JP2001346553A - 生海苔脱水用吸水体の洗浄方法及び装置 - Google Patents

生海苔脱水用吸水体の洗浄方法及び装置

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JP2001346553A
JP2001346553A JP2000166788A JP2000166788A JP2001346553A JP 2001346553 A JP2001346553 A JP 2001346553A JP 2000166788 A JP2000166788 A JP 2000166788A JP 2000166788 A JP2000166788 A JP 2000166788A JP 2001346553 A JP2001346553 A JP 2001346553A
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water
absorbent
absorbing body
raw
dewatering
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JP2000166788A
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Naoto Yoshida
直人 吉田
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ITSUWA KOGYO KK
Itsuwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
ITSUWA KOGYO KK
Itsuwa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生海苔の脱水を行うための吸水体を往復移動さ
せながら繰り返し洗浄できるようにして効率の良い自動
洗浄を可能とした洗浄装置を提供する。 【解決手段】洗浄装置A1のフレーム1上部には洗浄部
2が設けてある。洗浄部2は、吸水体Sを圧搾する圧搾
ローラー3と、吸水体Sを往復移動させる移送ローラー
4、4aと、圧搾ローラー3と移送ローラー4、4aを
駆動する駆動装置5と、開閉することにより吸水体Sを
右面板23側で停止させ、あるいは通過させるための可
動ストッパー6を備えている。符号7、7aは吸水体S
表面を擦る擦過装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生海苔脱水用吸水
体の洗浄方法及び装置に関するものである。更に詳しく
は、吸水体を往復移動させながら繰り返し洗浄できるよ
うにすることにより、効率の良い自動洗浄を可能とし、
装置をコンパクトにできるようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】乾燥海苔の製造工程において、漉かれた生
海苔の脱水を行うために、吸水体が使用されている。吸
水体としては、通常、板状のスポンジが使用されてい
る。このスポンジ板には、生海苔の水分を繰り返し吸水
することにより、表面にぬめりが生じ、内部には汚れが
たまってくる。このため、スポンジ板は一定時間ごとに
取り替えて洗浄する必要がある。
【0003】そこで、スポンジ板の洗浄を自動化した洗
浄装置が従来より提案されてきた。このような洗浄装置
としては、シャワーをかけながら、スポンジ板を間隔が
狭いローラー間を通して圧搾する構造のものが一般的で
ある。この際、スポンジ板は、ローラーに一回通した程
度では十分な洗浄をすることはできないので、繰り返し
通す必要がある。スポンジ板をローラーに繰り返し通す
構造としては、スポンジ板をコンベア等で搬送するよう
にして循環させる構造のもの、あるいはこの部分を自動
化せず、人の手により供給側へ戻すようにしたもの等が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の生海苔脱水用のスポンジ板の洗浄装置には、次
のような課題があった。まず、スポンジ板を循環させる
構造のものは、装置が大掛かりになり、設置するために
広いスペースが必要になる。また、構造が複雑になるた
め、メンテナンスに多大な手間がかかり、装置の価格も
高くなる。更に、スポンジ板を人の手により供給側へ戻
すようにしたものは、作業者が常時ついていなければな
らないので、生産管理上、好ましくない。また、人件費
がかかるので、乾燥海苔の生産コストに影響がでる。
【0005】(本発明の目的)そこで、本発明の第1の
目的は、乾燥海苔の製造工程において生海苔の脱水を行
うための吸水体を洗浄する際に、吸水体を往復移動させ
ながら繰り返し洗浄できるようにすることにより、効率
の良い自動洗浄が可能な生海苔脱水用吸水体の洗浄方法
及び装置を提供することである。また、本発明の第2の
目的は、吸水体の効率のよい洗浄を可能にしながら、装
置をコンパクトにできるようにした生海苔脱水用吸水体
の洗浄方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、生海苔脱水用吸水体を、圧搾部を挟んだ両
側の位置間で洗浄水を供給しながら往復移動させ、上記
圧搾部を繰り返し通して圧搾するようにしたことを特徴
とする、生海苔脱水用吸水体の洗浄方法である。
【0007】第2の発明にあっては、生海苔脱水用吸水
体を往復移動させる際に、生海苔脱水用吸水体の表面を
擦って、表面に付着したぬめりまたは汚れを取るように
したことを特徴とする、第1の発明に係る生海苔脱水用
吸水体の洗浄方法である。
【0008】第3の発明にあっては、生海苔脱水用吸水
体を圧搾する圧搾手段と、生海苔脱水用吸水体に洗浄水
を供給する給水手段と、生海苔脱水用吸水体を、圧搾手
段を挟んだ両側の位置間で圧搾手段を通るようにして往
復移動させる移送手段と、を備えていることを特徴とす
る、生海苔脱水用吸水体の洗浄装置である。
【0009】第4の発明にあっては、生海苔脱水用吸水
体を往復移動させる際に、生海苔脱水用吸水体の表面を
擦って、表面に付着しているぬめりまたは汚れを取るた
めの擦過手段を備えていることを特徴とする、第3の発
明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置である。
【0010】第5の発明にあっては、移送手段は、モー
ターにより駆動される移送回転体をタイマーまたは生海
苔脱水用吸水体を感知するセンサによる制御で正逆方向
へ交互に回転させることにより、生海苔脱水用吸水体を
往復移動させることを特徴とする、第3または第4の発
明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置である。
【0011】第6の発明にあっては、移送手段は、モー
ターにより駆動されるクランク機構を介して移送回転体
を正逆方向へ交互に回転させることにより、生海苔脱水
用吸水体を往復移動させることを特徴とする、第3また
は第4の発明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置であ
る。
【0012】第7の発明にあっては、生海苔脱水用吸水
体を移送手段へ供給する吸水体供給手段を備えているこ
とを特徴とする、第3、第4、第5または第6の発明に
係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置である。
【0013】第8の発明にあっては、生海苔脱水用吸水
体を移送手段へ搬入する搬入口または生海苔脱水用吸水
体を排出する排出口のうち何れか一方または双方を備え
ており、移送手段により生海苔脱水用吸水体を往復移動
させているときには、上記搬入口と排出口を封鎖するよ
うにしてあることを特徴とする、第3、第4、第5、第
6または第7の発明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装
置である。
【0014】圧搾手段は、吸水体を圧搾することができ
れば、その構造を特に限定するものではない。例えば、
連続的に圧搾するものとしては、ローラーで挟んで圧搾
するもの、回転体間に掛けられた周動体で挟んで圧搾す
るもの等がある。また、間欠的に圧搾するものとして
は、スタンプ機構により挟んで圧搾するものがある。
【0015】移送手段は、吸水体を圧搾手段に通しなが
ら往復移動させることができれば、その構造を特に限定
するものではない。例えば、ローラーで挟んで移送する
もの、回転体間に掛けられた周動体で挟んで移送するも
の等がある。
【0016】上記移送手段と圧搾手段は、それぞれ機能
的に独立させて設けてもよいし、移送手段に圧搾機能を
持たせたり圧搾手段に移送機能を持たせる等、機能的に
兼用させる構造としてもよい。
【0017】擦過手段は、吸水体表面に付着しているぬ
めりや汚れを取り除くことができれば、その構造を特に
限定するものではない。例えば、板状体の端辺部で吸水
体表面を擦るようにしたもの、回転体の周面に板状体や
棒状体を設けて回転させて擦るようにしたもの等であ
る。
【0018】洗浄装置の各部分を構成する材料として
は、耐腐食性に優れたもの、例えばステンレススチール
等の金属、あるいはプラスチック等である。けれども、
例えば吸水体を挟む部分等は柔らかいゴムを使用する
等、これらに限定するものではない。
【0019】(作用)本発明に係る生海苔脱水用吸水体
の洗浄装置は、生海苔脱水用吸水体を圧搾する圧搾手段
と、生海苔脱水用吸水体に洗浄水を供給する給水手段
と、生海苔脱水用吸水体を、圧搾手段を挟んだ両側の位
置間で圧搾手段を通るようにして往復移動させる移送手
段とを備えている。これによると、乾燥海苔の製造工程
において生海苔の脱水を行うための吸水体を洗浄する際
に、吸水体を往復移動させながら繰り返し洗浄すること
ができる。しかも、繰り返し洗浄を自動的に行うことが
できるので、効率の良い洗浄が可能である。また、吸水
体を循環させる経路も不要であるので、装置をコンパク
トにすることができる。
【0020】生海苔脱水用吸水体を往復移動させる際
に、生海苔脱水用吸水体の表面を擦って、表面に付着し
ているぬめりまたは汚れを取るための擦過手段を備えて
いるものは、生海苔に触れる部分であって最も汚れやす
い吸水体の表面を擦るので効率がよく、単に吸水体を圧
搾して洗浄する場合と比較して、洗浄効果に優れてい
る。
【0021】移送手段が、モーターにより駆動される移
送回転体をタイマーまたは生海苔脱水用吸水体を感知す
るセンサによる制御で正逆方向へ交互に回転させること
により生海苔脱水用吸水体を往復移動させるものは、タ
イマーによる場合では、複雑な制御機構が不要で、構造
が簡単になる。また、センサによる場合では、吸水体の
往復移動を正確なタイミングで行うことができる。
【0022】移送手段が、モーターにより駆動されるク
ランク機構を介して移送回転体を正逆方向へ交互に回転
させることにより、生海苔脱水用吸水体を往復移動させ
るものは、移送回転体の回転方向の制御を機械的に行う
ので、故障が少なく、メンテナンスの点で有利である。
また、センサ等の電気的制御機器が不要であるので、構
造が簡単であり、製造に要するコストも安価になる。
【0023】生海苔脱水用吸水体を移送手段へ供給する
吸水体供給手段を備えているものは、作業者の手作業に
よる吸水体の供給が不要になるので、その分だけ省力化
することができ、生産管理上、好ましい。
【0024】生海苔脱水用吸水体を移送手段へ搬入する
搬入口または生海苔脱水用吸水体を排出する排出口のう
ち何れか一方または双方を備えており、移送手段により
生海苔脱水用吸水体を往復移動させているときには、上
記搬入口と排出口を封鎖するようにしてあるものは、こ
れら封鎖部を、吸水体を往復移動させる移送端部として
利用することができる。そして、排出口側の封鎖を解除
するだけで、洗浄が終了した吸水体を次工程へ送ること
が可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る生海
苔脱水用吸水体の洗浄装置の第1の実施の形態を示す概
略正面図、図2は図1に示す生海苔脱水用吸水体の洗浄
装置の概略平面図、図3は擦過装置の動きを示し、
(a)は吸水体が擦過されている状態の説明図、(b)
は吸水体が戻されている状態の説明図である。
【0026】符号A1は生海苔脱水用吸水体を洗浄する
洗浄装置である。洗浄装置A1はフレーム1を備えてい
る。フレーム1は脚部10を備えており、各脚部10の
下部にはキャスター11が設けてある。フレーム1の上
部には、側面板で囲まれた洗浄部2が設けてある。側面
板は、前面板20、後面板21、左面板22及び右面板
23により構成されている。前面板20、後面板21、
左面板22及び右面板23の上部には、蓋を設けること
もできる。
【0027】洗浄部2は、吸水体Sを圧搾する圧搾ロー
ラー3と、吸水体Sを往復移動させる移送ローラー4、
4aと、圧搾ローラー3と移送ローラー4、4aを駆動
する駆動装置5と、開閉することにより吸水体Sを右面
板23側で停止させ、あるいは通過させるための可動ス
トッパー6を備えている。
【0028】本実施の形態においては、移送ローラー
4、4aを始めとして、圧搾ローラー3、駆動装置5、
可動ストッパー6も、吸水体Sを圧搾ローラー3を挟ん
だ左右両側の位置間で往復移動させる移送手段を構成し
ている。
【0029】圧搾ローラー3は、前面板20と後面板2
1間に設けてある。圧搾ローラー3は、上下に設けられ
たゴム製のローラー30、31を有している。ローラー
30、31の間隔は、吸水体Sを上下に挟んで確実に圧
搾することができる間隔に設定してある。
【0030】圧搾ローラー3の左右側の上方には、二箇
所に散水管201、202が設けてある。散水管20
1、202は、散水方向を下方へ向け、前面板20と後
面板21間に架設してある。なお、洗浄部2の下部には
底板が設けられていない。これにより、散水管201、
202から散水される洗浄水はそのまま設置床部に落ち
る。また、底板を設けて、排水孔から洗浄水を排出する
ようにしてもよい。
【0031】移送ローラー4、4aは、圧搾ローラー3
を挟んだ左右両側に所要の間隔をおいて設けてある。移
送ローラー4、4aは、前面板20と後面板21の間に
設けてある。移送ローラー4、4aは、それぞれ上下に
設けられた、プラスチック製のローラー40、41を有
している。ローラー40、41の間隔は、吸水体Sを上
下に挟んで確実に移動させることができる間隔に設定し
てある。
【0032】また、圧搾ローラー3の左右両側の二箇所
には、上面高さが移送ローラー4、4aのちの下側のロ
ーラー41の上面高さよりやや低いローラー203、2
04が設けてある。ローラー203、204は、前面板
20と後面板21の間にローラー40、41と平行に架
設してある。
【0033】駆動装置5は、圧搾ローラー3のローラー
30、31の一端部(後面板21の外部)に設けてある
スプロケット50、51を備えている。左側の移行ロー
ラー4のローラー40、41の一端部(後面板21の外
部)にはスプロケット52、53が設けてある。
【0034】右側の移行ローラー4aのローラー40、
41の一端部(後面板21の外部)にはスプロケット5
4、55が設けてある。また、左側の移行ローラー4の
左側下方(後面板21の外部)には、左スプロケット5
6が設けてある。右側の移行ローラー4aの右側下方
(後面板21の外部)には、右スプロケット57が設け
てある。
【0035】上記した各スプロケット50、51、5
2、53、54、55、56、57間には、図1に示す
ようにチェーンC1が巻き掛けてある。これにより、圧
搾ローラー3及び移行ローラー4、4aは連動する。ま
た、圧搾ローラー3の上下のローラー30、31及び移
行ローラー4、4aの上下のローラー40、41により
上下に挟まれる吸水体Sの送り方向は同じである。
【0036】圧搾ローラー3の下部側のローラー31の
うちスプロケット51とは反対側の端部(前面板20の
外側)には、径小のスプロケット58が設けてある。ま
た、スプロケット58の下方には、径大のクランクスプ
ロケット59が設けてある。クランクスプロケット59
とスプロケット58間には、チェーンC2が巻き掛けて
ある。
【0037】また、クランクスプロケット59の右側に
は、駆動モーター(図示省略)によって駆動される回転
盤501が設けてある。回転盤501とクランクスプロ
ケット59間には連接棒502が設けてある。連接棒5
02の取付部503、504の回転半径は、クランクス
プロケット59側の取付部503の方が大きくなるよう
に設定してある。
【0038】従って、回転盤501が一方向に連続回転
することにより、クランクスプロケット59は所要の回
動角度で正逆方向に往復回動する。そして、クランクス
プロケット59より径小のスプロケット58は、正逆方
向に所要回数ずつ往復回転する。これにより、スプロケ
ット58と連動する圧搾ローラー3の各ローラー30、
31及び移送ローラー4、4aの各ローラー40、41
も同様に正逆方向に所要回数ずつ往復回転する。
【0039】右面板23には、排出口230が設けてあ
る。排出口230の外側には、可動ストッパー6が設け
てある。可動ストッパー6は、長方形の板状に形成され
ている。可動ストッパー6は、下端部が右面板23に対
し回動可能に取り付けてある。可動ストッパー6は、右
面板23に当接して垂直になる方向へバネ(図示省略)
によって付勢してある。なお、符号60は可動ストッパ
ー6を開閉操作するためのレバーである。
【0040】左面板22と右面板23のそれぞれの内方
側には、滑り板24、25が、ローラ41の上面よりや
や低い高さに水平に設けてある。また、滑り板24、2
5には、案内部26、26aが設けてある。案内部2
6、26aは、吸水体Sの移送方向における両側に配置
してある側板260、261を有している。側板26
0、261の間隔は、吸水体Sの幅よりやや広く設定し
てある。側板260、261の両端部は、外側へ所要角
度で傾斜させてある。なお、移送ローラー4と左面板2
2及び移送ローラー4aと右面板23(可動ストッパー
6)の間隔は、吸水体Sの長さよりやや短くなるように
設定してある。
【0041】圧搾ローラー3の上部側のローラ30の左
右両側には、擦過装置7、7aが設けてある。擦過装置
7、7aは、吸水体Sを往復移動させる際に、吸水体S
の表面を擦過して、ぬめりや汚れを取り除くためのもの
である。擦過装置7、7aは、吸水体Sの幅よりやや広
い幅を有する擦過板70を有している。擦過板70は、
軸71を中心として左右方向に揺動可能である。各擦過
板70のそれぞれの左右両側には、擦過板70の揺動を
所要の角度で停止させるストッパーピン72、73が設
けてある。ストッパーピン72、73は後面板21側に
設けてあり、擦過板70の端部を係止させるようにして
いる。
【0042】外側のストッパーピン72(擦過装置7で
は左側、擦過装置7aでは右側)は、吸水体Sが移動す
るときに、擦過板70の先端辺が吸水体S上面側に密接
して擦過することができる位置で擦過板70を停止させ
るよう設定してある。なお、左側の擦過板70が上記の
ように作用するのは、吸水体Sが右から左方へ移動する
ときである。逆に、右側の擦過板70が作用するのは、
吸水体Sが左から右方へ移動するときである。
【0043】内側のストッパーピン73(擦過装置7で
は右側、擦過装置7aでは左側)は、吸水体Sが移動す
るときに、擦過板70の先端辺が吸水体S上面側に密接
しないように逃がすことができる位置に設けてある。ま
た、ストッパーピン73は、擦過板70がローラー30
に接触しないようにする作用を有する。そして、移送ロ
ーラー4、4aのそれぞれの上側のローラー40の外方
の斜め上方には、吸水体Sを跳ね上がらないように止め
る上部ストッパー27、28が設けてある。擦過装置
は、吸水体Sの下面側を擦るように下側に設けてもよい
し、上下面を同時に擦るように上下両側に設けてもよ
い。
【0044】(作 用)図1ないし図3を参照して、本
発明に係る洗浄装置A1の作用を説明する。洗浄装置A
1は、洗浄する吸水体Sを作業者の手作業によって装置
に供給するものである。
【0045】(1)洗浄する吸水体Sを用意する。 (2)駆動モーターを作動させて、圧搾ローラー3、移
送ローラー4、4aを駆動する。散水管201、202
から洗浄水が下方へ向け散水される。可動ストッパー6
は閉まっている。 (3)作業者が手作業で吸水体Sを滑り板24の上に載
せる。このとき、案内部26の作用により、吸水体Sの
方向が自然に決まる。吸水体Sは移送ローラー4の正回
転するローラー40、41で挟み込まれて圧搾ローラー
3へ送られる。
【0046】(4)吸水体Sは、洗浄水をかけられなが
ら圧搾ローラー3の回転するローラー30、31で挟み
込まれて圧搾される。これにより、吸水体Sの表面や内
部に含まれる汚れが押し出される洗浄水と共に外部へ排
出される。 (5)吸水体Sは圧搾ローラー3により移送ローラー4
a側へ送られる。このとき、吸水体Sの上面は、右側の
擦過板70で擦られて、ぬめりや汚れが取り除かれる。
なお、左側の擦過板70は、吸水体Sの上面に載ってい
るだけである。
【0047】(6)吸水体Sは移送ローラー4aのロー
ラー40、41で挟み込まれて更に右方へ送られる。そ
して、吸水体Sは移動方向側の先端辺が可動ストッパー
6の内面側に当接する。吸水体Sは、移送ローラー4a
で更に押されるので、図1に示すように上方へ湾曲す
る。 (7)吸水体Sは、先端辺が板状の可動ストッパー6に
当接する。このとき、吸水体Sは案内部26aを通る。
吸水体Sは、上方へ湾曲したときの弾性作用により、先
端辺と可動ストッパー6が密接し、方向のずれが補正さ
れる。
【0048】(8)各ローラー30、31、40、41
が所要の回転数だけ正方向へ回転すると、クランクスプ
ロケット59が反対方向へ回動を始める。これにより、
各ローラー30、31、40、41は逆方向へ回転す
る。 (9)吸水体Sは、上記とは逆方向へ送られ、洗浄水が
かけられて圧搾ローラー3で圧搾される。また、吸水体
Sの上面は、今度は左側の擦過板70で擦られる。
【0049】(10)吸水体Sは、移動方向側の先端辺
が左面板22の内面に当接する。吸水体Sは、移送ロー
ラー4で更に押されるので、図1に示すように上方へ湾
曲する。これにより、吸水体Sは方向のずれが補正され
る。 (11)各ローラー30、31、40、41が所要の回
転数だけ回転すると、クランクスプロケット59が、ま
た反対方向へ回動を始める。これにより、各ローラー3
0、31、40、41は正方向へ回転し、吸水体Sを上
記と同様にして可動ストッパー6側へ送る。
【0050】(12)上記のようにして、吸水体Sは繰
り返し往復移動し、表面と内部が十分に洗浄される。な
お、吸水体Sは、左右両側で方向の補正が行われるの
で、洗浄作業の途中で移送経路から脱落することはな
い。 (13)吸水体Sが所要の回数往復して洗浄が終了する
と、レバー60を手動操作して可動ストッパー6を開け
る。これにより、吸水体Sは、排出口230から飛び出
すようにして排出される。 (14)吸水体Sが排出されたら、可動ストッパー6を
閉じて、滑り板24側に次の吸水体Sを載置し、順次洗
浄作業を行う。
【0051】図4は本発明に係る生海苔脱水用吸水体の
洗浄装置の第2の実施の形態を示す概略正面図、図5は
図4に示す洗浄装置を構成する吸水体供給装置の概略側
面図である。
【0052】本実施の形態に係る洗浄装置A2は、洗浄
機a2と、その左方に配置してある吸水体供給装置Bに
より構成されている。洗浄機a2は、上記洗浄装置A1
と大体において同じ構造を有しているので、以下の説明
では、構造が異なる部分についてのみ説明する。なお、
図面において、同一または同等箇所については同一の符
号を付して示す。
【0053】洗浄機a2の左面板22には、吸水体Sを
搬入する搬入口220が設けてある。また、右面板23
には吸水体Sを排出する排出口230が設けてある。搬
入口220と排出口230は、可動ストッパー6a、6
bのストッパー板61により開閉される。
【0054】左面板22側の可動ストッパー6aは、前
面板20と後面板21間に架設された回動シャフト62
を備えている。回動シャフト62には、アーム63と、
このアーム63と所要角度をもって下方へ向け設けてあ
るクランクアーム64を備えている。また、アーム63
の先端部には、搬入口220を開閉できるストッパー板
61が所要角度で設けてある。
【0055】右面板23側の可動ストッパー6bの回動
シャフト62には、アーム63と、このアーム63と所
要角度をもって上方へ向け設けてあるクランクアーム6
4を備えている。また、アーム63の先端部には、排出
口230を開閉できるストッパー板61が所要角度で設
けてある。
【0056】可動ストッパー6a、6bのそれぞれのク
ランクアーム64間には、連接棒65が設けてある。連
接棒65の一端部は、後述するクランクアーム811に
取り付けてある。上記構造によれば、クランクアーム8
11が揺動することにより、可動ストッパー6a、6b
は同時に動く。すなわち、連接棒65が左方へ移動した
状態では図4に示すように、ストッパー板61は搬入口
220と排出口230を塞ぐ。また、連接棒65が右方
へ移動した状態では、図4に仮想線で示すように、スト
ッパー板61は外方へ開き、搬入口220と排出口23
0を開口する。
【0057】搬入口220の内方には、上面がローラー
41と同じ高さになるように、搬入ローラー800が二
箇所に設けてある。搬入ローラー800と移送ローラー
4のローラー41の間には、後述する中継ローラー80
1が設けてある。なお、洗浄装置A1と相違して、滑り
板25の代わりに排出方向へ回転する排出ローラー80
6が上面がローラー41と同じになるように、三箇所に
設けてある。
【0058】吸水体供給機Bは、四本の縦フレーム80
a、80b、80c、80dを備えている。縦フレーム
80a、80b、80c、80dの下部内側には、下部
架台81と上部架台82が上下に所要間隔をおいて設け
てある。
【0059】上部架台82には、駆動モーターM1が設
けてある。駆動モーターM1の上方には、上記搬入ロー
ラー800と同じ高さに搬入ローラー802が二箇所に
設けてある。搬入ローラー802の左方には、載置ロー
ラー803が設けてある。そして、上記合計四本の搬入
ローラー800、802の一端側には、スプロケット8
04がそれぞれ設けてある。駆動モーターM1の回転軸
のスプロケット805と各スプロケット804には、チ
ェーンC3が掛けてある。
【0060】下部架台81の上面のうち洗浄機a2寄り
には、図4において奥行き方向にシャフト810が軸支
してある。シャフト810の両端部には、クランクアー
ム811、812が回動可能に取り付けてある。クラン
クアーム811、812には、それぞれ従動アーム81
3、814が所要角度で固着してある。従動アーム81
3、814は、バネ(図示省略)によって後述するカム
側へ付勢され、先端部のコロがカムに密着するようにし
てある。
【0061】上記シャフト810に隣接して、カムシャ
フト815が平行に軸支してある。カムシャフト815
の両端側には、上記従動アーム813、814に対応し
て、カム816、817が設けてある。カムシャフト8
15の一端側にはスプロケット818が設けてある。ま
た、カムシャフト815と所要間隔をおいて設けてある
駆動モーターM2の回転軸にもスプロケット819が設
けてある。各スプロケット818、819間にはチェー
ンC4が掛けてある。
【0062】縦フレーム80aと80cの間及び縦フレ
ーム80bと80dの間には、それぞれ上下に所要の間
隔をおいて回転シャフト83a、83b、83c、83
dが軸支してある。各回転シャフト83a、83b、8
3c、83dには、左右二箇所にスプロケット84a、
84bが設けてある。上下に対応する回転シャフト83
a、83bのスプロケット84a、84a及び84b、
84b間には、それぞれチェーンC5、C6が掛けてあ
る。
【0063】図5における左右両側のチェーンC5、C
6には、全周にわたり等間隔で載置板85が取り付けて
ある。載置板85の間隔は、吸水体Sが載置可能な間隔
に設定してある。なお、チェーンC5、C6はチェーン
レール(図示省略)により案内される構造であり、載置
板85や吸水体Sの荷重が作用しても、確実に周動でき
る。
【0064】回転シャフト83bの図4において左端部
にはギヤ830が設けてある。ギヤ830の下方の縦フ
レーム80aには、ギヤ831が軸832により軸着し
てある。ギヤ830、831は噛み合っている。ギヤ8
31には、スプロケット833が一体に設けてある。
【0065】回転シャフト83dの図4において左端部
にはスプロケット834が設けてある。スプロケット8
33、834間には、チェーンC7が掛けてある。これ
によって、各回転シャフト83a、83b、83c、8
3dは連動する。
【0066】回転シャフト83bの右端部には、爪車8
6が固着してある。また、回転シャフト83bには、爪
車86に近接してL字形の揺動体87が回転シャフト8
3bとは独立して回動できるように設けてある。揺動体
87の横方向のアーム870の先端部には、連接棒87
1の一端が取り付けてある。連接棒871の他端は、上
記クランクアーム812の先端に取り付けてある。
【0067】揺動体87の縦方向のアーム872の先端
部には、爪873が回動可能に取り付けてある。爪87
3は、上記爪車86の歯に噛み合っている。この構造に
よれば、クランクアーム812が上下に揺動すると、爪
車86が回る。これによって、各回転シャフト83a、
83b、83c、83dが連動し、載置板85が内回り
で下降する。載置板85の下降ストロークは、各載置板
85の上下の間隔と同じになるように設定されている。
【0068】(作用)図4、図5を参照して、本発明に
係る洗浄装置A2の作用を説明する。洗浄装置A2は、
洗浄する吸水体Sを吸水体供給装置Bによって装置に供
給するものである。なお、吸水体供給装置Bの作動は、
タイマーやセンサ等を使用した制御により行われるもの
である。
【0069】(1)吸水体供給装置Bの各載置板85
に、図4、図5に示すように、洗浄する吸水体Sを多段
に載置する。 (2)駆動モーターを作動させて、圧搾ローラー3、移
送ローラー4、4aを駆動する。散水管201、202
から洗浄水が下方へ向け散水される。可動ストッパー6
a、6bのストッパー板61は閉まっている。
【0070】(3)吸水体供給装置Bの駆動モーターM
2が作動し、カムシャフト815が回転し、両側のカム
816、817が回転する。 (4)カム817によりクランクアーム812が上方へ
回動し、揺動体87も図5において右回転方向へ回動す
る。これにより、爪車86が右回転し、図5において左
側の回転シャフト83a、83bは右回転する。同時
に、回転シャフト83a、83bとチェーンC7を介し
連動する回転シャフト83c、83dは左回転する。
【0071】(5)チェーンC5、C6の内側に位置す
る載置板85が、載置板85の上下の間隔分のストロー
クで下降する。これにより、最下段にあった吸水体Sが
載置ローラー803と搬入ローラー802の上に載置さ
れる。載置板85が下降すると、カム817が従動アー
ム814から外れ、クランクアーム812がバネで下方
へ戻される。この際、揺動体87の回動に伴い、爪87
3だけが戻り、爪車86は回転しない。 (6)上記載置板85の下降と同時に、カム816によ
りクランクアーム811が図4において右回転方向に回
動する。これにより、連接棒65を介し連動する可動ス
トッパー6a、6bのストッパー板61が外側へ回動し
て開く。搬入口220と排出口230は開口する。
【0072】(7)駆動モーターM1が作動し、搬入ロ
ーラー800、802が回転する。これにより、吸水体
Sが搬入口220を通って送られ、洗浄機a2内部へ搬
入される。吸水体Sが洗浄機a2内部へ搬入されるとカ
ム816が従動アーム813から外れ、クランクアーム
811がバネで左回転方向に戻される。これにより、直
ちに可動ストッパー6a、6bのストッパー板61が閉
まる。 (8)案内部26の作用により、吸水体Sの方向が自然
に決まる。吸水体Sは移送ローラー4の正回転するロー
ラー40、41で挟み込まれて圧搾ローラー3へ送られ
る。
【0073】(9)以降の吸水体Sの洗浄工程は、上記
洗浄装置A1の作用の記載(4)ないし(12)と実質
的に同じである。 (10)タイマーが切れて、吸水体Sの往復洗浄が終了
すると、上記と同様にして、次の吸水体Sが洗浄機a2
内に搬入され、順次洗浄作業を行う。なお、洗浄された
吸水体Sは、排出口230側のストッパー板61が開い
たときに、排出ローラー806が作動することにより排
出口230から外部へ排出される。
【0074】図6は本発明に係る生海苔脱水用吸水体の
洗浄装置の第3の実施の形態を示す概略正面図である。
本実施の形態に係る洗浄装置A3は、洗浄機a3と吸水
体供給装置Bにより構成されている。洗浄機a3は、上
記洗浄機a2と大体において同じ構造を有しているの
で、以下の説明では、構造が異なる部分についてのみ説
明する。なお、図面において、同一または同等箇所につ
いては同一の符号を付して示す。
【0075】洗浄機a3には、上記洗浄機a2と相違し
て、駆動モーターM2で開閉駆動される可動ストッパー
6、6aは設けられていない。代わりに、右面板23の
排出口230の外側に、ソレノイド69で上下動する平
板状の可動ストッパー6cを有している。また、左面板
22の搬入口220の外側に、同じくソレノイド69で
上下動する平板状の可動ストッパー6dを有している。
なお、排出口230側に設けてある排出ローラー807
は、洗浄機a2の排出ローラー806と同様に駆動され
る。
【0076】洗浄装置A3の作用は、上記洗浄装置A2
と実質的に同じであるので、共通する点については説明
を省略し、相違する点のみを説明する。洗浄装置A3で
は、搬入口220と排出口230を開閉する可動ストッ
パー6c、6dの駆動がソレノイド69により行われ
る。これによると、洗浄装置A2と違って、可動ストッ
パー6c、6dによる搬入口220と排出口230の開
閉を必ずしも同時に行う必要がない。従って、吸水体S
の装置内への搬入と排出のタイミングの調整が容易にな
り、作動不良が起こりにくい制御が可能になる。
【0077】洗浄装置A3の動作の一例を簡単に説明す
る。 (1)吸水体供給装置Bが作動し、吸水体Sが載置ロー
ラー803、搬入ローラー802上に落ちる。 (2)搬入口220の可動ストッパー6cが下降して開
く。
【0078】(3)搬入ローラー802が回転し、吸水
体Sが搬入口220を通り洗浄機a3内に搬入される。
可動ストッパー6cが上昇して閉まる。 (4)吸水体Sが往復移動しながら洗浄される。なお、
駆動装置5の正逆回転の切り替え、停止、駆動等の制御
は、タイマーを使用したものでもよいし、吸水体Sの位
置を感知するリミットスイッチ等の各種センサを使用し
たものでもよい。
【0079】(5)吸水体Sを所要の回数往復させて洗
浄が終了すると、ソレノイド69が作動し、排出口23
0側の可動ストッパー6dが開く。これにより、吸水体
Sは、排出ローラー807を通り排出口230から飛び
出すようにして排出される。 (6)吸水体Sが外部へ排出されると、可動ストッパー
6dが上昇して閉まる。そして、上記(1)ないし
(6)が繰り返されて吸水体Sが順次洗浄される。
【0080】なお、上記洗浄装置A2、A3を使用し、
吸水体供給装置Bは作動させないようにし、洗浄機a
2、a3に吸水体Sを手動で供給して洗浄することも可
能である。その場合は、搬入口220と排出口230は
閉じたままで上方から吸水体Sの搬入と取り出しを行っ
てもよいし、搬入と取り出しを行う際には排出口230
だけを開けて行うようにしてもよい。
【0081】図7は擦過装置の他の例を示し、常態にお
ける側面視説明図、図8は図7に示す擦過装置の正面視
説明図、図9は擦過装置の動きを示し、(a)は吸水体
が擦過されている状態の説明図、(b)は吸水体が戻さ
れている状態の説明図である。以下の説明では、右側の
擦過装置7cを図示して説明するが、実際の装置におい
ては、その左側に擦過装置7cと対称構造の擦過装置が
設けてある。
【0082】擦過装置7cは、前面板20と後面板21
に回転可能に架設されたシャフト74を有している。シ
ャフト74の中央部には、ほぼL字状で、先端側が下方
へ更に折曲された形状の作動板75が固着してある。シ
ャフト74の後面板21外側の端部にはアーム板740
が設けてある。
【0083】シャフト74の下方には、同様に回転可能
に架設されたシャフト76が設けてある。シャフト76
には、前面板20と後面板21の間隔よりやや短い擦過
板78が固定してある。シャフト76の前面板20外側
の端部には、下方へアーム760が固着してある。アー
ム760の下端部には錘761が設けてある。
【0084】シャフト76の後面板21外側の端部には
アーム板762(図7ではアーム板740に隠れて見え
ない)が設けてある。アーム板762の中間部には、ア
ーム板740に向けて支部材763が設けてある。支部
材763の先端部には、ローラー764が設けてある。
そして、アーム板762とアーム板740の間には、引
っ張りバネ77が掛けてある。
【0085】シャフト76の左下部にはストッパーピン
79が設けてある。シャフト76の右上部には、ストッ
パーピン79aが設けてある。ストッパーピン79、7
9aは、いずれも後面板21に固着してある。
【0086】(作用)図7ないし図9を参照して、擦過
装置7cの作用を説明する。 (1)初期状態は、図7、図8に示す状態である。すな
わち、アーム760は錘761の作用で垂下している。
アーム板740は引っ張りバネ77で引き寄せられてロ
ーラー764と密着している。作動板75の先端部は、
擦過板78より下方に位置している。 (2)図9(a)に示すように、吸水体Sが矢印方向へ
送られると、まず作動板75が吸水体Sの先端部に当た
り、シャフト74が図9に置いて右方向へ回動する。同
時にアーム板740も回動し、引っ張りバネ77を介し
アーム板762が左方向へ引っ張られる。
【0087】(3)アーム板762と一体となって動く
擦過板78は、吸水体Sの先端縁から、進行方向におい
てやや後部側から吸水体S上面に接触する。また、吸水
体S表面が擦過板78で擦られているときは、作動板7
5は吸水体Sで移動方向へ押しやられ、引っ張りバネ7
7の作用で吸水体S表面を軽く擦っている。 (4)吸水体Sの移動によって、擦過板78はストッパ
ーピン79に当たり停止する。これにより、擦過板78
の先端辺は吸水体S上面に食い込むように密着し、ぬめ
りや汚れが効率よく取り除かれる。
【0088】(5)図9(b)に示すように、吸水体S
が矢印方向へ送られる場合は、作動板75だけが吸水体
Sの上面に触れた状態である。擦過板78は左回転方向
へ回動し、ストッパーピン79aに当接している。
【0089】擦過装置7cによると、上記したように、
擦過板78は、吸水体Sの先端縁から、進行方向におい
てやや後部側から吸水体S上面に接触することになる。
従って、擦過板78によって、吸水体Sの先端辺がめく
れたり、先端辺を傷付けたりすることがない。なお、吸
水体S先端部の、そのときに擦られなかった部分は、吸
水体Sが逆方向へ送られるときに、隣の擦過装置の擦過
板により擦られるので、洗浄効果については問題はな
い。
【0090】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
【0091】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置は、
生海苔脱水用吸水体を圧搾する圧搾手段と、生海苔脱水
用吸水体に洗浄水を供給する給水手段と、生海苔脱水用
吸水体を、圧搾手段を挟んだ両側の位置間で圧搾手段を
通るようにして往復移動させる移送手段とを備えてい
る。これによると、乾燥海苔の製造工程において生海苔
の脱水を行うための吸水体を洗浄する際に、吸水体を往
復移動させながら繰り返し洗浄することができる。しか
も、繰り返し洗浄を自動的に行うことができるので、効
率の良い洗浄が可能である。また、吸水体を循環させる
経路も不要であるので、装置をコンパクトにすることが
できる。
【0092】(b)生海苔脱水用吸水体を往復移動させ
る際に、生海苔脱水用吸水体の表面を擦って、表面に付
着しているぬめりまたは汚れを取るための擦過手段を備
えているものは、生海苔に触れる部分であって最も汚れ
やすい吸水体の表面を擦るので効率がよく、単に吸水体
を圧搾して洗浄する場合と比較して、洗浄効果に優れて
いる。
【0093】(c)移送手段が、モーターにより駆動さ
れる移送回転体をタイマーまたは生海苔脱水用吸水体を
感知するセンサによる制御で正逆方向へ交互に回転させ
ることにより生海苔脱水用吸水体を往復移動させるもの
は、タイマーによる場合では、複雑な制御機構が不要
で、構造が簡単になる。また、センサによる場合では、
吸水体の往復移動を正確なタイミングで行うことができ
る。
【0094】(d)移送手段が、モーターにより駆動さ
れるクランク機構を介して移送回転体を正逆方向へ交互
に回転させることにより、生海苔脱水用吸水体を往復移
動させるものは、移送回転体の回転方向の制御を機械的
に行うので、故障が少なく、メンテナンスの点で有利で
ある。また、センサ等の電気的制御機器が不要であるの
で、構造が簡単であり、製造に要するコストも安価にな
る。
【0095】(e)生海苔脱水用吸水体を移送手段へ供
給する吸水体供給手段を備えているものは、作業者の手
作業による吸水体の供給が不要になるので、その分だけ
省力化することができ、生産管理上、好ましい。
【0096】(f)生海苔脱水用吸水体を移送手段へ搬
入する搬入口または生海苔脱水用吸水体を排出する排出
口のうち何れか一方または双方を備えており、移送手段
により生海苔脱水用吸水体を往復移動させているときに
は、上記搬入口と排出口を封鎖するようにしてあるもの
は、これら封鎖部を、吸水体を往復移動させる移送端部
として利用することができる。そして、排出口側の封鎖
を解除するだけで、洗浄が終了した吸水体を次工程へ送
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置の
第1の実施の形態を示す概略正面図。
【図2】図1に示す生海苔脱水用吸水体の洗浄装置の概
略平面図。
【図3】擦過装置の動きを示し、(a)は吸水体が擦過
されている状態の説明図、(b)は吸水体が戻されてい
る状態の説明図。
【図4】本発明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置の
第2の実施の形態を示す概略正面図。
【図5】図4に示す洗浄装置を構成する吸水体供給装置
の概略側面図。
【図6】本発明に係る生海苔脱水用吸水体の洗浄装置の
第3の実施の形態を示す概略正面図。
【図7】擦過装置の他の例を示し、常態における側面視
説明図。
【図8】図7に示す擦過装置の正面視説明図。
【図9】擦過装置の動きを示し、(a)は吸水体が擦過
されている状態の説明図、(b)は吸水体が戻されてい
る状態の説明図。
【符号の説明】
A1 洗浄装置 1 フレーム 10 脚部 11 キャスター 2 洗浄部 20 前面板 21 後面板 22 左面板 23 右面板 230 排出口 201、202 散水管 203、204 ローラー 24、25 滑り板 26、26a 案内部 260、261 側板 27、28 上部ストッパー 3 圧搾ローラー 30、31 ローラー 4、4a 移送ローラー 40、41 ローラー 5 駆動装置 50、51、52、53、54、55 スプロケット 56 左スプロケット 57 右スプロケット C1 チェーン 58 スプロケット 59 クランクスプロケット C2 チェーン 501 回転盤 502 連接棒 503、504 取付部 6 可動ストッパー 60 レバー 7、7a 擦過装置 70 擦過板 71 軸 72、73 ストッパーピン A2 洗浄装置 a2 洗浄機 220 搬入口 230 排出口 6a、6b 可動ストッパー 61 ストッパー板 62 回動シャフト 63 アーム 64 クランクアーム 65 連接棒 800 搬入ローラー 801 中継ローラー B 吸水体供給装置 80a、80b、80c、80d 縦フレーム M1 駆動モーター 802 搬入ローラー 803 載置ローラー 804 スプロケット 805 スプロケット 806 排出ローラー C3 チェーン 81 下部架台 810 シャフト 811、812 クランクアーム 813、814 従動アーム 815 カムシャフト 816、817 カム 818 スプロケット M2 駆動モーター 819 スプロケット 82 上部架台 C4 チェーン 83a、83b、83c、83d 回転シャフト 84a、84b スプロケット C5、C6 チェーン 830 ギヤ 831 ギヤ 832 軸 833 スプロケット 834 スプロケット C7 チェーン 85 載置板 86 爪車 87 揺動体 870 アーム 871 連接棒 872 アーム 873 爪 A3 洗浄装置 a3 洗浄機 6c、6d 可動ストッパー 69 ソレノイド 7c 擦過装置 74 シャフト 740 アーム板 75 作動板 76 シャフト 760 アーム 761 錘 762 アーム板 763 支部材 764 ローラー 77 引っ張りバネ 78 擦過板 79、79a ストッパーピン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 11/00 B08B 11/00 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生海苔脱水用吸水体を、圧搾部を挟んだ
    両側の位置間で洗浄水を供給しながら往復移動させ、上
    記圧搾部を繰り返し通して圧搾するようにしたことを特
    徴とする、 生海苔脱水用吸水体の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 生海苔脱水用吸水体を往復移動させる際
    に、生海苔脱水用吸水体の表面を擦って、表面に付着し
    たぬめりまたは汚れを取るようにしたことを特徴とす
    る、 請求項1記載の生海苔脱水用吸水体の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 生海苔脱水用吸水体を圧搾する圧搾手段
    と、 生海苔脱水用吸水体に洗浄水を供給する給水手段と、 生海苔脱水用吸水体を、圧搾手段を挟んだ両側の位置間
    で圧搾手段を通るようにして往復移動させる移送手段
    と、 を備えていることを特徴とする、 生海苔脱水用吸水体の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 生海苔脱水用吸水体を往復移動させる際
    に、生海苔脱水用吸水体の表面を擦って、表面に付着し
    ているぬめりまたは汚れを取るための擦過手段を備えて
    いることを特徴とする、 請求項3記載の生海苔脱水用吸水体の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 移送手段は、モーターにより駆動される
    移送回転体をタイマーまたは生海苔脱水用吸水体を感知
    するセンサによる制御で正逆方向へ交互に回転させるこ
    とにより、生海苔脱水用吸水体を往復移動させることを
    特徴とする、 請求項3または4記載の生海苔脱水用吸水体の洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 移送手段は、モーターにより駆動される
    クランク機構を介して移送回転体を正逆方向へ交互に回
    転させることにより、生海苔脱水用吸水体を往復移動さ
    せることを特徴とする、 請求項3または4記載の生海苔脱水用吸水体の洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】 生海苔脱水用吸水体を移送手段へ供給す
    る吸水体供給手段を備えていることを特徴とする、 請求項3、4、5または6記載の生海苔脱水用吸水体の
    洗浄装置。
  8. 【請求項8】 生海苔脱水用吸水体を移送手段へ搬入す
    る搬入口または生海苔脱水用吸水体を排出する排出口の
    うち何れか一方または双方を備えており、移送手段によ
    り生海苔脱水用吸水体を往復移動させているときには、
    上記搬入口と排出口を封鎖するようにしてあることを特
    徴とする、 請求項3、4、5、6または7記載の生海苔脱水用吸水
    体の洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007154384A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Maeda Kosen Co Ltd 繊維布材の洗浄方法
JP2008253972A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Kanamaru Seisakusho:Kk スポンジ板洗い機
CN107866393A (zh) * 2017-11-13 2018-04-03 国网福建省电力有限公司 断路器瓷套清洗装置

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