JP2001348970A - 外壁目地構造および外壁目地用シール部材 - Google Patents

外壁目地構造および外壁目地用シール部材

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JP2001348970A
JP2001348970A JP2000168909A JP2000168909A JP2001348970A JP 2001348970 A JP2001348970 A JP 2001348970A JP 2000168909 A JP2000168909 A JP 2000168909A JP 2000168909 A JP2000168909 A JP 2000168909A JP 2001348970 A JP2001348970 A JP 2001348970A
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Hideo Kabetani
英雄 壁谷
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工が容易かつ安価で、外観が美しく、経年
変化に耐えうる外壁目地構造および外壁目地用シール部
材を提供することにある。 【解決手段】 外壁材11の目地12を封止するための
外壁目地構造20であって、前記目地12に挿入される
シール部材21を有し、このシール部材21は、前記外
壁材11裏側に配置される裏端部24と、前記外壁材1
1表側に配置される表端部22と、これらを結ぶ連結部
23とを含んで構成されるとともに、前記裏端部24お
よび前記表端部22は前記連結部23より幅が広く、か
つ、前記表端部22は、前記目地12より幅が広く前記
連結部23の側面には前記目地12に面した前記外壁材
11の側面との間に接着材25が充填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁目地構造およ
び外壁目地用シール部材に関する。例えば、カーテンウ
ォールを使用したビルやユニット工法を使用した住宅の
外壁目地に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来、建物の外壁目地のシールには、シー
ル材を用いた湿式工法と、定型シール部材による乾式工
法とが用いられている。湿式工法は、シリコン、変性シ
リコン、ウレタン等の合成樹脂シール材を外壁目地に充
填する工法であって、以下の手順が採られる。すなわ
ち、目地幅に合わせた大きさのバックアップ材を目地の
所定の深さに嵌め込み、紙テープ等で目地周辺の外壁表
面を養生する。その後、目地にプライマー材を塗布し、
シール材を充填する。そして、シール材表面をへらで仕
上げて、養生テープを除去する。
【0003】乾式工法は、合成樹脂等の定型シール部材
を外壁目地に嵌め込む工法であって、この定型シール部
材には、各種のリップ形状等があり、防水性を確保でき
るようになっている。例えば、実開昭57-124516号公報
が挙げられる。これは、断面中空体の定型シール部材を
外壁材同士の間に押し込み、この時変形した中空部分の
復元力によって、定型シール部材が外壁材と密着して防
水機能が発揮されるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、湿式工法に
は、1)熟練した施工技術が必要であり工程が複雑なた
め手間がかかる、2)シール材充填直後の未硬化のシー
ル材に塵埃が付着する可能性がある、3)シール材が日
射紫外線や温度変化等で劣化して防水性が低下する可能
性がある、という問題点があった。また、乾式工法に
は、4)定型シール部材が複雑な形状を有するため高価
である、という問題点があった。
【0005】本発明の目的は、施工が容易かつ安価で、
外観が美しく、経年変化に耐えうる外壁目地構造および
外壁目地用シール部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の外壁目地構造および外壁目地用シール部材
は、次の構成を採用する。本発明を図面を参照して説明
すると、請求項1に記載の外壁目地構造は、外壁材の目
地を封止するための外壁目地構造であって、前記目地に
挿入されるシール部材を有し、このシール部材は、前記
外壁材裏側または目地内に配置される裏端部と、前記外
壁材表側に配置される表端部と、これらを結ぶ連結部と
を含んで構成されるとともに、前記裏端部および前記表
端部は前記連結部より幅が広く、かつ、前記表端部は前
記目地より幅が広く、前記連結部の側面には前記目地に
面した前記外壁材の側面との間に接着材が充填されてい
ることを特徴とする。
【0007】この発明によれば、表端部および裏端部が
連結部より幅の広いシール部材を用いることにより、表
端部、連結部、裏端部および外壁材で空間が形成され
る。この空間に接着材を充填することによって、シール
部材と接着材が一体となって外壁目地を封止することが
できる。したがって、シール材表面のへら仕上げ等の熟
練した施工技術や複雑な工程を必要としないので、容易
かつ安価に施工することができる。また、表端部は目地
より幅が広く形成されているから、つまり、接着材が外
壁材の表側に露出していないから、シール部材施工後に
塵埃が付着する可能性はなく、外観を美しくすることが
できるとともに、経年変化による劣化を防止できる。よ
って、美観と防水性とを長期的に維持することができ
る。
【0008】また、シール部材は接着材を介して外壁材
に接着されるから、シール部材に複雑な形状を設けて外
壁材に係止させる必要がなく、安価に製作することがで
きる。さらに、経年変化等によって外壁材の目地精度が
低下しても、シール部材は接着材を介して外壁材に接着
されているから、シール部材の外れ等を防止することが
できる。よって、防水性を長期的に維持することができ
る。
【0009】請求項2に記載の外壁目地構造は、請求項
1に記載の外壁目地構造において、前記裏端部は、前記
目地より幅が広く、かつ、前記外壁材の裏面に係止され
ていることを特徴とする。この発明によれば、裏端部が
外壁材の裏面に係止されるので、表端部および裏端部が
外壁材を表裏側から挟持した状態でシール部材が取り付
けられる。このため、接着材が流出することはなく確実
に接着材を充填することができる上に、シール部材の外
れ等を防止することができる。よって、防水性を長期的
に維持することができる。
【0010】請求項3に記載の外壁目地構造は、請求項
2に記載の外壁目地構造において、前記連結部は、挿入
方向の長さが前記外壁材の厚みよりも所定寸法短いこと
を特徴とする。この発明によれば、連結部の挿入方向の
長さが外壁材の厚みより短いので、表端部および裏端部
は連結部の収縮力によって外壁材に押しつけられるか
ら、防水性をより向上させることができるとともに、シ
ール部材の外れ等も確実に防止することができる。
【0011】請求項4に記載の外壁目地構造は、請求項
2または3に記載の外壁目地構造において、前記シール
部材は、前記連結部と前記裏端部との接合部分に予め接
着材が塗布されていることを特徴とする。この発明によ
れば、シール部材を目地内に挿入するだけで、連結部と
目地の外壁材の側面との空間に接着材が充填されるた
め、シール部材取り付け前あるいは後に接着材を充填す
る工程が不要なので、容易に施工することができる。
【0012】請求項5に記載の外壁目地構造は、請求項
2から4のいずれかに記載の外壁目地構造において、前
記裏端部は、断面略三角形状であることを特徴とする。
この発明によれば、裏端部を断面略三角形状にすること
によって、シール部材を外壁目地に挿入する際に裏端部
がガイド機能を発揮するので、容易に施工することがで
きる。
【0013】請求項6に記載の外壁目地構造は、請求項
1に記載の外壁目地構造において、前記裏端部は前記目
地より幅が狭く、かつ、前記外壁材裏面方向端部側が細
くなったテーパ形状断面を有しており、前記連結部は前
記裏端部側が細くなったテーパ形状断面を有することを
特徴とする。この発明によれば、裏端部は目地より幅が
狭く、連結部および裏端部にテーパが形成されている。
よって、外壁目地内に予め接着材を施工しておけば、シ
ール部材を円滑に挿入できるので、容易に施工すること
ができる。また、接着材硬化後は、裏端部が硬化した接
着材に係止され抜け止めとして機能するから、シール部
材の外れ等を防止することができる。よって、防水性を
長期的に維持することができる。
【0014】請求項7に記載の外壁目地構造は、請求項
1から6のいずれかに記載の外壁目地構造において、前
記外壁には前記表端部が収容される凹部が設けられてい
ることを特徴とする。この発明によれば、表端部の表面
が外壁表面と連続するので、外観を美しくすることがで
きる。
【0015】請求項8に記載の外壁目地用シール部材
は、外壁材の目地を封止するための外壁目地用シール部
材であって、前記外壁材裏側に配置される裏端部と、前
記外壁材表側に配置される表端部と、これらを結ぶ連結
部とを含んで構成されるとともに、前記裏端部および前
記表端部は前記連結部より幅が広く、かつ、前記表端部
は前記目地より幅が広く、前記連結部の側面には前記外
壁材の前記目地に面した側面に接着する接着材が付着さ
れていることを特徴とする。この発明によれば、請求項
1に記載したように、安価かつ容易に施工することがで
きる。また、外観を美しくすることができるとともに、
長期的に維持することができる。また、外壁材の目地精
度が低下しても、防水性を長期的に維持できる。
【0016】請求項9に記載の外壁目地用シール部材
は、請求項8に記載の外壁目地用シール部材において、
前記裏端部は、前記目地より幅が広く、かつ、前記外壁
材の裏面に係止されていることを特徴とする。この発明
によれば、請求項2に記載したように、確実に接着材を
充填することができる上に、シール部材の外れ等を防止
することができる。よって、防水性を長期的に維持する
ことができる。
【0017】請求項10に記載の外壁目地用シール部材
は、請求項9に記載の外壁目地用シール部材において、
前記連結部は、挿入方向の長さが前記外壁材の厚みより
所定寸法短いことを特徴とする。この発明によれば、請
求項3に記載したように、防水性をより向上させること
ができるとともに、シール部材の外れ等も確実に防止す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあた
って、同一構成要件については、同一符号を付し、その
説明を省略もしくは簡略化する。 〔第1実施形態〕図1には、本発明の第1実施形態にお
ける建物1が示されている。建物1は、パネル工法ある
いはユニット工法によって建てられた建物であって、コ
ンクリート造の基礎2と、この基礎2の上に設置された
建物本体3と、この建物本体3の上に設置された屋根4
とを含んで構成されている。建物本体3の外周には、外
壁材としての複数の外壁パネル11が取り付けられてい
る。隣接する外壁パネル11同士の間には、外壁目地1
2が形成されている。
【0019】図2には、外壁パネル11の前記外壁目地
12を封止するための外壁目地構造20が示されてい
る。外壁目地構造20は、前記外壁目地12内に挿入係
止されたシール部材21と、このシール部材21と外壁
目地12との隙間に充填された接着材としての弾性接着
材25とを含んで構成されている。なお、外壁パネル1
1は、板厚25mm以下の所定の厚みを有しており、外壁
目地12の外壁パネル11の表面側には、外壁目地12
の目地幅Sより広い幅の凹部13が形成されている。ま
た、図2において、シール部材21および弾性接着材2
5の施工前の状態は点線で示され、施工後の状態は実線
で示されている。
【0020】シール部材21は、型に合成樹脂を充填す
ることにより形成された定型シール部材であって、外壁
目地12に沿った方向に所定の長さを有し、前記外壁パ
ネル11の表側に配置される表端部22と、前記外壁パ
ネル11の裏側に配置される裏端部24と、これら表端
部22および裏端部24を連結する連結部23とを含ん
で構成されている。表端部22は、目地幅Sより広いが
凹部13より僅かに狭い幅を有する平板状に形成されて
いる。連結部23は、目地幅Sより狭い幅を有し、外壁
パネル11の厚みと等しいか僅かに長い挿入方向の長さ
を有している。ここで言う外壁パネル11の厚みとは、
具体的には、凹部13を除いた外壁パネル11の側面の
幅である。裏端部24は、目地幅Sより広い幅を有し、
外壁パネル11の裏面方向端部側の幅が狭くなった断面
二等辺三角形状に形成されている。
【0021】施工前のシール部材21においては、弾性
接着材25は、連結部23と裏端部24との接合部分に
塗布されている。施工後のシール部材21においては、
表端部22は前記凹部13に嵌合し、外壁パネル11の
表面と表端部22の表面は連続している。また、弾性接
着材25は、表端部22、連結部23、裏端部24およ
び外壁パネル11との間に形成された空間に満たされて
いる。
【0022】本実施形態の施工方法は、以下のようにな
る。先ず、シール部材21の裏端部24と連結部23と
の接合部分に予め弾性接着材25を塗布しておく。そし
て、外壁パネル11の表側からこのシール部材21を挿
入する。この際、裏端部24の幅は目地幅Sより広くそ
の形状は断面二等辺三角形状であるから、裏端部24の
両端部は適度な弾力性を持って変形し、ガイドの役割を
果たす。そして、裏端部24が外壁目地12を完全に通
り抜けると、変形した裏端部24は元の形に戻るから、
裏端部24は外壁パネル11の裏面に係止され、同時
に、表端部22は凹部13に嵌合される。したがって、
シール部材21の表端部22および裏端部24は、外壁
パネル11を表裏側から挟持する。この際、連結部23
と、外壁パネル11、表端部22および裏端部24で密
閉された空間が形成され、この空間内に弾性接着材25
が満たされる。その後、弾性接着材25が硬化するの
で、シール部材21は弾性接着材25と一体化して、外
壁パネル11に接着される。
【0023】したがって、本実施形態によれば、以下の
効果がある。 (1)シール材表面のへら仕上げ等の熟練した施工技術
や複雑な工程を必要としないので、容易かつ安価に施工
することができる。また、表端部22は外壁目地12よ
り幅が広く形成されているから、つまり、弾性接着材2
5が外壁パネル11の表側に露出していないから、シー
ル部材21施工後に塵埃が付着する可能性はなく、外観
を美しくすることができるとともに、経年変化による劣
化を防止できる。よって、美観と防水性を長期的に維持
することができる。また、シール部材21は弾性接着材
25を介して外壁パネル11に接着されるから、シール
部材21に複雑な形状を設けて外壁パネル11に係止さ
せる必要がなく、安価に製作することができる。さら
に、経年変化等によって外壁目地12の精度が低下して
も、シール部材21は弾性接着材25を介して外壁パネ
ル11に接着されているから、シール部材21の外れ等
を防止することができる。よって、防水性を長期的に維
持することができる。
【0024】(2)裏端部24が外壁パネル11の裏面
に係止されるので、表端部22および裏端部24が外壁
パネル11を表裏側から挟持した状態でシール部材21
が取り付けられる。このため、弾性接着材25が流出す
ることはなく確実に弾性接着材25を充填することがで
きる上に、シール部材21の外れ等を防止することがで
きる。よって、防水性を長期的に維持することができ
る。 (3)シール部材21を外壁目地12内に挿入するだけ
で、連結部23と外壁パネル11の側面との空間に弾性
接着材25が充填されるため、シール部材21を取り付
ける前あるいは後に接着材を充填する工程が不要なの
で、容易に施工することができる。 (4)裏端部24を断面略三角形状にすることによっ
て、シール部材21を外壁目地12に挿入する際に裏端
部24がガイド機能を発揮するので、容易に施工するこ
とができる。 (5)表端部22の表面が外壁パネル11の表面と連続
するので、外観を美しくすることができる。
【0025】〔第2実施形態〕図3には、本発明の第2
実施形態である外壁目地構造30が示されている。外壁
目地構造30は、シール部材31と、バックアップ材3
6と、接着材としてのシーリング材35とを含んで構成
されている。なお、本実施形態の外壁パネル11は、板
厚25mmを越える所定の厚みを有しており、第1実施形
態と同様に、凹部13が形成されている。バックアップ
材36は、外壁目地12内にあって、外壁パネル11の
裏面側の所定の位置に設置されている。
【0026】シール部材31が第1実施形態と異なる点
は、目地幅Sよりも幅が狭くかつ外側が細くなったテー
パ形状断面を有するとともに目地内に配置される裏端部
24と、外壁パネル11の裏面方向端部側が細くなった
テーパ形状断面を有し、かつ、外壁パネル11の裏面方
向端部がバックアップ材36に当接している連結部23
とを含んで構成されている点である。シーリング材35
は、表端部22、連結部23、バックアップ材36およ
び外壁パネル11との間に形成された空間に満たされて
いる。なお、シール部材31は、外壁目地12を封止す
るのに十分な挿入方向の長さを有するのが好ましい。つ
まり、シール部材31と硬化したシーリング材35とで
防水性能が発揮されるので、要求される防水性能によっ
てシール部材31の挿入方向の長さおよびバックアップ
材36の設置位置を適宜決めるのが好ましい。
【0027】また、本実施形態の施工方法は、以下のよ
うになる。先ず、外壁目地12の所定位置ににバックア
ップ材を嵌め込み、シーリング材35を施工する。そし
て、シーリング材35が硬化する前に、外壁パネル11
の表側からシール部材31を挿入し、表端部22を凹部
13に嵌合する。すると、連結部23と、外壁パネル1
1、表端部22およびバックアップ材36で密閉された
空間が形成され、この空間内にシーリング材35が流動
して満たされる。なお、裏端部24は目地幅Sより幅が
狭いから、予め外壁目地12に施工されたシーリング材
35が円滑に連結部23の方へ流動する。その後、シー
リング材35が硬化するので、シール部材31はシーリ
ング材35と一体化して、外壁パネル11に接着され
る。
【0028】したがって、本実施形態によれば、第1実
施形態で述べた(1)、(5)に加えて、以下の効果があ
る。 (6)外壁目地12内に予め接着材を施工しておけば、
シール部材31を円滑に挿入できるので、容易に施工す
ることができる。また、シーリング材35の硬化後は、
裏端部24が硬化したシーリング材35に係止され抜け
止めとして機能するから、シール部材31の外れ等を防
止することができる。よって、防水性を長期的に維持す
ることができる。
【0029】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での
変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、
各実施形態においては、外壁パネル11に用いたが、床
や天井に用いてもよい。また、第1実施形態において
は、、連結部23の挿入方向の長さは、外壁パネル11
の厚みと等しいか僅かに長いが、外壁パネル11の厚み
より短くてもよい。そうすれば、シール部材21の表端
部22および裏端部24は、連結部23の収縮力によっ
て外壁パネル11に押しつけられるから、防水性をより
向上させることができるとともに、シール部材21の外
れ等も確実に防止することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明である外壁目地構造および外壁目
地用シール部材によれば、以下の効果を奏することがで
きる。請求項1に記載の発明によれば、シール材表面の
へら仕上げ等の熟練した施工技術や複雑な工程を必要と
しないので、容易かつ安価に施工することができる。ま
た、表端部は目地より幅が広く形成されているから、つ
まり、接着材が外壁材の表側に露出していないから、シ
ール部材施工後に塵埃が付着する可能性はなく、外観を
美しくすることができるとともに、経年変化による劣化
を防止できる。よって、美観と防水性を長期的に維持す
ることができる。
【0031】また、シール部材は接着材を介して外壁材
に接着されるから、シール部材に複雑な形状を設けて外
壁材に係止させる必要がなく、安価に製作することがで
きる。さらに、経年変化等によって外壁材の目地精度が
低下しても、シール部材は接着材を介して外壁材に接着
されているから、シール部材の外れ等を防止することが
できる。よって、防水性を長期的に維持することができ
る。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、裏端部が
外壁材の裏面に係止されるので、表端部および裏端部が
外壁材を表裏側から挟持した状態でシール部材が取り付
けられる。このため、接着材が流出することはなく確実
に接着材を充填することができる上に、シール部材の外
れ等を防止することができる。よって、防水性を長期的
に維持することができる。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、連結部の
挿入方向の長さが外壁材の厚みより短いので、表端部お
よび裏端部は連結部の収縮力によって外壁材に押しつけ
られるから、防水性をより向上させることができるとと
もに、シール部材の外れ等も確実に防止することができ
る。
【0034】請求項4に記載の発明によれば、シール部
材を目地内に挿入するだけで、連結部と目地の外壁材の
側面との空間に接着材が充填されるため、シール部材取
り付け前あるいは後に接着材を充填する工程が不要なの
で、容易に施工することができる。
【0035】請求項5に記載の発明によれば、裏端部を
断面略三角形状にすることによって、シール部材を外壁
目地に挿入する際に裏端部がガイド機能を発揮するの
で、容易に施工することができる。
【0036】請求項6に記載の発明によれば、外壁目地
内に予め接着材を施工しておけば、シール部材を円滑に
挿入できるので、容易に施工することができる。また、
接着材硬化後は、裏端部が硬化した接着材に係止され抜
け止めとして機能するから、シール部材の外れ等を防止
することができる。よって、防水性を長期的に維持する
ことができる。
【0037】請求項7に記載の発明によれば、表端部の
表面が外壁表面と連続するので、外観を美しくすること
ができる。
【0038】請求項8に記載の発明によれば、安価かつ
容易に施工することができる。また、外観を美しくする
ことができるとともに、長期的に維持することができ
る。また、外壁材の目地精度が低下しても、防水性を長
期的に維持できる。
【0039】請求項9に記載の発明によれば、確実に接
着材を充填することができる上に、シール部材の外れ等
を防止することができる。よって、防水性を長期的に維
持することができる。
【0040】請求項10に記載の発明によれば、防水性
をより向上させることができるとともに、シール部材の
外れ等も確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す全体斜視図であ
る。
【図2】第1実施形態を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を拡大して示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 外壁材としての外壁パネル 12 外壁目地 13 凹部 20,30 外壁目地構造 21,31 シール部材 22 表端部 23 連結部 24 裏端部 25 接着材としての弾性接着材 35 接着材としてのシーリング材 36 バックアップ材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁材の目地を封止するための外壁目地
    構造であって、前記目地に挿入されるシール部材を有
    し、このシール部材は、前記外壁材裏側または目地内に
    配置される裏端部と、前記外壁材表側に配置される表端
    部と、これらを結ぶ連結部とを含んで構成されるととも
    に、前記裏端部および前記表端部は前記連結部より幅が
    広く、かつ、前記表端部は前記目地より幅が広く、前記
    連結部の側面には前記目地に面した前記外壁材の側面と
    の間に接着材が充填されていることを特徴とする外壁目
    地構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の外壁目地構造におい
    て、前記裏端部は、前記目地より幅が広く、かつ、前記
    外壁材の裏面に係止されていることを特徴とする外壁目
    地構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の外壁目地構造におい
    て、前記連結部は、挿入方向の長さが前記外壁材の厚み
    よりも所定寸法短いことを特徴とする外壁目地構造。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の外壁目地構造
    において、前記シール部材は、前記連結部と前記裏端部
    との接合部分に予め接着材が塗布されていることを特徴
    とする外壁目地構造。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれかに記載の外壁
    目地構造において、前記裏端部は、断面略三角形状であ
    ることを特徴とする外壁目地構造。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の外壁目地構造におい
    て、前記裏端部は前記目地より幅が狭く、かつ、前記外
    壁材裏面方向端部側が細くなったテーパ形状断面を有し
    ており、前記連結部は前記裏端部側が細くなったテーパ
    形状断面を有することを特徴とする外壁目地構造。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の外壁
    目地構造において、前記外壁には前記表端部が収容され
    る凹部が設けられていることを特徴とする外壁目地構
    造。
  8. 【請求項8】 外壁材の目地を封止するための外壁目地
    用シール部材であって、前記外壁材裏側に配置される裏
    端部と、前記外壁材表側に配置される表端部と、これら
    を結ぶ連結部とを含んで構成されるとともに、前記裏端
    部および前記表端部は前記連結部より幅が広く、かつ、
    前記表端部は前記目地より幅が広く、前記連結部の側面
    には前記外壁材の前記目地に面した側面に接着する接着
    材が付着されていることを特徴とする外壁目地用シール
    部材。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の外壁目地用シール部材
    において、前記裏端部は、前記目地より幅が広く、か
    つ、前記外壁材の裏面に係止されていることを特徴とす
    る外壁目地用シール部材。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の外壁目地用シール部
    材において、前記連結部は、挿入方向の長さが前記外壁
    材の厚みより所定寸法短いことを特徴とする外壁目地用
    シール部材。
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