JP2001357292A - 電子マニュアル配信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙マニュアルを電子化してコンピュータネッ
トワークを通して配信することで、メーカー側ではマニ
ュアル制作コスト等を低減し、また、ユーザー側では、
マニュアル保管を不要とすると共にマニュアルの検索作
業の簡素化を図る。 【解決手段】 商品のメーカーはメーカーＩＤを登録し
たうえで、メーカー端末１４から商品マニュアル情報を
マニュアルサーバー１０へ送信して登録する。メーカ端
末１４におけるマニュアル情報の入力は、予め設定され
た複数の項目ごとに行う。この項目には、商品機能のレ
ベルに応じて分類された項目を含む。また、各項目のマ
ニュアル情報には対応するシンボル図形が割り当てられ
る。商品を購入したユーザーは本システムを通して商品
のユーザー登録を行ったうえで、マニュアルを閲覧でき
る。その際、マニュアルの各項目にはそれぞれに割り当
てられたシンボル図形が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種商品の取扱説
明書等のマニュアルを電子化してコンピュータネットワ
ーク上で配信する電子マニュアル配信システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種商品には、取扱説明書等の紙
マニュアルが添付されている。最近では、商品の高機能
化により取扱い方法も複雑となり、それに伴って、マニ
ュアルも厚くなる傾向にある。特に、パソコンやその他
のコンピュータ関連商品では、何種類ものマニュアルが
添付され、マニュアルのボリュームだけでも相当なもの
となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように膨大な分量
の紙マニュアルを制作することは、資源の有効利用の観
点からあまり望ましいことではない。また、紙マニュア
ルの制作は、商品のメーカーにとっても多大な時間的・
コスト的負担となる。一方、商品のユーザーにとって
も、多量の紙マニュアルの保管場所を確保するのが難か
しく、また、マニュアルの内容について、専門用語が多
用されていて分かり難い、膨大なページのマニュアルか
ら所望の項目を探し出すのが困難である等の問題があ
る。

【０００４】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、紙マニュアルを電子化してコンピュータネットワ
ークを通して配信することで、メーカーにとってはマニ
ュアル制作コスト等を低減でき、また、ユーザーにとっ
ては、マニュアル保管を不要とすると共にマニュアルの
検索作業の簡素化を図ることが可能な電子マニュアル配
信システムを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１に記載された発明は、コンピュータネット
ワークを通してアクセスしてきたユーザー端末に対し
て、電子化された商品マニュアルを配信する電子マニュ
アル配信システムであって、マニュアルの内容に関する
マニュアル情報を登録するためのデータベースと、マニ
ュアル供給者側のコンピュータ端末であるメーカー端末
からマニュアルの内容に関するマニュアル情報を取得す
るマニュアル情報取得手段と、該取得したマニュアル情
報を前記データベースに登録するマニュアル情報登録手
段と、アクセスしてきたユーザー端末からの要求に応じ
て、前記データベースに登録されたマニュアル情報を当
該ユーザー端末へ送信するマニュアル情報送信手段とを
備えることを特徴とする。

【０００６】また、請求項２に記載された発明は、請求
項１記載の電子マニュアル配信システムにおいて、前記
マニュアル情報取得手段は、前記メーカー端末に対し
て、予め定められた項目別にマニュアル情報の入力を求
める手段を含むことを特徴とする。

【０００７】また、請求項３に記載された発明は、請求
項２記載の電子マニュアル配信システムにおいて、前記
マニュアル情報取得手段は、前記各項目に対応したシン
ボル図を各項目についてのマニュアル情報に関連付け、
前記マニュアル情報登録手段は、各項目についてのマニ
ュアル情報を関連付けられたシンボル図と共に前記デー
タベースに登録することを特徴とする。

【０００８】さらに、請求項４に記載された発明は、請
求項２または３記載の電子マニュアル配信システムにお
いて、前記予め定められた項目は、マニュアルの内容を
商品操作の高度さに応じてレベル分けされた項目を含
み、前記電子マニュアル配信システムは、商品操作に関
するユーザーのレベルを判定する手段と、該判定された
ユーザーレベルに基づいて、前記レベル分けされた項目
からユーザーに閲覧させる項目を選択する手段とを更に
備えることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電子マニュ
アル配信システムの一実施形態について説明する。

【００１０】［システム構成］図１は、本実施形態の電
子マニュアル配信システムのシステム構成図である。図
１に示す如く、電子マニュアル配信システムは、マニュ
アルサーバー１０により構成されている。マニュアルサ
ーバー１０は、大容量記憶装置や、各種通信インターフ
ェース等を備えたコンピュータシステムである。マニュ
アルサーバー１０には、インターネット１２などのコン
ピュータネットワークを介して、多数の端末（パーソナ
ルコンピュータ、携帯電話、ＰＤＡ等）が接続されてい
る。本システムでは、マニュアル提供者である商品のメ
ーカーと、マニュアル閲覧者である商品のユーザーとが
マニュアルサーバー１０にアクセスしてくることを前提
としている。以下、メーカーの端末をメーカー端末１４
と称し、また、ユーザーの端末をユーザー端末１６と称
する。

【００１１】図１に示す如く、マニュアルサーバー１０
は、メーカーデータベース２０、ユーザーデータベース
２２、商品マニュアルデータベース２４、および広告マ
ニュアルデータベース２６を備えている。

【００１２】メーカーデータベース２０には、本システ
ムを通してマニュアル配信を行う商品のメーカーが登録
されている。ユーザーデータベース２２には、本システ
ムへの登録ユーザー、および、本システムへの登録ユー
ザーのうち各商品について登録された商品登録ユーザー
が登録されている。また、商品マニュアルデータベース
２４には、本システムから配信される商品マニュアルの
データが登録されており、広告データベース２０には、
本システムから配信される広告マニュアルのデータが登
録されている。なお、後述するように、広告マニュアル
はシステム登録ユーザーであれば誰でも閲覧可能な広告
用のマニュアルであり、また、商品マニュアルは商品を
購入して登録した商品登録ユーザーのみが閲覧可能なマ
ニュアルである。

【００１３】［システムの機能・動作］次に、本実施形
態の電子マニュアル配信システムの機能・動作について
説明する。図２に、本システムの動作の流れを示してい
る。

【００１４】メーカー端末１４またはユーザー端末１６
においてマニュアルサーバー１０のＵＲＬを指定するこ
とによりマニュアルサーバー１０にアクセスすると、初
期メニュー画面がマニュアルサーバー１０から送信され
てくる。この初期メニュー画面には、「メーカー登録」
メニュー、「商品マニュアル登録」メニュー、「広告マ
ニュアル登録」メニュー、「マニュアル修正」メニュ
ー、「システムユーザー登録」メニュー、「商品ユーザ
ー登録」メニュー、「商品マニュアル閲覧」メニュー、
「広告マニュアル閲覧」メニュー等の各メニューボタン
が表示され、このメニューボタンをクリックすることに
より、メニューを選択することができる。

【００１５】本システムを通してマニュアルの配信を希
望するメーカーは、予め、本システムにメーカー登録お
よびマニュアル登録を行っておくことが必要である。

【００１６】＜メーカー登録＞メーカー登録は、初期メ
ニュー画面において「メーカー登録」メニューを選択す
ることにより行われる。メーカー端末１４にて「メーカ
ー登録」メニューが選択されると、マニュアルサーバー
１０は当該メーカー端末にメーカー登録ページ画面を送
信する。このメーカー登録ページ画面には、例えば、メ
ーカー名、住所、電話番号、代表者名、登録部署名、登
録担当責任者名等の項目の記入欄が含まれている。

【００１７】マニュアルサーバー１０では、メーカー端
末１４からこれら記入欄への記入事項が送信されてくる
と（Ｓ１００）、メーカーＩＤおよびパスワードを発行
して当該メーカー端末へ通知すると共に、メーカーＩ
Ｄ、パスワード、およびこれら記入事項を互いに関係付
けてメーカーデータベース２０に登録する。

【００１８】＜マニュアル登録＞マニュアル登録には、
商品マニュアルの登録と広告マニュアルの登録とがあ
る。商品マニュアルは、商品の使用説明が詳細に説明さ
れたマニュアルであり、その商品の購入して商品ユーザ
ー登録を行ったユーザーのみが閲覧することができる。
また、広告マニュアルは、商品の特徴等が説明された商
品広告用のマニュアルであり、どのユーザーも閲覧する
ことができる。

【００１９】＝＝商品マニュアル登録＝＝ 商品マニュアル登録は、初期メニュー画面において「商
品マニュアル登録」メニューを選択することにより行わ
れる。メーカー端末１４にて「商品マニュアル登録」メ
ニューが選択されると、マニュアルサーバー１０は、ア
クセスしてきたメーカー端末１４に対して、メーカーＩ
Ｄおよびパスワードの入力を求め、その認証を行ったう
えで、商品マニュアル登録ページ画面を当該メーカー端
末１４へ送信する。この商品マニュアル登録ページ画面
には、例えば、以下のような入力項目が含まれている。

【００２０】(1)商品種類 「パソコン」や「ミニコンポ」等、商品の種類を表す項
目である。 (2)商品設置方法項目 商品の接続や設置の仕方を説明する項目である。 (3)商品始動項目 商品の立ち上げ方や、必要最小限の操作方法を説明する
項目である。 (4)商品活用項目Ａ 商品の機能のうち、初級者レベルの機能の使用方法を説
明する項目である。 (5)商品活用項目Ｂ 商品の機能のうち、中級者レベルの機能の使用方法を説
明する項目である。 (6)商品活用項目Ｃ 商品の機能のうち、上級者レベルの機能の使用方法を説
明する項目である。 (7)商品メンテナンス項目 商品のメインテナンス方法やトラブルシューティング等
を説明する項目である。 (8)商品ヘルプ項目 商品の操作方法を操作内容毎にヘルプ形式で説明する項
目である。 (9)商品オプション項目 その他、メーカーがマニュアルに記載しておきたい各種
の内容を説明する項目である。

【００２１】上記各項目のうち、(4)〜(6)は、マニュア
ルの内容を商品機能のレベルに応じて分類したものであ
るが、この分類は３段階に限らず、更に多くのレベルに
分類してもよい。

【００２２】メーカーでは、上記(1)〜(9)の各項目につ
いて、商品マニュアルの内容を表すデータ（マニュアル
データ）を入力していく。その際、項目(1)から順に、
ある項目の入力が終了すると次の項目の入力画面が現れ
るようにしてもよく、あるいは、メーカー側で入力項目
を自由に選択できるようにしてもよい。

【００２３】また、マニュアルサーバー１０には、上記
した各項目に対して、ピクトグラフ（シンボル図形）が
登録されており、商品マニュアルの上記各項目には対応
するピクトグラフが割り当てられる。図３は、商品マニ
ュアルの各入力項目に対応するピクトグラムの例を示
す。なお、図３に示すようなピクトグラム一覧画面をメ
ーカー端末１４に表示させ、何れかのピクトグラムがク
リックされた場合にのみ、そのピクトグラムを入力中の
項目のマニュアルデータに割り当てることとしてもよ
い。

【００２４】商品マニュアル登録画面において各項目の
入力が完了すると、これらの内容が商品マニュアルデー
タとしてマニュアルサーバー１０へ送信される。マニュ
アルサーバー１０では、固有のマニュアルＩＤを生成し
てメーカー端末１４に通知すると共に、このマニュアル
ＩＤに関係付けて、送られてきた商品マニュアルデータ
および割り当てられたピクトグラムを商品マニュアルデ
ータベース２４に登録する。

【００２５】上記のように、商品マニュアル登録は、マ
ニュアルサーバー１０上で予め用意された項目に従っ
て、各項目に対応するマニュアル内容を入力することに
より行われる。このため、各メーカーが制作する商品マ
ニュアルは形式的に統一のとれた見易いものとなる。ま
た、商品マニュアルの各項目について、夫々に適した図
形のピクトグラフを付すことができるので、ユーザーに
とってより見易いマニュアルを制作することができる。

【００２６】なお、上記の説明では、商品マニュアル情
報を各項目ごとに入力するものとしたが、この入力の方
法として、例えば、予め各項目ごとにマニュアルデータ
を格納したファイルを用意しておき、項目毎にファイル
名を指定して該当するマニュアルデータファイルをマニ
ュアルサーバー１０へアップロードする構成をとること
等が考えられる。

【００２７】また、各商品について登録できる商品マニ
ュアルは一種類に限らず、複数種類のマニュアルを登録
することもできる。例えば、一の商品について、実用マ
ニュアル、トレーニングマニュアル等、目的に応じた複
数のマニュアルを登録することが考えられる。

【００２８】＝＝広告マニュアル登録＝＝ 広告マニュアル登録は、初期メニュー画面において「広
告マニュアル登録」メニューを選択することにより行わ
れる。広告マニュアルの登録手順は商品マニュアル登録
の場合とほぼ同様であるが、入力項目の内容は、商品マ
ニュアルの場合とは異なっている。あるいは、広告マニ
ュアルについては、項目に分けずに、自由な形式で入力
できるようにしてもよい。入力された広告マニュアルデ
ータは、広告マニュアルデータベース２６に登録され、
その広告マニュアルに固有のマニュアルＩＤが発行され
る。

【００２９】＝＝マニュアル修正＝＝ マニュアル修正は、初期メニュー画面において「マニュ
アル修正」メニューを選択することにより行われる。メ
ーカー端末１４にて「マニュアル修正」メニューが選択
されると、マニュアルサーバー１０は、メーカーＩＤ、
パスワード、および、マニュアルＩＤの各項目を入力す
るための画面を当該メーカー端末１４へ送信する。この
画面で各項目が記入されると、マニュアルサーバー１０
は、商品マニュアルデータベース２４および広告マニュ
アルデータベース２６を参照して、メーカーＩＤ、パス
ワード、および、マニュアルＩＤが何れかのデータベー
スに登録されているか否かを判別する。そして、何れか
のデータベースに登録されている場合には、マニュアル
サーバー１０はマニュアル修正を行うためのマニュアル
修正画面をメーカー端末１４へ送信し、メーカーではこ
のマニュアル修正画面上で、自社商品のマニュアルにつ
いて自由に変更、削除、追加等の修正を加えることがで
きる。

【００３０】このように、マニュアルを登録したメーカ
ーは、マニュアルの不備や誤記等を発見した場合に速や
かに修正を行うことができるので、従前の紙マニュアル
で見られたようなマニュアルの記載不備に伴うトラブル
の発生を抑制することができる。

【００３１】＜ユーザー登録＞ユーザー登録には、本電
子マニュアル配信システムへのユーザー登録（以下、シ
ステムユーザー登録という）と、各商品へのユーザー登
録（以下、商品ユーザー登録という）とがある。

【００３２】＝＝システムユーザー登録＝＝ ユーザーがそのユーザー端末１６からマニュアルサーバ
ー１０へアクセスして、初期メニュー画面において「シ
ステムユーザー登録」メニューを選択すると、マニュア
ルサーバー１０から当該ユーザー端末１６へシステムユ
ーザー登録画面が送信される。このシステムユーザー登
録画面には、例えば、氏名、生年月日、性別、住所、電
話番号、メールアドレス、職業、会社名、会社住所、会
社電話番号、部署名等の記入欄が含まれている。ただ
し、職業および会社に関する項目の記載は任意としても
よい。

【００３３】ユーザーがこれら各項目を記入して「送
信」ボタンをクリックすると、記入事項がユーザーデー
タとしてマニュアルサーバー１０へ送信される。する
と、マニュアルサーバー１０では、そのユーザーに固有
のユーザーＩＤおよびパスワードを発行して当該ユーザ
ー端末に通知するとともに、これらユーザーＩＤおよび
パスワードと、送信されてきたユーザーデータとを関係
付けてユーザーデータベース２２に登録する。

【００３４】＝＝商品ユーザー登録＝＝ システムユーザー登録を済ませたユーザーは、本電子マ
ニュアル配信システムにマニュアルが登録された商品を
購入した場合、その商品について商品ユーザー登録を行
うことができる。商品ユーザー登録は、ユーザーが初期
メニュー画面において「商品ユーザー登録」メニューを
選択することにより行われる。ユーザー端末１６におい
て「商品ユーザー登録」メニューを選択すると、マニュ
アルサーバー１０から商品ユーザー登録画面が送信され
てくる。この商品ユーザー登録画面には、例えば、商品
コード、ユーザーＩＤ、パスワード、氏名、生年月日、
性別、電話番号、メールアドレス、職業、会社名、会社
住所、会社電話番号、部署名等の記入欄が含まれてい
る。このうち商品コードは、購入した商品に添付された
商品固有のコード番号（例えば製造番号）である。ユー
ザー端末１６において、これら各項目を記入して「送
信」ボタンをクリックすると、記入事項が商品ユーザー
登録データとしてマニュアルサーバー１０へ送信され
る。マニュアルサーバー１０では、商品コードから商品
名を識別し、この商品名と、送信されてきた商品ユーザ
ー登録データとを関係付けてユーザーデータベース２２
に登録する。また、ユーザー端末１６のユーザーに対し
て、該当する商品に関する種々の質問を発し、ユーザー
からの回答に基づきユーザーのレベルを判定して、この
レベルもユーザーデータベース２２に登録しておく。

【００３５】なお、販売済みの商品の商品コードを登録
したデータベースを用意してマニュアルサーバー１０か
ら参照できるようにしておき、商品ユーザー登録画面で
記入された商品コードがこのデータベースに登録されて
いる（つまり、その商品が既に販売されている）場合に
のみ商品ユーザー登録を認めることで、確実に、商品を
購入したユーザーのみに商品ユーザー登録を認めること
ができるようにしてもよい。

【００３６】＜商品マニュアル閲覧＞商品マニュアルの
閲覧は、ユーザーが初期メニュー画面で「商品マニュア
ル閲覧」メニューを選択することにより行われる。ユー
ザー端末１６にて「商品マニュアル閲覧」メニューが選
択されると、マニュアルサーバー１０は、ユーザーＩＤ
および商品名を入力するための画面を当該ユーザー端末
１６へ送信する。ユーザー端末１６でこの画面にユーザ
ーＩＤおよびマニュアルの閲覧を希望する商品名を入力
して「送信」ボタンをクリックすると、これらユーザー
ＩＤおよび商品名がマニュアルサーバー１０へ送信され
る。マニュアルサーバー１０は、ユーザーデータベース
２２を参照して、当該ユーザーＩＤが当該商品名の商品
について商品ユーザー登録を受けているか否か（つま
り、商品マニュアルの閲覧を認めてよいか否か）を判定
する。その結果，商品ユーザー登録を受けていれば、商
品マニュアルの内容を表示するマニュアル閲覧画面がユ
ーザー端末１６へ送信され、ユーザーは商品マニュアル
を閲覧することができる。

【００３７】マニュアルサーバー１０は、マニュアル閲
覧画面を生成するにあたり、ユーザーデータベース２２
に登録されたユーザーレベルに応じてこの画面に表示す
る内容を適宜選択する。例えば、初級者には、商品設置
方法項目、商品始動項目、商品活用項目Ａ等の初歩的な
内容のみを表示し、中級者にはこれらの初歩的な内容は
省略して、商品活用項目Ｂ、商品メンテナンス項目、商
品ヘルプ項目、商品オプション項目のみを表示し、上級
者には、中級者の商品活用項目Ｂに代えて商品活用項目
Ｃを表示する等である。

【００３８】また、マニュアル閲覧画面に表示されるマ
ニュアルの各項目に対して、割り当てられたピクトグラ
フも併せて表示される。このため、ユーザーは、マニュ
アルの各項目がどのような内容を説明しているのかを、
視覚的に分かり易く把握することができる。

【００３９】また、ユーザーはマニュアル閲覧画面にお
いて、キーワード検索、カテゴリー検索、画像検索等に
よる検索機能やＨＥＬＰ機能により、所望の事項が記載
されたページ画面を瞬時に移動することができる。

【００４０】さらに、ユーザーレベルを表すキャラクタ
ー図をマニュアル閲覧画面上に表示するようにし、ユー
ザーによるマニュアルの検索内容や、マニュアルの閲覧
回数等に基づいて、ユーザーのレベルを適宜上げていく
ことで、ユーザーは、キャラクター図の変化を楽しみな
がら自分のレベル向上を知ることができる。また、ユー
ザーがそのレベルを自分で設定したい場合には、例えば
図４に示すようなレベル設定画面で、自分のレベルに該
当するキャラクター図をクリックして選択できるように
してもよい。この機能は、例えば、ユーザーが自分は明
らかに初心者だとわかっている場合や、マニュアルの閲
覧履歴に応じてレベルが実際のレベル以上に上がり過
ぎ、表示されるマニュアルの内容が難しすぎると感じた
ときにレベルを元に戻す場合等に有効である。

【００４１】＜その他の付加機能＞ ＝＝最適な商品構成の提示＝＝ 一般に、相互に接続して使用される複数の商品には、コ
ネクタ仕様やインターフェース仕様が一致して正しく接
続できるか、あるいは、接続した際に適正に作動するか
等の相性がある。本実施形態の電子マニュアル配信シス
テムでは、各商品の仕様や機能に基づいて、このような
商品間の相性を判定し、ユーザーが求める最適な商品構
成をユーザーに提示することができる。

【００４２】＝＝関連商品の広告＝＝ 各商品マニュアルのマニュアル閲覧画面には、その商品
の関連商品（拡張用品等）の広告を掲載することができ
る。関連商品のメーカーは他のメーカーであってもよ
く、その場合には、広告を掲載したマニュアルのメーカ
ーは、広告主である他のメーカーから広告料を徴収する
ことができる。

【００４３】＝＝商品販売モールとの統合＝＝ 電子マニュアル配信システムからマニュアルが配信され
る商品について、その購入をも本システムから行えるよ
うにしてもよい。

【００４４】＝＝マニュアル制作会社の仲介＝＝ マニュアルを制作するには専門的なノウハウを必要とす
る。そこで、そのようなノウハウを持たないメーカーに
対して、本電子マニュアル配信システムを仲介してマニ
ュアル制作会社を紹介できるようにしてもよい。この場
合、マニュアル制作会社の質を担保すべく、登録申請を
行って、本電子マニュアル配信システムの運営者から審
査、指導、認定等を受けたマニュアル制作会社のみを紹
介するようにすることが好ましい。

【００４５】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、マニュア
ルを電子化してコンピュータネットワーク上で配信する
ので、商品のメーカにとっては紙媒体のマニュアルを作
成することが不要となってコストダウンを図れると共
に、ユーザーにとっては、マニュアル保管が不要となる
と共に、マニュアル検索作業を簡単に行うことができ
る。

【００４６】また、請求項２記載の発明によれば、予め
定められた項目別にマニュアルの内容が入力されるの
で、各メーカー間で形式的に統一のとれたマニュアル制
作が可能となる。

【００４７】また、請求項３記載の発明によれば、マニ
ュアルの各項目に対応したシンボル図形が割り当てられ
るので、ユーザーにとって見易いマニュアルの制作が可
能となる。

【００４８】また、請求項４記載の発明によれば、ユー
ザーレベルに応じた項目が表示されるので、ユーザーが
閲覧中のマニュアルの内容が難しすぎたり易し過ぎたり
するのを防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の電子マニュアル配信システムのシ
ステム構成図である

【図２】本システムの動作の流れを示す図である。

【図３】ピクトグラムの例を示す図である。

【図４】ユーザーレベルを表現するキャラクター図形を
示す図である。

【符号の説明】

１０ マニュアルサーバー １２ インターネット １４ メーカー端末 １６ ユーザー端末 ２４ 商品マニュアルデータベース

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンピュータネットワークを通してアク
   セスしてきたユーザー端末に対して、電子化された商品
   マニュアルを配信する電子マニュアル配信システムであ
   って、 マニュアルの内容に関するマニュアル情報を登録するた
   めのデータベースと、 マニュアル供給者側のコンピュータ端末であるメーカー
   端末からマニュアルの内容に関するマニュアル情報を取
   得するマニュアル情報取得手段と、 該取得したマニュアル情報を前記データベースに登録す
   るマニュアル情報登録手段と、 アクセスしてきたユーザー端末からの要求に応じて、前
   記データベースに登録されたマニュアル情報を当該ユー
   ザー端末へ送信するマニュアル情報送信手段とを備える
   ことを特徴とする電子マニュアル配信システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の電子マニュアル配信シス
   テムにおいて、 前記マニュアル情報取得手段は、前記メーカー端末に対
   して、予め定められた項目別にマニュアル情報の入力を
   求める手段を含むことを特徴とする電子マニュアル配信
   システム。
3. 【請求項３】 請求項２記載の電子マニュアル配信シス
   テムにおいて、前記マニュアル情報取得手段は、前記各
   項目に対応したシンボル図を各項目についてのマニュア
   ル情報に関連付け、前記マニュアル情報登録手段は、各
   項目についてのマニュアル情報を関連付けられたシンボ
   ル図と共に前記データベースに登録することを特徴とす
   る電子マニュアル配信システム。
4. 【請求項４】 請求項２または３記載の電子マニュアル
   配信システムにおいて、 前記予め定められた項目は、マニュアルの内容を商品操
   作の高度さに応じてレベル分けされた項目を含み、 前記電子マニュアル配信システムは、商品操作に関する
   ユーザーのレベルを判定する手段と、 該判定されたユーザーレベルに基づいて、前記レベル分
   けされた項目からユーザーに閲覧させる項目を選択する
   手段とを更に備えることを特徴とする電子マニュアル配
   信システム。