JP2001342997A - 電動送風機及び電気掃除機 - Google Patents

電動送風機及び電気掃除機

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JP2001342997A
JP2001342997A JP2000169057A JP2000169057A JP2001342997A JP 2001342997 A JP2001342997 A JP 2001342997A JP 2000169057 A JP2000169057 A JP 2000169057A JP 2000169057 A JP2000169057 A JP 2000169057A JP 2001342997 A JP2001342997 A JP 2001342997A
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stationary flow
stationary
duct
outlet
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JP2000169057A
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Kazuyuki Sugimura
和之 杉村
Fumio Joraku
文夫 常楽
Teiji Tanaka
定司 田中
Shoji Hayashi
正二 林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動送風機及び電気掃除機において、ダクトの
静止流路の剥離を低減して、小型で、高効率及び低騒音
にすること。 【解決手段】遠心羽根車12の吹出口12bの側方外方
から円周方向外方及び軸方向へ延びる静止流路14を形
成するダクト11と、遠心羽根車12及びダクト11を
内包するファンケーシング13とを備え、ダクト11に
独立して連続する静止流路14を複数形成し、複数の静
止流路14の空気の流れ方向における流路断面積の変化
を滑らかなものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機及び電
気掃除機に係わり、特に遠心羽根車の吹出側に静止流路
を形成するダクトを備えた電動送風機及び電気掃除機に
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動送風機としては、特開平11
−182497号公報に示されているように、遠心ファ
ンの外周側にディフューザを設け、その外側に羽根の存
在しない略円環状の自由空間を設け、その後方でかつデ
ィフーザの裏側にリターンガイドを設置し、遠心ファン
から吹出された空気流の流速をディフューザで落として
圧力回復し、円環状の自由空間を経た空気流をリターン
ガイドで電動機内部へ導くものがある(従来技術1)。
なお、この従来技術1では、ディフューザからの空気流
は、円周方向外方の流れから、自由空間において内側向
きの流れに転向されてリターンガイドに流入する。
【0003】また、従来の電動送風機としては、特開平
5−84169号公報に示されているように、インペラ
及びエアガイドをケーシングで内包し、エアガイドを外
周に向かって拡大した通路を有するように形成し、エア
ガイドの終端部からモータの内部につなげる略円筒状の
パイプを複数本設けたものがある(従来技術2)。な
お、この従来技術2では、インペラで静圧と動圧を与え
られた空気がエアガイド内部に流れ込み、エアガイドの
終端付近で気流がパイプ内の中に入って行き、モータの
内部へと導かれていくものである。
【0004】また、従来の電動送風機としては、特開平
5−340397号公報に示されているように、複数枚
のブレードを円板形の前面シュラウド及び後面シュラウ
ドで挟持して構成したインペラと、回転軸にインペラを
固定したモータと、インペラの外周に設置され、複数の
静翼からなるディフューザ部と、気流をモータ内部へ導
く戻り通路部からなるエアガイドと、エアガイド、イン
ペラを内包しモータの外周に取り付けた、中央部に吸込
み口を有するケーシングとを有し、ディフューザ部と戻
り通路部の接続部に流れとほぼ直角に線状の突起を有し
ているものがある(従来技術3)。なお、この従来技術
3では、インペラから外周方向に排出された高速の空気
流はエアガイドのディフューザ部で徐々に減速され、圧
力が回復され、そして、十分に減速された空気流は接続
部でその流れを直角に曲げられ戻り通路部へ導かれ、モ
ータ内部に至るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1においては、ディフューザから出た空気流が自由空
間部分で流路が急に曲げられると共に流路断面積が急拡
大するために、大規模な流れの剥離が発生し、騒音が増
大すると共に、損失が増大して効率の低下を招くもので
ある。また、自由空間部分での剥離は、後方にあるリタ
ーンガイドへの流入流れも乱すことになり、リターンガ
イドの性能を劣化させるため、この点からも騒音の増大
及び効率の低下を招くものである。
【0006】また、従来技術2においては、複数のパイ
プの総流路断面積がエアガイドの流路断面積よりも急に
小さくなるために、複数のパイプを流れる空気の流速が
増し、騒音が増大すると共に、摩擦損失が増加して効率
の低下を招くものである。また、エアガイドとパイプを
つなぐ個所において段差が発生し、乱れを引き起こした
り、ブロッケージを増したりすることにより、この点か
らも騒音が増大すると共に、摩擦損失が増加して効率の
低下を招くものである。
【0007】また、従来技術3においては、エアガイド
のディフューザ部の流れのように、静翼などの境界に沿
って空気が流れ、かつ圧力が次第に大きくなっていくよ
うな場合、境界層が剥離し、逆流などが生じて損失の一
因となり、特に接続部では気流の方向が急激に変わると
同時に、急拡大されるため剥離が生じ易く、特に比較的
低速で運転された場合は、境界層が層流境界層であり、
接続部での剥離が生じ易いものであり、このために、こ
の剥離の生じ易い接続部に線状の突起を設けることによ
り、空気流をこの線状の突起で乱し、層流境界層を乱流
境界層に遷移させて剥離を抑えようとしているが、空気
の流れ方向における流路断面積の変化を滑らかにして流
路の剥離を抑えることについては開示されていない。
【0008】本発明の目的は、静止流路の流路断面積の
急拡大または急縮小による損失を低減して、小型で、高
効率及び低騒音な電動送風機及び電気掃除機を提供する
ことにある。
【0009】本発明の別の目的は、静止流路の急な曲り
及び流路断面積の急拡大または急縮小による損失を低減
して、小型で、高効率及び低騒音な電動送風機及び電気
掃除機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の特徴は、電動機の回転軸に取付けら
れ、中央部に吸込口を有すると共に、外周側面部に吹出
口を有する遠心羽根車と、遠心羽根車の吹出口の側方外
方から円周方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成
するダクトとを備え、ダクトは独立して連続する静止流
路を複数形成し、複数の静止流路は空気の流れ方向にお
ける流路断面積の変化を滑らかにしたことにある。
【0011】本発明の第2の特徴は、さらに、複数の静
止流路は、遠心羽根車の吹出口に近接して対向する静止
流路入口を有すると共に、静止流路入口から円周方向外
方に滑らかに拡大する流路断面積で延びる静止流路導入
部を有する構成にしたことにある。
【0012】本発明の第3の特徴は、さらに、複数の静
止流路は、遠心羽根車の吹出口に対向する静止流路入口
を有し、静止流路入口から円周方向外方に拡大する流路
断面積で延びる静止流路導入部を有し、静止流路導入部
から円周方向及び軸方向にほぼ同一の流路断面積で延び
る静止流路案内部を有する構成にしたことにある。
【0013】本発明の第4の特徴は、さらに、複数の静
止流路は、遠心羽根車の吹出口に対向する静止流路入口
を有し、静止流路入口から延びる静止流路導入部を有
し、静止流路導入部から円周方向、軸方向さらに内方に
ほぼ同一の流路断面積で滑らかに変形して延びる静止流
路案内部を有する構成にしたことにある。
【0014】本発明の第5の特徴は、さらに、複数の静
止流路は、その流路断面積が空気の流れ方向における変
化を滑らかにすると共に、静止流路断面の幾何学的中心
線が曲率を持つような流路区間の少なくとも一部区間に
曲りの内径側に相当する壁面に流れ方向に沿った板状の
リブを設けたことにある。
【0015】本発明の第6の特徴は、電気掃除機本体の
吸入口の内側に設けられた集塵部と、吸入口から集塵部
を介して空気を吸入する電動送風機とを備え、電動送風
機は電動機と送風機を備え、送風機は、電動機の回転軸
に取付けられ、中央部に集塵部からの空気を吸い込む吸
込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠心
羽根車と、遠心羽根車の吹出口の側方外方から円周方向
外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダクトとを
備え、ダクトは独立して連続する静止流路を複数形成
し、複数の静止流路は空気の流れ方向における流路断面
積の変化を滑らかにしたことにある。
【0016】本発明の第7の特徴は、さらに、複数の静
止流路は、遠心羽根車の吹出口に近接して対向する静止
流路入口を有し、静止流路入口から円周方向外方に滑ら
かに拡大する流路断面積で延びる静止流路導入部を有
し、前記静止流路導入部から円周方向及び軸方向にほぼ
同一の流路断面積で延びる静止流路案内部を有する構成
にしたことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例において
は第1実施例と共通する構成の一部を省略すると共に、
重複する説明を省略する。各実施例の図における同一符
号は同一物又は相当物を示す。
【0018】まず、本発明の第1実施例に係る電動送風
機及びそれを搭載した電気掃除機を図1から図4を用い
て説明する。
【0019】最初に、電気掃除機全体について図2を用
いて説明する。図2は本発明の第1実施例の電気掃除機
の縦断面図である。
【0020】電気掃除機本体201の外郭は、下ケース
301、上ケース302及び開閉可能な集塵蓋303に
より構成される。集塵蓋303の中央部には吸込口30
4が形成されている。この吸込口304の内側には、吸
込口304に接合される集塵袋305を収納する集塵室
306が形成されている。集塵室306の後方には、フ
ィルタ309を介して、電動送風機室307が接続され
ている。この電動送風機室307には電動送風機308
が収納されている。電動送風機室307の後方の外郭に
は排気口310が形成されている。
【0021】電動送風機308が運転されると、吸込口
304から除塵する空気が吸い込まれる。この吸込まれ
た空気は、集塵袋305にて粉塵を取り除かれ、フィル
タ309を通過した後、電動送風機308に流入する。
電動送風機308から流出された空気は、排気口310
から外部に放出される。
【0022】次に、電動送風機308を図1を用いて説
明する。図1は本発明の第1実施例の電動送風機の断面
図である。図1に示すように、電気掃除機用電動送風機
308は、送風機1と電動機2を備えている。
【0023】送風機1は、電動機2の回転軸4に直結さ
れた遠心羽根車12と、この遠心羽根車12の外周外方
側に設置されたダクト11と、遠心羽根車12及びダク
ト11内包する送風機ケース13とを備えている。遠心
羽根車12は、中央部に吸込口12aを有すると共に、
外周側面部に吹出口12bを有している。ダクト11
は、遠心羽根車12の吹出口12bの側方外方から軸方
向へ延びる静止流路14を有している。送風機ケース1
3は、遠心羽根車12の中央部の吸込口12aに対応し
て空気吸込口13aを形成している。
【0024】電動機2は、電動機ケースと、この電動機
ケース内に配置された電動機本体とを備えている。電動
機ケースはハウジング3およびエンドブラケット9から
構成されている。電動機本体は、回転軸4を有するロー
タ5と、ステータコイル6が巻装されたステータ7と、
整流子ブラシ15とから構成されている。
【0025】電動送風機308において、電動機2を駆
動して遠心羽根車12を回転させると、空気は、送風機
ケース13の空気吸込口13aから矢印101のように
遠心羽根車12の中央部吸込口12aに流入され、遠心
羽根車12により静圧と風速である動圧を与えられ、矢
印102に示すように遠心羽根車12の側面から円周方
向外方に吹出されて外周部に近接するダクト11の静止
流路14内に流入される。ダクト11の静止流路14内
に流入した空気は、静止流路14内で動圧が静圧に変換
され、ハウジング3に流入する。ハウジング3に流入し
た空気は、矢印104に示すように流れて電動機2のロ
ータ5、ステータコイル6及び整流子ブラシ15の冷却
を行った後、外部に排出される。
【0026】次に、ダクト11の詳細を図1、図3及び
図4を用いて説明する。図3は図1の電動圧縮機に用い
るダクトを示す鳥瞰図、図4は図1のダクトの静止流路
の一つを代表して表示する横断面図である。
【0027】ダクト11は、複数個のダクト部材11a
を組み合せて、独立して連続する静止流路14を円周方
向にわたって複数(この実施例では16)形成してい
る。なお、ダクト部材11aは、この実施例では16個
に分割されているが、上下に分割すると共に、円周方向
の分割個数を低減することにより、製作が容易となり生
産性を向上することができる。ダクト11の静止流路1
4を構成している各部分は、3次元構造をして、円周方
向外方から軸方向に滑らかに変形しており、出口側にお
いてこれらの間に隙間42が形成されている。
【0028】複数の静止流路14は、図1に示すように
遠心羽根車12の吹出口12bに近接して対向するよう
に静止流路入口14aを有し、この静止流路入口14a
から円周方向に滑らかに拡大する流路断面積で延びる静
止流路導入部14bを有し、この静止流路導入部14b
から連続して円周方向及び軸方向にほぼ同一の流路断面
積でかつ滑らかに延びる静止流路案内部14cを有し、
この静止流路案内部14cの先端で電動機2のハウジン
グ3内に開口する静止流路出口14dを有している。な
お、この実施例において静止流路導入部14bと静止流
路案内部14cとの境界を線52で示している。
【0029】遠心羽根車12の吹出口12bから吹出さ
れる空気流は、ダクト11の静止流路14に流入され
る。この静止流路14は、遠心羽根車12の吹出口12
bに近接して対向するように静止流路入口14aを設け
ているので、吹出される空気流を直ぐに確実に流入させ
ることができる。
【0030】静止流路入口14aから流入した空気流
は、静止流路導入部14bを流れて静止流路案内部14
cに至る。この静止流路導入部14bは、静止流路入口
14aから円周方向に滑らかに拡大する流路断面積で延
びるように形成しているので、吹出口12bから吹出さ
れる空気流の円周方向外方と一致してスムースに空気流
を導入することができると共に、空気流を徐々に減速し
て速度エネルギーを静圧エネルギーにスムースに変換す
ることができる。これにより、静止流路導入部14bに
おける空気流を低騒音で効率のよいものとすることがで
きる。
【0031】静止流路導入部14bから静止流路案内部
14cに至った空気流は、静止流路案内部14cで円周
方向外方から軸方向に流れが案内されて静止流路出口1
4dからハウジング3内へ流入される。この静止流路案
内部14cは、静止流路導入部14bから連続して円周
方向及び軸方向にほぼ同一の流路断面積でかつ滑らかに
延びているので、ダクト11を大型化することなく急な
流路の曲がりや流路断面積の急拡大または急縮小を防止
して空気流の剥離損失及び摩擦損失を低減することがで
き、低騒音で効率のよいものとすることができる。特
に、低風量時には、静止流路14の流速が小さくなるの
で、静止流路14の全損失に占める剥離損失の割合が増
加することになるが、剥離損失を効果的に低減できる本
実施例では、この低風量時の圧力回復を格段に大きくす
ることが可能である。従って、送風機全体として、低風
量時にも大きな圧力を出す事ができるので、サージング
等の不安定現象を抑制する事ができる。
【0032】また、図3で明らかなように、ダクト11
の各々を独立した構造にすることによって、流路壁面総
面積が増大するので、温度上昇した圧縮空気の放熱効率
が高まる。空気温度が下がる事により、静止流路14に
おける熱効率が向上し、効率が向上する効果もある。こ
の効果を増大させるためにダクト流路表面に冷却フィン
を取り付ければより効果的である。
【0033】また、ダクト11を3次元構造にすること
により、従来技術1に示す2次元構造の場合よりも、構
造の規則性が減り、構造体の固有値が分散される。送風
機1においては、遠心羽根車12とダクト11との空力
的な干渉により回転数と羽根車羽根枚数に比例する非定
常な圧力変動が生じるが、この変動力は構造体への加振
力にもなる。この加振力の周波数が構造体の固有値と一
致すると共振して大きな振動や騒音を引き起こす。とこ
ろが本実施例では、2次元構造よりも、固有値が分散す
るため強く共振することがなくなる。
【0034】また、ディフューザとリターン羽根の間に
自由空間が設けられている従来技術1の構造では、上述
した空力的な加振力によって発生した音波の挙動が複雑
化してしまうために、音響的な設計が行いにくいことが
あったが、本実施例では、ダクト状流路が滑らかな連続
した流路であるので、取り扱いはより容易になる。
【0035】なお、本実施例に示されるダクト11の材
料は、プラスチック類、金属類、弾性体類のいずれかも
しくは組合わせによって構成される。金属で作られる場
合は強度信頼性が増す。弾性体を用いる場合は、振動を
低減できる利点がある。ダクト11で十分に剛性が保た
れる場合は図1で説明した送風機ケース13を省略した
構造にしてもよい。
【0036】また、ダクト11の静止流路14の実現に
あたっては、ダクト壁面の一部を他の要素、例えば送風
機ケース13などで代用してもよい。
【0037】次に本発明の第2実施例を図5を用いて説
明する。図5は本発明の第2実施例によるダクトの鳥瞰
図である。
【0038】この第2実施例では、ダクト11は、完全
に分離して形成された複数個のダクト部材11aを組み
合せ、このダクト部材11aを円周方向外方から軸方向
及び内方に滑らかに変形すると共に、中間部分の間に隙
間42を有し、このダクト部材11a内に形成される静
止流路14をほぼ同じ流路断面積を保って出口側を偏平
し形成し、静止流路出口14dが同一円周上に並んで空
気流が中心方向に流出されるように構成している点に
て、第1実施例と相違する。その他の基本構成は、第1
実施例と同じである。
【0039】この第2実施例によれば、ダクト11の軸
方向の寸法を小さいものとすることができるので、ダク
ト11の、軸方向の寸法制約を受ける場合に好適であ
る。また、電動機2におけるダクト11の静止流路出口
14dの内方、換言すれば送風機1に近い部分から冷却
を特に必要とする場合に好適である。
【0040】次に、本発明の第3実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第3実施例によるダクトの静
止流路の一つを代表して表示する横断面図である。
【0041】この第3実施例では、静止流路14内の流
れ方向に沿うようにリブ61を立てた点にて第1実施例
と相違している。このリブ61は、曲がる方向に関わら
ず、静止流路部の幾何学的な中心線が曲率を持つ個所の
少なくとも一部分において、曲がり流路の内径側に流れ
方向に沿うようにして板状の構造をしている。より具体
的には、径−周方向面内の曲がり部にリブ61が設けら
れている。
【0042】構造的な制約から3次元的な静止流路14
であっても曲率が大きくなりすぎてしまう場合には、流
路断面積を絞って境界層を発達させないようにする必要
がある。しかし、単純にダクト断面積を絞ると平均流速
が上昇するために摩擦損失が増加する。そこで遠心力に
よる2次流れによって境界層が最も厚くなりやすい曲が
りの内側にリブ61を設けることによって局所的に流路
断面積を絞り、摩擦損失増加の抑制と剥離損失の低減を
図る事ができる。リブ61を取り付ける事により、剛性
と表面積が増し、振動・騒音の低減と放熱効率の向上効
果が得られる。
【0043】次に、図示しない第4実施例を説明する。
この第4実施例は、第1実施例における電動送風機の整
流子電動機をブラシレス電動機に代えると共に、静止流
路の出口をブラシレス電動機外に開口させ、この整流子
出口から吹出される空気流をブラシレス電動機のケーシ
ングの外周側を軸方向に流れるように導き、ブラシレス
電動機外部に設置された制御装置を効率よく冷却するよ
うにした点にて第1実施例と相違するものである。特
に、ブラシレス電動機をインバータで制御する場合に
は、インバータ回路が大きな熱を発生するので、この第
4実施例のように構成することは有効である。また、本
発明の静止流路をダクト状のスムースな流路で構成する
ことにより、電動機外に軸方向に吹出される空気流に乗
って音波が平面波として流出し、このような場合、掃除
機本体と電動機のケーシングの外周部との間に作られる
空間で効果的なサイレンサを構成することが可能とあ
り、低騒音の掃除機とすることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、静止流路の流路断面積
の急拡大または急縮小による損失を低減して、小型で、
高効率及び低騒音な電動送風機及び電気掃除機を得るこ
とができる。
【0045】また、本発明によれば、静止流路の急な曲
り及び流路断面積の急拡大または急縮小による損失を低
減して、小型で、高効率及び低騒音な電動送風機及び電
気掃除機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電動送風機の断面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の電気掃除機の縦断面図で
ある。
【図3】図1の電動圧縮機に用いるダクトを示す鳥瞰図
である。
【図4】図3のダクトの一つを代表して表示する横断面
図である。
【図5】本発明の第2実施例によるダクトの鳥瞰図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例によるダクトの一つを代表
して表示する横断面図である。
【符号の説明】
1…送風機、2…電動機、3…ハウジング、4…回転
軸、5…ロータ、6…ステータコイル、7…ステータ、
9…エンドブラケット、11…ダクト、12…遠心羽根
車、12a…吸込口、12b…吹出口、13…送風機ケ
ース、13a…空気吸込口、14…静止流路、14a…
静止流路入口、14b…静止流路導入部、14c…静止
流路案内部、14d…静止流路出口、15…整流子ブラ
シ、301…電気掃除機本体の下ケース、302…電気
掃除機本体の上ケース、303…集塵蓋、304…吸込
口、305…集塵袋、306…集塵室、307…電動送
風機室、308…電動送風機、309…集塵用フィル
タ、310…排気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 定司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 林 正二 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3B006 FA02 3H034 AA02 AA13 BB02 BB06 BB20 CC03 DD06 EE06 EE08 3H035 DD04 DD05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の回転軸に取付けられ、中央部に吸
    込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠心
    羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円周
    方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダクト
    とを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流路を複
    数形成し、前記複数の静止流路は空気の流れ方向におけ
    る流路断面積の変化を滑らかにしたことを特徴とする電
    動送風機。
  2. 【請求項2】電動機の回転軸に取付けられ、中央部に吸
    込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠心
    羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円周
    方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダクト
    とを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流路を複
    数形成し、前記複数の静止流路は、前記遠心羽根車の吹
    出口に近接して対向する静止流路入口を有すると共に、
    前記静止流路入口から円周方向外方に滑らかに拡大する
    流路断面積で延びる静止流路導入部を有することを特徴
    とする電動送風機。
  3. 【請求項3】電動機の回転軸に取付けられ、中央部に吸
    込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠心
    羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円周
    方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダクト
    とを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流路を複
    数形成し、前記複数の静止流路は、前記遠心羽根車の吹
    出口に対向する静止流路入口を有し、前記静止流路入口
    から円周方向外方に拡大する流路断面積で延びる静止流
    路導入部を有し、前記静止流路導入部から円周方向及び
    軸方向にほぼ同一の流路断面積で延びる静止流路案内部
    を有することを特徴とする電動送風機。
  4. 【請求項4】電動機の回転軸に取付けられ、中央部に吸
    込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠心
    羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円周
    方向外方、軸方向及び内方へ延びる静止流路を形成する
    ダクトとを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流
    路を複数形成し、前記複数の静止流路は、前記遠心羽根
    車の吹出口に対向する静止流路入口を有し、前記静止流
    路入口から延びる静止流路導入部を有し、前記静止流路
    導入部から円周方向、軸方向さらに内方にほぼ同一の流
    路断面積で滑らかに変形して延びる静止流路案内部を有
    することを特徴とする電動送風機。
  5. 【請求項5】電動機の回転軸に取付けられ、中央部に吸
    込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠心
    羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円周
    方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダクト
    とを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流路を複
    数形成し、前記複数の静止流路は、その流路断面積が空
    気の流れ方向における変化を滑らかにすると共に、静止
    流路断面の幾何学的中心線が曲率を持つような流路区間
    の少なくとも一部区間に曲りの内径側に相当する壁面に
    流れ方向に沿った板状のリブを設けたことを特徴とする
    電動送風機。
  6. 【請求項6】電気掃除機本体の吸入口の内側に設けられ
    た集塵部と、前記吸入口から前記集塵部を介して空気を
    吸入する電動送風機とを備え、前記電動送風機は電動機
    と送風機を備え、前記送風機は、前記電動機の回転軸に
    取付けられ、中央部に前記集塵部からの空気を吸い込む
    吸込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠
    心羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円
    周方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダク
    トとを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流路を
    複数形成し、前記複数の静止流路は空気の流れ方向にお
    ける流路断面積の変化を滑らかにしたことを特徴とする
    電気掃除機。
  7. 【請求項7】電気掃除機本体の吸入口の内側に設けられ
    た集塵部と、前記吸入口から前記集塵部を介して空気を
    吸入する電動送風機とを備え、前記電動送風機は電動機
    と送風機を備え、前記送風機は、前記電動機の回転軸に
    取付けられ、中央部に前記集塵部からの空気を吸い込む
    吸込口を有すると共に、外周側面部に吹出口を有する遠
    心羽根車と、前記遠心羽根車の吹出口の側方外方から円
    周方向外方及び軸方向へ延びる静止流路を形成するダク
    トとを備え、前記ダクトは独立して連続する静止流路を
    複数形成し、前記複数の静止流路は、前記遠心羽根車の
    吹出口に近接して対向する静止流路入口を有し、前記静
    止流路入口から円周方向外方に滑らかに拡大する流路断
    面積で延びる静止流路導入部を有し、前記静止流路導入
    部から円周方向及び軸方向にほぼ同一の流路断面積で延
    びる静止流路案内部を有することを特徴とする電気掃除
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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