JP2001350181A

JP2001350181A - 車載カメラ装置

Info

Publication number: JP2001350181A
Application number: JP2000166290A
Authority: JP
Inventors: 昌己 ▲高▼橋; Masaki Takahashi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 2000-06-02
Filing date: 2000-06-02
Publication date: 2001-12-21

Abstract

(57)【要約】【課題】１台のカメラで複数の方向を撮影することが
できる車載カメラを提供する。【解決手段】車載カメラ１と反射鏡２とを設け、反射
鏡で反射した画像の車載カメラでの撮影と、開閉装置３
で可動部４を回転し、反射鏡を使用しない車載カメラで
の直接撮影との切り換えを可能にしている。この切り換
えで二方向を撮影できる。少ない車載カメラで車両の各
方向を撮影することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載する
車載カメラ装置に関し、特に、１台のカメラで複数の方
向を撮影できるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動車の安全運転を図るために、
車両には、ドライバーの目の届きにくい場所や方向を映
す小型カメラが搭載されている。例えば、大型車両の後
部には、バックする車両の後方下部を映し出すカメラが
設置されており、このカメラの映像は運転席のモニタに
表示され、ドライバーは、モニタ画像で進行方向の障害
物の有無を確認しながら車を後退させることができる。

【０００３】また、走行中、後続車両との車間距離を確
認するために車の真後ろを撮影する車載カメラや、右左
折の安全を確認するための車両側方へのカメラの設置な
ども検討されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、車載カメラの
設置数が増えれば、その分コストが嵩むことになる。ま
た、車体の外側に多数のカメラを取り付けることは、車
のデザインを損なう虞れもある。

【０００５】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、１台のカメラで複数の方向を撮影するこ
とができる車載カメラを提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、車
載カメラと反射鏡とを設け、反射鏡で反射した画像の車
載カメラでの撮影と、反射鏡を使用しない車載カメラで
の直接撮影との切り換えを可能にし、この切り換えによ
り二方向を撮影できるようにしている。

【０００７】そのため、少ない車載カメラで車両の各方
向を撮影することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態の車載カメラ装
置は、図３に示すように、車両の後部下方と真後ろの２
方向を撮影することができる。

【０００９】この装置は、図１に示すように、車内に水
平に設置された車載カメラ１と、車体の一部を開閉可能
にした可動部４と、この可動部４に設置された凸面鏡２
と、可動部４の開閉を駆動する開閉駆動装置３とで構成
されている。

【００１０】図１は、車載カメラ１で車両の後部下方を
撮影するときの状態を示している。車体の一部は車両の
後部下方に向かって開口しており、この開口から入射し
た光線が凸面鏡２に反射して車載カメラ１に届き、車両
の後部下方の映像が撮像される。

【００１１】このとき、車載カメラ１は、カメラレンズ
の画角θ１が小さくても、凸面鏡２が広い画角θ２を有
しているため、車両の後部下方の映像を広い画角θ２で
映し、その映像を運転席のモニタに送出することができ
る。

【００１２】一方、図２は、車載カメラ１で車両の真後
ろを撮影するときの状態を示している。このとき、開閉
駆動装置３が起動して可動部４を上げる。可動部４に固
定されている凸面鏡２は、可動部４とともに移動し、車
載カメラ１の光路から退避する。そのため、車載カメラ
１は、車両の真後ろの後続車の映像を直接映すことが可
能になる。なお、車載カメラ１から後続車までは距離が
あるため、後続車の撮影には、広角の画角は必要でな
い。

【００１３】このように、この装置では、一台の車載カ
メラ１を使って、近距離の車両後部下方を映すときは広
角で、また、後続車を映すときには、狭い画角で撮影す
ることができる。

【００１４】開閉駆動装置３の動作は、車両の進行方向
や車速などに連動させることが可能であり、進行方向や
車速が所定の条件に合致したとき、自動的に可動部４が
開くように構成することができる。また、ドライバーが
運転席から手動で操作できるようにしても良い。

【００１５】可動部４は、車体のカーメーカーのマーク
等が表示されている表示部分を使って構成すれば、車体
に無駄な線が入らず、デザインを乱すことも無い。ま
た、ここでは、可動部４が回転して開閉する方式を示し
ているが、可動部４がスライドして車載カメラ１の光路
を開ける方式を用いても良い。

【００１６】また、ここでは、車体の一部を可動部とし
ているが、車載カメラ１の光路に当たる車体部分を透明
部材で構成し、その内側に車載カメラ１の光路を切り換
える鏡とそのスライド機構とを置いてもよい。

【００１７】また、凸面鏡２に代えて、平面鏡を用いる
ことも可能である。さらに、ハーフミラーを用いて光路
を切り換えることも可能である。

【００１８】また、ここでは、車載カメラにより車両の
後方の複数方向を確認する場合を示しているが、車両の
その他の複数方向を撮影するために本発明を適用するこ
とも可能である。

【００１９】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車載カメラ装置は、１台のカメラで車両の複数の方向
を適切な画角で撮影することができる。そのため、カメ
ラの設置台数の増加を抑えることができ、コストメリッ
トが大きい。また、カメラ自体は、車内に設置されるた
め、汚れや破損を被る虞れがなく、また、車のデザイン
を損なうことも無い。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態の車載カメラ装置で車両の後方下部を
撮影するときの構成図、

【図２】実施形態の車載カメラ装置で車両の真後ろを撮
影するときの構成図、

【図３】実施形態の車載カメラ装置の撮影方向を示す図
である。

【符号の説明】

１車載カメラ２凸面鏡３開閉駆動装置４可動部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車載カメラと反射鏡とを備え、前記車載
カメラの光軸上に前記反射鏡を設置する場合と、前記車
載カメラの光軸上から前記反射鏡を退避する場合との切
り換えを可能とし、前記車載カメラが、前記反射鏡で反
射した画像の撮影と、直接撮影との二方向を撮影するこ
とを特徴とする車載カメラ装置。
【請求項２】前記反射鏡を移動する駆動機構を具備
し、前記車載カメラでの直接撮影時に、前記駆動機構
は、前記反射鏡を前記車載カメラの光路から退避させる
ことを特徴とする請求項１に記載の車載カメラ装置。
【請求項３】前記駆動機構は、前記車載カメラでの直
接撮影時に、車体の一部とともに前記反射鏡を前記車載
カメラの光路から退避させることを特徴とする請求項２
に記載の車載カメラ装置。
【請求項４】前記駆動機構は、前記車体の一部を移動
し、前記車体の一部に固定された前記反射鏡を移動する
ことを特徴とする請求項２または３に記載の車載カメラ
装置。
【請求項５】前記駆動機構は、前記車体の一部を回転
させて移動することを特徴とする請求項２から４のいず
れかに記載の車載カメラ装置。
【請求項６】前記駆動機構は、前記車体の一部をスラ
イドさせて移動することを特徴とする請求項２から４の
いずれかに記載の車載カメラ装置。
【請求項７】前記二方向の撮影におけるそれぞれの画
角が、異なることを特徴とする請求項１に記載の車載カ
メラ装置。
【請求項８】前記反射鏡が凸面鏡であることを特徴と
する請求項１または２に記載の車載カメラ装置。
【請求項９】前記車載カメラは、前記反射鏡で反射し
た車両の後方下部の画像を撮影し、前記反射鏡を使用せ
ずに車両の真後ろの画像を直接撮影することを特徴とす
る請求項１に記載の車載カメラ装置。
【請求項１０】前記車載カメラが、車両の内部に搭載
されていることを特徴とする請求項１に記載の車載カメ
ラ装置。