JP2001345373A - 基板搬送コンテナ - Google Patents

基板搬送コンテナ

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JP2001345373A
JP2001345373A JP2000162290A JP2000162290A JP2001345373A JP 2001345373 A JP2001345373 A JP 2001345373A JP 2000162290 A JP2000162290 A JP 2000162290A JP 2000162290 A JP2000162290 A JP 2000162290A JP 2001345373 A JP2001345373 A JP 2001345373A
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container
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flange
opening
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JP2000162290A
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Koichiro Saga
幸一郎 嵯峨
Kazuhiko Hatakawa
和彦 畑川
Minoru Yanai
稔 谷内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SMIFポッドと互換性を有し共通の基板移
載装置を用いることが可能な真空封止型の基板搬送コン
テナを提供する。 【解決手段】 開口部21を有する箱状を成し天板22
から開口部21に向かって内径を広げるように傾斜させ
た側周壁24を有すると共に、開口縁を外側に向かって
天板22と略平行に広げたフランジ23を設けてなるコ
ンテナ本体2と、二重パッキン31,32と排気ポンプ
に54接続される真空溝33とが設けられた周縁部分を
フランジ23に当接させた状態でコンテナ本体2を塞ぐ
底蓋3とを備えた基板搬送コンテナにおいて、コンテナ
本体2の側周内面の一部である第2の側周内面26b
は、フランジ23に対して垂直に成形されていることを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板搬送コンテナ
に関し、特には、半導体ウエハや液晶基板等の基板の搬
送に用いられる密閉式の基板搬送コンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ、液晶基板、磁気ディスク
等の電子基板を用いた電子機器の製造は、発塵のないク
リーンルーム内において行われている。一方、プロセス
処理装置間において電子基板(以下、基板と記す)を搬
送する場合には、可搬式で密閉可能な局所清浄化コンテ
ナ(すなわち基板搬送コンテナ)内に、カセットに保持
させた基板を収納した状態で行う。これによって、クリ
ーンルームの内外において、基板を大気中の塵埃に暴露
させることなく基板を搬送することができる。このよう
な基板搬送コンテナは、例えば特公平7−46694に
開示され、SMIF(Standard Mechanical Interface
)ポッドという商品名(アシストテクノロジー社)で
市販されている。また、このSMIFポッドに対して基
板移載を行う場合には、通称SMIFローダと呼ばれる
基板移載装置が用いられている。
【0003】図5には、SMIFポッド及び基板移載装
置の断面構成図を示す。この図に示すSMIFポッド
は、一面側を開口した箱状のコンテナ本体100と、コ
ンテナ本体100の開口を塞ぐ底蓋200とで構成され
ている。コンテナ本体100は、その開口縁101が一
回り大きく広げられた段差形状に成形されており、広げ
られた開口縁101の内側壁にラッチ溝102が設けら
れている。底蓋200は、コンテナ本体100の開口縁
101内に嵌合する大きさを有すると共に、ラッチ溝1
02に嵌入される状態で底蓋200の側周から突出自在
のラッチ201と、このラッチ201の突出を操作する
ラッチ操作部202とを備えている。また、この底蓋2
00の周縁には、コンテナ本体100を塞いだ状態で、
コンテナ本体100の開口縁101の全周に亘って押圧
されるパッキン203が設けられている。このパッキン
203は、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴムで
構成されている。
【0004】このような構成のSMIFポッドにおいて
は、底蓋200をコンテナ本体100の開口縁101に
嵌合させた状態でラッチ操作部202を操作することに
よって、底蓋200の側周からラッチ201が突出して
コンテナ本体100のラッチ溝102に挿入される。こ
の際、ラッチ201の先端が下方に向かって斜めに突出
することで、底蓋200がコンテナ本体100側に押し
圧され、パッキン203を介してコンテナ本体100内
が密閉される。
【0005】また、このSMIFポッド内に対して基板
の移載を行うための基板移載装置(いわゆるSMIFロ
ーダ)は、例えばここでの図示を省略した基板処理装置
の基板導入部に付設されたものであり、コンテナ本体1
00の開口縁101と同一形状の上方開口縁を有する筐
体300と、この筐体300内に設けられた昇降ステー
ジ301と、この昇降ステージ301に設けられたラッ
チ開閉部302とを備えている。
【0006】この基板移載装置を用いてSMIFポッド
に対する基板の移載を行う場合には、複数の基板Wを支
持したカセット4が密閉収納されたSMIFポッドを、
基板移載装置の昇降ステージ301上に載置する。この
際、コンテナ本体100の開口縁101を基板移載装置
の筐体300の上方開口縁に載せた状態で、上昇させた
昇降ステージ301上に底蓋200を載置する。そし
て、この昇降ステージ301に設けられたラッチ開閉部
302によって底蓋200のラッチ操作部202を操作
し、底蓋200内にラッチ201を収納する。その後、
昇降ステージ301を降下させることによって、コンテ
ナ本体100を筐体300上に残した状態で、昇降ステ
ージ301上の底蓋200及びこれに載置されたカセッ
ト4を筐体300内に搬入する。また、基板移載装置の
筐体300内のカセット4をSMIFポッド内に密閉収
納する場合には、逆の手順を行うこととする。
【0007】ところで、上記構成のSMIFポッドは、
コンテナ本体100の内部への塵埃の侵入を防止するこ
とを目的としたものであり、酸素、水分、揮発性の有機
物やその他の低分子等の侵入を防止することはできな
い。そこで、例えば半導体ウエハのように、高い清浄度
が要求される基板を搬送する場合には、カセット4に保
持させた基板Wをコンテナ本体100の内部に収納した
後、コンテナ本体100の内部をアルゴン(Ar)や窒
素ガス(N2)等の不活性なガス(以下、不活性ガスと
記す)で置換して底蓋200を閉じる。そして、コンテ
ナ本体100の内部を不活性ガス雰囲気にして密閉した
状態で、この基板搬送コンテナに収納された基板Wを搬
送する。この際、不活性ガスによるコンテナ本体100
内部の置換は、底蓋200を開閉する都度行われ、これ
によって基板Wへの有機物、ホウ素、燐等の分子吸着汚
染や、基板W表面への自然酸化膜の形成を防止してい
る。
【0008】ところが、SMIFポッドは、大気中の塵
埃の混入を防止できるレベルで内部を密閉することはで
きるが、酸素、水分、揮発性有機物等の低分子は容易に
内部に侵入する。特に、SMIFポッドを移動させるた
めにコンテナ本体100を持ち上げると、内部に収納し
た基板Wの重みや底蓋200の自重が底蓋200に加わ
るため、これらの重みでABS(Acrylonitrile-Butadi
ene-Styrene copolymer)やポリカーボネートで構成され
ているラッチ201が撓んで変形し、パッキン203と
コンテナ本体100との間に微小な隙間ができる。この
ため、この隙間からコンテナ本体100の内部に低分子
が侵入し、内部の酸素濃度や水分濃度が上昇し、例え
ば、半導体ウエハの表面に自然酸化膜が成長したり、有
機物やホウ素、リン等の分子吸着汚染が起こる。これ
は、この半導体ウエハを用いた半導体装置の特性に影響
を及ぼし、半導体装置の歩留りを低下させる要因にな
る。
【0009】そこで、図6に示すような真空封止型の基
板搬送コンテナ(以下、真空封止コンテナと記す)が提
案され、特開平10-56050に開示されている。この真空封
止コンテナのコンテナ本体400は、SMIFポッドの
コンテナ本体(100)と比較して開口縁に十分な幅の
フランジ401が設けられている。底蓋500は、その
周縁の全周に亘って二重のOリング溝501が設けら
れ、この内部にOリング502を内設して二重パッキン
を構成している。さらに、Oリング溝501間には真空
溝503が設けられている。この真空溝503には、底
蓋500の外側に引き出された配管504が連通されて
いる。
【0010】このような構成の真空封止コンテナ内に対
して基板の移載を行うための基板移載装置は、コンテナ
本体400の開口縁と同一形状の上方開口縁を有する筐
体600と、この筐体600内に設けられた昇降ステー
ジ601と、この昇降ステージ601に設けられた配管
602とを備えている。この配管602は、真空封止コ
ンテナの底蓋500の配管504に接続されるものであ
り、排気ポンプ(図示省略)に接続されている。
【0011】この基板移載装置を用いて真空封止コンテ
ナに対する基板の移載を行う場合には、複数の基板Wを
支持したカセット4が密閉収納された真空封止コンテナ
を、基板移載装置の昇降ステージ601上に載置する。
この際、コンテナ本体400の開口縁を基板移載装置の
筐体600の上方開口縁に載せ、昇降ステージ601の
配管602に対して底蓋500の配管504を接続させ
る。そして、配管606から底蓋500の真空溝503
内にガスを導入して加圧することによって、コンテナ本
体400に対する底蓋500の真空吸着状態を解除す
る。その後、昇降ステージ601を降下させることによ
って、コンテナ本体400を筐体600上に残した状態
で、昇降ステージ601上の底蓋500及びこれに載置
されたカセット4を筐体600内に搬入する。また、基
板移載装置の筐体600内のカセット4を真空封止コン
テナ内に移載する場合には、逆の手順を行い、真空溝5
03内のガスを配管504、602から排気してコンテ
ナ本体400に対して底蓋500を真空吸着させる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、半導体装置の
製造工場において、既に全ての処理装置間の基板搬送に
SMIFポッドとこれに対応する基板移載装置(いわゆ
るSMIFローダ)が用いられている場合には、有機物
等の化学汚染や自然酸化膜の形成を防止したい工程の
み、真空封止コンテナを使用することになる。
【0013】ところが、SMIFポッド及び真空封止コ
ンテナは、内部に収納した基板が余分なガスに晒される
ことを防止するために、カセットを収納できる範囲でよ
り小さな容量に形成されている。また、カセットは、半
導体装置機械標準(SEMI)で規格化された寸法形状
であるため、SMIFポッド及び真空封止コンテナのコ
ンテナ本体は、ほぼ同じ容量を有していることになる。
しかも、SMIFポッド及び真空封止コンテナのコンテ
ナ本体は、プラスティック射出成形によって形成された
ものであり、射出成形の際に金型が抜けるように、その
側周壁は1°以上のテーパが設けられている。以上のこ
とから、これらのコンテナにおけるコンテナ本体のカセ
ット収納部分は、ほぼ同様の寸法形状を有していること
になる。
【0014】このため、底蓋周縁の二重パッキン及び真
空溝を当接させるのに十分な幅のフランジを設けた真空
封止コンテナは、その開口部周縁の径がSMIFポッド
よりも大きくなる。したがって、真空封止コンテナとS
MIFポッドとは、基板移載装置に対する互換性がな
く、基板移載装置を共有することができない。つまり、
図7に示すように、真空封止コンテナのコンテナ本体4
00において、二重パッキンを当接させるフランジ幅d
を確保しつつ、SMIFローダの筐体300の寸法に合
わせるためにコンテナ本体400の開口縁の径を縮小し
た場合、コンテナ本体400の容量が狭められ、規格化
された寸法形状のカセット4を収納できなくなる。ま
た、図8に示すように、規格化された形状のカセット4
を収納する容量を確保しつつ、SMIFローダの筐体3
00の寸法に合わせるために、真空封止コンテナのコン
テナ本体400の開口縁の径を縮小した場合、コンテナ
本体400のフランジ幅dを狭めなければならない。こ
のため、フランジ401に対して底蓋500のOリング
502を確実に当接させることが困難になり、コンテナ
本体400に対する底蓋500の密着性を確保すること
ができなくなる。
【0015】そこで本発明は、基板支持用に規格化され
た寸法のカセットを収納でき、かつ基板移載装置に対し
てSMIFポッドとの間で互換性を有し共通の基板移載
装置を用いることが可能な真空封止型の基板搬送コンテ
ナを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明の基板搬送コンテナは、一面側を開口さ
せた箱状を成し天板から当該開口に向かって内径を広げ
るように傾斜させた側周壁を有すると共に開口縁を前記
天板と略平行に外側に向かって広げたフランジを設けて
なるコンテナ本体と、パッキンと排気ポンプに接続され
る真空溝とが設けられた周縁部分を前記フランジに当接
させた状態で前記コンテナ本体を塞ぐ底蓋とを備えた基
板搬送コンテナにおいて、コンテナ本体の側周内面は、
その一部がフランジに対して垂直に成形されていること
を特徴としている。
【0017】このような構成の基板搬送コンテナでは、
コンテナ本体の側周内面の一部がフランジに対して垂直
に成形されていることから、開口径が同一でなおかつコ
ンテナ本体の側周内面の全部分を開口に向かって内径を
広げる状態で傾斜させてなるコンテナ本体と比較して、
その容積が拡大される。このことから、側周壁の外形を
縮小することで、コンテナ本体の容積を確保しながら
も、側周壁から外側に広がるフランジの幅を確保し、か
つ開口縁部分の径を小さくすることができる。
【0018】また、このコンテナ本体は、側周内面の一
部のみがフランジに対して垂直に成形されており、その
他の側周内面部分は開口に向かって内径を広げる状態で
傾斜していることから、当該コンテナ本体を射出成形に
て形成する際に、コンテナ本体から金型を離脱させるこ
とができる。つまり、このコンテナ本体を、射出成形に
て形成されたものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板搬送コンテナ
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】(第1実施形態)図1は実施形態の基板搬
送コンテナの構成及びこれに対する基板移載方法を説明
する図であり、図2はコンテナ本体の断面図であり、図
3はコンテナ本体の上面図である。尚、図3はコンテナ
本体の天板を取り除いた図になっている。また、図4
は、この基板搬送コンテナ内に、収納されるカセット4
の一例を示す斜視図である。
【0021】これらの図に示す基板搬送コンテナ1は、
真空封止型の基板搬送コンテナであり、基板(例えば半
導体ウエハ)Wを収納するコンテナ本体2と、底蓋3と
を備えている。
【0022】コンテナ本体2は、複数の基板Wを保持し
たカセット4を収納できる範囲でできるだけ小さな容積
に形成されたもので、底面側にはカセット4を出し入れ
するための開口部21が設けられている。この開口部2
1の周縁部分は、先端が全周に亘って一回り大きく広げ
られた段差形状に成形されている。そして、コンテナ本
体2の天板22と平行な外方向に折り曲げられた部分が
フランジ23として構成され、さらにフランジ23の先
端をコンテナ本体2の側周壁24と略平行に折り曲げた
部分の側周内面にラッチ溝25が設けられている。
【0023】また、図2に示すように、コンテナ本体2
の開口縁部分の径(開口縁の外周の径)rは、この基板
搬送コンテナ1と同一の規格寸法のカセットが収納され
るSMIFポッド(従来の技術参照)の開口縁部分の径
と同一に設計されている。そして、フランジ23は、ラ
ッチ溝25側のフランジ面23aが、後に説明する底蓋
の真空吸着が確実に行える程度の所定幅dに形成されて
いる。
【0024】ここで、このコンテナ本体2は、射出成形
によって成形されたものであり、射出成形の際に金型を
抜き取ることができる様に、その側周壁24が天板22
から開口部21に向かって徐々に内径を広げる状態で傾
斜している。ただし、ここでは特に、コンテナ本体2の
側周内面(側周壁24における内側の面)の一部が、天
板22及びフランジ面23aに対して垂直に成形されて
いることとする。以降、コンテナ本体2の側周内面にお
いて、傾斜している部分を第1の側周内面26aとし、
垂直に形成されている部分を第2の側周内面26bとす
る。
【0025】ここで、第2の側周内面26bは、カセッ
ト4をコンテナ本体2内に収納した状態で、カセット4
の突出部が挿入される部分であることとする。また、第
1の側周内面26aに対応する側周壁24部分は、その
厚みが天板22から開口部21に掛けてほぼ同一であ
り、第2の側周内面26bに対応する側周壁24部分
は、その厚みが天板22から開口部21に向かって徐々
に大きくなる。
【0026】図4に示したように、カセット4は、基板
Wを出し入れするための開口41を有するケース本体の
内壁面に、複数のガイド溝42を対向させて配列形成し
てなり、対向して配置された各ガイド溝42間に掛け渡
す状態で複数の基板Wを積層状に収納するものである。
このカセット4の開口41の周縁には、ガイド溝42の
配列方向に沿って2列のフランジ43が設けられてい
る。また、開口41と対する底面部分には、開口41を
上方に向けてカセット4を設置する場合の支持部分とな
る脚部44が、ガイド溝42の配列方向に沿って2列設
けられている。
【0027】このカセット4をコンテナ本体2に収納す
る場合には、ガイド溝42の配列方向両端の壁部45を
上下方向にして配置されたカセット4に、コンテナ本体
2を上方から被せるようにする。このため、コンテナ本
体2内にカセット4を収納した状態では、図3に示した
ようにコンテナ本体2の側周内面に向かって、カセット
4のフランジ43及び脚部44が突出することになり、
これらのフランジ43及び脚部44が上述した突出部と
なる。
【0028】したがって、コンテナ本体2における第2
の側周内面26bには、図3A部に示すように、コンテ
ナ本体2内にカセット42を収納した状態において、カ
セット4における2列のフランジ43及び2列の脚部4
4が挿入されることになる。尚、図3における二点鎖線
のうち、内側の二点鎖線が側周内面の上端(天板22と
交わる部分)を示し、外側の二点鎖線が側周内面の下端
(開口部21)を示している。
【0029】そして、この基板搬送コンテナ1の底蓋3
は、コンテナ本体2の開口部21を塞ぐ大きさを有して
いる。この底蓋3には、コンテナ本体2の開口部21を
塞いだ状態でフランジ面23aに当接される周縁部分
に、底蓋3の全周に亘る2重のOリング溝31が形成さ
れている。そして、これらのOリング溝31の内部に
は、Oリング32が内設され、二重パッキン構造になっ
ている。また、2重のOリング溝31に挟まれた位置に
は、底蓋3の全周に亘る真空溝33が設けられている。
この真空溝33には、底蓋3の外部に連通する2本の配
管34,34が接続されており、これらの配管34,34
には、開閉バルブ35が備えられていることとする。
【0030】さらに、この底蓋3は、コンテナ本体2の
ラッチ溝25に嵌入される状態で底蓋3の側周から突出
自在に設けられたラッチ36と、このラッチ36の突出
を操作するラッチ操作部37とを備えている。
【0031】このように構成された基板搬送コンテナ1
は、コンテナ本体2の側周内面の一部である第2の側周
内面26bがフランジ23に対して垂直に成形されてい
ることから、開口径が同一でなおかつコンテナ本体の側
周内面の全部分を開口に向かって内径を広げる状態で傾
斜させてなるコンテナ本体と比較して、その容積が拡大
される。特に、実施例の基板搬送コンテナ1において
は、第2の側周内面26bが、コンテナ本体2内に収納
されるカセット4の突出部(フランジ43及び脚部4
4)が挿入される位置に設けられている。このことか
ら、コンテナ本体2の側周壁の外形を縮小しても、これ
らの突出部が挿入される部分の側周内壁が部分的に拡大
されたことによって、規格化された大きさのカセット4
を内部に収納することが可能になるのである。したがっ
て、開口縁部分の径rがSMIFポッドと同一であって
も、側周壁24の外形を縮小することで、コンテナ本体
2のフランジ幅dを確保することが可能になる。この結
果、この基板搬送コンテナ1は、SMIFポッドよりも
幅の広いフランジ23を必要とする真空封止型でありな
がらも、基板移載装置に対してSMIFポッドとの間で
互換性を有し、SMIFポッドと共通の基板移載装置を
用いることが可能になる。
【0032】また、この基板搬送コンテナ1は、真空封
止型のものであるため、コンテナ内部の密閉性に優れ、
酸素、水分の他に、揮発性有機物などの分子吸着汚染の
原因となる気体がコンテナ内部に侵入することを防止で
きる。したがって、汚染防止についての信頼性の高いも
のとなる。つまり、基板の搬送にこの基板搬送コンテナ
1を用いることによって、SMIFポッドと共通の基板
移載装置を用いることを可能にして製造コストの低減を
図ることが可能で、かつ基板の品質保持とこの基板を用
いた製品(例えば半導体装置)の歩留まりの向上を図る
ことが可能になるのである。
【0033】しかも、コンテナ本体2は、側周内面の一
部である第2の側周内面26bのみがフランジ23に対
して垂直に成形されており、その他の大部分の側周内面
部分(すなわち第1の側周内面26a)は天板22から
開口部21に向かって内径を広げる状態で傾斜している
ことから、射出成形にて形成する際にコンテナ本体から
金型を離脱させることができる。つまり、コンテナ本体
2を、射出成形にて形成されたものとすることができる
のである。
【0034】次に、このような構成の基板搬送コンテナ
1に基板Wを収納する場合に用いられる基板移載装置5
の構成を、図1に基づいて説明する。
【0035】この基板移載装置5は、ここでの図示を省
略したプロセス処理装置に併設されているものであり、
基板搬送コンテナ1の底蓋3を載置した状態で昇降する
昇降ステージ51を備えている。この昇降ステージ51
には、昇降ステージ51上に載置された底蓋3の配管3
4,34に接続されるガス導入管52及び排気管53が
固定されており、排気管53には排気ポンプ54が備え
られている。さらに、昇降ステージ51には、底蓋3の
ラッチ操作部37を操作するためのラッチ開閉部55が
設けられている。
【0036】さらに、この昇降ステージ51は、底蓋3
よりも大きい径で上面を開口させた筐体56内に配置さ
れている。この筐体56は、昇降ステージ51上に基板
搬送コンテナ1を載置した状態で、コンテナ本体2の開
口縁部分の最外周部分を当該筐体56の上端で支持する
と共に、筐体56の上面の開口がコンテナ本体2によっ
て塞がれるように構成されている。尚、ここでの図示は
省略したが、筐体56は、プロセス処理装置の基板導入
室と連通されると共に、排気管や不活性ガスの導入管が
設けられていることとする。
【0037】次に、この基板移載装置5を用いて、基板
搬送コンテナ1内に基板Wを収納する手順を説明する。
【0038】ここで、プロセス処理装置での処理が終了
した基板Wは、底蓋3上のカセット4内に保持された状
態で、筐体56内に降下させた昇降ステージ51上に載
置されていることとする。この状態においては、底蓋3
の配管34,34とガス導入管52及び排気管53とが
接続された状態になっている。また、基板移載装置5の
筐体56上には、筐体56の上端にコンテナ本体2の開
口縁部分を支持させた状態で、コンテナ本体2が載置さ
れていることとする。
【0039】そこで先ず、コンテナ本体2及び筐体56
内部を、不活性ガスで十分に置換するか、または減圧状
態にした後、基板Wが載置された昇降ステージ51を上
昇させる。これによって、不活性ガス雰囲気または減圧
状態に保たれたコンテナ本体2内にカセット4が収納さ
れ、コンテナ本体2の開口部21が底蓋3によって塞が
れると共に、コンテナ本体2のフランジ面23aによっ
て底蓋3のOリング溝31及び真空溝33が塞がれるこ
とになる。
【0040】次に、昇降ステージ51に設けられたラッ
チ開閉部55によって底蓋3のラッチ操作部37を操作
し、底蓋3の側周からラッチ56を突出させてコンテナ
本体2のラッチ溝25内にラッチ36の先端を挿入させ
る。これによって、コンテナ本体2に対して底蓋3を固
定する。
【0041】その後、排気管53に接続されている底蓋
3の配管34のバルブ35を開き、排気管53に設けら
れている真空ポンプ54を作動させる。これによって、
配管34に連通する真空溝33内のガスを排気して減圧
し、コンテナ本体2に対して底蓋3を真空吸着させると
共に、Oリング32をフランジ面23aに押し圧させて
コンテナ本体2内の密閉状態を確実にする。その後、排
気ポンプ54を停止させると共に配管34のバルブ35
を閉じ、不活性ガス雰囲気(または減圧状態)に保たれ
た基板搬送コンテナ1内に基板Wを密閉収納する。
【0042】そして、基板Wが密閉収納された基板搬送
コンテナ1を、基板移載装置5から離脱させて搬送す
る。この際、筐体56内が減圧状態である場合には、筐
体56内を大気圧に戻すことによって、筐体56に対す
る基板搬送コンテナ1の密着状態を開放する。その後、
基板搬送コンテナ1を、次の工程に搬送する。
【0043】また、以上のようにして基板搬送コンテナ
1内に密閉収納された基板Wを、基板搬送コンテナ1内
から搬出する場合には次のようにする。先ず、次工程の
プロセス処理装置に併設された基板移載装置5の昇降ス
テージ51上に、基板搬送コンテナ1を載置する。この
際、底蓋3の配管34,34をガス導入管52及び排気
管53に接続させるようにする。次に、ガス導入管52
に接続されている配管34のバルブ35を開き、ガス導
入管52から配管34に不活性ガスを導入し、配管34
に連通する真空溝33内に不活性ガスを供給する。これ
によって、真空溝33内を加圧し、コンテナ本体2のフ
ランジ面23aに対する底蓋3の密着状態を開放する。
【0044】また、ラッチ開閉部55によって底蓋3の
ラッチ操作部37を操作し、底蓋37内にラッチ36を
収納する。これによって、コンテナ本体2に対する底蓋
3の固定状態を解除する。以上の後、基板移載装置5の
昇降ステージ51を下降させる。これによって、コンテ
ナ本体2が筐体56の上端に支持された状態で、底蓋3
が昇降ステージ51と共に筐体56内に降下し、コンテ
ナ本体2内から筐体56内に基板Wが搬出される。
【0045】そして、次の工程のプロセス処理装置に併
設されている基板搬送装置が、SMIFローダである場
合には、コンテナ本体2に対して底蓋3を真空吸着させ
ることなく、ラッチ36のみによってコンテナ本体2に
対して底蓋3を密着させた状態で、次の工程に基板搬送
コンテナ1を搬送する。
【0046】この基板搬送コンテナ1の開口周縁の径
は、SMIFポッドと同じ寸法に設計されているため、
市販のSMIFローダを用いての基板W(カセット4)
の移載が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の基板搬送コ
ンテナによれば、天板から開口に向かって内径が広げら
れた側周壁を有するコンテナ本体において、側周内面の
一部を開口縁のフランジに対して垂直にしたことで、コ
ンテナ本体の側周壁の外形を縮小しても、側周内壁を部
分的に拡大して規格化された寸法形状のカセットを収納
することが可能になる。したがって、コンテナ本体の開
口縁部分の径がSMIFポッドにおけるコンテナ本体と
同一に縮小された場合であっても、側周壁の外形を縮小
することで、コンテナ本体のフランジ幅を確保すること
が可能になる。しかも、コンテナ本体は、側周内面の一
部のみをフランジに対して垂直に成形したものであるた
め、射出成形にて形成する際にコンテナ本体から金型を
離脱させることができる。この結果、この基板搬送コン
テナを、幅の広いフランジを必要とする真空封止型であ
りながらも、基板移載装置に対してSMIFポッドとの
間で互換性を有しSMIFポッドと共通の基板移載装置
を用いることが可能なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の基板搬送コンテナの構成及びこれを
用いた基板収納方法を説明する図である。
【図2】基板搬送コンテナの構成を詳しく説明するため
のコンテナ本体の断面図である。
【図3】基板搬送コンテナの構成を詳しく説明するため
の上面図である。
【図4】基板搬送コンテナ内に、収納されるカセットの
一例を示す斜視図である。
【図5】SMIFポッド及びSMIFローダの構成を説
明する図である。
【図6】従来の真空封止型の基板搬送コンテナの構成及
びこれに適用される基板移載装置の構成を説明する図で
ある。
【図7】SMIFポッドと真空封止型の基板搬送コンテ
ナとで共通の基板移載装置を用いる場合の課題を説明す
るための図(その1)である。
【図8】SMIFポッドと真空封止型の基板搬送コンテ
ナとで共通の基板移載装置を用いる場合の課題を説明す
るための図(その2)である。
【符号の説明】
1…基板搬送コンテナ、2…コンテナ本体、3…底蓋、
4…カセット、21…開口部、22…天板、24…側周
壁、23…フランジ、31…Oリング溝、32…Oリン
グ、33…排気溝、26a…第1の側周内面、26b…
第2の側周内面、43…カセットのフランジ、44…カ
セットの脚部、W…基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷内 稔 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 CA20 DA01 DA19 EA14 EA18 FA03 NA04 NA05 PA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側を開口させた箱状を成し天板から
    当該開口に向かって内径を広げるように傾斜させた側周
    壁を有すると共に開口縁を前記天板と略平行に外側に向
    かって広げたフランジを設けてなるコンテナ本体と、パ
    ッキンと排気ポンプに接続される真空溝とが設けられた
    周縁部分を前記フランジに当接させた状態で前記コンテ
    ナ本体を塞ぐ底蓋とを備えた基板搬送コンテナにおい
    て、 前記コンテナ本体の側周内面は、その一部が前記フラン
    ジに対して垂直に成形されていることを特徴とする基板
    搬送コンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板搬送コンテナにおい
    て、 前記フランジに対して垂直に成形された前記側周内面部
    分には、基板を支持したカセットを前記コンテナ本体内
    に収納した状態で、当該カセットの突出部が挿入される
    ことを特徴とする基板搬送コンテナ。
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