mMのHEPESを含む 100μlの70%L−15中の細胞を暗中、室温で1時間インキュベートし、 次いでメラトニン(最終濃度2nM)の存在下で暗中、室温で1時間インキュベ ートして、色素凝集を誘発した。リガンドを添加する前にBio−Tek El x800マイクロプレートリーダー(ESBE Scientific)を使用 して600nmの初期吸光度を測定した。ヒトガラニン(Peninsula) を重複ウエルに添加し、サンプルを混合し、暗中、室温で1時間インキュベート した後、600nmの最終吸光度を測定した。Gi共役応答を検査するために、 細胞単層を100μlの2%線維芽細胞馴化増殖培地、2mMのグルタミン、1 00μg/mlのストレプトマイシン、100単位/mlのペニシリン及び15 mMのHEPES含有の100μlの70%のL−15の存在下で暗中、室温で 15分間インキュベートして細胞を分散に予設定した。600nmの初期吸光度 の測定後、ヒトガラニンを細胞単層に添加し、サンプルを混合し、暗中、室温で 1.5時間インキュベートし、次いで最終吸光度を測定した。色素分散を定量す るために公式:1−Tf/Ti〔式中、Ti=600nmの初期透過度及びTf = 600nmの最終透過度〕を用いて吸光度の読み取り値を透過値に変換した。公 式:Af/Ai−1〔式中、Af=600nmの最終吸光度及びAiは600n mの初期吸光度〕を用いて色素凝集を定量した。 ヒトGALR2が黒色素胞中で機能的に発現できたか否かを判定するために、 発現プラスミドpcIneo:hGALR2を電気穿孔によって黒色素胞に一過 性にトランスフェクトし、トランスフェクト細胞をヒトガラニンで刺激した。対 照ベクターでトランスフェクトした細胞とは明らかに違って、ヒトGALR2で トランスフェクトした黒色素胞中ではガラニンの用量増加に伴って用量依存的な 色素分散が生じた(図11)。pcIneo:hGALR2でトランスフェクト した黒色素胞中のヒトガラニンの見掛けEC50は20nMであり、pcIneo :hGALR2でトランスフェクトしたCOS−7細胞中の特異的125ヒトガラ ニン結合(IC50〜4nM)にほぼ一致した。黒色素胞中の色素分散はGαs共 役とアデニリルシクラーゼの刺激とを介してまたはGαq共役とカルシウムの可 動化とを介して生じることは以前から証明されていた。 pcIneo:hGALR2−または擬似(mock)−ト ランスフェクトした黒色素胞中で、0.001〜1,000nMのヒトガラニン の存在下のインキュベーション後に、検出可能な色素凝集は存在しなかった。こ の結果は、hGALR2がGαiに介在されるシグナル伝達経路に関与しないこ とを示唆する。実施例10 エクオリン生物発光アッセイ エクオリンを発現する安定なリポーター細胞系293−AEQ17(Butt on,Dら,1993“Ca2+可動化の指標として使用されるエクオリンを発現 する哺乳類細胞系(Aequorin−expressing mammali an cell lines used to report Ca2+ mob ilization”Cell Calcium 14:663−671)中の GALR2の発現を、Macintosh Power PC 6100向けに 書かれたカスタムソフトウェアによって制御されるLuminoskan RT 光度計(Labsystems Inc.,Gaithersburg,MD) を使用して測定した。293−AEQ17細胞(トランスフェクション前にT7 5フラスコで8×105細胞を18時間平板培養した)を、22μgのラットま たはヒトのGALR2 プラスミドDNA:264μgのリポフェクトアミンでトランスフェクトした。 約40時間の発現後、細胞中のアポ−エクオリンに、ECBバッファ(140m MのNaCl、20mMのKCl、20mMのHEPES−NaOH〔pH=7 .4〕、5mMのグルコース、1mMのMgCl2、1mMのCaCl2、0.1 mg/mlのウシ血清アルブミン)中で還元条件下(300μMの還元グルタチ オン)のコエレンテラジン(10μM)を4時間充填した。細胞を回収し、EC B培地中で一回洗浄し、500,000細胞/mlの濃度で再浮遊させた。次に 、100μlの細胞浮遊液(5×104細胞に対応)をテストプレートに注入し 、積分発光を0.5秒単位で30秒にわたって記録した。20mLの溶菌バッフ ァ(0.1%の最終トリトンX−100濃度)を注入し、積分発光を0.5秒単 位で10秒にわたって記録した。各ウエルの“部分応答”の値を、初期チャレン ジに対する積分応答とトリトンX−100溶菌応答を含む総積分発光との比を利 用して計算した。 エクオリン生物発光アッセイは、ホスホリパーゼCの活性化、細胞内カルシウ ムの可動化及びプロテインキナーゼCの活性化に導くGq及びG11から成るG aタンパク質サブユニットフ ァミリーを介して結合するGタンパク質結合レセプターを同定するための信頼性 の高い試験である。エクオリン生物発光アッセイを使用すると、GALR2に関 する前記の黒色素胞データに基づいて、GALR2の一次細胞内シグナル伝達メ カニズムが2つの可能性、即ち、Gαs共役とアデニリルシクラーゼの刺激、ま たは、Gαq共役とカルシウムの可動化、のいずれによって生じたかを識別でき た。エクオリンを発現する293細胞系(293−AEQ17)中でヒトまたは ラットのGALR2が発現すると、ガラニン及び複数の近縁ペプチドによるチャ レンジに応答してエクオリン生物発光が用量依存的に増加した。Gi及びアデニ リルシクラーゼの阻害を介してシグナルを伝達するヒトGALR1のトランスフ ェクションは、エクオリン生物発光のガラニン依存的増加を全く生じなかった。 ヒトまたはラットのGALR2の活性化に対して観察された応答は飽和可能であ り、力価の順位は125I−ヒトガラニンとの結合に対する競合試験で観察された 順位と同様であった。ヒトGALR2に対するEC50をnMで示すと(結果はラ ットのGALR2オルトログと同様であった)、ヒトガラニン,32;ラットガ ラニン,12;ラットガラニン(2−29),31;ラットガラ ニン(3−29)>10,000;M35,44;M40,8.8であった。特 に注目すべきは、研究者によってはレセプターGALR1に対する純粋なアンタ ゴニストであると考えられていたガラニンキメラペプチドアンタゴニスト(M3 5及びM40)が、レセプターGALR2に対する部分的アゴニストであるらし いと認められたことである。これらのデータは、GALR2に関する一次シグナ ル伝達メカニズムが、Giを介するアデニリルシクラーゼの阻害によって細胞内 シグナルを伝達するGALR1と違って、ホスホリパーゼC/プロテインキナー ゼC経路を経由することを示す。更に、ラット及びヒトのレセプターGALR2 は高い親和性及び力価でガラニンと結合し活性化されるが、ラットまたはヒトの GALR1は1/10〜1/30の低い濃度でガラニンと結合し活性化される。 この観察は、レセプターGALR2のアゴニストであり得る他の未発見の天然産 生リガンド系が存在することを示唆する。実施例11 ヒトGalR2のRNA発現プロフィル ヒトGALR2 mRNA発現の組織特異性を評価するためにノーザンブロッ ト分析を使用した。図15に示すように、最 も控え目な発現(1個の“+”で示す)はラットのGALR2オルトログで観察 されたように種々の脳領域及び末梢組織で観察される。最も優勢な転写物のサイ ズは〜2.2kbであり脾臓、胸腺及び前立腺で〜1.5kbのバンドが観察さ れる。顕著に高い発現レベル(2個または3個の“+”によって示される)をも つ組織は胎盤、胸腺及び前立腺であった。実施例12 ヒトGalR2遺云子の染色局在 文献に記載された手順(Heng,H.H.Q.& Tsui,L.−C.M odes of DAPI banding and simultaneou s in situ hybridization. Chromosoma 102:325−332)に従って、ヒトリンパ球由来の中期拡散染色体の蛍光 in situハイブリダイゼーション(FISH)をDAPIバンディングパ ターンと共に使用してhGalR2をその染色体に対してマップした。FISH データは、レセプター遺伝子がヒト染色体17q25に局在することを示す。実施例13 マウスGALR2:クローン単離:マウスGalR2ゲノムクローンのクローニ ング ヒトGalR2遺伝子に由来のDNAフラグメントをランダムオクトマーラベ リング(Gibco BRL)によって〔32p〕dCTPで放射性標識し、マウ ス129svゲノムライブラリー(Stratagene)をスクリーニングす るためのプローブとして使用した。陽性ファージクローンをプラーク精製し、D NAを調製し、制限酵素消化し、アガロースゲルで電気泳動にかけ、ナイロン膜 に移し、ライブラリーのスクリーニングに使用した同じプローブとハイブリダイ ズさせた。陽性のNotIフラグメントをpBluescript(Strat agene)にサブクロほニングした。実施例14 遺伝子の配列及び構造 マウスGALR2の完全ORFをコードするDNA配列(配列12)を図12 に示す。1060bpの単一のイントロンがORFを2つのエキソンに分割する 。イントロンを除去すると、図13に示すような371個のアミノ酸から成る予 測された GALR2ポリペプチドを与える接合的翻訳(conceptional tr anslation)が可能である。マウスのタンパク質配列はヒト及びラット のオルトログの双方に高度な一致(それぞれ85%及び96%)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12Q 1/02 C12Q 1/02 G01N 33/15 Z G01N 33/15 33/50 Z 33/50 C12N 5/00 A (71)出願人 ユニバーシテイー・オブ・トロント カナダ国、オンタリオ、トロント、タド ル・クリーク・ロード・8 デパートメン ト・オブ・フアーマコロジー (72)発明者 サリバン,キヤスリーン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 コラコフスキー,リー・エフ,ジユニア アメリカ合衆国、テキサス・78284、サ ン・アントニオ、フロイド・カール・ドラ イブ・7703 (72)発明者 オダウド,ブライアン カナダ国、オンタリオ、トロント、タド ル・クリーク・ロード・8

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.随伴タンパク質が実質的に存在しないヒトガラニンレセプター2(GALR 2)またはヒトGALR2に少なくとも約40%の相同性を有しており実質的に 同じ生物活性を有しているGALR2様レセプター。 2.ヒトGALR2に少なくとも約50%の相同性を有していることを特徴とす る請求項1に記載のGALR2様レセプター。 3.ヒトGALR2に少なくとも約75%の相同性を有していることを特徴とす る請求項1に記載のGALR2様レセプター。 4.ヒトGALR2に少なくとも約85%の相同性を有していることを特徴とす る請求項1に記載のGALR2様レセプター。 5.配列9であることを特徴とする請求項1に記載のGALR2。 6.ヒトGALR2をコードしているかまたはヒトGALR2に少なくとも約4 0%の相同性を有しており実質的に同じ生物活性を有しているGALR2様レセ プターをコードしていることを特徴とする結合核酸が実質的に存在しない核酸。 7.GALR2様レセプターがヒトGALR2に少なくとも約50%の相同性を 有していることを特徴とする請求項6に記載 のGALR2様レセプターをコードする核酸。 8.GALR2様レセプターがヒトGALR2に少なくとも約75%の相同性を 有していることを特徴とする請求項6に記載のGALR2様レセプターをコード する核酸。 9.GALR2様レセプターがヒトGALR2に少なくとも約85%の相同性を 有していることを特徴とする請求項6に記載のGALR2様レセプターをコード する核酸。 10.DNAであることを特徴とする請求項6に記載の核酸。 11.請求項6に記載の核酸を含むベクター。 12.請求項11に記載の核酸を含む宿主細胞。 13.化合物とヒトGALR2とを接触させること、および結合が生じるか否か を判定することを含む、化合物がヒトGALR2のリガンドであるか否かを判定 する方法。 14.(a)ヒトレセプターGALR2を発現する細胞を化合物の存在下で培養 すること、および (b)GALR2のレセプター活性または第二メッセンジャー活性を測定するこ とを含む、ヒトGALR2のレセプター活性を変調させる化合物を同定する方法 。 15.ヒトGALR2を発現するように細胞を形質転換させることを特徴とする 請求項14に記載の方法。
JP52948598A 1996-12-27 1997-12-18 ヒトガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド Pending JP2001508653A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US3385196P 1996-12-27 1996-12-27
US60/033,851 1996-12-27
PCT/US1997/023892 WO1998029441A1 (en) 1996-12-27 1997-12-18 Human galanin receptor galr2 and nucleotides encoding same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001508653A true JP2001508653A (ja) 2001-07-03

Family

ID=21872823

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53021598A Pending JP2001508292A (ja) 1996-12-27 1997-12-18 ガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド
JP53021698A Pending JP2001508293A (ja) 1996-12-27 1997-12-18 マウスガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド
JP52948598A Pending JP2001508653A (ja) 1996-12-27 1997-12-18 ヒトガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53021598A Pending JP2001508292A (ja) 1996-12-27 1997-12-18 ガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド
JP53021698A Pending JP2001508293A (ja) 1996-12-27 1997-12-18 マウスガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド

Country Status (5)

Country Link
US (2) US6287855B1 (ja)
EP (3) EP0960125A4 (ja)
JP (3) JP2001508292A (ja)
CA (3) CA2275538A1 (ja)
WO (3) WO1998029440A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0819167A4 (en) * 1996-01-24 2002-06-12 Synaptic Pharma Corp DNA ENCODING GALANIN GALR2 RECEPTORS AND USES THEREOF
SE9602822D0 (sv) 1996-07-19 1996-07-19 Astra Pharma Inc New receptor
US7119190B2 (en) 1997-04-14 2006-10-10 Arena Pharmaceuticals, Inc. Endogenous and non-endogenous versions of human G protein-coupled receptors
US6555339B1 (en) 1997-04-14 2003-04-29 Arena Pharmaceuticals, Inc. Non-endogenous, constitutively activated human protein-coupled receptors
WO1999064567A1 (de) * 1998-06-05 1999-12-16 Discovery Technologies Ltd. Transformierte zell-linien, die heterologe g-protein-gekoppelte rezeptoren exprimieren
GB9923889D0 (en) * 1999-10-08 1999-12-08 Pfizer Ltd Novel polypeptide
EP1242448A2 (en) * 1999-11-17 2002-09-25 Arena Pharmaceuticals, Inc. Endogenous and non-endogenous versions of human g protein-coupled receptors
AU2001232237A1 (en) * 2000-02-08 2001-08-20 Takeda Chemical Industries Ltd. Novel g protein-coupled receptor proteins and dnas thereof
EP1268546A2 (en) * 2000-04-06 2003-01-02 PHARMACIA & UPJOHN COMPANY G protein-coupled receptors
US20040053244A1 (en) * 2000-05-18 2004-03-18 Shyam Ramakrishnan Regulation of human galanin receptor-like g protein coupled receptor
WO2003018770A2 (en) * 2001-08-27 2003-03-06 Tularik Inc. Amplified oncogenes and their involvement in cancer
US6902902B2 (en) 2001-11-27 2005-06-07 Arena Pharmaceuticals, Inc. Human G protein-coupled receptors and modulators thereof for the treatment of metabolic-related disorders
EP2272946B9 (en) 2002-02-25 2015-06-24 Vaxiion Therapeutics, LLC Minicell compositions and methods
GB0403509D0 (en) * 2004-02-17 2004-03-24 Neuro Targets Ltd Galanin receptors and brain injury
EP1809619A1 (en) * 2004-10-21 2007-07-25 Transtech Pharma, Inc. Bissulfonamide compounds as agonists of galr1, compositions, and methods of use
US20060177853A1 (en) * 2005-01-03 2006-08-10 The Scripps Research Institute Antidepressant drug target
US9052320B2 (en) 2006-10-30 2015-06-09 Advanced Life Science Institute, Inc. Method for analysis of hepatitis B virus s antigen
US20110236907A1 (en) * 2008-06-17 2011-09-29 Wei Chen Radiolabled cyclopamine assay for the smoothened receptor

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5972624A (en) 1996-01-24 1999-10-26 Synaptic Pharmaceutical Corporation Method of identifying ligands which bind recombinant galanin receptor (GALR2)
EP0819167A4 (en) * 1996-01-24 2002-06-12 Synaptic Pharma Corp DNA ENCODING GALANIN GALR2 RECEPTORS AND USES THEREOF
US6410686B1 (en) 1996-06-05 2002-06-25 Bayer Corporation Galanin receptor 2 protein
SE9602822D0 (sv) 1996-07-19 1996-07-19 Astra Pharma Inc New receptor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001508293A (ja) 2001-06-26
CA2275465A1 (en) 1998-07-09
EP0948532A4 (en) 2002-09-25
WO1998029441A1 (en) 1998-07-09
WO1998029439A1 (en) 1998-07-09
EP0960125A4 (en) 2002-09-25
CA2275538A1 (en) 1998-07-09
WO1998029440A1 (en) 1998-07-09
EP0948529A1 (en) 1999-10-13
US6287855B1 (en) 2001-09-11
EP0960125A1 (en) 1999-12-01
JP2001508292A (ja) 2001-06-26
EP0948529A4 (en) 2002-09-25
CA2282662A1 (en) 1998-07-09
EP0948532A1 (en) 1999-10-13
US6544753B1 (en) 2003-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kolakowski Jr et al. Molecular characterization and expression of cloned human galanin receptors GALR2 and GALR3
JP2001508653A (ja) ヒトガラニンレセプターgalr2及び該レセプターをコードするヌクレオチド
JP2002514055A (ja) ガラニンgalr3受容体をコードするdnaおよびその使用
EP0642578A1 (en) Dna encoding 5-ht 4? serotonin receptors and uses thereof
US7510846B2 (en) Assay employing human or rat GAL-R2 galanin receptor
US20030082672A1 (en) Dna encoding galanin galr2 receptors and uses thereof
JP2002512779A (ja) 新規なg−タンパク質共役型受容体
JP2003530821A (ja) メラニン凝集ホルモン受容体
JP2002525095A (ja) 哺乳類ニューロペプチドff(npff)受容体をコードするdnaおよびその使用法
KR19990064263A (ko) 뉴로펩티드 y-y5 수용체
US7029857B1 (en) Processes for obtaining compounds employing SNORF72 receptors
US6337206B1 (en) Nucleic acid encoding mouse galanin receptor (GALR2)
US6511827B1 (en) Nucleotide encoding human galanin receptor 3 (GALR3)
US6682908B1 (en) Mouse growth hormone secretagogue receptor
CA2364571A1 (en) Isoforms of mouse serotonin 5-ht2c receptor
EP1945661B1 (en) Gpr 146 receptor
US20020111473A1 (en) Novel g protein coupled receptor
EP1097169A1 (en) Mouse growth hormone secretagogue receptor
WO2002002598A2 (en) HUMAN G PROTEIN-COUPLED RECEPTOR IGPcR18, AND USES THEROF
CA2284857A1 (en) G protein coupled receptor a4