JP2001354170A - 作業機械の下部走行体アセンブリの圧入ローラ組立体とその製造方法 - Google Patents
作業機械の下部走行体アセンブリの圧入ローラ組立体とその製造方法Info
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Abstract
ラ組立体とその製造方法に関する。 【解決手段】 作業機械の下部走行体用ローラ組立体
は、それに設けられる中央通路を有し、(i)中央通路
の第1の端部が第1のアクセス用開口部を構成し、(i
i)中央通路の第2の端部が第2のアクセス用開口部を
構成するローラリムを有する。また、ローラ組立体は、
ローラリムの中央通路の外に配置される第1の端部部分
と、ローラリムの中央通路内に配置され、それに固定さ
れる外方に延びる環状フランジを有する第2の端部部分
とを有するローラシャフトを有する。さらに、ローラ組
立体は、第2のアクセス用開口部中に圧入されるリテー
ナを有する。さらに、ローラシャフトの外方に延びる環
状フランジとリテーナとの間に挿入される軸方向スラス
ト軸受を有する。また、下部走行体アセンブリのローラ
組立体を製造する方法が開示される。
Description
の下部走行体のローラ組立体に関し、さらに詳しくは、
作業機械の下部走行体アセンブリの圧入ローラ組立体と
その製造方法に関する。
機械は、通常、1組の下部走行体アセンブリによって支
持され移動するが、下部走行体アセンブリの各1つは、
複数の相互接続される連節構成部品またはリンクを有す
る無端駆動履帯チェーンを備える。また、下部走行体ア
センブリは、通常、駆動スプロケット、1つまたはそれ
以上の従動輪、多数の下部履帯ローラ、および、キャリ
アローラを備え、それらの各々の回りに駆動履帯チェー
ンを伴走駆動あるいは他の方法で前進させる。
果として、時間の経過に伴って、従動ローラ、駆動ロー
ラ、およびキャリアローラなどの下部走行体アセンブリ
に関連する多くの構成部品が磨耗し始め、その結果、そ
の補修が必要となる。しかしながら、このような構成部
品の修理は、これまでに設計された従動ローラ、履帯ロ
ーラ、およびキャリアローラは一般的に機械的に複雑で
あり、その結果、補修期間中の機械休止時間が望ましく
ない長さとなるので、実際的ではない場合が多い。この
ようなこれまでに設計されたキャリアローラのひとつ
が、Crottiに付与された米国特許第4,695,
102号に示されている。とりわけ、Crottiにお
いて開示されるキャリアローラは、半径方向および軸方
向スラスト負荷を吸収するころ軸受アセンブリを備え
る。しかしながら、このようなころ軸受アセンブリを使
用すると、キャリアローラは機械的にさらに複雑とな
り、その結果、その補修に関連するコストが高くなり、
また時間も増える。
ローラの修理に関連する複雑さとコストを回避しようと
して、一部のメーカでは、このような構成部品を「使い
捨て」とすることにした。換言すると、構成部品が補修
の必要な時点まで磨耗すると、従動ローラ、履帯ロー
ラ、またはキャリアローラは、作業機械から取り外され
た後に廃棄処分される。その後、交換用従動ローラ、履
帯ローラ、またはキャリアローラが機械に取り付けられ
る。構成部品を補修する代わりに廃棄処分するように設
計する場合、コスト効率が高い方法で構成部品を製造
し、その結果、作業機械に関連する運転コストを軽減さ
せることがさらに望まれることを理解されたい。
上記の欠点のうちの1つまたはそれ以上を克服する下部
走行体構成部品である。併せて必要なのは、これまでに
設計された構成部品よりも機械的な複雑さが軽減された
下部走行体構成部品である。さらに必要なのは、これま
で用いられてきた製造方法に比較して安価かつ複雑さが
軽減された下部走行体構成部品を製造する方法である。
によれば、作業機械の下部走行体用ローラ組立体が提供
される。ローラ組立体は、それに設けられる中央通路を
有し、(i)中央通路の第1の端部が第1のアクセス用
開口部を構成し、(ii)中央通路の第2の端部が第2の
アクセス用開口部を構成するローラリムを有する。ま
た、ローラ組立体は、ローラリムの中央通路の外に配置
される第1の端部部分と、ローラリムの中央通路内に配
置され、それに固定される外方に延びる環状フランジを
有する第2の端部部分とを有するローラシャフトを有す
る。さらに、ローラ組立体は、第2のアクセス用開口部
中に圧入されるリテーナを有する。さらに、ローラシャ
フトの外方に延びる環状フランジとリテーナの間に挿入
される軸方向スラスト軸受を有する。
れに設けられる中央通路を有し、中央通路の第1の端部
が第1のアクセス用開口部を構成し、中央通路の第2の
端部が第2のアクセス用開口部を構成するローラリム
と、(ii)第1の端部部分と、それに固定される外方に
延びる環状フランジを有する第2の端部部分とを有する
ローラシャフトと、(iii)リテーナと、(iv)スラス
ト軸受とを有する、作業機械の下部走行体アセンブリ用
ローラ組立体を製造する方法が提供される。本方法は、
(i)ローラシャフトの第1の端部部分が中央通路の第
1のアクセス用開口部から外方に延び、(ii)ローラシ
ャフトの第2の端部部分が中央通路に配置されるよう
に、中央通路の第2のアクセス用開口部を通って中央通
路の第1のアクセス用開口部を出るようにローラシャフ
トの第1の端部を前進させる段階を含む。また、本方法
は、第2のアクセス用開口部を通ってスラスト軸受を前
進させる段階を含む。さらに、本方法は、スラスト軸受
がリテーナとローラシャフトの外方に延びる環状フラン
ジの間に挿入されるように、第2のアクセス用開口部中
にリテーナを圧入する段階を含む。
業機械の下部走行体用ローラ組立体が提供される。ロー
ラ組立体は、それに設けられる中央通路を有し、(i)
中央通路の第1の端部が第1のアクセス用開口部を構成
し、(ii)中央通路の第2の端部が第2のアクセス用開
口部を構成するローラリムを有する。また、ローラ組立
体は、中央通路に配置されるローラシャフトを有し、ロ
ーラシャフトは、中央通路の第1のアクセス用開口部か
ら外方に延びる第1の端部部分と中央通路の第2のアク
セス用開口部から外方に延びる第2の端部部分を有す
る。さらに、ローラ組立体は、ローラリムの第1のアク
セス用開口部中に圧入される第1のリテーナを有する。
さらに、ローラ組立体は、ローラシャフトの第1の端部
部分上に圧入される第1のカラーを有する。さらに、ロ
ーラ組立体は、第1のリテーナと第1のカラーの間に挿
入される第1のシール組立体を有する。
の作業機能を実行するために利用される履帯式トラクタ
10などの作業機械を示す。履帯式トラクタ10は、油
圧作動式ブレードアセンブリ12などの多くの作業用具
を備え、また、油圧作動式破砕機(図示せず)を備える
こともできる。履帯式トラクタ10は、トラクタを前進
させたりブレードアセンブリ12を動作させる原動力を
供給するディーゼルエンジン14などのエンジンをさら
に備える。
アセンブリ16を備える。下部走行体アセンブリ16
は、フレーム組立体18、駆動スプロケット20、前部
従動輪22、後部従動輪24、多くの下部履帯ローラ2
6、およびキャリアローラ28を備える。無端駆動履帯
チェーン30が駆動スプロケット20によって駆動され
て、前部従動輪22、後部従動輪24、履帯ローラ2
6、およびキャリアローラ28の各々の回りを前進し、
その結果、履帯式トラクタ10を前進させる原動力が供
給される。特に、エンジン14からの機械的な出力は、
トランスミッションアセンブリ(図示せず)を通して駆
動スプロケットに伝達され、その結果、駆動スプロケッ
ト20が駆動し、駆動履帯チェーン30を前進させ、結
果的に、履帯式トラクタ10を前進させる。履帯式トラ
クタ10の片側のみを図1に示すが、トラクタ10の他
の側にも、図1に示す構成部品(例えば、フレーム組立
体18、駆動スプロケット20、従動輪22、24、ロ
ーラ26、28、駆動履帯チェーン30)などの同様の
構成部品を有する下部走行体アセンブリ16を備えるこ
とになることを理解されたい。
を備える。運転台32は、履帯式トラクタ10の操作中
にオペレータによって利用される履帯式トラクタ10に
関連する装置を囲う、あるいは、収納するために設置さ
れる。例えば、運転台32には、オペレータ用シート
(図示せず)および、例えば、操縦ハンドルおよびフー
トペダル組立体(図示せず)を含む制御アセンブリが収
納される。
体18は、前部フレーム部材34および後部フレーム部
材36を備える。前部従動輪22は、回転自在に前部フ
レーム部材34に結合され、一方、後部従動輪24は回
転自在に後部フレーム部材36に結合される。このよう
な構成が、駆動履帯チェーン30の張りの調整を可能に
する。特に、前部フレーム部材34は、後部フレーム部
材36に対して摺動自在、あるいは、可動自在である。
従って、前部フレーム部材34を後部フレーム部材36
から遠ざかる方向に摺動させると、前部従動輪22が後
部従動輪24から遠ざかる方向に前進し、その結果、駆
動履帯チェーン30の張りが強くなる。逆に、前部フレ
ーム部材34を後部フレーム部材36の方に向かう方向
に摺動させると、前部従動輪22が後部従動輪24の方
に向かう方向に前進し、その結果、駆動履帯チェーンの
張りが弱くなる。油圧シリンダ(図示せず)などのアク
チュエータが、例えば、互いに対して所定の位置にフレ
ーム部材34、36を維持することによって、自動的に
または手作業によってのいずれかにて駆動履帯チェーン
の所望の張り量を維持するために利用される。
中に駆動履帯チェーン30を案内する。さらに、履帯ロ
ーラ26は、履帯式トラクタ10を支持するために設置
される。特に、各履帯ローラ26は、フレーム組立体1
8に回転自在に結合され、その結果、履帯式トラクタ1
0の重量が支持される。
従動輪22と駆動スプロケット20間で前進させられる
時、駆動履帯チェーン30の上部すなわち戻り部38を
支持するように設置される。キャリアローラ28は、履
帯式トラクタ10のフレーム部材(図示せず)に回転自
在に結合される。
8は、これまで設計された従動輪およびローラに比較し
て低い製造コストで、かつ製造しやすいように設計され
る。例えば、図2および図3に示すように、キャリアロ
ーラ28をさらに詳細に説明する。キャリアローラ28
は、ローラリム40、ローラシャフト42、リテーナ4
4、カラー46、およびシール組立体48を備える。図
3に示すように、ローラリム40は、それに設けられる
中央通路50を有する。中央通路の一端50によって、
第1のアクセス用開口部52が構成され、中央通路50
の他方の端部によって、第2のアクセス用開口部54が
構成される。図3に示すように、リテーナ44は、第1
のアクセス用開口部52内に配置され、カラー46は、
第2のアクセス用開口部54内に配置される。
が中央通路50内に配置され、その対向する端部部分5
8が中央通路50の外に配置されるように、ローラシャ
フト42が中央通路50に受け止められる。履帯式トラ
クタ10のフレーム部材(図示せず)にキャリアローラ
28を固定するために、ローラシャフト42の端部部分
58が分割カラー機構など(図示せず)に受け止められ
ることを理解されたい。
8に掛かる半径方向スラストおよび軸方向スラストを吸
収するために、多くの軸受と協動する一体に形成された
スラスト面を有する。特に、ローラリム40の中央通路
50内に位置するローラシャフト42の端部部分56
は、それに固定される外方に延びる環状フランジ60を
有する。環状フランジ60は、ローラシャフト42の端
部部分56に溶接または別の方法で固定するか、また
は、望ましくは、ローラシャフト42と一体に成形する
ことができることを理解されたい。環状フランジ60
は、それに代えてローラシャフト42の外周部をライニ
ングする一連の個々のフランジ部として具体化できる
が、ローラシャフト42の外周部周りに一体部品として
延びるのが望ましい。
央通路50にローラシャフト42を保持するために設置
される。特に、ローラリム40は、それに設けられる1
組の内方に延びる環状フランジ62、64を有する。図
3に示すように、内方に延びる環状フランジ62によっ
て、ローラシャフトの42外方に延びる環状フランジ6
0の直径よりも大きさが小さい直径を有するフランジ開
口部66が構成される。従って、外方に延びる環状フラ
ンジ60は、サンドイッチ状態、換言すると、ローラリ
ム40の内方に延びる環状フランジ62とリテーナ44
の間に挿入される。
ーラ28に掛かる半径方向および軸方向スラスト負荷を
ともに吸収する機能を果たす多くの軸受を備える。例え
ば、キャリアローラは、外側軸方向スラストブッシュ6
8、内側軸方向スラストブッシュ70、および1組の半
径方向スラストブッシュ72、74を備える。本明細書
において、「ブッシュ」という用語が意味するものは、
摩擦を抑制、案内、または低減する機能を果たすプレー
トまたはスリーブである。尚、本明細書では、「ブッシ
ュ」という語には、多くの移動構成部品を備えるころ軸
受または円錐ころ軸受などのその他の種類の軸受組立体
は含まれないことに注意されたい。
ッシュ70および半径方向スラストブッシュ72は、望
ましくは、単一の構成部品として具体化されるが、それ
に代えて、個別の構成部品として具体化することができ
る。ブッシュ68、70、72、74は、適当な軸受材
料を含む金属板またはスリーブとして具体化されるのが
望ましい。適当な軸受の材料の1つの例には青銅が含ま
れる。従って、ブッシュ68、70、72、74は、青
銅製または、鋼板裏当て式青銅製プレートまたはスリー
ブとして具体化することができる。
ーラリム40に固定される。特に、ローラリム40内に
設けられる内方に延びる環状フランジ62、64は、そ
れぞれ、それに設けられる半径方向の面76を有する。
半径方向スラストブッシュ72、74は半径方向の面7
6に接触状態で固定される。ローラリム40に半径方向
スラストブッシュ72、74を固定する一つの方法は、
半径方向スラストブッシュ72、74をそれぞれ内方に
延びる環状フランジ62、64の半径方向の面76上に
圧入することである。半径方向スラストブッシュ72と
内側軸方向スラストブッシュ70が一体式構成部品とし
て具体化される場合、軸方向スラストブッシュ70は、
半径方向スラストブッシュ72がローラリム40上に圧
入されるとき、内方に延びる環状フランジ62に設けら
れる軸方向の面78とローラシャフト42の外方に延び
る環状フランジ60の間に挿入されることになることを
理解されたい。
ーナ44とローラシャフト42の外方に延びる環状フラ
ンジ60の間に挿入される。外側スラストブッシュ68
は、リテーナ44、またはローラシャフト42の外方に
延びる環状フランジ60に固定するか、または、その間
で「浮かせ」ることができる。これらの構成のいずれに
おいても、リテーナ44は、所定の位置に軸方向スラス
トブッシュ68とローラシャフト42を保持する。特
に、リテーナ44は、ローラリム40に設けられる中央
通路50のアクセス用開口部52中に圧入され、その結
果、軸方向スラストブッシュ70が、ローラシャフト4
2の外方に延びる環状フランジ60とリテーナ44の間
の挿入された位置に保持される。
体48は、1組のシールリング80、82、円環状シー
ル部材84、および固定シール部材86を備える。シー
ルリング80、82、およびシール部材84、86の各
々は、一般にリング形状であり、その結果、ローラシャ
フト42がそれに設けられる開口部を通って延びること
ができる。シール組立体48は、また、中央通路50内
に油潤滑剤などの流体を保持しながら汚れおよびゴミな
どの汚染物質のローラリム40の中央通路50への侵入
を防止するために設置される。特に、中央通路50の内
部は、キャリアローラ28の内部構成部品を潤滑するた
めに油などの潤滑剤で満たされる。シール組立体48
は、潤滑剤が中央通路50のアクセス用開口部54から
漏れるのを防ぐ。同様のシール組立体は、ローラリム4
0の他方の端部では、リテーナ44が圧入配置されるた
めに不要であることを理解されたい。
所定の位置に保持される。さらに詳しくは、カラー46
は、カラー46に設けられるシャフト開口部88を通し
てローラシャフト42上に圧入され、その結果、シール
組立体48は図3および図4に示す位置に押し込まれ
る。カラー46がこのような方法で取り付けられると、
固定シール部材86は、ゴムなどのエラストマー系材料
であるが、シールリング82によってローラリム40に
設けられる凹部90に圧縮される。シール部材86は、
凹部90に圧縮されると軸方向に移動しなくなる。一
方、円環状シール部材は、カラー46のシャフト開口部
88に設けられるシール凹部92に配置される。さら
に、円環状シール部材84は、シール組立体48に掛か
る軸方向またはその他の種類の力を許容するように、シ
ールリング80に設けられる傾斜面94に沿って移動す
るように配置される。固定シール部材86と同様に、円
環状シール部材84は、ゴムなどのエラストマー系材料
製である。
それに設けられるリング面96、98を有する。リング
面96、98は互いに当接し、カラー46がローラシャ
フト42上に圧入されると、押し込まれて互いにシール
係合する。このような配置によって、ローラリム40が
ローラシャフト42に対して回転するとき、キャリアロ
ーラ28のシーリングが可能になる。特に、履帯チェー
ン30が前進すると、ローラリム40がローラシャフト
42に対して回転する。ローラリム40がこのように回
転している間、シールリング82も回転する(ローラリ
ム40に回転不能に固定されるため)が、シールリング
80はカラー46によって固定状態に保持される(同様
に、ローラシャフト42に圧入されることで回転しな
い)。従って、シール面96、98の構成が、その第1
の部分(すなわち、シールリング82と固定シール部材
86)を第2の部分(すなわち、シールリング80と円
環状シール部材84)に対して回転を許しながら適切な
シールを維持するシール組立体48を提供する。
まで設計されたローラ組立体に比較して機械的な複雑さ
が軽減されていることを理解されたい。例えば、ブッシ
ュ68、70、72、74を使用すると、これまで設計
されたキャリアローラによく見られる機械的に複雑なこ
ろ軸受組立体が不要となる。さらに、キャリアローラ2
8の上記の構成で、比較的簡易化された製作工程で製造
することができるデザインが実現される。特に、ローラ
リム40は、最初から単品として製造されるか、あるい
は、溶接またはその他の方法で互いを固定し合う左右対
称の2分割品として製造することができる。同様に、ロ
ーラシャフト42は、単品として製造されるが、あるい
は、それに代えて、シャフト42を外方に延びる環状フ
ランジ60から分離した状態で製造して、2つの部材を
溶接またはその他の方法で互いを固定することもでき
る。
内方に延びる環状フランジ64の半径方向の面76上に
圧入される。さらに、その後、半径方向スラストブッシ
ュ72と軸方向スラストブッシュ70の組立体が、内方
に延びる環状フランジ62の、それぞれ、半径方向の面
76と軸方向の面78上に圧入される。次に、外方に延
びる環状フランジ60が内側軸方向スラストブッシュ7
0に接触するように、ローラシャフト42の端部部分5
8が前進してアクセス用開口部52を通り、中央通路5
0の中心部を通ってアクセス用開口部54を出る。
てアクセス用開口部52を通ってローラシャフト42の
外方に延びる環状フランジ60に接触する。次に、リテ
ーナ44がアクセス用開口部52中に圧入され、その結
果、ローラリム40の中央通路50にローラシャフト4
2および外側軸方向スラストブッシュ68が保持され
る。次に、シール組立体48が、前進してアクセス用開
口部54を通るように、ローラシャフト42の端部部分
58に沿って摺動する。その後、図3および図4に示す
位置にシール組立体48を固定するために、カラー46
がローラシャフト42上に圧入される。説明した方法で
組立てられると、潤滑剤がローラリム40の内部に添加
され、キャリアローラ28が履帯式トラクタ10の下部
走行体アセンブリ16に固定される。
体48およびカラー46は、所定のローラ構成の必要性
に合うように変更することができる。特に、シール組立
体48は、円環状シール部材84の代わりにエラストマ
ー製スプライン付きシール部材100を、および、シー
ルリング80の代わりにシールリング102を備えるよ
うに具体化することができる。スプライン付きシール部
材100は、円環状シール部材84がシールリング80
の外周部に固定されるのと同様の方法で、シールリング
102の外周部回りに固定される。スプライン付きシー
ル部材100の外周縁104は、それに設けられる多数
のスプライン106を有する。組立てられると、スプラ
イン106は、カラー46の内周面110に設けられる
同じの数のスプライン108と係合するか、または別の
方法で接触する。このような配置によって、さらに、カ
ラー46に対するシールリング102および/またはス
プライン付きシール部材100の回転またはその他の状
態の移動が防止されることを理解されたい。
造または鋳造などの多数の公知の手法を用いて製作する
ことができる。さらに、また、本明細書で説明する金属
製構成部品は、粉末冶金を用いて製造することができ
る。粉末冶金を使用すると、キャリアローラ28の製作
に関して多くの利点がもたらされる。例えば、キャリア
ローラ28の構成部品の一部は、粉末冶金法を用いて単
一の構成部品と一体とすることができる。例えば、図8
に示すように、図3のリテーナ44および外側軸方向ス
ラストブッシュ68の代わりに利用できる一体式リテー
ナ・スラストブッシュ112を製作することができる。
名前が暗示するように、一体式リテーナ・スラストブッ
シュ112は、その第1の面または側116に設けられ
るブッシュ部114およびその第2の面または側119
に設けられるリテーナ部118を備える。一体式リテー
ナ・スラストブッシュ112のブッシュ部114は青銅
などの軸受材料で製作されており、一体式リテーナ・ス
ラストブッシュ112のリテーナ部118は鋼で製作さ
れている。
立てられると、一体式リテーナ・スラストブッシュ11
2のブッシュ部114は、ローラシャフト42に接触す
るように配置されることを理解されたい。特に、キャリ
アローラ28の組立て時には、一体式リテーナ・スラス
トブッシュ112は、その第1の面116が外方に延び
る環状フランジ60の端面に接触するか、または最も近
くになるように押し込まれるようにアクセス用開口部5
2中に圧入される。このような方法で、ローラシャフト
42の外方に延びる環状フランジ60は、一体式ブッシ
ュ部114に担持され、その結果、履帯式トラクタ10
の操作中にキャリアローラ28に掛かる軸方向スラスト
を吸収することを可能にする。
・スラストブッシュ112を製作する製造法120の流
れ図を示す。工程120は、型キャビティの予め定めら
れた位置に種類の異なる金属粉が配置される段階122
から始まる。特に、青銅を含む金属粉などの第1の種類
の金属が、一体式リテーナ・スラストブッシュ112の
前部つまりブッシュ部114に相当する型キャビティ内
に配置され、鉄と黒鉛を含む金属粉などの第2の種類の
金属粉が、一体式リテーナ・スラストブッシュ112の
後部つまりリテーナ部118に相当する型キャビティ内
に配置される。異なる種類の金属粉のこのような配置
は、青銅または他の種類の軸受材がブッシュ部114に
形成され、鋼またはその他の種類の補強材がリテーナ部
に形成される図8に示す一体式リテーナ・スラストブッ
シュ112の所望の位置に対応することを理解された
い。
ィの金属粉に加えられる。結合剤は、粉末冶金で一般的
に利用されるいかなる種類の公知の結合剤であってもよ
い。その後、型キャビティ内の金属粉が圧縮成形され
(段階126)、その後に焼結されて(段階128)、
所望の一体式リテーナ・スラストブッシュ112が製造
される。その後、一体式リテーナ・スラストブッシュ1
12は、上記で論じた方法でローラリム40のアクセス
用開口部52中に圧入される。
式リテーナ・スラストブッシュ112の製作における粉
末冶金手法の使用は、図3のリテーナ44および外側軸
方向スラストブッシュ68を単一の構成部品として製作
することを可能にすることによって、さらに構成部品の
少数化を可能にする。このような構成部品の少数化によ
って、キャリアローラ28の組立工程がさらに簡素化さ
れるとともに、キャリアローラの製造に関連するコスト
が低減される。
ュ112は多くの異なる方法で製作できることを理解さ
れたい。例えば、リテーナ部118を、まず、粉末冶金
法以外の手法を用いて製作し、次に、ブッシュ部114
を上記で説明した方法で焼結することができる。例え
ば、リテーナ部118は、まず、鍛造または鋳造法を用
いて製作することができる。その後、上記で説明した手
法に似た粉末冶金法を用いて、鍛造または鋳造リテーナ
部118に対してブッシュ部114を成形および燒結す
ることができる。
ラ28のさらに別の変形構成を示す。図9および図10
に示すキャリアローラ28は、図2から図4に示すキャ
リアローラと実質的に同じである。従って、同じ構成部
品を示すのに同じ参照番号を用いている。図9および図
10に示すように、キャリアローラ28は、ローラリム
40の代わりに、ローラハブ130およびリム部13
2、134を備えるように構成される。このような構成
により、異なるサイズのキャリアローラ28を同一の
「コア」から作ることが可能になり、その結果、異なる
サイズの履帯式トラクタの製造において対応柔軟性およ
び構成部品の共有化を可能にする。
うな構成部品が図2から図4(上述の通り)のローラリ
ム40に組立てられる場合と同じ方法でローラハブ13
0に組立てられる。従って、組立工程の詳細な説明は記
載しない。さて、異なるサイズのリム部は、異なるサイ
ズのキャリアローラ28を製造するためにローラハブ1
30上に圧入することができる。例えば、比較的大きい
外径を持つリム部132を、外径が比較的大きいキャリ
アローラ28を製造するために、ローラハブ130上に
圧入することができる。もしくは、外径が(リム部13
2に対して)小さいリム部134は、外径が(リム部1
32とともに組立てられるキャリアローラ28に対し
て)小さいキャリアローラ28を製造するためにローラ
ハブ130上に圧入することができる。
るサイズの駆動履帯チェーン30を案内および/または
支持するのに役立つことを理解されたい。例えば、それ
ぞれのリム部132、134は、基部136を有し、環
状フランジ138がそこから延びる。ローラリム132
の環状フランジ138が延びる基部136からの距離
は、ローラリム134の環状フランジ138が延びる基
部136からの距離よりも大きく、その結果、リム部1
32とともに組立てられるキャリアローラ28に関して
は、リム部134とともに組立てられるキャリアローラ
28よりも外径が大きくなる。いかなる数の異なるリム
部も、ローラハブ130に取り付けるように設計でき、
その結果、数多くの異なるキャリアローラのサイズおよ
び構成を作り出することができることを理解されたい。
ーラシャフト42、リテーナ44など)を組立て後にリ
ム部132、134をローラハブ130上に圧入するこ
とを本明細書では説明しているが、他の組立て構成も考
えられることを理解されたい。例えば、リム部132、
134などのリム部は、他の構成部品(例えば、ローラ
シャフト42、リテーナ44など)をローラハブ130
上に組立てる前に、ローラハブ130上に圧入すること
ができる。
論じた概念も、他の種類の下部走行体構成部品の構成に
おいて有用である。例えば、図11から図14に示すよ
うに、また、キャリアローラ28に関して上記で論じた
概念は、履帯ローラ26または従動輪22、24の構成
において利用することができる。履帯ローラ26および
従動輪22、24に関連する一部の構成部品は、キャリ
アローラ28に関連する構成部品と同じであることを理
解されたい。従って、本明細書では同一参照番号が同様
の構成部品を示すために用いられており、このような同
様の構成部品の追加説明は記載しない。
6の1つをさらに詳細に示す。履帯ローラ26は、ロー
ラリム140、ローラシャフト142、1組のリテーナ
144、1組のカラー46、および1組のシール組立体
48を備える。図12に示すように、ローラリム140
は、それに設けられる中央通路150を有する。中央通
路150の一方の端部は第1のアクセス用開口部152
を構成し、中央通路150の他方の端部は第2のアクセ
ス用開口部154を構成する。図12に示すように、シ
ール組立体48の一つ、リテーナ144の一つ、および
カラー46の一つを含む組立体が、アクセス用開口部1
52、154の各々に配置される。
部分156が中央通路150の第1のアクセス用開口部
152から外方に延び、ローラシャフト142の対向す
る端部部分158が中央通路50の第2のアクセス用開
口部154から外方に延びるように中央通路150に受
け止められる。ローラシャフト142の端部部分15
6、158が、履帯式トラクタ10の下部走行体アセン
ブリ16に履帯ローラ26を固定するために、保持機構
(図示せず)などに受け止められることを理解された
い。
フト142は、履帯ローラ26に掛かる半径方向スラス
トおよび軸方向スラストを吸収するために多くの軸受と
協動する一体に形成されたスラスト面を有する。特に、
ローラシャフト142は、それに固定される1組の外方
に延びる環状フランジ160を有する。環状フランジ1
60は、ローラシャフト142に溶接またはその他の方
法で固定することができ、あるいは、望ましくは、ロー
ラシャフト142と一体に成形すことができることを理
解されたい。環状フランジ160は、それに代えてロー
ラシャフト142の外周部を取り囲む一連の個々のフラ
ンジ部として具体化することができるが、環状フランジ
160は、ローラシャフト142の外周部の周りに一体
部品として延びるのが望ましい。
に掛かる半径方向および軸方向のスラスト負荷をともに
吸収するように機能する多くの軸受を備える。例えば、
履帯ローラ26は、1組の軸方向スラストブッシュ16
8および1組の半径方向スラストブッシュ172を備え
る。ブッシュ68、70、72、74の場合と同様に、
ブッシュ168、172は、望ましくは、青銅製また
は、鋼板裏当て式青銅製プレートまたはスリーブとして
などの適当な軸受材料を備える金属プレートかスリーブ
として具体化される。図12に示すように、軸方向スラ
ストブッシュ168および半径方向スラストブッシュ1
72は、個別の構成部品として具体化されるのが望まし
いが、軸方向スラストブッシュ168および半径方向ス
ラストブッシュ172は、それに代えて、単一の構成部
品として(図3の一体式内側軸方向ブッシュ70および
半径方向ブッシュ72と同様)具体化することもでき
る。
ッシュ72、74の場合と同様に、半径方向スラストブ
ッシュ172はローラリム140に固定される。特に、
半径方向スラストブッシュ172は、ローラリム140
に設けられる内部側壁170に固定される。ローラリム
140に半径方向スラストブッシュ172を固定する1
つの方法は、ローラリム140の側壁170上に半径方
向スラストブッシュ172を圧入することである。
ラストブッシュ168およびローラシャフト142を保
持する。特に、リテーナ144の1つがローラリム14
0に設けられる中央通路150の各アクセス用開口部1
52、154中に圧入され、その結果、軸方向スラスト
ブッシュ168およびローラシャフト142の外方に延
びる環状フランジ160がローラリム140の中央通路
150内に保持される。従って、軸方向スラストブッシ
ュ168は、リテーナ144がローラリム140上に圧
入されるとローラシャフト142の外方に延びる環状フ
ランジ160とリテーナ144の間に挿入される。
た場合と同様に、シール組立体48が、また、中央通路
150内に油潤滑剤などの流体を保持しながら汚れおよ
びゴミなどの汚染物質のローラリム140の中央通路1
50への侵入を防止するために設置される。特に、中央
通路150の内部は、履体ローラ26の内部構成部品を
潤滑するために油などの潤滑剤で満たされる。シール組
立体48は、潤滑剤が中央通路150のアクセス用開口
部152、154から漏れるのを防ぐ。特に、図12に
示すように、シール組立体48は、リテーナ144とカ
ラー46の間に挿入される。さらに、シール組立体48
は、カラー46によって所定の位置に保持される。例え
ば、キャリアローラ28と同様に、カラー46は、カラ
ー46に設けられるシャフト開口部88を通ってローラ
シャフト142上に圧入され、その結果、シール組立体
48が図12に示す位置に押し込まれる。
れると、固定シール部材86は、ゴムなどのエラストマ
ー系材料製であるが、シールリング82によって各リテ
ーナ144に設けられる凹部190に圧縮される。シー
ル部材86は、凹部190に圧縮されると軸方向に移動
しなくなる。一方、円環状シール部材84は、カラー4
6のシャフト開口部88に設けられるシール凹部92に
配置される。上述の通り、円環状シール部材84は、シ
ール組立体48に掛かる軸方向の力または運動を許すた
めに、シールリング80に設けられる傾斜面94に沿っ
て移動するように構成される(図4を参照)。
当接し、カラー46がローラシャフト142上に圧入さ
れると、押し込まれて互いにシーリング係合する。この
ような配置によって、ローラリム140がローラシャフ
ト142に対して回転するとき、履体ローラ26のシー
リングを可能にする。特に、履帯チェーン30が前進す
ると、ローラリム140がローラシャフト142に対し
て回転する。ローラリム140がこのように回転してい
る間、シールリング82も回転する(リテーナ144、
従ってローラリム140に回転不能に固定されるため)
が、シールリング80はカラー46によって固定状態に
保持される(同様に、ローラシャフト142に圧入され
ることで回転しない)。従って、上述の通り、シール面
96、98の構成が、その第1の部分(すなわち、シー
ルリング82と固定シール部材86)を第2の部分(す
なわち、シールリング80と円環状シール部材84)に
対して回転を許しながら適切なシールを維持するシール
組立体48を提供する。
設計されたローラ組立体に比較して機械的な複雑さが軽
減されていることを理解されたい。例えば、ブッシュ1
68、172を使用すると、これまで設計された履帯ロ
ーラによく見られる機械的に複雑な軸受組立体が不要と
なる。さらに、履体ローラ26の上記の構成で、比較的
簡易化された製作工程で製造することができるデザイン
が実現される。特に、ローラリム140は、最初から単
品として製造されるか、あるいは、溶接またはその他の
方法で互いを固定し合う左右対称の2分割品として製造
することができる。同様に、ローラシャフト142は、
単品として製造されるか、あるいは、それに代えて、シ
ャフト142を外方に延びる環状フランジ160から分
離した状態で製造して、2つの部材を溶接またはその他
の方法で互いを固定することができる。
ュ172がまずローラリム140の側壁170上に圧入
される。次に、その端部部分156がローラリム140
に設けられる中央通路150のアクセス用開口部152
から外方に延び、その端部部分158がアクセス用開口
部154から外方に延びるように、ローラシャフト14
2がローラリム140の中央通路150に配置される。
その後、軸方向ブッシュ168がアクセス用開口部15
2、154を通って前進し、ローラシャフト142の外
方に延びる環状フランジ60に接触する。次に、リテー
ナ144がアクセス用開口部152、154中に圧入さ
れ、その結果、図12に示すそれぞれの位置にローラシ
ャフト42と軸方向スラストブッシュ168が保持され
る。
セス用開口部152、154を通るようにローラシャフ
ト142の端部部分156、158に沿って摺動する。
その後、図12に示す位置にシール組立体48を固定さ
するために、カラー46がローラシャフト142上に圧
入される。説明した方法で組立てられると、潤滑剤がロ
ーラリム140の内部に添加され、履体ローラ26が履
帯式トラクタ10の下部走行体アセンブリ16に固定さ
れる。従って、説明した通り、履帯ローラ26の構成
は、これまで設計された履帯ローラに比して比較的製造
し易くなる。さらに、履帯ローラ26の構成では、これ
まで設計された履帯ローラに比較して機械的な複雑さが
軽減され、その結果、このようなこれまでのデザインに
比較して構成部品のコストが低減される。
26の「コア」は、また、従動ローラ22、24の構成
において利用することができる。特に、図13と図14
に示すように、ローラリム140に代えて従動リム24
0の使用を除いて、従動輪22、24は、履帯ローラ2
6と実質的に同じである。従って、履帯ローラ26と従
動輪22、24の間で共通の構成部品を示すために、共
通の参照番号を用いている。従って、履帯ローラ26の
構成部品と構成に関する説明は、従動輪22、24の構
成部品と構成に相当する。
した一部の他の実施形態が、また履帯ローラ26および
従動輪22、24と関連して利用できることを理解され
たい。例えば、シールリング80または円環状シール部
材84が履帯ローラ26のカラー46または従動輪2
2、24に対して回転またはその他の状態で移動しない
ように、それのシール組立体48は、円環状シール部材
84の代わりにエラストマー製スプライン付きシール部
材100を、および、シールリング80の代わりにシー
ルリング102を備えるように具体化することができる
(図5および図6を参照)。
2,24の構成部品の一部は、粉末冶金法を用いて単一
の構成部品として一体にすることができる。例えば、図
8に示す一体式リテーナ・スラストブッシュ112と同
様に、リテーナ144および軸方向スラストブッシュ1
68の代わりに利用できる一体式リテーナ・スラストブ
ッシュを製作することができる。名前が暗示するよう
に、このような一体式リテーナ・スラストブッシュは、
ローラシャフト142の外方に延びるフランジに隣接し
た面に設けられるブッシュ部とリテーナ部を備えること
になろう。一体式リテーナ・スラストブッシュ112の
場合と同様に、ブッシュ部は青銅などの軸受材料で製作
されており、リテーナ部は鋼で製作されている。
帯式トラクタ10は、土工および破砕などの多くの作業
機能を実行するために利用できる。そうする場合、無端
駆動履帯チェーン30が駆動スプロケット20によって
駆動されて、前部従動輪22、後部従動輪24、履帯ロ
ーラ26、およびキャリアローラ28の各々の回りを前
進し、その結果、履帯式トラクタ10の原動力が供給さ
れる。履帯式トラクタ10がこのように動作している
間、従動輪22、24は、駆動履帯チェーン30に張り
を与え、その結果、履帯式トラクタ10前進中の駆動履
帯チェーンの外れを防止する機能を果たす。さらに、履
帯式トラクタ10がこのように前進している間、履帯ロ
ーラ26は、履帯チェーン30を案内して履帯式トラク
タ10を支持する。一方、キャリアローラ28は、駆動
履帯チェーン30が前部従動輪22と駆動スプロケット
20の間を前進するとき、その上部すなわち戻り部38
を支持するために設置される。
8は、その関連する構成部品が圧入によって全体的に組
立てられ、その結果、ボルトまたはその他の締結具が不
要となることから、これまで設計された従動輪およびロ
ーラに比較して低コストでかつ製造しやすいように設計
される。さらに、従動輪22、24およびローラ26、
28は、これまで設計された下部走行体構成部品に比較
して機械的な複雑さが軽減された構成部品を使用して組
み立てられ、その結果、その製造に関連するコストが低
減される。本発明の他の様態、目的、および利点は、図
面、開示内容、および添付の特許請求の範囲を検討する
ことで得ることができる。
面図である。
である。
略拡大横断面図である。
斜視図である。
4と同様の図である。
ーナ・スラストブッシュの製造に利用される工程の流れ
図である。
ナ・スラストブッシュの斜視図である。
視図である。
斜視図である。
大斜視図である。
である。
Claims (13)
- 【請求項1】 中央通路が設けられ、(i)前記中央通
路の第1の端部が第1のアクセス用開口部を構成し、
(ii)前記中央通路の第2の端部が第2のアクセス用開
口部を構成するローラリムと、 前記ローラリムの前記中央通路の外に配置される第1の
端部部分と、外方に延びる環状フランジが固定され、前
記ローラリムの前記中央通路内に配置された第2の端部
部分とを有するローラシャフトと、 前記第2のアクセス用開口部中に圧入されるリテーナ
と、 前記ローラシャフトの前記外方に延びる環状フランジと
前記リテーナとの間に挿入される軸方向スラスト軸受
と、を含むことを特徴とする作業機械の下部走行体用ロ
ーラ組立体。 - 【請求項2】 前記第1のアクセス用開口部に配置され
るカラーをさらに含み、前記カラーがそれに設けられる
シャフト開口部を有し、前記ローラシャフトの前記第1
の端部部分が前記カラーの前記シャフト開口部から外方
に延びることを特徴とする請求項1に記載のローラ組立
体。 - 【請求項3】 前記カラーが前記ローラシャフト上に圧
入されることを特徴とする請求項2に記載のローラ組立
体。 - 【請求項4】 前記ローラリムが、前記中央通路の中へ
延びて第1の直径を有するフランジ開口部を構成する、
内方に延びる環状フランジを有し、 前記ローラシャフトの前記外方に延びる環状フランジが
第2の直径を有し、 前記第2の直径が前記第1の直径より大きいことを特徴
とする請求項1に記載のローラ組立体。 - 【請求項5】 半径方向スラスト軸受をさらに含み、 前記ローラリムの前記内方に延びる環状フランジがそれ
に設けられる半径方向の面を有し、 前記半径方向スラスト軸受が、前記半径方向スラスト軸
受が前記ローラシャフトと前記ローラリムの前記内方に
延びる環状フランジの前記半径方向の面の間に挿入され
るように、前記内方に延びる環状フランジの前記半径方
向の面上に圧入されることを特徴とする請求項4に記載
のローラ組立体。 - 【請求項6】 前記ローラシャフトが前記ローラリムの
前記中央通路内に配置される中心部を備え、 前記ローラシャフトの前記中心部が第3の直径を有し、 前記第2の直径が前記第3の直径よりも大きく、 前記半径方向スラスト軸受が前記ローラシャフトの前記
中心部と前記ローラリムの前記内方に延びる環状フラン
ジの前記半径方向の面の間に挿入されることを特徴とす
る請求項5に記載のローラ組立体。 - 【請求項7】 前記第1のアクセス用開口部に配置され
るカラーをさらに含み、前記カラーが前記ローラシャフ
トの前記中心部上に圧入されることを特徴する請求項6
に記載のローラ組立体。 - 【請求項8】 前記軸方向スラスト軸受が金属ブッシュ
を備えることを特徴とする請求項1に記載のローラ組立
体。 - 【請求項9】 (i)中央通路が設けられ、前記中央通
路の第1の端部が第1のアクセス用開口部を構成し、前
記中央通路の第2の端部が第2のアクセス用開口部を構
成するローラリムと、(ii)第1の端部部分と、外方に
延びる環状フランジが固定された第2の端部部分とを有
するローラシャフトと、(iii)リテーナと、(iv)ス
ラスト軸受とを有する、作業機械の下部走行体アセンブ
リ用ローラ組立体を製造する方法であって、 (i)前記ローラシャフトの前記第1の端部部分が前記
中央通路の前記第1のアクセス用開口部から外方に延
び、(ii)前記ローラシャフトの前記第2の端部部分が
前記中央通路に位置させられる状態まで、前記中央通路
の前記第2のアクセス用開口部を通って前記中央通路の
前記第1のアクセス用開口部を出るように前記ローラシ
ャフトの前記第1の端部を前進させる段階と、 前記第2のアクセス用開口部を通って前記スラスト軸受
を前進させる段階と、 前記スラスト軸受が前記リテーナと前記ローラシャフト
の前記外方に延びる環状フランジの間に挿入されるよう
に前記第2のアクセス用開口部中に前記リテーナを圧入
する段階と、を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項10】 前記ローラ組立体は、シャフト開口部
が設けられたカラーをさらに有し、 前記ローラシャフトの前記第1の端部部分が、前記カラ
ーの前記シャフト開口部から外方に延びるように、前記
第1のアクセス用開口部に前記カラーを配置する段階
を、さらに含むことを特徴する請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記第1のアクセス用開口部に前記カ
ラーを配置する前記段階が、前記カラーを前記ローラシ
ャフト上に圧入する段階を含むことを特徴とする請求項
10に記載の方法。 - 【請求項12】 前記ローラリムが、第1の直径を有す
るフランジ開口部を構成するように前記中央通路の中へ
延びる、それに設けられる内方に延びる環状フランジを
有し、 前記ローラシャフトの前記外方に延びる環状フランジが
第2の直径を有し、 前記第2の直径が前記第1の直径より大きく、 前記第2のアクセス用開口部中に前記リテーナを圧入す
る前記段階が、前記外方に延びる環状フランジが前記リ
テーナと前記ローラリムの前記内方に延びる環状フラン
ジの間に挿入されるように前記第2のアクセス用開口部
中に前記リテーナを圧入する段階を含む、ことを特徴と
する請求項9に記載の方法。 - 【請求項13】 (i)前記ローラ組立体が半径方向ス
ラスト軸受をさらに有し、(ii)前記ローラリムの前記
内方に延びる環状フランジに半径方向の面が設けられ、 前記半径方向スラスト軸受が前記ローラシャフトと前記
ローラリムの前記内方に延びる環状フランジの前記半径
方向の面の間に挿入されるように、前記半径方向スラス
ト軸受を前記内方に延びる環状フランジの前記半径方向
の面上に圧入する段階をさらに含む、ことを特徴とする
請求項12に記載の方法。
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