JP2001345584A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置

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JP2001345584A
JP2001345584A JP2000164501A JP2000164501A JP2001345584A JP 2001345584 A JP2001345584 A JP 2001345584A JP 2000164501 A JP2000164501 A JP 2000164501A JP 2000164501 A JP2000164501 A JP 2000164501A JP 2001345584 A JP2001345584 A JP 2001345584A
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JP
Japan
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heat
electronic control
closed casing
heat sink
control device
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JP2000164501A
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English (en)
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Noriyuki Uchida
則行 内田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンレスで密閉筐体内の空気温度を平均化
し、密閉筐体上部に設置される電子制御装置に内蔵され
た電子制御部品の温度を低下させる。 【解決手段】 密閉筐体3の内部上側に吸熱用ヒートシ
ンク22を、密閉筐体3内部下側に放熱用ヒートシンク
24をそれぞれ設置し、吸熱用ヒートシンク22と放熱
用ヒートシンク24を熱伝導性の良好な熱伝導板23で
熱接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉筐体内の上部に電
子制御部品を設置した数値制御装置等の電子制御装置に
係り、特に前記電子制御部品を冷却する構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来技術による、密閉筐体内上部に電子
制御部品を設置した電子制御装置における、熱拡散ファ
ンを密閉筐体内下部に設置した冷却構造を、図16及び
図17に示す。図16は図17の斜視図、図17は縦断
面図であり、図において、1は密閉筐体3の上部に内蔵
される電子制御装置本体、2は電子制御装置本体1内の
電子制御部品、4は密閉筐体3内の下部に配置され、電
子制御部品2が発生する熱量を密閉筐体3内に拡散させ
るファン、5は操作スイッチを示している。また0aは
拡散ファン4によって生じる強制対流を表している。こ
の図16及び図17に示すものは、熱拡散ファン4を動
作させて密閉筐体3内に強制対流0aを引き起こすこと
により密閉筐体3内の空気温度分布を拡散平均化させ、
ひいては密閉筐体3上部の周囲空気温度を下げることに
よって、密閉筐体3内上部に設置された電子制御装置本
体1の電子制御部品2の温度を設計温度許容値内に抑え
るものである。
【0003】また従来技術による、密閉筐体内上部に電
子制御部品を設置した電子制御装置における、ヒートパ
イプを用いた冷却構造を、図18及び図19に示す。図
18は図19の斜視図、図19は縦断面図であり、図に
おいて、1は密閉筐体3の上部に内蔵される電子制御装
置本体、2は電子制御装置本体1内の電子制御部品、6
はヒートパイプが埋め込まれたヒートシンクベース、2
2は密閉筐体3内部の上方に設置された吸熱用ヒートシ
ンク、24は密閉筐体3外部に設置された放熱用ヒート
シンクである。この図18及び図19に示すものは、電
子制御装置本体1により暖められ上昇した筐体3内空気
の熱を吸熱用ヒートシンク22により吸収し、この吸収
した熱をヒートパイプが埋め込まれたヒートシンクベー
ス6のヒートパイプを通して0bのように熱輸送し、こ
の輸送された熱を筐体3外部に設置された放熱用ヒート
シンク24により筐体3外部へ放熱することにより、密
閉筐体3内の空気温度を下げるものである。
【0004】更にまた、従来技術による、密閉筐体内上
部に電子制御部品を設置した電子制御装置における、熱
拡散ファンを密閉筐体内上部に設置した冷却構造を、図
20及び図21に示す。図20は図21の斜視図、図2
1は縦断面図であり、図において、1は密閉筐体3の上
部に内蔵される電子制御装置本体、2は電子制御装置本
体1内の電子制御部品、11は密閉筐体3の上部に、密
閉筐体3内部及び密閉筐体3外部に配置された熱交換用
フィン、12は密閉筐体3の上部に、密閉筐体3内部及
び密閉筐体3外部に配置された熱交換用ファン、5は操
作スイッチを示している。また1aは熱交換用ファン1
2によって生じる強制対流を表している。この図20及
び図21に示すものは、熱交換用ファン12を動作させ
て密閉筐体3内に強制対流1aを引き起こし、密閉筐体
3内の空気温度分布を拡散平均化させるとともに、熱交
換用フィン11及び熱交換用ファン12を使用して電子
制御装置の発熱を密閉筐体3外部へ放出することによ
り、密閉筐体3上部の周囲空気温度を下げるものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術に示される構造では機械的動作を伴うファン4、12
が必要であり、このファン4、12の寿命が電子制御部
品2と比較して著しく短いため、電子制御部品2の耐用
年数までには数回ファン4、12を交換する必要が生じ
た。
【0006】更に密閉筐体3という構造上、ファン4、
12を交換する場合には気密を破る必要がありファン
4、12の交換には困難が伴う。また予告なくファン
4、12が停止した場合を想定すると、密閉筐体3内の
上部空気温度が著しく上昇し、密閉筐体3内上部に設置
された電子制御部品2及び密閉筐体3上部に内蔵された
他の電子機器の寿命を縮める可能性がある。このためフ
ァン4、12が停止した場合でも充分放熱能力があるよ
うに、密閉筐体3の大きさを大型にする必要が生じ、密
閉筐体3を小型化し難いという問題点があった。
【0007】また、図20、21に示すものにおいて、
ファン12が無い場合で上側に放熱フィン11のみを上
部に取付けた熱交換器を使用した場合、密閉筐体3上側
に自然対流を阻害する物体が設置されると放熱能力が著
しく低下するため、この場合にあっても、密閉筐体3上
方に大きな空間を空けておかなければならないという問
題点があった。
【0008】また前記ヒートパイプを使用した従来技術
では、ヒートパイプの物理的現象の制約により重力に対
して下の位置から上の位置へしか熱輸送することしかで
きないため、放熱用ヒートシンク24は必ず吸熱用ヒー
トシンク22よりも重力に対して上側に位置していなけ
ればならない。このため、前記のような密閉筐体3内上
部に設置された電子制御部品2の冷却に適用するとすれ
ば、放熱用ヒートシンク24を密閉筐体3上部あるいは
筐体側面のうち電子制御装置本体2よりも高い位置にし
か設置することができず、冷却構造を含めた密閉筐体3
の小型化が難しいという問題点があった。
【0009】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、ファンレスで且つ密閉筐体を大型化させる
ことなく、密閉筐体上部に内蔵される電子制御部品の周
囲の温度を充分低下させることができる電子制御装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【発明を解決するための手段】本発明は、密閉筐体の上
部に電子制御部品が内蔵されている電子制御装置におい
て、前記密閉筐体内における電子制御部品より上部及び
前記密閉筐体内の下部にヒートシンクをそれぞれ設置
し、これらのヒートシンクを熱伝導性の良好な熱伝導部
材により熱接続したものである。
【0011】また本発明は、密閉筐体の上部に電子制御
部品が内蔵されている電子制御装置において、前記密閉
筐体内の下部にヒートシンクを設置し、且つ熱伝導性の
良好な熱伝導部材の一端を前記電子制御部品に直接熱接
続するとともに、他端を前記ヒートシンクに熱接続した
ものである。
【0012】また本発明は、前記熱伝導部材をフレキシ
ブル性のある材料より構成し、このフレキシブル性のあ
る熱伝導部材を密閉筐体内の電気配線に沿って配置した
ものである。
【0013】また本発明は、ヒートシンクの表面に黒体
塗料を塗布するか、あるいはヒートシンクの表面を微細
な粗さを持つものとしたものである。
【0014】また本発明は、前記熱伝導部材及びヒート
シンクの少なくとも一方を、前記密閉筐体に密着させた
ものである。
【0015】更にまた本発明は、前記密閉筐体外部に、
前記熱伝導部材及びヒートシンクの少なくとも一方と熱
接続される放熱用ヒートシンクを設置したものである。
【0016】
【実施の形態】実施の形態1.以下図1〜図6を用いて
本発明の実施の形態1を説明する。図1は図2の斜視
図、図1は縦断面図であり、これらの図より明らかなよ
うに、密閉筐体3の内部に設置された、電子制御装置本
体である表示機能付きNC制御装置21は、表示板が見
えやすいように或いは制御装置の操作スイッチが操作し
やすいように人の目線の高さに設置する必要性があるた
め、密閉筐体3の上部に設置されている。なお、表示機
能付きNC制御装置21を構成する表示板等の密閉筐体
3外部に露出が必要な電子制御部品以外の電解コンデン
サ、半導体素子等の電子制御部品2は、密閉筐体3に内
蔵されている。また、吸熱用ヒートシンク22が密閉筐
体3におけるNC制御装置21の真上に内蔵されている
とともに、放熱用ヒートシンク24が密閉筐体3の下部
に内蔵されている。吸熱用ヒートシンク22と放熱用ヒ
ートシンク24は、熱伝導性が良好で且つ加工が容易な
銅板より構成された熱伝導板(熱伝導部材)23で熱接
続されており、また吸熱用ヒートシンク22、熱伝導板
23及び放熱用ヒートシンク24の表面には、つや消し
の黒体塗料(例えば、株式会社カンペハピオ製造製のテ
ルモスプレー(商品名))が塗布されている。
【0017】表示機能付きNC装置21が動作すると、
表示機能付きNC装置21内の電子制御部品2から熱損
失分の熱が発生する。発生した熱は周囲の空気を暖め、
自然対流2aを発生させる。暖められた空気は自然対流
2aにより上昇していき、密閉筐体3の上部に達する。
このため、吸熱用ヒートシンク22付近が密閉筐体3内
で最も空気温度が高くなる場所となり、また放熱用ヒー
トシンク24付近が密閉筐体3内で最も空気温度が低く
なる場所となる。
【0018】ところで本実施の形態1においては、吸熱
用ヒートシンク22が表示機能付きNC装置21の真上
に配置されているので、その吸熱用ヒートシンク22が
暖められ上昇した空気の熱を吸収する。なおこのとき、
吸熱用ヒートシンク22の表面には輻射率改善のために
つや消しの黒体塗料が塗布してあるので、吸熱用ヒート
シンク22の吸熱効率が良好である。そして吸熱用ヒー
トシンク22が熱伝導板23を介して放熱用ヒートシン
ク24と熱接続されているため、吸熱用ヒートシンク2
2で吸熱された熱は2bで示されるように熱伝導板23
を通って筐体3内部の空気温度の低い下部へと伝導す
る。このため、上記動作を繰り返しながら、吸熱用ヒー
トシンク22と放熱用ヒートシンク24はほぼ等しい温
度となり、両ヒートシンク22、24は密閉筐体3内の
空気温度の平均温度に近い温度となる。よって吸熱用ヒ
ートシンク22の温度が密閉筐体3上部の空気温度より
も低くなり、また放熱用ヒートシンク24の温度が密閉
筐体3下部の空気温度よりも高くなるため、密閉筐体3
上部の空気温度は、ヒートシンク22、24及び熱伝導
板23が存在しない場合に比べ格段に低くなり、ひいて
は密閉筐体3上部に設置された表示機能付きNC装置2
1に搭載されている電子制御部品2の温度が低下する。
【0019】なお、放熱用ヒートシンク24では密閉筐
体3下部の空気温度よりも温度が高いので、熱伝導板2
3により輸送された熱は2cで示されるように下部放熱
用ヒートシンク24から密閉筐体3内に放熱される。ま
た、密閉筐体3内部があまり暖まっていない表示機能付
きNC装置21の稼動初期の段階では、熱伝導板23及
び放熱用ヒートシンク24の表面には輻射率改善のため
につや消しの黒体塗料が塗布してあるので、熱伝導板2
3及び放熱用ヒートシンク24の吸熱効率が良好であ
り、密閉筐体3内部温度の平均化を早く行うことができ
る。
【0020】次に上記実施の形態1の作用と効果を熱・
流体シミュレーションツールを使用して確認した結果
を、図3〜図6に示す。
【0021】図3、図4はシミュレーションに使用した
モデルであり、図3は上記実施の形態1の構成が存在し
ない従来例に係るシミュレーションモデルを示し、図4
は上記実施の形態1の構成が存在する本発明に係るシミ
ュレーションモデルを示している。図4のモデルにおい
て、吸熱用ヒートシンク22、熱伝導板23、放熱用ヒ
ートシンク24は、それぞれ銅の材質を用い熱伝導率を
380[W/(m・K)]に設定した。また、吸熱用ヒー
トシンク22、熱伝導板23及び放熱用ヒートシンク2
4の表面には黒体塗料を塗布した場合と同様の輻射率を
0.9と設定し、シミュレーション条件とした。表示機
能付きNC装置21に相当する電子制御機器1には全体
的に約16Wの放熱が発生するものと仮定し、シミュレ
ーションモデルの入力値とした。密閉筐体3の寸法は幅
×高さ×奥行=330mm×430mm×70mmであり、材質を厚さ
2mmの鉄板とした。密閉筐体3の環境条件として周囲
空気温度を45℃、初期値温度も45℃に設定した。密
閉筐体3の周囲約12倍の体積分の解析領域を設定し、
その解析領域の境界条件として、空気・熱流束ともに自
由に境界から流入・流出できるような自由境界を与え
た。このシミュレーションモデルは実際にはあたかも密
閉筐体3が空気温度45℃の空中に浮上して設置されて
いる状態を表現している。
【0022】シミュレーション後の結果を図5、図6に
示す。図5は上記実施の形態1の構成が存在しない従来
例のシミュレーション結果を示し、図6は上記実施の形
態1の構成が存在する本発明に係る結果を示している。
図5、図6から明らかなように、上記実施の形態1の構
成が存在しない従来例の場合、密閉筐体3上部と下部の
温度差は28[K]であったが、上記実施の形態1の構成
が存在する本発明の場合、密閉筐体3上部と下部の温度
差は約10[K]となり密閉筐体3内部の空気温度が平均
化した。これに伴い密閉筐体3上部空気温度も75[℃]
から67[℃]と8[K]低下した。
【0023】なお、前記シミュレーション結果を電子制
御部品の代表的なアルミ電解コンデンサにて、寿命推定
すると、次のとおりとなる。即ち、寿命と周囲空気温度
の関係は次式で表されることが知られている。 L2=L1・2(T1-T2)/10 ここで、L1は周囲空気温度T1における寿命、L2は
周囲空気温度T2における寿命である。この式を前記シ
ミュレーション結果に適用すると、上記実施の形態1の
構成が存在しない従来例に係る場合のアルミ電解コンデ
ンサの寿命をL1、上記実施の形態1の構成が存在する
本発明の場合のアルミ電解コンデンサの寿命をL2とす
ると、 L2=L1・2(75-67)/10≒1.741・L1 であり、上記実施の形態1の構成が存在する本発明の場
合のアルミ電解コンデンサの寿命は、上記実施の形態1
の構成が存在しない従来例に係る場合のアルミ電解コン
デンサの寿命の1.741倍となる。 実施の形態2.次に図7及び図8を用いて本発明の実施
の形態2を説明する。図7は図8の斜視図、図8は縦断
面図であり、この実施の形態2のものは、これらの図よ
り明らかなように、表示機能付きNC装置21に搭載さ
れている電子制御部品2に対して、絶縁性のある熱伝導
性シリコンゴム31を介して、熱伝導性が良好で且つ加
工が容易な銅板より構成され表面につや消しの黒体塗料
が塗布された熱伝導板23が直接固定されている。また
熱伝導板23の下方には、表面につや消しの黒体塗料が
塗布された放熱用ヒートシンク24が熱接続されて取付
けられている。なお、その他の構成については実施の形
態1と同様である。
【0024】この実施の形態2によれば、電子制御部品
2で発生した熱が熱伝導板23に直接伝わり、この伝わ
った熱が熱伝導板23を介して放熱用ヒートシンク24
へ3bのとおり輸送される。このため、密閉筐体3上部
の空気温度は、ヒートシンク24及び熱伝導板23が存
在しない場合に比べ格段に低くなり、ひいては密閉筐体
3上部に設置された表示機能付きNC装置21に搭載さ
れている電子制御部品2の温度が低下する。
【0025】なおこの実施の形態2のものは、電子制御
部品2で発生した熱を、実施の形態1のような吸熱用ヒ
ートシンク22を介することなく、直接放熱用ヒートシ
ンク24へ熱輸送することができるので吸熱の効率が良
い。また吸熱用ヒートシンク22を省くことができるの
で、安価に製作でき、また軽量化できる。
【0026】実施の形態3.次に図9〜図11を用いて
本発明の実施の形態3を説明する。なお、図9は図10
(a)の斜視図、図10(a)は縦断面図、図10
(b)は図10(a)の配線外被膜に熱伝導性の良好な
フレキシブル管106を被せた物の構造拡大図であり、
図10(c)は密閉筐体3内に設置された端子台101
の内部拡大図である。さらに図11(a)は表示機能付
きNC装置21の内部基板を示した図であり、図11
(b)は表示機能付きNC装置21内に設置されたコネ
クタ108の内部を示した図である。即ち、図11
(a)に示すように、表示機能付きNC装置21の基板
107に搭載されている電子制御部品2に対して、絶縁
性のある熱伝導性シリコンゴムを介して、熱伝導性が良
好で且つ加工が容易な銅板より構成され表面につや消し
の黒体塗料が塗布された熱伝導板23が直接固定されて
いる。またこの熱伝導板23の他端は、図11(b)に
示すように、表示機能付きNC装置21内に設置された
コネクタ108内で、表示機能付きNC装置21とプロ
グラマブルコントローラ103間との信号伝達・電力供
給等に使用される配線の高耐熱絶縁外被膜104の更に
外側に配置される熱伝導性の良好なフレキシブル管10
6と熱接続されている。
【0027】また、図10(a)(b)に示すように、
コネクタ108から表示機能付きNC装置21を出た熱
伝導性の良好なフレキシブル管106を外被膜に被せら
れた配線104は、途中で密閉筐体3内に設置された端
子台101に接続され、また図10(c)に示すよう
に、端子台101内で熱伝導性の良好なフレキシブル管
106は熱伝導板23に熱接続されている。なお、配線
104はプログラマブルコントローラへと電気接続され
る。更にまた、密閉筐体3の下部には表面に黒体塗料が
塗布された放熱用ヒートシンク24が内蔵されており、
フレキシブル管106と熱接続された熱伝導板23の他
端が、放熱用ヒートシンク24に熱接続されている。
【0028】この実施の形態3によれば、電子制御部品
2で発生した熱が熱伝導板23に直接伝わり、この熱伝
導板23に伝わった熱が、配線104のフレキシブル管
106に伝わる。そして配線104のフレキシブル管1
06に伝わった熱は、端子台101内で再び熱伝導板2
3に伝わり、この熱伝導板23を介して放熱用ヒートシ
ンク24へと輸送される。このため、密閉筐体3上部の
空気温度は、ヒートシンク24、フレキシブル管106
及び熱伝導板23が存在しない場合に比べ格段に低くな
り、ひいては密閉筐体3上部に設置された表示機能付き
NC装置21に搭載されている電子制御部品2の温度が
低下する。
【0029】なおこの実施の形態3のものは、電子制御
部品2で発生した熱を、実施の形態1のような吸熱用ヒ
ートシンク22を介することなく、直接放熱用ヒートシ
ンク24へ熱輸送することができるので吸熱効率が良
い。また吸熱用ヒートシンク22を省くことができるの
で、安価に製作でき、また軽量化できる。更にまた、配
線104に沿って熱輸送を行うことができるので、熱伝
導板23を設置するためのスペースを小さくすることが
できるとともに、熱伝導板23の一部がフレキシブル管
106のため、密閉筐体3内に内蔵する機器を容易に設
置することができ、工程時間を減少させることができ
る。
【0030】実施の形態4.次に図12及び図13を用
いて本発明の実施の形態4を説明する。図12は図13
の斜視図、図13は縦断面図であり、この実施の形態4
のものは、これらの図より明らかなように、密閉筐体3
内壁に密着して熱伝導板23及び吸熱用ヒートシンク2
2が取付けられている。なおその他の構成については、
実施の形態1と同様である。
【0031】この実施の形態4によれば、吸熱用ヒート
シンク22で吸熱した熱の一部は、4dで示されるよう
に密閉筐体3壁を介して密閉筐体3外部へ放熱され、ま
た2bで示されるように熱伝導板23を通過して放熱用
ヒートシンク24へ熱伝導しながら、4eで示されるよ
うに密閉筐体3壁を介して密閉筐体3外部へ放熱され
る。このことから密閉筐体3壁の熱伝達率が改善され、
密閉筐体3内の内部空気温度を全体的に低下させること
ができる。
【0032】実施の形態5.次に図14及び図15を用
いて本発明の実施の形態5を説明する。図14は図15
の斜視図、図15は縦断面図であり、この実施の形態5
のものは、これらの図より明らかなように、密閉筐体3
外側に向かうように熱伝導板23に放熱フィン52、吸
熱用ヒートシンク22に放熱フィン51をそれぞれ取付
け、密閉筐体3外部に放熱フィン52及び53を露出さ
せた構成となっている。なおその他の構成については、
実施の形態1と同様である。
【0033】この実施の形態5によれば、吸熱用ヒート
シンク22で吸熱した熱の一部は、5dで示されるよう
に、放熱フィン51を介して密閉筐体3外部へ放熱さ
れ、また、熱伝導板23を通過して放熱用ヒートシンク
24へ熱伝導しながら、5eで示されるように放熱フィ
ン52を介して密閉筐体3外部へ放熱される。このため
密閉筐体3内で発生した熱を効率良く密閉筐体3外部へ
放熱することができ、密閉筐体3の内部空気温度を全体
的に低下させることができる。
【0034】実施の形態6.なお前記実施の形態におい
て、熱伝導板23の材料として銅を用いたが、金属材料
よりも軽量で更に熱伝導性の良好なCFRP(Carbon F
iber Reinforced Plastic:炭素繊維強化プラスチッ
ク)を用いてもよい。なお、銅の熱伝導率は約380
[W/(m・K)]、銅の密度は8800[kg/m3]で
あり、CFRPの熱伝導率は約550[W/(m・K)]、
CFRPの密度は2200[kg/m3]である。また前
記実施の形態において、ヒートシンク22、24、熱伝
導板23の表面につや消しの黒体塗料を塗布したものに
ついて説明したが、吸熱効率を向上させるため、その表
面を微細な粗さを持つよう表面加工してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、密閉筐体
内における電子制御部品より上部及び前記密閉筐体内の
下部にヒートシンクをそれぞれ設置し、これらのヒート
シンクを熱伝導性の良好な熱伝導部材により熱接続した
ので、ファンレスで且つ密閉筐体を大型化させることな
く、密閉筐体上部に配置された電子制御部品の温度を低
下させることができる。
【0036】また本発明によれば、密閉筐体内の下部に
ヒートシンクを設置し、且つ熱伝導性の良好な熱伝導部
材の一端を電子制御部品に直接熱接続するとともに、他
端を前記ヒートシンクに熱接続したので、ファンレスで
且つ密閉筐体を大型化させることなく、密閉筐体上部に
配置された電子制御部品の温度を低下させることができ
る。しかも、電子制御部品より発生した熱を熱伝導部材
に直接伝達し、放熱用ヒートシンクへ熱輸送することが
できるので吸熱の効率が良いものとなるとともに、吸熱
用ヒートシンクを省くことができるので、安価に製作で
き、また軽量化できる。
【0037】また本発明によれば、前記熱伝導部材をフ
レキシブル性のある材料より構成し、このフレキシブル
性のある熱伝導部材を密閉筐体内の電気配線に沿って配
置したので、電気配線に沿って熱輸送を行うことができ
るようになり、よって前記効果に加え、熱伝導板を設置
するためのスペースを小さくすることができるようにな
る。また、熱伝導部材がフレキシブル管のため、密閉筐
体内に内蔵する機器を容易に設置することができ、工程
時間を減少させることができる。
【0038】また本発明によれば、ヒートシンクの表面
に黒体塗料を塗布するか、またはヒートシンクの表面を
微細な粗さを持つ表面としたので、効率の良い吸熱・放
熱が可能となり、よって前記効果に加え、密閉筐体を更
に小型にできるようになる。
【0039】また本発明によれば、前記熱伝導部材及び
ヒートシンクの少なくとも一方を、前記密閉筐体に密着
させたので、密閉筐体の外部への放熱能力を増大させる
ことができるようになり、よって前記効果に加え、密閉
筐体を更に小型にできるようになる。
【0040】また本発明によれば、前記密閉筐体外部
に、前記熱伝導部材及びヒートシンクの少なくとも一方
と熱接続される放熱用ヒートシンクを設置したので、密
閉筐体外部への放熱能力を増大させることができるよう
になり、よって前記効果に加え、密閉筐体を更に小型に
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1を示す縦断面図であ
る。
【図3】 従来例に係るシミュレーションモデルであ
る。
【図4】 本発明の実施の形態1に係るシミュレーショ
ンモデルである。
【図5】 従来例に係るシミュレーション結果である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係るシミュレーショ
ン結果である。
【図7】 本発明の実施の形態2を示す斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態2を示す縦断面図であ
る。
【図9】 本発明の実施の形態3を示す斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態3に係る図で、(a)
は縦断面図、(b)は配線外被膜に熱伝導性の良好なフ
レキシブル管を被せた物の構造図、(c)は密閉筐体内
に設置された端子台の内部を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態3に係る図で、(a)
は表示機能付きNC装置の内部基板を示す図、(b)は
表示機能付きNC装置21内に設置されたコネクタ10
8の内部を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態4を示す斜視図であ
る。
【図13】 本発明の実施の形態4を示す縦断面図であ
る。
【図14】 本発明の実施の形態5を示す斜視図であ
る。
【図15】 本発明の実施の形態5を示す縦断面図であ
る。
【図16】 第一の従来例を示す斜視図である。
【図17】 第一の従来例を示す縦断面図である。
【図18】 第二の従来例を示す斜視図である。
【図19】 第二の従来例を示す縦断面図である。
【図20】 第三の従来例を示す斜視図である。
【図21】 第三の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 電子制御装置に内蔵されている電子制御部品 3 密閉筐体、 21 表示機能付きNC制御装置 22 吸熱用ヒートシンク、23 熱伝導板、24 放
熱用ヒートシンク 31 高熱伝導性シリコンゴム、105 導線 106 熱伝導性の良好なフレキシブル管 51 放熱フィン、52 放熱フィン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉筐体の上部に電子制御部品が内蔵さ
    れている電子制御装置において、前記密閉筐体内におけ
    る電子制御部品より上部及び前記密閉筐体内の下部にヒ
    ートシンクをそれぞれ設置し、これらのヒートシンクを
    熱伝導性の良好な熱伝導部材により熱接続したことを特
    徴とする電子制御装置。
  2. 【請求項2】 密閉筐体の上部に電子制御部品が内蔵さ
    れている電子制御装置において、前記密閉筐体内の下部
    にヒートシンクを設置し、且つ熱伝導性の良好な熱伝導
    部材の一端を前記電子制御部品に直接熱接続するととも
    に、他端を前記ヒートシンクに熱接続したことを特徴と
    する電子制御装置。
  3. 【請求項3】 前記熱伝導部材をフレキシブル性のある
    材料より構成し、このフレキシブル性のある熱伝導部材
    を密閉筐体内の電気配線に沿って配置したことを特徴と
    する請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 【請求項4】 ヒートシンクの表面に黒体塗料を塗布す
    るか、あるいはヒートシンクの表面を微細な粗さを持つ
    ものとしたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れ
    かに記載の電子制御装置。
  5. 【請求項5】 前記熱伝導部材及びヒートシンクの少な
    くとも一方を、前記密閉筐体に密着させたことを特徴と
    する請求項1〜請求項4の何れかに記載の電子制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記密閉筐体外部に、前記熱伝導部材及
    びヒートシンクの少なくとも一方と熱接続される放熱用
    ヒートシンクを設置したことを特徴とする請求項1〜請
    求項5の何れかに記載の電子制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029215A (ja) * 2013-08-29 2016-03-03 Jx金属株式会社 表面処理金属材、キャリア付金属箔、コネクタ、端子、積層体、シールドテープ、シールド材、プリント配線板、金属加工部材、電子機器、及び、プリント配線板の製造方法
DE102016011023A1 (de) 2015-09-18 2017-03-23 Fanuc Corporation Motorantriebsvorrichtung einer Werkzeugmaschine mit einer Vielzahl von Schaltelementen

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DE102016011023B4 (de) 2015-09-18 2018-08-02 Fanuc Corporation Motorantriebsvorrichtung einer Werkzeugmaschine mit einer Vielzahl von Schaltelementen

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