JP2001340977A - 摩擦撹拌接合における異常停止制御方法 - Google Patents

摩擦撹拌接合における異常停止制御方法

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JP2001340977A
JP2001340977A JP2000167053A JP2000167053A JP2001340977A JP 2001340977 A JP2001340977 A JP 2001340977A JP 2000167053 A JP2000167053 A JP 2000167053A JP 2000167053 A JP2000167053 A JP 2000167053A JP 2001340977 A JP2001340977 A JP 2001340977A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】摩擦撹拌接合工具が疲労破壊した瞬間に運転を
停止して、工具の疲労破壊に伴って生じる不良接合部が
可及的に小さくなるようにする。 【解決手段】摩擦撹拌接合工具の回転駆動モータの電流
値を基準値と比較し、電流値が基準値の80%以下にな
ったときに、運転を停止(回転駆動モータ及び前進駆動
モータの停止、または接合工具の引上げ、あるいは前進
動作の停止など)することであり、他の解決手段は、摩
擦撹拌接合工具の前進駆動モータの電流値を基準値を比
較し、電流値が基準値の80%以下になったときに、運
転を停止(前進駆動モータ及び前進駆動モータを停止)
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は摩擦撹拌接合における
異常停止制御方法に関し、摩擦撹拌接合中に接合工具が
破損したときに、これを瞬時に検知して運転を停止し、
工具破損に伴う不良接合長さを可及的に短くして、接合
継手の修復作業を迅速に行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】アルミ金属板の接合方法として摩擦撹拌
接合が用いられているが、鉄道車両の床板、側板などに
使用されるアルミ型材等の接合継手の長さは極めて長
い。他方、板材Pの摩擦撹拌接合は、図1、図2に示す
ように板材Pを支持板4上で突き合わせた状態で行わ
れ、突合面が接合される一方で、接合部の表面が工具本
体の下端面で深さ0.1mm(図2のL)程度削り取ら
れた状態になる。接合工具Tは硬質金属部材であり、そ
の先端に突設された比較的細いピン1が前進方向の強い
抵抗を受けながら高速で回転するものであるので、ピン
1の根元で比較的早期に疲労破壊することが避けられな
い。接合途中において工具Tが疲労破壊すると、接合が
なされない状態で、接合部の表面だけが工具Tの本体2
の型部3で削られてしまうことになる。接合途中で接合
工具が疲労破壊すると、破損して後に工具Tが前進した
部分は接合されないので、この部分を再度接合する必要
がある。このように再接合された接合部は不良接合部で
あり(表面が工具本体2の形部3で2回削られるなどが
原因)、補修を要することになる。他方、1本の工具が
疲労破壊するまでの接合長さは予測されるので、予測の
範囲では工具を交換することで、接合中に工具が疲労破
壊することが予め回避されるが、疲労強度の限度は個々
の工具によってばらつきがあり、予測の接合長さに達す
る前に破損することもままある。接合中に工具が破損す
ると、作業者が駆動モーターの音の変化などを感知して
速やかに運転を停止するが、それでもそれまでの間に工
具は前進するので、接合不良部分がある程度の長さにな
ることは避けられず、摩擦撹拌接合作業を自動化し、摩
擦撹拌接合機複数台を一人の作業員で監視する場合など
は、このことが一層顕著になり、この接合不良部分を補
修するのに多大の工数がかかる。
【0003】
【解決しようとする課題】この発明は、摩擦撹拌接合工
具の破損に伴う上記問題を可及的に解消することを目的
とするものであり、摩擦撹拌接合工具が疲労破壊した瞬
間に運転を停止して、工具の疲労破壊に伴って生じる不
良接合部が可及的に小さくなるように、異常停止制御方
法を工夫することをその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するために講じた手段】上記課題解決のた
めに講じた手段は、摩擦撹拌接合工具の回転駆動モータ
の電流値を基準値と比較し、電流値が基準値の80%以
下になったときに、運転を停止(回転駆動モータ及び前
進駆動モータの停止、または接合工具の引上げ、あるい
は前進動作の停止など)することであり、他の解決手段
は、摩擦撹拌接合工具の前進駆動モータの電流値を基準
値を比較し、電流値が基準値の80%以下になったとき
に、運転を停止(前進駆動モータ及び前進駆動モータを
停止)することである。
【0005】
【作用】摩擦撹拌接合工具は接合する板厚によってその
サイズが適宜選択され、当該工具の大きさによって回転
駆動モータにかかる負荷はほぼ一定で、その平均駆動電
流値はほぼ一定であって、正常な接合中の当該電流の変
動幅は大きめに見ても±10%未満であるから、基準電
流値(正常時の平均的な駆動電流値)の80%以下にな
ったときは接合異常と見做される。接合中に接合工具の
ピンが疲労破壊した場合は、80%以下に瞬時に低下す
るから、80%以下になったときに運転を停止すること
によって、確実に、工具の疲労破壊と同時に運転が停止
される。また、接合中は前進駆動モータの電流は2.3
Aでほぼ一定であって、正常な接合中の当該電流の変動
幅は大きめに見ても±10%未満であるから、基準電流
の80%以下になったときは接合異常と見做される。接
合中に接合工具のピンが疲労破壊した場合は、基準電流
値の80%以下に瞬時に低下するから、基準電流値の8
0%以下になったときに運転を停止することによって、
確実に、工具の疲労破壊と同時に運転が停止される。な
お、上記基準電流値は接合する板の厚さに応じて予め設
定してもよく、運転中の直近の平均電流値(例えば直近
1秒間の平均値)であってもよい。また、接合開始時の
回転モータ、前進駆動モータの電流値は小さいので、電
流値が高から低に低下したことと、計測データが基準値
の80%以下であることとのアンド条件で停止信号を発
するようにすることで、接合中において「基準値の80
%以下になったとき」だけ運転が停止されるようにする
ことができる。また、工具が疲労破壊したときの駆動電
流値の減少率は、他の要因による場合に比して顕著であ
るから、基準電流値を設定してこれを計測データと比較
するのに換えて、電流値の減少率を演算し、その減少率
が設定した減少率よりも大きいときに停止信号を発する
ようにすることもできる。
【0006】
【実施の形態】次いで図面を参照して実施の形態を説明
する。この実施の形態は、厚さ4.5mmのアルミ板を
接合するものであり、接合工具のピン1の直径5mm、
回転速度1750rpm、前進速度600mm/分で接
合するものである。この実施の形態において長さ8mを
摩擦撹拌接合する間の回転駆動モータMの平均電流値
は11.4Aで、最大電流値は12.0A,最小電流値
は11.0Aであり、他方、前進駆動モータMの平均
電流値は2.3Aで、最大電流値は2.33A,最小電
流値は2.28Aである(摩擦撹拌接合装置が違うと、
これらの具体的な電流値は異なる)。回転駆動モータM
の電流計測データをセンサー10からCPU12に伝
送しており、また、前進駆動モータMの電流計測デー
タをセンサー11からCPU12に伝送している。この
実施の形態においては基準メモリ13に回転駆動モータ
の基準電流値11.4A、前進駆動モータの基準電流値
2.3Aを設定してある。CPU12は0.5秒間隔で
センサー10,11の計測データを繰り返し呼出して、
上記基準値と比較し、そのいずれかが基準値の80%を
下回った時、コントローラ14に停止信号を発して、回
転駆動モータM及び前進駆動モータMを同時に停止
させるようにプログラムされている。2本の接合工具に
ついて試験を行った結果、1本目は接合長さ5mで破損
し、その時の回転駆動電流は9.1Aまで低下し、前進
駆動モータの電流値は1.8Aまで低下した。また、2
本目は接合長さ4.5mで破損し、その時の回転駆動電
流は9.0Aまで低下し、前進駆動モータの電流値は
1.6Aまで低下した。いずれの場合も接合工具の破損
と同時に電流値が基準値×0.8A(平均電流値の80
%)以下に低下し、電流値が基準値以下に低下してから
0.5秒以内に摩擦撹拌接合機の前進動作は停止する。
この間の接合工具の前進距離は5mm以下である。した
がって、工具のピンが疲労破壊するとほぼ同時に前進動
作は停止され、工具破損に伴う不良接合部分の長さは、
ほぼ工具の本体部分の半径相当に止まる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明は、接合工
具の疲労破壊に伴って生じる音の変化、振動の変化など
の様々な変化のうち、工具の回転駆動モータ、前進駆動
モータの電流値の変化によって接合工具の疲労破壊を感
知し、基準値と比較して基準値の80%以下になったと
き、ただちに回転駆動モータ及び前進駆動モータを停止
させるものであるから、ほとんどピンの破損と同時に運
転が停止され、ピン破損してから工具の回転、前進動作
が継続されることによる不良接合部の発生を完全にかつ
確実に防止することができる。また、上記の音の変化や
振動の変化などを感知して接合動作を停止する場合に比
して、駆動電流の電流変化を検知するものであるから検
知手段、制御システムを簡単にすることができる。ま
た、接合する板の厚さ、または、接合工具のサイズによ
ってその駆動電流は理論的にはほぼ一定であるが、接合
条件の違いなど(接合面の隙間の変化、工具の押し付け
力の変化など)によって駆動電流は若干の変動する。し
かし、その平均値を基準値とし、その80%を敷居値と
することによって、接合条件の違いないどによる平均駆
動電流の定常変動を考慮することなく、確実に接合工具
の疲労破壊を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は摩擦撹拌接合装置の斜視図である。
【図2】は図1のY−Y断面図である。
【図3】は実施の形態の模式図である。
【符号の説明】
P:アルミ板材 T:摩擦撹拌接合工具 1:摩擦撹拌接合工具のピン 2:摩擦撹拌接合工具の本体 3:摩擦撹拌接合工具の肩部 10:回転駆動電流のセンサー 11:前進駆動電流のセンサー 12:CPU 13:基準メモリー 14:コントローラ M:回転駆動モータ M:前進駆動モータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月21日(2000.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 摩擦撹拌接合における異常停止制
御方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は摩擦撹拌接合における
異常停止制御方法に関し、摩擦撹拌接合中に接合工具が
破損したときに、これを瞬時に検知して運転を停止し、
工具破損に伴う不良接合長さを可及的に短くして、接合
継手の修復作業を迅速に行えるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】アルミ金属板の接合方法として摩擦撹拌
接合が用いられているが、鉄道車両の床板、側板などに
使用されるアルミ型材等の接合継手の長さは極めて長
い。他方、板材Pの摩擦撹拌接合は、図1、図2に示す
ように板材Pを支持板4上で突き合わせた状態で行わ
れ、突合面が接合される一方で、接合部の表面が工具本
体の下端面で深さ0.1mm(図2のL)程度削り取ら
れた状態になる。接合工具Tは硬質金属部材であり、そ
の先端に突設された比較的細いピン1が前進方向の強い
抵抗を受けながら高速で回転するものであるので、ピン
1の根元で比較的早期に疲労破壊することが避けられな
い。接合途中において工具Tが疲労破壊すると、接合が
なされない状態で、接合部の表面だけが工具Tの本体2
の型部3で削られてしまうことになる。接合途中で接合
工具が疲労破壊すると、破損して後に工具Tが前進した
部分は接合されないので、この部分を再度接合する必要
がある。他方、1本の工具が疲労破壊するまでの接合長
さは予測されるので、予測の範囲では工具を交換するこ
とで、接合中に工具が疲労破壊することが予め回避され
るが、疲労強度の限度は個々の工具によってばらつきが
あり、予測の接合長さに達する前に破損することもまま
ある。接合中に工具が破損すると、作業者が駆動モータ
の音の変化などを感知して速やかに運転を停止するが、
それでもそれまでの間に工具は前進するので、接合不良
部分がある程度の長さになることは避けられず、摩擦撹
拌接合作業を自動化し、摩擦撹拌接合機複数台を一人の
作業員で監視する場合などは、このことが一層顕著にな
り、この接合不良部分を補修するのに多大の工数がかか
る。
【0003】
【解決しようとする課題】この発明は、摩擦撹拌接合工
具の破損に伴う上記問題を可及的に解消することを目的
とするものであり、摩擦撹拌接合工具が疲労破壊した瞬
間に運転を停止して、工具の疲労破壊に伴って生じる不
良接合部が可及的に小さくなるように、異常停止制御方
法を工夫することをその課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するために講じた手段】上記課題解決のた
めに講じた手段は、摩擦撹拌接合工具の回転駆動モータ
の電流値を基準値と比較し、電流値が基準値の80%以
下になったときに、運転を停止(回転駆動モータ及び前
進駆動モータの停止、または接合工具の引上げ、あるい
は前進動作の停止など)することであり、他の解決手段
は、摩擦撹拌接合工具の前進駆動モータの電流値を基準
値を比較し、電流値が基準値の80%以下になったとき
に、運転を停止(前進駆動モータ及び前進駆動モータを
停止)することである。
【0005】
【作用】摩擦撹拌接合工具は接合する板厚によってその
サイズが適宜選択され、当該工具の大きさによって回転
駆動モータにかかる負荷はほぼ一定で、その平均駆動電
流値はほぼ一定であって、正常な接合中の当該電流の変
動幅は大きめに見ても±10%未満であるから、基準電
流値(正常時の平均的な駆動電流値)の80%以下にな
ったときは接合異常と見做される。接合中に接合工具の
ピンが疲労破壊した場合は、80%以下に瞬時に低下す
るから、80%以下になったときに運転を停止すること
によって、確実に、工具の疲労破壊と同時に運転が停止
される。また、接合中は前進駆動モータの電流は2.3
Aでほぼ一定であって、正常な接合中の当該電流の変動
幅は大きめに見ても±10%未満であるから、基準電流
の80%以下になったときは接合異常と見做される。接
合中に接合工具のピンが疲労破壊した場合は、基準電流
値の80%以下に瞬時に低下するから、基準電流値の8
0%以下になったときに運転を停止することによって、
確実に、工具の疲労破壊と同時に運転が停止される。な
お、上記基準電流値は接合する板の厚さに応じて予め設
定してもよく、運転中の直近の平均電流値(例えば直近
1秒間の平均値)であってもよい。また、接合開始時の
回転モータ、前進駆動モータの電流値は小さいので、電
流値が高から低に低下したことと、計測データが基準値
の80%以下であることとのアンド条件で停止信号を発
するようにすることで、接合中において「基準値の80
%以下になったとき」だけ運転が停止されるようにする
ことができる。また、工具が疲労破壊したときの駆動電
流値の減少率は、他の要因による場合に比して顕著であ
るから、基準電流値を設定してこれを計測データと比較
するのに換えて、電流値の減少率を演算し、その減少率
が設定した減少率よりも大きいときに停止信号を発する
ようにすることもできる。
【0006】
【実施の形態】次いで図面を参照して実施の形態を説明
する。この実施の形態は、厚さ4.5mmのアルミ板を
接合するものであり、接合工具のピン1の直径5mm、
回転速度1750rpm、前進速度600mm/分で接
合するものである。この実施の形態において長さ8mを
摩擦撹拌接合する間の回転駆動モータMの平均電流値
は11.4Aで、最大電流値は12.0A,最小電流値
は11.0Aであり、他方、前進駆動モータMの平均
電流値は2.3Aで、最大電流値は2.33A,最小電
流値は2.28Aである(摩擦撹拌接合装置が違うと、
これらの具体的な電流値は異なる)。回転駆動モータM
の電流計測データをセンサー10からCPU12に伝
送しており、また、前進駆動モータMの電流計測デー
タをセンサー11からCPU12に伝送している。この
実施の形態においては基準メモリ13に回転駆動モータ
の基準電流値11.4A、前進駆動モータの基準電流値
2.3Aを設定してある。CPU12は0.5秒間隔で
センサー10,11の計測データを繰り返し呼出して、
上記基準値と比較し、そのいずれかが基準値の80%を
下回った時、コントローラ14に停止信号を発して、回
転駆動モータM及び前進駆動モータMを同時に停止
させるようにプログラムされている。2本の接合工具に
ついて試験を行った結果、1本目は接合長さ5mで破損
し、その時の回転駆動電流は9.1Aまで低下し、前進
駆動モータの電流値は1.8Aまで低下した。また、2
本目は接合長さ4.5mで破損し、その時の回転駆動電
流は9.0Aまで低下し、前進駆動モータの電流値は
1.6Aまで低下した。いずれの場合も接合工具の破損
と同時に電流値が基準値×0.8A(平均電流値の80
%)以下に低下し、電流値が基準値以下に低下してから
0.5秒以内に摩擦撹拌接合機の前進動作は停止する。
この間の接合工具の前進距離は5mm以下である。した
がって、工具のピンが疲労破壊するとほぼ同時に前進動
作は停止され、工具破損に伴う不良接合部分の長さは、
ほぼ工具の本体部分の半径相当に止まる。
【0007】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明は、接合工
具の疲労破壊に伴って生じる音の変化、振動の変化など
の様々な変化のうち、工具の回転駆動モータ、前進駆動
モータの電流値の変化によって接合工具の疲労破壊を感
知し、基準値と比較して基準値の80%以下になったと
き、ただちに回転駆動モータ及び前進駆動モータを停止
させるものであるから、ほとんどピンの破損と同時に運
転が停止され、ピン破損してから工具の回転、前進動作
が継続されることによる不良接合部の発生を完全にかつ
確実に防止することができる。また、上記の音の変化や
振動の変化などを感知して接合動作を停止する場合に比
して、駆動電流の電流変化を検知するものであるから検
知手段、制御システムを簡単にすることができる。ま
た、接合する板の厚さ、または、接合工具のサイズによ
ってその駆動電流は理論的にはほぼ一定であるが、接合
条件の違いなど(接合面の隙間の変化、工具の押し付け
力の変化など)によって駆動電流は若干変動する。しか
し、その平均値を基準値とし、その80%を敷居値とす
ることによって、接合条件の違いないどによる平均駆動
電流の定常変動を考慮することなく、確実に接合工具の
疲労破壊を検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は摩擦撹拌接合装置の斜視図である。
【図2】は図1のY−Y断面図である。
【図3】は実施の形態の模式図である。
【符号の説明】 P:アルミ板材 T:摩擦撹拌接合工具 1:摩擦撹拌接合工具のピン 2:摩擦撹拌接合工具の本体 3:摩擦撹拌接合工具の肩部 10:回転駆動電流のセンサー 11:前進駆動電流のセンサー 12:CPU 13:基準メモリー 14:コントローラ M:回転駆動モータ M:前進駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦撹拌接合工具の回転駆動モータ又は前
    進駆動モータの電流値の変化によって接合工具の破損を
    感知し、直ちに運転を停止するようにした摩擦撹拌接合
    における異常停止制御方法。
  2. 【請求項2】摩擦撹拌接合工具の回転駆動モータの電流
    値を基準値と比較し、電流値が基準値の80%以下にな
    ったときに、運転を停止する摩擦撹拌接合における異常
    停止制御方法。
  3. 【請求項3】摩擦撹拌接合工具の前進駆動モータの電流
    値を基準値と比較し、電流値が基準値の80%以下にな
    ったときに、運転を停止する摩擦撹拌接合における異常
    停止制御方法。
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