JP3446595B2 - サーボ装置 - Google Patents
サーボ装置Info
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- JP3446595B2 JP3446595B2 JP08416898A JP8416898A JP3446595B2 JP 3446595 B2 JP3446595 B2 JP 3446595B2 JP 08416898 A JP08416898 A JP 08416898A JP 8416898 A JP8416898 A JP 8416898A JP 3446595 B2 JP3446595 B2 JP 3446595B2
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Description
り工作機械等を駆動するサーボ装置に関するものであ
る。
ク図である。図において、1は位置指令生成部、2は位
置演算手段、例えば、位置制御部である。3は速度演算
手段、例えば、速度制御部である。4は電流制御部、5
は電流駆動手段、例えば、電力増幅回路である。6はモ
ータ、例えば、サーボモータである。7はサーボモータ
6の回転位置を検出するエンコーダ、8はエンコーダ7
の位置検出出力を微分して速度を算出する微分手段であ
る。エンコーダ7、および、微分手段8より検出手段が
構成される。9は位置指令生成部1から出力される位置
指令、10はエンコーダ7から出力される位置フィード
バック信号、11は位置偏差信号、12は位置制御部2
から出力される速度指令、13は微分手段8から出力さ
れる速度フィードバック信号、14は速度指令12と速
度検出信号との差分である速度偏差信号、15は速度制
御部3から出力されるトルク指令、16はサーボモータ
6に流れる電流を示す電流フィードバック信号である。
このサーボ装置は、位置指令生成部1により出力される
位置指令信号9にエンコーダ7より検出されたサーボモ
ータ6の位置フィードバック信号10が追従するように
サーボモータ6を回転させるように構成されている。ま
た、この動作を高速安定に行うために位置指令信号9と
位置フィードバック信号10との偏差信号11にもとづ
き位置制御部2が速度指令12を生成し、位置フィード
バック信号10にもとづき微分手段8により生成される
速度フィードバック信号13が速度指令12に追従する
ように速度制御部3がサーボモータ6への電流指令15
を出力している。さらに、サーボモータ6に流れる電流
値を示す電流フィードバック16がこの電流指令15に
追従するように電流制御部4及び電力増幅部5はサーボ
モータ6に電流を流すようにしている。すなわち、速度
制御ループは位置制御ループのマイナーループとなって
おり、速度制御ループの内部にさらに電流ループが構成
されている。サーボ制御装置においては制御手法として
一般にPI制御が用いられるが、場合により適宜PID
制御やモデル適応制御等も用いられる。いずれの制御手
法が用いられる場合においても、従来装置においては一
般に各制御ループ内のゲインは予め調整やチューニング
により固定されている。リアルタイムで制御ループ内の
ゲインを非線形に変化させる装置もあるが、単に予め設
定されている上限値以上にならないように制限を加える
ように構成されているため、要求精度の面から常時速度
ループゲインが高すぎる状態に設定され動作が不安定に
なるという問題点があった。
いては、高速位置決めの場合のように移動中の遅れは重
要でなく位置決め目標位置に近くなったときに遅れが問
題になる場合においても、サーボループ内のゲインは固
定になっているか、または、単に予め設定されている上
限値以上にならないように非線形に制限を加えるように
構成されているため、要求精度の面から常時速度ループ
ゲインが高すぎる傾向にあり、高速移動中に機械系の共
振や振動が誘発されやすいという問題点があった。ま
た、通常機械系の共振周波数は制御ループの応答可能周
波数を越えているので、機械系の共振が誘発されると制
御不能状態に陥り電源を落とさなければならい事態にな
ることもあり、安定した動作が得られないという問題点
があった。
る耐性が十分に得られないという問題点があった。
した機械装置などにおいては、1つの軸を1つのモータ
で駆動できないため1つの軸を複数のモータで駆動する
場合がある。このような場合には複数のモータを同期し
て駆動する必要があるので、同一指令をそれぞれのモー
タの駆動装置に与え、それぞれの駆動装置が自モータの
位置検出器からの位置検出出力にもとづき個々に位置制
御を行うようにしていたが、位置決め精度を向上させる
ためにゲインを高くすると、軸間でのサーボ応答の位相
の不一致に起因するモータ間での干渉がおこり振動現象
が発生する等の問題点があった。
置は、モータと、上記モータの位置および速度を検出す
る検出手段と、外部から入力された位置指令と上記検出
手段の位置検出出力との差分にもとづき速度指令を生成
する位置演算手段と、上記速度指令と上記検出手段の速
度検出出力との差分に所定の速度ループゲインを乗じト
ルク指令を生成する速度演算手段と、上記トルク指令に
もとづき上記モータに電流を流す電流駆動手段と、を備
え、上記速度ループゲインを、高速移動中において上記
位置指令と上記検出手段の位置検出出力との差分である
位置偏差が大きいうちは位置ループゲインから決まる最
低値まで小さくするとともに、目標位置に近づき上記位
置偏差が小さくなるにつれ、所定の位置偏差でピーク値
になるように位置偏差信号に対し反比例的に連続的に大
きくし、且つ上記所定の位置よりも更に位置偏差が零に
近づくと位置ループゲインから決まる最低値まで連続的
に小さくするようにしたものである。
位置偏差として、上記理想位置ループモデルから出力さ
れる現在位置信号と検出手段の位置検出出力との差分で
ある位置偏差を用いるようにしたものである。
速度を検出する検出手段と、外部から入力された位置指
令と上記検出手段の位置検出出力との差分である位置偏
差にもとづき速度指令を生成する位置演算手段と、上記
速度指令と上記検出手段の速度検出出力との差分である
速度偏差に所定のゲインを乗じトルク指令を生成する速
度演算手段と、上記トルク指令にもとづき上記モータに
電流を流す電流駆動手段と、をそれぞれ有する第1、第
2サーボ装置を備え、上記速度ループゲインを、高速移
動中において上記第1サーボ装置の上記検出手段の位置
検出出力と上記第2サーボ装置の上記検出手段の位置検
出出力との差分である位置偏差が大きいうちは位置ルー
プゲインから決まる最低値まで小さくするとともに、目
標位置に近づき上記位置偏差が小さくなるにつれ、所定
の位置偏差でピーク値になるように位置偏差信号に対し
反比例的に連続的に大きくし、且つ上記所定の位置より
も更に位置偏差が零に近づくと位置ループゲインから決
まる最低値まで連続的に小さくするようにしたものであ
る。
が増加する場合にはその値をそのまま出力するととも
に、上記位置偏差が小さくなる場合には立下りをなだら
かにした信号を出力する位置偏差平滑手段を有し、上記
位置偏差として、この位置偏差平滑手段より出力される
信号を用いるようにしたものである。
が増加する場合にはその値をそのまま出力するととも
に、上記位置偏差が小さくなる場合には立下りをなだら
かにした信号を出力し、且つ上記位置偏差の変動周波数
に応じて変化する信号を出力する位置偏差平滑手段を有
し、上記位置偏差として、この位置偏差平滑手段より出
力される信号を用いるようにしたものである。
発明の実施の形態1によるサーボ装置のブロック図であ
る。この図1は、位置偏差信号が11が速度制御部3に
入力されている他は従来装置を示す図13と同様であ
る。この発明の実施の形態1においては、速度制御部3
は電流指令15を次式により求めて出力している。 I_CMD= Kv_p1 × ev+ KvI×(evI) ・・・(1) Kv_p1=Kv_c+α×|ep|/(1+κ× ep× ep) ・・・(2) 但し、I_CMDは電流指令15の値、Kv_p1は速度ル
ープゲイン、evは速度偏差信号14の大きさ、KvI
は速度ループ積分ゲインの値、evIは速度偏差信号1
4の積分値、Kv_cは速度ループゲインの最小値、ep
は位置偏差信号11の大きさ、αおよびκは速度ループ
ゲインのピーク値と、このピーク値になるときの位置偏
差信号11の大きさを与える定数である。なお、Kv_
p1×evはPI制御における比例項に相当し、KvI
×(evI)はPI制御における積分項に相当する。
信号11の大きさepと速度ループゲインKv_p1との
関係を示す図である。図に示されるように、速度ループ
ゲインKv_p1が最大となるときの|ep|の値は1/
κであり、速度ループゲインKv_p1の最大値はα/
(2κ)である。なお、α/2k、および、1/kは、
α、kにより任意に設定できるので、例えば、α/2k
を電流ループより制限される速度ループゲインの最大値
にし、1/kを速度ループゲインを最大にするときの位
置偏差の値にしてもよい。
時のように停止時の整定を問題とするような場合には、
高速移動中の位置偏差が極めて大きい領域での速度応答
はあまり問題とならないので機械共振を誘発しないよう
にゲインを落としておき、外乱等により比較的大きな位
置偏差が生じている場合には、直ちに位置偏差に対応し
て速度ループゲインを電流ループの応答性により制限さ
れる範囲内で大きくして位置偏差の増大を抑制し、位置
の偏差が極めて小さい場合には速度ループゲインを落と
しておくことにより、停止時等においてサーボの高ゲイ
ン化により生じる磁気音や機械振動の誘発などが抑制さ
れる。また、速度ループゲインのピーク値、および、ピ
ーク値に達するときの位置偏差の値をあらかじめ任意に
設定できる。また、ゲインの変化は、急激に変化するこ
とがない簡単な関数による変化なので安定に容易にゲイ
ン設定ができ、速度制御部3におけるトルクの算出等も
速やかにでき高速な応答が可能になる。
施の形態2によるサーボ装置のブロック図である。図に
おいて38は位置偏差平滑手段、例えば、位置偏差平滑
回路である。この図3は、位置偏差信号11が位置偏差
平滑回路38を介して速度制御部3に入力されている他
は図1と同様である。次に、位置偏差平滑回路38の内
部回路について説明する。位置偏差平滑回路38におい
て、22は位置偏差11を絶対値にする絶対値生成部、
28は絶対値生成部22からの出力信号である絶対値信
号、23は絶対値信号28を微分する微分器、29は微
分器23からの出力信号である微分信号、24は微分信
号29の符号により1か−1の信号を生成する信号生成
器、30は信号生成器24からの出力信号である符号信
号、32は位置偏差平滑回路38の出力信号であるep
s1信号、25は判定部である。この判定部25は符号
信号30が1のときに、eps1信号32と絶対値信号
28とを比較しeps1信号32の方が絶対値信号28
より小さい値であれば1を出力し、大きい値であれば0
を出力する。31は判定部25からの出力信号である判
定結果信号、26は平滑ゲインを乗じる平滑ゲイン部、
27は前回値を記憶するメモリ部である。
サーボ装置において、速度制御部3は電流指令15を次
式により求めて出力する。 I_CMD= Kv_p2× ev+ KvI×(evI) ・・・(3) Kv_p2=Kv_c+α×|eps1|/(1+κ’× eps1× eps1) ・・・(4) ここで、Kv_p2は速度ループゲイン、eps1は位置
偏差平滑回路38から出力される位置偏差平滑信号の大
きさ、αおよびκは速度ループゲインのピーク値と、こ
のピーク値になるときの位置誤差平滑信号33の大きさ
を与える定数である。
8、微分信号29、符号信号30、判定結果信号31、
eps1信号32の関係を示す信号波形図である。図に
示すように、位置偏差信号epをもとにその立ち上がり
を遅らせることなく、立ち下がりが平滑されたeps1
信号32を生成し、このeps1信号32にもとづき式
(4)により速度ループゲインKv_p2を求めてい
る。このようにして求めることにより、位置偏差信号の
立ち上がりを遅くすることなく、立ち下がりを平滑した
平滑信号にもとづき速度ループゲインが設定されるの
で、位置偏差の変動が大きくても速度ループゲインの変
動が抑制され、安定な制御が行われるとともに、位置偏
差が発生したときに直ちにこれに応答して速度ループゲ
インを変化させることができる。
施の形態3によるサーボ装置のブロック図である。図に
おいて39は位置偏差平滑手段、例えば、位置偏差平滑
回路である。この図5は位置偏差平滑回路38が位置偏
差平滑回路39に置き換わっている他は図3と同様であ
る。次に、位置偏差平滑回路39について説明する。位
置偏差平滑回路39において、22は位置偏差信号11
の絶対値をとる絶対値生成部、28は絶対値生成部22
から出力される絶対値信号、23は絶対値信号28を微
分する微分器、29は微分器23から出力される微分信
号、24は微分信号29の符号により1または−1を出
力する信号生成器、30は信号生成器24から出力され
る符号信号、25は判定部である。40は予め設定され
た一定時間内における符号信号30の数をカウントする
カウンタ、41はカウンタ40から出力されるカウント
値信号、42はカウント値41と絶対値信号28の信号
とを乗じた信号である。上述の判定部25は、信号42
と位置偏差平滑信号33とを比較して、位置偏差平滑信
号33の方が信号42より小さければ1、小さくなけれ
ば0を出力する。31は判定部25から出力される判定
結果信号、26は平滑ゲインを乗じる平滑ゲイン部、2
7は前回値を記憶するメモリ部である。
3は電流指令15を次の式(6)により求めて出力す
る。 I_CMD=Kv_p3×ev+KvI×(evI) ・・・(5) Kv_p3=Kv_c+α×|eps2|/(1+κ× eps2× eps2) ・・・(6) ここで、Kv_p3は速度ループのゲイン、esp2は
位置偏差平滑回路39より出力される位置偏差平滑信号
33の大きさ、αおよびκはこの速度ループゲインのピ
ーク値と、このピーク値になるときの位置誤差平滑信号
33の大きさを与える定数である。
8、微分信号29、符号信号30、判定結果信号31、
信号33(=eps2)の関係を示す信号波形図であ
る。図に示すように、位置偏差信号11(=ep)をも
とにその立ち上がりを遅らせることなく立ち下がりが平
滑され、位置偏差信号epの変動周波数により出力信号
の大きさが変化するeps2信号33を生成し、このe
ps2信号33と式(6)とから速度ループゲインKv
_p3を求めるようにしているので、実施の形態2におけ
る効果に加えて変動周波数が機械共振周波数に一致する
ような高い周波数の場合において速度ループゲインが小
さい値に抑制され一層安定に動作できる。
の形態4によるサーボ装置のブロック図である。図1に
おいては、速度制御部3に1つの入力信号として位置偏
差信号11(=ep)が入力されているが、図7におい
ては、この入力信号を理想位置ループモデル34から出
力される理想位置信号35と実位置フィードバック10
との偏差を示す偏差信号36(=epm)に置き換えて
いる。この理想位置ループモデル34は、モータ、機械
系、負荷等を含めて各構成要素の機能が数式で与えられ
ている他は図1と同様のサーボ構成であり、位置指令に
対するモータの応答は外乱や実際の機械系や負荷の状態
等に依存しない関数で与えられる。これにより、理想位
置ループモデル34の出力に対して偏差が生じた場合に
のみ速度ループゲインが変化することになり、運転中に
発生する通常の位置偏差の変化に対しては速度ループゲ
インがほとんど変化することなく、外乱や速度ループの
遅れに起因する偏差が生じた場合に、これに対応して速
度ループゲインを変化させることができる。
の形態5によるサーボ装置のブロック図である。図3に
おいては、位置偏差平滑回路(1)38に位置偏差信号
11(=ep)が入力されているが、この図8において
は、理想位置ループモデル34から出力される理想位置
信号35と実位置フィードバック10との偏差を示す偏
差信号36(=epm)が入力されている。これによ
り、理想位置ループモデル34の出力に対して偏差が生
じた場合にのみ速度ループゲインが変化することにな
り、運転中に発生する通常の位置偏差信号11に変化が
発生しても速度ループゲインはほとんど変化することな
く、外乱や速度ループの遅れに起因する偏差が生じた場
合に、これに対応して直ちに速度ループゲインを変化さ
せることができる。
の形態6によるサーボ装置のブロック図である。図5に
おいては、位置偏差平滑回路(2)39に位置偏差信号
11(=ep)が入力されているが、この図9において
は、理想位置ループモデル34から出力される理想位置
信号35と実位置フィードバック10との偏差を示す偏
差信号36(=epm)が入力されている。これによ
り、理想位置ループモデル34の出力に対して偏差が生
じた場合にのみ速度ループゲインが変化することにな
り、運転中に発生する通常の位置偏差が変化しても速度
ループゲインがほとんど変化することなく、外乱や速度
ループの遅れに起因する偏差が生じた場合に、これに対
応して直ちに速度ループゲインを変化させることができ
る。
施の形態7によるサーボシステムのブロック図である。
この図10は一軸を第1、第2サーボモータにより駆動
するサーボ装置を示している。すなわち、このサーボ装
置においては、それぞれサーボモータ6を有する2つの
サーボ装置である第1、第2サーボ装置により1つの軸
が駆動されるように構成されており、第1、第2サーボ
装置の速度制御部3は電流指令15を次式により算出し
て出力している。 I_CMD= Kv_p4 × ev+ KvI×(evI) ・・・(7) Kv_p4=Kv_c+α×|epe|/(1+κ× epe× epe) ・・・(8) ここで、Kv_p4は速度ループゲイン、epeは2つの
サーボモータ6の相互間の位置誤差を示す位置誤差信号
37の大きさ、αおよびκは速度ループゲインのピーク
値と、このピーク値になるときの位置誤差信号37の大
きさを与える定数である。なお、速度ループゲインKv
_p4と位置誤差信号37(=epe)との間には、この
発明の実施の形態1の場合と同様に図2に示すような関
係がある。
モータで1つの軸を同期して駆動するサーボシステムに
おいて、例えば、軸に上積みされている別軸で重量物の
移動があり重心が変化し、このためにサーボ制御装置間
での速度ループ応答が一致しなくなり、現在位置に差異
が生じ(複数のモータが機械的に連結されていても、例
えば、軸の捻じれ等が発生して現在位置に微少な差異が
生じる)た場合に、この差異に応じて直ちに速度ループ
ゲインを電流ループの応答性により制限される範囲内で
大きくし差異の増大を抑制することができる。また、高
速移動中の位置偏差がきわめて大きい領域においては速
度ループゲインを小さくし、速度ループゲインが大きい
ために発生する機械共振の発生や、サーボモータ同士の
干渉動作の発生を防止することができる。また、速度ル
ープゲインのピーク値、および、速度ループゲインがピ
ーク値にあるときのサーボモータ間の位置誤差の値をあ
らかじめ設定できる(但し、速度ループゲインのピーク
値は電流ループの特性により制限を受ける)。また、速
度ループゲインが簡単な関数によりきめられるようにし
たので容易に連続で安定したゲイン特性を得ることがで
きる。
施の形態8によるサーボ装置のブロック図である。この
図11は本発明の実施の形態7と同様に、一軸を2つの
サーボモータにより駆動するサーボ制御システムを示し
ており、それぞれサーボモータを有する2つのサーボ制
御装置により1つの軸が駆動されるように構成されてい
る。この実施の形態8においては、位置誤差信号37を
そのまま速度ループゲインを制御する信号としてそれぞ
れの速度制御部3に与えずに、位置誤差平滑回路38に
より平滑して与えるようにしており、それぞれのサーボ
制御部の速度制御部3は電流指令15を次式により算出
して出力している。 I_CMD= Kv_p5× ev+ KvI×(evI) ・・・(9) Kv_p5 =Kv_c+α×|epes1|/(1+κ× epes1× epes1) ・・・(10) ここで、Kv_p5は速度ループゲイン、epes1は位
置誤差平滑回路38から出力される位置誤差平滑信号の
大きさ、αおよびκはこの速度ループゲインのピーク値
と、このピーク値になるときの位置誤差平滑信号の大き
さを与える定数である。
誤差信号の立ち上がりを遅くすることなく、立ち下がり
を平滑した信号波形を有する平滑信号にもとづき速度ル
ープゲインが設定されるので、位置誤差の変動による速
度ループゲインの変動が抑制されるとともに、位置誤差
が発生したときには直ちに速度ループゲインを変化させ
ることができる。
施の形態9によるサーボ装置のブロック図である。この
図12は本発明の実施の形態8と同様に、一軸を2つの
サーボモータにより駆動するサーボ装置を示しており、
それぞれサーボモータを有する第1、第2サーボ装置に
より1つの軸が駆動されるように構成されている。この
実施の形態9においては、位置誤差信号37を位置誤差
平滑回路38により平滑せずに、位置誤差平滑回路39
により平滑するようにしており、第1、第2サーボ装置
の速度制御部3はそれぞれ電流指令15を次式により算
出して出力している。 I_CMD= Kv_p6× ev+ KvI×(evI) ・・・(11) Kv_p5 =Kv_c+α×|epes2|/(1+κ× epes2× epes2) ・・・(12) ここで、Kv_p6は速度ループゲイン、epes2は位
置誤差平滑回路39から出力される位置誤差平滑信号の
大きさ、αおよびκはこの速度ループゲインのピーク値
と、このピーク値になるときの位置誤差平滑信号の大き
さを与える定数である。
の立ち上がりを遅くすることなく立ち下がりが平滑され
るとともに、位置偏差信号の変動周波数に応じて出力値
が変化するようにした平滑信号にもとづき速度ループゲ
インが設定されるので、変動周波数が機械共振周波数に
一致するような高い周波数の場合において速度ループゲ
インを小さくすることができる。
高速移動中において位置指令と検出手段の位置検出出力
との差分である位置偏差が大きいうちは位置ループゲイ
ンから決まる最低値まで小さくするとともに、目標位置
に近づき上記位置偏差が小さくなるにつれ、所定の位置
偏差でピーク値になるように位置偏差信号に対し反比例
的に連続的に大きくし、且つ上記所定の位置よりも更に
位置偏差が零に近づくと位置ループゲインから決まる最
低値まで連続的に小さくするようにしたので、外乱等に
より比較的大きな位置偏差が生じた場合には高い速度ル
ープゲインにより位置偏差を速やかに減少させ追従精度
を向上でき、位置偏差が極めて大きい高速移動中の領
域、および、位置偏差が極めて小さい領域においては低
い速度ループゲインにより機械共振やモータの磁気音の
誘発が抑制され、動作を安定化できる効果がある。
偏差として、上記理想位置ループモデルから出力される
現在位置信号と検出手段の位置検出出力との差分である
位置偏差を用いるようにしたので、外乱等により制御目
標位置に対し比較的大きい位置偏差が生じた場合に高い
速度ループゲインにより速やかに位置偏差を減少させ制
御目標位置に対する追従精度を向上できるとともに、位
置偏差が極めて大きい場合、および、位置偏差が極めて
小さい通常動作の場合には低い速度ループゲインにより
機械共振やモータの磁気音の発生を防止でき、動作を安
定化できる効果がある。
するサーボ装置において、速度ループゲインを、高速移
動中において上記第1サーボ装置の検出手段の位置検出
出力と上記第2サーボ装置の検出手段の位置検出出力と
の差分である位置偏差が大きいうちは位置ループゲイン
から決まる最低値まで小さくするとともに、目標位置に
近づき上記位置偏差が小さくなるにつれ、所定の位置偏
差でピーク値になるように位置偏差信号に対し反比例的
に連続的に大きくし、且つ上記所定の位置よりも更に位
置偏差が零に近づくと位置ループゲインから決まる最低
値まで連続的に小さくするようにしたので、機械系の重
心の変化等による第1、第2サーボ装置間での速度ルー
プ応答における差異の発生や、外乱の発生等により第
1、第2サーボ装置間で比較的大きな位置偏差が生じた
場合に直ちに第1、第2サーボ制御装置の速度ループゲ
インを大きくしこの位置偏差を速やかに減少させモータ
間での干渉の発生を防止し、位置偏差が極めて大きい場
合、および、位置偏差が極めて小さい通常動作の場合に
は低い速度ループゲインにより、機械共振やモータの磁
気音の発生を防止でき、動作を安定化できる効果があ
る。
が増加する場合にはその値をそのまま出力するととも
に、上記位置偏差が小さくなる場合には立下りをなだら
かにした信号を出力する位置偏差平滑手段を有し、上記
位置偏差として、この位置偏差平滑手段より出力される
信号を用いるようにしたので、速度ループゲインの変動
が抑制され、制御をより安定化できる効果がある。
が増加する場合にはその値をそのまま出力するととも
に、上記位置偏差が小さくなる場合には立下りをなだら
かにした信号を出力し、且つ上記位置偏差の変動周波数
に応じて変化する信号を出力する位置偏差平滑手段を有
し、上記位置偏差として、この位置偏差平滑手段より出
力される信号を用いるようにしたので、制御ループで対
応困難な高い周波数の場合において速度ループゲインが
小さくなり機械共振等による不安定動作を防止でき、さ
らに一層制御を安定化できる効果がある。
示すブロック図である。
インを示す説明図である。
示すブロック図である。
回路の信号処理内容を示す説明図である。
示すブロック図である。
回路の信号処理内容を示す説明図である。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
示すブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 モータと、上記モータの位置および速度
を検出する検出手段と、外部から入力された位置指令と
上記検出手段の位置検出出力との差分にもとづき速度指
令を生成する位置演算手段と、上記速度指令と上記検出
手段の速度検出出力との差分に所定の速度ループゲイン
を乗じトルク指令を生成する速度演算手段と、上記トル
ク指令にもとづき上記モータに電流を流す電流駆動手段
と、を備え、上記速度ループゲインを、高速移動中にお
いて上記位置指令と上記検出手段の位置検出出力との差
分である位置偏差が大きいうちは位置ループゲインから
決まる最低値まで小さくするとともに 、 目標位置に近づ
き上記位置偏差が小さくなるにつれ、所定の位置偏差で
ピーク値になるように位置偏差信号に対し反比例的に連
続的に大きくし 、 且つ上記所定の位置よりも更に位置偏
差が零に近づくと位置ループゲインから決まる最低値ま
で連続的に小さくすることを特徴とするサーボ装置。 - 【請求項2】 理想位置ループモデルを有し、上記位置
偏差として 、 上記理想位置ループモデルから出力される
現在位置信号と検出手段の位置検出出力との差分である
位置偏差を用いることを特徴とする請求項1記載のサー
ボ装置。 - 【請求項3】 モータと、上記モータの位置および速度
を検出する検出手段と、外部から入力された位置指令と
上記検出手段の位置検出出力との差分である位置偏差に
もとづき速度指令を生成する位置演算手段と、上記速度
指令と上記検出手段の速度検出出力との差分である速度
偏差に所定のゲインを乗じトルク指令を生成する速度演
算手段と、上記トルク指令にもとづき上記モータに電流
を流す電流駆動手段と、をそれぞれ有する第1、第2サ
ーボ装置を備え、上記速度ループゲインを、高速移動中
において上記第1サーボ装置の上記検出手段の位置検出
出力と上記第2サーボ装置の上記検出手段の位置検出出
力との差分である位置偏差が大きいうちは位置ループゲ
インから決まる最低値まで小さくするとともに 、 目標位
置に近づき上記位置偏差が小さくなるにつれ、所定の位
置偏差でピーク値になるように位置偏差信号に対し反比
例的に連続的に大きくし 、 且つ上記所定の位置よりも更
に位置偏差が零に近づくと位置ループゲインから決まる
最低値まで連続的に小さくすることを特徴とするサーボ
装置。 - 【請求項4】 位置偏差が入力され、この位置偏差が増
加する場合にはその値をそのまま出力するとともに、上
記位置偏差が小さくなる場合には立下りをなだらかにし
た信号を出力する位置偏差平滑手段を有し、上記位置偏
差として 、 この位置偏差平滑手段より出力される信号を
用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
かに記載のサーボ装置。 - 【請求項5】 位置偏差が入力され、この位置偏差が増
加する場合にはその値をそのまま出力するとともに、上
記位置偏差が小さくなる場合には立下りをなだらかにし
た信号を出力し、且つ上記位置偏差の変動周波数に応じ
て変化する信号を出力する位置偏差平滑手段を有し、上
記位置偏差として 、 この位置偏差平滑手段より出力され
る信号を用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載のサーボ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08416898A JP3446595B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | サーボ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08416898A JP3446595B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | サーボ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11282538A JPH11282538A (ja) | 1999-10-15 |
JP3446595B2 true JP3446595B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=13822976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08416898A Expired - Lifetime JP3446595B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | サーボ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3446595B2 (ja) |
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-
1998
- 1998-03-30 JP JP08416898A patent/JP3446595B2/ja not_active Expired - Lifetime
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