JP2001350217A - フィルムスキャナ用のフィルムホルダ - Google Patents

フィルムスキャナ用のフィルムホルダ

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JP2001350217A
JP2001350217A JP2000171478A JP2000171478A JP2001350217A JP 2001350217 A JP2001350217 A JP 2001350217A JP 2000171478 A JP2000171478 A JP 2000171478A JP 2000171478 A JP2000171478 A JP 2000171478A JP 2001350217 A JP2001350217 A JP 2001350217A
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film holder
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frame
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JP2000171478A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kurosawa
裕一 黒澤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムスキャナで読み取りを行うフィルム
を保持するためのフィルムホルダに対して、当該フィル
ムを容易にかつ高精度に位置決めした状態で、かつフィ
ルム駒画面を汚すことなく保持することを可能にする。 【解決手段】 画像が顕像化されたフィルム200を主
走査して画像を読み取る撮像素子113と、撮像素子1
13に対してフィルム200を主走査方向と直交する副
走査方向に移動する走査機構とを備えるフィルムスキャ
ナで用いられるフィルムホルダであって、フィルムホル
ダ201には、フィルムホルダ201内に内挿されるフ
ィルム200をフィルムホルダ201の外側から操作し
て前記フィルムホルダ201に対して位置移動させるた
めの位置調整機構230(調整ローラ215)を備え
る。調整ローラ215を操作することで、フィルムホル
ダ201内に内装したフィルム200を、フィルムに触
れることなく位置調整でき、フィルム駒画像200bを
フィルムホルダ201の駒窓203に正確に位置合わせ
し、フィルム画像の適正な読み取りが実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銀塩フィルムに撮影
された画像を光電変換素子により読み取って画像信号に
変換するためのフィルムスキャナに用いられ、当該読み
取るフィルムを保持するためのフィルムホルダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータ(パソコ
ン)の普及に伴い、デジタルスチルカメラで撮影した画
像をパソコンで処理し、かつ記録することが行われてい
る。これに伴い、従来の銀塩フィルムで撮影した画像も
この種の画像信号としてパソコンに取り込むことが要求
されており、フィルムから直接画像信号を取り込むため
のフィルムスキャナが提案されている。このようなフィ
ルムスキャナは、基本的には従来のスキャナ装置と同様
に、フィルムの画像をCCD素子等の光電変換素子から
なるラインセンサにより主走査するとともに、フィルム
又はラインセンサを主走査方向と直交する副走査方向に
移動させて副走査する構成がとられている。
【0003】ところで、この種のフィルムスキャナで
は、通常では読み取り対象となるフィルムは、フィルム
ホルダで保持した状態でフィルムスキャナにセットす
る。そのため、読み取り対象のフィルムとして、ロール
フィルムを所要の複数駒毎に切断したストリップ状のフ
ィルムを用いる場合には、そのフィルムホルダは、当該
ストリップ状のフィルムを内装可能な長さのストリップ
状に形成され、かつフィルム画像に対応して数駒分の駒
窓が開口された構成がとられている。そして、当該フィ
ルムホルダに設けたスリットを通してフィルムを挿通
し、かつ当該フィルムの駒画像をフィルムホルダの駒窓
に位置決めした状態で保持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のフィルムホルダでは、フィルムホルダ内に内装
したフィルムの位置決めを行う際には、例えば、駒窓に
露呈されているフィルムの一部を指等で挟んでフィルム
をフィルムホルダ内で移動して位置決めせざるを得ず、
そのために、フィルムを微小にかつ高精度に位置決めす
ることが困難であるとともに、フィルム駒画面が汚れ
て、鮮明な読み取り画像が得られなくなるおそれがあ
る。
【0005】本発明の目的は、フィルムホルダに対して
フィルムを容易にかつ高精度に位置決めした状態で、か
つフィルム駒画面を汚すことなく保持することが可能な
フィルムスキャナ用のフィルムホルダを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像が顕像化
されたフィルムの前記画像を読み取るフィルムスキャナ
で用いられて前記フィルムを保持するためのフィルムホ
ルダであって、前記フィルムホルダには、フィルムホル
ダ内に内挿されているフィルムを前記フィルムホルダに
対して位置移動させるための位置調整手段を備えている
ことを特徴としている。前記フィルムスキャナは、前記
画像を読み取るための構成として、前記画像を主走査方
向に読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フ
ィルムを前記主走査方向と直交する副走査方向に移動す
る走査機構とを備える
【0007】ここで、前記フィルムは複数の駒画像が長
手方向に配列されているストリップ状フィルムであり、
前記フィルムホルダは前記フィルムが挿入されるスリッ
トと、挿入されたフィルムの前記駒画像を露呈するため
の複数の駒窓とを備えたストリップ板状に形成され、前
記フィルム位置調整手段は、その周面の一部において前
記フィルムに当接され、前記周面の他の部分において前
記フィルムホルダの外部に露呈され、当該露呈部分にお
いて手操作されたときに回動されて前記フィルムを長手
方向に移動させる調整ローラを備えている。また、前記
フィルムホルダは、互いに厚さ方向に一体化される上側
板材と下側板材とで構成され、前記上側板材と下側板材
との間に前記スリットが構成され、前記上側板材と下側
板材にはそれぞれ対をなして前記フィルムを挟持する複
数個のローラが設けられ、これら複数個のローラの少な
くとも一つが前記調整ローラとして構成される。特に、
前記調整ローラは、常態では前記周面の一部は前記フィ
ルムに当接されず、前記周面の露呈部分において内方に
押圧されたときに前記内周面が前記フィルムに当接され
るように弾性支持された構成とされる。
【0008】本発明のフィルムホルダによれば、フィル
ムホルダ内に内装したフィルムを、フィルムに触れるこ
となく位置調整でき、フィルム駒画像をフィルムホルダ
の駒窓に正確に位置合わせし、フィルム画像の適正な読
み取りが実現される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明のフィルムホルダが適
用されるフィルムスキャナの部分分解斜視図、図2は読
み取り動作状態の斜視図である。なお、このフィルムス
キャナは、長尺フィルムを6駒の長さに切断した35m
mフィルムを読み取ることができるように構成してい
る。同図において、図外の装置筐体には、水平方向に2
本のガイドバー102が架設されており、前記ガイドバ
ー102には、当該ガイドバー102に沿って移動可能
に移動テーブル101が載架されている。なお、前記移
動テーブル101には、詳細を後述するように読み取り
を行うフィルムを装填したフィルムホルダ201が保持
される。また、前記2本のガイドバー102間の長さ方
向の一部領域には読み取り部110が構成されている。
前記読み取り部110は、前記ガイドレール102の上
方位置に配置されて発光面を下方に向けた拡散光源11
1と、前記拡散光源111の直下で前記ガイドレール1
02の下方位置に配置された撮像レンズ112と、前記
撮影レンズ112によって結像されるフィルム画像を光
電変換するCCD素子からなるラインセンサ113とで
構成されている。前記ラインセンサ113は、そのライ
ン方向が前記ガイドバー102の長手方向と直交する方
向に向けられており、そのライン方向に読み取りを行う
ことで、フィルムの主走査を行うことになる。なお、こ
の実施形態では、前記ラインセンサ113は赤色、緑
色、青色の各ラインセンサR,G,Bが一体的に並列配
置されたカラーラインセンサとして構成されている。
【0010】一方、前記移動テーブル101は、両側部
において前記カイドバー102が貫通されており、この
貫通部において慴動されながら前記ガイドバー102に
沿って往復移動可能とされている。また、移動テーブル
101のほぼ中央位置にはフィルムホルダ201の後述
する駒窓203に対応する長方形状の読み取り窓103
が板厚方向に貫通されており、この読み取り窓103を
通して前記読み取り部110によるフィルムの読み取り
が行われる。さらに、前記移動テーブル101の上面に
は前記読み取り窓103の両側に沿って両側部がL字型
のレール105として曲げ形成されたフィルム送り装置
保持レール部材104が固定されており、前記レール1
05間には前記フィルムホルダ201が長手方向に挿通
保持される。また、移動テーブル101の一方の側面に
は、長手方向に沿ってラック106が一体的に設けられ
ており、このラック106には、前記ガイドバー102
の一方に近接配置されて装置筐体に支持されているスキ
ャン用モータ107の回転軸に取着されたピニオン10
8が噛合されている。なお、前記スキャン用モータ10
7は、パルス信号を入力したときに所定の回転角単位で
回転するステップモータが用いられている。
【0011】前記フィルムスキャナの電気回路構成を図
3に示す。なお、図1及び図2に示した部分には同一符
号を付してある。前記ラインセンサ113は、システム
コントロール120によって制御されるラインセンサ駆
動回路121によって駆動される。また、前記ラインセ
ンサ113から出力されるフィルムの読み取り信号は、
アンプ122で増幅され、A/D変換器123でデジタ
ル信号に変換された後、画像処理回路124において所
要の画像処理が行われて画像信号が生成される。メモリ
125は画像処理された画像信号を記録するもので、例
えばICカードで構成される。また、前記画像信号はイ
ンターフェース回路126を介して入出力端子127に
出力され、図外のモニタにおいて画像表示される。ま
た、前記拡散光源111は前記システムコントロール1
20によって制御される光源駆動回路128により発光
が制御される。また、前記スキャン用モータ107は前
記システムコントロール120によって制御される駆動
回路130によってその回転が制御され、前記ラック1
06とピニオン108で構成される移動機構129を動
作するように構成されている。
【0012】ここで、前記フィルムホルダ201内に内
装保持させる前記フィルム200は、図2にその一部が
示されるように、駒画像を6駒毎に切断したストリップ
状のフィルムとして構成されているが、前記フィルム2
00は現像所において現像されたときに、その長さ方向
に沿う一辺に、前記駒画像200bに対応する箇所に円
弧状の切欠き200aが形成されているものとする。な
お、この切欠き200aは必須とされるものではなく、
後述する説明から判るように、切欠きが設けられていな
いフィルムにおいても本発明を適用することは可能であ
る。
【0013】そして、前記フィルムホルダ201は、前
記移動テーブル101のレール105間の寸法にほぼ等
しい幅寸法をしたストリップ板状に形成され、その板厚
方向のほぼ中央には長手方向に向けて前記フィルム20
0を挿通保持するためのスリット202が長さ方向にわ
たって形成されている。また、前記フィルムホルダ20
1には、前記スリット202に対応して6個の矩形をし
た駒窓203が長さ方向に沿って配列され、かつフィル
ムホルダ201の厚さ方向に開口されている。なお、前
記駒窓203は前記フィルム200に撮影されている駒
画像200bに対応した寸法及びピッチ寸法に形成され
ていることは言うまでもない。
【0014】ここで、前記フィルムホルダ201は、図
4(a1),(b1)に各内面図を、(a2),(b
2)に各断面図を示すように、厚さ方向に分割された上
側板材211と下側板材221で構成されており、前記
駒窓203がそれぞれ長さ方向に配置された状態で開口
されている両板材211,221の各内側面を合わせて
両者を嵌合、あるいは接着して一体化して前記フィルム
ホルダ201を構成するようになっている。そして、図
示の下側に位置する下側板材221の内側面には、前記
フィルム200の長辺を案内するための案内レール溝2
22が前記6個の駒窓203に沿って延設される。ま
た、前記案内レール溝222は、前記6個の各駒窓20
3のそれぞれのほぼ中間位置において一部が除去されて
おり、その除去した部分222aには、前記フィルム2
00をフォルダ201に挿入したとき前記フィルム20
0の切欠き200aに嵌合し得る一端支持状の突片22
3が一体に形成されている。なお、前記除去部分222
aは、前記突片223を前記下側板材221に一体に樹
脂成形する際に成形用金型の逃げ溝として形成されたも
のである。
【0015】また、前記フィルムホルダ201の長手方
向の一端部には、前記スリット内に挿入された前記フィ
ルムの長手方向の位置を調整するための位置調整機構2
30が設けられる。図5はその要部の分解斜視図、図6
(a),(b)は図1のAA線、BB線に沿う断面図で
ある。前記下側板材221の長手方向の一端部の内側面
には、幅方向の両側位置に、それぞれ微小な半円形をし
た凹部224,225が設けられ、この凹部224,2
25内に片側にのみ軸部226a,227aを有する下
側ローラ226,227がそれぞれ軸転可能に収納され
ている。
【0016】また、前記上側板材211には、前記下側
板材221に設けられた一方の前記下側ローラ227に
対応する位置には、上側板材211を厚さ方向に開口す
る開口凹部212が設けられ、他方の下側ローラ226
に対応する位置には半円形の凹部213が形成されてい
る。そして、前記半円形の凹部213内には、前記下側
ローラ226,227と同じ規格で形成されて軸部21
4aを有する上側ローラ214が軸転可能に収納されて
いる。また、前記開口凹部212内には、前記各ローラ
よりも若干大径で軸部215aを有し、その周面一部が
前記開口凹部212の開口を通して上側板材211の外
側に突出される調整ローラ215が内装されている。な
お、この調整ローラ215は、当該軸部215aと前記
下側ローラ227の軸部227aとの間に弾装されたコ
イルバネ材216によって上側板材211の外側方向に
付勢支持されている。ここで、前記各ローラ226,2
27,214,215は、その中心側領域は剛体材で形
成され、その周面部はゴム等の弾性材で形成されてい
る。
【0017】そして、前記上側板材211と下側板材2
21を互いに向かい合わせて一体化して前記フィルムホ
ルダ201を構成したときに、前記上側ローラ214,
と下側ローラ226,227の各内側の周面がスリット
202の厚さ方向のほぼ中央位置、すなわち前記スリッ
ト202に位置されるように構成される。なお、前記ス
リット202は、フィルムの挿入端領域の前記上側板材
211と下側板材221の各内面がそれぞれテーパ面形
状とされており、このテーパ面形状によってスリット2
02の厚さ方向の寸法が拡大され、フィルム200を挿
入し易くしている。
【0018】このように構成されたフィルムホルダ20
1では、フィルム200はその先端が上側ローラ214
と下側ローラ226の互いに当接した周面間、及び若干
離間された状態にある調整ローラ215と下側ローラ2
27の周面間に進入される。そして、フィルム200の
先端がこのように進入された時点で調整ローラ215の
露呈されている周面部を指先で押圧すると、調整ローラ
215はコイルバネ材216を撓めながら内方に移動さ
れ、その内側の周面においてフィルム200に当接さ
れ、かつ対向する下側ローラ227の周面との間にフィ
ルムを挟持する。そして、この状態で前記調整ローラ2
15を指先で回転すると、フィルム200は調整ローラ
215とこれに対向する下側ローラ227によって挟ま
れた状態でその摩擦力によって送り移動してスリット2
02内を進行される。このときフィルム200の反対の
側部では反対側の上側ローラ214と下側ローラ226
は従動され、同様にフィルム200を送り移動すること
になる。そして、6駒の各駒画像200bがそれぞれフ
ィルムホルダ201の対応する駒窓203にまで移動さ
れる状態になると、下側板材221に設けられている突
片223がフィルム200の切欠き200aに嵌合し、
その際に調整ローラ215に伝えられるクリック感で各
駒画像200bが駒窓203に対して位置調整されたこ
とが判断される。このように、調整ローラ215をフィ
ルムホルダ201の外側から微細に回転操作すること
で、フィルム200の移動位置を微細に調整することが
でき、フィルム200の駒画像200bとフィルムホル
ダ201の駒窓203との相対位置を高精度に位置調整
することが可能となる。
【0019】したがって、この構成のフィルムホルダ2
01では、フィルム200をフィルムホルダ201内に
挿入し、フィルム200の各駒画像200bをフィルム
ホルダ201の駒窓203と一致させる際に、駒窓20
3においてフィルム200の両面を指で挟んでフィルム
200を長手方向に移動させながら位置調整する必要は
なく、フィルム200に指を触れることなく、微細にか
つ迅速に、しかも簡単な操作で各駒画像200bを駒窓
203内に位置調整することが可能になる。
【0020】また、この実施形態では、調整ローラ21
5はコイルバネ216によって外側方向に付勢されてい
るため、常態ではその周面がフィルム200に当接され
ることはない。そのため、フィルムホルダ201をフィ
ルムスキャナに装填したときに、フィルムスキャナ内に
おいて調整ローラ215が他の部材と接触されて調整ロ
ーラ215が回転されたような場合でも、フィルムホル
ダ201内でフィルム200が移動されることはなく、
調整した位置を安定に保持することが可能になる。さら
に、前記実施形態では、フィルムホルダ201に設けた
突片223がフィルム200に設けた切欠き200aに
係合することで、位置決めしたフィルム200をフィル
ムホルダ201内において安定に保持することが可能に
なる。
【0021】なお、前記したフィルムホルダ201を用
いたフィルムスキャナ動作を図7のフローチャートを参
照して簡単に説明する。読み取るフィルム200を前記
したようにフィルムホルダ201のスリット202に挿
入し、前記したように調整ローラ215を手操作してフ
ィルムの駒画像200bを駒窓203に位置合わせす
る。しかる上でフィルムホルダ201を移動テーブル1
01のレール105間に挿通し、読み取る駒画像に対応
するフィルムホルダ201の駒窓203を移動テーブル
101の読み取り窓103に位置させる。その上で、ス
キャン用モータ107を駆動し(S101)、移動テー
ブル101を初期位置に移動し(S102)、スキャン
用モータ107を停止する(S103)。フィルムホル
ダ201が装填されていることを確認した上で(S10
4)、拡散光源111を点灯し(S105)、当該拡散
光源111の光をラインセンサ113で受光し、この受
光に基づいて画像処理回路144においてシェーディン
グ補正を行う(S106)。
【0022】しかる上で、スキャン用モータ107を再
度駆動して移動テーブル101を読み取り開始位置へ移
動する(S107)。この読み取り開始位置は、移動テ
ーブル101の読み取り窓103の先端がラインセンサ
113に対応する状態となる位置である。そして、移動
テーブル101の駒窓103を透過した光をラインセン
サ113で受光し、その受光量に基づいてラインセンサ
113を構成するCCD素子の蓄積時間を決定する(S
108)。次いで、スキャン用モータ107を駆動して
移動テーブル101を移動することで、移動テーブル1
01上のフィルムホルダ201は移動テーブル101と
一体的に移動され、読み込み対象となる駒画像がライン
センサ113によって走査される。この場合、前記した
スキャン用モータ107の正転、逆転を繰り返して前記
した移動テーブル101の移動を1往復半だけ移動させ
ることにより、各移動毎にRGBの各色に対応した画像
信号を得ることができる。
【0023】なお、1つの駒画像の読み取りが行われる
と、移動テーブル101に対してフィルムホルダ201
を移動し、次に読み取りを行う駒画像に対応する駒窓2
03を移動テーブル101の読み取り窓103に位置さ
せる(S110)。そして、前記ステップS108から
の工程により、次の駒画像の読み取りを行う。そして、
読み取りを終了するか否かを判定し(S111)、終了
するときには、スキャン用モータ107を駆動し(S1
12)、移動テーブル101を初期位置まで戻し(S1
13)、スキャン用モータ107を停止し(S11
4)、かつ拡散光源111を消灯することで(S11
5)、読み取りが完了する。
【0024】ここで、前記実施形態では、本発明を35
mmフィルムを用いるフィルムホルダに適用した場合を
示しているが、ブローニフィルムを支持するフィルムホ
ルダに適用することも可能である。また、調整ローラに
触れるおそれが少ない場合には、調整ローラを常時フィ
ルムに当接した構成としてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、画像が顕
像化されたフィルムに対して主走査して前記画像を読み
取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フィルムを
前記主走査方向と直交する副走査方向に移動する走査機
構とを備えるフィルムスキャナで用いられて前記フィル
ムを保持するためのフィルムホルダであって、フィルム
ホルダには、フィルムホルダ内に内挿されているフィル
ムを前記フィルムホルダに対して位置移動させるための
調整ローラを備えることにより、調整ローラを操作する
ことで、フィルムホルダ内に内装したフィルムを、フィ
ルムに触れることなく位置調整を行うことができ、フィ
ルム画像をフィルムホルダの駒窓に正確に位置合わせ
し、フィルムスキャナにおけるフィルム画像の適正な読
み込みが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルムホルダが用いられるフィルム
スキャナの部分分解斜視図である。
【図2】図1のフィルムスキャナのフィルム画像を読み
取る状態の斜視図である。
【図3】図1のフィルムスキャナの回路構成図である。
【図4】フィルムホルダの上側板材と下側板材のそれぞ
れの内面図と断面図である。
【図5】フィルムホルダの要部の分解斜視図である。
【図6】図1のAA線、BB線に沿う拡大断面図であ
る。
【図7】図1のフィルムスキャナの動作の概略を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
101 移動テーブル 102 ガイドバー 103 読み取り窓 106 ラック 107 スキャン用モータ 108 ピニオン 110 読み取り部 111 拡散光源 112 撮像レンズ 113 ラインセンサ 140 システムコントロール 200 フィルム 201 フィルムホルダ 202 スリット 203 駒窓 211 上側板材 212 開口凹部 213 半円形の凹部 214 上側ローラ 215 調整ローラ 216 コイルバネ材 221 下側板材 222 案内レール溝 223 突片 224,225 半円形の凹部 226,227 下側ローラ 230 位置調整機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 430 G06T 1/00 430H 5C062 H04N 1/00 H04N 1/00 G 5C072 1/04 106 1/04 106Z 1/12 Z Fターム(参考) 2H012 BA02 BA11 CC25 2H098 JA05 2H106 AB35 AB42 BA11 2H108 AA14 CA07 5B047 AA05 BA01 BB02 BC16 CA12 5C062 AA05 AB03 AB17 AB29 AB32 AC02 AC10 AC66 AD01 AD06 5C072 AA01 BA02 BA04 NA02 NA10 RA04 RA20 VA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が顕像化されたフィルムの前記画像
    を読み取るフィルムスキャナで用いられ、前記フィルム
    を保持するためのフィルムホルダにおいて、前記フィル
    ムホルダには、フィルムホルダ内に内挿されているフィ
    ルムを前記フィルムホルダに対して位置移動させるため
    の位置調整手段を備えることを特徴とするフィルムスキ
    ャナ用のフィルムホルダ。
  2. 【請求項2】 前記フィルムに対して主走査して前記画
    像を読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フ
    ィルムを前記主走査方向と直交する副走査方向に移動す
    る走査機構とを備えることを特徴とする請求項1に記載
    のフィルムスキャナ用のフィルムホルダ。
  3. 【請求項3】 前記フィルムは複数の駒画像が長手方向
    に配列されているストリップ状フィルムであり、前記フ
    ィルムホルダは前記フィルムが挿入されるスリットと、
    挿入されたフィルムの前記駒画像を露呈するための複数
    の駒窓とを備えたストリップ板状に形成され、前記フィ
    ルム位置調整手段は、その周面の一部において前記フィ
    ルムに当接され、前記周面の他の部分において前記フィ
    ルムホルダの外部に露呈され、当該露呈された部分にお
    いて手操作されたときに回動されて前記フィルムをその
    長手方向に移動させる調整ローラを備えることを特徴と
    する請求項1または2に記載のフィルムスキャナ用のフ
    ィルムホルダ。
  4. 【請求項4】 前記フィルムホルダは、互いに厚さ方向
    に一体化される上側板材と下側板材とで構成され、前記
    上側板材と下側板材との間に前記スリットが構成され、
    前記上側板材と下側板材にはそれぞれ対をなして前記フ
    ィルムを挟持する複数個のローラが設けられ、これら複
    数個のローラの少なくとも一つが前記調整ローラとして
    構成されていることを特徴とする請求項3に記載のフィ
    ルムスャナ用のフィルムホルダ。
  5. 【請求項5】 前記調整ローラは、常態では前記周面の
    一部は前記フィルムに当接されず、前記周面の露呈部分
    において内方に押圧されたときに前記内周面が前記フィ
    ルムに当接されるように弾性支持されていることを特徴
    とする請求項4に記載のフィルムスキャナ用のフィルム
    ホルダ。
  6. 【請求項6】 前記フィルムには長手方向の辺に沿って
    前記駒画像に対応した凹部が形成され、前記フィルムホ
    ルダには、前記フィルムが所定の位置に移動されたとき
    に前記凹部に係合する突片が形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれかに記載のフィルムス
    キャナ用のフィルムホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101086001B1 (ko) * 2010-03-11 2011-11-23 경상대학교산학협력단 휴대용 필름 뷰어

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