JP2001343410A - 電界プローブ - Google Patents

電界プローブ

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JP2001343410A
JP2001343410A JP2000162566A JP2000162566A JP2001343410A JP 2001343410 A JP2001343410 A JP 2001343410A JP 2000162566 A JP2000162566 A JP 2000162566A JP 2000162566 A JP2000162566 A JP 2000162566A JP 2001343410 A JP2001343410 A JP 2001343410A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学結晶を用いることにより小型に構成
でき、高い空間分解能で電界を測定することができる電
界プローブを提供する。 【解決手段】 X,Y,Zの直交する3軸に対応して設
けられた電気光学結晶1x,1y,1zに対して電界測
定装置部20x,20y,20zのレーザ5x,5y,
5zからのレーザ光を偏光検出光学系7x,7y,7
z、光バイアス制御器9x,9y,9z、光ファイバ1
9x,19y,19zを介して照射し、その反射されて
きた3軸に対応するレーザ光の偏光変化を偏光検出光学
系7x,7y,7zでレーザ光の強度変化に変換し、更
にフォトディテクタ11x,11y,11zで電気信号
の強度変化の検出信号に変換し、各軸に対応する検出信
号の強度および位相を3軸成分に分けて表示器17に表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界を測定する電
界プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、携帯電話や無線LANの普及、
情報処理機器の高速化などにより、これらから発生する
電磁波の電子機器への影響、生体への影響が取り上げら
れ、電磁波を検知するための高性能なプローブが必要と
なっている。自由空間中や生体ファントムモデル内の電
磁波を詳細に解析するには、直交する3軸に電磁波を分
離して測定することが有効であり、また電磁波の測定に
は電磁波による電界を測定することが有効である。
【0003】電界を測定する従来の電界プローブとして
は、例えば導波路型光変調器およびレーザ光を利用した
電界センサがある。この電界センサは、図8に示すよう
に、レーザ光源91から出力されるレーザ光を導波路型
光変調器92に照射し、導波路型光変調器92を透過し
たレーザ光を受光器93で受光して電界を測定するもの
であり、この電界プローブは感度がよく、測定帯域が広
いことに加えて、大部分が非金属で構成されるため、被
測定電界を乱さない方法として利用されてきている。
【0004】また、例えば特開平5−72299号や特
開平6−94807号に記載されている集積回路の内部
ノードの信号計測システムおよび特開平8−26211
7号に開示されているプリントボード上の波形計測シス
テムに用いられているように、レーザ光と電気光学結晶
を用いた電気光学的手法による信号検出技術がある。こ
の信号検出技術は、電界を電気光学結晶に結合させ、そ
の電界をレーザ光でピックアップする方式であるため、
この信号検出技術を電界プローブに利用することによ
り、グランド位置に依存しない測定を行うことができる
という特徴を有する電界プローブを構成することが可能
であると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図8
に示した従来の電界プローブは、図示のように金属製の
ロッドアンテナ94を必要とするため、この金属ロッド
により被測定電界が少なからず乱され、電界を正確に測
定することができないという問題があることに加えて、
導波路型光変調器とロッドアンテナのセットで3軸を構
成すると、プローブヘッドの大きさだけでも最低70m
m立方となり、この大きさでは空間分解能が制限され、
例えば小型の生体ファントムモデルの内部の電界を高空
間分解能で測定することができないとともに、またアレ
イ状に配置することも困難であるという問題がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、電気光学結晶を用いることに
より小型に構成でき、高い空間分解能で電界を測定する
ことができる電界プローブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、レーザ光の進行方向に平
行または直交する電界のみに感度を有する電気光学結晶
と、該電気光学結晶に対してレーザ光を照射するレーザ
光照射手段と、該レーザ光照射手段から前記電気光学結
晶に入射して反射されてきたレーザ光を受けて、レーザ
光の偏光変化をレーザ光の強度変化に変換する偏光検出
光学手段と、該偏光検出光学手段で変換したレーザ光の
強度変化を電気信号の強度変化の検出信号に変換する光
検出手段と、該光検出手段で検出された検出信号の強度
および位相を出力する出力手段とを有することを要旨と
する。
【0008】請求項1記載の本発明にあっては、電気光
学結晶にレーザ光を照射し、その反射されてきたレーザ
光の偏光変化をレーザ光の強度変化に変換し、このレー
ザ光の強度変化を変換して得た電気信号の強度変化を電
界検出信号としてその強度および位相を出力するため、
従来のように金属製のロッドアンテナが不要であり、非
金属で構成でき、被測定電界を乱すことがないととも
に、3軸構成としても例えば10mm立方以内に小さく
構成することができ、電波暗室などの自由空間内の電界
分布の測定のみでなく、小さい生体ファントムモデル内
部の電界も極めて高精度に高空間分解能で測定すること
ができるものである。
【0009】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記電気光学結晶が、複数軸方向
の成分の電界を検出すべく複数軸に対応して複数個配設
され、前記レーザ光照射手段、偏光検出光学手段、光検
出手段が、それぞれ前記複数軸に対応して複数個ずつ設
けられ、前記出力手段が、前記光検出手段からの検出信
号の強度および位相を複数軸成分に分けて出力するよう
に構成されていることを要旨とする。
【0010】請求項2記載の本発明にあっては、複数個
の電気光学結晶で複数軸方向の成分の電界を検出し、複
数軸に対応する複数のレーザ光照射手段、偏光検出光学
手段、光検出手段で処理して、検出信号の強度および位
相を複数軸成分に分けて出力するため、被測定電界を乱
すことなく、例えば10mm立方以内に小さく構成する
ことができ、小さい生体ファントムモデル内部の電界も
極めて高精度に高空間分解能で測定することができるも
のである。
【0011】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記電気光学結晶が、複数軸方向
の成分の電界を検出すべく複数軸に対応して複数個配設
され、前記レーザ光照射手段からのレーザ光が前記複数
個の電気光学結晶のうちの選択した任意の1個を照射し
得るようにレーザ光を切り替える光スイッチ手段を有す
ることを要旨とする。
【0012】請求項3記載の本発明にあっては、複数軸
に対応して配設された複数個の電気光学結晶に対して光
スイッチ手段でレーザ光を選択的に切り替えて、1つの
共通なレーザ光照射手段、偏光検出光学手段、光検出手
段で処理し、複数軸方向の成分の電界を検出するため、
レーザ光照射手段、偏光検出光学手段、光検出手段を共
通化でき、経済化および小型化を図ることができること
に加えて、被測定電界を乱すことなく、極めて高精度に
高空間分解能で例えば小さい生体ファントムモデル内部
の電界も測定することができるものである。
【0013】請求項4記載の本発明は、請求項2または
3記載の発明において、前記複数軸に対応して配設され
た各電気光学結晶に対するレーザ光の導入方向を一方向
にするように設けられたミラーを有することを要旨とす
る。
【0014】請求項4記載の本発明にあっては、各電気
光学結晶に対するレーザ光の導入方向をミラーによって
一方向にしているため、各電気光学結晶に対するレーザ
光の導入を適確に行うことができ、電気光学結晶からな
るプローブヘッドを一体的に構成でき、信頼性を向上す
ることができる。
【0015】また、請求項5記載の本発明は、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明において、前記電気光学
結晶のレーザ光導入部にレーザ光の偏光を調整する偏光
調整手段を有することを要旨とする。
【0016】請求項5記載の本発明にあっては、電気光
学結晶のレーザ光導入部に設けた偏光調整手段でレーザ
光の偏光を調整するため、電気光学結晶にレーザ光を導
入する光ファイバの曲げによる偏光の乱れを補正でき
る。
【0017】更に、請求項6記載の本発明は、請求項1
乃至5のいずれかに記載の発明において、前記光検出手
段からの検出信号を増幅する低雑音増幅手段および該低
雑音増幅手段からの出力信号の帯域を制限して不要な雑
音を除去するフィルタ手段を更に有することを要旨とす
る。
【0018】請求項6記載の本発明にあっては、光検出
手段からの検出信号を低雑音増幅手段で増幅し、この増
幅出力に含まれる不要な雑音をフィルタ手段で除去する
ため、微弱でS/Nが悪い検出信号を雑音のない信頼性
の高い検出信号とし、電界を高精度に測定することがで
きる。
【0019】請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の発明において、前記電気光学結晶の
うちレーザ光の進行方向に平行な電界のみに感度を有す
る電気光学結晶が、CdTe,GaAs,Bi12SiO
20,Bi12TiO20,LN(LiNbO3)−55゜カ
ット、ZnTe,KD*P,CuCl,ZnS、または
KTP−Zカットからなるグループから選択されたいず
れかで構成され、前記電気光学結晶のうちレーザ光の進
行方向に直交する電界のみに感度を有する電気光学結晶
が、LT(LiTaO3),LN(LiNbO3),KT
P,DAST,AANPからなるグループから選択され
たいずれかで構成されることを要旨とする。
【0020】また、請求項8記載の本発明は、請求項1
乃至7のいずれかに記載の発明において、前記複数軸
が、直交する3軸であり、前記電気光学結晶は、3軸に
対応して3個設けられていることを要旨とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
電界プローブの構成を示す図である。同図に示す電界プ
ローブは、X,Y,Zの直交する3軸に対応して配設さ
れた3個の電気光学結晶1x,1y,1zをプローブヘ
ッド10内に有し、図1ではこの電気光学結晶1x,1
y,1zのそれぞれに対して光ファイバ19x,19
y,19zからレーザ光が照射されるようになってい
る。
【0022】電気光学結晶1(代表的に説明する場合に
は、1x,1y,1zのようにx,y,zを付けずに1
のみを記載する)は、レーザ光の進行方向に平行または
直交する電界のみに感度を有するものである。すなわ
ち、電気光学結晶1は、図2に示すように、太線で示す
レーザ光の進行方向に平行(図2(a))または直交
(図2(b))して発生する点線で示す電界のみに感度
を有するものであるが、図2では光ファイバ19からレ
ーザ光が入射される電気光学結晶1の入射面と反対側の
端面に誘電体ミラー2がコーティングなどにより設けら
れ、この誘電体ミラー2によって電気光学結晶1に入射
したレーザ光が反射され、入射方向に戻されるようにな
っている。また、電気光学結晶1のレーザ光の入射面に
は図3に示すように反射防止膜4がコーティングなどに
より設けられている。
【0023】電気光学結晶1の動作原理について簡単に
説明する。電気光学結晶1に対して電界が結合すると、
一次の電気光学効果であるポッケルス効果により電気光
学結晶1の屈折率が変化する。そこで、このように屈折
率の変化した状態の電気光学結晶1に対して光ファイバ
19からレーザ光を入射すると、レーザ光の偏光が変化
することになる。従って、このように偏光が変化したレ
ーザ光の誘電体ミラー2で反射されてきたものを光ファ
イバ19x,19y,19zにそれぞれ接続されている
電界測定装置部20x,20y,20zで受光し、レー
ザ光の偏光変化を強度変化に変換し、更に電気信号の強
度変化に変換することにより電界を電気信号として取り
出すことができるのである。
【0024】なお、電気光学結晶1は、レーザ光の進行
方向に平行な電界のみに感度を有する電気光学結晶が例
えばCdTe,GaAs,Bi12SiO20,Bi12Ti
20,LN(LiNbO3)−55゜カット、ZnT
e,KD*P,CuCl,ZnS、またはKTP−Zカ
ットのいずれかを用いることができ、またレーザ光の進
行方向に直交する電界のみに感度を有する電気光学結晶
がLT(LiTaO3),LN(LiNbO3),KT
P,DAST,AANPのいずれかを用いることができ
る。
【0025】更に詳しくは、図1に示すように、電気光
学結晶1x,1y,1zは、それぞれ光ファイバ19
x,19y,19zを介して電界測定装置部20x,2
0y,20zに接続されているが、各電界測定装置部2
0x,20y,20zは、X,Y,Zの直交する3軸の
各々に対応して設けられていて、電気光学結晶1x,1
y,1zが検出したX,Y,Z方向の電界のうち、対応
する軸の成分の電界を検出するように各電界測定装置部
20x,20y,20zは同じように構成されている。
従って、電界測定装置部20yについて説明する。
【0026】すなわち、電界測定装置部20yは、光フ
ァイバ19yを介して電気光学結晶1yに接続され、Y
軸に対応して配設された電気光学結晶1yに照射するレ
ーザ光を発生するレーザ5yおよびこのレーザ5yから
レーザ光を発生させるべくレーザ5yを駆動するレーザ
ドライバ3yを有する。レーザドライバ3yで駆動され
て、レーザ5yから出力されるレーザ光は、偏光検出光
学系7yおよび光バイアス制御器9yを介して光ファイ
バ19yから、Y軸に対応して配設された電気光学結晶
1yの入射面からY軸方向に入射する。
【0027】そして、電気光学結晶1yに入射面からY
軸方向に入射したレーザ光は、電気光学結晶1yの誘電
体ミラー2で反射されるとともに、電気光学結晶1y内
においてY軸方向の電界またはY軸方向に直交する電界
で偏光変化を受け、この偏光の変化したレーザ光が再度
入射面から光ファイバ19yを通って光バイアス制御器
9yに入射するようになっている。なお、光バイアス制
御器9yは、レーザ光の偏光を調整して最終的に得られ
る電気信号のS/Nを制御するものであり、電気光学結
晶1yにレーザ光を導入する光ファイバ19yの曲げに
よる偏光の乱れを補正するものである。この光バイアス
制御器9yは、例えばλ/2波長板、λ/4波長板、お
よびそれぞれを回転させる回転機構で構成したり、また
液晶デバイスのような電圧によって偏光が変化する電圧
制御型光バイアス制御器がある。
【0028】光バイアス制御器9yにおいて偏光の乱れ
を補正されたレーザ光は、偏光検出光学系7yに入射さ
れ、この偏光検出光学系7yにおいて偏光変化をレーザ
光の強度変化に変換され、フォトディテクタ11yに入
射される。
【0029】偏光検出光学系7yは、例えば図4に示す
ように、2個の偏光ビームスプリッタ7a,7d、ファ
ラディ素子7b、λ/2波長板7cから構成される差動
検出光学系であり、偏光ビームスプリッタ7a,7dで
反射されたレーザ光がフォトディテクタ11yに入射さ
れるようになっている。
【0030】フォトディテクタ11yは、偏光検出光学
系7yから入射されるレーザ光の強度変化を電気信号の
強度変化の検出信号に変換する。この検出信号は、微弱
でS/Nが悪いので、低雑音アンプ13yで増幅されて
から、フィルタ15yに入力される。フィルタ15y
は、例えばローパスフィルタ、バイパスフィルタ、バン
ドパスフィルタなどで構成され、低雑音アンプ13yで
増幅された検出信号に含まれている信号帯域外の不要な
雑音成分を除去し、これにより不要な雑音のないY軸方
向成分の電界の検出信号を出力する。
【0031】以上が電界測定装置部20yの構成である
が、他の電界測定装置部20x,20zの構成も同じで
あるので、その説明は省略するが、電界測定装置部20
yの場合と同様にして、電界測定装置部20x,20z
のフィルタ15x,15zからは、それぞれX軸および
Z軸方向成分の電界の検出信号が出力されることにな
る。
【0032】電界測定装置部20x,20y,20zの
フィルタ15x,15y,15zから出力されたX,
Y,Z軸方向の電界の検出信号は、それぞれ表示器17
に入力され、表示器17においてX,Y,Z軸方向のそ
れぞれの電界検出信号の強度および位相がX,Y,Zの
3軸成分に分けて表示されることになる。
【0033】上述したように構成される電界プローブ
は、前述した材料からなる電気光学結晶1x,1y,1
zで構成されるプローブヘッド10が、例えば10mm
立方以内に構成することができ、電波暗室内の電界分布
を効率良く測定し得るのみでなく、電磁波が照射されて
いる生体ファントムモデル内部の電界を3軸の直交成分
に分けて高精度に測定することができるものであるとと
もに、従来のように金属製のロッドアンテナを用いる必
要もなく、非金属で構成できて、被測定電界を乱さず、
極めて高精度に測定することができるものである。
【0034】図5は、本発明の他の実施形態に係る電界
プローブの構成を示す図である。同図に示す電界プロー
ブは、図1に示した実施形態において電気光学結晶1
y,1zの各々にミラー6b,6cを取り付けて、各電
気光学結晶1x,1y,1zに入射する光ファイバ19
x,19y,19zからのレーザ光の方向を一方向に統
一するとともに、最初から方向が統一方向と同じになっ
ていてミラーの不要な電気光学結晶1xおよびミラー6
b,6cの所に光ファイバ19x,19y,19zを接
続するための光ファイバ接続部8a,8b,8cを設
け、これにより光ファイバ19x,19y,19zから
のレーザ光を全て図5において右方向から光ファイバ接
続部8a,8b,8cを介して各電気光学結晶1x,1
y,1zに入射するように構成した点が異なるものであ
り、その他の構成および作用は図1と同じである。
【0035】すなわち、電気光学結晶1に取り付けられ
たミラー6は、詳細には図6に示すように、電気光学結
晶1の、反射防止膜4が設けられた入射面に取り付けら
れ、レーザ光をこのミラー6で反射して電気光学結晶1
に入射するようにしている。なお、このようなミラーが
ない場合には、図1に示すように、光ファイバ19y,
19zは、電気光学結晶1y,1zの各入射面に直角に
なるように光ファイバ19y,19zの先端部分を直角
に曲げることが必要となるが、図5のようにミラー6
b,6cを設けることにより、このような光ファイバの
先端部分の曲げを不要としているものである。
【0036】図7は、本発明の別の実施形態に係る電界
プローブの構成を示す図である。同図に示す電界プロー
ブは、図5に示した実施形態においてX,Y,Zの3軸
に対応して設けられていた3個の電界測定装置部20
x,20y,20zを1つの電界測定装置部20のみに
して共通化するとともに、この1つの共通な電界測定装
置部20からのレーザ光を3個の電気光学結晶1x,1
y,1zに選択的に供給するために光スイッチ21を設
け、この光スイッチ21を介して1つの電界測定装置部
20からのレーザ光を選択的に任意の1つの電気光学結
晶1x,1y,1zに供給し、また電気光学結晶1x,
1y,1zからの反射されてきたレーザ光を光スイッチ
21を介して電界測定装置部20に入力するように構成
するとともに、光スイッチ21の切り替え制御、光バイ
アス制御器9および表示器17の制御をコンピュータ2
3で行うように構成した点が異なるものであり、その他
の構成および作用は図5の実施形態と同じである。
【0037】すなわち、コンピュータ23の制御により
まず電界測定装置部20からのレーザ光が電気光学結晶
1xに入射するように光スイッチ21を制御し、電界測
定装置部20のレーザ5からのレーザ光を偏光検出光学
系7、光バイアス制御器9、光スイッチ21を介して電
気光学結晶1xに入射して、X軸成分に対応する電界で
偏光の変化したレーザ光を電気光学結晶1xから光スイ
ッチ21を介して電界測定装置部20の光バイアス制御
器9で受け、偏光検出光学系7でレーザ光の偏光変化を
レーザ光の強度変化に変換し、更にフォトディテクタ1
1xにおいてレーザ光の強度変化を電気信号の強度変化
の検出信号に変換し、この検出信号を低雑音アンプ13
で増幅し、フィルタ15で雑音を除去して表示器17に
X軸に対応する検出信号として供給する。
【0038】上述したように、X軸に関する測定が完了
すると、次にレーザ光が電気光学結晶1yに入射するよ
うにコンピュータ23で光スイッチ21を制御し、同様
にY軸に対応する検出信号を測定し、このY軸に対応す
る検出信号を表示器17に供給する。次に、同様に、コ
ンピュータ23の制御により、Z軸に対応する検出信号
を測定して、表示器17に供給すると、表示器17で
は、上述したように順次供給されたX,Y,Z軸の3軸
に対応する検出信号の強度および位相をX,Y,Zの3
軸成分に分けて表示する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気光学結晶にレーザ光を照射し、その反射されてきた
レーザ光の偏光変化をレーザ光の強度変化に変換し、こ
のレーザ光の強度変化を変換して得た電気信号の強度変
化を電界検出信号としてその強度および位相を出力する
ので、従来のように金属製のロッドアンテナが不要であ
り、非金属で構成でき、被測定電界を乱すことがないと
ともに、3軸構成としても例えば10mm立方以内に小
さく構成することができ、電波暗室などの自由空間内の
電界分布の測定のみでなく、小さい生体ファントムモデ
ル内部の電界も極めて高精度に高空間分解能で測定する
ことができるものである。
【0040】また、本発明によれば、複数個の電気光学
結晶で複数軸方向の成分の電界を検出し、複数軸に対応
する複数のレーザ光照射手段、偏光検出光学手段、光検
出手段で処理して、検出信号の強度および位相を複数軸
成分に分けて出力するので、被測定電界を乱すことな
く、例えば10mm立方以内に小さく構成することがで
き、小さい生体ファントムモデル内部の電界も極めて高
精度に高空間分解能で測定することができるものであ
る。
【0041】更に、本発明によれば、複数軸に対応して
設けられた複数の電気光学結晶に対して光スイッチ手段
でレーザ光を選択的に切り替えて、1つの共通なレーザ
光照射手段、偏光検出光学手段、光検出手段で処理し、
複数軸方向の成分の電界を検出するので、レーザ光照射
手段、偏光検出光学手段、光検出手段を共通化でき、経
済化および小型化を図ることができることに加えて、被
測定電界を乱すことなく、極めて高精度に高空間分解能
で例えば小さい生体ファントムモデル内部の電界も測定
することができるものである。
【0042】本発明によれば、各電気光学結晶に対する
レーザ光の導入方向をミラーによって一方向にしている
ので、各電気光学結晶に対するレーザ光の導入を適確に
行うことができ、電気光学結晶からなるプローブヘッド
を一体的に構成でき、信頼性を向上することができる。
【0043】また、本発明によれば、電気光学結晶のレ
ーザ光導入部に設けた偏光調整手段でレーザ光の偏光を
調整するので、電気光学結晶にレーザ光を導入する光フ
ァイバの曲げによる偏光の乱れを補正できる。
【0044】更に、本発明によれば、光検出手段からの
検出信号を低雑音増幅手段で増幅してから、更にフィル
タ手段で不要な雑音を除去するので、微弱でS/Nが悪
い検出信号でも雑音のない信頼性の高い検出信号とし、
電界を高精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電界プローブの構成
を示す図である。
【図2】図1に示す電界プローブに使用されている電気
光学結晶をレーザ光および電界の方向とともに示す図で
ある。
【図3】図1に示す電界プローブに使用されている電気
光学結晶を示す図である。
【図4】図1に示す電界プローブに使用されている偏光
検出光学系の構成を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る電界プローブの構
成を示す図である。
【図6】図5に示す電界プローブに使用されている電気
光学結晶およびミラーを示す図である。
【図7】本発明の別の実施形態に係る電界プローブの構
成を示す図である。
【図8】従来の導波路型光変調器を用いた電界センサの
構成を示す図である。
【符号の説明】
1x,1y,1z 電気光学結晶 2 誘電体ミラー 3x,3y,3z レーザドライバ 4 反射防止膜 5x,5y,5z レーザ 6 ミラー 7x,7y,7z 偏光検出光学系 9x,9y,9z 光バイアス制御器 11x,11y,11z フォトディテクタ 13x,13y,13z 低雑音アンプ 15x,15y,15z フィルタ 17 表示器 19x,19y,19z 光ファイバ 20x,20y,20z 電界測定装置部 21 光スイッチ 23 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 順三 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2G011 AA01 AC31 2G032 AB12 AD01 AD04 AE06 AE07 AE09 AE11 AF07 AG04 AH03 AL02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光の進行方向に平行または直交す
    る電界のみに感度を有する電気光学結晶と、 該電気光学結晶に対してレーザ光を照射するレーザ光照
    射手段と、 該レーザ光照射手段から前記電気光学結晶に入射して反
    射されてきたレーザ光を受けて、レーザ光の偏光変化を
    レーザ光の強度変化に変換する偏光検出光学手段と、 該偏光検出光学手段で変換したレーザ光の強度変化を電
    気信号の強度変化の検出信号に変換する光検出手段と、 該光検出手段で検出された検出信号の強度および位相を
    出力する出力手段とを有することを特徴とする電界プロ
    ーブ。
  2. 【請求項2】 前記電気光学結晶は、複数軸方向の成分
    の電界を検出すべく複数軸に対応して複数個配設され、 前記レーザ光照射手段、偏光検出光学手段、光検出手段
    は、それぞれ前記複数軸に対応して複数個ずつ設けら
    れ、 前記出力手段は、前記光検出手段からの検出信号の強度
    および位相を複数軸成分に分けて出力するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の電界プロー
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記電気光学結晶は、複数軸方向の成分
    の電界を検出すべく複数軸に対応して複数個配設され、 前記レーザ光照射手段からのレーザ光が前記複数個の電
    気光学結晶のうちの選択した任意の1個を照射し得るよ
    うにレーザ光を切り替える光スイッチ手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の電界プローブ。
  4. 【請求項4】 前記複数軸に対応して配設された各電気
    光学結晶に対するレーザ光の導入方向を一方向にするよ
    うに設けられたミラーを有することを特徴とする請求項
    2または3記載の電界プローブ。
  5. 【請求項5】 前記電気光学結晶のレーザ光導入部にレ
    ーザ光の偏光を調整する偏光調整手段を有することを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電界プロー
    ブ。
  6. 【請求項6】 前記光検出手段からの検出信号を増幅す
    る低雑音増幅手段および該低雑音増幅手段からの出力信
    号の帯域を制限して不要な雑音を除去するフィルタ手段
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の電界プローブ。
  7. 【請求項7】 前記電気光学結晶のうちレーザ光の進行
    方向に平行な電界のみに感度を有する電気光学結晶は、
    CdTe,GaAs,Bi12SiO20,Bi 12Ti
    20,LN(LiNbO3)−55゜カット、ZnT
    e,KD*P,CuCl,ZnS、またはKTP−Zカ
    ットからなるグループから選択されたいずれかで構成さ
    れ、前記電気光学結晶のうちレーザ光の進行方向に直交
    する電界のみに感度を有する電気光学結晶は、LT(L
    iTaO3),LN(LiNbO3),KTP,DAS
    T,AANPからなるグループから選択されたいずれか
    で構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載の電界プローブ。
  8. 【請求項8】 前記複数軸は、直交する3軸であり、前
    記電気光学結晶は、3軸に対応して3個設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電
    界プローブ。
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