JP2001356822A - 位置制御装置 - Google Patents

位置制御装置

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JP2001356822A
JP2001356822A JP2000175301A JP2000175301A JP2001356822A JP 2001356822 A JP2001356822 A JP 2001356822A JP 2000175301 A JP2000175301 A JP 2000175301A JP 2000175301 A JP2000175301 A JP 2000175301A JP 2001356822 A JP2001356822 A JP 2001356822A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱応答を調整する場合でも要求された応答
特性を容易に実現する。 【解決手段】 フィードフォワード制御器10のゲイン
の中にもフィードバック制御系を1つのパラメータで調
整するための調整ゲインKgを含めるようにする。フィ
ードフォワード制御器10を備えるようにして制御系を
2自由度系とし、フィードフォワード制御器10のゲイ
ンとフィードバック系のゲインを1つのパラメータであ
る調整ゲインKgにより調整できるようにしているの
で、要求された応答特性を決定するためのゲイン調整を
簡単化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象の位置決
めを行う位置制御装置に関し、特にモータの位置決めを
行う位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の位置制御装置の構成を
示す制御ブロック線図である。図12に示すように、従
来の位置制御装置は、位置制御器1と、速度制御器2
と、モータ4と、微分器5とから構成されている。この
従来の位置制御装置は、イナーシャがJ[N・m・
2]であるモータ4の位置θ[rad]を制御するも
のである。また、通常は、作成されたトルク指令を入力
しトルクを発生させてモータ4を駆動するためのトルク
制御器が設けられるが、トルク制御器の応答は無視する
ことができるほど充分速いものとして図中からは省略し
ている。
【0003】また、説明を簡単にするために、ここで
は、制御対象が剛体で制御対象とモータ4の合計イナー
シャをJとすることができるものとする。
【0004】モータ4にはエンコーダ(不図示)が備え
付けれており、エンコーダによってモータ4の位置θが
検出できるようになっている。上位装置(不図示)から
発せられる位置指令θrとモータ4の位置θとの位置偏
差は、位置制御器1および微分器5に入力される。位置
制御器1は、比例ゲインKp[1/s]によって、その
偏差をKp倍した値を出力する比例制御器である。微分
器5は、位置指令θrとモータ4の位置θとの位置偏差
を微分した値を出力する。速度制御器2は、微分器5に
より求められた値を微分ゲインKd[1/s]によって
d倍した値を出力する比例制御器である。この従来の
位置制御装置は、位置指令θrにモータ4の位置θを追
従させるためのものであり、モータ4の位置θは、位置
指令θrに対する位置応答である。
【0005】そして、この従来の位置制御装置において
モータ4を制御するためのトルクは、位置制御器1と速
度制御器2とからそれぞれ出力された値どうしを加算し
た値をトルク指令として、図示されていないトルク制御
器により生成される。
【0006】また、図12に示した従来の位置制御装置
に対して、積分器6、積分制御器3を新たに備えるよう
にした従来の他の位置制御装置を図13に示す。
【0007】積分器6は、位置指令θrとモータ4の位
置との位置偏差を積分してその値を出力する。積分制御
器3は、積分器3により求められた値を積分ゲインKi
によって増幅して出力する。
【0008】そして、この従来の位置制御装置において
モータ4を制御するためのトルクは、位置制御器1、速
度制御器2、積分制御器3とからそれぞれ出力された値
どうしを加算した値をトルク指令として、図示されてい
ないトルク制御器により生成される。
【0009】図12、図13に示したような従来の位置
制御装置では、位置指令θrに対するθの応答、外乱Td
に対するθの応答等に所望の性能を発揮させるために
は、ゲインKp、Kd、Kiの値を調整して最適な値とす
る必要がある。この調整は、制御対象(アクチュエータ
とアクチュエータに接続された機械の合計)が理想的な
剛体の場合には、制御理論から容易に求めることができ
るが、現実の制御対象は摩擦やばね要素が存在するた
め、調整は試行錯誤で行われているのが一般的である。
そのため、パラメータの調整は、手間のかかる作業とな
っていた。
【0010】このような問題を解決するための従来の位
置制御装置を図14および図15に示す。図14は、図
12に示した従来の位置制御装置に対して、増幅器7、
8を追加したものであり、図15は、図13に示した従
来の位置制御装置に対して、増幅器7、8、9を追加し
たものである。
【0011】増幅器7は、位置制御器1から出力された
値を調整ゲインKgを2乗した値Kg 2によって増幅して
出力する。増幅器8は、速度制御器8から出力された値
を調整ゲインKgによって増幅して出力する。増幅器9
は、積分制御器3から出力された値を調整ゲインKg
3乗した値Kg 3によって増幅して出力する。
【0012】このような従来の位置制御装置では、比例
要素、微分要素、積分要素を同時に変化させるためのパ
ラメータKgを導入し、一旦、比例ゲインKp、微分ゲイ
ンK d、積分ゲインKiを決定すれば、1つのパラメータ
である調整ゲインKgを変化させるだけでバランスを保
ったままゲイン調整することができるため、要求された
応答特性を容易に実現することができた。
【0013】しかし、この図14および図15に示した
従来の位置制御装置では、外乱応答を考慮した場合には
問題がある。例えば、図15に示した従来の位置制御装
置では、位置指令θrに対する位置偏差θ1の応答である
指令応答と、外乱Tdに対する位置偏差θ2の応答である
外乱応答を計算してみると、図16に示すようになる。
このような制御系では、外乱Tdの影響による位置偏差
θ2を小さくしようとして、Kp、Kd、Ki、Kgを調整
したとしても、位置指令θrから位置偏差θ1までの伝達
関数も同じパラメータのみに依存するので、指令応答に
おける位置偏差θ1も外乱応答における位置偏差θ2とと
もに変化してしまう。つまり、このような構成では、い
わゆる1自由度制御系であるため、フィードバック側の
調整ゲインKgだけでは調整がうまくいかない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位置制
御装置では、フィードバック制御系のゲインを1つのパ
ラメータにより調整するために調整ゲインを用いても、
外乱応答を調整する場合には要求された応答特性を実現
することが困難であるという問題点があった。
【0015】本発明の目的は、外乱応答を調整する場合
でも要求された応答特性を容易に実現することができる
位置制御装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の位置制御装置は、上位装置から発せられる
位置指令と制御対象の位置との位置偏差を比例ゲインに
よって増幅して出力する位置制御手段と、前記位置制御
手段から出力された値を調整ゲインを2乗した値によっ
て増幅して出力する第1の増幅手段と、前記位置指令と
制御対象との位置偏差を微分する微分手段と、前記微分
手段により求められた値を微分ゲインによって増幅して
出力する速度制御手段と、該速度制御手段から出力され
た値を前記調整ゲインによって増幅して出力する第2の
増幅手段と、前記位置指令を2回微分した値を第1のフ
ィードフォワードゲインにより増幅した値と、前記位置
指令を微分した値を第2のフィードフォワードゲインお
よび前記調整ゲインにより増幅した値とを加算すること
により得られた値を出力するフィードフォワード制御手
段と、前記第1および第2の増幅手段と、前記フィード
フォワード手段とからそれぞれ出力された値どうしを加
算した値をトルク指令とし、該トルク指令に基づいて前
記制御対象を駆動するトルク制御器とを備えている。
【0017】本発明によれば、フィードフォワード制御
手段を備えるようにして制御系を2自由度系とし、フィ
ードフォワード制御手段のゲインとフィードバック系の
ゲインを1つのパラメータである調整ゲインにより調整
することができるようにしているので、要求された応答
特性を決定するためのゲイン調整を簡単化することがで
きる。
【0018】また、本発明では、上記の構成に加えて、
位置指令と制御対象との位置偏差を積分する積分手段
と、積分手段により求められた値を積分ゲインによって
増幅して出力する積分制御手段と、積分制御手段から出
力された値を前記調整ゲインを3乗した値によって増幅
して出力する第3の増幅手段とをさらに備えるようにし
てもよい。
【0019】さらに、本発明では、上記の構成にさらに
加えて、位置指令と制御対象との位置偏差を2回微分す
る2回微分手段と、2回微分手段により求められた値を
加速度ゲインによって増幅して出力する加速度制御手段
とを備えるようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態の位置制御装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、図14中の構成要素と同一の構成要
素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
【0022】本実施形態の位置制御装置は、図14に示
した従来の位置制御装置に対して、フィードフォワード
制御器10を新たに備えるようにして、制御系を2自由
度系とし、かつ、そのゲインをフィードバック系の共通
パラメータである調整ゲインKgと関連するようにした
ものである。
【0023】フィードフォワード制御器10は、位置指
令θrを2回微分した値をフィードフォワードゲインK
ff1により増幅した値と、位置指令θrを1回微分した値
をフィードフォワードゲインKff2および調整ゲインKg
により増幅した値とを加算することにより得られた値を
出力する。
【0024】そして、本実施形態においてモータ4を制
御するためのトルクは、増幅器7,8と、フィードフォ
ワード器10とからそれぞれ出力された値どうしを加算
した値をトルク指令として、図示されていないトルク制
御器により生成される。
【0025】図1に示した本実施形態の位置制御装置に
おける伝達関数は図2に示すようになるが、このとき外
乱応答を決定するのは、外乱Tdからθ2までの伝達関数
の分母のみである。これをGdとすると以下のような式
(1)により表現することができる。ただし、説明を簡
単にするためにJ=1とする。
【0026】 Gd=S2+Kg・Kd・S+Kg 2・Kp ・・・・・・(1) ここで、制御系の安定性は、特性方程式Gd=0の根、
つまり制御系の極ρ+、ρ-により決定される。
【0027】式(1)より、 ρ+=−Kg{Kd−(Kd 2−4Kp0.5}/2 ・・・・・・(2) ρ-=−Kg{Kd+(Kd 2−4Kp0.5}/2 ・・・・・・(3) もし、ここで、KdとKpを一旦決定すると、Kgを変化
させると極配置における時間に関するスケールのみ変化
し、オーバシュートに関する量は変化しない。
【0028】これを通常よく用いられる形で説明するた
め、 Gd=(S2+2ζωS+ω2) ・・・・・・(4) とおくと、 ω=Kg(Kp0.5 ・・・・・・(5) ζ=Kd/(2Kp 0.5) ・・・・・・(6) となり、ωだけKgに関係することが分かる。
【0029】このときの極配置は図3のようになり、一
旦、Kp、Kdを決定すれば、Kgにより、オーバシュー
ト量は変化しないため応答波形のバランスは変化せず、
時間方向(つまりω)だけ変化することがわかる。
【0030】一方、指令応答は、位置指令θrから位置
偏差θ1までの伝達関数により決定される。この場合の
伝達関数をG=G1/G2とおく。制御ゲインにより、分
母に加えて分子も変化するため、制御系の応答性は、特
性方程式G2=0の根、つまり制御系の極ρ+、ρ-と、
特性方程式G1=0の根、つまり制御系の零点により決
定される。
【0031】極に関しては、G2=Gdであるため、式
(1)から(6)がそのまま同様に当てはまるため、こ
こでは零点について述べる。ただし、説明を簡単にする
ためにJ=1とする。
【0032】 G1=Kff1・S2+Kg(Kd+Kff2)S+Kg 2・Kp=0 ・・・・・(7) とおくと、この式(7)を解くことにより、零点z+
-が決定される。
【0033】式(7)より、下記の式(8)、(9)が
得られる。 z+=−Kg{Kd+Kff2}−((Kd+Kff22−4Kff1・Kp0.5}/(2K ff1 )・・・・・(8) z-=−Kg{Kd+Kff2}+((Kd+Kff22−4Kff1・Kp0.5}/(2K ff1 )・・・・・(9) もし、ここで、極を決定するKd、Kpを一旦決定して
も、Kff1、Kff2によって応答を変化させることができ
る。つまり、外乱応答と独立に制御系を決定することが
できる。一方、一旦、Kd、Kp、Kff1、Kff2を決定し
てしまえば、Kgにより、時間に関するスケールのみ変
化し、オーバシュートに関する量は変化しない。
【0034】これを通常よく用いられる形で説明するた
め、 G1=Kff1(S2+2ζ1ω1S+ω1 2) ・・・・・・(10) とおくと、 ω1=Kg(Kp/Kff10.5 ・・・・・・(11) ζ1=(Kd+Kff2)/{2(Kff1・Kp0.5} ・・・・・・(12) となり、ω1だけKgに関係することが分かる。
【0035】このときの極配置は図4のようになり、一
旦、Kd、Kp、Kff1、Kff2を決定してしまえば、Kg
により、バランスは変化せず、時間方向(つまりω1
だけ変化することがわかる。
【0036】本実施形態における応答波形を図5に示
す。図5は、Kg=0.5からKg=1.5まで変化させ
た場合の応答波形を示したものであるが、全体の波形に
は変化は無く、応答速度だけ速くなっている。ただし、
d=40、Kp=800、Kff 1=0、Kff2=−16、
J=1、位置指令θrは最大速度=200(rad/
s)、加速時間、減速時間=0.05(sec)、指令
払い出し時間0.1(sec)である。
【0037】このように、一旦Kd、Kpを決定した後で
は、指令応答は、1つのパラメータKgにより応答特性
が決定される。
【0038】本実施形態の位置制御装置により得られる
効果を、従来例と比較するために、本実施形態における
フィードフォワードゲインKff1=Kff2=0として、K
g=0.5〜1.5まで変化させた場合の応答波形を図
6に示す。Kff1=Kff2=0とすることにより、図6の
応答波形は図14に示した従来の位置制御装置の応答波
形となる。
【0039】フィードフォワード制御器10が設けられ
ていない従来の位置制御装置の応答波形である図6の応
答波形を、図5に示した応答波形と比較すると、従来の
位置制御装置による応答波形のほうがオーバーシュート
量が大きくなっていることがわかる。
【0040】本実施形態による位置制御装置では、フィ
ードフォワード制御器10のゲインをフィードバック系
の共通パラメータである調整ゲインKgと関連するよう
にしたことにより、調整ゲインKgという1つのパラメ
ータにより応答特性の調整可能としたものである。つま
り、従来の位置制御装置に対してフィードフォワード制
御器をただ設けて、そのフィードフォワード制御器のゲ
インに調整ゲインKgが含まれていない場合には応答特
性の調整は困難となり本実施形態のような効果を得るこ
とはできない。このことを説明するために、図1のフィ
ードフォワード制御器10中のKgを1とし、Kg=0.
5〜1.5まで変化させた場合の応答波形を図7に示
す。図7を参照すると、指令応答は、調整ゲインKg
応じて波形が大きく変化するため調整が困難なものとな
っていることがわかる本実施形態の位置制御装置では、
フィードバック制御系とは独立してフィードフォワード
ゲインKff1、Kff2を設定することができ、さらにフィ
ードバック制御系とフィードフォワード制御系ともに位
置の項にはKg 2、速度項(1回微分項)にはKgが乗算
されるようにしているので、一旦応答波形が決定される
と調整ゲインKgのみを調整することにより、その応答
波形を保ったまま動作時間だけを変更することが可能と
なる。
【0041】つまり、本実施形態の位置制御装置では、
フィードフォワード制御器10を備えるようにして制御
系を2自由度系とし、フィードフォワード制御器10の
ゲインとフィードバック系のゲインを1つのパラメータ
である調整ゲインKgにより調整することができるよう
にしているので、要求された応答特性を決定するための
ゲイン調整を簡単化することができる。
【0042】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態の位置制御装置について説明する。図8は、本
発明の第2の実施形態の位置制御装置の構成を示すブロ
ック図である。
【0043】本実施形態の位置制御装置は、図15に示
した従来の位置制御装置に対して、フィードフォワード
制御器11を新たに備えるようにしたものである。
【0044】フィードフォワード制御器11は、位置指
令θrを2回微分した値をフィードフォワードゲインK
ff1により増幅した値と、位置指令θrを微分した値をフ
ィードフォワードゲインKff2および調整ゲインKgによ
り増幅した値と、位置指令θ rをフィードフォワードゲ
インKff3および調整ゲインKgを2乗した値Kg 2により
増幅した値とを加算することにより得られた値を出力す
る。
【0045】そして、本実施形態においてモータ4を制
御するためのトルクは、増幅器7,8、9と、フィード
フォワード器11とからそれぞれ出力された値どうしを
加算した値をトルク指令として、図示されていないトル
ク制御器により生成される。
【0046】本実施形態の位置制御装置では、フィード
フォワード制御器11を備えるようにして制御系を2自
由度系とし、フィードフォワード制御器11のゲインと
フィードバック系のゲインを1つのパラメータである調
整ゲインKgにより調整することができるようにしてい
るので、上記第1の実施形態の位置制御装置と同様に、
要求された応答特性を決定するためのゲイン調整を簡単
化することができる。
【0047】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態の位置制御装置について説明する。図10は、
本発明の第3の実施形態の位置制御装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0048】本実施形態の位置制御装置は、図8に示し
た第3の実施形態の位置制御装置に対して、2回微分器
12および加速度制御器13を新たに備えるようにした
ものである。
【0049】2回微分器12は、位置指令θrと制御対
象との位置偏差を2回微分する。加速度制御器13は、
2回微分器12により求められた値を加速度ゲインKi
によって増幅して出力する。
【0050】そして、本実施形態においてモータ4を制
御するためのトルクは、増幅器7,8、9と、加速度制
御器13と、フィードフォワード器11とからそれぞれ
出力された値どうしを加算した値をトルク指令として、
図示されていないトルク制御器により生成される。
【0051】本実施形態の位置制御装置では、フィード
フォワード制御器11を備えるようにして制御系を2自
由度系とし、フィードフォワード制御器11のゲインと
フィードバック系のゲインを1つのパラメータである調
整ゲインKgにより調整することができるようにしてい
るので、上記第1の実施形態の位置制御装置と同様に、
要求された応答特性を決定するためのゲイン調整を簡単
化することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つのパラメータを調整するのみでフィードバック制御
系とフィードフォワード制御系のゲインの両方のゲイン
を調整して応答波形の調整を行うことができるため、外
乱応答を調整する場合でも要求された応答特性を容易に
実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の位置制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の位置制御装置の応答を説明するための図
である。
【図3】図1の位置制御装置における外乱応答の動作を
説明するための極配置図である。
【図4】図1の位置制御装置における指令応答の動作を
説明するための極配置図である。
【図5】図1の位置制御装置において、調整ゲインKg
の値を変化させた場合の応答波形の変化を示す図であ
る。
【図6】フィードフォワードゲインKff1、Kff2を0と
した場合の応答波形の変化を示す図である。
【図7】フィードフォワード制御器10中の調整ゲイン
gを1とした場合の応答波形の変化を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の位置制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図9】図8の位置制御装置の応答を説明するための図
である。
【図10】本発明の第3の実施形態の位置制御装置の構
成を示すブロック図である。
【図11】図10の位置制御装置の応答を説明するため
の図である。
【図12】従来の位置制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図13】従来の他の位置制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】図12の従来の位置制御装置に対して調整ゲ
インKgによりゲイン調整することができるようにした
位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図15】図13の従来の位置制御装置に対して調整ゲ
インKgによりゲイン調整することができるようにした
位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図16】図15の位置制御装置の応答を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 位置制御器 2 速度制御器 3 積分制御器 4 モータ 5 微分器 6 積分器 7、8、9 増幅器 10、11 フィードフォワード制御器 12 2回微分器 13 加速度制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GA27 GB15 HA07 HB07 KB02 KB04 KB06 KB32 MA18 5H303 AA01 AA04 AA10 BB01 BB06 CC06 DD01 FF06 HH05 KK02 KK03 KK04 KK06 KK28 KK31 KK32 5H550 BB08 EE03 EE05 GG01 GG10 JJ04 JJ22 JJ23 JJ24 JJ25 LL34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位装置から発せられる位置指令と制御
    対象の位置との位置偏差を比例ゲインによって増幅して
    出力する位置制御手段と、 前記位置制御手段から出力された値を調整ゲインを2乗
    した値によって増幅して出力する第1の増幅手段と、 前記位置指令と制御対象との位置偏差を微分する微分手
    段と、 前記微分手段により求められた値を微分ゲインによって
    増幅して出力する速度制御手段と、 該速度制御手段から出力された値を前記調整ゲインによ
    って増幅して出力する第2の増幅手段と、 前記位置指令を2回微分した値を第1のフィードフォワ
    ードゲインにより増幅した値と、前記位置指令を微分し
    た値を第2のフィードフォワードゲインおよび前記調整
    ゲインにより増幅した値とを加算することにより得られ
    た値を出力するフィードフォワード制御手段と、 前記第1および第2の増幅手段と、前記フィードフォワ
    ード手段とからそれぞれ出力された値どうしを加算した
    値をトルク指令とし、該トルク指令に基づいて前記制御
    対象を駆動するトルク制御器とを備えた位置制御装置。
  2. 【請求項2】 上位装置から発せられる位置指令と制御
    対象の位置との位置偏差を比例ゲインによって増幅して
    出力する位置制御手段と、 前記位置制御手段から出力された値を調整ゲインを2乗
    した値によって増幅して出力する第1の増幅手段と、 前記位置指令と制御対象との位置偏差を微分する微分手
    段と、 前記微分手段により求められた値を微分ゲインによって
    増幅して出力する速度制御手段と、 該速度制御手段から出力された値を前記調整ゲインによ
    って増幅して出力する第2の増幅手段と、 前記位置指令と制御対象との位置偏差を積分する積分手
    段と、 前記積分手段により求められた値を積分ゲインによって
    増幅して出力する積分制御手段と、 該積分制御手段から出力された値を前記調整ゲインを3
    乗した値によって増幅して出力する第3の増幅手段と、 前記位置指令を2回微分した値を第1のフィードフォワ
    ードゲインにより増幅した値と、前記位置指令を微分し
    た値を第2のフィードフォワードゲインおよび前記調整
    ゲインにより増幅した値と、前記位置指令を第3のフィ
    ードフォワードゲインおよび前記調整ゲインを2乗した
    値により増幅した値とを加算することにより得られた値
    を出力するフィードフォワード制御手段と、 前記第1、第2および第3の増幅手段と、前記フィード
    フォワード手段とからそれぞれ出力された値どうしを加
    算した値をトルク指令とし、該トルク指令に基づいて前
    記制御対象を駆動するトルク制御器とを備えた位置制御
    装置。
  3. 【請求項3】 上位装置から発せられる位置指令と制御
    対象の位置との位置偏差を比例ゲインによって増幅して
    出力する位置制御手段と、 前記位置制御手段から出力された値を調整ゲインを2乗
    した値によって増幅して出力する第1の増幅手段と、 前記位置指令と制御対象との位置偏差を微分する微分手
    段と、 前記微分手段により求められた値を微分ゲインによって
    増幅して出力する速度制御手段と、 該速度制御手段から出力された値を前記調整ゲインによ
    って増幅して出力する第2の増幅手段と、 前記位置指令と制御対象との位置偏差を積分する積分手
    段と、 前記積分手段により求められた値を積分ゲインによって
    増幅して出力する積分制御手段と、 該積分制御手段から出力された値を前記調整ゲインを3
    乗した値によって増幅して出力する第3の増幅手段と、 前記位置指令と制御対象との位置偏差を2回微分する2
    回微分手段と、 前記2回微分手段により求められた値を加速度ゲインに
    よって増幅して出力する加速度制御手段と、 前記位置指令を2回微分した値を第1のフィードフォワ
    ードゲインにより増幅した値と、前記位置指令を微分し
    た値を第2のフィードフォワードゲインおよび前記調整
    ゲインにより増幅した値と、前記位置指令を第3のフィ
    ードフォワードゲインおよび前記調整ゲインを2乗した
    値により増幅した値とを加算することにより得られた値
    を出力するフィードフォワード制御手段と、 前記第1、第2および第3の増幅手段と、前記加速度制
    御手段と、前記フィードフォワード手段とからそれぞれ
    出力された値どうしを加算した値をトルク指令とし、該
    トルク指令に基づいて前記制御対象を駆動するトルク制
    御器とを備えた位置制御装置。
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