JP2001356622A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2001356622A
JP2001356622A JP2000176018A JP2000176018A JP2001356622A JP 2001356622 A JP2001356622 A JP 2001356622A JP 2000176018 A JP2000176018 A JP 2000176018A JP 2000176018 A JP2000176018 A JP 2000176018A JP 2001356622 A JP2001356622 A JP 2001356622A
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heaters
heater
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JP2000176018A
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Norikazu Okada
憲和 岡田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突入電流による電源電圧変動を防ぎ、また、
立ち上がり時間を短縮する。 【解決手段】 コールドスタート時は、SW4,7を開
放しSW5,6を閉じた状態で、SW1〜3を順番に閉
じることで3本のヒータH1〜3を順次点灯させること
で突入電流を抑制する。ヒータ温度が所定温度以上の場
合は、SW2,3,5,6を開放しSW4,7を閉じた
状態でSW1を閉じることで、3本のヒータH1〜3を
直列接続で同時に点灯させることでヒータの立ち上がり
時間を短縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着画像を定着
させる定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画
像形成装置において、転写紙・OHPフィルム等の記録
材上に転写された未定着画像(トナー像)を記録材に定
着させる定着装置として熱定着装置が広く利用されてい
る。
【0003】従来、熱定着装置としては、ヒータにより
加熱される定着ローラを用いるものが多い。このような
熱定着装置の熱源(ヒータ)として多用されているハロ
ゲンランプ(ハロゲンヒータ)は消費電力が大きく、ヒ
ータ点灯時に流れる突入電流が大きいため、商用電源ラ
インの電圧降下を引き起こし、この電源ラインに接続さ
れている他の機器、例えば光源装置(蛍光灯など)がち
らつく等の不具合(いわゆるフリッカ現象)を発生させ
ていた。
【0004】そこで、フリッカ現象を回避するために、
実開平1−50633号公報には、定着ヒータを複数本
に分割し、電力を分散して点灯させることが提案されて
いる。また、特開平10−301441号公報には、複
数ヒータの点灯回数を平均化することによってヒータ寿
命を延ばし、消費電力を抑えるとともにフリッカの発生
を防止することが提案されている。
【0005】また、本願出願人は先に特願平11−29
3000号により、複数本のヒータ点灯回数と点灯順序
を記憶する手段によってヒータ寿命を延ばし、消費電力
を抑えるとともに効果的なソフトスタート制御によって
フリッカの発生を防止することを、別途提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数本
のヒータを全て点灯させる場合、フリッカ対策のため、
複数本を順番に(順次に)点灯させる必要があり、定着
ヒータ温度の立ち上がり時間が長い(画像形成装置のウ
ォームアップ時間が長い)という問題があった。
【0007】本発明は、従来の画像形成装置の定着制御
における上述の問題を解決し、突入電流による電源電圧
変動を防ぐことと立ち上がり時間を短縮することのでき
る定着装置及び画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、本発明に
より、複数のヒータを有する定着装置において、前記複
数のヒータの直列接続による同時点灯と前記複数のヒー
タの順次点灯を切り換え可能に構成したことにより解決
される。
【0009】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、複数のヒータを有する定着装置を備える画像形成装
置において、前記複数のヒータを直列に接続し点灯する
制御と、前記複数のヒータを順次点灯させる制御とを、
切り替え可能なことを提案する。
【0010】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、定着ヒータ点灯時にヒータ温度が所定の温度未満の
場合は前記複数のヒータを順次点灯させ、定着ヒータ点
灯時にヒータ温度が前記所定の温度以上の場合は前記複
数のヒータを直列接続で同時に点灯させることを提案す
る。
【0011】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、一定時間画像形成装置の操作がない場合、待機モー
ドの定着目標温度よりも低い定着目標温度で前記複数の
ヒータの点灯制御を行なうモードを有することを提案す
る。
【0012】また、前記の課題を解決するため、本発明
は、前記待機モードの定着目標温度よりも低い定着目標
温度で前記複数のヒータの点灯制御を行なうモードから
待機モードへの復帰時に、前記複数のヒータを直列接続
で同時に点灯させることを提案する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る画像形成装
置の一例である複写機の概略構成を示す断面図である。
この複写機の全体的な構成については後述し、本発明に
関わる定着装置の部分から説明する。
【0014】図2は、本実施形態の複写機における定着
ヒータ制御部の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、商用電源13からの電力ラインはDC電源部1
4とAC制御部20とに接続される。定着装置10(図
2では定着ヒータ部のみ図示する)へはAC制御部20
を介して電力が供給される。また、DC電源部14で直
流に変換された電力がコントローラ部30に供給され
る。
【0015】本実施形態では、定着装置10の定着ロー
ラは3本のヒータH1〜H3を有しており、定着ローラ
にはローラ温度を検出するサーミスタ22が付設されて
いる。3本のヒータH1〜H3は同一の定格電力のヒー
タである。
【0016】AC制御部20には接点リレー21,第1
〜第7スイッチSW1〜7が含まれる。接点リレー21
と第1ヒータH1を結ぶラインL1には第1スイッチS
W1が設けられている。接点リレー21と第2ヒータH
2を結ぶラインL2には第2スイッチSW2が設けられ
ている。接点リレー21と第3ヒータH3を結ぶライン
L3には第3スイッチSW3が設けられている。第1〜
第3スイッチ(SW1〜3)は、各ヒータへの通電をO
N/OFFするためのスイッチである。
【0017】そして、ラインL2とラインL3間に第4
スイッチSW4が設けられている。この第4スイッチS
W4のON/OFFにより、ラインL2とラインL3が
接断される。
【0018】また、第2ヒータH2と電源を結ぶライン
L5には第6スイッチSW6が設けられている。第3ヒ
ータH3と電源を結ぶラインL6には第7スイッチSW
7が設けられている。さらに、第1ヒータH1からのラ
インL4がラインL5に接続されている。また、ライン
L5とラインL6間に第5スイッチSW5が設けられて
いる。この第5スイッチSW5のON/OFFにより、
ラインL5(及びラインL4)とラインL6が接断され
る。第4〜第7スイッチ(SW4〜7)は、3本のヒー
タを直列にして通電する・通電しないを切り換えるスイ
ッチである。
【0019】本実施形態では、3本のヒータH1〜3を
直列接続で通電させる場合、SW1,SW4,SW7を
閉じて他のスイッチを開放する。また、本実施形態で
は、3本のヒータH1〜3を順番に点灯させる場合、S
W4,SW7を開放してSW5,SW6を閉じた状態で
SW1〜3のON/OFFを制御することにより、各ヒ
ータの順次点灯を行なうようにしている。
【0020】一方、コントローラ部30は、CPU31
及び記憶装置であるROM32を有している。本実施形
態の画像形成装置は、定着ヒータを点灯させる際に、1
本ずつ順番に点灯させる制御と、3本のヒータを電気的
に直列接続して点灯させる制御とを、切り替え可能に構
成している。
【0021】そして、定着ヒータを1本ずつ順番に点灯
させるときの順番はあらかじめ決められており、本実施
形態ではROM32にその順番(ヒータの点灯順)が記
憶されている。また、順番に点灯させたヒータのヒータ
番号がROM32に順次記憶される。本実施形態では、
ROM32は電源なしでも記憶が保持される半導体メモ
リー(不揮発性半導体メモリー)としてのEEPROM
などを用いることにより、データの書き込みを行うこと
ができ、また、画像形成装置の電源OFF時にも書きこ
まれたデータを保持できるようにしている。
【0022】次に、本実施形態における定着ヒータの点
灯制御について説明する。画像形成装置本体の電源スイ
ッチ15をONすると、商用電源13からの電力がDC
電源部14に供給されてDC電源部14が起動する。D
C電源部14ではAC100VがDC5VまたはDC2
4Vに変換され、その変換された電力がコントローラ部
30に供給される。これにより画像形成装置は起動状態
となり、コントローラ部30のCPU31はAC制御部
20の接点リレー21に制御信号を出力し、リレー接点
をONする。
【0023】本実施形態における定着制御を示す図3の
フローチャートを参照して説明を続ける。上述のように
電源スイッチ15をONすると接点リレー21がONし
(S1)、次に、CPU31は定着装置10の温度(定
着ローラ温度)をサーミスタ22により測定し(S
2)、S3において、検出した定着ローラ温度が所定の
目標温度に達しておらず、コールドスタート時であると
判断できる所定の基準温度未満であれば、3本のヒータ
を一本ずつ点灯させる制御を行い(S4〜S8)。一
方、S3において、コールドスタート時ではないと判断
できる所定の基準温度以上であれば、3つのヒータを電
気的に直列に接続する制御に切り替え、ヒータ点灯制御
を行う(S9〜S14)。
【0024】S4〜S8の制御(ヒータ順次点灯制御)
を具体的に説明すると、CPU31からAC制御部20
に指令を与え、SW5,6をONし、他のSW1,2,
3,4,7はOFFの状態を維持する。これは、3本の
ヒータの順次点灯を可能とする準備状態といえる。次
に、CPU31は外部記憶装置32に保持している前回
点灯させたヒータ番号を参照し、前回点灯させたヒータ
番号の次の番号のヒータを第1〜第3スイッチ(SW1
〜SW3)を制御して点灯させる。
【0025】例えば、前回点灯させたヒータ番号がヒー
タ1であれば、次に点灯するヒータはヒータ2となる。
したがって、SW2をONし(SW4,7はOFF、S
W5,6はON状態である)、ヒータ2を点灯させる。
次いでSW3をONし(SW4,7はOFF、SW5,
6はON状態である)、ヒータ3を点灯させる。さら
に、SW1をONし(SW4,7はOFF、SW5,6
はON状態である)、ヒータ1を点灯させる。このよう
にして、コールドスタート時からの定着ヒータ制御は、
複数のヒータを順番に点灯させ、定着装置の温度が目標
温度に到達すれば、点灯させた順にヒータを消灯してい
く。
【0026】S9〜S14の制御(ヒータ直列点灯制
御)を具体的に説明すると、CPU31からAC制御部
20に指令を与え、SW5,6をOFFし、次にSW4
・7をONする。これにより、3つのヒータは電気的に
直列に接続された状態となる。なお、ここではまだSW
1〜3はOFFとする。そして、SW1をONすると
(SW1,4,7がON、SW2,3,5,6がOF
F)、3つのヒータが直列に通電されて点灯する。これ
により、3本のヒータH1〜3が同時に点灯し、ヒータ
温度(定着ローラ温度)の立ち上がりスピードを向上さ
せ、短い時間にて、待機中の目標温度に到達させること
ができる。
【0027】一度、定着装置が目標温度に到達した画像
形成装置の待機時は、定着装置の温度を目標温度と比較
し、低下しすぎた(目標温度を中心に設定された所定範
囲の下限温度より低下した)場合は、ヒータを一本点灯
させて目標温度付近の温度を維持する。この場合のヒー
タを一本点灯させるとき、記憶装置に保持させておいた
前回点灯させたヒータ番号の次の番号、ここでヒータ1
の番号がROM32に保持されたいたとすると、ヒータ
2をONさせる。目標温度に達すれば、ヒータ2をOF
Fさせる。この後、再び定着装置温度が低下したら、次
はヒータ3をONさせ、目標温度に達すればヒータ3を
OFFさせる。以下、同様に、H1→H2→H3→H1
のように順番にヒータを点灯・消灯制御し、3本のヒー
タの点灯回数平均化を図る。
【0028】ところで、本実施形態における定着制御
は、一度、定着装置が目標温度に到達した後の待機モー
ドのほかに、予熱モード、中間モードを有している。待
機モードは、定着装置温度が目標温度に到達し、目標温
度を中心に設定された所定範囲の上下限温度を維持して
いる状態である。
【0029】予熱モードは、ユーザが最後に画像形成装
置を操作した時点から設定された時間までをカウント
し、所定の時間に到達するまでユーザーのキー操作が無
ければ、自動的に予熱状態に入るモードである。予熱モ
ード時は、待機中(待機モード)の目標温度より数十度
低い温度を、予熱モードの定着目標温度に設定し、この
予熱時の目標温度を中心に設定された所定範囲内の温度
を維持するように制御する。
【0030】中間モードは、ユーザが最後に画像形成装
置を操作した時点から設定された時間までカウントし、
所定の時間に到達すると自動的に移行するモードであ
る。中間モードは待機モードと予熱モードの中間のモー
ドで、定着目標温度で比べると、待機モード(時の目標
温度)>中間モード(時の目標温度)>予熱モード(時
の目標温度)となる。
【0031】中間モードは予熱モードよりも短い時間に
て、このモードに移行するので、ユーザが画像形成装置
から離れ、所定の操作されない時間が経過すると、画像
形成装置は図4のフローチャートに示すように、モード
が移行する。すなわち、待機モードにおいてタイマのカ
ウントが開始され(S21)、キー操作の有無が判断さ
れ(S22)、キー操作が無ければカウント値が設定さ
れた値(中間モードへ移行する値)になったかどうかを
判断する(S23)。カウント値が設定値になると中間
モードへの移行処理(S24)が行なわれて装置モード
は中間モードになる。このモード遷移は、待機モード→
中間モード→予熱モード、である。
【0032】待機モードから所定時間(ここでは例とし
て1分とする)の間、ユーザが画像形成装置から離れ、
キー操作が無ければ、自動的に待機中の目標温度より低
い所定の中間モードの温度に、定着ヒータの目標温度が
設定し直される。本実施形態では待機モードよりも10
℃低い温度に定着ヒータの目標温度が設定し直される。
【0033】また、中間モードの状態から、更にユーザ
が画像形成装置のキーを押下しない状態が、所定時間
(ここでは例として10分とする)持続すると、自動的
に待機中の目標温度(及び中間モード時)より低い所定
の予熱モードの温度に、定着ヒータの目標温度が設定し
直される。本実施形態では待機モードよりも30℃低い
温度に定着ヒータの目標温度が設定し直される。また、
予熱モード時は操作部の表示(パネル表示)も消灯さ
れ、更に省エネを図っている。
【0034】ここで、中間モードから他モードへの移行
処理を図5のフローチャートを参照して説明する。図5
に示すように、中間モードにおいて、モード切替のため
のタイマのカウントが開始され(S31)、キー操作の
有無が判断され(S32)、キー操作が無ければカウン
ト値が設定された値(予熱モードへ移行する値)になっ
たかどうかを判断する(S33)。カウント値が設定値
になると予熱モードへの移行処理(S34)が行なわれ
て装置モードは予熱モードになる。
【0035】一方、S2でキー操作が有った場合は、ま
ず、定着ヒータの目標温度を待機中の目標温度から中間
モードの目標温度に設定しなおし、前述のSW5・6を
OFFし、次にSW4・7をONする(S35)。これ
により、3つのヒータH1〜3は電気的に直列に接続さ
れた状態となる。
【0036】そして、SW1をONすると、H1〜3が
直列に通電されて点灯する(S36)。これにより、ヒ
ータ温度の立ち上がりスピードを向上させ、短い時間に
て、待機中の目標温度に戻す。本実施形態では約10秒
で目標温度に到達させる。定着ローラ温度を検出し(S
37)、S38にて目標温度(待機モードの目標温度)
に到達すれば、SW1をOFFし(直列ヒータ消灯処
理、S39)、次にSW4,7をOFFして、最後にS
W5,6をONし直す(S40)。そして、ヒータは一
本ずつ点灯される状態に戻る。以降は、待機モードの間
は目標温度を中心とした所定範囲内の温度を維持するよ
う、一本のヒータを点灯・消灯制御を行う。
【0037】図6は、予熱モード解除処理を示すフロー
チャートである。予熱モードの時点でユーザが予熱モー
ドを解除した以降の処理も中間モードの時点での処理
(中間モードから待機モードへ移行する部分)と同様
で、内部の処理は次のように動く。
【0038】図6のフローチャートに示すように、予熱
モードにおいてキー操作があると(S51)、まず、予
熱時の定着目標温度を、待機時の目標温度に設定しなお
し、SW5,6をOFFし、次にSW4,7をONする
(S52)。これにより、3つのヒータは電気的に直列
に接続された。そして、SW1をONすると、ヒータH
1〜3が直列で通電・点灯する(S53)。これによ
り、ヒータ温度の立ち上がりスピードを向上させ、短い
時間にて、待機中の目標温度に戻す。定着ローラ温度を
検出し(S54)、S55にて目標温度(待機モードの
目標温度)に到達すれば、SW1をOFFし(直列ヒー
タ消灯処理、S56)、次にSW4,7をOFFして、
最後にSW5,6をONし直す(S57)。そして、ヒ
ータは一本ずつ点灯される状態に戻る。以降は、待機モ
ードの間は目標温度を中心とした所定範囲内の温度を維
持するよう、一本のヒータを点灯・消灯制御を行う。
【0039】図7は、本実施形態における、コールドス
タート時の定着ヒータ点灯制御(ヒータ順次点灯制御)
による電流特性を示す波形図である。この図において、
各ヒータを順次点灯させる都度に電流値が少しずつ増大
していく。したがって、複数本のヒータを一度に点灯さ
せる場合に比べて突入電流は抑えられる。
【0040】また、図8は、定着ヒータが温まっている
状態での定着ヒータ点灯制御(ヒータ直列点灯制御)に
よる電流特性を示す波形図である。この図において、複
数のヒータを直列接続で点灯させる場合は、図7と比べ
て、点灯時の電流値は大きくなっている。しかし、複数
のヒータを直列接続で一度に点灯させることにより、ヒ
ータ温度の立ち上げ時間は短くなり、ウォームアップ時
間は短縮される。
【0041】このように、本実施形態においては、複数
のヒータを電気的に直列に接続して通電する状態と、一
本づつ通電させる状態とを切り換え可能に構成し、ヒー
タの温度が低い場合は一本ずつ順番に点灯させる制御で
定着ヒータを温めるので、突入電流を抑えることができ
る。また、ヒータの温度がある程度温まった状態におい
ては突入電流は小さいため、複数のヒータを一本ずつ点
灯させるフリッカ対策の点灯制御でなく、複数のヒータ
を直列に接続して同時に点灯させることで、定着装置の
立ち上がり速度を改善させることができる。
【0042】また、待機モードのほかに中間モード及び
予熱モードを設けることにより、装置が消費する総消費
電力を低減させ、省エネルギーを図ることができる。ま
た、中間モードあるいは予熱モードから待機モードへ復
帰する場合は、複数のヒータを直列接続で一度に点灯さ
せる制御を行なっているので、ヒータ温度の立ち上がり
を早くし、待機モードへの復帰時間の短縮しつつ総消費
電力の低減を図ることができる。
【0043】最後に、図1に示す本実施形態の複写機の
全体構成について説明する。図1に示す複写機は、本体
1、給紙テーブル2及びADF3から構成されている。
【0044】本体1内の上部位置にスキャナ4が配置さ
れ、その下に感光体ドラム5を中心に電子写真プロセス
に必要な各種機器が配設されている。図では、感光体ド
ラム5の周囲に配設された機器のうち、現像ユニット
6、転写搬送ユニット7、クリーニングユニット8に符
号を付している。転写搬送ユニット7の側方には定着装
置10が配設されている。定着装置10は、定着ロ−ラ
に加圧ローラが(図示しない加圧スプリングにより)所
定の圧力で圧接されている。また、この複写機は、本体
内の給紙トレイ9aに加えて給紙テーブル2内に3段の
給紙トレイ9b,9c,9dを有しており、計4段の給
紙トレイを有している。また、本体1の側面には、手差
しトレイ9eが設けられている。
【0045】この複写機の動作について簡単に説明す
る。図示しない駆動手段により回転駆動される感光体ド
ラム5は、帯電器によりその表面が一様に帯電される。
コンタクトガラス上の原稿画像がスキャナ4により読み
取られ、感光体ドラム5上に露光されて静電潜像が形成
される。感光体ドラム5上の潜像は現像装置6により可
視像化され、トナー像が形成される。
【0046】一方、4段の給紙トレイ9a,9b,9
c,9d及び手差しトレイ9eの何れかから用紙が呼び
出され、レジストローラ11へ搬送される。そして、感
光体ドラム5上のトナー像の転写タイミングを取られて
転写位置へ送出される。
【0047】転写搬送ユニット7により、転写位置へ送
られてきた用紙上に感光体ドラム5上のトナー像が転写
され、用紙は感光体ドラム5から分離されて定着装置1
0へと送られる。そして、用紙上の未定着トナー像が定
着装置10により定着された後、用紙は排紙トレイ12
へ排出される。トナー像転写後の感光体ドラム5はクリ
ーニング装置8により清掃され、次回の画像形成に備え
る。
【0048】以上、本発明を図示の実施形態の複写機を
例にとって説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。例えば、複写機以外のプリンタやファクシミ
リ等の画像形成装置にも本発明を適用することができ
る。また、画像形成装置の作像部の構成も一例であり、
レーザ書き込みによるデジタル方式等でも構わない。
【0049】さらに、定着装置の構成も上記実施形態に
限定されるものではない。また、定着ヒータの数も3つ
に限定されるものではなく、任意の複数のヒータとする
ことができる。また、各モードにおける定着目標温度の
設定も一例であり、適宜設定できるものである。
【0050】また、複数本のヒータの接続の仕方も本実
施形態に限定されず、接続を切り換える場合のスイッチ
の制御方法も本実施形態に限定されない。例えば、ヒー
タの順次点灯制御の場合、本実施形態ではSW4,7を
開放してSW5,6を閉じているが、これを、SW4,
6を開放してSW5,7を閉じるようにすることもでき
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、複数のヒータの直列接続による同時点灯と複
数のヒータの順次点灯を切り換え可能に構成したしたの
で、直列接続により複数ヒータを同時点灯させる場合は
ヒータ立ち上げ時間を短くし、複数ヒータを順次点灯さ
せる場合はヒータ点灯時の突入電流を抑えることができ
る。したがって、突入電流の抑制と立ち上がり時間を短
縮することの可能な定着装置を実現できる。
【0052】また、本発明の画像形成装置によれば、複
数のヒータを直列に接続し点灯する制御と、複数のヒー
タを順次点灯させる制御とを切り替え可能なので、ヒー
タ立ち上げ時間を短くしたい場合は、直列接続による複
数ヒータ同時点灯制御を行ない、ヒータ点灯時の突入電
流を抑えたい場合には、複数ヒータの順次点灯制御を行
なうことができる。このため、状況に応じた定着ヒータ
の点灯制御が可能となり、突入電流による電源電圧変動
を防ぐことと立ち上がり時間を短縮することのできる画
像形成装置を実現することができる。
【0053】請求項3の構成により、定着ヒータ点灯時
にヒータ温度が所定の温度未満の場合は前記複数のヒー
タを順次点灯させ、定着ヒータ点灯時にヒータ温度が前
記所定の温度以上の場合は前記複数のヒータを直列接続
で同時に点灯させるので、低温時の突入電流の抑制と、
突入電流が大きくならない状態でのヒータ立ち上げ時間
の短縮を行なうことができる。
【0054】請求項4の構成により、一定時間画像形成
装置の操作がない場合、待機モードの定着目標温度より
も低い定着目標温度で前記複数のヒータの点灯制御を行
なうモードを有するので、装置総消費電力を低減させ、
省エネルギーを図ることができる。
【0055】請求項5の構成により、待機モードの定着
目標温度よりも低い定着目標温度で複数のヒータの点灯
制御を行なうモードから待機モードへの復帰時に、複数
のヒータを直列接続で同時に点灯させるので、低い方の
定着目標温度をかなり小さな値に設定した場合でも、ヒ
ータの立ち上げ時間を短くし、待機モードへの復帰時間
を短縮することができる。また、装置総消費電力を低減
させ、省エネルギーを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例である複写機
の概略構成を示す断面図である。
【図2】定着ヒータ制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本実施形態における定着制御を示すフローチャ
ートである。
【図4】本実施形態におけるモードの移行処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】中間モードから他モードへの移行処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】予熱モード解除処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】コールドスタート時のヒータ順次点灯制御によ
る電流特性を示す波形図である。
【図8】定着ヒータが温まっている状態でのヒータ直列
点灯制御による電流特性を示す波形図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 10 定着装置 14 DC電源部 20 AC制御部 30 コントローラ部 31 CPU 32 記憶装置(EEPROM) H1〜H3 定着ヒータ SW1〜7 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 EA12 EA15 EC20 ED25 EE07 EF04 EF06 FA08 FA35 FB07 2H033 AA41 BA25 BA27 BA30 CA05 CA07 CA30 CA32 CA45 CA48 3K058 AA02 AA03 AA27 AA81 BA18 CB02 CB34 CC06 CD04 CE22 CE28 CE31 DA01 GA06 5H410 CC03 DD03 DD05 EA28 EA37 EB01 EB25 EB27 EB38 FF14 FF21 KK03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヒータを有する定着装置におい
    て、 前記複数のヒータの直列接続による同時点灯と前記複数
    のヒータの順次点灯を切り換え可能に構成したことを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 複数のヒータを有する定着装置を備える
    画像形成装置において、 前記複数のヒータを直列に接続し点灯する制御と、前記
    複数のヒータを順次点灯させる制御とを、切り替え可能
    なことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 定着ヒータ点灯時にヒータ温度が所定の
    温度未満の場合は前記複数のヒータを順次点灯させ、定
    着ヒータ点灯時にヒータ温度が前記所定の温度以上の場
    合は前記複数のヒータを直列接続で同時に点灯させるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 一定時間画像形成装置の操作がない場
    合、待機モードの定着目標温度よりも低い定着目標温度
    で前記複数のヒータの点灯制御を行なうモードを有する
    ことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記待機モードの定着目標温度よりも低
    い定着目標温度で前記複数のヒータの点灯制御を行なう
    モードから待機モードへの復帰時に、前記複数のヒータ
    を直列接続で同時に点灯させることを特徴とする、請求
    項4に記載の画像形成装置。
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