JP2001347222A - 鋼材防食用プライマーの塗装方法 - Google Patents

鋼材防食用プライマーの塗装方法

Info

Publication number
JP2001347222A
JP2001347222A JP2000172210A JP2000172210A JP2001347222A JP 2001347222 A JP2001347222 A JP 2001347222A JP 2000172210 A JP2000172210 A JP 2000172210A JP 2000172210 A JP2000172210 A JP 2000172210A JP 2001347222 A JP2001347222 A JP 2001347222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
component
polyol
primer
urethane primer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000172210A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Funatsu
真一 船津
Hiroyuki Mimura
博幸 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2000172210A priority Critical patent/JP2001347222A/ja
Publication of JP2001347222A publication Critical patent/JP2001347222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プライマー塗装後インターバル5分でもメイ
ンコート塗装することが可能であることにより、塗装作
業工程の大幅な短縮が図れ、塗装の耐端部剥離性が大幅
に改善された長期間メンテナンスフリーの重防食塗装を
提供する。 【解決手段】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
ーを塗装するに当たって、最初に、イソシアネート成分
とポリオール成分とを、NCO対活性水素比が1.0〜
2.0の範囲で、連続的に定量混合して塗装し、次いで
このプライマーが完全硬化する前に二液反応型無溶剤ウ
レタン防食塗料を塗装することを特徴とする、鋼材防食
用二液反応型ウレタンプライマーの塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼材の防食用プラ
イマーの塗装方法に関するものであり、更に詳しくは塗
装の耐端部剥離性に優れた鋼材の防食用プライマーの塗
装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼材に適用される塗装では、長
期間にわたって水中に浸漬されたりすると塗膜を通して
接着面に水や酸素が到達し、接着力が低下したり、塗膜
下の鋼材が腐食されて塗膜が脱落する場合がある(この
性質を耐水性という)。さらに、鋼構造物の無塗装部分
の防食に電気防食を併用すると塗装の端部から剥離が起
こる場合もある(この性質を陰極剥離性という)。ポリ
ウレタン重防食塗装においても上記の様な問題が発生す
る場合があった。
【0003】そこで、ポリウレタン重防食塗料と鋼材と
の接着性を改良するため、種々のプライマーが開発され
ており、通常エポキシ樹脂プライマーや一液湿気硬化型
ポリウレタン樹脂プライマーが使用されている。
【0004】然しながら、こうしたエポキシ樹脂プライ
マーや一液湿気硬化型ポリウレタン樹脂プライマーは、
一般に硬化速度が遅く、プライマーを塗装したのち上塗
り塗装が出来るまでに長時間を要するために生産性が低
くなったり、作業環境(温度、湿度)の影響を受けやす
いなどの欠点を有している。又、塗料粘度調整のために
溶剤が使用されるのが一般的で、そのため溶剤飛散等の
作業環境の悪化の問題もある。
【0005】こうした問題を解決するためには、二液反
応型かつ無溶剤型プライマーが必要となるが、例えば、
エポキシ樹脂系では低温硬化性が悪かったり、ウレタン
樹脂系では塗膜が発泡するなどの問題が発生し、未だ満
足すべきものが得られていないのが現状である。
【0006】ウレタンプライマーのガラス転移温度が4
0℃未満の場合は、塗膜強度が環境温度条件の影響を受
け易く、安定した塗膜物性が得られにくい。又、25℃
での塗膜の最終到達硬度(鉛筆硬度)がB未満の場合、
充分な塗膜強度が得られておらず、傷が付きやすいなど
塗膜剥離の原因ともなる。
【0007】一般に、ウレタン樹脂のガラス転移温度や
硬度を高くするには、用いられるポリオール成分の水酸
基価や官能基数を大きくすれば良いことが知られてい
る。然しながら、これらの値を単に大きくすると固く脆
くなったり、硬化時の発熱により発泡しやすくなる。ま
た、鋼材との接着性を高めるにはNCO/OH比をNC
O過剰且つ一定範囲にコントロールする必要がある。こ
の場合、過剰のNCOは空気中の湿分と反応して硬化す
ることになるので、ポリオールとの反応と湿分との反応
が適切にコントロールされなければならない。特に、過
剰のNCOと湿分との反応のコントロールは重要で、速
過ぎると塗膜が発泡し、遅すぎると塗膜の硬化が遅くな
る。更に、ウレタン樹脂塗膜だけでは防食性能が不充分
な場合や、過剰のNCO成分と湿分との反応による発泡
が生じる場合にはこれらに対する適切な処置も必要であ
る。
【0008】また、プライマーと防食塗料との良好な接
着性を得る為には、二層間に化学結合が形成される事が
望ましく、塗装インターバルのコントロールが必要であ
る。
【0009】このような課題に対して、本発明者らは、
ポリウレタン重防食塗料と鋼材との接着性を改良するた
め、特開平11−319704号公報に示す二液反応型
かつ無溶剤型プライマーを塗装する方法を提供した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この二液反応型かつ無
溶剤型プライマーを塗装する方法は耐水性、耐陰極剥離
性、密着性、耐衝撃性等の防食性の向上に効果がある。
しかしながら、特開平11−319704号公報に示し
た二液反応型かつ無用剤型プライマーを塗装する方法で
も、塗装の耐端部剥離性を向上させることは難しい。そ
こで、塗装の耐端部剥離性に優れた鋼材防食用プライマ
ーの塗装方法の開発が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記に揚げる
本発明を提供するに至ったものである。
【0012】1.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーを塗装するに当たって、最初に、イソシアネート成
分とポリオール成分とを、NCO対活性水素比が1.0
〜2.0の範囲で、連続的に定量混合して塗装し、次い
でこのプライマーが完全硬化する前に二液反応型無溶剤
ウレタン防食塗料を塗装することを特徴とする、鋼材防
食用二液反応型ウレタンプライマーの塗装方法。
【0013】2.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーのガラス転移温度が40℃以上であり、25℃での
塗膜の最終到達硬度(鉛筆硬度)がB以上であることを
特徴とする上記1記載の鋼材防食用二液反応型ウレタン
プライマーの塗装方法。
【0014】3.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーは、分子中に平均2〜3個の水酸基を有し水酸基価
が200〜400mgKOH/gの脂肪族系アミンポリオ
ール単独配合、又は脂肪族アミンポリオールとヒマシ油
及び/又はアルキレンポリオールとの併用で平均水酸基
価が200〜400mgKOH/gの混合ポリオールから
なるポリオール成分を、NCO対活性水素比が1.0〜
2.0の範囲で、イソシアネート成分と反応させること
を特徴とする、上記1又は2記載の鋼材防食用二液反応
型ウレタンプライマーの塗装方法。
【0015】4.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーは、 ヒマシ油及び/又はポリアルキレンポリオールの混合
ポリオール、又はこの混合ポリオールと脂肪族系アミン
ポリオールとの併用で、平均水酸基価が200〜400
mgKOH/gであるポリオール成分を、 反応触媒として、泡化活性/樹脂化活性比(k2W/k
1W)が、0.050〜0.200である第3級アミン系
触媒を用いて、NCO対活性水素比が、1.0〜2.0
の範囲で、イソシアネート成分と反応させることを特徴
とする、上記1又は2記載の鋼材防食用二液反応型ウレ
タンプライマーの塗装方法。
【0016】5.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーはイソシアネート成分が、一般式(1)で示される
ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートである、
上記1、2、3又は4記載の鋼材防食用二液反応型ウレ
タンプライマーの塗装方法。
【0017】
【化2】
【0018】6.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーは周期律表第II族の金属のホウ酸塩、周期律表第II
I 族の金属のホウ酸塩、二価のマンガン塩の単独又は混
合物からなる無機物粉体をポリオール成分100重量部
に対して5〜100重量部含有することを特徴とする上
記1、2、3、4又は5に記載の鋼材防食用二液反応型
ウレタンプライマーの塗装方法。
【0019】7.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーは合成ゼオライトをポリオール成分100重量部に
対して5〜20重量部含有することを特徴とする上記
1、2、3、4、5又は6記載の鋼材防食用二液反応型
ウレタンプライマーの塗装方法。
【0020】8.鋼材防食用二液反応型ウレタンプライ
マーは溶剤成分を含有しないことを特徴とする上記1、
2、3、4、5、6又は7記載の鋼材防食用二液反応型
ウレタンプライマーの塗装方法。
【0021】9.上記1、2、3、4、5、6、7又は
8記載の鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマーの塗
装方法を実施するに当たって、イソシアネート成分とポ
リオール成分を例えばスクリュー式又はギア式ポンプで
定量供給し、次いで連続混合して塗装することを特徴と
する、鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマーの塗装
方法。連続の混合と塗装は、例えばスタティックミキサ
ーで連続的に混合しながらスプレー塗装するか、空気注
入口と塗料注入口を有し且つ空気の高速渦流によりプラ
イマー成分を微粒化混合噴霧できるノズルでスプレー塗
装することで行うことができる。
【0022】本プライマーの塗装方法としては、エアー
レススプレー、エアースプレー、ハケ、ローラーなどが
あり、いずれの方法も採用できるが、連続的に塗装する
にはスプレー塗装が好ましい。又、本発明の鋼材防食用
プライマーは、乾燥したときに5〜100μmの厚さに
なるように塗装するのが好ましい。
【0023】本発明の鋼材防食用プライマーを塗装する
鋼材の形態としては、鋼管、鋼管矢板、鋼矢板、H形
鋼、鋼板など及びこれらから作られた構造物が挙げられ
る。
【0024】本発明に使用する脂肪族系アミンポリオー
ルとは、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルア
ミン、トリイソプロパノールアミン、n−ブチルアミン
等の脂肪族アミンやトリエタノールアミンやトリイソプ
ロパノールアミンなどのアルカノールアミンに酸化エチ
レン、酸化プロピレン、酸化ブチレン等を単独又は混合
付加させたものであり、これらは単独又は2種以上組み
合わせて使用することができる。
【0025】本発明に使用するヒマシ油としては、ポリ
ウレタン原料として通常使用されるヒマシ油ならばいず
れでも良く、単独又は2種以上組み合わせて使用するこ
とができる。
【0026】又、本発明においてヒマシ油と併用するポ
リアルキレンポリオールには、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンタンジ
オール、メチルペンタンジオール、ヘキサンジオール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール等の多価アルコールに酸化エチレン、酸化プロピ
レン、酸化ブチレン等を単独又は混合付加させたものが
ある。
【0027】本発明に使用する3級アミン系触媒として
は、N,N−ジメチルアミノエタノール、トリエチレン
ジアミン、N−(N′,N′−2−ジメチルアミノエチ
ル)モルフォリン、N−(2−ヒドロキシエチル)−
N′−メチルピペラジン等がある。
【0028】本発明に使用するポリメチレンポリフェニ
ルポリイソシアネート(cr−MDI)は、特に限定す
るものではないが、より低粘度のものが好ましい。
【0029】本発明において使用する周期律表第II族の
金属のホウ酸塩、周期律表第III 族の金属のホウ酸塩と
しては、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウ
ム、スカンジウム、ガリウムなどのホウ酸塩である。第
5周期以降のストロンチウム、カドミウム、水銀などの
重金属は毒性の点で使用するのは好ましくない。又、他
の無機酸、例えば塩酸、硫酸、硝酸など、カルボン酸な
どの有機酸の塩は効果がない。
【0030】本発明において使用する二価のマンガン塩
としては、ホウ酸マンガン、炭酸マンガン、塩基性リン
酸マンガン、酸化マンガンの1種もしくは2種以上の混
合物が適用できるが、ホウ酸マンガンが最も好ましい。
【0031】これらの金属のホウ酸塩、二価のマンガン
塩は粉体であり、ポリオール成分100重量部に対して
5〜100重量部添加し、その平均粒径は0.1〜20
μmのものを使用するのが好ましい。添加量が5重量部
未満の場合には塗装の耐端部剥離性が低下し、本発明の
目的が達成できなくなる。添加量が100重量部より多
い場合にはプライマー塗膜の強度が低下し、初期密着
性、耐水密着性が低下する原因となる。
【0032】本発明において使用する合成ゼオライトと
しては、Na12[(AlO2 12(SiO2 12]・n
2 O(細孔径0.4nm)、(Na12-2n ・Kn
[(AlO2 12(SiO2 12]・nH2 O(細孔径
0.3nm)、(Na12-2n ・Can )[(AlO2 12
(SiO2 12]・nH2O(細孔径0.5nm)、Na
86[(AlO2 86(SiO2 106 ]・nH2 O(細
孔径1nm)などである。
【0033】本発明の鋼材防食用プライマーは、所望に
より、触媒、可塑剤、溶剤、着色顔料、体質顔料、沈降
防止剤等の助剤を添加することができる。
【0034】図1及び図2は、本発明における鋼材防食
用二液反応型ウレタンプライマーの塗装方法を用いて鋼
管への塗装を行う方法の一例である。これらの図におい
て、1はエアーコンプレッサー、2は空気用ホース、3
はイソシアネート成分用タンク、4はイソシアネート成
分用スクリュー式又はギア式ポンプ、5はポリオール成
分用タンク、6はポリオール成分用スクリュー式又はギ
ア式ポンプ、7はプライマー用ホース、8(図1)はス
タティックミキサー、9(図1)はスプレー用ノズル、
10(図1)は微粒化噴霧後のプライマー、11は鋼
管、12は鋼管の搬送ロール、13(図2)は空気の高
速渦流によりプライマー成分を微粒化混合噴霧できるノ
ズル、14(図2)は微粒化混合噴霧後のプライマーで
ある。ここで各塗装装置は一般市販のもので良いが、ス
クリュー式ポンプとしては兵神装備株式会社製のモーノ
ポンプ、空気の高速渦流によりプライマー成分を微粒化
混合噴霧できるノズルとしては株式会社アトマックス製
のCNWノズルなどである。
【0035】
【実施例】以下実施例により具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。尚、実施例及び比
較例で「部」、「%」とあるのは重量基準である。
【0036】〔実施例1〜6〕ポリオール成分として3
官能脂肪族アミン系ポリオール(トリイソプロパノール
アミンPO付加物、水酸基価300mgKOH/g)10
0部、焼成カオリンクレー25.0部、ホウ酸亜鉛系防
錆顔料50.0部(実施例1)、5.0部(実施例
2)、100.0部(実施例3)若しくはホウ酸マンガ
ン系防錆顔料50.0部(実施例4)、5.0部(実施
例5)、100.0部(実施例6)、合成ゼオライト
(細孔径0.4nm)10.0部及び可塑剤15.8部を
均一に攪拌、混合したものを主剤液とした。又、比較的
低粘度(30mPa・s、25℃にて)のポリメチレンポリ
フェニルポリイソシアネート(以下クルード−MDI
(cr−MDI)という)105部を硬化剤液とした
(NCO/OH=1.50)(表1)。
【0037】主剤液と硬化剤液をグリッドブラスト処理
鋼板に、乾燥したときの膜厚が30μmになるように図
1に示した塗装方法を用いて塗装してから室温で10分
間養生し、プライマー塗膜の性状等を評価した(表
2)。又、プライマー塗装後、室温でインターバル5分
おいた後、この塗装鋼板にポリウレタン重防食塗料(第
一工業製薬株式会社製MACFLEX107、以下の例
において同じ)を厚さが2.5mmになるようにエアーレ
ス塗装機を用いて塗装し、防食性能の試験に供した(表
2)。表2中の「メインコート」とは、ポリウレタン重
防食塗料の皮膜のことである。また、表2において、二
重丸(◎)は目視検査の結果、塗膜が気泡を含まずに非
常に良好であったこと、丸(○)は目視検査の結果、い
くらかの気泡が認められるが塗膜は良好であったことを
示している。
【0038】〔実施例7〜18〕ポリオール成分として
3官能脂肪族アミン系ポリオール(トリイソプロパノー
ルアミンPO付加物、水酸基価300mgKOH/g)2
5部、ヒマシ油31.5部、ポリプロピレングリコール
(水酸基価400mgKOH/g)43.5部、焼成カオ
リンクレー25.0部、ホウ酸亜鉛系防錆顔料50.0
部(実施例7、13)、5.0部(実施例8、14)、
100.0部(実施例9、15)若しくはホウ酸マンガ
ン系防錆顔料50.0部(実施例10、16)、5.0
部(実施例11、17)、100.0部(実施例12、
18)、合成ゼオライト(細孔径0.4nm)10.0
部、可塑剤15.8部及びジブチル錫ラウレート0.0
63部(実施例7〜12)若しくはN,N−ジメチルア
ミノエタノール(泡化活性/樹脂化活性比(k2W/k1
W)=0.123)0.330部(実施例13〜18)
をそれぞれ均一に攪拌混合したものを主剤液とした(表
3〜4)。そして、実施例1〜6と同様にクルード−M
DI105部を硬化剤液とし(NCO/OH=1.5
0)、塗装及び性能試験等を実施した(表5〜6)。
【0039】〔実施例19〜24〕ポリオール成分とし
て、ヒマシ油(水酸基価160mgKOH/g)42.0
部、ポリプロピレングリコール(水酸基価400mgKO
H/g)58.0部、焼成カオリンクレー25.0部、
ホウ酸亜鉛系防錆顔料50.0部(実施例19)、5.
0部(実施例20)、100.0部(実施例21)若し
くはホウ酸マンガン系防錆顔料50.0部(実施例2
2)、5.0部(実施例23)、100.0部(実施例
24)、合成ゼオライト10.0部、可塑剤15.8部
及びN,N−ジメチルアミノエタノール(泡化活性/樹
脂化活性比(k2W/k1W)=0.123)0.5部を均
一に攪拌混合したものを主剤液とした。そして、クルー
ド−MDI105部を硬化剤液とした(NCO/OH=
1.50)(表7)。
【0040】主剤液と硬化剤液をグリッドブラスト処理
鋼板に、乾燥したときの膜厚が30μmになるように図
2に示した塗装方法を用いて塗装してから室温で10分
間養生し、プライマー塗膜の性状等を評価した(表
8)。
【0041】又、プライマー塗装後、室温でインターバ
ル5分おいた後、この塗装鋼板にポリウレタン重防食塗
料を厚さが2.5mmになるように塗装し、防食性能の試
験に供した(表8)。
【0042】〔実施例25〜30〕ポリオール成分とし
て、2官能脂肪族アミンポリオール(ブチルアミンPO
付加物、水酸基価=300mgKOH/g)100部、焼
成カオリンクレー25.0部、ホウ酸亜鉛系防錆顔料5
0.0部(実施例25)、5.0部(実施例26)、1
00.0部(実施例27)若しくはホウ酸マンガン系防
錆顔料50.0部(実施例28)、5.0部(実施例2
9)、100.0部(実施例30)及び合成ゼオライト
10.0部を均一に攪拌混合したものを主剤液とした
(表9)。そして、実施例1〜6と同様にクルード−M
DI105部を硬化剤液とし、塗装及び性能試験等を実
施した(表10)。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
【表9】
【0052】
【表10】
【0053】〔比較例1〕実施例1の処方をベースに、
ホウ酸亜鉛系防錆顔料をリン酸亜鉛系防錆顔料(50.
0部)に変更し(表11)、実施例1と同様に塗装及び
性能試験等を実施した(表12)。
【0054】〔比較例2〜3〕実施例1の処方をベース
に、ホウ酸亜鉛系防錆顔料の添加量を1.0部(比較例
2)、150.0部(比較例3)に変更し(表11)、
実施例1と同様に塗装及び性能試験等を実施した(表1
2)。
【0055】〔比較例4〜5〕実施例4の処方をベース
に、ホウ酸マンガン系防錆顔料の添加量を1.0部(比
較例4)、150.0部(比較例5)に変更し(表1
1)、実施例4と同様に塗装及び性能試験等を実施した
(表12)。
【0056】〔比較例6〕実施例7の処方をベースに、
ホウ酸亜鉛系防錆顔料をリン酸亜鉛系防錆顔料(50.
0部)に変更し(表13)、実施例7と同様に塗装及び
性能試験等を実施した(表14)。
【0057】〔比較例7〜8〕実施例7の処方をベース
に、ホウ酸亜鉛系防錆顔料の添加量を1.0部(比較例
7)、150.0部(比較例8)に変更し(表13)、
実施例7と同様に塗装及び性能試験等を実施した(表1
4)。
【0058】〔比較例9〜10〕実施例10の処方をベ
ースに、ホウ酸マンガン系防錆顔料の添加量を1.0部
(比較例9)、150.0部(比較例10)に変更し
(表13)、実施例10と同様に塗装及び性能試験等を
実施した(表14)。
【0059】〔比較例11〕実施例13の処方をベース
に、ホウ酸亜鉛系防錆顔料をリン酸亜鉛系防錆顔料(5
0.0部)に変更し(表15)、実施例13と同様に塗
装及び性能試験等を実施した(表16)。
【0060】〔比較例12〜13〕実施例13の処方を
ベースに、ホウ酸亜鉛系防錆顔料の添加量を1.0部
(比較例12)、150.0部(比較例13)に変更し
(表15)、実施例13と同様に塗装及び性能試験等を
実施した(表16)。
【0061】〔比較例14〜15〕実施例16の処方を
ベースに、ホウ酸マンガン系防錆顔料の添加量を1.0
部(比較例14)、150.0部(比較例15)に変更
し(表15)、実施例16と同様に塗装及び性能試験等
を実施した(表16)。
【0062】〔比較例16〕実施例19の処方をベース
に、ホウ酸亜鉛系防錆顔料をリン酸亜鉛系防錆顔料(5
0.0部)に変更し(表17)、実施例19と同様に塗
装及び性能試験等を実施した(表18)。
【0063】〔比較例17〜18〕実施例19の処方を
ベースに、ホウ酸亜鉛系防錆顔料の添加量を1.0部
(比較例17)、150.0部(比較例18)に変更し
(表18)、実施例19と同様に塗装及び性能試験等を
実施した(表18)。
【0064】〔比較例19〜20〕実施例22の処方を
ベースに、ホウ酸マンガン系防錆顔料の添加量を1.0
部(比較例19)、150.0部(比較例20)に変更
し(表17)、実施例22と同様に塗装及び性能試験等
を実施した(表18)。
【0065】〔比較例21〕実施例25の処方をベース
に、ホウ酸亜鉛系防錆顔料をリン酸亜鉛系防錆顔料(5
0.0部)に変更し(表19)、実施例25と同様に塗
装及び性能試験等を実施した(表20)。
【0066】〔比較例22〜23〕実施例25の処方を
ベースに、ホウ酸亜鉛系防錆顔料の添加量を1.0部
(比較例22)、150.0部(比較例23)に変更し
(表19)、実施例25と同様に塗装及び性能試験等を
実施した(表20)。
【0067】〔比較例24〜25〕実施例28の処方を
ベースに、ホウ酸マンガン系防錆顔料の添加量を1.0
部(比較例24)、150.0部(比較例25)に変更
し(表19)、実施例28と同様に塗装及び性能試験等
を実施した(表20)。
【0068】
【表11】
【0069】
【表12】
【0070】
【表13】
【0071】
【表14】
【0072】
【表15】
【0073】
【表16】
【0074】
【表17】
【0075】
【表18】
【0076】
【表19】
【0077】
【表20】
【0078】また、実施例1に示した主剤液と硬化剤液
をグリッドブラスト処理鋼板に、乾燥したときの膜厚が
30μmになるように本発明の塗装方法(図1、図2)
及びポンプのみプランジャー式へ変えた塗装方法(比較
例)を用いて塗装してから硬化させた後、その外観検査
を行い、電磁膜厚測定器で塗膜の厚みを20点測定し、
膜厚の平均と標準偏差を求めた。また接触式のピンホー
ルテスター(電圧:5kV)を用いてピンホールの有無を
調査した。
【0079】
【表21】
【0080】表21の結果から明らかなように、本発明
の塗装方法では、比較例と比較してムラやピンホールが
なく、膜厚の標準偏差の小さい均一な防食性に優れた塗
膜が得られることがわかる。
【0081】
【発明の効果】本発明の鋼材防食用プライマーの塗装方
法を重防食塗装、特にポリウレタン重防食塗装に使用す
ることにより、塗装の耐端部剥離性が大幅に改善された
長期間メンテナンスフリーの重防食塗装ができるもので
あり、又、プライマー塗装後インターバル5分でもメイ
ンコート塗装することが可能であることにより、塗装作
業工程の大幅な短縮が図れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における鋼材防食用二液反応型ウレタン
プライマーの塗装方法を用いて鋼管への塗装を行う方法
の一例を示す図である。
【図2】本発明における鋼材防食用二液反応型ウレタン
プライマーの塗装方法を用いて鋼管への塗装を行う方法
の別の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…エアーコンプレッサー 2…空気用ホース 3…イソシアネート成分用タンク 4…イソシアネート成分用スクリュー式又はギア式ポン
プ 5…ポリオール成分用タンク 6…ポリオール成分用スクリュー式又はギア式ポンプ 7…プライマー用ホース 8…スタティックミキサー 9…スプレー用ノズル 10…微粒化噴霧後のプライマー 11…鋼管 12…鋼管の搬送ロール 13…空気の高速渦流によりプライマー成分を微粒化混
合噴霧できるノズル 14…微粒化混合噴霧後のプライマー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーを塗装するに当たって、最初に、イソシアネート成分
    とポリオール成分とを、NCO対活性水素比が1.0〜
    2.0の範囲で、連続的に定量混合して塗装し、次いで
    このプライマーが完全硬化する前に二液反応型無溶剤ウ
    レタン防食塗料を塗装することを特徴とする、鋼材防食
    用二液反応型ウレタンプライマーの塗装方法。
  2. 【請求項2】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーのガラス転移温度が40℃以上であり、25℃での塗
    膜の最終到達硬度(鉛筆硬度)がB以上であることを特
    徴とする請求項1記載の鋼材防食用二液反応型ウレタン
    プライマーの塗装方法。
  3. 【請求項3】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーは、分子中に平均2〜3個の水酸基を有し水酸基価が
    200〜400mgKOH/gの脂肪族系アミンポリオー
    ル単独配合、又は脂肪族アミンポリオールとヒマシ油及
    び/又はアルキレンポリオールとの併用で平均水酸基価
    が200〜400mgKOH/gの混合ポリオールからな
    るポリオール成分を、NCO対活性水素比が1.0〜
    2.0の範囲で、イソシアネート成分と反応させること
    を特徴とする、請求項1又は2記載の鋼材防食用二液反
    応型ウレタンプライマーの塗装方法。
  4. 【請求項4】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーは、 ヒマシ油及び/又はポリアルキレンポリオールの混合
    ポリオール、又はこの混合ポリオールと脂肪族系アミン
    ポリオールとの併用で、平均水酸基価が200〜400
    mgKOH/gであるポリオール成分を、 反応触媒として、泡化活性/樹脂化活性比(k2W/k
    1W)が、0.050〜0.200である第3級アミン系
    触媒を用いて、NCO対活性水素比が、1.0〜2.0
    の範囲で、イソシアネート成分と反応させることを特徴
    とする、請求項1又は2記載の鋼材防食用二液反応型ウ
    レタンプライマーの塗装方法。
  5. 【請求項5】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーはイソシアネート成分が、一般式(1)で示されるポ
    リメチレンポリフェニルポリイソシアネートである、請
    求項1、2、3又は4記載の鋼材防食用二液反応型ウレ
    タンプライマーの塗装方法。 【化1】
  6. 【請求項6】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーは周期律表第II族の金属のホウ酸塩、周期律表第III
    族の金属のホウ酸塩、二価のマンガン塩の単独又は混合
    物からなる無機物粉体をポリオール成分100重量部に
    対して5〜100重量部含有することを特徴とする請求
    項1、2、3、4又は5に記載の鋼材防食用二液反応型
    ウレタンプライマーの塗装方法。
  7. 【請求項7】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーは合成ゼオライトをポリオール成分100重量部に対
    して5〜20重量部含有することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の鋼材防食用二液反応型
    ウレタンプライマーの塗装方法。
  8. 【請求項8】 鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマ
    ーは溶剤成分を含有しないことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6又は7記載の鋼材防食用二液反応型
    ウレタンプライマーの塗装方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7又は
    8記載の鋼材防食用二液反応型ウレタンプライマーの塗
    装方法を実施するに当たって、イソシアネート成分とポ
    リオール成分を定量供給し、次いで連続混合して塗装す
    ることを特徴とする、鋼材防食用二液反応型ウレタンプ
    ライマーの塗装方法。
JP2000172210A 2000-06-08 2000-06-08 鋼材防食用プライマーの塗装方法 Pending JP2001347222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000172210A JP2001347222A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 鋼材防食用プライマーの塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000172210A JP2001347222A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 鋼材防食用プライマーの塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001347222A true JP2001347222A (ja) 2001-12-18

Family

ID=18674648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000172210A Pending JP2001347222A (ja) 2000-06-08 2000-06-08 鋼材防食用プライマーの塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001347222A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112682618A (zh) * 2020-10-23 2021-04-20 中投(天津)智能管道股份有限公司 一种用于钢制外护管的三pe防腐方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112682618A (zh) * 2020-10-23 2021-04-20 中投(天津)智能管道股份有限公司 一种用于钢制外护管的三pe防腐方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106118363B (zh) 水性环氧树脂涂料组合物、防腐蚀涂装方法和涂装体
JP2008063465A (ja) 水性塗料組成物
US4804734A (en) Polyurethane composition consisting essentially of a polyether diol, a polyether triol, glycerol, and a polyisocyanate
JP6198913B1 (ja) 二酸化炭素塗装に適した塗料組成物
JP4610686B2 (ja) 補修用塗料組成物及び設備補修方法
JP2001347222A (ja) 鋼材防食用プライマーの塗装方法
JP3556092B2 (ja) 鋼材防食用プライマー組成物
JP3689239B2 (ja) 鋼材防食用プライマーの塗装方法
KR20010035294A (ko) 속건성 방청 코팅제
JPH07305026A (ja) ポリエステルポリオール二液硬化型ウレタン塗料組成物
JP2010235652A (ja) 無溶剤型硬化性樹脂組成物
KR101746954B1 (ko) Cr-free 에폭시 워시 프라이머 고접착력 방식도료 조성물 및 그 제조방법
RU2522427C1 (ru) Жидкий гидроксиламинный отвердитель изоцианатных форполимеров для получения напыляемых полимочевинуретановых покрытий
WO2005000979A1 (ja) 低臭気性溶剤型塗料組成物
JP5511382B2 (ja) 燐酸水素カルシウム含有コーティング組成物、その製造法、該コーティング組成物の使用および該コーティング組成物で被覆された支持体
US3787347A (en) Novel resinous compositions and method for producing same
EP0280981A1 (en) Abrasion-, heat-, and corrosion-resistant polyurethane system
JP3631612B2 (ja) 重防食被覆鋼材
JP4949757B2 (ja) 下塗材組成物及びそれを用いた塗装方法
JP2001347603A (ja) 重防食被覆鋼材
JPH06200186A (ja) 耐チッピング用水性プライマー組成物及びこれを用いた耐チッピング性塗膜
JPH02160880A (ja) 多層防食被覆剤および防食被覆方法
JPS5818397B2 (ja) 無溶剤型ポリウレタン塗料組成物
KR100586346B1 (ko) 양이온성 수지 조성물
KR101935103B1 (ko) 도료 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091027