JP2001503569A - 高エネルギー軽イオンを使用するミクロ加工 - Google Patents

高エネルギー軽イオンを使用するミクロ加工

Info

Publication number
JP2001503569A
JP2001503569A JP52130998A JP52130998A JP2001503569A JP 2001503569 A JP2001503569 A JP 2001503569A JP 52130998 A JP52130998 A JP 52130998A JP 52130998 A JP52130998 A JP 52130998A JP 2001503569 A JP2001503569 A JP 2001503569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist
exposure
exposed
ions
developed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP52130998A
Other languages
English (en)
Inventor
ワット、フランク
スプリンガム、スチュアート、ビクター
オシポウィックズ、トーマス
ブリース、マーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National University of Singapore
Original Assignee
National University of Singapore
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National University of Singapore filed Critical National University of Singapore
Publication of JP2001503569A publication Critical patent/JP2001503569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2051Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source
    • G03F7/2059Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source using a scanning corpuscular radiation beam, e.g. an electron beam
    • G03F7/2065Exposure without an original mask, e.g. using a programmed deflection of a point source, by scanning, by drawing with a light beam, using an addressed light or corpuscular source using a scanning corpuscular radiation beam, e.g. an electron beam using corpuscular radiation other than electron beams
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31752Lithography using particular beams or near-field effects, e.g. STM-like techniques
    • H01J2237/31755Lithography using particular beams or near-field effects, e.g. STM-like techniques using ion beams

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 所定のパターンでPMMAのようなレジスト材料の表面を横切って、高エネルギー軽イオンの略平行なビームを走査することにより、微細な寸法の構造体を形成する。この結果得られる露光されたレジスト材料における化学的な変化により、化学現像剤が露光された材料を除去する一方で露光されていない材料は実質的に影響を与えないままにすることが可能となる。加えて、イオンは、そのエネルギーに応じて材料において十分に特定された範囲を有していることから、所定の十分に特定された深さにレジストを露光することができる。この方法により、三次元的に複雑なレジスト構造をミクロ加工することができる。これは、同時にビームを走査すると共にレジスト層を制御された様式で配向させることにより達成される。レジスト層の多重付着および露光を使用することにより、更なる改良を達成することができる。このようなレジストのミクロ構造は、電気メッキおよびミクロ鋳型処理のようなプロセスを適用することにより、他の材料においてミクロ構造を製造するのに更に利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 高エネルギー軽イオンを使用するミクロ加工 発明の分野 この発明は、ミクロ機械的、ミクロ光学的、ミクロ流体的、ミクロ電子的、ミ クロ音響的、およびミクロ化学的用途のための部材およびデバイスを製造する分 野に関し、ミクロ加工(micromachining)のために高エネルギー軽イオン(high energy light ion)を利用するものである。これは独立に、またはミクロ加工の ための他の手法と組み合わせて適用することができる。 発明の背景 本発明に関連する従来技術は、一般にドイツ語の頭文字LIGAにより言及さ れるミクロ加工のためのX線の使用であり(E.W.Becherら、MicroelectronicE ngineering 4(1986)35-56、W.EhrfeldとH.Lehr、Radiat.Phys.Chem.45( 1995)349-365)、これは、その最も一般的な実施の形態では、次の4つの主要 な処理工程からなる。 i) 第1の工程では、典型的には数百ミクロンの厚さであり金属基体に付着 されたポジ型の重合体レジストの層、通常はポリメチルメタクリレート(PMM A)を、近接X線マスクを介してX線(通常はシンクロトロン光源から供給され る)を使用する深部X線リソグラフィ処理で露光する。この工程においては、X 線に対して高い透明度および低い透明度を有する特定された領域を備えた平面状 のマスクを使用することが必須である。 ii) 第2の工程では、適切な化学現像剤を使用して、レジストの露光された 部分を除去すると共に、その下部に存在する金属基体の選択された領域を露光す る。この化学現像剤は、レジストの十分に露光された領域を完全に除去する一方 で、露光されていないか、あるいは僅かに露光されたレジストに対して影響を与 えないように、高度に特異的でなければならない(V.GhicaとW.Glashauser、 Verfahren fuer die spannungsfreie Entwicklung von bestrahlten Polymethyl methacrylat-Schichten,Offenlegungsschrift DE 3039119 Siemens AG,Munich 、照射されたポリメチレンメタクリレート層における応力のない現像のための方 法、公開公報DE 3039110号、シーメンス社、ミュンヘン)。 iii) 第3の工程では、付着された金属の厚さがレジストの厚さと等しくな るまで、露光された金属基体上に金属を電気メッキする。その後、残留するレジ ストを除去し、金属基体から突出する金属構造体を残す。 iv) 第4の工程では、このような金属構造体を、他の材料で構造体を形成す るための鋳型として使用することができる。 LIGAプロセスの利点は、主として最初の2つのプロセスが、100までも のアスペクト比を有する大きな構造的高さ(数十ミクロン〜数mm)のミクロ構 造を形成する能力を有していることにある。アスペクト比は、最小の横方向の寸 法に対する構造的な高さの比率として定義される。典型的な実施の形態において は、前記したような第1および第2のプロセス工程により、数ミクロン〜数百ミ クロンの横方向の寸法を有する重合体構造が形成される。本発明に関連するLI GAプロセスの限界は、近接X線マスクを使用する深部X線リソグラフィの第1 のプロセス工程に随伴するものであり、次のようなものを含む。 a) 過度に複雑なものとしない限り、この種のプロセスは、平面状の基部に 対して垂直に設けられた壁部を有する平面状の基部の上で角柱状の重合体構造を 製造する場合にのみ適切なものである。 b) 露光プロセスによるエネルギーを用いた付着が、限定された範囲または 深さのものとすべきことが望ましい用途においては、X線露光プロセスは不適切 である。これは、X線は物体によって減衰されるが、固定されているか十分に特 定された範囲を有していないということによる。 c) X線露光工程のためのマスクを製造する際に伴うコストおよび労力は、 プロトタイプの作製および少量のミクロ構造体の製造については大きなものとな る。 d) 基体に対するレジスト構造の付着は、光電子、オージェ電子、および一 次光源からのX線の吸収の後に基体から放射される蛍光X線による望ましくない レジストの露光によって逆行的な影響を受けることがある(F.J.Pantenburgら 、Microelectronic Engineering 23(1994)223-226、F.J.PantenburgとJ.Mo hr、Nucl.Instrum and Meth.B97(1995)551-556)。 発明の目的 この発明の主たる目的は、エネルギーの豊富なイオンの直接書込型のビームを 使用することにより、ミクロ加工の目的のためにレジストを露光する手段を提供 することにある。特に、この発明で用いるイオンの種類は、約250KeVを超 える運動エネルギーを有する水素、ヘリウム、またはリチウムの同位体である。 この発明の他の目的は、それ自体で実用的なものとなるか、または、例えば、 金属基体上での電気メッキにより他の材料でミクロ構造を形成するために、数ミ クロンの厚さ(例えば、約2ミクロンより大きい)レジストにおいてミクロ構造 を生成する手段を提供することにある。 本発明の更なる目的は、数ミクロンの厚さ(例えば、2〜20ミクロンの範囲 )のレジストにおいて生成されるミクロ構造が、高いアスペクト比のものとなる (すなわち、ミクロ構造の高さが、その横方向の寸法と比較して大きい)ことに ある。 この発明の他の目的は、従来技術、すなわち、LIGAプロセスの最初の工程 である深部X線リソグラフィプロセス(deep X-ray lithography process)に随 伴する多くの限界を克服するレジストを露光する手段を提供することにある。 限定されるものではないが、従来技術に優位する本発明の具体的な利点は、a )機械加工が可能なミクロ構造におけるより大きな幾何学的自由度、b)レジス トの下部に存在する材料に対する損傷の軽減または除去、c)数ミクロンの厚さ のレジストにおいてサブミクロンの寸法で構造体を機械加工する能力、および、 d)マスクを必要とすることなく構造体をミクロ加工する能力を含む。 本発明の他の目的、特徴、および利点は、本発明に従い、本発明の実施の形態 を示す詳細な説明から明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、異なるエネルギーレベルE1およびE2(E1>E2)を有する高エネル ギー軽イオン2に対してレジスト1を露光した後、露光したレジストを現像した 効果を示す。略平行なビームを生成するために電気的または磁気的に焦点を合わ せた高エネルギー軽イオンのビームを使用して露光を行う。レジスト1の選択領 域3は、ビームとレジスト1との間の相対的な走査動作により露光する。図1b は、露光されたレジストの現像後のレジスト1を示す。 図2は、ブラインド形状および一連の露光および現像工程によって形成される 形状を含むレジスト1の構造を示す。図2aは、レジスト1の1回目の露光およ び現像によって形成される形状を示す。図2bは、レジスト1の2回目の露光を 示し、領域3を選択的に露光するために、高エネルギー軽イオン2を用いて、現 像したレジストに対して走査を行うものである。図2cは、レジスト1の2回目 の現像の後の形状を示す。 図3は、基体5の上部の金属層4上での高いアスペクト比の金属ミクロ構造の 形成を示す。図3aは、均一な厚さのレジスト1の3が既に選択的に露光された 層を有するメタライズされた基体4、5を示す。図3bは、現像および電気メッ キの後に構造体内に形成される電気メッキした金属6を示す。図3cは、研摩( grinding)または研磨(polishing)プロセスおよび残留するレジストの除去の 後にメタライズされた基体4、5の上に形成された金属ミクロ構造7を示す。こ のようにして形成される金属ミクロ構造7は、図示するように高いアスペクト比 を有し得る。 図4は、より幾何学的に複雑な構造を製造するために、複数の基本的プロセス の工程を使用するものを示す。図4aは、レジスト1の露光された領域3を示す 。図4bは、レジスト1の他の層の付着の後の前記領域を示す。図4cは、2回 目の露光を示す。図4dは、現像の終了後に形成される形状を示す。 発明の実施の形態の説明 概して、この発明によれば、レジスト材料の特定された領域を露光して前記領 域の特性に変化を生じさせることにより、前記領域を選択的に活性化することを 可能とする方法であって、軽イオンの高エネルギービームを使用して露光を行う ことを特徴とする方法が提供される。 本発明においては、レジストの露光は、高エネルギー(例えば、約250Ke V〜25MeV)軽イオン(例えば、水素、重水素、トリチウム、質量数3のヘ リウム、質量数4のヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素、および炭素)の ビームを使用して行う(図1a参照)。一般に、ビーム中のイオンは特定の種類 のものとし、十分に特定されたエネルギーのものとすることができ、レジストは 、PMMAのような適切なポジ型の重合体レジストとすることができる。この発 明の多くの実施の形態において、典型的には100ナノメータ〜10マイクロメ ータの範囲内の十分に特定された範囲の直径で、イオンを電気的または磁気的に 焦点を合わせ、略平行なビームを生成することができる。 後に化学的に現像してレジストのミクロ構造を生成することができる特定のパ ターンのレジストの領域を露光するために、レジスト表面に対してビームを走査 する手段を用いる。よって、本発明は、直接書込型のプロセス(direct-write p rocess)であり、マスクを必要としない。この走査システムは、その動作がコン ピュータによって制御されるか、またはイオンビームに対するレジスト表面の移 動がコンピュータ制御される磁気的または静電的ビーム偏向システムとすること ができる。レジストの露光された領域を完全に除去する一方、露光されていない か、あるいは僅かにしか露光されていないレジストに対して実質的に影響を与え ない高度に特異的な化学現像剤を使用してレジストを現像する(V.ChicaとW.G lashauser)(図1b参照)。更に、レジストの1回目の露光および現像の後に 、同じレジストに対して露光および現像を複数回行っても何の差し支えもない。 本発明を使用して、従来技術と同様に、単純な角柱状の幾何学的形状のレジス トミクロ構造を機械加工することができる。数ミクロンの厚さのレジストについ ては、本発明により、サブミクロンの横方向の寸法を有するミクロ構造を機械加 工することが可能となる。レジストの厚さに依存して、達成し得るアスペクト比 は、あらゆる他の従来技術によるプロセスによって到達し得るものより大きくす ることができる。従来技術による手法を使用すると、十分な厚さのマスクを製造 する場合に相当な困難があることから(F.J.Pantenburgら、F.J.Pantenburg とJ.Mohr)、本発明のこの点は、深部X線リソグラフィのためのX線マスク( 例えば、LIGAプロセスで使用される)を製造する際に相当に価値のあるもの となろう。 従来技術に優位する本発明の主たる利点の1つは、より複雑な三次元的幾何学 的形状を有するレジストミクロ構造の機械加工を可能にするということにある。 これは、以下により詳細に記載するように、幾つかの手段によって達成すること ができるが、それぞれの場合において、この高められた幾何学的自由度は、本発 明の2つの別個の特徴による作用から生ずるものである。 i) このような別個の特徴の第1点は、本発明は、走査ビームを使用する直 接書込型のプロセスであるということにある。よって、レジストの表面に渡って 所定のパターンでビームを移動させることができるだけでなく、レジストの表面 に対してあらゆる入射角度でこれを配向することもできる。このビームの配向は 、定置されたレジストに対してビームの入射方向を変化させるよりも、寧ろレジ スト材料に角度を持たせて(下部に存在するあらゆる材料または物体と共に)移 動させることにより、より簡便に達成される。 ii) この発明の別個の特徴の第2点は、所定の型式であって十分に特定され た単一の運動エネルギーを有するエネルギー豊富なイオンは、レジスト材料にお いて、有限で十分に特定された平均射程範囲(mean range)を有するということ にある。個々のイオンの射程範囲は、この平均射程範囲(典型的には数パーセン ト)の周囲に比較的小さい統計的な変動を示すのみである。例えば、密度1.2 g/cm3のPMMAレジストについては、2.0MeVの運動エネルギーのプ ロトンは約62ミクロンの平均射程範囲を有し、3.0MeVのプロトンは約1 22ミクロンの平均射程範囲を有する。本発明の目的のためには、これは、レジ スト材料の露光が選択された入射イオンの平均射程範囲を僅かに超える範囲で終 了することを意味し、したがって、ブラインドホール(blind hole)、スロット 、および他の幾何学的形状をレジスト材料に形成することができる。本発明にお いては、ビームにおけるイオンの射程範囲は、イオンの種類およびその運動エネ ルギーの適切な選択によって好適に改変することができる点が重要であり、これ によりレジストを露光する深さを決定することができる(図1a、図1b参照) 。約250KeVを超える運動エネルギーを有する軽イオンについては、レジス ト材料におけるイオンの経路は十分な範囲であり、直線経路からの偏りは十分に 低いものであるため、本発明におけるようなミクロ加工の目的のためにこれらを 使用することができる。 本発明の幾つかの実施の形態では、単一の露光および現像プロセスで生成する ことのできるものより複雑な三次元的形状を有する空所をレジスト中に生成する ために、一連の露光および現像工程が用いられる。ブラインド形状および一連の 露光および現像工程によって形成される形状を含むこの発明の1つの実施の形態 を図2に示す。 本発明の幾つかの実施の形態では、金属表面はレジスト層の下部にあるものと することができ、レジストの完全な深部に至るまで、すなわち、ビーム中のイオ ンが金属層へと浸透するようにレジスト層の所定の領域を露光することにより、 この発明を実施することができる。適切な化学現像剤中での現像の後に、レジス ト層と同一の深さまで金属表面の露光された領域上に金属を電気メッキする。研 摩/研磨プロセスを使用して、レジスト表面より上に付着された金属を除去する ことができる。その後、残留するレジストを除去し、金属表面から突出する金属 ミクロ構造を残すようにする。本発明においては、基体に金属層を(例えばスパ ッタリングによって)最初に施した後に、構造化するレジストの層を施すことに より、シリコン、ゲルマニウム、他の半導体材料、セラミック、ガラス等を含む 種々の非金属基体上に金属ミクロ構造を形成することもできる。一般に、平面状 の基体を使用することができ、レジスト層は均一の厚さのものとすることができ る。レジストの構造化の後に、前記したような様式で金属構造を形成することが できる。このプロセスを図3に示す。金属またはメタライズされた基体を伴う用 途については、従来技術に優位する本発明の特定の利点は、露光の一次手段とし てX線を使用した場合(すなわち、LIGAにおいて使用されるような深部X線 リソグラフィのような場合)と比較して、金属レジスト界面付近における二次放 射(二次電子、光電子、オージェ電子、および蛍光X線)が実質的に低いという ものであり、したがって、レジスト付着に随伴する問題点を大幅に低減すること ができる(F.J.Pantenburgら、F.J.PantenburgとJ.Mohr)。この発明の幾 つかの実施の形態では、基体材料が全くないものとすることができ、この場合、 機械加工されるデバイスまたは部材全体は、全てレジスト材料により構成される 。 この発明の1つの特定の実施の形態は、電子デバイスが既に組み込まれた半導 体基体を使用することにある。その後、前記したようにして金属構造をこの基体 上に形成することができ、これをその下部にある電子デバイスと電気的に接触さ せることができる。この様式で、本発明を使用して、集積された電子部品を有す るセンサやアクチュエータデバイスを組み込むことができる。この種の集積され たデバイスを製造する際の本発明の特定の利点は、下部に存在する半導体材料の 放射による損傷または所望しない注入を回避するように、イオンの範囲を適切に 選択することができるということにある。 本発明の幾つかの実施の形態では、現像されたレジスト構造体は、元のレジス ト表面に対してのみ垂直である壁部を有する。レジスト層が均一な厚さのもので あると共に金属基体に付着している場合には、金属基体に垂直な壁部を用いて金 属構造の電気メッキを行うことが可能となる。一方、本発明の他の実施の形態で は、壁部は、元のレジスト表面に対して種々の角度とすることができる。これは 、レジストの表面上の種々の位置において、元のレジスト表面に対して種々の角 度で入射するように、イオンビームについて配置を行うことによって達成される 。この発明の更なる実施の形態では、イオンビームの整合した移動および配向に よって、湾曲したレジストミクロ構造の壁部を形成することができる。金属基体 を用いる本発明の実施の形態では、複雑な三次元的幾何学的形状を有する金属構 造を、電気メッキによって生成することが可能となる。 本発明の他の実施の形態では、多段工程プロセスを使用することにより、より 複雑な幾何学的形状のレジスト構造を作製することができ、この場合、一連のレ ジスト層の付着および露光工程は、レジストの全ての露光された部分の単一の現 像により終了する。この種の多段工程は、繰り返し露光工程(現像の介在を伴わ ない)、存在するレジスト表面に対する更なるレジスト層の付加、それぞれのレ ジスト層に対する走査パターンおよびイオンビームの配向の変更、および浸透の 深さを選択するための露光工程で用いるエネルギーまたはイオンの種類の変更を 含むものとすることができる。このような多段工程の終わりに、最終的な現像工 程を使用し、現像剤を受容し得る露光されたレジストの全ての部分を除去するこ とができる。図4は、本発明のこのような実施の形態を示す。金属またはメタラ イズされた基体を用いるこの発明の実施の形態において、前記した多段工程プロ セスの適用により、殆ど任意の複雑な幾何学的形状の金属構造に基体の表面の電 気メッキを行うことが可能となる。 電気メッキによって金属構造が形成される本発明の全ての実施の形態において 、従来技術による手法においてしばしば行われていたように、このような金属ミ クロ構造を更に利用して、ミクロ鋳型処理(micromoulding)によって他の材料 においてミクロ構造を製造することができる。本発明の他の実施の形態は、電気 メッキと組み合わせて1以上の犠牲層を使用し、下部に存在する金属基体から部 分的または完全に離れた金属構造を製造するものである。 前記した本発明の全ての実施の形態においては、レジスト材料の露光された領 域が化学現像剤によって除去されるポジ型のレジスト材料(例えばPMMA)を 用いることが想定されている。しかしながら、現像剤の未露光の領域が化学現像 剤によって除去され、露光された領域が実質的にそのまま残る適切なネガ型のレ ジスト材料(および現像剤)を使用して、本発明を同等に効果的に実施すること ができる。 前記した実施の形態においては、多くの場合、他の何らかの材料からなる下部 の平面状の基体に付着した均一の厚さのレジスト層を使用してこの発明を実施す るが、この発明の実施の形態は、更に複雑な三次元形状を有する物体の使用を排 除するものではない。これは、このような物体がレジスト材料のみからなるか、 またはレジストと他の種類の材料との両者からなるかを問わない。特に、この発 明の幾つかの実施の形態では、例えば、深部X線リソグラフィのような何らかの 他のミクロ加工方法を使用して既に構造化したレジスト材料上で、イオンビーム によるミクロ加工を行うことができる。この発明のこのような実施の形態は、従 来のミクロ加工プロセスの有利な特徴、例えば、LIGAを使用して達成するこ とのできる大きな構造的高さを活用するものであり、本発明の利点、すなわち、 より大きい幾何学的自由度および露光の有限の範囲を活用することにより、その 応用の範囲を拡張するものである。 一般に、この発明の実施の形態の全ては、例えばレジストにおいて所定のパタ ーンを書き込む(露光する)ようにレジスト材料に対してイオンビームを走査す るために、コンピュータ制御した磁気的または静電的ビーム偏向システムを用い るものである。一般に、ビームのブランクをとる(すなわち、ビーム強度を迅速 にゼロに変える)装置が必要であり、露光の分離した封止領域に書き込みを行う ようにコンピュータ制御されたものでなければならない。この発明の幾つかの実 施の形態では、所定のパターンの単一の走査で露光を行うことができる一方、こ の発明の他の実施の形態では、レジストのまさに同一の領域において走査パター ンを複数回書き換えることができる。パターンの複数回の書き換えは、所望の露 光における劣悪な均一性に帰着し得るビーム強度の変動を平均化するという利点 を有する。一般に、磁気的または静電的なビーム変更システムのカバー領域(ar ea-of-coverage)は極めて制限されている。カバー領域とは、ビームの正常な入 射におけるレジストの実際の表面領域を意味し、この上では、ビームの精細な焦 合を有意に劣化させることなくイオンビームを走査することのできるものである 。この発明の幾つかの実施の形態では、カバー領域は約1mmの辺を有する正方 形とすることができる。この発明の幾つかの実施の形態では、ビーム偏向システ ムを用いて簡便に達成し得るよりも大きいカバーが必要となり得る。この発明の このような実施の形態では、パターンを走査する一次手段としてのビーム変更シ ステムだけでなく、レジストが取り付けられた物体を移動させるための2軸また は3軸の並進ステージを付加的に用いることができる。ステージの移動はコンピ ュータにより制御することができ、ビーム偏向およびブランク調整システムの動 作と整合させるものとする。レジスト表面に対して種々の角度でミクロ構造の壁 部を機械加工するこの発明の実施の形態では、3軸ステージの並進運動は、運動 の3つの角度的な度合いによりレジストが取り付けられた物体を配向させるため の機構と組み合わせるものとする。この6軸システムの動作は、コンピュータに より制御するものとし、ビーム偏向およびブランク調整システムの動作と整合さ せるものとする。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年3月19日(1999.3.19) 【補正内容】 請求の範囲 1.レジスト材料の特定された領域を露光して前記領域の特性に化学的変化 を生じさせることにより、前記領域を選択的に除去して下部に存在する帯域また は基体を露呈することを可能とする方法であって、軽イオンの高エネルギーのビ ームを使用して前記露光を行い、前記ビームが250KeVより大きいエネルギ ーを有することを特徴とする方法。 2.請求項1記載の方法において、前記軽イオンは、水素、ヘリウム、また はリチウムの同位元素からなることを特徴とする方法。 3.請求項1または2記載の方法において、前記露光によりレジスト材料に 化学的な変化が生ずることを特徴とする方法。 4.請求項3記載の方法において、前記変化が化学現像剤によって活性化さ れることを特徴とする方法。 5.請求項4記載の方法において、前記化学現像剤は、露光されたレジスト 材料を選択的に除去する一方、露光されていない材料は実質的に影響を与えない まま残すことを特徴とする方法。 6.請求項1乃至5のいずれかに記載の方法において、前記露光された領域 を不活性とするように、前記露光により前記露光された領域の特性の変化を与え 、前記露光されていない領域が活性化していることを特徴とする方法。 7.請求項1乃至6のいずれかに記載の方法において、レジストは、ポリメ チルメタクリレートのようなポジ型の重合体レジストからなることを特徴とする 方法。 8.請求項1乃至7のいずれかに記載の方法において、ビーム中の全てのイ オンは、十分に妥当に特定された単一のエネルギーのものであることを特徴とす る方法。 9.請求項1乃至8のいずれかに記載の方法において、イオンを電気的また は磁気的に焦合して、典型的には約100ナノメータ〜10マイクロメータの範 囲内に十分に特定された直径を有する実質的に平行なビームを生成し、所定のパ ターンでレジスト材料の表面に対してこれを走査することにより、現像されたレ ジストにおいて三次元ミクロ構造を生成することを特徴とする方法。 10.請求項1乃至9のいずれかに記載の方法において、レジスト表面に対 するビームの方向を直角または何らかの他の固定された角度とすることにより、 現像されたレジストにおいて角柱状の構造の生成を導くことを特徴とする方法。 11.請求項9または10記載の方法において、現像されたレジストにおい て生成されたミクロ構造が高いアスペクト比を有する、すなわち、その横方向の 寸法と比較して構造的高さが大きいことを特徴とする方法。 12.請求項9、10または11記載の方法において、LIGAまたは他の リソグラフィプロセスにおいて使用されるようなX線リソグラフィのためのマス クを作製する目的で、現像されたレジストにおいて生成されたミクロ構造を使用 することを特徴とする方法。 13.請求項9乃至12のいずれかに記載の方法において、複雑な三次元的 幾何学的形状を有する現像されたレジストにおいてミクロ構造の生成を導くよう に、ビームの走査の際にレジスト表面に対するビームの相対的な角度を制御され た様式で変化させることを特徴とする方法。 14.請求項9乃至13のいずれかに記載の方法において、イオンの種類、 エネルギー、およびレジスト表面における入射角度の選択によって決定される十 分に特定された深さを有するホール、スロット、および他の幾何学的形状の空所 のようなミクロ構造を露光されたレジストにおいて生成することを特徴とする方 法。 15.請求項1乃至14のいずれかに記載の方法において、前記露光は、異 なるエネルギーまたは異なる種類のイオンを用いる複数の露光工程からなること を特徴とする方法。 16.請求項1乃至15のいずれかに記載の方法において、同一のレジスト 材料に対して、一連の変動する露光および現像工程を複数回適用し、複雑な三次 元的な幾何学的形状を有するレジストの空所を生成することを特徴とする方法。 17.請求項1乃至16のいずれかに記載の方法において、露光したレジス トを直ちに現像せず、レジストの付加的な層を作製して元のレジスト表面に付着 させた後、更なる露光を行い、その後に現像剤に対して受容性を有する全ての露 光されたレジストの領域を現像することを特徴とする方法。 18.請求項1乃至17のいずれかに記載の方法において、複数のレジスト 層の付加および随伴する露光を行い、その後に化学現像剤に対して受容性を有す る全ての露光されたレジストの領域を現像することを特徴とする方法。 19.請求項1乃至18のいずれかに記載の方法において、金属またはメタ ライズされた基体材料が1または複数のレジスト層の下部に存在するものとし、 現像の後に、下部に存在する金属基体の露光された領域上に金属を電気メッキす ることにより、レジスト材料内の空所を部分的または完全に埋めて金属ミクロ構 造を生成することを特徴とする方法。 20.請求項1乃至19のいずれかに記載の方法において、1または複数の 犠牲層の除去の後に、下部の金属基体から部分的または完全に離れた金属ミクロ 構造を形成するように、1または複数の犠牲層を用いることを特徴とする方法。 21.請求項19または20記載の方法において、前記メタライズされた基 体は半導体材料からなり、集積された電子部品を有するミクロメカニカルデバイ スを製造するための電子デバイスが組み込まれたものであることを特徴とする方 法。 22.請求項19または20記載の方法において、前記製造された金属ミク ロ構造を使用し、ミクロ鋳型処理のプロセスによって他の材料におけるミクロ構 造を生成することを特徴とする方法。 23.請求項1乃至22のいずれかに記載の方法において、マスクのないプ ロトタイプの製造または少量のミクロ構造の製造のために使用されることを特徴 とする方法。 24.請求項1乃至23のいずれかに記載の方法において、使用されるポジ 型のレジストが重合体ポリメチルメタクリレート(PMMA)であることを特徴 とする方法。 25.請求項1乃至24のいずれかに記載の方法において、露光されるネガ 型のレジスト材料を使用することにより、レジスト材料中に化学的な変化を生じ させ、これにより露光されていない材料の除去に高度に特異的である一方、露光 された材料には実質的に影響を与えない化学現像剤によって現像可能とすること を特徴とする方法。 26.請求項1乃至25のいずれかに記載の方法において、従来のミクロ加 工プロセスによりレジストが予め構造化されていることを特徴とする方法。 27.請求項1乃至26のいずれかに記載の方法において、開放領域を有す る近接マスクを使用して露光パターンをリソグラフィにより画成し、これを介し てビーム中の入射イオンが影響を受けることなく通過することにより下部に存在 するレジストを露光し、他の領域は入射イオンを完全に吸収するのに十分な厚さ および密度の材料によって構成することにより、このような領域の下部に存在す るレジストを露光されないままにすることを特徴とする方法。 28.請求項27記載の方法において、イオンの伝達を可能とするが、エネ ルギーを低減させるのに十分な厚さの材料により構成される幾分かの領域を有す るパターン化された近接マスクを使用することを特徴とする方法。 29.請求項28記載の方法において、高エネルギー軽イオンを使用してレ ジスト材料を露光し、複雑な幾何学的形状および変動し得る深さの構造体のミク ロ加工を行うことを特徴とする方法。 30.請求項1乃至29のいずれかに記載の方法において、レジストの表面 上においてイオンを選択的に吸収または散乱させるマスクのイメージによる、イ メージ形成システムによる投影を用いるリソグラフィプロセスによって露光パタ ーンを画成することを特徴とする方法。 31.請求項1乃至30のいずれかに記載の方法において、ミクロ機械的、 ミクロ光学的、ミクロ流体的、ミクロ電子的、ミクロ音響的、およびミクロ化学 的部材の製造のために使用することを特徴とする方法。 32.請求項31記載の方法によって製造されたことを特徴とする部材。 33.実質的にここに記載して例示し図面に示したことを特徴とするレジス ト材料の露光方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スプリンガム、スチュアート、ビクター シンガポール国、シンガポール 119260 ケントリッジ クレッセント 10 ナショ ナル ユニバーシティ オブ シンガポー ル インダストリー アンド テクノロジ ー リレイションズ オフィス内 (72)発明者 オシポウィックズ、トーマス シンガポール国、シンガポール 119260 ケントリッジ クレッセント 10 ナショ ナル ユニバーシティ オブ シンガポー ル インダストリー アンド テクノロジ ー リレイションズ オフィス内 (72)発明者 ブリース、マーク シンガポール国、シンガポール 119260 ケントリッジ クレッセント 10 ナショ ナル ユニバーシティ オブ シンガポー ル インダストリー アンド テクノロジ ー リレイションズ オフィス内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.レジスト材料の特定された領域を露光して前記領域の特性に変化を生じ させることにより、前記領域を選択的に活性化させることを可能とする方法であ って、前記露光は軽イオンの高エネルギービームを使用して行うことを特徴とす る可能とする方法。 2.請求項1記載の方法において、ビームが250KeVより大きいエネル ギーを有することを特徴とする方法。 3.請求項1または2記載の方法において、前記軽イオンは、水素、ヘリウ ム、またはリチウムの同位元素からなることを特徴とする方法。 4.請求項1乃至3のいずれかに記載の方法において、前記露光により、前 記領域が選択的に除去されて下部に存在する帯域または基体が露呈されることを 可能とすることを特徴とする方法。 5.請求項1乃至4のいずれかに記載の方法において、前記露光によりレジ スト材料に化学的な変化が生ずることを特徴とする方法。 6.請求項5記載の方法において、前記変化が化学現像剤によって活性化さ れることを特徴とする方法。 7.請求項6記載の方法において、前記化学現像剤は、露光されたレジスト 材料を選択的に除去するが、露光されていない材料には実質的に影響を与えない ことを特徴とする方法。 8.請求項1乃至7のいずれかに記載の方法において、前記露光された領域 を不活性とするように前記露光により前記露光された領域の特性の変化を与え、 前記露光されていない領域が選択的に活性化されることを特徴とする方法。 9.請求項1乃至8のいずれかに記載の方法において、レジストは、ポリメ チルメタクリレートのようなポジ型の重合体レジストからなることを特徴とする 方法。 10.請求項1乃至9のいずれかに記載の方法において、ビーム中の全ての イオンは、十分に妥当に特定された単一のエネルギーのものであることを特徴と する方法。 11.請求項1乃至10のいずれかに記載の方法において、イオンを電気的 または磁気的に焦合して、典型的には約100ナノメータ〜10マイクロメータ の範囲内に十分に特定された直径を有する実質的に平行なビームを生成し、所定 のパターンでレジスト材料の表面に対してこれを走査することにより、現像され たレジストにおいて三次元ミクロ構造を生成することを特徴とする方法。 12.請求項1乃至11のいずれかに記載の方法において、レジスト表面に 対するビームの方向を直角または何らかの他の固定された角度とすることにより 、現像されたレジストにおいて角柱状の構造の生成を導くことを特徴とする方法 。 13.請求項11または12記載の方法において、現像されたレジストにお いて生成されたミクロ構造が高いアスペクト比を有する、すなわち、その横方向 の寸法と比較して構造的高さが大きいことを特徴とする方法。 14.請求項11、12または13記載の方法において、LIGAまたは他 のリソグラフィプロセスにおいて使用されるようなX線リソグラフィのためのマ スクを作製する目的で、現像されたレジストにおいて生成されたミクロ構造を使 用することを特徴とする方法。 15.請求項11乃至14のいずれかに記載の方法において、複雑な三次元 的幾何学的形状を有する現像されたレジストにおいてミクロ構造の生成を導くよ うに、ビームの走査の際にレジスト表面に対するビームの相対的な角度を制御さ れた様式で変化させることを特徴とする方法。 16.請求項11乃至15のいずれかに記載の方法において、イオンの種類 、エネルギー、およびレジスト表面における入射角度の選択によって決定される 十分に特定された深さを有するホール、スロット、および他の幾何学的形状の空 所のようなミクロ構造を露光されたレジストにおいて生成することを特徴とする 方法。 17.請求項1乃至16のいずれかに記載の方法において、前記露光は、異 なるエネルギーまたは異なる種類のイオンを用いる複数の露光工程からなること を特徴とする方法。 18.請求項1乃至17のいずれかに記載の方法において、同一のレジスト 材料に対して、一連の変動する露光および現像工程を複数回適用し、複雑な三次 元的な幾何学的形状を有するレジストの空所を生成することを特徴とする方法。 19.請求項1乃至18のいずれかに記載の方法において、露光したレジス トを直ちに現像せず、レジストの付加的な層を作製して元のレジスト表面に付着 させた後、更なる露光を行い、その後に現像剤に対して受容性を有する全ての露 光されたレジストの領域を現像することを特徴とする方法。 20.請求項1乃至19のいずれかに記載の方法において、複数のレジスト 層の付加および随伴する露光を行い、その後に化学現像剤に対して受容性を有す る全ての露光されたレジストの領域を現像することを特徴とする方法。 21.請求項1乃至20のいずれかに記載の方法において、金属またはメタ ライズされた基体材料が1または複数のレジスト層の下部に存在するものとし、 現像の後に、下部に存在する金属基体の露光された領域上に金属を電気メッキす ることにより、レジスト材料内の空所を部分的または完全に埋めて金属ミクロ構 造を生成することを特徴とする方法。 22.請求項1乃至21のいずれかに記載の方法において、1または複数の 犠牲層の除去の後に、下部の金属基体から部分的または完全に離れた金属ミクロ 構造を形成するように、1または複数の犠牲層を用いることを特徴とする方法。 23.請求項21または22記載の方法において、前記メタライズされた基 体は半導体材料からなり、集積された電子部品を有するミクロメカニカルデバイ スを製造するための電子デバイスが組み込まれたものであることを特徴とする方 法。 24.請求項21または22記載の方法において、前記製造された金属ミク ロ構造を使用し、ミクロ鋳型処理のプロセスによって他の材料におけるミクロ構 造を生成することを特徴とする方法。 25.請求項1乃至24のいずれかに記載の方法において、マスクのないプ ロトタイプの製造または少量のミクロ構造の製造のために使用されることを特徴 とする方法。 26.請求項1乃至25のいずれかに記載の方法において、使用されるポジ 型のレジストが重合体ポリメチルメタクリレート(PMMA)であることを特徴 とする方法。 27.請求項1乃至26のいずれかに記載の方法において、露光されるネガ 型のレジスト材料を使用することにより、レジスト材料中に化学的な変化を生じ させ、これにより露光されていない材料の除去に高度に特異的である一方、露光 された材料には実質的に影響を与えない化学現像剤によって現像が可能となるこ とを特徴とする方法。 28.請求項1乃至27のいずれかに記載の方法において、従来のミクロ加 工プロセスによりレジストが予め構造化されていることを特徴とする方法。 29.請求項1乃至28のいずれかに記載の方法において、開放領域を有す る近接マスクを使用して露光パターンをリソグラフィにより画成し、これを介し てビーム中の入射イオンが影響を受けることなく通過することにより下部に存在 するレジストを露光し、他の領域は入射イオンを完全に吸収するのに十分な厚さ および密度の材料によって構成することにより、このような領域の下部に存在す るレジストを露光されないままにすることを特徴とする方法。 30.請求項29記載の方法において、イオンの伝達を可能とするが、エネ ルギーを低減させるのに十分な厚さの材料により構成される幾分かの領域を有す るパターン化された近接マスクを使用することを特徴とする方法。 31.請求項30記載の方法において、高エネルギー軽イオンを使用してレ ジスト材料を露光し、複雑な幾何学的形状および変動し得る深さの構造体のミク ロ加工を行うことを特徴とする方法。 32.請求項1乃至31のいずれかに記載の方法において、レジストの表面 上においてイオンを選択的に吸収または散乱させるマスクのイメージによる、イ メージ形成システムによる投影を用いるリソグラフィプロセスによって露光パタ ーンを画成することを特徴とする方法。 33.請求項1乃至32のいずれかに記載の方法において、ミクロ機械的、 ミクロ光学的、ミクロ流体的、ミクロ電子的、ミクロ音響的、およびミクロ化学 的部材の製造のために使用することを特徴とする方法。 34.請求項33記載の方法によって製造されたことを特徴とする部材。 35.実質的にここに記載して例示し図面に示したことを特徴とするレジス ト材料の露光方法。
JP52130998A 1996-11-07 1997-11-06 高エネルギー軽イオンを使用するミクロ加工 Pending JP2001503569A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SG1996011095A SG52858A1 (en) 1996-11-07 1996-11-07 Micromachining using high energy light ions
SG9611095-2 1996-11-07
PCT/SG1997/000057 WO1998020517A1 (en) 1996-11-07 1997-11-06 Micromachining using high energy light ions

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001503569A true JP2001503569A (ja) 2001-03-13

Family

ID=20429508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52130998A Pending JP2001503569A (ja) 1996-11-07 1997-11-06 高エネルギー軽イオンを使用するミクロ加工

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6455233B1 (ja)
EP (1) EP0937308A1 (ja)
JP (1) JP2001503569A (ja)
SG (1) SG52858A1 (ja)
WO (1) WO1998020517A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102156A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Tokyo Univ Of Science 3次元構造物の製造方法、3次元構造物、光学素子及びステンシルマスク。

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2008301988B2 (en) * 2007-07-12 2011-04-07 Deese, Edward Solar photovoltaic structure comprising quantized interaction sensitive nanocells
DE102012018635A1 (de) * 2012-09-21 2014-03-27 BIAS - Bremer Institut für angewandte Strahltechnik GmbH Verfahren zum Herstellen einer 3D-Struktur
CN104155851B (zh) * 2014-08-01 2017-11-07 南方科技大学 一种飞秒激光双光子聚合微纳加工系统及方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4405710A (en) * 1981-06-22 1983-09-20 Cornell Research Foundation, Inc. Ion beam exposure of (g-Gex -Se1-x) inorganic resists
JPS5856332A (ja) 1981-09-30 1983-04-04 Hitachi Ltd マスクの欠陥修正方法
JPS58153326A (ja) 1982-03-08 1983-09-12 Hitachi Ltd X線リソグラフイ用マスク
US4634645A (en) 1984-04-13 1987-01-06 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Method of forming resist micropattern
US4757208A (en) * 1986-03-07 1988-07-12 Hughes Aircraft Company Masked ion beam lithography system and method
US5362606A (en) * 1989-10-18 1994-11-08 Massachusetts Institute Of Technology Positive resist pattern formation through focused ion beam exposure and surface barrier silylation
US5236547A (en) * 1990-09-25 1993-08-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of forming a pattern in semiconductor device manufacturing process
US5264328A (en) * 1992-04-24 1993-11-23 International Business Machines Corporation Resist development endpoint detection for X-ray lithography
US5378583A (en) * 1992-12-22 1995-01-03 Wisconsin Alumni Research Foundation Formation of microstructures using a preformed photoresist sheet
US6226120B1 (en) * 1994-11-30 2001-05-01 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Three-dimensional microstructures, and methods for making three-dimensional microstructures
JP3141732B2 (ja) * 1995-07-05 2001-03-05 株式会社日立製作所 荷電粒子線装置
US5755947A (en) * 1996-01-31 1998-05-26 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Adhesion enhancement for underplating problem
EP0809282A1 (en) * 1996-04-26 1997-11-26 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. A method for treating a substrate surface, a method for producing an at least partially metallized substrate and a substrate having a treated surface
DE19734059B4 (de) * 1996-08-20 2007-01-11 Ims-Ionen Mikrofabrikations Systeme Ges.M.B.H. Anordnung für Schattenwurflithographie

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007102156A (ja) * 2005-09-12 2007-04-19 Tokyo Univ Of Science 3次元構造物の製造方法、3次元構造物、光学素子及びステンシルマスク。

Also Published As

Publication number Publication date
EP0937308A1 (en) 1999-08-25
US6455233B1 (en) 2002-09-24
SG52858A1 (en) 1998-09-28
WO1998020517A1 (en) 1998-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Van Kan et al. Three-dimensional nanolithography using proton beam writing
US20050032378A1 (en) Method for nanomachining high aspect ratio structures
US6875544B1 (en) Method for the fabrication of three-dimensional microstructures by deep X-ray lithography
JPS60502120A (ja) 光学的に構成されたフィルタおよびその製造方法
Landis Nano Lithography
Van Kan et al. Proton beam writing: a progress review
US5045439A (en) Process for the lithographic manufacture of electroformable microstructures having a triangular or trapezoidal cross-section
Munnik et al. High aspect ratio, 3D structuring of photoresist materials by ion beam LIGA
US7385209B2 (en) Micromachining process, system and product
KR100333430B1 (ko) 고속원자빔을이용한처리방법
JP2001503569A (ja) 高エネルギー軽イオンを使用するミクロ加工
JPS58124230A (ja) 微細パタ−ン形成方法
JP3380878B2 (ja) X線照射を用いた材料の加工方法及び加工装置
US6682870B1 (en) Enhanced adhesion for LIGA microfabrication by using a buffer layer
JP2007079458A (ja) 微細立体構造体の製造方法及びそれに使用するx線マスク
Springham et al. Deep ion-beam lithography for micromachining applications
JP3361206B2 (ja) エネルギービーム加工特性評価方法
JP3738437B2 (ja) 三次元微細構造体加工用x線マスク及び三次元微細構造体の加工方法
JPH02239556A (ja) X線発生装置
Puttaraksa Development of MeV ion beam lithography technique for microfluidic applications
Gorelick MeV ion beam lithography of high aspect ratio structures with a focused or aperture-shaped beam for applications in biomedical studies and microfluidics
van Kan et al. Micromachining using a focused MeV proton beam for the production of high-precision 3D microstructures with vertical sidewalls of high orthogonality
Bajikar et al. Enhanced adhesion for LIGA microfabrication by using a buffer layer
Yamazaki et al. Three-dimensional nanofabrication (3D-NANO) down to 10-nm order using electron-beam lithography
JP2003043210A (ja) 光学面形成方法、成形金型の製造方法及び光学素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080516

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006