JP2001344497A - 商品販売システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネットを介した通信販売という非対
面販売方式の中に対面販売の面白さを盛り込むことがで
き、消費者が、最終的に支払うべき価格が更に安くなる
かもしれないという期待を持つことができるので、購買
意欲を高揚させ、売上げの向上を図ることができる商品
販売システムを提供する。 【解決手段】 商品販売システムは、インターネット１
０を介してサーバコンピュータ１１とクライアントコン
ピュータ１２とを連結し、クライアントコンピュータ１
２からの申込みに対応した商品を消費者に送付し販売す
る。この商品販売システムでは、同じ種類の商品毎に定
価を所定の率で割引いた値引き価格を予め設定し、申込
みに対応する商品の送達と共に又は送達後に、クライア
ントコンピュータ１２に、値引き価格からの更なる割引
率を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品販売システム
に関し、特に、消費者の購買意欲の高揚を図る手法を取
り入れた商品販売システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、設定された割引率で取引処理をす
る電子レジスタが、特公平７−４３７４５号公報に記載
されている。この公報に記載の電子レジスタでは、割引
販売の優遇資格を持つ友の会会員、株主、社員等の顧客
種別毎に発行される割引カードの種別に対応して割引率
が定まっている。割引カード毎に設定された割引率で取
引処理をする際に、コンピュータ管理センタ側で許可し
た割引カードを提示した顧客に対してのみ、販売員によ
って入力された割引率での取引きができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子レジス
タでは、顧客の種別毎に割引率が異なるものの、商品の
元値は一定であり、同じ種類の商品が或る割引率を超え
て更に割り引かれて安くなるという期待感は持てなかっ
た。また、近年のインターネットを介した通信販売で
は、中間手数料が省かれている分、通常の対面販売方式
に比して割引率が大きく設定されることが多く、上記電
子レジスタの場合と同様に、設定価格を超えた更なる値
引きが期待できず、消費者の購買意欲を高揚させるよう
な、いわゆる商売上の面白みが少ない。

【０００４】本発明は、上記に鑑み、インターネットを
介した通信販売という非対面販売方式の中に対面販売の
面白さを盛り込むことができ、最終的に支払うべき価格
が更に安くなるかもしれないという期待を消費者に持た
せ、購買意欲を高揚させることができる商品販売システ
ムを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の商品販売システムは、インターネットを介
してサーバコンピュータとクライアントコンピュータと
を連結し、該クライアントコンピュータからの申込みに
対応した商品を消費者に送付し販売する商品販売システ
ムにおいて、同じ種類の商品毎に定価を所定の率で割引
いた値引き価格を予め設定し、前記申込みに対応する商
品の送達と共に又は送達後に、前記クライアントコンピ
ュータに、前記値引き価格からの更なる割引率を通知す
ることを特徴とする。

【０００６】本発明の商品販売システムでは、消費者
は、商品の送達と共に又は商品の送達後に、販売者に支
払うべき値引き価格を知ることができ、インターネット
を介した通信販売という非対面販売方式に対面販売の面
白さが盛り込まれるので、購買意欲を高揚させ、売上げ
の向上を図ることができる。

【０００７】ここで、本発明の好ましい商品販売システ
ムでは、前記割引率を、同じ種類の商品に対し段階的に
異なる値として、商品の発送に先立って設定することが
できる。或いは、これに代えて、前記割引率を、同じ種
類の商品に対し段階的に異なる値として、前記クライア
ントコンピュータからの所定の信号通知を受けてから設
定することもできる。

【０００８】また、前記段階的に異なる割引率は夫々、
或る確率で消費者に当たるように設定されたコードとし
て発行され、該コードを付したコード部材が、対応する
商品と共に消費者に送付されることが好ましい。この場
合、簡単な読取り装置があれば、クライアントコンピュ
ータ側でコードを容易に読み取りサーバコンピュータに
送信することができる。

【０００９】更に、商品の送達後に、前記コード部材に
付されたコードを前記クライアントコンピュータに読み
込ませ前記サーバコンピュータに送信すると、該サーバ
コンピュータから前記クライアントコンピュータに、当
選した割引率が返信されることが好ましい。これによ
り、消費者は、商品入手後に支払うべき価格が更に安く
なるかもしれないという期待を持つことができる。

【００１０】或いは、上記に代えて、商品の送達後に、
前記クライアントコンピュータから前記サーバコンピュ
ータに商品受領信号を送信すると、前記サーバコンピュ
ータから前記クライアントコンピュータに、当選した割
引率が返信されることも好ましい態様である。この場合
にも、上記と同様の作用効果を得ることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図１
は、本発明の一実施形態例に係る商品販売システムの全
体構成を示すブロック図である。本商品販売システムで
は、インターネット１０を介して、販売者側のサーバコ
ンピュータ１１と消費者側のクライアントコンピュータ
１２とを連結し、クライアントコンピュータ１２から送
信された申込みに応じた商品を消費者に送付して販売す
る。

【００１２】サーバコンピュータ１１は、メモリ１３
と、取込み手段１４と、バーコード発行手段１５と、信
号送出手段１６とを有しており、入力側ポートにはキー
ボード１７及びマウス１８が、出力側ポートには表示装
置１９及び印刷装置２０が夫々接続されている。

【００１３】メモリ１３は、同じ種類の商品毎にその定
価を所定の率で割引いた値引き価格と、同じ種類の商品
に対し段階的に異なる値として設定された、上記値引き
価格からの更なる割引率とを、テーブルデータとして記
憶する。

【００１４】バーコード発行手段１５は、メモリ１３に
記憶された異なる商品毎の各割引率を、同じ種類の商品
の在庫数と照合しつつ、各段階の割引率が夫々に或る確
率で消費者に当たるようにランダムに振り分けし、その
対応するバーコードを印刷装置２０を介して印刷・発行
する。

【００１５】本実施形態例では、定価（元値）を一律
に、例えば２割引きした値引き価格として設定し、この
値引き価格のままでも消費者が一応の利益を得られる状
況にした上で、値引き価格を更に割り引くための割引率
を段階的に設定する。例えば、既に定価の２割引きにさ
れた値引き価格から更に２割引きする第１の割引率と、
値引き価格から更に１割引きする第２の割引率と、値引
き価格からの更なる割り引きが無い第３の割引率という
３段階の割引率を予め設定し、メモリ１３に記憶する。
例えば、第１の割引率は１０％の確率で当選するよう
に、第２の割引率は２０％の確率で当選するように、第
３の割引率は７０％の確率で当選するように、同じ商品
の在庫数と照合されつつ、バーコードとして発行され
る。発行されたバーコード（コード部材）は、申込みに
対応する商品又は商品を梱包する箱体等に貼り付けられ
て、消費者のもとに発送される。

【００１６】取込み手段１４は、クライアントコンピュ
ータ１２側の注文発行手段２１から送信された申込み
（信号）を取り込んで、申込みに対応する商品コード等
を表示装置１９に表示すると共に、消費者への商品送達
後にクライアントコンピュータ１２側でバーコードから
読み込まれて返信された割引率情報を取り込む。

【００１７】信号送出手段１６は、取込み手段１４によ
って取り込んだ割引率情報に従って、クライアントコン
ピュータ１２に、第１〜第３の割引率の内の当選したも
のを通知する割引率信号を送る。キーボード１７及びマ
ウス１８は、一般的な形式の入力手段であり、表示装置
１９は、文字、数字、画像を表示する一般的な形式のデ
ィスプレイである。

【００１８】一方、クライアントコンピュータ１２は、
注文発行手段２１、読取り情報送出手段２２、及び割引
率受取り手段２３を有しており、入力ポートにはキーボ
ード２５、読取り装置２６及びマウス２４が、出力ポー
トには表示装置２７が夫々接続されている。キーボード
２５、マウス２４及び表示装置２７は夫々、キーボード
１７、マウス１８及び表示装置１９と同様の構造を有す
る。

【００１９】注文発行手段２１は、消費者がキーボード
２５の操作で入力した、所望の商品に対応する商品コー
ド等に対する申込みを、インターネット１０を介してサ
ーバコンピュータ１１に送信する。読取り装置２６は、
配送された商品に添付のコード部材のバーコードから割
引率情報を読み取る。

【００２０】読取り情報送出手段２２は、読取り装置２
６によって読み取られた割引率情報を、インターネット
１０を介してサーバコンピュータ１１に送出する。割引
率受取り手段２３は、読取り情報送出手段２２から送出
した割引率情報に応答して、サーバコンピュータ１１の
信号送出手段１６から送出された当選割引率を受け取
り、対応する情報を表示装置２７に表示する。

【００２１】図２は、本商品販売システムによるプロセ
スを示すフローチャートである。まずステップＳ１で、
販売者は、同じ種類の商品毎にその定価を所定の率で割
引いた値引き価格と、値引き価格からの更なる割引率と
しての、同じ種類の商品に対し段階的に異なる値とを設
定し、キーボード１７やマウス１８を操作してメモリ１
３に記憶しておく。

【００２２】ステップＳ２で、消費者は、キーボード２
５やマウス２４の操作により、表示装置２７に表示した
商品の内から所望のものを選択し、対応する商品コード
（申込み）を注文発行手段１９からインターネット１０
を介してサーバコンピュータ１１に送信する。

【００２３】ステップＳ３で、販売者側では、クライア
ントコンピュータ１２側から送信された申込み信号を取
り込んで、対応する商品コード等を表示装置１９に表示
する。販売者は、表示装置１９を見て申込みの存在を知
り、キーボード２５やマウス２４の操作により、申込み
に対応する商品の種別を入力する。これにより、バーコ
ード発行手段１５が、同種の商品の在庫数と照合し、メ
モリ１３に記憶された商品毎の各段階の割引率が夫々に
或る確率で当選するようにランダムに振り分けしつつ、
対応するバーコードを印刷装置２０を介して印刷・発行
する。このバーコードは、申込みに対応した商品と共に
消費者に向けて発送される。

【００２４】ステップＳ４で、消費者は、受け取った商
品からコード部材を入手し、読取り装置２６により、バ
ーコードから割引率情報をクライアントコンピュータ１
２に読み込ませる。これにより、読取り情報送出手段２
２が、読み取んだ割引率情報をサーバコンピュータ１１
に送信する。

【００２５】ステップＳ５で、販売者側では、消費者か
ら送信された割引率情報を取込み手段１４が取り込み、
この割引率情報に従って、信号送出手段１６が、クライ
アントコンピュータ１２側に当選割引率を返信する。

【００２６】ステップＳ６で、消費者側では、送信した
割引率情報に応答してサーバコンピュータ１１から返信
された当選割引率を割引率受取り手段２３が受け取り、
表示装置２７に表示する。消費者は、表示装置２７の表
示内容から知った、割引き後の最終的な価格に従い、指
定の支払い方法で精算する。

【００２７】本実施形態例では、インターネットを介し
た通信販売という非対面販売の中に対面販売の面白さが
盛り込まれ、消費者が、商品の送達と共に又は送達後の
清算時点で最終価格が更に安くなるかもしれないという
期待を持つことができるので、購買意欲を高揚させ、売
上げの向上を図ることができる。

【００２８】本実施形態例では、割引率情報を符号化し
たバーコードを用いたが、これに代えて、割引率情報を
記憶した記憶チップを付したタグを用いることができ
る。この場合にも、バーコードの場合と同様の作用効果
を得ることができる。

【００２９】なお、商品の送付時にバーコードやタグを
付さないことも考えられるが、その場合には、クライア
ントコンピュータ１２側で清算する際に、消費者から商
品受領信号が送信されると、当初より設定されていた、
注文に応じて送付した商品の割引率を割引率受取り手段
２３に送信し、消費者に明示することができる。また、
段階的に異なる割引率は、商品の発送前に予め設定せず
に、商品の送達後にクライアントコンピュータ１２から
サーバコンピュータ１１に所定の信号通知を受けてから
設定し、メモリ１３に記憶することもできる。

【００３０】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の商品販売システムは、上記
実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記
実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施した商品
販売システムも、本発明の範囲に含まれる。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の商品販売
システムによると、インターネットを介した通信販売と
いう非対面販売方式の中に対面販売の面白さを盛り込む
ことができ、消費者が、最終的に支払うべき価格が更に
安くなるかもしれないという期待を持つことができるの
で、購買意欲が高揚し、売上げの向上を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態例に係る商品販売システム
の全体構成を示すブロック図である。

【図２】本実施形態例に係る商品販売システムによるプ
ロセスを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０：インターネット １１：サーバコンピュータ １２：クライアントコンピュータ １３：メモリ １４：取込み手段 １５：バーコード発行手段 １６：信号送出手段 １７、２５：キーボード １８、２４：マウス １９、２７：表示装置 ２０：印刷装置 ２１：注文発行手段 ２２：読取り情報送出手段 ２３：割引率受取り手段 ２６：読取り装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターネットを介してサーバコンピュ
   ータとクライアントコンピュータとを連結し、該クライ
   アントコンピュータからの申込みに対応した商品を消費
   者に送付し販売する商品販売システムにおいて、 同じ種類の商品毎に定価を所定の率で割引いた値引き価
   格を予め設定し、 前記申込みに対応する商品の送達と共に又は送達後に、
   前記クライアントコンピュータに、前記値引き価格から
   の更なる割引率を通知することを特徴とする商品販売シ
   ステム。
2. 【請求項２】 前記割引率は、同じ種類の商品に対し段
   階的に異なる値として、商品の発送に先立って設定され
   ることを特徴とする、請求項１に記載の商品販売システ
   ム。
3. 【請求項３】 前記割引率は、同じ種類の商品に対し段
   階的に異なる値として、前記クライアントコンピュータ
   からの所定の信号通知を受けてから設定されることを特
   徴とする、請求項１に記載の商品販売システム。
4. 【請求項４】 前記段階的に異なる割引率は夫々、或る
   確率で消費者に当たるように設定されたコードとして発
   行され、該コードを付したコード部材が、対応する商品
   と共に消費者に送付されることを特徴とする、請求項２
   又は３に記載の商品販売システム。
5. 【請求項５】 商品の送達後に、前記コード部材に付さ
   れたコードを前記クライアントコンピュータに読み込ま
   せ前記サーバコンピュータに送信すると、該サーバコン
   ピュータから前記クライアントコンピュータに、当選し
   た割引率が返信されることを特徴とする、請求項４に記
   載の商品販売システム。
6. 【請求項６】 商品の送達後に、前記クライアントコン
   ピュータから前記サーバコンピュータに商品受領信号を
   送信すると、前記サーバコンピュータから前記クライア
   ントコンピュータに、当選した割引率が返信されること
   を特徴とする、請求項２又は３に記載の商品販売システ
   ム。