JP2001501964A - 芳香付与された製品 - Google Patents

芳香付与された製品

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JP2001501964A JP10518090A JP51809098A JP2001501964A JP 2001501964 A JP2001501964 A JP 2001501964A JP 10518090 A JP10518090 A JP 10518090A JP 51809098 A JP51809098 A JP 51809098A JP 2001501964 A JP2001501964 A JP 2001501964A
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ミンハス・トニー
プロバン、アラン・フォーベス
フーパー、デビッド・チャールス
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Abstract

(57)【要約】 芳香付与された製品は、抗菌特性を有し、アンバーリン・スーパー(AmberlynSuper)PM577、丁子の葉、ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルアルコール及びα-テルピネオールを含む群から選ばれる少なくとも1つの芳香付与を含む。本発明は又、芳香付与された製品中の抗菌剤としての、アンバーリン・スーパー(Amberlyn Super)PM577、丁子の葉、ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルアルコール又はα-テルピネオールの少なくとも1つの使用も包含する。本発明の抗菌性の芳香物質は、その製品の抗菌特性を低減させずに、目的の芳香付与された製品中に従来用いられている従来の抗菌性物質を全体的に又は部分的に置換するために用いられ得る。

Description

【発明の詳細な説明】 芳香付与された製品発明の分野 本発明は芳香付与された製品に関する。発明の背景 美的感覚の理由のために、個人用(personal)、家庭用及び工業用の清浄・衛 生製品のような種々の製品に芳香物質を組み込むことが通常行われている。或る 種の芳香物質は、抗菌特性を有する、すなわち、心地良い香り特性を有すると同 時に、細菌、真菌、酵母、ウィルスのような少なくとも或る種の微生物を殺すか 又は阻害するのにも有効であることも知られている。 欧州特許第0451889号には、ギ酸フェニルエチル、トランス-2-ヘキサナール、 シス-3-ヘキセニルアセテート、フェニルアセトアルデヒド、シンナミックアル デヒド、フェニル酢酸、桂皮酸、ギ酸ベンジル、酢酸プレニル、2-メチル−2− ヘプテン-6-オン、メチルヘキシルケトン、メチルアミルケトン、プロピオン酸 アミル、酢酸アミル及び安息香酸メチルを含む多くの抗菌的に有効な芳香物質が 開示されており、シャンプー、スキンローション、食器洗浄液等を含む、ある範 囲の製品にそれらが使用されることが記載されている。 米国特許第5420104号は、抗菌特性及び脱臭特性を有する芳香付与組成物並び に、石鹸、洗浄剤及び柔軟仕上剤のような製品におけるそれらの使用に関する。 本発明は、芳香付与特性及び抗菌特性の両方を有する種々の他の物質の発見に 基づいている。発明の概要 第一に、本発明は、抗菌特性を有し、アンバーリン・スーパー(Amberlyn Sup er)PM577、丁子の葉(clove leaf)、ジヒドロミルセノール、フェニルプロ ピルアルコール及びα-テルピネオールを含む群から選ばれる少なくとも1つの 芳香物質を含む芳香付与された製品を提供する。 Amberlyn SuperPM577は、クエスト・インターナショナルから入手可能のア ンバー物質の商品名である。 本発明は又、芳香付与された製品における、抗菌剤としての少なくとも1つの アンバーリン・スーパー(Amberlyn Super)PM577、丁字の葉、ジヒドロミル セノール、フェニルプロピルアルコール又はα-テルピネオールの使用にも関す る。 「芳香物質」という用語は、企図される製品のユーザーに少なくとも不快感を 与えない、好ましくは心地良くさせると一般的に考えられる芳香特徴又は香り特 徴をその製品に付与する物質を意味する。 「抗菌特性」という用語は、細菌の1つ以上の種の少なくとも一部を殺し、阻 害し又は不活性化するのに有効であることを意味する。 製品は、典型的には、個人用、家庭用又は工業用清浄製品又は衛生製品である 。本発明が適用できる製品の例には、石鹸(固形形態及び液形態)、非石鹸固形 洗剤、非石鹸液体洗浄剤、消臭剤、制汗剤、シャンプー及びコンディショナーの ようなヘアケア製品、浴用及びシャワー用ゲル及び起泡製品、歯磨剤、口内洗浄 剤及びデンタルフロスのような口中衛生製品、髭剃り起泡製品、スキンローショ ン及びスキンクリーム、衣類洗剤粉末及び液体、織物コンディショナー及び柔軟 仕上剤のような洗濯製品、堅固表面洗浄製品、ペット洗浄シャンプー及びパウダ ー、カーペットクリーナー等が含まれる。 それらの製品は、1つより多い特定の芳香物質を含む。その製品は又、抗菌特 性を有するか有しない、1つ以上の他の芳香物質も含み得る。例えば、下記の物 質を特定の量(重量による)含有する3つの芳香付与成分の混合物(香料1、2 及び3)を用いて良好な結果が得られた。 好ましい組み合わせは、Amberlyn Super PM577及び/又は標準シトロネロ ール及び/又は丁子の葉及び/又はジヒドロミルセノール及び/又は酢酸スチラ リルである。そのような組み合わせは、任意にベンジルアルコール及び/又はエ チルバニリン及び/又はモスオークモス及び/又はフェニルプロピルアルコール 及び/又はα-テルピネオール及び/又はテトラヒドロリナロールも含む。 固形化粧石鹸中への香料1、2及び3の各々の組み込みは、良好な抗菌特性を 付与することが見出だされた。 本発明の抗菌性芳香物質は、目的の芳香付与された製品の抗菌特性を低減させ ずに、その製品に従来用いられている従来の抗菌性物質と全体的に又は部分的に 置換し得る。例えば抗菌性の固形石鹸は従来、例えば、商標名イルガサン(Irga san)DP300で市販されているトリクロサン(triclosan)(2',4,4'-トリクロ ロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル)及びトリクロロカルボアニリド(TCC )[トリクロカルバン(triclocarban)としても知られている]のような抗菌剤 を含んでいる。トリクロサンは、低濃度でグラム陽性菌及びグラム陰性菌の両方 に対して優れた静菌活性を与えることが知られている広域抗菌スペクトルの抗菌 剤である。トリクロサンは、抗菌性石鹸において通常用いられる抗菌剤 である。TCCは、グラム陽性菌にのみ有効である。TCCは、いくつかの抗菌 性石鹸において用いられ得て、通常トリクロサンと組み合わせて用いられる。1 つ以上の本発明の抗菌性の芳香物質をそのような製品に組み入れることによって 、トリクロサン及び/又はTCCの量は低減され得て、結果として、その製品の 抗菌性効力を低減させずにコストの節約をもたらす。 さらに、本発明は、抗菌剤及び、抗菌特性を有し、Amberlyn Supere PM577 、丁子の葉、ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルアルコール及びα-テル ピネオールを含む群から選ばれる少なくとも1つの芳香物質を含む芳香付与され た製品を提供する。 抗菌剤としては、この目的のために従来用いられている、トリクロサン、2,2' -メチレンビス(3,4,6-トリクロロフェノール)、2,4,4'-トリクロロカルボアニ リド、3,4,4'-トリクロロカルボアニリド、2,5,4'-トリブロモサリチルアニリド 、3-トリフルオロメチル-4,4'-ジクロロカルボアニリド、ヘキサクロロフェン、 ジクロロフェノール、トリクロロサリチルアニリド、トリブロモサリチルアニリ ド(TBS)及びテトラクロロサリチルアニリド(TCSA)を含む、多くの物 質の1つ以上を含有し得る。 他の可能な抗菌剤は、McCutcheon's Functional Materials(1994年国際版及 び1994年北米版)に列挙されている。 抗菌剤は、0.01乃至10重量%、典型的には0.25乃至0.75重量%の範囲の量で存 在するのが都合がよい。 芳香物質は、0.01乃至90重量%の範囲の量で、一般的には0.1乃至60重量%の 範囲の量で存在するのが都合がよい。 芳香付与された製品には、その製品に適する、当業者に知られている他の任意 の成分が含まれ得る。 芳香物質及び抗菌剤を含有する製品において、その2つの成分の間に相乗的効 果が生じ得ると考えられ、組み合わされた2つの成分により、各成分の抗菌効果 を単に加えることにより期待される効果よりも大きな結合された抗菌効果が与え られる。 本発明を下記の実施例において例示によりさらに記載する。 実施例は、抗菌性固形石鹸での3つの異なる試験を用いて抗菌効力を測定する ための実験に関する: 1.殺菌接触時間試験(BCT)−実施例1 2.フィンガーインプリント試験−実施例2 3.寒天パッチ試験−実施例3 これらの実験は、従来の抗菌剤を0.23%のトリクロサン及び0.02%のTCCの 形態で、1.3%のTS118L(TS118Lは、本発明の芳香物質をいずれも含んで いない)として知られている香料とともにパームブレンド/堅果油基材を含有す る市販の抗菌性石鹸の組成を有する固形石鹸について行った。 対照の固形石鹸と一般的に類似であるが、同様の量又は低減量のトリクロサン とともに、TSL118Lの代わりにバイオピンク(BioPink)(上記の香料1の組 成を有する)として知られている香料を含有する本発明による固形石鹸において 比較実験を行った。 実施例において、%は、他に記載していなければすべて重量%である。 すべての実施例では、堅果油は精製したココヤシ(CN)油であるのでrCN 基材と称する75/25パームブレンド/堅果油配合物の形態の従来の石鹸基材を用 いた。いくつかの場合では、固形石鹸に、公知の抗菌剤であるトリクロサン(0. 23%である現行の通常の量及び0.18%である低減量で)並びにTCC(0.02%の 量で)を組み込んだ。幾つかの固形石鹸には又、TS118L(先行技術)及びBio Pink(本発明による)として知られる2つの香料の1つを組み込んだ。 トリクロサン及びTCCは、香料混合物として石鹸基材に調合された。その石 鹸基材は、3回粉砕して適切に分散するように、抗菌剤の量を抽出及びガスクロ マトグラフィーにより測定した。先行研究は、抗菌剤及び香料を組み込むこの方 法により、固形石鹸中に均質な分布を与えることを示していた。トリクロサンを 含有するすべての固形石鹸は0.02%のTCCも含有していた。 試験された固形石鹸は、 rCN基材のみ rCN基材+0.18%のトリクロサン+0.02%のTCC rCN基材+0.23%のトリクロサン+0.02%のTCC rCN基材+0.18%のトリクロサン+0.02%のTCC+香料(1.3%におけるT S118L) rCN基材+0.23%のトリクロサン+0.02%のTCC+香料(1.3%におけるT S118L) rCN基材+0.18%のトリクロサン+0.02%のTCC+1.3%におけるBioPink香 料 rCN基材+0.23%のトリクロサン+0.02%のTCC+1.3%におけるBioPink香 料 上記のように、rCN基材+0.23%のトリクロサン+0.02%のTCC+1.3% のTS118Lを含有する固形石鹸は、市販の抗菌性固形石鹸の組成を有し、先行 技術を表わし、これと、BioPink香料を含有する固形石鹸とを比較することがで きる。実施例1−殺菌接触時間試験 殺菌接触時間(BCT)試験管内試験は、洗浄水に典型的である濃度の石鹸溶 液に導入された所定のタイプの細菌を製品溶液が殺す効力の尺度を与える。細菌 /洗浄水混合物を混合後、短時間の間隔でサンプリングし、殺菌作用を止め、次 に残存している生存能力を有する細菌を、計測され得る複数のコロニーに増殖さ せることにより殺菌力を測定する。殺菌力の尺度は、殺菌の所定の程度、通常99 .9%、を達成するのに要する時間である。 BCT試験は、製品基材(石鹸)と、抗菌作用を有し得る成分の両方からの効 果の効力の尺度を与える。さらに、BCT試験は、溶液における効果の尺度を与 え、皮膚における効果の尺度を与えるものではない。 細菌を顕微鏡下で、より明確に視ることを補助するために実験室で用いられる 細菌の染色法に対する応答により細菌を分類する。この染色はグラム染色といい 、青/紫に染色されて顕微鏡下で見える細菌をグラム陽性と分類し、赤/ピンク に 染色される細菌をグラム陰性と分類する。 標準皮膚細菌叢(normal skin flora)の要素を形成するよく知られたグラム 陽性菌種は黄色ブドウ状球菌(Staphylococcus aureus)である。この種は、日 和見病原体として分類される。皮膚の表面が損傷すると、黄色ブドウ状球菌によ る感染に攻撃されやすく、吹出物、発疹、おでき及び他の皮膚感染を起こす。 大腸菌(E.coli)は、下痢のような腸の不調をもたらす主に腸の病原体であ るグラム陰性菌である。しかし、大腸菌は、手から口に容易に運ばれて感染を生 じるので、皮膚における一過性の病原体であると考えられる。 肺炎杆菌(Klebsiella pneumoniae)は、胃腸の不調及び時には呼吸器感染に 関連する腸の病原体であると考えられるグラム陰性菌である。この種は、主な皮 膚細菌叢の要素ではないが、手から口へ運ばれると感染をもたらし得る。 BCT試験は、黄色ブドウ状球菌、大腸菌及び肺炎杆菌微生物の99.9%より多 くを殺すのに要する時間の関数として殺菌活性を示すのに用いられた。この試験 は、1960年代後半に、種々の家庭製品及び個人用製品の殺菌活性を評価するため に開発された。 各細菌種の2つの連続的な10mlブイヨン移転をトリプトンソイヤブロス(Trip tone Soya Broth)[オキソイド(Oxoid)]中で行った。すべてのブイヨンを35 ℃で24時間定温培養した。2日目の培養物をこの検定に用いた(約108細胞/ml )。各種のこのブイヨン培養物(生存可能総数)を評価し、約108細胞/mlであ ることが見出だされた。 この試験のために、固形石鹸を無菌の脱イオン水中に、固形石鹸の一般に用い られる濃度であると判断される8重量/容量%として分散させた。 各石鹸溶液を30mlの無菌の万能管(universal tubes)にピペットで入れるこ とによりBCT試験を行った。約2×106細胞/mlを含有する1mlの培養接種物 質を各試験溶液に添加した。最初の1分の間に15秒間隔で、次に5分まで各分毎 にその混合物を採取した。所定の間隔において試料を回収するために較正した10 μlのループ(loops)を用いた。各ループ試料をすぐに、平らな面を有する瓶 中の8mlの無菌の溶融した(45℃)のMCTA(Microbial Content Test Agar )[ディフコ(Difco)]に入れ、穏やかに混合した。活性剤(actives)及 び香料が抗菌活性を有効に中和することを確保するためにMCTA培地を用いた 。寒天を凝固させるために瓶を放置し、次に35℃で24時間定温培養をしてコロニ ーを形成させた。定温培養の後に、コロニー数を数えた。 各106cfu/ml培養調製物を9mlのペプトン水中に1:10の3回の一連の希 釈物を調製することにより1,000倍に希釈した。対照の瓶では、この希釈物の1m lの無菌の0.1%ペプトン水(石鹸溶液の代わりに)に添加した。8つの同型試料 を10μlのループで回収し、溶融した寒天と混合し、上記のように定温培養をし た。得られた平均のコロニー数は、試験混合物における99.9%の終点を表わし、 その結果を99.9%の殺菌を得るために要する時間として報告した。 結果 BCT試験を用いて、99.9%の殺菌をもたらすのに要する時間の関数として迅 速な殺菌活性を示した。用いられた3種の細菌種は、黄色ブドウ状球菌ATCC 番号8739‐グラム陽性菌、大腸菌ATCC番号8739‐グラム陰性菌並びに肺炎杆 菌ATCC番号10031‐グラム陰性菌であった。 グラム陽性菌黄色ブドウ状球菌に対する効力(表1) 黄色ブドウ状球菌は、塩基性の洗浄剤及び抗菌剤の効果に対して攻撃を受けや すい種であり得る。結果として、表1におけるデーターは、rCN基材のみでは 黄色ブドウ状球菌の数を低減させるのに(99.9%殺菌)、30秒以内で有効である ことを示す。 抗菌剤のトリクロサン(0.18%)及びTCC(0.02%)が存在する場合、殺菌 の速度はより速かった(15秒以内)。トリクロサンの増加量(0.23%)の効果又 は香料の固形石鹸への添加の効果は、殺菌の速度が余りに速かったので測定でき なかった。溶液/細菌を採取し、消滅させるのに可能な最短時間は15秒である。 より多量の抗菌剤は、より少量よりも迅速に99.9%殺菌をもたらすと予測される 。 表1:黄色ブドウ状球菌−殺菌接触時間試験 製品説明 99.9 %殺菌のための時間 芳香付与されていない rCN基材のみ 30秒 rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 TS118L香料を用いて rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 BioPink香料を用いて rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 このデーターから、抗菌剤(トリクロサン)を含有する石鹸は、石鹸基材のみ よりも黄色ブドウ状球菌をより有効に殺菌することのみが結論付けられる。種に 対する攻撃性は、より多量の抗菌剤での利益が示されない。同じ理由で、BioPin k香料により利益がもたらされることが示されない。 グラム陰性菌大腸菌に対する効力(表2) 恐らく食料品に手を触れることを介して指から口に運ばれることにより、大腸 菌は、下痢及び他の腸の不調を引き起こし得る腸への接近をすることができるの で、細菌タイプ大腸菌に対して有効に作用することは貢要である。 大腸菌は黄色ブドウ状球菌よりも殺菌するのが困難である。表2におけるデー ターは、rCN基材のみにより、黄色ブドウ状球菌では30秒であるのに対し、大 腸菌の99.9%の殺菌のための時間を120秒と示している。しかし、より長い時間 による利益は、異なる抗菌剤の量による効果と香料による効果との間の区別をす ることが可能であるということである。 石鹸基材中の0.18%におけるトリクロサンの存在は、殺菌時間を60秒以内に低 減させた。0.23%トリクロサンを含有する固形石鹸は、45秒のさらに速い殺菌速 度を示した。 トリクロサン及び香料(TS118L)を含有する固形石鹸は、TS118L香料+ 0.18%トリクロサンによる殺菌速度は、0.18%のトリクロサンを含有する芳香付 与されていない固形石鹸(60秒)よりも速かった(45秒)ので、香料がトリクロ サンの抗菌活性を高め得ることを示した。さらに、TS118L+0.23%のトリク ロサンを含有する芳香付与された固形石鹸は、30秒のさらに速い殺菌時間を示し た。 これらのデーターは、BCT試験が適する重要な細菌タイプを用いて行われた ときに良好な感受性を示すことを例証した。 表2: 大腸菌-殺菌接触時間試験 製品説明 99 %殺菌のための時間 芳香付与されない rCN基材のみ 120秒 rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 60秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 45秒 TS118L香料を用いて rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 45秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 30秒 BioPink香料を用いて rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 30秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 15秒 最も大事なことには、BioPinkで芳香付与された固形石鹸は、最も有効な殺菌 時間を示した。 BioPinkで芳香付与され、より少量のトリクロサン(0.18%)を含有する固形 石鹸は、より多量のトリクロサン(0.23%)及びTS118L香料を含有する従来 の固形石鹸の性能に匹敵した。 BioPinkで芳香付与され、より多量のトリクロサン(0.23%)を含有する固形 石鹸は、15秒のより速い殺菌時間を示した。 簡単に述べると、TS118L及び0.23%のトリクロサンを含有する固形石鹸の 大腸菌BCT試験における性能と、BioPink香料及び低減量のトリクロサン(0.1 8%)とは同等であった。 グラム陰性菌肺炎杆菌に対する効力(表3) 大腸菌のように、肺炎杆菌は、皮膚における一過性病原体であると考えられ、 摂取された場合に健康を害し得る。 表3は、肺炎杆菌でのBCTデーターを示す。その種は、rCN基材のみによ り殺菌される(99.9%)のに最も長い時間を要した(180秒)。0.18%における トリクロサンの添加は、殺菌時間を120秒に減らした。その殺菌時間は、どちら かの量(0.18%及び0.23%)のトリクロサンを含有し、TS118Lで芳香付与さ れた固形石鹸では、60秒にさらに低減された。BioPink香料で芳香付与され、0.1 8%のトリクロサンを含有する固形石鹸は、0.23%のトリクロサン及びTS118L 香料を含有する従来の固形石鹸の殺菌時間に匹敵した。0.23%のトリクロサン及 びBioPink香料を含有する固形石鹸は、45秒のさらに短い殺菌時間を示した。 表3: 肺炎杆菌-殺菌接触時間試験 製品説明 99 %殺菌のための時間 芳香付与されない rCN基材のみ 180秒 rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 120秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 120秒 TS118L香料を用いて rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 60秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 60秒 BioPink香料を用いて rCN基材+0.18%トリクロサン+0.02%TCC 60秒 rCN基材+0.23%トリクロサン+0.02%TCC 45秒 結論 3つの細菌種(黄色ブドウ状球菌、大腸菌及び肺炎杆菌)についてのBCTデ ーターは、固形石鹸中のトリクロサンの存在(0.18%及び0.23%)が、固形石鹸 基材のみと比較して殺菌時間(99.9%の殺菌)を低減したことを示した。 大腸菌及び肺炎杆菌のデーターは、BCT試験は、2つの量のトリクロサン( 0.18%及び0.23%)での効力間を区別する能力を例証することを示した。より多 量のトリクロサンは、殺菌に、より少ない時間しか要せず、2つの香料(TS11 8L及びBioPink)についても同じことがいえた。 3つの細菌タイプすべてについて、BioPink香料及びより少量のトリクロサン (0.18%)を含有する石鹸は、固形石鹸基材のみより速い殺菌を与えた。 3つの細菌タイプすべてについて、BioPink香料及びより少量のトリクロサン (0.18%)を含有する石鹸は、TS118L及び0.23%のトリクロサンを含有する 従来の芳香付与された固形石鹸の性能に有効に匹敵した。 実施例2−フィンガーインプリント試験 現場でのフィンガーインプリント試験は、ヒトの皮膚に付着した抗菌剤の存在 の間接的な尺度である。この試験の根本原理は、標準化量の選択された細菌を含 有する寒天ゲルの表面に抗菌剤を付着させた皮膚を接触させて置くことである。 次に、平板寒天培地を細菌を増殖させる条件下に保ったときに、抗菌剤が皮膚か ら寒天ゲルに移転し、増殖が阻止された領域が存在し得る。十分な抗菌剤が移転 していた場合、インプリントされた阻止領域は、皮膚と寒天との直接接触領域を 越えて広がり得て、抗菌剤は水溶性であるか又は水中で運ばれ得ることが推測さ れる。 抗菌剤を含有する洗浄剤製品で皮膚を洗浄し、次に濯ぎ/乾燥させた場合、陽 性試験結果は、付着していること、濯ぎをしたにもかかわらず実在していること 及び皮膚が接触する選ばれた細菌の増殖を阻止するその後の能力を有することを 意味する。寒天ゲルにおけるインプリント範囲内での清澄化程度は抗菌作用の効 果の尺度である[ビンソン(Vinson)評点システムを用いて]。 この研究では、試験固形石鹸での1回の標準化洗浄、次の濯ぎ及び乾燥の直後 に、ボランティアの指における抗菌剤の付着を決定する。 10mlのトリプトンソイヤアガール(Tryptone SoyaAgar)(TSA、Oxoid)を 用いて平板寒天培地の底部層を調製し、次に凝固させた。黄色ブドウ状球菌AT CC番号6538又は肺炎杆菌ATCC番号10031のブイヨンの一晩の培養物[トリ プトンソイヤブロス(Tryptone Soya Broth)、Oxoid]を1:100(無菌の0.9% NaClを用いて)で希釈し、その0.7mlを、溶融したTSA(100ml−47℃における 水浴において)に添加し、気泡の発生を避けながら混合した。溶融され接種され た寒天の8mlを底部層に注ぎ、凝固させた。 洗浄操作 被験者は、試験前、最短で24時間、殺菌性の石鹸を用いることを禁じられた。 被験者は、水道の温かい流水で15秒間、手を濯ぐことを求められた。次に被験者 は、各々の手のための異なる石鹸を与えられ、15秒間石鹸を泡立たせることを求 められ、その後、石鹸を置き、さらに45秒間泡立たせることを続けた。その手を 水道水で濯ぎ、交叉汚染を避けて、小さな家庭用ドライヤーを用いて研究調査者 により乾燥させた。 他のものに触らずに、人差し指を黄色ブドウ状球菌を接種した平板寒天培地に 、中指を肺炎杆菌を摂取した平板寒天培地に30秒間置いた。次に被験者の指をエ タノールで濯ぎ、抗菌性石鹸で洗浄した。その平板寒天培地を35℃で24時間定温 培養した。 評価 ビンソン法を用いて指のインプリント領域の清澄度を評価することにより平板 寒天培地を評価した[ビンソン(Vinson),L.J.、アンビー(Ambye),E.L.、 ベンネット(Bennett),A.G.、シュナイダー(Schneider),WC及びトラバース (Travers),JJ(1961年)によるIn vitro tests for measuring antibacterial activity of toilet soap and detergent bars、J.Pharm.Sci.、50巻、827-8 30頁]。 評点 清澄の程度 活性度 0 生物体の増殖に効果なし なし 1 インプリント範囲内にわずかな斑点形成 わずか 2 増殖のいくらかの阻止を示す領域 中程度 3 明確に輪郭が描かれた領域であるが少しの増殖が存在 強力 4 明確に輪郭が描かれた増殖がないインプリント 完全な阻止 ビンソンスケールは、適する統計的な解釈をさせるのに十分な調査員からのデ ーターにより支持されなければ、1単位未満の差は考慮されない。 統計的分析 フィンガーインプリントの評点を、ウイルコクソン符号付き等級試験(Wilcox on signed-rank test)を用いて分析した。先の研究では、性別、指、インプリ ントの大きさは、インプリント領域の清澄化の程度に影響を与えることにおいて 統計的に重要ではない、すなわち、固形石鹸が領域清澄化、従って、評点の最も 重要な決定因子であったことが示されている。 用いられ石鹸に対するインプリントの清澄化の程度における違いを決定し、符 号に関係なく、その数値の順に等級付けした(すなわち、順位をつけた)。2つ の石鹸において評点での差を示さない調査員をこの分析から除いた。次に順位の 符号を考慮した。その順位評点を2つの群(−又は+)として総計し、最も低い 評点を統計表と比較し、有意かどうかをチェックした。 結果 A組基材+0.18%トリクロサン+TS118L 基材+0.23%トリクロサン+TS118L 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、95%有意差 肺炎杆菌について試験した場合、95%有意差 黄色ブドウ状球菌及び肺炎杆菌についてのデーターは、フィンガーインプリン ト試験が、一回の洗浄処理手順の後に2つの量のトリクロサンの効果を区別する のに十分に感受性を有することを示す。 B組基材+0.23%トリクロサン+TS118L 基材+0.18%トリクロサン+BioPink 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、有意差なし(90%の程度において) 肺炎杆菌について試験した場合、有意差なし(90%の程度において) このデーターは、0.23%においてトリクロサンを含有するTS118L固形石鹸 と、低減量のトリクロサン(0.18%)を含有するBioPink固形石鹸との有意な差 はなかったことを示している。すなわち、グラム陽性菌種及びグラム陰性菌種に 対するフィンガーインプリント試験により測定された抗菌効力における差はなか った。 C組基材+0.18%トリクロサン+TS118L 基材+0.18%トリクロサン+BioPink 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、95%において有意差 肺炎杆菌について試験した場合、95%において有意差 これらの固形石鹸を比較して、BioPinKで芳香付与された固形石鹸の抗菌性能 はTS118Lに優れているか否かを決定した。黄色ブドウ状球菌及び肺炎杆菌に ついての結果は、BioPinKで芳香付与された固形石鹸では、TS118Lで芳香付与 された固形石鹸よりもフィンガーインプリント試験において統計的に有意に良好 な評点が得られた。 結論 この研究においてフィンガーインプリント試験は2つの量のトリクロサン(0. 18%と0.23%)を含有する固形石鹸の間の抗菌活性を区別するのに十分に感受性 を有することが示された(A組)。この試験は又、TS118L+0.23%のトリク ロサン+0.02%のTCCを含有する従来の固形石鹸と、BioPinkで芳香付与され 低減量の活性剤(0.18%のトリクロサン+0.02%のTCC)を含有する固形石鹸 との間には統計的に有意な差はないことを示した(B組)。このことは、黄色ブ ドウ状球菌(皮膚上に存在するグラム陽性菌種)及び肺炎杆菌(グラム陰性菌種 、皮膚に見出だされる一過性病原体)について示された。 最後のフィンガーインプリント試験(C組)は、すべての他の変数が同じであ ったので、BioPink香料がTS118Lよりも活性である明らかな証明であった。黄 色ブドウ状球菌及び肺炎杆菌についての統計的分析により、BioPinkで芳香付与 された固形石鹸の利点が示された。 本実施例は、香料は、抗菌効果を加え得ることを示している。 BioPink香料と組み合わせた低減量のトリクロサンは、香料TS118Lとともに 、より多量(0.23%)のトリクロサンを含有する石鹸に相当する効力を達成で きる。 実施例3−寒天パッチ試験 寒天パッチ試験は、洗浄中に洗浄剤製品から皮膚に付着され得る抗菌物質の有 効性の尺度を与える現場での試験である。この試験は、記載した研究において、 洗浄直後又は何時間の後、6時間後の有効性を決定することができる。 寒天パッチ試験は、皮膚における細菌阻止の直接の尺度を与えるものではない 。洗浄作用それ自体が、適切に採取できず計数されないほど皮膚の細菌の数を非 常に少量にまで低減した。寒天パッチ試験の原則は、洗浄作業の間に抗菌特性を 有する物質が付着し得た皮膚を、公知の数の特定の細菌を含有する寒天ゲルに接 触させて置くことである。抗菌特性を有する物質が皮膚に付着した場合、そして その物質が皮膚から寒天に移転することができる場合、寒天ゲル中での細菌の後 の増殖が阻止される。細菌の増殖の阻止の程度は、各試験製品について形成され たコロニー数の、対照との統計的な比較により判断される。 本試験において陽性の結果を与えるということは、洗浄製品から抗菌特性を有 する物質が付着したに違いなく、ある期間、皮膚上で活性で残存していたに違い なく、次に皮膚と接触させている間に寒天ゲルに移転したに違いなく、最後にな お細菌の増殖を阻止したに違いない。 報告された本試験において、各調査員の皮膚を当該試験製品又は対照製品で1 度だけ洗浄し、洗浄した6時間後に、抗菌効力の検定を行った。 固形石鹸製品での1回のみの洗浄の6時間後の残存抗菌活性を決定する目的で 、各製品について20人の調査員(平均で)により試験された。バランスがとれた 無作為化された意図で製品を割り当てた。各被験者は、製品の1対とした比較の ために1単位として供給された。寒天を満たした、35×10mmのペトリ皿の表面に 予備接種された黄色ブドウ状球菌ATCC番号6538及び及び大腸菌NCTC1041 8の阻止により有効性を測定した。 黄色ブドウ状球菌又は大腸菌の培養物の2つの連続的ブイヨン移転物質をTryp tone Soya Broth(Oxoid)を用いて調製した。その培養物を35℃で24時間定温培 養した。この検定において2日目の培養ブイヨンを用いた(約108cfu/ml) 。 用いた試験培地は、トリプトンソイヤアガール(TSA-Oxoid)であった。試 験の前日に、ペトリ皿の底部をTSAで完全に満たし、凸状表面を形成させ、凝 固させ、次に30℃において一晩放置し、過剰の湿分を除去した。試験の30日以内 に、ペトリ皿に約200cfuを表面接種した。 被験者に試験日前1週間の間、非殺菌性の石鹸のみで洗浄することを求めた。 試験においては、抗菌性製品での1回のみの洗浄を行った。最初に左腕又は右腕 である洗浄の順序は、調査員団間で無作為化した。 右腕の洗浄で開始した場合、右腕を洗浄している間、左手は手袋をはめていた 。右腕を洗浄する処理手順は、被験者の右前腕の手のひらの表面を水道の温かい 流水で15秒間濯ぐことを伴っていた。次に被験者は、右前腕の手のひらの表面を 15秒間洗浄する「試験固形石鹸」を与えられ、その後に固形石鹸を置き、さらに 45秒間泡だて続けた。最後に前腕を水道の温かい流水で濯ぎ、次にティシューを 用いて研究調査者が軽くたたいて乾燥させた。その処理手順を同じ被験者の左腕 についても他の試験固形石鹸を用いて繰り返した。処理後、被験者を毎日の日課 にもどらせて、6時間後もどってくるよう求めた。被験者は、その日の残りの間 に、前腕を洗浄する/湿らせることをしないよう求められた。 彼等がもどった後、3つのラベルが貼られた接種されたペトリ皿に30分間各手 のひらを接触させておいている間は腰掛けていた。その平板寒天培地を外科用包 帯を用いて適所に保持した。30分間の接触の後に、ペトリ皿を取り除き、被験者 の腕をエタノールで濯ぎ/ぬぐい、次に抗菌性石鹸で洗浄することにより消毒し た。対照のペトリ皿(これらにも黄色ブドウ状球菌を表面接種している)には、 被験者の前腕を接触させて置かなかった。試験ペトリ皿及び対照のペトリ皿を24 乃至48時間定温培養し、その後に、形成したコロニー数を計測した。 統計的分析−ウイルコクソン符号付き等級試験 適する試験石鹸で(6時間)前に洗浄した各腕について3つの平板寒天培地の 平均コロニー数を計測した。用いた石鹸による腕の間の平均コロニー数における 違いを決定し、符号に関係なく、数値の順番において等級付けした(すなわち順 位をつけた)。2つの石鹸の間の評点に差がないと示した調査員は分析から除か れた。 次に等級付けの符号を考慮にいれた。順位評点を2つの群(−又は+)として 総計し、最も低い評点を統計表と比べ、有意であるか否かをチェックした。 結果 A組基材+0.18%トリクロサン 基材+0.23%トリクロサン 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、99%において有意差 大腸菌について試験した場合、90%において有意差 黄色ブドウ状球菌及び大腸菌についての結果は、一回の洗浄の6時間後の寒天 パッチ試験が、2つの量(0.18%及び0.23%)のトリクロサンの効果を区別する のに十分に感受性を有することを示す。統計的分析により、より多量のトリクロ サン(0.23%)を含有する固形石鹸は、6時間前の一回の洗浄後に、寒天ペトリ 皿における黄色ブドウ状球菌及び大腸菌の両方の増殖を阻止することにおいて、 より有効であることを確認された。 B組基材+0.23%トリクロサン+TS118L 基材+0.18%トリクロサン+BioPink 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、有意差なし 大腸菌について試験した場合、有意差なし この比較(B組)において、黄色ブドウ状球菌又は大腸菌の両方について、0. 23%のトリクロサンを含有し、TS118Lで芳香付与された石鹸基材と、低減量 のトリクロサン(0.18%)を含有し、BioPinkで芳香付与された石鹸との有意な 差は見出だされなかった。実際のコロニー数計測について、このことは、両方の 固形石鹸により阻止された細菌数は非常に類似であることを意味した。 C組基材+0.18%トリクロサン+TS118L 基材+0.18%トリクロサン+BioPink 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、95%において有意 大腸菌について試験した場合、90%において有意 この試験(C組)において、石鹸における変数は香料のみであった(トリクロ サンの量は同じ0.18%であった)。統計的な分析により、前腕を石鹸で洗浄した 場合、BioPinKで芳香付与された固形石鹸は、黄色ブドウ状球菌及び大腸菌の増 殖を有意に阻止(それぞれ95%及び90%の程度で)し、BioPinK香料はTS118L 香料よりも有効であることが示された。 D組基材のみ 基材+0.18%トリクロサン+BioPink 黄色ブドウ状球菌について試験した場合、99%において有意差 大腸菌について試験した場合、95%において有意差 この組は試験され、トリクロサン(0.18%)を含有し、BioPinkで芳香付与さ れた固形石鹸は、それらの成分を両方とも含有しない固形石鹸よりも細菌を阻止 することにおいて、より有効であることを確認した。統計的な分析により、両方 の種(黄色ブドウ状球菌及び大腸菌)について、トリクロサン及びBioPink香料 を含有する固形石鹸は、これらの成分のいずれも含有しない固形石鹸よりも有効 であることが示された。 結論 A組からの統計的分析は、6時間前の一回の洗浄の後の寒天パッチ試験は、r CN石鹸基材中の0.05%のトリクロサンの差を区別するのに十分に感受性を有 することを示した。このことは、より多量のトリクロサンで洗浄した腕を接触さ せた平板寒天培地における、より少ない数の細菌コロニーの存在により観察され た。B組の石鹸で洗浄した腕からのデーター(コロニー数計測)の伝統的分析に より、より多量(0.23%)のトリクロサンを含有し、TS118Lで芳香付与され た固形石鹸と、低減量(0.18%)のトリクロサンを含有し、BioPinkで芳香付与 された固形石鹸との間の統計的差はないことが示された。すなわち、それらは両 方とも同じ程度まで有効に細菌の増殖を阻止した。このことは、低減量(0.18% )のトリクロサンを含有し、BioPinkで芳香付与された固形石鹸は、0.23%のト リクロサン+TS118Lの従来の配合の抗菌活性に匹敵することを明確に示した 。 寒天パッチ試験をC組の固形石鹸で行い、BioPinkで芳香付与された固形石鹸 は、グラム陽性菌種(黄色ブドウ状球菌)及びグラム陰性菌種(大腸菌)につい て、TS118Lで芳香付与され、同量のトリクロサン(0.18%)を含有する固形 石鹸よりも、細菌増殖を阻止することにおいて、より有効であることを確認した 。黄色ブドウ状球菌及び大腸菌に対する最後の2つの寒天パッチ試験の結果は、 トリクロサン(0.18%)を含有し、BioPinkで芳香付与された固形石鹸は、両方 の種の細菌阻止において、活性物質を含有しない芳香付与されていない固形石鹸 よりも有効であることを一層強示した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年11月6日(1998.11.6) 【補正内容】 請求の範囲 1.トリクロサン、2,2'-メチレンビス(3,4,6-トリクロロフェノール)、2,4,4 '-トリクロロカルボアニリド、3,4,4'-トリクロロカルボアニリド、2,5,4'-ト リブロモサリチルアニリド、3-トリフルオロメチル-4,4'-ジクロロカルボアニ リド、ヘキサクロロフェン、ジクロロフェノール、トリクロロサリチルアニリ ド、トリブロモサリチルアニリド(TBS)及びテトラクロロサリチルアニリ ド(TCSA)を含む群から選ばれる少なくとも1つの抗菌剤並びに、抗菌特 性を有し、アンバーリン・スーパー(Amberlyn Super)PM577、丁子の葉、 ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルアルコール及びα-テルピネオール を含む群から選ばれる少なくとも1つの芳香物質を含む芳香付与された製品。 2.抗菌剤が、0.01乃至10重量%、典型的には0.25乃至0.75重量%の範囲の量で 存在する、請求項1に記載の製品。 3.下記の物質を特定の重量で含有する香料成分の下記のいずれかの混合物: を含有する芳香付与された製品。 4.製品が、個人用、家庭用又は工業用衛生清浄製品である、請求項1乃至3の いずれか1請求項に記載の製品。 5.製品が石鹸を含む、請求項4に記載の製品。 6.製品が、抗菌特性を有し得るか有し得ないかの1つ以上の付加的な芳香物質 を含む、請求項1乃至5のいずれか1請求項に記載の発明。 7.芳香物質が、0.01乃至90重量%の範囲の量で、一般的には0.1乃至60重量% の範囲の量で存在する、請求項1乃至6のいずれか1請求項に記載の製品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/08 A61K 7/08 7/16 7/16 7/32 7/32 C11B 9/00 C11B 9/00 A C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 プロバン、アラン・フォーベス 英国、ケント・ティーエヌ23・5ビィキュ ウ、アッシュフォード、シングルトン、ビ ショプス・グリーン 5 (72)発明者 フーパー、デビッド・チャールス 英国、ケント・ティーエヌ25・4ジェイエ ックス、アッシュフォード、ウエストウエ ル、アンダーウッド(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.抗菌特性を有し、アンバーリン・スーパー(Amberlyn Super)PM577、丁 子の葉、ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルアルコール及びα-テルピ ネオールを含む群から選ばれる少なくとも1つの芳香物質を含む芳香付与され た製品。 2.芳香付与された製品中の抗菌剤としての、アンバーリン・スーパー(Amberl yn Super)PM577、丁子の葉、ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルア ルコール又はα-テルピネオールの少なくとも1つの使用。 3.抗菌剤並びに、抗菌特性を有し、アンバーリン・スーパー(Amberlyn Super )PM577、丁子の葉、ジヒドロミルセノール、フェニルプロピルアルコール 及びα-テルピネオールを含む群から選ばれる少なくとも1つの芳香物質を含 む芳香付与された製品。 4.抗菌剤が、トリクロサン、2,2'-メチレンビス(3,4,6-トリクロロフェノール )、2,4,4'-トリクロロカルボアニリド、3,4,4'-トリクロロカルボアニリド、 2,5,4'-トリブロモサリチルアニリド、3-トリフルオロメチル-4,4'-ジクロロ カルボアニリド、ヘキサクロロフェン、ジクロロフェノール、トリクロロサリ チルアニリド、トリブロモサリチルアニリド(TBS)及びテトラクロロサリ チルアニリド(TCSA)の1つ以上を含む、請求項3に記載の製品。 5.トリクロサン、2,2'-メチレンビス(3,4,6-トリクロロフェノール)、2,4,4 '-トリクロロカルボアニリド、3,4,4'-トリクロロカルボアニリド、2,5,4'-ト リブロモサリチルアニリド、3-トリフルオロメチル-4,4'-ジクロロカルボアニ リド、ヘキサクロロフェン、ジクロロフェノール、トリクロロサリチルアニリ ド、トリブロモサリチルアニリド(TBS)及びテトラクロロサリチルアニリ ド(TCSA)を含む群から選ばれる抗菌剤並びに、抗菌特性を有し、アンバ ーリン・スーパー(Amberlyn Super)PM577、丁子の葉、ジヒドロミルセノ ール、フェニルプロピルアルコール及びα-テルピネオールを含む群から選ば れる少なくとも1つの芳香物質を含む芳香付与された製品。 6.抗菌剤が、0.01乃至10重量%、典型的には0.25乃至0.75重量%の範囲の量で 存在する、請求項3乃至5のいずれか1請求項に記載の製品。 7.製品が、個人用、家庭用又は工業用衛生清浄製品である、請求項1乃至6の いずれか1請求項に記載の発明。 8.製品が、抗菌特性を有し得るか有し得ない1つ以上の付加的な芳香物質を含 む、請求項1乃至7のいずれか1請求項に記載の発明。 9.製品が、下記の物質を特定の重量で含有する香料成分の下記のいずれかの混 合物: を含有する、請求項1乃至8のいずれか1請求項に記載の発明。 10.芳香物質が、0.01乃至90重量%の範囲の量で、一般的には0.1乃至60重量% の範囲の量で存在する、請求項1乃至9のいずれか1請求項に記載の発明。
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