JPH06279208A - 防腐剤系 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、ウン
デシレン酸、サリチル酸、ギ酸、ウスン酸および／また
はそのエステルおよび／または塩から成る群から選択さ
れる１種類以上の有機酸、および抗微生物性香料または
香料成分を含んで成る防腐剤系であって、前記の成分が
相乗作用を示す防腐剤系を提供する。 【効果】 本発明の防腐剤系は、家事用洗浄製品、身体
洗浄製品、織物保護製品、個人ケア製品等の最終生成物
に添加して、この生成物の微生物による腐敗を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、 ａ） 既知の防腐剤作用を有する有機酸または有機酸の
混合物であって、安息香酸、ソルビン酸、プロピオン
酸、ウンデシレン酸、サリチル酸、ギ酸、ウスン酸およ
び／またはそれらの塩、例えばアルカリ金属塩、特にナ
トリウムおよびカリウム塩、および／またはそれらのエ
ステル、例えば低級アルキルエステル、特にメチルまた
はエチルエステルから成る群から選択される酸と、 ｂ） 「防腐剤香料」、すなわち抗微生物作用を有する
芳香剤を含んで成る防腐剤系に関する。

【０００２】

【発明の開示】本発明に関して「抗微生物性香料」また
は「抗微生物性芳香剤」または「防腐性芳香剤」という
用語と同義に用いられる「防腐剤香料」という用語は、
下記のように定義される。

【０００３】価格的に有効な防腐剤系は、抗微生物性芳
香剤および前記の防腐性有機酸の両方と組合せて配合
し、詳細には水性生成物、特に界面活性剤を含むものに
用いることができることが見出された。

【０００４】これらの界面活性剤の性状は、下記の最終
生成物の性状によって変化し、熟練した者であれば適切
に選択することができる。当該技術分野に知られている
広汎な薬剤があり、これらの薬剤は詳細には下記の化学
的分類に属することができる。

【０００５】ｉ） アニオン性界面活性剤、例えば下記
のクラスの金属、アンモニウムまたはアルカノールアミ
ン塩：アルキルベンゼンスルホネート、例えばトリエタ
ノールアミンドデシルベンゼンスルホネート、アルキル
スルフェート、例えばラウリル硫酸アンモニウム、アル
キルエーテルスルフェート、例えばラウリルエーテル硫
酸ナトリウム、スルホスクシネート、例えばジオクチル
スルホコハク酸ナトリウム、モノグリセリドスルフェー
ト、例えばナトリウムグリセリルモノステアレートモノ
スルフェート、イソチオネート、例えばナトリウムイソ
チオネート、メチルタウリド、例えばイゲポンＴ（Ｉｇ
ｅｐｏｎＴ）^R 、アシルサルコシネート、例えばナトリ
ウムミリスチルサルコシネート、アシルペプチド、例え
ばメイポンス（Ｍａｙｐｏｎｓ）^R およびラメポンス
（Ｌａｍｅｐｏｎｓ）^R 、アシルラクチレート、ポリア
ルコキシル化エーテルグリコレート、例えばトリデセス
−７カルボン酸、アルキル−ホスフェート、例えばナト
リウムジラウリルホスフェート。

【０００６】ｉｉ） カチオン性界面活性剤、例えばサ
パミン塩酸塩、アルメーンＴ（ＡｒｍｅｅｎＴ）^R など
のアミン塩、クォーターニウム５（Ｑｕａｔｅｒｎｉｕ
ｍ５）^R 、クォーターニウム３１（Ｑｕａｔｅｒｎｉｕ
ｍ３１）^R およびクォーターニウム１８（Ｑｕａｔｅｒ
ｎｉｕｍ１８）^R のような第四アンモニウム塩。

【０００７】ｉｉｉ） 両性界面活性剤、例えばミラノ
ール（Ｍｉｒａｎｏｌ）^R のようなイミダゾール化合
物、ココアミノプロピオン酸ナトリウムおよびアスパラ
ギン誘導体のようなＮ−アルキルアミノ酸、ココアミド
プロピルベタインなどのベタイン。

【０００８】ｉｖ） ノニオン性界面活性剤、例えばオ
レイン酸エタノールアミドのような脂肪酸アルカノール
アミド、スパン（Ｓｐａｎ）^R のようなポリアルコー
ル、Ｃ１２〜１８脂肪酸と１個以上のＯＨ基とでエステ
ル化したもののようなポリグリセロールエステル、ポリ
オキシ／ポリオキシエチレンステアレートのようなポリ
アルコキシル化誘導体、ココ ジグルコシドのようなア
ルキルポリグルコシド、ツイーン（Ｔｗｅｅｎｓ）^R の
ようなエステル化エーテル、ドデシルジメチルアミンオ
キシドのようなアミンオキシドなど。

【０００９】前記の界面活性剤または他の当該技術分野
において用いられるものの２種類以上の混合物を、本発
明による組成物に用いることができる。

【００１０】この組成物は、相乗的に作用し、有機酸の
活性のスペクトルは抗微生物性芳香剤と組合せると、完
全な防腐剤作用を提供するのに要する濃度を下回る組合
せ濃度で増大する。

【００１１】新規な防腐剤系は、前記の成分の組合せか
らなり、好ましくは最終生成物に添加してこの生成物の
微生物による腐敗を防止するものであり、これは殺菌性
または制菌性であり、殺黴性または制黴性でもある。

【００１２】有効な防腐剤系は、生成物の寿命中または
使用中に任意の細菌（グラム陽性またはグラム陰性）お
よび黴および酵母の繁殖を防止するものである。

【００１３】前記の有機酸の抗微生物特性は周知である
（Ｉ．Ｒ．Ｇｕｃｋｌｈｏｒｎ、Ｍｆｇ Ｃｈｅｍ．
Ａｅｒｏｓｏｌ Ｎｅｗｓ， ４０〜４２，１９６９〜
１９７１のシリーズを参照されたい）。しかしながら、
これらの有機酸は狭いｐＨ範囲内、例えば＜ｐＨ７でし
か効果を発揮しない（Ｄ．Ｌ．Ｗｅｄｄｅｒｂｕｒｎ
著、化粧品科学のハンドブック（Ｈａｎｄｂｏｏｋ ｏ
ｆ ＣｏｓｍｅｔｉｃＳｃｉｅｎｃｅ）の４６３〜４６
４頁、Ｈ．Ｗ．Ｈｉｂｂｏｔ監修、Ｐｅｒｇａｍｍｏｎ
Ｐｒｅｓｓ、１９６３年）。これらの有機酸は、ブロ
ノポール、ホルムアルデヒドなどのような他の化学防腐
剤のような広い活性スペクトルも持たない。

【００１４】幾つかの香料材料が抗微生物特性を有する
ということも周知である。Ｊ．Ｊ．Ｋａｂａｒａ著、化
粧品および医薬品の防腐（Ｃｏｓｍｅｔｉｃ ａｎｄ
Ｄｒｕｇ Ｐｒｅｓｅｒｖａｔｉｏｎ）の２３７〜２７
３頁、Ｊ．Ｊ．Ｋａｂａｒａ監修、Ｍａｒｃｅｌ Ｄｅ
ｋｋｅｒ、１９８４年およびＨ．Ｉｓａｃｏｆｆ著、化
粧品の化学および製造（Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ
Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｅ ｏｆ Ｃｏｓｍｅｔｉｃｓ）
Ｍ．Ｇ．ＤｅＮａｖａｒｒｅ監修、第２版、Ｃｏｎｔｉ
ｎｅｎｔａｌ Ｐｒｅｓｓ、１９７５年のような２つの
綜説には１９８４年までの文献のほとんどが記載されて
いる。

【００１５】抗微生物性香料を処方する原理は、Ｊ．
Ｍ．ＢｌａｋｅｗａｙおよびＭ．Ｓｅｕ−Ｓａｌｅｒｎ
ｏの「化粧品の微生物からの防腐の新たな原理」第１１
回国際ＩＦＳＣＣ会議、１９８０年９月２３〜２６日、
べニス、イタリア、予稿集ＶＩＩ、４１５〜４２６頁に
記載されている。彼等は、特定の微生物に対するそれぞ
れの芳香剤成分の最小殺微生物濃度（ＭＭＣ）を決定す
ることによって、混合物のＭＭＣを計算することが可能
であり、したがって効果を予測する標準的な防腐剤検定
試験に見合う有効な防腐剤香料を配合することが可能で
ある。通常は、水性生成物中で完全な防腐剤作用を発揮
するのに要する香料の濃度は０．５％を上回る。

【００１６】個々の芳香剤成分の抗微生物活性は、例え
ば化学構造、ＨＬＢ（親水性−親油性バランス、香料成
分の水性または非水性相中への分配の傾向の尺度）、分
子量などの因子の複雑な機能である。それ故、正確な化
学的定義を示すことはできず、それぞれの個々の成分を
例えばＪ．Ｌ．Ｒｉｏｓ、Ｍ．Ｃ．Ｒｅｃｉｏおよび
Ａ．Ｖｉｌｌａｒ、Ｊ． ｏｆ Ｅｔｈｎｏｐｈａｒｍ
ａｃｏｌｏｇｙ，２３，１９８８，１２７−１４９に記
載の方法のような適当な手法によってスクリーニングを
行わなければならない。

【００１７】抗微生物活性を有する芳香剤成分の幾つか
の例を下記に示すが、これらに限定されるものではな
い。 など。

【００１８】「香料」という用語は、合成または天然の
通常の芳香剤成分またはそれらの成分の混合物であっ
て、それらの主要な機能が芳香を放つことであるものを
包含する。

【００１９】「防腐剤香料」という用語は、通常の芳香
剤成分または通常の芳香剤成分の混合物であって、水性
系中でこの成分または２種以上の成分のＭＭＣより大き
な濃度で含まれるときに抗微生物活性を示し、したがっ
て微生物の成長を阻害することができるものを包含す
る。

【００２０】防腐剤の効力試験 下記の標準的な試験微生物を用いて、グラム陽性および
グラム陰性細菌、黴および酵母を表わす。 パスツール研究所 （Ｐａｓｔｅｕｒ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ）から 参照Ｎｏ． Ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ ａｕｒｅｕｓ ＩＰＰ５３１５６ （グラム陽性細菌） Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ ｃｏｌｉ ＩＰＰ５４８ （グラム陽性細菌） Ｃａｎｄｉｄａ ａｌｂｉｃａｎｓ（酵母） ＩＰＰ１１８０

【００２１】標準微生物からコロニーを無菌的に取り出
し、これを栄養寒天斜面で３７℃で一晩培養することに
よって、試験細菌を試験管中で生育させる。懸濁液を、
滅菌蒸溜水を用いて新たに調製し、濁度測定法によって
１０⁸ 個のコロニー形成単位（ＣＦＵ）／ｍｌに調整す
る。

【００２２】黴および酵母についての手順は、サブロー
（Sabouraud ）のデキストロース培地で３０℃にて３日
間培養を行うことを除き同じである。

【００２３】供試香料２ｇを一定量の可溶化剤エトキシ
ル化ノニルフェノール（１０モルエトキシレート）で２
回可溶化し、滅菌蒸溜水を加えて１００ｍｌとする。溶
液９９ｍｌを２５０ｍｌの滅菌フラスコに入れる。

【００２４】それぞれの接種物１ｍｌ（１０⁸ ＣＦＵ）
を無菌的にフラスコに加え、内容物を緩やかに撹拌して
混合する。試料を３０℃にて７日間インキュベーション
する。

【００２５】インキュベーションを行った溶液０．１ｍ
ｌを２％Ｔｗｅｅｎ２０を含むプレートカウント寒天に
加え、３７℃にて２４時間インキュベーションする。Ｃ
ＦＵの個数を肉眼で数えることによって測定する。

【００２６】黴および酵母については、インキュベーシ
ョンを行った溶液０．１ｍｌを２％Ｔｗｅｅｎ２０を含
むサブローゲルプレートに加え、３０℃にて３日間イン
キュベーションを行う。ＣＦＵの個数を肉眼で数える。

【００２７】化粧品、特に幼児用製品では、ＣＦＵ／ｍ
ｌが約１０００を下回り、好ましくは約１００を下回る
場合には、香料は微生物に対して防腐性を有すると判断
される（化粧品およびトイレット化粧品の微生物限界の
ガイドライン（１９８５年）、Ｔｈｅ Ｃｏｓｍｅｔｉ
ｃ， Ｔｏｉｌｅｔｒｙ ａｎｄ Ｆｒａｇｒａｎｃｅ
Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ、ロンドン発行を参照された
い。また、ＣＴＰＡはＣｏｓｍｅｔｉｃ， Ｔｏｉｌｅ
ｔｒｙ ａｎｄ Ｐｅｒｆｕｍｅｒｙ Ａｓｓｏｃｉａ
ｔｉｏｎ、ロンドン発行の微生物学的品質管理の微生物
限界のガイドライン（１９８６年）を推賞した）。

【００２８】防腐剤香料の配合はＢｌａｋｅｗａｙおよ
びＳｅｕ−Ｓａｌｅｒｎｏの原理にしたがって行うので
あり、前記において決定したＭＭＣを与える組合せ濃度
で活性成分を含まなければならない。成分の組合せは無
限にあるが、幾つかの簡単な防腐剤香料組成物Ａ→Ｄを
例示の目的で下記に示す。 防腐剤香料処方 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ ベンジルアセテート^* １２．５ ６．２５ 桂皮アルデヒド^* ５０ ２５ １２．５ ６．２５ フェニルエチルアルコール^* ５０ ２５ ６．２５ 蒸留ベルガモット^* ２５ １２．５ ６．２５ Ｄ−リモネン ２５ ６．２５ アルゲオール^** １２．５ ６．２５ リリアル １２．５ ６．２５ パラクレジルアセテート^* １２．５ ６．２５ フェニルエチルホルメート^* １２．５ ６．２５ ヘリオトロピン^* １２．５ ６．２５ アミルアセテート^* ６．２５ ガラクソリド ６．２５ ─────────────────────── １００ １００ １００ １００^* 前記の防腐剤効力試験により抗微生物活性を有するも
のとしてスクリーニングされたもの。^** アルゲオール：ヒドロキシシトロネラールおよびメチ
ルアントラニレートのシッフ塩基。

【００２９】防腐性芳香剤成分を化学的防腐剤と組合せ
て使用することが、報告されている。ＥＰ−Ｂ−１４４
４１７号明細書には、桂皮アルデヒドと防腐剤としての
パラベン類との使用が記載されている。フェニルエチル
アルコールとフェノール、有機水銀化合物および第四ア
ンモニウム化合物との併用が検討されている（Ｐ．Ｇ．
Ｈｕｇｈａ、Ｃｏｓｍｅｔ． ａｎｄ Ｔｏｉｌｅｔｒ
ｉｅｓ，９２（３），５２−５６，１９７７）。しかし
ながら、これらのいずれにおいても、防腐剤有機酸と防
腐性芳香剤との相乗的組合せは記載されていない。

【００３０】有機酸と防腐剤香料との混合物の有効性
は、その組成によって変化する。有機酸と防腐剤香料の
濃度および比率の最終的な選択は、生成物の組成および
用途を考慮に入れなければならない。これは、いずれの
防腐剤系についても、通常のことである。Ｗ．Ｅ．Ｒｏ
ｓｅｎおよびＰ．Ａ．Ｂｅｒｋｅ、化粧品の防腐の近代
的概念、Ｊ．Ｓｏｃ．Ｃｏｓｍｅｔ．Ｃｈｅｍ．，２
４，６６３−６７５，１９７３を参照されたい。

【００３１】濃度および比率は、前記の防腐剤効力試験
で、試験媒質として防腐を行う実際の製品を用いて香料
の防腐作用を評価することによって容易に決定すること
ができる。

【００３２】防腐を行う好ましい製品は、少なくとも１
０％の水、更に一般的には少なくとも２５％の水、多く
の場合３５％以上程度の水を含む水性系である。他の成
分は、乳化剤または発泡若しくは洗浄剤として作用する
前記のような界面活性剤となる。界面活性剤の濃度は、
０．１％〜５０％、特に０．２％〜３５％の間であるの
が好都合である。

【００３３】本発明の防腐剤系は、最終生成物中に約
０．０１％〜１％、好ましくは約０．０５％〜０．５％
の濃度で含まれている１種類の酸または前記のような防
腐剤有機酸の混合物と、約０．０５％〜２％、好ましく
は約０．３％〜０．７％の濃度で含まれる防腐性芳香剤
とから成る。必ずしも必要ではないが、他の防腐剤が含
まれていてもよいが、これらは０．０１％を下回る量で
あるのが好ましい。

【００３４】これらの生成物は摂取することを意図する
ものではなく、本発明の系によって経済的に防腐するこ
とができる例は、就中下記のようなものがある。家事用
洗浄製品、例えば、一般用洗浄剤、食器洗浄液体、研磨
性液体洗浄剤；身体洗浄製品、例えば液体石鹸、シャワ
ーゲルおよびバスフォーム；織物保護製品、例えば重質
液体、軽質液体、羊毛洗浄液体および織物コンディショ
ナー；および個人ケア製品、例えばシャンプー、口腔洗
浄剤、練り歯磨、スキンクリームおよびローション、日
焼け止めクリームおよび液体、毛髪コンディショナーな
ど。

【００３５】これらの製品の他の成分は、これらの処方
の技術に熟練した者が用いるものであり、例えば下記の
ものがあげられる。

【００３６】着色料、ビルダー、ｐＨ緩衝剤、ＵＶ遮断
剤、研磨剤、キャビティ防止成分、歯茎保健成分、ポリ
マー、カチオン性コンディショニング材料、シリコー
ン、不透明剤、酸化防止剤など。

【００３７】前記のように、防腐剤の有効性は他の成分
および防腐される製品の物理化学的特性によって影響さ
れるので、有機酸と防腐性芳香剤との正確な濃度および
比率はそれぞれの製品について定義されなければならな
い。

【００３８】しかしながら、有効な防腐に要する有機酸
と防腐性芳香剤との濃度および比率は、前記に定義され
た限界内にあり、微生物を前記のような標準的防腐試験
で計数可能な数を下回るように保持するのに十分であろ
う。

【００３９】例１ 下記の成分から成る香料を調製する。 ％（重量／重量） 酢酸ベンジル ３５．０ フェニルエチルアルコール ３８．０ リナロール １３．０ アルゲオール ３．９ リリアル ９．０ インドレン、１００％ ０．４ 酢酸パラクレジル ０．１ 桂皮アルデヒド ０．１ ｄ−リモネン ０．５ １００．０

【００４０】これを前記の防腐剤効力試験によって試験
し、下記の結果を得た。 ＣＦＵ／ｍｌ Ｓｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｃｕｓ Ａｕｒｅｕｓ（ＳＡ） ＜２０ Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ Ｃｏｌｉ（ＥＣ） ＜２０ Ｃａｎｄｉｄａ Ａｌｂｉｃａｎｓ（ＣＡ） ＜２０ したがって、この香料は防腐性である。

【００４１】防腐性香料と有機酸の相乗作用を、界面活
性剤として防腐剤を含まないラウリルエーテル２ＥＯ硫
酸ナトリウム（ＳＬＥＳ）およびココアミドプロピルベ
タイン（Ｔｅｇｏ）、および防腐剤香料および有機酸と
してそれぞれＨ２６およびソルビン酸を用いて、生成物
Ａ〜Ｉを処方することによって検討した。 処方 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ Ｆ Ｇ Ｈ Ｉ ＳＬＥＳ ２ＥＯ 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 Ｔｅｇｏ 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 Ｈ２６ 0.5 1.0 1.5 2.0 - - - 0.5 - ソルビン酸 - - - - 0.1 0.2 0.3 0.1 - 水を加えて全量を１００とする ｐＨ＝５

【００４２】したがって、防腐性芳香剤の様々な濃度の
防腐作用を、シャンプー配合物Ａ、Ｂ、Ｃおよびを試験
することによって確かめることができる。同様に、様々
な濃度のソルビン酸の効果を、シャンプー配合物Ｅ、Ｆ
およびＧを試験することによって測定することができ
る。防腐性芳香剤とソルビン酸との併用の効果は、シャ
ンプー配合物Ｈを試験することによって示される。Ｉは
防腐剤を全く含まない場合の効果を示す。

【００４３】試験微生物ＳＡ、ＥＣおよびＣＡを、前記
の防腐剤の効力試験に記載したのと同様にして生育させ
た。それぞれのの配合物９９ｍｌを２５０ｍｌの滅菌フ
ラスコに入れ、それぞれの接種物１ｍｌ（１０⁸ ＣＦ
Ｕ）をフラスコに無菌的に加え、内容物を撹拌によって
緩やかに混合した。試料を３０℃にて７日間インキュベ
ーションした。次いで、それぞれのインキュベーション
を行った溶液０．１ｍｌを、前記の防腐剤効力試験に記
載のプレート計数法によって微生物汚染について評価し
た。結果を下記に示す。 ＣＦＵ、ｍｌ−１ Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ ＳＡ 3.1 x 10² <20 <20 <20 <20 ＣＥ >10⁶ 2.6 x 10⁵ 1.4 x 10² <20 1.1 x 10⁴ ＣＰ 4.8 x 10⁴ <20 <20 <20 1.7 x 10⁵ Ｆ Ｇ Ｈ Ｉ ＳＡ <20 <20 <20 >10⁶ ＣＥ 4.7 x 10² <20 <20 >10⁶ ＣＰ <20 <20 <20 8 x 10⁸

【００４４】単純分析では、下記の結果が得られる。 Ａ Ｂ Ｃ Ｄ Ｅ Ｆ Ｇ Ｈ Ｉ ＳＡ Ｕ Ｐ Ｐ Ｐ Ｐ Ｐ Ｐ Ｐ Ｕ ＥＣ Ｕ Ｕ Ｕ Ｐ Ｕ Ｐ（Ｕ） Ｐ Ｐ Ｕ ＣＡ Ｕ Ｐ Ｐ Ｐ Ｕ Ｐ Ｐ Ｐ Ｕ 但し、Ｐは＜１００ＣＦＵ／ｍｌであり、Ｕは＞１００
ＣＦＵ／ｍｌである。

【００４５】したがって、Ａ〜Ｇの防腐作用をＨと比較
すると、相乗作用を容易に理解することができ、Ｈ２６
単独では１．５％より高い濃度が防腐に必要であること
が判る。２％のＨ２６（処方Ｄ）はシャンプーを防腐す
る。ソルビン酸単独では、系を防腐するには０．１％を
上回る濃度でなければならない。０．２％ソルビン酸で
は、シャンプー（処方Ｇ）が防腐される。０．５％の香
料Ｈ２６と０．１％のソルビン酸との併用は、防腐作用
を有するために前記のＢｌａｋｅｗａｙとＳｅｕ−Ｓａ
ｌｅｒｎｏの文献に記載された方法によって計算される
濃度を下回る併用濃度である。したがって、この混合物
が防腐するという結果は、防腐剤香料と有機酸が相乗的
に作用することも示している。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 安息香酸、ソルビン酸、プロピオン酸、
   ウンデシレン酸、サリチル酸、ギ酸、ウスン酸および／
   またはそのエステルおよび／または塩から成る群から選
   択される１種類以上の有機酸、および抗微生物性香料ま
   たは香料成分を含んで成る防腐剤系。
2. 【請求項２】 抗微生物性香料が約０．０５％〜２％、
   好ましくは約０．３〜０．７％含まれる、請求項１に記
   載の防腐剤系。
3. 【請求項３】 有機酸が０．０１〜１％、好ましくは約
   ０．０５〜０．７％の濃度で含まれる、請求項２に記載
   の防腐剤系。
4. 【請求項４】 有機酸が安息香酸、ソルビン酸またはサ
   リチル酸である、請求項３に記載の防腐剤系。
5. 【請求項５】 生成物のｐＨがｐＨ３〜ｐＨ６、好まし
   くはｐＨ４〜５．５である、請求項１〜６のいずれか１
   項に記載の防腐剤系。
6. 【請求項６】 １種類以上の界面活性剤をも含む、請求
   項１〜６のいずれか１項に記載の防腐剤系。