JP2001353835A - 家具,建具等に使用する化粧板、及びその製造方法 - Google Patents

家具,建具等に使用する化粧板、及びその製造方法

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JP2001353835A
JP2001353835A JP2000176822A JP2000176822A JP2001353835A JP 2001353835 A JP2001353835 A JP 2001353835A JP 2000176822 A JP2000176822 A JP 2000176822A JP 2000176822 A JP2000176822 A JP 2000176822A JP 2001353835 A JP2001353835 A JP 2001353835A
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coating film
furniture
hard coating
substrate
decorative sheet
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Yoshio Hamada
芳男 浜田
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HAMADA MOKUZAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の表面に形成した塗膜が耐久性、耐擦傷
性、耐磨耗性を有し、粘着テープとかシールを容易に剥
離することができる家具,建具等に使用する化粧板、及
びこの化粧板を安価に生産することができる製造方法を
提供すること。 【解決手段】 基板の表面に硬質塗膜を、更にその表面
に軟質塗膜を形成し、該軟質塗膜の表面に、硬質塗膜に
混入した酸化アルミニウム,珪酸等の粉末による凹凸面
を形成したことを特徴とする家具,建具等に使用する化
粧板、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面の塗膜が耐久性、
耐擦傷性、耐磨耗性、粘着テープの剥離性を有する家
具,建具等に使用する化粧板、及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】家具、建具或いは建築内装材には、従来
からプリント合板が広く使用されている。このプリント
合板は、合板の表面にプリント紙を貼着し、その表面に
合成樹脂塗料の硬質塗膜層を形成したものである。
【0003】このようにして生産されたプリント合板
は、表面が硬質塗膜層により覆われているが、生産過程
中に金属片などにより傷が付き易く、多くの不良品を生
ずる欠点があった。またプリント合板を用いて家具とか
建具を組み立てる場合、作業員の不注意により傷を付
け、多くの不良品を生ずることがあった。しかもこの種
のプリント合板にあっては、表面に貼着したテープやシ
ールの塗膜への密着性が良好なため、これを剥がそうと
した場合、紙間剥離を生ずることがあった。
【0004】そのため、出来る限り硬度の高い塗膜を形
成しようと試みたが、熱可塑性樹脂塗料では鉛筆硬度で
2H〜4Hが限界であり、熱硬化性樹脂塗料でも鉛筆硬
度で2H程度のため、耐擦傷性の塗膜層を形成すること
は不可能であった。
【0005】更に紫外線硬化(UV)塗料や電子線硬化
(EB)塗料などを用いることも考えられるが、この場
合は塗料自身が高価であり、設備費も嵩むため、化粧板
の生産コストがアップし、プリント合板の製造方法とし
ては不適切であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のプリ
ント合板の欠点を解消し、基板の表面に形成した塗膜が
耐久性、耐擦傷性、耐磨耗性を有し、粘着テープとかシ
ールを容易に剥離することができる家具,建具等に使用
する化粧板、及びこの化粧板を安価に生産することがで
きる製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の家具,建具等に
使用する化粧板は、基板の表面に硬質塗膜を、更にその
表面に軟質塗膜を形成し、該軟質塗膜の表面に、硬質塗
膜に混入した酸化アルミニウム,珪酸等の粉末による粗
面を形成したことを特徴としている。
【0008】また上記化粧板の製造方法は、基板の表面
に酸化アルミニウム,珪酸等の粉末を添加した合成樹脂
塗料を塗布して前記粉末により表面が粗面となった硬質
塗膜を形成した後、その表面に合成樹脂塗料を塗布して
表面が粗面の軟質塗膜を形成することを特徴としてい
る。
【0009】基板の表面に形成した硬質塗膜には、酸化
アルミニュウムや珪酸等の粉末が混入されているため、
硬質塗膜の表面は微細な凹凸を生ずる。そのため、更に
その表面に形成した軟質塗膜の表面にも、前記凹凸によ
り粗面が形成される。
【0010】上記表層部の軟質塗膜は、弾性を有するた
め、引っ掻き傷が付いても目立ち難く、しかも表面が粗
面のため、粘着テープやシールを容易に剥離することが
できるのである。下側の硬質塗膜は、化粧板の反りを防
止し、衝撃による折損を防止して耐久性を維持すると共
に、耐磨耗性を保持する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における基板には、合板、
パーティクルボード、木質繊維板等の木質板、及び珪酸
カルシウム板、石膏ボード、セメント板、ロックウール
板等の不燃板を使用する。
【0012】硬質塗膜を得るための合成樹脂塗料には、
ポリウレタン樹脂、酸硬化アミノアルキド樹脂、ニトロ
セルロース・アクリル・アルキド樹脂等のラッカー系塗
料を用いる。
【0013】上記硬質塗膜の合成樹脂塗料中に混入する
粉末は、酸化アルミニウム、珪酸等の粉末を使用する。
その配合量は、塗料に対し5〜30%重量部、粒径は1
5〜30μmであり、要求される塗膜物性に適合した粒
度及び配合量を決定する。
【0014】軟質塗膜の合成樹脂塗料には、ポリウレタ
ン樹脂、ニトロセルロース・アクリル・アルキド樹脂等
のラッカー系塗料、及びアクリル樹脂水性エマルジョン
を用いる。また粘着テープやシールの剥離性を向上する
ために、シリコン系添加剤を配合することもある。
【0015】
【実施例】次に、本発明によるプリント合板の製造の実
施例を、図1,図2に基づいて詳細に説明する。図1
は、本発明に係る化粧板の製造方法の製造工程図であ
り、図2は本発明の製造方法により製造した化粧板の一
部を示す断面図である。
【0016】表面にプリント紙aを貼着した合板1を、
図1に示すようにオートフィーダー2により搬送コンベ
ア3上に1枚ずつ送り込み、その表面にナチュラルロー
ルコーター4により、表1の下塗り合成樹脂塗料5を1
0〜15g/m2 当て塗布した後、熱風送風機6により
80℃の熱風を0.5 秒間、当てて表面が粘着しない程度
に乾燥する。同様にナチュラルロールコーター7により
同じ下塗り合成樹脂塗料5を同量塗布し、熱風送風機8
により乾燥する。更にナチュラルロールコーター9によ
り同じ下塗り合成樹脂塗料5を同量塗布し、熱風乾燥機
10により100℃の熱風を3分間当てて塗膜を乾燥さ
せると、10〜20μmの硬質塗膜層11が形成され
る。この硬質塗膜11の表面には、図2に示すように酸
化アルミニウム粉末bが全面に均一に突出している。
【0017】酸化アルミニウム粉末aにより凹凸を生じ
た硬質塗膜層11上に、カーテンフローコーター12に
より表2の上塗り合成樹脂塗料13を80g/m2 当て
塗布し、常温送風機14で1分送風してレベリングを施
し、熱風乾燥機15により100℃の熱風を2分間当て
て乾燥させると、厚さが20〜30μmで表面全体に微
細な凹凸を有する軟質塗膜層16が形成される。最後に
常温乾燥機17により1分送風してクーリングを施し、
オートスタッカー18により積み取りする。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】上記実施例に使用した硬質タイプの2液ポ
リウレタン樹脂塗料と、軟質タイプの2液ポリウレタン
樹脂塗料のフィルムの引っ張り伸び率〔JIS−K54
00(塗料一般試験方法)に準拠〕は、表3の通りであ
る。
【0021】
【表3】 但し、膜厚 60μm(0、06mm),塗布方法 バ
ーコーダー,乾燥 60℃ 10分, 常温養生 5日
間, 引っ張り速度 50mm,試験片 ダンベル3号
による。
【0022】本実施例によるプリント合板は、図2に示
すようにプリント紙a上に、硬質塗膜層11が、その表
面に軟質塗膜層15が形成される。また軟質塗膜層15
の表面には、硬質塗膜層11と軟質塗膜層15により覆
われた酸化アルミニウム粉末により凹凸を生じ、粗面が
形成されている。
【0023】このプリント合板と、従来の2液ポリウレ
タン樹脂塗装化粧板、不飽和ポリエステル樹脂塗装化粧
板のコイン擦傷性、及びサンドペーパー擦傷性を比較し
たところ、表4の通りであった。また耐磨耗性は表5、
粘着テープの剥離性は表6の通りであった。
【0024】上記コイン擦傷性は、JIS K 540
1(塗装膜用鉛筆引っ掻き試験機)に試験片を水平に固
定し、5円玉を試験機に取付け、500g,1000
g,1500gの重りで荷重を加え、表面を1往復させ
て、ツヤの変化、及び傷を目視により測定した。
【0025】サンドペーパー擦傷性は、上記手法で10
00番サンドペーパー(JIS R6252に規定する
もの)を、直径20mmとなるように切断して試験機に
取付け、500g,1000g,1500gkの重りで
荷重を加え、表面を1往復させて、ツヤの変化と傷を目
視により測定した。
【0026】耐磨耗性は、JIS 特殊合板 磨耗A試
験に準拠する。またテープ剥離試験は、碁盤目テープ剥
離試験(JIS K 5400)に準拠し、試験片の表
面に2mm間隔にカッターナイフを入れ、100個の碁
盤目を作り、その表面にセロファンテープを貼着し、こ
れを急激に剥がし、化粧層の残存目盛数を調べる。この
試験を同一箇所で10回繰り返す。剥がれた場合は、試
験を中止し、回数と残存目盛数を記録する。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】
【表6】
【0030】上記実施例は、基板である合板にプリント
紙を貼着したプリント合板を製造する場合であるが、合
板にエナメルペイントのような隠蔽塗料を塗布し、その
表面に酸化アルミニウム,珪酸等の粉末を添加した合成
樹脂塗料を塗布して前記粉末により表面が粗面となった
硬質塗膜を形成し、更にその表面に合成樹脂塗料を塗布
して表面が粗面の軟質塗膜を形成した化粧合板も同一物
性のものである。
【0031】また合板以外の木質板や、珪酸カルシウム
板、石膏ボードのような不燃板を基板として使用して
も、前記と同一の物性を有する化粧板を得ることができ
る。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る家具,建具等に使用する化
粧板、及びその製造方法は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0033】表層部の軟質塗膜は、弾性を有するため、
引っ掻き傷が付いても目立ち難く、しかも表面が粗面の
ため、粘着テープやシールを容易に剥離することがで
き、紙間剥離を生ずることがない。
【0034】下側の硬質塗膜は、化粧板の反りを防止
し、衝撃による折損を防止して耐久性を維持すると共
に、耐磨耗性を保持する。
【0035】そのため、家具や建具に使用した場合、そ
の耐久性を向上することができる。また家具,建具の製
造中や化粧板の生産過程中に傷付けることがない。
【0036】高価な塗料や高度の塗装技術、設備費が高
価な装置等を使用しないで、理想的な化粧板を製造する
ことができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法による製造工程図である。
【図2】本発明の化粧板の断面図である。
【符号の説明】
1 合板(基板) a プリント紙 2 オートフィーダー 3 搬送コンベア 4 ロールコーター 5 下塗り合成樹脂塗料 6 熱風送風機 7 ロールコーター 8 熱風送風機 9 ロールコーター 10 熱風乾燥機 11 硬質塗膜層 b アルミニウム粉末 12 カーテンフローコーター 13 上塗り合成樹脂塗料 14 常温送風機 15 熱風乾燥機 16 軟質塗膜層 17 常温乾燥機 18 オートスタッカー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B27D 5/00 B27D 5/00 B32B 9/00 B32B 9/00 A 31/22 31/22 Fターム(参考) 2B002 AA03 BB12 DA04 4D075 CB02 DA06 DB21 DC38 EA02 EB02 EC02 EC03 4F100 AA19B AA20B AP02 AT00A BA03 BA10A BA10C DD01C DE01B DG10 EG002 EH112 EH46B EH46C EH462 EJ86 GB07 GB08 GB81 HB00 JK06 JK09 JK12B JK13C JL00 JL04 JL14 JM02B JM02C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に硬質塗膜を、更にその表面
    に軟質塗膜を形成し、該軟質塗膜の表面に、硬質塗膜に
    混入した酸化アルミニウム,珪酸等の粉末による凹凸面
    を形成したことを特徴とする家具,建具等に使用する化
    粧板。
  2. 【請求項2】 基板の表面に、酸化アルミニウム,珪酸
    等の粉末を添加した合成樹脂塗料を塗布して前記粉末に
    より表面が粗面となった硬質塗膜を形成した後、その表
    面に合成樹脂塗料を塗布して表面が粗面の軟質塗膜を形
    成することを特徴とする家具,建具等に使用する化粧板
    の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030226A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Matsushita Electric Works Ltd 木材の処理方法
WO2015159703A1 (ja) * 2014-04-15 2015-10-22 東レ株式会社 積層フィルムおよびそれを用いたタッチパネル

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