JP2001353539A - 異種部材のカシメ構造 - Google Patents

異種部材のカシメ構造

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JP2001353539A
JP2001353539A JP2000176545A JP2000176545A JP2001353539A JP 2001353539 A JP2001353539 A JP 2001353539A JP 2000176545 A JP2000176545 A JP 2000176545A JP 2000176545 A JP2000176545 A JP 2000176545A JP 2001353539 A JP2001353539 A JP 2001353539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種部材のカシメ構造に関し、一度のカシメ
工程で、正カシメに伴う塑性変形の問題を回避するため
のスペーサ等の取付け部材の新規な構成を提供する。 【解決手段】 取付け部材1に設けたボス2を支持部材
6の貫通孔7に挿入した状態で締結する際に、支持部材
6にカシメ時の変形を低減する穴4或いはボス先端部3
の切り欠き5の少なくとも一方を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異種部材のカシメ構
造に関するものであり、特に、HDD(ハード・ディス
ク・ドライブ)装置を構成する磁気ヘッドを支持するサ
スペンションをアクチュエータに取り付ける際の正カシ
メによる変形の影響を少なくするためのスペーサの構造
に特徴のある異種部材のカシメ構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの外部記憶装置であ
るハードディスク装置等の小型化,大容量化の要請の高
まりに伴い、リードヘッド素子の高感度化・微細化が求
められるとともに、リードヘッド素子の取付け精度の向
上が求められている。
【0003】この様なリードヘッド素子等の磁気ヘッド
は、Al2 3 −TiC等からなるスライダと一体に形
成されると共に、アクチュエータに支持されたサスペン
ションの先端部に取り付けられ、塵埃等の環境が制御さ
れた筐体内に収容され、磁気ディスクの記録面に対向す
るように配置されている。
【0004】ここで、図6乃至図8を参照して、従来の
磁気ヘッドの取付け構造を説明する。 図6参照 図6は、従来のサスペンションの取付け構造を示す分解
斜視図であり、サスペンション41の先端には、磁気ヘ
ッドを一体に形成したスライダ47を支持したフレクス
チャ46が固定孔48を利用して固定されている。
【0005】また、サスペンション42の基部は、取付
け孔45を介してスペーサ42に取り付けられており、
このスペーサ42には、スペーサ42をアクチュエータ
51に取り付けるためのボス43が設けられており、ボ
ス43に設けられたボス先端部44は他の部分より肉厚
に形成されている。
【0006】一方、スペーサ42を取り付けるアクチュ
エータ51の先端には、貫通孔53を有するアクチュエ
ータブロック52が設けられており、このアクチュエー
タブロック52の貫通孔53に両側から一対のスペーサ
42のボス43を挿入し、ボス先端部44をカシメるこ
とによってサスペンション41がアクチュエータ51に
締結されることになる。なお、図においては、便宜的に
2つのアクチュエータブロック52を示しており、した
がって、4個のサスペンション41が取り付けられるこ
とになる。
【0007】図7(a)参照 図7(a)は、スペーサ42の概略的構成図であり、上
側の図は平面図であり、下側の図は、上側の図のA−
A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図であり、図から明ら
かなように、ボス先端部44は、他の部分より肉厚に形
成されている。なお、図における破線の円は、ボス43
の外周を示す。
【0008】図7(b)参照 図7(b)は、スペーサ42の取付け構造を示す分解斜
視図であり、上述のように、アクチュエータ51の一端
に形成したアクチュエータブロック52の貫通孔53に
両側から一対のスペーサ42のボス43を挿入し、ボス
先端部44をカシメることによってスペーサ42をアク
チュエータブロック52に締結する。
【0009】図8参照 図8は、従来のカシメ方法の説明図であり、便宜的に1
つのアクチュエータブロック52に対する1対のスペー
サ42の取付けを示しているが、実際には複数のアクチ
ュエータブロックに対して複数対のスペーサを同時に締
結するのであり、各アクチュエータブロック間毎にくさ
びが挿入されることになる。図に示すように、一対のス
ペーサ42に設けたボス43を挿入したアクチュエータ
ブロック52は一対のくさび62,63に挿まれた状態
で、プレスクランプ64とプレスクランプ受け61との
間に挿入され、プレスクランプ64側からプレス圧力を
かけた状態で、カシメピン66によってベアリングボー
ルからなるカシメボール65を下方に押し出し、ボス先
端部44を塑性変形させてカシメることによってスペー
サ42をアクチュエータブロック52に締結する。な
お、図においては、サスペンション41を省略してい
る。
【0010】しかし、上述の締結構造においては、一つ
のアクチュエータブロック52に、一対のスペーサ42
のボス先端部44が互いに対向するように挿入している
ので、一方向のカシメボール65の押し出しによって相
反するカシメ構造が発生し、正カシメの場合に問題が発
生するので、この事情を図9を参照して説明する。
【0011】図9参照 図9は、従来のカシメ構造の問題点を示す要部断面図で
あり、図において矢印で示すカシメボール65の押し出
し方向に対して上流側のスペーサ42のボス先端部44
は下側に押されて大きく塑性変形し、正カシメ状態とな
る。一方、カシメボール65の押し出し方向に対して下
流側のスペーサ42のボス先端部44は下側に押される
があまり塑性変形せず、逆カシメ状態となる。
【0012】上流側のスペーサ42における正カシメ状
態においては、塑性変形の程度が大きく、正カシメに伴
う巻き込み、即ち、接着力による引込みが生ずるので、
スペーサ42を含むサスペンション全体が湾曲して先端
が持ち上がり、スライダ47の浮上特性や圧力に影響を
与えることになる。
【0013】一方、下流側のスペーサ42においては塑
性変形が小さいので、サスペンションの湾曲等の問題は
発生せず取付け精度が良好になるが、上流側のサスペン
ションとの間の取付け精度のバラツキが問題となる。
【0014】そこで、この様な正カシメに伴う巻き込み
を低減するために、スペーサに設けるボスの径を考慮す
ることによって、全てのボス先端部の塑性変形を逆カシ
メ状にすることが提案されている(必要ならば、特開平
8−195048号公報参照)。
【0015】即ち、上記の提案においては、同じアクチ
ュエータブロックに設けた貫通孔に締結する一対のスペ
ーサの内、一方のスペーサに設けるボスのボス先端部の
内径を相対的大きくしておき、このボス先端部の塑性変
形が逆カシメ状になるように相対的に大きな径のカシメ
ボールを用いてカシメる。
【0016】次に、他方のボス先端部の内径が相対的に
小さなスペーサを貫通孔に挿入し、このボス先端部の塑
性変形の逆カシメ状になるように、逆方向に相対的に小
さな径のカシメボールを用いてカシメるものであり、こ
の様な構成によって、全てのカシメ状態が逆カシメ状と
なり、精度の高い締結が可能になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の提案に
よる締結構造においては、全てのカシメ状態が逆カシメ
状となるものの、部品点数が増えて構成及び工程が複雑
化し、低コスト化、高スループット化の妨げとなるとい
う問題がある。
【0018】即ち、上記の提案においては、ボス先端部
の内径が異なった2タイプのスペーサを用意する必要が
あり、また、カシメ装置としても、異なった径のカシメ
ボールを用意する必要があるという問題がある。また、
スペーサのボスの貫通孔への挿入工程、及び、カシメ工
程を2度行う必要があり、製造工程数が増えるという問
題もある。
【0019】したがって、本発明は、一度のカシメ工程
で、正カシメに伴う塑性変形の問題を回避するためのス
ペーサ等の取付け部材の新規な構成を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】ここで、図1を参照して
本発明における課題を解決するための手段を説明する
が、図1は、本発明のカシメ構造を示す分解斜視図であ
る。 図1参照 上記の目的を達成するために、本発明においては、取付
け部材1に設けたボス2を支持部材6の貫通孔7に挿入
した状態で締結する異種部材のカシメ構造において、支
持部材6に、カシメ時の変形を低減する穴4或いはボス
先端部3の切り欠き5の少なくとも一方を設けたことを
特徴とする。
【0021】この様に、スペーサ等の取付け部材1に設
けたボス2を、アクチュエータ等の支持部材6の貫通孔
7に挿入した状態で締結する際に、支持部材6に、カシ
メ時の変形を低減する穴4或いはボス先端部3の切り欠
き5の少なくとも一方を設けることによって、ボス先端
部3の塑性変形量を低減することができ、それによっ
て、精度の高い締結が可能になる。なお、切り欠き5及
び穴4は取付け部材1の、ボス2の近傍で且つ他の部材
を取り付ける側寄りに設ける必要がある。
【0022】また、本発明は、複数の取付け部材1を支
持部材6に締結する異種部材のカシメ構造において、全
てのボス先端部3のカシメ構造が同じ方向に整列した逆
カシメで、特に、ボス先端部3の位置が支持部材6に設
けた貫通孔7の深さ方向の中央部に位置することを特徴
とする。
【0023】この様に、全てのカシメ構造を塑性変形の
少ない逆カシメとすることによって、精度の高い締結が
可能になる。特に、塑性変形の生ずるボス先端部3の位
置を支持部材6に設けた貫通孔7の深さ方向の中央部に
位置させることによって、支持部材6の変形による曲が
りを低減することができ、それによって、より精度の高
い締結が可能になる。
【0024】
【発明の実施の形態】ここで、図2を参照して、本発明
の第1の実施の形態を説明する。 図2(a)参照 図2(a)は、本発明の第1の実施の形態のスペーサ1
1の概略的構成図であり、上側の図は平面図であり、下
側の図は、上側の図のA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った
断面図である。図に示すように、一端にボス12を設け
るとともに、他端寄りにサスペンションを取り付けるた
めの取付け孔14を設けたスペーサ11に、ボス12と
取付け孔14との間に縦長の、即ち、スペーサ11の長
軸に直交する方向に延在する穴15を設けたものであ
る。なお、この場合の穴15の大きさとしては、スペー
サ11の長軸の長さを6.5mmとした場合、例えば、
1.0mm×2.0mm程度の大きさにすれば良く、ま
た、この場合も、ボス先端部13は、他の部分より肉厚
に形成されている。
【0025】図2(b)参照 図2(b)は、スペーサ11の取付け構造を示す分解斜
視図であり、従来と同様に、アクチュエータ21の一端
に形成したアクチュエータブロック22に設けた貫通孔
23に両側から一つのスペーサ11のボス12を挿入
し、ボス先端部13をカシメることによってスペーサ1
1をアクチュエータブロック12に締結する。なお、カ
シメる場合には、図8に示した従来の場合と同様に、く
さびを備えたプレスクランプで加圧挟持した状態で、カ
シメボールを一方向に押し出すことによってボス先端部
13をカシメるものである。
【0026】この場合、カシメボールの移動方向の上流
側に位置するスペーサ11のボス先端部13は、従来と
同様に正カシメ状態となるが、スペーサ11に設けた穴
15がボス先端部13のカシメに伴うスペーサ11の長
手方向の塑性変形を吸収するので、スペーサ11が湾曲
してその先端に取り付けたサスペンション(図示せず)
が持ち上がったりすることがなく、したがって、精度の
高い締結が可能になる。
【0027】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施の形態を説明する。 図3参照 図3は、本発明の第2の実施の形態のスペーサ11の概
略的構成図であり、上側の図は平面図であり、下側の図
は、上側の図のA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図
である。図に示すように、一端にボス12を設けるとと
もに、他端寄りにサスペンションを取り付けるための取
付け孔14を設けたスペーサ11のボス先端部13に、
長手方向に沿って切り欠き16を設けたものである。な
お、この場合の切り欠き16の大きさとしては、ボス先
端部13の外周を2.0mm、内周を1.5mmとした
場合、例えば、1.5mm程度の幅の切り欠きにすれば
良い。
【0028】この場合の取付け構造及びカシメ状態も、
上記の第1の実施の形態と全く同様であり、スペーサ1
1の長手方向に沿って切り欠き16を設けたので、正カ
シメ状態となるスペーサ11のボス先端部13のカシメ
に伴うスペーサ11の長手方向の塑性変形を吸収するの
で、スペーサ11が湾曲してその先端に取り付けたサス
ペンション(図示せず)が持ち上がったりすることがな
く、したがって、精度の高い締結が可能になる。
【0029】次に、図4を参照して、本発明の第3の実
施の形態を説明する。 図4参照 図4は、本発明の第3の実施の形態のスペーサ11の概
略的構成図であり、上側の図は平面図であり、下側の図
は、上側の図のA−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図
である。図に示すように、一端にボス12を設けるとと
もに、他端寄りにサスペンションを取り付けるための取
付け孔14を設けたスペーサ11のボス先端部13に、
長手方向に沿って切り欠き16を設けるとともに、ボス
12と取付け孔14との間で、且つ、ボス寄りに縦長の
穴15を設けたものである。
【0030】即ち、この第3の実施の形態は、上記の第
1の実施の形態と第2の実施の形態とを組み合わせたも
のであり、この場合の穴15及び切り欠き16の大きさ
は、上記の第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同
様にすれば良い。
【0031】また、この場合の取付け構造及びカシメ状
態も、上記の第1の実施の形態と全く同様であり、長手
方向に沿って穴15切り欠き16を設けたので、正カシ
メ状態となるスペーサ11のボス先端部13のカシメに
伴うスペーサ11の長手方向の塑性変形をより効率的に
吸収するので、スペーサ11が湾曲してその先端に取り
付けたサスペンション(図示せず)が持ち上がったりす
ることがなく、したがって、より精度の高い締結が可能
になる。
【0032】次に、図5を参照して、本発明の第4の実
施の形態を説明する。 図5(a)参照 図5(a)は、スペーサ11,17の取付け構造を示す
分解斜視図であり、この第4の実施の形態においては、
従来と同様のボス12を有するスペーサ11と、屈曲部
を有するとともに貫通孔19を設けたスペーサ17を組
み合わせて用いるものである。なお、この場合、貫通孔
19の大きさは、アクチュエータ21の一端に形成した
アクチュエータブロック22に設けた貫通孔23の大き
さと同じにする。
【0033】そして、屈曲部を有するスペーサ17の貫
通孔19にスペーサ11に設けたボス12を挿入して一
体化したのち、アクチュエータブロック22の貫通孔2
3の一方からスペーサ17を一体化したスペーサ11の
ボス12を挿入し、ボス先端部13をカシメることによ
ってスペーサ11及びスペーサ17をアクチュエータブ
ロック22に締結する。なお、スペーサ11とスペーサ
17とを一体化する際には、互いに対向して接する平坦
面を利用して溶接して一体化することが望ましい。
【0034】図5(b)参照 図5(b)は、第4の実施の形態のカシメ方法の説明図
であり、従来のカシメ方法と同様に、スペーサ11に設
けたボス12を挿入したアクチュエータブロック22を
一対のくさび32,33の間に挿んだ状態で、プレスク
ランプ34とプレスクランプ受け31との間に挿入し、
プレスクランプ34側からプレス圧力をかけた状態で、
カシメピン36によってベアリングボールからなるカシ
メボール35を図において矢印で示すように下方に押し
出し、ボス先端部13を塑性変形させてカシメることに
よってスペーサ11及びスペーサ17をアクチュエータ
ブロック22に締結する。
【0035】この場合、ボス先端部13の塑性変形状態
が、逆カシメ状態となるようにスペーサ11を取り付け
る必要がある。また、この場合には、スペーサ17を一
体化した状態で、スペーサ11に設けたボス先端部13
の位置が、貫通孔23の深さ方向の中央部に位置するよ
うにボス12の高さを設定することが望ましい。
【0036】この様に、本発明の第4の実施の形態にお
いては、2つのスペーサ11,17に対して塑性変形す
るボス先端部13を一つのみとすることができ、それに
よっって、カシメ構造を逆カシメのみによって構成する
ことができるので、塑性変形にともなうサスペンション
の持ち上がり等が発生することがない。
【0037】また、ボス先端部13の位置を貫通孔23
の深さ方向の中央部に位置するようにしているので、ア
クチュエータブロック22が外力によって変形した場合
に、スペーサ11の曲がりが発生することがなく、より
精度の高い締結が可能になる。
【0038】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は各実施の形態に記載された構成・条件に
限られるものではなく、各種の変更が可能である。例え
ば、上記の第2及び第3の実施の形態においては、ボス
先端部13に設ける切り欠き16を長手方向に沿って2
か所設けているが、必ずしも2か所である必要はなく、
取付け孔14側の一か所のみでも良い。
【0039】また、上記の第4の実施の形態において
は、スペーサ11とスペーサ17とを一体化する際に溶
接を利用しているが、必ずしも溶接する必要はなく、接
着剤を用いて一体化しても良いし、さらには、なにも固
着手段を用いずに、ボス先端部の塑性変形によるカシメ
自体によって固定しても良いものである。
【0040】また、上記の第4の実施の形態において
は、スペーサ11として従来型スペーサを用いている
が、上記の第1乃至第3の実施の形態に示したような穴
或いは切り欠きの少なくとも一方を設けたスペーサを用
いても良いものである。なお、穴を設ける場合には、ス
ペーサ17側にも、スペーサ11側に設ける穴と重なる
形状の穴を設けることが望ましい。
【0041】また、上記の各実施の形態の説明において
は、HDD装置における磁気ヘッドを支持するサスペン
ションの取付け機構として説明しているが、磁気ヘッド
を支持するサスペンションの取付け機構に限られるもの
ではなく、ボス先端部の塑性変形によるカシメを利用し
て異種部材を締結する各種のカシメ機構に適用されるも
のである。
【0042】例えば、HDD装置に限られず、光ディス
ク装置或いは光磁気ディスク装置において、光学ヘッド
をサスペンションで支持する場合には、本発明のカシメ
構造が適用されるものである。
【0043】ここで、再び、図1を参照して、本発明の
付記を説明する。 図1参照 (付記1) 取付け部材1に設けたボス2を支持部材6
の貫通孔7に挿入した状態で締結する異種部材のカシメ
構造において、前記支持部材6に、カシメ時の変形を低
減する穴4或いはボス先端部3の切り欠き5の少なくと
も一方を設けたことを特徴とする異種部材のカシメ構
造。 (付記2) 上記ボス2を上記取付け部材1の一方の片
寄せて設けるとともに、上記穴4を前記ボス2の近傍
で、且つ、ボス2を設けた側と反対側に設けたことを特
徴とする付記1記載の異種部材のカシメ構造。 (付記3) 上記ボス2を上記取付け部材1の一方の片
寄せて設けるとともに、上記切り欠き5を、上記ボス先
端部3の前記取付け部材1の長手方向に沿った位置に設
けることを特徴とする付記1または2に記載の異種部材
のカシメ構造。 (付記4) 複数の取付け部材1を支持部材6に締結す
る異種部材のカシメ構造において、全てのボス先端部3
のカシメ構造が同じ方向に整列した逆カシメであること
を特徴とする異種部材のカシメ構造。 (付記5)上記全てのボス先端部3の位置が、前記支持
部材6に設けた貫通孔7の深さ方向の中央部に位置する
ことを特徴とする付記4記載の異種部材のカシメ構造。 (付記6) 上記取付け部材1として、ボス2を有する
第1の取付け部材と、貫通孔7を有すると共に屈曲部を
有し且つボス2を有さない第2の取付け部材とを組み合
わせて用い、第1の取付け部材に設けたボス2を用いて
第2の取付け部材も支持部材6に締結されていることを
特徴とする付記4または5に記載の異種部材のカシメ構
造。 (付記7) 上記第1の取付け部材と第2の取付け部材
が、ボス2を設けた近傍において、溶接固着されている
ことを特徴とする付記6記載の異種部材のカシメ構造。 (付記8) 上記取付け部材1が、磁気ヘッドを支持す
るサスペンションを取り付けるスペーサであり、上記支
持部材6が前記サスペンションを駆動するアクチュエー
タであることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1に
記載の異種部材のカシメ構造。 (付記9) ボス2を設けた取付け部材1において、カ
シメ時の変形を低減する穴4或いはボス先端部3の切り
欠き5の少なくとも一方を設けたことを特徴とする取付
け部材。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、サスペンションを取り
付けるスペーサにカシメ時の変形を低減する穴或いは切
り欠きの内の少なくとも一方を設けているので、正カシ
メ状態の塑性変形に伴うスペーサの長手方向の変形を低
減することができ、それによって、一度のカシメ工程
で、精度の高い締結が可能になる。
【0045】また、本発明によれば、形状の異なった2
つのスペーサを一体化し、一方のスペーサに設けたボス
を利用してカシメを行っているので、一度のカシメ工程
で、全てのカシメ構造を塑性変形の小さな逆カシメ状と
することができ、それによって、精度の高い締結が可能
になる。
【0046】したがって、上記のいずれの構成を用いて
も或いは両者を組み合わせて用いても、精度の高い締結
が可能になり、それによって、高記録密度で、高感度の
HDD装置等の実用化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の締結構造の説明図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態のスペーサの概略的
構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態のスペーサの概略的
構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態のカシメ構造の説明
図である。
【図6】サスペンションの取付け構造の説明図である。
【図7】従来の締結構造の説明図である。
【図8】従来のカシメ方法の説明図である。
【図9】従来のカシメ構造の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 取付け部材 2 ボス 3 ボス先端部 4 穴 5 切り欠き 6 支持部材 7 貫通孔 11 スペーサ 12 ボス 13 ボス先端部 14 取付け孔 15 穴 16 切り欠き 17 スペーサ 18 取付け孔 19 貫通孔 21 アクチュエータ 22 アクチュエータブロック 23 貫通孔 31 プレスクランプ受け 32 くさび 33 くさび 34 プレスクランプ 35 カシメボール 36 カシメピン 41 サスペンション 42 スペーサ 43 ボス 44 ボス先端部 45 取付け孔 46 フレクスチャ 47 スライダ 48 固定孔 51 アクチュエータ 52 アクチュエータブロック 53 貫通孔 61 プレスクランプ受け 62 くさび 63 くさび 64 プレスクランプ 65 カシメボール 66 カシメピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け部材に設けたボスを支持部材の貫
    通孔に挿入した状態で締結する異種部材のカシメ構造に
    おいて、前記支持部材に、カシメ時の変形を低減する穴
    或いはボス先端部の切り欠きの少なくとも一方を設けた
    ことを特徴とする異種部材のカシメ構造。
  2. 【請求項2】 複数の取付け部材を支持部材に締結する
    異種部材のカシメ構造において、全てのボス先端部のカ
    シメ構造が同じ方向に整列した逆カシメであることを特
    徴とする異種部材のカシメ構造。
  3. 【請求項3】 前記全てのボス先端部の位置が、前記支
    持部材に設けた貫通孔の深さ方向の中央部に位置するこ
    とを特徴とする請求項2記載の異種部材のカシメ構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7595961B2 (en) 2004-08-31 2009-09-29 Fujitsu Limited Base member and information storage apparatus
JP2009233734A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Advics Co Ltd 部品組立体
JP2014175041A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Seagate Technology Llc 装着板、スエージ結合アセンブリ、および2つの構成要素を結合する方法

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