JP2001341613A - 車両のシートベルト装置 - Google Patents

車両のシートベルト装置

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JP2001341613A JP2000162825A JP2000162825A JP2001341613A JP 2001341613 A JP2001341613 A JP 2001341613A JP 2000162825 A JP2000162825 A JP 2000162825A JP 2000162825 A JP2000162825 A JP 2000162825A JP 2001341613 A JP2001341613 A JP 2001341613A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のシートベルト装置における操作性を向
上させる。 【解決手段】 ウェビング11に沿って摺動可能に設け
られたタング12と、タング12の挿入部12dが挿入
される挿入孔13aを有するバックル13とを備える。
挿入部12d及び挿入孔13aを断面円形状に形成す
る。バックル13は、挿入孔13aの開口が上向きにな
るようにシートクッション21の上面に設け、挿入孔1
3aは、タング12とバックル13との係止を解除させ
る操作部材31に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートに着座した
乗員を拘束する車両のシートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、特開平9−1649
08号公報に記載されているように、ウェビングに設け
られたタングの挿入部をバックルに設けられた挿入孔に
挿入して、上記タングをバックルに係止させる車両のシ
ートベルト装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両のシートベルト装置においては、タングの挿入部は
板状に形成されている一方、上記バックルの挿入孔はス
リット状に形成されている。このため、上記タングをバ
ックルに係止させる際には、上記タングの板状挿入部の
側面の向きをバックルのスリット状挿入孔の開口の向き
に一致するように上記タングをバックルに近づけ、さら
に、上記タングの板状挿入部及びバックルのスリット状
挿入孔の向きを互いに一致させた上で上記タングの挿入
部をバックルの挿入孔に挿入しなければならない。
【0004】また、例えば前席のような一人掛けのシー
トに設けられた従来のシートベルト装置においては、バ
ックルは、シートクッションの側方で上方に突出するよ
うに配設されている。また、例えば後席のような二人又
は三人掛けのシートに設けられた従来のシートベルト装
置においては、バックルは、シートクッション上に引き
出されるように配設されている。このため、上記いずれ
のシートに設けられたシートベルト装置においてもタン
グをバックルに係止させる際には、先ず上記バックルの
位置を確認して、さらに、該バックルが動かないように
把持しておかなければ、上記タングの挿入部をバックル
の挿入孔に確実に挿入させることができない。
【0005】このように、従来の車両のシートベルト装
置は、タングをバックルに係止する際の操作性が悪いと
いう不都合がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、車両のシート
ベルト装置における操作性を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ウェビングに設けられたタ
ングをバックルに係止することによって、シートに着座
した乗員を拘束する車両のシートベルト装置を対象と
し、上記タングを、上記バックルに形成された挿入部に
挿入されて係止される挿入部を有するものとする。
【0008】そして、上記タングの挿入部及びバックル
の挿入孔を、該タングの挿入部をバックルの挿入孔に挿
入する際において該挿入部の側面の向きを互いに規制し
ない形状にそれぞれ形成することを特定事項とするもの
である。
【0009】請求項1記載の発明によると、タングの挿
入部及びバックルの挿入孔の形状が、該タングの挿入部
をバックルの挿入孔に挿入する際の上記挿入部の側面の
向きを互いに規制しない形状にされているため、挿入部
の側面の向きを挿入孔の開口の向きに合わせるようなこ
とをせずにタングをバックルに近づけ、そのまま上記バ
ックルの挿入孔に上記タングの挿入部を挿入することが
可能になる。加えて、上記タングの挿入部をバックルの
挿入孔に近づける際において上記タングの接近方向も規
制されなくなる。
【0010】その結果、従来のシートベルト装置、すな
わち、タングの挿入部の側面が所定の向きとなるように
タングをバックルに近づけ、しかも上記挿入部の側面を
所定の向きにしなければこのバックルの挿入孔に挿入す
ることのできないシートベルト装置に比べて、上記タン
グをバックルに対して極めて容易に係止させることが可
能になり、シートベルト装置の操作性が大幅に向上す
る。
【0011】ここで、例えば請求項2記載の如く、タン
グの挿入部及びバックルの挿入孔を、断面円形状にそれ
ぞれ形成してもよい。例えば、上記タングの挿入部は略
円柱状に形成してもよい。
【0012】請求項2記載の発明によると、タングの挿
入部及びバックルの挿入孔を断面円形状に形成すること
によって、上記タングの挿入部をバックルの挿入孔に挿
入する際において該挿入部の側面の向きを互いに規制し
ないようにすることが可能になる。
【0013】また、上記タングの挿入部及びバックルの
挿入孔を断面円形状に形成することによって、上記バッ
クルに係止された状態のタングが、該バックルの挿入孔
における中心軸を中心として回転可能になる。
【0014】このため、たとえ上記タングの挿入部が通
常とは異なる向きでバックルの挿入孔に挿入されて上記
タングがバックルに係止されても、上記タングが自動的
に回転して、ウェビングが着座した乗員に対して最適に
配設される。
【0015】また、例えば請求項3記載の如く、上記バ
ックルを、該バックルの挿入孔が上向きに開口するよう
にシートクッションの上面に設けるようにしてもよい。
【0016】請求項3記載の発明によると、バックルが
シートクッション上面の所定の位置に固定して設けられ
るため、タングをバックルに係止させる際に上記バック
ルの位置をわざわざ確認する必要がない。しかも、バッ
クルの挿入孔が上向きに開口しているため、該バックル
が動かないように把持しなくても上記タングの挿入部を
バックルの挿入孔に容易に挿入させることが可能にな
る。
【0017】また、バックルをシートクッションの上面
に設けることによって見映えの向上が図られ、特に、従
来シートクッション上に引き出されるようにしてバック
ルが配設されていた複数人掛けのシートのシートベルト
装置においては、バックルの位置を容易に確認可能であ
ると共に、見映えの大幅な向上が図られる。
【0018】さらに、例えば請求項4記載の如く、バッ
クルにおける、係止されたタングの係止解除操作を行う
解除操作部を、挿入孔が形成された部材によって構成し
てもよい。
【0019】請求項4記載の発明によると、例えば解除
操作部を挿入孔とは別に設けると、その分だけバックル
が大型化してしまうところを、挿入孔が形成された部材
を解除操作部とすることにより、上記バックルのコンパ
クト化が図られて見映えの向上が図られる。
【0020】それと共に、タングがバックルに係止され
た状態では、解除操作部の近傍に上記タングが位置する
ことになるため、例えば知らないうちに上記解除操作部
を操作してしまってタングの係止を解除してしまうこと
等が確実に防止される。
【0021】一方、上記解除操作部は、シートクッショ
ンの上面における所定の位置に上向きで設けられること
になるため、例えばシートベルト装置を解除する必要の
ある緊急時等には、シートベルトの着用者及び第三者が
容易かつ迅速に解除操作部を操作可能になる。
【0022】加えて、請求項5記載の如く、バックルの
挿入孔を、該バックルに形成された円錐状凹部内の中心
部に形成してもよい。
【0023】請求項5記載の発明によると、タングの挿
入部をバックルの挿入孔に挿入する際には、上記円錐状
凹部の側面によって上記挿入部が挿入孔まで案内される
ため、上記タングとバックルとの係止をより一層容易に
行うことが可能になる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における車
両のシートベルト装置によれば、タングをバックルに対
して容易に係止させることができ、操作性を向上させる
ことができる。
【0025】また、バックルをシートクッションの上面
に設けることにより、操作性のより一層の向上が図られ
ると共に、見映えの向上も図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0027】図1は、本発明の実施形態に係る車両のシ
ートベルト装置1が設けられた車幅方向左側の前席2を
示している。
【0028】上記シートベルト装置1は、ウェビング1
1に対して摺動可能に設けられたタング12と、シート
クッション21における車幅方向の内側部に設けられた
バックル13とを備えている。
【0029】上記ウェビング11は、センタピラー51
の下部に取り付けられたリトラクタ14に巻き取られる
ようになっていて、このリトラクタ14から上方に引き
出されたウェビング11は、上記センタピラー51の上
部位置に取り付けられたスリップガイド15によってそ
の引き出し方向を下方に変更されている。上記ウェビン
グ11の先端は、上記センターピラー51下端近傍の車
体側の部材(図示省略)に固定されている。上記タング
12は、上記ウェビング11における車体側の部材に固
定された先端と上記スリップガイド15との間に配設さ
れており、これにより、上記シートベルト装置1は3点
式に構成されている。
【0030】上記タング12は、図2及び図3に示すよ
うに、略円柱状に形成された把持部12aを備えてい
て、この把持部12aの一端部にはスリット溝12cを
有するガイド部12bが設けられている。上記スリット
溝12cにはウェビング11が通されるようになってい
て、これにより、上記タング12はウェビング11に対
して摺動可能になっている。
【0031】一方、上記把持部12aの他端部は先細に
形成されていて、その先端には、バックル13の挿入孔
13aに挿入される挿入部12dが突出して設けられて
いる。この挿入部12dは略円柱状であって、その柱軸
方向の中間部には縮径した係止溝部12eが形成されて
いると共に、その先端には先細部12fが形成されてい
る。
【0032】上記バックル13は、図2〜図4に示すよ
うに、タング12の係止を解除する際の押しボタン操作
がされる解除操作部としての操作部材31と、上記操作
部材31の下側に配設される本体部材32と、上記操作
部材31及び本体部材32を覆うように配設されるカバ
ー部材33とを備えており、上記タング12の挿入部1
2dが挿入される挿入孔13aは、上記操作部材31に
形成されている。
【0033】上記操作部材31は、水平方向に拡がる操
作面部31aと、この操作面部31aの裏面側から突出
するように設けられた円筒突出部31bとによって構成
されている。
【0034】上記操作面部31aは平面視で略舌状に形
成されていて、この操作面部31aには、その周縁部か
ら外方に突出する係止片31cが形成されている。この
係止片31cは上記操作面部31aの上面よりも下側の
位置に設けられている。
【0035】上記操作面部31aの表面側における上記
円筒突出部31bの形成位置に対応する位置には、円形
状に凸となった凸部31dが形成されている。この凸部
31dにおける中心位置には、上記操作面部31aを上
下方向に貫通する円形状の貫通孔が形成されていて、こ
の貫通孔が、上記タング12の挿入部12dが挿入され
る挿入孔13aとなっている。
【0036】また、上記操作面部31aの裏面側には、
上記円筒突出部31bの径方向外側位置で上記円筒突出
部31bを囲むように環状に突出する環状凸部31eが
形成されている。
【0037】上記本体部材32は、上記操作部材31に
おける操作面部31aと略同一の舌状に形成された上面
部32aと、この上面部32aの外周縁に沿って下方に
延びる側壁部32bとによって構成されている。
【0038】上記上面部32aの略中央位置には、円形
状の段部32cが形成されていて、この段部32cの外
径は上記操作部材31の操作面部31aに設けられた環
状凸部31eの外径と同一にされている。
【0039】また、上記段部32cの中心部には、上面
部32aに開口しかつ底壁によって下端が閉塞された筒
部32dが下方に突出して設けられている。この筒部3
2dの外径は上記操作部材31における円筒突出部31
bの外径よりも大径に設定されている。また、上記筒部
32dの底壁の中心部には、貫通孔32eが形成されて
いる。
【0040】上記カバー部材33は、上面部33aとこ
の上面部33aの外周縁に沿って下方に延びる側壁部3
3bとによって構成されていて、上記上面部33aに
は、上記操作部材31の操作面部31aと略同一形状の
開口33cが形成されている。
【0041】そして、上記本体部材32の筒部32dに
操作部材31の円筒突出部31bを内挿した状態で上記
本体部材32の上側に操作部材31が配設されると共
に、上記カバー部材31が上記操作部材31及び本体部
材32の上側から両者31,32を覆うように配設され
ることによって、上記バックル13が構成される。ここ
で、上記操作部材31と本体部材32との間には、その
環状凸部31e及び段部32cに外挿された第1コイル
バネ34が配設されており、この第1コイルバネ34は
上記操作部材31を上方に付勢するようにしている。こ
の上方に付勢された操作部材31は、その操作面部31
aにおける係止片31cが上記カバー部材33の裏面側
における開口33aの外周縁に当接するため、上記カバ
ー部材33よりも上方に移動することが規制されるよう
になっている。
【0042】このように上記バックル13は、その挿入
孔13aが円形状に形成されると共に、挿入孔13aの
中心軸Z(以下、単に中心軸Zという)が上下方向に延
びるようになっている。
【0043】そして、上記本体部材32の筒部32d内
には、上記タング12を係止する係止機構部4が配設さ
れていて、この係止機構部4は、上記タング12におけ
る係止溝部12eに対して噛み合う3つの係止片42,
42,…と、この3つの係止片42,42,…の配設位
置を規制する規制部材41と、上記各係止片42が係止
溝部12eに対して噛み合い状態となるように付勢する
第2コイルバネ43とによって構成されている。
【0044】上記規制部材41は、その上端に位置する
円環状の規制部41aと、その下端に位置する円環状の
取付部41bと、上記規制部41aと取付部41bとを
互いに連結する連結部41cとによって構成されてい
る。
【0045】上記規制部41aは、その円環の中心軸が
上記中心軸Zと同軸となるように配設されていて、その
外径は上記操作部材31の円筒突出部31bの内径より
も小径になっている。そして、この規制部41aは上記
円筒突出部31b内に位置するようになっている。
【0046】上記取付部41bは、その円環の中心軸が
中心軸Zに直交するように配設されていて、上記本体部
材32の筒部32dよりも下側に位置するようになって
いる。
【0047】上記連結部41cは、上記規制部41aの
外周縁における所定の位置から上記本体部材32の筒部
32dに形成された貫通孔32eを通ってこの筒部32
dよりも下側まで延びるように配設されて、その下端が
上記取付部41bと連結されている。上記連結部41c
における上下方向中間部は屈曲されており、これによ
り、上記取付部41bが上記中心軸Z上に位置するよう
になっている。
【0048】上記規制部材41の取付部41bは、車体
側取付部材44に対してボルト・ナットによって固定さ
れており、上記車体側取付部材44は、前席2のシート
クッション21内に設けられたフレーム22にボルト・
ナットによって固定されている。
【0049】上記各係止片42は、上下方向に互いに離
されて略水平方向に延びる上片部42a及び下片部42
b、並びにこの上片部42aと下片部42cとの間で両
者を互いに連結するように斜め方向に延びる中間部42
cによって、側面視で略Z字状に形成されている。そし
て、上記3つの係止片42,42,…は、それぞれの中
間部42cが上記規制部材41の規制部41a内に位置
した状態で、上記中心軸Zを中心とする周方向に互いに
等間隔だけ離されて配設されている。このため、上記係
止片42の上片部42a,42a,…は、上記規制部4
1aよりも上側でこの規制部41aの中心軸に向かって
互いに突き合わされるようになっている。そして、この
3つの上片部42a,42a,…の先端が上記タング1
2の挿入部12dにおける係止溝部12e内に位置する
ことによって、上記タング12がバックル13に係止さ
れるようになっている。一方、上記係止片42の下片部
42bは、上記規制部41aの下側で上記中心軸Zを中
心とする径方向外方に延びるようにされていて、この下
片部42aの先端は上記操作部材31の円筒突出部31
bの下端と当接するようになっている。
【0050】上記第2コイルバネ43は、上記本体部材
32における筒部32dの底壁と、上記係止片42の下
片部42bとの間に、上記規制部材41の連結部41c
に外挿されるように配設されている。上記第2コイルバ
ネ43は、上記各係止片42の下片部42bの先端を上
方に付勢するようになっていて、これにより、上記各係
止片42の上片部42aは、上記中心軸Zに向かって付
勢されるようになっている。
【0051】上記のように構成されたバックル13の挿
入孔13aに対して、タング12の挿入部12dを挿入
すると、上記挿入部12dの先端が先細部12fとなっ
ているため、この先細部12fが中心軸Zを中心とする
径方向外方に、上記各係止片42の上片部42aを移動
させて、上記挿入部12dが3つの係止片42,44
2,…の間に位置するようになる。そして、上記挿入部
12dにおける係止溝部12eが上記係止片42の上片
部42aの位置になるまで、上記挿入部12dを挿入す
ると、上記上片部42aは第2コイルバネ43によって
中心軸Zに向かって付勢されているため、各上片部42
aの先端が係止溝部12e内に位置して上記3つの係止
片42,42,…が係止溝部12eに対して噛み合うよ
うになりかつこの噛み合った状態が維持される。これに
より、上記タング12がバックル13に対して係止され
た状態となる。
【0052】一方、上記タング12のバックル13に対
する係止を解除するときは、乗員が上記操作部材31に
おける操作面部31aの上面を下方に押すと、上記操作
部材31が下方に移動することに伴い円筒突出部31b
が上記係止片42の下片部42bの先端を下方に移動さ
せる。これにより、各係止片42の上片部42aは中心
軸Zを中心とする径方向外方に移動するようになる。そ
の結果、上記上片部42aが挿入部12dの係止溝部1
2eに対して噛み合った状態が解除され、上記タング1
2のバックル13に対する係止が解除される。
【0053】このように、上記タング12の挿入部12
dを、従来のように板状とせずに略円柱状に形成すると
共に、バックル13の挿入孔を、従来のようにスリット
状とせずに円形状に形成することによって、上記タング
12の挿入部12d及びバックル13の挿入孔13aは
それぞれ、該タング12の挿入部12dをバックル13
の挿入孔13aに挿入する際の上記挿入部12dの側面
の向きを互いに規制しないようになる。
【0054】このため、上記タング12の挿入部12d
の側面の向きをバックル13の挿入孔13aの向きに合
わせるようなことをせずに該タング12をバックル13
に近づけ、そのまま上記バックル13の挿入孔13aに
上記タング12の挿入部12aを挿入することができ
る。
【0055】その結果、従来のシートベルト装置に比べ
て、上記タング12をバックル13に対して極めて容易
に係止させることができ、シートベルト装置1の操作性
を大幅に向上させることができる。
【0056】しかも、従来のシートベルト装置において
は、スリット状挿入孔の開口が延びる方向に対し直交す
る方向からタングを接近させないと、上記タングをバッ
クルに挿入することが困難になってしまうが、上記タン
グ12の挿入部12dを略円柱状に形成すると共に、バ
ックル13の挿入孔を円形状に形成することによって、
上記タング12をバックル13に近づける際において上
記タング12の接近方向(図2の矢印参照)及び上記挿
入部12dの側面の向きも規制されなくなる。
【0057】また、上記タング12の挿入部12dを円
柱状に形成すると共に、バックル13の挿入孔13aを
円形状に形成することによって、上記バックル13に係
止されたタング12が、上記挿入孔13aの中心軸Zを
中心として回転可能になる。このため、たとえ上記タン
グ12の挿入部12dが通常とは異なる向きでバックル
13の挿入部13aに挿入されて上記タング12がバッ
クル13に係止されても、上記タング12が自動的に回
転して、着座した乗員にウェビングが最適に配設される
ようになる。
【0058】さらに、上記バックル13は、挿入孔13
aが上向きに開口するように、シートクッション21の
上面における車幅方向の内側部に固定して設けられてい
る(図1及び図2参照)。このため、タング12をバッ
クル13に係止させる際に上記バックル13の位置をわ
ざわざ確認する必要がなく、しかも、バックル13が動
かないようにこのバックル13を把持しなくても、上記
タング12の挿入部12dをバックル13の挿入孔13
aに容易に挿入させることができる。
【0059】また、このようにバックル13をシートク
ッション21の上面に設けることによって見映えの向上
を図ることもできる。
【0060】加えて、バックル13に係止されたタング
12の係止解除操作を行う操作部材31に挿入孔13a
が形成されているため、タング12がバックル13に係
止された状態では、上記操作部材31の近傍に上記タン
グ12が位置することとなる(図3参照)。このため、
例えば知らないうちに上記操作部材31に触れてしまっ
てタング12の係止を解除してしまうこと等を確実に防
止することができる。一方、上記操作部材31がシート
クッション21の上面における所定の位置に上向きで設
けていて、しかも、該操作部材31を下方に押すことに
よってタング12の係止が解除されるため、例えばシー
トベルト装置を解除する必要のある緊急時等には、シー
トベルトの着用者が容易かつ迅速にタング12の解除が
可能であると共に、第三者もタング12の解除を容易に
操作できる。
【0061】また、操作部材31は、解除操作を行う解
除操作部と挿入孔13aの形成部材との双方の部材を兼
用しているため、バックル13のコンパクト化を図るこ
とができると共に、見映えの向上を図ることができる。
【0062】<他の実施形態>尚、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を
包含するものである。すなわち、上記実施形態では、車
幅方向左側の前席2に設けられたシートベルト装置1を
例にしているが、これに限らず、例えば図5に示すよう
に、三人掛けの後席6に設けられるシートベルト装置
1′を上記の構成にしても、上記実施形態と同様の作用
・効果が得られる。
【0063】すなわち、リトラクタ14に巻き取られる
ウェビング11に対して摺動可能に設けられたタング1
2と、シートクッション61における車幅方向の略中央
位置に設けられたバックル13,13,…とを備えるよ
うにし、上記タング12の挿入部12dを略円柱状に形
成する一方、バックル13の挿入孔13aを円形状に形
成する。上記バックル13は、その挿入孔13aが上向
きに開口するようにシートクッション61の上面に配設
する。上記バックル13の係止構造部4その他は上記実
施形態と同様の構造にすればよい。
【0064】また、上記実施形態では、3点式シートベ
ルト装置としているが、これに限らず2点式シートベル
ト装置に適用してもよい。
【0065】さらに、例えば図6に示すように、バック
ル13の操作部材31に円錐状凹部であるガイド部35
を形成し、該ガイド部35の中心に挿入孔13aを形成
してもよい。この場合、上記ガイド部35によってタン
グ12の挿入部12dが挿入孔13aまで案内されるよ
うになり、タング12とバックル13との係止をより一
層容易に行うことができる。
【0066】加えて、上記実施形態では、上記タング1
2の挿入部12dを略円柱状に形成する一方、バックル
13の挿入孔13aを円形状に形成することによって、
上記挿入部12d及び挿入孔13aを断面円形状に形成
しているが、これに限らず、例えば上記挿入部12d及
び挿入孔13aを断面多角形状に形成してもよい。ま
た、上記挿入部12dを断面円形状に形成する一方、挿
入孔13aを多角形状に形成してもよい。このようにし
ても、上記タング12の挿入部12dをバックル13の
挿入孔13aに挿入する際において該挿入部12dの側
面の向きを規制しないようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシートベルト装置が配
設された車幅方向左側の前席を示す斜視図である。
【図2】バックル及びタングを示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面を示す断面図である。
【図4】バックルの分解斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るシートベルト装置を後
席に配設した一例を示す図1対応図である。
【図6】他の実施形態に係るバックルを示す図2対応図
である。
【符号の説明】
1,1′ シートベルト装置 2 前席(シート) 6 後席(シート) 11 ウェビング 12 タング 13 バックル 31 操作部材(解除操作部) 35 ガイド部(円錐状凹部) 21,61 シートクッション 12d 挿入部 13a 挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正廣 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3B087 DE02 DE06 3D018 BA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングに設けられたタングをバック
    ルに係止することによって、シートに着座した乗員を拘
    束する車両のシートベルト装置であって、 上記タングは、上記バックルに形成された挿入部に挿入
    されて係止される挿入部を有し、 上記タングの挿入部及びバックルの挿入孔は、該タング
    の挿入部をバックルの挿入孔に挿入する際において該挿
    入部の側面の向きを互いに規制しない形状にそれぞれ形
    成されていることを特徴とする車両のシートベルト装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 タングの挿入部及びバックルの挿入孔は、断面円形状に
    それぞれ形成されていることを特徴とする車両のシート
    ベルト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 バックルは、該バックルの挿入孔が上向きに開口するよ
    うにシートクッションの上面に設けられていることを特
    徴とする車両のシートベルト装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 バックルにおける、係止されたタングの係止解除操作を
    行う解除操作部は、挿入孔が形成された部材によって構
    成されていることを特徴とする車両のシートベルト装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 バックルの挿入孔は、該バックルに設けられた円錐状凹
    部内の中心部に形成されていることを特徴とする車両の
    シートベルト装置。
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