JP2001503869A - 干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用後方散乱誤差低減装置 - Google Patents

干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用後方散乱誤差低減装置

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Abstract

(57)【要約】 方形波バイアス位相変調信号および正弦波搬送波抑圧変調信号を受信する少なくとも1つの位相変調器を有する干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用の後方散乱誤差低減装置または二次波誤差低減装置。搬送波抑圧変調信号の振幅は、ジャイロスコープのサニャック・ループ内で生じる2組の後方散乱光波または二次光波の間の干渉を大幅に低減するのに十分な振幅である。2組の二次波の干渉を低減するか、あるいはなくすことによって、二次波による回転速度検知誤差が低減するか、あるいはなくなる。搬送波抑圧信号の周波数は、搬送波抑圧変調信号によって生じる正弦回転速度検知誤差または周期回転速度検知誤差を低減するために、サニャック・ループの固有の周波数の偶数高調波に近いか、あるいは等しい。

Description

【発明の詳細な説明】 干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用後方散乱誤差低減装置 発明の背景 本発明は、干渉光ファイバ・ジャイロスコープ(IFOG)に関し、詳細には 、光ファイバ検知ループ内と、光線スプリッタおよびコンバイナ、ならびに少な くとも1つの位相変調器を組み込んだ集積光学回路(IOC)内に後方散乱誤差 源を有するIFOGに関する。さらに詳細には、本発明は、ある種類の後方散乱 誤差の低減に関する。 2種類の後方散乱誤差メカニズムは、一次波と後方散乱波との間の干渉と、光 電検出器のジャイロスコープ出力での2つの逆伝播後方散乱波または二次波の間 の干渉である。文献では、前者は基本的なIFOG後方散乱誤差メカニズムとみ なされており、したがって、ある程度詳しく研究されている。しかし、一般に使 用されている多くの装置では(すなわち、短干渉光源、適切な周波数でのバイア ス変調、50/50に近い分割比を有するループ・カプラ、良好な直角除波を有 する復調器)、この誤差はすべての種類のIFOGについて無視できるものとみ なされている。後者の後方散乱メカニズムは、高精度のIFOGでは重要な問題 であるが二次効果とみなされており、したがって現在まで厳密には対処されてい ない。 発明の概要 本発明は、干渉光ファイバ・ジャイロスコープの二次後方散乱誤差問題の解決 策である。 この解決策は、少なくとも2つの位相変調信号を受信する少なくとも1つの位 相変調器を有する干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用の後方散乱誤差低減装置 である。一方の信号はバイアス位相変調であり、他方は搬送波抑圧位相変調であ る。バイアス変調信号は通常の動作に使用される。搬送波位相変調信号は、変調 器が2組の二次波の間に少なくとも1ラジアンの位相差を生成し、ジャイロスコ ープのサニャック・ループで生じる2組の後方散乱光波または二次光波の間の干 渉を低減するような振幅を有する。図面の簡単な説明 第1図は、基本干渉ジャイロスコープおよびレイリー後方散乱波経路を示す図 である。 第2図は、後方散乱が生じるサニャック・ループ内の位置に対する、ジャイロ スコープ回転速度表示の正味誤差に後方散乱がどの程度寄与するかを示すグラフ である。 第3図は、回転速度誤差がベッスル関数の絶対値に依存する場合に、ジャイロ スコープ内の光線の少なくとも2つの位相変調の振幅差に対するベッセル関数の グラフを示す。 第4図は、搬送波抑圧変調を加えない状況、1つの搬送波抑圧変調周波数が固 有周波数の8倍である状況、2つの搬送波抑圧変調がそれぞれ、固有周波数の8 倍および10倍の周波数を有する状況での後方散乱誤差のプロットである。 第5図は、後方散乱誤差低減と抑圧変調深度との関係を示すプロットである。 第6図は、相対矩像と、抑圧変調がない場合の位置および2つの抑圧変調があ る場合の位置および2つの抑圧変調がある場合の位置との関係を示すプロットで ある。 第7図は、固有周波数の偶数倍数よりもそれぞれ10Hz低い周波数での搬送 波抑圧を使用したジャイロスコープの不要正弦速度信号のプロットである。 第8図は、集積光学回路内のレイリー後方散乱波経路を示す図である。 第9図は、集積光学回路のウェーブガイド内の後方散乱のための正味誤差信号 をプロットした図である。 第10図は、搬送波抑圧変調器を有する集積光学回路を示す図である。 第11図は、抑圧変調器に沿ったすべての点で搬送波抑圧を同時に行うことは できないことを示すプロットである。 第12図は、搬送波抑圧変調振幅の関数としての相対後方散乱のプロットであ る。 第13図は、集積回路と、方形波バイアス変調を使用する変調器との構成を示 す図である。 第14a図、第14b図、第14c図は、搬送波抑圧位相変調信号とバイアス 位相変調信号との相互作用を示す図である。 第15図は、回転中の開ループ・ジャイロスコープ内の後方散乱の搬送波抑圧 のための位相変調によって生成された正弦波光信号を示す図である。 第16図は、回転誤差と、搬送波抑圧位相変調とバイアス位相変調の周波数差 との関係を示すプロットである。 第17図は、回転速度誤差および角度ランダム・ウォークと、それぞれ、搬送 波抑圧位相変調の周波数差およびバイアス位相変調の周波数差との関係を示すプ ロットである。 好ましい実施形態の説明 二次後方散乱誤差メカニズム(レイリー後方散乱)を第1図に示す。ループ・ ファイバ12の屈折率の変動のために、ループ・ファイバ12内を伝播する一次 長さを有し、指標pを付したファイバ・ループ12内の位置にある一対のファイ バ部分16および18から生じるものと仮定される。 一対の散乱部16および18は、集積光学回路(IOC)21のy−接合部2 0から等しい距離を有するので、後方散乱波はIOC21の入出力でコヒーレン トに干渉する。一次波および干渉後方散乱波の、カプラ13を介した光電検出器 11までの物理経路は、マイケルスン干渉計に類似しており、したがって、結果 として得られる誤差をマイケルスン誤差と呼ぶ。 式で表される。 上式で、αは散乱部16または18の入出力からの集中光学損失であり、ωは光 源14の角周波数であり、φmは、1つの一次波に加えられる生成装置23から のバイアス位相変調の振幅であり、ωmはバイアス変調周波数であり、τpは散乱 部16および18からy−接合20までの走行時間である。散乱フィールドの振 幅Ebsは、経時的に一定であり、部分16および18の振幅と同様にすべての散 乱部について同じである。散乱フィールドの位相Ψ1,n(t)およびΨ2,p(t) は、(ファイバの伝播定数が変化するために)経過時間と共にランダムに変動す るものと仮定され、各散乱部ごとに異なる可能性がある。 y−接合20と散乱部pとの間の物理的距離の範囲内に適合するp個の可干渉 距離(Lc)がある。走行時間τpは次式で表すことができる。 上式でnはファイバの屈折率であり、cは光の速度である。残りの数式を簡略化 するために、位相差ΔΨp(t)を次式のように定義し、 後方散乱強度Ibsを次式のように定義する。 干渉散乱波の強度Ibs,p(t)は次式で表される。 数式6の余弦関数は次式のように書くことができる。 数式7の各項をベッセル関数の級数として展開し、数式6を使用すると、数式7 の第2の項が、バイアス変調に同期し周波数ωmを有する同相誤差信号および直 角誤差信号を表すことがわかる。同相誤差信号の振幅は次式で表され、直角誤差信号の振幅は次式で表される。 数式8は一対の散乱部16および18のみからの光散乱による誤差信号を表す。 すべての散乱部対による正味誤差Ierr,sigを求めるために、すべてのpについ 正味同相強度誤差は次式で表される。 上式でNは長さLのファイバ・ループ12内に入る散乱部対の数である。 数式8、10、12を使用して、数式11を次式のように書き直すことができる 。 bs,sig,p(t)を1/fパワー・スペクトル密度を有するものとして特徴付け ることができる場合、正味誤差信号は、積分時間の関数ではなく、したがって、 結果として得られる回転速度はバイアス不安定誤差である。当技術分野には、干 渉レイリー後方散乱波の瞬時強度が、ある種の光学系では1/fパワー・スペク トル密度を有することを示すデータがある。これは、IFOG内のレイリー後方 散乱がまったく同じ統計的性質を有することを意味するものではない。検知コイ ル12の熱・振動環境など、後方散乱誤差のパワー・スペクトル密度に影響を及 ぼす可能性のある多数の要因がある。この分析を簡略化するために、後方散乱誤 差が1/fパワー・スペクトル密度を有する場合のみを考える。 固有周波数で動作することによって、バイアス変調周波数を次式のように書く ことができる。 関数Winphase,pは、数式13中の加算の引数として定義される。 上式では、数式14がバイアス変調周波数に代入されている。この関数は、特定 の散乱部対が正味誤差Ierr,sigにどの程度寄与するかを決定する。第2図に示 したこの関数のプロット24は、IOC21の近くで生じた後方散乱の正味誤差 に対する寄与度の方が、ファイバ・ループ12の中心から生じた後方散乱の正味 誤差に対する寄与度よりも高いことを示す。この誤差モデルは、pの関数として のWinphase,pを減少させるファイバ内の分散光損失に関連する重み付け効果を 含まない。このような効果が含まれる場合、第2図の曲線24はファイバ・ルー プ12に対して対称的になり、曲線24の右側の下方の領域は、曲線24の左側 の下方の領域よりも小さくなる。第2図には、線形関数25のプロットも示され ている。線形曲線25の下方の領域は、Winphase,pの下方の領域を近似する。 数式13中の加算の値は第2図中の「実際の」曲線24の下方の領域に比例する 。 Winphase,pと2φm=1.8の場合のpとの関係を示すプロットは、集積光学 チップ21の近くで生じた後方散乱の正味誤差Ierr,sigに対する寄与度の方が 、ファイバ・ループ12の中心から生じた後方散乱の正味誤差Ierr,sigに対す る寄与度よりも高いことを示す。「近似」曲線25は「実際の」曲線24の下方 の領域を約10%過大に推定し、これはこの誤差分析に必要とされる推定値より もずっと高い。数式13中の加算の線形近似は次式で表される。数式17中の加算を次式のように書き直すことができ、 したがって、数式13中の加算を次式のように書き直すことができる。 数式11、13、15、19から、正味誤差信号はほぼ、次式で表される。 回転速度誤差を求めるには、等価信号を与える回転はどのくらいかを求める必要 がある。IOC21入出力から生じる一次波の電界は次式で表される。 上式でφRは回転による位相遅延である。固有周波数を使用することによって、 バイアス変調周波数は次式のように書くことができる。 上式で、τはファイバ・ループ12内の走行時間である。IOC21入出力での 主波の干渉による強度は次式で表される。 3角恒等式を使用し数式24をベッセル関数の級数として拡張することによって 、バイアス変調周波数で生成される回転速度信号Isigは次式で表される。 回転Ωによる位相遅延は次式で表される。 上式で、Dは検知コイルの直径であり、λは光源の波長である。長さLcのファ イバ部分からの後方散乱強度は次式で表される。 上式で、ηfiberは単位長さ当たりの捕捉された部分レイリー後方散乱であり、 積αI0はファイバ・ループ12内の一次波の強度である。後方散乱誤差信号に よる回転誤差を求めるには、後方散乱誤差信号に相当する信号を生成する回転を 求める。 数式20、25、26、27および28を組み合わせると、レイリー後方散乱に よる回転速度誤差Ωerrが次式のように求められる。 数式29は、ファイバ長が長くなればなるほどΩerr,fiberが減少し、可干渉距 離が短くなればなるほどソースすることを示す。光源波長0.83μmで動作す る典型的なナビゲーション・グレードのIFOGの場合、回転速度誤差は次式で 表される。 光源波長1.55μmで動作する高性能IFOGの場合、回転速度誤差は次式で 表される。 数式30および数式31は、ループ・ファイバ12からのレイリー後方散乱によ る回転速度誤差が、光源波長0.83μmで動作するナビゲーション・グレード のIFOGの方が顕著であることを示す。この1つの理由は、この波長でのレイ リー後方散乱がより長い波長での後方散乱よりもずっと高いことである。 本発明は、IFOG内の後方散乱誤差を抑圧するために搬送波抑圧変調を組み 込んでいる。後方散乱を生成する2つの光波のうちの一方に正弦位相変調を加え ることによって、後方散乱波同士の間の干渉が「スクランブル」される。位相変 調の振幅は、光波の搬送波(光源で生じる光学エネルギー、またはベースバンド 、周波数)が抑圧されるように調整される。したがって、2つの後方散乱波の間 の干渉は、搬送波抑圧変調周波数の整数倍数での周波数成分を有し、ベースバン ド周波数で干渉が生じることはない。最終的な結果として、後方散乱誤差は、ベ ースバンドから搬送波抑圧変調周波数の整数倍数へ周波数シフトされ、経時的に 平均するとゼロになる。 搬送波抑圧がIFOGに対してどのように作用するかを理解するために、第1 図に示した変調器35または別の位相変調器26に加えられる、振幅φsと角周 波数ωsを有する正弦位相変調を考える。IOC21入出力での散乱波の電界は 次式で表される。 散乱波による強度Ibs,p(t)は次式で表される。数式34をベッセル関数の級数として表すことによって、バイアス変調と同期す る信号を有するのは第4の項だけであることがわかる。数式34から、同相誤差 信号は次式で表されることがわかり、 直角誤差信号は次式で表される。 バイアス変調だけでなく搬送波抑圧位相変調を加えることによって、抑圧変調の 周波数で生じる不要速度信号が生成される。不要速度信号の振幅を減少させるに は、搬送波抑圧変調の周波数を固有周波数と比べて非常に低い値に設定するか、 あるいは固有周波数の2倍の整数倍数に近い値に設定することができる。搬送波 抑圧変調が固有周波数よりもずっと低い周波数で行われる場合を考えた場合、次 式が成立する。 この場合、次式が成立するので走行時間τpの効果は除去される。 低周波数搬送波抑圧に対応する回転速度誤差は次式で表される。 数式39は、Ωerr,fiberがベッセル関数J0(2φs)の絶対値に依存すること を示す。ベッセル関数J0(2φs)と2φsの関係を示すプロット27を第3図 に示す。プロット27は、約2.4ラジアンの適切な振幅を有する比較的低周波 数の搬送波抑圧変調を使用することによって後方散乱による回転速度誤差を著し く低減できることを示す。 搬送波抑圧周波数が固有周波数の偶数整数倍数に近い値である場合、数式35 の加算を簡略化するのは非常に困難であり、したがって、このような場合の誤差 低減を数値的に求める。第4図のプロットは、関数Winphase,pの数値計算と3 つの場合、すなわち、搬送波抑圧変調を使用しないプロット28、固有周波数の 8倍での1つの搬送波抑圧変調を使用するプロット29、固有周波数の8倍およ び10倍での2つの搬送波抑圧変調を使用するプロット30との関係を示す。バ イアス変調振幅2φmを1.8ラジアンであるものと仮定し、抑圧変調振幅2φs を2.4ラジアンであるものと仮定した。曲線28、29、30の下方の領域は 後方散乱誤差に比例する。曲線29および30の下方の領域を、搬送波抑圧を加 えない場合に対応する領域に正規化することによって、相対誤差低減の程度を求 める。振幅が2.4ラジアンである1つまたは2つの搬送波抑圧変調を使用する と、後方散乱誤差がそれぞれ、約係数3または8だけ低減する。 誤差低減を搬送波抑圧変調の関数として求めるには、様々な変調振幅に対して 正規化領域を数値的に算出する。これらの計算の結果を第5図に示す。第5図は 、算出された後方散乱誤差低減と抑圧変調深度の関係を示すプロット31である 。搬送波抑圧周波数を固有周波数の8倍であるものと仮定した。実線の曲線31 は、変調振幅が2.4ラジアンの場合には後方散乱をほぼゼロに低減することが できないことを示す。3以上の誤差低減関数を得るには、より大きな変調深度を 使用するか、あるいは2つの変調を使用しなければならない。 第6図は、直角後方散乱誤差の計算と、搬送波抑圧変調を加えない場合の曲線 32ならびに固有周波数の8倍および10倍で動作する2つの搬送波抑圧変調を 加える場合の曲線33の2つの場合のループ内の位置との関係を示す。このプロ ットは、直角誤差の大きさが同相誤差の大きさよりも小さいことを示す。この誤 差は直角誤差であるので、速度信号を復調する位相感応検出器(PSD)によっ てその大部分が除波され、したがって、同相誤差と比べて重要ではない。このプ ロットは、同相誤差を低減するために使用されるのと同じ抑圧変調が直角誤差も 低減することを示す。直角誤差は、重要ではないとみなされるので、この分析で はもはや考慮しない。 搬送波抑圧変調の副作用は、AC速度出力誤差である。搬送波抑圧変調は、ル ープ内の2つの主波の間の正弦不可逆位相変調を生成するので、不要正弦速度信 号(AC速度)を生成する。固有周波数よりもかなり低い周波数で動作する抑圧 変調によって生成される最上位AC速度信号の周波数は主として、抑圧変調周波 数である。固有周波数の2倍の整数倍数に近い値で動作する搬送波抑圧変調の場 合、AC速度の周波数は明らかではない。低周波数で動作する抑圧変調に対応す るAC速度の振幅をまず算出する。 IOC21の入出力ポートでの主波または一次波の電界は次式で表される。 この場合、搬送波抑圧周波数は、バイアス変調周波数よりもずっと低いものと仮 定され、 したがって、以下の近似を行う。 ゼロ回転速度の場合(φR=0)、干渉主波の強度は次式で表される。 数式42を使用すると、さらに近似を行うことができる。数式45中の余弦関数を次式のように書き直すことができる。 数式48の右辺(RHS)の第2の項をベッセル関数の級数として書くことが できる。 数式49は、多数のAC速度信号が抑圧変調周波数の奇数整数倍数で生成される ことを示す。AC速度信号の振幅は周波数が高いほど低くなるので、(数式49 のRHSの第1の項で表される)最上位不要信号は抑圧変調周波数で生成される 。数式49のRHSの第1の項ならびに数式45および数式48を使用すると、 AC強度信号が次式のように求められる。 数式50を数式26および数式44と組み合わせると、AC速度信号は次式のよ うに求められる。 光源波長0.83μmおよび搬送波抑圧変調周波数10Hzで動作する典型的な ナビゲーション・グレードのIFOGの場合、10HzでのAC速度はほぼ次式 で表される。 AC速度の有意性を求めるには、AC速度の期間の約2分の1に等しい積分時間 でのジャイロ出力の通常のランダム・バイアス変動ΩranとAC速度を比較しな ければならない。光源波長0.83μmで動作する典型的なナビゲーション・グ レードのIFOGの(積分時間1.4×10-5hrでの)ランダム・バイアス変 動は次式で表される。 光源波長1.55μmおよび搬送波抑圧変調周波数10Hzで動作する高性能グ レードのIFOGの場合、10HzでのAC速度はほぼ次式で表される。 光源波長1.55μmで動作する高性能IFOGの(積分時間2.8×10-5h r)ランダム・バイアス変動は次式で表される。 AC速度振幅とランダム・バイアス変調を比較すると、低周波数搬送波抑圧変調 を使用した場合、ジャイロが、AC速度期間の約2分の1の積分時間でバイアス 仕様から逸脱することがわかる。AC速度は、加えられる位相変調によって誘発 されるので、ジャイロ出力から部分的に除去することができる。しかし、AC速 度の振幅は、システムの光学的利得および電気的利得に依存し、したがって、経 時的に一定ではない。AC速度を通常のバイアス変動のレベルよりも低くするこ とは、与える影響の大きな作業である。さらに、閉ループ・システムの場合、主 フィードバック・ループが、外部から加えられた位相変調を打ち消す。したがっ て、主フィードバック・ループに「強制的に」位相変調を生成させることによっ て、搬送波抑圧変調を生成しなければならない。この場合、主フィードバック・ ループ電子機器の複雑さが大幅に増す。 主フィードバック・ループに影響を与えず、かつ顕著なAC速度を生成しない ように搬送波抑圧変調を使用することが好ましい。固有周波数の2倍の整数倍数 に近い抑圧変調を使用することによって、好ましい動作モードを実現することが できる。抑圧変調の最適な動作モードを決定するには、比較的高い抑圧変調周波 数でのAC速度振幅を算出する。抑圧変調周波数は次式のように書くことができ る。 上式で、ωεは固有周波数(この分析ではバイアス変調周波数でもある)の偶数 整数倍数からの小さな偏差を表す。ωεが比較的小さいと仮定することによって 、以下の近似を行うことができる。 主波の干渉による強度は次式で表される。数式59のRHSの第2の項を次式のように書くことができる。 上式で、qは、数式60の左辺(LHS)を表すベッセル関数の級数中の特定の 項の次数を指す。数式59のRHSの第1の項中の正弦関数の積を次式のように 書くことができる。 数式61のRHSの第2の項は、バイアス変調と同期し、k−q=±1であると きに周波数ωεで生じるエンベロープを有する、振幅変調信号を表す。最高のA C速度を生成する項は以下の条件に対応する。 振幅変調信号は、次式に比例する振幅を有する不要AC出力を生成するジャイロ 電子機器によって復調される。 数式62および63を使用すると、AC速度は次式のように求められる。 高周波数での搬送波抑圧の場合のAC速度は、係数1/2と、AC速度を著しく 低減することのできる比Jk-1(2φm)/J1(2φm)とを除いて、低周波数で の搬送波抑圧の場合に類似している。 第7図は、固有周波数の偶数倍数からそれぞれ10Hz低い周波数で振幅2. 4ラジアンでの搬送波抑圧を使用する高性能IFOGの算出されたAC速度のプ ロット34である。指数kは、固有周波数の偶数高調波を指す。プロット34は 、抑圧変調の好ましい動作周波数が固有周波数の8倍に近いか、あるいはそれ以 上であることを示す。このような周波数では、不要AC速度信号はジャイロ出力 の通常のバイアス変動よりも低いレベルに低減する。さらに、主フィードバック ・ループの帯域幅よりもずっと高い搬送波抑圧変調周波数を使用することによっ て、主ループは抑圧変調の影響を受けなくなる。 レイリー後方散乱はIOC21のウェーブガイド36および37からも生じる 。このような後方散乱は回転検知誤差に寄与する。IOC21のウェーブガイド 36および37が検知コイル12内のファイバと比べて非常に短い場合でも、チ ップ21のウェーブガイドの単位長さ当たりの光学損失は、コイル12のファイ バの単位長さ当たりの損失よりも約4桁大きい。したがって、IOC21のウェ ーブガイド36および37内の後方散乱に関連する回転誤差が大きくなる可能性 がある。第8図は、集積光学チップ21と、後方散乱がバイアス変調発生装置2 3および変調器35によってどのように変調されるかとを示す図である。 バイアス変調器35を通過する後方散乱波は、変調器35を通過する距離Lmo d に応じた振幅φm(Xp)で位相変調される。散乱波の電界は次式で表される。 位相差は次式のように定義される。 後方散乱強度は次式で表される。 数式68のRHSの余弦関数を次式のように書くことができる。数式69のRHSの第2の項を次式のように書くことができる。 したがって、一対のIOC21ウェーブガイド部36および37からの後方散乱 による誤差信号のピーク振幅は次式で表される。 正味誤差信号Ierr,sigは、後方散乱を起こすすべての(IOC21)ウェーブ ガイド部対36および37に対応するピーク振幅の2乗和の平方根である。正味 信号は次式で表される。 この場合、ウェーブガイド部対の数は次式で表され、 mは位相変調器35の長さである。後方散乱位相変調の振幅は、xpを有する線 形関数であると仮定される。 上式で、φm,maxは、光波が位相変調器35を完全に1回通過するための光波の 位相変調の振幅である。距離xpは、位相変調器35の開始点と散乱部39との 間の距離Lp以内の可干渉距離の数として表すことができる。 IOC21のウェーブガイド36および37内の後方散乱による正味誤差信号を 次式のように書くことができる。線形関数または適合曲線41の下方の領域で近似できることを示す。 数式76中の加算の近似は次式で表される。 この場合、正味誤差信号は次式で表される。 IOC21のウェーブガイド36または37の一部からの後方散乱強度は次式で 表される。 上式で、ηchipは、単位長当たり部分捕獲後方散乱強度である。正味誤差信号を 次式のように書くことができる。 後方散乱誤差信号に相当する信号を生成する回転速度は次式で表される。 コイル12の単位長さ当たり後方散乱の値は、1.55μm Erドープ光ファ イバ源14を用いて行った実験的測定から得られた。ηchipを推定するには、フ ァイバ12に関連する捕獲係数をIOC21の場合と同じであるものと仮定し、 散乱による損失とファイバ12の総損失との比をIOC21の場合と同じである ものと仮定する。これらの仮定を用い、以下の比を使用して、次式で表されるηchipを推定することができる。 光源14波長0.83μmで動作するナビゲーション・グレードのIFOGの場 合、IOC21ウェーブガイド36および37内の後方散乱による回転検知誤差 の計算値は次式で表される。 光源14の波長1.55μmで動作する高性能IFOGの場合、IOC21のウ ェーブガイド36および37内の後方散乱による回転検知誤差の計算値は次式で 表される。 これらの計算は、回転速度誤差が検知コイル・ファイバからの後方散乱の場合よ りもIOCウェーブガイドからの後方散乱の場合の方がずっと大きいことを示す 。実際の誤差は、IOCのウェーブガイドの単位長さ当たり捕獲後方散乱を過大 評価した場合にはこれほど大きくならないこともある。IFOGバイアス安定性 の実験的試験によって、観測されるΩerr,chipが計算値ほど大きくはないが依然 と して有意であることがわかる。 搬送波抑圧変調を使用して、IOC21のウェーブガイド36および37から の後方散乱に関連する回転誤差を低減することもできる。第10図は、搬送波抑 圧変調45を使用するIFOGのIOC21の図である。(1)バイアス位相変 調器43(PM3)に対向する変調器42(PM1)に搬送波抑圧変調45を加 える構成と、(2)接合部20から離れる方向でバイアス位相変調器43の前に 配置されたオフセット変調器44(PM2)に搬送波抑圧変調45を加える構成 の2つの構成が考えられる。第1の構成を以下に分析する。 散乱波に関連する電界は次式で表される。 後方散乱強度は次式で表される。 数式89のRHSの余弦関数を次式のように書くことができる。 数式90のRHSの第3の項中の正弦関数と余弦関数の積を次式のように書くこ とができる。 数式91のRHSの第1の項は、バイアス変調23に同期する信号を表す。すべ てのIOC21のウェーブガイド(36および37)からの後方散乱による正味 誤差信号は次式で表される。上式で、φs,maxは、 光波が位相変調器42を完全に1回通過するための搬送波抑圧位相変調45の振 幅である。 (第11図参照)は、搬送波抑圧を変調器42に沿ったすべての点で同時に行う ことができないことを示す。したがって、第10図に示したように位相変調器4 2にωsの変調45を加える際、後方散乱誤差を完全に抑圧することはできない 。プロット46の場合、2φm,maxを1.8ラジアンに設定し、2φs,maxを2. 4ラジアンに設定した。相対誤差を2φs,maxの関数として算出するには、 的に算出し、次いでどの搬送波抑圧にも関連しない関数の領域に対して正規化す る。 第12図のプロット47は、変調器43に対するバイアス変調23に対向する 位置に配置された位相変調器42にωsの変調を加える際、搬送波抑圧変調45 の振幅が約2.4ラジアンのときには後方散乱誤差をゼロに低減することができ ないことを示す。誤差をより大幅に低減するには、より大きな変調深度を使用す るか、あるいは2つの搬送波抑圧変調を使用することができる。後方散乱誤差の より大幅な低減を可能にする他のIOC21設計拡張要素は、プロット48で示 したように、バイアス位相変調器43の前に配置された搬送波抑圧変調器44で ある。この場合、(バイアス位相変調器43からの散乱波にコヒーレントに干渉 する)散乱波の位相変調振幅はすべての散乱部について一定であり、したがって 、 位相変調器44に沿ったすべての点に対して搬送波抑圧を行うことができる。こ の場合、搬送波抑圧変調器44を有するウェーブガイド36からの散乱波の電界 は次式で表される。 この場合、回転速度誤差は次式で表される。 この回転速度誤差は、変調振幅2φs,maxを約2.4ラジアンに設定するとなく すことができる。 IFOGの光学設計を変更することによって、IOC21内の後方散乱に関連 する誤差を著しく低減することもできる。この変更では、IOCのY−接合部2 0がファイバ・カプラで置き換えられ、IOC21のウェーブガイド36からの 後方散乱が検知ループ12の反対側のファイバからの後方散乱光にコヒーレント にのみ干渉するようにIOC21位相変調器42および44が配置される。ファ イバ12の短い部分からの散乱光はIOC21のウェーブガイド36からの散乱 よりもずっと弱いので、この2つの波の間の干渉の振幅は、IOC21のウェー ブガイド36内で後方散乱する2つの波の間の干渉の振幅よりもずっと小さい。 上記の説明および分析は、IFOG光学回路内のレイリー後方散乱による回転 検知誤差源に関するものであり、後方散乱誤差を低減するか、あるいはなくす方 法も示した。この方法は、搬送波抑圧変調と呼ばれ、IFOGの集積光学チップ 21内を伝播する光に1つまたは複数の正弦位相変調を加える。この技法は、正 弦バイアス変調を使用するIFOGセンサに基づく技法である。高性能IFOG は、第13図の方形波バイアス変調50と、光電検出器信号をサンプルするアナ ログ・デジタル変換器(ADC)と、方形波復調を使用することが多い。搬送波 抑圧変調技法に関する設計手法は、この種の信号処理を使用するIFOGの設計 手法とは異なる。 第14a図、第14b図、第14c図は、搬送波抑圧位相変調45がどのよう に、バイアス位相変調50と相互作用し、同時にサニャック干渉計によって光学 強度信号(強度変調)に変換されるかを示す。IFOGインターフェログラム( 第14b図)は、(光電検出器によって検出される)強度Iが、サニャック干渉 計から放出される逆伝播光波同士の間の位相差Δφによってどのように変化する かを示す。総位相変調(第14a図)は、(i)振幅がπ/2で周波数がfbで ある理想的な方形波バイアス変調50と、(ii)周波数がバイアス変調50周 波数の第2の高調波に近い2fb+Δfである正弦位相変調45とからなるもの と仮定される(正弦位相変調45の振幅は、その効果を示すために誇張されてい る)。方形波バイアス変調50がπ/2であるとき、第14a図の点aと点bの 間に示された正弦位相変調は、インターフェログラム51の直線部分でバイアス され、したがって、第14c図の点aと点bの間に示された正弦光強度信号を生 成する。方形波バイアス変調50が状態を−π/2に切り換えると、第14a図 の点bと点cの間に示された正弦位相変調45はこの場合も、インターフェログ ラム51の直線部分52でバイアスされる。しかし、−π/2でのインターフェ ログラム51の勾配53は、+π/2でのインターフェログラム51の勾配52 と逆であり、したがって、第14c図の点bと点cの間に示された光強度信号5 4は、第14c図の点aと点bの間に示された光強度信号55のほぼ反転された バージョンに見える。 正弦位相変調45は方形波バイアス変調50の周波数の丁度2倍の周波数を有 するわけではないので、第14c図の点bと点cの間に示された光強度信号54 は、第14c図の点aと点bの間に示された光強度信号55の符号反転バージョ ンとまったく同じであるわけではない。このことは、正弦変調45が、回転検知 誤差として復調できる信号を生成するためにバイアス変調50とどのように相互 作用するかを定性的に示している。簡単な方形復調方法は、(i)第14c図の 点aと点bの間に示された光強度信号55の平均値と、第14c図点bと点cの 間に示された光強度信号54の平均値を求めることと、次いで(ii)2つの平 均値の間の差を求めることからなる。回転がない場合、2つの平均値の間の差は ゼロであるはずである。しかし、光信号54の正弦部分と光信号55の正弦部分 は、同じ平均値を有さず、したがって、非ゼロ復調器出力、すなわち、偽回転表 示を与える。 (ith+1バイアス変調サイクルに対応する)第14c図の点cと点eの間に 示された正弦信号56および正弦信号57は、(ithバイアス変調サイクルに対 応する)第14c図の点aと点cの間に示された光強度信号とは異なり、したが って、ith+1バイアス変調サイクルで生じる回転検知誤差は、ithバイアス変 調サイクルで生じる回転検知誤差とは異なる。このことは、バイアス変調周波数 の第2の高調波に近い正弦変調の結果として得られる回転検知誤差が経時的に変 動することを定性的に示す。 第15図は、復調プロセスがどのように、搬送波抑圧変調による回転検知誤差 を定量的に判定するようにモデル化されるかを示す。IFOGで使用される典型 的な復調プロセスは、アナログ・デジタル変換器(ADC)を用いて光電検出器 信号をサンプルすることと、次いでデジタル電子機器を用いて信号処理を実行す ることからなる。復調プロセスではすべてのサンプルが使用されるわけではない 。+π/2と−π/2の間のバイアス変調50遷移は、時間iTb、iTb+Tb /2、iTb+Tbなどに光強度信号58に鋭いグリッチ(第15図には示されて いない)を生じさせる。この鋭いグリッチによる回転検知誤差を除去するために 、ゲート時間tg中に得られるサンプル59は復調プロセスで使用されない。i Tb+tgとiTb+Tb/2との間のサンプル60が加算され、ithバイアス変調 サイクルの第1の半サイクルに対応する信号の平均値に比例する値が生成される 。次いで、iTb+Tb/2+tgとiTb+Tbとの間のサンプル61が加算され 、ithバイアス変調サイクルの第2の半サイクルに対応する信号の平均値に比例 する値が生成される。(回転速度に比例する)復調信号は2つの加算値の間の差 である。復調プロセスは、連続バイアス変調サイクルについて実行される。 方形波バイアス変調50の効果をモデル化するために、サニャック干渉計の強 度出力Iを2つの数式で表す。上式で、n=2,4,6...であり、i=1,2,3...である。バイアス 変調は値π/2および−π/2で表される。Δφnは、逆方向光波同士の間の正 弦位相変調差の振幅であり、制限変調の角周波数(nωb+Δω)は、バイアス 角周波数ωbのnth高調波(nは偶数である)からある小さな差Δωだけ離れた 周波数として示される。Tbはバイアス変調50の周期であり、iは、どのバイ アス変調が検討されているかを指す。この場合、バイアス変調50周波数を厳密 にサニャック干渉計の固有周波数に設定するものと仮定する。 入力回転がなく、かつΔφnが小さいと仮定することにより、小角近似を行う ことによって数式96を簡略化することができる。 復調プロセスをモデル化するには、バイアス変調50の各半周期の部分について 強度信号の各部分を積分する。回転がないものと仮定されているので、復調信号 は誤差信号Serrorになる。 上式で、kは、光電検出器とADCまでの電子機器との利得を表す定数である。 積分限界は、(波形全体のすべてのサンプルを使用するわけではない)部分サン プリング技法またはゲート時間tgを含む。数式98中の第1の積分はithバイ アス変調サイクルの第1の半分に対応し、第2の積分はithバイアス変調サイク ルの第2の半分に対応する。誤差信号Serrorの時間依存性は、指数iを使用し て任意のバイアス変調50サイクルをモデル化することによって判明する。 入力回転がなく、かつΔφnが小さいと仮定することにより、小角近似を行う ことによって数式96を簡略化することができる。 復調プロセスをモデル化するには、バイアス変調50の各半周期の部分について 強度信号の各部分を積分する。回転がないものと仮定されているので、復調信号 は誤差信号Serrorになる。 上式で、kは、光電検出器とADCまでの電子機器との利得を表す定数である。 積分限界は、(波形全体のすべてのサンプルを使用するわけではない)部分サン プリング技法またはゲート時間tgを含む。数式98中の第1の積分はithバイ アス変調サイクルの第1の半分に対応し、第2の積分はithバイアス変調サイク ルの第2の半分に対応する。誤差信号Serrorの時間依存性は、指数iを使用し て任意のバイアス変調50サイクルをモデル化することによって求められる。 数式98中の積分を評価した後、周期Tb=2π/ωbおよびΔT=2π/Δω を結果中の角周波数に代入する。 3角恒等式を使用して数式99を簡略化することができる。サンプリング比Rsは、ゲート時間tgの後の半バイアス変調50周期中に得られ た(あるいは使用された)サンプルの数を、バイアス変調50サイクルの全半周 期中に得る(使用する)ことのできる可能な総サンプル数で除した値として定義 される。 g=(1/2)(1−Rs)Tbと周波数fb=1/TbおよびΔf=1/ΔTを 数式100中の周期に代入すると次式が生成される。 上式で時間t’ は、Serrorの時間依存性を示すために使用される。数式102は、SerrorがΔ fの周波数で変動する正弦誤差信号であることを示す。誤差信号の振幅は次式で 表される。 搬送波抑圧変調45による位相差振幅Δφnは、抑圧変調45周波数と固有周波 数feの関数である。上式で、φnは、光波が位相変調器42を1回通過するときの位相変調振幅であ る。この分析では、バイアス変調50の周波数が固有周波数に設定されているも のと仮定する。 数式105および数式106を数式104に代入すると、次式が得られる。 誤差を回転速度で求めることが望ましい。このためには、まず回転速度による 信号を、回転速度によって生じる位相差に関係付ける伝達関数(開ループ尺度係 数)を求める。回転信号の復調のモデルが部分サンプリング方式を含むことが重 要である。搬送波抑圧変調45が開ループ尺度係数にそれほど影響を与えないこ とも仮定し、したがって、この計算には正弦変調45を含めない。回転中のサニ ャック干渉計からの光強度Irotationは次式で表される。 上式で、Δφrotationは、回転によって生じる位相差である。復調信号は、以下 の積分を実行することによって求められる。 誤差信号を分析するために行ったのと同様な代入を行い、小角度近似を行った後 、数式109に関して次式が得られる。 数式110は、回転によって生じる位相差Δφrotationによってどれだけの回転 信号Srotationが生成されるかを示す。開ループ尺度係数は数式110中の括弧 内のすべての係数である。位相差Δφrotation errorは、 正弦位相変調によって生じる誤差信号Serror,ampに等しい復調信号S’error,a mp を生成する回転速度Ωrotation errorによって誘導される位相差として定義さ れる。定義上、次式が成立する。 これらの定義と以下の近似を使用すると、 Δφrotation errorに関して次式が得られる。 誤差を位相差で求めることによって、開ループ尺度係数に存在する係数が削除さ れ、この分析は、閉ループ構成で動作するFOGに適切な分析になる。回転によ る位相差は次式で与えられる。 上式で、Lは検知コイル・ファイバ12の長さであり、Dは検知コイル12の直 径であり、λは光の波長であり、cは真空中の速度である。数式114と数式1 15を組み合わせると次式が得られる。 上式は、搬送波抑圧変調45による回転検知誤差を示す。数式118は、Rsお よびnの最適値を選択することによって誤差を最小限に抑えることができること を示す。以下の設計制約を設定した場合、 数式116は次式になる。 次に、Δfを小さくすることによって上式の値を小さくすることができる。数式 117に示した設計制約を満たすには、まず他の設計制約によってRsを設定し 、次いで適切な搬送波抑圧周波数を選択することによって数式117を満たすよ うにnを設定することができる。これを行った場合、数式118は、Δfをゼロ に調整するとΩrotation errorが非常に高速にゼロに近づくことを示す。 第16図は、λ=1.55μm、c=3×108ms-1、L=4km、D=0 .15m、Rs=7/8、n=16、fb≒25kHz、φn=2.25、すなわ ち、高性能IFOGの典型的な値の場合のΩrotation errorとΔfの関係を示す プロット62である。この例では、搬送波抑圧変調45周波数はほぼ16番目の 高調波(n=16)、すなわち、数式117に示した設計制約を満たす値に設定 される。 正弦誤差Ωrotation errorが受け入れられるようになるレベルを求めるには、 他の回転検知誤差を検討する必要がある。IFOGに常に存在する1つの回転検 知誤差は角度ランダム・ウォーク(ARW)、すなわち確率誤差(または雑音) である。ARWによる定格不確定性ΩARWは次式のように定義される。 上式で、ARWCは角度ランダム・ウォーク係数であり、τはクラスタ分析の積 分時間である。クラスタ分析とは、ジャイロの様々な種類の誤差係数を求めるた めに使用される一般的な方法である。Ωrotation errorは、常にΩARWよりも小 さい場合には有意ではないと仮定される。クラスタ分析では、積分時間が正弦誤 差の周期の約1/2であるときに制限誤差が最大効果を有する。したがって、積 分時間τmaxを(時間単位で)定義する数式を書くことができる。 上式は、(秒単位の)周期ΔTを有する正弦誤差Ωrotation errorによる最大効 果を与える。数式119と数式120を組み合わせ、ΔTに1/Δfを代入する と、積分時間τmaxで生じる(クラスタ分析によって定義される)定格不確定性 ΩARW,maxが得られる。 積分時間τmaxはΔfの関数である。 第17図は、それぞれ、Ωrotation errorおよびΩARW,maxとΔfとの関係を 示すプロット63およびプロット64を示す。プロット63およびプロット64 は、Δf<18HzであるときにΩrotation error<ΩARW,maxであることを示 す。点65は、Ωrotation errorがジャイロ雑音出力ΩARW,maxよりも低くなる ようにΔfを18Hz未満にすべきであることを示す。したがって、この例では 、搬送波抑圧周波数45をバイアス変調周波数50(すなわち、固有周波数)± 18Hz以下の16倍に設定した場合、搬送波抑圧変調45によって生じる正弦 速度誤差は、IFOGの定格雑音出力よりも低くなる。Δfを約1Hzに低減し た場合、正弦誤差はIFOGの定格雑音出力のよりも約100倍低くなる。この レベルでは、正弦誤差は、搬送波抑圧変調を使用するIFOGを使用するすべて のシステムに対して有意でなくなるはずである。 簡単に言えば、IOC21のウェーブガイド36および37からのレイリー後 方散乱は、すべての光源14の波長で動作するIFOGで有意の回転検知誤差を 生じさせる恐れがある。光源14が波長0.83μmに近い波長で動作するナビ ゲーション・グレードのIFOGは、ループ・ファイバ12からの後方散乱によ る有意の回転検知誤差を有することがある。ループ12内の1つの一次波に搬送 波抑圧位相変調45を加えることによって、後方散乱誤差を大幅に低減すること ができる。抑圧変調45を加える方法は、誤差低減技法の全体的な性能をほぼ決 定する。 固有周波数よりもずっと低い周波数での抑圧変調45は、ジャイロ出力で不要 なAC信号を生成する。この信号を出力から減じることができる場合でも、AC 信号をジャイロ出力の通常のランダム変動のレベルよりも低いレベルに低減する ことは非常に困難である。固有周波数の偶数整数倍数に近い周波数での抑圧変調 45も不要なAC信号を生成する。しかし、抑圧変調45の周波数を、固有周波 数に8以上の偶数整数倍数を乗じた値に近い値に設定した場合、不要なAC信号 の振幅を涌常のジャイロ出力変動のレベルよりも低いレベルに低減することがで きる。 バイアス23、50と抑圧45の変調に使用される位相変調器42、43、4 4を配置することは、抑圧変調45を用いて得られる後方散乱誤差低減レベルに 対して顕著な影響を与える。位相変調器42および43が別々のウェーブガイド 36および37上にあり、かつ対向する位置に配置された場合、抑圧変調45は 後方散乱誤差を約係数10だけ低減する。後方散乱誤差を係数10よりも多く低 減するには、2つの設計拡張要素を使用することができ、すなわち、異なる周波 数の追加の抑圧変調を加え、かつ/あるいはバイアス位相変調器43の前に抑圧 位相変調器44を配置することができる。 長いループ12の長さに関連する光学時間遅延も、ループ・ファイバ12から の後方散乱に関連する誤差の低減レベルに対する顕著な効果を有する。抑圧変調 45の周波数を固有周波数よりも大きな値に設定した場合、抑圧変調45は後方 散乱誤差を約係数5だけ低減する。より高い誤差低減係数を得るには、それぞれ の異なる周波数での複数の搬送波抑圧変調を使用することができる。 さらに、バイアス変調50は、正弦波ではなく方形波でもよい。方形波変調/ 復調および搬送波抑圧変調を使用するIFOGの設計基準は、比(nRs)/2 が整数でなければならないことと、搬送波抑圧変調45によって生成される正弦 速度誤差が、正弦誤差が最大効果を有する積分時間でのジャイロ・ランダム雑音 出力よりも低くなるほどΔfが小さくなければならないことである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年11月20日(1998.11.20) 【補正内容】 補正請求の範囲 1.後方散乱誤差補正を有する光ファイバ・ジャイロスコープであって、 一次光波を生成する光源[14]と、 一次光波を第1の二次光波および第2の二次光波に変換する、光源に接続され たスプリッタ[20]と、 第1の二次光波が光ファイバ・ループ内を時計周り方向に伝播し、第2の二次 光波が光ファイバ・ループ内を逆時計周り方向に伝播するように、スプリッタに 接続された光ファイバ・ループ[12]と、 スプリッタに接続され、第1の変調信号および第2の変調信号に従って第1の 二次光波および第2の二次光波のうちの少なくとも一方を変調するように構成さ れた変調器[21]と を有し、 第2の変調信号が、後方散乱誤差を大幅に低減するように構成された振幅と、 光ループの固有周波数の高調波にほぼ等しい周波数とを含むことを特徴とする光 ファイバ・ジャイロスコープ。 2.振幅が、少なくとも1ラジアンの移相を生成するような大きさの振幅である ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ・ジャイロスコープ。 3.周波数が固有周波数の偶数高調波に等しいことを特徴とする請求項2に記載 の光ファイバ・ジャイロスコープ。 4.第1の変調信号が、固有周波数に等しいバイアス周波数を有することを特徴 とする請求項1に記載の光ファイバ・ジャイロスコープ。 5.固有周波数が、1を2tauで除した値に等しく、 tauとは、光波が光ファイバ・ループを1回通過する走行時間であり、 tauが、光ファイバ・ループの屈折率に光ファイバ・ループの長さを乗じ、 光の速度で除した値に等しいことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ・ジ ャイロスコープ。 6.第1の変調信号が、固有周波数にほぼ等しいバイアス周波数を有することを 特徴とする請求項5に記載の光ファイバ・ジャイロスコープ。 7.固有周波数が、1を2tauで除した値に等しく、 tauとは、光波が光ファイバ・ループを1回通過する走行時間であり、 tauが、光ファイバ・ループの屈折率に光ファイバ・ループの長さを乗じ、 光の速度で除した値に等しいことを特徴とする請求項3に記載の光ファイバ・ジ ャイロスコープ。 8.第1の変調信号が、固有周波数にほぼ等しいバイアス周波数を有することを 特徴とする請求項7に記載の光ファイバ・ジャイロスコープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スザフラニック,ボグダン アメリカ合衆国・85331・アリゾナ州・ケ イブ クリーク・46番 プレイス・30639 (72)発明者 バーグ,ラルフ・エイ アメリカ合衆国・85022・アリゾナ州・フ ェニックス・7番 ストリート・16220・ アパートメント 1135

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用の後方散乱誤差低減装置であって、 一次光波を生成する第1の光源手段と、 一次光波を一次光波の第1のビームおよび第2のビームに分割するために第1 の光源手段に接続された分割手段と、 光ファイバ・ループ手段内を時計回り方向に伝播する一次光波の第1のビーム を受け取り、光ファイバ・ループ手段内を逆時計回り方向に伝播する一次光波の 第2のビームを受け取るために、分割手段に接続された光ファイバ・ループ手段 と、 受け取った一次光波の第1のビームおよび第2のビームを検出し、各光波の間 の位相関係を回転速度情報に変換するために、分割手段に近接して配置された検 出手段と、 第1の振幅を有する第1の位相変調信号を生成する第2の光源手段と、 検出器の回転速度情報から、後方散乱による回転速度検知誤差を除去するのに 十分な第2の振幅を有する第2の位相変調信号を生成する第3の光源手段と、 第1の位相変調信号および第2の位相変調信号に従って第1の光線および第2 の光線のうちの少なくとも一方のビームを位相変調するために、分割手段に接続 された変調器手段とを備えることを特徴とする後方散乱誤差低減装置。 2.第2の位相変調信号の第2の振幅が少なくとも1ラジアンであることを特徴 とする請求項1に記載の後方散乱低減装置。 3.第2の位相変調信号が、検知ループの固有周波数の高調波にほぼ等しい周波 数を有することを特徴とする請求項2に記載の後方散乱誤差低減装置。 4.第2の位相変調信号が、検知ループの固有周波数の偶数高調波にほぼ等しい 周波数を有することを特徴とする請求項3に記載の後方散乱誤差低減装置。 5.干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用の後方散乱誤差低減装置であって、 一次光波を生成する第1の光源手段と、 一次光波を一次光波の第1のビームおよび第2のビームに分割し、一次光波か ら二次光波を生じさせるために第1の光源手段に接続された分割手段と、 光ファイバ・ループ手段内を時計回り方向に伝播する一次光波の第1のビーム を受け取り、光ファイバ・ループ手段内を逆時計回り方向に伝播する一次光波の 第2のビームを受け取り、一次光波の第1のビームおよび第2のビームから二次 光波を生じさせるために、分割手段に接続された光ファイバ・ループ手段と、 第1の振幅を有する第1の位相変調信号を生成する第2の光源手段と、 後方散乱または二次波による回転速度検知誤差を除去するのに十分な第2の振 幅を有する第2の位相変調信号を生成する第3の光源手段と、 第1の位相変調信号および第2の位相変調信号に従って、一次波の第1のビー ムおよび第2のビームのうちの少なくとも一方のビームならびに二次光波を位相 変調するために、分割手段に接続された変調器手段とを備えることを特徴とする 後方散乱誤差低減装置。 6.第2の位相変調信号の第2の振幅が少なくとも1ラジアンであることを特徴 とする請求項5に記載の後方散乱低減装置。 7.第2の位相変調信号が、検知ループの固有周波数の偶数高調波に近いか、あ るいはほぼ等しい周波数を有することを特徴とする請求項6に記載の後方散乱誤 差低減装置。 8.偶数高調波が、第2の位相変調信号による回転速度検知出力誤差または周期 回転速度検知出力誤差を最小限に抑える高調波であることを特徴とする請求項7 に記載の後方散乱誤差低減装置。 9.干渉光ファイバ・ジャイロスコープ用の後方散乱誤差低減装置であって、 第1の一次光波および第2の一次光波の対を生成する第1の光源手段と、 第1の一次光波および第2の一次光波の対を第1の一次光波の第1のビームお よび第2の一次光波の第2のビームに分割し、第1の一次光波および第2の一次 光波の対を受け取り組み合わせる分割手段と、 分割手段に接続された第1のウェーブガイドおよび第2のウェーブガイドと、 光ファイバ・ループとを有し、光ファイバ・ループが、第1の端部および第2の 端部を有し、第1の端部および第2の端部が、それぞれ、光ファイバ・ループ内 を時計周りに伝播し第2の端部から出て第2のウェーブガイドを通って分割手段 に至る第1の一次波の第1のビームを、第1のウェーブガイドおよび第1の端部 を通して受け取り、光ファイバ・ループ内を逆時計周りに伝播し第1の端部から 出て第1のウェーブガイドを通って分割手段に至る第2の一次波の第2のビーム を、第2のウェーブガイドおよび第2の端部を通して受け取るために、第1のウ ェーブガイドおよび第2のウェーブガイドに接続され、第1の一次波の第1のビ ームにより、サニャック・ループ手段内で、第1の二次波の第1の群が検知ルー プ内を逆時計周りに伝播し、第2の一次波の第2のビームにより、サニャック・ ループ手段内で、第2の二次波の第2の群が検知ループ内を時計周りに伝播する サニャック・ループ手段と、 第1の周波数および第1の振幅を有する第1の位相変調信号を生成する第2の 光源手段と、 第1の位相変調信号に従って、第1のビームおよび第2のビームならびに第1 の二次波群および第2の二次波群を位相変調するために、サニャック・ループ手 段に接続された変調器手段とを備えることを特徴とする後方散乱誤差低減装置。 10.第1の位相変調信号の第1の振幅が、分割手段での二次波の干渉をほぼな くすのに十分な振幅であることを特徴とする請求項9に記載の後方散乱低減装置 。 11.さらに、 第2の周波数および第2の振幅を有する第2の位相変調信号を変調器手段に与 える第3の光源手段を備え、 変調器手段が、 第2の光源手段に接続され、第1のウェーブガイド内を伝播する光波を変調す るように配置された第1の位相変調器と、 第3の光源手段に接続され、第2のウェーブガイド内を伝播する光波を変調す るように配置された第2の位相変調器とを備える請求項10に記載の後方散乱誤 差低減装置。 12.変調器手段がさらに、第2の光源手段に接続され、第1のウェーブガイド 内を伝播する光波を変調するように配置された第3の位相変調器とを備える請求 項11に記載の後方散乱誤差低減装置。 13.第3の変換器が、分割手段と第1の変調器との間の配置されたオフセット 変調器であることを特徴とする請求項12に記載の後方散乱誤差低減装置。 14.第1群の二次波がそれぞれ、第2群の二次波のそれぞれに対応し、各二次 波が分割手段から等しい光学距離にある部分から生じる一対の二次波を形成し、 第1の位相変調信号の第1の振幅が、変調器手段が各二次波対の二次波同士の 間に最小の1ラジアンの位相変調差を生成するような振幅であることを特徴とす る請求項12に記載の後方散乱誤差低減装置。 15.第1の変調信号の第1の周波数が、サニャック・ループの固有周波数の偶 数高調波に近いか、あるいはほぼ等しいことを特徴とする請求項14に記載の後 方散乱誤差低減装置。 16.サニャック・ループの固有周波数が、1を2tauで除した値に等しく、 tauとは、光波がサニャック・ループを1回通過する走行時間であり、 tauが、サニャック・ループの屈折率にサニャック・ループの長さを乗じ、 光の速度で除した値に等しいことを特徴とする請求項15に記載の後方散乱誤差 低減装置。 17.偶数高調波が、第2の位相変調信号による正弦回転速度検知出力誤差また は周期回転速度検知出力誤差を最小限に抑える高調波であることを特徴とする請 求項16に記載の後方散乱誤差低減装置。 18.第1の位相変調信号が搬送波抑圧変調信号であり、 第2の位相変調信号がバイアス変調信号であることを特徴とする請求項17に 記載の後方散乱誤差低減装置。 19.光ファイバ・ジャイロスコープ用の後方散乱誤差低減装置であって、 光源と、 光源に接続されたスプリッタと、 スプリッタに接続された第1の位相変調器と、 第1の変調器およびスプリッタに接続された検知ループと、 第1の位相変調器に接続された第1の信号生成装置とを備え、 光源からの一次光波が検知ループ内を逆伝播し、 非一次光波が検知ループからスプリッタに反射され、 非一次光波がスプリッタに干渉し、場合によっては回転検知誤差を生じさせ、 第1の信号生成装置が、スプリッタ内の非一次光波の干渉を低減するか、ある いはなくすのに十分な大きさの振幅を有する変調信号を出力することを特徴とす る後方散乱誤差低減装置。 20.さらに、 スプリッタに接続された第2の位相変調器と、 第2の位相変調器に接続された第2の信号生成装置とを備え、 第2の信号生成装置が、第2の位相変調器にバイアス位相変調を加えることを 特徴とする請求項19に記載の後方散乱誤差低減装置。 21.バイアス位相変調信号がほぼ方形の波を有し、 第1の信号生成装置からの変調信号がほぼ正弦の波を有することを特徴とする 請求項20に記載の後方散乱誤差低減装置。 22.第1の信号生成装置からの変調信号の振幅が少なくとも1ラジアンである ことを特徴とする請求項20に記載の後方散乱誤差低減装置。 23.第1の信号生成装置からの変調信号が、検知ループの固有周波数の高調波 にほぼ等しいか、あるいは近い周波数を有することを特徴とする請求項22に記 載の後方散乱誤差低減装置。
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