JP2001351962A - 搬送装置及び露光装置 - Google Patents

搬送装置及び露光装置

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JP2001351962A
JP2001351962A JP2000173969A JP2000173969A JP2001351962A JP 2001351962 A JP2001351962 A JP 2001351962A JP 2000173969 A JP2000173969 A JP 2000173969A JP 2000173969 A JP2000173969 A JP 2000173969A JP 2001351962 A JP2001351962 A JP 2001351962A
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glass substrate
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transfer arm
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Yasuhito Kubota
泰仁 窪田
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Nikon Corp
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70733Handling masks and workpieces, e.g. exchange of workpiece or mask, transport of workpiece or mask
    • G03F7/7075Handling workpieces outside exposure position, e.g. SMIF box

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バキュームエラーによる搬送動作の一時停止
をなくするとともに、タクト向上を図る。 【解決手段】 摩擦パッド41a〜41j上に基板を載
置して搬送する。基板Pの搬送時に基板に作用する力よ
りも基板と載置面との間の最大静止摩擦力が大きくなる
ように、摩擦パッドの材質と面積とを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスや
液晶パネルの製造に用いられる露光装置及び露光装置等
において基板の搬送に用いられる搬送装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイパネル、プラズマディ
スプレイパネル等を製造するためのリソグラフィ工程で
は、ガラス基板等の基板にパターンを転写するための露
光装置が用いられる。露光装置は他の基板処理装置、例
えば基板にレジスト等の感光剤を塗布する塗布装置(コ
ータ)や感光剤が塗布された基板に現像処理を行う現像
装置(デベロッパ)とインラインで接続されることが多
くなっている。
【0003】この種のリソグラフィシステムでは、例え
ば、露光装置のチャンバ内に露光装置本体、基板搬送装
置、受け渡しポートを設け、感光剤塗布機能、現像機能
の両方を備えたコータ・デベロッパのチャンバ内にコー
タ・デベロッパ本体、基板搬送装置を設けた構成になっ
ている。そして、コータ・デベロッパで所定の処理が施
された基板(例えば、ガラス基板)は、コータ・デベロ
ッパ側の基板搬送装置によって、両チャンバに設けられ
た開口部を介して露光装置内の受け渡しポートへ搬入さ
れる。受け渡しポートにセットされた基板は、露光装置
側の基板搬送装置によって露光装置本体へ搬送され、露
光処理が施される。露光処理後に再度コータ・デベロッ
パに搬送される基板は、上記と逆の順序で搬送される。
【0004】図8は、従来の基板搬送装置に用いられて
いる搬送アームの上面図である。この搬送アーム60
は、基板載置部に吸着パッド61a〜61dを有し、ガ
ラス基板Pの下面を吸着パッド61a〜61dに接触さ
せ真空吸着保持して搬送するようになっている。
【0005】図9、図10のフローチャート及び図11
の概念図を用いて、従来の基板搬送装置によって基板を
基板ステージに搬送する搬送処理の流れを説明する。最
初に、図9と図11を用いて基板ロード時の処理につい
て説明する。まず、不図示のキャリアアームが基板搬送
装置の搬送アーム(ロードアーム)60の頭上位置X
(図11参照)に進入する。搬送アーム60はアップ動
作を行い、不図示のキャリアアームより基板Pを受け取
る(S31)。キャリアアームより基板を受け取った搬
送アーム60は吸着パッド61a〜61dにて基板Pを
真空吸着する(S32)。真空吸着が規定のバキューム
圧力に達したことをバキュームセンサにて確認後(S3
3)、搬送アーム60はダウン操作を行い、最初の位置
に戻る(S34)。次に、搬送アーム60は、基板ステ
ージ63上のローディングポジションYに進入する(S
35)。次に、吸着パッド61a〜61dによる基板P
の真空吸着を解除する(S36)。基板ステージ側では
基板支持部65がアップし、搬送アーム60は基板支持
部65に基板Pを受け渡す(S37)。その後、搬送ア
ーム60は、待機位置に移動する(S38)。
【0006】図10は、基板ステージから基板をアンロ
ードする時の搬送装置の処理手順を説明するフローチャ
ートである。露光作業が終了したら、露光装置の基板ス
テージ60はローディングポジションYに戻ってくる。
そして、基板ステージ63の基板支持部65がアップす
る。次に、基板搬送装置の搬送アーム(アンロードアー
ム)60が基板ステージ上のローディングポジションY
に進入する(S41)。次に、基板ステージ63の基板
支持部65がダウンして、搬送アーム60は基板支持部
65から基板Pを吸着パッド61a〜61d上に受け取
る(S42)。次に、搬送アーム60は吸着パッド61
a〜61dにより基板の真空吸着を開始し(S43)、
バキュームセンサにより、ある規定のバキューム圧力に
達したことを確認(S44)した後、搬送アーム60は
最初の位置に戻り(S25)、一連の基板の搬送は終了
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の基板搬送装置に
おいては、基板のソリやプロセスによる基板の変形など
のため、搬送アームの基板載置部に設けられた4個の吸
着パッドのうち一ヶ所でもバキュームエラーを起こすと
装置の動作が止まってしまい、その問題のある基板を回
収しなければ、再び装置を稼動することができない。ま
た、搬送アーム(ロードアームあるいはアンロードアー
ム)に基板を載せた時、あるバキューム圧力に到達する
まで、搬送アームは動き出すことができず、その待ち時
間分、タクトが遅くなるという問題があった。本発明
は、このような従来技術の問題点に鑑み、バキュームエ
ラーによる搬送動作の一時停止をなくするとともに、タ
クト向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
発明では、搬送アーム上に静止摩擦係数の大きな材料か
らなるパッドを設置し、そのパッドと基板との間の摩擦
力により、搬送アーム上の基板の位置ズレを最小限に抑
制する。また、摩擦力による基板の保持に加え、基板の
まわり(アーム上)に基板ズレ防止ストッパを設置し
た。ただし、ストッパ位置は、基板が基板ホルダ上に載
置された時、基板の端部位置をポテンションピンにて計
測できるような位置にしておく。
【0009】すなわち、本発明による搬送装置は、基板
を載置する載置面(41a〜41j、51a,51b)
を有し、載置面に基板を載置して搬送する搬送装置にお
いて、基板(P)の搬送時に基板に作用する力よりも基
板と載置面との間の最大静止摩擦力が大きくなるよう
に、載置面の材質と面積とを設定したことを特徴とす
る。
【0010】載置面の外側に基板(P)の移動を防止す
るストッパ部材(42a〜42h)を設けるのが好まし
い。また、載置面の材質はゴムと樹脂との少なくとも一
方を含んだ材質とすることができる。本発明による露光
装置は、搬送装置により搬送された基板にパターンを露
光する露光装置において、搬送装置として前述の搬送装
置を用いることを特徴とする。
【0011】本発明の搬送装置は、真空吸着によって基
板を保持する方式ではないため、バキュームエラーによ
る装置の一時停止がなくなる。また、同様に、真空吸着
を行っていないため、規定のバキューム圧力に達するま
での待ち時間がなくなり、タクトの向上を図ることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。ここでは、基板処理装置を基板に
感光剤を塗布するコータと、感光剤を塗布された基板に
対して露光処理を行う露光装置とし、基板を液晶ディス
プレイパネル製造に用いられる角形のガラス基板とし、
これらコータと露光装置をインライン接続した装置例を
用いて説明する。
【0013】図1はリソグラフィシステム(基板処理シ
ステム)1の平面図、図2はその断面正面図である。リ
ソグラフィシステム1は、チャンバ5を有するコータ2
及びチャンバ4を有する露光装置3を隣接配置した構成
になっている。チャンバ4の側壁4aには開口部Kが形
成され、側壁4aに対向するチャンバ5の側壁5aには
開口部Kに連通する開口部8が形成されている。そし
て、コータ2と露光装置3とは、開口部8,Kを介して
インライン接続されている。
【0014】コータ2は、チャンバ5内に収納された塗
布装置であるコータ本体9とロードアーム(搬送装置)
10とシャッタ31とシャッタ開閉装置32を備えてい
る。コータ本体9は、ガラス基板(基板)Pに対してレ
ジスト等の感光剤を塗布する処理を行うものである。ロ
ードアーム10は、ガラス基板Pを載置した状態でXY
平面に沿って移動するとともにZ方向に沿って昇降する
ことで、コータ本体9との間でガラス基板Pを搬送する
とともに、開口部8,Kを介して露光装置3との間でガ
ラス基板Pを搬送する構成になっている。シャッタ31
は、開口部8を遮蔽するものであって、シャッタ開閉装
置32によって駆動される。シャッタ31の開閉状態は
シャッタ開閉センサ34によって検知される。
【0015】露光装置3は、図2に示す液晶表示素子等
のパターンが形成されたマスクMとガラス基板Pとを投
影光学系22に対して相対走査することによって、マス
クMに形成されたパターンをガラス基板P上に一括転写
する処理を行うものであって、チャンバ5内に収納され
た基板搬送装置11、露光装置本体12及び受け渡しポ
ート14を備えている。
【0016】また、シャッタ31とシャッタ開閉装置3
2と基板搬送装置11とロードアーム10及び開口部
8,Kとによって、コータ2と露光装置3との間でガラ
ス基板Pを搬送するための基板搬送システムが構築され
ている。なお、投影光学系22の光軸方向をZ軸方向と
し、Z軸に直交する面内でマスクMとガラス基板Pとを
投影光学系22に対して相対走査する方向をY軸方向、
このY軸方向に直交する非走査方向をX軸方向として説
明する。
【0017】受け渡しポート14は、コータ本体9で感
光剤を塗布されたガラス基板P及び露光装置本体12で
露光処理が施されたガラス基板Pの受け渡しが行われる
ものであって、ガラス基板Pを下方から吸着支持する矩
形配置された4本の支持軸13を備えている。基板搬送
装置11は、ガラス基板11を保持した状態でXY平面
に沿って移動するとともにZ軸方向に沿って昇降するこ
とで、受け渡しポート14との間でガラス基板Pを搬送
するとともに、露光装置本体12との間でガラス基板P
を搬送する。
【0018】露光装置本体12は、照明光学系20、マ
スクステージ21、投影光学系22及び基板ステージ2
3を主体として構成されている。照明光学系20は、光
源ユニット、シャッタ、2次光源形成光学系、ビームス
プリッタ、集光レンズ系、視野絞り、及び結像レンズ系
等から構成され、露光用照明光によってマスクM上の矩
形(あるいは円弧状)の照明領域を均一な照度で照明す
る。マスクステージ21は、リニアモータ等からなるマ
スク駆動機構24によってY軸方向(図2における紙面
直交方向)に駆動される。また、マスクステージ21
は、不図示のモータ等の駆動装置によってXY面内で微
少駆動可能に構成されている。このマスクステージ21
には、マスクMが真空吸着等によって固定されている。
マスクステージ21のXY面内の位置は、位置検出装置
であるマスク用レーザ干渉計システム25によって所定
の分解能、例えば0.5〜1nm程度の分解能で計測さ
れる。
【0019】投影光学系22としては、等倍の正立正像
を投影する複数(図2では五つ)の投影光学系ユニット
PL1〜PL5をいわゆる千鳥状に配置したものが用い
られている。なお、このような複数組の等倍正立の投影
光学系ユニットを用いた投影光学系の詳細は公知である
ので、ここでは詳細な説明を省略する。照明光学系20
からの露光用照明光によってマスクM上の照明領域が照
明されると、マスクMの照明領域部分の回路パターンの
等倍像がガラス基板P上の、前記照明領域に共役な露光
領域に投影される。
【0020】基板ステージ23は、投影光学系22の下
方に配置され、ステージベース26上をリニアモータ等
を含む基板駆動機構27によってY軸方向(あるいはX
Y二次元方向)に駆動される。この基板ステージ23の
上面には、基板ホルダ28を介してガラス基板Pが吸着
保持されるようになっている。この基板ステージ23の
XY面内の位置は、移動鏡29を介して位置検出装置で
ある基板用レーザ干渉計システム30によって所定の分
解能、例えば0.5〜1nm程度の分解能で計測される
構成になっている。上記の構成の収納装置および基板処
理装置の作用について以下に説明する。まず、リソグラ
フィシステム1によるガラス基板Pに対する一連の処理
動作について説明する。
【0021】コータ2のコータ本体9で表面に感光剤が
塗布されたガラス基板Pは、ロードアーム10に載置さ
れて、図1に示すように開口部8に対向する位置へ搬送
される。この動作に同期して、シャッタ開閉装置32の
駆動によりシャッタ31が下降して開口部8、Kを開放
する。ここで、シャッタ31が開いたことをシャッタ開
閉センサ34が検知すると、ロードアーム10はガラス
基板Pを保持した状態で、開口部8、Kを介してチャン
バ4内へ進入する。このとき、ガラス基板Pは、開口部
8において基板用開口8aを通過し、ロードアーム10
はアーム用開口8b、8bを通過する。
【0022】ロードアーム10は、ガラス基板Pが受け
渡しポート14の上方へ到達すると下降してガラス基板
Pを支持軸13上に当接させ、さらに下降する。こうし
て、支持軸13上にガラス基板Pが受け渡される。ロー
ドアーム10は、所定量下降した後に−Y方向へ移動し
て、チャンバ4内からチャンバ5内に戻る。ガラス基板
Pが受け渡しポート14にセットされると、露光装置内
の基板搬送装置11は、後述するようにして受け渡しポ
ート14からガラス基板Pを受け取り、基板ステージ2
3に搬送する。ガラス基板Pが基板ステージ23にセッ
トされると、干渉計システム25、30の計測値をモニ
タしつつ、マスク駆動機構24、基板駆動機構27を介
してマスクステージ21と基板ステージ23とを同期移
動して、Y軸方向に沿って同一速度で同方向に投影光学
系22に対して相対走査する。これにより、マスクM上
のパターン領域全域の回路パターンが、表面に感光剤が
塗布されたガラス基板P上に転写される6なお、露光処
理が終了したガラス基板Pは、上記と逆の手順で搬出さ
れる。
【0023】図3は、本発明の基板搬送装置に用いられ
る搬送アームの一例を示す上面図である。ここでは、露
光装置3内に設置された基板搬送装置11を例に説明す
るが、コータ2に設置されたロードアーム10も同様の
構造を有する。搬送アーム40は、基板載置部に複数の
摩擦パッド41a〜41jを有し、摩擦パッド41a〜
41jに接触させて載置したガラス基板Pを摩擦パッド
41a〜41jとガラス基板Pとの間の静止摩擦力によ
って保持して搬送する。摩擦パッドは、搬送アーム40
が加速度運動をするとき摩擦パッド41a〜41j上に
載置されているガラス基板Pが慣性力によって摩擦パッ
ド41a〜41jに対して滑って移動することがないよ
うに、静止摩擦係数の大きな材料、例えばネオプレン
(登録商標)ゴムやエラストマーによって作られてい
る。また、搬送中のガラス基板Pに作用する慣性力が摩
擦パッド41a〜41jとガラス基板Pの間の最大静止
摩擦力を超えることがないように、摩擦パッド41a〜
41jとガラス基板Pとの間の総接触面積も大きく設定
する。
【0024】搬送アーム上40に載置されるガラス基板
Pの外側には、ガラス基板Pの端面との間に適当なクリ
アランス(例えば1mm〜1.5mm程度)を有してス
トッパ部材42a〜42hが設けられている。ストッパ
部材42a〜42hは、搬送アーム40による基板搬送
時に万一ガラス基板Pが摩擦パッド41a〜41j上を
滑ったとしても、ガラス基板Pの端面がストッパ部材4
2a〜42hに当たって止まることで大きな位置ずれを
起こさないようにするためのものである。
【0025】次に、図4に示す搬送アーム40と基板ス
テージ23の概略図と、図5及び図6のフローチャート
を用いて、図3に示す搬送アームを備える基板搬送装置
によってガラス基板Pを露光装置3の基板ステージ23
に搬送する搬送処理及びガラス基板Pを基板ステージ2
3から搬出する搬送処理の流れを説明する。なお、図5
及び図6のフローチャートは、露光装置3全体を制御す
る不図示の制御装置によるものである。
【0026】最初に、図4と図5を用いて受け渡しポー
ト14から受け取ったガラス基板Pを基板ステージ23
にロードする時の基板搬送装置の処理について説明す
る。ガラス基板Pが受け渡しポート14にセットされる
と、基板搬送装置11の搬送アーム(ロードアーム)4
0は、ガラス基板Pに接触しない位置まで下降した後
に、受け渡しポート14へ向けて移動する。搬送アーム
40がガラス基板Pを保持すべき位置まで到達すると、
上昇してガラス基板Pを下面側から支持し、支持軸13
からガラス基板Pを受け取る(S11)。基板搬送装置
11の搬送アーム40は、ガラス基板Pと支持軸13と
が所定量離間するまで上昇すると、ガラス基板Pを保持
して+X方向へ移動し、そこでダウン動作して最初のZ
位置に戻る(S12)。次に、Z軸周りに回転してガラ
ス基板Pを露光装置本体12に対向させた後に+Y方向
へ移動し、ローディングポジションに進入する(S1
2)。ガラス基板Pが基板ステージ23のほぼ真上(ロ
ーディングポジション)に到達すると、基板ステージ2
3から基板支持部45がアップし、搬送アーム40は基
板ステージ23の基板支持部45にガラス基板Pを受け
渡す(S14)。その後、搬送アーム40は一Y方向へ
移動して基板ステージ23から退避し、最初の位置に戻
る。
【0027】基板ステージ側では、基板支持部45がダ
ウンして、基板ホルダ28上にガラス基板Pが受け渡さ
れる。ガラス基板Pは基板ステージ23の基板ホルダ2
8上に真空吸着される。基板ホルダ28の基板載置領域
周辺に設置された3つのポテンションピンにてガラス基
板Pの直交する2つのエッジの3点を叩くことにより、
ガラス基板Pが基板ホルダ28上のどの位置にあるかを
正確に把握し、その情報を元に回転補正を行い露光作業
が開始される。なお、基板支持部45は、ガラス基板P
を真空吸着してもよいし、しなくてもよい。
【0028】次に、図6を用いて基板アンロード時の搬
送装置の処理について説明する。露光装置3において露
光作業が終了したら、基板ステージ23はローディング
ポジションに戻ってくる。そして、基板ステージ23の
基板支持部45がアップし、ガラス基板Pを基板ホルダ
28から持ち上げる。すると、基板搬送装置11の搬送
アーム(アンロードアーム)がローディングポジション
に進入する(S21)。次に、基板ステージ23の基板
支持部45がダウンし、基板搬送装置の搬送アームは基
板支持部45からガラス基板Pを受け取る(S22)。
次に、ガラス基板Pを受け取って保持した搬送アームは
最初の位置に戻り(S23)、一連のガラス基板Pの流
れは終了する。
【0029】図5及び図6のフローチャートからも分か
るように、本発明の基板搬送装置による基板搬送処理に
はガラス基板Pを真空吸着する工程、バキュームセンサ
による真空吸着状態の確認工程、真空吸着を解除する工
程がない。搬送アーム上にガラス基板Pを保持する際に
真空吸着を行っていないため、本発明の搬送装置による
と、次のような利点がある。
【0030】バキュームエラーによる装置の一時停止
がなくなり、信頼性の向上を図ることができる。 ロードアーム、アンロードアーム上に基板をのせた
時、規定のバキューム圧に達するまでの待ち時間がなく
なり、タクトが向上する。 真空吸着のための配管引き回しのスペースが不用とな
る。その分、搬送系をコンパクトにできる。
【0031】図7は、本発明による基板搬送装置に用い
られる搬送アームの他の例を示す上面図である。図3に
示した搬送アーム40には円形の摩擦パッド41a〜4
1jが複数個配置されその上にガラス基板Pを保持する
ものであったが、図7に示す搬送アーム50は細長い帯
状の摩擦パッド51a,51bを用いている。このよう
な帯状の摩擦パッドを用いると、摩擦パッドとガラス基
板Pとの間の接触面積を大きく取ることが可能になる。
【0032】ここで、摩擦パッドとガラス基板との間の
静止摩擦力によってガラス基板を保持する搬送アームを
用いる基板搬送装置によっても、従来の真空吸着によっ
てガラス基板を保持する搬送アームを用いる基板搬送装
置と同様に、搬送アーム上で位置ズレを起こすことなく
ガラス基板を搬送することが可能であることを説明す
る。ここでは例として、寸法600mm×720mm、
板厚1.1mmのガラス基板(比重:2.76g/cm
、重量:1.31kg)を搬送する場合を考える。
【0033】まず、従来の真空吸着保持型の搬送アーム
を備える搬送装置において、吸着パッドとガラス基板の
間に作用する最大静止摩擦力を評価する。搬送アーム
は、直径8mmの4個の吸着パッドで、−450mmH
gの真空圧力にてガラス基板を真空吸着保持しているも
のとする。4個のパッドの吸着面積は合計201.1m
であるから、4個のパッドによる真空吸着力は1.
23kgfである。ガラス基板の重量は1.31kgで
あるから、ガラス基板から搬送アームに作用する鉛直方
向の力は真空吸着力と重量の和、すなわち2.45kg
fである。ガラス基板と吸着パッドとの摩擦係数を0.
25とすると、吸着パッドとガラス基板との間の最大静
止摩擦力は0.635kgfである。
【0034】次に、摩擦パッドを用いて自重のみでガラ
ス基板を保持する搬送アームを備える搬送装置におい
て、摩擦パッドとガラス基板の間に作用する最大静止摩
擦力を評価する。ガラス基板の自重は前述のように1.
31kgである。ここで、ガラス基板と摩擦パッドとの
間の静止摩擦係数を0.5とすると、最大静止摩擦力は
0.655kgfとなり、真空吸着保持型の搬送アーム
の場合と同等レベル以上の保持力を確保することができ
る。ただし、大きな静止摩擦係数を実現するには、摩擦
パッドにエラストマーのような摩擦係数の大きな材料を
使用し、かつガラス基板との接触面積も大幅に増やすこ
とが必要である。なお、搬送アームの最高加速度は現状
で約0.3Gであるため、ガラス基板に作用する慣性力
は0.393kgfである。従って、従来の真空吸着保
持型の搬送アームを備える搬送装置によっても、本発明
による自重のみでガラス基板を保持する搬送アームを備
える搬送装置によっても、搬送アーム上で位置ずれを起
こすことなくガラス基板を搬送することができる。
【0035】なお、本実施の形態として、複数の投影光
学系22を備えた走査型の露光装置を例に説明したが、
露光装置であればどのタイプの露光装置でも適用でき
る。例えば、マスクとガラス基板とを静止させた状態で
露光を行うステップ・アンド・リピート型の露光装置に
も適用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によると、バキュームエラーによ
る搬送動作の一時停止がなくなり、また真空排気のため
の待ち時間がなくなりタクト向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リソグラフィシステムの平面図。
【図2】リソグラフィシステムの断面正面図。
【図3】本発明の基板搬送装置に用いられる搬送アーム
の一例を示す上面図。
【図4】搬送アームと基板ステージの概略図。
【図5】基板ロード時の搬送装置の処理を説明するフロ
ーチャート。
【図6】基板アンロード時の搬送装置の処理を説明する
フローチャート。
【図7】本発明による基板搬送装置に用いられる搬送ア
ームの他の例を示す上面図。
【図8】従来の基板搬送装置に用いられている搬送アー
ムの上面図。
【図9】従来の基板搬送装置における基板ロード時の処
理を説明するフローチャート。
【図10】従来の基板搬送装置における基板アンロード
時の処理を説明するフローチャート。
【図11】搬送アームと基板ステージの概略図。
【符号の説明】
1…リソグラフィシステム、2…コータ、3…露光装
置、4,5…チャンバ、9…コータ本体、10…ロード
アーム(搬送装置)、11…基板搬送装置、12…露光
装置本体、13…支持軸、14…受け渡しポート、22
…投影光学系、23…基板ステージ、28…基板ホル
ダ、40…搬送アーム、41a〜41j…摩擦パッド、
42a〜42h…ストッパ部材、45…基板支持部、5
0…搬送アーム、51a,51b…摩擦パッド、60…
搬送アーム、61a〜61d…吸着パッド、63…基板
ステージ、65…基板支持部、P…ガラス基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を載置する載置面を有し、前記載置
    面に基板を載置して搬送する搬送装置において、前記基
    板の搬送時に前記基板に作用する力よりも前記基板と前
    記載置面との間の最大静止摩擦力が大きくなるように、
    前記載置面の材質と面積とを設定したことを特徴とする
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の搬送装置において、前記
    載置面の外側に前記基板の移動を防止するストッパ部材
    が設けられていることを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の搬送装置におい
    て、前記載置面の材質はゴムと樹脂との少なくとも一方
    を含んでいることを特徴とする搬送装置。
  4. 【請求項4】 搬送装置により搬送された基板にパター
    ンを露光する露光装置において、前記搬送装置として請
    求項1〜3の何れか1項記載の搬送装置を用いることを
    特徴とする露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006171509A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nikon Corp 基板搬送装置、露光装置、基板搬送方法及びマイクロデバイスの製造方法

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