JP2001342953A - 密閉型圧縮機 - Google Patents
密閉型圧縮機Info
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Abstract
る回転方向振動を低減させるものである。 【解決手段】 密閉型圧縮機の外部の片側に錘を取り付
け、慣性モーメントを増加させることにより、全運転周
波数に対して圧縮機の回転方向振動を低減させる。
Description
冷蔵庫等の冷却装置に用いられる密閉型圧縮機の振動の
低減手法に関する。
プロ式のもの、ロータリ式のもの、スクロール式のもの
があり、いずれの方式も家庭用、業務用の冷凍空調分野
で使用されてきている。現在はコスト、性能面等でそれ
ぞれの特徴を活かして成長してきている。
納した圧縮機は、防音とメンテナンスフリーを意図した
いわゆる密閉型圧縮機で代表され、スクロール圧縮機と
ロータリ圧縮機とが主流になっている。ロータリ圧縮機
は従来、図10に示すように縦向きに設置する縦型のも
のが広く使用されている。このものは、密閉容器10が
溶接された脚11によって支えられている。密閉容器1
0内には、電動機部20と圧縮機構部30とを備えてい
る。密閉容器10には、蒸発器側と接続される吸入管1
2と、吸入管12に接続されるアキュームレータ13
と、凝縮器側と接続される吐出管14とを備えている。
インバータ等により15Hz〜150Hzの周波数で運転さ
れる電動機部20は、固定子21と回転子22から構成
され、固定子21は、密閉容器10内で固定され、回転
子22は、固定子21内に回動自在に設けられている。
圧縮機構部30は、シリンダー31と、クランク軸32
の偏心部33によりシリンダー31内を回転するピスト
ン34と、シリンダー31とピストン34によって形成
される空間を圧縮空間と吸入空間に分離する図示しない
ベーンと、シリンダー31及びピストン34の両端面を
閉塞する上下軸受36、37によって構成され、電動機
部20によって発生された駆動力がクランク軸32の偏
心部33を通して伝達されている。
法として、実公昭53−8961号公報に示されている
図11のように、密閉容器10に動吸振器15を装着し
た構造のものが考案されていた。
て、実公昭61−241471号公報に示されている図
12および図13のように、密閉型圧縮機の重心を通
り、クランク軸32の軸心と直角な線分と交わる密閉容
器10の側壁に180°対向させた2つの錘40を取り
付けたものが考案されていた。
圧縮機では、密閉容器の振動値を積極的に低減させる手
法は採られていなかったので、圧縮機の密閉容器の振動
が問題となっていた。
961号公報記載の構成では、動吸振器は一般に任意の
設定周波数においては非常に大きい振動低減効果が得ら
れるが、それ以外の周波数では振動を低減できない。圧
縮機がインバータ電源で駆動され、回転周波数が幅広く
変化する場合、圧縮機の振動も変化するため、従来用い
られてきた動吸振器では設定周波数以外の周波数では効
果がなくなり、動吸振器の設定周波数以上で圧縮機が駆
動される場合は逆に振動が大きくなる場合があった。
けではなく、その高次の成分も相当大きいため、その高
次振動成分と、動吸振器を取り付けたことにより新たに
発生する圧縮機系の共振周波数が一致し、ある回転周波
数では圧縮機の高次振動成分が増幅され大きな振動音が
発生するなど、動吸振器の設置に関しては使用範囲が限
定されていた。
た2つの錘を取り付けた実公昭61−241471号公
報記載の構成では、密閉型圧縮機が空調装置に用いられ
るとき、錘が室外機のファンに接触しないようにしなが
ら、かつ配管とも干渉しないように密閉型圧縮機を室外
機の中に配置することは、著しく困難であった。
縮機は、電動機部とこの電動機部により駆動される圧縮
機構部と前記電動機部と前記圧縮機構部を収納した密閉
容器とそれを支える脚から構成された密閉型圧縮機であ
って、圧縮機の外部の片側に錘を取り付けたことを特徴
とする。
棒とすることを特徴とする。
板とすることを特徴とする。
鉄を用いたことを特徴とする。
コンクリートを用いたことを特徴とする。
制振鋼板を用いたことを特徴とする。
放熱板として使用することを特徴とする。
先端に質量部を備えることを特徴とする。
先端にリアクトルを備えることを特徴とする。
を前記密閉容器に取り付けたことを特徴とする。
を前記密閉容器に対して水平に取り付けたことを特徴と
する。
を前記脚に取り付けたことを特徴とする。
をアキュームレータの下に取り付けたことを特徴とす
る。
を前記密閉型圧縮機にボルトで取り付けたことを特徴と
する。
を前記密閉型圧縮機に溶接することで取り付けたことを
特徴とする。
の慣性モーメントを前記密閉型圧縮機に対して2倍以上
にすることを特徴とする。
圧縮機を、1気筒ロータリ式としたことを特徴とする。
閉型圧縮機は、圧縮機の外部の片側に錘を取り付けたも
のである。これにより、全運転周波数に対して振動を低
減させることができる。
機は、錘として棒を取り付けたものである。これによ
り、錘の固有振動数を圧縮機の回転数および圧縮機の高
次振動成分よりも大きく設定することができるので、よ
り振動を低減させることができる。
機は、錘として板を取り付けたものである。これによ
り、錘の回転方向の固有振動数をより大きく設定するこ
とができるので、回転方向の振動をより低減させること
ができる。
機は、錘として鉄を用いるものである。これにより、錘
をより安価に製造することができる。
機は、錘としてコンクリートを用いるものである。これ
により、錘が腐食により圧縮機から脱落することを効果
的に防止することができる。
機は、錘として防振鋼板を用いるものである。これによ
り、より効果的に振動を抑制することができる。
機は、錘を放熱板として使用するものである。これによ
り、電動機部と圧縮機構部から発生する熱を逃がすこと
ができる。圧縮機の温度を下げることによりモータ効率
を向上させ、かつ室外機の凍結を防止することができ
る。
機は、板を取り付けたことに加えて、板の先端に質量部
を持つものである。これにより、より効果的に振動を防
止することができる。
機は、板を取り付けたことに加えて、板の先端にリアク
トルを取り付けたものである。これにより、密閉型圧縮
機が空調装置に用いられるとき、室外機の電装部を小さ
くすることができる。
縮機は、錘を密閉容器に取り付けたものである。これに
より、密閉型圧縮機が空調装置に用いられるとき、錘の
室外機内での配置を容易にし、収納性を向上するもので
ある。
縮機は、板を密閉容器に対して水平に取り付けたことを
ものである。これにより、電動機部から発生する熱をよ
り効果的に逃がすことができ、モータ効率を更に向上さ
せることができる。
縮機は、錘を脚に取り付けたものである。これにより、
密閉型圧縮機が空調装置に用いられるとき、錘の室外機
内での配置を容易にし、収納性を向上するものである。
縮機は、錘をアキュームレータの下に取り付けたもので
ある。これにより、アキュームレータの振動をより効果
的に低減させることができるものである。
縮機は、錘を密閉型圧縮機にボルトで取り付けたもので
ある。これにより、密閉型圧縮機の故障による交換を容
易に行うことができる。
縮機は、錘を密閉型圧縮機に溶接して取り付けたもので
ある。これにより、より安価に実現することができる。
縮機は、錘の慣性モーメントを密閉型圧縮機に対して2
倍以上にするものである。これにより、密閉型圧縮機が
空調装置に用いられるとき、アキュームレータおよび吐
出管の振動値を、配管が破壊する値以下にまで抑制する
ことができる。
縮機は、密閉型圧縮機をレシプロ式およびスクロール式
圧縮機に比べて回転方向振動が大きい1気筒ロータリ式
とするものである。これにより、より効果的に振動を低
減させることができる。
て説明する。従来の技術で説明したものと同じ部品は、
同じ番号を符して説明を省略する。
40を取り付けたロータリ式密閉型圧縮機を示す。板の
錘40が脚11にボルト41により取り付けている。上
記構成において、圧縮機が駆動されるとピストン34の
転動に従って、冷媒ガスがアキュームレータ13、吸入
管12を通って圧縮機構部30で吸入、圧縮され、吐出
管14から吐出される。その際、圧縮機構部30におい
ては、吸入、圧縮の工程に伴いシリンダー31内の吸
入、圧縮空間では大きなガス圧力変動が発生するので、
クランク軸32に働くトルクも大きく変動する。
系をとる。クランク軸32に働くトルク変動はZ軸周り
の回転方向の振動に作用し、振動値はねじり強制振動方
程式に従う。
モーメント、Cは圧縮機の固定状態により決まるねじり
減衰係数、Kは圧縮機の固定状態により決まるねじりバ
ネ係数、はガス圧力変動により発生するトルク変動であ
る。このとき、ある半径位置での圧縮機の振動値Aは次
のように表せる。
小さくすることができず一定であるために、振動値Aを
低減するには圧縮機の慣性モーメントを大きくすること
が必要である。
トが密閉容器10内の圧縮機を構成する各要素により、
慣性モーメントが決まってしまうため、圧縮機の振動も
一意的に定まってしまっていた。
り付けた圧縮機のアキュームレータ13の回転方向振動
を比較したものを示す。錘40を取り付けたことによ
り、圧縮機の慣性モーメントが増大し、全運転周波数に
おいて振動を低減させることができる。
周波数において圧縮機の振動を低減させることができる
ことに加えて、錘40の回転方向の断面係数が大きくな
り、固有振動数もより大きく設定することができるの
で、回転方向の振動をより効果的に防止することができ
る。
取り付けることにより、全運転周波数において圧縮機の
振動を低減させることができることに加えて、圧縮機の
故障による交換を容易に行うことができる。
全運転周波数において圧縮機の振動を低減させることが
できることに加えて、密閉型圧縮機が空調装置に用いら
れるとき、室外機内での錘40の配置を容易にし、収納
性を向上するものである。
これにより、全運転周波数において圧縮機の振動を低減
させることができることに加えて、錘40を安価に製造
することができる。
可能である。これにより、全運転周波数において圧縮機
の振動を低減させることができることに加えて、錘40
が腐食により圧縮機から脱落することを防止することが
できる。
である。これにより、全運転周波数において圧縮機の振
動を低減させることができることに加えて、より効果的
に圧縮機の振動を抑制することができる。
も可能である。これにより、全運転周波数において圧縮
機の振動を低減させることができることに加えて、圧縮
機から発生する熱を逃がすことができる。従って、電動
機部20の温度が下がり、モータ効率が向上するうえ
に、室外機の凍結も防止することができる。
り付けることにより、アキュームレータの振動をより効
果的に低減させることができる。
縮機に対して2倍以上にすることにより、密閉型圧縮機
が空調装置に用いられるとき、アキュームレータおよび
吐出管の振動値を、配管が破壊する値以下にまで抑制す
ることができる。
スクロール式圧縮機に比べて回転方向振動が大きい1気
筒ロータリ式にすることにより、より効果的に振動を低
減させることができる。
40を取り付けたロータリ式密閉型圧縮機を示す。材料
が鉄で板の錘40が密閉容器10に対して水平に配置
し、溶接により密閉容器10を取り付けている。上記構
成において、全運転周波数において圧縮機の振動を低減
させることができることに加えて、錘40が電動機部2
0に近いために、より電動機部20の温度を下げること
ができる。これにより、モータ効率を更に向上させるこ
とができる。
取り付けることにより、部品点数を減らし、錘40をよ
り安価に取り付けることができる。
ことにより、密閉型圧縮機が空調装置に用いられると
き、室外機内での錘40の配置を容易にし、収納性を向
上するものである。
40を取り付けたロータリ式密閉型圧縮機を示す。板の
錘40が脚11にボルト41により取り付けている。更
に、錘40の先端に質量部42を取り付けたものであ
る。上記構成において、錘40が質量部42を持つ場合
と質量部42を持たない場合、同じ慣性モーメントであ
れば、質量部42を持つ場合の方が錘40を軽く構成す
ることができる。つまり、全運転周波数において圧縮機
の振動を低減させることができることに加えて、錘40
を軽くしつつ同様の効果を得ることができる。
るとき、力率を改善させるために室外機の電装部に取り
付けられているリアクトルを、質量部42の代わりに用
いることも可能である。これにより、全運転周波数にお
いて圧縮機の振動を低減させることができることに加え
て、室外機の電装部を小さくすることができる。
40を取り付けたロータリ式密閉型圧縮機を示す。棒の
錘40が密閉容器10に溶接により取り付けている。上
記構成において、全運転周波数において圧縮機の振動を
低減させることができることに加えて、錘40のZ軸方
向の断面係数が大きくなり、Z軸方向の固有振動数もよ
り大きく設定することができるので、密閉容器10が半
径方向に振動することをより効果的に防止することがで
きる。
ガス圧力変動が発生するので、錘40を圧縮機構部30
に近い側の密閉容器10に取り付けることによって、よ
り効果的に圧縮機の振動を低減させることができる。
1記載の発明は、圧縮機の外部の片側に錘を取り付けた
ものである。この構成によれば、全運転周波数に対して
振動を低減させることができる。
付けたものである。この構成によれば、錘の固有振動数
を圧縮機の回転数および圧縮機の高次振動成分よりも大
きく設定することができるので、より振動を低減させる
ことができる。
付けたものである。この構成によれば、錘の回転方向の
固有振動数をより大きく設定することができるので、回
転方向の振動をより低減させることができる。
るものである。この構成によれば、錘をより安価に製造
することができる。
ートを用いるものである。この構成によれば、錘が腐食
により圧縮機から脱落することを効果的に防止すること
ができる。
を用いるものである。この構成によれば、より効果的に
振動を抑制することができる。
使用するものである。この構成によれば、電動機部と圧
縮機構部から発生する熱を逃がすことができる。圧縮機
の温度を下げることによりモータ効率を向上させ、かつ
室外機の凍結を防止することができる。
とに加えて、板の先端に質量部を持つものである。この
構成によれば、より効果的に振動を防止することができ
る。
ことに加えて、板の先端にリアクトルを取り付けたもの
である。この構成によれば、密閉型圧縮機が空調装置に
用いられるとき、室外機の電装部を小さくすることがで
きる。
取り付けたものである。この構成によれば、密閉型圧縮
機が空調装置に用いられるとき、錘の室外機内での配置
を容易にし、収納性を向上するものである。
対して水平に取り付けたものである。この構成によれ
ば、電動機部から発生する熱をより効果的に逃がすこと
ができ、モータ効率を更に向上させることができる。
けたものである。この構成によれば、密閉型圧縮機が空
調装置に用いられるとき、錘の室外機内での配置を容易
にし、収納性を向上するものである。
レータの下に取り付けたものである。この構成によれ
ば、アキュームレータの振動をより効果的に低減させる
ことができるものである。
機にボルトで取り付けたものである。この構成によれ
ば、密閉型圧縮機の故障による交換を容易に行うことが
できる。
機に溶接して取り付けたものである。この構成によれ
ば、錘を固定する際の部品点数を減らし、より安価に実
現することができる。
ントを密閉型圧縮機に対して2倍以上にするものであ
る。この構成によれば、密閉型圧縮機が空調装置に用い
られるとき、アキュームレータおよび吐出管の振動値
を、配管が破壊する値以下にまで抑制することができ
る。
レシプロ式およびスクロール式圧縮機に比べて回転方向
振動が大きい1気筒ロータリ式とするものである。この
構成によれば、より効果的に振動を低減させることがで
きる。
実施例で比較した図
振動低減例の側面図
いる振動低減例の断面図
いる振動低減例の平面図
Claims (17)
- 【請求項1】 電動機部とこの電動機部により駆動され
る圧縮機構部と前記電動機部と前記圧縮機構部を収納し
た密閉容器とそれを支える脚から構成された密閉型圧縮
機であって、圧縮機の外部の片側に錘を取り付けたこと
を特徴とする密閉型圧縮機。 - 【請求項2】 前記錘を棒とすることを特徴とする請求
項1記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項3】 前記錘を板とすることを特徴とする請求
項1記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項4】 前記錘に鉄を用いたことを特徴とする請
求項1〜3いずれか一項記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項5】 前記錘にコンクリートを用いたことを特
徴とする請求項1または3記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項6】 前記錘に制振鋼板を用いたことを特徴と
する請求項1または3記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項7】 前記錘を放熱板として使用することを特
徴とする請求項1、3、または6いずれか一項記載の密
閉型圧縮機。 - 【請求項8】 前記板の先端に質量部を備えることを特
徴とする請求項3記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項9】 前記板の先端にリアクトルを備えること
を特徴とする請求項3記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項10】 前記錘を前記密閉容器に取り付けたこ
とを特徴とする請求項1〜9いずれか一項記載の密閉型
圧縮機。 - 【請求項11】 前記板を前記密閉容器に対して水平に
取り付けたことを特徴とする請求項3記載の密閉型圧縮
機。 - 【請求項12】 前記錘を前記脚に取り付けたことを特
徴とする請求項1〜9いずれか一項記載の密閉型圧縮
機。 - 【請求項13】 前記錘をアキュームレータの下に取り
付けたことを特徴とする請求項1〜12いずれか一項記
載の密閉型圧縮機。 - 【請求項14】 前記錘を前記密閉型圧縮機にボルトで
取り付けたことを特徴とする請求項1〜13いずれか一
項記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項15】 前記錘を前記密閉型圧縮機に溶接する
ことで取り付けたことを特徴とする請求項1〜4、また
は6〜13いずれか一項記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項16】 前記錘の慣性モーメントを前記密閉型
圧縮機に対して2倍以上にすることを特徴とする請求項
1〜15いずれか一項記載の密閉型圧縮機。 - 【請求項17】 請求項1〜16記載の密閉型圧縮機
を、1気筒ロータリ式としたことを特徴とする請求項1
〜16いずれか一項記載の密閉型圧縮機。
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