JP2001354511A - 美白剤およびこれを配合した皮膚外用剤 - Google Patents

美白剤およびこれを配合した皮膚外用剤

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JP2001354511A
JP2001354511A JP2000174851A JP2000174851A JP2001354511A JP 2001354511 A JP2001354511 A JP 2001354511A JP 2000174851 A JP2000174851 A JP 2000174851A JP 2000174851 A JP2000174851 A JP 2000174851A JP 2001354511 A JP2001354511 A JP 2001354511A
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Koji Kobayashi
孝次 小林
Ouji Ifuku
欧二 伊福
Naomi Ota
直美 太田
Tadao Shishido
忠夫 宍戸
Takashi Mikoshiba
尚 御子柴
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な美白剤および美白効果に優れた皮膚外
用剤を提供する。 【解決手段】 特定の構造を有するフェノキシ酢酸誘導
体を有効成分として含有する美白剤、および該美白剤を
配合してなる皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は美白剤およびこれを
配合した皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、メラニ
ン生成抑制作用を有し、日焼け後の色素沈着・しみ・そ
ばかす・肝斑等の予防および改善に有効な美白剤および
これを配合した皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の色素異常には、しみやそばかすな
ど美容上のものから、肝斑や雀卵斑等の皮膚病にみられ
るものまで様々なものがある。これらの色素異常の作用
機序には不明な点が多いが、一般的にはホルモンの異常
や、日光からの紫外線等が刺激となってメラニン色素が
形成され、これが皮膚内に異常沈着するものと考えられ
ている。
【0003】このメラニン色素は、表皮の一番下の基底
層に存在するメラニン細胞(メラノサイト)内のメラニ
ン生成顆粒(メラノソーム)において産生され、生成し
たメラニンは、浸透作用により隣接細胞へ拡散する。こ
のメラノサイト内における色素生成過程は、必須アミノ
酸であるチロシンが酵素チロシナーゼの作用によりドー
パキノンとなり、これが酵素的または非酵素的酸化作用
により、赤色色素および無色色素を経て黒色のメラニン
へと変換されるものと考えられている。したがって、反
応の第一段階であるチロシナーゼの作用を抑制すること
が、メラニン色素産生の抑制に重要である。
【0004】上記のような色素異常の予防・改善には、
治療を目的として美白作用物質、すなわちメラニン生成
抑制物質が用いられており、例えば、ビタミンCを大量
に経口投与する方法、グルタチオンなどを注射する方
法、あるいは、コウジ酸、ビタミンCおよびその誘導
体、システイン等を軟膏、クリーム、ローション等の形
態で局所に塗布する方法などがとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
これらの方法では、必ずしも充分な効果が得られていな
いのが実情である。
【0006】一方、欧米では、メラニン生成抑制剤であ
るハイドロキノンおよびその誘導体が色素斑の脱色を目
的に美白剤または医薬品として用いられている。しかし
ながら、ハイドロキノン誘導体は、効果の発現が極めて
緩慢であり、かつその美白効果は必ずしも充分とはいえ
ない。また、ハイドロキノン自体には美白効果が一応認
められてはいるものの、安全性で問題があるために使用
制限がなされている。このハイドロキノンの副作用を軽
減し、かつ美白効果に優れた誘導体が検討されている
が、いまだ充分な効果と安全性を兼ね備えたものは得ら
れていない。
【0007】したがって本発明は、美白効果に優れ、か
つ、安全性の高い美白剤およびこれを配合した美白用皮
膚外用剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のフェノキシ酢
酸誘導体が上記課題を解決し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、下記一般式(1)で表
されるフェノキシ酢酸誘導体の1種または2種以上を有
効成分として含有する美白剤を提供するものである。
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素原
子数1〜8のアルキル基であり;R3は水素原子または
炭素原子数1〜5のアルキル基であり;R4は水酸基、
炭素原子数1〜5のアルコキシル基、または−NR56
である(ここで、R5は水素原子、または置換若しくは
非置換の炭素原子数1〜5のアルキル基であり;R6
水素原子、置換若しくは非置換の炭素原子数1〜5のア
ルキル基、置換若しくは非置換のアミノ基、または置換
若しくは非置換のフェニル基である。また、R5とR6
これらが結合している窒素原子と一緒になってヘテロ環
を形成してもよい)。〕
【0012】また本発明は、上記において、一般式
(1)中、R1、R2がともに1,1−ジメチルプロピル
基であり、各々がベンゼン環の2位と4位に置換されて
いる美白剤を提供するものである。
【0013】また本発明は、上記において、一般式
(1)中、さらにR3が水素原子またはエチル基である
美白剤を提供するものである。
【0014】さらに本発明は、上記美白剤を配合してな
る皮膚外用剤を提供するものである。
【0015】また本発明は、上記において、美白剤の配
合量が有効成分量として皮膚外用剤全量に対して0.0
01〜20.0質量%である皮膚外用剤を提供するもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0017】本発明に用いるフェノキシ酢酸誘導体は、
上記一般式(1)で表される。
【0018】式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素原子
数1〜8のアルキル基を示し、直鎖または分岐鎖状のい
ずれも含む。具体的には、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert
−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、3−メチ
ルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基、1,1,3,3−テトラメチル
ブチル基等が挙げられる。なかでも1,1−ジメチルプ
ロピル基が好ましい。
【0019】R3は水素原子または炭素原子数1〜5の
アルキル基を示し、直鎖または分岐鎖状のいずれも含
む。アルキル基としては、具体的には、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、tert−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチ
ル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル
基等を挙げることができる。なかでもエチル基が好まし
い。
【0020】R4は水酸基、炭素原子数1〜5のアルコ
キシル基、または−NR56(ここで、R5は水素原
子、または置換若しくは非置換の炭素原子数1〜5のア
ルキル基であり;R6は水素原子、置換若しくは非置換
の炭素原子数1〜5のアルキル基、置換若しくは非置換
のアミノ基、または置換若しくは非置換のフェニル基で
ある。また、R5とR6はこれらが結合している窒素原子
と一緒になってヘテロ環を形成してもよい)を示す。
【0021】「炭素原子数1〜5のアルコキシル基」と
は、炭素原子数1〜5のアルキル基で置換された水酸基
を表し、例えばメトキシ基、エトキシ基、tert−ブ
トキシ基等を挙げることができる。なお、ここにおける
炭素原子数1〜5のアルキル基とは、上記R3の定義に
おける「炭素原子数1〜5のアルキル基」と同じであ
る。
【0022】R5、R6の「置換若しくは非置換の炭素原
子数1〜5のアルキル基」とは、水酸基、アミノ基、あ
るいはカルボキシル基などで置換されていてもよい炭素
原子数1〜5のアルキル基を表す。置換された炭素原子
数1〜5のアルキル基としては、例えば2−ヒドロキシ
エチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−アミノエチ
ル基、2−(ジメチルアミノ)エチル基、1−カルボキ
シルエチル基、2−カルボキシルエチル基、1−メトキ
シカルボニル−2−メチルプロピル基等を挙げることが
できる。なお、ここにおける炭素原子数1〜5のアルキ
ル基とは、上記R3の定義における「炭素原子数1〜5
のアルキル基」と同じである。
【0023】R6の「置換若しくは非置換のアミノ基」
とは、炭素原子数1〜5のアルキル基、あるいは炭素原
子数1〜5のアシル基などで置換されていてもよいアミ
ノ基を表す。置換されたアミノ基としては、例えばメチ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、アセ
チルアミノ基、プロパノイルアミノ基、1−ピロリジニ
ル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基等
を挙げることができる。なお、ここにおける炭素原子数
1〜5のアルキル基とは、上記R3の定義における「炭
素原子数1〜5のアルキル基」と同じであり、炭素原子
数1〜5のアシル基とは、「炭素原子数1〜5のアルキ
ル基」の1位が酸素原子で置換された1−オキソアルキ
ル基を表す。
【0024】R6の「置換若しくは非置換のフェニル
基」における置換基としては、水酸基、アルコキシル
基、アミノ基、置換アミノ基、カルボキシル基、アルコ
キシカルボニル基、ヒドロキシアミノカルボニル基等を
挙げることができる。ここにおける「アルコキシル基」
とは、R4の定義における「アルコキシル基」と同じで
ある。また、「置換アミノ基」とは、R6における「置
換されたアミノ基」と同じであるか、あるいは、その窒
素原子がさらにメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ア
セチルアミノ基、1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、
ピペラジニル基、モルホリノ基等のアミノ基で置換され
たものでもよい。この例としては、例えばN−(ジメチ
ルアミノ)−N−メチルアミノ基、N−メチル−N−
(1−ピロリジニル)アミノ基等を挙げることができ
る。
【0025】また、R6の「置換若しくは非置換のフェ
ニル基」は、このフェニル基が他のヘテロ原子などと一
緒になって形成される二環性のものでもよく、例えば次
式(2)〜(7)に示す基が例示される。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】R5とR6が窒素原子と一緒になって形成す
る「ヘテロ環」とは、R5とR6の末端同士が結合手で結
ばれ、付根の窒素原子と一緒になって形成される環を意
味し、その際、当該窒素以外にさらに1個または2個の
ヘテロ原子を含んでもよい。具体的には、1−ピロリジ
ニル基、ピペリジノ基、ピペラジニル基、モルホリノ基
等を挙げることができる。
【0033】本発明に用いるフェノキシ酢酸誘導体はい
ずれもハロゲン化銀写真感光材料に含有される添加剤と
して公知の物質であり、例えば、特公平6−42057
号公報、特公平6−82201公報、あるいはこれら公
報中に挙げられている文献等に記載されている。また、
類似化合物が、特開昭63−313773号公報におい
て除草剤および殺菌剤として、あるいは、特開平8−8
1451号公報において中枢神経系疾患および炎症性疾
患の予防または治療に有効な化合物として公知である。
しかしながら、本発明に用いるフェノキシ酢酸誘導体が
美白効果を有することはこれまで知られておらず、本発
明者らによって初めて見出されたものである。
【0034】本発明に用いる上記一般式(1)で表され
るフェノキシ酢酸誘導体は、例えば、以下のようにして
製造することができる。
【0035】
【化9】
【0036】二置換フェノール誘導体(8)をアセト
ン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中、炭酸カリウム等
の塩基存在下、2−ハロゲノ脂肪酸エステル(9)(式
中、Xは臭素、塩素等のハロゲン原子を表し、Rは炭素
原子数1〜5のアルキル基を表す)と室温から還流温度
で反応することにより、R4が炭素原子数1〜5のアル
コキシル基である本発明化合物(1−1)を得ることが
できる。
【0037】
【化10】
【0038】本発明化合物(1−1)を、エタノールな
どの溶媒中、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の水
溶液を加え、室温から還流温度で反応することにより、
4が水酸基である本発明化合物(1−2)を得ること
ができる。
【0039】
【化11】
【0040】本発明化合物(1−2)を、アミン誘導体
(R56NH;R5、R6は上記一般式(1)で定義した
とおり)との縮合反応に付すことにより、R4がNR5
6である本発明化合物(1−3)を得ることができる。
本縮合反応は、例えば、「ペプチド合成の基礎と実験」
(泉屋信夫ら著、丸善(株)、昭和60年発行)記載の
公知の方法、すなわち、酸塩化物法、活性エステル法、
混合酸無水物法、アジド法、DCC法、DCC-additive法等
を用いることによって達成される。
【0041】本発明に用いられる上記一般式(1)で表
されるフェノキシ酢酸誘導体の具体例としては、例えば
以下に示す化合物10〜29が挙げられるが、これら例
示に限定されるものでないことはもちろんである。
【0042】(化合物10)N’−アセチル−2−
[2,4−ジ(tert−ペンチル)フェノキシ]アセ
トヒドラジド
【0043】
【化12】
【0044】(化合物11)N−(1,4−ジオキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−6−フタラジニル)−
2−[2,4−ジ(tert−ペンチル)フェノキシ]
ブタンアミド
【0045】
【化13】
【0046】(化合物12)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N−{3−[メチル(ピ
ロリジニル)アミノ]フェニル}アセトアミド
【0047】
【化14】
【0048】(化合物13)3−{2−[2,4−ジ
(tert−ペンチル)フェノキシ]ブタノイルアミ
ノ}−N−ヒドロキシベンズアミド
【0049】
【化15】
【0050】(化合物14)N−(1H−1,2,3−
ベンゾトリアゾール−5−イル)−2−[2,4−ジ
(tert−ペンチル)フェノキシ]アセトアミド
【0051】
【化16】
【0052】(化合物15)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N−(3−オキソ−2,
3−ジヒドロ−1H−インダゾール−6−イル)アセト
アミド
【0053】
【化17】
【0054】(化合物16)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N−[4−(1,2,2
−トリメチルヒドラジノ)フェニル]アセトアミド
【0055】
【化18】
【0056】(化合物17)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N−フェニルブタンアミ
【0057】
【化19】
【0058】(化合物18)N−(3−アミノフェニ
ル)−2−[2,4−ジ(tert−ペンチル)フェノ
キシ]ブタンアミド
【0059】
【化20】
【0060】(化合物19)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N−(3−ヒドロキシフ
ェニル)ブタンアミド
【0061】
【化21】
【0062】(化合物20)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]ブタンアミド
【0063】
【化22】
【0064】(化合物21)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]酪酸
【0065】
【化23】
【0066】(化合物22)3−{2−[2,4−ジ
(tert−ペンチル)フェノキシ]ブタノイルアミ
ノ}安息香酸
【0067】
【化24】
【0068】(化合物23)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N−フェニルアセトアミ
【0069】
【化25】
【0070】(化合物24)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−1−(1−ピロリジニ
ル)−1−ブタノン
【0071】
【化26】
【0072】(化合物25)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−1−モルホリノ−1−ブ
タノン
【0073】
【化27】
【0074】(化合物26)3−{2−[2,4−ジ
(tert−ペンチル)フェノキシ]アセチルアミノ}
−N−ヒドロキシベンズアミド
【0075】
【化28】
【0076】(化合物27)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]−N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アセトアミド
【0077】
【化29】
【0078】(化合物28)2−[2,4−ジ(ter
t−ペンチル)フェノキシ]アセトアミド
【0079】
【化30】
【0080】(化合物29)2−(2,4−ジイソプロ
ピルフェノキシ)ブタンアミド
【0081】
【化31】
【0082】本発明の皮膚外用剤は、上記一般式(1)
で表されるフェノキシ酢酸誘導体を配合することにより
製造され、その配合量は有効成分量として皮膚外用剤全
量中0.001〜20.0質量%が好ましく、より好ま
しくは0.01〜10.0質量%、特に好ましくは0.
1〜7.0質量%である。配合量が0.001質量%未
満では美白効果に乏しく、一方、20.0質量%を超え
ても美白効果の増大は期待できない。
【0083】本発明の皮膚外用剤の剤型は、美白効果を
充分に発揮できれば任意に選択可能であり、溶液系、可
溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−
粉末三層系等、どのような剤型でもかまわない。また、
その製品形態も任意であり、化粧水、乳液、クリーム、
パック等のフェーシャル化粧料やファンデーション、口
紅、アイシャドー等のメーキャップ化粧料やボディー化
粧料、芳香化粧料、洗浄料、軟膏等に用いることができ
る。
【0084】本発明の皮膚外用剤には、上記の美白剤の
他に通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他
の成分を必要に応じて適宜、配合してもよい。このよう
にあ任意添加成分としては、例えば粉末成分、液体油
脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アル
コール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、
カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活
性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線
吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アル
コール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョ
ン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、
酸化防止助剤、香料、水などが挙げられる。
【0085】その他の配合可能成分としては、例えば防
腐剤(例えばエチルパラベン、ブチルパラベン等)、消
炎剤(例えばグリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン
酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜
鉛、アラントイン等)、上記以外の美白剤(例えばビタ
ミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコル
ビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸、等)、各種
抽出物(例えばオウバク、オウレン、シコン、シャクヤ
ク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロ
エ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチ
マ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オト
ギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、
トウキ、海藻、等)、賦活剤(例えばローヤルゼリー、
感光素、コレステロール誘導体、等)、血行促進剤(例
えばノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエス
テル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサ
イシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモー
ル、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフ
ェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクラン
デレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリ
ン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール、
等)、抗脂漏剤(例えば硫黄、チアントール、等)、抗
炎症剤(例えばトラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタ
ウリン、等)などが挙げられる。
【0086】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてさらに詳
細に説明するが、本発明はこれによってなんら限定され
るものではない。なお、配合量は特記しない限りすべて
質量%で示す。
【0087】なお、以下の各実施例では、上記で例示し
た化合物10〜29(化12〜31に示す各化合物)を
用いた。
【0088】(実施例1〜8、9〜10、11〜13、
14、15)化合物10〜17、19〜20、23〜2
5、27、29を用いて、下記に示す方法によりメラニ
ン生成量の視感判定、チロシナーゼ残存活性率を測定
し、美白効果について評価した。
【0089】I. 細胞培養方法マウス由来のB16メ
ラノーマ培養細胞を使用した。10%FBSおよびテオ
フィリン(0.09mg/ml)を含むイーグルMEM
培地中でCO2インキュベーター(95%空気、5%C
2)内、37℃の条件下で培養した。培養24時間後
に本発明に係るフェノキシ酢酸誘導体を配合した試料溶
液(DMSO溶液)を試料濃度が10-3質量%若しくは
10-4質量%になるように添加し、さらに3日間培養を
続け、以下の方法でメラニン生成量の視感判定およびチ
ロシナーゼ活性抑制効果を測定した。
【0090】なお、美白効果の評価においては、メラニ
ン生成量の視感判定を主項目とし、チロシナーゼ活性抑
制効果は参考値とした。
【0091】II. メラニン生成量の視感判定ウエルの
プレートの蓋上に拡散板を置き、倒立顕微鏡で細胞内の
メラニン量を観察した。対照として本発明の化合物を添
加していない試料(コントロール)を用い、それとの比
較を行い、下記判定基準により評価した。また参考例と
して、すでにメラニン生成抑制作用のあることが知られ
ているハイドロキノンについても上記と同様の試験を行
った。結果を表1に示す。なお、表1中、メラニン生成
量の視感判定評価「−」は、当該濃度での試験を実施し
ていないことを示す。 〈判定基準〉 ○: コントロールに比べ白い(メラニン量が少ない) △: コントロールに比べやや白い(メラニン量がやや
少ない) ×: コントロールと同程度(メラニン量が同程度)
【0092】III. チロシナーゼ活性の測定 測定前にウエル中の培地を除去し、PBS100μlで
2回洗った。各ウエルに45μlの1%トライトン−X
(ローム・アンド・ハース社製、界面活性剤)を含むP
BS培地を加えた。1分間プレートを振動させ、よく細
胞膜を破壊し、マイクロプレートリーダーで475nm
の吸光度を測定してこれを0分時の吸光度とした。その
後すばやく5μlの10mMのL−DOPA溶液を加え
て、37℃のインキュベーターに移し、60分間反応さ
せた。
【0093】反応後、1分間プレートを振動させ、60
分時の吸光度(475nm)を測定した。本発明化合物
を添加していない試料(コントロール)の場合の0分時
と60分時の吸光度差に対するフェノキシ酢酸誘導体添
加試料の前記吸光度差をチロシナーゼ活性率とした。ま
た、参考例として、チロシナーゼ活性抑制作用があるこ
とが知られているハイドロキノンについても上記と同様
の試験を行った。結果を表1に示す。なお、表1中、チ
ロシナーゼ残存活性率評価「−」は、当該濃度での試験
を実施していないことを示す。
【0094】
【表1】
【0095】表1の結果より、本発明のフェノキシ酢酸
誘導体は、ハイドロキノンに比べ、同等以上のメラニン
生成抑制効果を示すことが確認され、優れた美白効果を
奏することがわかる。
【0096】 (実施例16) クリーム (配 合 成 分) (質量%) (1)ステアリン酸 6.0 (2)ステアリルアルコール 3.0 (3)イソプロピルミリステート 18.0 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)フェノキシ酢酸誘導体(化合物10) 10.0 (7)苛性カリ 0.2 (8)エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩 0.01 (9)酢酸トコフェロール 0.1 (10)ブチルパラベン 適 量 (11)香料 適 量 (12)イオン交換水 残 余 (製法)(12)に(5)、(7)および(8)を加え
て溶解し、70℃に保った(水相)。その他の成分を混
合して加熱溶解して70℃に保ち(油相)、水相に油相
を徐々に加えて70℃で予備乳化を行った。次いでホモ
ミキサーにて均一に乳化した後、よくかき混ぜながら3
0℃まで冷却し、クリームを得た。
【0097】 (実施例17) クリーム (配 合 成 分) (質量%) (1)ステアリン酸 5.0 (2)ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.5 (3)POE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 (4)アルブチン 7.0 (5)亜硫酸水素ナトリウム 0.03 (6)プロピレングリコール 10.0 (7)フェノキシ酢酸誘導体(化合物12) 1.0 (8)グリセリントリオクタノエート 10.0 (9)スクワレン 5.0 (10)パラジメチルアミノ安息香酸オクチル 3.0 (11)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.01 (12)エチルパラベン 0.3 (13)香料 適 量 (14)イオン交換水 残 余 (製法)(14)に(6)および(11)を加えて溶解
し、70℃に保った(水相)。その他の成分を混合して
加熱溶解して70℃に保ち(油相)、水相に油相を徐々
に加えて70℃で予備乳化を行った。次いでホモミキサ
ーにて均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃ま
で冷却し、クリームを得た。
【0098】 (実施例18) クリーム (配 合 成 分) (質量%) (1)ステアリルアルコール 7.5 (2)ステアリン酸 1.5 (3)水添ラノリン 2.0 (4)スクワラン 5.0 (5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0 (6)POE(25)セチルエーテル 3.0 (7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)プラセンタエキス 0.1 (10)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (11)オクチルシンナメート 4.0 (12)フェノキシ酢酸誘導体(化合物13) 0.5 (13)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.03 (14)エチルパラベン 0.3 (15)香料 適 量 (16)イオン交換水 残 余 (製法)(16)に(8)および(13)を加えて溶解
し、70℃に保った(水相)。その他の成分を混合して
加熱溶解して70℃に保ち(油相)、水相に油相を徐々
に加えて70℃で予備乳化を行った。次いでホモミキサ
ーにて均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃ま
で冷却し、クリームを得た。
【0099】 (実施例19) クリーム (配 合 成 分) (質量%) (1)ステアリン酸 6.5 (2)ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 (3)POE(20)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5 (4)プロピレングリコール 10.0 (5)フェノキシ酢酸誘導体(化合物14) 0.5 (6)グリセリントリオクタノエート 10.0 (7)スクワレン 5.0 (8)ヒアルロン酸ナトリウム 1.0 (9)エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム塩 0.01 (10)グルコース 0.5 (11)アスコルビン酸グルコシド 5.0 (12)エチルパラベン 0.3 (13)香料 適 量 (14)イオン交換水 残 余 (製法)(14)に(4)および(9)を加えて溶解
し、70℃に保った(水相)。その他の成分を混合して
加熱溶解して70℃に保ち(油相)、水相に油相を徐々
に加えて70℃で予備乳化を行った。次いでホモミキサ
ーにて均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃ま
で冷却し、クリームを得た。
【0100】 (実施例20) 乳液 (配 合 成 分) (質量%) (1)ステアリン酸 2.0 (2)セチルアルコール 1.5 (3)ワセリン 5.0 (4)デカメチルシクロペンタシロキサン 1.0 (「エキセコールD−5」) (5)流動パラフィン 10.0 (6)POE(10)モノオレイン酸エステル 2.0 (7)ポリエチレングリコール(PEG1500) 3.0 (8)トリエタノールアミン 1.0 (9)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 (10)フェノキシ酢酸誘導体(化合物16) 1.0 (11)カルボキシビニルポリマー 0.05 (「カーボポール941」、B.F. Goodrich Chemical company) (12)アスコルビン酸グルコシド 3.0 (13)亜硫酸水素ナトリウム 0.01 (14)エチルパラベン 0.3 (15)香料 適 量 (16)イオン交換水 残 余 (製法)少量の(16)に(11)を溶解し(A相)、
残りの(16)に(7)、(8)および(13)を加
え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。他の成分を
混合し、加熱融解して70℃に保ち(油相)、水相に油
相を添加して予備乳化を行った。次いでA相を加えてホ
モミキサーで均一に乳化後、よくかき混ぜながら30℃
まで冷却し、乳液を得た。
【0101】 (実施例21) 乳液 (配 合 成 分) (質量%) (1)POE(20)POP(2)セチルアルコール 1.0 (2)シリコーン化合物 2.0 (「シコーンKF96」(20cs)(信越化学工業)) (3)流動パラフィン(中粘度) 3.0 (4)プロピレングリコール 5.0 (5)グリセリン 2.0 (6)4−メトキシ−4−t−ブチルベンゾイルメタン 3.5 (7)エタノール 15.0 (8)カルボキシビニルポリマー 0.3 (9)水酸化カリウム 適 量 (10)防腐剤 適 量 (11)プラセンタエキス 5.0 (12)フェノキシ酢酸誘導体(化合物20) 3.0 (13)イオン交換水 残 余 (製法)(13)と(7)に胎盤抽出物を加温溶解し、
さらに(4)以下の水溶性成分を溶解して、70℃に保
った(水相)。他の油性成分を混合し、加熱融解して7
0℃に保った(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を
行い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかき
混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
【0102】 (実施例22) 乳液 (配 合 成 分) (質量%) (1)ステアリン酸 2.5 (2)セチルアルコール 1.0 (3)ワセリン 5.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)POE(10)モノオレイン酸エステル 2.0 (6)ポリエチレングリコール(PEG1500) 3.0 (7)トリエタノールアミン 1.0 (8)フェノキシ酢酸誘導体(化合物23) 1.0 (9)グリチルリチン酸 0.5 (10)アミノ酸 0.3 (11)カルボキシビニルポリマー 0.05 (「カーボポール941」、B.F. Goodrich Chemical company) (12)亜硫酸水素ナトリウム 0.01 (13)アルブチン 3.0 (14)エチルパラベン 0.3 (15)香料 適 量 (16)イオン交換水 残 余 (製法)少量の(16)に(11)を溶解し(A相)、
残りの(16)に(6)、(7)および(12)を加
え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。他の成分を
混合し、加熱融解して70℃に保ち(油相)、水相に油
相を添加して予備乳化をった。次いでA相を加えてホモ
ミキサーで均一に乳化後、よくかき混ぜながら30℃ま
で冷却し、乳液を得た。
【0103】 (実施例23) 乳液 (配 合 成 分) (質量%) (油相部) ステアリルアルコール 2.0 スクワレン 2.0 ワセリン 2.5 脱臭液状ラノリン 1.5 月見草油 2.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 グリセリンモノオレエート 2.0 POE(60)硬化ヒマシ油 2.0 酢酸トコフェロール 0.05 フェノキシ酢酸誘導体(化合物24) 1.0 トラネキサム酸 5.0 エチルパラベン 0.2 ブチルパラベン 0.1 香料 適 量 (水相部) グリセリン 5.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 カルボキシビニルポリマー 0.2 (「カーボポール941」、B.F. Goodrich Chemical company) 水酸化カリウム 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 精製水 残 余 (製法)油相部および水相部を各々70℃にて溶解し、
水相部に油相部を混合し、乳化機で乳化後、熱交換機で
30℃まで冷却し、乳液を得た。
【0104】 (実施例24) ゼリー (配 合 成 分) (質量%) (1)95%エタノール 10.0 (2)ジプロピレングリコール 12.5 (3)POE(50)オレイルエーテル 2.0 (4)カルボキシビニルポリマー 1.0 (「カーボポール940」、B.F. Goodrich Chemical company) (5)アルブチン 0.5 (6)亜硫酸水素ナトリウム 0.03 (7)フェノキシ酢酸誘導体(化合物25) 5.0 (8)苛性ソーダ 0.15 (9)L−アルギニン 0.1 (10)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン スルホン酸ナトリウム 0.05 (11)メチルパラベン 0.2 (12)エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム塩 0.05 (13)香料 適 量 (14)イオン交換水 残 余 (製法)(14)に(4)を均一に溶解した(水相)。
(1)に(3)を溶解し、水相に添加した。さらに、そ
の他の成分を添加し、最後に(8)および(9)を添加
して中和し、増粘させてゼリーを得た。
【0105】 (実施例25) 美容液 (配 合 成 分) (質量%) (A相) 95%エタノール 10.0 POE(20)オクチルドデカノール 1.1 メチルパラベン 0.2 パントテニールエチルエーテル 0.1 フェノキシ酢酸誘導体(化合物12) 1.0 (B相) 水酸化カリウム 0.1 (C相) グリセリン 5.0 ジプロピレングリコール 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 カルボキシビニルポリマー 0.2 (「カーボポール940」、B.F. Goodrich Chemical company) トラネキサム酸 3.0 精製水 残 余 (製法)A相およびC相をそれぞれ均一に溶解し、C相
にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加えて溶解
し、美容液を得た。
【0106】 (実施例26) パック (配 合 成 分) (質量%) (A相) ジプロピレングリコール 6.0 POE(60)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) フェノキシ酢酸誘導体(化合物20) 0.5 オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 適 量 (C相) ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0 エタノール 7.0 アルブチン 3.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 精製水 残 余 (製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A
相にB相を加えて可溶化後、これをC相に加えて充填
し、パックを得た。
【0107】 (実施例27) ピールオフ型パック (配 合 成 分) (質量%) (アルコール相) 95%エタノール 10.0 POE(15)オレイルアルコールエーテル 2.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 3.5 防腐剤 適 量 香料 適 量 フェノキシ酢酸誘導体(化合物23) 3.0 (水相) トラネキサム酸 2.0 ポリビニルアルコール 12.0 グリセリン 3.0 ポリエチレングリコール(PEG1500) 1.0 イオン交換水 残 余 (製法)80℃にて水相を調製し、50℃に冷却する。
ついで室温で調製したアルコール相を添加後均一に混合
し、放冷し、ピールオフ型パックを得た。
【0108】 (実施例28) 固形ファンデーション (配 合 成 分) (質量%) (1)タルク 43.1 (2)カオリン 15.0 (3)セリサイト 10.0 (4)亜鉛華 7.0 (5)二酸化チタン 3.8 (6)黄色酸化鉄 2.9 (7)黒色酸化鉄 0.2 (8)スクワラン 8.0 (9)イソステアリン酸 4.0 (10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 (11)オクタン酸イソセチル 2.0 (12)フェノキシ酢酸誘導体(化合物24) 1.0 (13)防腐剤 適 量 (14)香料 適 量 (製法)(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分
混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(1
2)、(13)、(14)を加え、よく混練した後、容
器に充填、成形し、固形ファンデーションを得た。
【0109】 (実施例29) 乳化型ファンデーション(クリームタイプ) (配 合 成 分) (質量%) (粉体部) 二酸化チタン 10.3 セリサイト 5.4 カオリン 3.0 黄色酸化鉄 0.8 黒色酸化鉄 0.2 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5 流動パラフィン 4.5 ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (水相) 精製水 50.0 1,3−ブチレングリコール 4.5 フェノキシ酢酸誘導体(化合物25) 1.0 トラネキサム酸 2.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 (製法)水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部
を添加してホモミキサー処理する。さらに加熱混合した
油相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香
料を添加して室温まで冷却し、乳化型ファンデーション
を得た。
【0110】 (実施例30) 化粧水 (配 合 成 分) (質量%) エタノール 8.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 POE(20)オレイルアルコールエーテル 1.8 フェノキシ酢酸誘導体(化合物12) 0.5 アスコルビン酸マグネシウム 3.0 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン− 5−スルホン酸ナトリウム 0.1 ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5 プルラン 0.05 ホホバ油 0.5 苛性カリ 0.015 エチレンジアミン四酢酸三ナトリウム塩 0.01 香料 0.1 イオン交換水 残 量 (製法)上記の各成分を攪拌混合して化粧水を得た。
【0111】 (実施例31) ローション (配 合 成 分) (質量%) (1)精製水 40.0 (2)ジプロピレングリコール 5.0 (3)1,3−ブチレングリコール 10.0 (4)ポリエチレングリコール(PEG400) 10.0 (5)エチルアルコール 20.0 (6)POE(60)硬化ヒマシ油 3.0 (7)パラメトキシケイ皮酸オクチル 1.0 (8)フェノキシ酢酸誘導体(化合物20) 1.0 (9)アルブチン 4.0 (10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03 (11)アスコルビン酸グルコシド 5.0 (12)トリエタノールアミン 5.0 (13)香料 適 量 (製法)(5)に(6)、(7)および(13)を溶解
する(アルコール相)。一方、エタノールに(8)およ
び(9)をあらかじめ溶解し、さらに(1)にその他の
多価アルコールを添加し、十分に溶解させた(水相)。
水相にアルコール相を添加し、十分に攪拌し、ローショ
ンを得た。
【0112】 (実施例32) 化粧水 (配 合 成 分) (質量%) フェノキシ酢酸誘導体(化合物23) 0.5 プラセンタ 0.2 ハイドロキノン−β―D−(N−アセチルグルコサミン) 0.1 ジメチルミリスチルアミンオキシド 0.01 エタノール 9.0 POE(20)オレイルエーテル 1.0 アスコルビン酸グルコシド 5.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 精製水 残 部 (製法)上記の各成分を攪拌混合して化粧水を得た。
【0113】 (実施例33) ローション (配 合 成 分) (質量%) エチルアルコール 55.0 POE(25)硬化ヒマシ油エーテル 2.0 酸化防止剤 適 量 防腐剤 適 量 香料 適 量 フェノキシ酢酸誘導体(化合物24) 5.0 コウジ酸 3.0 ヘキサメタリン酸ナトリウム 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)上記の各成分を攪拌混合してローションを得
た。
【0114】 (実施例34) ローション (配 合 成 分) (質量%) (アルコール相) 95%エタノール 55.0 POE(40)硬化ヒマシ油 2.0 酸化防止剤 適 量 防腐剤 適 量 フェノキシ酢酸誘導体(化合物25) 1.0 (水相) ジプロピレングリコール 5.0 ヘキサメタリン酸ナトリウム 適 量 イオン交換水 残 余 (製法)常法に従いアルコール相および水相を調製後、
可溶化してローションを得た。
【0115】 (実施例35) コールドクリーム (配 合 成 分) (質量%) 固形パラフィン 5.0 蜜ロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 アスコルビン酸リン酸マグネシウム 2.0 4−メトキシ−4−t−ブチルベンゾイルメタン 3.5 石鹸粉末 0.1 硼砂 0.2 フェノキシ酢酸誘導体(化合物25) 3 イオン交換水 残 余 香料 適 量 防腐剤 適 量 酸化防止剤 適 量 (製法)上記の各成分を攪拌混合してコールドクリーム
を得た。
【0116】実施例16〜35はいずれも美白効果に優
れていた。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、メラニン抑制作用およ
びチロシナーゼ活性抑制作用を有するフェノキシ酢酸誘
導体を配合することにより、日焼け後の色素沈着・しみ
・そばかす・肝斑等の淡色化や美白効果に優れた美白剤
および皮膚外用剤を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 31/366 31/366 31/40 31/40 31/404 31/404 31/416 31/416 31/4192 31/4192 31/502 31/502 31/517 31/517 31/5375 31/5375 A61P 17/00 A61P 17/00 (72)発明者 伊福 欧二 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 太田 直美 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 宍戸 忠夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社足柄研究所 (72)発明者 御子柴 尚 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社足柄研究所 Fターム(参考) 4C083 AA072 AA082 AA122 AB032 AB212 AB242 AB282 AB352 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC092 AC102 AC122 AC182 AC212 AC242 AC262 AC342 AC352 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC522 AC532 AC542 AC562 AC582 AC612 AC641 AC642 AC792 AC831 AC832 AC841 AC842 AD042 AD092 AD112 AD162 AD202 AD212 AD332 AD392 AD512 AD532 AD642 AD662 CC02 CC04 CC05 CC07 CC12 CC13 CC14 CC22 DD17 DD21 DD22 DD23 DD31 EE16 4C086 AA01 AA02 BA08 BC07 BC13 BC37 BC41 BC46 BC61 BC73 MA01 MA02 MA28 MA63 ZA89 ZC20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるフェノキシ
    酢酸誘導体の1種または2種以上を有効成分として含有
    する美白剤。 【化1】 〔式中、R1、R2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜8の
    アルキル基であり;R3は水素原子または炭素原子数1
    〜5のアルキル基であり;R4は水酸基、炭素原子数1
    〜5のアルコキシル基、または−NR56である(ここ
    で、R5は水素原子、または置換若しくは非置換の炭素
    原子数1〜5のアルキル基であり;R6は水素原子、置
    換若しくは非置換の炭素原子数1〜5のアルキル基、置
    換若しくは非置換のアミノ基、または置換若しくは非置
    換のフェニル基である。また、R5とR6はこれらが結合
    している窒素原子と一緒になってヘテロ環を形成しても
    よい)。〕
  2. 【請求項2】 上記一般式(1)において、R1、R2
    ともに1,1−ジメチルプロピル基であり、それぞれが
    ベンゼン環の2位と4位に置換されている、請求項1記
    載の美白剤。
  3. 【請求項3】 上記一般式(1)において、R3が水素
    原子またはエチル基である、請求項2記載の美白剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の美
    白剤を配合してなる皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 美白剤の配合量が有効成分量として皮膚
    外用剤全量に対して0.001〜20.0質量%であ
    る、請求項4記載の皮膚外用剤。
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