JP2001349750A - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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JP2001349750A
JP2001349750A JP2000172640A JP2000172640A JP2001349750A JP 2001349750 A JP2001349750 A JP 2001349750A JP 2000172640 A JP2000172640 A JP 2000172640A JP 2000172640 A JP2000172640 A JP 2000172640A JP 2001349750 A JP2001349750 A JP 2001349750A
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scale
pattern
light beam
scale pattern
photodetector
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JP2000172640A
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Iwao Komazaki
岩男 駒崎
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、変位の移動量とともに、基準位置か
らの移動量も検出することができるようにし、且つ、コ
ストの低減化を図り得るようにした光学式エンコーダを
提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、可干渉光源と、
上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように変
位し、かつ、前記光ビームによる回折干渉パターンを生
成する所定周期の第1のスケールパターンが形成された
スケールと、前記回折干渉パターンを受光する第1の光
検出器とを有する光学式エンコーダにおいて、前記スケ
ールと一体に変位する平面であり、前記第1のスケール
パターンとは異なる平面上に第2のスケールパターンが
形成されており、前記光ビームの少なくとも一部は前記
第2のスケールパターンに照射され、この照射光が前記
の第2のスケールパターンにより反射又は回折された光
ビームを受光する第2の光検出器を有することを特徴と
する光学式エンコーダが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式エンコーダ
に係り、特に、精密メカニズムの変位量を検出する光学
式エンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光学式エンコーダの構成に関し
て、本発明と同一出願人による特願平11−6411号
に開示されている従来技術を説明する。
【0003】図5は、その構成図を示している。
【0004】この光学式エンコーダは、ケース11に設
けられた可干渉光源である半導体レーザ1(または面発
光レーザ10)から出射したレーザビーム6を透過型の
回折格子を有するスケール2に照射し、これにより生成
される回折干渉パターンの特定部分がスケール2の照射
面側に設けられた光検出器3またはスケール2の照射面
の反対側に設けられた光検出器33のいずれかにより検
出されるように構成されている。
【0005】尚、以下では、可干渉光源である半導体レ
ーザ1を単に光源とも記述する。
【0006】さて、可干渉光源1と光検出器3がスケー
ル2に対して同じ側に配置される場合には、図5の
(a)に示すように、半導体レーザ1(または面発光レ
ーザ10)から出射した光ビーム6の主軸5は、スケー
ル面の垂線に対して角度φだけ傾斜して配置される。
【0007】次に、この光学式エンコーダ(センサ)の
動作を説明する。
【0008】図5の(a)に示すように、各構成パラメ
ータを以下のように定義する。
【0009】z1:光源1からスケール2上の回折格子
を形成した面に至る距離を光ビーム6の主軸5上で測っ
た長さ、 z2:スケール2上の回折格子を形成した面から光検出
器3の受光面に至る距離を光ビーム6の主軸5上で測っ
た長さ、 p1:スケール2上の回折格子のピッチ、 Pdif:光検出器3の受光面上の回折干渉パターンの
ピッチ、 θx:スケール2上の回折格子のピッチ方向に対する光
源1からの光ビーム6の拡がり角、 θy:上記θxに対して垂直方向の光源の光ビームの拡
がり角。
【0010】但し、光ビーム6の拡がり角は光ビーム強
度がピークとなる方向に対して1/2になる一対の境界
線(6)のなす角を示す。
【0011】尚、「スケール2上の回折格子のピッチ」
とは、スケール2上に形成された光学特性が変調された
パターンの空間的な周期を意味する。
【0012】また、「光検出器3の受光面上の回折干渉
パターンのピッチ」とは、受光面上に生成された回折干
渉パターンの強度分布の空間的な周期を意味する。
【0013】光の回折理論によると、z1,z2が以下
の(1)式に示す関係を満たすような特定の関係にある
ときには、スケール2の回折格子パターンと相似な強度
パターンが光検出器3の受光面上に生成される。
【0014】 (1/z1)+(1/z2)=λ/(kp12 ) …(1) ここで、λは光源1の波長、kは整数である。
【0015】このときには、受光面上の回折干渉パター
ンのピッチPdifは他の構成パラメータを用いて以下
のように表すことができる。
【0016】 Pdif=p1(z1+z2)/z1 …(2) 前記光源に対して、前記スケール2が回折格子のピッチ
方向に変位すると、同じ空間周期を保った状態で回折干
渉パターンの強度分布がスケール2の変位する方向に移
動する。
【0017】従って、光検出器3の受光エリアの空間周
期p2をPdifと同じ値に設定すれば、スケール2が
ピッチ方向にp1だけ移動するごとに光検出器3から周
期的な強度信号が得られるので、スケール2のピッチ方
向の変位量を検出することができる。
【0018】ここで、図5の(a)に示すように、スケ
ール2に対して、光源1と光検出器3とを同じ側に配置
し、z1=z2となるよう配置すれば、スケール2と光
源1との空間ギャップが変動しても、(2)式より、受
光面上の回折干渉パターンのピッチは変化しない。
【0019】さらに、実用においては、光検出器3の空
間周期Pdifの受光素子群をPdif/4の間隔でず
らせて、交互に配置した4群の受光素子群を形成し、こ
れら各群の受光素子からの出力を各々Va,Vb,V
a′,Vb′とし、Va−Va′とVb−Vb′をエン
コーダのいわゆるA相(正弦波)、B相(余弦波)出力
として利用される。
【0020】また、特願平11−6411号では、V
a,Vb,Va′,Vb′の各出力の演算和をとること
により、レーザビームの強度をモニタすることができる
ため、環境変化や経時変化などによるレーザビームの強
度変化を一定にするようにフィードバックしたり、ある
いは、A相、B相の出力信号とVa,Vb,Va′,V
b′の各出力の演算和の信号との適当な演算により、環
境変化や経時変化などによるレーザビームの強度変化の
影響をある程度、補正することが可能である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光学式エンコーダでは、変位の移動量は
検出することができるが、基準位置からの移動量を検出
することができないという課題がある。
【0022】そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてな
されたもので、従来技術を改良することにより、変位の
移動量とともに、基準位置からの移動量も検出すること
ができるようにし、且つ、コストの低減を図った光学式
エンコーダを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 可干渉光源と、上記可干
渉光源から射出する光ビームを横切るように変位し、か
つ、前記光ビームによる回折干渉パターンを生成する所
定周期の第1のスケールパターンが形成されたスケール
と、前記回折干渉パターンを受光する第1の光検出器と
を有する光学式エンコーダにおいて、前記スケールと一
体に変位する平面であり、前記第1のスケールパターン
とは異なる平面上に第2のスケールパターンが形成され
ており、前記光ビームの少なくとも一部は前記第2のス
ケールパターンに照射され、この照射光が前記の第2の
スケールパターンにより反射又は回折された光ビームを
受光する第2の光検出器を有することを特徴とする光学
式エンコーダが提供される。
【0024】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 前記スケールは前記光ビームを透過
可能な材質で形成された板状の部材であり、前記第1の
スケールパターンは前記スケールの前記可干渉光源と反
対側の面に形成されており、前記第2のスケールパター
ンは前記スケールの前記可干渉光源と同じ側の面に形成
されていることを特徴とする(1)記載の光学式エンコ
ーダが提供される。
【0025】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 前記可干渉光源は複数の光ビームを
射出可能に一体または別体に形成されており、前記第1
及び第2のスケールパターンには前記複数の光ビームの
うち、別々のビームが照射されることを特徴とする
(1)記載の光学式エンコーダが提供される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、本発明によ
る光学式エンコーダの第1の実施の形態の構成を示す斜
視図である。
【0028】この発明の第1の実施の形態は、次のよう
に構成されている。
【0029】図5と同一な部分には、同一の参照符号を
付してある。
【0030】図1において、可干渉光源としての面発光
レーザ1から出射された光ビーム6は、少なくともその
一部がスケール2の下の面2Bに設けられた第2のスケ
ールパターン30上にスポット状32に照射される。
【0031】この2のスケールパターン30からの反射
光パターン36は第2の光検出器4bで検出される。
【0032】一方、面発光レーザ1から出射された光ビ
ームのほとんどは、スケール2内を透過し、スケール2
の上面2Aに設けられた第1のスケールパターン31に
スポット状34に照射される。
【0033】この第1のスケ一ルパターン31で反射ま
たは回折されたパターン35は、第1の光検出器4aで
検出される。
【0034】ここで、第1のスケールパターン31は、
周期がp1で周朋的に反射率が変化するパターンであ
り、第2のスケールパターン30は反射型の基準位置検
出パターンが形成されている。
【0035】第1及び第2の光検出器4a,4bは、共
にケース11に接着されており、面発光レーザ1も同一
ケース11上に配置されている。
【0036】光検出器3または4aは、周期p21の短
冊状の受光エリアを有する受光アレー群を形成してい
る。
【0037】ここで、p21は、p1(z1+z2)/
z1にほぼ一致する。
【0038】また、光検出器4bは、短冊状の受光エリ
アを有する受光アレー群を形成している。
【0039】次に、この発明の第1の実施の形態の作用
を説明する。
【0040】可干渉光源1から出射された光ビームが、
第1のスケールパターン31に照射されて生成される干
渉パターンは、第1の光検出器4aの受光面上にx方向
に周期がp21の回折干渉パターン35を生成する。
【0041】この第1の光検出器4aの受光アレー群
は、p21/4の間隔でずらして配置された4群が設け
られており、この各受光アレー群からエンコーダ信号と
して、 A相、B相,相、相 の信号が出力される。
【0042】つまり、スケール2がx方向にp1移動す
ると、 A相、B相、相、相 から位相が1/4周期ずつ異なる出力が得られる。
【0043】一方、光ビームの一部をスケール2の一方
の面2Bに照射すると、このスケール2上のスポット径
が小さいため、第2のスケールパターン30を基準位置
検出パターンとすると、急峻な基準位置検出が可能とな
る。
【0044】また、第2の受光器4bのように、スケー
ル2の移動方向に対して垂直に受光アレーを形成し、一
番外側の信号の変化を微分回路に入力し、原点を切る点
を基準位置とすることによって、基準位置検出の精度が
高まる。
【0045】環境変化や経過時変化により光ビームの出
力が変動する場合、エンコーダ信号の総和をモニター
し、その変化分を駆動装置にフィードバックして対応で
き、基準点位置からの移動量を正確にセンシングするこ
とができる。
【0046】(第2の実施の形態)図2は、本発明によ
る光学式エンコーダの第2の実施の形態の構成を示す斜
視図である。
【0047】この発明の第2の実施の形態は、次のよう
に構成されている。
【0048】図1及び図5と同一な部分には、同一の参
照符号を付してある。
【0049】図2において、互いに離れた位置から出射
される2つの面発光レーザ1a,1bを可干渉光源1と
する。
【0050】面発光レーザ1aから出射された光ビーム
5bは、少なくともその一部がスケール2の下の面2B
に設けられた第2のスケールパターン30上にスポット
状32に照射される。
【0051】この第2のスケールパターン30からの反
射光パターンは、第2の光検出器4bで検出される。
【0052】一方の面発光レーザ1bから出射された光
ビーム5bのほとんどは、スケール2内を透過し、スケ
ール2の上面2Aに設けられた第1のスケールパターン
31にスポット状34に照射される。
【0053】この第1のスケールパターン31で反射ま
たは回折されたパターンは、第1の光検出器4aで検出
される。
【0054】ここで、第1のスケールパターン31は、
周期がp1で周期的に反射率が変化するパターンであ
り、第2のスケールパターン30は反射型の基準位置パ
ターンもしくは、p1と異なる周期p22で周期的に反
射率が変化するパターンが形成されている。
【0055】第1及び第2の光検出器4a,4bは、共
にケース11に接着されており、面発光レーザ1a,1
bも同一ケース11上に配置されている。
【0056】光検出器3または4aは周期p21の短冊
状の受光エリアを有する受光アレー群を形成している。
【0057】ここで、p21は、p1(z1+z2)/
z1にほぼ一致する。
【0058】第2の光検出器4bは、周期p23の短冊
状の受光エリアを有する受光アレー群を形成している。
【0059】ここで、p23は、p22(z21+z2
2)/z21にほぼ一致する。
【0060】次に、この発明の第2の実施の形態の作用
を説明する。
【0061】面発光レーザ1bから出射された光ビーム
が、第1のスケールパターン31に照射されて生成され
る干渉パターンは、第1の光検出器4aの受光面上にx
方向に周期がp21の回折干渉パターンを生成する。
【0062】この第1の光検出器4aの受光アレー群
は、p21/4の間隔でずらして配置された4群が設け
られており、この各受光アレー群からエンコーダ信号と
して、 A相、B相,相、相 の信号が出力される。
【0063】つまり、スケール2がx方向にp1移動す
ると、 A相、B相、相、相 から位相が1/4周期ずつ異なる出力が得られる。
【0064】一方、面発光レーザ1aから出射された光
ビームは、第2のスケールパターン30に照射されて生
成される干渉パターンは、第2の光検出器4bの受光面
上にx方向に周期がp23の回折干渉パターンを生成す
る。
【0065】この第2の光検出器4bの受光アレー群
は、p23/4の間隔でずらして配置された4群が設け
られており、この各受光アレー群からエンコーダ信号と
して、 A′相、B′相,′相、′相 の信号が出力される。
【0066】つまり、スケール2がx方向にp22移動
すると、 A′相、B′相、′相、′相 から位相が1/4周期ずつ異なる出力が得られる。
【0067】そして、2つの異なる周期のエンコーダ信
号を用いるとバ−ニアエンコーダの原理で絶対位置検出
が可能である。
【0068】面また、スケール上のスポット径32が小
さい場合、第2スケールパターン30を基準位置検出パ
ターンまたはあるピッチとすると、急峻な基準位置検出
が可能となる。
【0069】また、第2の受光器4bの中心部受光アレ
一または受光部全体の総和の信号を微分回路に入力し、
原点を切る点を基準位置とすることにより、正確な基準
位置を検出することができる。
【0070】また、環境変化や経過時変化により光ビー
ムの出力が変動する場合、エンコーダ信号の総和をモニ
ターし、その変化分を駆動装置にフィードバックして対
応でき、基準点位置からの移動量を正確にセンシングす
ることができる。
【0071】(第3の実施の形態)図3は、本発明によ
る光学式エンコーダの第3の実施の形態の構成を示す斜
視図である。
【0072】この発明の第2の実施の形態は、次のよう
に構成されている。
【0073】図1及び図5と同一な部分には、同一の参
照符号を付してある。
【0074】図3において、可干渉光源としての面発光
レーザ1から出射された光ビームは、少なくともその一
部がスケール2の下の面2Bに設けられた第2のスケー
ルパターン30上にスポット状32に照射される。
【0075】この第2のスケールパターン30からの反
射光パターン36は、第2の光検出器4bで検出され
る。
【0076】一方、面発光レーザ1から出射された光ビ
ームのほとんどは、スケール2内を透過し、スケール2
の上面2Aに設けられた第1のスケールパターン31ヘ
スポット状34に照射される。
【0077】この第1のスケールパターン31で反射ま
たは回折されたパターン35は、第1の光検出器4aで
検出される。
【0078】ここで、第1のスケールパターン31は、
周期がp1で周期的に反射率が変化するパターンであ
り、第2のスケ−ルパターン30はp1と異なる周期p
22で周期的に反射率が変化するパターンが形成されて
いる。
【0079】第1及び第2の光検出器4a,4bは、共
にケース11に接着されており、面発光レーザ1も同一
ケース11上に配置されている。
【0080】光検出器3または4aは、周期p21の短
冊状の受光エリアを有する受光アレー群を形成してい
る。
【0081】ここで、p21は、p1(z1+z2)/
z1にほぼ一致する。
【0082】第2の光検出器4bは、周期p23の短冊
状の受光エリアを有する受光アレー群を形成している。
【0083】ここで、p23は、p22(z21+z2
2)/z21にほぼ一致する。
【0084】次に、この発明の第3の実施の形態の作用
を説明する。
【0085】可干渉光源1から出射された光ビーム5
が、第1のスケールパターン31に照射されて生成され
る干渉パターン34は、第1の光検出器4aの受光面上
にx方向に周期がp21の回折干渉パターン35を生成
する。
【0086】この第1の光検出器4aの受光アレー群
は、p21/4の間隔でずらして配置された4群が設け
られており、この各受光アレー群からエンコーダ信号と
して、 A相、B相,相、相 の信号が出力される。
【0087】つまり、スケール2がx方向にp1移動す
ると、 A相、B相、相、相 から位相が1/4周期ずつ異なる出力が得られる。
【0088】一方、光ビーム5の一部をスケール2の一
方の面2Bに照射すると、第2のスケールパターン30
に照射されて生成される干渉パターン32によって、第
2の光検出器4bの受光面上にx方向に周期がp23の
回折干渉パターン36が生成される。
【0089】この第2の光検出器4bの受光アレー群
は、p23/4の間隔でずらして配置された4群が設け
られており、この各受光アレー群からエンコーダ信号と
して、 A′相、B′相,′相、′相 の信号が出力される。
【0090】つまり、スケール2がx方向にp22移動
すると、 A′相、B′相、′相、′相 から位相が1/4周期ずつ異なる出力が得られる。
【0091】そして、2つの異なる周期のエンコーダ信
号を用いるとバーニアエンコーダの原理で絶対位置検出
が可能である。
【0092】また、環境変化や経過時変化により光ビー
ムの出力が変動する場合、エンコーダ信号の総和をモニ
ターし、その変化分を駆動装置にフィードバックして対
応でき、基準点位置からの移動量を正確にセンシングす
ることができる。
【0093】(第4の実施の形態)図4は、本発明によ
る光学式エンコーダの第4の実施の形態の要部の構成を
示す平面図及び側面図である。
【0094】この発明の第4の実施の形態は、次のよう
に構成されている。
【0095】但し、第4の実施の形態では、前述した第
3の実施の形態と異なるか、または付加された部分のみ
を以下に説明する。
【0096】図4の(b)において、第2のスケールパ
ターン30は、周期p22で数周期の符号化されたパタ
ーンより形成されていると共に、図4の(c)に示す面
発光レーザ1から出射された光ビームが、第2のスケー
ルパターン30に照射されて生成されるスポット径32
は、この数周期のパターンと同程度の広がりに抑えられ
ている。
【0097】第2の光検出器4bは、周期p23の短冊
状の受光エリアを有する受光アレー群を形成している。
【0098】ここで、第2スケールの最小ピッチ幅をp
22とすると,p23は、p22(z21+z22)/
z21にほぼ一致する。
【0099】次に、この発明の第4の実施の形態の作用
を説明する。
【0100】可干渉光源1から出射された光ビームが、
図4の(a)に示す第1のスケールパターン34に照射
されて生成される干渉パターンは、第1の光検出器4a
の受光面上にx方向に周期がp21の回折干渉パターン
を生成する。
【0101】この第1の光検出器4aの受光アレー群
は、p21/4の間隔でずらして配置きれた4群が設け
られており、この各受光アレー群からエンコーダ信号と
して、 A相、B相,相、相 の信号が出力される。
【0102】つまり、スケール2がx方向にp1移動す
ると、 A相、B相、相、相 から位相が1/4周期ずつ異なる出力が得られる。
【0103】一方、光ビームの一部をスケール2の一方
の面2Bに照射すると、このスケール上のスポット径は
小さいため、第2スケールパターン30を基準位置検出
パターンとすると、第2光検出器4bの受光面上にx方
向にp23周期の回折パターンを生成する。
【0104】この2の光検出器4bの受光アレー群は、
p23/4の間隔でずらして配置され、受光アレー中央
部分信号を微分回路に入力し、ゼロ点を切るときのそれ
ぞれの受光アレー信号をあるレベルで切り、デジタル化
し、各の基準位置を符号化すれば、簡易的な絶対位置検
出信号を出力することができる。
【0105】また、環境変化や経過時変化により光ビー
ムの出力が変動する場合、エンコーダ信−号の総和をモ
ニターし、その変化分を駆動装置にフィードバックして
対応でき、基準点位置からの移動量を正確にセンシング
することができる。
【0106】そして、上述したような実施の形態で示し
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記6として示すような
発明が含まれている。
【0107】(付記1) 前記可干渉光源の光射出面か
ら前記第1のスケールパターンが形成された面に至る前
記光ビームの主軸に沿った距離をz1、前記第1のスケ
ールパターンが形成された面から前記第1の光検出器の
受光面に至る前記光ビームの主軸に沿つた距離をz2、
前記第1のスケールパターンの空間周期をp1、nを自
然数とするとき、前記第1の光検出器は前記回折パター
ンの空間周期方向におよそ np1(z1+z2)/z1 の間隔で形成された複数の受光エリアを有することを特
徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光学式エン
コーダ。
【0108】(付記2) 前記第2のスケールパターン
は前記第1のスケールパターンとは異なる周期p21を
有し、前記可干渉光源の光射出面から前記第2のスケー
ルパターンが形成された面に至る前記光ビームの主軸に
沿った距離をz21、前記第2のスケールパターンが形
成された面から前記第2の光検出器の受光面に至る前記
光ビームの主軸に沿つた距離をz22、mを自然数とす
るとき、前記第2の光検出器は前記回折パターンの空間
周期方向におよそmp21(z21+z22)/z21
の間隔で形成された複数の受光エリアを有することを特
徴とする付記1に記載の光学式エンコーダ。
【0109】(付記3) 可干渉光源と、前記可干渉光
源から出射する光ビームを横切るように変位し、かつ、
前記可干渉光源から出射する光ビームにより回折干渉パ
ターンを生成する所定周期の第1のスケールパターンを
形成したスケールと、前記回折干渉パターンを受光する
第1の光検出器とを有し、前記可干渉光源の光出射面か
ら前記第1のスケールパターンが形成された面に至る第
1の光ビームの主軸に沿って測った光学的距離をz1、
前記光ビームの主軸上に沿って測った前記第1のスケー
ルパターンが形成された面から前記第1の光検出器の受
光面に至る光学的距離をz2、前記第1のスケールパタ
ーンの空間周期をp1、nを自然数としたとき、前記第
1の光検出器は前記回折干渉パターンの空間周期方向に
およそ np1(z1+z2)/z1 の間隔で形成された複数の受光エリアを有して前記回折
干渉パターンの所定部分を受光するように構成された光
学式エンコーダにおいて、前記第1のスケールパターン
とは異なる平面上に第2のスケールパターンが前記スケ
ールと一体化して形成され、前記光ビームの少なくとも
一部は、前記スケールの一方の面に形成された第2のス
ケールパターンに照射され、前記第2のスケールパター
ンにより反射または回折された光ビームを受光する第2
の光検出器を有することを特徴とする光学式エンコー
ダ。
【0110】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第1の実施の形態が対応する。
【0111】(作用効果)可干渉光源から出射された光
ビームの一部は、第2のスケールパターンに照射され、
この第2のスケールパターンにより反射または回折され
た光ビームは対応する第2の光検出器で検出される。
【0112】一方、光ビームのほとんどは、第1のスケ
ールパターンに照射され、この第1のスケールパターン
により反射または回折された光ビームは、対応する第1
の光検出器で検出され、スケールの相対変位量、移動量
が検出される。
【0113】このとき、第2のスケールパターン上の光
ビームスポット径の広がりは小さいため、この第2のス
ケールパターンを基準位置検出パターンとすれば、急峻
に基準位置信号を検出でき、第2の光検出器信号の相対
移動量検出と合わせて、基準位置からの変位量、移動量
を検出することができる。
【0114】そして、このように、一つの光源で従来の
光学式エンコーダの機能に、基準位置検出機能を付加す
ることができるので、低コスト化が図れる。
【0115】(付記4) 付記3の光学式エンコーダに
おいて、前記可干渉光源は、複数の光ビームを出射可能
に一体または別体に形成された可干渉光源であり、前記
第1および第2のスケールパターンに、前記複数の光ビ
ームが各々別々に照射されることを特徴とする光学式エ
ンコ−ダ。
【0116】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第2の実施の形態が対応する。
【0117】(作用効果)可干渉光源は、2つの光ビー
ムを出射できるようにアレー状もしくは2つの素子が別
々に組立られ、各々の位置から互いに光ビームが直接干
渉しないように、スケール上の異なる位置に光ビームを
照射する。
【0118】一つの可干渉光源から出射された光ビーム
の一部は、第2のスケールパターンに照射され、この第
2のスケールパターンにより反射または回折された光ビ
ームは対応する第2の光検出器で検出される。
【0119】この光ビームのほとんどはスケール内を透
過し、第1のスケ−ルパターンに照射され、この第1の
スケールパターンにより反射または回折された光ビーム
は対応する光検出器がないため散乱される。
【0120】一方の可干渉光源から出射された光ビーム
のほとんどは、スケール内を透過し、第1のスケールパ
ターンに照射され、この第1のスケールパターンにより
反射または回折された光ビームは、対応する第1の光検
出器で検出され、スケールの相対変位量、移動量が検出
される。
【0121】このとき、第2のスケールパターン上の光
ビームスポット径の広がりは小さいため、この第2のス
ケールパターンを基準位置検出パターンとすれば、急峻
に基準位置信号を検出でき、第2の光検出器信号の相対
移動量検出と合わせて、基準位置からの変位量、移動量
を検出することができる。
【0122】(付記5) 付記3の光学式エンコーダに
おいて、前記第2のスケールパターンは、前記第1のス
ケールパターンと異なる周期p22を有し、前記可干渉
光源の光ビーム出射面から前記第2のスケールパターン
が形成される面に至る光ビームの主軸上の沿って測った
光学的距離をz21、前記光ビームの主軸上に沿って測
った前記第2のスケールパターンが形成された面から前
記第2の光検出器の受光面に至る光学的距離をz22と
し、mを自然数としたとき、前記第2の光検出器は、前
記回折干渉パターンの空間周期方向におよそmp22
(z21+z22)/z21の間隔で形成された複数の
受光エリアを有して前記回折干渉パターンの所定部分を
受光するように構成されたことを特徴とする光学式エン
コーダ。
【0123】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第2乃至第4の実施の形態が対応
する。
【0124】(作用効果)スケールの両面に第1のパタ
ーン、及び第2のパターンを形成する場合、式(1)を
満たすようなz1、z2、p1とは別に、フーリェ条件
式として (1/z21)+(1/z22)=λ/(k1p222 ) …(3) を満足するz21、z22、k1、p22を設定するこ
とができる。
【0125】このためスケ−ルピッチがp1とp22の
2つのスケールによるエンコーダ信号を検出することが
できる。
【0126】このため、例えば、バ−ニアエンコーダの
原理を用いれば、絶対位置の検出が可能となる。
【0127】第2の効果として、例えば、可干渉光源よ
り出射された光ビームの一部は、第2のスケールパター
ンに照射される。
【0128】このときのビームスポット径は、第1のス
ケールパターン上よりも小さい場合には、スケールピッ
チ間隔p22をp1より小さくするか、またはフーリェ
条件式(3)のk1(自然数)を1となるように、スケ
ールの厚みを決め、スケール上で光ビーム反射または回
折を生じる周期数を数個に限定する。
【0129】この限定されたスケールパターンで反射ま
たは回折された光ビームを所定部分を受光する第2の複
数個の光検出器で検出することにより、スケールの基準
位置を検出することができる。
【0130】一方、光ビームのほとんどは、第1のスケ
ールパターンに照射され、この第1のスケールパターン
により反射または回折された光ビームは、対応する第1
の光検出器で検出され、スケールの相対変位量、移動量
が検出される。
【0131】このとき、第2の光検出器から得られる基
準位置信号と組み合わせることにより、基準位置からの
変位量、移動量を検出することができる。
【0132】このように、従来の光学式エンコーダの機
能に、基準位置検出機能を付加することができるので、
低コスト化が図れる。
【0133】(付記6) 付記3の光学式エンコーダに
おいて、前記第2のスケールパターンは、所定の基準位
置に形成された単独または、複数のスケールパターンで
あることを特徴とする光学式エンコーダ。
【0134】(対応する発明の実施の形態)この発明に
関する実施の形態は、第1、第4の実施の形態が対応す
る。
【0135】(作用効果)可干渉光源から出射された光
ビームの一部は、第2のスケールパターンに照射され、
この第2のスケールパターンにより反射または回折され
た光ビームは対応する第2の光検出器で検出される。
【0136】一方、光ビームのほとんどは、第1のスケ
ールパターンに照射され、この第1のスケールパターン
により反射または回折された光ビームは、対応する第1
の光検出器で検出され、スケールの相対変位量、移動量
が検出される。
【0137】このとき、第2のスケールパターンを基準
位置検出パターンとすれば、基準位置からの変位量、移
動量を検出することができる。
【0138】このように、従来の光学式エンコーダの機
能に、基準位置検出機能を付加することができるので、
低コスト化が図れる。
【0139】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、従来技術を改良することにより、変位の移動量
とともに、基準位置からの移動量も検出することができ
るようにし、且つ、コストの低減化を図り得るようにし
た光学式エンコーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による光学式エンコーダの第1
の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明による光学式エンコーダの第2
の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明による光学式エンコーダの第3
の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明による光学式エンコーダの第4
の実施の形態の要部の構成を示す平面図及び側面図であ
る。
【図5】図5は、この種の光学式エンコーダの構成に関
して、本発明と同一出願人による特願平11−6411
号に開示されている従来技術を説明するために示した構
成図である。
【符号の説明】
1…可干渉光源としての面発光レーザ、 1a,1b…面発光レーザ、 2…スケール、 30…第2のスケールパターン、 32…スポット状、 4b…第2の光検出器、 31…第1のスケールパターン、 34…スポット状、 4a…第1の光検出器、 35,36…反射または回折干渉パターン、 11…ケース、 3…光検出器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉光源と、 上記可干渉光源から射出する光ビームを横切るように変
    位し、かつ、前記光ビームによる回折干渉パターンを生
    成する所定周期の第1のスケールパターンが形成された
    スケールと、 前記回折干渉パターンを受光する第1の光検出器とを有
    する光学式エンコーダにおいて、 前記スケールと一体に変位する平面であり、前記第1の
    スケールパターンとは異なる平面上に第2のスケールパ
    ターンが形成されており、 前記光ビームの少なくとも一部は前記第2のスケールパ
    ターンに照射され、 この照射光が前記の第2のスケールパターンにより反射
    又は回折された光ビームを受光する第2の光検出器を有
    することを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記スケールは前記光ビームを透過可能
    な材質で形成された板状の部材であり、前記第1のスケ
    ールパターンは前記スケールの前記可干渉光源と反対側
    の面に形成されており、前記第2のスケールパターンは
    前記スケールの前記可干渉光源と同じ側の面に形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の光学式エンコー
    ダ。
  3. 【請求項3】 前記可干渉光源は複数の光ビームを射出
    可能に一体または別体に形成されており、前記第1及び
    第2のスケールパターンには前記複数の光ビームのう
    ち、別々のビームが照射されることを特徴とする請求項
    1記載の光学式エンコーダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009198434A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Canon Inc 変位検出装置及びそれを有する光学機器
WO2017177968A1 (zh) * 2016-04-14 2017-10-19 清华大学深圳研究生院 一种绝对式光栅尺

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