JP2001353102A - 衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽 - Google Patents

衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽

Info

Publication number
JP2001353102A
JP2001353102A JP2001087548A JP2001087548A JP2001353102A JP 2001353102 A JP2001353102 A JP 2001353102A JP 2001087548 A JP2001087548 A JP 2001087548A JP 2001087548 A JP2001087548 A JP 2001087548A JP 2001353102 A JP2001353102 A JP 2001353102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
sanitary washing
washing device
nozzle
toilet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001087548A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Enomoto
和幸 榎本
Yuichi Furuta
祐一 古田
Hidefumi Fujimoto
英史 藤本
Ayako Toyoda
綾子 豊田
Koichi Toyoda
弘一 豊田
Eiji Kitamoto
英二 北本
Takashi Kinoshita
崇 木下
Michinori Yanase
理典 柳瀬
Yasuo Hamada
靖夫 濱田
Takahiro Yanagawa
恭廣 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2001087548A priority Critical patent/JP2001353102A/ja
Publication of JP2001353102A publication Critical patent/JP2001353102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 便腰掛け式便器の上に設置される溜水槽(座
浴槽)に水を簡単に注入/補給することができ、しか
も、使用時にトイレ室の床上で大きく場所をとらないよ
うな衛生洗浄装置を提供する。 【解決手段】 座浴槽30を便座24の上に設置した状
態で、第一配水管451から第三配水管455へ水が流
れるように配水切替弁452をセットすると、温水生成
器41で生成された温水が座浴槽30に供給されるよう
になる。配水切替弁452を第二配水管453の方に切
り換えれば、局部洗浄器46による通常の局部洗浄も可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰掛け式便器を利
用して座浴を行うための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】痔疾には、いわゆる疣痔として知られる
痔核、切れ痔として知られる裂肛、及び、痔瘻に大別さ
れる。この中で最も一般的な痔核は、肛門が鬱血するこ
とが主原因であり、血行の促進が予防及び治療に必要と
なる。
【0003】このような痔疾の治療又は予防に有効な療
法の1つとして温座浴が知られている。温座浴は、温水
の中に1分〜数10分間臀部(又は臀部を含む下半身)
を浸すというものであって、一般家庭でも、温水を溜め
ることのできる何らかの容器を利用して簡単に実践でき
る。なお、温座浴では、患者の肛門近傍部分が浸る程度
の量の温水さえあればよいから、温水を溜めるために浴
槽や盥のような大容量の容器を用いる必要はなく、洗面
器程度の容量の容器で十分である。しかし、温座浴用で
はない一般の容器は、その上に腰を下ろしたときに安定
を欠き、座り心地が悪いため、長時間そこに座り続ける
ことは患者の身体に大きな負担をかけることになる。そ
こで、特に温座浴のために構成された各種座浴器が従来
より提案されている。
【0004】(先行技術1)従来より知られている座浴
器の一例として、エムジェイジャパン株式会社製「フロ
ーバブル座浴器 MJ−50F型」が挙げられる。この
座浴器は、腰掛け式便器のボウル部に載置される貯水容
器(トレー)、床上に設置される本体、トイレ室内の既
設の給水栓から本体へ水を導入するための給水管、及
び、前記本体から前記容器へ水を配送するための配送管
を有する。本体内部には、給水管から導入された水を貯
留するためのタンク、タンク内の水を加熱するためのヒ
ータ、タンク内の水を配送管へ圧送するための給湯ポン
プ、及び、配送管内を流れる温水に空気を送り込む空気
ポンプが備えられている。この座浴器では、タンク内の
水をヒータで加熱することにより温水を生成し、その温
水を給湯ポンプにより配送管を通じて容器へ配送するこ
とにより、容器に温水を溜める。十分な量の温水が容器
に溜まった後、使用者は容器の上に腰を下ろし、座浴を
行う。このとき、空気ポンプから温水中に送り込まれた
空気が容器に溜まった温水中で配送管の出口(容器底部
に配置されている)から気泡となって噴出し、使用者の
肛門近傍部分を適度に刺激(マッサージ)する。
【0005】(先行技術2)実開昭57−126893
号公報には、洋式便器の蓋に所定深さの凹部を形成し、
この凹部に重なり合う形状の洗浄水容器を設けたことを
特徴とする洗浄部を有する便器が開示されている。この
便器の洗浄水容器は、例えば女性のビデ洗浄に利用され
るものであるが、その構造からすると座浴にも利用可能
であると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先行技術1の座浴器に
は次のような問題がある。すなわち、貯水容器を常時便
器に装着しておくと便器の通常の使用を妨げることにな
るため、座浴が終わった後には座浴器を片付けなければ
ならず、そのために余分な収納スペースが必要である。
座浴器の使い勝手を考慮すると、その収納スペースはト
イレ室内に確保することが好ましい。しかし、トイレ室
は一般に狭い上に、既にトイレ室の各種備品(予備のト
イレットペーパー、便器清掃用具等)を置くために場所
を使っているため、座浴器を収納するための適切なスペ
ースを確保することが困難な場合がある。特に、先行技
術1の座浴器では、床上に設置された温水生成ユニット
本体により相当な空間が占有されるため、座浴器の収納
スペースの確保は一層困難である。また、先行技術1の
座浴器はいわば座浴専用機器であるため、大きな需要が
見込めるものではなく、必然的に単価は高くならざるを
得ないという問題もある。
【0007】先行技術2の便器では、温座浴をしたいと
き、使用者は他の場所で温水を生成し、便器まで持って
来るという面倒な作業を行う必要がある。また、温座浴
中に清潔な温水を補充したいとき、使用者は座浴を中断
しなければならない。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、腰掛け
式便器の上に設置される溜水槽(貯水容器、座浴槽)に
水を簡単に注入/補給することができ、しかも、使用時
にトイレ室の床上で大きく場所をとらないような装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態、及び
効果】上記課題を解決するため、本願発明者は、便器に
着座した利用者の局部へ温水を噴射する機能を有する衛
生洗浄装置(いわゆる温水洗浄便座)を利用することを
考えた。衛生洗浄装置を座浴用の温水の生成や水の注入
/補給に利用することができれば、従来技術1の座浴器
のように装置の設置によりトイレ室の床上の場所が大き
く取られるという問題はなくなる。また、衛生洗浄装置
は座浴専用機器に比べて需要が大きいため低価格化の面
でも有利である。しかし、溜水槽を便器に設置した状態
で衛生洗浄装置から同溜水槽へ簡単に水や温水を注入/
補給できるようにするには更なる工夫が必要である。こ
のような問題に鑑み、本願出願人は以下の通り各種解決
手段を提供するものである。
【0010】本発明に係る第一の衛生洗浄装置は、腰掛
け式便器の後部上面に載置される機能ユニットであっ
て、水温調節手段及び局部洗浄水噴射手段を有する機能
ユニット、水源から前記水温調節手段に水を導入するた
めの第一流路、前記水温調節手段により温度の調節され
た水を前記局部洗浄水噴射手段へ配送するための第二流
路、溜水槽が前記腰掛け式便器の上の所定位置に設置さ
れているときに該溜水槽内に水を供給できるような位置
に配された出水口を有する給水手段、及び前記水温調節
手段により温度の調節された水を前記給水手段へ配送す
るための第三流路を備えることを特徴とする。
【0011】第一の衛生洗浄装置において、水温調節手
段は、第一流路を通じて外部の水源(水道、貯水タンク
等)から供給される水の温度を加熱、冷却、湯水混合、
熱交換等の周知の方法により局部洗浄又は座浴のための
適温にするためのものである。例えば、一般の衛生洗浄
装置に備えられている温水生成器(熱交換器)が水温調
節手段に相当する。局部洗浄水噴射手段は、便器又は便
座に着座した使用者の局部へ局部洗浄水を噴射するため
のものである。例えば、局部洗浄ノズル、前記ノズルを
駆動する(伸出/後退させる)ためのモータ、前記ノズ
ルへ水を送り込むためのポンプ等を含む機構が局部洗浄
水噴射手段に相当する。第二流路は、水温調節手段で温
度の調節された水を局部洗浄水として局部洗浄水噴射手
段へ送るためのものである。例えば、水温調節手段の温
水出口と局部洗浄水噴射手段の温水入口とを接続する配
管が第二流路に相当する。
【0012】上記構成に加えて、第一の衛生洗浄装置は
上記給水手段及び第三流路を備えている。給水手段及び
第三流路は、腰掛け式便器の上の所定位置(例えば、便
器のリム部の上、又は同リム部の上に設置された便座の
上)に配置された溜水槽に水温調節手段で温度の調節さ
れた水を供給するためのものである。給水手段の例とし
ては、機能ユニットの前面から便器ボウル部の内部空間
又は同ボウル部の直上の空間に突出する管状又は樋状の
水放出口が挙げられる。この場合、例えば水温調節手段
の温水出口と前記水放出口とを接続する配管が第三流路
に相当する。
【0013】以上のように構成された第一の衛生洗浄装
置では、水温調節手段を備える機能ユニットが腰掛け式
便器の後部上面に載置されるため、装置の設置によりト
イレ室の床上の場所が大きく取られることはない。ま
た、給水手段及び第三流路により、腰掛け式便器の上に
溜水槽を設置した状態でも溜水槽に温水を簡単に注入/
補給することができるため、別の場所で生成した温水を
人力で座浴器まで移送する必要が無く、体力に乏しい者
でも手軽に座浴を行うことができる。また、溜水槽に溜
めた水の温度は時間の経過とともに徐々に低下するた
め、座浴中には適時温水を補充する作業(差し湯)が必
要となるが、第一の衛生洗浄装置ではこの作業もその場
で容易に行うことができる。
【0014】ところで、従来より痔疾を患った人が患部
を温水で適度に刺激するために衛生洗浄装置を利用する
例が知られている。一般に局部洗浄器ではノズルから局
部に水を到達させるために相当の圧力で水を噴射してお
り、仮にその圧力の調整が可能であったとしても、かな
り症状の悪化した痔疾患者にとっては刺激が強い。従っ
て、局部洗浄水による刺激療法は症状を考慮しながら適
切に行うことが望ましい。本発明に係る第一の衛生洗浄
装置では、貯湯による座浴と局部洗浄水の噴射による刺
激付与という2種類の方法を必要に応じて簡単に使い分
けることができる。例えば、座浴を行う時間がないとき
や患部の状態が比較的良好なときには温水マッサージを
行い、座浴を行う時間が十分にあるときや患部の状態が
悪化したときには座浴を行うというように、時間の有無
や患部の症状に応じて局部洗浄又は座浴のいずれかを選
択することができる。また、家族の中に座浴をする者が
複数いる場合は、各人が自分の症状や好みに応じて簡単
に所望の機能を利用することができる。
【0015】第一の衛生洗浄装置の水温調節手段は、例
えば局部洗浄水の水温調節器と座浴水の水温調節器とを
別個に備える構成にすることができる。このようにする
と、局部洗浄及び座浴にそれぞれ適した性能(出力、給
水流量等)の水温調節器を用いることができる。この場
合、第一流路には、水源からの水を局部洗浄水の水温調
節器と座浴水の水温調節器とに分配するための分岐部を
設ける。
【0016】また、第一の衛生洗浄装置の水温調節手段
は、同一の水温調節器(熱交換ユニット等)を局部洗浄
水及び座浴水の温度調節で共用する構成にすることもで
きる。この場合、第一の衛生洗浄装置には更に、水温調
節器から流出する温水を装置の動作状態に応じて第二流
路及び第三流路に選択的に分配するための配水制御手段
を設ける。ここで、「第二流路及び第三流路に選択的に
分配する」とは、装置の動作状態に応じて(例えば、局
部洗浄動作か座浴動作かに応じて)温水の全部又は大部
分を第二流路及び第三流路のいずれか一方に送る動作を
いう。配水制御手段は、例えば各種の弁(開閉弁、流量
制御弁、流路切替弁等)や弁駆動機構を用いて構成す
る。このように、同一の水温調節器を局部洗浄水及び座
浴水の温度調節で共用するようにすれば、水温調節手段
の全体構成が簡素化されるため、部品数が少なくなり、
機能ユニットを小型化する上で有利である。
【0017】第一の衛生洗浄装置において、前記第二流
路に安全弁及び流路開閉手段を該安全弁が該流路開閉手
段よりも上流側に位置するように配設するとともに、前
記安全弁の水流出口と前記給水手段とを接続する流路を
前記第三流路として構成してもよい。流路開閉手段とし
ては例えば電磁弁を利用する。このように構成された衛
生洗浄装置において、第一流路を通じて水源から水温調
節手段に水を導入しつつ流路開閉手段により第二流路を
閉じると、第二流路内の圧力が上昇し、その圧力が所定
値を超えると、安全弁が自動的に作動して第二流路を閉
じるとともに水流出口を開く。この状態になると、水温
調節手段から流出する温度の調節された水が安全弁の水
流出口から第三流路を通じて溜水槽へ配送されるように
なる。上記のような安全弁は従来より衛生洗浄装置に一
般的に備えられている。従って、上記のように安全弁を
利用することにより、新たな流路分岐構造を追加するこ
となく第三流路を構成することができる。
【0018】上記のように安全弁を利用する場合、安全
弁の水流出口を便器の上の所定位置に設置された溜水槽
における満水時の水面よりも高くすることが好ましい。
このようにすると、安全弁から溜水槽への水の配送に重
力を利用することができるため、水の圧送機構(ポンプ
等)に低出力のものを利用したり、圧送機構を使わずに
水を溜水槽へ配送することができる。
【0019】第一の衛生洗浄装置において、前記水温調
節手段から水を抜くための水抜き栓を該水温調節手段又
は前記第二流路に設け、該水抜き栓を開閉するための栓
開閉手段を設けるとともに、前記水抜き栓の水流出口と
前記給水手段とを接続する流路を前記第三流路として構
成してもよい。このように構成された衛生洗浄装置にお
いて、第一流路を通じて水源から水温調節手段に水を導
入しつつ栓開閉手段により水抜き栓を開くと、第二流路
を流れる温度の調節された水の一部が水抜き栓の水流出
口から第三流路を通じて溜水槽へ配送されるようにな
る。上記のような水抜き栓は従来より衛生洗浄装置に一
般的に備えられている。従って、この水抜き栓を利用す
ることにより、新たな流路分岐機構を追加することなく
第三流路を構成することができる。なお、安全弁を利用
する場合と同様に、水抜き栓を利用する場合において
も、同水抜き栓の水流出口を便器の上の所定位置に設置
された溜水槽における満水時の水面よりも高くすること
が好ましい。
【0020】本発明に係る第二の衛生洗浄装置は、腰掛
け式便器の後部上面に載置される機能ユニットであっ
て、局部洗浄ノズルを含む局部洗浄水噴射手段を有する
機能ユニット、水源から前記局部洗浄水噴射手段へ水を
配送するための配水流路、及び溜水槽が前記腰掛け式便
器の上の所定位置に設置されているときに前記局部洗浄
ノズルから噴射された水を受けて前記溜水槽に案内する
ための噴射水案内手段を備えることを特徴とする。
【0021】第二の衛生洗浄装置において、機能ユニッ
ト及び局部洗浄水噴射手段は基本的に第一の衛生洗浄装
置に関する記述で説明したものと同一である。配水流路
は水源と局部洗浄水噴射手段とを接続する流路であっ
て、例えば第一の衛生洗浄装置の第一流路、第二流路及
び水温調節手段の内部流路の組み合わせが第二の衛生洗
浄装置の配水流路に相当する。
【0022】第二の衛生洗浄装置では、溜水槽の外に配
置された局部洗浄ノズルから噴射された水を噴射水案内
手段により溜水槽に案内する。噴射水案内手段の一例と
しては、局部洗浄ノズルから噴射された水を受けて下方
に落下させる障壁が挙げられる。このような障壁を便器
の上の所定位置に設置された溜水槽の上方に配置すると
ともに、その障壁に向けて局部洗浄ノズルから溜水槽の
壁越しに水を噴射すると、障壁に当たった水は溜水槽の
中に落下し、そこに溜まる。このような障壁を利用すれ
ば、例えば局部洗浄ノズルからの噴射水の流量を大きく
しても、水を周囲に飛散させることなく確実に溜水槽に
溜めることができる。
【0023】上記のような障壁は、例えば機能ユニット
のケーシングと一体成形することができる。また、障壁
を機能ユニットとは別に作成するとともに、障壁を着脱
自在に取り付けるための障壁取付部を機能ユニット側に
形成してもよい。障壁を機能ユニットに着脱自在にする
ことは清掃性の向上に有利である。なお、障壁の水受け
面の形状は、該障壁に当たった水が確実に溜水槽に案内
されるような形状(例えば、溜水槽の内部に向いた凹面
状)にすることが好ましい。
【0024】噴射水案内手段の別の例としては、局部洗
浄ノズルから噴射された水を受けることのできる位置か
ら溜水槽内又はその上方の所定位置まで延在する管状部
材が挙げられる。管状部材の上流側(水を受ける側)の
端部は、例えば局部洗浄ノズルに装着されるような構造
にしてもよいし、同ノズルから噴射された水を空中で受
けて管の下流部へ案内するような構造(例えば漏斗状)
にしてもよい。上記管状部材も機能ユニットのケーシン
グと一体成形したり、あるいは、機能ユニットに設けら
れた管状部材取付部に取り付けて使用する。
【0025】以上のように構成された第二の衛生洗浄装
置も、第一の衛生洗浄装置と同様に、装置の設置により
トイレ室の床上の場所が大きく取られるという問題はな
い。また、噴射水案内手段を設けたことにより、腰掛け
式便器の上に溜水槽を設置した状態でも溜水槽に水を簡
単に注入/補給することができる。なお、第二の衛生洗
浄装置で温水を利用できるようにするには、第一の衛生
洗浄装置と同様に機能ユニットに水温調節手段を設ける
とともに、上記第一流路及び第二流路を設ければよい。
更にまた、第二の衛生洗浄装置は、例えば上記のような
障壁や管状部材を機能ユニットに形成したり取り付ける
という簡単な変更を通常の衛生洗浄装置に加えるだけ
で、局部洗浄水の局部洗浄機能に関する設計(例えば水
噴射方向)を変更することなく、容易に且つ低コストで
製造することができる。
【0026】なお、上記説明では噴射水案内手段を衛生
洗浄装置側に設ける例を挙げたが、噴射水案内手段は溜
水槽側に設けてもよい。例えば、上記障壁は溜水槽と一
体成形することができる。この場合、溜水槽自体が第二
の衛生洗浄装置の噴射水案内手段に相当することにな
る。更にまた、障壁を着脱自在に取り付けるための障壁
取付部を溜水槽に形成してもよい。このように噴射水案
内手段を設けた溜水槽を用いれば、一般の衛生洗浄装置
をそのまま座浴に利用することができる。
【0027】噴射水案内手段を備える溜水槽を便器の上
の所定位置に設置したとき、溜水槽が衛生洗浄装置の局
部洗浄ノズルが遠すぎると溜水槽へ水を溜める効率が悪
くなる一方、溜水槽が局部洗浄ノズルに近すぎると局部
洗浄ノズルが十分に伸出できなくなる。そこで、上記溜
水槽には、機能ユニットから伸出してくる局部洗浄ノズ
ルの少なくともノズルヘッドを収容するための収納空間
を後端部に設けることが好ましい。
【0028】第二の衛生洗浄装置においては、噴射水案
内手段の所定部分(上記例では障壁の水受け面、管状部
材の上流側の端部)に確実に水を噴射する必要がある。
このことを考慮すると、溜水槽へ水を溜める際には通常
の局部洗浄時とは異なる条件(位置、角度、水圧等)で
水を噴射することが好ましい。そのためには、例えば、
外部からの所定信号に基づいて装置の動作を局部洗浄動
作及び座浴動作の間で切り換えるための動作切換手段、
及び、装置の動作に応じて前記局部洗浄水噴射手段の局
部洗浄ノズルの配置(ノズルを伸出させる長さ、角度
等)を変更するためのノズル駆動手段を設ければよい。
なお、水の噴射角度の変更については、水噴射口を含む
ノズルの一部分の角度(方向)をノズル本体に対して変
更できるような構造にしてもよい。
【0029】また、ノズルヘッドを着脱自在なノズル取
付部を局部洗浄ノズルに設けるとともに、前記噴射水案
内手段の所定部分に当たるような噴射水を生成する噴射
口を有するノズルヘッドを用意し、座浴時にはそのノズ
ルヘッドを局部洗浄ノズルに取り付けてもよい。また、
同一の局部洗浄ノズルに局部洗浄水噴射口と座浴水噴射
口とを別個に設けてもよい。
【0030】本発明に係る第三の衛生洗浄装置は、腰掛
け式便器の後部上面に載置される機能ユニットであっ
て、局部洗浄ノズル及びノズル駆動機構を含む局部洗浄
水噴射手段を有する機能ユニット、前記便器の上に配置
される便座、及び水源から前記局部洗浄水噴射手段へ水
を導入するための配水流路、を備え、前記ノズル駆動機
構は、前記便座に着座した使用者の局部に向けて水を噴
射するような方向及び位置に前記局部洗浄ノズルの水噴
射口が配置される第一の状態と前記便器の上の所定位置
に設置された溜水槽内へ直接水を噴射するような方向及
び位置に前記水噴射口が配置される第二の状態との間で
前記局部洗浄ノズルの配置を切り換える配置切換手段を
備えることを特徴とする。
【0031】第三の衛生洗浄装置も第二の衛生洗浄装置
と同様に局部洗浄ノズルを局部洗浄及び溜水槽への給水
の両方に利用するものであるため、機能ユニット内の水
路系の構成が簡素化され、部品数が少なくなり、機能ユ
ニットの小型化に有利である。また、第三の衛生洗浄装
置では、溜水槽内へ直接水を噴射するような方向及び位
置にノズルの水噴射口を配置するため、便器内に設置可
能でさえあれば通常の容器でも溜水槽として利用でき
る。また、溜水槽への給水流量を大きくしても水が便器
外へ飛散するおそれがない。
【0032】本発明に係る衛生洗浄装置において、便座
を回動自在に取り付けるために機能ユニットに設けられ
た軸受部に溜水槽の一端を便座と同様に回動自在に取り
付けるようにしてもよい。この衛生洗浄装置において、
溜水槽を倒して便器の上面に配置した状態にすると、溜
水槽に温水を入れることができ、その状態で座浴を行う
ことができる。溜水槽は軸受部により左右前後方向の位
置が固定されているので、溜水槽を倒したときに常に同
じ位置に配置され、使用者が座った状態で臀部を動かし
たときにも溜水槽は動かない。したがって、非常に安定
感が高く、使用者は安心してリラックスした心理状態で
座浴を行うことができる。また、溜水槽の位置ずれがな
いので、後述のように座浴槽に設けられた気泡噴出口を
含む気泡混入機構を設けた場合に、気泡噴出口から噴出
した気泡が確実に肛門中心部に当たるようにすることが
できる。
【0033】上記衛生洗浄装置において、溜水槽は前記
軸受部に着脱自在にすることが好ましい。この構成によ
れば、座浴時には溜水槽を便器に軸着して使用し、非使
用時には溜水槽を便器から取り外して任意の場所へ持っ
て行くことができる。したがって、溜水槽を清掃するの
に非常に便利である。
【0034】上記衛生洗浄装置において、前記便座及び
溜水槽を前記腰掛け式便器の方へ倒したときに、該便座
が便器の上面に配置され、該便座の上面に前記溜水槽が
配置されるようにするとよい。この衛生洗浄装置では、
便座及び溜水槽の両方を倒して便器の上面に配置した状
態にすると、溜水槽に温水を入れることができる。座浴
はこのように便座及び溜水槽を配置した状態で行われ
る。一方、便器の通常の使用時には、溜水槽を便器上で
立ち上げれば、便座のみが便器の上面に配置された状態
になる。
【0035】上記衛生洗浄装置では、便蓋を開閉するよ
うな簡単な動作で、溜水槽の配置を座浴のための配置か
ら便器の通常使用のための配置へ又はその逆へ容易に切
り換えることができる。したがって、例えば、排便の前
にまず便器の上に溜水槽をセットして座浴を行うことに
より肛門近傍の血行を促進し、便意を催したところで溜
水槽に溜まった水を捨て、溜水槽を立ち上げ、便座に着
座し、排便を行う、という一連の動作をスムーズに行う
ことができる。また、本発明によれば、溜水槽は便座や
便蓋と同様に便器に常設されることになるため、溜水槽
の収納スペースを特に確保する必要はない。
【0036】本発明に係る衛生洗浄装置において、溜水
槽に底面開閉機構を設けてもよい。底面開閉機構は、例
えば溜水槽の底部に形成された開口及び該開口を開閉す
るためのスライド式扉を含む構成にする。このような底
面開閉機構を設ければ、座浴中に排便・排尿を行ったと
きに直ちに底面を開いて汚物を便器ボウル部内に排出す
ることができる。また、底面を開放すると、溜水槽を便
器の上の所定位置に設置した状態でも通常の便器使用に
支障を来すことがない。
【0037】本発明に係る衛生洗浄装置において、溜水
槽には、該溜水槽を腰掛け式便器の上の所定位置に設置
した状態で溜水槽内の水をボウル部内へ排出するための
排水部を設けることが好ましい。排水部の例としては、
溜水槽側壁の適宜位置に設けられたオーバーフロー穴、
溜水槽側壁の上部に形成された切欠が挙げられる。ま
た、排水部の別の例としては、浴槽底部に形成した排水
穴及び該排水穴を開閉するための弁機構を含むものが挙
げられる。
【0038】上記のような排水部を溜水槽に設ければ、
使用者が溜水槽に着座した状態のままで溜水槽から水を
手動で又は自動的に排出することができる。この衛生洗
浄装置を用いて、例えば、使用後の温水の溜水槽からの
排出と新たな温水の溜水槽への補給を並行して行うよう
にすれば、座浴中は常に溜水槽内の水を清潔に保つこと
ができ、しかも水温が下がるという不具合もない。
【0039】また、溜水槽に排水部を設ける場合、その
排水部を溜水槽の後部に設けるとともに、溜水槽の前部
には新たな水を供給するための給水部を設けることが好
ましい。このようにすれば、仮に溜水槽内に溜まった水
が汚れても、その汚水は溜水槽内を前から後ろへ流れて
便器ボウル部内に排出されるため、溜水槽内の水は常に
清潔に保たれる。特に女性の場合、常に清潔にすべき膣
部に汚水が流れないという利点がある。
【0040】本発明に係る衛生洗浄装置において、前記
給水手段(第一の衛生洗浄装置の場合)又は局部洗浄ノ
ズル(第二、第三の衛生洗浄装置の場合)から溜水槽に
供給された水が旋回しながら溜水槽に溜まるようにする
とよい。例えば、第一の衛生洗浄装置の場合、溜水槽の
側部の内壁面に水が斜め上方から注入されるように給水
手段の出水口を配置すればよい。また、注入された水を
旋回方向に案内するような案内板を溜水槽の中に設けて
もよい。このように水を旋回させることにより、貯水部
に溜まった水の温度分布が均一になり、洗浄効果やマッ
サージ効果が高まる。また、上記排水部と組み合わせれ
ば、溜水槽内で常に清潔な水を渦状に流すこともでき
る。
【0041】本発明に係る衛生洗浄装置において、溜水
槽を加熱するための熱発生機構を設けてもよい。例え
ば、冬季において、熱発生機構により溜水槽を常時適温
に維持するようにすれば、溜水槽に最初に着座した時に
使用者は冷たさを感じることなく、快適に座浴を開始す
ることができる。また、座浴中にも熱発生機構を稼動さ
せるようにすれば、溜水槽に溜めた温水が冷めにくくな
るため、長時間にわたって座浴を行っても、湯温の低下
を補うために補給すべき温水の量が少なくて済む。な
お、この熱発生機構としては、血行を促進する効果のあ
る遠赤外線を発生させる機構を用いることが好ましい。
【0042】本発明に係る衛生洗浄装置において、着座
した人の臀部(患部を含む)へ風を送るための送風機構
を設けるようにしてもよい。この送風機構は、前記温度
調節手段や局部洗浄手段と同様に、腰掛け式便器の後部
上面に載置される機能ユニットに内蔵することが好まし
い。また、一般に衛生洗浄装置には洗浄後に局部を乾燥
させるための送風機構が備えられている。そこで、本発
明に係る衛生洗浄装置において、洗浄後の局部の乾燥及
び座浴後の局部の乾燥の両方に同一の送風機構を利用す
るようにしてもよい。以上のような送風機構を用いれ
ば、座浴後に座ったままで臀部を乾燥させることができ
る。特に、先に説明した排水部と上記送風機構とを併用
すれば、使用者は座浴の開始から乾燥の終了までの間に
温水の補給や排水のために立ち上がる必要が無く、座っ
たままの楽な姿勢を保つことができる。また、座浴終了
後速やかに患部を乾燥させることができるため、患部が
外気に露出する時間が短くなり、空気中の雑菌等が患部
に付着する恐れが少なく、衛生的である。
【0043】なお、上記送風機構には、一般の衛生洗浄
装置の送風機構と同様に、温風を生成するための加熱部
を設けることが好ましい。このようにすれば、乾燥時に
患部が冷やされず、座浴による血行促進効果が損なわれ
ない。また、前記送風機構は、着座した人の臀部だけで
なく溜水槽の内面全体に風が行き渡るように構成しても
よい。このようにすれば、同一の送風機構で座浴後の溜
水槽の乾燥も行うことができることができ、衛生的であ
る。
【0044】上記送風機構において、気流吹出口を溜水
槽に設けるとともに、気流を溜水槽まで導く通気路の少
なくとも一部を溜水槽の内部(例えば、溜水槽の壁の内
部)に設けるようにすれば、通気路の占める空間がその
分だけ小さくなり、装置の小型化にとって有利である。
気流吹出口は溜水槽の複数箇所に設けてもよい。
【0045】本発明に係る衛生洗浄装置において、座浴
用の水の中へ気泡を混入させるための気泡混入機構を設
けてもよい。気泡混入機構により水中に混入させた気泡
は患部に接触して破裂するが、この際、水中に超音波が
発生する。これにより、患部の洗浄効果が高まるだけで
なく、マッサージ効果で患部の血行が促進され、更に患
部近傍の筋肉の弛緩効果も得られるため、排便がスムー
ズになる。また、気泡を入れることにより、柔らかな水
勢感となるので、痔疾病者など強い水勢感を好まない人
に特に好適である。この気泡混入機構のうち少なくとも
気流生成器(ファン、空気ポンプ)は前記機能ユニット
に内蔵することが好ましい。また、この気泡混入機構と
前記送風機構を両方使用する場合、同一の気流生成器で
生成される気流の送り先を気泡混入機構の気泡噴出口及
び送風機構の送風口の間で切り替えるための流路切替機
構を更に設けてもよい。なお、水中への気泡の混入は、
例えば座浴槽に気泡噴出口を設け、溜水槽に溜まった水
の中に気泡を噴出するようにしてもよいし、溜水槽へ至
る流路(配管等)内で流水中に気泡を混入させるように
してもよい。また、水に気泡を混入させるには、エアポ
ンプ等を用いて強制的に水中に空気を注入してもよい
し、水の流路の途上にエジェクタ真空ポンプのような自
然吸気機構を設けてもよい。
【0046】上記気泡混入機構で温風を生成して水中に
送るようにすれば、更に患部が温められ、血行が促進さ
れるという効果が得られる。
【0047】本発明に係る衛生洗浄装置において、更
に、軸受部により回動自在に便蓋を保持させるととも
に、放射熱を発生させるためのヒータをその便蓋に備え
るようにしてもよい。この衛生洗浄装置では、便蓋に備
えられたヒータから放射熱を発生させることにより、座
浴中又は便器使用中の人の身体が暖められ、全身の血行
が促進される。また、座浴中においては、温水に浸され
る臀部だけでなく身体の他の一部(例えば、背中の下部
から腰にかけての部分)も外気に露出した状態が長時間
続くが、このとき、上記のように便蓋に内蔵されたヒー
タから放射熱を発生させれば、例えば冬季であっても、
座浴中の人が腰を冷やして体調を崩す恐れがない。
【0048】本発明に係る衛生洗浄装置において、溜水
槽を振動させるための振動発生機構を設けてもよい。こ
のようにすれば、溜水槽に溜まった水が振動し、洗浄効
果やマッサージ効果が高まる。なお、振動発生機構は、
震動源(例えばモータ)により溜水槽を直接振動させる
ように構成してもよいし、機能ユニットや便器を介して
間接的に溜水槽に振動を伝達するように構成してもよ
い。
【0049】本発明に係る衛生洗浄装置において、溜水
槽に溜まった水の量をモニタし、その水の量が所定の目
標値に達したら水の供給を停止する給水制御機構を設け
てもよい。また、この給水制御機構には、上記目標値を
使用者に任意に設定させるための給水量設定手段を含め
ることが好ましい。この衛生洗浄装置では、使用者がト
イレ室に居なくても、所望の量の温水が溜水槽に溜まっ
た時点で自動的に給水が停止される。したがって、水が
余分に供給されて溜水槽から溢れる恐れはない。
【0050】本発明に係る衛生洗浄装置において、溜水
槽に供給される水に治療薬、入浴剤、洗剤等の薬剤を添
加するための薬剤添加手段を設けてもよい。薬剤は溜水
槽に溜まった水に添加してもよいし、水源から溜水槽ま
での流路を流れる水に添加してもよい。このように薬剤
を添加することにより、治療効果、消毒効果、血行促
進、洗浄効果等が高まる。
【0051】本発明に係る衛生洗浄装置においては、溜
水槽に供給する水の温度を様々な条件や要因に応じて制
御することが好ましい。以下に水温設定方法の例を挙げ
る。
【0052】(水温設定例1)座浴中に新たな温水を溜
水槽に補充せず、最初に溜めた温水だけで座浴を行う場
合、溜水槽に供給する水の温度は局部洗浄時の水温より
高く設定する。このようにすると、溜水槽内に溜まった
水の温度が空気との接触により徐々に低下することを考
慮しても十分な温浴時間が確保できる。
【0053】(水温設定例2)座浴中に新たな温水を適
時溜水槽に補充する場合、溜水槽に供給する水の温度は
局部洗浄時の水の温度より低く設定する。このようにす
ると、湯の熱で使用者が皮膚に低温やけど等の傷害を負
うおそれがなくなるため、長時間座浴を行うことがで
き、十分な温浴効果が得られる。また、気温の高い夏場
等には、水温を低めに設定することにより節電効果も高
まる。
【0054】(水温設定例3)例えば衛生洗浄装置の構
成上の理由から溜水槽を便器の上に設置した状態では便
蓋を閉じることができない場合、便座に利用者が着座し
ているときよりもそうでないときの方が溜水槽に溜まっ
た水の温度は下がりやすい。従って、このような場合
は、便座への着座非検出時の水温を着座検出時の水温よ
りも高くすることにより十分な温浴効果を得るようにす
ることが好ましい。
【0055】(水温設定例4)溜水槽を便器の上に設置
した状態でも便蓋を閉じることができるように衛生洗浄
装置が構成されている場合、便座に利用者が着座してい
ないときには便蓋を閉じるようにすれば溜水槽内の水の
保温効果が高まる。従って、このような場合は、便座へ
の着座非検出時の水温を着座検出時の水温よりも低くす
ることにより、温浴効果を維持しつつ節電効果を高める
ことができる。
【0056】
【実施例】本発明に係る衛生洗浄装置の一実施例である
局部洗浄装置について以下に説明する。図1は本実施例
の局部洗浄装置20を腰掛け式便器10に装着した状態
を示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図で
ある。図1(B)の一部は、図1(A)のA−A線にお
ける断面図として描かれている。
【0057】腰掛け式便器10は、その前部に相当する
ボウル部11及び後部に相当する台状部12を有してお
り、この台状部12の上面に局部洗浄装置20の本体2
1が載置されている。本体21の前部には軸22を保持
する軸受部23が設けられており、これにより、便座2
4、便蓋25及び座浴槽30がその基端を軸として回動
自在に保持されている。便座24は、一般の局部洗浄装
置に用いられている便座と同様のものである。便蓋25
には放射熱を発生させるためのヒータ(図1では図示せ
ず)が埋設されている。また、トイレ室の壁(図示せ
ず)には局部洗浄装置20を使用者が操作するための操
作ユニット(リモコン)26が取り付けられている。操
作ユニット26には後述する各種操作ボタンが備えられ
ており、使用者がボタン操作を行うと、操作ユニット2
6はその操作の内容に応じた信号を赤外発信器261か
ら発信する。
【0058】座浴槽30は、便座24の上面に安定して
載置される鍔部31と、鍔部31より内側の浴槽部32
とを有する。浴槽部32は、上面開口よりも底部が小さ
く、便座24の開口241内にほぼ納まるような鍋状に
成形されている。浴槽部32の後壁には同壁を貫通する
ノズル挿入口33が形成されており、その横には送風口
34が設けられている。また、浴槽部32の底壁には気
泡噴出口35が設けられている。なお、送風口34及び
気泡噴出口35は、浴槽部32の壁の内部に形成された
通気路36の出口であって、浴槽部32を貫通するもの
ではない。また、浴槽部32の底壁には同壁を貫通する
排水口37が形成されている。図1(B)では、排水口
37は浴槽部32の前壁に設けられた弁体38により閉
成されており、同弁体38を浴槽部32の内壁面に沿っ
て引き上げると排水口37が開く。また、浴槽部32の
底壁にはヒータ39が埋設されている。なお、ヒータ3
9は浴槽部32の底壁だけでなく側壁にも埋設してもよ
い。
【0059】図2は図1の局部洗浄装置20の機能的構
成を示す図である。なお、図2は局部洗浄装置20の各
構成要素の機能的関係を示したものであって、各構成要
素の形状や寸法及び構成要素間の空間的な位置関係を正
確に示すものではない。
【0060】本体21の内部には、水から温水を生成す
るための熱交換器41が備えられている。熱交換器41
の入水口には導水管42が接続されており、これを通じ
て、トイレ室の既設の給水栓(図示せず)から熱交換器
41に水が供給される。導水管42には電磁弁43及び
流量センサ44が配設されている。熱交換器41の出水
口は配水管45により局部洗浄器46の入水口に接続さ
れている。局部洗浄器46はノズルユニット47及びノ
ズル駆動機構48から主として構成される。ノズルユニ
ット47には先端に出水口(後述)を有するノズル49
が含まれる。
【0061】また、本体21の内部には、ヒータ51及
びファン52を含む送風機53が備えられている。送風
機53の気流吹き出し口には通気路54が接続されてい
る。通気路54は第一切替弁55を介して、第一、第二
なる2本の通気路541及び542に分岐している。第
一通気路541は本体21の前部に設けられた送風口5
6に連通している。送風口56は、そこから吹き出され
る風が便座24に着座した人の局部に当たるように構成
されている。一方、第二通気路542は、座浴槽30の
後壁上部(座浴槽30の基端部)に内蔵された第二切替
弁57の入口に接続されている。第二切替弁57の2つ
の出口には、座浴槽30の浴槽部32の壁内に形成され
た通気路36が接続されている。通気路36は、浴槽部
32の後壁に設けられた送風口34に連通する第三通気
路361と、浴槽部32の底壁に設けられた気泡噴出口
35へ連通する第四通気路362とで構成される。
【0062】また、本体21の内部には、制御装置60
が備えられている。制御装置60の入力系には、本体2
1に備えられた流量センサ44及び赤外受信器58が接
続されている他、便座24に備えられた着座センサ59
も接続されている。赤外受信器58は、操作ユニット2
6の赤外発信器261から発生した赤外信号を受け、そ
の内容に応じた電気信号を制御装置60へ送る。なお、
本実施例では、操作ユニット26に座浴ボタン62、お
しり洗浄ボタン63、ビデ洗浄ボタン64、水量設定ボ
タン65、温水補給ボタン66、乾燥ボタン67及び停
止ボタン68の7つのボタンが備えられているものとす
る。
【0063】制御装置60の出力系には、本体21に備
えられた電磁弁43、熱交換器41、送風機53、ノズ
ル駆動機構48及び第一切替弁55が接続されている
他、座浴槽30に備えられたヒータ39及び第二切替弁
57も接続されている。制御装置60は、上記入力系か
ら受ける各種信号に基づき、所定のプログラムに従っ
て、出力系に接続された各種機器等の動作を制御する。
なお、送風機53のファン52はヒータ51への動作の
有無に拘わらず動作可能である。
【0064】ノズルユニット47の構成について図3を
参照しながら説明する。ノズル49は、前後端にそれぞ
れ入水口491及び出水口492を有し、内部に入水口
491と出水口492とを接続する流路493が形成さ
れている。ノズル49はガイド71によりその軸方向
(図3のB−B線の方向)に摺動自在に保持されてい
る。ガイド71は、ガイド保持部品72によりノズル4
9の軸を中心として回動自在に保持されており、更に、
ガイド保持部品72はノズル49の軸に直交する軸73
により回動自在に支持されている。上記のように構成さ
れたノズルユニット47の各部は、ノズル駆動機構48
により駆動される。制御装置60は、ノズル駆動機構4
8に適宜信号を送ることにより、ノズル49の前後方向
の移動(伸出/後退)、ノズル49の軸を中心とするガ
イド71の回動、及び、軸73を中心とするガイド保持
部品72の回動を制御することができる。
【0065】以上のように構成された局部洗浄装置20
の動作について以下に説明する。
【0066】まず、使用者が便器10のリム部111の
上に便座24及び座浴槽30を図1に示したようにセッ
トし、操作ユニット26の座浴ボタン62を押すと、制
御装置60は、ノズル駆動機構48へ適宜信号を送るこ
とにより、ノズル49が図3(A)に示したように水平
前方に伸出し、出水口492が下に向いた状態となるよ
うにノズルユニット47を駆動する。この結果、図1、
図2及び図3(A)に示したように、ノズル49の先端
部が座浴槽30のノズル挿入口33を通り、出水口49
2を下に向けて浴槽部32の内部に入った状態となる。
なお、上記のようにノズルユニット47を駆動する前
に、座浴槽30が上記のように正常にセットされたかど
うかを検査することが好ましい。このような検査は、例
えば、座浴槽30が正常にセットされた状態にあるとき
に所定の信号を出力するセンサを座浴槽30又は本体2
1の軸受部23に設け、そのセンサの出力信号に基づい
て制御装置60が座浴槽30のセット状態を検査するよ
うにすればよい。
【0067】上記のようにノズル49が配置されたなら
ば、制御装置60は電磁弁43を開成するとともに、熱
交換器41への通電を開始する。電磁弁43を開成する
と、水が水道圧により導水管42を通じて熱交換器41
へ送り込まれ、そこで加熱されて温水となる。なお、水
源として既設の水道管ではなく、例えば別途設けられた
タンクを利用する場合、導水管42の途上にポンプを配
設することにより十分な圧力で熱交換器41へ水を送り
込むようにするとよい。
【0068】熱交換器41で生成された温水は配水管4
5を通じて局部洗浄器46へ送られ、ノズル49の出水
口492から座浴槽30の浴槽部32内に注入される。
こうして、浴槽部32に温水79が徐々に溜まってゆ
く。この間、制御装置60は、電磁弁43を開成してか
らの経過時間及び流量センサ44の出力信号から求めら
れる水の流量に基づいて、浴槽部32に注入された水の
量をモニタする。モニタされた水量が目標量に達した
ら、制御装置60は熱交換器41への通電を停止すると
ともに、電磁弁43を閉成する。座浴槽30に溜める温
水79の目標量は、操作者が予め操作ユニット26の水
量設定ボタン65を操作して設定しておくことができ
る。なお、流量センサ44を利用して水量をモニタする
代わりに、例えば、浴槽部32の適宜場所に水位センサ
を取り付け、その出力信号に基づいて制御装置60が水
位(水量)をモニタするようにしてもよい。
【0069】なお、ノズル49が図1(A)に示したよ
うに正しく配置されていない状態で上記のようにノズル
49に通水すると、出水口492から出た水が座浴槽3
0の外へ出てトイレ室の床を濡らす等の事故が発生する
恐れがある。このような事故を防止するため、ノズル4
9が図1(A)で示したように正しく配置されているか
どうかを制御装置60が検査し、それが確認された後で
電磁弁43を開成するようにすることが好ましい。ノズ
ル49の配置は、例えば、ノズル駆動機構48の可動部
(モータ等)の位置を適宜センサで検出することにより
調べることができる。また、図3の符号74及び75で
示したように、ノズル49が図1(A)のような状態に
あるときにのみ接触するように配置された端子74及び
75をノズル49及びガイド71に取り付けるととも
に、両端子74、75が接触したときに信号を発生する
センサ(図示せず)を別途用意し、そのセンサの出力信
号に基づいて制御装置60がノズル49の配置を検査す
るようにすることもできる。
【0070】目標量の水が浴槽部32に溜まったなら
ば、使用者は座浴槽30に着座し、座浴を行う。一方、
制御装置60は、送風機53から座浴槽30の気泡噴出
口35へ通じる通気路(54、542、362)が構成
されるように切替弁55及び57をセットするととも
に、送風機53のファン52を起動する(ヒータ51は
起動しない)。送風機53から送り出される空気は通気
路54、542及び362を通じて気泡噴出口35に達
し、気泡となって水中に噴出する。なお、以上のような
気泡発生動作は、目標量の水が浴槽部32に溜まる前に
開始してもよい。
【0071】また、目標量の水が浴槽部32に溜まった
ならば、制御装置60は、ノズル49を図3(B)に示
した位置まで後退させる。これにより、例えば、使用者
が過って座浴槽30を持ち上げたときにノズル挿入口3
3がノズル49に衝突してノズル49を破損するという
事故が防止される。
【0072】また、目標量の水が浴槽部32に溜まった
後、制御装置60は便蓋25のヒータ251及び座浴槽
30のヒータ39に通電する。便蓋25のヒータ251
から発生する放射熱は、座浴槽30に着座した人の背中
から腰を暖める作用を有する。これにより、全身の血行
が促進される。また、座浴槽30のヒータ39から発生
する熱は、浴槽部32に溜まった温水79を保温する作
用を有する。なお、ヒータ251及び39への通電は、
目標量の水が浴槽部32に溜まる前、例えば、電磁弁4
3の開成と同時に開始してもよい。
【0073】また、目標量の水が浴槽部32に溜まった
後、制御装置60は、図示せぬサーミスタの出力信号に
基づいて温水79の温度をモニタし、その温度が所定値
(例えば、40度)を下回ったら、上述したような手順
で温水生成及び補給を実行する。このように自動的に差
し湯を行うことにより、温水79の温度は常に適温に維
持される。なお、差し湯を行うと水位が増すが、余分な
水はノズル挿入口33から便器10のボウル部11の中
へ排出されるため、座浴槽30の鍔部31を超えて温水
79が溢れることはない。
【0074】なお、座浴中、使用者は、適時に弁体38
を引き上げることにより、排水口37から温水79を排
出することができる。また、使用者は、操作ユニット2
6の温水補給ボタン66を押すことにより、適時に温水
の補給を制御装置60へ指示することができる。なお、
上述した水位センサを用いる場合、温水79が所定水位
を下回ったときに制御装置60が自動的に温水の生成及
び補給を実行するようにしてもよい。
【0075】座浴が終了したら、使用者は弁体38を引
き上げることにより、排水口37から温水79を排出し
た後、乾燥ボタン67を押す。すると、制御装置60
は、送風機53から座浴槽30の送風口34へ通じる通
気路(54、542、361)が構成されるように切替
弁55及び57をセットするとともに、送風機53のヒ
ータ51へ通電し、ファン52を起動する。送風機53
から送り出される温風は通気路54、542及び361
を通り、送風口34から浴槽部32内へ吹き出す。この
温風により、座浴槽30に着座した使用者の臀部が乾燥
される。
【0076】なお、座浴又は座浴後の乾燥中に便意又は
尿意を催した場合、使用者は次のようにして排便又は排
尿の準備をする。
【0077】まず、使用者は操作ユニット26の停止ボ
タン68を押す。これを受けた制御装置60は、温水生
成動作中であれば電磁弁43を閉成し、送風動作中であ
れば送風機53を停止する。また、いずれの場合でも、
制御装置60は座浴槽30のヒータ39への通電を停止
する。次に、制御装置60は、ノズル駆動機構48へ適
宜信号を送ることにより、ノズル49を後退させ(図3
(B))、ガイド71を回動させることによりノズル4
9の出水口492を上に向け(図3(C))、軸73を
中心としてガイド保持部品72を回動させることにより
ノズル49を傾斜させる(図3(D))。
【0078】停止ボタン68を押した後、使用者は、上
述したようにして温水79を排出した後、座浴槽30を
便蓋25と同様に立ち上げ、便座24に着座し、排便を
行う。排便が終わった後、使用者がおしり洗浄ボタン6
3又はビデ洗浄ボタン64を押すと、制御装置60は、
ノズル49を前進させる(図3(E))とともに、電磁
弁43を開成し、熱交換器41へ通電する。これによ
り、上述したように熱交換器41で温水が生成される。
この温水は、ノズル49の出水口492から着座した使
用者の局部へ向けて噴射される。
【0079】局部洗浄が終わった後、使用者が乾燥ボタ
ン67を押すと、制御装置60は、送風機53から本体
21の送風口56へ通じる通気路(54、541)が構
成されるように切替弁55をセットするとともに、送風
機53のヒータ51へ通電し、ファン52を起動する。
送風機53から送り出される温風は通気路54及び54
1を通り、送風口56から吹き出す。この温風により、
便座24に着座した使用者の局部が乾燥される。
【0080】以上、本発明に係る衛生洗浄装置の一実施
例である局部洗浄装置20について詳細に説明したが、
実施例はこれに限らないことは言うまでもない。例え
ば、上記実施例では、座浴槽30への給水を配水管45
を通して局部洗浄器46のノズル49から行うようにし
ていたが、ノズル49とは別の配水経路を設けてもよ
い。図4はこのような構成での配水経路の一例を示す構
成図である。図4では配水経路以外の部分の記載は適宜
省略しているが、図2の構成と同様にすることができ
る。この構成では、熱交換器41の出水口に接続された
第一配水管451は配水切替弁452の入水口に接続さ
れている。配水切替弁452の一方の出水口は、第三配
水管455を介して座浴槽30の浴槽部32の内側に連
通している。また、配水切替弁452の他の出水口は、
第二配水管453を介して局部洗浄器46の入水口に接
続されている。配水切替弁452により温水が第三配水
管455に供給されると、その末端の開口454から温
水が吐出して浴槽部32に温水を溜めることができる。
【0081】また、例えば、上記局部洗浄装置20にお
いて、本体21内部の導水管42又は配水管(451又
は455)の途上に、管内を流れる水に薬液を投入する
ための装置を更に配設してもよい。また、磁気や遠赤外
線を発生する機構又は素子を座浴槽30の浴槽部32の
壁に取り付けたり埋設すれば、温水だけでなく磁気や遠
赤外線によっても患部の血行が促進されるようになる。
【0082】更にまた、座浴槽30はその基端を軸とし
て軸受部23に回動自在に保持されつつ、且つ便器10
に対して着脱自在であるような構造とすると好ましい。
これによれば、上述したような使用が可能であるととも
に、座浴槽30を清掃する必要がある場合には、便器1
0から取り外して適宜の場所で水洗い等を行うことがで
きる。
【0083】また、局部洗浄装置に通常に備えられる安
全弁や水抜き弁を利用して流路を構成することも可能で
ある。このような例について図5及び図6を参照しなが
ら説明する。
【0084】図5に安全弁を利用して構成したの配水経
路を有する局部洗浄装置を示す。図5の局部洗浄装置
は、熱交換器41の下流に配設された安全弁80を備え
ている。通常の状態では、安全弁80の弁体801がバ
ネ802により下方に付勢されており、第三配水管45
5への水の流入を防止している。また、第二配水管45
3には電磁弁81が配設されている。その他の部分の構
成は基本的に図2や図4の装置と基本的に同様であっ
て、以下の説明でも図2や図4の符号を適宜用いること
にする。
【0085】図5の局部洗浄装置において、操作ユニッ
ト26の座浴ボタン62を押すと、制御装置60は、座
浴槽30が便座24の上に正常に設置されたかどうかを
先に説明したような方法で検査する。便座24が設置さ
れたことを確認した後、制御装置60は第二配水管45
3の電磁弁81を閉成するとともに、導水管42の電磁
弁43を開成し、熱交換器41への通電を開始する。電
磁弁43を開成すると、安全弁80のシリンダ内の水圧
上昇により弁体801が上方に押し上げられ、第三配水
管455の入水口が開く。こうして、熱交換器41で生
成された温水が第一配水管451及び第三配水管455
を通って座浴槽30に供給されるようになる。この間、
制御装置60は、電磁弁43を開成してからの経過時間
と流量センサ44の信号から求められる水の流量とに基
づいて座浴槽30への給水量をモニタする。座浴槽30
への給水量が予め使用者の設定しておいた目標量(通常
1〜2リットル程度)に達したら、制御装置60は電磁
弁43を閉成するとともに熱交換器41への通電を停止
する。その後、水圧低下に伴って弁体801がバネの付
勢力により下方へ移動し、第三配水管455の入水口を
閉じる。また、制御装置60は、着座センサ59の信号
に基づいて使用者が便座24に着座しているかどうかを
検査し、着座していなければ、給水完了を示す報知信号
(ブザー音等)を発生させる。
【0086】上記動作説明では、使用者が操作ユニット
26の座浴ボタン62を押すことにより座浴槽30への
給水が開始されるものとしたが、操作ユニット26に特
に座浴ボタン62を設けなくても制御装置60に座浴槽
への給水開始を指示することは可能である。例えば、座
浴槽30が便座24の上に正常に設置されている状態で
使用者がおしり洗浄ボタン63を押すと制御装置60が
座浴槽への給水動作を開始するようにしてもよい。ま
た、座浴槽30が便座24の上に正常に設置されている
状態で使用者が便座24に着座すると制御装置60が座
浴槽への給水動作を開始するようにしてもよい。
【0087】図6に水抜き弁を利用して構成した配水経
路を有する局部洗浄装置を示す。図6の局部洗浄装置で
は、熱交換器41の下流において第一配水管451に配
設された水抜き弁82を利用している(なお、図6の装
置では第一配水管451の下流端は局部洗浄器46に接
続されている)。通常の状態では、水抜き弁82の弁体
821はバネ822により図面上で右方向に付勢されて
おり、第三配水管455への水の流入を防止している。
水抜き弁82のボタン823を図面上で左方に押すと、
第三配水管455への流路が開き、熱交換器41から流
出する温水が第一配水管451及び第三配水管455を
通って座浴槽30に供給されるようになる。
【0088】次に、座浴槽の構成について様々な具体例
を挙げて説明する。なお、以下に説明する座浴槽は、衛
生洗浄装置の一部として予め同装置の機能ユニットに取
り付けたものでもよいし、衛生洗浄装置とは独立に作成
され、座浴時にのみ衛生洗浄装置と組み合わせて使用す
るものでもよい。また、以下の説明において、局部洗浄
ノズルから噴射される水は温水でも、温度調節をしてい
ない水でもよい。また、座浴槽の後部とは、便器の上の
所定位置に座浴槽を配置したときに後ろ側(衛生洗浄装
置の機能ユニットに近い側)にくる部分のことをいうも
のとする。
【0089】まず、座浴槽への給水に関する構成の例に
ついて図7〜図12を参照しながら説明する。
【0090】図7は座浴槽の最初の例を示す縦断面図で
ある。図7の座浴槽の後部には、障壁部材を着脱自在に
取り付けるための障壁取付部、及び、局部洗浄ノズルの
ノズルヘッドを挿入するためのノズル収納空間が形成さ
れている。障壁取付部に障壁部材を取り付けた座浴槽を
便器(図示せず)の上の所定位置に設置し、局部洗浄装
置(図示せず)に局部洗浄動作を実行させると、局部洗
浄ノズルが伸出してノズル収納空間にノズルヘッドが挿
入される。このノズルヘッドから噴射される水は障壁部
材に当たって座浴槽内に落下し、そこに溜まる。
【0091】図8は座浴槽の別の例を示す縦断面図であ
る。図8の座浴槽の前部には凹面状の水受け面を有する
障壁が形成されており、後端の壁の上部には切欠が形成
されている。この座浴槽を便器(図示せず)の上の所定
位置に設置し、局部洗浄装置(図示せず)に局部洗浄動
作を実行させると、局部洗浄ノズルが伸出し、そのノズ
ルヘッドから噴射される水は障壁に当たって座浴槽内に
落下し、そこに溜まる。また、水が座浴槽を満たした後
は、障壁を介して供給された水の分量だけ切欠から水が
あふれ、便器内に排出される。このような給水・排水動
作により、座浴槽内の水は前から後ろへ流れるようにな
る。
【0092】図9は座浴槽の更に別の例を示す平面図及
び縦断面図である。図9の座浴槽には、底部に形成され
た開口を開閉するための一対の底板が座浴槽の幅方向に
摺動自在に設けられている。底板のツマミを図に示した
ように引くと、座浴槽の底部の開口が開く。例えば、座
浴中に排便・排尿を行ったときは、開口を開くことによ
り直ちに汚物を便器ボウル部内に排出することができ
る。また、開口を開くと、座浴槽を便器の上のに配置し
た状態でも通常の便器使用が可能である。
【0093】図10は座浴槽の更に別の例を示す平面図
及び縦断面図である。図10の座浴槽では、貯水部が前
後方向に長い、すり鉢状に成形されている。また、衛生
洗浄装置の配水管(例えば、図5の局部洗浄装置の第三
配水管455)の先端部が貯水部の側部の内壁面の上方
に斜めに配置されている。この配水管から水を出すと、
その水は貯水部の側部の内壁面に斜めに当たり、そこか
ら貯水部内を旋回するように流れ、そこに溜まる。
【0094】図11は座浴槽の更に別の例を示す平面図
である。図11の座浴槽の貯水部も前後方向に長い、す
り鉢状に成形されている。また、貯水部の中には、衛生
洗浄装置の配水管から出る水を案内するための案内板が
設けられている。この案内板により、貯水部内で旋回す
るような水の流れが生成される。
【0095】図12は座浴槽の更に別の例を示す縦断面
図である。図12の座浴槽の後部には、ノズル収納空間
と、その空間に挿入された局部洗浄ノズルからの噴射水
を一端で受けるように配置された案内管が備えられてい
る。この座浴槽を便器(図示せず)の上の所定位置に設
置し、局部洗浄装置(図示せず)に局部洗浄動作を実行
させると、ノズル収納空間に局部洗浄ノズルのノズルヘ
ッドが挿入され、そこから噴射される水は案内管を通じ
て座浴槽に供給される。このとき、ノズルヘッドと案内
管の端部とがエジェクタ真空ポンプのように作用するた
め、案内管には水とともに空気が自然に吸い込まれる。
【0096】次に、座浴槽の構成材料、機能ユニットへ
の座浴槽の取付構造、座浴槽の貯水部の面積を考慮した
便座の構造、節水を考慮した座浴槽の構造及び座浴槽振
動機構について図13〜図17を参照しながら説明す
る。
【0097】図13は座浴槽の構造の一例を示す平面図
及び横断面図である。この座浴槽の鍔部の上面は熱伝導
性の高い金属から成り、さらにその表面は絶縁コーティ
ングされている。このように鍔部を構成すると、使用者
が着座したときに鍔部がすぐに温まるため、使用者が冷
たさを感じる時間が短くなる。また、金属の使用により
強度が大きくなるため、使用者の体重がかかっても破損
しにくい。なお、鍔部の裏面にはゴム等で作成した滑り
止め部材を貼着することにより、便器上での座浴槽の安
定性を高めている。座浴槽の貯水部の底部及び側壁部は
断熱性の高い樹脂等で作成するとともに内部に空気層を
形成することにより、座浴槽内に溜まった水の保温性を
高めている。貯水部の内壁面及び外壁面には防汚性を高
める加工を施している(例えば、撥水性を高めるための
フッ素処理により撥水性を高めることにより防水性を高
める。あるいは、光触媒処理により親水性を高めること
により汚れの固着を防ぐ)。
【0098】図14は便器に設置された衛生洗浄装置及
びそれに取り付けて使用する便蓋及び座浴槽を示す図で
ある。図14において、便器に設置された衛生洗浄装置
の機能ユニットの前部には軸が備えられている。通常の
便器使用時にはこの軸に便蓋を取り付けておき、座浴時
には便蓋を外して座浴槽を取り付ける。
【0099】図15は衛生洗浄装置の便座の平面図であ
る。この便座の開口は通常の便座の開口よりも大きく、
特に後部を略矩形状に広げたことが特徴である。便座を
このように構成すれば、その上に設置する座浴槽の貯水
部の面積を大きくすることができる。なお、便座の開口
が通常の大きさであっても、座浴槽の鍔部の厚さ(高
さ)を十分に大きくすれば、貯水部の面積を十分に大き
くすること(例えば、便座の開口と同程度の大きさ又は
それよりも大きくすること)が可能である(図1参
照)。
【0100】図16は節水を考慮した座浴槽の構成例を
示す平面図、縦断面図及び横断面図である。図16の座
浴槽では貯水部の内壁面を座浴槽に着座したときの使用
者の臀部の形状に合わせて成形している。このようにす
れば、少ない水量でも臀部全体が水に接触するようにな
り、座浴の効果が十分に得られる。
【0101】図17は座浴槽振動機構の一例を示す図で
ある。図17の座浴槽振動機構は、座浴槽に取り付けら
れたモータと、モータの回転軸に固定された偏心回転部
材で構成されている。なお、モータは座浴槽の貯水部の
裏面等、貯水の妨げとならない箇所に取り付ける。モー
タに通電すると、回転軸とともに偏心回転部材が高速回
転し、座浴槽が振動する。
【0102】以上、本発明に係る衛生洗浄装置及び座浴
槽の実施例について詳細に説明したが、この他にも本願
発明の範囲内で様々な実施例が考えられる。例えば、通
常の局部洗浄装置では、温水生成・噴射時間に上限(通
常は5分程度)を設けるのが一般的であるが、座浴の場
合はより長時間に渡って注水を行うこともある。このよ
うなことを考慮し、本発明に係る衛生洗浄装置では、座
浴動作における温水生成・噴射時間の制限を長めに設定
したり、時間制限を解除するための手段を設けることが
好ましい。また、上記実施例では座浴槽からの排水を使
用者が手動で行うものとしたが、電磁弁やポンプ等を用
いた自動排水機構を設けてもよい。この場合、更に、制
御装置が座浴槽内の水温に応じて自動給水だけでなく自
動排水も行うようにしてもよい。
【0103】また、座浴槽に温水を溜める主目的は肛門
部の洗浄・温浴であるが、座浴槽に溜めた温水を他の用
途で使用してもよいことは言うまでもない。例えば、座
浴槽に溜めた温水を尿瓶洗浄、おむつ洗い、手洗い、便
器のボウル面洗浄等に利用してもよい。このように本発
明に係る衛生洗浄装置及座浴槽を利用すれば、特に気温
の低い冬季に水回りの各種作業を快適に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である局部洗浄装置を腰掛
け式便器に装着した状態を示す図であって、(A)は平
面図、(B)は側面図。
【図2】 図1の局部洗浄装置の機能的構成を示す図。
【図3】 図1の局部洗浄装置のノズルユニットの構成
及び動作を示す図。
【図4】 本発明の別の実施例による配水経路の構成
図。
【図5】 安全弁を利用して構成した配水経路を有する
局部洗浄装置の例。
【図6】 水抜き栓を利用して構成した配水経路を有す
る局部洗浄装置の例。
【図7】 座浴槽の一例を示す縦断面図。
【図8】 座浴槽の別の例を示す縦断面図。
【図9】 座浴槽の更に別の例を示す平面図及び縦断面
図。
【図10】 座浴槽の更に別の例を示す平面図及び縦断
面図。
【図11】 座浴槽の更に別の例を示す平面図。
【図12】 座浴槽の更に別の例を示す縦断面図。
【図13】 座浴槽の構造の一例を示す平面図及び横断
面図。
【図14】 便器に設置された衛生洗浄装置及びそれに
取り付けて使用する便蓋及び座浴槽を示す図。
【図15】 衛生洗浄装置の便座の平面図。
【図16】 水を考慮した座浴槽の構成例を示す平面
図、縦断面図及び横断面図。
【図17】 座浴槽振動機構の一例を示す図。
【符号の説明】
10…腰掛け式便器 11…ボウル部 111…リム部 20…局部洗浄装置 21…本体 22…軸 23…軸受部 24…便座 25…便蓋 26…操作ユニット 30…座浴槽 31…鍔部 32…浴槽部 33…ノズル挿入口 34…送風口 35…気泡噴出口 36…通気路 361…第三通気路 362…第四通気路 37…排水口 38…弁体 39…ヒータ 41…熱交換器 42…導水管 43…電磁弁 44…流量センサ 45…配水管 451…第一配水管 452…配水切替弁 453…第二配水管 455…第三配水管 46…局部洗浄器 47…ノズルユニット 48…ノズル駆動機構 49…ノズル 53…送風機 55、57…切替弁 60…制御装置 62…座浴ボタン 63…洗浄ボタン 64…ビデ洗浄ボタン 65…水量設定ボタン 66…温水補給ボタン 67…乾燥ボタン 68…停止ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 英史 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 豊田 綾子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 豊田 弘一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 北本 英二 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 木下 崇 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 柳瀬 理典 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 濱田 靖夫 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 柳川 恭廣 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D037 AD00 AD14 2D038 JA06 JB04 JC11 JF04 JH01 JH17 4C094 AA08 AA09 BB15 BC12 DD14 EE08 EE12 EE20 EE24 EE33 EE36 FF02 FF09 FF16 GG08 GG16

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腰掛け式便器の後部上面に載置される機
    能ユニットであって、水温調節手段及び局部洗浄水噴射
    手段を有する機能ユニット、 水源から前記水温調節手段に水を導入するための第一流
    路、 前記水温調節手段により温度の調節された水を前記局部
    洗浄水噴射手段へ配送するための第二流路、 溜水槽が前記腰掛け式便器の上の所定位置に設置されて
    いるときに該溜水槽内に水を供給できるような位置に配
    された出水口を有する給水手段、及び前記水温調節手段
    により温度の調節された水を前記給水手段へ配送するた
    めの第三流路を備えることを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記水温調節手段は、水温調節器と、該
    水温調節器から流出する温水を装置の動作状態に応じて
    第二流路及び第三流路に選択的に分配するための配水制
    御手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の衛生
    洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記第二流路に安全弁及び流路開閉手段
    を該安全弁が該流路開閉手段よりも上流側に位置するよ
    うに配設するとともに、前記安全弁の水流出口と前記給
    水手段とを接続する流路を前記第三流路として構成した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】 前記水温調節手段から水を抜くための水
    抜き栓を該水温調節手段又は前記第二流路に設け、該水
    抜き栓を開閉するための栓開閉手段を設けるとともに、
    前記水抜き栓の水流出口と前記給水手段とを接続する流
    路を前記第三流路として構成したことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の衛生洗浄装置。
  5. 【請求項5】 腰掛け式便器の後部上面に載置される機
    能ユニットであって、局部洗浄ノズルを含む局部洗浄水
    噴射手段を有する機能ユニット、 水源から前記局部洗浄水噴射手段へ水を配送するための
    配水流路、及び溜水槽が前記腰掛け式便器の上の所定位
    置に設置されているときに前記局部洗浄ノズルから噴射
    された水を受けて前記溜水槽に案内するための噴射水案
    内手段を備えることを特徴とする衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】 外部からの所定信号に基づいて装置の動
    作を局部洗浄動作及び座浴動作の間で切り換えるための
    動作切換手段、及び、該装置の動作に応じて前記局部洗
    浄水噴射手段の局部洗浄ノズルの配置を変更するための
    ノズル駆動手段を備えることを特徴とする請求項5に記
    載の衛生洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズル駆動手段は前記局部洗浄ノズ
    ルを伸出させる長さを変更する手段を含むことを特徴と
    する請求項6に記載の衛生洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記ノズル駆動手段は水を噴射する角度
    を変更する手段を含むことを特徴とする請求項6又は7
    に記載の衛生洗浄装置。
  9. 【請求項9】 腰掛け式便器の後部上面に載置される機
    能ユニットであって、局部洗浄ノズル及びノズル駆動機
    構を含む局部洗浄水噴射手段を有する機能ユニット、 前記便器の上に配置される便座、及び水源から前記局部
    洗浄水噴射手段へ水を導入するための配水流路、を備
    え、前記ノズル駆動機構は、 前記便座に着座した使用者の局部に向けて水を噴射する
    ような方向及び位置に前記局部洗浄ノズルの水噴射口が
    配置される第一の状態と前記便器の上の所定位置に設置
    された溜水槽内へ直接水を噴射するような方向及び位置
    に前記水噴射口が配置される第二の状態との間で前記局
    部洗浄ノズルの配置を切り換える配置切換手段を備える
    ことを特徴とする衛生洗浄装置。
  10. 【請求項10】 便座を回動自在に取り付けるために前
    記機能ユニットに設けられた軸受部に前記溜水槽の一端
    を便座と同様に回動自在に取り付けたことを特徴とする
    請求項1〜9のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記溜水槽は前記軸受部に着脱自在で
    あることを特徴とする請求項10に記載の衛生洗浄装
    置。
  12. 【請求項12】 前記便座及び溜水槽を前記腰掛け式便
    器の方へ倒したときに、該便座が便器の上面に配置さ
    れ、該便座の上面に前記溜水槽が配置されるように構成
    したことを特徴とする請求項10又は11に記載の衛生
    洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記溜水槽に底面開閉機構を設けたこ
    とを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の衛
    生洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記溜水槽に、該溜水槽を腰掛け式便
    器の上の所定位置に設置した状態で該溜水槽内の水をボ
    ウル部内へ排出するための排水部を設けたことを特徴と
    する請求項10〜13のいずれかに記載の衛生洗浄装
    置。
  15. 【請求項15】 前記排水部を前記溜水槽の後部に設け
    るとともに、該溜水槽の前部には新たな水を供給するた
    めの給水部を設けたことを特徴とする請求項14に記載
    の衛生洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記溜水槽に供給された水が旋回しな
    がら溜水槽に溜まるように構成したことを特徴とする請
    求項10〜15のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記溜水槽を加熱するための熱発生機
    構を設けたことを特徴とする請求項10〜16のいずれ
    かに記載の衛生洗浄装置。
  18. 【請求項18】 着座した人の臀部へ風を送るための送
    風機構を設けたことを特徴とする請求項10〜17のい
    ずれかに記載の衛生洗浄装置。
  19. 【請求項19】 座浴用の水の中へ気泡を混入させるた
    めの気泡混入機構を設けたことを特徴とする請求項10
    〜18のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  20. 【請求項20】 前記溜水槽を振動させるための振動発
    生機構を設けたことを特徴とする請求項10〜19のい
    ずれかに記載の衛生洗浄装置。
  21. 【請求項21】 前記溜水槽に溜まった水の量をモニタ
    し、その水の量が所定の目標値に達したら水の供給を停
    止する給水制御機構を設けたことを特徴とする請求項1
    0〜20のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  22. 【請求項22】 前記溜水槽に供給される水に薬剤を添
    加するための薬剤添加手段を設けたことを特徴とする請
    求項10〜21のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  23. 【請求項23】 腰掛け式便器の後部上面に載置される
    機能ユニットであって局部洗浄ノズルを含む局部洗浄水
    噴射手段を有する機能ユニットと、水源から前記局部洗
    浄水噴射手段へ水を配送するための配水流路とを備える
    衛生洗浄装置と組み合わせて使用される溜水槽であっ
    て、 該溜水槽が前記腰掛け式便器の上の所定位置に設置され
    ているときに前記局部洗浄ノズルから噴射された水を受
    けて前記溜水槽に案内するための噴射水案内手段を備え
    ることを特徴とする衛生洗浄装置用溜水槽。
  24. 【請求項24】 前記機能ユニットから伸出してくる前
    記局部洗浄ノズルの少なくともノズルヘッドを収容する
    ための収納空間を後端部に設けたことを特徴とする請求
    項23に記載の衛生洗浄装置用溜水槽。
JP2001087548A 2000-04-12 2001-03-26 衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽 Pending JP2001353102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087548A JP2001353102A (ja) 2000-04-12 2001-03-26 衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000110751 2000-04-12
JP2000-110751 2000-04-12
JP2001087548A JP2001353102A (ja) 2000-04-12 2001-03-26 衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001353102A true JP2001353102A (ja) 2001-12-25

Family

ID=26589953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001087548A Pending JP2001353102A (ja) 2000-04-12 2001-03-26 衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001353102A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003278233A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Toto Ltd 衛生洗浄装置
KR101005309B1 (ko) 2010-06-11 2011-01-04 정기영 치료용 복합기능 좌욕기
KR101038798B1 (ko) 2008-11-10 2011-06-03 대우산업 주식회사 이동식 화장실

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003278233A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Toto Ltd 衛生洗浄装置
KR101038798B1 (ko) 2008-11-10 2011-06-03 대우산업 주식회사 이동식 화장실
KR101005309B1 (ko) 2010-06-11 2011-01-04 정기영 치료용 복합기능 좌욕기
WO2011155718A2 (ko) * 2010-06-11 2011-12-15 Jung Ki-Young 치료용 복합기능 좌욕기
WO2011155718A3 (ko) * 2010-06-11 2012-05-03 Jung Ki-Young 치료용 복합기능 좌욕기

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9168199B2 (en) Household medicated-bath treatment device
WO2011157075A1 (zh) 一种自动洁身器
JP4005985B2 (ja) 肛門加熱洗浄装置
JP2000096676A (ja) 局部洗浄機能付き便器及び局部洗浄装置
JP2001353102A (ja) 衛生洗浄装置及び同装置用溜水槽
US7454802B2 (en) Drain system for tub
TWI714748B (zh) 衛生洗淨裝置
JPH05317380A (ja) 足洗浄器
KR200358759Y1 (ko) 좌훈욕 및 얼굴스팀기
JP7513849B2 (ja) フラッシングの際の飛沫の飛散を防止することができる腰掛便器用ビデ
JP3230279U (ja) 排泄物処理装置
KR940005652Y1 (ko) 좌욕기
KR100594426B1 (ko) 외부 제어기 무부착 좌욕 건강비데
JP7390221B2 (ja) 便器装置
JPH0928755A (ja) スチームサウナ装置
JPH02144431A (ja) 局部洗浄装置
KR200390319Y1 (ko) 좌욕기
JP2004173969A (ja) 入浴・洗髪装置
JP2000107253A (ja) 足シャワー付シャワー入浴装置
JP4699959B2 (ja) 自動排便処理装置
KR100530997B1 (ko) 수중 배변기 및 수중 배변기 사용 방법
KR200470134Y1 (ko) 진동자가 구비된 비데용 및 의료용 스팀모듈
JP2004208746A (ja) 下肢水浴装置
KR20160008765A (ko) 목욕 장치
JPH032275Y2 (ja)