JP2001342187A - アミド系トリアゾール化合物 - Google Patents

アミド系トリアゾール化合物

Info

Publication number
JP2001342187A
JP2001342187A JP2001087407A JP2001087407A JP2001342187A JP 2001342187 A JP2001342187 A JP 2001342187A JP 2001087407 A JP2001087407 A JP 2001087407A JP 2001087407 A JP2001087407 A JP 2001087407A JP 2001342187 A JP2001342187 A JP 2001342187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituents
methyl
difph
difluorophenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001087407A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Uchida
琢也 内田
Toshiyuki Konosu
俊之 鴻巣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2001087407A priority Critical patent/JP2001342187A/ja
Publication of JP2001342187A publication Critical patent/JP2001342187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた抗真菌活性を有するアミド系トリアゾー
ル化合物を提供する。 【解決手段】式(I) 【化1】 [式中、Ar1はフェニル基等、Ar2はフェニレン基
等、Xはイオウ原子又はメチレン基、R1は水素原子又
はC1−3アルキル基、R2は水素原子又はC1−3ア
ルキル基、R3は置換可C6−10アリール基等を示
す。]で表わされる化合物又はその薬理上許容されるプ
ロドラッグ若しくはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた抗真菌活性
を有するアミド系トリアゾール化合物又はその薬理上許
容されるプロドラッグ若しくはその塩、及びこれらを有
効成分として含有する医薬(特に抗真菌剤)に関する。
【0002】
【従来技術】人又は動物の真菌感染症を治療する薬物と
して種々のトリアゾール系化合物が知られているが、現
在最も多く使用されている化合物のひとつとしてフルコ
ナゾールを挙げることができる。しかし、臨床の場では
フルコナゾールの活性が及ばない真菌による感染症も問
題とされており、さらに優れた抗真菌活性を有する化合
物が求められている。
【0003】特開平8−333350号公報、特開平1
0−279567号公報及び特開平11−80135号
公報には、それぞれ本発明と類似の構造を有するトリア
ゾール系化合物が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は更に優れ
た抗真菌活性を有する化合物を見い出すべく鋭意検討
し、本発明の式(I)を有する化合物(以下、化合物
(I)という。)及びその薬理上許容されるプロドラッ
グ並びにそれらの薬理上許容される塩が優れた抗真菌活
性を有することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)一般式
(I)
【0006】
【化2】
【0007】[式中、Ar1はフェニル基又は1乃至3
個の置換基を有するフェニル基(該置換基はハロゲン原
子又はトリフルオロメチル基を示す。)を示し、Ar2
フェニレン基、1若しくは2個の置換基を有するフェニ
レン基(該置換基はフッ素原子若しくは塩素原子を示
す。)、ナフチレン基又は1若しくは2個の置換基を有
するナフチレン基(該置換基はフッ素原子若しくは塩素
原子を示す。)を示し、Xはイオウ原子又はメチレン基
を示し、R1は水素原子又はC1−3アルキル基を示
し、R2は水素原子又はC1−3アルキル基を示し、R3
はC6−10アリール基、置換基群Aより選択される1
乃至5個の置換基を有するC6−10アリール基、ヘテ
ロアリール基、置換基群Aより選択される1若しくは2
個の置換基を有するヘテロアリール基、C7−14アラ
ルキル基又は置換基群Aより選択される1乃至5個の置
換基を有するC7−14アラルキル基を示し、置換基群
Aは、C1−6アルキル基、1乃至5個の置換基を有す
るC1−6アルキル基(該置換基はハロゲン原子、水酸
基、シアノ基若しくはC1−6アルコキシ基を示
す。)、C1−6アルコキシ基、1乃至5個の置換基を
有するC1−6アルコキシ基(該置換基はハロゲン原
子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6アルコキシ基を
示す。)、C1−6アルカノイル基、1乃至5個の置換
基を有するC2−6アルカノイル基(該置換基はハロゲ
ン原子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6アルコキシ
基を示す。)、C1−6アルカノイルオキシ基、1乃至
5個の置換基を有するC2−6アルカノイルオキシ基
(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シアノ基若しくは
C1−6アルコキシ基を示す。)、ハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、メルカプト基、カルバモイル基、ニトロ
基、シアノ基、カルボキシル基、式-S(O)nR4で表さ
れる基[R4はC1−6アルキル基又は1乃至5個の置
換基を有するC1−6アルキル基(該置換基はハロゲン
原子を示す。)を示し、nは0、1又は2を示す。]、
C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−
6シクロアルキル基又は(C3−6シクロアルキル)C1
−6アルキル基を示す。]で表されるアミド系トリアゾ
ール化合物又はその薬理上許容されるプロドラッグ若し
くはその塩及び(2)(1)記載のアミド系トリアゾー
ル化合物又はその薬理上許容されるプロドラッグ若しく
はその塩を有効成分として含有する医薬に関する。
【0008】上記において、Ar1の置換基及び置換基
群Aの定義において「ハロゲン原子」は、例えば、フッ
素、塩素、臭素及びヨウ素原子を示し、好適にはフッ素
又は塩素原子であり、最も好適にはフッ素原子である。
【0009】R1及びR2の定義において「C1−3アル
キル基」は、炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝状アルキ
ル基を示し、例えば、メチル、エチル、プロピル又はイ
ソプロピル基を挙げることができ、好適にはメチル又は
エチル基であり、最も好適にはメチル基である。
【0010】R3の定義において「C6−10アリール
基」は、炭素数6乃至10個の芳香族炭化水素基を示
し、例えば、フェニル、インデニル又はナフチル基を挙
げることができ、好適にはフェニル基である。
【0011】R3の定義において「ヘテロアリール基」
は、単環性芳香族複素環基又は縮合芳香族複素環基を示
す。ここで、「単環性芳香族複素環基」は、窒素、酸素
又は硫黄原子を1乃至4個有する5乃至6員芳香族複素
環基を示し、例えば、フリル、チエニル、ピロリル、ピ
ラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリ
ジル、ピリミジル、ピリダジニル又はピラジル基を挙げ
ることができ、好適にはピリジル又はチアゾリルであ
る。「縮合芳香族複素環基」は、窒素、酸素若しくは硫
黄原子を1乃至4個有する5乃至6員芳香族複素環基が
1又は2個のベンゼン環又は窒素、酸素若しくは硫黄原
子を1乃至4個有する5乃至6員芳香族複素環基と縮環
して形成した複素環基を示し、例えば、イソベンゾフラ
ニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチイニ
ル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、イ
ンダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリル、
キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリ
ニル、キナゾリニル、カルバゾリル、カルボリニル、ア
クリジニル、イソインドリニル又はベンゾチアゾリルを
挙げることができ、好適にはベンゾチアゾリルである。
【0012】「ヘテロアリール基」として好適には、
「窒素、酸素若しくは硫黄原子を1乃至2個有する5乃
至6員芳香族複素環基」又は「窒素、酸素若しくは硫黄
原子を1乃至2個有する5乃至6員芳香族複素環基がベ
ンゼン環と縮環して形成した二環性複素環基」であり、
更に好適には、フリル、チエニル、ピリジル、イソオキ
サゾリル、チアゾリル基又はベンゾチアゾリル基であ
り、最も好適にはピリジル、チアゾリル基又はベンゾチ
アゾリル基である。
【0013】R3の定義において「C7−14アラルキ
ル基」は、C6−10アリール基で置換されたC1−4
アルキル基を示す。ここで「C6−10アリール基」は
前述と同意義であり、「C1−4アルキル基」は、炭素
数1乃至4個の直鎖又は分枝状アルキル基を示し、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル又はt-ブチル基を挙げることができ、こ
れらのうち好適にはメチル又はエチル基であり、最も好
適にはメチル基である。「C7−14アラルキル基」と
しては、例えば、ベンジル、フェネチル、フェニルプロ
ピル、フェニルブチル、ナフチルメチル、ナフチルエチ
ル又はナフチルブチル基等を挙げることができ、これら
のうち好適にはベンジル又はフェネチル基であり、更に
好適にはベンジル基である。
【0014】尚、R3の定義における「C6−10アリ
ール基」、及び「C7−14アラルキル基」のアリール
環は、置換基群Aから選ばれる同一又は異なる置換基1
乃至5個で置換されていてもよく、「ヘテロアリール
基」は置換基群Aから選ばれる同一又は異なる置換基1
又は2個で置換されていてもよい。
【0015】置換基群Aの定義において「C1−6アル
キル基」(R4の定義におけるものを除く。)は、炭素
数1乃至6個の直鎖又は分枝状アルキル基を示し、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル又は
ヘキシル基等を挙げることができる。「C1−6アルキ
ル基」として好適には炭素数1乃至3個のアルキル基で
あり、更に好適にはメチル基である。
【0016】置換基群Aの定義において「1乃至5個の
置換基を有するC1−6アルキル基(該置換基はハロゲ
ン原子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6アルコキシ
基を示す。)」は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基若
しくはC1−6アルコキシ基1乃至5個で置換された炭
素数1乃至6個の直鎖または分枝状アルキル基を示し、
例えば、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメ
チル、クロロエチル、ジクロロエチル、トリクロロエチ
ル、テトラクロロエチル、クロロプロピル、クロロブチ
ル、クロロペンチル、クロロヘキシル、フルオロメチ
ル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロ
エチル、ジフルオロエチル、トリフルオロエチル、テト
ラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、フルオロプ
ロピル、ジフルオロプロピル、トリフルオロプロピル、
テトラフルオロプロピル、ペンタフルオロプロピル、ペ
ンタフルオロブチル、ペンタフルオロペンチル、ペンタ
フルオロヘキシル、ブロモメチル、ブロモエチル、ジブ
ロモエチル、ブロモプロピル、ヒドロキシメチル、ヒド
ロキシエチル、ジヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピ
ル、ジヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロ
キシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシジフル
オロメチル、ヒドロキシジフルオロエチル、ヒドロキシ
テトラフルオロプロピル、ヒドロキシテトラフルオロブ
チル、ヒドロキシテトラフルオロペンチル、ヒドロキシ
テトラフルオロヘキシル、ヒドロキシクロロエチル、ヒ
ドロキシクロロプロピル、シアノメチル、シアノエチ
ル、シアノプロピル、シアノブチル、シアノペンチル、
シアノヘキシル、シアノジフルオロメチル、シアノジフ
ルオロエチル、シアノテトラフルオロプロピル、シアノ
テトラフルオロブチル、シアノテトラフルオロペンチ
ル、シアノテトラフルオロヘキシル、シアノヒドロキシ
エチル、シアノヒドロキシプロピル、シアノヒドロキシ
ブチル、シアノヒドロキシペンチル、シアノヒドロキシ
ヘキシル、メトキシメチル又はメトキシエチル基等を挙
げることができる。
【0017】「1乃至5個の置換基を有するC1−6ア
ルキル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シアノ基
若しくはC1−6アルコキシ基を示す。)」として好適
には、1乃至4個の置換基を有する炭素数1乃至6個の
アルキル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しくは
シアノ基を示す。)であり、更に好適には、1乃至4個
の置換基を有する炭素数1乃至4個のアルキル基(該置
換基はフッ素原子、塩素原子、水酸基若しくはシアノ基
を示す。)であり、例えば、フルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テ
トラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3−フル
オロプロピル、トリクロロメチル、2−クロロエチル、
3−クロロプロピル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒド
ロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1−
ヒドロキシ−1−メチルエチル、1−メチル−3−ヒド
ロキシプロピル、1−メチル−2−ヒドロキシプロピ
ル、1−メチル−1−ヒドロキシプロピル又はシアノメ
チル基を挙げることができ、最も好適にはトリフルオロ
メチル又はシアノメチル基である。
【0018】置換基群A及び置換基群A上の置換分の定
義において「C1−6アルコキシ基」は、炭素数1乃至
6個の直鎖又は分枝状アルコキシ基を示し、例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペン
チルオキシ又はヘキシルオキシ基を挙げることができ
る。「C1−6アルコキシ基」として好適には炭素数1
乃至3個のアルコキシ基であり、更に好適にはメトキシ
又はエトキシ基である。
【0019】置換基群Aの定義において「1乃至5個の
置換基を有するC1−6アルコキシ基(該置換基はハロ
ゲン原子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6アルコキ
シ基を示す。)」は、ハロゲン原子、水酸基若しくはシ
アノ基1乃至5個で置換されていてもよい炭素数1乃至
6個の直鎖または分枝状アルコキシ基を示し、例えば、
クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキ
シ、クロロエトキシ、ジクロロエトキシ、トリクロロエ
トキシ、クロロペンチルオキシ、クロロヘキシルオキ
シ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、フルオロエトキシ、ジフルオロエトキ
シ、トリフルオロエトキシ、テトラフルオロエトキシ、
ペンタフルオロエトキシ、フルオロプロポキシ、テトラ
フルオロプロポキシ、フルオロペンチルオキシ、フルオ
ロヘキシルオキシ、トリフルオロプロポキシ、テトラフ
ルオロプロポキシ、ブロモメトキシ、ブロモエトキシ、
ブロモプロポキシ、ブロモブトキシ、ブロモペンチルオ
キシブロモヘキシルオキシ、ヒドロキシエチルオキシ、
ヒドロキシプロピルオキシ、ジヒドロキシプロピルオキ
シ、ヒドロキシブチルオキシ、ヒドロキシペンチルオキ
シ、ヒドロキシヘキシルオキシ、ヒドロキシフルオロエ
トキシ、ヒドロキシジフルオロエトキシ、ヒドロキシフ
ルオロプロポキシ、ヒドロキシテトラフルオロプロポキ
シ、ヒドロキシテトラフルオロブトキシ、ヒドロキシテ
トラフルオロペンチルオキシ、ヒドロキシクロロエトキ
シ、ヒドロキシジクロロエトキシ、シアノフルオロエト
キシ、シアノジフルオロエトキシ、シアノフルオロプロ
ポキシ、シアノテトラフルオロプロポキシ、シアノテト
ラフルオロブトキシ、シアノテトラフルオロペンチルオ
キシ、(ヒドロキシメチル)ヒドロキシエトキシ、メト
キシメトキシ又はt-ブトキシメトキシ基を挙げること
ができる。
【0020】「1乃至5個の置換基を有するC1−6ア
ルコキシ基(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シアノ
基若しくはC1−6アルコキシ基を示す。)」として好
適には、1乃至5個の置換基を有する炭素数1乃至4個
のアルコキシ基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若し
くはシアノ基を示す。)であり、更に好適には、1乃至
5個の置換基を有する炭素数1乃至4個のアルコキシ基
(該置換基はフッ素原子、塩素原子若しくは水酸基を示
す。)であり、例えば、クロロメトキシ、ジクロロメト
キシ、トリクロロメトキシ、2−クロロエトキシ、2,
2−ジクロロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキ
シ、3−クロロプロピルオキシ、フルオロメトキシ、ジ
フルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2−フルオ
ロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2
−トリフルオロエトキシ、1,1,2,2−テトラフル
オロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、3−フルオロ
プロポキシ、2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ、2−ヒドロキシエチルオキシ、3−ヒドロキシプロ
ピルオキシ、4−ヒドロキシブチルオキシ、(1−エチ
ル−3−ヒドロキシプロピル)オキシ、(1−エチル−
2−ヒドロキシプロピル)オキシ、2−ヒドロキシ−
1,1−ジフルオロエトキシ、4−ヒドロキシ−2,
2,3,3−テトラフルオロブトキシ又は1-(ヒドロ
キシメチル)−2-ヒドロキシエトキシ基を挙げること
ができ、最も好適にはトリフルオロメトキシ又はテトラ
フルオロプロポキシ基である。
【0021】置換基群Aの定義において「C1−6アル
カノイル基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝状ア
ルカノイル基を示し、例えば、ホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソ
バレリル、ピバロイル又はヘキサノイル基を挙げること
ができる。「C1−6アルカノイル基」として好適には
炭素数1乃至3個のアルカノイル基であり、更に好適に
はアセチル基である。
【0022】置換基群Aの定義において「1乃至5個の
置換基を有するC2−6アルカノイル基(該置換基はハ
ロゲン原子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6アルコ
キシ基を示す。)」は、ハロゲン原子、水酸基、シアノ
基若しくはC1−6アルコキシ基1乃至5個で置換され
た炭素数2乃至6個の直鎖または分枝状アルカノイル基
を示し、例えば、ヒドロキシアセチル、フルオロアセチ
ル、ジフルオロアセチル、トリフルオロアセチル、シア
ノアセチル、ヒドロキシプロピオニル、フルオロプロピ
オニル、ジフルオロプロピオニル、トリフルオロプロピ
オニル、クロロプロピオニル、ブロモプロピオニル、ク
ロロブチリル、フルオロブチリル、ジフルオロブチリ
ル、トリフルオロブチリル、フルオロヒドロキシブチリ
ル、ジフルオロヒドロキシブチリル、シアノブチリル、
(ヒドロキシメチル)メチルプロピオニル、ヒドロキシ
バレリル、シアノバレリル、フルオロバレリル、ヒドロ
キシヘキサノイル又はメトキシアセチル基を挙げること
ができる。
【0023】「1乃至5個の置換基を有するC2−6ア
ルカノイル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シア
ノ基若しくはC1−6アルコキシ基を示す。)」として
好適には、1乃至4個の置換基を有する炭素数2乃至6
個のアルカノイル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基
若しくはシアノ基を示す。)であり、更に好適には1乃
至3個の置換基を有する炭素数2乃至4個のアルカノイ
ル基(該置換基はフッ素原子若しくは水酸基を示す。)で
あり、例えば、ヒドロキシアセチル、フルオロアセチ
ル、ジフルオロアセチル、トリフルオロアセチル、2−
ヒドロキシプロピオニル、3−ヒドロキシプロピオニ
ル、2−ヒドロキシブチリル、3−ヒドロキシブチリ
ル、4−ヒドロキシブチリル又は2−メチル−2−ヒド
ロキシプロピオニル基を挙げることができ、最も好適に
はトリフルオロアセチル基である。
【0024】置換基群Aの定義において「C1−6アル
カノイルオキシ基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分
枝状アルカノイルオキシ基を示し、例えば、ホルミルオ
キシ、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリ
ルオキシ、ピバロイルオキシ又はヘキサノイルオキシ基
を挙げることができる。「C1−6アルカノイルオキシ
基」として好適には炭素数1乃至3個のアルカノイルオ
キシ基であり、更に好適にはアセトキシ基である。
【0025】置換基群Aの定義において「1乃至5個の
置換基を有するC2−6アルカノイルオキシ基(該置換
基はハロゲン原子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6
アルコキシ基を示す。)」はハロゲン原子、水酸基、シ
アノ基若しくはC1−6アルコキシ基1乃至5個で置換
された炭素数2乃至6個の直鎖又は分枝状アルカノイル
オキシ基を示し、例えば、ヒドロキシアセトキシ、フル
オロアセトキシ、ジフルオロアセトキシ、トリフルオロ
アセトキシ、シアノアセトキシ、ヒドロキシプロピオニ
ルオキシ、フルオロプロピオニルオキシ、ジフルオロプ
ロピオニルオキシ、トリフルオロプロピオニルオキシ、
クロロプロピオニルオキシ、ブロモプロピオニルオキ
シ、ヒドロキシブチリルオキシ、クロロブチリルオキ
シ、フルオロブチリルオキシ、ジフルオロブチリルオキ
シ、トリフルオロブチリルオキシ、フルオロヒドロキシ
ブチリルオキシ、ジフルオロヒドロキシブチリルオキ
シ、シアノブチリル、(ヒドロキシメチル)メチルプロ
ピオニルオキシ、ヒドロキシバレリルオキシ、シアノバ
レリルオキシ、フルオロバレリルオキシ、ヒドロキシヘ
キサノイルオキシ又はメトキシアセチルオキシ基を挙げ
ることができる。
【0026】「1乃至5個の置換基を有するC2−6ア
ルカノイルオキシ基(該置換基はハロゲン原子、水酸
基、シアノ基若しくはC1−6アルコキシ基を示
す。)」として好適には、1乃至4個の置換基を有する
炭素数2乃至6個のアルカノイルオキシ基(該置換基は
ハロゲン原子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)であ
り、更に好適には、1乃至4個の置換基を有する炭素数
2乃至6個のアルカノイルオキシ基(該置換基は水酸基
を示す。)であり、例えば、ヒドロキシアセトキシ、ヒ
ドロキシプロピオニルオキシ、ヒドロキシブチリルオキ
シ、ヒドロキシバレリルオキシ又はヒドロキシヘキサノ
イルオキシ基を挙げることができ、最も好適にはヒドロ
キシアセトキシ又はヒドロキシプロピオニルオキシ基で
ある。
【0027】R4の定義において「C1−6アルキル
基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝状アルキル基
を示し、「1乃至5個の置換基を有するC1−6アルキ
ル基」は、1乃至5個の同一又は異なるハロゲン原子で
置換された炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝状アルキル
基を示す。R4としては、例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、クロロメチル、
ジクロロメチル、トリクロロメチル、クロロエチル、ジ
クロロエチル、トリクロロエチル、テトラクロロエチ
ル、クロロプロピル、クロロブチル、クロロペンチル、
クロロヘキシル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチ
ル、トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペン
タフルオロエチル、フルオロプロピル、ジフルオロプロ
ピル、トリフルオロプロピル、テトラフルオロプロピ
ル、ペルフルオロプロピル、ペルフルオロブチル、ペル
フルオロペンチル、ペルフルオロヘキシル、ブロモメチ
ル、ブロモエチル、ジブロモエチル又はブロモプロピル
基等を挙げることができる。R4として好適には、炭素
数1乃至3個のアルキル基又は1乃至5個の置換基を有
する炭素数1乃至3個のアルキル基(該置換基はフッ素
原子を示す。)であり、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、フルオロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,
2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル又
はペルフルオロプロピル基等を挙げることができ、更に
好適にはメチル又はトリフルオロメチル基である。
【0028】置換基群Aの定義において「C2−6アル
ケニル基」は、二重結合を1個有する炭素数2乃至6個
の直鎖又は分枝状アルケニル基を示し、例えば、エテニ
ル、プロペニル、メチルプロペニル、エチルプロペニ
ル、ブテニル、メチルブテニル、エチルブテニル、ペン
テニル、メチルペンテニル又はヘキセニル基等を挙げる
ことができる。
【0029】置換基群Aの定義において「C2−6アル
キニル基」は、三重結合を1個有する炭素数2乃至6個
の直鎖又は分枝状アルケニル基を示し、例えば、エチニ
ル、プロピニル、メチルプロピニル、エチルプロピニ
ル、ブチニル、メチルブチニル、エチルブチニル、ペン
チニル、メチルペンチニル又はヘキシニル基等を挙げる
ことができる。
【0030】置換基群Aの定義において「C3−6シク
ロアルキル基」は、炭素数3乃至6個の環状飽和脂肪族
炭化水素基をいい、例えばシクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル又はシクロヘキシル基等を挙げるこ
とができる。
【0031】置換基群Aの定義において「(C3−6シ
クロアルキル)C1−6アルキル基」は、C3−6シク
ロアルキル1個により置換されたC1−6アルキル基を
いい、例えば、シクロプロピルメチル、シクロブチルメ
チル、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、
シクロペンチルブチル、シクロヘキシルメチル、シクロ
ヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、シクロヘキ
シルブチル又はシクロヘキシルヘキシル基等を挙げるこ
とができる。
【0032】置換基群Aとして好適には、C1−6アル
キル基、1乃至4個の置換基を有するC1−6アルキル
基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しくはシアノ基
を示す。)、C1−6アルコキシ基、1乃至5個の置換
基を有するC1−6アルコキシ基(該置換基はハロゲン
原子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)、C1−6ア
ルカノイル基、1乃至4個の置換基を有するC2−6ア
ルカノイル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しく
はシアノ基を示す。)、C1−6アルカノイルオキシ
基、1乃至4個の置換基を有するC2−6アルカノイル
オキシ基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しくはシ
アノ基を示す。)、ハロゲン原子、水酸基、カルバモイ
ル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基及び式−S
(O)n4で表される基[R4はC1−6アルキル基又
は1乃至5個の置換基を有するC1−6アルキル基(該
置換基はハロゲン原子を示す。)を示し、nは0、1ま
たは2を示す。]からなる置換基群A1である。
【0033】更に好適にはC1−3アルキル基、1乃至
4個の置換基を有するC1−4アルキル基(該置換基は
フッ素原子、塩素原子、水酸基若しくはシアノ基を示
す。)、C1−3アルコキシ基、1乃至5個の置換基を
有するC1−4アルコキシ基(該置換基はフッ素原子、
塩素原子若しくは水酸基を示す。)、C1−3アルカノ
イル基、1乃至3個の置換基を有するC2−4アルカノ
イル基(該置換基はフッ素原子若しくは水酸基を示
す。)、C1−3アルカノイルオキシ基、1乃至4個の
置換基を有するC2−6アルカノイルオキシ基(該置換
基は水酸基を示す。)、ハロゲン原子、水酸基、カルバ
モイル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基及び式
−S(O)nR4で表される基[R4はC1−3アルキル
基又は1乃至5個の置換基を有するC1−3アルキル基
(該置換基はフッ素原子を示す。)を示し、nは0、1ま
たは2を示す。]からなる置換基群A2である。
【0034】より更に好適にはメチル基、トリフルオロ
メチル基、シアノメチル基、トリフルオロメトキシ基、
テトラフルオロプロポキシ基、アセチル基、アセトキシ
基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水
酸基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキ
シル基、トリフルオロメチルチオ基、メタンスルホニル
基及びトリフルオロメタンスルホニル基からなる置換基
群A3である。
【0035】以上の置換基群A乃至A3から選ばれる置
換基を有する場合、好適な置換基の個数は1又は2個で
ある。
【0036】Ar1としては、例えば、フェニル、フル
オロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ヨー
ドフェニル、トリフルオロメチル−フェニル、クロロ−
フルオロフェニル、ブロモ−フルオロフェニル、フルオ
ロ−ヨードフェニル、フルオロ−トリフルオロメチル−
フェニル、ブロモ−クロロフェニル、クロロ−ヨードフ
ェニル、クロロ−トリフルオロメチル−フェニル、ブロ
モ−ヨードフェニル、ブロモ−トリフルオロメチル−フ
ェニル、ヨード−トリフルオロメチル−フェニル、ジク
ロロフェニル、ジフルオロフェニル、ジブロモフェニ
ル、トリフルオロフェニル又はトリクロロフェニル基を
挙げることができる。
【0037】Ar1として好適には1乃至3個の置換基
を有するフェニル基(該置換基はフッ素原子、塩素原子
又はトリフルオロメチル基である。)であり、例えば、
2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−フル
オロフェニル、3−クロロフェニル、4−フルオロフェ
ニル、4−クロロフェニル、4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2−フル
オロ−3−クロロフェニル、2,3−ジクロロフェニ
ル、2,4−ジフルオロフェニル、2−フルオロ−4−
クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2−フル
オロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル、2,5−
ジフルオロフェニル、2−フルオロ−5−クロロフェニ
ル、2,5−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフ
ェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル又は2,
3,5−トリフルオロフェニル基を挙げることができ、
更に好適には、1又は2個の置換基を有するフェニル基
(該置換基はフッ素原子、塩素原子又はトリフルオロメ
チル基を示す。)であり、例えば、2−フルオロフェニ
ル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、4−
クロロフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル、2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジフルオロフ
ェニル又は2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)
フェニル基を挙げることができ、より更に好適には2−
フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロ
フェニル、2,4−ジクロロフェニル又は2,4−ジフ
ルオロフェニル基であり、最も好適には2,4−ジフル
オロフェニル基である。
【0038】Ar2としては、例えば、1,2−フェニ
レン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、1,
2−ナフチレン、1,3−ナフチレン、1,4−ナフチ
レン、1,5−ナフチレン、1,6−ナフチレン、1,
7−ナフチレン、1,8−ナフチレン、2,3−ナフチ
レン、2,4−ナフチレン、2,5−ナフチレン、2,
6−ナフチレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、
3−フルオロ−1,4−フェニレン、2−クロロ−1,
4−フェニレン、3−クロロ−1,4−フェニレン、
2,6−ジフルオロ−1,4−フェニレン又は2,6−
ジクロロ−1,4−フェニレン基を挙げることができ
る。Ar2として、好適には、1,4−フェニレン、1
若しくは2個の置換基を有する1,4−フェニレン(該
置換基はフッ素原子又は塩素原子を示す。)、2,6−
ナフチレン又は1若しくは2個の置換基を有する2,6
−ナフチレン基(該置換基はフッ素原子又は塩素原子を
示す。)であり、更に好適には、1,4−フェニレン又
は1若しくは2個の置換基を有する1,4−フェニレン
基であり、最も好適には1,4−フェニレン基である。
【0039】Xとしてはイオウ原子、メチレン基いずれ
も好適であるが、より好適にはイオウ原子である。
【0040】R1としては、例えば、水素原子、メチル
基又はエチル基を挙げることができ、好適にはC1−3
アルキル基であり、最も好適にはメチル基である。
【0041】R2としては、例えば、水素原子、メチル
基又はエチル基を挙げることができ、好適には水素原子
又はメチル基であり、最も好適には水素原子である。
【0042】R3としては、例えば、ベンジル、クロロ
ベンジル、フルオロベンジル、シアノベンジル、ニトロ
ベンジル、トリフルオロメチルベンジル、ナフチルメチ
ル、ブロモナフチルメチル、フェニル、トリル、トリフ
ルオロメチルフェニル、ヒドロキシメチルフェニル、ヒ
ドロキシエチルフェニル、シアノメチルフェニル、フル
オロフェニル、クロロフェニル、ジフルオロフェニル、
ジクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、ブロモフ
ェニル、ヨードフェニル、ヒドロキシフェニル、シアノ
フェニル、カルボキシルフェニル、ジシアノフェニル、
クロロシアノフェニル、シアノフルオロフェニル、ニト
ロフェニル、トリフルオロメトキシフェニル、テトラフ
ルオロプロポキシフェニル、アセチルフェニル、トリフ
ルオロアセチルフェニル、カルバモイルフェニル、メチ
ルチオフェニル、メチルスルフィニルフェニル、メチル
スルホニルフェニル、トリフルオロメチルチオフェニ
ル、トリフルオロメチルスルフィニルフェニル、トリフ
ルオロメチルスルホニルフェニル、カルボキシルフェニ
ル、ナフチル、フルオロナフチル、クロロナフチル、ブ
ロモナフチル、シアノナフチル、テトラフルオロプロポ
キシナフチル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、ピリジル、メトキシピリジル、オキサゾリル、イソ
オキサゾリル又はチアゾリル基を挙げることができる。
【0043】R3として好適には、6乃至10員アリー
ル、置換基群Aより選択される1乃至5個の置換基を有
する6乃至10員アリール、5若しくは6員へテロアリ
ール又は置換基群Aより選択される1乃至2個の置換基
を有する5若しくは6員へテロアリール基であり、更に
好適には、6乃至10員アリール又は置換基群Aより選
択される1乃至5個の置換基を有する6乃至10員アリ
ール基であり、より更に好適には、置換基群Aより選択
される1乃至5個の置換基を有するフェニル基又は無置
換のフェニル基であり、より更に特に好適には、置換基
群A1より選択される1乃至5個の置換基を有するフェ
ニル基又は無置換のフェニル基であり、更により更に特
に好適には、置換基群A2より選択される1乃至5個の
置換基を有するフェニル基又は無置換のフェニル基であ
り、より更により更に特に好適には、置換基群A3より
選択される1又は2個の置換基を有するフェニル基であ
り、最も好適には(テトラフルオロプロポキシ)フェニ
ル、シアノフェニル、シアノメチルフェニル、フルオロ
フェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフ
ェニル、トリフルオロメチルフェニル、トリフルオロメ
トキシフェニル、トリフルオロメチルチオフェニル、メ
チルフェニル、クロロシアノフェニル、ニトロフェニ
ル、テトラフルオロシアノフェニル、ジシアノフェニ
ル、アセチルフェニル、アセトキシフェニル、フルオロ
シアノフェニル、カルバモイルフェニル、カルボキシフ
ェニル、ヒドロキシフェニル、(メタンスルホニル)フ
ェニル又は(トリフルオロメタンスルホニル)フェニル
基である。
【0044】化合物(I)の「薬理上許容されるプロド
ラッグ」とは、ヒトまたは動物体内で加水分解等の化学
的若しくは生物学的方法により開裂しもとの化合物また
はその塩を生成する基によって化合物(I)の水酸基等
が保護された誘導体をいい、そのようなプロドラッグか
否かは、ラットやマウスのような実験動物に経口または
静脈注射により投与し、その後の動物の体液を調べ、元
となる化合物又はその塩を検出できることにより決定で
きる。本発明の化合物(I)は、水酸基及びトリアゾー
ル基を有し、R2が水素原子の場合にはNH基を有する
ので、これらの官能基において薬理上許容されるプロド
ラッグに導くことができる。そのような薬理上許容され
るプロドラッグとしては、例えば、水酸基又はNH基が
アシル基で修飾されたプロドラッグを挙げることができ
る。
【0045】ここで、アシル基としては、例えば、脂肪
族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシカルボニル
基、アラルキルオキシカルボニル基、アミノアシル基又
は燐酸基のような基が挙げられる。
【0046】「脂肪族アシル基」としては、例えば、ホ
ルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチ
リル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレ
リル、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、3−メ
チルノナノイル、8−メチルノナノイル、3−エチルオ
クタノイル、3,7−ジメチルオクタノイル、ウンデカ
ノイル、ドデカノイル、トリデカノイル、テトラデカノ
イル、ペンタデカノイル、ヘキサデカノイル、1−メチ
ルペンタデカノイル、14−メチルペンタデカノイル、
13,13−ジメチルテトラデカノイル、ヘプタデカノ
イル、15−メチルヘキサデカノイル、オクタデカノイ
ル、1−メチルヘプタデカノイル、ノナデカノイル及び
エイコサノイルのような炭素数1乃至20個のアルカノ
イル基等が挙げられる。これら脂肪族アシル基は、1乃
至3個の多重結合を有していてもよく、水酸基、燐酸基
又はカルボキシル基で置換されていてもよい。
【0047】「芳香族アシル基」としては、例えば、ベ
ンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのような炭
素数7乃至11個のアリ−ルカルボニル基等が挙げられ
る。これら芳香族アシル基のアリール環は、炭素数1乃
至4個のアルキル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、水
酸基、カルボキシル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ
カルボニル基、炭素数1乃至4個のヒドロキシアルキル
基、炭素数1乃至4個の燐酸アルキル基又は炭素数2乃
至5個のカルボキシアルキル基で置換されていてもよ
い。
【0048】「アルコキシカルボニル基又はアラルキル
オキシカルボニル基」としては、例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニル基のような炭素数2乃至2
0個のアルコキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボ
ニルのような炭素数8乃至20個のアラルキルオキシカ
ルボニル基等が挙げられる。これらアルコキシカルボニ
ル基又はアラルキルオキシカルボニル基のアリ−ル環
は、炭素数1乃至4個のアルキル基、ハロゲン原子、炭
素数1乃至4個のアルコキシ基、水酸基、燐酸基、カル
ボキシル基、炭素数1乃至4個のアルコキシカルボニル
基、炭素数1乃至4個のヒドロキシアルキル基、炭素数
1乃至4個の燐酸アルキル基又は炭素数2乃至5個のカ
ルボキシアルキル基で置換されていてもよい。
【0049】「アミノアシル基」としては、例えば、グ
リシル、アラニル、ロイシル、フェニルアラニル、グル
タミル、アスパラギルのようなアミノ酸基;β−アラニ
ル、アミノブチリル、アミノオクタノイルのような炭素
数1乃至10個のアミノアルカノイル基等が挙げられ
る。
【0050】「燐酸基」としては、例えば、燐酸;メチ
ル燐酸、エチル燐酸、プロピル燐酸、ブチル燐酸、デシ
ル燐酸、オクタデシル燐酸のような炭素数1乃至20個
のモノアルキル燐酸基;ジメチル燐酸、ジエチル燐酸、
ジプロピル燐酸、ジブチル燐酸、ジデシル燐酸、ジオク
タデシル燐酸のような炭素数1乃至20個のジアルキル
燐酸基等が挙げられる。
【0051】化合物(I)又はその薬理上許容されるプ
ロドラッグは、塩基性のトリアゾール基を有するため、
酸と結合して塩を形成することができる。また、R3
カルボキシル基を有する場合、塩基と結合して塩を形成
することができる。化合物(I)の「薬理上許容される
塩」はそのように形成された塩のうち薬理上許容される
ものを示す。
【0052】酸との塩としては、たとえば塩酸塩、臭化
水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などの無機酸の
塩;酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩、
マロン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩など
のカルボン酸の塩;メタンスルホン酸塩、エタンスルホ
ン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩
などのスルホン酸の塩;グルタミン酸塩、アスパラギン
酸塩などのアミノ酸の塩等が挙げられ、好適には無機酸
の塩又はカルボン酸の塩であり、更に好適には塩酸塩、
硝酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩又はシュウ酸塩であ
る。
【0053】また、塩基との塩としては、たとえばリチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金
属の塩;カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカ
リ土類金属の塩;アンモニウム塩、トリエチルアミン
塩、ジイソプロピルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩
のような有機塩基の塩等が挙げられ、好適にはアルカリ
金属の塩であり、更に好適にはナトリウム塩である。
【0054】又、化合物(I)若しくはその薬理上許容
されるプロドラッグまたはそれらの薬理上許容される塩
は、大気中に放置しておくことにより、水分を吸収し吸
着水が付いたり水和物となる場合があり、または他のあ
る種の溶媒を吸収し溶媒和物となる場合があるが、その
ような塩も本発明に包含される。
【0055】化合物(I)において、Ar1が結合する
炭素原子は不斉炭素である。そのためこの不斉炭素上の
立体化学がR配置又はS配置である光学異性体が存在す
る。また、R1がアルキル基である場合には、R1が結合
する炭素原子も不斉炭素となり、これらの不斉炭素上の
立体化学の組み合わせによりジアステレオマーが存在す
る。更に、1,3−ジオキサン環上の置換様式に基づく
シス−トランス異性体が存在する。
【0056】化合物(I)はこれらの異性体の一つ又は
混合物を包含する。
【0057】上記の光学異性体は、一般的な光学分割の
手法により分割でき、あるいは不斉合成の手法によって
両対掌体を得ることができる。またジアステレオマー及
びシス−トランス異性体は、分別再結晶やクロマトグラ
フィーなどの通常の分離法を用いることによって分離す
ることができる。このように分離された異性体のうち好
適には、以下の式(I’)で表される化合物である。
【0058】
【化3】
【0059】本発明の式(I)を有する化合物として好適
な化合物は以下の化合物である。
【0060】(1)Ar1が1又は2個の置換基を有するフ
ェニル基(該置換基はフッ素原子、塩素原子又はトリフ
ルオロメチル基を示す。)である化合物。
【0061】(2)Ar1が2−フルオロフェニル、4−フ
ルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,4−ジクロ
ロフェニル又は2,4−ジフルオロフェニル基である化
合物。
【0062】(3)Ar1が2,4−ジフルオロフェニル基
である化合物。
【0063】(4)Ar2が1,4−フェニレン、1若しく
は2個の置換基を有する1,4−フェニレン(該置換基
はフッ素原子又は塩素原子を示す。)、2,6−ナフチ
レン又は1若しくは2個の置換基を有する2,6−ナフ
チレン基(該置換基はフッ素原子又は塩素原子を示す。)
である化合物。
【0064】(5)Ar2が1,4−フェニレン又は1若し
くは2個の置換基を有する1,4−フェニレン基である
化合物。
【0065】(6)Ar2が1,4−フェニレン基である化
合物。
【0066】(7)Xがイオウ原子である化合物。
【0067】(8)Xがメチレン基である化合物。
【0068】(9)R1がC1−3アルキル基である化合
物。
【0069】(10)R1がメチル基である化合物。
【0070】(11)R2が水素原子である化合物。
【0071】(12)R3が6乃至10員アリール、置換基
群Aより選択される1乃至5個の置換基を有する6乃至
10員アリール、5若しくは6員へテロアリール又は置
換基群Aより選択される1乃至2個の置換基を有する5
若しくは6員へテロアリール基である化合物。
【0072】(13)R3が6乃至10員アリール基又は置
換基群Aより選択される1乃至5個の置換基を有する6
乃至10員アリール基である化合物。
【0073】(14)R3が置換基群Aより選択される1乃
至5個の置換基を有するフェニル基又は無置換のフェニ
ル基である化合物。
【0074】(15)R3がヘテロアリール基又は置換基群
Aより選択される1若しくは2個の置換基を有するヘテ
ロアリール基である化合物。
【0075】(16)R3がベンジル基又は置換基群Aより
選択される1若しくは2個の置換基を有するベンジル基
である化合物。
【0076】(17)R3が4−(2,2,3,3−テトラ
フルオロプロポキシ)フェニル、4−シアノフェニル、
4−シアノメチルフェニル、4−フルオロフェニル、4
−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−ヨードフ
ェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフ
ルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメチルチオ
フェニル、4−メチルフェニル、3−クロロ−4−シア
ノフェニル、4−ニトロフェニル、2,3,5,6−テ
トラフルオロ−4−シアノフェニル、3,4−ジシアノ
フェニル、4−アセチルフェニル、4−アセトキシフェ
ニル、2−フルオロ−4−シアノフェニル、4−カルバ
モイルフェニル、4−カルボキシフェニル、4−ヒドロ
キシフェニル、4−(メタンスルホニル)フェニル又は
4−(トリフルオロメタンスルホニル)フェニル基であ
る化合物。
【0077】(18)置換基群Aが、C1−6アルキル基、
1乃至4個の置換基を有するC1−6アルキル基(該置
換基はハロゲン原子、水酸基若しくはシアノ基を示
す。)、C1−6アルコキシ基、1乃至5個の置換基を
有するC1−6アルコキシ基(該置換基はハロゲン原
子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)、C1−6アル
カノイル基、1乃至4個の置換基を有するC2−6アル
カノイル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しくは
シアノ基を示す。)、C1−6アルカノイルオキシ基、
1乃至4個の置換基を有するC2−6アルカノイルオキ
シ基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しくはシアノ
基を示す。)、ハロゲン原子、水酸基、カルバモイル
基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基及び式−S
(O)n4で表される基[R4はC1−6アルキル基又
は1乃至5個の置換基を有するC1−6アルキル基(該
置換基はハロゲン原子を示す。)を示し、nは0、1ま
たは2を示す。]からなる置換基群A1である化合物。
【0078】(19)置換基群Aが、C1−3アルキル基、
1乃至4個の置換基を有するC1−4アルキル基(該置
換基はフッ素原子、塩素原子、水酸基若しくはシアノ基
を示す。)、C1−3アルコキシ基、1乃至5個の置換
基を有するC1−4アルコキシ基(該置換基はフッ素原
子、塩素原子若しくは水酸基を示す。)、C1−3アル
カノイル基、1乃至3個の置換基を有するC2−4アル
カノイル基(該置換基はフッ素原子若しくは水酸基を示
す。)、C1−3アルカノイルオキシ基、1乃至4個の
置換基を有するC2−6アルカノイルオキシ基(該置換
基は水酸基を示す。)、ハロゲン原子、水酸基、カルバ
モイル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基及び式
−S(O)nR4で表される基[R4はC1−3アルキル
基又は1乃至5個の置換基を有するC1−3アルキル基
(該置換基はフッ素原子を示す。)を示し、nは0、1ま
たは2を示す。]からなる置換基群A2である化合物。
【0079】(20)置換基群Aが、メチル基、トリフルオ
ロメチル基、シアノメチル基、トリフルオロメトキシ
基、テトラフルオロプロポキシ基、アセチル基、アセト
キシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、水酸基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、カ
ルボキシル基、トリフルオロメチルチオ基、メタンスル
ホニル基及びトリフルオロメタンスルホニル基からなる
置換基群A3である化合物。
【0080】また、上記の(1)乃至(20)の化合物におい
て選択された置換基を任意に組み合せて得られた化合物
も好適な化合物であり、例えば、以下の(21)及び(22)の
化合物を挙げることができる。
【0081】(21)Ar1が2,4−ジフルオロフェニル
基であり、Ar2が1,4−フェニレン基であり、Xが
イオウ原子であり、R1がC1−3アルキル基であり、
2が水素原子であり、R3が置換基群A3より選択され
る1又は2個の置換基を有するフェニル基である化合
物。
【0082】(22)Ar1が2,4−ジフルオロフェニル
基であり、Ar2が1,4−フェニレン基であり、Xが
イオウ原子であり、R1がメチル基であり、R2が水素原
子であり、R3が4−(2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロポキシ)フェニル、4−シアノフェニル、4−シ
アノメチルフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロ
ロフェニル、4−ブロモフェニル、4−ヨードフェニ
ル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオ
ロメトキシフェニル、4−トリフルオロメチルチオフェ
ニル、4−メチルフェニル、3−クロロ−4−シアノフ
ェニル、4−ニトロフェニル、2,3,5,6−テトラ
フルオロ−4−シアノフェニル、3,4−ジシアノフェ
ニル、4−アセチルフェニル、4−アセトキシフェニ
ル、2−フルオロ−4−シアノフェニル、4−カルバモ
イルフェニル、4−カルボキシフェニル、4−ヒドロキ
シフェニル、4−(メタンスルホニル)フェニル又は4−
(トリフルオロメタンスルホニル)フェニル基である化合
物。
【0083】尚、以上において、置換基群A乃至A3か
ら選ばれる置換基を有する場合において、2個以上の置
換基を有するときは、それらの置換基は同一又は異なっ
ていてもよい。
【0084】本発明の式(I)を有する化合物の例示と
して、以下の表1の化合物を挙げることができる。ただ
し、本発明は以下の化合物に限定されるものではない。 〔表1〕 -------------------------------------------------------------------- No. Ar1 R1 X Ar2 R2 R3 -------------------------------------------------------------------- 1-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CHF2CF2CH2O-Ph 1-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CHF2CF2CH2O-Ph 2-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CN-Ph 2-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CN-Ph 2-25 2,4-diFPh Me S 1,3-Ph H 4-CN-Ph 2-26 2,4-diFPh Me CH2 1,3-Ph H 4-CN-Ph 2-27 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CN-Ph 2-28 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CN-Ph 3-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CNCH2-Ph 3-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CNCH2-Ph 3-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CNCH2-Ph 3-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CNCH2-Ph 4-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-Cl-Ph 4-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-Cl-Ph 4-25 2,4-diFPh Me S 1,3-Ph H 4-Cl-Ph 4-26 2,4-diFPh Me CH2 1,3-Ph H 4-Cl-Ph 4-27 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-Cl-Ph 4-28 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-Cl-Ph 5-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-F-Ph 5-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-F-Ph 5-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-F-Ph 5-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-F-Ph 5-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-F-Ph 5-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-F-Ph 5-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-F-Ph 5-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-F-Ph 5-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-F-Ph 5-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-F-Ph 5-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-F-Ph 5-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-F-Ph 5-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-F-Ph 5-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-F-Ph 5-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-F-Ph 6-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CF3-Ph 6-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CF3-Ph 6-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CF3-Ph 6-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CF3-Ph 7-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CF3O-Ph 7-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CF3O-Ph 7-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CF3O-Ph 7-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CF3O-Ph 8-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CF3S-Ph 8-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CF3S-Ph 8-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CF3S-Ph 8-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CF3S-Ph 9-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CH3-Ph 9-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CH3-Ph 9-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CH3-Ph 9-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CH3-Ph 10-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-Br-Ph 10-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-Br-Ph 10-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-Br-Ph 10-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-Br-Ph 11-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 3-Cl-4-CN-Ph 11-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 3-Cl-4-CN-Ph 11-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 3-Cl-4-CN-Ph 11-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 3-Cl-4-CN-Ph 12-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-Pyr 12-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Pyr 12-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-Pyr 12-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-Pyr 12-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Pyr 12-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-Pyr 12-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-Pyr 12-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Pyr 12-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-Pyr 12-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-Pyr 12-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-Pyr 12-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-Pyr 12-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-Pyr 12-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-Pyr 12-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-Pyr 12-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-Pyr 12-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-Pyr 12-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-Pyr 12-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-Pyr 12-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-Pyr 13-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-NO2-Ph 13-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-NO2-Ph 13-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-NO2-Ph 13-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-NO2-Ph 14-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 14-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 2,3,5,6-TetF-4-CN-Ph 15-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 3,4-diCN-Ph 15-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 3,4-diCN-Ph 15-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 3,4-diCN-Ph 15-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 3,4-diCN-Ph 16-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CH3CO-Ph 16-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CH3CO-Ph 16-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CH3CO-Ph 16-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CH3CO-Ph 17-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CH3COO-Ph 17-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CH3COO-Ph 17-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CH3COO-Ph 17-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CH3COO-Ph 18-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 2-F-4-CN-Ph 18-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 2-F-4-CN-Ph 18-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 2-F-4-CN-Ph 18-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 2-F-4-CN-Ph 19-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph-CH2- 19-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph-CH2- 19-3 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph-CH2- 19-4 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph-CH2- 19-5 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-Ph-CH2- 19-6 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-Ph-CH2- 20-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2-Thz 20-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Thz 20-3 4-FPh Me S 1,4-Ph H 2-Thz 20-4 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Thz 20-5 2-FPh Me S 1,4-Ph H 2-Thz 20-6 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Thz 21-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 1-Np-CH2- 21-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 1-Np-CH2- 21-3 4-FPh Me S 1,4-Ph H 1-Np-CH2- 21-4 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 1-Np-CH2- 21-5 2-FPh Me S 1,4-Ph H 1-Np-CH2- 21-6 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 1-Np-CH2- 22-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 3-Isoxazolyl 22-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Isoxazolyl 22-3 4-FPh Me S 1,4-Ph H 3-Isoxazolyl 22-4 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Isoxazolyl 22-5 2-FPh Me S 1,4-Ph H 3-Isoxazolyl 22-6 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 3-Isoxazolyl 23-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2-Oxazolyl 23-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Oxazolyl 23-3 4-FPh Me S 1,4-Ph H 2-Oxazolyl 23-4 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Oxazolyl 23-5 2-FPh Me S 1,4-Ph H 2-Oxazolyl 23-6 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Oxazolyl 24-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-NH2CO-Ph 24-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NH2CO-Ph 24-3 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-NH2CO-Ph 24-4 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NH2CO-Ph 24-5 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-NH2CO-Ph 24-6 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-NH2CO-Ph 25-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-I-Ph 25-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-I-Ph 26-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-COOH-Ph 26-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-COOH-Ph 27-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-OH-Ph 27-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-OH-Ph 27-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-OH-Ph 27-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-OH-Ph 28-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CH3SO2-Ph 28-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CH3SO2-Ph 28-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CH3SO2-Ph 28-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CH3SO2-Ph 29-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CF3SO2-Ph 29-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CF3SO2-Ph 29-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CF3SO2-Ph 29-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CF3SO2-Ph 30-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2-CH3O-5-Pyr 30-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2-CH3O-5-Pyr 31-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2-CHF2CF2CH2O-5-Pyr 31-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2-CHF2CF2CH2O-5-Pyr 32-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-(Me2(HO)C)-Ph 32-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-(Me2(HO)C)-Ph 33-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2CH2-Ph 33-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2CH2-Ph 34-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-SH-Ph 34-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-SH-Ph 35-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2O-Ph 35-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2O-Ph 36-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CNCH2CH2O-Ph 36-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CNCH2CH2O-Ph 37-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CH2OHCF2CF2CH2O-Ph 37-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CH2OHCF2CF2CH2O-Ph 38-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-2 2,4-diFPh Me S 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-3 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-4 2,4-diFPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-5 4-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-6 4-FPh Me S 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-7 4-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-8 4-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-9 2-FPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-10 2-FPh Me S 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-11 2-FPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-12 2-FPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-13 2,4-diClPh Me S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-14 2,4-diClPh Me S 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-15 2,4-diClPh Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-16 2,4-diClPh Me CH2 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-17 4-(CF3)Ph Me S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-18 4-(CF3)Ph Me S 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-19 4-(CF3)Ph Me CH2 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-20 4-(CF3)Ph Me CH2 2,6-Np H 4-CN-1-Np 38-21 2,4-diFPh Me S 2-F-1,4-h H 4-CN-1-Np 38-22 2,4-diFPh Me CH2 2-F-1,4-h H 4-CN-1-Np 38-23 2,4-diFPh H S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-24 2,4-diFPh Et S 1,4-Ph H 4-CN-1-Np 38-25 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph Me 4-CN-1-Np 38-26 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph Me 4-CN-1-Np 39-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H benzothiazol-2-yl 39-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H benzothiazol-2-yl 40-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2,4-diCl-Ph 40-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2,4-diCl-Ph 41-1 2,4-diFPh Me S 1,4-Ph H 2-Cl-4-CF3-Ph 41-2 2,4-diFPh Me CH2 1,4-Ph H 2-Cl-4-CF3-Ph -------------------------------------------------------------------- なお、上記の表1において、「Me」はメチル、「C
N」はシアノ(炭素原子で結合)、「Et」はエチル、
「Ph」はフェニル、「1,4-Ph」は1,4−フェニレ
ン、「Np」はナフチル、「2,6-Np」は2,6−ナフ
チレン、「Pyr」はピリジル、「Thz」はチアゾリ
ル、「Tet」はテトラを示す。
【0085】例えば、例示化合物番号1−1の化合物は
下記式(Ia)
【0086】
【化4】
【0087】で表される化合物であり、例示化合物番号
14−4の化合物は下記式(Ib)
【0088】
【化5】
【0089】で表される化合物であり、例示化合物番号
1−21の化合物は下記式(Ic)
【0090】
【化6】
【0091】で表される化合物である。
【0092】上記例示化合物のうち、好適な化合物とし
ては、例示化合物番号1−1、1−2、1−3、1−
4、1−9、1−11、1−21、1−22、2−1、
2−2、2−3、2−4、2−9、2−11、2−2
1、2−22、2−25、3−1、3−2、3−3、3
−4、3−9、3−11、3−21、3−22、4−
1、4−2、4−3、4−4、4−9、4−11、4−
21、4−22、4−25、5−1、5−2、5−3、
5−4、5−9、5−11、5−21、5−22、6−
1、6−2、6−3、6−4、6−9、6−11、6−
21、6−22、7−1、7−2、7−3、7−4、7
−9、7−11、7−21、7−22、8−1、8−
2、8−3、8−4、8−9、8−11、8−21、8
−22、9−1、9−2、9−3、9−4、9−9、9
−11、9−21、9−22、10−1、10−2、1
0−3、10−4、10−9、10−11、10−2
1、10−22、11−1、11−2、11−3、11
−4、11−9、11−11、11−21、11−2
2、13−1、13−2、13−3、13−4、13−
9、13−11、13−21、13−22、14−1、
14−3、15−1、15−3、16−1、16−2、
16−3、16−4、16−9、16−11、16−2
1、16−22、17−1、17−2、17−3、17
−4、17−9、17−11、17−21、17−2
2、18−1、18−2、18−3、18−4、18−
9、18−11、18−21、18−22、19−1、
19−2、24−1、24−2、25−1、26−1、
27−1、27−2、27−3、27−4、27−9、
27−11、27−21、27−22、28−1、28
−2、28−3、28−4、28−9、28−11、2
8−21、28−22、29−1、29−2、29−
3、29−4、29−9、29−11、29−21、2
9−22、40−1、40−2、41−1及び41−2
の化合物を挙げることができる。
【0093】化合物(I)のうち、更に好適な化合物と
しては、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベンズアニリ
ド(例示化合物1−1)、6−[5−[[2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)
−2−ナフトアニリド(例示化合物1−2)、4−[5
−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−
イル]−4’−(2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ポキシ)ベンズアニリド(例示化合物1−3)、4’−
シアノ−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物2−1)、4’−シアノ−6−[5−
[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロ
キシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合物2−
2)、4’−シアノ −4−[5−[3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物2−3)、4’−シアノ−6−[5−[3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]
−2−ナフトアニリド(例示化合物2−4)、4’−シ
アノ −4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−3−フルオロ
ベンズアニリド(例示化合物2−21)、4’−シアノ
−3−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物2−25)、4’−(シアノメチル)−4−[5
−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物3−
1)、4’−クロロ−4−[5−[[2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ
ピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズ
アニリド(例示化合物4−1)、4’−クロロ−6−
[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジ
オキサン−2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合
物4−2)、4’−クロロ−4−[5−[3−(2,4
−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル
−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニ
リド(例示化合物4−3)、4’−クロロ−6−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−2−ナフトアニリド(例示化合物4−4)、4’
−クロロ−3−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物4−25)、4−[5−[[2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−フルオロベンズアニリド(例示化合物5−1)、
6−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−
2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3
−ジオキサン−2−イル]−4’−フルオロ−2−ナフ
トアニリド(例示化合物5−2)、4−[5−[3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−フルオロベンズアニリド(例示化合物5−3)、
6−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−4’−フルオロ−2−ナフトアニリド
(例示化合物5−4)、4−[5−[[2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−(トリフルオロメチル)ベンズアニリド(例示化
合物6−1)、6−[5−[[2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]
チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(ト
リフルオロメチル)−2−ナフトアニリド(例示化合物
6−2)、4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオロメ
チル)ベンズアニリド(例示化合物6−3)、6−[5
−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−
イル]−4’−(トリフルオロメチル)−2−ナフトア
ニリド(例示化合物6−4)、4−[5−[[2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]−4’−(トリフルオロメトキシ)ベンズアニリ
ド(例示化合物7−1)、6−[5−[[2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−(トリフルオロメトキシ)−2−ナフトアニリド
(例示化合物7−2)、4−[5−[3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリ
フルオロメトキシ)ベンズアニリド(例示化合物7−
3)、6−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオロメトキ
シ)−2−ナフトアニリド(例示化合物7−4)、4−
[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジ
オキサン−2−イル]−4’−(トリフルオロメチルチ
オ)ベンズアニリド(例示化合物8−1)、6−[5−
[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロ
キシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−4’−(トリフルオロメチルチオ)−
2−ナフトアニリド(例示化合物8−2)、4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(トリフルオロメチルチオ)ベンズアニリ
ド(例示化合物8−3)、6−[5−[3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
チル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(ト
リフルオロメチルチオ)−2−ナフトアニリド(例示化
合物8−4)、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]
チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−メチ
ルベンズアニリド(例示化合物9−1)、4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−メチルベンズアニリド(例示化合物9−
3)、4’−ブロモ−4−[5−[[2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ
ピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズ
アニリド(例示化合物10−1)、4’−ブロモ−6−
[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジ
オキサン−2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合
物10−2)、4’−ブロモ−4−[5−[3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズ
アニリド(例示化合物10−3)、4’−ブロモ−6−
[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−
2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合物10−
4)、3’−クロロ−4’−シアノ−4−[5−[[2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−
1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2
−イル]ベンズアニリド(例示化合物11−1)、3’
−クロロ−4’−シアノ−6−[5−[[2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
2−ナフトアニリド(例示化合物11−2)、3’−ク
ロロ−4’−シアノ−4−[5−[3−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物11−3)、3’−クロロ−4’−シアノ
−6−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−
3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合物1
1−4)、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−ニトロ
ベンズアニリド(例示化合物13−1)、4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−ニトロベンズアニリド(例示化合物13−
3)、4’−シアノ−4−[5−[[2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ
ピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル−2’,
3’,5’,6’−テトラフルオロ]ベンズアニリド
(例示化合物14−1)、4’−シアノ−4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−2’,3’,5’,6’−テトラフルオロベンズ
アニリド(例示化合物14−3)、3’,4’−ジシア
ノ−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物15−1)、3’,4’−ジシアノ−4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]ベンズアニリド(例示化合物15−3)、4’−ア
セチル−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物16−1)、4’−アセチル−4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]ベンズアニリド(例示化合物16−3)、4’−ア
セトキシ−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物17−1)、4’−アセトキシ−4−[5
−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−
イル]ベンズアニリド(例示化合物17−3)、4’−
シアノ−2’−フルオロ−4−[5−[[2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベ
ンズアニリド(例示化合物18−1)、4’−シアノ−
2’−フルオロ−6−[5−[[2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−2−ナ
フトアニリド(例示化合物18−2)、4’−シアノ−
2’−フルオロ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物18−3)、4’−シアノ−2’−フルオロ−6
−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン
−2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合物18−
4)、4’−カルバモイル−4−[5−[[2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]ベンズアニリド(例示化合物24−1)、4−[5
−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−4’−ヨードベンズアニリド(例示
化合物25−1)、4−[N−[4−[5−[[2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]ベンゾイル]アミノ]安息香酸(例示化合物26
−1)、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−ヒドロ
キシベンズアニリド(例示化合物27−1)、6−[5
−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−4’−ヒドロキシ−2−ナフトアニ
リド(例示化合物27−2)、4−[5−[3−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチ
ル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’
−ヒドロキシベンズアニリド(例示化合物27−3)、
6−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−4’−ヒドロキシ−2−ナフトアニリ
ド(例示化合物27−4)、4−[5−[[2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(メタンスルホニル)ベンズアニリド(例
示化合物28−1)、6−[5−[[2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ
ピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’
−(メタンスルホニル)−2−ナフトアニリド(例示化
合物28−2)、4−[5−[3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(メタンスル
ホニル)ベンズアニリド(例示化合物28−3)、6−
[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−
2−イル]−4’−(メタンスルホニル)−2−ナフト
アニリド(例示化合物28−4)、4−[5−[[2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]−4’−(トリフルオロメタンスルホニル)ベン
ズアニリド(例示化合物29−1)、6−[5−[[2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−
1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2
−イル]−4’−(トリフルオロメタンスルホニル)−
2−ナフトアニリド(例示化合物29−2)、4−[5
−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−
イル]−4’−(トリフルオロメタンスルホニル)ベン
ズアニリド(例示化合物29−3)、6−[5−[3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−(トリフルオロメタンスルホニル)−2−ナフト
アニリド(例示化合物29−4)、2’,4’−ジクロ
ロ−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物40−1)、2’,4’−ジクロロ−4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]ベンズアニリド(例示化合物40−2)、2’−ク
ロロ−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオ
ロメチル)ベンズアニリド(例示化合物41−1)及び
2’−クロロ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオ
ロメチル)ベンズアニリド例示化合物41−2)を挙げ
ることができる。
【0094】化合物(I)のうち、更に好適な化合物と
しては、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(2,
2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベンズアニリ
ド(例示化合物1−1)、4−[5−[3−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−
4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブ
チル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−
(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベンズ
アニリド(例示化合物1−3)、4’−シアノ −4−
[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジ
オキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物2−
1)、4’−シアノ −4−[5−[3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド
(例示化合物2−3)、4’−クロロ−4−[5−
[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロ
キシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物4−1)、
4’−クロロ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物4−3)、4−[5−[[2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−
フルオロベンズアニリド(例示化合物5−1)、4−
[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒ
ドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−
2−イル]−4’−フルオロベンズアニリド(例示化合
物5−3)、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリ
フルオロメチル)ベンズアニリド(例示化合物6−
1)、4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオロメチ
ル)ベンズアニリド(例示化合物6−3)、4−[5−
[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロ
キシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−4’−(トリフルオロメトキシ)ベン
ズアニリド(例示化合物7−1)、4−[5−[3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−(トリフルオロメトキシ)ベンズアニリド(例示
化合物7−3)、4−[5−[[2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−
(トリフルオロメチルチオ)ベンズアニリド(例示化合
物8−1)、4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,
3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオロメ
チルチオ)ベンズアニリド(例示化合物8−3)、4−
[5−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−ト
リアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジ
オキサン−2−イル]−4’−メチルベンズアニリド
(例示化合物9−1)、4−[5−[3−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−メチル
ベンズアニリド(例示化合物9−3)、3’−クロロ−
4’−シアノ−4−[5−[[2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]
チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリ
ド(例示化合物11−1)、3’−クロロ−4’−シア
ノ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオ
キサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物11−
3)、4’−シアノ−2’−フルオロ−4−[5−
[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロ
キシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物18−
1)、4’−シアノ−2’−フルオロ−4−[5−[3
−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]
ベンズアニリド(例示化合物18−3)、4−[5−
[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロ
キシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾ
ール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]−4’−ヒドロキシベンズアニリド(例
示化合物27−1)、4−[5−[3−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチ
ル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−ヒドロ
キシベンズアニリド(例示化合物27−3)、4−[5
−[[2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−4’−(メタンスルホニル)ベンズ
アニリド(例示化合物28−1)、4−[5−[3−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキシ−2
−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
4’−(メタンスルホニル)ベンズアニリド(例示化合
物28−3)、4−[5−[[2−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]
チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(ト
リフルオロメタンスルホニル)ベンズアニリド(例示化
合物29−1)、4−[5−[3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−(トリフルオ
ロメタンスルホニル)ベンズアニリド(例示化合物29
−3)、2’,4’−ジクロロ−4−[5−[[2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]ベンズアニリド(例示化合物40−1)、2’,
4’−ジクロロ−4−[5−[3−(2,4−ジフルオ
ロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1
H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物40−2)、2’−クロロ−4−[5−[[2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]−4’−(トリフルオロメチル)ベンズアニリド
(例示化合物41−1)及び2’−クロロ−4−[5−
[3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(トリフルオロメチル)ベンズアニリド例
示化合物41−2)を挙げることができる。
【0095】化合物(I)のうち、特に好適な化合物と
しては、4’−シアノ −4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物2−1)、4’−シアノ −4−[トランス−5
−[(2S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−
ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物2
−3)、4’−クロロ−4−[トランス−5−[[(1
R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−
ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物4
−1)、4’−クロロ−4−[トランス−5−[(2
S,3R)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサ
ン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物4−3)を
挙げることができる。
【0096】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(I)は以下のA
法又はB法として示す方法を用いて容易に製造すること
ができる。 [A法]A法は、本発明の化合物(I)を製造する方法
であり、下記の反応式によって示される。
【0097】
【化7】
【0098】上記式中Ar1、Ar2、X、R1、R2及び
3は前述したものと同意義である。
【0099】本方法は、式(II)で表されるカルボン
酸化合物又はその反応性誘導体を式(III)で表され
るアミン化合物と反応させて、式(IV)で表されるア
ミド化合物を製造し(第A−1工程)、次いで化合物
(IV)を式(V)で表される化合物と反応させて化合
物(I)を製造する(第A−2工程)方法である。以下
各工程について説明する。
【0100】第A−1工程は、不活性溶媒中、カルボン
酸化合物(II)又はその反応性誘導体をアミン化合物
(III)と反応させ、アミド化合物(IV)を製造す
る工程である。
【0101】カルボン酸化合物(II)は、市販のもの
を用いるか又は当業者自明の方法により得ることができ
る。例えば、ジカルボン酸化合物(Ar2(CO2H)2
をジメチルエステル化合物(Ar2(CO2CH3)2)と
し、一方のエステル基をRed-Al等で還元した後に活性二
酸化マンガン等で酸化してホルミルエステル化合物(A
2(CO2CH3)(CHO))とし、次いで加水分解する
ことにより得ることができる。アミン化合物(III)
も、市販のものを用いるか又は当業者自明の方法により
得ることができる。
【0102】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定されな
い。そのような溶媒としては、例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;ピリジンのような含窒素複素環芳香族塩
基類等の非プロトン性溶媒又はそれらの混合物を挙げる
ことができる。これらのうち好適にはハロゲン化炭化水
素類、エーテル類、含窒素複素環芳香族塩基類が挙げら
れ、特に好適にはジクロロメタン、テトラヒドロフラン
又はピリジンが挙げられる。
【0103】カルボン酸化合物(II)を使用して反応
を行う場合には、縮合剤を用いることができる。該縮合
剤としては、有機合成化学で通常縮合剤として使用され
るものであれば特に限定はないが、例えば、ジシクロヘ
キシルカルボジイミドのようなカルボジイミド類を挙げ
ることができる。
【0104】カルボン酸化合物の反応性誘導体を使用し
て反応を行う場合には、カルボン酸化合物(II)を、
例えば、式OHC−Ar2−COZを有する化合物(式
中、Zはハロゲン原子;アジド基;シアノ基;メタンス
ルホニルオキシ基のようなC1−6アルキルスルホニル
オキシ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシ基のよ
うなハロゲノC1−6アルキルスルホニルオキシ基;ピ
バロイルオキシ基のようなC1−6アルカノイルオキシ
基;イミダゾリル基、トリアゾリル基のような芳香属複
素環基のような脱離基を示す)若しくは式(OHC−A
2−CO)2Oを有する化合物のような反応性誘導体に
導いた後、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン、4−(N、N−ジメチルアミノ)ピリ
ジンのような塩基の存在下にアミン化合物(III)と
反応させることにより達成される。
【0105】カルボン酸化合物(II)をその反応性誘
導体に導く試薬としては、例えば、塩化チオニルのよう
なハロゲン化チオニル類;オキシ塩化リン、ジフェニル
リン酸アジドのような反応性リン酸誘導体類;塩化ピバ
ロイル、塩化オキサリル等の酸塩化物類;塩化メタンス
ルホニル、無水トリフルオロメタンスルホン酸のような
反応性スルホン酸誘導体類;ホスゲン、クロロギ酸トリ
クロロメチル、トリホスゲン、1,1’−カルボニルジ
イミダゾールのような反応性炭酸誘導体類;塩化オキサ
リルのような反応性シュウ酸誘導体等を挙げることがで
き、好適には塩化チオニル及び塩化オキサリルを挙げる
ことができる。用いられる試薬の量はカルボン酸化合物
(II)に対し通常1乃至10当量であり、好適には1
乃至2当量である。
【0106】アミン化合物(III)はカルボン酸化合
物(II)又はカルボン酸化合物の反応性誘導体に対し
0.5乃至2モル当量用いることができ、好適には0.
9乃至1.2モル当量である。
【0107】反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶
媒の種類によって異なるが、通常−20℃から溶媒の沸
点温度の範囲であり、好適には0℃から室温の範囲であ
る。
【0108】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒
の種類及び反応温度によって異なるが、通常10分乃至
24時間であり、好適には1乃至2時間である。
【0109】反応終了後、本反応の目的化合物(I)
は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合液又は反応混合液の溶剤を留去し
て得られる残査に水と混合しない有機溶剤を加え、水洗
し、溶剤を留去することによって得られる。
【0110】第A−2工程は、アルデヒド化合物(I
V)を、不活性溶媒中、アルコール化合物(V)と、ア
セタール化試薬存在下で、反応で生成する水を除きなが
ら反応させることにより達成される。
【0111】第A−2工程において、アルコール化合物
(V)の代わりにアルコール化合物(V)の塩又は次式
(VI)
【0112】
【化8】
【0113】(式中、Ar1、R1及びXは前述したもの
と同意義であり、R7はC1−6アルキル基、C6−1
4のアリール基を示す)で表される化合物を原料として
用いることもできる。
【0114】上記R7の定義における、「C1−6アル
キル基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝状アル
キル基を示し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネ
オペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキ
シル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−
メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチ
ルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチル
ブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブ
チル、2,3−ジメチルブチル又は2−エチルブチル基
が挙げられ、好適には炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝
鎖アルキル基である。
【0115】「C6−14アリール基」とは、炭素数6
乃至14個の芳香族炭化水素基を示し、例えば、フェニ
ル基、インデニル基、ナフチル基又はアントラセニル基
を挙げることができ、好適にはフェニル基である。
【0116】また、「アリール基」は、炭素数3乃至1
0個のシクロアルキル基と縮環していてもよく、例え
ば、2−インダニル基のような基を挙げることができ
る。
【0117】これらのうち、好適なR7は、フェニル基
である。
【0118】アルコール化合物(V)は、特開平8−3
33350号及び特開平11−80135号公報に開示
された方法又はそれに準ずる方法で製造することができ
る。
【0119】化合物(VI)は、上記文献記載のアルコ
ール化合物(V)の製造過程における中間生成物として
得ることができ、アルコール化合物(V)の塩は化合物
(VI)の脱保護反応によって得ることができる。
【0120】また、アルコール化合物(V)の2つの一
級水酸基は、トリ(C1−6アルキル)シリル基により保
護されていてもよい。ここで「トリ(C1−6アルキル)
シリル基」とは、ケイ素原子が3個のC1−6アルキル
により置換された基を示し、例えばトリメチルシリル、
トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジメチル
イソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル又は
t-ブチルジメチルシリルを挙げることができ、好適に
はトリメチルシリル基である。
【0121】アルコール化合物(V)はアルデヒド化合
物(IV)に対し0.5乃至2モル当量用いることがで
き、好適には0.9乃至1.2モル当量である。
【0122】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定されな
い。そのような溶媒としては、例えば、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハ
ロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフランのようなエーテル類等の非プロトン性溶媒又
はそれらの混合物を挙げることができる。好適にはハロ
ゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、特に好適には
ジクロロメタン又はテトラヒドロフランである。
【0123】使用されるアセタール化試薬としては、例
えば、塩化水素、硫酸、硝酸のような無機酸類;三フッ
化ホウ素、塩化亜鉛、臭化マグネシウム、四塩化チタ
ン、塩化アルミニウムのようなルイス酸類;メタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸のようなスルホン酸類;ギ酸、酢酸、トリフルオロ
酢酸、シュウ酸、クエン酸のようなカルボン酸類及びク
ロロトリメチルシラン、トリフルオロメタンスルホン酸
トリメチルシリルのようなシリル化試薬類を挙げること
ができる。好適にはスルホン酸類であり、特に好適には
p−トルエンスルホン酸である。
【0124】使用されるアセタール化試薬の量は,アル
コール化合物(V)に対し1乃至3モル当量であり、好
適には1.0乃至1.4モル当量である。なお、アルデ
ヒド化合物(IV)が塩基性基を含む場合には、その塩
基性基と当量の酸が更に必要である。
【0125】反応で生成する水は、使用する溶媒との共
沸や、減圧下での吸引留去によって除くことができる
が、モレキュラーシーブスのような脱水剤を用いること
もできる。
【0126】反応温度は、アセタール化試薬、使用する
原料及び溶媒の種類によって異なるが、通常0℃から溶
媒の沸点温度の範囲であり、好適には5℃から40℃の
範囲である。
【0127】反応時間は、アセタール化試薬、使用する
原料、溶媒の種類並びに反応温度によって異なるが、通
常0.5乃至24時間であり、好適には1乃至5時間であ
る。
【0128】反応終了後、本反応の目的化合物(I)
は、反応液を重曹水等で中和したのち、常法に従って反
応混合物から採取することができる。例えば、反応混合
液又は反応混合液の溶剤を留去して得られる残査に水と
混合しない有機溶剤を加え、水洗し、溶剤を留去するこ
とによって得られる。
【0129】得られた化合物(I)は、必要ならば常
法、例えば、再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等
によって更に精製することができる。
【0130】なお、本反応で得た化合物が保護基を含む
場合、保護基を除去することにより目的化合物(I)に
誘導することができる。
【0131】保護基の除去は、その種類によって異なる
が、一般に有機合成化学の分野で知られている方法("P
rotective Groups in Organic Synthesis, 2nd Editio
n" Ed. by T.W.Greene & P.G.M.Wuts, 1991, John Wile
y & Sons, Inc.等参照)又はそれらに準ずる方法によっ
て除去することができる。 [B法]B法は、本発明の化合物(I)を別途製造する
方法であり、下記の反応式によって示される。
【0132】
【化9】
【0133】上記式中Ar1、Ar2、X、R1、R2及び
3は前述したものと同意義であり、R8はC1−6アル
キル基またはC6−14アリール基を示す。
【0134】上記R8の定義における、「炭素数1乃至
6個のアルキル基」としては、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−
メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘ
キシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチ
ルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチ
ル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチ
ル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチ
ル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチ
ル、2−エチルブチル基のような炭素数1乃至6個の直
鎖又は分枝鎖アルキル基が挙げられ、好適には炭素数1
乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基である。
【0135】「炭素数6乃至14個のアリール基」とし
ては、例えば、フェニル基、インデニル基、ナフチル
基、アントラセニル基のような炭素数6乃至14個の芳
香族炭化水素基を挙げることができ、好適にはフェニル
基である。
【0136】これらのうち、好適なR8は、メチル基で
ある。
【0137】本方法は、上記第A−2工程に示した方法
に準じて、アルコール化合物(V)とアルデヒド化合物
(VII)とを、不活性溶媒中、アセタール化試薬存在
下で、反応で生成する水を除きながら反応させ、式(V
III)で表される化合物を製造し(第B−1工程)、
次いで、化合物(VIII)をアミン化合物(III)
と、不活性溶媒中、活性化試薬存在下で反応させて化合
物(I)を製造する(第B−2工程)方法である。
【0138】第B−1工程は、ジオキサン化合物(VI
II)を製造する工程であり、アルコール化合物(V)
とアルデヒド化合物(VII)とを、不活性溶媒中、ア
セタール化試薬存在下で、反応で生成する水を除きなが
ら反応させることにより達成される。
【0139】アルデヒド化合物(VII)は、市販のも
のを用いるか又は当業者自明の方法により得ることがで
きる。例えば、ジカルボン酸化合物(Ar2(CO
2H)2)をエステル化合物(Ar2(CO28)2)とし、
一方のエステル基をRed-Al等で還元した後に活性二酸化
マンガン等で酸化することにより得ることができる。
【0140】本工程は、上記第A−2工程に示した方法
と同様にして達成される。
【0141】第B−2工程は、化合物(VIII)をア
ミン化合物(III)と、不活性溶媒中、活性化試薬存
在下で反応させることにより達成される。
【0142】使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発
物質をある程度溶解するものであれば特に限定されない
が、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル
類等の非プロトン性溶媒又はそれらの混合物を挙げるこ
とができる。これらのうち好適には芳香族炭化水素類又
はハロゲン化炭化水素類が挙げられ、特に好適にはトル
エンである。
【0143】使用される活性化試薬としては、エステル
類をアミド類に変換するのに有機合成化学で通常使用さ
れる活性化試薬であれば特に限定はないが、例えば、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウムのよう
なトリ(低級アルキル)アルミニウム類;シアン化ナト
リウムのようなアルカリ金属シアン化物類;2−ヒドロ
キシピリジンのようなヒドロキシ芳香族含窒素複素環化
合物類;ナトリウムメトキシド、ブチルリチウムのよう
な塩基類;三臭化ホウ素のようなハロゲン化ホウ素類が
挙げられる。これらのうちより好適なものはトリ(低級
アルキル)アルミニウム類であり、特に好適にはトリメ
チルアルミニウムである。
【0144】使用される活性化試薬の量は,エステル化
合物(VIII)に対し1乃至5モル当量であり、好適
には1.5乃至3.0モル当量である。
【0145】アミン化合物(III)は、エステル化合
物(VIII)に対し0.5乃至5モル当量用いること
ができ、好適には0.9乃至2.5モル当量である。
【0146】反応温度は、活性化試薬、使用する原料及
び溶媒の種類によって異なるが、通常室温から溶媒の沸
点温度の範囲であり、好適には50から90℃の範囲で
ある。
【0147】反応時間は、活性化試薬、使用する原料、
溶媒の種類並びに反応温度によって異なるが、通常0.5
乃至24時間であり、好適には1乃至5時間である。
【0148】反応終了後、本反応の目的化合物(I)
は、反応液に重曹水等を注いで活性化試薬を分解したの
ち、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合液又は反応混合液の溶剤を留去し
て得られる残査に水と混合しない有機溶剤を加え、水洗
し、溶剤を留去することによって得られる。
【0149】得られた化合物(I)は、必要ならば、常
法、例えば、再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等
によって更に精製することができる。
【0150】また、本反応で得た化合物が保護基を含む
場合、A法の場合と同様に、保護基を除去することによ
り目的化合物(I)に誘導することができる。
【0151】化合物(I)の薬理上許容されるプロドラ
ッグは、医薬品製造化学の分野において通常使用される
方法により製造することができる。特に、薬理上許容さ
れるプロドラッグのうち各種アシル誘導体は、水酸基の
アシル化反応として通常用いられる方法により製造する
ことができる。
【0152】このようにして得られた化合物(I)又は
その薬理上許容されるプロドラッグは、溶媒中、薬理上
許容される酸又は塩基を加えることによって薬理上許容
される塩に変換することができる。
【0153】使用される溶媒は特に限定はないが、例え
ば、ベンゼンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタ
ン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;エー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテ
ル類;酢酸エチルのようなエステル類;メタノール、エ
タノールのようなアルコール類;アセトンのようなケト
ン類;アセトニトリルのようなニトリル類;ヘキサン、
シクロヘキサンのような炭化水素類又はこれらの混合溶
媒を挙げることができる。
【0154】使用される酸は、薬理上許容されるもので
あればよく、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸の
ような無機酸類;酢酸、フマル酸、マレイン酸、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸のような
カルボン酸類;メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸のようなスル
ホン酸類;グルタミン酸、アスパラギン酸のようなアミ
ノ酸類を挙げることができる。
【0155】使用される塩基は、薬理上許容されるもの
であればよく、たとえばリチウム、ナトリウム、カリウ
ムのようなアルカリ金属の水酸化物若しくは炭酸塩;カ
ルシウム、マグネシウムのようなアルカリ土類金属の水
酸化物若しくは炭酸塩;アンモニウム、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、シクロヘキシルアミンのよ
うな有機塩基等を挙げることができる。
【0156】目的の塩は、化合物(I)と加えた酸又は
塩基の溶液から通常結晶又は粉末として得られる。ま
た、塩を含む溶液に塩を溶かさない溶媒を加えることに
より沈殿物として得ることもでき、塩を含む溶液から溶
媒を留去することによっても得ることができる。
【0157】本発明の化合物(I)及びその薬理上許容
される塩は、カンジダ属、アスペルギルス属、クリプト
コッカス属、ムーコル属、ヒストプラズマ属、ブラスト
ミセス属、コクシジオイデス属、パラコクシジオイデス
属、トリコフィートン属、エピデルモフィートン属、ミ
クロスポルム属、マラセチア属、シュードアレシェリア
属、スポロスリックス属、リノスポリジウム属、フォン
セカエア属、ワンギエラ属、フィアロフォラ属、エキソ
フィアラ属、クラドスポリウム属、アルテルナリア属、
オーレオバシジウム属、カエトミウム属、クルブラリア
属、ドレクスレラ属、マイコセントロスポラ属、フォマ
属、ヘンダーソヌラ属、スキタリジウム属、コリネスポ
ラ属、レプトスフェリア属、マジュレラ属、ネオテスツ
ジナ属、セドスポリウム属、ピレノケータ属、ジオトリ
クム属、トリコスポロン属、クリソスポリウム属、コプ
リヌス属、シゾフィルム属、ニューモシスチス属、コニ
ジオボルス属、バシジオボルス属、ペシロミセス属、ペ
ニシリウム属、アクレモニウム属、フザリウム属、スコ
プラリオプシス属、サッカロミセス属、セファロスポリ
ウム属、ロボア属、リゾープス属、リゾムーコル属又は
アブシジア属等の真菌類等に対して優れた抗真菌活性を
有する。また、化合物(I)の薬理上許容されるプロド
ラッグは、ヒト又は動物体内で加水分解等の化学的若し
くは生物学的方法により開裂し、上記の優れた抗真菌活
性を有する化合物(I)又はその塩を生成する。従っ
て、化合物(I)及びその薬理上許容されるプロドラッ
グ並びにそれらの薬理上許容される塩は、医薬、特に抗
真菌剤として使用することができる。医薬として使用す
る場合には、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容さ
れる、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的または
注射剤等による非経口的に投与することができる。
【0158】これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、
白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビットのような糖
類;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デン
プン、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのよう
なデンプン誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;アラビ
アゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成
珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの
ような珪酸塩類;リン酸カルシウムのようなリン酸塩
類;炭酸カルシウムのような炭酸塩類;硫酸カルシウム
のような硫酸塩類等)、結合剤(例えば、前記の賦形
剤;ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マグロゴール
等)、崩壊剤(例えば、前記の賦形剤;クロスカルメロ
ースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウ
ム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾され
た、デンプンまたはセルロース誘導体等)、滑沢剤(例
えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金
属塩;コロイドシリカ;ビーガム;ビーズワックス、ゲ
イロウのようなワックス類;硼酸;グリコール;フマル
酸、アジピン酸のようなカルボン酸類;安息香酸ナトリ
ウムのようなカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム
のような硫酸類塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸
塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;前記の賦形
剤におけるデンプン誘導体等)、安定剤(例えば、メチ
ルパラベン、プロピルパラベンのようなパラヒドロキシ
安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアル
コール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール
類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールの
ようなフェノール類;チメロサール;無水酢酸;ソルビ
ン酸等)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味
料、酸味料、香料等)、懸濁化剤(例えば、ポリソルベ
ート80、カルボキシメチルセルロースナトリウム
等)、希釈剤、製剤用溶剤(例えば、水、エタノール、
グリセリン等)等の添加物を用いて周知の方法で製造さ
れる。
【0159】その使用量は症状、年齢等により異なる
が、経口投与の場合には、1回当り1日下限1mg(好
適には、5mg)、上限2000mg(好適には、10
00mg)を、静脈内投与の場合には、1回当たり下限
0.1mg(好適には0.5mg)、上限600mg
(好適には、500mg)を成人に対して、1日当り1
乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
【0160】
【実施例】以下実施例、試験例及び製剤例を挙げて、本
発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに限
定されるものではない。実施例1 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポ
キシ)ベンズアニリド及びそのシス異性体(例示化合物
1−1)
【0161】
【化10】
【0162】
【化11】
【0163】(1)市販の4−ホルミル安息香酸(5.0
g, 33.3 mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(100 ml)
と乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(1 ml)の混合物
に溶かし、0℃に冷却し撹拌した。その中へ、二塩化オ
キサリル(3.8 ml, 43.3 mmol)を滴下した。混合物を
室温で30分間撹拌した後、さらに40℃で20分間撹拌し
た。混合物を減圧下濃縮し、さらに真空ポンプで吸引し
て、4−ホルミルベンゾイル=クロリドを得た。Chem.
Pharm. Bull., 44(2)巻, 314頁(1996年)に記載された
4−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ア
ニリン(646 mg, 2.9mmol)とN,N−ジイソプロピル
エチルアミン(1.21 ml, 7.0 mmol)を乾燥テトラヒド
ロフラン(8 ml)に溶かし、0℃にて撹拌した中へ、上
で得た4−ホルミルベンゾイル=クロリド(561 mg, 3.
33 mmol)の乾燥テトラヒドロフラン(2ml)溶液を滴下
した。混合物を室温にて17時間撹拌した後、さらに40℃
で20分間撹拌した。氷浴中で飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機
層を0.5N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、
飽和食塩水で順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を除き、得られた結晶性の残留物を酢
酸エチル−ヘキサン混合溶媒より再結晶し、4−ホルミ
ル−4’−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキ
シ)ベンズアニリド634 mg(収率 62 %)を薄黄色の結
晶として得た。
【0164】融点152℃。
【0165】NMR スペクトル(400 MHz, CDCl3)δppm
:4.37 (2H, t, J=12 Hz), 6.07 (1H, tt, J=53, 5 H
z), 6.97 (2H, d, J=9 Hz), 7.61 (2H, d, J=9 Hz), 7.
77 (1H,s), 8.03 (4H, s), 10.12 (1H, s)。
【0166】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3329, 16
99, 1649, 1256, 1108。
【0167】マススペクトル m/z (EI):355 (M+), 133
(100%), 105。 (2)(1)で得た4−ホルミル−4’−(2,2,
3,3−テトラフルオロプロポキシ)ベンズアニリド
(300 mg, 0.84 mmol)、(2R,3R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシ
メチル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノ
ール(特開平8−333350に記載; 253 mg, 0.70
mmol)、p−トルエンスルホン酸・1水和物(160 mg,
0.84 mmol)、乾燥テトラヒドロフラン(10 ml)及び乾
燥ジクロロメタン(5 ml)の混合溶液に、モレキュラシ
ーブス4A(3 g)を加え、混合物を室温にて2日間攪
拌した。0℃にて反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液に
加え、モレキュラシーブスを濾過して除き、濾液を水と
酢酸エチルに分配した。有機層を飽和食塩水で洗い、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を除き、
得られた油状の残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロ
マトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:
1)混合溶媒で溶出して標記目的化合物であるトランス
異性体87 mg(収率18%)を白色固体として得た。さら
に酢酸エチル−ヘキサン(4:1)混合溶媒で溶出して
シス異性体55 mg(収率11%)を無色油状物として得
た。トランス異性体は酢酸エチル−イソプロピルエーテ
ルより再結晶し、白色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点156℃。
【0168】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.78 (1H, t, J=11
Hz), 4.36 (2H, t, J=12 Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11,
5, 2 Hz), 4.55 (1H, ddd,J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H,
d, J=14 Hz), 5.05 (1H, d, J=1 Hz), 5.06 (1H, d, J=
14 Hz), 5.54 (1H, s), 6.07 (1H, tt, J=53, 5 Hz),
6.7-6.8 (2H, m), 6.95 (2H, d, J=9 Hz), 7.3-7.4 (1
H, m), 7.59 (2H, d, J=9 Hz), 7.62 (2H, d,J=9 Hz),
7.74 (1H, s), 7.80 (2H, s), 7.88 (2H, d, J=9 Hz)。
【0169】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3322, 16
56, 1512, 1251, 1139。
【0170】マススペクトル m/z (FAB):697 (M++1)。
【0171】比旋光度[α]D 25 -59°(c=0.57, CHC
l3)。 シス異性体 NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :1.23 (3H, d,
J=7 Hz), 3.22 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1H, q, J=7 H
z), 4.2-4.5 (4H, m), 4.35 (2H, t, J=12 Hz), 4.87
(1H, d, J=14 Hz), 4.97 (1H, s), 5.15 (1H, d, J=14
Hz), 5.66 (1H,s), 6.07 (1H, tt, J=53, 5 Hz), 6.7-
6.8 (2H, m), 6.95 (2H, d, J=8 Hz), 7.3-7.5 (1H,
m), 7.59 (2H, d, J=8 Hz), 7.64 (2H, d, J=8 Hz), 7.
77 (1H, s),7.78 (1H, s),7.79 (1H ,s), 7.88 (2H, d,
J=8 Hz)。
【0172】マススペクトル m/z (FAB):697 (M++1)。 実施例2 4’−シアノ −4−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド及びそのシス異性体
(例示化合物2−1)
【0173】
【化12】
【0174】
【化13】
【0175】(1)実施例1−(1)と同様にして、市
販の4−アミノベンゾニトリル(343mg, 2.9 mmol)
と、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.21 ml,
7.0 mmol)、4−ホルミルベンゾイル=クロリド(561
mg, 3.33 mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン
(触媒量)とを反応させ、処理することにより得られた
油状の残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1)混合溶
媒で溶出して4’−シアノ−4−ホルミルベンズアニリ
ド81 mg(収率 11 %)を薄黄色の固体として得た。酢酸
エチルより再結晶し、薄黄色粉状結晶を得た。
【0176】融点236℃。
【0177】NMR スペクトル(270 MHz, DMSO-d6)δppm
:7.85 (2H, d, J=8 Hz), 8.00 (2H, d, J=8 Hz), 8.0
8 (2H, d, J=8 Hz), 8.15 (2H, d, J=8 Hz), 10.13 (1
H, s), 10.85 (1H, s)。
【0178】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3368, 22
23, 1685, 1518。
【0179】マススペクトル m/z (EI):250 (M+), 133
(100%), 105。 (2)実施例1−(2)と同様にして、(1)で得た
4’−シアノ−4−ホルミルベンズアニリド(75 mg,
0.30 mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−ジフ
ルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチル)
−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール
(98 mg, 0.27 mmol)及びp−トルエンスルホン酸・1
水和物(62 mg, 0.32 mmol)とを反応させ、処理するこ
とにより、標記目的化合物であるトランス異性体を白色
固体として30 mg(収率19%)、シス異性体を白色固体
として20 mg(収率12%)得た。トランス異性体は酢酸
エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点176℃。
【0180】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=1 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.55 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.65 (2H, d,
J=8 Hz), 7.68 (2H, d,J=8 Hz), 7.80 (2H, s), 7.80
(2H, d, J=8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8 Hz), 7.93(1H,
s)。
【0181】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3371, 22
25, 1679, 1512, 1319, 1139。
【0182】マススペクトル m/z (FAB):592 (M++1)。
【0183】比旋光度[α]D 25 -52°(c=0.60, AcOE
t)。 シス異性体 NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :1.23 (3H, d,
J=7 Hz), 3.22 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1H, q, J=7 H
z), 4.2-4.5 (4H, m), 4.86 (1H, d, J=14 Hz), 4.97
(1H, s), 5.15 (1H, d, J=14 Hz), 5.67 (1H, s), 6.6-
6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.67 (2H, d, J=8 H
z), 7.67 (2H, d, J=8 Hz), 7.78 (1H, s),7.79 (1H,
s), 7.80 (2H, d, J=8 Hz), 7.88 (2H, d, J=8 Hz), 8.
02 (1H, bs)。
【0184】マススペクトル m/z (FAB):592 (M++1)。 実施例3 4’−シアノ−6−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−2−ナフトアニリド(例示化合物2
−2)
【0185】
【化14】
【0186】(1)市販の2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸ジメチル(500 mg, 2.1 mmol)の乾燥テトラヒドロ
フラン(120ml)溶液を-50℃に冷却し撹拌した中へ、Re
d-Al(0.61 ml,アルドリッチ社製、65%トルエン溶液、
2.1 mmol)を滴下した。混合物を-50℃で1時間撹拌した
後、さらに室温で1.5時間撹拌した。室温で酢酸エチ
ル、水、0.5N(+)−酒石酸ナトリウムカリウム水溶
液を順に加え、混合物を水と酢酸エチルに分配した。有
機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下で溶媒を除き、得られた残渣を、シリカゲ
ルを用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(2:1)混合溶媒で溶出してメチル=6
−ヒドロキシメチル−2−ナフタレンカルボキシラート
288 mg(収率65 %)を白色の固体として得た。これを酢
酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を得
た。
【0187】融点122℃。
【0188】NMR スペクトル(400 MHz, CDCl3)δppm
:1.80 (1H, t, J=6 Hz), 3.99 (3H,s), 4.90 (2H, d,
J=6 Hz), 7.55 (1H, d, J=9 Hz), 7.8-7.9 (2H, m),
7.96 (1H, d, J=9 Hz), 8.07 (1H, d, J=9 Hz), 8.61
(1H, s)。
【0189】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3252, 17
16。
【0190】マススペクトル m/z (EI):216 (M+, 100
%)。
【0191】元素分析値:C13H12O3として計算値:C, 7
2.21; H, 5.59; N,0.00。分析値:C, 72.11; H, 5.39;
N, 0.00。 (2)(1)で得たメチル=6−ヒドロキシメチル−2
−ナフタレンカルボキシラート(266 mg, 1.23 mmol)
のジクロロメタン(30 ml)溶液に活性二酸化マンガン
(2.1 g)を加え、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反
応液をシリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2)混合溶媒で溶出
して、メチル=6−ホルミル−2−ナフタレンカルボキ
シラート237mg(収率 90 %)を白色の固体として得た。
これを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色綿状結
晶を得た。
【0192】融点127℃。
【0193】NMR スペクトル(400 MHz, CDCl3)δppm
:3.97 (3H, s), 7.98 (1H, dd, J=8, 1 Hz), 8.0-8.1
(2H, m), 8.13 (1H, dd, J=8, 1 Hz), 8.34 (1H, s),
8.62 (1H, s), 10.16 (1H, s)。
【0194】IRスペクトルνmax KBr cm-1:1718, 16
96, 1682。
【0195】マススペクトル m/z (EI):214 (M+), 183
(100%)。
【0196】元素分析値:C13H10O3として計算値:C, 7
2.89; H, 4.71; N,0.00。分析値:C, 72.60; H, 4.53;
N, 0.00。 (3)(2)で得たメチル=6−ホルミル−2−ナフタ
レンカルボキシラート(227 mg, 1.06 mmol)、(2
R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチ
ル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−2−ブタノール(381 mg, 1.06mmol)及び
p−トルエンスルホン酸・1水和物(363 mg, 1.91 mmo
l)の乾燥テトラヒドロフラン(50 ml)混合溶液を、ロ
ータリーエバポレータにて濃縮し、真空ポンプで室温に
て吸引し乾燥した。得られた残渣に乾燥テトラヒドロフ
ラン(40 ml)を加えて溶かし、上記と同様に濃縮、乾
燥した。同様の操作をさらに2回繰り返した後、残渣に
乾燥テトラヒドロフラン(50 ml)を加えて溶かし、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を0℃で撹拌している中へ
注ぎ込んだ。生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下で溶媒を除き、得られた油状の残渣を、シリカゲルを
用いるカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−
ヘキサン(1:2)混合溶媒で溶出してメチル=6−
[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−2
−ナフタレンカルボキシラート(トランス異性体)331
mg(収率56%)を白色固体として得た。さらに酢酸エチ
ル−ヘキサン(3:1)混合溶媒で溶出してメチル=6
−[シス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロ
ピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−2−
ナフタレンカルボキシラート(シス異性体)77 mg(収
率14%)を無色油状物として得た。トランス異性体は酢
酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色綿状結晶を得
た。 トランス異性体 融点153℃。
【0197】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.37 (1H,q, J=7 Hz), 3.5-3.6
(1H, m), 3.81 (1H, t, J=11 Hz), 3.83 (1H, t, J=11
Hz), 3.99 (3H, s), 4.46 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz),
4.58 (1H, ddd, J=11, 5,2 Hz), 4.86 (1H, d, J=14 H
z), 5.05 (1H, s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.66(1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.66 (1H, d,
J=9 Hz), 7.80 (2H, s), 7.91 (1H, d, J=9 Hz), 7.98
(1H, d, J=9 Hz), 8.01 (1H, s), 8.07 (1H, dd, J=9,
1 Hz), 8.61 (1H, s)。
【0198】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3445, 17
18, 1708, 1139。
【0199】マススペクトル m/z (FAB):556 (M++1)。
【0200】元素分析値:C28H27F2N3O5Sとして計算
値:C, 60.53; H, 4.90; N,7.56; F, 6.84。分析値:C,
60.52; H, 4.86; N,7.56; F, 6.87。 シス異性体 NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :1.24 (3H, d,
J=7 Hz), 3.23 (1H,t, J=2 Hz), 3.4-3.6 (1H, m), 3.
99 (3H, s), 4.2-4.5 (4H, m), 4.88 (1H, d,J=14 Hz),
4.97 (1H, d, J=1 Hz), 5.17 (1H, d, J=14 Hz), 5.78
(1H, s), 6.6-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.71
(1H, dd, J=9, 1 Hz), 7.77 (1H, s),7.79 (1H, s), 7.
91 (1H ,d, J=8 Hz), 7.98 (1H, d, J=8 Hz), 8.03 (1
H, s),8.07 (1H, dd, J=9, 1 Hz), 8.61 (1H, s)。
【0201】マススペクトル m/z (FAB):556 (M++1)。 (4)窒素雰囲気下、市販の4−アミノベンゾニトリル
(85 mg, 0.72 mmol)の乾燥トルエン(4ml)溶液を室
温で撹拌した中へ、トリメチルアルミニウム(0.67 ml,
1.07M n-ヘキサン溶液、0.72 mmol)を滴下した。混合
物を室温で10分間撹拌した後、(3)で得たメチル=6
−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4
−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル
−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)
プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−
2−ナフタレンカルボキシラート(100mg, 0.18 mmol)
の乾燥トルエン(3 ml)溶液を滴下した。混合物を80℃
で2.5時間撹拌した後、室温で水、0.5N(+)−酒石酸
ナトリウムカリウム水溶液を順に加え、混合物を水と酢
酸エチルに分配した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を除き、得
られた残渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:1)混合溶
媒で溶出して標記目的化合物99 mg(収率 85 %)を無色
油状物として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再
結晶し、白色粉状結晶を得た。
【0202】融点114℃。
【0203】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.23 (3H, d, J=7 Hz), 3.38 (1H,q, J=7 Hz), 3.5-3.6
(1H, m), 3.82 (1H, t, J=11 Hz), 3.84 (1H, t, J=11
Hz), 4.46 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.59 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.86 (1H, d, J=14 Hz), 5.06 (1
H, d, J=1 Hz), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.68 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.69 (2H, d,
J=9 Hz), 7.70 (1H, d,J=9 Hz), 7.80 (2H, s), 7.85
(2H, d, J=9 Hz), 7.92 (1H, dd, J=9, 1 Hz), 8.00 (2
H, d, J=9 Hz), 8.06 (1H, s), 8.12 (1H ,s), 8.39 (1
H, s)。
【0204】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3395, 22
25, 1681, 1513, 1138。
【0205】マススペクトル m/z (FAB):642 (M++1)。
【0206】比旋光度[α]D 25 -61°(c=0.60, CHC
l3)。 実施例4 4’−シアノ−4−[トランス−5−[(2S,3R)
−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]ベンズアニリド及びそのシス異性体(例示化合物2
−3)
【0207】
【化15】
【0208】
【化16】
【0209】実施例1−(2)と同様にして、実施例2
−(1)で得た4’−シアノ−4−ホルミルベンズアニ
リド(78 mg, 0.31 mmol)と、(4S,5R)−5−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(ヒドロキシメ
チル)−4−メチル−6−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)−1,5−ヘキサンジオール(特開
平11−80135に記載; 100 mg, 0.29 mmol)及び
p−トルエンスルホン酸・1水和物(99 mg, 0.52 mmo
l)とを反応させ、処理することにより、標記目的化合
物であるトランス異性体を白色固体として100 mg(収率
59%)、シス異性体を無色油状物として23 mg(収率14
%)得た。トランス異性体は酢酸エチル−ヘキサンより
再結晶し、白色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点159℃。
【0210】NMR スペクトル(500MHz, CDCl3)δppm :
0.86 (3H, d, J=7 Hz), 1.15(1H, ddd, J=14, 10, 2 H
z), 1.49(1H, ddd, J=14, 10, 2 Hz), 2.0-2.1 (1H,
m), 2.2-2.3 (1H, m), 3.60 (1H, t, J=11 Hz), 3.62
(1H, t, J=11 Hz), 4.23 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz),
4.35 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.50 (1H, d, J=14 H
z),4.90 (1H, s), 4.96 (1H, d, J=14 Hz), 5.51 (1H,
s), 6.6-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.64 (2H, d,
J=8 Hz), 7.67 (2H, d, J=8 Hz), 7.79 (1H, s),7.79
(2H, d, J=8 Hz), 7.87 (1H, s), 7.88 (2H, d, J=8 H
z), 7.94 (1H, bs)。
【0211】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3426, 22
25, 1681, 1513, 1138。
【0212】マススペクトル m/z (FAB):574 (M++1)。
【0213】比旋光度[α]D 25 -60°(c=0.56, CHC
l3)。 シス異性体 NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :0.78 (3H, d,
J=7 Hz), 1.5-1.8 (2H, m), 2.1-2.3 (1H, m), 2.5-2.
6(1H, m), 4.0-4.3 (4H, m), 4.65 (1H, d, J=14 Hz),
4.76 (1H, s), 4.91 (1H, d, J=14 Hz), 5.60 (1H, s),
6.6-6.8 (2H,m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.61 (2H, d, J=8
Hz), 7.64 (2H, d, J=8 Hz), 7.76 (1H, s), 7.78 (1
H, s), 7.81 (2H, d, J=8 Hz), 7.88 (2H, d, J=8 Hz),
8.18 (1H, bs)。
【0214】マススペクトル m/z (FAB):574 (M++1)。 実施例5 4’−シアノ−4−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−3−フルオロベンズアニリド(例示
化合物2−21)
【0215】
【化17】
【0216】(1)J. Med. Chem., 35(5)巻, 877頁(1
992年)に記載されたメチル=3−フルオロ−4−ブロ
モメチルベンゾアート(80 mg, 0.32 mmol)を乾燥ジメ
チルスルホキシド(4.5ml)と乾燥ジクロロメタン(3m
l)の混合物に溶かし、0℃に冷却し撹拌した。その中
へ、トリメチルアミン=N−オキシド・2水和物(180
mg, 1.62 mmol)を滴下し、混合物を室温で2時間撹拌し
た。室温で水を加え、混合物を水と酢酸エチル−ヘキサ
ン混合溶媒(混合比1:1)に分配した。有機層を飽和
食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下で溶媒を除き、得られた残渣を、シリカゲルを用いる
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(1:10)混合溶媒で溶出してメチル=3−フルオ
ロ−4−ホルミルベンゾアート29 mg(収率 48 %)を白
色の固体として得た。
【0217】NMR スペクトル(400 MHz, CDCl3)δppm
:3.97 (3H, s), 7.85 (1H, d, J=11Hz), 7.9-8.0 (2
H, m), 10.43 (1H, s)。
【0218】マススペクトル m/z (EI):182 (M+, 100
%)。 (2)実施例3−(3)と同様にして、(1)で得たメ
チル=3−フルオロ−4−ホルミルベンゾアート(105
mg, 0.58 mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ル(207 mg, 0.58 mmol)及びp−トルエンスルホン酸
・1水和物(199 mg, 1.04 mmol)とを反応させ処理す
ることにより、メチル=4−[トランス−5−[[(1
R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−
ジオキサン−2−イル]−3−フルオロベンゾアート
(トランス異性体)を無色油状物として106 mg(収率35
%)、メチル=4−[シス−5−[[(1R,2R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−
2−イル]−3−フルオロベンゾアート(シス異性体)
を無色油状物として29 mg(収率10%)得た。 トランス異性体 NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :1.21 (3H, d,
J=7 Hz), 3.35 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6 (1H, m), 3.
77 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11 Hz), 3.93
(3H, s), 4.39 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.52 (1H,
ddd, J=11, 5,2 Hz), 4.84 (1H, d, J=14 Hz), 5.06 (1
H, d, J=1 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.79 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.6-7.8 (2H,
m), 7.80(2H, s), 7.86 (1H, dd, J=8, 1 Hz)。
【0219】マススペクトル m/z (FAB):524 (M++1)。
【0220】高分解能マススペクトル: m/z C24H25O5N
3F3Sとして計算値: 524.1467。実測値:524.1457 シス異性体 NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :1.18 (3H, d,
J=7 Hz), 3.1-3.2(1H, m), 3.40 (1H, q, J=7 Hz), 3.
87 (3H, s), 4.2-4.5 (4H, m), 4.83 (1H, d,J=14 Hz),
4.95 (1H, d, J=1 Hz), 5.12 (1H, d, J=14 Hz), 5.84
(1H, s), 6.6-6.8 (2H, m), 7.2-7.4 (1H, m), 7.66
(1H, dd, J=11, 1 Hz), 7.7-7.8 (1H, m), 7.73 (1H,
s), 7.76 (1H, s), 7.81 (1H, dd, J=8, 1 Hz)。
【0221】マススペクトル m/z (FAB):524 (M++1)。 (3)実施例3−(4)と同様にして、市販の4−アミ
ノベンゾニトリル(98 mg, 0.83 mmol)と、トリメチル
アルミニウム(0.78 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、0.83
mmol)及び(2)で得たメチル=4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]−3−フルオロベンゾ
アート(109mg, 0.21 mmol)とを反応させ、処理するこ
とにより、標記目的化合物95 mg(収率 75 %)を無色油
状物として得た。酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、
白色粉状結晶を得た。
【0222】融点110℃。
【0223】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.5-3.6
(1H, m), 3.78 (1H, t, J=11 Hz), 3.80 (1H, t, J=11
Hz), 4.41 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.54 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=14 Hz), 5.07 (1H, s), 5.80 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.6-7.7 (2H, m), 7.68
(2H, d, J=9 Hz), 7.7-7.8 (3H, m), 7.80 (2H ,s), 7.
96 (1H, bs)。
【0224】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3343, 22
26, 1685, 1512, 1141。
【0225】マススペクトル m/z (FAB):610 (M++1)。
【0226】高分解能マススペクトル(FAB): m/z C30H
27O4N5F3Sとして計算値:610.1736,実測値:610.1750。
【0227】比旋光度[α]D 25 -65°(c=0.53, CHC
l3)。 実施例6 4’−シアノ −3−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物2−2
5)
【0228】
【化18】
【0229】(1)実施例3−(3)と同様にして、Ch
em. Ber., 45巻, 1585頁(1912年)に記載されたメチル
=3−ホルミルベンゾアート(188 mg, 1.2 mmol)と、
(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)
−3−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシ
エチル]チオ]−1−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)−2−ブタノール(412 mg, 1.2 mmol)
及びp−トルエンスルホン酸・1水和物(394 mg, 2.1
mmol)とを反応させ処理することにより、メチル=3−
[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベン
ゾアートを無色油状物として228 mg(収率39%)得た。
【0230】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 3.34 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.75 (1H, t, J=11 Hz), 3.78 (1H, t, J=11
Hz), 3.93 (3H, s), 4.41 (1H, ddd, J=11, 4, 2 Hz),
4.53 (1H, ddd, J=11, 4,2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 H
z), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.07 (1H, s), 5.52(1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.2-7.4 (1H, m), 7.47 (1H, t,
J=8 Hz), 7.69 (1H, d, J=8 Hz), 7.79 (2H, s), 8.04
(1H, d, J=8 Hz), 8.18 (1H, s)。
【0231】マススペクトル m/z (FAB):506 (M++1)。 (2)実施例3−(4)と同様にして、市販の4−アミ
ノベンゾニトリル(138mg, 1.2 mmol)と、トリメチル
アルミニウム(1.08 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、1.2 m
mol)及び(1)で得たメチル=3−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンゾアート(147mg,
0.29 mmol)とを反応させ、処理することにより、標記
目的化合物162 mg(収率 94 %)を薄黄色油状物として
得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、薄黄
色粉状結晶を得た。
【0232】融点105℃。
【0233】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.77 (1H, t, J=11 Hz), 3.80 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 4, 2 Hz), 4.56 (1H, dd
d, J=11, 4, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.06 (1
H, d, J=14 Hz), 5.08 (1H, s), 5.56 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.56 (1H, t, J=8 Hz),
7.68 (2H, d, J=8 Hz),7.71 (1H, d, J=8 Hz), 7.80 (2
H ,s), 7.81(2H, d, J= 8Hz), 7.92 (1H, d, J= 8 Hz),
7.98 (1H, s), 8.00 (1H, bs)。
【0234】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3331, 22
25, 1681, 1514, 1139。
【0235】マススペクトル m/z (FAB):592 (M++1)。
【0236】比旋光度[α]D 25 -64°(c=0.56, CHC
l3)。 実施例7 4’−(シアノメチル)−4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド及びそ
のシス異性体(例示化合物3−1)
【0237】
【化19】
【0238】
【化20】
【0239】(1)実施例2−(1)と同様にして、市
販の4−アミノベンジル=シアニド(329 mg, 2.5 mmo
l)と、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.91 m
l, 5.2 mmol)、4−ホルミルベンゾイル=クロリド(3
50 mg, 2.1 mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジ
ン(触媒量)とを反応させ、処理することにより、4’
−(シアノメチル)−4−ホルミルベンズアニリド370
mg(収率 67 %)を薄黄色の固体として得た。これを酢
酸エチル−テトラヒドロフラン混合溶媒より再結晶し、
薄黄色粉状結晶を得た。
【0240】融点194℃。
【0241】NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3)δppm
:3.77 (2H, s), 7.37 (2H, d, J=8Hz), 7.69 (2H, d,
J=8 Hz), 7.84 (1H, bs), 8.02 (2H, d, J=8 Hz), 8.0
4 (2H, d, J=8 Hz), 10.13 (1H, s)。
【0242】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3343, 22
53, 1699, 1666, 1597, 1526。
【0243】マススペクトル m/z (FAB):265 (M++1)。 (2)実施例1−(2)と同様にして、(1)で得た
4’−(シアノメチル)−4−ホルミルベンズアニリド
(160 mg, 0.61 mmol)と、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒド
ロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(189 mg, 0.53 mmol)及びp−トルエンス
ルホン酸・1水和物(181 mg, 0.96 mmol)とを反応さ
せ、処理することにより、標記目的化合物であるトラン
ス異性体を薄黄色固体として61 mg(収率19%)、シス
異性体を白色固体として35 mg(収率11%)得た。トラ
ンス異性体は酢酸エチル−テトラヒドロフランより再結
晶し、白色粉状結晶を得た。シス異性体は酢酸エチル−
ヘキサンより再結晶し、薄黄色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点188℃。
【0244】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.7-3.9 (2H, m), 3.76 (2H, s), 4.42 (1H,
ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, ddd, J=11, 5, 2 H
z), 4.85 (1H, d, J=14 Hz),5.05 (1H, s), 5.05 (1H,
d, J=14 Hz), 5.54 (1H, s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.
4 (1H, m), 7.35 (2H, d, J=8 Hz), 7.63 (2H, d, J=8
Hz), 7.80 (3H, bs),7.68 (2H, d, J=8 Hz), 7.89 (2H,
d, J=8 Hz)。
【0245】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3372, 22
50, 1663, 1517, 1139。
【0246】マススペクトル m/z (FAB):606 (M++1)。
【0247】比旋光度[α]D 25 -68°(c=0.51, CHC
l3)。 シス異性体 融点145℃。
【0248】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.23 (3H, d, J=7 Hz), 3.22 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1
H, q, J=7 Hz), 3.75 (2H, s), 4.2-4.5 (4H, m), 4.87
(1H, d, J=14 Hz), 4.96 (1H, s), 5.15 (1H, d, J=14
Hz), 5.67 (1H, s), 6.6-6.8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H,
m), 7.34 (2H, d, J=8 Hz), 7.65 (2H, d, J=8 Hz),7.6
8 (2H, d, J=8 Hz), 7.78 (1H, s), 7.79 (1H, s), 7.8
2 (1H, bs), 7.88 (2H, d, J=8 Hz)。
【0249】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3408, 22
50, 1669, 1516, 1135。
【0250】マススペクトル m/z (EI):605 (M+), 133
(100%)。 実施例8 4’−クロロ−4−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド及びそのシス異性体
(例示化合物4−1)
【0251】
【化21】
【0252】
【化22】
【0253】(1)実施例2−(1)と同様にして、市
販の4−クロロアニリン(354 mg, 2.8 mmol)と、トリ
エチルアミン(0.7 ml, 5.0 mmol)、4−ホルミルベン
ゾイル=クロリド(700 mg, 4.2 mmol)及び4−(ジメ
チルアミノ)ピリジン(触媒量)とを反応させ、処理す
ることにより、4’−クロロ−4−ホルミルベンズアニ
リド489 mg(収率 68 %)を白色の固体として得た。こ
れを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶
を得た。
【0254】融点173℃。
【0255】NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3)δppm
:7.37 (2H, d, J=9 Hz), 7.61 (2H,d, J=9 Hz), 7.82
(1H, bs), 8.02 (4H, s), 10.12 (1H, s)。
【0256】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3294, 17
03, 1645, 1531, 1091。
【0257】マススペクトル m/z (EI):259 (M+), 133
(100%)。
【0258】元素分析値:C14H10ClNO2として計算値:
C, 64.75; H, 3.88; N,5.39。分析値:C, 64.48; H, 3.
87; N, 5.36。 (2)実施例3−(3)と同様にして、(1)で得た
4’−クロロ−4−ホルミルベンズアニリド(300 mg,
1.2 mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチル)−
2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−1,2,
4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール(359
mg, 1.0 mmol)及びp−トルエンスルホン酸・1水和物
(342 mg, 1.8 mmol)とを反応させ、処理することによ
り、標記目的化合物であるトランス異性体を白色固体と
して290 mg(収率48%)、シス異性体を無色油状物とし
て82 mg(収率14%)得た。トランス異性体は酢酸エチ
ル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点210℃。
【0259】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz),3.78 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, ddd,
J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.04 (1H,
d, J=1 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.54 (1H, s),
6.7-6.8 (2H, m), 7.2-7.5 (1H, m), 7.35 (2H, d, J=8
Hz), 7.61 (2H, d, J=8 Hz), 7.62 (2H, d, J=8 Hz),
7.76 (1H, bs), 7.80 (2H, s), 7.88 (2H, d,J=8 Hz)。
【0260】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3396, 16
59, 1531, 1140, 1080。
【0261】マススペクトル m/z (FAB):601 (M++1)。
【0262】元素分析値:C29H27ClF2N4O4Sとして計算
値:C, 57.95; H, 4.53; N,9.32; F,6.32。分析値:C,
58.02; H, 4.74; N, 9.20; F, 6.20。
【0263】比旋光度[α]D 25 -63°(c=0.63, CHC
l3)。 シス異性体 NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :1.23 (3H, d,
J=7 Hz), 3.21 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1H, q, J=7 H
z), 4.2-4.5 (4H, m), 4.86 (1H, d, J=14 Hz), 4.96
(1H, s), 5.15 (1H, d, J=14 Hz), 5.66 (1H, s), 6.6-
6.8 (2H, m), 7.2-7.5 (1H, m), 7.34 (2H, d, J=8 H
z), 7.61 (2H, d, J=8 Hz), 7.65 (2H, d,J=8 Hz), 7.7
8 (1H, s), 7.79 (1H, s), 7.82 (1H, bs), 7.87 (2H,
d, J=8 Hz)。
【0264】マススペクトル m/z (FAB):601 (M++1)。 実施例9 4’−クロロ−3−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物4−2
5)
【0265】
【化23】
【0266】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−クロロアニリン(81 mg, 0.63 mmol)と、トリメチル
アルミニウム(0.59 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、0.63
mmol)及び実施例6−(1)で得たメチル=3−[トラ
ンス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンゾア
ート(80mg, 0.16 mmol)とを反応させ、処理すること
により、標記目的化合物80 mg(収率 84 %)を薄黄色油
状物として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結
晶し、薄黄色粉状結晶を得た。
【0267】融点90℃。
【0268】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.7
(1H, m), 3.77 (1H, t, J=11 Hz), 3.80 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.5-4.6 (1H,
m), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.06 (1H, d, J=14 Hz),
5.07 (1H, s), 5.56 (1H, s), 6.7-6.9 (2H, m), 7.3-
7.5 (1H, m), 7.35 (2H, d, J=8 Hz), 7.53 (1H, t, J=
8 Hz), 7.61 (2H, d,J=8 Hz), 7.68 (1H ,d, J=8 Hz),
7.80 (2H, s), 7.82 (1H, s), 7.91 (1H, d,J=8 Hz),
7.97 (1H, s)。
【0269】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3307, 16
59, 1528, 1139。
【0270】マススペクトル m/z (FAB):601 (M++1)。
【0271】比旋光度[α]D 25 -65°(c=0.49, CHC
l3)。 実施例10 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−フルオロベンズアニリド 及びそのシス異
性体(例示化合物5−1)
【0272】
【化24】
【0273】
【化25】
【0274】(1)実施例1−(1)と同様にして、市
販の4−フルオロアニリン(308 mg,2.8 mmol)と、ト
リエチルアミン(0.7 ml, 5.0 mmol)、4−ホルミルベ
ンゾイル=クロリド(700 mg, 4.2 mmol)及び4−ジメ
チルアミノピリジン(触媒量)とを反応させ、処理する
ことにより、4’−フルオロ−4−ホルミルベンズアニ
リド527 mg(収率 78 %)を白色の固体として得た。こ
れを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶
を得た。
【0275】融点158℃。
【0276】NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3)δppm
:7.10 (2H, t, J=9 Hz), 7.61 (2H,dd, J=9, 5 Hz),
7.80 (1H, bs), 8.02 (4H, s), 10.12 (1H, s)。
【0277】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3321, 17
04, 1650, 1515, 1219。
【0278】マススペクトル m/z (EI):243 (M+), 133
(100%)。
【0279】元素分析値:C14H10FNO2として計算値:C,
69.13; H, 4.14; N,5.76。分析値:C, 69.00; H, 3.8
7; N, 5.82。 (2)実施例3−(3)と同様にして、(1)で得た
4’−フルオロ−4−ホルミルベンズアニリド(300 m
g, 1.2 mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ル(385 mg, 1.1 mmol)及びp−トルエンスルホン酸・
1水和物(366 mg,1.9 mmol)とを反応させ、処理する
ことにより、標記目的化合物であるトランス異性体を無
色油状物として306 mg(収率48%)、シス異性体を無色
油状物として78 mg(収率12%)得た。トランス異性体
は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を
得た。 トランス異性体 融点104℃。
【0280】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz),3.78 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, ddd,
J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1H,
s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.54 (1H, s), 6.7-6.8
(2H, m), 7.08 (2H, t, J=8 Hz), 7.3-7.5 (1H, m), 7.
5-7.7 (2H, m), 7.63(2H, d, J=8 Hz), 7.75 (1H, bs),
7.80 (2H, s), 7.88 (2H, d, J=8 Hz)。
【0281】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3330, 16
54, 1510, 1212, 1139。
【0282】マススペクトル m/z (FAB):585 (M++1)。
【0283】比旋光度[α]D 25 -68°(c=0.64, CHC
l3)。 シス異性体 NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :1.23 (3H, d,
J=7 Hz), 3.21 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1H, q, J=7 H
z), 4.2-4.5 (4H, m), 4.86 (1H, d, J=14 Hz), 4.96
(1H, s), 5.15 (1H, d, J=14 Hz), 5.66 (1H, s), 6.6-
6.8 (2H, m), 7.07 (2H, t, J=8 Hz), 7.2-7.5 (1H,
m), 7.5-7.7 (2H, m), 7.65 (2H, d, J=8 Hz), 7.78 (2
H, bs), 7.79 (1H, s), 7.88 (2H, d, J=8 Hz)。
【0284】マススペクトル m/z (FAB):585 (M+)。 実施例11 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(トリフルオロメチル)ベンズアニリド及
びそのシス異性体(例示化合物6−1)
【0285】
【化26】
【0286】
【化27】
【0287】(1)実施例2−(1)と同様にして、市
販の4−(トリフルオロメチル)アニリン(446 mg, 2.
8 mmol)と、トリエチルアミン(0.6 ml, 4.4 mmol)、
4−ホルミルベンゾイル=クロリド(700 mg, 4.2 mmo
l)及び4−(ジメチルアミノピリジン)(触媒量)と
を反応させ、処理することにより、4−ホルミル−4’
−(トリフルオロメチル)ベンズアニリド577 mg(収率
71 %)を白色の固体として得た。これを酢酸エチル−
ヘキサンより再結晶し、白色綿状結晶を得た。
【0288】融点173℃。
【0289】NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3)δppm
:7.67 (2H, d, J=9 Hz), 7.80 (2H,d, J=9 Hz), 7.93
(1H, bs), 8.05 (4H, s), 10.13 (1H, s)。
【0290】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3312, 17
02, 1650, 1533, 1322。
【0291】マススペクトル m/z (EI):293 (M+), 133
(100%)。 (2)実施例3−(3)と同様にして、(1)で得た4
−ホルミル−4’−(トリフルオロメチル)ベンズアニ
リド(300 mg, 1.0 mmol)と、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒド
ロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(334 mg, 0.93 mmol)及びp−トルエンス
ルホン酸・1水和物(318 mg, 1.7 mmol)とを反応さ
せ、処理することにより、標記目的化合物であるトラン
ス異性体を白色固体として275 mg(収率47%)、シス異
性体を無色油状物として58 mg(収率10%)得た。トラ
ンス異性体は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色
粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点210℃。
【0292】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.77 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.41 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=1 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.55 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.64 (4H, d,
J=8 Hz), 7.78 (2H, d,J=8 Hz), 7.80 (2H, s), 7.90
(2H, d, J=8 Hz), 7.91 (1H, bs)。
【0293】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3399, 16
65, 1531, 1325, 1139。
【0294】マススペクトル m/z (FAB):635 (M++1)。
【0295】元素分析値:C30H27F5N4O4Sとして計算
値:C, 56.78; H, 4.29; N,8.83; F, 14.97。分析値:
C, 56.70; H, 4.46; N, 8.90; F, 14.67。
【0296】比旋光度[α]D 25 -64°(c=0.54, CHC
l3)。 シス異性体 NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :1.23 (3H, d,
J=7 Hz), 3.22 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1H, q, J=7 H
z), 4.2-4.5 (4H, m), 4.86 (1H, d, J=14 Hz), 4.96
(1H, s), 5.15 (1H, d, J=14 Hz), 5.67 (1H, s), 6.6-
6.8 (2H, m), 7.2-7.5 (1H, m), 7.64 (2H, d, J=8 H
z), 7.67 (2H, d, J=8 Hz), 7.78 (1H, s),7.79 (1H,
s), 7.79 (2H, d, J=8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8 Hz), 7.
93 (1H, bs)。
【0297】マススペクトル m/z (FAB):635 (M++1)。 実施例12 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(トリフルオロメトキシ)ベンズアニリド
(例示化合物7−1)
【0298】
【化28】
【0299】(1)実施例3−(3)と同様にして、市
販のメチル=4−ホルミルベンゾアート(525 mg, 3.2
mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチル)−2−
ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−2−ブタノール(1.0 g,
2.8 mmol)及びp−トルエンスルホン酸・1水和物(95
2 mg, 5.0 mmol)とを反応させ処理することにより、メ
チル=4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]ベンゾアートを白色固体として936 mg(収率67
%)得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、
白色プリズム状結晶を得た。
【0300】融点114℃。
【0301】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.75 (1H, t, J=11 Hz), 3.77 (1H, t, J=11
Hz), 3.92 (3H, s), 4.41 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz),
4.53 (1H, ddd, J=11, 5,2 Hz), 4.84 (1H, d, J=14 H
z), 5.03 (1H, s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.52(1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.57 (2H, d,
J=8 Hz), 7.79 (2H, s), 8.06 (2H, d, J=8 Hz)。
【0302】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3421, 17
22, 1279, 1139。
【0303】マススペクトル m/z (FAB):506 (M++1)。
【0304】元素分析値:C24H25F2N3O5Sとして計算
値:C, 57.02; H, 4.99; N,8.31; F, 7.52。分析値:C,
57.03; H, 5.10; N, 8.32; F, 7.62。
【0305】比旋光度[α]D 25 -81°(c=0.56, CHC
l3)。 (2)実施例3−(4)と同様にして、市販の4−(ト
リフルオロメトキシ)アニリン(123 mg, 0.69 mmol)
と、トリメチルアルミニウム(0.64 ml, 1.07M n-ヘキ
サン溶液、0.69 mmol)及び(1)で得たメチル=4−
[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベン
ゾアート(100mg, 0.20 mmol)とを反応させ、処理する
ことにより、標記目的化合物122 mg(収率 95 %)を白
色固体として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再
結晶し、白色粉状結晶を得た。
【0306】融点180℃。
【0307】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.78 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.54 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.04 (1
H, s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.53 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.22 (2H, d, J=8 Hz), 7.3-7.5 (1H, m),
7.61 (2H, d, J=8 Hz),7.67 (2H, d, J=8 Hz), 7.79 (2
H ,s), 7.87 (2H, d, J=8 Hz), 7.97 (1H, bs)。
【0308】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3390, 16
56, 1511, 1265, 1140。
【0309】マススペクトル m/z (FAB):651 (M++1)。
【0310】元素分析値:C30H27F5N4O5Sとして計算
値:C, 55.38; H, 4.18; N,8.61; F, 14.60。分析値:
C, 55.35; H, 4.13; N, 8.52; F, 14.32。
【0311】比旋光度[α]D 25 -60°(c=0.55, CHC
l3)。 実施例13 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−(トリフルオロメチルチオ)ベンズアニリ
ド(例示化合物8−1)
【0312】
【化29】
【0313】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−(トリフルオロメチルチオ)アニリン(230 mg, 1.2
mmol)と、トリメチルアルミニウム(1.1 ml, 1.07M n-
ヘキサン溶液、1.2 mmol)及び実施例12−(1)で得
たメチル=4−[トランス−5−[[(1R,2R)−
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ
−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール
−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−
2−イル]ベンゾアート(150mg, 0.30 mmol)とを反応
させ、処理することにより、標記目的化合物184 mg(収
率 93 %)を無色油状物として得た。これを酢酸エチル
−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を得た。
【0314】融点95℃。
【0315】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=1 Hz), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.55 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.64 (2H, d,
J=8 Hz), 7.67 (2H, d,J=8 Hz), 7.74 (2H, d, J=8 H
z), 7.80 (2H ,s), 7.87 (1H, bs), 7.89 (2H, d,J=8 H
z)。
【0316】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3320, 16
67, 1527, 1139, 1122。
【0317】マススペクトル m/z (FAB):667 (M++1)。
【0318】比旋光度[α]D 25 -64°(c=0.54, CHC
l3)。 実施例14 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−メチルベンズアニリド(例示化合物9−
1)
【0319】
【化30】
【0320】実施例3−(4)と同様にして、市販のp
−トルイジン(128 mg, 1.2 mmol)と、トリメチルアル
ミニウム(1.1 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、1.2 mmol)
及び実施例12−(1)で得たメチル=4−[トランス
−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンゾアート
(150mg, 0.30 mmol)とを反応させ、処理することによ
り、標記目的化合物166 mg(収率 96 %)を薄黄色油状
物として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶
し、白色粉状結晶を得た。
【0321】融点101℃。
【0322】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 2.35 (3H,s), 3.36 (1H, q, J=
7 Hz), 3.4-3.6 (1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.7
8 (1H, t, J=11 Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz),
4.54 (1H, ddd, J=11, 5,2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 H
z), 5.05 (1H, s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.54(1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.18 (2H, d, J=8 Hz), 7.3-7.4
(1H, m), 7.52 (2H, d, J=8 Hz), 7.61 (2H, d, J=8 H
z), 7.73 (1H ,bs), 7.80 (2H, s), 7.88 (2H, d, J=8
Hz)。
【0323】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3322, 16
66, 1515, 1139。
【0324】マススペクトル m/z (FAB):581 (M++1)。
【0325】比旋光度[α]D 25 -70°(c=0.50, CHC
l3)。 実施例15 4’−ブロモ−4−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物10−
1)
【0326】
【化31】
【0327】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−ブロモアニリン(205 mg, 1.2 mmol)と、トリメチル
アルミニウム(1.1 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、1.2 mm
ol)及び実施例12−(1)で得たメチル=4−[トラ
ンス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンゾア
ート(150mg, 0.30 mmol)とを反応させ、処理すること
により、標記目的化合物182 mg(収率 95 %)を白色固
体として得た。これを酢酸エチルより再結晶し、白色粉
状結晶を得た。
【0328】融点221℃。
【0329】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.78 (1H, t, J=11
Hz), 4.41 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=1 Hz), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.54 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.49 (2H, d,
J=9 Hz), 7.56 (2H, d,J=9 Hz), 7.62 (2H, d, J=9 H
z), 7.76 (1H ,bs), 7.80 (2H, s), 7.88 (2H, d,J=9 H
z)。
【0330】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3399, 16
60, 1529, 1139。
【0331】マススペクトル m/z (FAB):645 (M++1)。
【0332】元素分析値:C29H27BrF2N4O4Sとして計算
値:C, 53.96; H, 4.22; N,8.68; F,5.89。分析値:C,
53.86; H, 4.32; N, 8.55; F, 5.98。
【0333】比旋光度[α]D 25 -66°(c=0.64, CHC
l3)。 実施例16 3’−クロロ−4’−シアノ−4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物11−1)
【0334】
【化32】
【0335】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−アミノ−2−クロロベンゾニトリル(182 mg, 1.2 mm
ol)と、トリメチルアルミニウム(1.1 ml, 1.07M n-ヘ
キサン溶液、1.2 mmol)及び実施例12−(1)で得た
メチル=4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2
−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−
1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−
1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2
−イル]ベンゾアート(150mg, 0.30 mmol)とを反応さ
せ、処理することにより、標記目的化合物167 mg(収率
90 %)を無色油状物として得た。これを酢酸エチル−
イソプロピルエーテルより再結晶し、白色粉状結晶を得
た。
【0336】融点115℃。
【0337】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.78 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=1 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.54 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.2-7.4 (1H, m), 7.6-7.7 (4H,
m), 7.80 (2H, s), 7.88(2H, d, J=8 Hz), 7.98 (1H ,
bs), 8.02 (1H, d, J=2 Hz)。
【0338】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3426, 22
29, 1685, 1503, 1139, 1077。
【0339】マススペクトル m/z (FAB):626 (M++1)。
【0340】比旋光度[α]D 25 -59°(c=0.55, CHC
l3)。 実施例17 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−N−(4−ピリジル)ベンズアミド及びそのシス
異性体(例示化合物12−1)
【0341】
【化33】
【0342】
【化34】
【0343】(1)実施例1−(1)と同様にして、市
販の4−アミノピリジン(159 mg, 1.7 mmol)と、トリ
エチルアミン(0.38 ml, 2.7 mmol)及び4−ホルミル
ベンゾイル=クロリド(400 mg, 2.4 mmol)とを反応さ
せ、処理することにより得られた結晶性の残留物を、テ
トラヒドロフラン−ヘキサン混合溶媒より再結晶し、4
−ホルミル−N−(4−ピリジル)ベンズアミド214 mg
(収率 56 %)を白色粉状結晶として得た。
【0344】融点161℃。
【0345】NMR スペクトル(400 MHz, CDCl3)δppm
:7.79 (2H, d, J=6 Hz), 8.08 (2H,d, J=8 Hz), 8.15
(2H, d, J=8 Hz), 8.51 (2H, d, J=6 Hz), 10.13 (1H,
s),10.81 (1H, s)。
【0346】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3234, 17
00, 1596, 1512, 1330。
【0347】マススペクトル m/z (EI):226 (M+), 133
(100%)。 (2)実施例3−(3)と同様にして、(1)で得た4
−ホルミル−N−(4−ピリジル)ベンズアミド(200
mg, 0.88 mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ル(318 mg, 0.88 mmol)及びp−トルエンスルホン酸
・1水和物(469 mg, 2.5 mmol)とを反応させ、処理す
ることにより、標記目的化合物であるトランス異性体を
白色固体として187 mg(収率37%)、シス異性体を無色
油状物として86 mg(収率17%)得た。トランス異性体
は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を
得た。 トランス異性体 融点133℃。
【0348】NMR スペクトル(400MHz, CD3OD)δppm :
1.20 (3H, d, J=7 Hz), 3.3-3.5 (1H, m), 3.62 (1H,
q, J=7 Hz), 3.82 (1H, t, J=11 Hz),3.82 (1H, t, J=1
1 Hz), 4.4-4.5 (2H, m), 4.92 (1H, d, J=14 Hz), 5.0
6 (1H, d, J=14 Hz), 5.63 (1H, s), 6.7-7.0 (2H, m),
7.2-7.4 (1H, m), 7.64 (2H, d, J=8 Hz), 7.71 (1H,
s), 7.84 (2H, d, J=7 Hz), 7.95 (2H, d, J=8 Hz), 8.
23 (1H, s), 8.44 (2H,d, J=7 Hz)。
【0349】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3414, 16
84, 1593, 1139。
【0350】マススペクトル m/z (FAB):568 (M++1)。
【0351】比旋光度[α]D 25 -42°(c=0.45, CH3O
H)。 シス異性体 NMR スペクトル(400MHz, CD3OD)δppm :1.20 (3H, d,
J=7 Hz), 3.12(1H, s), 3.65 (1H, q, J=7 Hz), 4.3-
4.6 (4H, m), 4.93 (1H, d, J=14 Hz), 5.17 (1H, d, J
=14 Hz), 5.72 (1H, s), 6.7-7.0 (2H, m), 7.3-7.4 (1
H, m), 7.67 (2H, d, J=8 Hz), 7.68 (1H, s), 7.84 (2
H, d, J=7 Hz), 7.96 (2H, d, J=8 Hz),8.25 (1H, s),
8.44 (2H, d, J=7 Hz)。
【0352】マススペクトル m/z (FAB):568 (M++1)。 実施例18 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−ニトロベンズアニリド(例示化合物13−
1)
【0353】
【化35】
【0354】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−ニトロアニリン(165 mg, 1.2 mmol)と、トリメチル
アルミニウム(1.1 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、1.2 mm
ol)及び実施例12−(1)で得たメチル=4−[トラ
ンス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピ
ル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンゾア
ート(150mg, 0.30 mmol)とを反応させ、処理すること
により、標記目的化合物169 mg(収率 93 %)を薄オレ
ンジ色固体として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンよ
り再結晶し、薄黄色綿状結晶を得た。
【0355】融点189℃。
【0356】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.37 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=1 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.55 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.65 (2H, d,
J=9 Hz), 7.80 (2H, s),7.86 (2H, d, J=9 Hz), 7.90
(2H, d, J=9 Hz), 8.09 (1H ,bs), 8.27 (2H, d,J=9 H
z)。
【0357】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3397, 16
81, 1501, 1140。
【0358】マススペクトル m/z (FAB):612 (M++1)。
【0359】元素分析値:C29H27F2N5O6Sとして計算
値:C, 56.95; H, 4.45; N,11.45; F,6.21。分析値:C,
57.24; H, 4.25; N, 11.32; F, 6.13。
【0360】比旋光度[α]D 25 -62°(c=0.51, CHC
l3)。 実施例19 N−(4−シアノ−1−ナフチル)−4−[トランス−
5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアミド
(例示化合物38−1)
【0361】
【化36】
【0362】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−アミノ−1−ナフタレンカルボニトリル(200 mg, 1.
2 mmol)と、トリメチルアルミニウム(1.1 ml, 1.07M
n-ヘキサン溶液、1.2 mmol)及び実施例12−(1)で
得たメチル=4−[トランス−5−[[(1R,2R)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキ
シ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン
−2−イル]ベンゾアート(150mg, 0.30 mmol)とを反
応させ、処理することにより、標記目的化合物73 mg
(収率 38 %)を薄黄色油状物として得た。これを酢酸
エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を得た。
【0363】融点109℃。
【0364】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.37 (1H,q, J=7 Hz), 3.5-3.6
(1H, m), 3.78 (1H, t, J=11 Hz), 3.81 (1H, t, J=11
Hz), 4.44 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.57 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.06 (1
H, s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.58 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.2-7.5 (1H, m), 7.70 (2H, d, J=8 Hz),
7.80 (2H, s), 7.6-7.8(2H, m), 7.9-8.1 (2H, m), 8.0
0 (2H, d, J=8 HZ), 8.33 (1H ,d, J=8 Hz), 8.43 (1H,
d, J=8 Hz), 8.46 (1H, bs)。
【0365】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3409, 22
21, 1662, 1528, 1139。
【0366】マススペクトル m/z (FAB):642 (M++1)。
【0367】比旋光度[α]D 25 -62°(c=0.58, CHC
l3)。 実施例20 4’−シアノ−4−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]−2’,3’,5’,6’−テトラフ
ルオロベンズアニリド(例示化合物14−1)
【0368】
【化37】
【0369】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−アミノ−2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニト
リル(227 mg, 1.2 mmol)と、トリメチルアルミニウム
(1.1 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、1.2 mmol)及び実施
例12−(1)で得たメチル=4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンゾアート(150mg,
0.30 mmol)とを反応させ、処理することにより、標記
目的化合物84 mg(収率 42 %)を無色油状物として得
た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉
状結晶を得た。
【0370】融点182℃。
【0371】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.5-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.43 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.56 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=14 Hz), 5.06 (1H, s), 5.55 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.66 (1H, s), 7.67 (2
H, d, J=8 Hz), 7.80 (2H, s), 7.94 (2H, d, J=8 H
z)。
【0372】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3290, 22
45, 1684, 1505, 1140。
【0373】マススペクトル m/z (FAB):664 (M++1)。
【0374】比旋光度[α]D 25 -61°(c=0.49, CHC
l3)。 実施例21 3’,4’−ジシアノ−4−[トランス−5−[[(1
R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−
ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物1
5−1)
【0375】
【化38】
【0376】実施例3−(4)と同様にして、市販の4
−アミノフタロニトリル(170 mg,1.2 mmol)と、トリ
メチルアルミニウム(1.1 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、
1.2mmol)及び実施例12−(1)で得たメチル=4−
[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベン
ゾアート(150mg, 0.30 mmol)とを反応させ、処理する
ことにより、標記目的化合物129 mg(収率 71 %)を黄
色油状物として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより
再結晶し、薄黄色粉状結晶を得た。
【0377】融点182℃。
【0378】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.24 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.56 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=14 Hz), 5.05 (1H, d, J=1 Hz), 5.55 (1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.67 (2H, d,
J=8 Hz), 7.80 (2H, s),7.80 (1H, d, J=8 Hz), 7.89
(2H, d, J=8 Hz), 8.00 (1H, dd, J=8, 2 Hz), 8.14 (1
H, s), 8.27 (1H, d, J=2 Hz)。
【0379】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3341, 22
32, 1688, 1139。
【0380】マススペクトル m/z (FAB):617 (M++1)。
【0381】比旋光度[α]D 25 -63°(c=0.60, CHC
l3)。 実施例22 4’−アセチル−4−[トランス−5−[[(1R,2
R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
サン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物16−
1)
【0382】
【化39】
【0383】(1)実施例1−(1)と同様にして、市
販のp−アミノアセトフェノン(309mg, 2.3 mmol)
と、トリエチルアミン(0.48 ml, 3.4 mmol)及び4−
ホルミルベンゾイル=クロリド(500 mg, 3.0 mmol)と
を反応させ、処理した。得られた結晶性の残留物をテト
ラヒドロフラン−ヘキサン混合溶媒より再結晶し、4’
−アセチル−4−ホルミルベンズアニリド552 mg(収率
90 %)を薄黄色の粉状結晶として得た。
【0384】融点174℃。
【0385】NMR スペクトル(400 MHz, DMSO-d6)δppm
:2.56 (3H, s), 7.95 (2H, d, J=8 Hz), 8.00 (2H,
d, J=8 Hz), 8.07 (2H, d, J=8 Hz), 8.16 (2H, d, J=8
Hz),10.13 (1H, s), 10.77 (1H, bs)。
【0386】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3348, 17
03, 1679, 1659, 1529。
【0387】マススペクトル m/z (EI):267 (M+), 133
(100%)。 (2)実施例3−(3)と同様にして、(1)で得た
4’−アセチル−4−ホルミルベンズアニリド(200 m
g, 0.75 mmol)と、(2R,3R)−2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ル(256 mg, 0.71 mmol)及びp−トルエンスルホン酸
・1水和物(243 mg, 1.3 mmol)とを反応させ、処理す
ることにより、標記目的化合物であるトランス異性体を
白色固体として280 mg(収率65%)得た。トランス異性
体は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶
を得た。 トランス異性体 融点171℃。
【0388】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 2.61 (3H,s), 3.3-3.4 (1H,
m), 3.4-3.6 (1H, m), 3.77 (1H, t, J=11 Hz), 3.79
(1H, t,J=11 Hz), 4.42 (1H, m), 4.55 (1H, ddd, J=1
1, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1H, s),
5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.55 (1H, s), 6.7-6.8 (2H,
m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.64 (2H, d, J=8 Hz), 7.77 (2
H, d, J=8 Hz), 7.80 (2H, s), 7.90 (2H, d, J=8 Hz),
7.94 (1H, s), 8.00 (2H, d, J=8 Hz)。
【0389】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3347, 16
77, 1527, 1139。
【0390】マススペクトル m/z (FAB):609 (M++1)。
【0391】元素分析値:C31H30F2N4O5Sとして計算
値:C, 61.17; H, 4.97; N,9.21; F, 6.24。分析値:C,
61.24; H, 4.93; N, 9.00; F, 6.20。
【0392】比旋光度[α]D 25 -59°(c=0.54, CHC
l3)。 実施例23 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−4’−ヒドロキシベンズアニリド(例示化合物2
7−1)
【0393】
【化40】
【0394】(1)実施例3−(4)と同様にして、J.
Org. Chem., 54(1)巻, 51 頁(1989年)に記載された
4−(t−ブチルジメチルシロキシ)アニリン(266 mg,
1.2 mmol)と、トリメチルアルミニウム(1.1 ml, 1.0
7M n-ヘキサン溶液、1.2 mmol)及び実施例12−
(1)で得たメチル=4−[トランス−5−[[(1
R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−
ジオキサン−2−イル]ベンゾアート(150mg, 0.30 mm
ol)とを反応させ、処理することにより、4’−(t−
ブチルジメチルシロキシ)−4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド182 mg
(収率 88 %)を無色油状物として得た。
【0395】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
0.20 (6H, s), 0.99 (9H, s), 1.21(3H, d, J=7 Hz),
3.36 (1H, q, J=7 Hz), 3.4-3.6 (1H, m), 3.76 (1H,
t, J=11 Hz), 3.78 (1H, t, J=11 Hz), 4.42 (1H, ddd,
J=11, 5, 2 Hz), 4.54 (1H,ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.8
5 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.05(1
H, d, J=1 Hz), 5.53 (1H, s), 6.7-6.8 (2H, m), 6.85
(2H, d, J=8 Hz), 7.2-7.4 (1H, m), 7.48 (2H, d, J=
8 Hz), 7.60 (2H, d, J=8 HZ), 7.69 (1H, s),7.80 (2
H, s), 7.87 (2H, d, J=8 Hz)。
【0396】マススペクトル m/z (FAB):697 (M++1)。 (2)(1)で得た4’−(t−ブチルジメチルシロキ
シ)−4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1
−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1
−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−
イル]ベンズアニリド(186 mg, 0.27 mmol)のテトラ
ヒドロフラン(6 ml)溶液を0℃に冷却し撹拌した中
へ、テトラ−n−ブチルアンモニウム=フルオリド(0.
40 ml, 東京化成工業(株)製、1 mol/lテトラヒドロフ
ラン溶液、0.40 mmol)を滴下した。混合物を0℃で20分
間撹拌した後、0℃で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、混合物を水と酢酸エチルに分配した。有機層を飽
和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下で溶媒を除き、得られた結晶性の残留物をテトラヒ
ドロフラン−酢酸エチル混合溶媒より再結晶し、標記目
的化合物136 mg(収率 87 %)を白色の粉状結晶として
得た。
【0397】融点254℃。
【0398】NMR スペクトル(400MHz, DMSO-d6)δppm
:1.10 (3H, d, J=7 Hz), 3.3-3.5(1H, m), 3.57 (1H,
q, J=7 Hz), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.76 (1H, t, J
=11Hz), 4.3-4.5 (2H, m), 4.81 (1H, d, J=14 Hz), 4.
90 (1H, d, J=14 Hz), 5.66(1H, s), 6.01 (1H, s), 6.
74 (2H, d, J=9 Hz), 6.9-7.0 (1H, m), 7.1-7.2 (1H,
m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.52 (2H, d, J=9 Hz), 7.54 (2
H, d, J=9 Hz), 7.67 (1H, s), 7.94 (2H, d, J=9 Hz),
8.27(1H, s), 9.26 (1H, bs), 10.05 (1H,bs)。
【0399】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3286, 16
52, 1513, 1139。
【0400】マススペクトル m/z (FAB):583 (M++1)。
【0401】比旋光度[α]D 25 -50°(c=0.20, TH
F)。 実施例24 4’−アセトキシ−4−[トランス−5−[[(1R,
2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒ
ドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオ
キサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物17−
1)
【0402】
【化41】
【0403】実施例23−(2)で得た4−[トランス
−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]−4’−ヒドロ
キシベンズアニリド(40 mg, 0.07 mmol)の乾燥ピリジ
ン(3 ml)溶液を0℃に冷却し撹拌した中へ、無水酢酸
(1.5 ml)を滴下した。混合物を室温で1晩撹拌した
後、0℃で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、混合
物を水と酢酸エチルに分配した。有機層を飽和食塩水で
洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を除き、標記目的化合物43 mg(収率 100%)を無色油状
物として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結晶
し、白色粉状結晶を得た。
【0404】融点127℃。
【0405】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 2.31 (3H,s), 3.36 (1H, q, J=
7 Hz), 3.4-3.6 (1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.7
8 (1H, t, J=11 Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz),
4.55 (1H, ddd, J=11, 5,2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 H
z), 5.05 (1H, s), 5.06 (1H, d, J=14 Hz), 5.54(1H,
s), 6.7-6.8 (2H, m), 7.11 (2H, d, J=8 Hz),7.3-7.4
(1H, m), 7.62 (2H, d, J=8 Hz), 7.66 (2H, d, J=8 H
z), 7.80 (3H, s), 7.88 (2H, d, J=8 Hz)。
【0406】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3372, 16
70, 1509, 1139。
【0407】マススペクトル m/z (FAB):625 (M++1)。
【0408】比旋光度[α]D 25 -63°(c=0.55, CHC
l3)。 実施例25 4’−シアノ−2’−フルオロ−4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示
化合物18−1)
【0409】
【化42】
【0410】(1)市販の3,4−ジフルオロベンゾニ
トリル(2.0 g, 14.4 mmol)の乾燥ジエチレングリコー
ル=ジメチルエーテル(10ml)溶液を0℃に冷却し撹拌
した中へ、4−メトキシベンジルアミン(5.6 ml, 43.1
mmol)を滴下した。混合物を120℃で1時間撹拌した
後、室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、混合
物を水と酢酸エチルに分配した。有機層を飽和食塩水で
洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を除き、得られた結晶性の残留物にヘキサンを加え、3
−フルオロ−4−[(4−メトキシベンジル)アミノ]
ベンゾニトリル2.26g(収率 61 %)を白色の綿状結晶と
して得た。
【0411】融点113℃。
【0412】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
3.81 (3H, s), 4.34 (2H, d, J=6 Hz), 4.77 (1H, bs),
6.65 (1H, t, J=9 Hz), 6.90 (2H, d, J=9 Hz), 7.2-
7.3 (4H, m)。
【0413】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3376, 22
11, 1356, 1248。
【0414】マススペクトル m/z (EI):256 (M+), 121
(100%)。 (2)(1)で得た3−フルオロ−4−[(4−メトキ
シベンジル)アミノ]ベンゾニトリル(1.0 g, 3.9 mmo
l)の乾燥ジクロロメタン(20 ml)溶液を0℃に冷却し
撹拌した中へ、トリフルオロ酢酸(1ml)を滴下した。
混合物を室温で1晩撹拌した後、0℃で飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を注ぎ、混合物を水と酢酸エチルに分配
した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下で溶媒を除き、得られた油状の残
渣を、シリカゲルを用いるカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:6)混合溶媒で溶出
して、4−アミノ−3−フルオロベンゾニトリル252 mg
(収率 47 %)を薄オレンジ色の固体として得た。これ
を酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を
得た。
【0415】融点84℃。
【0416】NMR スペクトル(400MHz, CDCl3)δppm :
4.23 (2H, bs), 6.76 (1H, t, J=9Hz), 7.2-7.3 (2H,
m)。
【0417】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3449, 33
53, 2224, 1641。
【0418】マススペクトル m/z (EI):136 (M+, 100
%)。 (3)実施例3−(4)と同様にして、(2)で得た4
−アミノ−3−フルオロベンゾニトリル(129 mg, 0.95
mmol)と、トリメチルアルミニウム(0.89 ml,1.07M n
-ヘキサン溶液、0.95 mmol)及び実施例12−(1)で
得たメチル=4−[トランス−5−[[(1R,2R)
−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキ
シ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン
−2−イル]ベンゾアート(120mg, 0.24 mmol)とを反
応させ、処理することにより、標記目的化合物134 mg
(収率 92 %)を白色固体として得た。これを酢酸エチ
ル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶を得た。
【0419】融点136℃。
【0420】NMR スペクトル(500MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=14 Hz), 5.05 (1H, s), 5.55 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.3-7.4 (1H, m), 7.45 (1H, d, J=12 Hz),
7.53 (1H, d, J=8 Hz), 7.66 (2H, d, J=8 Hz), 7.79
(2H, s), 7.91 (2H, d, J=8 Hz), 8.22 (1H, bd, J=4 H
z), 8.73 (1H, t, J=8 Hz)。
【0421】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3435, 22
32, 1686, 1520, 1139。
【0422】マススペクトル m/z (FAB):610 (M++1)。
【0423】比旋光度[α]D 25 -61°(c=0.57, CHC
l3)。 実施例26 N−(4−シアノベンジル)−4−[トランス−5−
[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアミド及びその
シス異性体(例示化合物19−1)
【0424】
【化43】
【0425】
【化44】
【0426】(1)実施例2−(1)と同様にして、J.
Am. Chem. Soc., 81巻, 4328頁(1959年)に記載され
た4−シアノベンジルアミン(329 mg, 2.5 mmol)、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.91 ml, 5.2 m
mol)、4−ホルミルベンゾイル=クロリド(350 mg,
2.1 mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(触媒
量)とを反応させ、処理することにより、N−(4−シ
アノベンジル)−4−ホルミルベンズアミド308 mg(収
率 56 %)を白色の固体として得た。これを酢酸エチル
より再結晶し、白色綿状結晶を得た。
【0427】融点170℃。
【0428】NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3)δppm
:4.74 (2H, d, J=6 Hz), 6.59 (1H,bs), 7.48 (2H,
d, J=8 Hz), 7.65 (2H, d, J=8 Hz), 7.95 (2H, d, J=8
Hz),7.99 (2H, d, J=8 Hz), 10.10 (1H, s)。
【0429】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3319, 22
23, 1706, 1642, 1542。
【0430】マススペクトル m/z (EI):264 (M+), 133
(100%)。
【0431】元素分析値:C16H12N2O2として計算値:C,
72.72; H, 4.58; N,10.60。分析値:C, 72.89; H, 4.8
3; N, 10.51。 (2)実施例1−(2)と同様にして、(1)で得たN
−(4−シアノベンジル)−4−ホルミルベンズアミド
(200 mg, 0.76 mmol)と、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒド
ロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(237 mg, 0.66 mmol)及びp−トルエンス
ルホン酸・1水和物(151 mg, 0.79 mmol)とを反応さ
せ、処理することにより、標記目的化合物であるトラン
ス異性体を白色固体として137 mg(収率34%)、シス異
性体を白色固体として82 mg(収率21%)得た。トラン
ス異性体はテトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶
し、白色粉状結晶を得た。シス異性体は酢酸エチルより
再結晶し、白色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点188℃。
【0432】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.21 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.75 (1H, t, J=11 Hz), 3.77 (1H, t, J=11
Hz), 4.40 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.53 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.72 (2H, d, J=6 Hz), 4.84 (1H,
d, J=14 Hz), 5.04 (1H, s), 5.05 (1H, d, J=14 Hz),
5.52 (1H, s), 6.51 (1H, bt), 6.7-6.8 (2H, m), 7.3
-7.5 (1H, m), 7.46 (2H, d, J=8 Hz), 7.59 (2H, d, J
=8 Hz), 7.65 (2H, d, J=8 Hz), 7.79 (2H, s), 7.82
(2H, d, J=8 Hz)。
【0433】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3302, 22
29, 1636, 1541, 1139。
【0434】マススペクトル m/z (FAB):606 (M++1)。
【0435】比旋光度[α]D 25 -64°(c=0.50, CHC
l3)。 シス異性体 融点171℃。
【0436】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.20 (1H,t, J=2 Hz), 3.43 (1
H, q, J=7 Hz), 4.2-4.5 (4H, m), 4.71 (2H, d, J=6 H
z),4.86 (1H, d, J=14 Hz), 4.95 (1H, s), 5.15 (1H,
d, J=14 Hz), 5.64 (1H, s), 6.52 (1H, bt, J=6 Hz),
6.6-6.9 (2H, m), 7.3-7.5 (1H, m), 7.45 (2H, d,J=8
Hz), 7.62 (2H, d, J=8 Hz), 7.64 (2H, d, J=8 Hz),
7.78 (2H, d, J=8 Hz), 7.79 (1H, s), 7.83 (1H, s)。
【0437】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3283, 22
29, 1634, 1543, 1135。
【0438】マススペクトル m/z (FAB):606 (M++1)。
【0439】比旋光度[α]D 25 -75°(c=0.53, CHC
l3)。 実施例27 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−N−(2−チアゾリル)ベンズアミド及びそのシ
ス異性体(例示化合物20−1)
【0440】
【化45】
【0441】
【化46】
【0442】(1)実施例2−(1)と同様にして、市
販の2−アミノチアゾール(333 mg,3.3 mmol)と、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.21 ml, 7.0 m
mol)、4−ホルミルベンゾイル=クロリド(468 mg,
2.8 mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(触媒
量)とを反応させ、処理することにより、4−ホルミル
−N−(2−チアゾリル)ベンズアミド355 mg(収率 5
5 %)を薄黄色の固体として得た。これを酢酸エチル−
ヘキサンより再結晶し、薄黄色粉状結晶を得た。
【0443】融点189℃。
【0444】NMR スペクトル(270 MHz, CDCl3)δppm
:7.02 (1H, d, J=4 Hz), 7.14 (1H,d, J=4 Hz), 8.05
(2H, d, J=8 Hz), 8.17 (2H, d, J=8 Hz), 10.15 (1H,
s),11.92 (1H, bs)。
【0445】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3149, 16
91, 1671, 1549。
【0446】マススペクトル m/z (EI):232 (M+), 133
(100%)。 (2)実施例1−(2)と同様にして、(1)で得た4
−ホルミル−N−(2−チアゾリニル)ベンズアミド
(200 mg, 0.86 mmol)と、(2R,3R)−2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒド
ロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−
(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−
ブタノール(270 mg, 0.75 mmol)及びp−トルエンス
ルホン酸・1水和物(357 mg, 1.88 mmol)とを反応さ
せ、処理することにより、標記目的化合物であるトラン
ス異性体を白色油状物として64 mg(収率15%)、シス
異性体を無色油状物として29 mg(収率7%)得た。トラ
ンス異性体はテトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶
し、白色粉状結晶を得た。 トランス異性体 融点108℃。
【0447】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.77 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.43 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.56 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, s), 5.05 (1H, d, J=14 Hz), 5.56 (1H, s), 6.7-6.
8 (3H, m), 7.01 (1H, d, J=4 Hz), 7.2-7.4 (1H, m),
7.31 (1H, d, J=4 Hz),7.66 (2H, d, J=8 Hz), 7.80 (2
H, s), 8.00 (2H, d, J=8 Hz)。
【0448】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3409, 16
72, 1543, 1139。
【0449】マススペクトル m/z (FAB):574 (M++1)。
【0450】比旋光度[α]D 25 -30°(c=0.09, MeO
H)。 シス異性体 融点171℃。
【0451】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.23 (3H, d, J=7 Hz), 3.22 (1H,t, J=2 Hz), 3.47 (1
H, q, J=7 Hz), 4.2-4.5 (4H, m), 4.87 (1H, d, J=14
Hz), 4.99 1H, s), 5.16 (1H, d, J=14 Hz), 5.68 (1H,
s), 6.6-6.8 (3H, m), 7.00 (1H, d, J=4 Hz), 7.30
(1H, d, J=4 Hz), 7.3-7.5 (1H, m), 7.69 (2H, d, J=8
Hz), 7.78 (1H, s), 7.80 (1H, s), 8.01 (2H, d, J=8
Hz)。
【0452】マススペクトル m/z (FAB):574 (M++1)。 実施例28 N−(ベンゾチアゾール−2−イル)−4−[トランス
−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H
−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チ
オ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアミド及
びそのシス異性体(例示化合物39−1)
【0453】
【化47】
【0454】
【化48】
【0455】実施例1−(1)と同様にして、市販の2
−アミノべンゾチアゾール(416 mg, 2.8 mmol)とトリ
エチルアミン(0.62 ml, 4.4 mmol)を乾燥テトラヒド
ロフラン(6 ml)に溶かし、0℃にて撹拌した中へ、4
−ホルミルベンゾイル=クロリド(561 mg, 3.33 mmo
l)の乾燥テトラヒドロフラン(6 ml)溶液を滴下し
た。混合物を0℃にて2時間撹拌した後、氷浴中で飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を水と酢酸エチ
ルに分配した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で順に洗い、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下で溶媒を除き、得られた結晶性の残
留物を酢酸エチルより再結晶し、薄黄色粉状結晶 346 m
gを得た。実施例3−(3)と同様にして、その薄黄色
粉状結晶 300 mgと、(2R,3R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−3−[[1−(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル]チオ]−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−2−ブタノー
ル(258 mg, 0.72 mmol)及びp−トルエンスルホン酸
・1水和物(685 mg, 3.6 mmol)とを反応させ、処理す
ることにより、標記目的化合物であるトランス異性体を
無色油状物として141 mg(収率31%)、シス異性体を無
色油状物として63 mg(収率14%)得た。トランス異性
体は酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、白色粉状結晶
を得た。 トランス異性体 融点107℃。
【0456】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.22 (3H, d, J=7 Hz), 3.36 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.76 (1H, t, J=11 Hz), 3.79 (1H, t, J=11
Hz), 4.42 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.55 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.85 (1H, d, J=14 Hz), 5.05 (1
H, d, J=14 Hz), 5.06 (1H, s), 5.55 (1H, s), 6.7-6.
8 (2H, m), 7.2-7.5 (3H, m), 7.67 (2H, d, J=8 Hz),
7.73 (1H, d, J=8 Hz),7.80 (2H, s), 7.86 (1H, d, J=
8 Hz), 8.01 (2H, d, J=8 Hz), 9.98 (1H, bs)。
【0457】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3409, 16
78, 1539, 1139。
【0458】マススペクトル m/z (FAB):624 (M++1)。
【0459】比旋光度[α]D 25 -64°(c=0.59, CHC
l3)。 シス異性体 NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :1.23 (3H, d,
J=7 Hz), 3.23 (1H,t, J=2 Hz), 3.44 (1H, q, J=7 H
z), 4.2-4.5 (4H, m), 4.87 (1H, d, J=14 Hz), 4.98
H, s), 5.15 (1H, d, J=14 Hz), 5.67 (1H, s), 6.6-6.
8 (2H, m), 7.2-7.5 (3H, m), 7.70 (2H, d, J=8 Hz),
7.75 (1H, d, J=8 Hz), 7.78 (1H, s), 7.80 (1H, s),
7.86 (1H, d, J=8 Hz), 8.01 (2H, d, J=8 Hz), 9.97
(1H, bs)。
【0460】マススペクトル m/z (FAB):624 (M++1)。 実施例29 4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]−N−[(1−ナフチル)メチル]ベンズアミド
(例示化合物21−1)
【0461】
【化49】
【0462】実施例3−(4)と同様にして、市販の1
−ナフタレンメチルアミン(187 mg, 1.2 mmol)と、ト
リメチルアルミニウム(1.1 ml, 1.07M n-ヘキサン溶
液、1.2 mmol)及び実施例12−(1)で得たメチル=
4−[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,
4−ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチ
ル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イ
ル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イ
ル]ベンゾアート(150mg, 0.30 mmol)とを反応させ、
処理することにより、標記目的化合物170 mg(収率 91
%)を白色固体として得た。これをジクロロメタン−ヘ
キサンより再結晶し、白色粉状結晶を得た。
【0463】融点97℃。
【0464】NMR スペクトル(270MHz, CDCl3)δppm :
1.19 (3H, d, J=7 Hz), 3.34 (1H,q, J=7 Hz), 3.4-3.6
(1H, m), 3.73 (1H, t, J=11 Hz), 3.75 (1H, t, J=11
Hz), 4.38 (1H, ddd, J=11, 5, 2 Hz), 4.51 (1H, dd
d, J=11, 5, 2 Hz), 4.83 (1H, d, J=14 Hz), 5.02 (1
H, s), 5.03 (1H, d, J=14 Hz), 5.10 (2H, d, J=5 H
z), 5.48 (1H, s), 6.32 (1H, bt, J=5 Hz), 6.7-6.8
(2H, m), 7.2-7.4 (1H, m), 7.4-7.6 (6H, m), 7.7-7.8
(4H, m), 7.8-8.0 (2H, m), 8.0-8.2 (1H, m)。
【0465】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3328, 16
46, 1539, 1139。
【0466】マススペクトル m/z (FAB):631 (M++1)。
【0467】比旋光度[α]D 25 -61°(c=0.59, CHC
l3)。 実施例30 4’−カルバモイル−4−[トランス−5−[[(1
R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−
ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド(例示化合物2
4−1)
【0468】
【化50】
【0469】実施例3−(4)と同様にして、市販のp
−アミノベンズアミド(162 mg, 1.2 mmol)と、トリメ
チルアルミニウム(2.2 ml, 1.07M n-ヘキサン溶液、2.
4 mmol)及び実施例12−(1)で得たメチル=4−
[トランス−5−[[(1R,2R)−2−(2,4−
ジフルオロフェニル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−
3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)プ
ロピル]チオ]−1,3−ジオキサン−2−イル]ベン
ゾアート(150mg, 0.30 mmol)とを反応させ、処理する
ことにより、標記目的化合物66 mg(収率 37 %)を白色
固体として得た。これを酢酸エチル−ヘキサンより再結
晶し、薄オレンジ色粉状結晶を得た。
【0470】融点230℃。
【0471】NMR スペクトル(400MHz, DMSO-d6)δppm
:1.11 (3H, d, J=7 Hz), 3.3-3.5(1H, m), 3.58 (1H,
q, J=7 Hz), 3.77 (2H, t, J=11 Hz), 4.3-4.5 (2H,
m), 4.81 (1H, d, J=14 Hz), 4.91 (1H, d, J=14 Hz),
5.67 (1H, s), 6.02 (1H, s),6.9-7.0 (1H, m), 7.1-7.
3 (3H, m), 7.58 (2H, d, J=8 Hz), 7.68 (1H, s), 7.8
-7.9 (5H, m), 8.00 (2H, d, J=8 Hz), 8.27 (1H, s),
10.48 (1H, s)。
【0472】IRスペクトルνmax KBr cm-1:3386, 16
59, 1526, 1139。
【0473】マススペクトル m/z (FAB):610 (M++1)。
【0474】比旋光度[α]D 25 -40°(c=0.18, MeO
H)。 試験例1In vitro抗真菌活性 化合物の抗真菌活性は、次の方法で測定した最少発育阻
止濃度(MIC)によって評価した。
【0475】使用した液体培地: Candida albicans及
びAspergillus fumigatusについては、0.165M 3−(モ
ルホリノ)プロパンスルホン酸緩衝RPMI1640培地(指示
薬なし、pH 7.0)を使用した。Cryptococcus neoforman
sについては、0.165M 3−(モルホリノ)プロパンスル
ホン酸緩衝Yeast Nitrogen Base(pH 7.0)を使用し
た。
【0476】接種菌液の調製方法: Candida albicans
及びCryptococcus neoformansは、被検菌液をSabouraud
寒天培地上で培養(35℃,48時間)し、直径1 mmのコ
ロニーおよそ5個を生理食塩水に縣濁し、縣濁液の透過
度をMcfarland 0.5に調製し、Candida albicansについ
てはこれを培地で1000倍希釈したものを、Cryptoco
ccus neoformansについてはこれを100倍希釈したも
のを接種菌液とした。Aspergillus fumigatusは、被検
菌株をPotato dextrose agar上で培養(35℃,5日間)
し、培地上の胞子を0.05% Tween 80添加生理食塩水で集
め、血球計数盤で胞子数が2.5×107/mlになるように調
製し、これを培地で1000倍希釈したものを接種菌液
とした。
【0477】薬剤液の調製方法: 薬剤は100%ジメチル
スルホキシドに溶解し、100%ジメチルスルホキシドで2
倍段階希釈した薬剤系列を調製し、ジメチルスルホキシ
ドの最終濃度が1%を超えないように培地で希釈した。
【0478】試験方法: 96穴マイクロプレートの各
ウェルに薬剤液を100μlずつ分注した。次に、各ウェル
に接種菌液を80μl、Alamar blue 液を20μl加えて混合
し、35℃(Aspergillus fumigatusについては30℃)で
培養した。判定は、570 nmにおける発育コントロールの
吸光度が0.6以上になった時点で行なった。薬剤無添加
コントロールに対して80%発育阻害する薬剤の最少濃度
(IC80)をMICとした。
【0479】化合物のMIC値が小さいほど抗真菌活性
は強い。
【0480】本発明の化合物(1)と特開平8−333
350号公報の実施例40の化合物(比較化合物
(A))を比較した結果を表2に示す。 表2 In vitro抗真菌活性 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― MIC値(μg/ml) 化合物1) ――――――――――――――――――――――――― Candida Cryptococcus Aspergillus albicans neoformans fumigatus SANK 51486 TIMM 1855 SANK 10569 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 0.016 0.063 0.125 実施例3 ≦0.008 0.063 0.063 実施例9 ≦0.008 0.25 2 実施例23 0.016 0.25 0.5 実施例26 0.016 0.25 0.25 ………………………………………………………………………………………… 比較化合物(A)2) 0.063 0.25 4 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 1)ジオキサン環上の置換基の配置はトランス。 2)比較化合物(A)は、以下の式で表される。
【0481】
【化51】
【0482】製剤例1ハードカプセル剤 標準二分式ハードゼラチンカプセルの各々に、下記組成
の化合物を充填することにより、単位カプセルを製造
し、洗浄後、乾燥する。
【0483】 実施例1の化合物 100 mg ラクトース 150 mg セルロース 50 mg ステアリン酸マグネシウム 6 mg 306mg 製剤例2ソフトカプセル剤 消化性油状物、例えば、大豆油、綿実油又はオリーブ油
中に入れた、実施例1の化合物の混合物を調製し、正置
換ポンプでゼラチン中に注入して、100 mgの活性成分を
含有するソフトカプセルを得て、洗浄後、乾燥する。製
剤例3錠剤 下記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用
いて湿式造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、一
錠490mgの錠剤とする。
【0484】 実施例1の化合物 100 mg コロイド性二酸化珪素 0.2 mg ステアリン酸マグネシウム 5 mg 微結晶性セルロース 275 mg デンプン 11 mg ラクトース 98.8 mg 490mg 尚、所望により、剤皮を塗布することができる。
【0485】
【発明の効果】本発明の化合物(I)及びその薬理上許
容されるプロドラッグ並びにそれらの薬理上許容される
塩は、優れた抗真菌活性を示すため、真菌感染症の治療
剤及び予防剤として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/10 A61P 31/10 C07D 405/12 C07D 405/12 405/14 405/14 417/14 417/14 // C07M 7:00 C07M 7:00 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB03 BB08 BB09 CC82 DD41 DD62 4C086 AA01 AA02 AA03 BA14 BC17 BC60 BC82 BC84 GA10 GA16 MA01 MA04 NA14 NA15 ZB35

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、Ar1はフェニル基又は1乃至3個の置換基を
    有するフェニル基(該置換基はハロゲン原子又はトリフ
    ルオロメチル基を示す。)を示し、Ar2はフェニレン
    基、1若しくは2個の置換基を有するフェニレン基(該
    置換基はフッ素原子若しくは塩素原子を示す。)、ナフ
    チレン基又は1若しくは2個の置換基を有するナフチレ
    ン基(該置換基はフッ素原子若しくは塩素原子を示
    す。)を示し、Xはイオウ原子又はメチレン基を示し、
    1は水素原子又はC1−3アルキル基を示し、R2は水
    素原子又はC1−3アルキル基を示し、R3はC6−1
    0アリール基、置換基群Aより選択される1乃至5個の
    置換基を有するC6−10アリール基、ヘテロアリール
    基、置換基群Aより選択される1若しくは2個の置換基
    を有するヘテロアリール基、C7−14アラルキル基又
    は置換基群Aより選択される1乃至5個の置換基を有す
    るC7−14アラルキル基を示し、置換基群Aは、C1
    −6アルキル基、1乃至5個の置換基を有するC1−6
    アルキル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シアノ
    基若しくはC1−6アルコキシ基を示す。)、C1−6
    アルコキシ基、1乃至5個の置換基を有するC1−6ア
    ルコキシ基(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シアノ
    基若しくはC1−6アルコキシ基を示す。)、C1−6
    アルカノイル基、1乃至5個の置換基を有するC2−6
    アルカノイル基(該置換基はハロゲン原子、水酸基、シ
    アノ基若しくはC1−6アルコキシ基を示す。)、C1
    −6アルカノイルオキシ基、1乃至5個の置換基を有す
    るC2−6アルカノイルオキシ基(該置換基はハロゲン
    原子、水酸基、シアノ基若しくはC1−6アルコキシ基
    を示す。)、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、メルカ
    プト基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、カルボ
    キシル基、式-S(O)nR4で表される基[R4はC1−
    6アルキル基又は1乃至5個の置換基を有するC1−6
    アルキル基(該置換基はハロゲン原子を示す。)を示し、
    nは0、1又は2を示す。]、C2−6アルケニル基、
    C2−6アルキニル基、C3−6シクロアルキル基又は
    (C3−6シクロアルキル)C1−6アルキル基を示
    す。]で表されるアミド系トリアゾール化合物又はその
    薬理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1において、 Ar1が1又は2個の置換基を有するフェニル基(該置換
    基はフッ素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基を
    示す。)であるアミド系トリアゾール化合物又はその薬
    理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  3. 【請求項3】請求項1において、 Ar1が2,4−ジフルオロフェニル基であるアミド系
    トリアゾール化合物又はその薬理上許容されるプロドラ
    ッグ若しくはその塩。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3から選択されるいず
    れか1項において、 Ar2が1,4−フェニレン基であるアミド系トリアゾ
    ール化合物又はその薬理上許容されるプロドラッグ若し
    くはその塩。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4から選択されるいず
    れか1項において、 Xがイオウ原子であるアミド系トリアゾール化合物又は
    その薬理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項4から選択されるいず
    れか1項において、 Xがメチレン基であるアミド系トリアゾール化合物又は
    その薬理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6から選択されるいず
    れか1項において、 R1がC1−3アルキル基であるアミド系トリアゾール
    化合物又はその薬理上許容されるプロドラッグ若しくは
    その塩。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項6から選択されるいず
    れか1項において、 R1がメチル基であるアミド系トリアゾール化合物又は
    その薬理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8から選択されるいず
    れか1項において、 R2が水素原子であるアミド系トリアゾール化合物又は
    その薬理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9から選択されるい
    ずれか1項において、 R3が6乃至10員アリール基又は置換基群Aより選択
    される1乃至5個の置換基を有する6乃至10員アリー
    ル基であるアミド系トリアゾール化合物又はその薬理上
    許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項9から選択されるい
    ずれか1項において、 R3が置換基群Aより選択される1乃至5個の置換基を
    有するフェニル基又は無置換のフェニル基であるアミド
    系トリアゾール化合物又はその薬理上許容されるプロド
    ラッグ若しくはその塩。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項9から選択されるい
    ずれか1項において、 R3がヘテロアリール基又は置換基群Aより選択される
    1若しくは2個の置換基を有するヘテロアリール基であ
    るアミド系トリアゾール化合物又はその薬理上許容され
    るプロドラッグ若しくはその塩。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項9から選択されるい
    ずれか1項において、 R3がベンジル基又は置換基群Aより選択される1若し
    くは2個の置換基を有するヘテロアリール基であるアミ
    ド系トリアゾール化合物又はその薬理上許容されるプロ
    ドラッグ若しくはその塩。
  14. 【請求項14】請求項1乃至請求項13から選択される
    いずれか1項において、 置換基群Aが、C1−6アルキル基、1乃至4個の置換
    基を有するC1−6アルキル基(該置換基はハロゲン原
    子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)、C1−6アル
    コキシ基、1乃至5個の置換基を有するC1−6アルコ
    キシ基(該置換基はハロゲン原子、水酸基若しくはシア
    ノ基を示す。)、C1−6アルカノイル基、1乃至4個
    の置換基を有するC2−6アルカノイル基(該置換基は
    ハロゲン原子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)、C
    1−6アルカノイルオキシ基、1乃至4個の置換基を有
    するC2−6アルカノイルオキシ基(該置換基はハロゲ
    ン原子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)、ハロゲン
    原子、水酸基、カルバモイル基、ニトロ基、シアノ基、
    カルボキシル基及び式−S(O)n4で表される基[R
    4はC1−6アルキル基又は1乃至5個の置換基を有す
    るC1−6アルキル基(該置換基はハロゲン原子を示
    す。)を示し、nは0、1または2を示す。]からなる
    置換基群A1であるアミド系トリアゾール化合物又はそ
    の薬理上許容されるプロドラッグ若しくはその塩。
  15. 【請求項15】請求項1乃至請求項13から選択される
    いずれか1項において、 置換基群Aが、C1−3アルキル基、1乃至4個の置換
    基を有するC1−4アルキル基(該置換基はフッ素原
    子、塩素原子、水酸基若しくはシアノ基を示す。)、C
    1−3アルコキシ基、1乃至5個の置換基を有するC1
    −4アルコキシ基(該置換基はフッ素原子、塩素原子若
    しくは水酸基を示す。)、C1−3アルカノイル基、1
    乃至3個の置換基を有するC2−4アルカノイル基(該
    置換基はフッ素原子若しくは水酸基を示す。)、C1−
    3アルカノイルオキシ基、1乃至4個の置換基を有する
    C2−6アルカノイルオキシ基(該置換基は水酸基を示
    す。)、ハロゲン原子、水酸基、カルバモイル基、ニト
    ロ基、シアノ基、カルボキシル基及び式−S(O)nR
    4で表される基[R4はC1−3アルキル基又は1乃至5
    個の置換基を有するC1−3アルキル基(該置換基はフ
    ッ素原子を示す。)を示し、nは0、1または2を示
    す。]からなる置換基群A2であるアミド系トリアゾー
    ル化合物又はその薬理上許容されるプロドラッグ若しく
    はその塩。
  16. 【請求項16】請求項1乃至請求項13から選択される
    いずれか1項において、 置換基群Aが、メチル基、トリフルオロメチル基、シア
    ノメチル基、トリフルオロメトキシ基、テトラフルオロ
    プロポキシ基、アセチル基、アセトキシ基、フッ素原
    子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、水酸基、カルバ
    モイル基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、トリ
    フルオロメチルチオ基、メタンスルホニル基及びトリフ
    ルオロメタンスルホニル基からなる置換基群A3である
    アミド系トリアゾール化合物又はその薬理上許容される
    プロドラッグ若しくはその塩。
  17. 【請求項17】4’−シアノ−4−[トランス−5−
    [[(1R,2R)−2−(2,4−ジフルオロフェニ
    ル)−2−ヒドロキシ−1−メチル−3−(1H−1,
    2,4−トリアゾール−1−イル)プロピル]チオ]−
    1,3−ジオキサン−2−イル]ベンズアニリド、 4’−シアノ−4−[トランス−5−[(2S,3R)
    −3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
    シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
    ル]ベンズアニリド、 4’−クロロ−4−[トランス−5−[[(1R,2
    R)−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ヒド
    ロキシ−1−メチル−3−(1H−1,2,4−トリア
    ゾール−1−イル)プロピル]チオ]−1,3−ジオキ
    サン−2−イル]ベンズアニリド、 4’−クロロ−4−[トランス−5−[(2S,3R)
    −3−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−ヒドロキ
    シ−2−メチル−4−(1H−1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)ブチル]−1,3−ジオキサン−2−イ
    ル]ベンズアニリド又はその薬理上許容されるプロドラ
    ッグ若しくはその塩。
JP2001087407A 2000-03-27 2001-03-26 アミド系トリアゾール化合物 Pending JP2001342187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001087407A JP2001342187A (ja) 2000-03-27 2001-03-26 アミド系トリアゾール化合物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000086943 2000-03-27
JP2000-86943 2000-03-27
JP2001087407A JP2001342187A (ja) 2000-03-27 2001-03-26 アミド系トリアゾール化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001342187A true JP2001342187A (ja) 2001-12-11

Family

ID=26588453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001087407A Pending JP2001342187A (ja) 2000-03-27 2001-03-26 アミド系トリアゾール化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001342187A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230023B2 (en) 2001-02-22 2007-06-12 Sankyo Company, Limited Water-soluble triazole fungicide

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230023B2 (en) 2001-02-22 2007-06-12 Sankyo Company, Limited Water-soluble triazole fungicide

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7459561B2 (en) N-substituted carbamoyloxyalkyl-azolium derivatives
JP3787307B2 (ja) N置換カルバモイルオキシアルキルアゾリウム誘導体
EP0567982B1 (en) Azole compounds, their production and use
AU2009331179B2 (en) Novel bicyclic heterocyclic compound
JP2006522745A (ja) 置換1,2,4−トリアゾールの薬学的使用
EP0630374A1 (en) Imidazole, triazole and tetrazole derivatives
HU219212B (en) Azole compounds, pharmaceutical compositions containing them and process for the preparation of these compounds
JP2007510741A (ja) ナトリウムチャンネル遮断薬としての置換トリアゾール類
US6653330B2 (en) Amide-type triazole compounds
EP0829478A2 (en) N-Benzylimidazolium and N-benzyltriazolium derivatives, their preparation and their use as antifungal and antimycotic agents
FI91865C (fi) Menetelmä terapeuttisesti käyttökelpoisten 2-okso-1-//(substituoitu sulfonyyli)amino/karbonyyli/atsetidiinien valmistamiseksi
WO2002006249A1 (fr) Procede de fabrication d'un derive de 1,2,3 triasol substitue en position 1
JP2001342187A (ja) アミド系トリアゾール化合物
JP2003160490A (ja) アミド系トリアゾール化合物を含有する抗真菌剤
SK114094A3 (en) Peptides, method of their producing, their using and pharmaceutical preparation on their base
BG64314B1 (bg) 2,4,4-тризаместени 1,3-диоксолани с противогъбично действие
JPH1180135A (ja) 抗真菌トリアゾール化合物
JPH08104676A (ja) アゾール化合物、その製造方法及び用途
JP2000063364A (ja) イミダゾロンおよびイミダゾリジノン誘導体の合成中間体および製造法
JP2000086655A (ja) トリアゾール化合物、その製造法および用途

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20040825

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050811

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20050811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424