JP2001507457A - 温度勾配スペクトル用の非侵襲的赤外吸収分光計 - Google Patents

温度勾配スペクトル用の非侵襲的赤外吸収分光計

Info

Publication number
JP2001507457A
JP2001507457A JP53978198A JP53978198A JP2001507457A JP 2001507457 A JP2001507457 A JP 2001507457A JP 53978198 A JP53978198 A JP 53978198A JP 53978198 A JP53978198 A JP 53978198A JP 2001507457 A JP2001507457 A JP 2001507457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
tissue
thermal mass
spectrometer
temperature gradient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP53978198A
Other languages
English (en)
Inventor
クラマー,チャールズ,イー
スターリング,ベーンハード,ビー
ブレイグ,ジェイムス,アール
ゴールドバーガー,ダニエル,エス
シュレンバーガー,アーサー,エム
トレビノ,リック
キング,リチャード,エイ
Original Assignee
オプティスキャン・バイオメディカル・コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オプティスキャン・バイオメディカル・コーポレイション filed Critical オプティスキャン・バイオメディカル・コーポレイション
Publication of JP2001507457A publication Critical patent/JP2001507457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/42Absorption spectrometry; Double beam spectrometry; Flicker spectrometry; Reflection spectrometry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/145Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue
    • A61B5/14532Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue for measuring glucose, e.g. by tissue impedance measurement
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/145Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue
    • A61B5/1455Measuring characteristics of blood in vivo, e.g. gas concentration, pH value; Measuring characteristics of body fluids or tissues, e.g. interstitial fluid, cerebral tissue using optical sensors, e.g. spectral photometrical oximeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/71Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light thermally excited
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N25/00Investigating or analyzing materials by the use of thermal means
    • G01N25/72Investigating presence of flaws
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/31Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry
    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 人もしくは動物の組織からの温度勾配スペクトルを非侵襲的に発生させ、獲得するための分光計である。分光計(380)は、組織との伝導熱伝達によって組織内の瞬間的な温度勾配を誘導させるための、赤外線透過サーマルマス(386)と、サーマルマスを冷却するためのサーマルマスと協働する冷却手段を含む。また本分光計は、組織内に瞬間的な温度勾配が進行する際に組織から放射される赤外放射を検出するための、かつ検出された赤外放射に比例する出力信号を提供するための赤外線センサ手段(316)を提供する。データ獲得手段(382)は、組織内に瞬間的な温度勾配が進行する際に、赤外線センサ手段から受信する出力信号をサンプリングするために用意される。

Description

【発明の詳細な説明】 温度勾配スペクトル用の非侵襲的赤外吸収分光計関係のある出願 本出願は、1997年3月12日に出願された米国特許出願第08/816,723号に関連す る。発明の分野 本発明は、人もしくは動物の組織に瞬間的な温度勾配を誘導するための、また 温度勾配が組織を介して伝搬する際に、組織からの温度勾配スペクトルを獲得す るための方法及び装置に関する。さらに結果として得られる温度勾配スペクトル は、グルコースなどの組織内に存在する物質の濃度を決定するのにも利用できる 、従来の赤外スペクトルに変換可能である。発明の背景 赤外分光法は、化合物の同定及び定量に関して一般に容認され、広く実施され ている技術である。分析の最も共通する方法は透過スペクトルを介するものであ る。この方法では、赤外光の分析ビームが分析される物質を通過する。試料物質 は異なる波長で種々の量の光を吸収して、透過スペクトルを生じ、この透過スペ クトルは試料を通過したエネルギー対波長のグラフである。この方法では、分析 される物質は「セル」の中に収容され、走査するための装置の内側に置かれる。 分析ビームがセルの一方から入り他方から出る。これは明らかに非侵襲的測定に は適さないインビトロ技術である。別の共通する技術では、減衰全内反射(ATIR )の現象が利用される。この技術では、試料は赤外線透過材料から作られたプレ ート上に置かれる。分析ビームはこのプレートで反射され、分析器内に戻される 。反射点において、分析ビームの一部(次第に消えていく波)は実際にプレート を介して進み、試料と相互に作用し、さらにビームのこの部分は他の反射された ビームと共に分析器に戻る。研究によれば、一般的に1000cm-1の赤外ATIRビーム は試料内に10μm侵入する。潜在的には非侵襲的であるが、この技術は物質の深 い層の構成を調査するには適さない。 透過モード測定は、大きな割合の入射エネルギーを透過し、セル内に容易に収 容することができる気体に対しては理想的である。固体及び液体は、非常に薄い 透過モード試料もしくはATIR技術のどちらかを利用することによって従来測定さ れている。透過モード技術は、測定される物質が対象の波長領域で非常に濃密で ある場合に、ひどく制限される。 例えば水もしくは人血液中に溶解するグルコースを分析する場合には、9〜10 μmの波長領域が理想であるが、しかしながら入射分析ビームは200μmより小さ い経路長ですっかり吸収される。このように薄い寸法の試料を維持するのは困難 である。高い吸収を示すこのような場合には、ATIR技術は有効であるが、しかし ながらこの技術では分析ビームが分析される物質内をわずか10μm程度しか通過 しない。この技術は、測定される特性が試料表面の非常に近くに存在する場合に のみ有効である。 透過及びATIRモード分析は実験室内で非常に有効であるが、しかしながら一般 には40μm上皮組織によって覆われている多くの毛細血管の血液内のグルコース などの何らかの物質を生体内で測定しようとすれば、明らかにどちらの技術も適 さない。 赤外線検出技術は、他の血液成分の濃度及び酸素飽和度の計算に関して広く利 用されている。例えば非侵襲的パルス酸素濃度計は、2以上の可視及び/又は近 赤外波長で吸収信号を測定するのに利用され、人の血液の合成された脈打つ流れ のデータを得るために収集されたデータを処理するのに利用されている。この型 式のパルス酸素濃度計の例は、Corenmanらによる米国特許第4,934,372号、Edgar ,Jrらによる米国特許第4,714,080号、Zelinによる米国特許第4,819,753号に記述 されている。 また赤外線検出技術は、患者の吐き出した呼気内の一酸化二窒素及び二酸化炭 素等の成分の濃度を計算するのに利用されている。例えばYeldermanらは、米国 特許第5,081,998号及び第5,095,913号に、赤外光を利用して患者の人工の気道に 赤外線透過/検出装置を配置することによって、患者の呼吸の気流の成分の絶対 的な濃度を非侵襲的に測定する技術を開示する。これらの赤外線検出技術及び上 記に記載される特許は、動脈の血液酸素飽和度、患者の脈、二酸化炭素や一酸化 二窒素や他の呼気成分の濃度の測定では全く正確であることが証明されている。 また分光光度法は、近赤外領域の波長を測定し参照することによって、生体内 の体内臓器の酸化代謝を非侵襲的にモニターするのに使用されている。例えばJo bisは、米国特許第4,223,680号及び第4,281,645号において、生きている人もし くは動物の脳もしくは心臓等の臓器内の酸素十分性をモニターするのに700〜130 0nmの領域の赤外波長が利用される技術を開示している。加えてWilberは、米国 特許第4,407,290号において、血液内の成分の濃度を決定するために、可視もし くは赤外光放射ダイオード及び検出回路が試験領域での血液濃度の総変化に対す る所定の血液成分の血液濃度の変化を非侵襲的に測定するのに利用される技術を 開示している。このような成分にはヘモグロビンや酸素ヘモグロビンが含まれ、 測定される成分は血液の酸素飽和度を決定するのに利用される。さらにWilberは コラム11〜12において、上記技術が血液流内のグルコースの測定に拡張可能であ ることを示唆しているが、しかしながらWilberはどのようにその測定を行ったか 、どのようなエネルギーの波長を使用したか、グルコース濃度の計算に必要とさ れる数学的計算の形態について記載していない。 現在のところ赤外光を利用する長波長分光計のグルコースモニター技術は、最 も正確であると考えられ、本用途の主題である。上記に記載される非侵襲的酸素 飽和度測定技術と異なった方法では、一般に従来技術の分光計のグルコースモニ ター技術は、赤外光を利用する成分を測定できる体外「流液」セルを使用してい る。代わりに減衰全内反射(ATIR)セルが、引き出された血液試料のグルコース 濃度を測定するのに長波長赤外線で使用されている。しかしながらこのような技 術は、血液試料を人から取り出す必要があり、したがって広く消費者が使用する には適さない。 レーザラマン分光は、可視スペクトル領域の励振及び可視赤色スペクトルを測 定に使用する他の分光技術である。ATIRセルを有するので、体外血液もまたラマ ン技術と使用される。ラマン技術は、特定波長で励起されるとすると、ある成分 が特定の波長に依存する構成で光学的エネルギーを再放射するという原理に基づ いている。全ての可視スペクトル領域にわたり、血液は高い吸収度を有する。 分光技術の他の種類は、Barnesにより開示された米国特許第5,070,874号であ る。しばしば非侵襲的近赤外分光法として参照されるこの技術によれば、光は指 もしくは適当な付属器を通過し、生体内でグルコースのレベルを測定するために 出口 でモニターされる。あいにくこの技術は2つの不正確さの要因を持つ。それは組 織の干渉と限定性の欠如である。さらに利用される近赤外波長が、容易かつ経済 的に光放射ダイオード(LED)や固体レーザによって発生され、人の組織を容易 に透過するが、一方その近赤外波長はグルコースによる特定吸収領域にはない。 組織の色素や状態による「指紋」吸収及び干渉のこの欠如は、正確な濃度決定に 対して、この技術を不適なものとするが、しかし安定性が持続されるならば、使 用に適する可能性がある。 近赤外波長の限界を克服するための試みとして、Kaiserはスイス国特許第612, 271号において、測定セル内でグルコース濃度を測定するために、高出力赤外レ ーザを放射源として使用する技術を開示する。測定セルは、人の血液によって濡 らされたATIR測定プリズムと、対照溶液で濡らされたATIR参照プリズムとからな る。一般には10.5μmの波長であるCO2レーザ放射は、測定セルを介して導かれ、 信号処理デバイスに到達する前に収束される。測定セルの前に配置されるチョッ パーは、試料プリズム及び参照プリズムからの信号に対応する2つの電圧を獲得 することができる。 吸収が血液内で測定される物質の濃度に対応するために、結果として得られる 電圧間の差は濃度に比例する。あいにくKaiserによって使用された赤外レーザは 、血液を通過する10.5μmのエネルギーを得るために非常に高い出力を必要とし 、この血液が体内に戻されると人に有害な影響を与えるであろう、血液を加熱す る好ましくない側面の効果を持っている。Kaiserが静脈血液の体外キュベット及 び高い血液流速を利用することにより血液の過熱防ぐことができることを示唆し たとしても、Kaiserはグルコース濃度の測定に関する比侵襲的技術を開示してい ない。 Marchは、米国特許第3,958,560号において、目の角膜を通過する偏光した近赤 外光の回転を検知する「非侵襲的」自動グルコースセンサシステムを開示してい る。Marchのグルコースセンサは、目瞼と角膜の間の眼球をおおって取り付けら れ、人の角膜の一方の検出器で検出される放射の量の関数としてグルコースを測 定する。あいにくこのような技術は血液の引き込みを必要とせず、しかも「非侵 襲的」であるが、このセンサは、人の目の上に配置される必要があるので、かな りの不快感をもたらす。より正確であり、より侵入的ではないシステムが望まれ る。 Hutchnsonは、米国特許第5,009,230号において、偏光した近赤外光を使用して 人の血流中のグルコース濃度を非侵襲的に検出する個人のグルコースモニターを 開示する。偏光された光ビームに与える回転の量が、光が体の脈管化された部分 を通過する際に測定され、体のその部分でのグルコース濃度が測定される。Hutc hnsonにより開示されるモニターは人の目に取り付けられる必要はないが、測定 の正確さは、比較的小さく940〜1000nmの領域のグルコースの特定吸収ではない ことによって制限され、Hutchnsonによって使用される偏光の必要性によって決 定される。 またMendelsonらは、米国特許第5,137,023号において、近赤外領域の波長が脈 動フォトプレスチモグラフィを利用してグルコースなどの被分析物質を非侵襲的 に測定するのに有効であることを示す。特にMendelsonらは、透過及び反射フォ トプレスチモグラフィの原理を利用するグルコース測定装置を開示し、その装置 ではグルコース測定が、2つの異なる近赤外放射源の差もしくは比どちらかを分 析することによって行われ、近赤外放射は、心周期の心収縮期及び心拡張期に起 こる血液体積の変化の前後で組織表面から反射され、もしくは付属物を介して透 過する。したがってフォトプレスチモグラフィ技術は、光の強度を調整するのに 使用することができ、過度の組織の吸収によって引き起こされる誤差を排除する ことができる。しかしながらMendelsonらによる主張にも関わらず、近赤外線(2 500nm未満)の波長は、グルコースによって強く吸収されず、血液内の他の成分 からの干渉に影響されやすく、したがって十分に正確な測定を行うことができな い。 Rosenthalらは、米国特許第5,028,787号において、グルコースを測定するのに 近赤外領域(600〜1100nm)の赤外エネルギーを使用する非侵襲的血液グルコー スモニターを開示する。しかしながら上記の装置で言及したように、これらの波 長はグルコースの主吸収領域にはなく、加えてこれらの波長での吸収は比較的弱 い。主吸収領域にあるグルコースの吸収をモニターする、より正確なグルコース 測定技術が望まれている。 他の分子に対して、グルコースは、その共有結合の赤外吸収波長の特徴及び本 質のためにある周波数において赤外光を容易に吸収する。例えばHendricksonら により、Organic Chemistry、第三版、McGraw-Hill Book Company 256〜264頁 、第 7章、7-5節に記述されたように、C-C、C-N、C-O及び他の一重炭素結合は6.5〜1 5μmの領域に特性吸収波長を有する。グルコースにはこのような結合が存在する ため、グルコースによる赤外吸収は遠赤外において特に特徴的である。これらの 特徴にも関わらず、幸いにもその領域においては信号を減衰させる強い組織の吸 収のために、中間から遠赤外領域におけるグルコース濃度の測定の示唆が幾つか なされている。 このような教示の一つの公知の例としては、MuellerがWO 81/00622において開 示する、遠赤外領域における波長に対する分光技術を利用して血液内の代謝産物 濃度を決定するための方法及び装置を挙げることができる。特にMuellerは、吸 収の読み込みを安定化させるために、9.1nmの吸収波長と10.5nmの参照波長を利 用して体外血液試料内のグルコース測定の可能性を教示する。しかしながらMuel lerは、どのようにして、上記組織吸収の問題を克服すると同時に、このような 波長が非侵襲的にグルコース濃度を測定するのに生体内で利用されるかについて は開示していない。一般的には人の組織内で30μm以内の光路において90%吸収 される、9〜10μm波長領域において組織による大きな吸収を克服することがな ければ、高出力赤外エネルギーは、測定部位に組織の損傷及び不快感を生じさせ ることが起こりやすい。 他方では、体の赤外放射は体の絶対温度を決定するのに利用されている。例え ば本発明者の幾人かが米国特許第5,159,936号において、人の鼓膜から放射され る全赤外エネルギーの総量から人の絶対温度を測定する鼓膜温度計を開示する。 しかしながらこのような広帯域の赤外エネルギー放射は、構成成分及び濃度分析 を実施するには利用されていない。 McClellandは、米国特許第5,070,242、第5,075,552号、第5,191,215号におい て、冷却媒体を作用させ、物質の薄い表面層部分を冷却し、薄い表面層部分と物 質のその下の部分の間の温度差を瞬間的に発生させ、物質の黒体温度赤外放射か らの体の温度赤外放射スペクトルを十分に変える方法を開示する。変えられた温 度放射スペクトルは、放射スペクトルが放射された赤外放射の物質による自己吸 収を十分にのがれる場合に、検出される。物質の下の部分に温度差が広がって伝 搬する前に、すなわち変えられた温度赤外放射スペクトルが放射された赤外放射 の物 質による自己吸収をもはやのがれられないようになる前に、検出は有効である。 このような検出によって、検出された変えられた温度赤外放射スペクトルは、一 様な物質の分子成分に関する特徴を示す。 同じ発明者の幾人かによって開発された他の従来技術の装置は、Braigらによ って米国特許第5,313,941号に開示される。この装置では、3〜12μmの光学波長 の高強度赤外エネルギーが指を通過し、透過モード測定を行う。この装置は、こ の波長帯における組織の高吸収を克服するために高い入射エネルギーレベルが必 要である。この装置ではエネルギーは非常に低い負荷サイクルでパルス化されて おり、皮膚の過熱を防止する。 生理学適成分特にグルコースの非侵襲的測定のための技術は、組織が表面から 40〜150μm下に存在する対象となる生理学的濃度を含む組織層を備える構成にお いて不均一であるという問題に向けられる。さらにこの技術は確実に安全かつ有 効な測定を行えなければならず、測定部位の表面もしくは下部層の組織に一時的 又は永久的な損傷を起こす、あるいは人体に不快感を起こさせることがあっては ならない。この技術はまた、グルコース及び他の生理学的成分が幾つかの他の同 様な分子と混合されて存在するという潜在的な問題を克服する必要があり、さら に正確な定量ができなければならない。このような技術は理想的には、赤外エネ ルギーの高出力源を必要とせず、したがってポータブルかつ軽量な装置を製造で きる。 よって必要とされているのは、従来技術による問題の少なくとも幾つかを克服 し、上記に引用された制約に向けられるシステム及び方法である。本発明はその ような必要性に向けられる。発明の概要 本発明によれば、人もしくは動物組織からの温度勾配スペクトルを非侵襲的に 発生及び獲得する分光計が提供される。この分光計は、組織との伝導熱伝達によ って組織内に瞬間的な温度勾配を誘導させるための赤外線透過サーマルマスと、 サーマルマスを冷却するためのサーマルマスとともに動作する冷却手段とを含む 。 また組織内に瞬間的な温度勾配が起こった際に組織から放射される赤外放射を 検出するための、かつ検出された赤外放射に比例した出力信号を提供するための 赤外線センサが提供される。データ獲得手段は、瞬間的な温度勾配が組織内に起 こった際に、赤外線センサ手段から受信した出力信号をサンプリングすることに よって与えられる。 また本発明は生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生及び獲得方法 を提供する。その方法は、 赤外線透過マスを冷却するステップ、 組織と関係する伝導熱伝達内に赤外線透過マスを配置し、それによって組織内 に瞬間的な温度勾配を発生させるステップ、 組織から放射され、赤外線透過マスを通過する赤外放射を検出するステップ、 検出された赤外放射に比例する出力信号を提供するステップ、さらに 瞬間的な温度勾配が組織内に起こった際に出力信号をサンプリングするステッ プ、とを含む。 本発明の他の特徴は、「本発明を実施する最良の形態」と題する欄に記載され 、もしくは明らかにされる。図面の簡単な説明 本発明の完全な理解のために、添付の図面が参照されて、以下に本発明を実施 する最良の形態が説明される。添付の図面は、 図1は、加温された体からの黒体放射スペクトルのグラフである。 図2は、複数の層を含む一般的な体のブロック図である。 図3aは、体が温度勾配を持つときの、体の成分の吸収スペクトル図である。 図3bは、従来の透過分光計を使用して発生されたグルコースの吸収スペクト ルである。 図4は、対象となる成分における時間/深さの相互作用を受ける勾配の影響を 示す曲線である。 図5は、吸収パターンのスペクトル成分の時間依存性を示す曲線である。 図6は、分析バンドエネルギー/対照バンドエネルギーの比対成分濃度を示す グラフと、図3による赤外エネルギースペクトルに重ね合わされた分析及び対照 バンドを示すグラフを含む。 図7は、本発明による分光計の第一の実施例を示す。 図8は、本発明による分光計の第二の実施例を示す。 図9は、本発明による分光計の第三の実施例を示す。 図10は、図9に示す分光計のデータ獲得及び制御電子部品の概略図である。 図11は、本発明による分光計の第四の実施例であり最良の形態の実施例である 。本発明を実施する最良の形態 本発明は、不均一体の赤外エネルギー吸収の測定に関する。以下の詳細な説明 は、文脈において特定の用途及びその要求を満たすように、当業界の通常の技術 者が本発明を製造し使用することができるように示される。好適な実施例に対す る種々の変更は、当業界の熟練技術者にとっては容易に明らかであり、ここに画 定される包括的な原理は他の実施例に応用される。したがって本発明は示される 実施例に限定されることを意図するものではなく、ここに開示される原理及び新 規の特徴と矛盾のない広い範囲に一致する。 如何なる物体も絶対零度(−273.16℃)よりも上の温度で赤外エネルギーを放 射する。このような放射のエネルギー密度は次式のプランクの法則に記述される 。 W=em×Fn(u,t) ここで WはW/cm2・μmの単位におけるエネルギー emは放射率 Fnは変数u及びtによる数学的関数 uはμmの単位における放射エネルギーの波長 tはケルビンの単位における放射体の温度 であり、この式の完全な形は次の通りである。 W=em×(3.74E4/{u5×[(exp(1.438E4/u×t))−1]}) これらの放射対波長のグラフはしばしば黒体曲線として参照される。このよう な曲線が図1に示される。理論的には放射率が1である体は、プランクの法則に 従ってこのような放射スペクトルを示す。例えば人の組織のおおよその放射率は 0.9〜0.98である。人体からの赤外放射はプランクの法則に従い、黒体放射スペ クトルを与えることが良く知られている。 人体はプランクの法則に従うエネルギーを放射するが、プランクの法則は人体 から放射される全エネルギーの合計を完全に記述するわけではない。その理由は 2つあり、以下の通りである。 1.組織の層及び体の流体が、赤外エネルギーの幾つかの波長を選択的に吸収 する。したがって組織の層及び血液もしくは他の流体は、そのエネルギーが皮膚 の表面に到達する以前に、深層において放射されたエネルギーを選択的に吸収す る。 2.深層が外側の層よりも暖かいという、体内の温度勾配が存在し、これによ り理論的な黒体放射からさらにずれる。 常にこれら2つの状態は自然に存在し、もしくは強制的に存在させることがで きるので、構成に依存する吸収スペクトルを決定する本出願は、体から放射され る全エネルギーの相応な分析から構成することができる。不均一な体に対して、 構成は深さに依存し、逆に言えば深層から発せられる吸収スペクトルは十分に構 成の情報を含み、組織内のその深さでの個別の成分の濃度の定量が可能である。 これは、体内に温度勾配が起こるときもしくは誘導されるときのいずれかの場合 に可能である。温度勾配の傾きは、温度が赤外線検出器により近い体の表面の方 が、検出器からより離れている部分、一般的には体のより深い部分よりもより低 いようになる。 本発明は体内の本来の温度を赤外放射源として利用する。本発明の本来の放射 は、単なるプランクの式に一致する黒体放射である。これらは構造に依存する如 何なる構成も含まない。以下により詳細に説明されるように、これらの深い赤外 放射が、より深い放射層よりもより低い温度である組織の層を通過する際に、こ れらの放射は選択的に自己吸収される。この選択的自己吸収は、研究によればエ ネルギーが最終的に物質に存在する際に、結果として生じる放射スペクトルにお ける減ぜられたエネルギーのバンドを生ずる。エネルギーが自己吸収されたバン ドを含むこのスペクトルは吸収スペクトルと呼ばれる。 本発明は、一般的には表面から40〜150μm下の選択された層に温度勾配を伝搬 させることにより「自己吸収」を促進させるように冷却することを使用する。温 度勾配が十分に伝搬されれば、本技術は、組織、血液、グルコースを含む介在流 体の吸収スペクトルを非侵襲的に伝えることができる。本発明は、温度勾配が試 験において物質内部の表面から深い部分に伝搬するので、異なる時間で吸収スペ クトルを測定することによって、物質の不均一体内の個別の深さの層の構成につ いて正確な情報を伝えることができる。 本発明による現象に関する概念的な説明が以下に記述される。人の皮膚の場合 を説明する目的で考える。一般に前腕の中心温度はおおよそ37℃であり、外側表 面の温度は典型的には30℃であることが知られている。 簡単のために、我々の概念的なモデルでは、皮膚がそれぞれおおよそ10μmの 厚みの複数の層から形成されていると考える。さらに我々のモデルを単純化する ために、図2においてモデル内の各層52a〜52eが、その各層52a〜52eの温度に基 づくプランクの式にしたがってエネルギーを放射すると仮定する。外側に見られ る検出器システム54が放射を観測する。最も外側の層52aは検出器54に直接伝わ るエネルギーを放射し、外側の層52aからのエネルギーは検出器54へのその経路 において他の如何なる層52b〜52eを通過しない。内部の第二の層52bからのエネ ルギーは、組織を出て検出器54に到達する前に、第一の層52aを通過しなければ ならない。第二の層52bからのエネルギーが第一の層52aに入るとき、そのエネル ギーは第一の層52aに存在する化合物によって選択的に吸収される。この吸収は 従来の透過セル分光装置で起こる吸収とまさに同様である。第一の層52aは第二 の層52bからのエネルギーを選択的に、特定波長で吸収する。 対象から放射される全エネルギーは、従来の黒体放射と非常に類似することが 明らかである。しかしながら注意深く観察すると、黒体放射スペクトルと内部温 度勾配が存在する場合のより深い層による吸収後の放射スペクトルとの間には、 微妙ではあるが重要な違いが観察される。図2のモデルは、典型的な数を利用す る条件を満たし、図3a及び3bに示される出力を発生する。 このモデルで、説明を目的として2つのスペクトルが図3aに示され、一方は 水、一方は水にグルコースを溶解した水である。通常の生理学的なグルコース濃 度では、どちらのスペクトルも黒体を記述するプランク放射曲線と非常に似てい るように見え、ほとんど重なる。しかしながら溶液内のグルコース濃度が高い( 5%)と、9μm付近に小さな揺れが観察できる。純水放射スペクトルに対する グルコース溶液の比をとると、特性グルコース吸収スペクトルが現れる。スペク トルの大きさはグルコース濃度と温度勾配に依存する。グルコーススペクトルを 引き起こす勾配が、図3bに示されるグルコースの従来の透過スペクトルと有利 に比較される。 成分の存在及び濃度が表面以下の深さにより変化する、体の成分のスペクトル 吸収を解明する目的で、先に記述された温度勾配の大きさ、伝搬速度、輪郭プロ ファイルを安定させて制御することが必要である。先に確認したモデルは、大き な安定状態の温度勾配にさらされる不均一物質の層の吸収にのみ向けられている 。この発明の1つの目的は、温度勾配の伝搬深さ及び大きさを動的に確立して制 御し、組織成分の濃度が生理学的対象であるものの表面以下のより深い層の温度 吸収を(時間と深さの関数として)選択的に解明することである。 表面下の層による吸収を含む赤外スペクトルは、層を横切って存在する勾配の 大きさに直接関係する。勾配の大きさは、温度勾配がその層に伝搬されている零 付近から、体内の高い温度と体表における低い温度との間の差を温度勾配深さで 割ることによってほぼ画定される最大値まで変化する。また図4は、体内に誘導 される温度勾配の輪郭プロファイル、伝搬、確立の時間依存性に関連する3つの 動的変数を記述する。図4は、対象の成分濃度に依存する深さと相互作用する勾 配の影響を記述し、図5は対応する赤外スペクトル吸収パターンを記述する。温 度勾配の輪郭プロファイルは上記概念の3つの次元で表示される。 図5に示すスペクトル情報の結果として生じる時間(深さ)依存性は、人体組 織において、対象のスペクトル内部は外部表面の冷却開始の後ほぼ100ms(ミリ 秒)になるまで赤外吸収に現れ始めないで、さらに125〜175msの間に発生する最 大の強度に瞬間的に増大することを示す。その後スペクトル内部はほぼ200msま でに減少する。この減少は、深さを増すことの作用としての光学吸収及びそのプ ロファイルの変化対する(勾配の大きさが減少する)光学吸収の双方の影響の蓄 積による。 温度勾配を大きさ、伝搬速度、輪郭プロファイルの点で最適化するために、体 を加温し冷却するための手段の温度境界条件及び温度伝導特性が考えられなけれ ばならない。体が人体を参照する本発明の生理学的用途に対して特に重要である ことを考えると、一時的な及び永久的な組織に対する損傷を回避することが一番 重要である。人体組織が長くもしくは繰り返し露出に対してさらされうる最高温 度は41〜42℃である。最低温度は十分に低く画定されるが、しかし1〜2秒の瞬 間的な露出に対して−3℃と推定される。 温度勾配の輪郭プロファイル、伝搬速度、大きさを発生させて制御するための 機構もしくはプロセスが、測定部位の冷却及び再加温サイクルを組み込む。組織 の目標部位の表面を冷却するための機構もしくはプロセスは、本発明で独特であ り、そこでは冷却体が光学経路の一部分となり、そこを赤外エネルギーは記録さ れるために通過しなければならない。 測定される人の部分の快適さのために、加温され冷却される表面領域はおおよ そ18.375mm(3/4インチ)の直径とおおよそ同じ寸法であることが決められて いる。測定におけるS/N比の向上のため、深さ選択スペクトル放射を繰り返し て観測することが望ましい。目標の組織領域を繰り返して冷却及び再加温し、反 復するために設計された機械的デバイスは、一般的な5秒のサイクル時間で加温 と冷却の間のサイクルを速やかに実施することができる。 目標部位の下の体積内及び目標組織の表面領域を横切る加温及び冷却の一様性 は、深さ依存放射のスペクトル信号の内容を最大化するための重要なパラメータ でもある。加温もしくは冷却の間の表面を横切る温度の一様性が低下していれば 、表面に垂直な方向で一様ではない温度勾配プロファイルを結果として生じる。 結果として生じる吸収スペクトルは、異なる深さからの目標部位の表面を横切る 吸収情報を含み、したがってスペクトル内容の変化及び深さの間の特異性を曖昧 にする。 存在する成分量を定量する 対象物質の定量は、勾配増大技術を介して放射された関係するエネルギーから 引き出される。対象物質の定量に、比例分析法は、1以上の対照波長での吸収に よって規格化されたその物質により吸収されることが知られている波長で放射さ れた関係するエネルギーを使用する。 分析バンドエネルギー/対照バンドエネルギーの比が、図6に示される曲線に おいて成分濃度に対してプロットされる。この図の上の部分は、放射エネルギー 比と被分析物濃度との間の関係を示す。この図の下の部分は、幾つかのグルコー ス濃度に対する放射エネルギー対波長の関係を示し、また使用されたグルコース のバンドと対照分析バンドを示す。この技術の熟練者はこの関係をベールの法則 として理解するであろう。 I=I0×exp(−xca) ここで Iは検出されたエネルギー I0は放射されたエネルギー xは経路長 cは吸収する分子の数 aは吸収係数 この技術を使用して実用的なグルコース濃度を計算するのにx(経路長)を明 快に測定する必要はない。例えば代謝グルコース濃度は、mg/dLで表示され、も しくは流体100mLに対するグルコースの重さmgで表示される。したがって実際に 要求されるのは、グルコース分子の吸収測定ではなく、単位体積当たりのグルコ ースの他の流体に対する比である。 ここに示される技術は、水、蛋白質、グルコースを測定するのに使用すること ができる。吸収スペクトルの検査は、水が6.1〜12μmの特性吸収バンドを備え、 蛋白質が6.0〜8.4μmを吸収し、グルコースが8.5〜10.0μmを吸収することを示 す。これらの吸収バンドを使用して、各種の相対濃度を比例計算によって計算す ることができる。グルコースの水に対する比は、mg/dlで示されるグルコースの 表示を与える。 特定の実施例もしくは実施例の状態において本発明の操作をより明快に理解す るために、さらに以下の議論を参照する。 第一の実施例においては、人体に状態について上記したような、自然に発生す る温度勾配が利用される。これは、検出器に近い体内の個所における温度(すな わち皮膚の表面温度は30℃である)がより検出器から離れている個所の温度(す なわち内部の層の温度は37℃である)よりも低い温度であるような温度勾配であ る。 さらに図7を参照すると、これにはこのようなシステム100の第一の実施例が 示 されている。この実施例においては、体50からの赤外放射が光学コレクター102 によって集光される。体50の特定の成分に対応する特定波長が、波長選択システ ム104によって選択される。検出器106は選択システム104からの情報を受信する 。信号処理システム108は情報を処理する。システムの種々の構成要素が以下に 記載される。 分析波長選択システム104 分析波長を選択する幾つかの手段には次のようなものが使用可能である。 離散的赤外帯域フィルタ 干渉計 分光計 格子モノクロメータ 可変フィルタモノクロメータ 好適な実施例では、Optical Coating Laboratories Inc.(Santa Rosa,CA)によ り製造された離散的分析フィルタ9つを1組としたものが使用される。代替的な 実施例では、PERKIN ELMER(England)のシステム2000フーリエ変換赤外分光計(F TIR)がフィルタの代わりに使用される。このフィルタは、耐久性があり比較的 経済的なコンパクトなシステムを提供する。帯域フィルタの特定の組の使用は、 装置が予め選択された波長のみを分析するように制限する。FTIRの使用は、全波 長の光学的測定を可能とする。FTIRを使用したとすると、最終分析波長は信号処 理コンピュータ内で選択される。したがって離散的フィルタを組み込んだ装置は 、所定の化合物、例えばグルコースを測定するのに適し、一方FTIRを組み込んだ 装置は、ソフトウェア修正を介して、グルコース、アルコール等の多数の何らか の化合物を測定するのに用いることができる。 検出器システム106 検出器システムは、赤外エネルギーを利用可能な電気的信号に変換する。一般 に検出器システム106は、赤外検出器とプリアンプの2つの構成要素からなる。 好適な実施例では、検出器は、9つのテルル化水銀カドミウム光起電力(PVMC T)検出器のアレイである。PVA-481-1プリアンプを備えるFERMIOINICS(Simi Val ley,CA)のモデルPV-9.1などの検出器が適する。GRASEBY(Tampa,FL)などの他の製 造者による同様のユニットで代用することも可能である。 信号処理システム108 好適な実施例で使用される信号処理システム108は、Digital Equipment Corp. (DEC)により製造されたパーソナルコンピュータ(PC)モデル4331pxである。他 のコンピュータで置き換えることもできる。コンピュータは、計算手段、表示及 びシステムとのユーザインタフェースを提供する。San Jose,CAのStrawberry Tr ee,Inc.(STI)により製造されたA/D変換システムが、検出器からのアナログ信号 をコンピュータにインタフェースで接続するのに使用される。 GRASEBY 1x1 MCT検出器を組み込み、FERMIOINICSやSTIのコンピュータインタ フェースを含むPERKIN ELMERの装置である、FTIRを使用する代替的な構成では、 デバイスはシステムを完成させるためには必要とされない。 さらに図8を参照すると、そこには、体内に温度勾配を増大させもしくは引き 起こして温度差を明確に確立する、システムの第二の実施例の概略ブロック図が 示されている。システム300は、システム300が体に温度勾配を引き起こすための 温度勾配誘導体200を含む以外は、システム100に示される構成要素と同様の構成 要素を含む。誘導体200は、往復動機構204によって体50'と繰り返し接触する冷 却機構202を含む。 好適な実施例においては、冷却機構202は体と接触させられる。また好適な実 施例では、冷却機構は冷却ゲルマニウム結晶である。材料としてゲルマニウムは 、身体に接触して温度勾配を増大させている間に、冷却機構を介して光学コレク ターへ赤外エネルギーを至らせる。このシステムを使用して、冷却機構が体50' に接触する度に、光学的測定がシステム100'によって行われ、測定値は何回かの 接触サイクルにわたり平均される。 冷却機構202 好適な実施例においては、冷却機構202はMeller Optics of Providence,RIに より製造されたゲルマニウム結晶である。これは直径18.375mm(0.75インチ)で 長さ18.375mm(0.75インチ)である。両端部表面は「光学的に平坦な状態に磨か れて」いる。他の材料、形状及び寸法も使用することができる。この結晶の機能 は2つの部分を有する。1つは測定「部位」を冷却することであり、もう1つは 赤 外エネルギーをコレクター及び検出器システムに効率よく集光して透過すること である。 ゲルマニウム結晶は水冷ジャケットによりおおよそ10℃に冷却されている。こ の温度は測定部位に増大された温度勾配を与え、従来の検出器によって検出され 得るほどに赤外信号を増大させる。一般に冷却ジャケットは、LAUDAモデルRM-20 などのウォータバスに接続されている。ウォータバスは10℃で運転され、ウォー タバス内部の循環ポンプがジャケット内部の水を循環させ、結晶を冷却する。代 替的には、結晶は、Alpha Instrument(Johnston,RI)TECによって制御されるMoll cor(Trenyon,NJ)のFCO.6などの熱電冷却器によって冷却可能である。目標表面を 冷却のための付加的な手段は、目標窓後部表面と接触して瞬時に循環する赤外線 透過冷却流体である、冷たいN2もしくは他の気体を含む。 結晶表面の温度が露点よりも低いので、特別な予防措置がとられ、赤外エネル ギーがそこを介して集光される如何なる表面上にも結露が存在しないことを確実 とする。これは、除湿された容器、結晶表面の霜取り機構、露を防ぐための化学 的手段のいずれかを必要とする。 測定部位にゲルマニウム結晶が接触した後、ほぼ500msの間相応の温度勾配が 存在する。この時間の後、結晶は取り除かれ、その部位は再加温される。 往復動機構204 好適な実施例においては、結晶の移動は、MicroMo Inc.(St.Peterzburg,FL)の モデル2842Sなどのギアヘッドモータによって駆動されるカム及レバー機構によ って達成される。他の機構も利用することができる。結晶が皮膚から3.0625mm( 1/8インチ)から6.125mm(1/4インチ)離れて動き、再加温可能であると いうことのみ要求される。 再加温は、体がまさに測定部位への局所的な血流によって体自体を再加温する ことによって受動的に達成可能である。一般に当初の体表温度は30℃であるが、 冷却結晶を皮膚表面に接触させた500ms後には約20℃にまで冷却される。自然再 加温がおおよそ15秒行う。代替的には再加温は、測定部位に暖かい空気を吹き付 けることによって、もしくは測定部位を暖かい伝導表面に導くことによって促進 することが可能である。 表面もしくは空気の温度は不快感を避けるために50℃を越えてはならない。赤 外線、UV、可視光を測定部位に照射することによる光学的再加温もまた利用す ることができる。代替的には再加温手段は、超音波もしくはマイクロ波を含む。 冷却手段と違い、本発明の再加温機構は、サイクルの再加温期間に信号を測定す ることがないので、赤外線透過である必要はない。再加温源に接触させ、もしく は再加温源にさらす時間は、冷却された温度から目標部位組織の温度をおおよそ 41℃までさせるのに必要とされる時間によって画定される。 表面が30〜40℃の間に再加温された後、測定サイクルが繰り返される。好適な 実施例では、血液グルコースのレベルの決定は100サイクルに至る測定で構成さ れる。 結晶が被験者の皮膚に接触されると、3〜15μmの帯域の赤外エネルギーが皮 膚から結晶を介してシステムの離散的構成要素に至る。離散的構成要素の目的は 、分析波長を選択することである。相応な波長が選択されることにより、上記理 論に基づくグルコース濃度の計算が達成され得る。一般的な操作手順は以下に示 される。 操作手順 ステップ1 被験者の前腕に装置を導く。 ステップ2 前後動機構が、冷却結晶を被験者の皮膚に500ms間接触させる 。 ステップ3 光学エネルギーが、システム信号プロセッサにより検出され、 選択され、分析され、上記で議論されたアルゴリズムにしたが ってグルコース濃度を決定する。 ステップ4 前後動機構が皮膚から結晶を取り除く。 ステップ5 皮膚が再加温される。 ステップ6 皮膚がおおよそ30〜40℃に再加温された後、100回の個別のグ ルコース濃度決定が行われるまで、サイクルが繰り返される。 ステップ7 全100回の測定が平均され、測定結果が報告される。 本発明の分析波長の有効領域は広い。室温(25℃)を例にとると、エネルギー 放射のピークは9.8μmである。人体(一般的に37℃を維持している)の場合には 、 放射ピークは9.3μmである。異なる温度において物質は異なる波長の放射ピーク を備える。室温もしくは人の体温の例の場合には、エネルギーの大部分を含む分 析領域は2〜14μmである。この帯域の範囲外のエネルギーレベルは非常に低い 。より短波長帯域でこの技術を利用して試料が加温され得る。 参照番号310によって示される、概略的な本発明による分光計の他の実施例が 図9に図示される。分光計310は、絶縁ハウジング318によって周囲を囲まれた、 温度勾配サブシステム312、光学モジュール314、赤外線検出サブシステム316か らなる。開口319を除いては、ハウジング318は実質上気密である。 真空源320及び乾燥気体源322がハウジング318と接続されている。 データ獲得及び制御システム324と電源326が、電気的信号及び電源ライン328 によって分光計310の種々の構成要素と結合される。 温度勾配サブシステム312は、2つのゲルマニウム結晶330及び332を含む。2 つのゲルマニウム結晶330及び332はそれぞれ、被験者の皮膚へ、もしくは被験者 の皮膚から伝導によって熱を伝達するのに使用されるサーマルマスを与える。操 作において、ゲルマニウム結晶330は以下に記載するように加温され、同時に他 方のゲルマニウム結晶332は冷却される。そのため本発明の一層の理解を容易に するために、これらの結晶は、単に説明を目的として、加温ゲルマニウム結晶33 0及び冷却ゲルマニウム結晶332として、これ以降参照される。 赤外光を透過可能な加温及び冷却ゲルマニウム結晶330及び332は、銅製の支持 334に取り付けられ、アルミニウム製の腕木336によって保持されている。銅製の 支持334及びアルミニウム製の腕木336はどちらも、赤外光がゲルマニウム結晶33 0及び332を通過するのを妨げないように開口を備える。 銅製の支持334は、軸340によって駆動機構338に結合される。駆動機構338は銅 製の支持334に往復回転運動を行わせるのに使用され、それによってゲルマニウ ム結晶330及び332は交互に開口319と隣接して配置される。また駆動機構338は軸 340に直線的な往復動を行わせ、それによって開口319と隣接して配置されるゲル マニウム結晶は開口319に前進し、開口319から後退することが可能となる。 熱電ペルチエ素子及び温度センサが、加温及び冷却ゲルマニウム結晶330及び3 32のそれぞれに隣接して、銅製の支持334とアルミニウム製の腕木336の間に配置 される。加温ゲルマニウム結晶330はこの熱電素子によっておおよそ48℃に加温 され、この温度は従来の温度制御電子部品によって維持される。冷却ゲルマニウ ム素子332はこの熱電素子によっておおよそ5〜6℃に冷却され、またこの温度 は従来の温度制御電子部品によって維持される。 以下の温度勾配サブシステム312には光学モジュール314が配置される。光学モ ジュール314は、赤外線透過経路342及びホモジナイザ344を含む。ゲルマニウム 結晶330及び332のどちらか一方を通過した赤外光は、光学透過経路342によって ホモジナイザ344に到達する。光学透過経路342は、赤外光を90度で反射させるた めのミラー343を与える。 ホモジナイザ344は、赤外光がホモジナイザ344を通過する際に、赤外光を完全 に分散させる機能を含む。これは、一様化前に、赤外線検出器サブシステム316 内のセンサが赤外光内に存在する全く一様なエネルギーによって等しく影響され ることを確実にする。 ホモジナイザ344を出る赤外光は、赤外線検出サブシステム316に入る。赤外線 検出サブシステム316はジュワー瓶346と赤外線検出器アレイ348を含む。ジュワ ー瓶346は液体窒素で満たされ、赤外線検出器アレイ348を冷却する。 赤外線検出器アレイ348は、3×3に配列された9つのテルル化水銀カドミウ ム光起電力(MCT)赤外線検出器を含む。検出器アレイ348の9つの赤外線検出器 のそれぞれの前には単一波長赤外フィルタが配置される。したがって各検出器は 赤外エネルギーの1つの特定帯域に対するセンサであり、9つの赤外線検出器の 出力が全体として、所望の赤外スペクトルを与える。本発明の図解された実施例 では、9つのセンサはそれぞれ、9.23、10.7、5.17、12.0、6.97、10.27、7.31 、6.03、8.4μmの波長の赤外エネルギーを検知する。 これらの波長のそれぞれは、分析される人もしくは動物組織の構成の決定に関 連した特定の情報を与える。例えば5.17μmの波長の赤外光は水を良く透過する 。したがってこの波長の赤外光が、誘導された温度勾配がそこを伝搬する浅い体 積部分よりも組織内のより深い部分から達し、したがってこの波長の赤外光が組 織の内部温度を指示するということが仮定できる。分光計310によって測定され る赤外スペクトルのその後の処理を目的として、この観測された温度における黒 体が、 そこを介して温度勾配が伝搬される体積に隠れて配置されている仮定することが できる。 一方水は6.03μmの波長の赤外エネルギーを非常に良く吸収する。したがって 組織のより深い部分で発生されるこの波長のほとんど全ての赤外エネルギーは、 皮膚表面に達する前に組織によって自己吸収されてしまう。よってこの波長のエ ネルギーのほぼ全てが、皮膚表面で発生され、皮膚表面温度の指示として利用す ることができる。 組織内のグルコース濃度の測定においては、赤外エネルギーが9.23μmの波長 で吸収されるので、9.23μmの波長が特に重要である。特にこの波長で吸収され る赤外エネルギーの量は体内のグルコース濃度に依存し、その後この検出器から の信号は透過分光理論の原理にしたがって処理し、体内のグルコース濃度に関す る数値を与えることができる。 他の波長の赤外エネルギーは、試験において体の構成のさらなる情報を提供す る。例えば10.7μmの波長の赤外エネルギーは、人もしくは動物の体の構成によ って実質上影響を受けず、したがって比較値として利用することができる。残る 他のセンサによって検出される赤外エネルギーの量は、体内の種々の蛋白質の量 に依存する。これらの蛋白質は9.2μmのグルコースに対して敏感な波長の赤外エ ネルギーを干渉することがある。したがってこれらの波長の赤外エネルギーレベ ルは、このような蛋白質の効果が後段の処理において取り除くことによって、定 量される。 さらに図10を参照すると、データ獲得及び制御システム324は多数の機能要素 に分類することができ、それは全体のシステム制御350、アナログ−ディジタル (A/D)サンプラ352、駆動機構アクチュエータ354、温度制御356、真空源ア クチュエータ358、クロック回路360、交流電力線位相センサ362を含む。 データ獲得及び制御システム324は、本発明のこの実施例では電池の型式であ る電源364から電力を受け、交流電力の周波数干渉からの分光計310の絶縁を向上 させる。検出器アレイ48からの出力信号は小さく、プリアンプ370を通過する。 プリアンプ370は、A/Dサンプラ352によって信号がサンプリングされる前に、 信号の大きさを増幅する。このサンプリングはシステム制御350によって決めら れるよ うな適当な時間において行われ、これに関してはより詳細に以下で議論する。 同様にシステム制御350は、駆動機構38を操作して分光計の操作手順における 所定の時間で軸340を前進、後退、回転させ、真空源アクチュエータ358は所定の 時間で真空源320を操作して加温及び冷却ゲルマニウム結晶330及び332と開口319 の間に局部的な真空を発生させ、同時に温度制御356は電熱素子を操作して加温 及び冷却ゲルマニウム結晶330及び332の所望の温度を維持するのに使用される。 システム制御350は、分光計310の操作を行う種々のステップを同期させ、同調 させるのに使用されるクロック回路360からの入力を受信する。 電力線位相センサ362は、交流電力線干渉を検出するのに利用される。位相セ ンサ362からの出力は、以下で詳細に記載されるように、分光計310の種々の操作 ステップに関するトリガとして、システム制御350によって利用される。この方 法で電力線干渉の位相に分光計の操作を同期させることによって、分光計の出力 におけるこのような干渉の影響が減少される。 使用において、分光計310は電力を供給され、種々のサブシステムを安定化さ せるように適当な時間が経過される。特に加温及び冷却ゲルマニウム結晶は、各 々の結晶の安定動作温度に到達されなければならない。 分光計310の操作の間、乾燥気体が連続的に乾燥気体源322からハウジング318 の内部に供給される。これによって、一般に分光計310を取り囲む空気の露点よ りも低い温度である冷却ゲルマニウム結晶332上に湿気が実質上凝縮しないこと が確かになる。冷却ゲルマニウム332上の水の存在が分光計310によって受容され る赤外放射に干渉し、それによって分光計によって収集されるデータを不正確な ものとするであろうことから、このことは重要である。 分光計が安定操作状熊に達すると、被験者は装置319上に腕もしくは他の体の 一部分を置く。さらに測定サイクルがオペレータによって起動され、おおよそ48 ℃の温度である加温ゲルマニウム結晶が、被験者の腕に非常に近接する開口319 に隣接する(おおよそ3.175mm(1/8インチ))。これはシステム制御350の制 御下、駆動機構338による軸340の適当な回転及び移動によって達成される。 加温ゲルマニウム結晶330の温度が再度安定するのに要するおおよそ1秒の間 の後、システム制御350は真空源320を作動させ、これにより加温ゲルマニウム結 晶 330と開口319の間の空間は、周囲の大気圧よりも水銀柱でおおよそ127mm(5イ ンチ)低い圧力に減じられる。これは、加温ゲルマニウム結晶330に直に接触す るように開口を覆う被験者の腕の一部分を引き寄せ、これによって被験者の表皮 層を伝導的に予熱する。 加温ゲルマニウム結晶330が被験者の腕と2秒間接触した後、システム制御350 は真空源320の使用を止め、開口19から加温ゲルマニウム結晶330を引っ込める。 軸340が180度回転され、冷却ゲルマニウム結晶332が被験者の腕に非常に近接す るまで前進する。 冷却ゲルマニウム結晶の温度が安定するまでおおよそ1秒の問の後、システム 制御350は真空源320を起動し、上述のように冷却ゲルマニウム結晶332に直に接 触するように開口を覆う被験者の腕の一部分を引き寄せる。 冷却ゲルマニウム結晶332と被験者の皮膚の間の接触は、被験者の皮膚から冷 却結晶332へ熱を伝導的に伝達する。これは被験者の皮膚とその内部との間の、 及び測定サイクルの過程にわたり温度差をもたらし、この温度の違いは、図4に 図示したように、「冷たい波」の形で被験者の腕の中に伝搬する。「冷たい波」 が被験者の腕に伝搬する際に、腕からの赤外放射は既に記述したように変化する 。 腕からの赤外放射は開口319から冷却ゲルマニウム332を介して、赤外線透過経 路342を通ってホモジナイザ344に達する。 ホモジナイザ344では、赤外線検出器アレイ348の全てのセンサが赤外放射の全 く一様であることによって等しく影響を受けるように、赤外放射は散乱されもし くは分散される。一様化されていない放射は、例えば被験者の皮膚の傷によって 赤外放射に生じることがある。ホモジナイザ344を設けることによって、検出器 アレイ348の各センサは被験者の皮膚の全ての部分から等しい信号を受容する。 ホモジナイザ344を出て、赤外放射は、赤外線検出器アレイ348の9つのセンサ の各々の前に配置されるそれぞれの単一波長赤外フィルタを通過する。したがっ て各センサは、特性波長の赤外エネルギーに比例し、その後プリアンプ370に伝 達される信号を発生する。 プリアンプ370は検出器アレイのセンサから受容した信号を増幅する。さらに 信号はA/Dサンプラ352に伝達される。 被験者の皮膚が冷却ゲルマニウム結晶に対して引っ張られる際に、システム制 御350によって起動されるA/Dサンプラ352は、冷たい波が被験者の表皮層に伝 搬する際に、1〜20msの間隔でプリアンプ370から受信した信号をサンプリング する。 サンプリングが実施されると同時に、温度制御356は使用を止められる。これ が行われないと、温度制御356は冷却ゲルマニウム結晶332に隣接して取り付けら れる熱電素子に予測できない電力を供給することがある。これは、赤外線検出器 アレイ348によって検知されるので、赤外バックグランドに好ましくないシフト を結果として生じさせ、この好ましくないシフトはさらに分光計310によって収 集されるデータの正確さに影響を与える。 60Hzの電力線位相センサ362によって検出されるので、真空源320及びA/Dサ ンプラ352の当初の起動は、システム制御350によって取り囲む電力線干渉の特定 の位相に同期される。このような方法で分光計の測定サイクルの開始を同期させ ることによって、電力線干渉の効果は各測定サイクルで実質上等しく感じられる 。分光計によって収集されるデータの処理が比較することを本質とするため、こ の同期技術は分光計によって獲得されるデータの正確さを向上させる。 2秒の測定サイクルの後、真空源320は使用を止められ、冷却ゲルマニウム結 晶332は被験者の腕から引っ込められる。同時にA/Dサンプラ352は赤外線検出 器アレイから受容する信号のサンプリングを止め、温度制御356が再起動される 。 加温ゲルマニウム結晶330が、システム制御350及び駆動機構アクチュエータ35 4の制御下、さらに再度駆動機構338によって被験者の腕の極めて近くに配置され る。この段では、分光計は操作のサイクルを完了しており、加温ゲルマニウム結 晶330は、上述のように続行する新しいサイクルに対して配置される。 結果の正確さ及び再現性を確実にし、如何なる外部干渉の効果も最小とするた めに、上述のサイクルは所望の回数繰り返され、検出器アレイ348の赤外線セン サのそれぞれからの平均出力が与えられる。操作の好ましいモードでは、分光計 は30回の完全なサイクルを行い、これは1度の完全な測定に対して5分の総操作 時間を要する。 図9に示される分光計に対して、システム制御は、内蔵クロック360、獲得デ ー タの表示用のモニタ、キーボード、獲得したデータを蓄積するためのディスクド ライブを備えるDell XPSパーソナルコンピュータである。A/Dサンプラ352はI ntelligent Instrumentation PSIシステムであり、電源はSRSから供給されるバ ッテリーパックであり、温度制御356はCAL 3200であり、真空源320はGASTによる 真空ポンプである。 分光計310の残りの部分に関しては、乾燥気体源322は純窒素供給源であり、駆 動機構338は軸340を前進させ、後退させるための1つのステップモータと軸340 を回転させるための1つのステップモータを含む。 ホモジナイザは98mm×36.75mm×36.75mm(4インチ×1.5インチ×1.5インチ) の内壁を金でメッキした角管である。角管の内壁は高精度で研磨され、それによ ってホモジナイザを通過する赤外光を良く反射する。 赤外線検出器アレイのセンサは、Fermionics,Incの光起電性のMCT赤外線検出 器である。 本発明による分光計の最良の実施形態は、図11に図示される一般に参照番号38 0によって示される。分光計380の多くのサブシステムは図9に図示された分光計 310を参照して記載されたサブシステムと一致する。簡単のために、ここではこ れらのサブシステムの説明は繰り返して行わない。特に光学モジュール314及び 赤外線検出器システム316は図9の実施例と変化していない。 図11の実施例のデータ獲得及び制御システム382は、真空源アクチュエータ358 がもはや必要とされていないこと以外は、図10に図示したデータ獲得及び制御シ ステム324とほとんど一致する。 図9及び11に図示される分光計間の主な相違は、温度勾配サブシステムにある 。 図11に図示される温度勾配サブシステム384は冷却ゲルマニウム結晶386を含む 。この冷却ゲルマニウム結晶386は銅製の支持388に取り付けられ、アルミニウム 製の腕木390によって適所に保持される。銅製の支持388及びアルミニウム製の腕 木388はどちらも、赤外光が冷却ゲルマニウム結晶386を通過するのを妨げないよ うに開口を備える。 銅製の支持388は、軸394によって駆動機構392に結合される。駆動機構392は軸 394にすなわち冷却ゲルマニウム結晶386に直線的な往復動を行わせるのに使用さ れる。 熱電ペルチェ素子及び温度センサが、冷却ゲルマニウム結晶386に隣接して、 銅製の支持388とアルミニウム製の腕木390の間に配置される。冷却ゲルマニウム 素子386はこの熱電素子によっておおよそ−10℃に冷却され、またこの温度はデ ータ獲得及び制御電子部品382の温度制御356によって維持される。 温度勾配サブシステム384は気密性の囲み396の中に収容される。この囲み396 は純窒素ガスで満たされ、冷却ゲルマニウム結晶386に水が凝縮することが防止 されている。温度勾配サブシステム384がこのような方法で密封されているので 、図9の分光計の乾燥気体源322は取り除かれる。 囲み396は、冷却ゲルマニウム結晶386の両側に配置される2つのゲルマニウム 窓398及び400を与えられる。このゲルマニウム窓398及び400は、どちらも赤外光 を透過し、直径25.4mm(1インチ)、厚み0.381mm(0.015インチ)の寸法を有す る。各ゲルマニウム窓はその周囲に取り付けられた抵抗ヒータと温度センサを備 える。ゲルマニウム窓398はおおよそ44℃に加温され、一方ゲルマニウム窓400の 温度は周囲の温度に維持される。これらの温度はデータ獲得及び制御電子部品38 2の温度制御の制御下でそれぞれの抵抗ヒータによって維持される。 乾燥気体で満たされた密封された囲み384を設けることにより、及び2つのゲ ルマニウム窓398及び400を加温することにより、温度勾配サブシステム384を介 する赤外線透過経路を形成する表面上に発生する凝結の量が減少される。これは 分光計380によって獲得される読み値の変動を減少させる。 分光計380に関する操作手順は以下の通りである。 分光計380は電力を供給され、種々のサブシステムを安定化させるように適当 な時間が経過される。特に冷却ゲルマニウム結晶386及びゲルマニウム窓398、40 0は各々の結晶の安定動作温度に到達されなければならない。 分光計が安定操作状態に達すると、被験者はゲルマニウム窓398の上に腕もし くは他の体の一部分を置き、さらに測定サイクルがオペレータによって起動され る。ゲルマニウム窓398が被験者の表皮層を予熱する、おおよそ90秒経過した後 、システム制御は駆動機構392を起動させて冷却ゲルマニウム結晶386をゲルマニ ウム窓398に直に接触するように前進させ、同時にゲルマニウム窓398、400と冷 却ゲルマ ニウム結晶386に関する温度制御を無効とする。 比較的大きな熱容量を持つ冷却ゲルマニウム結晶386と、比較的に小さな熱容 量を持つゲルマニウム窓398との間の接触は、ゲルマニウム窓398を急速に冷却す る。するとゲルマニウム窓398は被験者の皮膚表面を冷却し、これによって被験 者の皮膚とその内部に温度差を生じさせる。測定サイクルの過程にわたり、この 温度差は、上記のように「冷たい波」の形で被験者の腕の中に伝搬し、先に記載 したように腕からの赤外放射が変化する。 冷却ゲルマニウム結晶386は図9の実施例のようには被験者の皮膚に直接接触 されず、冷却ゲルマニウム結晶386と被験者の皮膚の間の薄いゲルマニウム窓398 を介して伝導的に伝達されることが正しく認識される。 被験者の皮膚からの赤外放射は、ゲルマニウム窓398を通過し、冷却ゲルマニ ウム結晶386を通り、ゲルマニウム窓400を介して温度勾配サブシステム384の外 に伝えられる。 さらに赤外放射は光学透過経路342に入り、図9の分光計を参照して上記の如 く記載されたように、赤外放射のサンプリングが始められる。 冷却ゲルマニウム結晶386のゲルマニウム窓398と接触するような移動は、60Hz の電力線位相センサ362によって検出されるので、システム制御350によって取り 囲む電力線干渉の特定の位相に同期される。 目下安定化のために、冷却ゲルマニウム結晶386はゲルマニウム窓398と15秒の 間接触状態を保持される。被験者への冷たい波の実際の伝搬は1秒未満で起こる ので、行われる測定の特殊な要求によって、所望のように接触時間を変化させら れることが正しく認識される。 赤外線検出器アレイからの出力がサンプリングされ、データがデータ獲得及び 制御電子部品によって獲得された後、冷却ゲルマニウム結晶386はゲルマニウム 窓398からおおよそ2.54mm(0.1インチの距離)引き離される。冷却ゲルマニウム 結晶386の引き離しによって、冷却ゲルマニウム結晶386及びゲルマニウム窓398 、400に対する温度制御が再起動される。 温度制御の復旧によって、ゲルマニウム窓398は抵抗ヒータによってその設定 温度に戻される。さらにこれは、被験者の皮膚を予め加温し、次の測定サイクル に 対する準備を行う。冷却ゲルマニウム結晶386がゲルマニウム窓398から引き離さ れてから、次の測定サイクルの開始までの、冷却ゲルマニウム結晶386が再度ゲ ルマニウム窓398と接触するように前進するまでの総経過時間は、おおよそ90秒 である。行われる測定の特殊な要求によって、所望のように接触時間を変化させ られることが再度正しく認識される。 この段では、分光計380は操作のサイクルを完了しており、上述のように新し いサイクルが続行される。 図9の分光計のように、結果の正確さ及び再現性を確実にし、如何なる外部干 渉の効果も最小とするために、上述のサイクルは所望の回数繰り返され、検出器 アレイ348の赤外線センサのそれぞれからの平均出力が与えられる。操作の好ま しいモードでは、分光計は10回の完全なサイクルを行い、これは1度の完全な測 定に対して10分の総操作時間を要する。 分光計310、380のどちらか一方によって測定サイクルが完了された後、「METH OD FOR THE REDUCTIN OF THERMAL GRADIENT SPECTRA TO CONVENTIONAL INFRARED SPECTRA」と題する、本出願と同じ日に提出された、LaRiviere,Grubman&Payne の処理番号第P682による、出願人らの特許出願に記載されるようにデータは処理 される。この出願の開示するところは参照として本発明に取り込まれる。 本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上記に記載された分光計に種々 の変更を行えることは明らかである。 例えば3×3の検出器アレイ348に換えて、可変フィルタホイールの後方に単 一赤外線センサを配置することができる。さらにこのフィルタホイールは回転し 、単一赤外線センサに赤外光の所望の帯域を与える。このような場合には、アレ イの複数の赤外線検出器間で赤外光を等しくするためのホモジナイザを設ける必 要がない。 また室温赤外線センサが低温で冷却する必要のあるセンサに換えて使用するこ とが可能である。このような場合にはジュワー瓶346はもちろん必要ではない。 さらに9より多くの数のもしくは9より少ない数の赤外波長のエネルギーが検 出され、組織から放射される赤外スペクトルのより多くのもしくはより少ない情 報を提供することができる。概してコストと正確さの間には相容れない条件があ り、より多くのセンサ/検出される波長は、外来要素のより良い公差とより正確 な最終出力を与える。したがって低価格で製造される装置は、わずかな数のセン サしか使用されず、正確さで劣ることが容認される。 同様に分光計の製造形態によっては、出力信号を増幅するためのプリアンプを 設ける必要がない。 最後に意味のあるデータは、被験者の皮膚への冷却ゲルマニウム結晶の適用に よってのみ得られることが明らかである。したがって全システムの正確さ、及び 最終出力の必要とされる正確さによって、分光計は被験者の皮膚を予熱し再加温 するための加温ゲルマニウム結晶もしくは窓は必要とされないことがある。
【手続補正書】 【提出日】平成11年11月5日(1999.11.5) 【補正内容】 請求の範囲 1.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための分光計で あって、 前記組織との伝導熱伝達によって前記組織に瞬間的な温度勾配を誘導するため の赤外線透過サーマルマスと、 前記サーマルマスを冷却するための前記サーマルマスと協働する冷却手段と、 使用において前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記組織か ら放射される赤外放射を検出するための、及びその検出された赤外放射に比例す る出力信号を与えるための赤外線センサ手段と、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記赤外線センサ手段に よって与えられた前記出力信号をサンプリングするためのデータ獲得手段と からなることを特徴とする分光計。 2.前記サーマルマスが前記組織に対して伝導熱伝達するように、前記組織に対 して前記サーマルマスを動かすための手段をさらに含む、請求項1記載の分光計 。 3.前記組織に対して前記サーマルマスを動かすための手段が、 前記サーマルマスを収容するハウジングと、該ハウジングが前記組織を適当な 該ハウジング上の位置に置くことができる開口を画定することと、 前記組織と前記サーマルマスの間の領域の気体圧力を低下させ、前記サーマル マスと直に接触するように前記組織を引っ張るための手段と、 からなる、請求項2記載の分光計。 4.さらに前記組織に対して前記サーマルマスを動かすための手段が、 前記ハウジング及び前記サーマルマスに結合されている直線的に作動する手段 と、該直線的に作動する手段が、前記開口に対して前記サーマルマスを前進させ 、後退させるように操作されることと、 からなる、請求項3記載の分光計。 5.さらに前記組織に対して前記サーマルマスを動かすための手段が、 前記ハウジング及び前記サーマルマスに結合されている回転作動する手段と、 該回転作動する手段が、前記サーマルマスが前記開口に近接する位置と、前記サ ーマルマスが前記開口から隔置されている位置との間で、前記サーマルマスを回 転するように操作可能であることと、 からなる、請求項3記載の分光計。 6.前記回転作動する手段に結合され、前記組織を加温するための付加的なサー マルマスと、 前記付加的なサーマルマスを加温するための前記付加的なサーマルマスと協働 する加温手段と、をさらに含み、 前記回転作動する手段が、前記付加的なサーマルマスが前記開口に近接する位 置と、前記付加的なサーマルマスが前記開口から隔置されている位置との間で、 前記付加的なサーマルマスを回転するように操作可能である、請求項5記載の分 光計。 7.前記赤外線センサ手段によって検出される前に、前記赤外放射が通過する一 様化手段と、該一様化手段が、前記赤外放射が前記一様化手段を通過する際に、 前記赤外放射を分散させることと、をさらに含む、請求項1記載の分光計。 8.前記一様化手段が反射する内面を有する管からなる、請求項7記載の分光計 。 9.前記赤外線センサ手段が赤外線検出器のアレイからなり、該アレイの各赤外 線検出器が単一波長赤外フィルタの後方に配置され、それによって各赤外線検出 器が赤外エネルギーの特定波長に感応する、請求項7記載の分光計。 10.前記データ処理及び獲得手段が、電力線干渉の位相に対して分光計の操作 を同期させるための電力線位相センサを含む、請求項1記載の分光計。 11.乾燥気体を前記ハウジングの内部に供給するための前記ハウジングと連通 する気体源をさらに含む、請求項3記載の分光計。 12.前記赤外線センサ手段が回転可能可変フィルタホイールの後方に配置され る単一の赤外線検出器からなる、請求項6記載の分光計。 13.前記サーマルマスが収容される気密の囲みであって、該囲みが赤外線透過 窓を含み、その赤外線透過窓の上方に前記組織が配置可能である、気密の囲みと 、さらに 前記赤外線透過窓に接触するように前記サーマルマスを動かし、前記組織から 前記サーマルマスに熱を伝達するための手段と、をさらに含む、請求項1記載の 分光計。 14.前記赤外線透過窓に接触するように前記サーマルマスを動かすための手段 が、 前記囲み及び前記サーマルマスと結合されている直線的に作動する手段と、該 直線的に作動する手段が、前記赤外線透過窓に対して前記サーマルマスを前進さ せ、後退させるように操作可能であることと、 からなる、請求項13記載の分光計。 15.前記赤外線透過窓を加温するための前記赤外線透過窓と協働する加温手段 をさらに含む、請求項14記載の分光計。 16.前記囲みが乾燥気体で満たされている、請求項15記載の分光計。 17.前記赤外線センサ手段によって検出される前に、前記赤外放射が通過する 一様化手段と、該一様化手段が、前記赤外放射が前記一様化手段を通過する際に 、前記赤外放射を分散させることと、をさらに含む、請求項15記載の分光計。 18.前記一様化手段が反射する内面を有する管からなる、請求項17記載の分 光計。 19.前記赤外線センサ手段が赤外線検出器のアレイからなり、該アレイの各赤 外線検出器が単一波長赤外フィルタの後方に配置され、それによって各赤外線検 出器が赤外エネルギーの特定波長に感応する、請求項15記載の分光計。 20.前記データ処理及び獲得手段が、電力線干渉の位相に対して分光計の操作 を同期させるための電力線位相センサを含む、請求項13記載の分光計。 21.前記赤外線センサ手段が回転可能可変フィルタホイールの後方に配置され る単一の赤外線検出器からなる、請求項15記載の分光計。 22.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための分光計 であって、 前記組織を上方に配置することができる開口を画定するハウジングと、 前記組織との伝導熱接触によって前記組織に瞬間的な温度勾配を誘導するため の第一のサーマルマスと、該第一のサーマルマスが赤外線透過であることと、 前記第一のサーマルマスを冷却するための前記第一のサーマルマスと協働する 冷却手段と、 前記組織との伝導熱伝達によって前記組織を加温するための第二のサーマルマ スと、 前記第二のサーマルマスを加温するための前記第二のサーマルマスと協働する 加温手段と、 前記生体組織を交互に加温し冷却するように、前記第一及び第二のサーマルマ スを前記開口に隣接して交互に配置するための前記ハウジング内に取り付けられ ている駆動手段と、 使用において前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記組織か ら放射される赤外放射を検出するための、及びその検出された赤外放射に比例す る出力信号を与えるための赤外線センサ手段と、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記赤外線センサ手段に よって与えられた前記出力信号をサンプリングするためのデータ獲得手段と からなることを特徴とする分光計。 23.操作において、前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記 赤外線センサ手段によって与えられる前記出力信号を前記データ獲得手段がサン プリングする間、前記加温及び冷却手段が使用を止められる、請求項22記載の 分光計。 24.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための分光計 であって、 前記組織を上方に配置することができる赤外線透過窓を含む囲みと、 前記組織との伝導熱接触によって前記組織に瞬間的な温度勾配を誘導するため の第一のサーマルマスと、該第一のサーマルマスが赤外線透過であることと、 前記第一のサーマルマスを冷却するための前記第一のサーマルマスと協働する 冷却手段と、 前記赤外線透過窓を加温するための前記赤外透過窓と協働する加温手段と、 前記赤外線透過窓との熱伝達関係において前記第一のサーマルマスを交互に配 置させるための前記ハウジング内に取り付けられている駆動手段と、 使用において前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記組織か ら放射される赤外放射を検出するための、及びその検出された赤外放射に比例す る出力信号を与えるための赤外線センサ手段と、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記赤外線センサ手段に よって与えられた前記出力信号をサンプリングするためのデータ獲得手段と からなることを特徴とする分光計。 25.操作において、前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記 赤外線センサ手段によって与えられる前記出力信号を前記データ獲得手段がサン プリングする間、前記加温及び冷却手段が使用を止められる、請求項24記載の 分光計。 26.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための方法で あって、 赤外線透過サーマルマスを冷却するステップ、 前記組織と伝導熱伝達関係となるように前記赤外線透過サーマルマスを配置し 、それによって前記組織内に瞬間的な温度勾配を発生させるステップ、 前記組織から放射され、前記赤外線透過サーマルマスを通過する赤外放射を検 出するステップ、 前記検出された赤外放射に比例する出力信号を与えるステップ、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に出力信号をサンプリングす るステップ、 とからなることを特徴とする方法。 27.前記伝導熱伝達関係が前記組織と前記サーマルマスとの間の直接接触から なる、請求項26記載の方法。 28.前記伝導熱伝達関係が、前記組織に直接接触する比較的薄い赤外線透過窓 と前記サーマルマスとの間の接触からなる、請求項26記載の方法。 29.前記組織と伝導熱伝達関係となるように前記固体赤外線透過サーマルマス を配置する前に、前記組織を予熱するステップをさらに含む、請求項26記載の 方法。 30.分光装置と、物質内に温度勾配を誘導するための手段とを利用して物質を 分光分析するための方法であって: 前記分光装置を較正するステップ; 前記物質内に前記温度勾配を誘導するステップ; 前記誘導するステップに応答して、前記分光装置を利用して前記物質からの表 面放射を決定するステップ; さらに前記誘導するステップに応答して、前記分光装置を利用して前記物質か らの参照強度を決定するステップ; 光学経路に無関係に、前記物質の性質に相関する前記参照強度及び前記表面放 射からのパラメータを決定するステップ; 前記パラメータを電気信号として、さらなる処理に対して送信するステップ; とからなることを特徴とする方法。 31.複数の構成成分からなる不均一物質を分光分析するための方法であって、 該複数の構成成分の少なくとも一部分がさらに対応する複数の被分析物を画定し 、前記方法が赤外分光装置と前記物質内に温度勾配を誘導する手段を利用し: 前記赤外分光装置を較正するステップと; 前記物質内に前記温度勾配を誘導するステップと、該温度勾配が浸透深さを備 え、該浸透深さが光学経路を画定し; 前記分光装置を利用して、前記物質からの赤外放射を測定するステップと; 前記赤外放射からの表面放射を計算するステップと; 前記赤外放射からの参照強度を計算するステップと; 前記光学経路に無関係 に、前記参照強度と前記表面放射を利用して、少なくとも1つの被分析物の性質 に相関するパラメータを決定するステップと; 前記パラメータを信号として送信するステップと; からなることを特徴とする方法。 32.さらに前記較正するステップが、前記物質からの赤外放射を測定するステ ップと、 前記赤外分光装置を較正するための少なくとも1つの値を計算するステップを 含む、請求項31記載の方法。 33.さらに前記計算するステップが、反射放射と装置バックグランド放射強度 の少なくとも1つを計算するステップからなる、請求項32記載の方法。 34.前記較正するステップが、前記物質に前記温度勾配を誘導するステップ以 前に実行される、請求項31記載の方法。 35.前記較正するステップが、前記物質に前記温度勾配を誘導するステップ以 降に実行される、請求項31記載の方法。 36.前記較正するステップが、前記物質に前記温度勾配を誘導するステップ以 前及び以降に実行される、請求項31記載の方法。 37.さらに特定波長で赤外放射を測定するステップと; 前記特定波長からの全ての波長で前記物質に関する前記表面放射を計算するス テップとを含む、請求項31記載の方法。 38.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長を約2から14μ mの範囲に指定するステップを含む、請求項37記載の方法。 39.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長を約4から12.5 μmの範囲に指定するステップを含む、請求項38記載の方法。 40.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長を約5.5から6.5 μmの範囲に指定するステップを含む、請求項39記載の方法。 41.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長に対して約6μ mの値を指定するステップを含む、請求項40記載の方法。 42.さらに特定波長で赤外放射を測定するステップと; 前記特定波長からの前記物質に関する前記参照強度を計算するステップとから なる、請求項31記載の方法。 43.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長を約2から14μ mの範囲に指定するステップを含む、請求項42記載の方法。 44.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長を約4から12 .5μmの範囲に指定するステップを含む、請求項43記載の方法。 45.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長を約6から10μ mの範囲に指定するステップを含む、請求項44記載の方法。 46.さらに前記表面放射を計算するステップが、前記特定波長に対して約8μ mの値を指定するステップを含む、請求項45記載の方法。 47.さらに前記少なくとも1つの被分析物の性質に相関するパラメータを決定 するステップが、前記少なくとも1つの被分析物の濃度に関するパラメータを決 定するステップからなる、請求項31記載の方法。 48.さらに前記少なくとも1つの被分析物の濃度に関するパラメータを決定す るステップが、第一の被分析物と第二の被分析物の濃度の比を決定するステップ からなる、請求項47記載の方法。 49.さらに前記少なくとも1つの被分析物の濃度に関するパラメータを決定す るステップが、複数の被分析物の濃度の比を決定するステップからなる、請求項 47記載の方法。 50.さらに水、グルコース、タンパク質からなる群より、前記複数の被分析物 を選択するステップを含む、請求項31記載の方法。 51.さらに前記パラメータを信号として送信するステップが、電気信号、光信 号、機械的信号、視覚信号、圧力信号からなる群より、前記信号を選択するステ ップを含む、請求項31記載の方法。 52.複数の構成成分からなる不均一物質を分光分析するための方法であって、 該複数の構成成分の少なくとも一部分がさらに対応する複数の被分析物を画定し 、前記方法が赤外分光装置と前記物質内に温度勾配を誘導する手段とを利用し: 前記分光装置を用いて、前記温度勾配を誘導する以前に、前記物質からの赤外 放射を測定するステップと; 前記温度勾配を誘導する以前に、前記物質からの赤外放射を利用して、装置バ ックグランド放射強度と反射放射を決定するステップと; 前記反射放射と前記装置バックグランド放射強度の少なくとも1つを利用して 、前記分光装置を較正するステップと; 前記物質内に前記温度勾配を誘導するステップと、前記温度勾配が浸透深さを 備え、該浸透深さが光学経路を画定し; 前記分光装置を利用して第一の特定波長で前記物質からの赤外放射を測定する ステップと; 前記第一の特定波長での前記物質からの前記赤外放射を利用して、表面放射を 計算するステップと; 前記分光装置を利用して第二の特定波長で前記物質からの赤外放射を測定する ステップと; 前記第二の特定波長での前記物質からの前記赤外放射を利用して、前記赤外放 射からの参照強度を計算するステップと; 前記光学経路に無関係に、前記参照強度及び前記表面放射から、少なくとも第 一の被分析物の少なくとも第二の被分析物に対する濃度の比に相関するパラメー タを決定するステップと; 前記パラメータを電気信号として送信するステップと; からなることを特徴とする方法。 53.さらに 前記温度勾配を誘導した後に、前記物質からの赤外放射を前記分光装置により 測定するステップと; 前記温度勾配を誘導した後の前記物質からの赤外放射を利用して、装置バック グランド放射強度及び反射放射を決定するステップと; 前記反射放射及び前記装置バックグランド放射強度の少なくとも1つを利用し て、前記分光装置を較正するステップと;からなる、請求項52記載の方法。 54.分光装置と、物質に温度勾配を誘導するための手段とを利用して、物資を 分光分析するための方法であって: 前記分光装置を較正するステップと; 前記分光装置を較正するステップの後に、さらなる処理に関して、前記物質に 誘導された前記温度勾配に関するパラメータを電気信号として送信するステップ と; からなることを特徴とする方法。 55.較正された分光装置と、物質に温度勾配を誘導するための手段とを利用し て、物質を分光分析するための方法であって: 前記温度勾配の誘導に応答して、前記較正された分光装置を利用して、前記物 質からの表面放射を決定するステップと; さらなる処理に関して、前記表面放射から得られた値を電気信号として送信す るステップと; からなることを特徴とする方法。 56.較正された分光装置と、物質に温度勾配を誘導するための手段とを利用し て、物質を分光分析するための方法であって: 前記温度勾配の誘導に応答して、前記較正された分光装置を利用して、前記物 質からの参照強度を決定するステップと; さらなる処理に関して、前記参照強度から得られた値を電気信号として送信す るステップと; からなることを特徴とする方法。 57.分光装置と、物質に温度勾配を誘導するための手段とを利用して、物質を 分光分析するための方法であって: 光学経路に無関係に、前記物質の性質に相関する、前記温度勾配からのパラメ ータを決定するステップと; さらなる処理に関して、前記パラメータを電気信号として送信するステップと ; からなることを特徴とする方法。 58.複数の構成成分からなる不均一物質を分光分析するための方法であって、 前記複数の構成成分の少なくとも一部分がさらに対応する複数の非分析物を画定 し、該方法が較正された赤外分光装置と、前記物質に温度勾配を誘導するための 手段を利用し、 前記物質内に前記温度勾配を誘導するステップと、前記温度勾配が浸透深さを 備え、該浸透深さが光学経路を画定し; 前記分光装置を利用して、適切な波長で前記物質からの赤外放射を検出するス テップと; 適切な波長で前記物質からの赤外放射を検出するステップに応答して、前記物 質からの参照強度を計算するステップと; 前記光学経路に無関係に、前記参照強度を利用して、前記物質の複数の構成成 分の性質に相関するパラメータを決定するステップと; 前記パラメータを信号として送信するステップと; からなることを特徴とする方法。 59.複数の構成成分からなる不均一物質を分光分析するための方法であって、 前記複数の構成成分の少なくとも一部分がさらに対応する複数の非分析物を画定 し、該方法が較正された赤外分光装置と、前記物質に温度勾配を誘導するための 手段とを利用し、 前記赤外分光装置を較正するステップと; 前記物質内に前記温度勾配を誘導するステップと、前記温度勾配が浸透深さを 備え、該浸透深さが光学経路を画定し; 前記分光装置を利用して、適切な波長で前記物質からの赤外放射を検出するス テップと; 適切な波長で前記物質からの赤外放射を検出するステップに応答して、前記物 質からの表面放射を計算するステップと; 前記光学経路に無関係に、前記表面放射を利用して、前記物質の構成成分の性 質に相関するパラメータを決定するステップと; 前記パラメータを信号として送信するステップと; からなることを特徴とする方法。 60.複数の構成成分からなる不均一物質を分光分析するための方法であって、 前記複数の構成成分の少なくとも一部分がさらに対応する複数の非分析物を画定 し、該方法が赤外分光装置と、前記物質に温度勾配を誘導するための手段を利用 し、 前記分光装置を利用して、前記温度勾配を誘導する以前に前記物質からの赤外 放射を検出するステップと; 前記物質に前記温度勾配を誘導するステップと; 前記分光装置を利用して、前記温度勾配が誘導された後に、前記物質からの赤 外放射を検出するステップと; 前記温度勾配が誘導される以前の前記物質からの赤外放射及び前記温度勾配が 誘導された後の前記物質からの赤外放射を利用して、装置バックグランド放射強 度及び反射放射を計算するステップと; 前記装置バックグランド放射強度及び反射放射を利用して、前記分光装置を較 正するステップと; 前記分光装置を較正するステップの後に、前記被分析物の少なくとも1つに関 する少なくとも1つのパラメータを、前記分光装置で決定するステップと; 前記パラメータを信号として送信するステップと; からなることを特徴とする方法。 61.複数の構成成分からなる不均一物質を分光分析するための方法であって、 前記複数の構成成分の少なくとも一部分がさらに対応する複数の非分析物を画定 し、前記方法が較正された赤外分光装置と、前記物質に温度勾配を誘導するため の手段とを利用し、該温度勾配が浸透深さを備え、該浸透深さが光学経路を画定 し、それによって少なくとも1つの赤外分光測定が参照強度と表面放射の決定に おける結果として得られ、さらに前記方法が前記複数の被分析物の少なくとも1 つの濃度に関するパラメータを決定し、 前記光学経路に無関係に、少なくとも第一の被分析物の少なくとも第二の被分 析物に対する濃度の比を決定するために、前記参照強度及び前記表面放射から前 記パラメータを決定するステップ からなることを特徴とする方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 ブレイグ,ジェイムス,アール アメリカ合衆国カリフォルニア州94501, アラメダ,クレモント・アベニュー・ナン バー6・1815 (72)発明者 ゴールドバーガー,ダニエル,エス アメリカ合衆国コロラド州80301,ボウル ダー,ウォルナット・ストリート・ナンバ ー102・4760 (72)発明者 シュレンバーガー,アーサー,エム アメリカ合衆国カリフォルニア州94005, ブリスベン,サン・ベニト・ロード・232 (72)発明者 トレビノ,リック アメリカ合衆国カリフォルニア州94550, リビモアー,ナルクイーンリー・ストリー ト・425 (72)発明者 キング,リチャード,エイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94707, バークレイ,シエラ・ストリート・1059

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための分光計で あって、 前記組織との伝導熱伝達によって前記組織に瞬間的な温度勾配を誘導するため の赤外線透過サーマルマスと、 前記サーマルマスを冷却するための前記サーマルマスと協働する冷却手段と、 使用において前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記組織か ら放射される赤外放射を検出するための、及びその検出された赤外放射に比例す る出力信号を与えるための赤外線センサ手段と、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記赤外線センサ手段に よって与えられた前記出力信号をサンプリングするためのデータ獲得手段と からなることを特徴とする分光計。 2.前記サーマルマスが前記組織に対して伝導熱伝達するように、前記組織に対 して前記サーマルマスを動かすための手段をさらに含む、請求項1記載の分光計 。 3.前記組織に対して前記サーマルマスを動かすための手段が、 前記サーマルマスを収容するハウジングと、該ハウジングが前記組織を適当な 該ハウジング上の位置に置くことができる開口を画定することと、 前記組織と前記サーマルマスの間の領域の気体圧力を低下させ、前記サーマル マスと直に接触するように前記組織を引っ張るための手段と、 からなる、請求項2記載の分光計。 4.さらに前記組織に対して前記サーマルマスを動かすための手段が、 前記ハウジング及び前記サーマルマスに結合されている直線的に作動する手段 と、該直線的に作動する手段が、前記開口に対して前記サーマルマスを前進させ 、後退させるように操作されることと、 からなる、請求項3記載の分光計。 5.さらに前記組織に対して前記サーマルマスを動かすための手段が、 前記ハウジング及び前記サーマルマスに結合されている回転作動する手段と、 該回転作動する手段が、前記サーマルマスが前記開口に近接する位置と、前記サ ーマルマスが前記開口から隔置されている位置との間で、前記サーマルマスを回 転するように操作されることと、 からなる、請求項3記載の分光計。 6.前記回転作動する手段に結合され、前記組織を加温するための付加的なサー マルマスと、 前記付加的なサーマルマスを加温するための前記付加的なサーマルマスと協働 する加温手段と、をさらに含み、 前記回転作動する手段が、前記付加的なサーマルマスが前記開口に近接する位 置と、前記付加的なサーマルマスが前記開口から隔置されている位置との間で、 前記付加的なサーマルマスを回転するように操作される、請求項5記載の分光計 。 7.前記赤外線センサ手段によって検出される前に、前記赤外放射が通過する一 様化手段と、該一様化手段が、前記赤外放射が前記一様化手段を通過する際に、 前記赤外放射を分散させることと、をさらに含む、請求項1記載の分光計。 8.前記一様化手段が反射する内面を有する管からなる、請求項7記載の分光計 。 9.前記赤外線センサ手段が赤外線検出器のアレイからなり、該アレイの各赤外 線検出器が単一波長赤外フィルタの後方に配置され、それによって各赤外線検出 器が赤外エネルギーの特定波長に感応する、請求項7記載の分光計。 10.前記データ処理及び獲得手段が、電力線干渉の位相に対して分光計の操作 を同期させるための電力線位相センサを含む、請求項1記載の分光計。 11.乾燥気体を前記ハウジングの内部に供給するための前記ハウジングと連通 する気体源をさらに含む、請求項3記載の分光計。 12.前記赤外線センサ手段が回転可能可変フィルタホイールの後方に配置され る単一の赤外線検出器からなる、請求項6記載の分光計。 13.前記サーマルマスが収容される気密の囲みであって、該囲みが赤外線透過 窓を含み、その赤外線透過窓の上方に前記組織が配置可能である、気密の囲みと 、さらに 前記赤外線透過窓に接触するように前記サーマルマスを動かし、前記組織から 前記サーマルマスに熱を伝達するための手段と、をさらに含む、請求項1記載の 分光計。 14.前記赤外線透過窓に接触するように前記サーマルマスを動かすための手段 が、 前記囲み及び前記サーマルマスと結合されている直線的に作動する手段と、該 直線的に作動する手段が、前記赤外線透過窓に対して前記サーマルマスを前進さ せ、後退させるように操作されることと、 からなる、請求項13記載の分光計。 15.前記赤外線透過窓を加温するための前記赤外線透過窓と協働する加温手段 をさらに含む、請求項14記載の分光計。 16.前記囲みが乾燥気体で満たされている、請求項15記載の分光計。 17.前記赤外線センサ手段によって検出される前に、前記赤外放射が通過する 一様化手段と、該一様化手段が、前記赤外放射が前記一様化手段を通過する際に 、前記赤外放射を分散させることと、をさらに含む、請求項15記載の分光計。 18.前記一様化手段が反射する内面を有する管からなる、請求項17記載の分 光計。 19.前記赤外線センサ手段が赤外線検出器のアレイからなり、該アレイの各赤 外線検出器が単一波長赤外フィルタの後方に配置され、それによって各赤外線検 出器が赤外エネルギーの特定波長に感応する、請求項15記載の分光計。 20.前記データ処理及び獲得手段が、電力線干渉の位相に対して分光計の操作 を同期させるための電力線位相センサを含む、請求項13記載の分光計。 21.前記赤外線センサ手段が回転可能可変フィルタホイールの後方に配置され る単一の赤外線検出器からなる、請求項15記載の分光計。 22.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための分光計 であって、 前記組織を上方に配置することができる開口を画定するハウジングと、 前記組織との伝導熱接触によって前記組織に瞬間的な温度勾配を誘導するため の第一のサーマルマスと、 前記第一のサーマルマスを冷却するための前記第一のサーマルマスと協働する 冷却手段と、 前記組織との伝導熱伝達によって前記組織を加温するための第二のサーマルマ スと、 前記第二のサーマルマスを加温するための前記第二のサーマルマスと協働する 加温手段と、 前記生体組織を交互の加温し冷却するように、前記第一及び第二のサーマルマ スを前記開口に隣接して交互に配置するための前記ハウジング内に取り付けられ ている駆動手段と、 使用において前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記組織か ら放射される赤外放射を検出するための、及びその検出された赤外放射に比例す る出力信号を与えるための赤外線センサ手段と、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記赤外線センサ手段に よって与えられた前記出力信号をサンプリングするためのデータ獲得手段と からなることを特徴とする分光計。 23.操作において、前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記 赤外線センサ手段によって与えられる前記出力信号を前記データ獲得手段がサン プリングする間、前記加温及び冷却手段が使用を止められる、請求項22記載の 分光計。 24.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための分光計 であって、 前記組織を上方に配置することができる赤外線透過窓を含む囲みと、 前記組織との伝導熱接触によって前記組織に瞬間的な温度勾配を誘導するため の第一のサーマルマスと、該第一のサーマルマスが赤外線透過であることと、 前記第一のサーマルマスを冷却するための前記第一のサーマルマスと協働する 冷却手段と、 前記赤外線透過窓を加温するための前記赤外透過窓と協働する加温手段と、 前記赤外線透過窓との熱伝達関係において前記第一のサーマルマスを交互に配 置させるための前記ハウジング内に取り付けられている駆動手段と、 使用において前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記組織か ら放射される赤外放射を検出するための、及びその検出された赤外放射に比例す る出力信号を与えるための赤外線センサ手段と、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記赤外線センサ手段に よって与えられた前記出力信号をサンプリングするためのデータ獲得手段と からなることを特徴とする分光計。 25.操作において、前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に、前記 赤外線センサ手段によって与えられる前記出力信号を前記データ獲得手段がサン プリングする間、前記加温及び冷却手段が使用を止められる、請求項24記載の 分光計。 26.生体組織からの温度勾配スペクトルの非侵襲的発生と獲得のための方法で あって、 赤外線透過サーマルマスを冷却するステップ、 前記組織と伝導熱伝達関係となるように前記赤外線透過サーマルマスを配置し 、それによって前記組織内に瞬間的な温度勾配を発生させるステップ、 前記組織から放射され、前記赤外線透過サーマルマスを通過する赤外放射を検 出するステップ、 前記検出された赤外放射に比例する出力信号を与えるステップ、さらに 前記瞬間的な温度勾配が前記組織内に進行する際に前記出力信号をサンプリン グするステップ、 とからなることを特徴とする方法。 27.前記伝導熱伝達関係が前記組織と前記サーマルマスとの間の直接接触から なる、請求項26記載の方法。 28.前記伝導熱伝達関係が、前記組織に直接接触する比較的薄い赤外線透過窓 と前記サーマルマスとの間の接触からなる、請求項26記載の方法。 29.前記組織と伝導熱伝達関係となるように前記赤外線透過サーマルマスを配 置する前に、前記組織を予熱するステップをさらに含む、請求項26記載の方法 。
JP53978198A 1997-03-12 1998-03-10 温度勾配スペクトル用の非侵襲的赤外吸収分光計 Pending JP2001507457A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/816,723 1997-03-12
US08/816,723 US6072180A (en) 1995-10-17 1997-03-12 Non-invasive infrared absorption spectrometer for the generation and capture of thermal gradient spectra from living tissue
PCT/US1998/004809 WO1998040723A1 (en) 1997-03-12 1998-03-10 Non-invasive infrared absorption spectrometer for thermal gradient spectra

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001507457A true JP2001507457A (ja) 2001-06-05

Family

ID=25221447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53978198A Pending JP2001507457A (ja) 1997-03-12 1998-03-10 温度勾配スペクトル用の非侵襲的赤外吸収分光計

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6072180A (ja)
EP (1) EP0966668A4 (ja)
JP (1) JP2001507457A (ja)
AU (1) AU6550998A (ja)
WO (1) WO1998040723A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517975A (ja) * 2008-04-11 2011-06-23 グルコビスタ・エルエルシー 体内物質の非侵襲的測定用装置及び方法
JP2012193976A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Hochiki Corp エチルアルコール検知装置及び検知方法

Families Citing this family (101)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6120460A (en) * 1996-09-04 2000-09-19 Abreu; Marcio Marc Method and apparatus for signal acquisition, processing and transmission for evaluation of bodily functions
US6544193B2 (en) * 1996-09-04 2003-04-08 Marcio Marc Abreu Noninvasive measurement of chemical substances
US7890158B2 (en) 2001-06-05 2011-02-15 Lumidigm, Inc. Apparatus and method of biometric determination using specialized optical spectroscopy systems
US6260997B1 (en) * 1997-10-28 2001-07-17 Michael Claybourn Method and apparatus for high spatial resolution spectroscopic microscopy
US6198949B1 (en) * 1999-03-10 2001-03-06 Optiscan Biomedical Corporation Solid-state non-invasive infrared absorption spectrometer for the generation and capture of thermal gradient spectra from living tissue
US6633771B1 (en) * 1999-03-10 2003-10-14 Optiscan Biomedical Corporation Solid-state non-invasive thermal cycling spectrometer
US6959211B2 (en) 1999-03-10 2005-10-25 Optiscan Biomedical Corp. Device for capturing thermal spectra from tissue
US6196046B1 (en) 1999-08-25 2001-03-06 Optiscan Biomedical Corporation Devices and methods for calibration of a thermal gradient spectrometer
US6816605B2 (en) 1999-10-08 2004-11-09 Lumidigm, Inc. Methods and systems for biometric identification of individuals using linear optical spectroscopy
US7509153B2 (en) * 2000-09-26 2009-03-24 Sensys Medical, Inc. Method and apparatus for control of skin perfusion for indirect glucose measurement
US6640117B2 (en) 2000-09-26 2003-10-28 Sensys Medical, Inc. Method and apparatus for minimizing spectral effects attributable to tissue state variations during NIR-based non-invasive blood analyte determination
US20130317328A1 (en) * 2001-04-11 2013-11-28 Tru Touch Technologies, Inc. Methods and Apparatuses for Noninvasive Determination of in vivo Alcohol Concentration using Raman Spectroscopy
CA2445680A1 (en) * 2001-05-02 2002-11-07 Csir Spectrometry using broadand filters with overlapping spectral ranges
US6631282B2 (en) 2001-08-09 2003-10-07 Optiscan Biomedical Corporation Device for isolating regions of living tissue
US6678542B2 (en) * 2001-08-16 2004-01-13 Optiscan Biomedical Corp. Calibrator configured for use with noninvasive analyte-concentration monitor and employing traditional measurements
WO2003056297A2 (en) * 2001-10-02 2003-07-10 Trustees Of Tufts College Self-assembling polymers, and materials fabricated therefrom
WO2003037178A2 (en) * 2001-10-29 2003-05-08 Optiscan Biomedical Corporation Window assembly for thermal gradient spectrometer
US7061593B2 (en) * 2001-11-08 2006-06-13 Optiscan Biomedical Corp. Device and method for in vitro determination of analyte concentrations within body fluids
US6989891B2 (en) 2001-11-08 2006-01-24 Optiscan Biomedical Corporation Device and method for in vitro determination of analyte concentrations within body fluids
US7050157B2 (en) * 2001-11-08 2006-05-23 Optiscan Biomedical Corp. Reagent-less whole-blood glucose meter
US6958809B2 (en) 2001-11-08 2005-10-25 Optiscan Biomedical Corporation Reagent-less whole-blood glucose meter
US6731961B2 (en) * 2001-11-09 2004-05-04 Optiscan Biomedical Corp. Method for transforming phase spectra to absorption spectra
US20030175806A1 (en) * 2001-11-21 2003-09-18 Peter Rule Method and apparatus for improving the accuracy of alternative site analyte concentration measurements
WO2003045235A1 (en) * 2001-11-21 2003-06-05 Optiscan Biomedical Corporation Method for adjusting a blood analyte measurement
WO2003045234A2 (en) * 2001-11-21 2003-06-05 Optiscan Biomedical Corporation Method and apparatus for adjusting signal variation of an electronically controlled infrared transmissive window
US10123732B2 (en) 2002-04-22 2018-11-13 Geelux Holdings, Ltd. Apparatus and method for measuring biologic parameters
US8849379B2 (en) * 2002-04-22 2014-09-30 Geelux Holdings, Ltd. Apparatus and method for measuring biologic parameters
US8328420B2 (en) * 2003-04-22 2012-12-11 Marcio Marc Abreu Apparatus and method for measuring biologic parameters
CN105326478A (zh) * 2002-04-22 2016-02-17 马尔西奥·马克·阿布雷乌 用于测量生物学参数的装置和方法
US7233817B2 (en) * 2002-11-01 2007-06-19 Brian Yen Apparatus and method for pattern delivery of radiation and biological characteristic analysis
US6983177B2 (en) * 2003-01-06 2006-01-03 Optiscan Biomedical Corporation Layered spectroscopic sample element with microporous membrane
US20040132171A1 (en) * 2003-01-06 2004-07-08 Peter Rule Wearable device for measuring analyte concentration
WO2004091387A2 (en) * 2003-04-15 2004-10-28 Optiscan Biomedical Corporation Dual measurement analyte detection system
US20050037384A1 (en) * 2003-04-15 2005-02-17 Braig James R. Analyte detection system
US20050038674A1 (en) * 2003-04-15 2005-02-17 Braig James R. System and method for managing a chronic medical condition
US6968222B2 (en) 2003-05-02 2005-11-22 Oculir, Inc. Methods and device for non-invasive analyte measurement
US6958039B2 (en) * 2003-05-02 2005-10-25 Oculir, Inc. Method and instruments for non-invasive analyte measurement
US6975892B2 (en) * 2003-10-21 2005-12-13 Oculir, Inc. Methods for non-invasive analyte measurement from the conjunctiva
US20050119587A1 (en) * 2003-07-01 2005-06-02 University Of Michigan Method and apparatus for evaluating connective tissue conditions
WO2005004714A1 (en) 2003-07-01 2005-01-20 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for diagnosing bone tissue conditions
US20050043630A1 (en) * 2003-08-21 2005-02-24 Buchert Janusz Michal Thermal Emission Non-Invasive Analyte Monitor
US20060224057A1 (en) * 2003-10-21 2006-10-05 Oculir, Inc. Methods for non-invasive analyte measurement
US20050090723A1 (en) * 2003-10-23 2005-04-28 Nassar Saeed Method and apparatus for non-invasive measuring of physiological glucose concentration in bodies of humans or animals
US10227063B2 (en) 2004-02-26 2019-03-12 Geelux Holdings, Ltd. Method and apparatus for biological evaluation
EP1582858A1 (de) * 2004-03-29 2005-10-05 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren zur Anregung der Moleküle von einem ersten Zustand in einen zweiten Zustand mit einem optischen Signal
US20060258919A1 (en) * 2004-04-14 2006-11-16 Oculir, Inc. Non-Invasive Analyte Measurement Device for Measuring Tears and Other Ocular Elements Using Electromagnetic Radiation and Method of Using the Same
US20080009688A1 (en) * 2004-04-14 2008-01-10 Oculir, Inc. Methods for non-invasive analyte measurement
US20050264815A1 (en) * 2004-05-07 2005-12-01 Mark Wechsler Sample element with fringing-reduction capabilities
JP5047788B2 (ja) 2004-06-17 2012-10-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 分光システムのためのオートフォーカス機構
US20060030790A1 (en) * 2004-08-06 2006-02-09 Braig James R Sample element with barrier material and vacuum
US7075652B1 (en) 2004-11-12 2006-07-11 Ibet, Inc. Apparatus and method for measuring temperature dependent properties of liquid
US20060189926A1 (en) * 2005-02-14 2006-08-24 Hall W D Apparatus and methods for analyzing body fluid samples
US20060194325A1 (en) * 2005-02-14 2006-08-31 Gable Jennifer H Fluid handling cassette with a fluid control interface
US8251907B2 (en) 2005-02-14 2012-08-28 Optiscan Biomedical Corporation System and method for determining a treatment dose for a patient
US8255039B2 (en) * 2006-09-29 2012-08-28 Tearscience, Inc. Meibomian gland illuminating and imaging
CA2618692A1 (en) * 2005-08-16 2007-02-22 Arkadii Zilberman Combined visual-optic and passive infra-red technologies and the corresponding system for detection and identification of skin cancer precursors, nevi and tumors for early diagnosis
US7729749B2 (en) * 2005-09-01 2010-06-01 The Regents Of The University Of Michigan Method and apparatus for evaluating connective tissue conditions
JP5588108B2 (ja) 2005-10-24 2014-09-10 アブリュー マルシオ マルク 生物学的パラメーターの測定装置及び方法
US8249695B2 (en) 2006-09-29 2012-08-21 Tearscience, Inc. Meibomian gland imaging
US8597190B2 (en) 2007-05-18 2013-12-03 Optiscan Biomedical Corporation Monitoring systems and methods with fast initialization
US8417311B2 (en) 2008-09-12 2013-04-09 Optiscan Biomedical Corporation Fluid component analysis system and method for glucose monitoring and control
CA3105353A1 (en) 2007-10-10 2009-04-16 Optiscan Biomedical Corporation Fluid component analysis system and method for glucose monitoring and control
WO2009049245A1 (en) * 2007-10-11 2009-04-16 Optiscan Biomedical Corporation Synchronization and configuration of patient monitoring devices
JP2011522214A (ja) * 2007-11-20 2011-07-28 エム ベー アール オプティカル システムズ ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー 被験領域、特に生体組織内の被験領域における物質濃度を示す信号を収集する方法および測定器
US20090204008A1 (en) * 2008-02-08 2009-08-13 Daniel Beilin Whole body infrared thermography systems and methods
US20110004080A1 (en) 2008-04-11 2011-01-06 Glucovista, Llc Method for non-invasive analysis of a substance concentration within a body
US7959598B2 (en) 2008-08-20 2011-06-14 Asante Solutions, Inc. Infusion pump systems and methods
EP2413699B1 (en) 2009-04-01 2019-11-20 Tearscience, Inc. Ocular surface interferometry (osi) apparatus for imaging an ocular tear film
US10475529B2 (en) 2011-07-19 2019-11-12 Optiscan Biomedical Corporation Method and apparatus for analyte measurements using calibration sets
ES2901406T3 (es) 2013-05-03 2022-03-22 Tearscience Inc Sistemas y métodos de iluminación de párpados para imagenología de las glándulas de Meibomio para análisis de las glándulas de Meibomio
EP3055659A4 (en) 2013-10-11 2017-12-06 Marcio Marc Abreu Method and apparatus for biological evaluation
EP3091895A4 (en) 2014-01-10 2017-08-23 Marcio Marc Abreu Device for measuring the infrared output of the abreu brain thermal tunnel
WO2015106180A1 (en) 2014-01-10 2015-07-16 Marcio Marc Abreu Devices to monitor and provide treatment at an abreu brain tunnel
CN106163463A (zh) 2014-01-22 2016-11-23 马尔西奥·马克·阿布雷乌 配置成在abreu脑热通道提供处理的装置
GB2523989B (en) 2014-01-30 2020-07-29 Insulet Netherlands B V Therapeutic product delivery system and method of pairing
WO2016054079A1 (en) 2014-09-29 2016-04-07 Zyomed Corp. Systems and methods for blood glucose and other analyte detection and measurement using collision computing
CN111905188B (zh) 2015-02-18 2022-07-22 英赛罗公司 流体输送和输注装置及其使用方法
US11872018B2 (en) 2015-03-10 2024-01-16 Brain Tunnelgenix Technologies Corp. Devices, apparatuses, systems, and methods for measuring temperature of an ABTT terminus
WO2017123525A1 (en) 2016-01-13 2017-07-20 Bigfoot Biomedical, Inc. User interface for diabetes management system
EP3443998A1 (en) 2016-01-14 2019-02-20 Bigfoot Biomedical, Inc. Adjusting insulin delivery rates
US9554738B1 (en) 2016-03-30 2017-01-31 Zyomed Corp. Spectroscopic tomography systems and methods for noninvasive detection and measurement of analytes using collision computing
EP3515535A1 (en) 2016-09-23 2019-07-31 Insulet Corporation Fluid delivery device with sensor
EP3568859A1 (en) 2017-01-13 2019-11-20 Bigfoot Biomedical, Inc. Insulin delivery methods, systems and devices
USD928199S1 (en) 2018-04-02 2021-08-17 Bigfoot Biomedical, Inc. Medication delivery device with icons
CA3099113A1 (en) 2018-05-04 2019-11-07 Insulet Corporation Safety constraints for a control algorithm-based drug delivery system
EP3856285A1 (en) 2018-09-28 2021-08-04 Insulet Corporation Activity mode for artificial pancreas system
US11565039B2 (en) 2018-10-11 2023-01-31 Insulet Corporation Event detection for drug delivery system
USD920343S1 (en) 2019-01-09 2021-05-25 Bigfoot Biomedical, Inc. Display screen or portion thereof with graphical user interface associated with insulin delivery
US11801344B2 (en) 2019-09-13 2023-10-31 Insulet Corporation Blood glucose rate of change modulation of meal and correction insulin bolus quantity
US11935637B2 (en) 2019-09-27 2024-03-19 Insulet Corporation Onboarding and total daily insulin adaptivity
US11957875B2 (en) 2019-12-06 2024-04-16 Insulet Corporation Techniques and devices providing adaptivity and personalization in diabetes treatment
US11833329B2 (en) 2019-12-20 2023-12-05 Insulet Corporation Techniques for improved automatic drug delivery performance using delivery tendencies from past delivery history and use patterns
US11551802B2 (en) 2020-02-11 2023-01-10 Insulet Corporation Early meal detection and calorie intake detection
US11547800B2 (en) 2020-02-12 2023-01-10 Insulet Corporation User parameter dependent cost function for personalized reduction of hypoglycemia and/or hyperglycemia in a closed loop artificial pancreas system
US11324889B2 (en) 2020-02-14 2022-05-10 Insulet Corporation Compensation for missing readings from a glucose monitor in an automated insulin delivery system
CN115175615A (zh) * 2020-02-28 2022-10-11 索尼集团公司 生物信息获取装置、生物信息获取系统和生物信息获取方法
US11607493B2 (en) 2020-04-06 2023-03-21 Insulet Corporation Initial total daily insulin setting for user onboarding
US11684716B2 (en) 2020-07-31 2023-06-27 Insulet Corporation Techniques to reduce risk of occlusions in drug delivery systems
US11904140B2 (en) 2021-03-10 2024-02-20 Insulet Corporation Adaptable asymmetric medicament cost component in a control system for medicament delivery
WO2023049900A1 (en) 2021-09-27 2023-03-30 Insulet Corporation Techniques enabling adaptation of parameters in aid systems by user input
US11439754B1 (en) 2021-12-01 2022-09-13 Insulet Corporation Optimizing embedded formulations for drug delivery

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3958560A (en) * 1974-11-25 1976-05-25 Wayne Front March Non-invasive automatic glucose sensor system
DE2606991A1 (de) * 1976-02-20 1977-08-25 Nils Dr Med Kaiser Geraet zur bestimmung des gehaltes von stoffwechselprodukten im blut
US4281645A (en) * 1977-06-28 1981-08-04 Duke University, Inc. Method and apparatus for monitoring metabolism in body organs
US4407290A (en) * 1981-04-01 1983-10-04 Biox Technology, Inc. Blood constituent measuring device and method
JPS58124938A (ja) * 1982-01-22 1983-07-25 Ebara Corp 赤外線検出探傷装置
US4934372A (en) * 1985-04-01 1990-06-19 Nellcor Incorporated Method and apparatus for detecting optical pulses
US4766315A (en) * 1986-07-14 1988-08-23 Accuray Corporation Apparatus and process for measuring physical parameters of sheet material
US4714080A (en) * 1986-10-06 1987-12-22 Nippon Colin Co., Ltd. Method and apparatus for noninvasive monitoring of arterial blood oxygen saturation
US4819752A (en) * 1987-10-02 1989-04-11 Datascope Corp. Blood constituent measuring device and method
US5009230A (en) * 1988-05-31 1991-04-23 Eol, Inc. Personal glucose monitor
US5191215A (en) * 1989-01-13 1993-03-02 Iowa State University Research Foundation, Inc. Apparatus and method for transient thermal infrared spectrometry of flowable enclosed materials
US5075552A (en) * 1989-01-13 1991-12-24 Iowa State University Research Foundation Inc. Apparatus and method for transient thermal infrared emission spectrometry
US5028787A (en) * 1989-01-19 1991-07-02 Futrex, Inc. Non-invasive measurement of blood glucose
US5137023A (en) * 1990-04-19 1992-08-11 Worcester Polytechnic Institute Method and apparatus for monitoring blood analytes noninvasively by pulsatile photoplethysmography
US5095913A (en) * 1989-09-01 1992-03-17 Critikon, Inc. Shutterless optically stabilized capnograph
US5081998A (en) * 1989-09-01 1992-01-21 Critikon, Inc. Optically stabilized infrared energy detector
US4996426A (en) * 1989-09-11 1991-02-26 National Research Council Of Canada Device for subsurface flaw detection in reflective materials by thermal transfer imaging
US5070874A (en) * 1990-01-30 1991-12-10 Biocontrol Technology, Inc. Non-invasive determination of glucose concentration in body of patients
US5159936A (en) * 1990-08-17 1992-11-03 Mark Yelderman Noncontact infrared tympanic thermometer
US5313941A (en) * 1993-01-28 1994-05-24 Braig James R Noninvasive pulsed infrared spectrophotometer
US5383452A (en) * 1993-07-01 1995-01-24 Buchert; Janusz Method, apparatus and procedure for non-invasive monitoring blood glucose by measuring the polarization ratio of blood luminescence
JP3263275B2 (ja) * 1994-04-05 2002-03-04 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 生体組織のレーザー処理のための装置並びに火焔状斑点母斑のレーザー処理装置
US5461229A (en) * 1994-06-06 1995-10-24 Unisys Corporation On-the-go optical spectroscopy soil analyzer
US5666956A (en) * 1996-05-20 1997-09-16 Buchert; Janusz Michal Instrument and method for non-invasive monitoring of human tissue analyte by measuring the body's infrared radiation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011517975A (ja) * 2008-04-11 2011-06-23 グルコビスタ・エルエルシー 体内物質の非侵襲的測定用装置及び方法
JP2012193976A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Hochiki Corp エチルアルコール検知装置及び検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0966668A4 (en) 2001-05-23
EP0966668A1 (en) 1999-12-29
US6072180A (en) 2000-06-06
AU6550998A (en) 1998-09-29
WO1998040723A1 (en) 1998-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001507457A (ja) 温度勾配スペクトル用の非侵襲的赤外吸収分光計
US6025597A (en) Non-invasive infrared absorption spectrometer for measuring glucose or other constituents in a human or other body
US6049081A (en) Subsurface thermal gradient spectrometry
US7006857B2 (en) Method for determining analyte concentration using periodic temperature modulation and phase detection
JP3590409B2 (ja) 温度補償を備えた自己発光非侵襲性赤外分光光度計
US6198949B1 (en) Solid-state non-invasive infrared absorption spectrometer for the generation and capture of thermal gradient spectra from living tissue
JP3686422B2 (ja) 赤外線による組織分析物の計測
US5460177A (en) Method for non-invasive measurement of concentration of analytes in blood using continuous spectrum radiation
US20080269580A1 (en) System for Non-Invasive Measurement of Bloold Glucose Concentration
WO2006079797A2 (en) Apparatus for measurement of analyte concentration
WO1996017546A9 (en) Self-emission noninvasive infrared spectrophotometer with temperature compensation
KR20000029457A (ko) 비관혈적인연속적혈당모니터링
Saetchnikov et al. Mobile e-health sensor for non-invasive multi parameter diagnostics of blood biochemistry