JP2001341050A - インデックス装置および回転体の角度割り出し方法 - Google Patents

インデックス装置および回転体の角度割り出し方法

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JP2001341050A
JP2001341050A JP2000163937A JP2000163937A JP2001341050A JP 2001341050 A JP2001341050 A JP 2001341050A JP 2000163937 A JP2000163937 A JP 2000163937A JP 2000163937 A JP2000163937 A JP 2000163937A JP 2001341050 A JP2001341050 A JP 2001341050A
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Yoshiharu Kondo
好春 近藤
Hachiro Nomura
八郎 野村
Yoji Sakata
陽治 坂田
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NOMURA SEIKI KK
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NOMURA AUTOMATIC LATHE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で強度を十分に確保しつつ角度割
り出し精度を上げることができ、しかも、従来の工作機
械に容易に追加装備できるインデックス装置および回転
体の角度割り出し方法を提供することを目的とする。 【解決手段】任意の割り出し角度を区分角度θで除算
し、商nと余り角度mを算出し、区分角度θの位置が主
保持部材40に対応する基準状態からインデックス10
を余り角度m回転して、余り角度mの位置に形成された
副被係合部31に副保持部材50を係止した第1状態に
し、その後、インデックス10を余り角度m回転すると
ともに、区分角度θの所定倍数の分(nθ)回転して、
区分角度θの位置に形成された主被係合部21に主保持
部材40を係止した第2状態にし、ワークWを任意の割
り出し角度に保持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体にインデッ
クスを一体的に回転可能に設け、インデックスを周方向
に角度割り出しすることにより、回転体を任意の割り出
し角度に保持するためのインデックス装置および回転体
の角度割り出し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインデックス装置において、旋盤
等でワークを回転体形状に加工した後に、周方向の特定
部位に孔明け等の加工をしたいことがある。
【0003】例えば、図6および図7に示すように、主
軸移動型旋盤では、回転体形状に加工されたワークを非
回転状態で保持せる主軸A1に同軸かつ一体的にインデ
ックス1を設け、モータM1等によりこのインデックス
1を周方向に角度割り出しして、上記特定部位を加工工
具の位置にもたらし半径方向に孔明け等の加工を施して
いる。
【0004】インデックス1には、周方向に角度5°の
間隔で歯2が形成されている。角度割り出しにより上記
特定部位に対応する歯2が工具位置にきたときに、爪状
のストッパ3が前記歯2に係止し、この位置を保持す
る。そして、加工がなされるが、加工中その加工力に対
抗した保持力を維持する。
【0005】上記インデックス1は、ストッパ3と歯2
との噛合強度の関係上、歯2の大きさは周方向で5°位
が最小限度とされている。すなわち、インデックス1の
特定部位の設定精度は5°位となる。
【0006】一方、角度割り出しをさらに細かく、例え
ば、1°単位に行いたいという要請が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、周方向に5°位の大きさの歯2が
連設されたインデックス1を用いて、角度割り出しを例
えば、1°単位で行うことができない。
【0008】角度割り出しを上記のようなインデックス
1を用いて、別途のサーボモータ、いわゆるC軸モータ
でより細かい角度まで行なうことも可能であるが、上記
加工力に対抗した保持力を得るのが困難であると同時に
コストが嵩む要因となる。
【0009】本発明はかかる事情に鑑み、簡単な構成で
強度を十分に確保しつつ角度割り出し精度を上げること
ができ、しかも、従来の工作機械に容易に追加装備でき
るインデックス装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]回転体(W)にインデックス(10)を一体的に
回転可能に設け、前記インデックス(10)を周方向に
角度割り出しすることにより、前記回転体(W)を任意
の割り出し角度に保持するためのインデックス装置(1
0a)において、前記インデックス(10)は、主円板
(20)と副円板(30)とを一体的に形成して成り、
前記主円板(20)を保持するための主保持部材(4
0)と、前記副円板(30)を保持するための副保持部
材(50)とを有し、前記主円板(20)は、周方向に
所定の区分角度θの間隔で主被係合部(21)を形成し
て成り、前記副円板(30)は、前記各々の区分角度θ
を分割した位置であって、前記割り出し角度を区分角度
θで除した際に余りとなり得る余り角度mの位置に副被
係合部(31)を有しており、前記副保持部材(50)
は、区分角度θの位置が主保持部材(40)に対応する
基準状態から前記インデックス(10)を余り角度m回
転した第1状態にすると、余り角度mの位置に形成され
た副被係合部(31)に対応し、当該副被係合部(3
1)に係止することにより、前記回転体(W)を保持す
るものであり、前記主保持部材(40)は、前記第1状
態から前記インデックス(10)を余り角度m回転する
とともに、区分角度θの所定倍数の分回転した第2状態
にすると、区分角度θの位置に形成された主被係合部
(21)に対応し、当該主被係合部(21)に係止する
ことにより、前記回転体(W)を前記割り出し角度に保
持するものであることを特徴とするインデックス装置
(10a)。 [2]回転体(W)にインデックス(10)を一体的に
回転可能に設け、前記インデックス(10)を周方向に
角度割り出しすることにより、前記回転体(W)を任意
の割り出し角度に保持するための回転体(W)の角度割
り出し方法において、前記割り出し角度を区分角度θで
除し、商nと余り角度mを算出し、前記区分角度θの位
置が主保持部材(40)に対応する基準状態から前記イ
ンデックス(10)を余り角度m回転した第1状態にし
て、副保持部材(50)を余り角度mの位置に形成され
た副被係合部(31)に対応するようにし、前記副保持
部材(50)を前記副被係合部(31)に係止し、前記
副保持部材(50)を前記副被係合部(31)から外し
て、前記インデックス(10)を余り角度m回転すると
ともに、区分角度θの商nの倍数分(nθ)回転した第
2状態にして、主保持部材(40)を区分角度θの位置
に形成された主被係合部(21)に対応するようにし、
当該主被係合部(21)に主保持部材(40)を係止す
ることを特徴とする回転体(W)の角度割り出し方法。 [3]前記副円板(30)は1または2以上の円板から
なり、前記1または2以上の副円板(30)は、前記余
り角度mの位置に副被係合部(31)をそれぞれ有して
いることを特徴とする[1]に記載のインデックス装置
(10a)または、[2]に記載の回転体(W)の角度
割り出し方法。 [4]前記回転体(W)は、軸体形状のワークであり、
前記ワークと前記インデックス(10)とを主軸(A
1)に一体的に回転可能に設け、前記インデックス(1
0)を周方向に角度割り出しすることにより、前記ワー
クを任意の割り出し角度に保持することを特徴とする
[1]に記載のインデックス装置(10a)または、
[2]に記載の回転体(W)の角度割り出し方法。
【0011】次に、前記発明の作用について説明する。
【0012】先ず、任意の割り出し角度を設定し、割り
出し角度を区分角度θで除し、商nと余り角度mとを算
出する。
【0013】次に、インデックス(10)を回転すべ
く、主保持部材(40)を主被係合部(21)から外し
た状態にするとともに、副保持部材(50)を副被係合
部(31)から外すした状態にする。
【0014】インデックス(10)の基準位置を設定す
る。例えば、インデックス(10)を回転することで、
区分角度θの位置が主保持部材(40)に対応する基準
状態にする。
【0015】次に、インデックス(10)を基準状態か
ら余り角度mまで回転させて第1状態にすると、余り角
度mの位置に形成された副被係合部(31)に副保持部
材(50)が対応するようになる。
【0016】余り角度mの位置に形成された副被係合部
(31)に副保持部材(50)を係止することにより、
回転体(W)が第1状態に保持される。このように保持
された回転体(W)に例えば一次加工を施すことができ
る。この副被係合部(31)の係止点が割り出し角度の
開始点となる。
【0017】副保持部材(50)を副被係合部(31)
から外し、第1状態からインデックス(10)を余り角
度m回転するとともに、区分角度θに商nを乗算した分
(nθ)回転して第2状態にすると、区分角度θの位置
に形成された主被係合部(21)に主保持部材(40)
が対応するようになる。
【0018】次に、区分角度θの位置に形成された主被
係合部(21)に主保持部材(40)を係止することに
より、回転体(W)を任意の割り出し角度に保持するこ
とができ、このように保持された回転体(W)に例えば
二次加工を施すことができる。この主被係合部(21)
の係止点が割り出し角度の終止点となる。
【0019】副円板(30)が1または2以上の円板か
らなるものでは、副円板(30)を増やしていくこと
で、セクションの数を増やして、増やした各セクション
をより多くの余り角度mに対応させることができ、より
細かな単位で角度割り出しを行うことができる。また、
同じく、副円板(30)を増やしていくことで、余りと
なり得る余り角度mを各副円板に分散させることがで
き、副円板(30)の各セクションに多くの副被係合部
(31)を形成しないで済み、各セクションの周長を短
めにでき、副円板(30)の外径を小さくすることでき
る。
【0020】インデックス(10)が旋盤などの主軸
(A1)に一体的に回転可能に支持され、回転体がその
ような旋盤の主軸(A1)にチャックで把持されるワー
クのようなものであるとき、主保持部材(40)が主被
係合部(21)に係止し、あるいは、副保持部材(5
0)が副被係合部(31)に係止することにより、ワー
クを保持することができ、一次加工や二次加工する際の
加工力に十分に対抗した保持力を維持することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。
【0022】図1〜図5は本発明の一実施の形態を示し
ている。
【0023】本実施の形態に係るインデックス装置10
aは、主軸移動型旋盤の主軸A1のチャックに把持され
たワークWである回転体を任意の割り出し角度に保持す
るためのものである。
【0024】図1〜図3に示すように、主軸A1はサー
ボモータM1により任意の割り出し角度に駆動される。
インデックス10は、前記主軸A1に一体的に回転可能
に支持されている。インデックス10は、主円板20
と、その主円板20より大径の副円板30とが一体的に
形成されている。主円板20は周方向に区分角度θ(=
20°)の間隔で主被係合部21が形成されている。主
被係合部21はV字状断面形状の歯底部に相当してい
る。
【0025】任意の割り出し角度を区分角度θで除した
際に余りとなり得る余り角度mは、角度割り出しを1°
単位で行うとすると、0°、1°、…〜…、18°、1
9°であり、余り角度mが0°の場合は、インデックス
10は主円板20のみで足りる。一方、余り角度mが1
°〜19°の場合は、副円板30が必要となる。
【0026】副円板30は、各々の区分角度θを分割し
た位置であって、割り出し角度を区分角度θで除した際
に余りとなり得る余り角度mの位置に設けられている。
副円板30は、同じくV字状断面形状の歯底部に相当し
ている。
【0027】図2および図4は主被係合部21および副
被係合部31が形成されるべき位置を示している。図4
に示すように、主円板20の円周は機械基準点BMから
周方向に区分角度θ(=20°)の間隔で区分けされ、
0〜17のセクション(S0〜S17)から成る。
【0028】主被係合部21は、区分角度θの間隔で区
分けした位置に設けられ、副被係合部31は、0〜17
のセクション(S0〜S17)の各々を分割した位置に
設けられている。具体的には、副被係合部31はセクシ
ョンS0を時計方向に19°と1°とに分割した位置に
設けられている。図4において、時計方向を矢印(→)
で示している。
【0029】また、副被係合部31はセクションS1を
時計方向に3°と17°とに分割した位置に設けられて
いる。さらに、副被係合部31はセクションS2を時計
方向に18°と2°とに分割した位置に設けられてい
る。
【0030】以下同じように、副被係合部31は、セク
ションS3、セクションS4、セクションS5、セクシ
ョンS6を時計方向に、2°と18°とに分割した位
置、17°と3°とに分割した位置、1°と19°とに
分割した位置、6°と5°と5°と4°とに分割した位
置にそれぞれ設けられている。
【0031】さらに、副被係合部31は、セクションS
7、セクションS8、セクションS9、セクションS1
0を時計方向に、5°と5°と5°と5°とに分割した
位置、4°と5°と5°と6°とに分割した位置、8°
と5°と7°とに分割した位置、7°と5°と8°とに
分割した位置にそれぞれ設けられている。
【0032】さらに、副被係合部31は、セクションS
11〜セクションS17を時計方向にそれぞれ、5°と
5°と5°と5°とに分割した位置に設けられている。
【0033】以上の如く副被係合部31を設けることに
より、0〜10までのセクション(S0〜S10)は、
1°〜19°までの余り角度mに対応している。各セク
ション(S0〜S10)において、対応すべき余り角度
mは、図4の角度数列欄に示すように、その右端の数字
に相当する角度、および、右端から左端側へ数字を順番
に加算した数値に相当する角度である。
【0034】具体的には、セクションS0において、角
度数列欄は「19、1」であり、対応すべき余り角度m
は右端の数字「1」に相当する角度1°である。以下、
同じように、セクションS1は17°の余り角度mに対
応し、セクションS2は2°の余り角度mに対応し、セ
クションS3は18°の余り角度mに対応し、セクショ
ンS4は3°の余り角度mに対応し、セクションS5は
19°の余り角度mに対応している。
【0035】また、セクションS6において、角度数列
欄は、「6、5、5、4」であり、対応すべき余り角度
mは右端の数字「4」および、右端から左端側へ数字を
順番に加算した数値「9、14」に相当する角度4°、
9°、14°である。以下、同じように、セクションS
7は5°、10°、15°、20°の余り角度mに対応
している。ここで、20°の余り角度mは0°の余り角
度mに相当している。さらに、セクションS8は6°、
11°、16°の余り角度mに対応し、セクションS9
は7°、12°の余り角度mに対応し、セクションS1
0は8°、13°の余り角度mに対応している。
【0036】割り出し角度は、区分角度θ(=20°)
に商nを乗算したものに、余り角度mを加算したもので
あり、数式の(20n+m)で表すことができる。図4
では、例えば、1°の余り角度mに対応するセクション
S0を用いるときの割り出し角度は、(1+20n)で
表されている。
【0037】図1に示すように、手前に主保持部材40
が奥側に副保持部材50が重なるように設けられてい
る。主保持部材40は、主円板20の外周に対向してい
て、主円板20の主被係合部21に係止してワークWを
保持するものである。副保持部材50は、副円板30の
外周に対向していて、副円板30の副被係合部31に係
止してワークWを保持するものである。
【0038】主保持部材40は、主被係合部21に係止
する係止位置と主被係合部21から外れる離脱位置とに
揺動可能に枢軸45により支持されている。同じく枢軸
45により、副保持部材50は、副被係合部31に係止
する係止位置と副被係合部31から外れる離脱位置とに
揺動可能に枢支されている。
【0039】主保持部材40は、主被係合部21から外
れる方向に圧縮ばね41により付勢され、副保持部材5
0は、副被係合部31から外れる方向に圧縮ばね51に
より付勢されている。
【0040】ソレノイド42は、圧縮ばね41の付勢力
に抗して主保持部材40を主被係合部21に係止させる
ものである。また、ソレノイド52は、圧縮ばね51の
付勢力に抗して副保持部材50を副被係合部31に係止
するものである。
【0041】次に、図5に基づいてワークWを任意の割
り出し角度に保持する際の作用を説明する。
【0042】図5に示すように、任意の割り出し角度2
36°を設定すると(ステップS501)、図外の演算
機の演算制御プログラムが実行され(ステップS50
2)、任意の割り出し角度を236°である角度指令値
を区分角度θ(=20°)で除して、商n(=11)と
余り角度m(=16°)が算出される(ステップS50
3)。ここで、商nはセクション値n(n=0〜17セ
クションの整数値)、余り角度mは0°〜19°の整数
値となる。
【0043】次に、商n(=11)と余り角度m(=1
6°)を出力し(ステップS504)、絶対値指令を出
し(ステップS505)、機械基準点BMのマーク信号
の取り込みを行い(ステップS506)、不要な商nお
よび余り角度mの記憶データを消去する(ステップS5
07)。
【0044】一方、算出された16°の余り角度mはセ
クションS8に対応していて、セクションS8におい
て、角度数列欄の数字を右端から「6、5、5」の順で
加算した数値「16」の角度であるから、その余り角度
mの位置を割り出し角度開始位置とし、機械基準点BM
の位置から割り出し角度開始位置までのインデックス1
0上での角度移動量d(=n’θ+m’、n’=8、
m’=4°)、すなわち164°を固定記憶装置から読
み出し(ステップS508)、読み出された164°の
値に従ってインデックス10を機械基準点BMの位置よ
り反時計方向へ回転移動させ(ステップS509)、セ
クションマーク信号発生器から発生するセクションマー
ク信号を読み込むと同時に計数する(ステップS51
0、S511)。
【0045】インデックス10を回転するに際しては、
主保持部材40および副保持部材50は圧縮ばね41,
51の付勢力により離脱位置にそれぞれ揺動していて、
主被係合部21および副被係合部31からそれぞれ外れ
ている。
【0046】インデックス10が機械基準点BMの位置
より反時計方向へ164°回転し、計数した値がd距離
に一致すると(ステップS512:Y)、割り出し角度
開始位置を確定し(ステップS513)、余り角度m
(=16°)の位置に形成された副被係合部31に副保
持部材50が対応するようになる。次に、mロック機構
を構成するソレノイド52が駆動して、副保持部材50
を圧縮ばね51の付勢力に抗して離脱位置から係止位置
に揺動して、副被係合部31に係止し、インデックス1
0がロックされ、ワークWが割り出し角度開始位置に保
持される(ステップS514)。
【0047】このように、ワークWを割り出し角度開始
位置に保持した第1状態で、ワークWに孔明けなどの第
一次加工が行われる。第一次加工が終了するとプログラ
ムは、mロック機構のソレノイド52が作動し、副保持
部材50が付勢力により係止位置から離脱位置に揺動
し、副被係合部31から外れ(m位置ロック解除し)、
演算部で算出された商n(すなわちセクション値11)
に従ってインデックス10を割り出し角度開始位置(m
位置の停止位置)より反時計方向へ再び回転させる。
【0048】インデックス10が反時計方向へ回転を始
めると、セクションマーク信号発生器から発生するセク
ションマーク信号の取り込みとそれによる計数が行われ
る(ステップS515、S516)。インデックス10
が反時計方向へ回転を始めてから16°の余り角度mだ
け回転すると、最初のセクションマーク信号が取り込ま
れ、セクションマーク信号の計数値が「1」になる。
【0049】インデックス10が反時計方向へさらに所
定角度nθ(=11×20°)回転し、セクションマー
ク信号の計数値が「11」になり、計数値「11」が商
n(すなわち、セクション値11)に一致すると(ステ
ップS517:Y)、割り出し角度位置が確定し、確定
信号が出力される(ステップS518)。このとき、区
分角度θ(=20°)の位置に形成された主被係合部2
1に主保持部材40が対応するようになる。
【0050】この確定信号を受け、確定セクションロッ
ク機構を構成するソレノイド42が駆動し(ステップS
519)、主保持部材40を圧縮ばね41の付勢力に抗
して離脱位置から係止位置に揺動して、主被係合部21
に係止し、インデックス10の角度確定位置をロックす
る(ステップS520)。それにより、ワークWを第一
次加工位置から任意の割り出し角度236°回転した第
2状態に保持することができ、第二次加工が可能にな
る。
【0051】なお、前記実施の形態においては、任意の
割り出し角度を1°単位で設定し、区分角度θを20°
としたときに、1°〜19°までの余り角度mの全てに
対応することができるように、0〜10のセクション
(S0〜S10)に副被係合部31を形成したものを示
したが、任意の割り出し角度を0.5°単位で設定する
場合には、0〜10のセクション(S0〜S10)の他
に、11〜17のセクション(S11〜S17)を用い
て、それらのセクション(S11〜S17)に副被係合
部31を形成すればよい。
【0052】また、11〜17のセクション(S11〜
S17)で足りないときは、その副円板30の他に新た
な副円板を増やして、その新たな副円板に副被係合部3
1を形成すればよい。新たな副円板を用いる場合には、
新たな副保持部材を用意することはいうまでもない。こ
のように、新たな副円板を増やしていくことで、例え
ば、0.5以下のより細かな単位で角度割り出しが可能
になる。
【0053】また、新たな副円板を増やしていくこと
で、余りとなり得る余り角度mを各副円板に分散させる
ことができる。すなわち、副円板30のように、その周
長が長めの各セクション(SO〜S17)の周面に複数
の副被係合部31を形成して、複数の余り角度mに対応
させる必要がなく、たとえば、副円板を2以上設け、各
副円板において、周長が短めのセクションの周面に1つ
ずつ副被係合部31を形成して、1つの余り角度mに対
応させるようにして、各副円板の外径を小さくすること
ができる。
【0054】また、主円板20は、前述したように区分
角度θ(=20°)の間隔で主被係合部21を形成すれ
ばよいものであるから、その外径を小さくすることがで
き、主円板20と副円板30との外径を共に小さくする
ことができ、装置の小型化を図ることができる。
【0055】また、前記実施の形態では、回転体とし
て、旋盤の主軸A1に一体的に支持される軸形状のワー
クWを示したが、これに限らない。たとえば、テーブル
の回転軸にインデックス10を取り付け、インデックス
10を角度割り出しすることにより、テーブルおよび、
テーブルに支持されるワークを角度割り出しするように
してもよい。
【0056】このように、回転体および、回転体と一体
的に回転するものの角度割り出しを行うために、本イン
デックス装置10aのインデックス10をその回転体に
一体的に回転可能に取り付ければよく、現行の工作機械
にも容易に追加して装備することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るインデックス装置によれ
ば、任意の割り出し角度を区分角度θで除した際に余り
になり得る余り角度の位置にインデックスを回転し、余
り角度の位置に設けられた副被係合部に副保持部材を係
止した第1状態にし、その後、インデックスを余り角度
回転するとともに、区分角度θの所定倍数分回転し、区
分角度θの位置に設けられた主被係合部に主保持部材を
係止した第2状態にして、任意の割り出し角度に回転体
を保持するようにしたので、簡単な構成で強度を十分に
確保しつつ角度割り出し精度を上げることができ、しか
も、従来の工作機械に容易に追加装備できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るインデックス装置
の一部を破断して示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るインデックスの正
面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るインデックスの主
被係合部および副被係合部のそれぞれ形成される位置を
示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るワークを割り出し
角度に保持する際のフロー図である。
【図6】従来のインデックスの正面図である。
【図7】従来のインデックス装置を主軸移動型旋盤に取
り付けた状態を示す正面図である。
【符号の説明】
A1…主軸 BM…機械基準点 M1…サーボモータ W…ワーク(回転体) 10…インデックス 10a…インデックス装置 20…主円板 21…主被係合部 30…副円板 31…副被係合部 40…主保持部材 41…圧縮ばね 42…ソレノイド 45…枢軸 50…副保持部材 51…圧縮ばね 52…ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 陽治 東京都西多摩郡奥多摩町棚沢437番地 野 村精機株式会社内 Fターム(参考) 3C028 FF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体にインデックスを一体的に回転可
    能に設け、前記インデックスを周方向に角度割り出しす
    ることにより、前記回転体を任意の割り出し角度に保持
    するためのインデックス装置において、前記インデック
    スは、主円板と副円板とを一体的に形成して成り、前記
    主円板を保持するための主保持部材と、前記副円板を保
    持するための副保持部材とを有し、前記主円板は、周方
    向に所定の区分角度θの間隔で主被係合部を形成して成
    り、前記副円板は、前記各々の区分角度θを分割した位
    置であって、前記割り出し角度を区分角度θで除した際
    に余りとなり得る余り角度mの位置に副被係合部を有し
    ており、前記副保持部材は、区分角度θの位置が主保持
    部材に対応する基準状態から前記インデックスを余り角
    度m回転した第1状態にすると、余り角度mの位置に形
    成された副被係合部に対応し、当該副被係合部に係止す
    ることにより、前記回転体を保持するものであり、前記
    主保持部材は、前記第1状態から前記インデックスを余
    り角度m回転するとともに、区分角度θの所定倍数の分
    回転した第2状態にすると、区分角度θの位置に形成さ
    れた主被係合部に対応し、当該主被係合部に係止するこ
    とにより、前記回転体を前記割り出し角度に保持するも
    のであることを特徴とするインデックス装置。
  2. 【請求項2】 回転体にインデックスを一体的に回転可
    能に設け、前記インデックスを周方向に角度割り出しす
    ることにより、前記回転体を任意の割り出し角度に保持
    するための回転体の角度割り出し方法において、前記割
    り出し角度を区分角度θで除し、商nと余り角度mを算
    出し、前記区分角度θの位置が主保持部材に対応する基
    準状態から前記インデックスを余り角度m回転した第1
    状態にして、副保持部材を余り角度mの位置に形成され
    た副被係合部に対応するようにし、前記副保持部材を前
    記副被係合部に係止し、前記副保持部材を前記副被係合
    部から外して、前記インデックスを余り角度m回転する
    とともに、区分角度θに商nを乗算した分(nθ)回転
    した第2状態にして、主保持部材を区分角度θの位置に
    形成された主被係合部に対応するようにし、当該主被係
    合部に主保持部材を係止することを特徴とする回転体の
    角度割り出し方法。
  3. 【請求項3】 前記副円板は1または2以上の円板から
    なり、前記1または2以上の副円板は、前記余り角度m
    の位置に副被係合部をそれぞれ有していることを特徴と
    する請求項1に記載のインデックス装置または、請求項
    2に記載の回転体の角度割り出し方法。
  4. 【請求項4】 前記回転体は、軸体形状のワークであ
    り、前記ワークと前記インデックスとを主軸に一体的に
    回転可能に設け、前記インデックスを周方向に角度割り
    出しすることにより、前記ワークを任意の割り出し角度
    に保持することを特徴とする請求項1に記載のインデッ
    クス装置または、請求項2に記載の回転体の角度割り出
    し方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100627833B1 (ko) * 2004-09-21 2006-09-25 주식회사 태진정밀 분할판 고정구조
KR200456169Y1 (ko) 2010-01-25 2011-10-17 오의범 인덱스테이블용 지그 고정장치
KR101461547B1 (ko) 2013-04-29 2014-11-13 케이시시정공 주식회사 에어 인덱스

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