JP2001505725A - ユーザーのクレジットカードまたはデビットカードに直接課金する無線公衆電話 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、各々が電話ネットワーク（１２）に接続された複数の公衆電話基地局（１０）と、各々が無線により通信可能な距離範囲内にある複数の基地局（１０）のうちの１つを介し、電話ネットワーク（１２）と通信できる多数のコードレス電話（２０）とを含む公衆電話システムを提供するものである。このシステムおよびその運用方法はコードレス電話（２０）が自らを電話ネットワーク（１２）に対して識別する必要がなく、電話ネットワーク（１２）がコードレス電話（２０）に関連する支払い設備に対し、借方に料金を記入することを除き、課金に関与する必要がないことを特徴とする。基地局とコードレス電話（２０）との間の通信は、免許を必要とする周波数および送信電力レベルの使用を避けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ユーザーのクレジットカードまたはデビットカードに直接課金する無線公衆電話 本発明は、一般的には電話に関し、より詳細には公衆電話に関する。 公衆電話は世界のほとんどの地域で周知となっている。従来の公衆電話は設置 場所が固定されており、この公衆電話を使用するにはユーザーがこの固定された 設置場所に物理的にいなければならない。公衆電話の物理的な設置場所はユーザ ーが行くには不便な場所にあったり、バックグラウンドノイズがあったり、構成 部品が露出していたり、電話が壊されたり、また個人的な安全性の点で適当でな い環境にあることが多い。上記の理由から、高い設置コストおよび補修コストに 関連する低い利用率のために、多くの公衆電話は運用者にとって経済的でないも のとなっている。 ＰＣＳおよびセルラー電話を含む移動電話が比較的最近多く普及したことによ り、従来の公衆電話の利用率は多少低下している。従来の移動電話ネットワーク 、例えばＰＣＳおよびセルラー公衆電話ネットワークは、規制されており、かつ 免許を必要とする波長および送信電力レベルを使用している。従来の移動電話ネ ットワークは運用者およびユーザーの双方にかなりのコスト要因となっているネ ットワークを通し、課金機能を提供している。 米国特許第5,327,482号は、盗難防止機能を含む、ブランチユニットと称され る移動ユニットのための連動する料金請求機を有する基地局を利用する公衆コー ドレス電話システムを述べている。このシステムは、ベースユニットとブランチ ユニットとの組み合わせにより決定される識別信号を照合するための識別信号検 出回路を使用している。 米国特許第5,359,182号は、無線電話デビットカードシステムおよび方法を述 べている。このシステムで使用されるデビットカードは識別信号または個人アク セス番号を必要とする。 本発明は、コードレス電話を使用する点でフレキシビリティの高い公衆電話シ ステムを提供せんとするものである。本発明の公衆電話システムは課金インフラ ストラクチャを含まないことが好ましく、コードレス電話に関連するクレジット カードまたはデビットカードの借方に料金を記載するように作動するにすぎない 。 公衆電話システムは、規制された周波数および／または送信電力レベルを使用 する必要がないことが好ましいが、かならずしもそうでなくてもよい。従来技術 と異なり、本発明のシステムはコードレス電話またはデビットカードのための識 別番号を必要としない。 本明細書および請求の範囲における「コードレス電話」なる用語は、無線通信 装置、例えばコードレス電話、セルラー電話、ページャー（pager）またはウォ ーキートーキ装置(walkie-talkie device)を含むことに留意されたい。 従って、本発明の好ましい実施例によれば、各々が電話ネットワークに接続さ れた複数の公衆電話基地局と、各々が無線で複数の基地局の近接局と通信できる 多数のコードレス電話とを備え、前記公衆電話の基地局へのコードレス電話のア イデンティティの識別が不要となっている公衆電話システムが提供される。 公衆電話基地局はコードレス電話に関連するクレジット設備に課金することに より、課金に関与することが好ましい。 更に本発明の好ましい実施例によれば、各々が電話ネットワークに接続された 複数の公衆電話基地局と、各々が、免許を必要とする周波数および／または送信 電力レベルを利用しない無線により、かかる通信が可能な距離の範囲内にある複 数の基地局のうちの１つを介し、前記電話ネットワークと通信できるようになっ ている多数のコードレス電話とを備えた公衆電話システムも提供される。 本発明の好ましい実施例によれば、電話基地局はマルチチャンネル構成におい て、複数のコードレス電話に電話接続部を同時に提供するようになっている。 電話基地局は、従来の固定された公衆電話に関連させたり、この電話内に取り 付けてもよいし、またこれとは異なり、固定された公衆電話に関連させる必要も ない。 電話基地局は専用回線を使用したり、かかる専用回線が必要でない時に他のユ ーザーと共に回線を時間分割することができる。 本発明の特定の特徴は、所定のコードレス電話が所定の基地局との使用のみに 限定されていないことにある。 各コードレス電話は好ましくはクレジットカードを使用することによって課金 を行えるようにする、クレジットカードまたはデビットカード受入れ機を含むこ とが好ましい。基地局はデビットカードの借方に料金を記入することを除き、課 金に関与しないことが好ましい。通常、コードレス電話は着信呼を受け入れない 。次に、添付図面を参照し、次の詳細な説明を読めば、本発明をより完全に理解 できよう。 図１は、本発明の好ましい実施例に従って構成され、作動する、公衆電話シス テムのブロック略図である。 図２Ａおよび2Bは、従来の公衆電話に関連する基地局の２つの別の実施例の略 図である。 図３は、時間分割構成でのＰＡＢＸ（自動式構内交換設備）に関連した基地局 の略図である。 図４は、時間分割構成にセットされた、通常の電話に関連する基地局の略図で ある。 図５は、本発明の好ましい実施例により有効なコードレス電話のブロック略図 である。 次に図１を参照すると、この図は、本発明の好ましい実施例に従って構成され 作動できる公衆電話システムのブロック略図である。このシステムは複数の基地 局１０を含むことが好ましく、基地局の各々は従来のように電話ネットワーク１ ２に接続されている。 後述するように、基地局１０は参照番号１４で示すようなスタンドアローン基 地局でよく、これら基地局は参照番号１６で示されるような従来の公衆電話また は、例えばユーザーのＰＡＢＸを介し、他の専用ユーザーと時間分割方式で関連 する基地局１８と関連している。 ユーザーが持ち運ぶ多数のコードレス電話２０が設けられており、各電話は通 信を設定できる程度に基地局に充分に接近している各コードレス電話は、基地局 １０のいずれかと共に使用できる。免許を必要としない周波数および／または送 信電力レベルを使用することが好ましいが、かならずしもそうする必要はない。 好ましい周波数はＩＳＭ周波数および電力レベルである。安全なＳＰＳＰまたは ＦＦＨリンクを使用することが好ましく、通信を行うには、通常、コードレス電 話は基地局１０から適当な距離内に位置していなければならない。 本発明の好ましい実施例によれば、コードレス電話２０は、個々のユーザーに 所有されている状態にあり、基地局から通信可能な距離内にユーザーがいる限り 、ユーザーはコードレス電話を使って公衆電話の呼び出しを行うことができる。 すべての料金は、クレジットカードまたはデビットカードの受入れ機を含むこと が好ましい、各コードレス電話に関連するデビットカードから差し引かれるので 、好ましいことに課金は行われない。 基地局として種々のタイプのものを設けることができる。次に図２Ａを参照す ると、ここには単一回線基地局３０と、従来の公衆電話３２が示されており、こ れら双方は時間分割交換機３４および単一電話回線３６を介し、公衆交換電話ネ ットワーク３８と接続されている。実際には従来の公衆電話３２または無線電話 ３９のうちのどちらが最初に回線を捕捉するかに従って、公衆電話３２または基 地局３０を介し運用される無線電話３９のいずれかに対して電話回線が利用でき るようになる。 図２Ｂはマルチチャンネル基地局４０と従来の公衆電話４２を示し、これらの 双方は多重化された回線４６を介し、公衆交換電話ネットワーク４４に関連して おり、多重化された回線４６は、その両端に適当なペアの利得マルチプレクサ４ ８および５０が設けられており、よって基地局４０を介し、従来の公衆電話４２ および多数の無線電話５２の双方の同時運用およびマルチ回線機能が提供されて いる。 次に図３を参照すると、ここには時間分割構成でのＰＡＢＸ６２に連動する基 地局６０が示されている。この基地局６０にはＰＡＢＸによってサービスを受け る他の加入者よりも優先度を低くすることに基づく利用度を受ける回線が割り当 てられている。このように基地局６０を介して運用される１つ以上の無線電話６ ４により、ＰＡＢＸ６２の余分な回線容量を使用できる。 図４は、図３に示されているような時間分割構成におけるＰＡＢＸと連動でき る基地局の好ましい構造を示す。この基地局は好ましくはトランシーバ７０およ び関連するパルスメータおよびクレジットコントローラ７２を含み、これらはＰ ＡＢＸとコードレス電話７４との間に介在される。 本発明の図示した実施例では、コードレス電話７４は一般に発進呼にしか使用 できない。ユーザーに着信メッセージを通知するのに、従来のページングネット ワーク７６を設けてもよい。また、図示するようにコードレス電話７４に従来の ページャー７８を組み込んでもよい。 次に図５を参照する。この図５は、本発明の好ましい実施例に従い、有効なコ ードレス電話８０のブロック略図である。このコードレス電話は、好ましくはト ランシーバ８２と、コントローラ８４と、利用可能なチャンネルステータスを表 示するフリーチャンネルディスプレイ８６を内蔵することが好ましい。コントロ ーラ８０は更に、クレジットカード受入れ機８８と、クレジットステータスディ スプレイ９０も内蔵することが好ましい。 当業者であれば、本発明はこれまで特に説明し、図示した例のみに限定される ものでないことは明らかであろう。むしろ本発明の範囲は請求の範囲のみによっ て定められるものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．各々が電話ネットワークに接続された複数の公衆電話基地局と、各々が無 線で複数の基地局の近接局と通信できる多数のコードレス電話とを備え、前記公 衆電話の基地局へのコードレス電話のアイデンティティの識別が不要となってい る公衆電話システム。 ２．各々が電話ネットワークに接続された複数の公衆電話基地局と、各々が、 免許を必要とする周波数および送信電力レベルを利用しない無線により、かかる 通信が可能な距離の範囲内にある複数の基地局のうちの１つを介し、前記電話ネ ットワークと通信できるようになっている多数のコードレス電話とを備えた公衆 電話システム。 ３．基地局がコードレス電話に関連する支払い設備に課金する、請求項１記載 の公衆電話システム。 ４．前記多数のコードレス電話の少なくとも一部の各々が支払い設備に関連す る、請求項２記載の公衆電話システム。 ５．前記複数の電話基地局の少なくとも一部が、電話接続部に複数のコードレ ス電話を同時に提供するようになっている、前記請求項のいずれかに記載の公衆 電話システム。 ６．前記複数の電話基地局の少なくとも１つが、従来の固定された公衆電話に 関連する、前記請求項のいずれかに記載の公衆電話システム。 ７．前記複数の電話基地局の少なくとも１つが、従来の固定された公衆電話に 関連しない、前記請求項のいずれかに記載の公衆電話システム。 ８．前記複数の電話基地局の少なくとも１つが専用回線を使用する、前記請求 項のいずれかに記載の公衆電話システム。 ９．専用電話ユーザーが回線を必要としない時に、前記複数の電話基地局の少 なくとも１つが、専用電話ユーザーと回線を共用する、前記請求項のいずれかに 記載の公衆電話システム。 １０．前記多数のコードレズ電話の少なくとも一部が、所定の基地局しか使用 できないように限定されていない、前記請求項のいずれかに記載の公衆電話シス テム。 １１．前記多数のコードレス電話の少なくとも一部が、課金を行えるようにす るクレジットカードまたはデビットカード受入れ機を含む、前記請求項のいずれ かに記載の公衆電話システム。 １２．前記複数の基地局の少なくとも一部が、デビットカードの借方に料金を 記入することを除き課金に関与しない、前記請求項のいずれかに記載の公衆電話 システム。 １３．前記多数のコードレス電話が識別番号による使用に限定されていない、 前記請求項のいずれかに記載の公衆電話システム。 １４．前記デビットカード受入れ機と通信するデビットカードが、識別番号に よる使用に限定されていない、請求項１１記載の公衆電話システム。 １５．各々が電話ネットワークに接続された複数の公衆電話基地局を含む公衆 電話システムで使用するためのコードレス電話であって、 免許を必要とする周波数および送信電力レベルを利用しない無線により通信を 行える距離の範囲内にある複数の基地局の１つを介し、前記電話ネットワークと 通信できるコードレス電話。 １６．支払い設備も含む、請求項１３記載のコードレス電話。 １７．前記支払い設備がカード受入れ機も含む、設備１４記載のコードレス電 話。 １８．各々が電話ネットワークに接続された複数の公衆電話基地局を含む公衆 電話システムで使用するためのコードレス電話であって、 基地局との運用のためにコードレス電話に関連する識別番号を基地局に与える ことなく、無線により、かかる通信の可能な距離の範囲内にある複数の基地局の うちの１つを介し、前記電話ネットワークト通信できるコードレス電話。 １９．各々が電話ネットワークに接続された複数の公衆電話基地局と、各々が 無線により複数の基地局の近接局と通信できる多数のコードレス電話とを備えた 公衆電話システムを運用するための方法であって、 前記公衆電話基地局に対するコードレス電話のアイデンティティの識別が不要 であることを特徴とする方法。 ２０．各々が電話ネットワークに接続された複数の公衆電話基地局と、各々が 、無線により、かかる通信の可能な距離の範囲内にある複数の基地局のうちの１ つを介し、前記電話ネットワークと通信できるようになっている多数のコードレ ス電話とを備えた公衆電話システムを運用するための方法であって、 免許を必要とする識別番号および送信電力レベルを使用しないことを特徴とす る運用方法。 ２１．基地局がコードレス電話に関連する支払い設備に課金する、請求項１９ 記載の方法。 ２２．前記多数のコードレス電話の少なくとも一部の各々が支払い設備に関連 する、請求項２０記載の方法。 ２３．前記複数の電話基地局の少なくとも一部が、電話接続部に複数のコード レス電話を同時に提供するようになっている請求項１９〜２２のいずれかに記載 の方法。 ２４．前記複数の電話基地局の少なくとも１つが、従来の固定された公衆電話 に関連する、請求項１９〜２３のいずれかに記載の方法。 ２５．前記複数の電話基地局の少なくとも１つが、従来の固定された公衆電話 に関連しない、請求項１９〜２４のいずれかに記載の方法。 ２６．前記複数の電話基地局の少なくとも１つが専用回線を使用する、請求項 １９〜２５記載の方法。 ２７．専用電話ユーザーが回線を必要としない時に、前記複数の電話基地局の 少なくとも１つが、専用電話ユーザーと回線を共用する、請求項１９〜２６のい ずれかに記載の方法。 ２８．前記多数のコードレス電話の少なくとも一部が、所定の基地局としか使 用できないように限定されていない、請求項１９〜２７のいずれかに記載の方法 。 ２９．前記多数のコードレス電話の少なくとも一部が、課金を行えるようにす るクレジットカードまたはデビットカード受入れ機を含む、請求項１９〜２８の いずれかに記載の方法。 ３０．前記複数の基地局の少なくとも一部がデビットカードの借方に料金を記 入することを除き課金に関与しない、請求項１９〜２９のいずれかに記載の方法 。 ３１．前記多数のコードレス電話が識別番号による使用に限定されていない、 請求項１９〜３０のいずれかに記載の方法。 ３２．前記デビットカード受入れ機と通信するデビットカードが、識別番号に よる使用に限定されていない、請求項３１記載の方法。