JP2001358146A - 半導体装置および半導体基板の処理方法 - Google Patents

半導体装置および半導体基板の処理方法

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JP2001358146A
JP2001358146A JP2000180814A JP2000180814A JP2001358146A JP 2001358146 A JP2001358146 A JP 2001358146A JP 2000180814 A JP2000180814 A JP 2000180814A JP 2000180814 A JP2000180814 A JP 2000180814A JP 2001358146 A JP2001358146 A JP 2001358146A
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nitrogen
cluster
lifetime
ions
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JP2000180814A
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Yoshitaka Nakano
由崇 中野
Masayasu Ishiko
雅康 石子
Hiroshi Tadano
博 只野
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Toyota Central R&D Labs Inc
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    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/12Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/16Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed including, apart from doping materials or other impurities, only elements of Group IV of the Periodic Table
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 局所的に位置する少数キャリアのライフタイ
ムを制御することができる、半導体基板の処理方法を提
供すること。 【解決手段】 シリコンからなる半導体基板101に窒
素(n)イオンを注入する工程と、窒素(n)イオンを
アニールすることにより、半導体基板101中に窒素を
含むクラスター含有層103を形成する工程と、を含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所的に位置する
少数キャリアのライフタイムを制御した、半導体装置お
よび半導体基板の処理方法に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、パワーMOSトランジスタにより、モータなどのイ
ンダクタンス性負荷を駆動する場合、パワーMOSトラ
ンジスタがオンからオフに変化する際に、インダクタン
ス性負荷に逆起電力が発生する。これに起因する電流に
より、パワーMOSトランジスタが破壊されることがあ
る。これを防ぐためには、半導体基板中に、局所的に位
置する少数キャリアのライフタイムを小さくすればよ
い。
【0003】本発明の目的は、局所的に位置する少数キ
ャリアのライフタイムを小さくできる、半導体装置およ
び半導体基板の処理方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体装
置は、半導体基板中に窒素を含むクラスター含有層を備
える、ことを特徴とする。
【0005】窒素を含むクラスターはライフタイムキラ
ーとなる。このため、本発明によれば、局所的に位置す
る少数キャリアのライフタイムを小さくできる。また、
窒素を含むクラスター含有層は、高温でも安定して存在
する。このため、その後のエピタキシャル成長やデバイ
スプロセスにおいて、半導体基板が高温になっても、窒
素を含むクラスター含有層は安定して存在する。このよ
うに、窒素を含むクラスター含有層は高温に強いので、
半導体装置を高温条件下で使用しても、少数キャリアの
ライフタイムを小さくする制御を安定させることができ
る。
【0006】なお、窒素を含むクラスターとは、例え
ば、窒化物クラスター、窒素酸化物クラスターのことで
ある。本発明の半導体装置は、例えば、パワー半導体素
子(例えば、パワーMOSトランジスタ、IGBT、サ
イリスタ)のことをいう。
【0007】本発明にかかる半導体装置には、以下の態
様がある。
【0008】(1)半導体基板中に、窒素濃度がピーク
となる領域を有する。そして、窒素濃度のピーク値は、
1×1017/cm3〜1×1021/cm3である。
【0009】(2)半導体基板上にエピタキシャル層を
有する。
【0010】(3)同一の半導体基板に配置された、駆
動回路形成部と制御回路形成部とを含む。駆動回路形成
部には、例えば、多数のパワー半導体素子が形成され、
これらによりモータなどのインダクタンス性負荷を駆動
する。制御回路形成部には、半導体素子による回路が形
成され、この回路により、駆動回路が制御される。駆動
回路形成部は、窒素を含むクラスターにより、少数キャ
リアのライフタイムが小さくされた領域に配置される。
一方、制御回路形成部は、少数キャリアのライフタイム
が小さくされない領域に配置される。
【0011】本発明にかかる半導体基板の処理方法は、
半導体基板中に窒素を含むクラスター含有層を形成する
第1工程を備え、前記第1工程は、前記半導体基板中に
窒素を含むイオンを注入する第2工程を含む、ことを特
徴とする。
【0012】本発明にかかる半導体基板の処理方法によ
れば、半導体基板中に窒素を含むクラスター含有層を形
成することができる。
【0013】また、本発明によれば、窒素原子は比較的
質量が重いなどの理由により、窒素を含むクラスター含
有層を半導体基板中において、高精度に位置制御するこ
とができる。これにより、同一の半導体ウェハに形成さ
れる素子(例えば、パワーMOSトランジスタ、IGB
T、サイリスタ)同士におけるデバイス特性(ターンオ
フ時間、オン電圧)の変動を低減することが可能とな
る。異なる半導体ウェハに形成される素子同士について
も、同様である。
【0014】本発明にかかる半導体基板の処理方法に
は、以下の態様がある。
【0015】(1)前記イオン注入のドーズ量は、1×
1015/cm2より多い。これによれば、イオン注入し
ない場合に比べて、局所的に位置する少数キャリアのラ
イフタイムを小さくすることが可能となる。なお、ドー
ズ量の上限としては、1×1017/cm2や、3×10
16/cm2がある。
【0016】(2)前記第1工程後、前記窒素を含むク
ラスター含有層の一部をライフタイムキラーとして機能
しない層にする第3工程を備え、前記第3工程は、前記
半導体基板中に、他のイオンを選択的に注入する第4工
程を含む。
【0017】窒素を含むクラスターの表面にあるダング
リングボンドに他のイオンが付着すると、そのクラスタ
ーはライフタイムキラーとして機能しない。この態様
は、これを利用することにより、窒素を含むクラスター
含有層の一部をライフタイムキラーとして機能しない層
にしている。窒素を含むクラスター含有層の一部には、
良好なリーク特性を有する素子を形成し、それ以外に
は、ライフタイムを小さくする素子を形成することがで
きる。
【0018】なお、他のイオンとは、電子親和力が大き
いものであり、例えば、フッ素イオン、水素イオン、塩
素イオン、酸素イオンなどがある。特に、フッ素イオン
は、高温度でも大きな付着力を有するので好ましい。
【0019】(3)半導体基板上にエピタキシャル層を
形成する工程を含む。
【0020】この工程は、イオン注入工程の前後いすれ
でもよい。また、この工程は、他のイオン注入工程の前
後いすれでもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0022】[第1実施形態]第1実施形態を、半導体
装置と半導体基板の処理方法に分けて説明する。
【0023】{半導体装置}図1は、第1実施形態にか
かる半導体装置1の断面模式図である。半導体装置1
は、半導体基板101、クラスター含有層103、制御
回路形成部105およびパワーデバイス形成部107を
備える。
【0024】半導体基板101は、例えば、シリコンや
ガリウムヒ素からなる。クラスター含有層103は、窒
素を含むクラスター含有層のことである。クラスター含
有層103は、半導体基板101中に選択的に形成され
ている。半導体基板101のうち、クラスター含有層1
03およびその上の領域は、ライフタイム制御領域10
9となる。その他の領域は、ライフタイム非制御領域1
11となる。パワーデバイス形成部107は、ライフタ
イム制御領域109に配置されている。パワーデバイス
形成部107には、例えば、パワーMOSトランジス
タ、IGBT、サイリスタが形成されている。これらに
より、モータなどのインダクタンス性負荷を駆動する。
制御回路形成部105は、ライフタイム非制御領域11
1に配置されている。制御回路形成部105には、半導
体素子による回路が形成され、この回路により、上記パ
ワーデバイスが制御される。
【0025】半導体装置1の主な効果を説明する。クラ
スター含有層103の、窒素を含むクラスターはライフ
タイムキラーとなる。このため、ライフタイム制御領域
109では、局所的に位置する少数キャリアのライフタ
イムを小さくすることができる。よって、パワーデバイ
スがオンからオフに変化する際に、インダクタンス性負
荷に逆起電力が発生しても、パワーデバイスが破壊され
るのを防ぐことができる。
【0026】また、ライフタイム非制御領域111に
は、クラスター含有層103がないので、ライフタイム
は小さく制御されない。よって、制御回路形成部105
における半導体素子のリーク特性を良好にすることがで
きる。
【0027】また、クラスター含有層103は、高温で
も安定して存在する。このため、半導体装置1を高温条
件下で使用しても、少数キャリアのライフタイムを小さ
くする制御を安定させることができる。
【0028】これらの効果はあとで説明する実施形態で
も同様に生じる。
【0029】{半導体基板の処理方法}図2および図3
は、半導体基板の処理方法を説明するための工程図であ
る。
【0030】図2に示すように、半導体基板101上
に、ライフタイム制御領域となる領域上に開口部を有す
るレジスト113を形成する。レジスト113をマスク
として、窒素(N)イオンを半導体基板101中に注入
する。ドース量は、例えば、1×1015/cm2より多
く、かつ1×1017/cm2より少ない。これにより、
半導体基板中101中に、窒素(N)を含む結晶欠陥1
15ができる。
【0031】図3に示すように、半導体基板中101
を、アニールすることにより、結晶欠陥115を、窒素
を含むクラスター含有層103にする。半導体基板10
1のうち、クラスター含有層103およびその上の領域
は、ライフタイム制御領域109となる。その他の領域
は、ライフタイム非制御領域111となる。なお、窒素
(N)イオンを高温で注入することにより、アニール工
程なしでクラスターを形成することができる。以上が第
1実施形態にかかる半導体基板の処理方法である。図3
に示す半導体基板101に、通常のデバイスプロセス技
術を用いることにより、図1に示す半導体装置1を作製
することができる。
【0032】上記半導体基板の処理方法の主な効果を説
明する。この半導体基板の処理方法によれば、半導体基
板101中に窒素を含むクラスター含有層103を形成
することができる。
【0033】また、窒素原子は比較的質量が重い、イオ
ン注入時のイオン加速電圧が100KeV〜1MeVと
比較的小さい、レジストをマスクとするイオンの選択的
注入、などの理由により、窒素を含むクラスター含有層
103を半導体基板101中において、高精度に位置制
御することができる。これによりパワーデバイス同士に
おけるデバイス特性(ターンオフ時間、オン電圧)の変
動を低減できる。例えば、本発明者によるシミュレーシ
ョンによれば、比較例のターンオフ時間が600nsの
設定に対して、±70nsのバラツキがあるが、本実施
形態では±30nsのバラツキに抑えられる。また、比
較例のオン電圧が6Vの設定に対して、±0.5Vのバ
ラツキがあるが、本実施形態では±0.3Vのバラツキ
に抑えられる。
【0034】これらの効果はあとで説明する実施形態で
も同様に生じる。
【0035】[第2実施形態]第2実施形態を、半導体
装置と半導体基板の処理方法に分けて説明する。
【0036】{半導体装置}図4は、第2実施形態にか
かる半導体装置3の断面模式図である。半導体装置3
は、図1に示す半導体装置1の構成要素と同様の構成要
素については、同一符号を付すことにより説明を省略す
る。半導体装置3が図1に示す半導体装置1と相違する
点は、半導体基板101上にエピタキシャル層117を
備えることである。エピタキシャル層117のライフタ
イム制御領域109には、パワーデバイス形成部107
が配置されている。また、エピタキシャル層117のラ
イフタイム非制御領域111には、制御回路形成部10
5が配置されている。
【0037】{半導体基板の処理方法}第2実施形態に
かかる半導体基板の処理方法を説明する。第1実施形態
で説明した図2および図3に示す工程後、図5に示すよ
うに、半導体基板101上にエピタキシャル層117を
形成する。エピタキシャル層117の形成は、公知の技
術を用いることができる。以上が第2実施形態にかかる
半導体基板の処理方法である。図5に示す半導体基板1
01に、通常のデバイスプロセス技術を用いることによ
り、図4に示す半導体装置3を作製することができる。
【0038】第2実施形態では、注入した窒素(N)イ
オンのアニール工程は、エピタキシャル層117形成前
である。このため、アニール温度は、エピタキシャル層
117形成時の温度より高いのが好ましい。このような
アニール温度として1000℃以上がある。アニール温
度が、エピタキシャル層117形成時の温度より低い
と、エピタキシャル層117形成時に、クラスター含有
層103の安定性に影響が及ぶ可能性があるからであ
る。
【0039】なお、エピタキシャル層117の形成後、
半導体基板101中に、窒素(N)イオンを注入し、ア
ニールすることにより、クラスター含有層103を形成
してもよい。また、エピ成長温度を利用することによ
り、アニール工程なしでクラスターを形成することも可
能である。
【0040】[第3実施形態]第3実施形態を、半導体
装置と半導体基板の処理方法に分けて説明する。
【0041】{半導体装置}図6は、第3実施形態にか
かる半導体装置5の断面模式図である。半導体装置5
は、図1に示す半導体装置1の構成要素と同様の構成要
素については、同一符号を付すことにより説明を省略す
る。半導体装置5が図1に示す半導体装置1と相違する
点は、半導体基板101中に、ライフタイム非制御領域
111の代わりに、ライフタイム回復領域119を備え
ることである。ライフタイム回復領域119には、制御
回路形成部105が配置されている。ライフタイム回復
領域119は、図1に示すライフタイム非制御領域11
1と同様の機能を果たす。つまり、ライフタイム回復領
域119にはクラスター含有層103(103a)があ
るが、クラスター含有層103(103a)中の、窒素
を含むクラスターはライフタイムキラーとして機能しな
いのである。クラスター含有層103(103a)の詳
細については、次の、半導体基板の処理方法において説
明する。
【0042】{半導体基板の処理方法}第3実施形態に
かかる半導体基板の処理方法を、図7〜図10を用いて
説明する。
【0043】図7に示すように、半導体基板101の全
面に窒素(N)イオンを注入する。ドース量は、例え
ば、1×1015/cm2より多く、かつ1×1017/c
2より少ない。これにより、半導体基板中101中
に、窒素(N)を含む結晶欠陥115ができる。
【0044】図8に示すように、半導体基板中101を
アニールすることにより、結晶欠陥115を、窒素を含
むクラスター含有層103にする。半導体基板101の
うち、クラスター含有層103およびその上の領域は、
ライフタイム制御領域109となる。
【0045】図9に示すように、半導体基板101上
に、ライフタイム回復領域となる領域上に開口部を有す
るレジスト121を形成する。レジスト121をマスク
として、フッ素(F)イオンを半導体基板101中に注
入する。ドース量は、例えば、1×1013/cm2〜1
×1016/cm2である。
【0046】図10に示すように、半導体基板中101
をアニールする。これにより、クラスター含有層103
のうち、フッ素(F)イオンが注入された部分は、クラ
スター含有層103(103a)になる。窒素を含むク
ラスターの表面にあるダングリングボンドに、フッ素
(F)イオンが付着すると、そのクラスターはライフタ
イムキラーとして機能しない。よって、クラスター含有
層103(103a)はライフタイムキラーとして機能
しない層になる。例えば、本発明者によるシミュレーシ
ョンによれば、フッ素(F)イオン注入部分(クラスタ
ー含有層103a)でのリーク電流は数nAに対して、
非注入部分(クラスター含有層103)は数十nAとな
り、一桁の低減可能である。なお、ここにおけるアニー
ル温度は600℃以上がよい。これよりアニール温度が
低いと、クラスターの表面にあるダングリングボンド
に、フッ素(F)イオンが付着しにくくなるからであ
る。なお、フッ素(F)イオンを高温でイオン注入する
場合は、ここにおけるアニール工程が不要となる。
【0047】以上が第3実施形態にかかる半導体基板の
処理方法である。図10に示す半導体基板101に、通
常のデバイスプロセス技術を用いることにより、図6に
示す半導体装置5を作製することができる。
【0048】[実験] {実験1}本発明により、少数キャリアのライフタイム
が小さくなることを実験により確認した。この実験の条
件を簡単に説明する。シリコン基板上にMOSキャパシ
タが形成された、サンプルS0、S1〜S6を用意し
た。サンプルS1〜S6のシリコン基板は、第1実施形
態で説明した半導体基板の処理をした。窒素(N)イオ
ンのドーズ量は、サンプルS1が1×1014/cm2
サンプルS2が3×1014/cm2、サンプルS3が1
×1015/cm2、サンプルS4が3×1015/cm2
サンプルS5が1×1016/cm2、サンプルS6が3
×1016/cm2、にした。
【0049】なお、サンプルS0のシリコン基板には、
第1実施形態で説明した半導体基板の処理がなされてい
ない、つまり、シリコン基板中に窒素(N)イオンが注
入されていない。
【0050】サンプルS0、S1〜S6のMOSキャパ
シタのライフタイムを測定した。サンプルS0、S1〜
S6のMOSキャパシタのライフタイムを、それぞれ、
プロットしたのが図11のグラフである。縦軸は少数キ
ャリアのライフタイム、横軸は窒素(N)イオンのドー
ズ量をあらわしている。ref-Siは、サンプルS0のこと
を示している。サンプルS3(ドーズ量1×1015/c
2)より、ドーズ量が多い場合、ライフタイムはサン
プルS0より小さくなる。よって、窒素(N)イオンの
ドーズ量が1×1015/cm2より多い場合、ライフタ
イムを小さくする効果が生じる。そして、ドーズ量が少
なくとも3×1016/cm2(サンプルS6)までは、
ライフタイムを小さくする効果が生じる。
【0051】{実験2}本発明について、シリコン基板
中に、窒素を含むクラスター含有層が形成されるのを実
験により確認した。上記サンプルS1〜S6のシリコン
基板を用意した。図12は、サンプルS1〜S6のシリ
コン基板における窒素原子のシムス(SIMS)プロフ
ァイルを示すグラフである。縦軸はシリコン基板中の窒
素原子濃度、横軸はシリコン基板の深さをあらわしてい
る。矢印Aは、サンプルS1、S2、S3の場合の曲線
である。実験1で説明したように、窒素(N)イオンの
ドーズ量が1×1015/cm2(サンプルS3)より多
いと、ライフタイムを小さくする効果が生じる。図12
から分かるように、サンプルS3より窒素(N)イオン
のドーズ量が多いと、シリコン基板中における窒素濃度
が比較的高くなる。これから、窒素(N)イオンのドー
ズ量が1×1015/cm2より多いと、ライフタイムを
小さくできるのに十分な、窒素を含むクラスター含有層
が形成されているのが分かる。
【0052】{実験3}次に、本発明により少数キャリ
アのライフタイムが回復することを実験により確認し
た。シリコン基板上にMOSキャパシタが形成された、
サンプルS7を用意した。サンプルS7のシリコン基板
は、第3実施形態で説明した半導体基板の処理をした。
窒素(N)イオンのドーズ量は、1×1016/cm2
つまり、サンプルS5と同じにした。フッ素(F)イオ
ンのドース量は、1×1014/cm 2にした。
【0053】サンプルS7のMOSキャパシタのライフ
タイムを、測定した。その結果が、図11のプロットS
7である。これによれば、少数キャリアのライフタイム
がサンプルS0とほぼ同じであり、少数キャリアのライ
フタイムが回復していることが分かる。
【0054】{実験4}図13は、サンプルS5のシリ
コン基板(Nイオンのドーズ量1×1016/cm2)、
サンプルS7のシリコン基板(Nイオンのドーズ量1×
1016/cm2、Fイオンのドーズ量1×1014/c
2)における、窒素原子、フッ素原子のシムス(SI
MS)プロファイルを示すグラフである。縦軸はシリコ
ン基板中の窒素原子濃度、フッ素原子濃度、横軸はシリ
コン基板の深さをあらわしている。矢印S5は、サンプ
ルS5における窒素原子のプロファイルの曲線である。
矢印S7(N)は、サンプルS7における窒素原子のプ
ロファイルの曲線である。矢印S7(F)は、サンプル
S7におけるフッ素原子のプロファイルの曲線である。
【0055】S7(N)の曲線とS7(F)の曲線はほ
ぼ相似形をしている。これにより、第3実施形態による
方法で処理されたシリコン基板には、フッ素が窒素を含
むクラスターに付着していることが分かる。これによ
り、図11に示すように、少数キャリアのライフタイム
が回復するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる半導体装置の断面模式図
である。
【図2】第1実施形態にかかる半導体基板の処理方法を
説明するための第1工程図である。
【図3】第1実施形態にかかる半導体基板の処理方法を
説明するための第2工程図である。
【図4】第2実施形態にかかる半導体装置の断面模式図
である。
【図5】第2実施形態にかかる半導体基板の処理方法を
説明するための工程図である。
【図6】第3実施形態にかかる半導体装置の断面模式図
である。
【図7】第3実施形態にかかる半導体基板の処理方法を
説明するための第1工程図である。
【図8】第3実施形態にかかる半導体基板の処理方法を
説明するための第2工程図である。
【図9】第3実施形態にかかる半導体基板の処理方法を
説明するための第3工程図である。
【図10】第3実施形態にかかる半導体基板の処理方法
を説明するための第4工程図である。
【図11】少数キャリアのライフタイムと窒素(N)イ
オンのドーズ量との関係を示すグラフである。
【図12】窒素原子のシムス(SIMS)プロファイル
を示すグラフである。
【図13】窒素原子、フッ素原子、それぞれのシムス
(SIMS)プロファイルを示すグラフである。
【符号の説明】 1 半導体装置 3 半導体装置 5 半導体装置 101 半導体基板 103 クラスター含有層 105 制御回路形成部 107 パワーデバイス形成部 109 ライフタイム制御領域 111 ライフタイム非制御領域 113 レジスト 115 結晶欠陥 117 エピタキシャル層 119 ライフタイム回復領域 121 レジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 只野 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 5F005 AF02 AG03 AH04 5F040 DA24 DB01 DC01 EB14 EB18 EM03 EM08 FC15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板中に窒素を含むクラスター含
    有層を備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板中に窒素を含むクラスター含
    有層を形成する第1工程を備え、 前記第1工程は、前記半導体基板中に窒素を含むイオン
    を注入する第2工程を含む、半導体基板の処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記イオン注入のドーズ量は、1×1015/cm2より
    多い、半導体基板の処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、 前記第1工程後、 前記窒素を含むクラスター含有層の一部をライフタイム
    キラーとして機能しない層にする第3工程を備え、 前記第3工程は、前記半導体基板中に、他のイオンを選
    択的に注入する第4工程を含む、半導体基板の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記他のイオンは、水素イオン、フッ素イオン、塩素イ
    オンおよび酸素イオンのうち、少なくとも一つ以上を含
    む、半導体基板の処理方法。
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