JP2001347023A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2001347023A
JP2001347023A JP2000174523A JP2000174523A JP2001347023A JP 2001347023 A JP2001347023 A JP 2001347023A JP 2000174523 A JP2000174523 A JP 2000174523A JP 2000174523 A JP2000174523 A JP 2000174523A JP 2001347023 A JP2001347023 A JP 2001347023A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
ball
command
game
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000174523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001347023A5 (ja
JP4137346B2 (ja
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Yasuo Kanbayashi
康男 神林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2000174523A priority Critical patent/JP4137346B2/ja
Publication of JP2001347023A publication Critical patent/JP2001347023A/ja
Publication of JP2001347023A5 publication Critical patent/JP2001347023A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4137346B2 publication Critical patent/JP4137346B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技制御手段が払出制御手段に対して確実に
コマンドを伝達することができ、遊技制御手段のプログ
ラム容量を節減できる遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
遊技制御手段からの制御指令に応じて価値を付与する処
理を含む制御を行う価値付与制御手段とを備え、遊技制
御手段は、価値付与制御手段に対して制御指令を出力す
るための制御信号出力処理を実行する制御信号出力手段
を有し、1の制御内容を示す制御指令は、制御内容の種
類を特定可能な第1の制御信号と、制御内容の詳細を特
定可能な第2の制御信号とにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技者の操作に応
じて遊技が行われるパチンコ遊技機、コイン遊技機、ス
ロット機等の遊技機に関し、特に、遊技盤における遊技
領域において遊技者の操作に応じて遊技が行われる遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与える
ように構成されたものがある。
【0003】遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けら
れた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者
にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利
な状態となるための権利を発生させたりすることや、景
品遊技媒体払出の条件が成立しやすくなる状態になるこ
とことである。また、入賞等の所定の条件成立に応じて
所定量の遊技球やコインが付与されたり得点が加算され
たりする場合に、それらを価値と呼ぶことにする。
【0004】パチンコ遊技機では、特別図柄を表示する
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定の表
示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」とい
う。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数
開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行す
る。そして、各開放期間において、所定個(例えば10
個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。
そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16
ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開
放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定
個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成
する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例
えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)
が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了す
る。
【0005】また、「大当り」の組合せ以外の表示態様
の組合せのうち、複数の可変表示部の表示結果のうちの
一部が未だに導出表示されていない段階において、既に
確定的な、または一時的な表示結果が導出表示されてい
る可変表示部の表示態様が特定の表示態様の組合せとな
る表示条件を満たしている状態を「リーチ」という。そ
して、可変表示部に可変表示される識別情報の表示結果
が「大当り」となる条件を満たさない場合には「はず
れ」となり、可変表示状態は終了する。遊技者は、大当
りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
【0006】そして、遊技球が遊技盤に設けられている
入賞口に遊技球が入賞すると、あらかじめ決められてい
る個数の賞球払出が行われる。遊技の進行は主基板に搭
載された遊技制御手段によって制御されるので、入賞に
もとづく賞球個数は、遊技制御手段によって決定され、
払出制御手段を搭載した払出制御基板に送信される。な
お、以下、遊技制御手段以外の制御手段を、それぞれ電
気部品制御手段と呼ぶことがある。また、払出制御手段
は、価値付与制御手段の一例である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】遊技制御手段とは別体
に種々の電気部品制御手段が設けられている場合には、
遊技制御手段から各電気部品制御手段に制御コマンドを
送信しなければならない。それらの制御コマンドが各電
気部品制御制御手段に確実に受信されないと、遊技機の
制御に支障をきたす。例えば、払出制御手段が制御コマ
ンドの受信を誤ると、賞球払出がなされなかったり、誤
った個数の賞球払出がなされたりする。
【0008】また、各電気部品制御手段として使用され
るマイクロコンピュータの種類が違うような場合には、
各電気部品制御手段がコマンド取り込みに要する時間が
ばらつくこともある。すると、ある電気部品制御制御手
段に対する遊技制御手段のコマンド送出制御が適切であ
っても、そのコマンド送出制御を他の電気部品制御制御
手段に対するコマンド送出処理に適用すると、その電気
部品制御制御手段が正しくコマンドを取り込めないよう
な可能性もある。
【0009】そこで、本発明は、遊技制御手段から少な
くとも払出制御手段に対してコマンドが送出される構成
の遊技機において、遊技制御手段が払出制御手段に対し
て確実にコマンドを伝達することができ、さらに、遊技
制御手段のプログラム容量を節減できる遊技機を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機であっ
て、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、遊技制御手
段からの制御指令(例えば、2バイトで構成される払出
制御コマンド)に応じて価値を付与する処理を含む制御
を行う価値付与制御手段(例えば、払出制御手段)とを
備え、遊技制御手段は、価値付与制御手段に対して制御
指令を出力するための制御信号出力処理を実行する制御
信号出力手段を有し、1の制御内容を示す制御指令は、
制御内容の種類を特定可能な第1の制御信号(例えば、
MODEデータコマンド)と、制御内容の詳細を特定可
能な第2の制御信号(例えば、EXTデータコマンド)
とにより構成されることを特徴とするものである。
【0011】価値付与制御手段は、価値の付与数を示す
情報であることを第1の制御信号により特定し、付与数
を第2の制御信号により特定する構成とされていてもよ
い。
【0012】価値付与制御手段は、価値の付与が可能か
否かを示す情報であることを第1の制御信号により特定
し、価値の付与が可能か否かを第2の制御信号により特
定する構成とされていてもよい。
【0013】第1の制御信号と第2の制御信号とを識別
可能な態様で構成(例えば、先頭ビットを互いに異なる
値で固定した構成)するとしてもよい。
【0014】価値付与制御手段は、遊技制御手段から出
力される取込信号に応じて割込を発生させ、割込の発生
に応じて制御指令を入力するための入力処理を行う構成
とされていてもよい。
【0015】遊技機に設けられる電気部品を制御するた
めの電気部品制御手段を含み、遊技制御手段は、電気部
品制御手段および価値付与制御手段への制御信号の出力
に一の制御指令出力モジュールを共通に用いるように構
成されていてもよい。
【0016】制御信号出力手段は、所定期間(例えば、
図20に示すCの期間)が経過するまで制御指令の出力
を維持する構成としてもよい。
【0017】制御信号出力手段は、第1の制御信号を出
力してから制御信号の取込みを指定する取込信号(例え
ば、図20に示すINT信号)を出力し、所定の出力期
間(例えば、図20に示すCの期間)の経過後に第2の
制御信号を出力し、所定の出力期間は、第1の制御信号
を出力してから取込信号を出力するまでの期間(例え
ば、図20に示すAの期間)よりも長い構成とされてい
てもよい。
【0018】価値付与制御手段は、取込信号の入力に応
じて、制御信号出力手段が設定した所定の出力期間(例
えば、図20に示すCの期間)内で制御信号を入力する
ための入力処理を実行するように構成されていてもよ
い。
【0019】入力処理は、入力された制御指令が適正な
制御指令であるか否かを判定する信号判定処理(例え
ば、入力信号の先頭ビットによって、第1の制御信号が
入力されたのか、あるいは第2の制御信号が入力された
のかを判定して、適正な制御信号であるか否かを検出す
るための処理)を含むような構成とされていてもよい。
【0020】価値付与制御手段は、入力された制御指令
を同時に複数格納可能である構成とされていてもよい。
【0021】価値付与制御手段は、価値として、遊技媒
体を払い出す払出手段を制御する構成とされていてもよ
い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機1を正面からみた正面図、図2はパチンコ遊技
機1の内部構造を示す全体背面図、図3はパチンコ遊技
機1の機構板を背面からみた背面図である。なお、以下
の実施の形態では、パチンコ遊技機を例に説明を行う
が、本発明による遊技機はパチンコ遊技機に限られず、
例えばコイン遊技機等であってもよい。また、画像式の
遊技機やスロット機に適用することもできる。
【0023】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の
下部には、打球供給皿3からあふれた貯留球を貯留する
余剰球受皿4と打球を発射する打球操作ハンドル(操作
ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技
盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0024】遊技領域7の中央付近には、複数種類の図
柄を可変表示するための可変表示部9と7セグメントL
EDによる可変表示器10とを含む可変表示装置8が設
けられている。また、可変表示器10の下部には、4個
のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示
器)41が設けられている。この実施の形態では、可変
表示部9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表
示エリアがある。可変表示装置8の側部には、打球を導
く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を
通過した打球は、球出口13を経て始動入賞口14の方
に導かれる。通過ゲート11と球出口13との間の通路
には、通過ゲート11を通過した打球を検出するゲート
スイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入
賞球は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17
によって検出される。また、始動入賞口14の下部には
開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。
可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態
とされる。
【0025】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。この実施の
形態では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段とな
る。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞球の
うち一方(Vゾーン)に入った入賞球はVカウントスイ
ッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞球
はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8
の下部には、始動入賞口14に入った入賞球数を表示す
る4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設け
られている。この例では、4個を上限として、始動入賞
がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表
示部を1つずつ増やす。そして、可変表示部9の可変表
示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減ら
す。
【0026】遊技盤6には、複数の入賞口19,24が
設けられ、遊技球のそれぞれの入賞口19,24への入
賞は、対応して設けられている入賞口スイッチ19a,
24aによって検出される。遊技領域7の左右周辺に
は、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けら
れ、下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口
26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部には、
効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。
遊技領域7の外周には、遊技効果LED28aおよび遊
技効果ランプ28b,28cが設けられている。
【0027】そして、この例では、一方のスピーカ27
の近傍に、景品球払出時に点灯する賞球ランプ51が設
けられ、他方のスピーカ27の近傍に、補給球が切れた
ときに点灯する球切れランプ52が設けられている。さ
らに、図1には、パチンコ遊技台1に隣接して設置さ
れ、プリペイドカードが挿入されることによって球貸し
を可能にするカードユニット50も示されている。
【0028】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カード内に
記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在
する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられる
度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ1
52、カードユニット50がいずれの側のパチンコ遊技
機1に対応しているのかを示す連結台方向表示器15
3、カードユニット50内にカードが投入されているこ
とを示すカード投入表示ランプ154、記録媒体として
のカードが挿入されるカード挿入口155、およびカー
ド挿入口155の裏面に設けられているカードリーダラ
イタの機構を点検する場合にカードユニット50を解放
するためのカードユニット錠156が設けられている。
【0029】打球発射装置から発射された打球は、打球
レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7
を下りてくる。打球が通過ゲート11を通ってゲートス
イッチ12で検出されると、可変表示器10の表示数字
が連続的に変化する状態になる。また、打球が始動入賞
口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄
の変動を開始できる状態であれば、可変表示部9内の図
柄が回転を始める。図柄の変動を開始できる状態でなけ
れば、始動入賞記憶を1増やす。
【0030】可変表示部9内の画像の回転は、一定時間
が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせ
が大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に
移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過する
まで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞
するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球
が特定入賞領域に入賞しVカウントスイッチ22で検出
されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行わ
れる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウン
ド)許容される。
【0031】停止時の可変表示部9内の画像の組み合わ
せが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合
には、次に大当りとなる確率が高くなる。すなわち、高
確率状態という遊技者にとってさらに有利な状態とな
る。また、可変表示器10における停止図柄が所定の図
柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所
定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、可
変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が
高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と
開放回数が高められる。
【0032】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。可変表示装置8の背面で
は、図2に示すように、機構板36の上部に球貯留タン
ク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に
設置された状態でその上方から遊技球が球貯留タンク3
8に供給される。球貯留タンク38内の遊技球は、誘導
樋39を通って球払出装置に至る。
【0033】機構板36には、中継基板30を介して可
変表示部9を制御する可変表示制御ユニット29、基板
ケース32に覆われ遊技制御用マイクロコンピュータ等
が搭載された遊技制御基板(主基板)31、可変表示制
御ユニット29と遊技制御基板31との間の信号を中継
するための中継基板33、および遊技球の払出制御を行
う賞球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出
制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の
下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域7
に発射する打球発射装置34と、遊技効果ランプ・LE
D28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切
れランプ52に信号を送るためのランプ制御基板35が
設置されている。
【0034】また、図3はパチンコ遊技機1の機構板を
背面からみた背面図である。球貯留タンク38に貯留さ
れた玉は誘導樋39を通り、図3に示されるように、球
切れ検出器(球切れスイッチ)187a,187bを通
過して球供給樋186a,186bを経て球払出装置9
7に至る。球切れスイッチ187a,187bは遊技球
通路内の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、球
タンク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイ
ッチ167も設けられている。球払出装置97から払い
出された遊技球は、連絡口45を通ってパチンコ遊技機
1の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。
連絡口45の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設け
られている余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路46が形
成されている。入賞にもとづく景品球が多数払い出され
て打球供給皿3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口
45に到達した後さらに遊技球が払い出されると遊技球
は、余剰玉通路46を経て余剰玉受皿4に導かれる。さ
らに遊技球が払い出されると、感知レバー47が満タン
スイッチ48を押圧して満タンスイッチ48がオンす
る。その状態では、球払出装置97内のステッピングモ
ータの回転が停止して球払出装置97の動作が停止する
とともに打球発射装置34の駆動も停止する。
【0035】次に、機構板36に設置されている中間ベ
ースユニットの構成について説明する。中間ベースユニ
ットには、球供給樋186a,186bや球払出装置9
7が設置される。図4に示すように、中間ベースユニッ
トの上下には連結凹突部182が形成されている。連結
凹突部182は、中間ベースユニットと機構板36の上
部ベースユニットおよび下部ベースユニットを連結固定
するものである。
【0036】中間ベースユニットの上部には通路体18
4が固定されている。そして、通路体184の下部に球
払出装置97が固定されている。通路体184は、カー
ブ樋174(図3参照)によって流下方向を左右方向に
変換された2列の遊技球を流下させる払出球通路186
a,186bを有する。払出球通路186a,186b
の上流側には、球切れスイッチ187a,187bが設
置されている。球切れスイッチ187a,187bは、
払出球通路186a,186b内の遊技球の有無を検出
するものであって、球切れスイッチ187a,187b
が遊技球を検出しなくなると球払出装置97における払
出モータ(図4において図示せず)の回転を停止して球
払出が不動化される。
【0037】なお、球切れスイッチ187a,187b
は、払出球通路186a,186bに27〜28個程度
の遊技球が存在することを検出できるような位置に係止
片188によって係止されている。すなわち、球切れス
イッチ187a,187bは、賞球の一単位の最大払出
量(この実施の形態では15個)および球貸しの一単位
の最大払出量(この実施の形態では100円:25個)
以上が確保されていることが確認できるような位置に設
置されている。
【0038】通路体184の中央部は、内部を流下する
遊技球の球圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形
成されている。そして、払出球通路186a,186b
の間に止め穴189が形成されている。止め穴189の
裏面は中間ベースユニットに設けられている取付ボスが
はめ込まれる。その状態で止めねじがねじ止めされて、
通路体184は中間ベースユニットに固定される。な
お、ねじ止めされる前に、中間ベースユニットに設けら
れている係止突片185によって通路体184の位置合
わせを行えるようになっている。
【0039】通路体184の下方には、球払出装置97
に遊技球を供給するとともに故障時等には球払出装置9
7への遊技球の供給を停止する球止め装置190が設け
られている。球止め装置190の下方に設置される球払
出装置97は、直方体状のケース198の内部に収納さ
れている。ケース198の左右4箇所には突部が設けら
れている。各突部が中間ベースユニットに設けられてい
る位置決め突片に係った状態で、中間ベースユニットの
下部に設けられている弾性係合片にケース198の下端
がはめ込まれる。
【0040】図5は球払出装置97の分解斜視図であ
る。球払出装置97の構成および作用について図5を参
照して説明する。この実施形態における球払出装置97
は、ステッピングモータ(払出モータ)289がスクリ
ュー288を回転させることによりパチンコ玉を1個ず
つ払い出す。なお、球払出装置97は、入賞にもとづく
景品球だけでなく、貸し出すべき遊技球も払い出す。
【0041】図5に示すように、球払出装置97は、2
つのケース198a,198bを有する。それぞれのケ
ース198a,198bの左右2箇所に、球払出装置9
7の設置位置上部に設けられた位置決め突片に当接され
る係合突部280が設けられている。また、それぞれの
ケース198a,198bには、球供給路281a,2
81bが形成されている。球供給路281a,281b
は湾曲面282a,282bを有し、湾曲面282a,
282bの終端の下方には、球送り水平路284a,2
84bが形成されている。さらに、球送り水平路284
a,284bの終端に球排出路283a,283bが形
成されている。
【0042】球供給路281a,281b、球送り水平
路284a,284b、球排出路283a,283b
は、ケース198a,198bをそれぞれ前後に区画す
る区画壁295a,295bの前方に形成されている。
また、区画壁295a,295bの前方において、玉圧
緩衝部材285がケース198a,198b間に挟み込
まれる。玉圧緩衝部材285は、球払出装置97に供給
される玉を左右側方に振り分けて球供給路281a,2
81bに誘導する。
【0043】また、玉圧緩衝部材285の下部には、発
光素子(LED)286と受光素子(図示せず)とによ
る払出モータ位置センサが設けられている。発光素子2
86と受光素子とは、所定の間隔をあけて設けられてい
る。そして、この間隔内に、スクリュー288の先端が
挿入されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材28
5は、ケース198a,198bが張り合わされたとき
に、完全にその内部に収納固定される。
【0044】球送り水平路284a,284bには、払
出モータ289によって回転させられるスクリュー28
8が配置されている。払出モータ289はモータ固定板
290に固定され、モータ固定板290は、区画壁29
5a,295bの後方に形成される固定溝291a,2
91bにはめ込まれる。その状態で払出モータ289の
モータ軸が区画壁295a,295bの前方に突出する
ので、その突出の前方にスクリュー288が固定され
る。スクリュー288の外周には、払出モータ289の
回転によって球送り水平路284a,284bに載置さ
れた遊技球を前方に移動させるための螺旋突起288a
が設けられている。
【0045】そして、スクリュー288の先端には、発
光素子286を収納するように凹部が形成され、その凹
部の外周には、2つの切欠部292が互いに180度離
れて形成されている。従って、スクリュー288が1回
転する間に、発光素子286からの光は、切欠部292
を介して受光素子で2回検出される。
【0046】つまり、発光素子286と受光素子とによ
る払出モータ位置センサは、スクリュー288を定位置
で停止するためのものであり、かつ、払出動作が行われ
た旨を検出するものである。なお、発光素子286、受
光素子および払出モータ289からの配線は、まとめら
れてケース198a,198bの後部下方に形成された
引出穴から外部に引き出されコネクタに結線される。
【0047】遊技球が球送り水平路284a,284b
に載置された状態において、払出モータ289が回転す
ると、スクリュー288の螺旋突起288aによって、
遊技球は、球送り水平路284a,284b上を前方に
向かって移動する。そして、遂には、球送り水平路28
4a,284bの終端から球排出路283a,283b
に落下する。このとき、左右の球送り水平路284a,
284bからの落下は交互に行われる。すなわち、スク
リュー288が半回転する毎に一方から1個の遊技球が
落下する。従って、1個の遊技球が落下する毎に、発光
素子286からの光が受光素子によって検出される。
【0048】図4に示すように、球払出装置97の下方
には、球振分部材311が設けられている。球振分部材
311は、振分用ソレノイド310によって駆動され
る。例えば、ソレノイド310のオン時には、球振分部
材311は右側に倒れ、オフ時には左側に倒れる。振分
用ソレノイド310の下方には、近接スイッチによる賞
球カウントスイッチ301Aおよび球貸しカウントスイ
ッチ301Bが設けられている。入賞にもとづく賞球時
には、球振分部材311は右側に倒れ、球排出路283
a,283bからの玉はともに賞球カウントスイッチ3
01Aを通過する。また、球貸し時には、球振分部材3
11は左側に倒れ、球排出路283a,283bからの
玉はともに球貸しカウントスイッチ301Bを通過す
る。従って、球払出装置97は、賞球時と球貸し時とで
払出流下路を切り替えて、所定数の遊技媒体の払出を行
うことができる。
【0049】このように、球振分部材311を設けるこ
とによって、2条の玉流路を落下してきた玉は、賞球カ
ウントスイッチ301Aと球貸しカウントスイッチ30
1Bとのうちのいずれか一方しか通過しない。従って、
賞球であるのか球貸しであるのかの判断をすることな
く、賞球カウントスイッチ301Aと球貸しカウントス
イッチ301Bの検出出力から、直ちに賞球数または球
貸し数を把握することができる。
【0050】なお、この実施の形態では、電気的駆動源
の駆動によって遊技球を払い出す球払出装置として、ス
テッピングモータの回転によって遊技球が払い出される
球払出装置97を用いることにするが、その他の駆動源
によって遊技球を送り出す構造の球払出装置を用いても
よいし、電気的駆動源の駆動によってストッパを外し遊
技球の自重によって払い出しがなされる構造の球払出装
置を用いてもよい。
【0051】図6は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図6には、払出制御
基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射
制御基板91および表示制御基板80も示されている。
主基板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1
を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動
口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ19a,24aおよび賞球
カウントスイッチ301Aからの信号を基本回路53に
与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉
するソレノイド16および開閉板20を開閉するソレノ
イド21等を基本回路53からの指令に従って駆動する
ソレノイド回路59とが搭載されている。
【0052】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示部
9の画像表示開始に利用された始動入賞球の個数を示す
有効始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報等
をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対
して出力する情報出力回路64を含む。
【0053】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、プログラムに従
って制御動作を行うCPU56およびI/Oポート部5
7を含む。この実施の形態では、ROM54,RAM5
5はCPU56に内蔵されている。すなわち、CPU5
6は、1チップマイクロコンピュータである。なお、1
チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55
が内蔵されていればよく、ROM54およびI/Oポー
ト部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。ま
た、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにお
ける情報入出力可能な端子である。
【0054】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするためのシステムリセット回路
65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデ
コードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/
Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコ
ード回路67とが設けられている。なお、球払出装置9
7から主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、
図6ではそれらは省略されている。
【0055】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で打球が発射されるように制御され
る。
【0056】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設
けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示
器41および装飾ランプ25の表示制御を行うととも
に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28
a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れラン
プ52の表示制御を行う。ここで、ランプ制御手段は発
光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示
する可変表示部9および普通図柄を可変表示する可変表
示器10の表示制御は、表示制御基板80に搭載されて
いる表示制御手段によって行われる。
【0057】図7は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示部9の一実現例であるLCD(液晶表示装
置)82、可変表示器10、主基板31の出力ポート
(ポート0,2)570,572および出力バッファ回
路620,62Aとともに示すブロック図である。出力
ポート(出力ポート2)572からは8ビットのデータ
が出力され、出力ポート570からは1ビットのストロ
ーブ信号(INT信号)が出力される。
【0058】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、主
基板31からノイズフィルタ107および入力バッファ
回路105Bを介してINT信号が入力されると、入力
バッファ回路105Aを介して表示制御コマンドを受信
する。入力バッファ回路105A,105Bとして、例
えば汎用ICである74HC540,74HC14を使
用することができる。なお、表示制御用CPU101が
I/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ
回路105A,105Bと表示制御用CPU101との
間に、I/Oポートが設けられる。
【0059】そして、表示制御用CPU101は、受信
した表示制御コマンドに従って、LCD82に表示され
る画面の表示制御を行う。具体的には、表示制御コマン
ドに応じた指令をVDP103に与える。VDP103
は、キャラクタROM86から必要なデータを読み出
す。VDP103は、入力したデータに従ってLCD8
2に表示するための画像データを生成し、R,G,B信
号および同期信号をLCD82に出力する。
【0060】なお、図7には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データを格納するキャラクタROM86も示され
ている。キャラクタROM86に格納される使用頻度の
高い画像データとは、例えば、LCD82に表示される
人物、動物、または、文字、図形もしくは記号等からな
る画像などである。
【0061】入力バッファ回路105A,105Bは、
主基板31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信
号を通過させることができる。従って、表示制御基板8
0側から主基板31側に信号が伝わる余地はない。すな
わち、入力バッファ回路105A,105Bは、入力ポ
ートともに不可逆性情報入力手段を構成する。表示制御
基板80内の回路に不正改造が加えられても、不正改造
によって出力される信号が主基板31側に伝わることは
ない。
【0062】なお、出力ポート570,572の出力を
そのまま表示制御基板80に出力してもよいが、単方向
にのみ信号伝達可能な出力バッファ回路620,62A
を設けることによって、主基板31から表示制御基板8
0への一方向性の信号伝達をより確実にすることができ
る。すなわち、出力バッファ回路620,62Aは、出
力ポートともに不可逆性情報出力手段を構成する。
【0063】また、高周波信号を遮断するノイズフィル
タ107として、例えば3端子コンデンサやフェライト
ビーズが使用されるが、ノイズフィルタ107の存在に
よって、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったと
しても、その影響は除去される。なお、主基板31のバ
ッファ回路620,62Aの出力側にもノイズフィルタ
を設けてもよい。
【0064】図8は、主基板31およびランプ制御基板
35における信号送受信部分を示すブロック図である。
この実施の形態では、遊技領域7の外側に設けられてい
る遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28
cと遊技盤に設けられている装飾ランプ25の点灯/消
灯と、賞球ランプ51および球切れランプ52の点灯/
消灯とを示すランプ制御コマンドが主基板31からラン
プ制御基板35に出力される。また、始動記憶表示器1
8およびゲート通過記憶表示器41の点灯個数を示すラ
ンプ制御コマンドも主基板31からランプ制御基板35
に出力される。
【0065】図8に示すように、ランプ制御に関するラ
ンプ制御コマンドは、基本回路53におけるI/Oポー
ト部57の出力ポート(出力ポート0,3)570,5
73から出力される。出力ポート(出力ポート3)57
3は8ビットのデータを出力し、出力ポート570は1
ビットのINT信号を出力する。ランプ制御基板35に
おいて、主基板31からの制御コマンドは、入力バッフ
ァ回路355A,355Bを介してランプ制御用CPU
351に入力する。なお、ランプ制御用CPU351が
I/Oポートを内蔵していない場合には、入力バッファ
回路355A,355Bとランプ制御用CPU351と
の間に、I/Oポートが設けられる。
【0066】ランプ制御基板35において、ランプ制御
用CPU351は、各制御コマンドに応じて定義されて
いる遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,2
8c、装飾ランプ25の点灯/消灯パターンに従って、
遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28
c、装飾ランプ25に対して点灯/消灯信号を出力す
る。点灯/消灯信号は、遊技効果LED28a、遊技効
果ランプ28b,28c、装飾ランプ25に出力され
る。なお、点灯/消灯パターンは、ランプ制御用CPU
351の内蔵ROMまたは外付けROMに記憶されてい
る。
【0067】主基板31において、CPU56は、RA
M55の記憶内容に未払出の賞球残数があるときに賞球
ランプ51の点灯を指示する制御コマンドを出力し、前
述した遊技盤裏面の払出球通路186a,186bの上
流に設置されている球切れスイッチ187a,187b
(図3参照)が遊技球を検出しなくなると球切れランプ
52の点灯を指示する制御コマンドを出力する。ランプ
制御基板35において、各制御コマンドは、入力バッフ
ァ回路355A,355Bを介してランプ制御用CPU
351に入力する。ランプ制御用CPU351は、それ
らの制御コマンドに応じて、賞球ランプ51および球切
れランプ52を点灯/消灯する。なお、点灯/消灯パタ
ーンは、ランプ制御用CPU351の内蔵ROMまたは
外付けROMに記憶されている。
【0068】さらに、ランプ制御用CPU351は、制
御コマンドに応じて始動記憶表示器18およびゲート通
過記憶表示器41に対して点灯/消灯信号を出力する。
【0069】入力バッファ回路355A,355Bとし
て、例えば、汎用のCMOS−ICである74HC54
0,74HC14が用いられる。入力バッファ回路35
5A,355Bは、主基板31からランプ制御基板35
へ向かう方向にのみ信号を通過させることができる。従
って、ランプ制御基板35側から主基板31側に信号が
伝わる余地はない。たとえ、ランプ制御基板35内の回
路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力さ
れる信号がメイン基板31側に伝わることはない。な
お、入力バッファ回路355A,355Bの入力側にノ
イズフィルタを設けてもよい。
【0070】また、主基板31において、出力ポート5
70,573の外側にバッファ回路620,63Aが設
けられている。バッファ回路620,63Aとして、例
えば、汎用のCMOS−ICである74HC250,7
4HC14が用いられる。このような構成によれば、外
部から主基板31の内部に入力される信号が阻止される
ので、ランプ制御基板70から主基板31に信号が与え
られる可能性がある信号ラインをさらに確実になくすこ
とができる。なお、バッファ回路620,63Aの出力
側にノイズフィルタを設けてもよい。
【0071】図9は、主基板31における音声制御コマ
ンドの信号送信部分および音声制御基板70の構成例を
示すブロック図である。この実施の形態では、遊技進行
に応じて、遊技領域7の外側に設けられているスピーカ
27の音声出力を指示するための音声制御コマンドが、
主基板31から音声制御基板70に出力される。
【0072】図9に示すように、音声制御コマンドは、
基本回路53におけるI/Oポート部57の出力ポート
(出力ポート0,4)570,574から出力される。
出力ポート(出力ポート4)574からは8ビットのデ
ータが出力され、出力ポート570からは1ビットのI
NT信号が出力される。音声制御基板70において、主
基板31からの各信号は、入力バッファ回路705A,
705Bを介して音声制御用CPU701に入力する。
なお、音声制御用CPU701がI/Oポートを内蔵し
ていない場合には、入力バッファ回路705A,705
Bと音声制御用CPU701との間に、I/Oポートが
設けられる。
【0073】そして、例えばディジタルシグナルプロセ
ッサによる音声合成回路702は、音声制御用CPU7
01の指示に応じた音声や効果音を発生し音量切替回路
703に出力する。音量切替回路703は、音声制御用
CPU701の出力レベルを、設定されている音量に応
じたレベルにして音量増幅回路704に出力する。音量
増幅回路704は、増幅した音声信号をスピーカ27に
出力する。
【0074】入力バッファ回路705A,705Bとし
て、例えば、汎用のCMOS−ICである74HC54
0,74HC14が用いられる。入力バッファ回路70
5A,705Bは、主基板31から音声制御基板70へ
向かう方向にのみ信号を通過させることができる。よっ
て、音声制御基板70側から主基板31側に信号が伝わ
る余地はない。従って、音声制御基板70内の回路に不
正改造が加えられても、不正改造によって出力される信
号が主基板31側に伝わることはない。なお、入力バッ
ファ回路705A,705Bの入力側にノイズフィルタ
を設けてもよい。
【0075】また、主基板31において、出力ポート5
70,574の外側にバッファ回路620,67Aが設
けられている。バッファ回路620,67Aとして、例
えば、汎用のCMOS−ICである74HC250,7
4HC14が用いられる。このような構成によれば、外
部から主基板31の内部に入力される信号が阻止される
ので、音声制御基板70から主基板31に信号が与えら
れる可能性がある信号ラインをさらに確実になくすこと
ができる。なお、バッファ回路620,67Aの出力側
にノイズフィルタを設けてもよい。
【0076】図10は、払出制御基板37および球払出
装置97の構成要素などの払出に関連する構成要素を示
すブロック図である。図10に示すように、満タンスイ
ッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して主基
板31のI/Oポート57に入力される。満タンスイッ
チ48は、余剰球受皿4の満タンを検出するスイッチで
ある。また、球切れスイッチ187(187a,187
b)からの検出信号も、中継基板72および中継基板7
1を介して主基板31のI/Oポート57に入力され
る。
【0077】主基板31のCPU56は、球切れスイッ
チ187からの検出信号が球切れ状態を示しているか、
または、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状
態を示していると、払出禁止を指示する払出制御コマン
ドを送出する。払出禁止を指示する払出制御コマンドを
受信すると、払出制御基板37の払出制御用CPU37
1は球払出処理を停止する。
【0078】さらに、賞球カウントスイッチ301Aか
らの検出信号も、中継基板72および中継基板71を介
して主基板31のI/Oポート57に入力される。賞球
カウントスイッチ301Aは、球払出装置97の払出機
構部分に設けられ、実際に払い出された賞球払出球を検
出する。
【0079】入賞があると、払出制御基板37には、主
基板31の出力ポート(ポート0,1)570,571
から賞球個数を示す払出制御コマンドが入力される。出
力ポート(出力ポート1)571は8ビットのデータを
出力し、出力ポート570は1ビットのストローブ信号
(INT信号)を出力する。賞球個数を示す払出制御コ
マンドは、入力バッファ回路373Aを介してI/Oポ
ート372aに入力される。INT信号は、入力バッフ
ァ回路373Bを介して払出制御用CPU371の割込
端子に入力されている。払出制御用CPU371は、I
/Oポート372aを介して払出制御コマンドを入力
し、払出制御コマンドに応じて球払出装置97を駆動し
て賞球払出を行う。なお、この実施の形態では、払出制
御用CPU371は、1チップマイクロコンピュータで
あり、少なくともRAMが内蔵されている。
【0080】また、主基板31において、出力ポート5
70,571の外側にバッファ回路620,68Aが設
けられている。バッファ回路620,68Aとして、例
えば、汎用のCMOS−ICである74HC250,7
4HC14が用いられる。このような構成によれば、外
部から主基板31の内部に入力される信号が阻止される
ので、払出制御基板37から主基板31に信号が与えら
れる可能性がある信号ラインをさらに確実になくすこと
ができる。なお、バッファ回路620,68Aの出力側
にノイズフィルタを設けてもよい。
【0081】払出制御用CPU371は、出力ポート3
72gを介して、貸し球数を示す球貸し個数信号をター
ミナル基板160に出力し、ブザー駆動信号をブザー基
板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載さ
れている。さらに、出力ポート372eを介して、エラ
ー表示用LED374にエラー信号を出力する。
【0082】さらに、払出制御基板37の入力ポート3
72bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイ
ッチ301Aおよび球貸しカウントスイッチ301Bか
らの検出信号が入力される。球貸しカウントスイッチ3
01Bは、球払出装置97の払出機構部分に設けられ、
実際に払い出された貸し球を検出する。払出制御基板3
7からの払出モータ289への駆動信号は、出力ポート
372cおよび中継基板72を介して球払出装置97の
払出機構部分における払出モータ289に伝えられる。
【0083】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示スイッチ152、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設
けられている度数表示LED、球貸しスイッチおよび返
却スイッチが接続される。
【0084】残高表示基板74からカードユニット50
には、遊技者の操作に応じて、球貸しスイッチ信号およ
び返却スイッチ信号が払出制御基板37を介して与えら
れる。また、カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および球貸し可表示信号が払出制御基板37を介して
与えられる。カードユニット50と払出制御基板37の
間では、接続信号(VL信号)、ユニット操作信号(B
RDY信号)、球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し
完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(P
RDY信号)がI/Oポート372fを介してやりとり
される。
【0085】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
払出制御基板37の払出制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。また、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、VL信号を出
力する。払出制御用CPU371は、VL信号の入力状
態により接続状態/未接続状態を判定する。カードユニ
ット50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッ
チが操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基
板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の
遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロ
コンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力
する。そして、払出制御基板37の払出制御用CPU3
71は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち
上げ、カードユニット50からのBRQ信号の立ち下が
りを検出すると、払出モータ289を駆動し、所定個の
貸し球を遊技者に払い出す。このとき、振分用ソレノイ
ド310は駆動状態とされている。すなわち、球振分部
材311を球貸し側に向ける。そして、払出が完了した
ら、払出制御用CPU371は、カードユニット50に
対するEXS信号を立ち下げる。その後、カードユニッ
ト50からのBRDY信号がオン状態でなければ、賞球
払出制御を実行する。
【0086】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て払出制御基板37に入力される構成になって
いる。従って、球貸し制御に関して、カードユニット5
0から主基板31に信号が入力されることはなく、主基
板31の基本回路53にカードユニット50の側から不
正に信号が入力される余地はない。
【0087】なお、この実施の形態ではカードユニット
50が設けられている場合を例にするが、コイン投入に
応じてその金額に応じた遊技球を貸し出す場合にも本発
明を適用できる。また、この実施の形態では遊技球を貸
し出す場合を例にしているが、得点が加算されるもので
あっても本発明を適用できる。
【0088】この実施の形態では、少なくとも主基板3
1および払出制御基板37におけるRAMは、バックア
ップ電源でバックアップされている。すなわち、遊技機
に対する電力供給が停止しても、所定期間はRAMの内
容が保存される。そして、各CPUは、電源電圧の低下
を検出すると、所定の処理を行った後に電源復旧待ちの
状態になる。また、電源投入時に、各CPUは、RAM
にデータが保存されている場合には、保存データにもと
づいて電源断前の状態を復元する。
【0089】また、上述したように、払出制御基板3
7、表示制御基板80、ランプ制御基板35および音声
制御基板70にコマンドを送出するために、主基板31
の出力ポート(出力ポート0)570からINT信号が
各電気部品制御基板に出力される。この場合、例えば、
出力ポート570は8ビット構成であって、ビット0が
払出制御基板37へのINT信号、ビット1が表示制御
基板80へのINT信号、ビット2がランプ制御基板3
5へのINT信号、ビット3が音声制御基板70へのI
NT信号の出力用に用いられる。
【0090】図11は、CPU56周りの一構成例を示
すブロック図である。図11に示すように、第1の電源
監視回路(第1の電源監視手段)からの電圧低下信号
が、CPU56のマスク不能割込端子(XNMI端子)
に接続されている。第1の電源監視回路は、遊技機が使
用する各種直流電源のうちのいずれかの電源の電圧を監
視して電源電圧低下を検出する回路である。この実施の
形態では、VSLの電源電圧を監視して電圧値が所定値以
下になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。VSL
は、遊技機で使用される直流電圧のうちで最大のもので
あり、この例では+30Vである。従って、CPU56
は、割込処理によって電源断の発生を確認することがで
きる。なお、この実施の形態では、第1の電源監視回路
は、後述する電源基板に搭載されている。
【0091】図11には、システムリセット回路65も
示されているが、この実施の形態では、システムリセッ
ト回路65は、第2の電源監視回路(第2の電源監視手
段)も兼ねている。すなわち、リセットIC651は、
電源投入時に、外付けのコンデンサの容量で決まる所定
時間だけ出力をローレベルとし、所定時間が経過すると
出力をハイレベルにする。すなわち、リセット信号をハ
イレベルに立ち上げてCPU56を動作可能状態にす
る。また、リセットIC651は、第1の電源監視回路
が監視する電源電圧と等しい電源電圧であるVSLの電源
電圧を監視して電圧値が所定値(第1の電源監視回路が
電圧低下信号を出力する電源電圧値よりも低い値)以下
になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。従っ
て、CPU56は、第1の電源監視回路からの電圧低下
信号に応じて所定の電力供給停止時処理を行った後、シ
ステムリセットされる。なお、この実施の形態では、リ
セット信号と第2の電源監視回路からの電圧低下信号と
は同一の信号である。
【0092】図11に示すように、リセットIC651
からのリセット信号は、NAND回路947に入力され
るとともに、反転回路(NOT回路)944を介してカ
ウンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタ
IC941は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器943からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路9
45,946を介してNAND回路947に入力され
る。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)942のクロック端子に入力される。
フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力され
る。OR回路949の他方の入力には、NAND回路9
47の出力がNOT回路948を介して導入される。そ
して、OR回路949の出力がCPU56のリセット端
子に接続されている。このような構成によれば、電源投
入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット信
号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56
は、確実に動作を開始する。
【0093】そして、例えば、第1の電源監視回路の検
出電圧(電圧低下信号を出力することになる電圧)を+
22Vとし、第2の電源監視回路の検出電圧を+9Vと
する。そのように構成した場合には、第1の電源監視回
路と第2の電源監視回路とは、同一の電源VSLの電圧を
監視するので、第1の電圧監視回路が電圧低下信号を出
力するタイミングと第2の電圧監視回路が電圧低下信号
を出力するタイミングの差を所望の所定期間に確実に設
定することができる。所望の所定期間とは、第1の電源
監視回路からの電圧低下信号に応じて電力供給停止時処
理を開始してから電力供給停止時処理が確実に完了する
までの期間である。
【0094】この例では、第1の電源監視手段が検出信
号を出力することになる第1検出条件は+30V電源電
圧が+22Vにまで低下したことであり、第2の電源監
視手段が検出信号を出力することになる第2検出条件は
+30V電源電圧が+9Vにまで低下したことになる。
ただし、ここで用いられている電圧値は一例であって、
他の値を用いてもよい。
【0095】ただし、監視範囲が狭まるが、第1の電圧
監視回路および第2の電圧監視回路の監視電圧として+
5V電源電圧を用いることも可能である。その場合に
も、第1の電圧監視回路の検出電圧は、第2の電圧監視
回路の検出電圧よりも高く設定される。
【0096】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAMの少なくとも一
部は、電源基板から供給されるバックアップ電源によっ
てバックアップされ、遊技機に対する電源が断しても内
容は保存される。そして、+5V電源が復旧すると、シ
ステムリセット回路65からリセット信号が発せられる
ので、CPU56は、通常の動作状態に復帰する。その
とき、必要なデータがバックアップRAMに保存されて
いるので、停電等からの復旧時に停電発生時の遊技状態
に復帰することができる。
【0097】なお、図11では、電源投入時にCPU5
6のリセット端子に2回のリセット信号(ローレベル信
号)が与えられる構成が示されたが、リセット信号の立
ち上がりタイミングが1回しかなくても確実にリセット
解除されるCPUを使用する場合には、符号941〜9
49で示された回路素子は不要である。その場合、リセ
ットIC651の出力がそのままCPU56のリセット
端子に接続される。
【0098】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。PIOは、PB0〜PB
3の4ビットおよびPA0〜PA7の1バイトのポート
を有する。PB0〜PB3およびPA0〜PA7のポー
トは、入力/出力いずれにも設定できる。ただし、この
実施の形態では内蔵PIOを使用しない。その場合に
は、例えば、全ポートを入力モードとして、全ポートを
グラウンドレベルに接続する。なお、電源投入時に、P
IOは自動的に入力モードに設定される。
【0099】図12は、遊技機の電源基板910の一構
成例を示すブロック図である。電源基板910は、主基
板31、表示制御基板80、音声制御基板70、ランプ
制御基板35および払出制御基板37等の電気部品制御
基板と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御基
板および機構部品が使用する電圧を生成する。この例で
は、AC24V、VSL(DC+30V)、DC+21
V、DC+12VおよびDC+5Vを生成する。また、
バックアップ電源となるコンデンサ916は、DC+5
Vすなわち各基板上のIC等を駆動する電源のラインか
ら充電される。
【0100】トランス911は、交流電源からの交流電
圧を24Vに変換する。AC24V電圧は、コネクタ9
15に出力される。また、整流回路912は、AC24
Vから+30Vの直流電圧を生成し、DC−DCコンバ
ータ913およびコネクタ915に出力する。DC−D
Cコンバータ913は、+22V、+12Vおよび+5
Vを生成してコネクタ915に出力する。コネクタ91
5は例えば中継基板に接続され、中継基板から各電気部
品制御基板および機構部品に必要な電圧の電力が供給さ
れる。なお、トランス911の入力側には、遊技機に対
する電源供給を停止したり開始させたりするための電源
スイッチ918が設置されている。
【0101】DC−DCコンバータ913からの+5V
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が遮断され
たときの電気部品制御基板のバックアップRAM(電源
バックアップされているRAMすなわち記憶内容保持状
態となりうる記憶手段)に対して記憶状態を保持できる
ように電力を供給するバックアップ電源となる。また、
+5Vラインとバックアップ+5Vラインとの間に、逆
流防止用のダイオード917が挿入される。
【0102】なお、バックアップ電源として、+5V電
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。
【0103】また、電源基板910には、上述した第1
の電源監視回路を構成する電源監視用IC902が搭載
されている。電源監視用IC902は、VSL電源電圧を
導入し、VSL電源電圧を監視することによって電源断の
発生を検出する。具体的には、VSL電源電圧が所定値
(この例では+22V)以下になったら、電源断が生ず
るとして電圧低下信号を出力する。なお、監視対象の電
源電圧は、各電気部品制御基板に搭載されている回路素
子の電源電圧(この例では+5V)よりも高い電圧であ
ることが好ましい。この例では、交流から直流に変換さ
れた直後の電圧であるVSLが用いられている。電源監視
用IC902からの電圧低下信号は、主基板31や払出
制御基板37等に供給される。
【0104】電源監視用IC902が電源断を検知する
ための所定値は、通常時の電圧より低いが、各電気部品
制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度の電圧で
ある。また、電源監視用IC902が、CPU等の回路
素子を駆動するための電圧(この例では+5V)よりも
高く、また、交流から直流に変換された直後の電圧を監
視するように構成されているので、CPUが必要とする
電圧に対して監視範囲を広げることができる。従って、
より精密な監視を行うことができる。さらに、監視電圧
としてVSL(+30V)を用いる場合には、遊技機の各
種スイッチに供給される電圧が+12Vであることか
ら、電源瞬断時のスイッチオン誤検出の防止も期待でき
る。すなわち、+30V電源の電圧を監視すると、+3
0V作成の以降に作られる+12Vが落ち始める以前の
段階でそれの低下を検出できる。よって、+12V電源
の電圧が低下するとスイッチ出力がオン状態を呈するよ
うになるが、+12Vより早く低下する+30V電源電
圧を監視して電源断を認識すれば、スイッチ出力がオン
状態を呈する前に電源復旧待ちの状態に入ってスイッチ
出力を検出しない状態となることができる。
【0105】また、電源監視用IC902は、電気部品
制御基板とは別個の電源基板910に搭載されているの
で、第1の電源監視回路から複数の電気部品制御基板に
電圧低下信号を供給することができる。電圧低下信号を
必要とする電気部品制御基板が幾つあっても第1の電源
監視手段は1つ設けられていればよいので、各電気部品
制御基板における各電気部品制御手段が後述する復帰制
御を行っても、遊技機のコストはさほど上昇しない。
【0106】なお、図12に示された構成では、電源監
視用IC902の検出出力(電圧低下信号)は、バッフ
ァ回路918,919を介してそれぞれの電気部品制御
基板(例えば主基板31と払出制御基板37)に伝達さ
れるが、例えば、1つの検出出力を中継基板に伝達し、
中継基板から各電気部品制御基板に同じ信号を分配する
構成でもよい。また、電圧低下信号を必要とする基板数
に応じたバッファ回路を設けてもよい。
【0107】次に遊技機の動作について説明する。図1
3は、主基板31におけるCPU56が実行するメイン
処理を示すフローチャートである。遊技機に対する電源
が投入されると、メイン処理において、CPU56は、
まず、必要な初期設定を行う(ステップS1)。
【0108】そして、電源断時にバックアップRAM領
域のデータ保護処理(例えばパリティデータの付加等の
停電発生NMI処理)が行われたか否か確認する(ステ
ップS2)。この実施の形態では、不測の電源断が生じ
た場合には、バックアップRAM領域のデータを保護す
るための処理が行われている。そのような保護処理が行
われていた場合をバックアップありとする。バックアッ
プなしを確認したら、CPU56は初期化処理を実行す
る(ステップS2,S3)。なお、この実施の形態で
は、バックアップRAM領域にバックアップデータがあ
るか否かは、電源断時にバックアップRAM領域に設定
されるバックアップフラグの状態によって確認される。
例えば、バックアップフラグ領域に「55H」が設定さ
れていればバックアップあり(オン状態)を意味し、
「55H」以外の値が設定されていればバックアップな
し(オフ状態)を意味する。バックアップフラグ領域に
設定されている「55H」は、停電発生NMI処理にお
いてバックアップRAM領域のデータ保護処理が完了し
たときに設定されたデータであり、バックアップRAM
領域のデータにもとづくパリティコードである。
【0109】バックアップRAM領域にバックアップデ
ータがある場合には、CPU56は、バックアップRA
M領域のデータチェック(例えばパリティチェック)を
行う(ステップS4)。不測の電源断が生じた後に復旧
した場合には、バックアップRAM領域のデータは保存
されていたはずであるから、チェック結果は正常にな
る。チェック結果が正常でない場合には、内部状態を電
源断時の状態に戻すことができないので、停電復旧時で
ない電源投入時に実行される初期化処理を実行する(ス
テップS5,S3)。
【0110】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、内部状態を電源断時の状態に戻すための遊技状態復
旧処理を行う(ステップS6)。図14に示すように、
バックアップフラグの値が「55H」に設定され、か
つ、チェック結果が正常である場合に、ステップS6の
遊技状態復旧処理が実行される。そして、バックアップ
RAM領域に保存されていたPC(プログラムカウン
タ)の退避値がPCに設定され、そのアドレスに復帰す
る(ステップS7)。
【0111】通常の初期化処理の実行(ステップS3)
が完了すると、メイン処理で、タイマ割込フラグの監視
(ステップS9)の確認が行われるループ処理に移行す
る。なお、ループ内では、表示用乱数更新処理(ステッ
プS8)も実行される。
【0112】なお、この実施の形態では、ステップS2
でバックアップデータの有無が確認された後、バックア
ップデータが存在する場合にステップS4でバックアッ
プ領域のチェックが行われたが、逆に、バックアップ領
域のチェック結果が正常であったことが確認された後、
バックアップデータの有無の確認を行うようにしてもよ
い。また、バックアップデータの有無の確認、またはバ
ックアップ領域のチェックの何れか一方の確認を行うこ
とによって、停電復旧処理を実行するか否かを判定して
もよい。
【0113】また、例えば停電復旧処理を実行するか否
か判断する場合のパリティチェック(ステップS4)の
際に、すなわち、遊技状態を復旧するか否か判断する際
に、保存されていたRAMデータにおける特別プロセス
フラグ等や始動入賞記憶数データによって、遊技機が遊
技待機状態(図柄変動中でなく、大当り遊技中でなく、
確変中でなく、また、始動入賞記憶がない状態)である
ことが確認されたら、遊技状態復旧処理を行わずに初期
化処理を実行するようにしてもよい。
【0114】図15は、ステップS1の初期設定処理を
示すフローチャートである。初期設定処理において、C
PU56は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1
a)。割込禁止に設定すると、CPU56は、割込モー
ドを割込モード2に設定し(ステップS1b)、スタッ
クポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定する
(ステップS1c)。そして、CPU56は、内蔵デバ
イスレジスタの初期化を行う(ステップS1d)。ま
た、内蔵デバイス(内蔵周辺回路)であるCTC(カウ
ンタ/タイマ)およびPIO(パラレル入出力ポート)
の初期化(ステップS1e)を行った後、RAMをアク
セス可能状態に設定する(ステップS1f)。
【0115】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込(INT)のモードとして以
下の3種類のモードが用意されている。なお、マスク可
能な割込が発生すると、CPU56は、自動的に割込禁
止状態に設定するとともに、プログラムカウンタの内容
をスタックにセーブする。
【0116】割込モード0:割込要求を行った内蔵デバ
イスがRST命令(1バイト)またはCALL命令(3
バイト)をCPUの内部データバス上に送出する。よっ
て、CPU56は、RST命令に対応したアドレスまた
はCALL命令で指定されるアドレスの命令を実行す
る。リセット時に、CPU56は自動的に割込モード0
になる。よって、割込モード1または割込モード2に設
定したい場合には、初期設定処理において、割込モード
1または割込モード2に設定するための処理を行う必要
がある。
【0117】割込モード1:割込が受け付けられると、
常に0038(h)番地に飛ぶモードである。
【0118】割込モード2:CPU56の特定レジスタ
(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力
する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成
されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すな
わち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値と
され下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示さ
れるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあ
るが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各
内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出
する機能を有している。
【0119】よって、割込モード2に設定されると、各
内蔵デバイスからの割込要求を容易に処理することが可
能になり、また、プログラムにおける任意の位置に割込
処理を設置することが可能になる。さらに、割込モード
1とは異なり、割込発生要因毎のそれぞれの割込処理を
用意しておくことも容易である。上述したように、この
実施の形態では、初期設定処理のステップS1bにおい
て、CPU56は割込モード2に設定される。
【0120】図16は、通常の初期化処理(ステップS
3)の処理を示すフローチャートである。図16に示す
ように、初期化処理では、RAMのクリア処理が行われ
る(ステップS3a)。次いで、作業領域初期設定テー
ブルのアドレス値にもとづいて、所定の作業領域(例え
ば、普通図柄判定用乱数カウンタ、普通図柄判定用バッ
ファ、特別図柄左中右図柄バッファ、払出コマンド格納
ポインタなど)に初期値を設定する初期値設定処理(ス
テップS3b)が行われる。そして、2ms毎に定期的
にタイマ割込がかかるようにCPU56に設けられてい
るCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS3
c)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所
定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。そし
て、初期設定処理(ステップS1)において割込禁止
(図15参照)とされているので、初期化処理を終える
前に割込が許可される(ステップS3d)。
【0121】従って、この実施の形態では、CPU56
の内蔵CTCが繰り返しタイマ割込を発生するように設
定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2ms
に設定される。そして、図17に示すように、タイマ割
込が発生すると、CPU56は、タイマ割込フラグをセ
ットする(ステップS12)。
【0122】CPU56は、ステップS9において、タ
イマ割込フラグがセットされたことを検出すると、タイ
マ割込フラグをリセットするとともに(ステップS1
0)、遊技制御処理を実行する(ステップS11)。以
上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理
は2ms毎に起動されることになる。なお、この実施の
形態では、タイマ割込処理ではフラグセットのみがなさ
れ、遊技制御処理はメイン処理において実行されるが、
タイマ割込処理で遊技制御処理を実行してもよい。
【0123】以上に説明したように、この実施の形態で
は、CTCやPIOを内蔵するCPU56に対して、初
期設定処理で割込モード2が設定される。従って、内蔵
CTCを用いた定期的なタイマ割込処理を容易に実現で
きる。また、タイマ割込処理をプログラム上の任意の位
置に設置できる。また、内蔵PIOを用いたスイッチ検
出処理等を容易に割込処理で実現できる。その結果、プ
ログラム構成が簡略化され、プログラム開発工数が低減
する等の効果を得ることができる。
【0124】また、この実施の形態では、バックアップ
データの有無により電源断時の状態に復旧するか否かの
判断を行う。従って、停電後の電源復旧時などにおいて
電源投入された時に、バックアップデータ記憶領域の内
容に応じて電源断時の状態に復旧させるか否かの判断を
行うことができる。
【0125】さらに、バックアップデータの状態によっ
て電源断時の状態に復旧するか否かの判断が行われるの
で、停電後の電源復旧時などにおいて電源投入されたと
きに、バックアップデータ記憶領域の内容の状態に応じ
て電源断時の状態に復旧させるか否かの判断を行うこと
ができる。
【0126】図18は、ステップS11の遊技制御処理
を示すフローチャートである。遊技制御処理において、
CPU56は、まず、スイッチ回路58を介して、ゲー
トセンサ12、始動口センサ17、カウントセンサ23
および入賞口スイッチ19a,24aの状態を入力し、
各入賞口や入賞装置に対する入賞があったか否か判定す
る(スイッチ処理:ステップS21)。
【0127】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0128】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を示す各カウンタを更新する処
理を行う(ステップS23)。CPU56は、さらに、
停止図柄の種類を決定する乱数等の表示用乱数を更新す
る処理を行う(ステップS24)。
【0129】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS25)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS26)。普通図柄プロセス処理では、7セグメント
LEDによる可変表示器10を所定の順序で制御するた
めの普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選
び出されて実行される。そして、普通図柄プロセスフラ
グの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0130】また、CPU56は、払出制御基板37等
に送出される制御コマンドをRAM55の所定の領域に
設定して制御コマンドを送出する処理を行う(コマンド
制御処理:ステップS27)。
【0131】次いで、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力するデータ出力処理を行
う(ステップS29)。
【0132】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS30)。ソレノイド回路59は、駆動指令に応じて
ソレノイド16,21を駆動し、可変入賞球装置15ま
たは開閉板20を開状態または閉状態とする。
【0133】また、CPU56は、各入賞口への入賞を
検出するためのスイッチ17,23,19a,24aの
検出出力にもとづく賞球数の設定などを行う(ステップ
S31)。具体的には、入賞検出に応じて払出制御基板
37に払出制御コマンドを出力する。払出制御基板37
に搭載されている払出制御用CPU371は、払出制御
コマンドに応じて球払出装置97を駆動する。
【0134】以上のように、メイン処理には遊技制御処
理に移行すべきか否かを判定する処理が含まれ、CPU
56の内部タイマが定期的に発生するタイマ割込にもと
づくタイマ割込処理で遊技制御処理に移行すべきか否か
を判定するためのフラグがセットされるので、遊技制御
処理の全てが確実に実行される。つまり、遊技制御処理
の全てが実行されるまでは、次回の遊技制御処理に移行
すべきか否かの判定が行われないので、遊技制御処理中
の全ての各処理が実行完了することは保証されている。
【0135】なお、ここでは、主基板31のCPU56
が実行する遊技制御処理は、CPU56の内部タイマが
定期的に発生するタイマ割込にもとづくタイマ割込処理
でセットされるフラグに応じて実行されたが、定期的に
(例えば2ms毎)信号を発生するハードウェア回路を
設け、その回路からの信号をCPU56の外部割込端子
に導入し、割込信号によって遊技制御処理に移行すべき
か否かを判定するためのフラグをセットするようにして
もよい。
【0136】そのように構成した場合にも、遊技制御処
理の全てが実行されるまでは、フラグの判定が行われな
いので、遊技制御処理中の全ての各処理が実行完了する
ことが保証される。
【0137】図19は、主基板31から払出制御基板3
7に送出される払出制御コマンドのコマンド形態の一例
を示す説明図である。この実施の形態では、払出制御コ
マンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE
(制御内容の種類)を表し、2バイト目はEXT(制御
内容の詳細)を表す。なお、図19に示されたコマンド
形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。
MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」
とされ、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず
「0」とされる。
【0138】図20は、各電気部品制御手段に対する制
御コマンドを構成する8ビットの制御信号(この場合に
は払出制御信号)とINT信号(この場合には払出制御
信号INT)との関係を示すタイミング図である。図2
0に示すように、MODEまたはEXTのデータが出力
ポート(この場合にはポート1)に出力されてから、A
で示される期間が経過すると、CPU56は、データ出
力を示す信号であるINT信号をオン状態にする。ま
た、そこからBで示される期間が経過するとINT信号
をオフ状態にする。さらに、次に送出すべきデータがあ
る場合には、すなわち、MODEデータ送出後では、C
で示される期間をおいてから2バイト目のデータを出力
ポートに送出する。2バイト目のデータに関して、A,
Bの期間は、1バイト目の場合と同様である。
【0139】Aの期間は、CPU56が、コマンドの送
出準備の期間すなわちバッファに送出コマンドを設定す
る処理に要する期間であるとともに、制御信号線(この
場合には払出制御信号線)におけるデータの安定化のた
めの期間である。また、Bの期間は、INT信号安定化
のための期間である。そして、Cの期間は、電気部品制
御手段(この場合には払出制御手段)が確実にデータを
取り込めるように設定されている期間である。Cの期間
では、信号線上のデータは変化しない。すなわち、Cの
期間が経過するまでデータ出力が維持される。
【0140】後述するように、この実施の形態では、払
出制御基板37への払出制御コマンド、表示制御基板8
0への表示制御コマンド、ランプ制御基板35へのラン
プ制御コマンドおよび音声制御基板70への音声制御コ
マンドは、同一のルーチン(共通モジュール)を用いて
送出される。そこで、Cの期間すなわち1バイト目に関
するINT信号がオフ状態になってから2バイト目のデ
ータが送出開始されるまでの期間は、コマンド受信処理
に最も時間がかかる電気部品制御手段における受信処理
時間よりも長くなるように設定される。
【0141】なお、各電気部品制御手段は、INT信号
がオン状態(ハイレベル)からオフ状態(ローレベル)
になったことを検知して、例えば割込処理によって1バ
イトのデータの取り込み処理を開始する。
【0142】Cの期間が、コマンド受信処理に最も時間
がかかる電気部品制御手段における受信処理時間よりも
長いので、遊技制御手段が、各電気部品制御手段に対す
るコマンド送出処理を共通モジュールで制御しても、い
ずれの電気部品制御手段でも遊技制御手段からの制御コ
マンドを確実に受信することができる。
【0143】この実施の形態では、CPU56は、(1
1.776/2)MHzのシステムクロックで動作して
いる。そして、具体的には、Aの期間に138ステート
(1ステート=[2/11.776]μs)かけ、Bの
期間に82ステートかけ、Cの期間に251ステートか
けている。従って、Cの期間はAの期間よりも長い。す
なわち、CPU56は、INT信号出力処理を実行した
後に所定期間が経過すると次のデータを送出できる状態
になるが、その所定期間(Cの期間)は、INT信号出
力処理の前にデータを送出してからINT信号を出力開
始するまでの期間(Aの期間)よりも長い。上述したよ
うに、Aの期間はコマンドの信号線における安定化期間
であり、Cの期間は受信側がデータを取り込むのに要す
る時間を確保するための期間である。従って、Aの期間
をCの期間よりも短くすることによって、受信側の電気
部品制御手段が確実にコマンドを受信できる状態になる
という効果を得ることができるとともに、1つのコマン
ドの送出完了に要する期間が短縮される効果もある。
【0144】図21は、払出制御コマンドの内容の一例
を示す説明図である。図21に示された例において、M
ODE=FF(H),EXT=00(H)のコマンドF
F00(H)は、払出可能状態を指定する払出制御コマ
ンドである。すなわち、コマンドFF00(H)は、M
ODE=FF(H)によって遊技球の付与が可能か否か
を示す情報であることが特定され、EXT=00(H)
によって払出可能であることが特定される。また、MO
DE=FF(H),EXT=01(H)のコマンドFF
01(H)は、払出停止状態を指定する払出制御コマン
ドである。すなわち、コマンドFF01(H)は、MO
DE=FF(H)によって遊技球の付与が可能か否かを
示す情報であることが特定され、EXT=01(H)に
よって払出ができない状態にあることが特定される。さ
らに、MODE=F0(H)のコマンドF0XX(H)
は、賞球個数を指定する払出制御コマンドである。すな
わち、コマンドF0XX(H)は、MODE=F0
(H)によって賞球の付与数を示す情報であることが特
定され、EXT=XX(H)によって払出個数が特定さ
れる。
【0145】払出制御手段は、主基板31の遊技制御手
段からFF01(H)の払出制御コマンドを受信すると
賞球払出および球貸しを停止する状態となり、FF00
(H)の払出制御コマンドを受信すると賞球払出および
球貸しができる状態になる。また、賞球個数を指定する
払出制御コマンドを受信すると、受信したコマンドで指
定された個数に応じた賞球払出制御を行う。
【0146】なお、払出制御コマンドは、払出制御手段
が認識可能に1回だけ送出される。認識可能とは、この
例では、INT信号がオン状態になることであり、認識
可能に1回だけ送出されるとは、この例では、払出制御
信号の1バイト目および2バイト目のそれぞれに応じて
INT信号が1回だけオン状態になることである。
【0147】また、1つのコマンド(指令情報)は2バ
イト構成であるから、ノイズの影響を低減することがで
きる。すなわち、1つのコマンドが1バイトのコマンド
データで構成されている場合には、ノイズの影響でデー
タ化けが生じてもそのまま受信され、誤った制御がなさ
れてしまうおそれがあるが、2バイト構成であれば、双
方がともに正しく受信された場合に初めて、コマンドに
もとづく制御が開始されるので、1バイト構成の場合に
比べて誤動作の可能性を低減することができる。
【0148】図22は、表示制御コマンドの内容の一例
を示す説明図である。表示制御コマンドもMODEとE
XTの2バイト構成である。図22に示す例において、
コマンド8000(H)〜8022(H)、8100
(H)〜8122(H)は、特別図柄を可変表示する可
変表示部9における特別図柄の変動パターンを指定する
表示制御コマンドである。なお、変動パターンを指定す
るコマンドは変動開始指示も兼ねている。コマンド88
XX(X=4ビットの任意の値)は、可変表示器10で
可変表示される普通図柄の変動パターンに関する表示制
御コマンドである。コマンド89XXは、普通図柄の停
止図柄を指定する表示制御コマンドである。コマンド8
AXX(X=4ビットの任意の値)は、普通図柄の可変
表示の停止を指示する表示制御コマンドである。
【0149】コマンド91XX、92XXおよび93X
Xは、特別図柄の左中右の停止図柄を指定する表示制御
コマンドである。また、コマンドA0XXは、特別図柄
の可変表示の停止を指示する表示制御コマンドである。
コマンドBXXXは、大当り遊技開始から大当り遊技終
了までの間に送出される表示制御コマンドである。そし
て、コマンドC000およびEXXXは、特別図柄の変
動および大当り遊技に関わらない可変表示部9の表示状
態に関する表示制御コマンドである。表示制御基板80
の表示制御手段は、主基板31の遊技制御手段から上述
した表示制御コマンドを受信すると図22に示された内
容に応じて可変表示部9および可変表示器10の表示状
態を変更する。
【0150】図23は、ランプ制御コマンドの内容の一
例を示す説明図である。ランプ制御コマンドもMODE
とEXTの2バイト構成である。図23に示す例におい
て、コマンド8000(H)〜8022(H)、810
0(H)〜8122(H)は、可変表示部9における特
別図柄の変動パターンに対応したランプ・LED表示制
御パターンを指定するランプ制御コマンドである。ま
た、コマンドA0XX(X=4ビットの任意の値)は、
特別図柄の可変表示の停止時のランプ・LED表示制御
パターンを指示するランプ制御コマンドである。コマン
ドBXXXは、大当り遊技開始から大当り遊技終了まで
の間のランプ・LED表示制御パターンを指示するラン
プ制御コマンドである。そして、コマンドC000は、
客待ちデモンストレーション時のランプ・LED表示制
御パターンを指示するランプ制御コマンドである。
【0151】なお、コマンド8XXX、AXXX、BX
XXおよびCXXXは、遊技進行状況に応じて遊技制御
手段から送出されるランプ制御コマンドである。ランプ
制御手段は、主基板31の遊技制御手段から上述したラ
ンプ制御コマンドを受信すると図23に示された内容に
応じてランプ・LEDの表示状態を変更する。
【0152】コマンドE0XXは、始動記憶表示器18
の点灯個数を示すランプ制御コマンドである。例えば、
ランプ制御手段は、始動記憶表示器18における「X
X」で指定される個数の表示器を点灯状態とする。ま
た、コマンドE1XXは、ゲート通過記憶表示器41の
点灯個数を示すランプ制御コマンドである。例えば、ラ
ンプ制御手段は、ゲート通過記憶表示器41における
「XX」で指定される個数の表示器を点灯状態とする。
すなわち、それらのコマンドは、保留個数という情報を
報知するために設けられている発光体の制御を指示する
コマンドである。なお、始動記憶表示器18およびゲー
ト通過記憶表示器41の点灯個数に関するコマンドが点
灯個数の増減を示すように構成されていてもよい。
【0153】コマンドE200およびE201は、賞球
ランプ51の表示状態に関するランプ制御コマンドであ
り、コマンドE300およびE301は、球切れランプ
52の表示状態に関するランプ制御コマンドである。ラ
ンプ制御手段は、主基板31の遊技制御手段から「E2
01」のランプ制御コマンドを受信すると賞球ランプ5
1の表示状態を賞球残がある場合としてあらかじめ定め
られた表示状態とし、「E200」のランプ制御コマン
ドを受信すると賞球ランプ51の表示状態を賞球残がな
い場合としてあらかじめ定められた表示状態とする。ま
た、主基板31の遊技制御手段から「E300」のラン
プ制御コマンドを受信すると球切れランプ52の表示状
態を球あり中の表示状態とし、「E301」のランプ制
御コマンドを受信すると球切れランプ52の表示状態を
球切れ中の表示状態とする。すなわち、コマンドE20
0およびE201は、未賞球の遊技球があることを遊技
者等に報知するために設けられている発光体を制御する
ことを示すコマンドであり、コマンドE300およびE
301は、補給球が切れていることを遊技者や遊技店員
に報知するために設けられている発光体を制御すること
を示すコマンドである。
【0154】コマンドE400は、遊技機の電源投入
時、または特定遊技状態(高確率状態や時短状態、この
例では高確率状態)から通常状態(低確率状態や非時短
状態、この例では低確率状態)に移行したときのランプ
・LED表示制御パターンを指示するランプ制御コマン
ドである。コマンドE401は、通常状態(低確率状態
や非時短状態、この例では低確率状態)から特定遊技状
態(高確率状態や時短状態、この例では高確率状態)に
移行したときのランプ・LED表示制御パターンを指示
するランプ制御コマンドである。コマンドE402は、
大当り遊技中に発生したエラーが解除されたときのラン
プ・LED表示制御パターンを指示するランプ制御コマ
ンドである。そして、コマンドE403は、カウントス
イッチ23のエラーが発生したときのランプ・LED表
示制御パターンを指示するランプ制御コマンドである。
すなわち、それらのコマンドは、発光体によって遊技状
態を報知することを指示するコマンドである。この実施
の形態では、ランプ制御手段は、遊技状態を報知するこ
とを指示するコマンドを受信すると、装飾ランプ25、
遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,2
8cのうちの一部または全部を用いて、遊技状態を報知
するための点灯/消灯制御を行う。なお、装飾ランプ2
5、遊技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28
b,28cは、それぞれ、複数の発光体の集まりで構成
されていてもよく、その場合、装飾ランプ25、遊技効
果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28cの
うちの一部を用いて遊技状態を報知するということは、
例えば、装飾ランプ25を構成する複数の発光体のうち
の一部を用いてもよいということも意味する。
【0155】図24は、音声制御コマンドの内容の一例
を示す説明図である。音声制御コマンドもMODEとE
XTの2バイト構成である。図24に示す例において、
コマンド8XXX(X=4ビットの任意の値)は、特別
図柄の変動期間における音発生パターンを指定する音声
制御コマンドである。コマンドBXXX(X=4ビット
の任意の値)は、大当り遊技開始から大当り遊技終了ま
での間における音発生パターンを指定する音声制御コマ
ンドである。その他のコマンドは、特別図柄の変動およ
び大当り遊技に関わらない音声制御コマンドである。音
声制御基板70の音声制御手段は、主基板31の遊技制
御手段から上述した音声制御コマンドを受信すると図2
4に示された内容に応じて音声出力状態を変更する。
【0156】図25は、CPU56が実行する特別図柄
プロセス処理のプログラムの一例を示すフローチャート
である。図25に示す特別図柄プロセス処理は、図18
のフローチャートにおけるステップS25の具体的な処
理である。CPU56は、特別図柄プロセス処理を行う
際に、変動短縮タイマ減算処理(ステップS310)を
行った後に、内部状態に応じて、図25に示すステップ
S300〜S309のうちのいずれかの処理を行う。
【0157】ステップS310の変動短縮タイマ減算処
理では、特別図柄の変動時間短縮の条件を満たしている
か否か(例えば、始動入賞検出時から、その始動入賞に
もとづく処理が実行されるまでに所定時間が経過してい
るか否か)を確認するための変動短縮タイマを減算する
処理が行われる。そして、ステップS300〜S309
の各処理において、以下のような処理が実行される。
【0158】特別図柄変動待ち処理(ステップS30
0):始動入賞口14(この実施の形態では可変入賞球
装置15の入賞口)に打球入賞して始動口センサ17が
オンするのを待つ。始動口センサ17がオンすると、始
動入賞記憶数が満タンでなければ、始動入賞記憶数を+
1するとともに大当り決定用乱数等を抽出する。
【0159】特別図柄判定処理(ステップS301):
特別図柄の可変表示が開始できる状態になると、始動入
賞記憶数を確認する。始動入賞記憶数が0でなければ、
抽出されている大当り決定用乱数の値に応じて大当りと
するかはずれとするか決定する。
【0160】停止図柄設定処理(ステップS302):
左右中図柄の停止図柄を決定する。
【0161】リーチ動作設定処理(ステップS30
3):リーチ判定用乱数の値に応じてリーチ動作するか
否か決定するとともに、リーチ種類決定用乱数の値に応
じてリーチ時の変動期間を決定する。
【0162】全図柄変動開始処理(ステップS30
4):可変表示部9において全図柄が変動開始されるよ
うに制御する。このとき、表示制御基板80に対して、
左右中最終停止図柄と変動態様を指令する制御コマンド
が送信される。処理を終えると、内部状態(プロセスフ
ラグ)をステップS305に移行するように更新する。
【0163】全図柄停止待ち処理(ステップS30
5):所定時間が経過すると、可変表示部9において表
示される全図柄が停止されるように制御する。そして、
停止図柄が大当り図柄の組み合わせである場合には、内
部状態(プロセスフラグ)をステップS306に移行す
るように更新する。そうでない場合には、内部状態をス
テップS300に移行するように更新する。
【0164】大入賞口開放開始処理(ステップS30
6):大入賞口を開放する制御を開始する。具体的に
は、カウンタやフラグを初期化するとともに、ソレノイ
ド21を駆動して大入賞口を開放する。また、大当りフ
ラグ(大当り中であることを示すフラグ)のセットを行
う。処理を終えると、内部状態(プロセスフラグ)をス
テップS307に移行するように更新する。
【0165】大入賞口開放中処理(ステップS30
7):大入賞口ラウンド表示の表示制御コマンドデータ
を表示制御基板80に送出する制御や大入賞口の閉成条
件の成立を確認する処理等を行う。最終的な大入賞口の
閉成条件が成立したら、内部状態をステップS308に
移行するように更新する。
【0166】特定領域有効時間処理(ステップS30
8):Vカウントスイッチ22の通過の有無を監視し
て、大当り遊技状態継続条件の成立を確認する処理を行
う。大当り遊技状態継続の条件が成立し、かつ、まだ残
りラウンドがある場合には、内部状態をステップS30
6に移行するように更新する。また、所定の有効時間内
に大当り遊技状態継続条件が成立しなかった場合、また
は、全てのラウンドを終えた場合には、内部状態をステ
ップS309に移行するように更新する。
【0167】大当り終了処理(ステップS309):大
当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知するための
表示を行う。その表示が終了したら、内部状態をステッ
プS300に移行するように更新する。
【0168】上述したように、始動入賞口14に打球が
入賞すると、CPU56は、特別図柄プロセス処理にお
いて、大当りとするかはずれとするか、停止図柄、リー
チ態様、確変とするかしないかを決定するが、その決定
に応じた表示制御コマンド等の制御コマンドを、表示制
御手段等の電気部品制御手段に送出する。例えば表示制
御手段では、主基板31からの表示制御コマンドに応じ
て可変表示部9の表示制御が行われる。また、遊技の進
行に応じて、表示制御基板80、ランプ制御基板35お
よび音声制御基板70に制御コマンドを送出する。コマ
ンド送出方法はすでに述べたとおりである。
【0169】図26は、図18に示された遊技制御処理
におけるスイッチ処理(ステップS21)の賞球制御に
関連する部分を示すフローチャートである。スイッチ処
理において、CPU56は、球切れスイッチ187によ
って球切れを検出すると球切れ状態フラグをセットする
(ステップS121,S122)。また、球切れスイッ
チ187によって球切れでないことを検出すると球切れ
状態フラグをリセットする(ステップS121,S12
3)。
【0170】次いで、満タンスイッチ48によって下皿
満タンを検出すると満タンフラグをセットする(ステッ
プS124,S125)。また、満タンスイッチ48に
よって下皿満タンでないことを検出すると満タンフラグ
をリセットする(ステップS124,S126)。
【0171】さらに、カウントスイッチ23がオンした
ことを検出すると、15個カウンタを+1し(ステップ
S131,S132)、入賞口スイッチ19a,24a
のいずれかがオンしたことを検出すると、10個カウン
タを+1し(ステップS133,S134)、始動口ス
イッチ17がオンしたことを検出すると6個カウンタを
+1する(ステップS135,S136)。
【0172】なお、この実施の形態では、大入賞口を経
た入賞については15個の賞球を払い出し、始動入賞口
14を経た入賞については6個の賞球を払い出し、その
他の入賞口19,24および入賞球装置を経た入賞につ
いては10個の賞球を払い出すとする。15個カウンタ
は大入賞口への入賞数を計数するためのカウンタであ
り、10個カウンタは普通入賞口への入賞数を計数する
ためのカウンタであり、6個カウンタは始動入賞口への
入賞数を計数するためのカウンタである。
【0173】図27は、図18に示された遊技制御処理
における入賞球信号処理(ステップS31)の一例を示
すフローチャートである。この例では、入賞球信号処理
において、CPU56は、まず、払出停止状態であるか
否か確認する(ステップS201)。払出停止状態は、
払出制御基板37に対して払出停止状態指定のコマンド
を送出した後の状態である。払出停止状態でなければ、
上述した球切れ状態フラグまたは満タンフラグがオンに
なったか否かを確認する(ステップS202)。
【0174】いずれかがオン状態に変化したときには、
払出停止状態指定に関するコマンド送信テーブルの設定
を行う(ステップS203)。コマンド送信テーブルに
ついては後で詳しく説明する。なお、ステップS202
において、いずれか一方のフラグが既にオン状態であっ
たときに他方のフラグがオン状態になったときには、コ
マンド送信テーブルの設定(ステップS203)は行わ
れない。
【0175】また、払出停止状態であれば、球切れ状態
フラグおよび満タンフラグがともにオフ状態になったか
否かを確認する(ステップS204)。ともにオフ状態
となったときには、払出停止解除指定に関するコマンド
送信テーブルの設定を行う(ステップS205)。
【0176】次いで、CPU56は、入賞に応じた賞球
個数に関する払出制御コマンドをコマンド送信テーブル
に設定する制御を行う。まず、15個カウンタの値をチ
ェックする(ステップS211)。上述したように、1
5個カウンタは、遊技球が大入賞口に入賞してカウント
スイッチ23がオンするとカウントアップされる。15
個カウンタの値が0でない場合には、15個の賞球個数
指示に関するコマンド送信テーブルの設定を行う(ステ
ップS212)。また、15個カウンタの値を−1する
(ステップS213)。
【0177】15個カウンタの値が0であれば、10個
カウンタの値をチェックする(ステップS215)。上
述したように、10個カウンタは、遊技球が入賞口に入
賞して入賞口スイッチ19a,24aがオンするとカウ
ントアップされる。10個カウンタの値が0でない場合
には、10個の賞球個数指示に関するコマンド送信テー
ブルの設定を行う(ステップS216)。また、15個
カウンタの値を−1する(ステップS217)。
【0178】10個カウンタの値が0であれば、6個カ
ウンタの値をチェックする(ステップS221)。上述
したように、6個カウンタは、遊技球が始動入賞口に入
賞して始動口スイッチ17がオンするとカウントアップ
される。6個カウンタの値が0でない場合には、6個の
賞球個数指示に関するコマンド送信テーブルの設定を行
う(ステップS222)。また、6個カウンタの値を−
1する(ステップS223)。
【0179】以上にようにして、遊技制御手段から払出
制御基板37に払出制御コマンドを出力しようとすると
きに、コマンド送信テーブルの設定が行われる。図28
(A)は、コマンド送信テーブルの一構成例を示す説明
図である。1つのコマンド送信テーブルは3バイトで構
成され、1バイト目にはINTデータが設定される。ま
た、2バイト目のコマンドデータ1には、払出制御コマ
ンドの1バイト目のMODEデータが設定される。そし
て、3バイト目のコマンドデータ2には、払出制御コマ
ンドの2バイト目のEXTデータが設定される。
【0180】なお、EXTデータそのものがコマンドデ
ータ2の領域に設定されてもよいが、コマンドデータ2
には、EXTデータが格納されているテーブルのアドレ
スを指定するためのデータが設定されるようにしてもよ
い。この実施の形態では、コマンドデータ2のビット7
(ワークエリア参照ビット)が0であれば、コマンドデ
ータ2にEXTデータそのものが設定されていることを
示す。なお、そのようなEXTデータはビット7が0で
あるデータである。また、ワークエリア参照ビットが1
であれば、他の7ビットが、EXTデータが格納されて
いるテーブルのアドレスを指定するためのオフセットで
あることを示す。
【0181】この実施の形態では複数のコマンド送信テ
ーブルが用意され、使用すべきコマンド送信テーブルは
ポインタで指定される。また、複数のコマンド送信テー
ブルはリングバッファとして使用される。従って、CP
U56は、入賞球信号処理において、書込ポインタが指
しているコマンド送信テーブルに、INTデータ、コマ
ンドデータ1およびコマンドデータ2を設定する。そし
て、書込ポインタの値を更新する。1つのコマンド送信
テーブルは3バイト構成であるから、具体的には、書込
ポインタ値は+3される。
【0182】なお、図27に示す処理では、1回の処理
について1つの払出制御コマンドに関するコマンド送信
テーブル設定処理しか行われないが、複数のコマンド送
信テーブルが設けられているので、複数のコマンド送信
テーブル設定処理を行うように構成してもよい。例え
ば、複数の入賞が15個カウンタ、10個カウンタおよ
び6個カウンタに記憶されている場合に、1回の入賞球
信号処理で、複数のコマンド送信テーブル設定処理を行
ってもよい。
【0183】また、ここでは、払出制御コマンドについ
て説明するが、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド
および音声制御コマンドを送出するときにも、図28
(A)に示すようなコマンド送信テーブルに、INTデ
ータ、コマンドデータ1およびコマンドデータ2が設定
される。その際にも、書込ポインタが指しているコマン
ド送信テーブルに、INTデータ、コマンドデータ1お
よびコマンドデータ2が設定される。
【0184】図28(B)INTデータの一構成例を示
す説明図である。INTデータにおけるビット0は、払
出制御基板37に払出制御コマンドを送出すべきか否か
を示す。ビット0が「1」であるならば、払出制御コマ
ンドを送出すべきことを示す。従って、CPU56は、
入賞球信号処理において、INTデータに「01
(H)」を設定する。
【0185】なお、INTデータのビット1,2,3
は、それぞれ、表示制御コマンド、ランプ制御コマン
ド、音声制御コマンドを送出すべきか否かを示すビット
であり、CPU56は、それらのコマンドを送出すべき
タイミングになったら、特別図柄プロセス処理等で、ポ
インタが指しているコマンド送信テーブルに、INTデ
ータ、コマンドデータ1およびコマンドデータ2を設定
する。それらのコマンドを送出するときには、INTデ
ータの該当ビットが「1」に設定され、コマンドデータ
1およびコマンドデータ2にMODEデータおよびEX
Tデータが設定される。
【0186】図29は、図18に示された遊技制御処理
におけるコマンド制御処理(ステップS27)の処理例
を示すフローチャートである。コマンド制御処理は、コ
マンド出力処理を含む処理である。コマンド制御処理に
おいて、CPU56は、まず、コマンド送信テーブルの
アドレス(読出ポインタの内容)をスタック等に退避す
る(ステップS231)。そして、読出ポインタが指し
ていたコマンド送信テーブルのINTデータを引数1に
ロードする(ステップS232)。引数1は、後述する
コマンド送信処理に対する入力情報になる。また、コマ
ンド送信テーブルを指すアドレスを+1する(ステップ
S233)。従って、コマンド送信テーブルを指すアド
レスは、コマンドデータ1のアドレスに一致する。
【0187】そこで、CPU56は、コマンドデータ1
を読み出して引数2に設定する(ステップS234)。
引数2も、後述するコマンド送信処理に対する入力情報
になる。そして、コマンド送信処理ルーチンをコールす
る(ステップS235)。
【0188】図30は、コマンド送信ルーチンを示すフ
ローチャートである。コマンド送信ルーチンにおいて、
CPU56は、まず、引数1に設定されているデータす
なわちINTデータを、比較値として決められているワ
ークエリアに設定する(ステップS251)。次いで、
送信回数=4を、処理数として決められているワークエ
リアに設定する(ステップS252)。そして、払出制
御信号を出力するためのポート1(出力ポート571)
のアドレスをIOアドレスにセットする(ステップS2
53)。
【0189】次に、CPU56は、比較値を1ビット右
にシフトする(ステップS254)。シフト処理の結
果、キャリービットが1になったか否か確認する(ステ
ップS255)。キャリービットが1になったというこ
とは、INTデータにおける最も右側のビットが「1」
であったことを意味する。この実施の形態では4回のシ
フト処理が行われるのであるが、例えば、払出制御コマ
ンドを送出すべきことが指定されているときには、最初
のシフト処理でキャリービットが1になる。
【0190】キャリービットが1になった場合には、引
数2に設定されているデータ、この場合にはコマンドデ
ータ1(すなわちMODEデータ)を、IOアドレスと
して設定されているアドレスに出力する(ステップS2
56)。最初のシフト処理が行われたときにはIOアド
レスにポート1(出力ポート571)のアドレスが設定
されているので、結局、払出制御コマンドのMODEデ
ータがポート1に出力される。
【0191】次いで、CPU56は、IOアドレスを1
加算するとともに(ステップS257)、処理数を1減
算する(ステップS258)。加算前にポート1を示し
ていた場合には、IOアドレスに対する加算処理によっ
て、IOアドレスにはポート2(出力ポート572)の
アドレスが設定される。ポート2(出力ポート572)
は、表示制御コマンドを出力するためのポートである。
そして、CPU56は、処理数の値を確認し(ステップ
S259)、値が0になっていなければ、ステップS2
54に戻る。ステップS254で再度シフト処理が行わ
れる。
【0192】2回目のシフト処理ではINTデータにお
けるビット1の値が押し出され、ビット1の値に応じて
キャリーフラグが「1」または「0」になる。従って、
表示制御コマンドを送出すべきことが指定されているか
否かのチェックが行われる。同様に、3回目および4回
目のシフト処理によって、ランプ制御コマンドおよび音
声制御コマンドを送出すべきことが指定されているか否
かのチェックが行われる。このように、それぞれのシフ
ト処理が行われるときに、IOアドレスには、シフト処
理によってチェックされるコマンド(払出制御コマン
ド、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御
コマンド)に対応したIOアドレスが設定されている。
よって、キャリーフラグが「1」になったときには、対
応する出力ポート(ポート1〜ポート4)に制御コマン
ドが送出される。すなわち、1つの共通モジュールで、
各電気部品制御手段に対する制御コマンドの送出処理を
行うことができる。
【0193】また、このように、シフト処理のみによっ
てどの電気部品制御手段に対して制御コマンドを出力す
べきかが判定されるので、いずれの電気部品制御手段に
対して制御コマンドを出力すべきか判定する処理が簡略
化されている。
【0194】次に、CPU56は、シフト処理開始前の
INTデータが格納されている引数1の内容を読み出し
(ステップS260)、読み出したデータをポート0
(出力ポート570)に出力する(ステップS26
1)。INTデータでは、ステップS251〜S259
の処理で出力された制御コマンド(払出制御コマンド、
表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御コマ
ンド)に応じたINT信号の出力ビットに対応したビッ
トが「1」になっている。従って、ポート1〜ポート4
のいずれかに出力された制御コマンド(払出制御コマン
ド、表示制御コマンド、ランプ制御コマンド、音声制御
コマンド)に対応したINT信号がオン状態になる。
【0195】次いで、CPU56は、ウェイトカウンタ
に所定値を設定し(ステップS262)、その値が0に
なるまで1ずつ減算する(ステップS263,S26
4)。この処理は、図20に示されたBの期間を設定す
るための処理である。ウェイトカウンタの値が0になる
と、クリアデータ(00)を設定して(ステップS26
5)、そのデータをポート0に出力する(ステップS2
66)。よって、INT信号はオフ状態になる。そし
て、ウェイトカウンタに所定値を設定し(ステップS2
62)、その値が0になるまで1ずつ減算する(ステッ
プS268,S269)。この処理は、図20に示され
たCの期間を設定するための処理である。
【0196】従って、ステップS267でウェイトカウ
ンタに設定される値は、Cの期間が、制御コマンド受信
対象となる全ての電気部品制御手段が確実にコマンド受
信処理を行うのに十分な期間になるような値である。ま
た、ウェイトカウンタに設定される値は、Cの期間が、
ステップS251〜S259の処理に要する時間よりも
長くなるような値である。
【0197】以上のようにして、制御コマンドの1バイ
ト目のMODEデータが送出される。そこで、CPU5
6は、図29に示すステップS236で、コマンド送信
テーブルを指す値を1加算する。従って、3バイト目の
コマンドデータ2の領域が指定される。CPU56は、
指し示されたコマンドデータ2の内容を引数2にロード
する(ステップS237)。また、コマンドデータ2の
ビット7(ワークエリア参照ビット)の値が「0」であ
るか否か確認する(ステップS239)。0でなけれ
ば、コマンド拡張データアドレステーブルの先頭アドレ
スをポインタにセットし(ステップS239)、そのポ
インタにコマンドデータ2のビット6〜ビット0の値を
加算してアドレスを算出する(ステップS240)。そ
して、そのアドレスが指すエリアのデータを引数2にロ
ードする(ステップS241)。
【0198】コマンド拡張データアドレステーブルに
は、電気部品制御手段に送出されうるEXTデータが順
次設定されている。よって、以上の処理によって、ワー
クエリア参照ビットの値が「1」であれば、コマンドデ
ータ2の内容に応じたコマンド拡張データアドレステー
ブル内のEXTデータが引数2にロードされ、ワークエ
リア参照ビットの値が「0」であれば、コマンドデータ
2の内容がそのまま引数2にロードされる。なお、コマ
ンド拡張データアドレステーブルからEXTデータが読
み出される場合でも、そのデータのビット7は「0」で
ある。
【0199】次に、CPU56は、コマンド送信ルーチ
ンをコールする(ステップS242)。従って、MOD
Eデータの送出の場合と同様のタイミングでEXTデー
タが送出される。その後、CPU56は、コマンド送信
テーブルのアドレスを復帰し(ステップS243)、コ
マンド送信テーブルを指す読出ポインタの値を更新する
(ステップS244)。1つのコマンド送信テーブルは
3バイト構成であるから、具体的には、読出ポインタの
値は+3される。
【0200】以上のようにして、2バイト構成の制御コ
マンド(払出制御コマンド、表示制御コマンド、ランプ
制御コマンド、音声制御コマンド)が、対応する電気部
品制御手段に送信される。電気部品制御手段ではINT
信号の立ち下がりを検出すると制御コマンドの取り込み
処理を開始するのであるが、いずれの電気部品制御手段
についても、取り込み処理が完了する前に遊技制御手段
からの新たな信号が信号線に出力されることはない。す
なわち、各電気部品制御手段において、確実なコマンド
受信処理が行われる。なお、各電気部品制御手段は、I
NT信号の立ち上がりで制御コマンドの取り込み処理を
開始してもよい。また、INT信号の極性を図20に示
された場合と逆にしてもよい。
【0201】また、この実施の形態では、複数のコマン
ド送信テーブルがリングバッファとして用いられ、図2
9に示すコマンド制御処理では、読出ポインタが指して
いるコマンド送信テーブルを対象としてコマンド出力制
御が行われ、コマンド送信テーブルにデータを設定する
処理、例えば、図27に示す入賞球信号処理では、書込
ポインタが指すコマンド送信テーブルを対象としてコマ
ンド設定処理が行われる。従って、同時に複数のコマン
ド送出要求が発生しても、それらの要求にもとづくコマ
ンド出力処理は問題なく実行される。
【0202】次に、電気部品制御手段におけるコマンド
受信処理等を説明する。ここでは、払出制御手段おける
コマンド受信処理等について説明する。
【0203】図31は、払出制御用CPU371周りの
一構成例を示すブロック図である。図31に示すよう
に、第1の電源監視回路(第1の電源監視手段)からの
電圧低下信号が、バッファ回路960を介して払出制御
用CPU371のマスク不能割込端子(XNMI端子)
に接続されている。第1の電源監視回路は、遊技機が使
用する各種直流電源のうちのいずれかの電源の電圧を監
視して電源電圧低下を検出する回路である。この実施の
形態では、VSLの電源電圧を監視して電圧値が所定値以
下になるとローレベルの電圧低下信号を発生する。VSL
は、遊技機で使用される直流電圧のうちで最大のもので
あり、この例では+30Vである。従って、払出制御用
CPU371は、割込処理によって電源断の発生を確認
することができる。
【0204】この実施の形態で用いられる払出制御用C
PU371も、主基板31のCPU56と同様に、PI
OおよびCTCを内蔵している。ただし、この実施の形
態では内蔵PIOを使用しない。その場合には、例え
ば、全ポートを入力モードとして、全ポートをグラウン
ドレベルに接続する。
【0205】また、主基板31のCPU56と同様に、
払出制御用CPU371も、割込モード0〜2のいずれ
かに設定可能であり、CTCは、以下に説明するような
タイマモードまたはカウンタモードで動作可能である。
この実施の形態では、内蔵CTCのチャネル3がタイマ
モードで使用され、チャネル2がカウンタモードで使用
される。また、チャネル3はタイマ割込の発生源として
使用され、チャネル2は払出制御コマンド受信用として
使用される。また、払出制御用CPU371は複数チャ
ネルのCTCを内蔵している。動作モードは、チャネル
毎に設定可能である。
【0206】カウンタモード:払出制御用CPU371
のCLK/TRG端子にクロック信号の立上がりまたは
立下がりが入力されるとカウント値を−1する。そのチ
ャネルに対して割込発生許可が設定されている場合に
は、カウント値が0になると割込を発生するとともに、
初期値をカウンタに再ロードする。また、割込ベクタの
設定がなされていれば、カウント値が0になったとき
に、内部データバス上に割込ベクタを送出する。
【0207】タイマモード:システムクロック(内部ク
ロック)を1/16分周または1/256分周したクロ
ック信号にもとづいてカウント値を−1する。そのチャ
ネルに対して割込発生許可が設定されている場合には、
カウント値が0になると割込を発生するとともに、初期
値をカウンタに再ロードする。また、割込ベクタの設定
がなされていれば、カウント値が0になったときに、内
部データバス上に割込ベクタを送出する。
【0208】払出制御用CPU371のCLK/TRG
2端子には、主基板31からのINT信号(払出制御信
号INT)が接続されている。CLK/TRG2端子に
クロック信号が入力されると、払出制御用CPU371
に内蔵されているタイマカウンタレジスタCLK/TR
G2(CTCのチャネル2のカウンタ)の値がダウンカ
ウントされる。そして、レジスタ値が0になると割込が
発生する。従って、タイマカウンタレジスタCLK/T
RG2の初期値を「1」に設定しておけば、INT信号
の入力に応じて割込が発生することになる。
【0209】払出制御基板37には、システムリセット
回路975も搭載されているが、この実施の形態では、
システムリセット回路975は、第2の電源監視回路
(第2の電源監視手段)も兼ねている。すなわち、リセ
ットIC976は、電源投入時に、外付けのコンデンサ
に容量で決まる所定時間だけ出力をローレベルとし、所
定時間が経過すると出力をハイレベルにする。また、リ
セットIC976は、電源基板910に搭載されている
第1の電源監視回路が監視する電源電圧と等しい電源電
圧であるVSLの電源電圧を監視して電圧値が所定値(例
えば+9V)以下になるとローレベルの電圧低下信号を
発生する。従って、電源断時には、リセットIC976
からの電圧低下信号がローレベルになることによって払
出制御用CPU371がシステムリセットされる。な
お、図31に示すように、電圧低下信号はリセット信号
と同じ出力信号である。
【0210】リセットIC976が電源断を検知するた
めの所定値は、通常時の電圧より低いが、払出制御用C
PU371が暫くの間動作しうる程度の電圧である。ま
た、リセットIC976が、払出制御用CPU371が
必要とする電圧(この例では+5V)よりも高い電圧を
監視するように構成されているので、払出制御用CPU
371が必要とする電圧に対して監視範囲を広げること
ができる。従って、より精密な監視を行うことができ
る。
【0211】+5V電源から電力が供給されていない
間、払出制御用CPU371の内蔵RAMの少なくとも
一部は、電源基板から供給されるバックアップ電源がバ
ックアップ端子に接続されることによってバックアップ
され、遊技機に対する電源が断しても内容は保存され
る。そして、+5V電源が復旧すると、システムリセッ
ト回路975からリセット信号が発せられるので、払出
制御用CPU371は、通常の動作状態に復帰する。そ
のとき、必要なデータがバックアップされているので、
停電等からの復旧時には停電発生時の遊技状態に復帰す
ることができる。
【0212】以上のように、この実施の形態では、電源
基板910に搭載されている第1の電源監視回路が、遊
技機で使用される直流電圧のうちで最も高い電源VSLの
電圧を監視して、その電源の電圧が所定値を下回ったら
電圧低下信号(電源断検出信号)を発生する。電源断検
出信号が出力されるタイミングでは、IC駆動電圧は、
まだ各種回路素子を十分駆動できる電圧値になってい
る。従って、IC駆動電圧で動作する払出制御基板37
の払出制御用CPU371が所定の電力供給停止時処理
を行うための動作時間が確保されている。
【0213】なお、ここでも、第1の電源監視回路は、
遊技機で使用される直流電圧のうちで最も高い電源VSL
の電圧を監視することになるが、電源断検出信号を発生
するタイミングが、IC駆動電圧で動作する電気部品制
御手段が所定の電力供給停止時処理を行うための動作時
間が確保されるようなタイミングであれば、監視対象電
圧は、最も高い電源VSLの電圧でなくてもよい。すなわ
ち、少なくともIC駆動電圧よりも高い電圧を監視すれ
ば、電気部品制御手段が所定の電力供給停止時処理を行
うための動作時間が確保されるようなタイミングで電源
断検出信号を発生することができる。
【0214】その場合、上述したように、監視対象電圧
は、賞球カウントスイッチ301A等の遊技機の各種ス
イッチに供給される電圧が+12Vであることから、電
源断時のスイッチオン誤検出の防止も期待できる電圧で
あることが好ましい。すなわち、スイッチに供給される
電圧(スイッチ電圧)である+12V電源電圧が落ち始
める以前の段階で、電圧低下を検出できることが好まし
い。よって、少なくともスイッチ電圧よりも高い電圧を
監視することが好ましい。
【0215】なお、図31に示された構成では、システ
ムリセット回路975は、電源投入時に、コンデンサの
容量で決まる期間のローレベルを出力し、その後ハイレ
ベルを出力する。すなわち、リセット解除タイミングは
1回だけである。しかし、図11に示された主基板31
の場合と同様に、複数回のリセット解除タイミングが発
生するような回路構成を用いてもよい。
【0216】図32は、払出制御用CPU371のメイ
ン処理を示すフローチャートである。メイン処理では、
払出制御用CPU371は、まず、必要な初期設定を行
う(ステップS701)。
【0217】図33は、ステップS701の初期設定処
理を示すフローチャートである。初期設定処理におい
て、払出制御用CPU371は、まず、割込禁止に設定
する(ステップS701a)。次に、払出制御用CPU
371は、割込モードを割込モード2に設定し(ステッ
プS701b)、スタックポインタにスタックポインタ
指定アドレスを設定する(ステップS701c)。ま
た、払出制御用CPU371は、内蔵デバイスレジスタ
の初期化を行い(ステップS701d)、CTCおよび
PIOの初期化(ステップS701e)を行った後に、
RAMをアクセス可能状態に設定する(ステップS70
1f)。
【0218】この実施の形態では、内蔵CTCのうちの
一つのチャネルがタイマモードで使用される。従って、
ステップS701dの内蔵デバイスレジスタの設定処理
およびステップS701eの処理において、使用するチ
ャネルをタイマモードに設定するためのレジスタ設定、
割込発生を許可するためのレジスタ設定および割込ベク
タを設定するためのレジスタ設定が行われる。そして、
そのチャネルによる割込が上述したタイマ割込として用
いられる。なお、タイマ割込を例えば2ms毎に発生さ
せたい場合は、初期値として2msに相当する値が所定
のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。
【0219】なお、タイマモードに設定されたチャネル
に設定される割込ベクタは、タイマ割込処理の先頭番地
に相当するものである。具体的は、Iレジスタに設定さ
れた値と割込ベクタとでタイマ割込処理の先頭番地が特
定される。タイマ割込処理ではタイマ割込フラグがセッ
トされ、メイン処理でタイマ割込フラグがセットされて
いることが検知されると、払出制御処理が実行される。
すなわち、タイマ割込処理では、電気部品制御処理の一
例である払出制御処理を実行するための設定がなされ
る。
【0220】また、内蔵CTCのうちの他の一つのチャ
ネルがカウンタモードで使用される。従って、ステップ
S701dの内蔵デバイスレジスタの設定処理およびス
テップS701eの処理において、使用するチャネルを
カウンタモードに設定するためのレジスタ設定、割込発
生を許可するためのレジスタ設定および割込ベクタを設
定するためのレジスタ設定が行われる。
【0221】カウンタモードに設定されたチャネルに設
定される割込ベクタは、後述するコマンド受信割込処理
の先頭番地に相当するものである。具体的は、Iレジス
タに設定された値と割込ベクタとでコマンド受信割込処
理の先頭番地が特定される。
【0222】この実施の形態では、払出制御用CPU3
71でも割込モード2が設定される。従って、内蔵CT
Cのカウントアップにもとづく割込処理を使用すること
ができる。また、CTCが送出した割込ベクタに応じた
割込処理開始番地を設定することができる。
【0223】CTCのチャネル2(CH2)のカウント
アップにもとづく割込は、上述したタイマカウンタレジ
スタCLK/TRG2の値が「0」になったときに発生
する割込である。従って、例えばステップS701eに
おいて、タイマカウンタレジスタCLK/TRG2に初
期値「1」が設定される。また、CTCのチャネル3
(CH3)のカウントアップにもとづく割込は、CPU
の内部クロック(システムクロック)をカウントダウン
してレジスタ値が「0」になったら発生する割込であ
り、後述する2msタイマ割込として用いられる。具体
的には、CH3のレジスタ値はシステムクロックの1/
256周期で減算される。ステップS701eにおい
て、CH3のレジスタには、初期値として2msに相当
する値が設定される。なお、この実施の形態では、CH
2に関する割込番地は0074Hであり、CH3に関す
る割込番地は0076Hである。
【0224】そして、払出制御用CPU371は、払出
制御用のバックアップRAM領域にバックアップデータ
が存在しているか否かの確認を行う(ステップS70
2)。すなわち、例えば、主基板31のCPU56の処
理と同様に、電源断時にセットされるバックアップフラ
グがセット状態になっているか否かによって、バックア
ップデータが存在しているか否か確認する。バックアッ
プフラグがセット状態になっている場合には、バックア
ップデータありと判断する。バックアップデータなしと
判断された場合には、前回の電源オフ時に未払出の遊技
球がなかったことになり、内部状態を電源断時の状態に
戻す必要がない。従って、払出制御用CPU371は、
停電復旧時でない電源投入時に実行される初期化処理を
実行する(ステップS702,S703)。
【0225】バックアップRAM領域にバックアップデ
ータが存在している場合には、払出制御用CPU371
は、バックアップRAM領域のデータチェック(この例
ではパリティチェック)を行う(ステップS704)。
不測の電源断が生じた後に復旧した場合には、バックア
ップRAM領域のデータは保存されていたはずであるか
ら、チェック結果は正常になる。チェック結果が正常で
ない場合には、内部状態を電源断時の状態に戻すことが
できないので、停電復旧時でない電源投入時に実行され
る初期化処理を実行する(ステップS705,S70
3)。
【0226】チェック結果が正常であれば、払出制御用
CPU371は、内部状態を電源断時の状態に戻すため
の払出状態復旧処理を行う(ステップS706)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の指すアドレスに復帰する(ステッ
プS707)。
【0227】通常の初期化処理の実行(ステップS70
3)を終えると、払出制御用CPU371により実行さ
れるメイン処理は、タイマ割込フラグの監視(ステップ
S708)の確認が行われるループ処理に移行する。
【0228】なお、この実施の形態では、ステップS7
02でバックアップデータの有無が確認された後、バッ
クアップデータが存在する場合にステップS704でバ
ックアップ領域のチェックが行われたが、逆に、バック
アップ領域のチェック結果が正常であったことが確認さ
れた後に、バックアップデータの有無の確認が行われる
ようにしてもよい。また、バックアップデータの有無の
確認、またはバックアップ領域のチェックの何れか一方
を確認することによって、停電復旧処理を実行するか否
かを判断するように構成してもよい。
【0229】また、例えば停電復旧処理を実行するか否
か判断する場合のパリティチェック(ステップS70
4)の際などに、すなわち、遊技状態を復旧するか否か
判断する際に、保存されていたRAMデータにおける払
出遊技球数データ等によって、遊技機が払出待機状態
(払出途中でない状態)であることが確認されたら、払
出状態復旧処理を行わずに初期化処理を実行するように
してもよい。
【0230】通常の初期化処理では、図34に示すよう
に、レジスタおよびRAMのクリア処理(ステップS9
01)が行われ、所定の初期値の設定が行われる(ステ
ップS902)。そして、初期設定処理(ステップS7
01a)において割込禁止とされているので、初期化処
理を終える前に割込が許可される(ステップS90
3)。
【0231】この実施の形態では、払出制御用CPU3
71のCTCのCH3が繰り返しタイマ割込を発生する
ように設定される。また、繰り返し周期は2msに設定
される。そして、図35に示すように、タイマ割込が発
生すると、払出制御用CPU371は、タイマ割込フラ
グをセットする(ステップS721)。なお、図35に
は割込を許可することも明示されているが(ステップS
720)、2msタイマ割込処理では、最初に割込許可
状態に設定される。すなわち、2msタイマ割込処理中
には割込許可状態になっている。
【0232】払出制御用CPU371は、ステップS7
08において、タイマ割込フラグがセットされたことを
検出すると、タイマ割込フラグをリセットするとともに
(ステップS709)、払出制御処理を実行する(ステ
ップS710)。以上の制御によって、この実施の形態
では、払出制御処理は2ms毎に起動されることにな
る。なお、この実施の形態では、タイマ割込処理ではフ
ラグセットのみがなされ、払出制御処理はメイン処理に
おいて実行されるが、タイマ割込処理で払出制御処理を
実行してもよい。
【0233】払出制御用CPU371は、電源投入時
に、バックアップRAM領域のデータを確認するだけ
で、通常の初期設定処理を行うのか払出中の状態を復元
するのか決定できる。すなわち、簡単な判断によって、
未払出の遊技球について払出処理再開を行うことができ
る。さらに、この実施の形態では、主基板31における
遊技制御と同様に、パリティチェックコードによって記
憶内容保存の確実化が図られている。
【0234】図36は、払出制御用CPU371が内蔵
するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、
バックアップRAM領域に総合個数記憶(例えば2バイ
ト)および貸し球個数記憶が形成されている。総合個数
記憶は、主基板31の側から指示された払出個数の総数
を記憶するものである。貸し球個数記憶は、未払出の球
貸し個数を記憶するものである。
【0235】図37は、主基板31から受信した払出制
御コマンドを格納するための受信バッファの一構成例を
示す説明図である。この例では、2バイト構成の払出制
御コマンドを6個格納可能なリングバッファ形式の受信
バッファが用いられる。従って、受信バッファは、確定
コマンドバッファ1〜12の12バイトの領域で構成さ
れる。そして、受信したコマンドをどの領域に格納する
のかを示すコマンド受信個数カウンタが用いられる。コ
マンド受信個数カウンタは、0〜11の値をとる。
【0236】図38は、割込処理による払出制御コマン
ド受信処理を示すフローチャートである。主基板31か
らの払出制御用のINT信号は払出制御用CPU371
のCLK/TRG2端子に入力されている。よって、主
基板31からのINT信号がオン状態になると、払出制
御用CPU371に割込がかかり、図38に示す払出制
御コマンドの受信処理が開始される。
【0237】なお、ここでは払出制御手段のコマンド受
信処理について説明するが、表示制御手段、ランプ制御
手段および音声制御手段でも、同様のコマンド受信処理
が実行されている。
【0238】払出制御コマンドの受信処理において、払
出制御用CPU371は、まず、各レジスタをスタック
に退避する(ステップS850)。次いで、払出制御コ
マンドデータの入力に割り当てられている入力ポート3
72aからデータを読み込む(ステップS851)。そ
して、2バイト構成の払出制御コマンドのうちの1バイ
ト目であるか否か確認する(ステップS852)。1バ
イト目であるか否かは、受信したコマンドの先頭ビット
が「1」であるか否かによって確認される。先頭ビット
が「1」であるのは、2バイト構成である払出制御コマ
ンドのうちのMODEバイト(1バイト目)のはずであ
る(図19参照)。そこで、払出制御用CPU371
は、先頭ビットが「1」であれば、有効な1バイト目を
受信したとして、受信したコマンドを受信バッファ領域
におけるコマンド受信個数カウンタが示す確定コマンド
バッファに格納する(ステップS853)。
【0239】払出制御コマンドのうちの1バイト目でな
ければ、1バイト目を既に受信したか否か確認する(ス
テップS854)。既に受信したか否かは、受信バッフ
ァ(確定コマンドバッファ)に有効なデータが設定され
ているか否かによって確認される。
【0240】1バイト目を既に受信している場合には、
受信した1バイトのうちの先頭ビットが「0」であるか
否か確認する。そして、先頭ビットが「0」であれば、
有効な2バイト目を受信したとして、受信したコマンド
を、受信バッファ領域におけるコマンド受信個数カウン
タ+1が示す確定コマンドバッファに格納する(ステッ
プS855)。先頭ビットが「0」であるのは、2バイ
ト構成である払出制御コマンドのうちのEXTバイト
(2バイト目)のはずである(図19参照)。なお、ス
テップS854における確認結果が1バイト目を既に受
信したである場合には、2バイト目として受信したデー
タのうちの先頭ビットが「0」でなければ処理を終了す
る。
【0241】ステップS855において、2バイト目の
コマンドデータを格納すると、コマンド受信個数カウン
タに2を加算する(ステップS856)。そして、コマ
ンド受信カウンタが12以上であるか否か確認し(ステ
ップS857)、12以上であればコマンド受信個数カ
ウンタをクリアする(ステップS858)。その後、退
避されていたレジスタを復帰し(ステップS859)、
割込許可に設定する(ステップS859)。
【0242】コマンド受信割込処理中は割込禁止状態に
なっている。上述したように、2msタイマ割込処理中
は割込許可状態になっているので、2msタイマ割込中
にコマンド受信割込が発生した場合には、コマンド受信
割込処理が優先して実行される。また、コマンド受信割
込処理中に2msタイマ割込が発生しても、その割込処
理は待たされる。このように、この実施の形態では、主
基板31からのコマンド受信処理の処理優先度が高くな
っている。また、コマンド受信処理中には他の割込処理
が実行されないので、コマンド受信処理に要する最長時
間は決まる。コマンド受信処理中に他の割込処理が実行
可能であるように構成したのでは、コマンド受信処理に
要する最長の時間を見積もることは困難である。コマン
ド受信処理に要する最長時間が決まるので、遊技制御手
段のコマンド送出処理におけるCの期間(図20参照)
をどの程度にすればよいのかを正確に判断することがで
きる。
【0243】また、払出制御コマンドは2バイト構成で
あって、1バイト目(MODE)と2バイト目(EX
T)とは、受信側で直ちに区別可能に構成されている。
すなわち、先頭ビットによって、MODEとしてのデー
タを受信したのかEXTとしてのデータを受信したのか
を、受信側において直ちに検出できる。よって、上述し
たように、適正なデータを受信したのか否かを容易に判
定することができる。
【0244】図39は、ステップS710の払出制御処
理を示すフローチャートである。払出制御処理におい
て、払出制御用CPU371は、まず、中継基板72を
介して入力ポート372bに入力される賞球カウントス
イッチ301A、球貸しカウントスイッチ301Bがオ
ンしたか否かを判定する(スイッチ処理:ステップS7
51)。
【0245】次に、払出制御用CPU371は、センサ
(例えば、払出モータ289の回転数を検出するモータ
位置センサ)からの信号入力状態を確認してセンサの状
態を判定する等の処理を行う(入力判定処理:ステップ
S752)。払出制御用CPU371は、さらに、受信
した払出制御コマンドを解析し、解析結果に応じた処理
を実行する(コマンド解析実行処理:ステップS75
3)。
【0246】次いで、払出制御用CPU371は、主基
板31から払出停止指示コマンドを受信していたら払出
停止状態に設定し、払出開始指示コマンドを受信してい
たら払出停止状態の解除を行う(ステップS754)。
また、プリペイドカードユニット制御処理を行う(ステ
ップS755)。
【0247】次いで、払出制御用CPU371は、球貸
し要求に応じて貸し球を払い出す制御を行う(ステップ
S756)。さらに、払出制御用CPU371は、総合
個数記憶に格納された個数の賞球を払い出す賞球制御処
理を行う(ステップS757)。そして、払出制御用C
PU371は、出力ポート372cおよび中継基板72
を介して球払出装置97の払出機構部分における払出モ
ータ289に対して駆動信号を出力し、ステップS75
6の球貸し制御処理またはステップS757の賞球制御
処理で設定された回転数分払出モータ289を回転させ
る払出モータ制御処理を行う(ステップS758)。
【0248】なお、この実施の形態では、払出モータ2
89としてステッピングモータが用いられ、払出モータ
289を制御するために1−2相励磁方式が用いられ
る。従って、具体的には、払出モータ制御処理におい
て、8種類の励磁パターンデータが繰り返し払出モータ
289に出力される。また、この実施の形態では、各励
磁パターンデータが4msずつ出力される。
【0249】次いで、エラー検出処理が行われ、その結
果に応じてエラー表示LED374に所定の表示を行う
(エラー処理:ステップS759)。検出されるエラー
として、例えば、次の8種類がある。
【0250】賞球経路エラー:賞球払出動作終了したと
き、または払出モータ289が1回転したときに賞球カ
ウントスイッチ301Aが1個も遊技球の通過を検出し
なかったとき。エラー表示LED374に「0」が表示
される。
【0251】球貸し経路エラー:球貸しの払出動作終了
したとき、または払出モータ289が1回転したときに
球貸しカウントスイッチ301Bが1個も遊技球の通過
を検出しなかったとき。エラー表示LED374に
「1」が表示される。
【0252】賞球カウントスイッチ球詰まりエラー:賞
球カウントスイッチ301Aが0.5秒以上オンを検出
したとき。エラー表示LED374に「2」が表示され
る。
【0253】球貸しカウントスイッチ球詰まりエラー:
球貸しカウントスイッチ301Bが0.5秒以上オンを
検出したとき。エラー表示LED374に「3」が表示
される。
【0254】払出モータ球噛みエラー:払出モータ28
9が正常に回転しないとき。具体的には、払出モータ位
置センサのオンが所定期間以上継続したり、オフが所定
期間以上継続した場合。エラー表示LED374に
「4」が表示される。なお、払出モータ球噛みエラーが
生じた場合には、払出制御用CPU371は、50ms
の基準励磁相の出力を行った後、1−2相励磁の励磁パ
ターンデータのうちの4種類の励磁パターンデータを8
ms毎に出力することによる払出モータ289の逆回転
と正回転を繰り返す。
【0255】プリペイドカードユニット未接続エラー:
VL信号のオフが検出されたとき。エラー表示LED3
74に「5」が表示される。
【0256】プリペイドカードユニット通信エラー:規
定のタイミング以外でプリペイドカードユニット50か
ら信号出力されたことを検出したとき。エラー表示LE
D374に「6」が表示される。
【0257】払出停止状態:主基板31から払出停止を
示す払出制御コマンドを受信したとき。エラー表示LE
D374に「7」が表示される。なお、主基板31から
払出開始を示す払出制御コマンドを受信したときには、
その時点から2002ms後に、払出停止状態から払出
可能状態に復帰する。
【0258】さらに、外部接続端子(図示せず)から出
力する情報信号を制御する処理を行う(出力処理:ステ
ップS760)。なお、情報信号は、貸し球の払出一単
位(例えば25個)ごとに所定時間オンとなり、続いて
所定時間オフを出力する信号である。
【0259】図40は、ステップS751のスイッチ処
理の一例を示すフローチャートである。スイッチ処理に
おいて、払出制御用CPU371は、賞球カウントスイ
ッチ301Aがオン状態を示しているか否か確認する
(ステップS751a)。オン状態を示していれば、払
出制御用CPU371は、賞球カウントスイッチオンカ
ウンタを+1する(ステップS751b)。賞球カウン
トスイッチオンカウンタは、賞球カウントスイッチ30
1Aのオン状態を検出した回数を計数するためのカウン
タである。
【0260】そして、賞球カウントスイッチオンカウン
タの値をチェックし(ステップS751c)、その値が
2になっていれば、1個の賞球の払出が行われたと判断
する。1個の賞球の払出が行われたと判断した場合に
は、払出制御用CPU371は、賞球未払出カウンタ
(総合個数記憶に格納されている賞球数)を−1する
(ステップS751d)。
【0261】ステップS751aにおいて賞球カウント
スイッチ301Aがオン状態でないことが確認される
と、払出制御用CPU371は、賞球カウントスイッチ
オンカウンタをクリアする(ステップS751e)。そ
して、この実施の形態では、球貸しカウントスイッチ3
01Bがオン状態を示しているか否か確認する(ステッ
プS751f)。オン状態を示していれば、払出制御用
CPU371は、球貸しカウントスイッチオンカウンタ
を+1する(ステップS751g)。球貸しカウントス
イッチオンカウンタは、球貸しカウントスイッチ301
Bのオン状態を検出した回数を計数するためのカウンタ
である。
【0262】そして、球貸しカウントスイッチオンカウ
ンタの値をチェックし(ステップS751h)、その値
が2になっていれば、1個の貸し球の払出が行われたと
判断する。1個の貸し球の払出が行われたと判断した場
合には、払出制御用CPU371は、貸し球未払出個数
カウンタ(貸し球個数記憶に格納されている貸し球数)
を−1する(ステップS751i)。
【0263】ステップS751fにおいて球貸しカウン
トスイッチ301Bがオン状態でないことが確認される
と、払出制御用CPU371は、球貸しカウントスイッ
チオンカウンタをクリアする(ステップS751j)。
【0264】図41は、ステップS753のコマンド解
析実行処理の一例を示すフローチャートである。コマン
ド解析実行処理において、払出制御用CPU371は、
確定コマンドバッファ領域中に受信コマンドがあるか否
かの確認を行う(ステップS753a)。受信コマンド
があれば、受信した払出制御コマンドが払出個数指示コ
マンドであるか否かの確認を行う(ステップS753
b)。なお、確定コマンドバッファ領域中に複数の受信
コマンドがある場合には、受信した払出制御コマンドが
払出個数指示コマンドであるか否かの確認は、最も前に
受信された受信された受信コマンドについて行われる。
【0265】受信した払出制御コマンドが払出個数指示
コマンドであれば、払出個数指示コマンドで指示された
個数を総合個数記憶に加算する(ステップS753
c)。すなわち、払出制御用CPU371は、主基板3
1のCPU56から送られた払出個数指示コマンドに含
まれる賞球数をバックアップRAM領域(総合個数記
憶)に記憶する。
【0266】なお、払出制御用CPU371は、必要な
らば、コマンド受信個数カウンタの減算や確定コマンド
バッファ領域における受信コマンドシフト処理を行う。
【0267】図42は、ステップS754の払出停止状
態設定処理の一例を示すフローチャートである。払出停
止状態設定処理において、払出制御用CPU371は、
確定コマンドバッファ領域中に受信コマンドがあるか否
かの確認を行う(ステップS754a)。確定コマンド
バッファ領域中に受信コマンドがあれば、受信した払出
制御コマンドが払出停止指示コマンドであるか否かの確
認を行う(ステップS754b)。払出停止指示コマン
ドであれば、払出制御用CPU371は、払出停止状態
に設定する(ステップS754c)。
【0268】ステップS754bで受信コマンドが払出
停止指示コマンドでないことを確認すると、受信した払
出制御コマンドが払出開始指示コマンドであるか否かの
確認を行う(ステップS754d)。払出開始指示コマ
ンドであれば、払出停止状態を解除する(ステップS7
54e)。
【0269】図43は、ステップS755のプリペイド
カードユニット制御処理の一例を示すフローチャートで
ある。プリペイドカードユニット制御処理において、払
出制御用CPU371は、カードユニット制御用マイク
ロコンピュータより入力されるVL信号を検知したか否
かを確認する(ステップS755a)。VL信号を検知
していなければ、VL信号非検知カウンタを+1する
(ステップS755b)。また、払出制御用CPU37
1は、VL信号非検知カウンタの値が本例では125で
あるか否か確認する(ステップS755c)。VL信号
非検知カウンタの値が125であれば、払出制御用CP
U371は、発射制御基板91への発射制御信号出力を
停止して、駆動モータ94を停止させる(ステップS7
55d)。
【0270】以上の処理によって、125回(2ms×
125=250ms)継続してVL信号のオフが検出さ
れたら、球発射禁止状態に設定される。
【0271】ステップS755aにおいてVL信号を検
知していれば、払出制御用CPU371は、VL信号非
検知カウンタをクリアする(ステップS755e)。そ
して、払出制御用CPU371は、発射制御信号出力を
停止していれば(ステップS755f)、発射制御基板
91への発射制御信号出力を開始して駆動モータ94を
動作可能状態にする(ステップS755g)。
【0272】図44および図45は、ステップS756
の球貸し制御処理の一例を示すフローチャートである。
なお、この実施の形態では、連続的な払出数の最大値を
貸し球の一単位(例えば25個)とするが、連続的な払
出数の最大値は他の数であってもよい。
【0273】球貸し制御処理において、払出制御用CP
U371は、貸し球払出中であるか否かの確認を行い
(ステップS511)、貸し球払出中であれば図45に
示す球貸し中の処理に移行する。なお、貸し球払出中で
あるか否かは、後述する球貸し処理中フラグの状態によ
って判断される。貸し球払出中でなければ、賞球の払出
中であるか否か確認する(ステップS512)。賞球の
払出中であるか否は、後述する賞球処理中フラグの状態
によって判断される。
【0274】貸し球払出中でも賞球払出中でもなけれ
ば、払出制御用CPU371は、カードユニット50か
ら球貸し要求があったか否かを確認する(ステップS5
13)。要求があれば、球貸し処理中フラグをオンする
とともに(ステップS514)、25(球貸し一単位
数:ここでは100円分)をバックアップRAM領域の
貸し球個数記憶に設定する(ステップS515)。そし
て、払出制御用CPU371は、EXS信号をオンする
(ステップS516)。また、球払出装置97の下方の
球振分部材311を球貸し側に設定するために振分用ソ
レノイド310を駆動する(ステップS517)。さら
に、払出モータ289をオンして(ステップS51
8)、図45に示す球貸し中の処理に移行する。
【0275】なお、払出モータ289をオンするのは、
厳密には、カードユニット50が受付を認識したことを
示すためにBRQ信号をOFFとしてからである。な
お、球貸し処理中フラグはバックアップRAM領域に設
定される。
【0276】図45は、払出制御用CPU371による
払出制御処理における球貸し中の処理を示すフローチャ
ートである。球貸し処理では、払出モータ289がオン
していなければオンする。なお、この実施の形態では、
ステップS751のスイッチ処理で、球貸しカウントス
イッチ301Bの検出出力による遊技球の払出がなされ
たか否かの確認を行うので、球貸し制御処理では貸し球
個数記憶の減算などは行われない。球貸し制御処理にお
いて、払出制御用CPU371は、貸し球通過待ち時間
中であるか否かの確認を行う(ステップS519)。貸
し球通過待ち時間中でなければ、貸し球の払出を行い
(ステップS520)、払出モータ289の駆動を終了
すべきか(一単位の払出動作が終了したか)否かの確認
を行う(ステップS521)。具体的には、所定個数の
払出に対応した回転が完了したか否かを確認する。所定
個数の払出に対応した回転は、払出モータ位置センサの
出力によって監視される。所定個数の払出に対応した回
転が完了した場合には、払出制御用CPU371は、払
出モータ289の駆動を停止し(ステップS522)、
貸し球通過待ち時間の設定を行う(ステップS52
3)。
【0277】なお、ステップS520の球貸し処理で
は、払出モータ位置センサのオンとオフとがタイマ監視
されるが、所定時間以上のオン状態またはオフ状態が継
続したら、払出制御用CPU371は、払出モータ球噛
みエラーが生じたと判断する。
【0278】ステップS519で貸し球通過待ち時間中
であれば、払出制御用CPU371は、貸し球通過待ち
時間が終了したか否かの確認を行う(ステップS52
4)。貸し球通過待ち時間は、最後の払出球が払出モー
タ289によって払い出されてから球貸しカウントスイ
ッチ301Bを通過するまでの時間である。貸し球通過
待ち時間の終了を確認すると、一単位の貸し球は全て払
い出された状態であるので、カードユニット50に対し
て次の球貸し要求の受付が可能になったことを示すため
にEXS信号をオフにする(ステップS524)。ま
た、振分ソレノイドをオフするとともに(ステップS5
25)、球貸し処理中フラグをオフする(ステップS5
27)。なお、貸し玉通過待ち時間が経過するまでに最
後の払出球が球貸しカウントスイッチ301Bを通過し
なかった場合には、球貸し経路エラーとされる。また、
この実施の形態では、賞球も球貸しも同じ払出装置で行
われる。
【0279】なお、球貸し要求の受付を示すEXS信号
をオフにした後、所定期間内に再び球貸し要求信号であ
るBRQ信号がオンしたら、振分ソレノイドおよび払出
モータをオフせずに球貸し処理を続行するようにしても
よい。すなわち、所定単位(この例では100円単位)
毎に球貸し処理を行うのではなく、球貸し処理を連続し
て実行するように構成することもできる。
【0280】貸し球個数記憶の内容は、遊技機の電源が
断しても、所定期間電源基板910のバックアップ電源
によって保存される。従って、所定期間中に電源が回復
すると、払出制御用CPU371は、貸し球個数記憶の
内容にもとづいて球貸し処理を継続することができる。
【0281】図46および図47は、ステップS757
の賞球制御処理の一例を示すフローチャートである。な
お、この例では、連続的な払出数の最大値を貸し球の一
単位と同数(例えば25個)とするが、連続的な払出数
の最大値は他の数であってもよい。
【0282】賞球制御処理において、払出制御用CPU
371は、貸し球払出中であるか否か確認する(ステッ
プS531)。貸し球払出中であるか否かは、球貸し処
理中フラグの状態によって判断される。貸し球払出中で
なければ賞球の払出中であるか否か確認し(ステップS
532)、賞球の払出中であれば図47に示す賞球中の
処理に移行する。賞球の払出中であるか否かは、後述す
る賞球処理中フラグの状態によって判断される。
【0283】貸し球払出中でも賞球払出中でもなけれ
ば、払出制御用CPU371は、カードユニット50か
らの球貸し準備要求があるか否か確認する(ステップS
533)。球貸し準備要求があるか否かは、カードユニ
ット50から入力されるBRDY信号のオン(要求あ
り)またはオフ(要求なし)を確認することによって行
われる。
【0284】カードユニット50からの球貸し準備要求
がなければ、払出制御用CPU371は、総合個数記憶
に格納されている賞球数(未払出の賞球数)が0でない
か否か確認する(ステップS534)。総合個数記憶に
格納されている賞球数が0でなければ、賞球制御用CP
U371は、賞球処理中フラグをオンし(ステップS5
35)、総合個数記憶の値が25以上であるか否か確認
する(ステップS536)。なお、賞球処理中フラグ
は、バックアップRAM領域に設定される。
【0285】総合個数記憶に格納されている賞球数が2
5以上であると、払出制御用CPU371は、25個分
の遊技球を払い出すまで払出モータ289を回転させる
ように払出モータ289に対して駆動信号を出力するた
めに、25個払出動作の設定を行う(ステップS53
7)。総合個数記憶に格納されている賞球数が25以上
でなければ、払出制御用CPU371は、総合個数記憶
に格納されている全ての遊技球を払い出すまで払出モー
タ289を回転させるように駆動信号を出力するため
に、全個数払出動作の設定を行う(ステップS53
8)。次いで、払出モータ289をオンする(ステップ
S538)。なお、振分ソレノイドはオフ状態であるか
ら、球払出装置97の下方の球振分部材は賞球側に設定
されている。そして、図47に示す賞球制御処理におけ
る賞球払出中の処理に移行する。
【0286】図47は、払出制御用CPU371による
払出制御処理における賞球中の処理の一例を示すフロー
チャートである。賞球制御処理では、払出モータ289
がオンしていなければオンする。なお、この実施の形態
では、ステップS751のスイッチ処理で、賞球カウン
トスイッチ301Aの検出出力による遊技球の払出がな
されたか否かの確認を行うので、賞球制御処理では総合
個数記憶の減算などは行われない。賞球中の処理におい
て、払出制御用CPU371は、賞球通過待ち時間中で
あるか否かの確認を行う(ステップS540)。賞球通
過待ち時間中でなければ、賞球払出を行い(ステップS
541)、払出モータ289の駆動を終了すべきか(2
5個または25個未満の所定の個数の払出動作が終了し
たか)否かの確認を行う(ステップS542)。具体的
には、所定個数の払出に対応した回転が完了したか否か
を確認する。所定個数の払出に対応した回転は、払出モ
ータ位置センサの出力によって監視される。所定個数の
払出に対応した回転が完了した場合には、払出制御用C
PU371は、払出モータ289の駆動を停止し(ステ
ップS543)、賞球通過待ち時間の設定を行う(ステ
ップS544)。賞球通過待ち時間は、最後の払出球が
払出モータ289によって払い出されてから賞球カウン
トスイッチ301Aを通過するまでの時間である。
【0287】ステップS540で賞球通過待ち時間中で
あれば、払出制御用CPU371は、賞球通過待ち時間
が終了したか否かの確認を行う(ステップS545)。
賞球通過待ち時間が終了した時点は、ステップS537
またはステップS538で設定された賞球が全て払い出
された状態である。そこで、払出制御用CPU371
は、賞球通過待ち時間が終了していれば、賞球処理中フ
ラグをオフする(ステップS546)。賞球通過待ち時
間が経過するまでに最後の払出球が賞球カウントスイッ
チ301Aを通過しなかった場合には、賞球経路エラー
とされる。
【0288】なお、この実施の形態では、ステップS5
11、ステップS531の判断によって球貸しが賞球処
理よりも優先されることになるが、賞球処理が球貸しに
優先するようにしてもよい。
【0289】総合個数記憶および貸し球個数記憶の内容
は、遊技機の電源が断しても、所定期間電源基板910
のバックアップ電源によって保存される。従って、所定
期間中に電源が回復すると、払出制御用CPU371
は、総合個数記憶の内容にもとづいて払出処理を継続す
ることができる。
【0290】なお、払出制御用CPU371は、主基板
31から指示された賞球個数を賞球個数記憶で総数とし
て管理したが、賞球数毎(例えば15個、10個、6
個)に管理してもよい。例えば、賞球数毎に対応した個
数カウンタを設け、払出個数指定コマンドを受信する
と、そのコマンドで指定された個数に対応する個数カウ
ンタを+1する。そして、個数カウンタに対応した賞球
払出が行われると、その個数カウンタを−1する(この
場合、払出制御処理にて減算処理を行うようにする)。
その場合にも、各個数カウンタはバックアップRAM領
域に形成される。よって、遊技機の電源が断しても、所
定期間中に電源が回復すれば、払出制御用CPU371
は、各個数カウンタの内容にもとづいて賞球払出処理を
継続することができる。
【0291】図48は、電源基板910の電源監視回路
からの電圧変化信号にもとづくNMIに応じて実行され
る停電発生NMI処理の一例を示すフローチャートであ
る。なお、この実施の形態では、NMI割込番地は00
66Hである。停電発生NMI処理において、払出制御
用CPU371は、まず、割込禁止フラグの内容をパリ
ティフラグに格納する(ステップS801)。次いで、
割込禁止に設定する(ステップS802)。停電発生N
MI処理では、本例では主基板31において実行された
処理と同様に、RAM内容の保存を確実にするためのチ
ェックサムの生成処理を行う。その処理中に他の割込処
理が行われたのではチェックサムの生成処理が完了しな
いうちに払出制御用CPU371が動作し得ない電圧に
まで低下してしまうことがことも考えられるので、ま
ず、他の割込が生じないような設定がなされる。なお、
停電発生NMI処理におけるステップS804〜S81
0は、電力供給停止時処理の一例である。
【0292】なお、割込処理中では他の割込がかからな
いような仕様のCPUを用いている場合には、ステップ
S802の処理は不要である。
【0293】次いで、払出制御用CPU371は、バッ
クアップフラグが既にセットされているか否か確認する
(ステップS803)。バックアップフラグが既にセッ
トされていれば、以後の処理を行わない。バックアップ
フラグがセットされていなければ、以下の電力供給停止
時処理を実行する。すなわち、ステップS804からス
テップS810の処理を実行する。
【0294】まず、各レジスタの内容をバックアップR
AM領域に格納する(ステップS804)。その後、バ
ックアップフラグをセットする(ステップS805)。
そして、バックアップRAM領域のバックアップチェッ
クデータ領域に適当な初期値を設定し(ステップS80
6)、初期値およびバックアップRAM領域のデータに
ついて順次排他的論理和をとったあと反転し(ステップ
S807)、最終的な演算値をバックアップパリティデ
ータ領域に設定する(ステップS808)。また、RA
Mアクセス禁止状態にする(ステップS809)。電源
電圧が低下していくときには、各種信号線のレベルが不
安定になってRAM内容が化ける可能性があるが、この
ようにRAMアクセス禁止状態にしておけば、バックア
ップRAM内のデータが化けることはない。
【0295】さらに、払出制御用CPU371は、全て
の出力ポート(この実施の形態では、出力ポート372
c,372g,372e、およびI/Oポート372f
の出力ポート部分)に対してクリア信号を出力する。従
って、全ての出力ポートは、クリア信号によりオフ状態
とされる(ステップS810)。
【0296】次いで、払出制御用CPU371は、ルー
プ処理にはいる。すなわち、何らの処理もしない状態に
なる。従って、図31に示されたリセットIC976か
らのシステムリセット信号によって外部から動作禁止状
態にされる前に、内部的に動作停止状態になる。よっ
て、電源断時に確実に払出制御用CPU371は動作停
止する。その結果、上述したRAMアクセス禁止の制御
および動作停止制御によって、電源電圧が低下していく
ことに伴って生ずる可能性がある異常動作に起因するR
AMの内容破壊等を確実に防止することができる。
【0297】なお、この実施の形態では、停電発生NM
I処理では最終部でプログラムをループ状態にしたが、
ホールト(HALT)命令を発行するように構成しても
よい。
【0298】また、レジスタの内容をRAM領域に格納
した後にセットされるバックアップフラグは、上述した
ように、電源投入時において復旧すべきバックアップデ
ータがあるか否か(停電からの復旧か否か)を判断する
際に使用される。また、ステップS801からS810
の処理は、払出制御用CPU371がシステムリセット
回路975からのシステムリセット信号を受ける前に完
了する。換言すれば、システムリセット回路975から
のシステムリセット信号を受ける前に完了するように、
電圧監視回路の検出電圧の設定が行われている。
【0299】この実施の形態では、電力供給停止時処理
開始時に、バックアップフラグの確認が行われる。そし
て、バックアップフラグが既にセットされている場合に
は電力供給停止時処理を実行しない。上述したように、
バックアップフラグは、必要なデータのバックアップが
完了し、その後電力供給停止時処理が完了したことを示
すフラグである。従って、例えば、リセット待ちのルー
プ状態で何らかの原因で再度NMIが発生したとして
も、電力供給停止時処理が重複して実行されてしまうよ
うなことはない。
【0300】ただし、割込処理中では他の割込がかから
ないような仕様のCPUを用いている場合には、ステッ
プS803の判断は不要である。
【0301】また、この実施の形態では、払出制御用C
PU371は、マスク不能外部割込端子(NMI端子)
を介して電源基板からのNMI割込信号(電源監視手段
からのNMI割込信号)を検知したが、NMI割込信号
をマスク可能割込割込端子(INT端子)に導入しても
よい。その場合には、INT処理によって図48に示さ
れた停電発生NMI処理が実行される。また、入力ポー
トを介してNMI割込信号を検知してもよい。その場合
には、払出制御用CPU371が実行するメイン処理に
おいて、入力ポートの監視が行われる。
【0302】図49は、バックアップパリティデータ作
成方法の一例を説明するための説明図である。ただし、
図49に示す例では、簡単のために、バックアップデー
タRAM領域のデータのサイズを3バイトとする。電源
電圧低下にもとづく停電発生処理において、図49に示
すように、バックアップチェックデータ領域に、初期デ
ータ(この例では00H)が設定される。次に、「00
H」と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と
「16H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結
果と「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、そ
の結果(この例では「39H」)を反転して得られた値
(この例では「C6H」)がバックアップパリティデー
タ領域に設定される。
【0303】電源が再投入されたときには、停電復旧処
理においてパリティ診断が行われる。バックアップ領域
の全データがそのまま保存されていれば、電源再投入時
に、図49に示すようなデータがバックアップ領域に設
定されている。
【0304】ステップS704の処理において、払出制
御用CPU371は、図48のステップS806および
ステップS807にて実行された処理と同様の処理を行
う。すなわち、バックアップチェックデータ領域に、初
期データ(この例では00H)が設定され、「00H」
と「F0H」の排他的論理和がとられ、その結果と「1
6H」の排他的論理和がとられる。さらに、その結果と
「DFH」の排他的論理和がとられる。そして、その結
果(この例では「39H」)を反転した最終演算結果を
得る。バックアップ領域の全データがそのまま保存され
ていれば、最終的な演算結果は、「C6H」、すなわち
バックアップチェックデータ領域に設定されているデー
タと一致する。バックアップRAM領域内のデータにビ
ット誤りが生じていた場合には、最終的な演算結果は
「C6H」にならない。
【0305】よって、払出制御用CPU371は、最終
的な演算結果とバックアップチェックデータ領域に設定
されているデータとを比較して、一致すればパリティ診
断正常とする。一致しなければ、パリティ診断異常とす
る。
【0306】以上のように、この実施の形態では、払出
制御手段には、遊技機の電源が断しても、所定期間電源
バックアップされる記憶手段(この例ではバックアップ
RAM)が設けられ、電源投入時に、払出制御用CPU
371(具体的には払出制御用CPU371が実行する
プログラム)は、記憶手段がバックアップ状態にあれば
バックアップデータにもとづいて払出状態を回復させる
払出状態復旧処理(ステップS706)を行うように構
成される。
【0307】以下、払出状態復旧処理について説明す
る。図50は、図32のステップS706に示された払
出状態復旧処理の一例を示すフローチャートである。こ
の例では、払出制御用CPU371は、バックアップR
AMに保存されていた値をレジスタに復元する(ステッ
プS861)。そして、バックアップRAMに保存され
ていたデータにもとづいて停電時の払出状態を復旧する
ための処理を行う。例えば、賞球中処理中フラグのセッ
ト等を行う。
【0308】払出状態を復帰させると、この実施の形態
では、払出制御用CPU371は、前回の電源断時の割
込許可/禁止状態を復帰させるために、バックアップR
AMに保存されていたパリティフラグの値を確認する
(ステップS862)。パリティフラグがクリアであれ
ば、割込許可設定を行う(ステップS863)。一方、
パリティフラグがオンであれば、そのまま(ステップS
701aで設定された割込禁止状態のまま)払出状態復
旧処理を終える。
【0309】なお、ここでは、払出状態復旧処理が終了
すると払出制御メイン処理にリターンするように払出状
態復旧処理プログラムが構成されているが、電力供給停
止時処理において保存されているスタックポインタが指
すスタックエリア(バックアップRAM領域にある)に
記憶されているアドレス(電源断時のNMI割込発生時
に実行されていたアドレス)に戻るようにしてもよい。
【0310】上述したように、初期設定処理を開始した
あと、払出状態復旧処理を終える前まで、または初期化
処理を終える前までは、割込禁止状態とされる。従っ
て、割込みにより処理が中断されることを防止すること
ができる。その結果、初期設定、バックアップデータ記
憶領域の内容に応じて行われる電源断時の払出状態に復
旧させるか否かの判断、および復旧処理(または初期化
処理)を確実に完了させることができる。なお、上記の
ように復旧処理を終える前まで割込禁止状態とする構成
とした場合であっても、電源断時の割込禁止/許可状態
がパリティフラグに保存されているので、復旧処理にお
いて電源断時の割込禁止/許可状態を確実に復旧させる
ことができる。
【0311】なお、この各実施の形態では、払出制御手
段を例にしたが、その他の電気部品制御手段、例えば、
表示制御手段、音声制御手段、ランプ制御手段等も上述
したような処理によって遊技制御手段からの制御コマン
ドを確実に受信することができる。また、表示制御手
段、音制御手段およびランプ制御手段等についても、上
述した電源監視制御を行うように構成し、停電発生NM
I処理においてクリア信号を出力して、それぞれの電気
部品制御手段が制御する電気部品の作動を停止するよう
にしてもよい。そのように構成すれば、停止状態となる
前に各電気部品の作動を停止状態にすることができ、適
切な停止状態で電源復旧を待機することができる。
【0312】また、上記の実施の形態では、電源監視回
路は電源基板910に設けられたが、電源監視回路は主
基板31や払出制御基板37などの電気部品制御基板に
設けられていてもよい。なお、電源回路が搭載された電
気部品制御基板が構成される場合には、電源基板には、
電源監視回路は搭載されない。
【0313】上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1
は、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表示され
る特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになる
と所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチ
ンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開放する
電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が
遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動
入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定
の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物へ
の入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種
パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。
【0314】さらに、パチンコ遊技機に限られず、スロ
ット機等においても、何らかの動作をする電気部品が備
えられている場合などには本発明を適用することができ
る。
【0315】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技機
を、遊技者が所定の遊技を行うことが可能な遊技機であ
って、遊技の進行を制御する遊技制御手段と、遊技制御
手段からの制御指令に応じて価値を付与する処理を含む
制御を行う価値付与制御手段とを備え、遊技制御手段
は、価値付与制御手段に対して制御指令を出力するため
の制御信号出力処理を実行する制御信号出力手段を有
し、1の制御内容を示す制御指令は、制御内容の種類を
特定可能な第1の制御信号と、制御内容の詳細を特定可
能な第2の制御信号とにより構成されるようにしたの
で、遊技制御手段から少なくとも価値付与制御手段に対
してコマンドが送出される構成の遊技機において、価値
付与制御手段に確実にコマンドを伝達することができる
効果がある。また、遊技制御手段のコマンド送出に関す
るプログラム容量を削減することができる。
【0316】価値付与制御手段が、価値の付与数を示す
情報であることを第1の制御信号により特定し、付与数
を第2の制御信号により特定するとした場合には、例え
ば遊技価値の付与数を示す情報(制御内容の種類)であ
ることを特定する制御信号と付与数(制御内容の詳細)
を特定する制御信号とに分けて第1および第2の制御信
号(例えば、払出制御コマンド)の受信処理の簡略化を
図ったり、2つの制御信号の相互関係にもとづく受信し
た制御信号のチェックを行うことが可能になって、適正
な制御信号の送受信処理を行うことができる。また、制
御信号転送中のノイズ等によるデータ化けに起因する誤
動作の可能性を低減することができる。
【0317】価値付与制御手段が、価値の付与が可能か
否かを示す情報であることを第1の制御信号により特定
し、価値の付与が可能か否かを第2の制御信号により特
定するとした場合には、例えば遊技価値の付与が可能か
否かを示す情報(制御内容の種類)であることを特定す
る制御信号と遊技価値の付与が可能か否か(制御内容の
詳細)を特定する制御信号とに分けて第1および第2の
制御信号(例えば、払出制御コマンド)の受信処理の簡
略化を図ったり、2つの制御信号の相互関係にもとづく
受信した制御信号のチェックを行うことが可能になっ
て、適正な制御信号の送受信処理を行うことができる。
また、制御信号転送中のノイズ等によるデータ化けに起
因する誤動作の可能性を低減することができる。
【0318】第1の制御信号と第2の制御信号とが識別
可能な態様で構成されている場合には、価値付与制御手
段が受信した制御信号のチェック(受信コマンドチェッ
ク)を容易に行うことができる。
【0319】価値付与制御手段が、遊技制御手段から出
力される取込信号に応じて割込を発生させ、割込の発生
に応じて制御指令を入力するための入力処理を行うとし
た場合には、コマンド受信のための制御プログラムの作
成が容易となる。また、容易に割込の優先設定をするこ
とができる。
【0320】遊技機に設けられる電気部品を制御するた
めの電気部品制御手段を含み、遊技制御手段が、電気部
品制御手段および価値付与制御手段への制御信号の出力
に一の制御指令出力モジュールを共通に用いるとした場
合には、制御指令の出力のための制御プログラムを援用
することができ、制御プログラムの作成が容易となる。
【0321】制御信号出力手段が、所定期間が経過する
まで制御指令の出力を維持するように構成されている場
合には、価値付与制御手段は安定して制御信号を取り込
むことができる。
【0322】制御信号出力手段が、第1の制御信号を出
力してから制御信号の取込みを指定する取込信号を出力
し、所定の出力期間の経過後に第2の制御信号を出力
し、所定の出力期間は、制御信号を出力してから取込信
号を出力するまでの期間よりも長いとした場合には、受
信側の電気部品制御手段が確実にコマンドを受信できる
状態になるという効果を得ることができるとともに、1
つの制御信号の送出完了に要する期間が短縮される効果
もある。
【0323】価値付与制御手段は、取込信号の入力に応
じて、制御信号出力手段が設定した所定の出力期間内で
制御信号を入力するための入力処理を実行するとした場
合には、価値付与制御手段によって遊技制御手段からの
制御信号が確実に受信されるようになる。
【0324】入力処理は、入力された制御指令が適正な
制御指令であるか否かを判定する信号判定処理を含むと
した場合には、入力された制御信号が第1の制御信号で
あるのか、第2の制御信号であるのかを、受信側におい
て検出することができる。よって、適正なデータを受信
したのか否かを容易に判定することができる。
【0325】価値付与制御手段は、入力された制御指令
を同時に複数格納可能であるとした場合には、価値付与
制御処理が遅れても受信した制御信号が失われてしまう
ことはなく遊技制御手段からの制御信号を確実に受信で
きるので、遊技者に付与されるべき価値が確実に付与さ
れ、遊技者に不利益を与えないようにすることができ
る。
【0326】価値付与制御手段は、価値として遊技媒体
を払い出す払出手段を制御するとした場合には、価値付
与制御手段が確実に遊技媒体の払出についての指示を出
すことができるため、確実な払出制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図
である。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を背面からみた背面
図である。
【図4】 機構板に設置されている中間ベースユニット
周りの構成を示す正面図である。
【図5】 球払出装置を示す分解斜視図である。
【図6】 遊技制御基板(主基板)の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 表示制御基板内の回路構成を示すブロック図
である。
【図8】 ランプ制御基板内の回路構成を示すブロック
図である。
【図9】 音声制御基板内の回路構成を示すブロック図
である。
【図10】 払出制御基板および球払出装置の構成要素
などの賞球に関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図11】 電源監視および電源バックアップのための
CPU周りの一構成例を示すブロック図である。
【図12】 電源基板の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図13】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理の例を示すフローチャートである。
【図14】 遊技状態復旧処理を実行するか否かの決定
方法の例を示す説明図である。
【図15】 初期設定処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図16】 初期化処理の例を示すフローチャートであ
る。
【図17】 2msタイマ割込処理の例を示すフローチ
ャートである。
【図18】 遊技制御処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図19】 払出制御コマンドの一構成例を示す説明図
である。
【図20】 制御信号とINT信号との関係を示すタイ
ミング図である。
【図21】 払出制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図22】 表示制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図23】 ランプ制御コマンドの内容の一例を示す説
明図である。
【図24】 音声制御コマンドの内容の一例を示す説明
図である。
【図25】 特別図柄プロセス処理を示すフローチャー
トである。
【図26】 スイッチ処理を示すフローチャートであ
る。
【図27】 入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図28】 コマンド送信テーブルの構成を示す説明図
である。
【図29】 コマンド制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図30】 コマンド送信処理を示すフローチャートで
ある。
【図31】 電源監視および電源バックアップのための
払出制御用CPU周りの一構成例を示すブロック図であ
る。
【図32】 払出制御用CPUが実行するメイン処理の
例を示すフローチャートである。
【図33】 払出制御用CPUの初期設定処理の一例を
示すフローチャートである。
【図34】 払出制御用CPUの初期化処理の一例を示
すフローチャートである。
【図35】 払出制御用CPUのタイマ割込処理の例を
示すフローチャートである。
【図36】 払出制御手段におけるRAMの一構成例を
示す説明図である。
【図37】 受信バッファの一構成例を示す説明図であ
る。
【図38】 払出制御用CPUのコマンド受信処理の例
を示すフローチャートである。
【図39】 払出制御用CPUが実行する払出制御処理
の例を示すフローチャートである。
【図40】 スイッチ処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図41】 コマンド解析実行処理の例を示すフローチ
ャートである。
【図42】 払出停止状態設定処理の例を示すフローチ
ャートである。
【図43】 プリペイドカードユニット制御処理の例を
示すフローチャートである。
【図44】 球貸し制御処理の例を示すフローチャート
である。
【図45】 球貸し制御処理の例を示すフローチャート
である。
【図46】 賞球制御処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図47】 賞球制御処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図48】 払出制御用CPUが実行する停電発生NM
I処理の例を示すフローチャートである。
【図49】 バックアップパリティデータ作成方法の例
を説明するための説明図である。
【図50】 払出制御用CPUが実行する払出状態復旧
処理の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 31 主基板 37 払出制御基板 53 基本回路 56 CPU 371 払出制御用CPU 570 出力ポート(出力ポート0) 571 出力ポート(出力ポート1) 572 出力ポート(出力ポート2) 573 出力ポート(出力ポート3) 574 出力ポート(出力ポート4) 902 電源監視用IC 910 電源基板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者が所定の遊技を行うことが可能な
    遊技機であって、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、該遊技制御手段
    からの制御指令に応じて価値を付与する処理を含む制御
    を行う価値付与制御手段とを備え、 前記遊技制御手段は、前記価値付与制御手段に対して制
    御指令を出力するための制御信号出力処理を実行する制
    御信号出力手段を有し、 1の制御内容を示す前記制御指令は、制御内容の種類を
    特定可能な第1の制御信号と、制御内容の詳細を特定可
    能な第2の制御信号とにより構成されることを特徴とす
    る遊技機。
  2. 【請求項2】 価値付与制御手段は、価値の付与数を示
    す情報であることを第1の制御信号により特定し、付与
    数を第2の制御信号により特定する請求項1記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】 価値付与制御手段は、価値の付与が可能
    か否かを示す情報であることを第1の制御信号により特
    定し、価値の付与が可能か否かを第2の制御信号により
    特定する請求項1記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 第1の制御信号と第2の制御信号とを識
    別可能な態様で構成する請求項1ないし請求項3記載の
    遊技機。
  5. 【請求項5】 価値付与制御手段は、遊技制御手段から
    出力される取込信号に応じて割込を発生させ、割込の発
    生に応じて制御指令を入力するための入力処理を行う請
    求項1ないし請求項4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技機に設けられる電気部品を制御する
    ための電気部品制御手段を含み、 遊技制御手段は、電気部品制御手段および価値付与制御
    手段への制御信号の出力に一の制御指令出力モジュール
    を共通に用いる請求項1ないし請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 制御信号出力手段は、所定期間が経過す
    るまで制御指令の出力を維持する請求項1ないし請求項
    6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 制御信号出力手段は、第1の制御信号を
    出力してから制御信号の取込みを指定する取込信号を出
    力し、所定の出力期間の経過後に第2の制御信号を出力
    し、所定の出力期間は、第1の制御信号を出力してから
    取込信号を出力するまでの期間よりも長い請求項1ない
    し請求項7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 価値付与制御手段は、取込信号の入力に
    応じて、制御信号出力手段が設定した所定の出力期間内
    で制御信号を入力するための入力処理を実行する請求項
    8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 入力処理は、入力された制御指令が適
    正な制御指令であるか否かを判定する信号判定処理を含
    む請求項9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 価値付与制御手段は、入力された制御
    指令を同時に複数格納可能である請求項1ないし請求項
    10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 価値付与制御手段は、価値として、遊
    技媒体を払い出す払出手段を制御する請求項1ないし請
    求項11記載の遊技機。
JP2000174523A 2000-06-09 2000-06-09 遊技機 Expired - Lifetime JP4137346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174523A JP4137346B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174523A JP4137346B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 遊技機

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006056325A Division JP4065888B2 (ja) 2006-03-02 2006-03-02 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001347023A true JP2001347023A (ja) 2001-12-18
JP2001347023A5 JP2001347023A5 (ja) 2006-11-09
JP4137346B2 JP4137346B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=18676547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000174523A Expired - Lifetime JP4137346B2 (ja) 2000-06-09 2000-06-09 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4137346B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023387A (ja) * 2007-10-16 2008-02-07 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2008054792A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2008054793A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2011000485A (ja) * 2010-10-07 2011-01-06 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008054792A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2008054793A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2008023387A (ja) * 2007-10-16 2008-02-07 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP4637152B2 (ja) * 2007-10-16 2011-02-23 株式会社藤商事 遊技機
JP2011000485A (ja) * 2010-10-07 2011-01-06 Fujishoji Co Ltd 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP4137346B2 (ja) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001252451A (ja) 遊技機
JP3773747B2 (ja) 遊技機
JP2001310039A (ja) 遊技機
JP2001310067A (ja) 遊技機
JP3558942B2 (ja) 遊技機
JP2001300013A (ja) 遊技機
JP2001347013A (ja) 遊技機
JP2001178934A (ja) 遊技機
JP2001347023A (ja) 遊技機
JP3462829B2 (ja) 遊技機
JP2001224809A (ja) 遊技機
JP3999244B2 (ja) 遊技機
JP2002011203A (ja) 遊技機
JP2001252450A (ja) 遊技機
JP4065888B2 (ja) 遊技機
JP3999245B2 (ja) 遊技機
JP3999247B2 (ja) 遊技機
JP4226611B2 (ja) 遊技機
JP2001340584A (ja) 遊技機
JP2002028334A (ja) 遊技機
JP2001314611A (ja) 遊技機
JP2002058834A (ja) 遊技機
JP2001340591A (ja) 遊技機
JP2001310022A (ja) 遊技機
JP2001314567A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050725

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051201

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070925

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080604

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4137346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term