JP2001354901A - 膜形成用組成物の製造方法、膜形成用組成物、膜の形成方法およびシリカ系膜 - Google Patents

膜形成用組成物の製造方法、膜形成用組成物、膜の形成方法およびシリカ系膜

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JP2001354901A
JP2001354901A JP2000360177A JP2000360177A JP2001354901A JP 2001354901 A JP2001354901 A JP 2001354901A JP 2000360177 A JP2000360177 A JP 2000360177A JP 2000360177 A JP2000360177 A JP 2000360177A JP 2001354901 A JP2001354901 A JP 2001354901A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 半導体素子などの層間絶縁膜材料として、比
誘電率特性、低リーク電流特性、塗膜の機械的強度、溶
液の保存安定性に優れたシリカ系膜が形成可能な膜形成
用組成物の製造方法を得る。 【解決手段】 一般式1、2、3で表されるシラン化合
物の1種以上を、触媒の存在下プロトン性有機溶剤中で
加水分解し、次いで非プロトン性有機溶剤で抽出するこ
とを特徴とする膜形成用組成物の製造方法。 Ra Si(OR14-a ・・・・・(1) Si(OR24 ・・・・・(2) R3 b (R4 O)3-b Si−(R7 )−Si(OR5
3-c6 c・・・・(3) (R:H、F、1価の有機基、R〜R:1価の有機
基、R:−O−、フェニレン、−(CH−、
a:1〜2,b、c:0〜2、d:0〜1、n:1〜6
の整数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜形成用組成物に
関し、さらに詳しくは、半導体素子などにおける層間絶
縁膜材料として、比誘電率特性、低リーク電流特性、塗
膜の機械的強度、溶液の保存安定性に優れたシリカ系膜
が形成可能な膜形成用組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子などにおける層間絶縁
膜として、CVD法などの真空プロセスで形成されたシ
リカ(SiO2 )膜が多用されている。そして、近年、
より均一な層間絶縁膜を形成することを目的として、S
OG(Spin on Glass)膜と呼ばれるテト
ラアルコキシランの加水分解生成物を主成分とする塗布
型の絶縁膜も使用されるようになっている。また、半導
体素子などの高集積化に伴い、有機SOGと呼ばれるポ
リオルガノシロキサンを主成分とする低比誘電率の層間
絶縁膜が開発されている。特に半導体素子などのさらな
る高集積化や多層化に伴い、より優れた導体間の電気絶
縁性が要求されており、したがって、より低比誘電率で
かつクラック耐性に優れる層間絶縁膜材料が求められる
ようになっている。
【0003】低比誘電率の材料としては、アンモニアの
存在下にアルコキシシランを縮合して得られる微粒子と
アルコキシシランの塩基性部分加水分解物との混合物か
らなる組成物(特開平5−263045、同5−315
319)や、ポリアルコキシシランの塩基性加水分解物
をアンモニアの存在下縮合することにより得られた塗布
液(特開平11−340219、同11−34022
0)が提案されているが、これらの方法で得られる材料
は、反応の生成物の性質が安定せず、成膜後の比誘電
率、低リーク電流、機械的強度、溶液の保存安定性など
の膜特性のバラツキも大きいため、工業的生産には不向
きであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するための膜形成用組成物に関し、さらに詳しく
は、半導体素子などにおける層間絶縁膜として、低誘電
性、低リーク電流、機械的強度、溶液の保存安定性に優
れた膜形成用組成物、および工業的に安定性の高い製造
方法および該組成物から得られるシリカ系膜を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)下記一
般式(1)で表される化合物(以下、「化合物1」とい
う)、下記一般式(2)で表される化合物(以下、「化
合物2」という)および下記一般式(3)で表される化
合物(以下、「化合物3」という)の群から選ばれた少
なくとも1種のシラン化合物を(B)触媒の存在下、
(C)第一のプロトン性有機溶剤中で加水分解を行い、 Ra Si(OR14-a ・・・・・(1) (式中、Rは水素原子、フッ素原子または1価の有機
基、R1 は1価の有機基、aは1〜2の整数を示す。) Si(OR24 ・・・・・(2) (式中、R2 は1価の有機基を示す。) R3 b (R4 O)3-b Si−(R7d −Si(OR53-c6 c・・・・ (3) 〔式中、R3 〜R6 は同一または異なり、それぞれ1価
の有機基、bおよびcは同一または異なり、0〜2の数
を示し、R7 は酸素原子、フェニレン基または−(CH
2n −で表される基(ここで、nは1〜6の整数であ
る)、dは0または1を示す。〕次いで(D)非プロト
ン性有機溶剤で抽出を行うことを特徴とする膜形成用組
成物の製造方法に関する。次に、本発明は上記製造法に
て作製した膜形成用組成物に関する。次に、本発明は、
上記膜形成用組成物を基板に塗布し、加熱することを特
徴とする膜の形成方法に関する。次に、本発明は、上記
膜の形成方法によって得られるシリカ系膜に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、(A)加水分解
縮合物とは、上記化合物(1)〜(3)の群から選ばれ
た少なくとも1種の加水分解物であるが、その一部が縮
合していてもよい。ここで、(A)成分における加水分
解物とは、上記(A)成分を構成する化合物(1)〜
(3)に含まれるR1 O−基,R2 O−基,R4 O−基
およびR5 O−基のすべてが加水分解されている必要は
なく、例えば、1個だけが加水分解されているもの、2
個以上が加水分解されているもの、あるいは、これらの
混合物であってもよい。また、(A)成分における縮合
物は、(A)成分を構成する化合物(1)〜(3)の加
水分解物のシラノール基が縮合してSi−O−Si結合
を形成したものであるが、本発明では、シラノール基が
すべて縮合している必要はなく、僅かな一部のシラノー
ル基が縮合したもの、縮合の程度が異なっているものの
混合物などをも包含した概念である。
【0007】(A)加水分解縮合物 (A)加水分解縮合物は、上記化合物(1)〜(3)の
群から選ばれた少なくとも1種のシラン化合物を塩基性
化合物の存在下に、加水分解、縮合して得られる。 化合物(1);上記一般式(1)において、RおよびR
1 の1価の有機基としては、アルキル基、アリール基、
アリル基、グリシジル基などを挙げることができる。ま
た、一般式(1)において、Rは1価の有機基、特にア
ルキル基またはフェニル基であることが好ましい。ここ
で、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基などが挙げられ、好ましくは炭素数1〜
5であり、これらのアルキル基は鎖状でも、分岐してい
てもよく、さらに水素原子がフッ素原子などに置換され
ていてもよい。一般式(1)において、アリール基とし
ては、フェニル基、ナフチル基、メチルフェニル基、エ
チルフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル
基、フルオロフェニル基などを挙げることができる。
【0008】一般式(1)で表される化合物の具体例と
しては、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ト
リ−n−プロポキシシラン、トリ−iso−プロポキシ
シラン、トリ−n−ブトキシシラン、トリ−sec−ブ
トキシシラン、トリ−tert−ブトキシシラン、トリ
フェノキシシラン、フルオロトリメトキシシラン、フル
オロトリエトキシシラン、フルオロトリ−n−プロポキ
シシラン、フルオロトリ−iso−プロポキシシラン、
フルオロトリ−n−ブトキシシラン、フルオロトリ−s
ec−ブトキシシラン、フルオロトリ−tert−ブト
キシシラン、フルオロトリフェノキシシランなど;
【0009】メチルトリメトキシシラン、メチルトリエ
トキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メ
チルトリ−iso−プロポキシシラン、メチルトリ−n
−ブトキシシラン、メチルトリ−sec−ブトキシシラ
ン、メチルトリ−tert−ブトキシシラン、メチルト
リフェノキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、エチルトリ−n−プロポキシシ
ラン、エチルトリ−iso−プロポキシシラン、エチル
トリ−n−ブトキシシラン、エチルトリ−sec−ブト
キシシラン、エチルトリ−tert−ブトキシシラン、
エチルトリフェノキシシラン、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ−n−プロ
ポキシシラン、ビニルトリ−iso−プロポキシシラ
ン、ビニルトリ−n−ブトキシシラン、ビニルトリ−s
ec−ブトキシシラン、ビニルトリ−tert−ブトキ
シシラン、ビニルトリフェノキシシラン、n−プロピル
トリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラ
ン、n−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、n−プ
ロピルトリ−iso−プロポキシシラン、n−プロピル
トリ−n−ブトキシシラン、n−プロピルトリ−sec
−ブトキシシラン、n−プロピルトリ−tert−ブト
キシシラン、n−プロピルトリフェノキシシラン、i−
プロピルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキ
シシラン、i−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、
i−プロピルトリ−iso−プロポキシシラン、i−プ
ロピルトリ−n−ブトキシシラン、i−プロピルトリ−
sec−ブトキシシラン、i−プロピルトリ−tert
−ブトキシシラン、i−プロピルトリフェノキシシラ
ン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエ
トキシシラン、n−ブチルトリ−n−プロポキシシラ
ン、n−ブチルトリ−iso−プロポキシシラン、n−
ブチルトリ−n−ブトキシシラン、n−ブチルトリ−s
ec−ブトキシシラン、n−ブチルトリ−tert−ブ
トキシシラン、n−ブチルトリフェノキシシラン、se
c−ブチルトリメトキシシラン、sec−ブチルトリエ
トキシシラン、sec−ブチル−トリ−n−プロポキシ
シラン、sec−ブチル−トリ−iso−プロポキシシ
ラン、sec−ブチル−トリ−n−ブトキシシラン、s
ec−ブチル−トリ−sec−ブトキシシラン、sec
−ブチル−トリ−tert−ブトキシシラン、sec−
ブチル−トリフェノキシシラン、t−ブチルトリメトキ
シシラン、t−ブチルトリエトキシシラン、t−ブチル
トリ−n−プロポキシシラン、t−ブチルトリ−iso
−プロポキシシラン、t−ブチルトリ−n−ブトキシシ
ラン、t−ブチルトリ−sec−ブトキシシラン、t−
ブチルトリ−tert−ブトキシシラン、t−ブチルト
リフェノキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ−n−プロポ
キシシラン、フェニルトリ−iso−プロポキシシラ
ン、フェニルトリ−n−ブトキシシラン、フェニルトリ
−sec−ブトキシシラン、フェニルトリ−tert−
ブトキシシラン、フェニルトリフェノキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエト
キシシラン、γ−トリフロロプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−トリフロロプロピルトリエトキシシランなど;
【0010】ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、ジメチル−ジ−n−プロポキシシラン、
ジメチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジメチル−
ジ−n−ブトキシシラン、ジメチル−ジ−sec−ブト
キシシラン、ジメチル−ジ−tert−ブトキシシラ
ン、ジメチルジフェノキシシラン、ジエチルジメトキシ
シラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチル−ジ−n
−プロポキシシラン、ジエチル−ジ−iso−プロポキ
シシラン、ジエチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジエチ
ル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジエチル−ジ−te
rt−ブトキシシラン、ジエチルジフェノキシシラン、
ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピル
ジエトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−n−プロポ
キシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−iso−プロポキ
シシラン、ジ−n−プロピル−ジ−n−ブトキシシラ
ン、ジ−n−プロピル−ジ−sec−ブトキシシラン、
ジ−n−プロピル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ
−n−プロピル−ジ−フェノキシシラン、ジ−iso−
プロピルジメトキシシラン、ジ−iso−プロピルジエ
トキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−n−プロポ
キシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−iso−プロ
ポキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−n−ブトキ
シシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−sec−ブトキ
シシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−tert−ブト
キシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−フェノキシシ
ラン、ジ−n−ブチルジメトキシシラン、ジ−n−ブチ
ルジエトキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−n−プロポ
キシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−iso−プロポキシ
シラン、ジ−n−ブチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ
−n−ブチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−n−
ブチル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−n−ブチ
ル−ジ−フェノキシシラン、ジ−sec−ブチルジメト
キシシラン、ジ−sec−ブチルジエトキシシラン、ジ
−sec−ブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−s
ec−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−s
ec−ブチル−ジ−n−ブトキシシラン、ジ−sec−
ブチル−ジ−sec−ブトキシシラン、ジ−sec−ブ
チル−ジ−tert−ブトキシシラン、ジ−sec−ブ
チル−ジ−フェノキシシラン、ジ−tert−ブチルジ
メトキシシラン、ジ−tert−ブチルジエトキシシラ
ン、ジ−tert−ブチル−ジ−n−プロポキシシラ
ン、ジ−tert−ブチル−ジ−iso−プロポキシシ
ラン、ジ−tert−ブチル−ジ−n−ブトキシシラ
ン、ジ−tert−ブチル−ジ−sec−ブトキシシラ
ン、ジ−tert−ブチル−ジ−tert−ブトキシシ
ラン、ジ−tert−ブチル−ジ−フェノキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニル−ジ−エトキ
シシラン、ジフェニル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ
フェニル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジフェニル
−ジ−n−ブトキシシラン、ジフェニル−ジ−sec−
ブトキシシラン、ジフェニル−ジ−tert−ブトキシ
シラン、ジフェニルジフェノキシシラン、ジビニルトリ
メトキシシランなど;を挙げることができる。
【0011】化合物(1)として好ましい化合物は、メ
チルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルトリ−is
o−プロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エ
チルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキ
シシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメ
トキシシラン、ジフェニルジエトキシシランなどであ
る。これらは、1種あるいは2種以上を同時に使用して
もよい。
【0012】化合物(2);上記一般式(2)におい
て、R2 で表される1価の有機基としては、先の一般式
(1)と同様な有機基を挙げることができる。一般式
(2)で表される化合物の具体例としては、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロ
ポキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テ
トラ−n−ブトキシラン、テトラ−sec−ブトキシシ
ラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラフェ
ノキシシランなどが挙げられる。
【0013】化合物(3);上記一般式(3)におい
て、R3 〜R6 で表される1価の有機基としては、先の
一般式(1)と同様な有機基を挙げることができる。一
般式(3)のうち、R7 が酸素原子の化合物としては、
ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシロキ
サン、ヘキサフェノキシジシロキサン、1,1,1,
3,3−ペンタメトキシ−3−メチルジシロキサン、
1,1,1,3,3−ペンタエトキシ−3−メチルジシ
ロキサン、1,1,1,3,3−ペンタフェノキシ−3
−メチルジシロキサン、1,1,1,3,3−ペンタメ
トキシ−3−エチルジシロキサン、1,1,1,3,3
−ペンタエトキシ−3−エチルジシロキサン、1,1,
1,3,3−ペンタフェノキシ−3−エチルジシロキサ
ン、1,1,1,3,3−ペンタメトキシ−3−フェニ
ルジシロキサン、1,1,1,3,3−ペンタエトキシ
−3−フェニルジシロキサン、1,1,1,3,3−ペ
ンタフェノキシ−3−フェニルジシロキサン、1,1,
3,3−テトラメトキシ−1,3−ジメチルジシロキサ
ン、1,1,3,3−テトラエトキシ−1,3−ジメチ
ルジシロキサン、1,1,3,3−テトラフェノキシ−
1,3−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−テト
ラメトキシ−1,3−ジエチルジシロキサン、1,1,
3,3−テトラエトキシ−1,3−ジエチルジシロキサ
ン、1,1,3,3−テトラフェノキシ−1,3−ジエ
チルジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−
1,3−ジフェニルジシロキサン、1,1,3,3−テ
トラエトキシ−1,3−ジフェニルジシロキサン、1,
1,3,3−テトラフェノキシ−1,3−ジフェニルジ
シロキサン、1,1,3−トリメトキシ−1,3,3−
トリメチルジシロキサン、1,1,3−トリエトキシ−
1,3,3−トリメチルジシロキサン、1,1,3−ト
リフェノキシ−1,3,3−トリメチルジシロキサン、
1,1,3−トリメトキシ−1,3,3−トリエチルジ
シロキサン、、1,1,3−トリエトキシ−1,3,3
−トリエチルジシロキサン、、1,1,3−トリフェノ
キシ−1,3,3−トリエチルジシロキサン、、1,
1,3−トリメトキシ−1,3,3−トリフェニルジシ
ロキサン、1,1,3−トリエトキシ−1,3,3−ト
リフェニルジシロキサン、1,1,3−トリフェノキシ
−1,3,3−トリフェニルジシロキサン、1,3−ジ
メトキシ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、1,3−ジエトキシ−1,1,3,3−テトラメチ
ルジシロキサン、1,3−ジフェノキシ−1,1,3,
3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−
1,1,3,3−テトラエチルジシロキサン、1,3−
ジエトキシ−1,1,3,3−テトラエチルジシロキサ
ン、1,3−ジフェノキシ−1,1,3,3−テトラエ
チルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−1,1,3,
3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジエトキシ
−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,
3−ジフェノキシ−1,1,3,3−テトラフェニルジ
シロキサンなどを挙げることができる。
【0014】これらのうち、ヘキサメトキシジシロキサ
ン、ヘキサエトキシジシロキサン、1,1,3,3−テ
トラメトキシ−1,3−ジメチルジシロキサン、1,
1,3,3−テトラエトキシ−1,3−ジメチルジシロ
キサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−1,3−ジ
フェニルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジエトキ
シ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,
3−ジメトキシ−1,1,3,3−テトラフェニルジシ
ロキサン、1,3−ジエトキシ−1,1,3,3−テト
ラフェニルジシロキサンなどを、好ましい例として挙げ
ることができる。
【0015】また、一般式(3)において、dが0の化
合物としては、ヘキサメトキシジシラン、ヘキサエトキ
シジシラン、ヘキサフェノキシジシラン、1,1,1,
2,2−ペンタメトキシ−2−メチルジシラン、1,
1,1,2,2−ペンタエトキシ−2−メチルジシラ
ン、1,1,1,2,2−ペンタフェノキシ−2−メチ
ルジシラン、1,1,1,2,2−ペンタメトキシ−2
−エチルジシラン、1,1,1,2,2−ペンタエトキ
シ−2−エチルジシラン、1,1,1,2,2−ペンタ
フェノキシ−2−エチルジシラン、1,1,1,2,2
−ペンタメトキシ−2−フェニルジシラン、1,1,
1,2,2−ペンタエトキシ−2−フェニルジシラン、
1,1,1,2,2−ペンタフェノキシ−2−フェニル
ジシラン、1,1,2,2−テトラメトキシ−1,2−
ジメチルジシラン、1,1,2,2−テトラエトキシ−
1,2−ジメチルジシラン、1,1,2,2−テトラフ
ェノキシ−1,2−ジメチルジシラン、1,1,2,2
−テトラメトキシ−1,2−ジエチルジシラン、1,
1,2,2−テトラエトキシ−1,2−ジエチルジシラ
ン、1,1,2,2−テトラフェノキシ−1,2−ジエ
チルジシラン、1,1,2,2−テトラメトキシ−1,
2−ジフェニルジシラン、1,1,2,2−テトラエト
キシ−1,2−ジフェニルジシラン、1,1,2,2−
テトラフェノキシ−1,2−ジフェニルジシラン、1,
1,2−トリメトキシ−1,2,2−トリメチルジシラ
ン、1,1,2−トリエトキシ−1,2,2−トリメチ
ルジシラン、1,1,2−トリフェノキシ−1,2,2
−トリメチルジシラン、1,1,2−トリメトキシ−
1,2,2−トリエチルジシラン、、1,1,2−トリ
エトキシ−1,2,2−トリエチルジシラン、、1,
1,2−トリフェノキシ−1,2,2−トリエチルジシ
ラン、、1,1,2−トリメトキシ−1,2,2−トリ
フェニルジシラン、1,1,2−トリエトキシ−1,
2,2−トリフェニルジシラン、、1,1,2−トリフ
ェノキシ−1,2,2−トリフェニルジシラン、1,2
−ジメトキシ−1,1,2,2−テトラメチルジシラ
ン、1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テトラメチ
ルジシラン、1,2−ジフェノキシ−1,1,2,2−
テトラメチルジシラン、1,2−ジメトキシ−1,1,
2,2−テトラエチルジシラン、1,2−ジエトキシ−
1,1,2,2−テトラエチルジシラン、1,2−ジフ
ェノキシ−1,1,2,2−テトラエチルジシラン、
1,2−ジメトキシ−1,1,2,2−テトラフェニル
ジシラン、1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テト
ラフェニルジシラン、1,2−ジフェノキシ−1,1,
2,2−テトラフェニルジシランなどを挙げることがで
きる。
【0016】これらのうち、ヘキサメトキシジシラン、
ヘキサエトキシジシラン、1,1,2,2−テトラメト
キシ−1,2−ジメチルジシラン、1,1,2,2−テ
トラエトキシ−1,2−ジメチルジシラン、1,1,
2,2−テトラメトキシ−1,2−ジフェニルジシラ
ン、1,2−ジメトキシ−1,1,2,2−テトラメチ
ルジシラン、1,2−ジエトキシ−1,1,2,2−テ
トラメチルジシラン、1,2−ジメトキシ−1,1,
2,2−テトラフェニルジシラン、1,2−ジエトキシ
−1,1,2,2−テトラフェニルジシランなどを、好
ましい例として挙げることができる。
【0017】さらに、一般式(3)において、R7 が−
(CH2n −で表される基の化合物としては、ビス
(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシ
リル)メタン、ビス(トリ−n−プロポキシシリル)メ
タン、ビス(トリ−i−プロポキシシリル)メタン、ビ
ス(トリ−n−ブトキシシリル)メタン、ビス(トリ−
sec−ブトキシシリル)メタン、ビス(トリ−t−ブ
トキシシリル)メタン、1,2−ビス(トリメトキシシ
リル)エタン、1,2−ビス(トリエトキシシリル)エ
タン、1,2−ビス(トリ−n−プロポキシシリル)エ
タン、1,2−ビス(トリ−i−プロポキシシリル)エ
タン、1,2−ビス(トリ−n−ブトキシシリル)エタ
ン、1,2−ビス(トリ−sec−ブトキシシリル)エ
タン、1,2−ビス(トリ−t−ブトキシシリル)エタ
ン、1−(ジメトキシメチルシリル)−1−(トリメト
キシシリル)メタン、1−(ジエトキシメチルシリル)
−1−(トリエトキシシリル)メタン、1−(ジ−n−
プロポキシメチルシリル)−1−(トリ−n−プロポキ
シシリル)メタン、1−(ジ−i−プロポキシメチルシ
リル)−1−(トリ−i−プロポキシシリル)メタン、
1−(ジ−n−ブトキシメチルシリル)−1−(トリ−
n−ブトキシシリル)メタン、1−(ジ−sec−ブト
キシメチルシリル)−1−(トリ−sec−ブトキシシ
リル)メタン、1−(ジ−t−ブトキシメチルシリル)
−1−(トリ−t−ブトキシシリル)メタン、1−(ジ
メトキシメチルシリル)−2−(トリメトキシシリル)
エタン、1−(ジエトキシメチルシリル)−2−(トリ
エトキシシリル)エタン、1−(ジ−n−プロポキシメ
チルシリル)−2−(トリ−n−プロポキシシリル)エ
タン、1−(ジ−i−プロポキシメチルシリル)−2−
(トリ−i−プロポキシシリル)エタン、1−(ジ−n
−ブトキシメチルシリル)−2−(トリ−n−ブトキシ
シリル)エタン、1−(ジ−sec−ブトキシメチルシ
リル)−2−(トリ−sec−ブトキシシリル)エタ
ン、1−(ジ−t−ブトキシメチルシリル)−2−(ト
リ−t−ブトキシシリル)エタン、ビス(ジメトキシメ
チルシリル)メタン、ビス(ジエトキシメチルシリル)
メタン、ビス(ジ−n−プロポキシメチルシリル)メタ
ン、ビス(ジ−i−プロポキシメチルシリル)メタン、
ビス(ジ−n−ブトキシメチルシリル)メタン、ビス
(ジ−sec−ブトキシメチルシリル)メタン、ビス
(ジ−t−ブトキシメチルシリル)メタン、1,2−ビ
ス(ジメトキシメチルシリル)エタン、1,2−ビス
(ジエトキシメチルシリル)エタン、1,2−ビス(ジ
−n−プロポキシメチルシリル)エタン、1,2−ビス
(ジ−i−プロポキシメチルシリル)エタン、1,2−
ビス(ジ−n−ブトキシメチルシリル)エタン、1,2
−ビス(ジ−sec−ブトキシメチルシリル)エタン、
1,2−ビス(ジ−t−ブトキシメチルシリル)エタ
ン、1,2−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、
1,2−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、1,2
−ビス(トリ−n−プロポキシシリル)ベンゼン、1,
2−ビス(トリ−i−プロポキシシリル)ベンゼン、
1,2−ビス(トリ−n−ブトキシシリル)ベンゼン、
1,2−ビス(トリ−sec−ブトキシシリル)ベンゼ
ン、1,2−ビス(トリ-t- ブトキシシリル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、
1,3−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、1,3
−ビス(トリ−n−プロポキシシリル)ベンゼン、1,
3−ビス(トリ−i−プロポキシシリル)ベンゼン、
1,3−ビス(トリ−n−ブトキシシリル)ベンゼン、
1,3−ビス(トリ−sec−ブトキシシリル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(トリ−t−ブトキシシリル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、
1,4−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、1,4
−ビス(トリ−n−プロポキシシリル)ベンゼン、1,
4−ビス(トリ−i−プロポキシシリル)ベンゼン、
1,4−ビス(トリ−n−ブトキシシリル)ベンゼン、
1,4−ビス(トリ−sec−ブトキシシリル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(トリ−t−ブトキシシリル)ベンゼ
ンなど挙げることができる。
【0018】これらのうち、ビス(トリメトキシシリ
ル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、1,
2−ビス(トリメトキシシリル)エタン、1,2−ビス
(トリエトキシシリル)エタン、1−(ジメトキシメチ
ルシリル)−1−(トリメトキシシリル)メタン、1−
(ジエトキシメチルシリル)−1−(トリエトキシシリ
ル)メタン、1−(ジメトキシメチルシリル)−2−
(トリメトキシシリル)エタン、1−(ジエトキシメチ
ルシリル)−2−(トリエトキシシリル)エタン、ビス
(ジメトキシメチルシリル)メタン、ビス(ジエトキシ
メチルシリル)メタン、1,2−ビス(ジメトキシメチ
ルシリル)エタン、1,2−ビス(ジエトキシメチルシ
リル)エタン、1,2−ビス(トリメトキシシリル)ベ
ンゼン、1,2−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、
1,3−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、1,4
−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、1,4−ビス
(トリエトキシシリル)ベンゼンなどを好ましい例とし
て挙げることができる。
【0019】本発明において、(A)成分を構成する化
合物(1)〜(3)としては、上記化合物(1)、
(2)および(3)からなる群から選ばれる1種もしく
は2種以上を用いることができる。
【0020】なお、上記(A)成分を構成する化合物
(1)〜(3)の群から選ばれた少なくとも1種のシラ
ン化合物を加水分解、縮合させる際に、R1 O−基,R
2 O−基、R4 O−基およびR5 O−基の総量1モル当
たり、5〜50モルの水を用いることが好ましく、7〜
30モルの水を加えることが特に好ましい。添加する水
の量が5モルより少ない場合は、十分な比誘電率と弾性
率が得られない場合があり、一方、50モルより多い場
合は、加水分解および縮合反応中のポリマーの析出やゲ
ル化が生じる場合がある。
【0021】本発明の(A)加水分解縮合物を製造する
に際しては、上記化合物(1)〜(3)の群から選ばれ
た少なくとも1種のシラン化合物を加水分解、縮合させ
る際に、(B)塩基化合物を用いることにより、低比誘
電率、低リーク電流であり、かつ塗膜の機械的強度に優
れたシリカ系膜を得ることができる。本発明で使用する
ことのできる塩基性化合物としては、例えば、ピリジ
ン、ピロール、ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、
ピコリン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジメチルモノエタノールアミン、モノメチルジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン、ジアザビシクロ
オクラン、ジアザビシクロノナン、ジアザビシクロウン
デセン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、テ
トラプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラ
ブチルアンモニウムハイドロオキサイド、アンモニア、
メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチル
アミン、N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルア
ミン、N,N−ジプロピルアミン、N,N−ジブチルア
ミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミンなどを挙げることができ
る。これらの塩基性化合物は、1種あるいは2種以上を
同時に使用してもよい。
【0022】上記塩基性化合物の使用量は、化合物
(1)〜(3)中のR1 O−基,R2 O−基,R4 O−
基およびR5 O−基で表される基の総量1モルに対し
て、通常、0.00001〜10モル、好ましくは0.
00005〜5モルである。アルキルアミンの使用量が
上記範囲内であれば、反応中のポリマーの析出やゲル化
の恐れが少ない。
【0023】このようにして得られる(A)加水分解縮
合物の慣性半径は、GPC(屈折率,粘度,光散乱測
定)法による慣性半径で、好ましくは5〜50nm、さ
らに好ましくは8〜40nm、特に好ましくは9〜20
nmである。加水分解縮合物の慣性半径が5〜50nm
であると、得られるシリカ系膜の比誘電率、機械的強度
に特に優れるものとできる。また、このようにして得ら
れる(A)加水分解縮合物は、粒子状の形態をとってい
ないことにより、基板状への塗布性が優れるという特徴
を有している。粒子状の形態をとっていないことは、例
えば透過型電子顕微鏡観察(TEM)により確認され
る。
【0024】なお、(A)成分中、各成分を完全加水分
解縮合物に換算したときに、化合物(2)は、化合物
(1)〜(3)の総量中、5〜75重量%、好ましくは
10〜70重量%、さらに好ましくは15〜70重量%
である。また、化合物(1)および/または(3)は、
化合物(1)〜(3)の総量中、95〜25重量%、好
ましくは90〜30重量%、さらに好ましくは85〜3
0重量%である。化合物(2)が、化合物(1)〜
(3)の総量中、5〜75重量%であることが、得られ
る塗膜の弾性率が高く、かつ低誘電性に特に優れる。こ
こで、本発明において、完全加水分解縮合物とは、化合
物(1)〜(3)中のR1 O−基,R2 O−基,R4
−基およびR5 O−基が100%加水分解してSiOH
基となり、さらに完全に縮合してシロキサン構造となっ
たものをいう。また、(A)成分としては、得られる組
成物の貯蔵安定性がより優れるので、化合物(1)およ
び化合物(2)の加水分解縮合物であることが好まし
い。この際の反応温度としては、通常、0〜100℃、
好ましくは15〜90℃である。
【0025】さらに、(A)加水分解縮合物では、化合
物(1)〜(3)の群から選ばれた少なくとも1種のシ
ラン化合物を、塩基性化合物の存在下に加水分解・縮合
して、加水分解縮合物とし、好ましくはその慣性半径を
5〜50nmとなすが、その後、組成物のpHを7以下
に調整することが好ましい。pHを調整する方法として
は、 pH調整剤を添加する方法、 常圧または減圧下で、組成物中より塩基性化合物を留
去する方法、 窒素、アルゴンなどのガスをバブリングすることによ
り、組成物中から塩基性化合物を除去する方法、 イオン交換樹脂により、組成物中からアルカリ触媒を
除く方法、などが挙げられる。これらの方法は、それぞ
れ、組み合わせて用いてもよい。
【0026】ここで、上記pH調整剤としては、無機酸
や有機酸が挙げられる。無機酸としては、例えば、塩
酸、硝酸、硫酸、フッ酸、リン酸、ホウ酸、シュウ酸な
どを挙げることができる。また、有機酸としては、例え
ば、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキ
サン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン
酸、シュウ酸、マレイン酸、メチルマロン酸、アジピン
酸、セバシン酸、没食子酸、酪酸、メリット酸、アラキ
ドン酸、シキミ酸、2−エチルヘキサン酸、オレイン
酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、サリチ
ル酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノクロロ酢酸、ジク
ロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、
マロン酸、スルホン酸、フタル酸、フマル酸、クエン
酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、メサコ
ン酸、シトラコン酸、リンゴ酸、グルタル酸の加水分解
物、無水マレイン酸の加水分解物、無水フタル酸の加水
分解物などを挙げることができる。これら化合物は、1
種あるいは2種以上を同時に使用してもよい。
【0027】上記pH調整剤による組成物のpHは、7
以下、好ましくは1〜6に調整される。このように、加
水分解縮合物の慣性半径を5〜50nmとなしたのち、
上記pH調整剤により上記範囲内にpHを調整すること
により、得られる組成物の貯蔵安定性が向上するという
効果が得られる。pH調整剤の使用量は、組成物のpH
が上記範囲内となる量であり、その使用量は、適宜選択
される。
【0028】本発明の膜形成用組成物は、例えば以下の
方法により製造することができる。 (A)成分を塩基性化合物の存在下第一のプロトン性
有機溶剤中で加水分解および場合によりさらに縮合を行
った後、(D)非プロトン性有機溶剤で抽出する。 (A)成分を塩基性化合物の存在下第一のプロトン性
有機溶剤中で加水分解および場合によりさらに縮合を行
った後、(E)第二のプロトン性有機溶剤を添加し、次
いで(D)非プロトン性有機溶剤で抽出する。 (A)成分を塩基性化合物の存在下第一のプロトン性
有機溶剤中で加水分解および場合によりさらに縮合を行
った後、(D)非プロトン性有機溶剤で抽出し、次いで
(F)第三のプロトン性有機溶剤に置換する。 (A)成分を塩基性化合物の存在下第一のプロトン性
有機溶剤中で加水分解および場合により縮合を行った
後、(E)第二のプロトン性有機溶剤を添加し、(D)
非プロトン性有機溶剤で抽出した後、次いで(F)第三
のプロトン性有機溶剤に置換する。
【0029】(C)第一のプロトン性有機溶剤 本発明で使用する第一のプロトン性有機溶剤としては、
沸点100℃未満のアルコールが好ましく、例えばメタ
ノール、エタノール、n−プロパノールおよびiso−
プロパノールを挙げることができる。これら化合物は、
1種あるいは2種以上を同時に使用してもよい。
【0030】(D)非プロトン性有機溶剤 本発明で使用する非プロトン性有機溶剤としては、エス
テル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤および炭化
水素系溶剤が好ましい。エステル系溶剤としては、例え
ばジエチルカーボネート、炭酸エチレン、炭酸プロピレ
ン、炭酸ジエチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ−ブチ
ロラクトン、γ−バレロラクトン、酢酸n−プロピル、
酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、
酢酸sec−ブチル、酢酸n−ペンチル、酢酸sec−
ペンチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸メチルペンチ
ル、酢酸2−エチルブチル、酢酸2−エチルヘキシル、
酢酸ベンジル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシクロ
ヘキシル、酢酸n−ノニル、アセト酢酸メチル、アセト
酢酸エチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレング
リコールモノ−n−ブチルエーテル、酢酸プロピレング
リコールモノメチルエーテル、酢酸プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノ
プロピルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノブチ
ルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジ酢酸グリコール、酢酸メトキシトリグリコール、
プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、プロピ
オン酸i−アミル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−n
−ブチル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタ
ル酸ジエチルなどが挙げられる。これらエステル系溶媒
は、1種あるいは2種以上を同時に使用してもよい。
【0031】エーテル系溶剤としては、例えばエチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエ
チルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテ
ル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレン
グリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジ
メチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエ
チレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリ
コールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチ
ルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、
プロピレングリコールジプロピルエーテル、プロピレン
グリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエ
ーテル、ジプロピレングリコールジプロピルエーテル、
ジプロピレングリコールジブチルエーテル、エチルエー
テル、i−プロピルエーテル、n−ブチルエーテル、n
−ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル、エ
チレンオキシド、1,2−プロピレンオキシド、ジオキ
ソラン、4−メチルジオキソラン、ジオキサン、ジメチ
ルジオキサン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラ
ヒドロフランなどが挙げられる。これらエーテル系溶媒
は、1種あるいは2種以上を同時に使用してもよい。
【0032】ケトン系溶剤としては、例えばアセトン、
メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メ
チル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−i
−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケトン、エチル
−n−ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ
−i−ブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロヘキ
サノン、2−ヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、
2,4−ペンタンジオン、アセトニルアセトン、ジアセ
トンアルコール、アセトフェノン、フェンチョンなどを
挙げることができる。これらケトン系溶媒は、1種ある
いは2種以上を同時に使用してもよい。
【0033】炭化水素系溶剤としては、例えばn−ペン
タン、i−ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキサン、n
−ヘプタン、i−ヘプタン、2,2,4−トリメチルペ
ンタン、n−オクタン、i−オクタン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼン、メチルエ
チルベンゼン、n−プロピルベンセン、i−プロピルベ
ンセン、ジエチルベンゼン、i−ブチルベンゼン、トリ
エチルベンゼン、ジ−i−プロピルベンセン、n−アミ
ルナフタレン、トリメチルベンゼンなどを挙げることが
できる。これら炭化水素系溶媒は、1種あるいは2種以
上を同時に使用してもよい。
【0034】(E)第二のプロトン性有機溶剤 本発明で使用する第二のプロトン性有機溶剤としては、
沸点100℃〜200℃のアルコールが好ましい。かか
る第二のプロトン性有機溶剤としては、例えばn−ペン
タノール、i−ペンタノール、2−メチルブタノール、
sec−ペンタノール、t−ペンタノール、3−メトキ
シブタノール、n−ヘキサノール、2−メチルペンタノ
ール、sec−ヘキサノール、2−エチルブタノール、
sec−ヘプタノール、ヘプタノール−3、n−オクタ
ノール、2−エチルヘキサノール、sec−オクタノー
ル、n−ノニルアルコール、2,6−ジメチルヘプタノ
ール−4、n−デカノール、sec−ウンデシルアルコ
ール、トリメチルノニルアルコール、sec−テトラデ
シルアルコール、sec−ヘプタデシルアルコール、フ
ェノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノ
ール、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、ベ
ンジルアルコール、ジアセトンアルコール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレ
ングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、乳酸
メチル、乳酸エチルなどを挙げることができる。これら
第二のプロトン性溶媒は、1種あるいは2種以上を同時
に使用してもよい。
【0035】(F)第三のプロトン性有機溶剤 本発明で使用する第三のプロトン性有機溶剤としては、
沸点100℃以上のアルコールが好ましい。かかる第三
のプロトン性有機溶剤としては、例えばn−ペンタノー
ル、i−ペンタノール、2−メチルブタノール、sec
−ペンタノール、t−ペンタノール、3−メトキシブタ
ノール、n−ヘキサノール、2−メチルペンタノール、
sec−ヘキサノール、2−エチルブタノール、sec
−ヘプタノール、ヘプタノール−3、n−オクタノー
ル、2−エチルヘキサノール、sec−オクタノール、
n−ノニルアルコール、2,6−ジメチルヘプタノール
−4、n−デカノール、sec−ウンデシルアルコー
ル、トリメチルノニルアルコール、sec−テトラデシ
ルアルコール、sec−ヘプタデシルアルコール、フェ
ノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノー
ル、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、ベン
ジルアルコール、ジアセトンアルコール、n−ブタノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレ
ングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチル
エーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコール
モノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチル
エーテル、乳酸メチル、乳酸エチル、エチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、2−エチル−1,6−
ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレ
ングリコールなどを挙げることができる。これら第三の
プロトン性溶媒は、1種あるいは2種以上を同時に使用
してもよい。なお、本発明において、第2のプロトン性
有機溶剤と第3のプロトン性有機溶剤とは異なる有機溶
剤である。
【0036】その他の添加剤 本発明で得られる膜形成用組成物には、さらにコロイド
状シリカ、コロイド状アルミナ、有機ポリマー、界面活
性剤、シランカップリング剤、ラジカル発生剤、トリア
ゼン化合物などの成分を添加してもよい。コロイド状シ
リカとは、例えば、高純度の無水ケイ酸を前記親水性有
機溶媒に分散した分散液であり、通常、平均粒径が5〜
30nm、好ましくは10〜20nm、固形分濃度が10〜
40重量%程度のものである。このような、コロイド状
シリカとしては、例えば、日産化学工業(株)製、メタ
ノールシリカゾルおよびイソプロパノールシリカゾル;
触媒化成工業(株)製、オスカルなどが挙げられる。コ
ロイド状アルミナとしては、日産化学工業(株)製のア
ルミナゾル520、同100、同200;川研ファイン
ケミカル(株)製のアルミナクリアーゾル、アルミナゾ
ル10、同132などが挙げられる。有機ポリマーとし
ては、例えば、糖鎖構造を有する化合物、ビニルアミド
系重合体、(メタ)アクリル系重合体、芳香族ビニル化
合物、デンドリマー、ポリイミド,ポリアミック酸、ポ
リアリーレン、ポリアミド、ポリキノキサリン、ポリオ
キサジアゾール、フッ素系重合体、ポリアルキレンオキ
サイド構造を有する化合物などを挙げることができる。
【0037】ポリアルキレンオキサイド構造を有する化
合物としては、ポリメチレンオキサイド構造、ポリエチ
レンオキサイド構造、ポリプロピレンオキサイド構造、
ポリテトラメチレンオキサイド構造、ポリブチレンオキ
シド構造などが挙げられる。具体的には、ポリオキシメ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエテチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオ
キシエチレンラノリン誘導体、アルキルフェノールホル
マリン縮合物の酸化エチレン誘導体、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルなど
のエーテル型化合物、ポリオキシエチレングリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド硫酸
塩などのエーテルエステル型化合物、ポリエチレングリ
コール脂肪酸エステル、エチレングリコール脂肪酸エス
テル、脂肪酸モノグリセリド、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのエー
テルエステル型化合物などを挙げることができる。ポリ
オキシチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー
としては下記のようなブロック構造を有する化合物が挙
げられる。 −(A)j−(B)k− −(A)j−(B)k−(A)l- (式中、Aは−CH2CH2O−で表される基を、Bは−
CH2CH(CH3)O−で表される基を示し、jは1〜
90、kは10〜99、lは0〜90の数を示す)これ
らの中で、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマ
ー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、などの
エーテル型化合物をより好ましい例として挙げることが
できる。これらは1種あるいは2種以上を同時に使用し
ても良い。
【0038】界面活性剤としては、例えば、ノニオン系
界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活
性剤、両性界面活性剤などが挙げられ、さらには、フッ
素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリアルキ
レンオキシド系界面活性剤、ポリ(メタ)アクリレート
系界面活性剤などを挙げることができ、好ましくはフッ
素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤を挙げること
ができる。
【0039】フッ素系界面活性剤としては、例えば1,
1,2,2−テトラフロロオクチル(1,1,2,2−
テトラフロロプロピル)エーテル、1,1,2,2−テ
トラフロロオクチルヘキシルエーテル、オクタエチレン
グリコールジ(1,1,2,2−テトラフロロブチル)
エーテル、ヘキサエチレングリコール(1,1,2,
2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エーテル、オクタ
プロピレングリコールジ(1,1,2,2−テトラフロ
ロブチル)エーテル、ヘキサプロピレングリコールジ
(1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロペンチル)エ
ーテル、パーフロロドデシルスルホン酸ナトリウム、
1,1,2,2,8,8,9,9,10,10−デカフ
ロロドデカン、1,1,2,2,3,3−ヘキサフロロ
デカン、N−[3−(パーフルオロオクタンスルホンア
ミド)プロピル]-N,N‘−ジメチル−N−カルボキ
シメチレンアンモニウムベタイン、パーフルオロアルキ
ルスルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、
パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン
塩、リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル
−N−エチルアミノエチル)、モノパーフルオロアルキ
ルエチルリン酸エステル等の末端、主鎖および側鎖の少
なくとも何れかの部位にフルオロアルキルまたはフルオ
ロアルキレン基を有する化合物からなるフッ素系界面活
性剤を挙げることができる。また、市販品としてはメガ
ファックF142D、同F172、同F173、同F1
83(以上、大日本インキ化学工業(株)製)、エフト
ップEF301、同303、同352(新秋田化成
(株)製)、フロラードFC−430、同FC−431
(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG71
0、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−
102、同SC−103、同SC−104、同SC−1
05、同SC−106(旭硝子(株)製)、BM−10
00、BM−1100(裕商(株)製)、NBX−15
((株)ネオス)などの名称で市販されているフッ素系
界面活性剤を挙げることができる。これらの中でも、上
記メガファックF172,BM−1000,BM−11
00,NBX−15が特に好ましい。
【0040】シリコーン系界面活性剤としては、例えば
SH7PA、SH21PA、SH30PA、ST94P
A(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製などを用いることが出来る。これらの中でも、上記S
H28PA、SH30PAが特に好ましい。界面活性剤
の使用量は、(A)成分(完全加水分解縮合物)に対し
て通常0.0001〜10重量部である。これらは1種
あるいは2種以上を同時に使用しても良い。
【0041】シランカップリング剤としては、例えば3
−グリシジロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ア
ミノグリシジロキシプロピルトリエトキシシラン、3−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリ
シジロキシプロピルメチルジメトキシシラン、1−メタ
クリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルト
リエトキシシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルト
リメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシ
シラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピル
トリメトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシ
リルプロピルトリエチレントリアミン、N−トリエトキ
シシリルプロピルトリエチレントリアミン、10−トリ
メトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、10−
トリエトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、9
−トリメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテー
ト、9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルア
セテート、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシ
エチレン)−3−アミノプロピルトリエトキシシランな
どが挙げられる。これらは1種あるいは2種以上を同時
に使用しても良い。
【0042】ラジカル発生剤としては、例えばイソブチ
リルパーオキサイド、α、α’ビス(ネオデカノイルパ
ーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシ
ネオデカノエート、ジ−nプロピルパーオキシジカーボ
ネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデ
カノエート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネート、1−シクロヘキシル−1−メ
チルエチルパーオキシネオデカノエート、ジ−2−エト
キシエチルパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチル
ヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、t−ヘキシルパ
ーオキシネオデカノエート、ジメトキブチルパーオキシ
ジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル
パーオキシ)ジカーボネート、t−ブチルパーオキシネ
オデカノエート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキ
サイド、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチ
ルパーオキシピバレート、3,5,5−トリメチルヘキ
サノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキ
サイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキ
シ2−エチルヘキサノエート、スクシニックパーオキサ
イド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキ
サノイルパーオキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−
1−メチルエチルパーオキシ2−エチルヘキサノエー
ト、t−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、
m−トルオイルアンドベンゾイルパーオキサイド、ベン
ゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチ
レート、ジ−t−ブチルパーオキシ−2−メチルシクロ
ヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−
ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロデカン、t−ヘキ
シルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブ
チルパーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシ−
3,3,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパ
ーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパ
ーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−ヘ
キシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルパーオキシアセテート、2,2−ビス(t−ブチル
パーオキシ)ブタン、t−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレ
ート、α、α’ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプ
ロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、p−メンタンヒドロパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、ジイソプロピルベンゼンヒドロパー
オキサイド、t−ブチルトリメチルシリルパーオキサイ
ド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパーオ
キサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ヘキシル
ヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイ
ド、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン等を
挙げることができる。
【0043】ラジカル発生剤の配合量は、重合体100
重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましい。これら
は1種あるいは2種以上を同時に使用しても良い。
【0044】トリアゼン化合物としては、例えば、1,
2−ビス(3,3−ジメチルトリアゼニル)ベンゼン、
1,3−ビス(3,3−ジメチルトリアゼニル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(3,3−ジメチルトリアゼニル)ベ
ンゼン、ビス(3,3−ジメチルトリアゼニルフェニ
ル)エーテル、ビス(3,3−ジメチルトリアゼニルフ
ェニル)メタン、ビス(3,3−ジメチルトリアゼニル
フェニル)スルホン、ビス(3,3−ジメチルトリアゼ
ニルフェニル)スルフィド、2,2−ビス〔4−(3,
3−ジメチルトリアゼニルフェノキシ)フェニル〕−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス〔4−(3,3−ジメチルトリアゼニルフ
ェノキシ)フェニル〕プロパン、1,3,5−トリス
(3,3−ジメチルトリアゼニル)ベンゼン、2,7−
ビス(3,3−ジメチルトリアゼニル)−9,9−ビス
[4−(3,3−ジメチルトリアゼニル)フェニル]フ
ルオレン、2,7−ビス(3,3−ジメチルトリアゼニ
ル)−9,9−ビス[3−メチル−4−(3,3−ジメ
チルトリアゼニル)フェニル]フルオレン、2,7−ビ
ス(3,3−ジメチルトリアゼニル)−9,9−ビス
[3−フェニル−4−(3,3−ジメチルトリアゼニ
ル)フェニル]フルオレン、2,7−ビス(3,3−ジ
メチルトリアゼニル)−9,9−ビス[3−プロペニル
−4−(3,3−ジメチルトリアゼニル)フェニル]フ
ルオレン、2,7−ビス(3,3−ジメチルトリアゼニ
ル)−9,9−ビス[3−フルオロ−4−(3,3−ジ
メチルトリアゼニル)フェニル]フルオレン、2,7−
ビス(3,3−ジメチルトリアゼニル)−9,9−ビス
[3,5−ジフルオロ−4−(3,3−ジメチルトリア
ゼニル)フェニル]フルオレン、2,7−ビス(3,3
−ジメチルトリアゼニル)−9,9−ビス[3−トリフ
ルオロメチル−4−(3,3−ジメチルトリアゼニル)
フェニル]フルオレンなどが挙げられる。これらは1種
あるいは2種以上を同時に使用しても良い。
【0045】本発明において、膜形成用組成物中の沸点
100℃以下のアルコールの含量が、20重量%以下、
特に5重量%以下であることが好ましい。沸点100℃
以下のアルコールは、上記(A)成分の加水分解および
場合によりさらに縮合の際に生じる場合があり、その含
量が20重量%以下、好ましくは5重量%以下になるよ
うに蒸留などにより除去することが好ましい。
【0046】膜形成用組成物の調製方法 本発明の加水分解および場合によりさらに縮合する方法
の具体例としては、下記〜の方法などを挙げること
ができる。 (A)成分、塩基性化合物および(C)第一のプロト
ン性溶媒からなる混合物に、所定量の水を加えて、加水
分解・縮合反応を行う方法。 (A)成分、塩基性化合物および(C)第一のプロト
ン性溶媒からなる混合物に、所定量の水を連続的あるい
は断続的に添加して、加水分解、縮合反応を行う方法。 (A)成分および(B)有機溶媒からなる混合物に、
所定量の水および塩基性化合物を加えて、加水分解・縮
合反応を行う方法。 (A)成分および(B)有機溶媒からなる混合物に、
所定量の水および塩基性化合物を連続的あるいは断続的
に添加して、加水分解、縮合反応を行なう方法。
【0047】このようにして得られる本発明の組成物の
全固形分濃度は、好ましくは、2〜30重量%であり、
使用目的に応じて適宜調整される。組成物の全固形分濃
度が2〜30重量%であると、塗膜の膜厚が適当な範囲
となり、保存安定性もより優れるものである。
【0048】本発明の組成物を、シリコンウエハ、Si
2ウエハ、SiNウエハなどの基材に塗布する際に
は、スピンコート、浸漬法、ロールコート法、スプレー
法などの塗装手段が用いられる。
【0049】この際の膜厚は、乾燥膜厚として、1回塗
りで厚さ0.05〜2.5μm程度、2回塗りでは厚さ
0.1〜5.0μm程度の塗膜を形成することができ
る。その後、常温で乾燥するか、あるいは80〜600
℃程度の温度で、通常、5〜240分程度加熱して乾燥
することにより、ガラス質または巨大高分子の絶縁膜を
形成することができる。この際の加熱方法としては、ホ
ットプレート、オーブン、ファーネスなどを使用するこ
とが出来、加熱雰囲気としては、大気下、窒素雰囲気、
アルゴン雰囲気、真空下、酸素濃度をコントロールした
減圧下などで行うことができる。また、電子線や紫外線
を照射することによっても塗膜を形成させることができ
る。また、上記塗膜の硬化速度を制御するため、必要に
応じて、段階的に加熱したり、窒素、空気、酸素、減圧
などの雰囲気を選択することができる。このようにして
得られる本発明のシリカ系膜は、膜密度が、通常、0.
35〜1.2g/cm3 、好ましくは0.4〜1.1g
/cm3 、さらに好ましくは0.5〜1.0g/cm3
である。膜密度が0.35g/cm3 未満では、塗膜の
機械的強度が低下し、一方、1.2g/cm3 を超える
と低比誘電率が得られない。また、本発明のシリカ系膜
は、BJH法による細孔分布測定において、10nm以
上の空孔が認められず、微細配線間の層間絶縁膜材料と
して好ましい。さらに、本発明のシリカ系膜は、吸水性
が低い点に特徴を有し、例えば、塗膜を127℃、2.
5atm、100%RHの環境に1時間放置した場合、
放置後の塗膜のIRスペクトル観察からは塗膜への水の
吸着は認められない。この吸水性は、本発明における膜
形成用組成物に用いられる化合物(1)のテトラアルコ
キシシラン類の量により、調整することができる。さら
に、本発明のシリカ系膜の比誘電率は、通常、2.6〜
1.2、好ましくは2.5〜1.2、さらに好ましくは
2.4〜1.2である。
【0050】このようにして得られる層間絶縁膜は、塗
膜の機械的特性やクラック耐性やTaNとの密着性に優
れ、かつ低い比誘電率を示すことから、LSI、システ
ムLSI、DRAM、SDRAM、RDRAM、D−R
DRAMなどの半導体素子用層間絶縁膜やエッチングス
トッパー膜、半導体素子の表面コート膜などの保護膜、
多層レジストを用いた半導体作製工程の中間層、多層配
線基板の層間絶縁膜、液晶表示素子用の保護膜や絶縁膜
などの用途に有用である。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的
に説明する。ただし、以下の記載は、本発明の態様例を
概括的に示すものであり、特に理由なく、かかる記載に
より本発明は限定されるものではない。なお、実施例お
よび比較例中の部および%は、特記しない限り、それぞ
れ重量部および重量%であることを示している。また、
各種の評価は、次のようにして行なった。
【0052】慣性半径 下記条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)(屈折率,粘度,光散乱測定)法により測
定した。試料溶液:シラン化合物の加水分解縮合物を、
固形分濃度が0.25%となるように、10mMのLi
Brを含むメタノールで希釈し、GPC(屈折率,粘
度,光散乱測定)用試料溶液とした。 装置:東ソー(株)製、GPCシステム モデル GP
C−8020 東ソー(株)製、カラム Alpha5000/300
0 ビスコテック社製、粘度検出器および光散乱検出器 モデル T−60 デュアルメーター キャリア溶液:10mMのLiBrを含むメタノール キャリア送液速度:1ml/min カラム温度:40℃
【0053】比誘電率 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
390℃の窒素雰囲気のホットプレートで30分基板を
焼成した。得られた膜に対して蒸着法によりアルミニウ
ム電極パターンを形成させ比誘電率測定用サンプルを作
成した。該サンプルを周波数100kHzの周波数で、
横河・ヒューレットパッカード(株)製、HP1645
1B電極およびHP4284AプレシジョンLCRメー
タを用いてCV法により当該塗膜の比誘電率を測定し
た。
【0054】リーク電流 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
390℃の窒素雰囲気のホットプレートで30分基板を
焼成した。得られた基板上にアルミニウムを蒸着し、リ
ーク電流評価用基板を作製した。リーク電流は、Kei
thley(株)製の6517Aを使用し、塗膜に0.
2MV/cmの電圧を印可した際の電流値を測定した。
下記基準で塗膜のリーク電流を評価した。 ○;リーク電流が7×10-10A未満 ×;リーク電流が7×10-10A以上
【0055】機械的強度(弾性率) 8インチシリコンウエハ上に、スピンコート法を用いて
組成物試料を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分
間、窒素雰囲気200℃で3分間基板を乾燥し、さらに
390℃の窒素雰囲気のホットプレートで30分基板を
焼成した。得られた膜を、ナノインデンターXP(ナノ
インスツルメント社製)を用いて、連続剛性測定法によ
り測定した。
【0056】溶液の保存安定性 37℃で35日保存した膜形成用組成物を、8インチシ
リコンウエハ上に、スピンコーターを用いて、回転数
1,700rpm、30秒の条件で以て塗布し、ホット
プレート上で90℃で3分間、窒素雰囲気200℃で3
分間基板を乾燥した。このようにして得られた塗膜の膜
厚を、光学式膜厚計(Rudolph Technol
ogies社製、Spectra Laser200)
を用いて塗膜面内で50点測定した。得られた膜厚の膜
厚を測定し、下式により求めた膜厚増加率により、保存
安定性を評価した。 膜厚増加率(%)=((保存後の膜厚)−(保存前の膜
厚))÷(保存前の膜厚)×100 〇:膜厚変化率が5%以下 ×:膜厚変化率が5%を越える
【0057】合成例1 石英製セパラブルフラスコに、蒸留エタノール5700
g、イオン交換水1600gと10%アンモニア水溶液
1300gを入れ、均一に攪拌した。この溶液にメチル
トリメトキシシラン136gとテトラエトキシシラン2
09gの混合物を30分間かけて添加した。溶液を60
℃に保ったまま、2時間反応を行った。この溶液にマレ
イン酸100gを添加し、十分攪拌した後、室温まで冷
却し、反応液Aを得た。このようにして得られた縮合物
等の慣性半径は、14.1nmであった。
【0058】実施例1 合成例1で得られた反応液A500gを固形分濃度6%
(完全加水分解縮合物換算)まで50℃のエバポレータ
ーで濃縮し、この溶液に酢酸ブチル400gを添加し3
0分間攪拌を行った。溶液が2層に分離するまで放置
し、上層の酢酸ブチル層を取り出した。この溶液をイオ
ン交換水400gで2回洗浄し、酢酸ブチル層を取り出
した。この溶液を50℃のエバポレーターで固形分濃度
10%(完全加水分解縮合物換算)まで濃縮し、反応液
を得た。このようにして得られた縮合物等の慣性半径
は、14.2nmであった。得られた塗膜並びに溶液の
特性を表1に示す。
【0059】実施例2 実施例1で得られた反応液20gにプロピレングリコ
ールモノプロピルエーテル100gを添加し、この溶液
を50℃のエバポレーターで固形分濃度10%(完全加
水分解縮合物換算)まで濃縮し、反応液を得た。この
ようにして得られた縮合物等の慣性半径は、14.6n
mであった。得られた塗膜並びに溶液の特性を表1に示
す。
【0060】実施例3 合成例1で得られた反応液A500gにプロピレングリ
コールモノメチルエーテル300gを添加し、固形分濃
度10%(完全加水分解縮合物換算)まで50℃のエバ
ポレーターで濃縮した。この溶液にメチルアミルケトン
400gを添加し30分間攪拌を行った。溶液が2層に
分離するまで放置し、上層のメチルアミルケトン層を取
り出した。この溶液をイオン交換水400gで2回洗浄
し、メチルアミルケトン層を取り出した。この溶液を5
0℃のエバポレーターで固形分濃度10%(完全加水分
解縮合物換算)まで濃縮し、反応液を得た。このよう
にして得られた縮合物等の慣性半径は、13.9nmで
あった。得られた塗膜並びに溶液の特性を表1に示す。
【0061】実施例4 実施例3で得られた反応液20gにプロピレングリコ
ールモノブチルエーテル200gを添加し、この溶液を
50℃のエバポレーターで固形分濃度10%(完全加水
分解縮合物換算)まで濃縮し、反応液を得た。このよ
うにして得られた縮合物等の慣性半径は、13.4nm
であった。得られた塗膜並びに溶液の特性を表1に示
す。
【0062】実施例5 合成例1において、10%アンモニア水溶液1300g
の代わりに10%メチルアミン水溶液900gを用いた
以外は合成例1と同様にして反応液を得、この溶液に実
施例1と実施例2の処理を行うことで、反応液を得
た。このようにして得られた縮合物等の慣性半径は、1
4.4nmであった。得られた塗膜並びに溶液の特性を
表1に示す。
【0063】合成例2 石英製セパラブルフラスコに、蒸留エタノール4709
g、イオン交換水2365gと25%テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド水溶液172gを入れ、均
一に攪拌した。この溶液にメチルトリメトキシシラン4
49gとテトラエトキシシラン686gの混合物を添加
した。溶液を62℃に保ったまま、3時間反応を行っ
た。この溶液に20%硝酸水溶液50gを添加し、十分
攪拌した後、室温まで冷却し、反応液Bを得た。このよ
うにして得られた縮合物等の慣性半径は、22.9nm
であった。
【0064】実施例6 合成例2で得られた反応液B500gを固形分濃度6%
(完全加水分解縮合物換算)まで50℃のエバポレータ
ーで濃縮し、この溶液に酢酸エチル200gとイオン交
換水200gを添加し30分間攪拌を行った。溶液が2
層に分離するまで放置し、上層の酢酸エチル層を取り出
した。この溶液を50℃のエバポレーターで固形分濃度
10%(完全加水分解縮合物換算)まで濃縮し、反応液
を得た。このようにして得られた縮合物等の慣性半径
は、23.0nmであった。得られた塗膜並びに溶液の
特性を表1に示す。
【0065】実施例7 合成例2において、62℃での反応時間を5時間にした
こと以外は合成例2と同様にして反応液を得、この溶液
に実施例6の処理を行うことで、反応液を得た。この
ようにして得られた縮合物等の慣性半径は、24.4n
mであった。得られた塗膜並びに溶液の特性を表1に示
す。
【0066】比較例1 合成例1で得られた反応液Aを使用し、塗膜並びに溶液
の特性を評価した。結果を表1に示す。塗膜のリーク電
流と溶液の保存安定性に劣るものであった。
【0067】比較例2 合成例1において、反応溶剤として蒸留エタノール57
00gの代わりに蒸留酢酸エチル5700gを使用した
以外は合成例1、実施例3と同様にして反応液Bを得
た。このようにして得られた縮合物等の慣性半径は、
2.4nmであった。得られた塗膜並びに溶液の特性を
表1に示す。塗膜の比誘電率、塗膜の機械的強度に劣る
ものであった。
【0068】比較例3 合成例1で得られた反応液A20gを使用し、実施例2
と同様の操作を作い、反応液Cを得た。このようにして
得られた縮合物等の慣性半径は、12.4nmであっ
た。得られた塗膜並びに溶液の特性を表1に示す。塗膜
のリーク電流と溶液の保存安定性に劣るものであった。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、特定のアルコキシシラ
ンをプロトン性有機溶剤の中で加水分解および場合によ
り縮合を行い、非プロトン性有機溶剤で抽出を行うこと
で、塗膜の比誘電率、リーク電流、弾性率に優れ、かつ
良好な溶液の保存安定性を示す膜形成用組成物(層間絶
縁膜用材料)を提供することが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/312 H01L 21/312 C 21/316 21/316 G Fターム(参考) 4F100 AA12A AA20A AK52B AT00A BA02 EH462 EJ422 GB41 JG04 JG05 JK07 4J038 DL031 DL051 DL071 DL081 DL111 DL161 HA156 JA18 JA22 JA25 JA33 JA56 KA04 KA08 LA03 MA14 NA17 NA21 NA26 PA19 PB09 PC02 PC03 PC08 5F058 AA10 AC03 AF04 AG01 AH02 AH03 BA20 BC05 BF46 BH01 BJ02 BJ03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(1)で表される化合
    物、下記一般式(2)で表される化合物および下記一般
    式(3)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも
    1種のシラン化合物を(B)触媒の存在下、(C)第一
    のプロトン性有機溶剤中で加水分解を行い、 Ra Si(OR14-a ・・・・・(1) (式中、Rは水素原子、フッ素原子または1価の有機
    基、R1 は1価の有機基、aは1〜2の整数を示す。) Si(OR24 ・・・・・(2) (式中、R2 は1価の有機基を示す。) R3 b (R4 O)3-b Si−(R7d −Si(OR53-c6 c・・・・ (3) 〔式中、R3 〜R6 は同一または異なり、それぞれ1価
    の有機基、bおよびcは同一または異なり、0〜2の数
    を示し、R7 は酸素原子、フェニレン基または−(CH
    2n −で表される基(ここで、nは1〜6の整数であ
    る)、dは0または1を示す。〕次いで(D)非プロト
    ン性有機溶剤で抽出を行うことを特徴とする膜形成用組
    成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、(C)第一のプロト
    ン性有機溶剤で加水分解を行った後、(E)第二のプロ
    トン性有機溶剤を添加し、次いで(D)非プロトン性有
    機溶剤で抽出を行うことを特徴とする膜形成用組成物の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の製造方法で得ら
    れた膜形成用組成物をさらに(F)第三のプロトン性有
    機溶剤に置換することを特徴とする膜形成用組成物の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、(B)触媒が塩基性
    化合物であることを特徴とする膜形成用組成物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、(C)第一のプロト
    ン性有機溶剤が沸点100℃未満のアルコールであるこ
    とを特徴とする膜形成用組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、(D)非プロトン性
    有機溶剤がエステル系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系
    溶剤および炭化水素系溶剤の群から選ばれる少なくとも
    1種であることを特徴とする膜形成用組成物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項2において、(E)第二のプロト
    ン性有機溶剤が沸点100℃〜200℃のアルコールで
    あることを特徴とする膜形成用組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項3において、(F)第三のプロト
    ン性有機溶剤が沸点100℃以上のアルコールであるこ
    とを特徴とする膜形成用組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8記載の製造方法で得られる
    ことを特徴とする膜形成用組成物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の膜形成用組成物を基板
    に塗布し、加熱することを特徴とする膜の形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の膜の形成方法によっ
    て得られるシリカ系膜。
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